私が常に持ち歩くスマートフォンを選ぶ場合、まずこだわるのはCPUの性能やメモリの多さというよりも、「おサイフケータイ」対応かどうかというところがあります。すでに電子マネーの「モバイルSuica」を実装しているので、例えば地元から東京・名古屋・大阪までの新幹線のチケットを先に購入していた場合、着いた先での移動時にはいちいち現金を使って切符を買わなくてもスマホ自体をタッチして改札の入退場が簡単にできるモバイルSuicaの威力というものを身にしみて感じているので、そんなに頻繁に使わなくても、そのメリットを常に利用し続けたいと思っています。
というわけで、今後クレジットカードや電子マネーを新たに導入したいと考える方の中で電車やバスに乗る際の手間を軽減したいと思っている方は、モバイルSuicaを年会費を掛けずにフルに利用する方法の現時点での一つである、ビューカードの「ビックカメラSuicaカード」をまず作ることをおすすめしておきます。ちなみに、ビックカメラSuicaカードのブランドは「JCB」となりますが、たまにJCBは使えないと言われることも無いことはありません。
国内で使う分にはそこまで影響はないかと思いますが、海外でも利用したいと思う場合にカードが使えないと事のないように、私は「JCB」「VISA」「MasterCard」の三種類のカードを作って持ってしまったのですが(^^;)、取扱い店の範囲で一番使えるお店が多いのが「VISA」です。VISAを扱う年会費無料のカードは多くありますので、毎日使っているスーパー系のカード勧誘があったらVISA提携のカードで申し込んでみるのもいいでしょう。発行されれば毎日のお買い物をクレジットカードでしなくてもカードを見せるだけで現金で支払いをしてもポイントがたまるようないわゆる「クレジット機能や電子マネー機能の付いたポイントカード」として使えるカードになり得ます。これは利用する方のライフスタイルによってイオンカードがいいのか、楽天カードがいいのか、オリコカードがいいのか、あるいはもっと他のカードがいいのかはその人のライフスタイルによっても変わってくるでしょう。
と、ここまではクレジットカードと紐づけする電子マネーの話でしたが、世の中にはどうしてもクレジットカードは持ちたくないという方もいることでしょう。電子マネーは持っても、チャージを後払いにすることで、自分の支払い限度よりも高い金額をクレジットカードからチャージしてしまい、後のクレジットカード会社からの請求に苦労するような事も考えると、全ての人にクレジットカードをおすすめすることは無理があります。
そこで今回、たまたまサービスが始まった「Google Pay」での「QUICPay」連携によるAndroid5,0以上のおサイフケータイ対応端末で、対応するお店でスマホをかざすだけで使えるようになったプリペイド式電子マネー「LINE Pay」についてちょっと紹介させていただこうかと思います。
私がLINE Payを使っているのは、格安SIMの一枚としてMVNOの一つ「LINEモバイル」を利用しているからで、毎月500円(税抜価格)のデータ専用SIMの利用料をLINE Payで決済するために主に使っています。LINE Payを使うにあたって、コンビニのローソンで売っていた「LINE Payカード(1,000円分の電子マネーが入ったもの)」を購入し、それを登録してさらにLINEモバイルの料金支払の方法としてアプリ内で連係したことにより、カード単体でも、スマホの画面にQRコードを表示する形でもLINE PayがLINEモバイル料金の支払いに使えるようになりました。
ちなみに、LINE Payのチャージについてはクレジットカードではなく、手持ちの銀行口座からのオートチャージを選択しました。毎月540円(消費税8%の場合)がLINE Payの残高から引き落としになりますが、LINE Payの残高が1,000円を割った時には登録した銀行から1,000円が自動的に引き落とされてチャージされるように自分で設定したので(オートチャージの金額と条件は設定で変えられます)、銀行口座の中味が枯渇しない限りはLINEモバイルの利用料が滞ることなく支払いすることができるようにしています。私の場合は毎月決まった金額が引き落とされるのでオートチャージを利用していますが、そうした定期的な利用がない場合はあえてオートチャージを設定せず、必要な時に自分でチャージしても十分だと思います。
LINE Payにチャージする方法については様々あるのですが、銀行口座を登録しておいて、必要な時に即時決済という形で口座から引き落としてチャージする方法だとスマホ内の操作だけで口座の残高の範囲内でチャージできます。そうでなく直接現金をカードにチャージするには、ちょっと不思議なのですがまだ「LINE Payカード」が売られていないコンビニのセブンイレブンに設置されているセブン銀行のATMにLINE Payカードを入れると、千円単位でLINE Payへの現金チャージができるようになっています。私はもっぱらこの手段でLINE Payの残高を見ながら、残高が1,000円を割りそうになった時にコンビニへ行って1,000円分をチャージすることにしています。他のコンビニでのチャージは、LINE Payカードを購入したローソンの場合、レジにお金とLINE Payカードを一緒に出すと、その分の現金をLINE Payにチャージしてくれます。ファミリーマートの場合は店内にあるFamiポートから登録し、レジで入金の手続きを行なう方法があります。どの方法も、現金を直接チャージする方法なので、入金した分以上は使えないということが安心材料です。
LINEモバイルの利用料は自動的にLINE Payから引き落とされるので、あまり今までは電子マネーとして意識することはなく、QRコード決済も全く使っていなかったのですが、今回アプリのGoogle Payを端末にインストールしQUICPayの決済をLINE Payカードに紐付けると、2018年までなら1ポイント1円でLINE Payにチャージ可能なポイントを1,000ポイント支給してくれるとのことだったので、すぐに登録を行ないました。
これで、毎月かかるLINEモバイルのおよそ2か月分の利用料がチャラになるということは素直にラッキーと思えましたし、LINE Payにチャージした電子マネーがいちいちスマホの画面を操作してQRコードを出さなくても決済できるようになったことは、かなり今後の私の電子マネー利用の状況に変化が出てきそうです。
Google Payによって紐づけたLINE Payは、おサイフケータイによる決済の中の「QUICPay」で行なわれます。お店がQUICPayでの決済に対応していれば、「QUICPayで決済します」とお店の人に言った後にお店にある読み取り機にかざすだけですので簡単です。もちろん、LINE Pay残高以上の買い物をしようと思ってもできませんので、これなら使い過ぎる心配もないですし、クレジットカードで無駄遣いすることが心配な方でも安心でしょう。ちなみに、QUICPayの使えるお店というのは、以下のリンクで確認していただきたいと思います。
https://www.quicpay.jp/shoplist/
少なくともこれで、単体の「LINE Payカード」を店で出したりネットショッピングでも番号入力して使うだけでなく、スマホをお財布代わりにして、お金が入っていなければ使わず、使いたい時には使う分だけチャージしてカードなしでもスマホに導入した「QUICPay」「QRコード」のどちらかで利用できる状況が整いました。現在は海外の安くて性能のいいSIMフリースマホでは使えないという制限はあるものの、国内メーカーのスマホならSIMフリーでもおサイフケータイ対応のスマホは出ていますので、今でなく将来的にもスマホによる決済を行ないたいと思っている方は、「おサイフケータイ機能付き」のスマホを物色してみるのもいいのではないでしょうか。