月別アーカイブ: 2021年5月

本物の佐川急便の荷物関連の連絡は公式アプリを登録すればそちらから来る

先日のブログで、佐川急便からの荷物を騙り、携帯電話番号を使ったSMSからフィシングサイトへの誘導を狙った悪徳メールについてその内容を紹介しましたが、昨日届いた新しいスマホの発送業者が佐川急便でした。私がスマホを購入したのは大型家電量販店のノジマが運営するノジマオンラインなのですが、ここではヤマト運輸に指定すると送料が別になるのですが、送料無料だと業者を指定できないのです。

ですから、常に佐川急便で送られてくるとは限らず、ノジマのサイトを見ると日本郵便になる可能性もあるみたいですが、個人的には有料にしてまでヤマト運輸にこだわらなかったので、今回は佐川急便で荷物を受け取りました。

配送の流れとしては、出荷の案内がノジマオンラインから来て、そこで初めて担当業者がわかるのですが、その後でスマホを見たら、スマホに入れていた佐川急便の専用アプリの「通知」からも配達予定の連絡が入ってきていました。こちらの通知は本当に佐川急便のシステムから来たもので、いわゆる偽の連絡ではありません。したがって、公式アプリが使えるなら、普段佐川急便とお取り引きがなくてもこうしたアプリは入れておくべきだと思います。

ヤマト運輸の場合には専用アプリを導入してクロネコメンバーズになる場合、住所確認の通知がメール便で届いてから使えるようになるのですが、佐川急便の場合はそこまで面倒ではなく、メールアドレスをIDとして使う場合にはパスワードと住所・電話番号・氏名・生年月日をアプリに入力して会員登録すると、登録していた住所へ配達依頼があると、アプリから連絡が入るようです。

ちなみに、通知が届いてその日のうちなら配達日や配達時間の変更が可能なので、スマホのアプリ内で変更することも可能です。こうした流れがスマホアプリを導入すれば入手可能で、恐らく佐川急便からはそれ以外の通知をすることはないでしょう。

ですから、佐川急便を騙った悪質なメールは、荷物の届け先の電話番号を自分の携帯電話番号にしている場合、もしかしたら配達のドライバーか佐川急便のシステムがショートメールを送ってくれたのかなと思ってしまいそうですが(特に連日佐川から受け取っている場合はなおさら)、スマホのアプリ「メッセージ」や「メッセージ+」で送られてくる荷物関連の情報というのは、間違いなく荷物の配達を偽装した悪質なフィッシング詐欺が疑われるメールであると考えられるわけです。

同じような配達前の連絡をアプリでするのは、ヤマト運輸のクロネコメンバーズアプリでも通知ができるのですが、残念なことに日本郵便のゆうパックでは基本不在通知を受けて番号から再配達の手配をウェブサイトやアプリでするようになっているので、もしこの手の詐欺SMSが日本郵便の名前を騙って出されてきたら、最悪スマホを乗っ取られてしまう可能性も出てきてしまいます。

もし今後、日本郵便からの怪しげなSMSがやってきたら(不在のため荷物を持ち帰りましたなどという内容のもの)、まずは自宅のポストを確認して不在票が入っていなかったら、そのメールは偽メールであることを疑った方が良いかも知れません。できれば日本郵政にも他社と同じようなサービスを楽天がアシストして行なって欲しいと思いますが、とりあえず現在はこの手のSMSは佐川急便を騙るものが多いので、騙されない対策として佐川急便の専用公式アプリをお手持ちのスマホにインストールし、会員登録するとこうした機能が使えるので、偽メールに騙されないための一つの手段として活用するのも有りではないかと思います。


iPhone利用者も考えておきたいAndroid11の「有線LANテザリング」機能

前回紹介した中古スマホの購入について、スタンダードモデルとは言え、Android10が載っているのは、いまメインで使っているスマホよりも基本ソフトのバージョンが上ということもあって、こうした格安スマホのメイン使用以外での活用について考えています。

今回購入したのは2020年発売のエントリー機種なのですが、2026年の3G回線の廃止に向けて、今以上にシニア向けということも考えて作られるスタンダードタイプのスマホの発売は増えていくだろうと思います。その流れによってはいわゆるガラホの存続が危ぶまれるわけですが、逆にそうなるとガラホの価格自体は高値で推移し、今回私が購入したようなスタンダードタイプのスマホの価格は安いところではかなり安くなっていくことが考えられます。

今はまだその時期ではないと思うものの、現在GoogleのスマホPixelで搭載されたAndroid11を基本OSにしたスマホが安く中古で市場に出てくるのであれば、個人的にはメインではなくサブ用途での活用が考えられます。私が考える活用法は、旅先で安全に複数の端末でインターネットを楽しめる高性能モバイルルーターとして活用できる可能性があるということです。

スマホをルータ代わりに使うというと、「テザリング」が思い浮かびますが、現在のスマホでできるのは、「Wi-Fiテザリング」「USBテザリング」と、「Bluetoothテザリング」があります。Android11ではそれに加えて新たに「有線LANテザリング」をすることが可能になっています。この「有線LANテザリング」とは、USBテザリングとは違って一台ではなく、別の無線ルーターに直接LANケーブルを使って接続することで、複数の端末を同時にネットに接続することができるようになるという機能です。USB接続の有線LANアダプターと変換アダプターが必要になりますが、高性能な無線ルータにつないで使えるようになるので、具体的には無制限でインターネットのできる大手キャリアの無制限プランのSIMや楽天モバイルのSIMを入れておけば、旅行中でも意識することなしに複数のデバイスを利用することのできるシステムが完成します。

例えば、キャンピングカーを車内で仕事ができるようにしたり(パソコンやプリンターもWi-Fi接続をすることも可)、インターネット対応テレビから大画面でYou Tubeや動画配信・テレビ番組見逃しサイトの利用を行なったりして、自宅にいるような環境でネットを使いたい場合、車内に無線ルーターをセットして使えるインターネットの提供元としてAndroid11搭載のスマホが使えることになれば、車内はよりオフィスや自宅の書斎のようになります。移動して電波が来るところであればいいので、絶景を見ながらの仕事も可能になるでしょう。

かといって無制限プランのSIMをモバイルルーターに入れっぱなしにするのは、外出先では特に残念だったりします。端末単体で最低限の事はできるようにスタンダードタイプのスマホに入れつつ、いつでも無線ルーターに有線で接続できるようになれば、一気に車内でのネット環境は変わるはずです。

私がネットで見たのはGoogleのPixelで試行された「有線LANテザリング」のレポートで、スタンダードスマホに入ったAndroid11で実現されるかどうかはわかりませんが、実は先日購入したドコモのGalaxy A21もアップデート予定に入っているので、もし本当にアップデートでAndroid11が載るのだとしたら(といっても信用ならないのがこうしたアップデート予定なのですが)、だとしたら最初から基本OSにAndroid11が入っているスタンダードスマホの価格がこなれてきたところを狙ってみるというのも面白いかも知れません。

iPhoneを使っている方にはあまりピンと来ないかも知れませんが、iOSが全て良くてAndroidが全てダメということもありませんし、特に楽天モバイルのSIMカードを運用する場合には、特に海外で使用することを考えてアプリのRakuten linkで直接電話を受けられたり、相手の機種に関係なくSMSを国内・国外から無料で送信したい場合には、楽天SIMに対応するAndroidのスタンダードスマホをサブとして持っておけば、その基本OSがAndroid11なら有線LANテザリングができるというメリットもあります。

そんなわけで、今後は6月からmineoのSIMカードを一枚増やす予定なので、そもそもPixel以外のAndroid11の入ったスマホで有線LANテザリングが使えるのかという根本的な問題についても調べながら、安く買えるサブスマホの出現を待ちたいと思っています。


スマホのバッテリートラブル発生で「修理」「買い替え」の選択迫られた結果は?

現在、自宅では私名義で親のスマホを契約して使ってもらっています。ただ、親は全くスマホに興味を示さず、外出する際でも持って行きもしません(^^;)。しかし、家の固定電話を解約して、個人別に携帯番号を連絡先にしているので、常に家に置いて固定電話のようにして使っていたのですが、そのスマホにトラブルが起きました。

というのも、あまりにも長い時間、ACアダプタから充電した状態で放っておいたので、当然のことというか内蔵の電池が膨らんできまして、ケースが浮いてしまったのです。現在のスマホは防水ではないので、このままの状態で持ち出されて雨に濡れてしまった場合、それだけで本体が使えなくなるだけでなく感電する危険もあり、そのまま黙って使わせるわけには行かなくなってしまったのでした。

こうしたトラブルについては、ガラケーの時にも経験があったものの、その時には交換可能な電池パック方式だったので追加で電池パックを購入して入れ替えるだけで良かったのですが、スマホの場合はそうはいきません。メーカーに電池交換をお願いする場合、基本料金が7,000円だということがわかったのですが、中味に問題がある場合、さらなる修理代を請求される可能性があることがネットで調べていてわかりました。

もう一つの方法としては公式ではありませんが修理をできる業者にお願いする方法もあるのですが、この場合でも電池交換に7,000円前後かかるのは変わらないようだったので、別の方法についても考えてみることにしました。

というのも、先述のように問題の起きたスマホを使う親がほとんどアプリなどを使わないので、スマホに高性能を求めることはなく、基本的な通話およびLINEでの連絡ができれば問題ないので、新品の定価自体が2万円くらいで安く、さらにそれが中古市場に出ることによってさらに安くなった中古スマホへの買い換えをすれば、電池交換費用よりも安い金額で何とかなるのではないかと思ったわけです。この場合は、電池が膨らんでいるとは言え、一応動く今使っているスマホも残るので、もし私がメインで使っているスマホが壊れてどうにもならなくなった場合に、バッテリーが膨らんだスマホにSIMカードを入れ換えて暫定的に使うこともできます。

というわけで、安いと言われるスマホを色々と探してみたのですが、確かに昨年発売された格安スマホは中古でそれなりに程度が良い(回線移行でほとんどタダで本体を購入した人が転売のため売りに出したっぽい)ものがそれこそ7,000円前後で売られていることがわかりました。そうなると買い替えか修理か迷うところですが、ネットで狙って探すと、いわゆる中古相場よりも安く大手の中古ショップの特売で何と5千円弱という価格で見付けることができました。これならもう新しいものにしない理由がなく、すぐに注文してしまいました。

ここではあえてオススメはしないものの、今回注文を出したのはAndroid10でシニアに嬉しい「かんたんモード」があり、防水・おサイフケータイ・FMラジオ付きという、Galaxy A21(docomo版)です。今使っているSIMは日本通信の70分までの通話無料が付いたものでドコモ回線なので、主に電話とLINEしか使わないなら十分ですが、スマホで色々やろうという方にはスペック的にはかなり厳しいので、それだけ安くなっているということでしょう。逆にそうしたものでも良ければ、スマホのトラブルが起こった場合のつなぎとしても使えるので、こうした格安スマホの情報は仕入れておいた方が良いということを実感しています。

今度は、電池を膨らまさないように常にケーブルに繋いでの充電は避け、残量が半分になったら日中充電をするとかして電池を膨張を防ぎ、5Gが当り前に使えるようになるまでは使い続けられるように気を付けたいと思います。私事になりますが、今回のような充電しすぎのトラブルを起こさないように、皆様も十分お気を付け下さい。


通話を「楽天モバイル」データを「mineoデータSIM」にすることで最安スマホの完成?

前回紹介したmineoの「パケット放題 Plus」は、通話用SIMにだけでなくデータ通信専用SIMの、大手3キャリアの回線ならどの種類でも利用できるので、一つのスマホに2つのSIMを入れて同時使用できる環境を持っていれば、2021年6月1日以降の「パケット放題 Plus」の状況によっては、面白い使い方ができるのではないかと思います。

というのも、楽天モバイルの売りはデータ・通話が無制限で使えることもありますが、月間のデータ使用料(Rakuten linkを使っての通話料はカウントされません)が1GB未満だと一回線目のSIMであれば月々の料金を0円で運用することができるのですが、Rakuten linkで使うデータ回線を楽天モバイルではなくmineoの方にすることで、さらに快適度が上がったまま料金はお安くできる可能性があります。

まずは、自分の家およびよく出没する地域において3キャリアのうちどのキャリアがつながりやすいかということを把握する必要があります。楽天のパートナーエリアはauなのですが、それで圏外になったことがなければau回線のプランで選べばいいでしょう。地域によってはソフトバンクの方が強かったり、ドコモが強かったりする場所もあるわけですが、ここで一点注意したいことは、ドコモの回線プランについては、mineoでは3Gでの利用はできない仕様になっているので、山間部や海上でスマホのアンテナが3Gに切り替わる場所でも使いたいと思う場合は、別に3Gエリアでも使えるドコモのSIM(MVNO含む)を検討する必要が出てくることです。ただ、普通に人のいる所であれば、今使っているスマホに入れて使える回線のうち、今使っているスマホに対応する回線のSIMを選べばいいと思いますが。

ここではあくまで最安運用にこだわるため、楽天モバイルでは基本的にデータ通信を行なわず、SMSおよび通話をRakuten linkで行なうことしか考えません。スマホでは「通話用」に楽天モバイルのSIMを設定し、「データ通信用」のSIMにmineoを設定しましょう。そうすると、Rakuten linkを含めたスマホでのデータ通信は全てmineoのSIMの方で行なわれることになり、これから紹介するマイネオから請求される月額のみを支払うような形になります。通話を楽天モバイルのSIMに付いた電話番号を使うなら、mineoの契約は音声通話のない「データ専用SIM」で十分です。この場合の最安値は、1GB/月のデータ量が使えるプランが税込880円で提供されていますので、この基本プランにパケット放題 Plus(月額税込385円)を付けて、mineoへの支払いは月1,265円+ユニバーサルサービス料となるわけです。

これで、音声通話はmineoのデータ通信を使ってRakuten linkアプリからの発信に限定することで、楽天モバイルからの請求は0円でも無制限(ナビダイヤルなど対象外の電話番号もあるのでその点だけは注意)に利用することができ、データ通信においても高速の1GBを使い切った後は最大1.5Mbpsで使うことができるようになります。基本的には最安プランだと高速クーポンが少ないので、常に高速通信にして、毎月の高速データを残さないような使い方が良いのではないかと思います。というのも、mineoには午後11時から翌朝の7時まで制限のない高速通信ができる「夜間フリー」の権利を獲得できる「ゆずるね。」という仕組みがあるからです。この夜間フリーの高速通信を使う場合には、アプリの速度切替で「高速」を選んでおかないと適用されないので、いちいち切り替えずに高速通信を利用するには月初に毎月の1GBを使い切ってもそれほど問題はないかと思います。

ちなみに、この「夜間フリー」の権利を得るためには、月曜日から金曜日に専用アプリの「ゆずるね。」からその日のお昼のデータ通信の利用を午前11時半までに「宣言」し、当日の12時~13時に、動画や写真の送受信等で数MB以上(今後の改定で1MB以下になる可能性もあり)のデータ通信を利用しなければ、「ゆずるね。」達成になるのですが、この達成を月に10回達成すると翌月の「夜間フリー」の権利を獲得することができます。

だいたい月に20日ぐらいあるうちの半分くらいお昼のデータ通信を使わないようにすれば毎月の夜間フリーを達成することができますが、どうしてもデータ通信をお昼の時間に使いたい時にはスマホ本体の設定を変更し、1GBを超えない程度に楽天モバイルのデータ通信を使えばお互いのSIMの特徴をうまく補完できます。ちなみに、低速最大1.5Mbpsのmineoの通信速度については、3日間合計で10GBを超えた場合に最大200kbsに一気に制限されますが、上記の方法で「夜間フリー」を獲得しておくと夜間の通信については、制限にかからずに高速での通信を午後11時から翌朝7時までは行なえます。そんなわけで、常に専用アプリから「高速」にキープしておくと、自動的に夜間のスピードが上がりますので、深夜中心にスマホを使っている方は有利ですし、旅行の際などは逆に早く寝てしまい、日の出とともに起きてそこで早朝に高速で使うなどの工夫があれば、十分この2つの契約だけでも使えるようになるのではないかと思います。

ちなみに、最大1.5Mbpsでどのくらいの事ができるのかというのは、今後自分が契約してみて実際に使ってみての感想を書くつもりですが、普通の動画サービスであれば品質を多少落として使うことで、スマホでの閲覧には影響しないくらいの品質で途切れなく利用できるのではないかと思います。画質を落とすことで使用するデータ量を制限がかかりにくいように抑えることも可能なので、自分が外で毎日使う場合、どのくらい画質を落とせば制限にかからないのかを事前に調べて使うことも、安く使うコツにはなるでしょう。

以上のような事は、なかなかスマホの設定とか回線の使い分け、mineo独特の仕組みの利用などを自分で行なう必要があるため、なかなか難しい部分もあるのかも知れません。しかし、スマホを安くとも制限を感じることなく使うためにはこうしたユーザーが主体的に使っていくことが必要になるということもまた確かなのです。少し前の状況に比べると、かなり安くてもできることは増えてきたのではないかと思います。今後もこうした観点からの考察は続けていきたいですね。


満を持して出現したmineoの「パケット放題 Plus」は格安SIMマニアを虜にするか

更新月の来たドコモの通話専用回線をUQモバイルに乗り換えてからおよそ2ヶ月経過したのですが、その時にキャンペーンが実施されていたキャッシュバックの案内がついにやってきました。案内はメールで来て、指示されたリンクに必要事項を記入し、キャッシュバックを直接コンビニのローソン(ロッピー経由でレジで受け取り)に行くか、指定口座に直接振り込むかの選択があります。

私はこんな時期でもあるので口座振込を選び、無事完了しました。さらにびっくりしたことに、手続きを午前中に行なったところ、もう午後には口座に振り込まれていました。現在もUQでは、ウェブからの申し込みでこのキャンペーンを使うと、au系回線でない回線からでくりこしプランM/Lの契約では最大の10,000円がキャッシュバックされます。ただ、私の場合でもキャッシュバックを選ぶか、それとも最大キャッシュバック料金以上にうまみのある新規端末の購入補助にするか正直迷いました。

ちなみに当時はいわゆるスマホの予備機がなかったので、UQで安く他の会社で使えるスマホが買えるなら、予備機を購入する資金の足しにしようという考えもあったのですが、たまたま5G移行時期でなかなか5G対応機がなかったこともあり、今後の状況の中での端末代の足しにと考えてキャッシュバックを選んだのですが、正直キャッシュバックを受けたのは正解だったのではないかと思えます。

なぜかと言うと、当時はeSIMと通常SIMの同時使いのできる第二世代のiPhoneSEを持つのもいいかなと思っていたのですが、先日楽天モバイルからアップルから圧力がかかったとしか思えない楽天モバイルの根幹アプリ「Rakuten link」への楽天以外の通信会社からの直接着信(SMS含む)および、SMSの非iPhoneユーザー・非Rakuten linkユーザーへの送信が有料になるというAndroidスマホとのかなりの使い勝手の悪さがともなう改変が発表されました。そうなると、今後楽天モバイルを選ぶ際のメリットの一つをスマホをiPhoneにすることで手放してしまうことにもなるので、今になってみると安易にiPhoneを選ばなくて良かったと思います(当然ですが、この辺の考えには個人差があり、たまたま私の場合にiPhoneが合わないということで、iPhone自体は魅力的な端末であることには変わりありません)。

たった2ヶ月でこんな状況なので、まだまだ状況によって自分の選択を後悔する事もあるかも知れません。今後のスマホの買い替えについて色々なニュースサイトを調べているのですが、先日oppoから発表になった「Reno5 A」が魅力的ではあるのですが、このスマホはeSIMが使えるものの物理的SIMとの同時使用はできないとの情報も入ってきているので、複数回線はメモリカードを断念して使うことになるのはちょっと躊躇するところですね。

また、新たな流れとしてMVNOとしてはかなり頑張っている印象のあるmineoが2021年6月1日からオプションの「パケット放題 Plus」を発表し、今まで最低速度の200kbpsが500kbpsに上がるオプション料金の税込月額385円そのままで、最低速度をahamoなどの最低速度より早い1.5Mbpsまで引き上げる(高速クーポン10GB以上のプランではオプション料無料)ことがわかりました。ただし混雑回避のための速度制限(3日間で10GB以上利用時最大200kbps)があるので、自宅の回線代わりに使ったり、だらだらと外でも動画を見まくるような使い方には合わないと思います。それでも、毎日のお昼のデータ通信を控えることを宣言することで、夜間のデータ通信が高速で利用できる「ゆずるね。」サービスもあるので、工夫次第では相当使えるのではないかと思います。

このプランは、データ通信専用プランでも使えるので、月1GBが月額税込880円なので、ついに最安で1,265円+ユニバーサルサービス料で、スペック通りにスピードが出るなら、外でスマホを使う分にはその接続スピードにはそこまで不自由しないくらいのプランということになります。これでは、私としてはわざわざmineoからUQモバイルに乗り換えたことが意味がないような気もするのですが、昼間を中心にした通信の安定性はUQにはありますし、低速時(といっても1Mbps)の通信制限についてはほぼないと言って良いでしょう。さらにUQは低速でのバースト機能がすごいので、体感的には1Mbpsよりもかなり速く、au回線を使うものとしては他のMVNOでは太刀打ちできないほどコスパが良いので、これはこれで十分安いと言えます。

ただ個人的には実際にmineoの本気度が気になるので、mineoのデータプランをドコモ回線(3Gでの利用は不可だそう)で改めて契約し、UQモバイルの方はプランをくりこしプランSにダウングレードすれば、現状とほとんど同じくらいのコストで一回線増やすのも有りなのではないかとも思えてきました。

SIMは今のスマホにはmicroSDカードを諦めれば2枚同時使用が可なので、データをmineoにして電話をUQにすれば普通に通話もSMSも利用可能です。また、mineoのSIMをタブレットに入れて大きな画面での動画を見るために使うというのも有りでしょう。radikoや音声系アプリはUQのくりこしプランSに設定される低速300kbpsで使い放題の運用でも問題ないですし、普通にデータ通信は最大6GBまで貯めることができますので、解約するよりも同じ価格で2回線にした方が色々便利ではないかと思います。例えば、車の中で使う場合、データ通信用にメインスマホを使っている関係で、カーナビやカーステレオ代わりにメインスマホを酷使したくないという考えもありまして、その点でも回線増でハードも増やしてタブレット利用というのは今後のお出掛けを考えても魅力的ですね。

とりあえずは、3日で10GBという通信制限をどう捉えるか(特に旅行中の場合はいったん制限されると厄介です)という問題もあります。どちらにしてもこれから改めてmineoの契約を6月に入ってから申し込む方向で考えているので、9月まで3ヶ月あるオプション料金0円期間のうちに、どんな感じなのかということまでをこのブログで紹介できるように自分なりの使い方について考えてみたいと思っています。


蛇口盗難は単なる窃盗ではなく水を外で飲もうとする人の心も萎えさせる

2021年の東京オリンピックは本当に開かれるのか? という事は気になるものの、もし今回の世界的な感染症騒ぎがなかったとしても、東京で7月下旬からオリンピックを開催し、その後にパラリンピックを開催して本当に大丈夫か? という懸念は当然あります。それが、東京の「暑さ」という問題です。

男女のマラソンが東京の暑さを避ける形で札幌開催に変更されましたが、札幌市も夏は暑く、今年は特に5月から暑いので、このまま高温の日が続いていくと、地熱の影響で気温が上がりやすくなり、昨年以上の猛暑になるのではないかという事が、もし本当に東京でオリンピックを開催した場合には気がかりです。

これは、競技者だけでなく、何とまだ観客を入れての開催や、学生や生徒を動員する計画もあるなんて話を聞くと、感染症の対応だけでなく熱中症対策は大丈夫なのかとも心配になりますね。熱中症でダウンしてしまうと当然免疫力も落ちると思いますので、そこから雪崩的に多くの人の体調が悪くなるようなことも無くはないので、感染症の心配と同じくらい熱中症に対してのケアを十分に行なえるようでないと、競技場や客席でバタバタ人が倒れてしまうような惨状が起こらないとも限らないでしょう。

そんな中、外出時に水分補給をする手段の一つである、公共の場所に設置されている「水道の蛇口」が次々と盗まれていることがニュースになっています。テレビで被害に遭った水飲み場や花壇のそばにある蛇口の様子を見ると、かなり乱暴に蛇口の部分だけ切り取るように持って行っているようです。このままだと、盗難が集中している地域においては十分に水分が補給できずに体調を崩す人が増えることも考えられます。しかし何故今こんな事があるのでしょうか。

実は現在、銅の価格が上がっていて、少し前には1kg4~500円だったのが、これを書いている現在でキロ1,000円くらいまで上がっているということです。蛇口には銅がかなり含まれているという事で、公共の場所にある蛇口が狙われるということなのだそうです。問題はそうして盗んできた銅を含む金物を買う業者がいるということだとも思うのですが、普通は公共物を盗むよりも粗大ゴミの中から探す(実はゴミにも所有権があるので、勝手にゴミを自分のものにしてしまう事は処罰の対象になりますので真似をしないで下さい)という事が先に行なわれるものなのではないかと普通は考えます。しかし、「探す」よりも「あるものを盗む」方が手っ取り早く目的の品物が手に入ると、明らかな犯罪行為に手を染める人がいて、それがニュースになるほど頻発しているのが現代の社会かと思うと、本当に悲しくなってしまいます。

かつて、橋の名前が書かれたネームプレート(橋名板)が大量盗難に遭った事件が思い出されますが、これもブロンズ製の橋名板を処理業者に持ちこみ、そこから銅を精製するための転売目的に盗んだ疑いがあり、実は今年に入っても橋名板の盗難事件が起こっています。ただ、橋名板についてはブロンズ製から安いステンレス製に徐々に変えるなど、盗難対策も行なわれているようです。そうした対策の結果が橋名板から水道の蛇口へと方向転換が行なわれたのかとも考えられますが、もしそうだとしたら本当にやるせないですね。

今回のオリンピックでは開催されたとしても海外からの観客は来ないので、直接蛇口が盗まれた惨状を見ることにはならないと思いますが、どちらにしても現代の日本はそうしたなりふり構わない盗難事件が起きるほど、目の前の生活に追い詰められている人たちがいるという現状があることは確かです。そうした状況も考えないと、オリンピックを開催するにしてもうまく行かないのではないかと本気で心配になります。


自宅で疑似キャンプ用に使うにはぴったり? ダイソーの330円14センチアルミ両手鍋

定期的に100円ショップ巡りをしながら、新たなキャンプ用グッズを探すのが楽しい今日このごろですが、ネットで話題沸騰のCanDoの「アルコールストーブ」「アルコールストーブ用風防」(どちらも330円)は、こちらのCanDoでは「入荷予定なし・取り置き注文も不可」だそうで(^^;)、露骨な地域差というものを感じます。こうなるので、一時的にネットオークションやフリマアプリを通じて、多くの製品が買い占められ、一時的に手に入れられない地方民が割高なお金を出して買わざるを得ない状況が生まれるとしみじみ思います。

ただ、CanDoのアルコールストーブについては先日このブログでも紹介した爆発的に燃える場合があり、個人的はそこまで血まなこになって手に入れなくても良いような気もしますし、風防についても通販サイトを探せば400円くらいで中国製の同じような製品が送料無料で手に入るので、これもわざわざプレミア価格で買うことはないと思います。そんな私ですが、ダイソーで売られていた300円商品(330円)を今回購入してみました。ちなみに、20センチの同じ材質の鍋は500円商品(550円)としてラインナップされています。

ちょっと昔懐かしい感じの小ぶりのアルミ鍋ですが、蓋付き14センチ大で、容量が750mlと、容量だけ見るとメスティンのレギュラーサイズと同じくらいのものです。写真の両手鍋の他に同じ材質ぽい片手鍋もあり、また100円製品で冷たい飲み物を飲むのに良さそうで、シェラカップより一回り大きいもののスタッキング可能な300mlの「マッコリコップ」も同時に発売されたと思われます。

他のサイトでは、セリアのシェラカップ用のフタやグリップハンドルが使えることで、シェラカップよりも半合の炊飯には良さそうな同じアルミ製の「マッコリコップ」の方がキャンプ用品として注目されているようですが(半合炊飯なら最強?)、汎用的に使うなら持ち手も有りフタも付いていて、一合炊飯も簡単にできそうなこの鍋の方が今のところは私に魅力的に映りました。

とりあえず自宅のガス台で使った感じとしては一人鍋にぴったりですね。個人的にはこれで自宅ごはんを一人用で作る時に積極的に使っていきたいですし、今あるアルコールストーブと五徳との相性も抜群で、メスティンは炊飯に使うにしても、他の料理はこちらでと使い分けたいところです。

ただ、鍋の大きさは市販のインスタントラーメンがそのままではぎりぎり入らないサイズなので、迅速に作りたい場合には割り入れて作ることになってしまいますが、大きさ的にはこのくらいがやはり取り回しがいいのですね。今後主に自宅で一人用の鍋として使う予定ですが、キャンプ用鍋とは必ずしも言えないものの、実用性という面で言えばソロ用途ではこれをメインの鍋にしてもいいのではないかと思います。

また、旅にこの鍋を持って行き、地方で営業している豆腐屋さんで作り立ての豆腐を量り売りしてくれるようなお店があれば、この鍋に入れて売ってもらい、そのまま冷奴で食べたり火にかけて湯豆腐というのも風情があっていいような気がするのですが。現在はなかなか昔のように鍋を持って豆腐を買いに行くということもないのですが、こうした昔懐かしい形の鍋なら、ついそんな事をやってみようという気になるかも知れません。ダイソーでは当然キャンプ用品売り場ではなく、家族用品のところに置いてありますので(先述のマッコリコップも)、機会があれば探してみることをおすすめします。


シャープ「AQUOS R6」のカメラは高級コンパクトデジカメ並みの1インチセンサー搭載

かつて、フィルムカメラからデジタルカメラへという移行期を経験したこともあり、自宅にはまだコンパクトタイプのデジカメを用意しています。桜の季節とか旅のお供に持っていくことは当然あるのですが、日常的にデジカメを持ち歩くということはなかなかできないできます。

実のところ、このブログで紹介している写真はほとんどスマホのカメラ機能で撮影したものですし、何の用意もなく写真や動画が撮影できるという点だけでも、スマホのカメラというのはコンパクトデジカメにとって代わるものとして存在するようになったことは事実です。もちろん、デジカメ単体機と比べると残念なところもあるのですが、あえてデジカメを常備して持ち出そうという発想にならない方がほとんどだろうと思います。

私自身、現在は外出時に大きな災害に遭遇し、すぐに自宅に戻れないような場合を想定してのカバンの中味を色々考えているのですが、デジカメをそのカバンに入れるなら、予備のスマホを一台持ってようと思うくらい、いざという時にはスマホの方ができることの多い分、今後もますます単体のデジカメは特別な時に持って行くものという風になってしまうのです。

ただ、そんな「スマホのカメラの画質は専用機にはかなわない」という常識が、今回その内容が公開されたシャープの新しい5G対応スマホ「AQUOS R6」の登場で変わる可能性があります。iPhoneに固執しないなら、このスマホを選ぶのも十分に有りではないかと思うのですが、その一番の特徴が内蔵カメラの性能なのです。

カメラメーカーのライカが監修したものですが、最近のスマホに複数のレンズが搭載されているのに反し、レンズは一個だけです。しかしそのセンサーの大きさは1インチという、従来のスマホのセンサーの5倍(メーカーのウェブサイトより)、現在でも高級コンデジに採用されるセンサーサイズになっています。センサーの大きさが大きいとより多くの情報が細かく記録できるので、暗所に強く白飛び、黒潰れも軽減される画を吐き出すようになるでしょう。

ただ、複数のカメラを最近のスマホが搭載するようになった理由は、画角の問題で広角・標準・望遠という風にその場から動かなくても風景から遠くのものまでをスマホで撮りたいというニーズに応えています。「AQUOS R6」にはレンズは1つしかありませんが、その分画質が今までのスマホより群を抜いて高いので、センサーに写った写真を切りぬくことで19mm(超広角)・24mm(標準)・152mm(望遠6倍)という形での画を切り出しても、十分綺麗な写真になるだろうと思います。

もちろん、レンズ交換式のデジカメや、高倍率ズーム搭載のデジカメ専用機には劣るものの、旅先の風景を主に撮るなら十分過ぎるほどで、別に鳥を撮るような趣味があるならスマホとは別に専用機を使う時だけ持って行くべきですが、ちょっとした旅なら別にデジカメを持って行かなくても、十分「AQUOS R6」だけで対応できてしまうのではないでしょうか。

しかしながら、スマホの宿命としてどうしても数年使い続けるうちに処理速度の点や内蔵電池の寿命から新しいスマホに代えざるを得ない点があります。しかし、この「AQUOS R6」のカメラは、新しく買い替えるスマホのカメラの基本性能をも凌駕する可能性のあるスペックであるので、メインで使うスマホを最新のものに変えつつ、このスマホをサブ用途として使うのも十分に有りではないかと思います。つまり、スマホ以外の用途で使える期間が長いスマホという風に考えることもできます。

今のところ、ドコモとSoftbankからの発表だけで、SIMフリーでの発表はありませんし、価格も発表になっていません。ただこれだけの性能を持つカメラが付くようだといわゆるハイエンド機の10~20万くらいの売値になることが予想されます。個人的にはつぶしが利くという点では最新のiPhoneを買うなら個人的にはこちらの方が良いのではと思えますし、とても新品で買うだけの余裕はないという方でも、「AQUOS R6」という型番を覚えておいて、中古で程度が良いものがリセールされているのに遭遇したら、新品価格より安くゲットするという手もあります。

基本ソフトはAndroid11となり、LANアダプタと接続するとそのままルーターに接続して使えるので、5Gの電波を自宅で使うのもやりやすく、その点でもつぶしが利くスマホでもありますし、今後、この後継機が出たり同じ1インチセンサー搭載のスマホが別会社から出るのか、それともこのシリーズだけで終わってしまうのか、そんなところにも注目しながら現在使っているスマホの後に購入する予定の5G対応スマホとしても考えていきたいと思っています。


社会的インフラを守るためにはライフラインを滞らせないワクチン接種が必要か?

新型コロナウイルス関係で医療崩壊や飲食店の休業ということにスポットが当たっていますが、昨日の札幌市で起こっているニュースにはびっくりしました。詳しいことはわからないのですが、札幌の中央郵便局内で5月21日に集荷や配達を担当する社員1人が感染していることがわかり、局内の消毒作業はして窓口業務は行なっているものの、すべての集荷や配達が停止しているということです(職場や配達先などの濃厚接触者を調べるため、21日午後4時から翌日にかけて業務が停止していたのですが、調査の結果大きな問題がないということで現在は業務を再開しています)

たった一人の感染者の出現だけでこんな事になってしまうというのは、それだけ感染した社員の人が多くの局員と濃厚接触の可能性があるということで調査が入っていたということです。一般的に言って職場内で濃厚接触者が出ると、感染していなくてもその人たちは自宅待機になると思いますので、一人ではなく濃厚接触者を含めた多くの人が一定期間仕事はできなくなるでしょう。普通の会社で、急ぎの仕事でなければ先送りできるものの、毎日同じように時間に追われる流通業では、元々配達員そのものの人員が不足するのに、そこからさらに動ける人員が減るということになると、今回の札幌のように郵便局全体の動きが止まってしまうことも起こり得るということですね。たまたま今回は濃厚接触者がいないということで、翌日には元通りの業務を再開できましたが、もしそこで多数の濃厚接触者が認定されたら、業務に支障をきたす状態はしばらく続いていたでしょう。

これは札幌市民だけの問題ではなく、ニュースでは郵便番号で060で始まる地域には発送しても配達が一定期間できなかったわけで、すでに荷物を出してしまった場合には指定した日時が守られないということになってしまいます。となると一企業だけの問題ではなくなり、社会にも大きな影響を与えることにもなってしまいます。当然その連絡を会社の方からしなければならず、現場にはさらなる負担がかかります。

問題なのは、一つの郵便局の中で相当数の感染者がいるわけではなく、たった一人(?)の感染者がいて、その人から相当数の濃厚接触者が出ただけでも業務に大きな影響が出るということです。これは、郵便局や宅配便を運ぶ業者などの運送業に限ったことではなく(医療従事者はすでに多くがワクチン接種を受けているのでここでは除いて考えます)私達が必要とするライフラインである電気・ガス・水道・通信のインフラ整備や、公共交通(タクシー含む)の運行を行なっている地方公共団体や会社にも当てはまります。それに加えて消防・警察のような仕事や、市役所の業務を行なっている方も当てはまるだろうと思います。それに加えて、それこそ買い物に行く場合に感染の可能性がある、そこで働くスーパーや飲食店の接客を担当する方にも当てはまるのではないかと思うのですが。

これは私の住む静岡県でも十分に起こり得ることで、それによってどのライフラインが滞ってしまうのかということは起きてみないとわからないことですから、今さら言っても仕方ないことなのですが、社会のインフラを滞らせないため、年齢に関係なくワクチン接種をする人を決めるというのも一つの考え方ではないかと思います。

私自身は年令による順番が来るまで今の生活を続けながら待つつもりですが、買い物に行けないからと注文した荷物が、新型コロナウイルスの感染によって長い間届かないような事にはなって欲しくないので、心配なく自宅に引き籠もれるような社会状況の整備を本当にお願いしたいです。


東京・大阪でのワクチン大規模接種についての電話問い合わせ先は「ナビダイヤル」だった

世間は、関東関西に拡大しようとする新型コロナウイルスのワクチン大規模接種についてのネット予約におけるシステムついて、様々なニュースを出していますが、個人的にはその件は置いておくにしても、またかと思ったことがあります。

まず、今回の接種の予約については市町村のものとは違い、予約するには電話ではできず、インターネット専用になっています。これを高齢者のスマホ移行の好機と捉える人たちがいるかどうかはわかりませんが、世の中の流れとしては多くのシニアなガラケーユーザーをスマホへと移行させる流れは止まっていません。

特にシニア層へのスマホ移行へのメリットとして、5分~10分の定額料くらいの負担で、通話が無制限にかけ放題になるオプションが用意されているということでしょう。こうしたオプションを売るためのセールストークとして「このオプションを付けると、ほとんどの通話が定額になり、データ通信と合わせて毎月一定額しかかかりません」という事が言われている可能性は大きいと思います(私は通信業者ではないので、あくまで想像で書いています)。

年金からの収入が基本なシニア層は、毎月利用金額が変わる料金の仕組みよりも、一定額で変わらないということなら、多少は料金が高くなってもデータ・通話定額で入った方がいざという時に家族などに連絡を取る際には有利だと思って通話定額を無制限で付ける方もいると思います。もちろん、この考え方に間違いはないのですが、通話料定額であるのは「ほとんど」の場合であって「全て」ではないことに注意しないと大きな問題がそこから起こる可能性があります。それがこのブログでは何回も書かせていただいている「0570」から始まる「ナビダイヤル(NTTコミュニケーションズのサービス名ですがあえてこの名称で書かせていただきます)」が携帯電話の通話定額の適用外であるという事実です。

マイナンバーカード申請や新型コロナウイルスワクチン接種など、自宅にインターネットの設備がないシニアのお宅では、自らガラケーをスマホに代えることによって、何とか生活を便利にする目的でスマホを使いこなそうと思う方もいるかも知れません。他人に問い合わせることなく自分で全てできる人には問題がないのですが、今回の大規模接種について、よくわからない場合にはできればその内容についてどういう風に行なえばいいのか、問い合わせ窓口があれば有難いと思うはずです。たまたま昨日のニュースで、政府(防衛省)が大規模ワクチン接種の問い合わせ用に5月21日から設置した電話相談窓口の電話番号を報道しているのを見たのですが、東京・大阪とも「0570」から始まるナビダイヤルで案内しているのにはどっと気分が暗くなりました。

電話相談についての内容は、土日祝日を含む午前7時から午後9時まで開いていて、予約方法や接種期間、会場への行き方などの問い合わせに答えるのだと言いますが、そうした問い合わせが数分で終わるとは思えません。いちいち最初から説明し、もしかしたらネット予約の手順を順番ごと詳しく電話で説明する事も考えているのかも知れませんが、先方とつながりガイダンスを聞いている間も、つながっている時間が増えれば増えるだけ、電話を掛けているユーザーには通話定額料とは別の料金が時間にともなって加算されてしまいます。

せめて、東京・大阪の市外局番から始まる番号で案内しておけば通話定額でない人はその点わかって掛けるでしょうし、通話定額に入っている人にとっては無駄に通話料を払う必要がないので腰を落ちつかせてじっくり相談ができます。しかし、問い合わせ先をナビダイヤルに設定した状態では、何回も問い合わせの電話を掛けたり、じっくりと相談した人ほど来月の携帯電話料金を払う段になって、予定していた定額料金にかなりの金額がプラスされた請求にびっくりするだけでなく、他の必要な事に使うつもりでいたお金が払えなくなり、生活上で進退窮まるような状況に陥るケースも出るかも知れません。

政府としては電話を掛けた時にナビダイヤルの料金案内が流れるのでそれをしっかり聞いていれば問題ないというスタンスなのかも知れませんが、ナビダイヤルの料金は料金案内のアナウンスが流れている保留状態の間もかかり続けるので、ワクチン接種を第一に考えるシニア層はそうした情報を聞き逃したまま接続し続ける可能性は十分あります。私がテレビニュースで見たケースでは、毎月3,000円ちょっとだった携帯電話料金がワクチン接種予約のための電話を掛け始めた翌月に、2万円弱(つまり17,000円もナビダイヤルの保留時間と通話時間があったということになります)の請求が来たという人が紹介されていました。毎月ギリギリの生活をしている人なら、これくらいの請求増でも簡単に生活は破綻します。今からでもナビダイヤルを予約相談のための問い合わせ窓口にしない取り組みをお願いできればと思います。