月別アーカイブ: 2017年4月

「にゃんかっぷ」と「にゃんかっぷラスタ」

今度の週末から週明けにかけて久しく会っていなかった人達と会うことになり、その中には長いこと会っていない懐かしい方もいたので、何か手土産でも持って行こうかと考えたのですが、いきなりこちらが持って行くことで気をつかわれるのも嫌だし、大ゲサな事を嫌う人のため、金銭的に安くても話題性のあるものということで私の住む静岡県内のお土産品の中で物色をしていました。

ただ、考える上で一つ問題なのはその方はあまりお菓子関係のものをあげても喜ばないだろうということです。そうなると、地酒あたりがちょうどいい気もするのですが、価格的にそれほど高くない美味しい酒を選んだとしても、見てくれが大層な感じになってしまうので、それがまた向こうに気を遣わせることになってしまうのがまた心配で、なかなか選ぶのも大変になります。

そんな中、ふとひらめいたのが地酒は地酒でも世間的にかなりチープな酒と意識されている「カップ酒」というジャンルの製品です。昔はお金のない人が手軽に酔うために買っていたようなイメージがあり、カップ酒を飲む層もかなり年齢層が高めという感じもぬぐえない方もいるかも知れませんが、近頃はカップ酒をおもに出すお店などもあるくらいで、品質の良いお酒をお試しで飲んでもらうために最近では個性的なカップ酒も多く出回っています。

今回購入したのは静岡県藤枝市にある蔵元、志太泉酒造の出している中味は純米吟醸酒が入っている「にゃんかっぷ」(写真左)です(^^;)。さすがにカップ酒1本だけでは味気ないので、同じカップ酒ながらそのまま飲める梅酒で梅の実も2つ入っている「にゃんかっぷラスタ」(写真右)を加えて、都合2本にして100円ショップで買ったおしゃれな紙袋に入れて持って行くことにしました。価格は一本350円から400円といったところで、自分でも思いますが本当に大したことのないおみやげが完成しました。

製品自体の詳しい解説については、志太泉酒造さんのホームページに中味の紹介からパッケージについて、ネーミングについて、さらに販売店についての情報が読めますので、具体的に飲んでみたいなど興味のある方は以下のページ内容をご参照下さい。

http://shidaizumi.com/sake/nyan%20cup/nyancup2010.html

今回、それなりに見てくれも良く、渡した時に話題になりそうな感じで選んだのですが、改めて自分でも買って飲んでみたいと思える一品が地元にあったというのはうれしいですね。と同時に、自分が全国いろんな場所に出掛けた時に、わざわざ地酒の大びんを買うよりも、こうしたカップ酒の範疇に入るようなものを現地でいただいたり、持って帰ってコレクションしたりするのもいいかなと思えます。

また、こうしたカップを日頃生活にも流用できますし、特にこの「にゃんかっぷ」の場合は元々日本酒が入っていたとは思われないかも知れません。割れものなので持ち帰る場合に注意がいりますが、今回紹介した「にゃんかっぷ」に限らず、全国の個性的なカップ酒を調べてみるのも面白いのではないでしょうか。


100円ショップで見付けたキーホルダー式「めがね用ドライバー」

ここでは多くの100円ショップで見付けた品を車中泊用だったりモバイル環境構築用として紹介していますが、今回の「めがね用ドライバー」は個人的にはかなりポイントが高いものです。というのも、調べてみたらアマゾンで全く同じものが売っていて、価格は100円ではなかったので、何かの理由で売れ残りが地元の100円ショップに流れついたのかも知れません(^^)。

中味は3つに分かれていて、キーホルダー部分と左右にそれぞれプラスとマイナスのめがね用ドライバーが付いている部分と、もう一つのパーツはフタとしての機能だけでなく直径約2.7mmの六角ナットになっています。めがねを日常的に利用する方にとっては車のキーに付けておいていつでも使えるということで便利な道具ですが、他の用途についても結構使えます。

具体的には車のキーレスの電池を交換するために小型ドライバーが必要になった場合、常に取り出して使えるのは大変便利ですし、モバイル機器を分解するような場合にも重宝することがあります。

ただ、ネットでこの製品の評判を見ると、恐らく本来の用途に使う場合、ネジがきつく閉まっていると空回りして使い物にならないという口コミばかりだったので、たとえ100円でも使いものにならないものを買ってしまったかと思ったのですが、手元にあった車のキーを止めているネジについてはこのドライバーで外したり付けたりは十分できました。もしかしたかかなり製品の出来ばえに差がある状態で売られているのかも知れませんね。

とりあえず私の購入したものは当たりだったのかも知れませんが、これでとりあえずは急に車のキーレスの電池が切れた場合には予備さえ用意しておけば、その場ですぐ交換できるようになったことだけで満足です。

こうした道具というのは、もっと精度が高く信頼できる製品なら、多少高くても常用し、長く使えるものだけに欲しいと思われる方は多いのではないかと思います。もし、これを読んでいる皆さんの近くでこれと同じ製品を見付けた場合、ある程度は不良品に当たる可能性もありますが、試してみるのも悪くないと思います。ただし実際に使う前に、ちゃんと道具として使えるかどうかしっかりチェックした方がいいでしょう。

100円ショップと言えどもお店で買えば、完全な不良品であることがわかれば返金してくれるでしょうし。しかし私の回りでも100円ショップの買い物の場合、あえてレシートを貰っていかない人は多いです。私の場合は少なくとも購入した品物を試してみるまではレシートは保管しておくことにしています。

今回紹介した製品のように、ちょっと面白い商品が100円ショップにはいろいろありますが、今回は「安物買いの銭失い」にならなくてラッキーだったというところもありますが、今回は今までありそうで無かったものを安く手に入れることができたことでまずは良しとしたいと思います。


8Kカメラをヘリコプターに付けると何が変わる?

たまたまNHK教育の番組を見ていて、災害時により多くの避難民が出ることが予想される中、多くの人命を救うための新兵器を紹介していました。その新兵器というのは、今後テレビの本放送が始まることでも知られている8Kのテレビカメラで、その解像度を生かして拡大した時に細かな人の動きや状況、さらには目視でも見にくい送電線もはっきり映るため、救援ヘリの事故をも減らすことができると期待されています。

熊本での被災地を8Kで撮影した動画を見たのですが、さすが高解像度であることを実感できる映像でした。さらに、時期的にまだ車中泊で避難生活をしていると思われる車だけでなく、車の周辺にいる人の動きまでしっかりと捉えられているのにはこれが民生用で悪用されたら大変だなとも思いました(^^;)。

もちろん、ヘリコプターに搭載される8Kのカメラは普通に買える市販のカメラと比べれば性能は段違いにいいと思えるので、いくら8Kをうたうものが出たとしても多少暗くなってしまうとか、それなりの差は出るでしょうが、今後はこうした技術が誰でも使えるようになってくるにつれ、相当遠い所からの撮影でもその動画を分析することによって、例えば周りに誰もいないような郊外の場所にいたとしても、しっかり監視されてしまう可能性もあります。

こういった事をストーカーが行なったとしても、向こうから見えても逆の立場からというのは誰が誰だかわからないわけで、そうして盗撮した画像をネットにでも上げない限りはその行為自体が露見しないようになるかも知れず、今後はより一層周辺に不審者がいないかどうかの確認が必要になってくるのかも知れません。

話を災害時に戻しますが、今後災害が起こったとして、もし救助のために飛んで来たヘリコプターがいた場合、とりあえず大声で助けを呼ぶ行動をしても無駄にはならなくなるかも知れません。ヘリの乗務員が飛んでいる最中にはわからなくても、もしヘリコプターに積んだ8Kカメラで録画をしていたら、後からの検証でどこに人がいるかという事はしっかり探してくれることも期待できます。

自力でタオルを振ったりでもいいですが、上から見てよりわかるように何らかの意志表示ができれば、さらに発見される確率は上がります。災害が起きた直後に一気に救助される可能性はそう高くはないと思いますが、最初に飛んでくるヘリコプターが被災地全体の8K動画を撮影し、その画像を元にしてどこにどのくらいの罹災者がいるかを把握した上で本格的な救助が始まるような感じになっていくなら、救助される方もそのつもりで主張するので、ヘリコプターに8Kカメラが搭載され、撮影しながら飛んでいるのが下からもわかるような形で飛んでもらえるといいのですが(^^)。

このように、技術の進歩によって変わってくることも増えると思いますが、なかなかこういったことを知る機会というものはないものです。今後は地元に配布される広報誌やローカルニュースによる災害の訓練に関する情報などをこまめに入手しながら、公的な救助が必要になった場合の心得についても対策しておきたいものです。


ドコモ回線を使ったドライブレコーダー「TMX-DM02A」とは?

先日のニュースでNTTドコモが法人向けに出したパイオニア製ドライブレコーダー「TMX-DM02A」の仕様を見て、自分の車でも使ってみたいという風に思われた方もおられるのではないかと思います。

このドライブレコーダーの特徴はドコモエリアにおける通信機能を内蔵し、車の衝突前後の動画をクラウドに送信する機能が付いていたり、車の運行状況を記録し安全運転診断の資料にしたり、前方との車の車間距離をドライバーに示すことで安全な運行を補助することもできるとあります。個人的にはどのようにドライブレコーダーにデータ通信を融合させるのか興味のあるところだったのですが、まさにそんな時、加入している自動車保険の満期の案内とともにこのようなチラシをいただいたのでした。

恐らくこの端末は「TMX-DM02A」と全く同じものかはわかりませんが、この仕組みを保険会社(私が加入している東京海上日動)が利用していることは間違いなさそうです。保険会社での端末の名前は「ドライブエージェント・パーソナル」と言い、5ナンバーや3ナンバーの「自家用乗用車」なら個人でも申し込み可能なようです。個人で使っていても4ナンバーの貨物車には付けられないそうなので、特に軽の4ナンバーに乗られている方はご注意下さい。

パンフレットの中味を見ると、さらに面白いのはこの端末から手動で保険会社の事故受付ダイヤルにつながり、端末を通じて通話もできるようになっているらしいです。この端末の定価は35,000円ということですが、自動車保険とセットで使う場合は買い取りではなくレンタル扱いになり、月額払の場合は650円のプラス負担で利用できるようになるようです。

まあ、この金額が高いか安いかというのは様々な意見があると思いますが、大きな事故を起こした場合、自分から番号を調べて電話する前に端末を使って通話できる安心感と、さらに明らかに相手が信号を無視しているのに、運転者がそうではないと嘘を付かれるような事があっても、事実はしっかりドライブレコーダーが記録し、その記録は運転者本人が確認する前にクラウド(恐らくこの場合は保険会社の事故係が管理するクラウド)に保管されるわけですから、かなり証拠能力の高い動画になることが想像されます。もちろん自分に分が悪いところも含めて全て映ってしまうわけですが(^^;)、やっていないのにやったことにされる理不尽さからは解放されると思い、このドライブレコーダーのレンタル込みで保険を更新しました。

私の自動車保険更新日は5月の頭で、ドライブレコーダーは満期日から使えるようになるということなので、今後の展開が楽しみです。どの保険会社もやっているサービスではないかも知れませんが、今後の状況によっては自動車保険とドライブレコーダーをセットで申し込むことが当たり前になる時代も来るかも知れませんので、興味のある方は調べてみられてはいかがでしょうか。

具体的な使い勝手などについては、改めてこのブログの中で紹介させていただこうかと思っていますので、どうぞご期待下さい(^^)。


サッカーJリーグ以外のDAZNの中継スタイル

今年のJリーグ開幕から中継がストップしたことがニュースになるなど、あまりいい話が聞かれないネット専用の動画配信サービスのDAZNを契約してサッカー中心に見ています。逆にサッカー以外のジャンルについてはほとんど見なかったのですが、先日から中国・無錫で開催されている卓球のアジア選手権がライブ配信しているのに気付き、この週末を中心に中継を見てみました。

さすがに現地へ行くスタッフもいないようで英語のアナウンスになるのは仕方ないにしても、ちょっとどうかと思ったのがライブ配信のスケジュールが明らかに地元である中国の選手が出場する試合に偏って放送されているということでした。

ロンドンやリオデジャネイロ五輪から日本代表の卓球の一流プレーヤーの魅力に目覚めた方は少なくないと思いますが、今回の大会では男子も女子も中国選手と互角に試合だけでなく、どのような勝ち上がりをしているのかを見たいと思っている人は多いと思うのに、単に中国のテレビ放送をそのまま流しているのではと疑われかねないお粗末なライブ中継をしているDAZNには、もう少し何とかしてくれてもいいのではないかと思うわけです。

個人戦やダブルスに出場した日本人選手は中国選手と試合をする前の段階ではほとんど中継してくれませんでしたし、注目度が低いのかどうかわかりませんが、女子の試合が終わったら、勝ち進んでいて中国選手と対決するはずの日本男子の試合を中継しないまま配信を終了してしまうし、せっかく大きな試合の配信があると楽しみにしていた分落胆も大きかった中継になってしまいました。

それでも私の場合はテレビ東京が見られないので世界卓球の生中継も見られない地域にいたこともあり、ドコモとのセットで加入しているのでJリーグ以外の中継はおまけだと考えればいいのかも知れません。しかし、もう少し日本で見ている視聴者が楽しめる努力をしてくれれば、もっと多くの加入者を獲得できるのではないかと思いました。今回は卓球に限っての話でしたが、今後もテレビでなかなか中継してくれないスポーツについて、単に現地のテレビをそのまま流すような形でなく、きちんと日本語による解説も加えて新たなファンの開拓をも目指すような番組作りを目指していただきたいと切に思います。

ちなみに、大会の方は女子シングルスで平野美宇選手が準々決勝から中国の世界トップランカーを次々に打ち破り、最後は無双の強さで優勝と、中国選手との試合となった準々決勝からの3試合をDAZNが中継してくれた事自体には本当に見せてくれてありがとうと言いたいです。オリンピックや世界選手権と比べて格が劣る大会と見られがちですが、こと卓球については世界の中でも中国選手の実力がずば抜けているため、参加人数の制限があるため出られない中国選手がこの大会にはたくさん出てくるので、日本選手はたとえ世界ランクが上だったとしてもはるかにランクの低い中国選手にコロコロ負けるような状況がこれまで続いていたので、まさかこんな風にシングルスの頂点まで駆け上がる姿をライブで見られたのは本当に感激しました。

それでも、ほとんどサッカーしか見ない人であったとしても、これから佳境に入っていくJリーグ(J2J3を含む)の優勝争いや、昇格・残留に関わる試合などはDAZNでしか見られないわけですし、一年間は様々な状況を見ながら、新たなスポーツについてもDAZNで見る機会があったらその内容なども改めて紹介させていただきたいと思います。


震災を客観的に見られる時期に考えたいこと

昨日は熊本での大地震から1年ということで様々な行事が行なわれていました。昨年の今頃について考えてみると、このブログでも災害についてのカテゴリーを作っていたり、避難所に行かずに車の中で避難生活をする人のことを考え、その時に考えられることをとにかくこのブログに書き込んでいました。

今は当時と違って、突然の大きなショックを伴う環境の変化にパニックにならず、冷静に考えることができます。もし自分の身に大変な震災が今後起きた場合、冷静な自分はどのようなことを考え、何が大事かということを指適していたかという事を後から見られるようにこのぶろぐが存在しているところもあるので、今回はそんな観点から災害時および避難生活について思うことを書かせていただきたいと思います。

先日、旧ブログの5年くらい前に書いた記事についてご指摘をいただいたのですが、その記事とは避難生活中にエコノミークラス症候群による血栓が原因での死亡事故を防ぐために、避難所にダンボールで作ったベッドを罹災地域以外からすぐに搬入できる仕組みを作っている新潟大学の取り組みについて紹介したものでした。

この計画が機能したと想定すると早い時期にダンボールで作ったベッドが避難所に並ぶこともあるわけですが、その記事を見た方が、燃えやすいダンボールで作ったベッドを避難所に並べては、もし火事になったらさらに大きな二次被害を生み出すのではないかという話を実際の危険を想定した実験が行なわれていることとともに紹介していただきました。

この点についてはまさしくその通りなのですが、一方で「中越地震→東日本大震災→熊本地震」と時間を追う中での報道を見ている中で、エコノミークラス症候群による血栓が原因で震災後にお亡くなりになっている方が少なくないという事実も存在しています。こうした主張というのが現場で対立した場合、避難所に設置できるダンボールベッドが十分に用意されていたとしても、火事が恐いという気持ちの方が避難者の間で上回った場合、あえてダンボールベッドは使わずに旧態依然とした光景が将来の避難所でも起こり、相変わらずエコノミークラス症候群による犠牲者が減らない事も考えられます。ですから今のうちに、何とかして火事の危険も少なく、さらにエコノミークラス症候群にならない避難所の環境について考えることも必要になってくるのではないかと思うわけです。

まずはダンボールベッドを設置しなくても、常に不特定多数の人間が避難してきている避難所では火災のような二次被害の危険があるので、特に火災についての対策を考えていきたいと思います。具体的に私の考える範囲で挙げてみると、

・調理場は避難スペースと分ける
・避難場所ではランプやろうそくであっても火気厳禁とする
・避難所が停電している場合は速やかに建物内のブレーカーを落とす

まず、こうした内容を徹底するためには避難所における現場責任者を事前に任命しておき、実際に震災に見舞われた場合の事前研修を行なうなどの準備が大切です。過去の震災における避難所で起こった様々なトラブルを把握し、避難者からクレームが出た場合の想定問答集を作って使ったり、クレームを未然に防ぐような防災用品をストックしておきすぐに配れるようにすることも現場の雰囲気を殺伐としたものにしないためにも必要になってくるでしょう。それでも勝手に石油ストーブを避難スペースに持ち込んだり、カセットコンロで調理をするような人も出てくるでしょうから、そうした人への対策も合わせて考えておかないといけないでしょう。

今考えられる範囲で用意しておいた方がいいものは、毛布だけでは寒くて寝られない人のために火を使わないカイロや、明かりがない人へ少ない電池で長時間使える上、効率が良くそれ自身が火事の原因になりにくいLEDライトが考えられます。

さらに、最後に挙げさせていただいたブレーカーを下げておく事は震災後に電気が復旧した際の漏電による火事を防ぐことができるので、管理者には必ず学校などの建物が避難場所になっている場合は、何がさておき全てのブレーカーの位置を把握し、停電しているのに上がっているブレイカーがないか、さらに建物の中で漏電が疑われる所はないかなど、きめ細やかな対策をすることで、うっかりして避難所が火事になることはある程度防ぐことができるのではないかと思います。

次に、果たしてダンボールだけで作られたベッドを避難所に多数並べることは大丈夫なのかという点について考えてみます。多数の紙でできた物体を並べて置くことによりもし火事になった場合の火の回りはちょっと考えただけでも激しくなり、逃げ遅れて亡くなる人も出るであろうことは、以前に東京でおがくずが散りばめられた芸術作品のジャングルジムが燃えた時と同じように、大変悲惨なことになることは容易に予想できます。

そうした観点からの対策は、ダンボールベッドは決して隣り合わせて置かず、小さな教室に最大いくつで、どの場所に設置するというような細かなマニュアルで対応するような方法が考えられます。もちろんダンボールベッドが設置された部屋における火気の使用は厳禁にすることは言うまでもありません。

また、一つ一つの製造コストは高くなりますが、完成したダンボールを耐火塗料で覆うようにした製品を新たに作ってもらえる可能性があるのか、それともダンボールに塗ると燃え出すまでの時間を長くできる塗料がそもそもあるのかということも実際にメーカーにあたるなどの手続きが大切になるでしょう。うまく塗料が作用すれば、もしダンボールに火が付いたとしてもその場から逃げる時間を確保することはできるでしょう。

今回は極めて限定的な部分についての考察に終始してしまった感がありますが、大きな災害後の避難所で起こる問題というのは他にも多くのものがあると思うので、多くの人が知恵を出し合って震災直後だけでなく震災後長期にわたって罹災者の生命と財産を守るためにはどうすればいいかということを、今後も考えていきたいと思います。


「カウントフリー」と「低速無制限」との関係

私のモバイル環境は常に複数のスマホだったりタブレット端末を持ち歩くことが多いのであまり感じないのですが、先日LINEモバイルを使っている人の不満をネットで見る機会があり、なるほどと思いました。

というのも、私が使っている最安の「LINEフリープラン」を含め、女優の「のん」さんが出演しているテレビCMで推しているLINEを含む各種SNSサービスを利用する場合には高速クーポンが減らない「コミュニケーションフリープラン」でも、目的外の利用についてはどんどん高速クーポンが減ってしまうので、例えばradikoをずっと流したいとか、YouTubeの音楽ファイルだけの再生や各種ストリーミング系の音楽サービスを気軽に使えないという声があったのです。

私自身は過去に電車移動で長時間音楽を聴き続けたいと思った時には、mineoのSIMで高速クーポンをオフにして低速ながらデータ通信量によっての規制がない低速無制限モードにしてから音楽なりラジオを楽しんでいました。現在も低速無制限ということでいうと、これもLINEモバイルのプランでは高速クーポンを使った分だけ減らしてしまうカーナビで利用では、折角の高速クーポンをカーナビで消費させたくないので、別に月額298円(税抜価格 以下の表示も同様)のロケットモバイルの「神プラン」のSIMを余ったスマホに入れてそのスマホの方をカーナビ専用として使っていますが、首都圏では使いものにならないほど遅いと言われているようなロケットモバイルでも、カーナビを動かすぐらいなら十分なので、「LINEフリープラン」と「神プラン」の2本立てでも月額千円を越えない組み合わせに満足しています。ただ、普通の人にスマホ2台体制を強いるのは違う気がしますが(^^;)。

LINEモバイルだけでなく多くのMVNOが特定のアプリやサービスを使った場合に高速クーポンを減らさない「カウントフリー」のサービスを行なっています。その中でも注目なのがBIGLOBEで、動画を外でも見たいという方に向けた「エンタメフリーオプション」を6GB以上のプランに付けることができ、YouTube・AbemaTV・Apple music・Google Play Music・Spotify・AWA(2017年4月現在)のサービスを高速クーポンを減らす恐れなく使うことができます。ただBIGLOBEのサービスもそうなのですが、こうした「カウントフリー」のサービスを行なっているところには最初から高速と低速との切り替えサービスを行なっていないと思うので、ユーザーとしてはスピード切り替えを諦めて利用サービスを選ぶのか、よく使うサービスが無かったりわからないから高速低速をその都度切り替えて使うのかの選択に悩むことになります。

基本的にSNSで文字や音声通話だけのやり取りをするのが主だったら普段は低速にしておき、いざという時には何にでも使える高速クーポンを確保できる切り替え可能なMVNOを選んだ方がいいでしょうし、すでに使うサービスが決まっていて、他のサービスを使うことはあまりなければ「カウントフリー」系のサービスのあるMVNOで、いちいち速度切り替えを気にせず使えるメリットを感じられるように選べばいいでしょう。

個人的に思っているのが、今までの定番はあるにしても、急に画期的なネットサービスが出てきた場合は、すぐに「カウントフリー系」MVNOが対応することは考えにくいので、常に新しいサービスを使いこなしたいような場合は予算との関係もあるでしょうが高速クーポンが多く速度切り替え可能で、さらに低速無制限のもの(OCN モバイル ONEやmineoあたり)を選んでおいた方が無難なような気がします。逆にLINEモバイルのように、LINEおよび各種SNSだけきびきび動けばいいとか、お子さんがとにかくYouTubeを見まくって困るというような場合はbiglobeのエンタメプラン付きのデータSIMの導入を考えるのも悪くはありません。

本来、こうした事で悩まずともLTEによる無制限というプランがまともに使えるならそちらの方がいいと思うのですが、残念ながら現状では多くの人が十分満足をするLTE無制限のプランを使うには、自分専用の回線を確保させるなど、相当費用がかかるという事になってしまいますので、ある程度の妥協は必要です。

私の場合は複数のSIMを使い回すことで、それぞれの不満点を回避するような事をしていますし、今回は紹介しなかった高速クーポンが20GB以上あるプランを使うという第三の考えもありかとは思います。しばらくは環境が変わって今までのSIMでは不満だと思っている方もおられると思うので、予算の事も別に考えなければなりませんが、そんなやり方も参考にしていただきながら今後の格安SIM選びについてご自身なりの結論を出していただきたいなと思います。


シャープ ドコモSH-01Jその13 アップデート試用結果も上々

およそ10日間、待っていたドコモのガラホSH-01Jのアップデートがついに利用できるようになっていました。通話専用の私のSIMでも問題なくアップデータをダウンロードすることができ、ビルド番号が最新の「01.01.01」になっていることを確認できました。

先日紹介したように、今回のアップデートを実行することで、それまでできなかった本体を親機としてテザリングを使うことができるようになります。USB・Wi-Fi・Bluetoothの全てで利用でき、ドコモ契約のSIMでないMVNOのSIMでもドコモ回線を使っているところのものなら問題なくテザリングができるようになります。

私はパソコンをコンセントに繋げて利用している時は、モバイルルーターをケーブルで接続して使っていたのですが、同じことをSH-01Jでやってみたところ全く問題なくパソコン上でネットが使えるようになりました。これで荷物を減らせるだけでなくモバイルルーター単体ではできなかったネット接続やメールなどをこなせるようになったので、かなりデータ専用SIMの用途が広がったように感じています。

ちなみに、私が今までモバイルルーターに入れて使っていたSIMはパナソニックがサービスを展開しているWonderlinkの中の注目プラン「F-使い放題700」のSIMです。このSIMは3G専用端末では使えませんが、SH-01Jでは問題なく使えます。SMSオプションがないので多少電池の減りに影響が出るかも知れませんが、これもモバイルバッテリーの併用で何とかなると思います。

テザリング以外の点で気にかかっていたのが、今まで外からアプリを引っぱってきてインストールができていたので、この点を潰されているのではないかと心配になった部分もありましたが、以前と変わらずにアプリの導入は問題なくできています。

基本的にSH-01JではGoogle IDと関連付けて使うアプリ(例えばYouTubeアプリなど)は使えないのですが、標準のブラウザの「Google検索」から開いたブラウザに自分の使っているGoogleのメールアドレスとパスワードを入れるとブラウザ上からYouTubeやGmail、Googleフォトもブラウザ上から使えるようになります。WonderlinkのSIMも私の使っている場所が都市部でないからなのかも知れませんが、それほど混んでいない時間帯を狙って使えば、YouTubeでもちゃんと見られます。ただしテザリングをやりながらでは難しいので、単体で使う場合に限られるかと思います。

動画がそこそこ動くということがわかったので、新たにAbemaTVとFRESH!も導入してみました。これらのアプリはログインしなくてもネット放送が見られるので重宝しますが、多少止まったりすることはありますが、まるでガラケーでワンセグを見るように使うことがLTE回線でもSIMを選べば十分にできると思います。ただ、使い過ぎると規制が待っているかも知れませんので、使い過ぎには気を付けながら必要に応じて使おうと思います。

動画が大丈夫なので、radikoもらじる★らじるも、音楽ストリーミングサービス全般もWonderlinkのSIMで問題なく使えています。ただし一つだけ注意点があります。

というのも、SH-01Jにはイヤホン端子がなく、さらに物理的なボリュームキーもありませんので、radikoなど画面を操作してから別のアプリを改めて起動するようにするなどめんどくさい部分もありますが、何とか対応可能です。さらに、イヤホンジャックのない端末でイヤホンを使うための変換アダプターは今のところ100円ショップでも売っていますので、今使う気がなくてもとりあえず買っておき、小型のヘッドホンと一緒に持ち歩いていると役に立つ時は必ずあると思います。

今回のバージョンアップは、特にMVNOのSIMを安く使っている人にとっては、私のように動画閲覧でも使えそうな無制限系のSIMか、20GB以上のデータ通信SIMを今までモバイルルーターで使ってきた方にとってはほとんどモバイルルーターと同じくらいの本体の大きさのガラホで代用できるという点で、さらに格安SIMのデータ通信プランを使いこなすことができるアイテムになり得るので、今後の活躍が楽しみです。

ちなみに今までSH-01Jの中に入れていた通話専用SIMは、アプリを全て消して軽くした3GガラホのF-05Gに入れ替えて使うことにしました。今後もモバイルルーター兼小型のキーボード付き端末となったSH-01Jの活用法については模索していく予定にしておりますので、何か面白い事がありましたらおいおい紹介していきたいと思っています。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを


新しいAmazon Fire TV Stickについて

前から予約していた新しいAmazon Fire TV Stickがようやく発売になり、先日自宅へとやってきました。前のものと交換という形でテレビに付けてみましたが、今回はそのレビューという形で書かせていただきたいと思います。

新しく届いたものと従来のものの構成は本体+リモコン+ケーブル類+アダプターで同じですが、中味はともかく本体もリモコンも大きくなっています。写真は本体の大きさを比べてみたものですが、大きい方が新しいAmazon Fire TV Stickです。実は今回買い換えを実行したのは、古い方のセットをいつも旅行の時に持っていくバッグの中に入れておくようにして、旅先のホテルなどでセットして、さらに多くのホテルの客室内で使えるWi-Fiを活用して、映画やテレビドラマだけでなくDAZNによるJリーグ中継を見るために使おうと目論んでいたからです。

というのもJリーグのテレビ中継というのは地域密着になるため、訪れた土地をホームにするチームが優先的になるので、自分の地域のチームを常に見るためにはDAZNで見る必要が出てくるのですが、ノートパソコンやタブレットの画面で見るよりも、大きいテレビの画面を利用して見ることのできるAmazon Fire TV Stickはその便利さを実感していたのでした。Chromecastの場合はスマホやパソコンの画面をテレビに出力するようになるので、画像を見ている時にはスマホが使えなくなるのですが、リモコンがAmazon Fire TV Stickには付属しているので本当にビデオを見るかのようにWi-Fiの設定さえしてしまえばあとは安定して使えるのがいいですね。

さて、改めて新しいAmazon Fire Stickについて紹介してみると、まず目立った違いとしてリモコンに音声認識の機能が付いています。マイクボタンを押してその上のマイクにキーワードを吹き込むと、あまたの数のソフトの中で目的に沿うものを探してくれます。今まで見ていたものの続きを探すのが面倒な場合や子供の好きなものを見たい場合は積極的にこの機能を使うのもいいでしょう。

次にハード的な違いについてですが、CPUがデュアルコアからクアッドコアに性能アップし、Wi-FiおよびBluetoothの性能も上がっています。ストレージ8GBとメモリ1GBに変更はありませんが本体の処理速度が上がり、音声検索に対応したことが新旧の違いという風に考えていいのではないかと思います。

実際に使ってみて、リモコンを押すと反応も良く、扱っていての快適度は上がりました。ただ、AbemaTVやDAZNなど多くのユーザーが同時に見ているコンテンツの場合、画面が止まることもしばしばあるのでそうした不具合の完全な解消にはなってはいません。ただもしかしたら自宅のブロードバンド環境が貧弱なせいかも知れませんので、光回線を利用している方で中継が止まることが頻発した場合は、むしろ多くの人がネット接続をしているための不具合という可能性もあるので、現状ではそもそもハードを新しくしても解決しない問題なのかも知れません。

すでに持っている方が買い足した方がいいのかと言われると困るのですが、リモコンの反応にちょっとストレスを感じていたり、音声認識による検索を子供に使わせたいというような事があれば旧タイプと同じ4,980円で購入できますし、将来別のテレビでも使いたいような場合や、私のように旅先のホテルのテレビに繋いで使いたいと思っている方にはなかなか便利に使えるのではないかと思います。

なお蛇足になるかも知れませんが、今後のテレビ放送自体に関する状況に不安を感じている方は、あえてテレビではなくスピーカー付きのパソコン用モニターにこのAmazon Fire TV Stickを付けてネット放送やオンデマンドサービスを利用するのを主に使うというのもありでしょう。このセットならモニターにはアンテナはつながっていませんし、NHKの本放送を直接見られるわけではないので、今後NHKが放送受信料をどの範囲まて取るかという危惧はあるにしても、受信料は現状ではかかりません。ネットさえ繋がっていればAbemaTVアプリをダウンロードして使えるようにして最低限のニュースは見られますし、自然災害による生命の危険を感じた場合でも、YouTubeアプリからウェザーニュース社のSOLiVE24を流し続けた方がわかりやすいという声もあります。

そんな目的のためにも使おうと思えば使え、アマゾンのプライム会員に加入していればビデオや音楽もテレビ上で楽しめるようになるので、すでにアマゾンのプライム会員になっている方なら買いのハードであると思います。逆にアマゾンのサービスを使っていない人にとってはChromecastの方がいいとは思いますが、現状では両方持っていても、単体で使えるこちらの方を私はメインで使っている状態です。


格安SIMで迷惑電話対策

過去3回の大手キャリアについての考察は、もし本体の基本操作を含む事でわからない事があっても販売店に駆け込めば教えてくれるというメリットを先に考えました。そのために高めの通信料になったり、契約を途中で止めた場合には解約料金と端末代金の負担が必要になるというディメリットもあるわけです。今回はこうしたディメリットの方を何とかするために、最長でも1年という格安SIMとSIMフリーのスマホを使って迷惑電話対策込みの通話および通信定額プランを探ってみたいと思います。

まず、相当の数のある格安SIM提供のプランのうち何を選ぶかというのが大事になると思いますが、現在のMVNOの通話定額プランを検証していくとほぼ5分定額の中、唯一10分までの定額を実現した「OCN モバイル ONE」の音声通話プランの最安を選ぶか、5分定額でも他のMVNOのようにプレフィックス通話の仕組みを使っていないので、SIMフリーのガラホでも違和感なく利用可能なDTI SIMの最安プランを選ぶかが現状では使いやすいのではないかと思います。もちろん他のMVNOでも問題はないでしょうが、やはり電話としての使い勝手をと考えた場合は、この辺に落ちつかせるのがいいだろうと個人的には思いますが、当然異論はあると思います。ただここで大事なのは、無料でも使える迷惑電話ブロックのためのアプリです。というわけで、一応私のおすすめで紹介すると月額このくらいで通話もネットも我慢しないで使えるという風にお考え下さい。

大手キャリアと同じようにデータベースを登録して迷惑メールをブロックするのが「Whosecall」(Android、iPhone)というアプリがあり、広告が強制的に出るバージョンなら基本無料で利用できます。このアプリについては、大手キャリアがサービスしているものと同じものなので説明はそう要らないのではないかと思います。

ただ、そうした警告アプリだけで詐欺電話による被害に全く遭わなくなるかというと、そういうものだけでもありません。ここでは前回まで紹介していた大手キャリアを利用されている方でも自分でアプリをダウンロードしてインストールすることで使えるようになるアプリを紹介します。それは今までとは違うアプローチとして、「高齢者見守りアプリ」でGoogle Playを検索すると出てくるのが「某県警本部が【振り込め詐欺被害防止に有効】と評価したアプリ」という長い名前のアプリです。

このアプリは電話に関して「詐欺電話では?」と思われるような状況があった場合、スマホ上のGmailアドレスを利用して任意のメールアドレスにメールを送るアプリです。アプリをインストールして開くと、送信先のメールアドレスの入力欄と、Androidスマホで使っているGmailのアドレスおよびパスワードを聞いてきますので、それぞれ入力すれば設定は完了します。メールを自動送信する場合というのは、電話帳の未登録者から電話か掛かってきた場合と、電話帳の新規登録をしたか登録を変更した場合です。これで、例えば送信先メールに指定した息子さんあてに、当の本人から「携帯が壊れたので番号が変わった」というような電話があった場合でも、実際に電話帳を変更した場合その息子に直接メールで連絡が取れることになるので、その後の詐欺まがいの電話を撃退することができる可能性が高くなるというわけです。

こうしたアプリは、スマホ契約をしている大手キャリアのユーザーも自分でインストールして設定すれば利用できますが、これら無料アプリで十分ではないかと思われた場合は毎月の料金をさらに下げ、しかも1年間使い続けることだけが条件の格安SIMへの移行を考えた方がいいかも知れません。

では具体的な料金プランの月額料金についてお伝えします。まず「OCN モバイル ONE」の場合には高速データ通信が1日/110MBで使え、余ったら翌日繰り越し可の音声プランが1,600円(税抜価格 以降の表示も同様)でこれに専用アプリから電話する事が条件ですが、一回10分までと大手キャリアより長い時間定額になるOCNでんわ「10分定額オプション」850円を付けて合計2,450円で通話もネットも普通に使えるようになります。

次にDTI SIMの場合5分間の電話定額が専用アプリを使わなくても使え、高速データ通信が3GBまで使えて加入後半年間は1,480円、それ以降は2,270円で利用できます。こちらのSIMならスマホでなくAndroid OSを使ったガラホにアプリを入れても(ドコモのガラホの場合、アプリのインストールは自己責任での利用になります)普通に使えるようになります。ただし、ある程度の知識がないとガラホにアプリを入れることは難しいと思うので素人にはおすすめしませんが(^^;)、親のためにお子さんやお孫さんがセッティングしてあげるなら十分ありでしょう。ただし、ガラホを使って「高齢者見守りアプリ」でメール送信ができるかどうかというのは、恐らく難しいと思いますので、こちらのアプリを入れたい場合はGoogePlayが使えるスマホの導入がおすすめです。

また改めて紹介することもないかとは思うのですが、格安SIMで使えるスマホやガラホは中古の白ロムでも、新品で売られているSIMフリーのスマホ・ガラホでも使えます。今回紹介したSIMはどちらもドコモのSIMを使っていますので、ドコモのSIMが使えるものと聞いてから購入するか、過去に使っていたドコモの白ロムを流用するような形でも構わないと思います。新品を購入するような場合は「OCN モバイル ONE」のSIMとセットで売られている製品が「goo simseller」あたりのネット店で安く出てくるような場合に購入するのがベストでしょう。おサイフケータイが必要なかったり、防水がいらなければSIMセットで2万円くらいで買えるもので十分です。もちろん、そうしたセットを買って「OCN モバイル ONE」を必ず使わなくてはいけないということはないので、あえてこのセットを買ってDTI SIMの音声SIMを入れて使うのもありです。

ここまで紹介してきました格安SIMおよびSIMフリースマホの組み合わせというのは、良くスマホの事がわかっている人がそうでない人に対してきちんと使える状態にして渡し、もし不具合が出たらすぐにフォローできるような環境にある場合がおすすめです。そうすれば大手キャリアでの利用でついデータ通信を使い過ぎて高額の料金にびっくりすることもなくなりますし、通話定額の時間が心配な場合は通話自体を定額終了の5分ないし10分に達する前に強制切断させることのできるAndroid用のアプリ「通話時間タイマー」もありますので、親戚や友人だけに掛けることが多い両親でしたらこうしたアプリも入れて設定し、途中で切れたら掛け直してもらうようにお願いすれば、5分定額でも通話料がかからず定額をそのまま使えた上で迷惑電話対策もできるようになりますので、事前にきちんと説明してから導入してあげてもいいかも知れません。



DTI SIM