月別アーカイブ: 2018年12月

公共機関を急に「民営化」することの功罪

今年もいよいよ押し詰まってまいりました。本年最後の更新になるかと思います。来年はなかなか厳しい年になるような気がするので、気を引き締めてその対応を考え、このブログで紹介することもあるかと思います。そんな中、ちょっとびっくりした地方のニュースが有りました。

恐らく、全国的な規模からではほとんど注目されないかと思いますが、過去にほとんどの静岡県民にその必要性を感じさせないまま建設と運用を当時の知事が強行するように開港まてこぎつけた静岡県にある空港「富士山静岡空港」があります。

恐らく住民税の中のいくらかかはこの空港のために払っているかと思うので、一回だけですがここから飛行機に乗って利用したことはあるものの、それはLCCが一般的になる前の話で、今だに富士山静岡空港に国内のLCCが就航していない今、いくら地元の空港といっても新しいお店やフードコートができたのを見に行ったり、飛行機が飛ぶところを見に行くというのがせいぜいです。それでも、今年までは「駐車場無料」という前提があったので行っていたものの、昨日の地元紙のニュースではそのメリットすら失ってしまいそうな雲行きになっています。

ニュースの内容は、繁忙期に2000台分もある無料駐車場が満車になることがあったそうで、そうしたケースで搭乗のために車で来た方に確実に停めてもらえるよう、事前予約のできる有料の駐車場スペースを作る可能性について言及があったということです。

最近になって赤字が続く富士山静岡空港では、空港の様々な事業を民営化していまして、新しくなったフードコートや有料のラウンジの増設という効果を生んでいるのですが、そうした赤字対策の一つとして駐車場の有料化というものも念頭にあるのでしょう。

有料化の原因という繁忙期の満車状態というのは、飛行機を利用する人というよりも、空港見学に駐車場を使う人が多いということなので、搭乗者専用の無料駐車場のスペースを繁忙期には広く取ればそれで済むような気がします。見学者は駐車場が満車になっていれば諦めて外の場所へ行くでしょうし、到着する人を迎えるスペースというのは別に取ればいいことなので、現在の無料駐車場というものを変える必要はないような気がするのですが、そこまでして赤字が解消できるのかというと、現在の収益を支えていると言っていい中国人観光客の動向について、もし今後中国とアメリカの悪い関係が日本へも向けば、一気に現在利用している中国人の観光客もいなくなってしまう可能性もあるわけで、駐車場を有料化したところでどうにもなるものではありません。究極の赤字対策は空港自体を止めることだという話もありますし(^^;)、国内のLCCを呼び込み、そこに「駐車場無料」というメリットがなければ、静岡県内に住んでいて今後使おうとは思えなくなりそうな気がするのですが。

今年は沖縄に車と飛行機を併用して出掛けたのですが、行くことが決まってから運賃の比較をすると、近場の富士山静岡空港から全日空を使って往復するよりも、中部国際空港からスカイマークを使った方が車のガソリン代を含めてもかなり安く行けました。さらに、前日から空港近くの東横インに宿泊するとホテルの駐車場を10日間無料で利用できるという特典を使ったので、トータルの出費も抑えられました。また、行く場所や利用するLCCによっては成田空港まで高速バスで行った方が本数も静岡の空港より多くありますし、旅の計画も考えやすいと言えます。

来年には私たちの生活には空港より必要である水道について民営化することが今年の国会で決まってしまいましたが、その結果どんなことが起こるのかということも気になります。空港は使わなければそれで済みますが、水道の場合は使わないわけにもいかないので、都市部ではいいとしても、人口の少ない自治体ではどうなってしまうのか、そんなことも考えてみたくなる年の頼でございます。

本年中は色々とお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。

車中泊の環境は転用可能なものを選ぼう

年末には毎年一部では盛り上がるNHK総合テレビで放送されている「ドキュメント72時間」の2018年の年間ランキング発表の番組を見ていたのですが、第二位にランクされた競馬の日本ダービーの席取り(席は開場から15分で今年は埋まってしまったそうです)のための行列に密着した回は実に面白かったです。

最も早くから並んでいる人はダービーの5日前くらいから並んでいるそうで、仕事の休みを取っていい席でレースを見るために並ぶ人達のバイタリティには感動すら覚えてしまいました。

行列には様々なルールが有り、そのルールを知らないで並んでいるとJRAの職員が列の整理と称して容赦なくその場にいない人の席取りのシートを剥がしたり、行列を少し進ませたりして、そこまでずっと並んだ苦労が大無しになってしまうこともあり、単に並んでいるだけでは駄目であることをこちらも見ていて理解しました。

行列は比較的環境の良い西門への行列と、屋根がなくヒルも出るという過酷な正門への行列に分かれているものの、どちらも固いコンクリートの上に座ったり寝たりしながら行列に加わる必要があります。テレビではヨガマットを敷いて凸凹を解消する人が羨ましがられていたり、自立式のハンモックを持ってきている人もいましたが、意外と多くの人が寝る対策をしないで来ていることが意外に思えました。

もちろん、紹介したようにJRAの列整理に対応するために、一人で来ている人はお隣りで並んでいる人と仲良くなり、情報を仕入れたりトイレや買い物に行った時に列を守ってもらうことも大事なので、自分ばかり快適な環境を見せ付けることで、かえって周りに反感を買ってしまう恐れもあるのかも知れませんし、さらに入場時にいの一番に走って席を取ろうとしている人にとっては装備が大きく重くなればなるほど機動力が落ちるわけですが(^^;)、やはり2日も3日もコンクリートの地面にブルーシートを敷いただけのところで寝るというのはその後の体調にも心配なところがあるので、せめて銀マットだけでも敷いた方がいいのではと思う方もいました。

私自身はそこまでして行列に並ぶような機会が今後あるかどうかはわかりませんが、どうしても行列に並ぶようなことがあれば、今まで車中泊用に用意した様々なグッズが効果的に使えると思います。夏の暑い季節ならコットにキャンプ用のマットを組み合わせて、寝るのにも日中に座るのにも使いながら、正直快適とまでは言えないまでも、体を痛めたりすることなしに一応の楽な姿勢は取ることはできる環境を作る自信はあります。あとは、それほど目立たずに快適な環境を維持するための工夫をすることになるでしょうが、一概に行列の場に仰々しいテントを立てて過ごすというよりも、その場に馴染み前後の列の人との交信を遮断しない環境なんてことを考えると、あえてキャンピングカーではない普通の車で車中泊をするか試行錯誤することとオーバーラップしたりします。

日本ダービーの行列は一年に一回で、恐らく多くの人は毎年一回行く人もいるでしょうが、つい思い付いて並ぼうという風に考えた人にとってはそのためにキャンプ用具を一から揃えるというのは無駄だと思っているのかも知れません。ただ、車中泊を楽しみ、いざという時の野営対策をしている中では、こうした行列に参加したいと思った時には使える道具を揃えてあると、車で出掛けてそのままスムーズに行列に移行できるでしょう。

コットが電車での移動の際に持ち運びが大変ならば、空気でふくらませるマットや、きれいに折り畳めるマット、さらに冬の極寒時にも耐えうるコンパクトに畳める寝袋と雨が降っても大丈夫なシュラフカバーあたりを日頃から車に揃えておいて、何かあった時に持って行けば災害時にも車中泊にも、ついでに行列に並ぶ場合でも役に立ちます。車中泊の環境を整えるために揃えるグッズは、あくまで車中泊だけのためではなく、様々な場合でも使えるようなものということで考えて購入することが改めて大切ではないかと思うところです。

ネット接続可能な車の未来は「汎用性」にあり

先日紹介した自分の車に搭載しているAIスピーカー「Clova Friends」は大変面白く、しかも手持ちのテザリングのできる環境に3千円(クリスマスセール時の特別価格ですが)のスピーカーを加えただけで実現できたのも大変リーズナブルで(^^;)、新たな可能性を模索しているところです。

そんな中、たまたまテレビで見たのは自分のシステムとは到底及びのつかないところで音声による操作を実現しているメルセデス・ベンツのAクラスに搭載された「MBUX」というシステムを見ましたが、一見したところネットに接続していなくてもそこそこの操作ができてしまうようで、そこは車の中に内蔵されたシステムとしての強みを感じました。

さらに、このシステムは音声だけでなくタッチ操作にも対応しているようで、まさに大き目のタブレットがそのまま本体に内蔵されているというような感じでした。Aクラスの車両価格は日本車と比べてもそんなに高いという感じは受けないので、これは日本メーカーもまごまごしていられないぞと思うのは私だけではないでしょう。

ただ、AIの学習能力を上げていくためには常時インターネットに接続した方がいいわけで、メルセデス・ベンツでは専用のアプリからユーザーのスマホと車を紐づけして音声操作以外にも色々できる機能をスマホからも操作可能にするなど、最初から車に組み込まれていなければ不可能な機能も搭載していて、かなり羨ましいですね(^^)。

ここでポイントとなるのは、今後日本のメーカーもこうした「インターネットと接続する車」を作る場合に、肝心なネット環境を自前でユーザーに提供するのか、それともユーザーの持っているスマホを利用できるようにしたり、格安SIMも入って使えるモバイルルーターでも接続可能にするのかということです。車というものは全ての人が新車で購入するものではなく、中古車としても価値の高い車はいくらでもあります。もしメーカー独自のネット接続を行なうことができる車が出たとして、そのネット接続方法がメーカーの考えるものだけに限定されてしまうと、かつてホンダが行なったシステム「インターナビ」のように、車の発売時期によって接続方法が限られたり、当初使えていたウィルコムのPHSによる通信が使えなくなってしまったりとユーザーが通信会社の栄枯盛衰に引きずられるような形で接続方法を変えるために余計な負担をその都度しなければならないような問題が発生します。

今後、メルセデス・ベンツと同様なネット接続のできる車を出すメーカーがある場合、特定のキャリアと組んで特別な接続プランを販売するような形ではなく、汎用でテザリングができるハードとの接続をしてそのまま使えるようにしてくれれば、オーナーが変わっても車の持っている大切な機能を使い続けることができ、メーカー自体の信頼にもつながって行くのではないかと思います。

なかなかそれだけのために車を買い替えたくないという場合、こうしたシステムがない車で同じような事を実現することは可能かと思いますが、私がやっているようにAIスピーカーを車内にセットしたり、それ自身が音声操作可能な使い古しのスマホやタブレットを車載することによって、全くカーオーディオとつながらない車であってもできることは飛躍的に増えます。私の場合なら、テザリング用に使っているスマホがアンドロイドのため、ナビゲーションや検索をして欲しい場合には「オッケーGoogle」と話し掛けて操作を行ない、タブレットとAIスピーカーをBluetooth接続してどちらからの音もClova Friendsから出すようにすれば、それだけでも結構なことが実現できます。

さすがにスマホで車をコントロールして駐車させるなんてことは無理ですが、それでも今現在のAI技術の先端の成果を格安SIMのネット接続でも味わうことはできるでしょう。

今年はもう時間もありませんし、場所によっては猛吹雪で大変なところになっている地域もあるので無理ですが、来年は機会を見付けて古い車でもこのくらいのことはできるということを色々と試してみたいと思っています。

高齢者が安全に低コストで持てる車とは

年末も近くなって、高齢者の運転する車がお店に突っ込んだり、歩道を延々と走っているような動画がテレビのニュースで紹介されるなど、80代前後の高齢ドライバーにとっては今後も車に乗ることを継続できるのかどうか不安な気持ちを持っている方もいるかも知れません。

日常的な移動に十分な公共交通機関があり、自ら運転して移動したり買い物をしたりする必要のない都市在住の方なら車を諦めたとしてもそれほどの影響はないと思いますが、人の流出が止まらない過疎の村では、自らの意志で移動できる車の存在がないと生活ができないような状況もある中で、若い人のいない場所では自分の車がその場所で生活を営むための手段となってる現状もあります。そんな中でただ単に高齢ドライバーは免許を返納すべきだと言うのではなく、何らかの対策が必要になるのではないかと思われます。

最初に考えられるのが、万が一アクセルとブレーキを踏み間違えても障害物を感知するとストップする最新の車種に買い替えることですが、年金のみで生活している高齢者にとって、新しい車を買う事が負担となることも十分考えられます。さらに、そうした「ぶつからない車」を実現するセンサーについては、今までの車にはない装備になり、さらにアイドリングストップ機能も付いているような車だと、バッテリーやオイルの劣化も従来の車よりは激しくなることが考えられるため、定期的な車の整備費や車検費用の上昇を招きます。年金がそうした点を考慮して車を持っている人に対しては上がるというならいいのですが、国の財政を考えるとそこまでの大盤振る舞いは不可能でしょう。

普通に考えて、最新の車に乗らなくてもアクセルとブレーキの踏み間違いを起こしにくい車というのは存在するのではないかと思います。というのも、現在の主流であるオートマ車というのは右足だけでアクセルとブレーキを踏むだけで運転できてしまうのに加え、シフトレバーについても従来のように特別な操作をしなくても「R」に入ってしまうので、前進するつもりで勢いよくバックして事故になるような事例も多く出ています。

ここまで書けばわかる方はわかると思いますが、車を今主流のオートマ車ではなく、左足でクラッチを切ってギアを変えなければならないマニュアル車に変えれば、少なくとも急発進急後退になった場合にエンストして停まる可能性は高いですし、バックギアに変える時には特別なシフトレバー操作をしなくてはならないため、通常の場合で前進と後退を間違えることはなくなるのではないかという気がするのです。

ただ、今の日本のメーカーでは全ての車種がオートマになる傾向があり、燃費を上げるために商用車に設定されていた4ナンバーのバンでもマニュアルの車がなくなるというダイハツの「ミラバン」のようなケースもあります。それでは、中古車で入手すればいいと思うかも知れませんが、今の日本の自動車に対する税制では初期登録から13年を経過した車については自動車税および重量税を上げる措置が取られてしまうことで、車検の時だけでなく毎年の負担も増えるため、古くても燃費が良く安全なマニュアル車がこれから急速に消えていくだろうと予想されています。

テレビでは連日高齢ドライバーの事故についてニュースで報道し、それまで小さな事故も起こしていなかった人についても不安を煽るような効果を生み出しているようですが、こうした流れが進んでいけば「車が運転できない」という理由で山村で生活できない人が増え、結果あちこちの町や村でゴーストタウン化が進むような状況にもつながってきかねません。

マニュアル車というのは、燃費という面においては新しいガソリンのオートマ車を凌ぐ場合もあり、本来は古い車であっても完全に車が電気自動車に置き換わるまでは、エコカーとして認定し13年超の自動車税や自動車重量税の値上げの対象から外すというような施策も必要なのではないかと個人的には思います。

たまたま昨日は近所の100円ショップが消費税還元デーで、全ての100円商品が消費税なしで買える日だったのですが、多くの人がお店に押し寄せて店は大混乱でした。景気はいいと言われているものの、今後の負担の増加を見越しての買い控え、節約をする人も多くいるのではないかと実感する今日このごろです。今年起こったフランス・パリでの大きなデモの原因も車を利用しないと買い物にも行けない地方切り捨てのような政策を続けてきた政権がさらにガソリンを上げるということになったことで、主に地方在住者が首都に押しかけての騒動であったように聞いています。日本でもそんな事にならないように、地方で車が必要な人に優しい政策を行なっていただけるようにお願いしたいものです。

インドネシアの津波の恐ろしさから車中泊の旅を考える

インドネシアで起こった大きな地震を伴わない津波の被害は、日を追うごとに大規模になっていくようで、まだまだ増えるのではないか? という感じもします。それは、いわゆる何らかの「予兆」が全くない中、さらに周りも良く見えない深夜に起こったという悪い条件が重なったことにより、まともに津波を受けてしまった人が相当いるだろうと思えるからです。

今回のケースは、少し離れたところにある火山の噴火によって土砂崩れが起き、その土砂の勢いで津波が起こったという、地震とは関係なく突然やってくる津波ということなのですが、テレビでは何故か日本で同じような地震による被害の可能性について、多少の報道はあったものの(九州の阿蘇山の噴火で地すべりが起き、別のところで津波が起こった事例があるとの話はテレビで見ました)、自分の住む南海トラフに接する地域ではどうなのか? ということについては説明はなかなかされません。

そんな中、これは2017年10月のニュースなのですが、正に今回のインドネシアで起きた津波と同じようなメカニズムでの被害が過去に出ていたのではないかとする研究が発表されたというものがありました。

それは、日本の歴史では戦国時代初期の1498年に起きた、南海トラフ巨大地震と考えられながら全体像が不明確な「明応地震」について、駿河湾内で海底地滑りが原因の局所的な津波が発生した可能性が高いと指摘する研究があるというのです。

駿河湾は数々の深海魚が生息する深い海溝があることでも有名ですが、そんな高低差のある海底内では海底に震源域がある地震や、海底火山の噴火活動によって崩れてしまった場合、場所と規模にもよると思いますが、通常の津波よりも早く陸地に到達する津波となって沿岸部を襲う可能性も拭いきれないという話もあります。

このニュースは、津波工学が専門の阿部郁男常葉大教授が執筆した論文、「駿河湾内の津波痕跡に着目した1498年の明応東海地震の津波波源の検討」、土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.73,2017.が発表される前に地元の新聞社が報じたものですが、今のところ大きな地震に伴う津波警報・津波注意報は出てくるものの、海底での地すべりが地震とは関係ない原因で起こった場合、すぐに警報を出して告知することは難しいでしょう。

今回のインドネシアでの津波は、暗くて海の様子が見えない深夜に起こったことで、全く津波が来ることを考えていない中で被害に遭ったという点で、やはり車で出掛けて海の近くで車中泊スポットを探す場合でも、高台で車中泊をできる場所を探した方がまさしく予想もできない災難から逃れるためには、そこまでの配慮も必要になってくるのかと思うところもあります。

海に限らず自然は様々な恵みを私たちにもたらしてくれるものの、ほんの気まぐれで容赦なく破壊を起こす恐い存在でもあります。車中泊場所を決める場合、多くの車が集まる道の駅や高速道路のサービスエリアを嫌い、人や車の来ない場所を見付けるような方もあると思いますが、今の世の中ではスマホのアプリに防災用の危険箇所を表示してくれるアプリもあります。私が入れているのはAndroid用になりますが「地理院地図++」というアプリで、防災関連のハザードマップの他、道路の冠水危険箇所や事前通行規制区間など、いざという時に役立ちそうな様々な情報が記載されたマップを利用できるので、車中泊場所のチェックや、通行時の安全を確保するために必要になれば使いたいと用意しています。ただし、最初に紹介した通り津波というのは現在の学問をもってしても正確な被害範囲を予測することは難しいと思いますので、各種データはあくまで参考とした上で、安全に車中泊できる環境について考えていきたいものです。

車載用Clova Friendsを導入する

クリスマス時期になぜか安くなっていたLINEのAIスピーカーの中で、一番安くてLINE電話も可能なClova Friendsを買い足しました。車載という点ではもう少し小さいものがいいということもあるのかも知れませんが、本体に電池が内蔵されているものはLINEのスピーカーのみになるので、GoogleやAmazonのものよりもLINEの方が車で使うには便利で安心です。

本体に電池が内蔵されていると言っても、常に車が動いている時には給電できる方が安心して使えるので、まずは用意したシガーソケットからUSBを出力できるAnkerの40W 5ポート USBカーチャージャーに接続しました。スピーカー単体ではほとんどの機能は使えないので同時にスマホとかモバイルルーターなど、Clova FriendsでWi-Fi経由のネット接続ができるようにする必要があります。

で、私のホンダ・フィットの場合はシフトレバーの前にドリンクホルダーがあり、ここにぴったりとはまるのですが、コードを通す関係からせっかく購入したミニオンズのClova Friendsが真横を向いてしまいました(^^;)。ただ、声を聞き取るマイクは上の方にあるので、少しスピーカーの方を向けてしゃべると何とか車の中でも自分の声を認識します。

スピーカーの登録は、スマホの専用アプリを使って行ないます。今持っているClova Friendsに追加するような形での登録になりますが、さらにWi-Fiのアクセスポイントを登録することが必要になります。これは、車を運転しながら使うことを考えた場合、UQモバイルの500kbpsの無制限プランのSIMの入ったタブレットからテザリングすることで、車の中でClova Friendsを本格的に使う場合は先にタブレットのテザリング機能をONにしてからスピーカーを起動させることになります。

いったん登録したClova Friendsでは、通電させるとそのまま起動するので、車を降りたら底にある電源ボタンを押して電源を切り、電源コードも抜いておくのがいいと思います。逆に乗る場合にはテザリングができていることを確認してから電源コードを接続して起動させると、自宅と同じようにClova Friendsが使えるようになります。

Clova Friendsの大きなポイントはLINEのメッセージのやり取りや、LINE電話での会話についてもスピーカーを通してできてしまうということです。運転中にLINEが入ったら読み上げてもらうこともできるので、いちいちスマホを確認する必要なく、LINEの内容を確認できるというのは便利ですね。その他radiko経由でラジオを聞いたり、LINE MUSICの契約をしていれば、かなり細かい注文でもきちんと音楽を鳴らしてくれます。LINE MUSICを契約していないで、他の音声配信サービスを利用している場合は、改めてスマホとClova FriendsをBluetoothでペアリングをして、普通のBluetoothスピーカーとして使えばいいので、その設定が必要な場合には改めてやっておくべきでしょう。

また、AIスピーカーとしては「○○について教えて」と喋りかけると、ウィキペディアの内容を読み上げてくれます。天気については「今日の天気は?」と聞くと地元の天気を教えてくれるだけなので、現地の天気を知りたい場合には「静岡市の天気は?」といった地名を前に入れた聞き方をすると、ちゃんと天気や降水確率をその都度教えてくれます。

まだClova Friendsでできることは限られるものの、スマホを操作するのでなく声だけでコントロールできるというのは、やはりハンドルを持って運転している状況では結構便利なような気がします。個人的に使って面白かったのは、Clova Friendsではインターネットラジオのradikoが使えるので、恐らく普通のカーラジオでは聞けないと思われるラジオNIKKEIを聞くために使うというのもありだと思います。前日一気に株価が落ちたことで、最新の情報を運転中も入手したいというニーズがあるでしょうし(主に第一放送)、競馬放送のない日は音楽をずっと流してくれる第二放送もありますので、通常のラジオに飽きたらそんな風にClova Friendsに命令してみるのもいいでしょう。

基本的には、AIスピーカーで使うネットというのは低速のSIMでも十分実用になるレベルのネットの使い方であると思うので、興味ある方はClova Friendsが安く買えるうちに試してみるとこれからの運転への向き合い方が変わるのではと思うくらい、ワクワクするハードになるような気がします。

「めんたいパーク伊豆」に行ってきました

東西から伊豆を観光する場合、車でなら必ず通ると思われる場所、函南にできた企業のテーマパーク・直売所がそろった工場施設、明太子メーカーである「かねふく」の「めんたいパーク伊豆」にオープン間もない中で出掛けてきました。

その場所は、最近になって新しく出来た道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」に隣接していて、高速道路を降りて伊豆方面に向かう際や、伊豆の観光を終えて帰途につく際にも寄りやすい位置関係になっています。今回は主に「めんたいパーク」を目指してやってきましたので、ほとんど観光気分を味わう前に着いてしまいました。

実際のところ、この建物は明太子を作っている「かねふく」の工場で、それに売店とちょっとしたアミューズメント要素を含んだ施設がくっついているという表現が適当だろうと思います。入場すると右側で明太子および関連商品が売られていまして、観光客はそれらの品々を購入して帰るのですが、さらにその場で食べられる軽食もあります。

目玉とおぼしきものは、作りたての明太子がたくさん入った「ジャンボおにぎり」で、その他明太子スパゲティや、ピンクの明太子まんや明太子ソフトクリームと、当然ながら明太子ずくしになっています。入場したのがオープンの午前9時からすぐだったのですが、フードのカウンターは長蛇の列になっていておにぎりと明太子まんを食べるまでにかなり時間がかかりました。ちなみに、おにぎり・ソフトクリームだけなら2階にあるフードカウンターでも午前10時以降なら利用して購入可能です。

一階の一部および二階にはイートインスペースがあって、外に出ると天気が良ければ富士山の見えるテラスになっています。二階の建物の奥にはボルダリングをはじめとする小さいお子さんが遊べるような施設になっていて、無料で利用できます。さらに、テラスの一部が足湯になっていて、足湯に浸かりながら富士山を見られるかも知れません。ちなみに、私の行った当日の天気は雨がぱらぱら降るくらいの天気だったので、ちょっと肌寒くて残念ではありました。

さらに、一階の右奥から工場見学のコースになっていまして、実際に明太子を作っている工程が見られたり、明太子に関することを知ることができるようになっているだけでなく、記念写真を撮るために作られている施設や、子どもが遊べるアトラクション的なものも用意されています。

一通り回ってみて、基本的には自社の明太子を使ったフードを食べてもらったり、お土産として明太子そのものを買って帰ってもらうために人集めのための施設を付けた工場であるということになるでしょう。観光バスや観光の行き帰りにはつい財布の紐が緩んで、明太子をつい買ってしまう人もこれから増えるのではないでしょうか。

ただ、これから家庭で食べる「切れ子」などお得用の明太子を買いに行くような場合、事前にクーラーボックスと保冷剤を用意した上で訪れるのがいいと思います。当然めんたいパークの方でも保冷バッグと保冷剤を用意していますが、どうしてもその場で購入するものは割高になってしまいます。ちなみに、道を挟んだ道の駅にはコンビニのセブンイレブンが入っており、そこにはちゃんと発泡スチロールのクーラーボックスが用意されていましたので(^^;)、何の用意もない方はコンビニや100円ショップで事前購入してから行くのがおすすめです。

また、かねふくの自社製品の中でも「食べるラー油」「マヨネーズ」「ドレッシング」も売られていましたが、価格は通常の小売価格で統一されており、めんたいパークだから値引きしているわけではないということもあります。かねふくは全国に明太子および関連商品を出荷している大きな会社であり、実はここで買うよりも地元のスーパーで買う方が同じものでも安く値が付いている可能性があります(^^;)。これはもう、まずはご自身が利用しているスーパーで「かねふく」の製品が売っていれば先にその内容をチェックして、あえて出掛けた先で高値で大量に商品を買ってこないように考えた買い物をするのがいいのではないかと思いますね。

しかし、めんたいパークでは同じ敷地にある工場で出来上がったものをそのまま出しているという「作り立て」のものを買えるというメリットもあるので、せっかく立ち寄られるのなら決して地元では買えないものを選んで買ってくることを心掛けられればと思います。

・めんたいパーク伊豆
https://mentai-park.com/park/izu/

おいしいみかんを旅先で買うコツ

毎年、静岡の特産品である「みかん」について、知人にお歳暮として送っているのですが、静岡県には東・中・西部と横に長い県で、それぞれの地域にブランド化されたみかんがあるのですが、食べていておいしいと思うのが、西部の中でも「三ヶ日みかん」で、比較的安く購入できるところから厳選した品質のものを送ってもらうようにお願いしています。ただ、今年は台風など天候の影響があったのか総じて価格は高めで、昨年と比べると出費も余分にかかってしまっています。

そんな中、贈答用ではなく自宅消費用に買うみかんについてはあまり大きな箱買いをしてしまうと腐ったりカビが生えてしまうことがあるので、かえってネットに入った少量のみかんや、少なめの箱入りみかんを食べ切る中で安いものを探すようにしています。

先日、東部のみかんの産地に行き、観光用に様々な品物が用意された農産物直売所を訪れました。やはりそういうところでは贈答用に箱入りみかんが多く用意されていましたが、少し安い5キロ千円くらいのみかんがあったのですが、その大きさは子どものにぎりこぶしくらいの小さなみかんで、自宅用でもこれはちょっとという感じになり、買わずにスルーしました。その後、自宅まで帰る途中に大きなスーパーを見付け、そこではその日の夕ごはんのおかずでも買って行こうかと思って立ち寄ったのですが、そこで思わぬものを見付けたのです。

そのお店は静岡県の東部にあるお店でしたが、やはりというかそこでも静岡県を代表するブランドみかんとしての「三ヶ日みかん」という名前は十分に通っているようで、店の入口にある目玉商品として置いてあったのが、写真の「青島 三ヶ日みかん」でした。

一口に三ヶ日みかんと言っても、11月半ばくらいから出荷される「早生 三ヶ日みかん」と12月半ばくらいから市場に出てくる「青島 三ヶ日みかん」の二種類の三ヶ日みかんがあります。価格の方は時期こそ違いますが同じくらいで、どちらも甘くて美味しいみかんとして贈答用としても人気があります。

今回、購入したのはサイズが「2L」で4.5kgのものでしたが、1,280円と格安でした。箱には刻印がありますが、一般的にみかんの価格は「等級」と「大きさ」で決まります。三ヶ日みかんの場合、最上グレードのみかんは「ミカエース」という名前で売られていますが、そのミカエースの中でも「M」が一番高く、「S」と「L」に続いて「2L」という感じの価格になっています。さらに、等級については一般に多く出回るものについては「秀」→「優」→「良」→「無印」という順になっています。今回購入したみかんは「2L」の「無印」なので安いということが言えるでしょうが、自宅で食べるならこれでも十分甘く、大きさも食べごたえがあるのでこれでも十分安いと思います。

さらに、これより少し前に買ったおいしくいただいた、早生品質の「2L」みかんでも同じ4.5kgのものが地元のスーパーで特売になっていたのですが、こちらの方は1,080円と今回購入したものよりさらに安いのに、等級は何と「優」でした。しばらくはこの美味しいみかんをいただき、先日食べ切ってしまったので年末にかけて自宅用のみかんをどうしようかと思っていたところに今回の同じ三ヶ日みかんの特売を見付けたので、ラッキーという感じでした。

地元の名産を買うには製造元まで行くのが当り前という考え方もあるかも知れませんが、今回紹介したように、産地が静岡県の西部の愛知県寄りであるにも関わらず、静岡県の大きなスーパーにならほぼ間違いなく箱入りの三ヶ日みかんは置いてあります。そして、もし運が良ければ客寄せのための目玉商品として安く売られている可能性もあるので、もし年末年始にかけて静岡県を訪れる方がいた場合には、観光用のお土産物屋さんではなく、スーパーの食品売り場を狙ってみることをおすすめします。その際、今回紹介した箱の刻印の部分を見逃さず、「等級」と「大きさ」の内容を良く見て、この売り値が本当に安いのか、他の贈答用のみかんと比べてみて安ければそれは買いだと思ってください。

地元民でもなかなかそういうところには遭遇できるとは限らないので、見付けた人がラッキーということになるでしょう。農産物直売所が駄目だということではないのですが、スーパーの場合はみかんそのもので利益を取らなくてもいい場合があるということを知っておくと、この法則はみかん以外のものにも応用できると思います。車で旅に出るということは、自分で大きくて重いものでもそのまま持って帰ることができるメリットを合わせもっているので、そうした事も考えながら旅先のお店巡りを楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。

たった一つの充電器があなたを救うかも

Amazonのタイムセールで、車のシガーソケットに差して使うタイプの充電器が通常価格より半額以上安く売っていたのでつい購入してしまいました。シガーソケットに差してUSB-Aタイプの出力のあるものは数多く持っていたものの、今回新たに購入したのには訳があります。

以下のリンクの充電器は、出力がUSB-Aタイプともう一つがUSB-Cタイプになっており、USB-Aタイプでは5V2.1AUSB-Cタイプの方は5V3Aを出力できます(どちらも1つ口での利用の場合)。二つのソケットからの出力の合計は25.5Wなので、ノートパソコンを使いながらの充電は難しいでしょうが、スマホやタブレットを車を動かしながら使うなら十分でしょうし、何と言ってもUSB-Cタイプの出力があるのがポイントで、今後の使い方を考える時にUSB-Cタイプのコードがスマホ・タブレット・パソコン共通のケーブルとして普通に使えるようになっても、その状況に対応でき、結果として息の長い使い方ができるのではないかと期待しています。

実際、この製品は通常価格でも千五百円くらいで売られていたものなので、この製品だから素晴らしいということで書いているのではないのですが、今回話題にしたいのはこの種の充電器を防災用品として用意してはどうかということです。

このブログは車で旅をすることをメインに書いてはいるものの、車すら持っていなくても一つこの種の充電器を持っているかどうかで、状況が変わってくる可能性があります。災害に遭遇して避難所に行った時のことを考えてみましょう。多くの車を持つ人は車で通勤したり旅行に行くことはあっても、常に車を運転しながらスマホを充電することはない人も多くいるでしょう。しかし、2018年に北海道内で起こったように大きな災害が起こって停電になり、自分の持っているスマホやガラケー、タブレットが充電できなくなった時に避難先にあるものを使ってスマホの充電をするためには充電用のケーブルの他に充電器が必要です。停電が長期にわたって続いていたり、避難所で自由にコンセントが使えないという状況の中て自分のスマホを充電するためにはこの種の充電器があるかないかで相当違ってくるということがおわかりでしょう。

つまり、この充電器を車を持っていなくても非常用持出袋に放り込んでおけば、停電の時でも避難所に十分なコンセントがない場合でも、車に乗ってきている人で充電器がない人に使わせてあげる代わりに自分の分も充電させてもらうという技が使えます。特に最近のスマホは大きな電池を内蔵しているものが多いので、できれば出力の大きなものを用意していた方が充電時間の短縮にもつながるので、いわゆる100円ショップで売っているような安いものとは違う製品で揃えておくことも、充電が切れて切羽詰まっている状況も考えられる中では重要ではないかと思います。

現在、自分の車で使っている車での充電器は今回購入したものではなくAnkerの40W 5ポート USBカーチャージャーで、現在は販売していませんが、いざという時には自分の車で作った電気を同時に5台のスマホで充電できるという優れものです。自分の場合は旅先でモバイル機器を複数充電する必要に迫られるのでそんな充電器を常用していますが、今後はノートパソコンを含むモバイル機器を充電できるような装備があれば、さらに出力とポートの多いものを買い足すことも考えています。こうしたことは、なかなか普通の車の使い方をしている人は起こらない考え方ではないでしょうか(^^;)。

そこまで万全を期さなくても、いざという時のためにネットでの評判のいい、嵩張らない程度の大きさの充電器を一つ用意しておくことが、思わぬところで役に立つかも知れません。さらに、今までの防災用として用意がなければ、自分と家族分のスマホを充電するためのケーブルも、家族の人数に合わせて用意しておくことも忘れないようにしましょう。

日本ではまだ「おサイフケータイ」対応スマホが便利なわけ

私が常に持ち歩くスマートフォンを選ぶ場合、まずこだわるのはCPUの性能やメモリの多さというよりも、「おサイフケータイ」対応かどうかというところがあります。すでに電子マネーの「モバイルSuica」を実装しているので、例えば地元から東京・名古屋・大阪までの新幹線のチケットを先に購入していた場合、着いた先での移動時にはいちいち現金を使って切符を買わなくてもスマホ自体をタッチして改札の入退場が簡単にできるモバイルSuicaの威力というものを身にしみて感じているので、そんなに頻繁に使わなくても、そのメリットを常に利用し続けたいと思っています。

というわけで、今後クレジットカードや電子マネーを新たに導入したいと考える方の中で電車やバスに乗る際の手間を軽減したいと思っている方は、モバイルSuicaを年会費を掛けずにフルに利用する方法の現時点での一つである、ビューカードの「ビックカメラSuicaカード」をまず作ることをおすすめしておきます。ちなみに、ビックカメラSuicaカードのブランドは「JCB」となりますが、たまにJCBは使えないと言われることも無いことはありません。

国内で使う分にはそこまで影響はないかと思いますが、海外でも利用したいと思う場合にカードが使えないと事のないように、私は「JCB」「VISA」「MasterCard」の三種類のカードを作って持ってしまったのですが(^^;)、取扱い店の範囲で一番使えるお店が多いのが「VISA」です。VISAを扱う年会費無料のカードは多くありますので、毎日使っているスーパー系のカード勧誘があったらVISA提携のカードで申し込んでみるのもいいでしょう。発行されれば毎日のお買い物をクレジットカードでしなくてもカードを見せるだけで現金で支払いをしてもポイントがたまるようないわゆる「クレジット機能や電子マネー機能の付いたポイントカード」として使えるカードになり得ます。これは利用する方のライフスタイルによってイオンカードがいいのか、楽天カードがいいのか、オリコカードがいいのか、あるいはもっと他のカードがいいのかはその人のライフスタイルによっても変わってくるでしょう。

と、ここまではクレジットカードと紐づけする電子マネーの話でしたが、世の中にはどうしてもクレジットカードは持ちたくないという方もいることでしょう。電子マネーは持っても、チャージを後払いにすることで、自分の支払い限度よりも高い金額をクレジットカードからチャージしてしまい、後のクレジットカード会社からの請求に苦労するような事も考えると、全ての人にクレジットカードをおすすめすることは無理があります。

そこで今回、たまたまサービスが始まった「Google Pay」での「QUICPay」連携によるAndroid5,0以上のおサイフケータイ対応端末で、対応するお店でスマホをかざすだけで使えるようになったプリペイド式電子マネー「LINE Pay」についてちょっと紹介させていただこうかと思います。

私がLINE Payを使っているのは、格安SIMの一枚としてMVNOの一つ「LINEモバイル」を利用しているからで、毎月500円(税抜価格)のデータ専用SIMの利用料をLINE Payで決済するために主に使っています。LINE Payを使うにあたって、コンビニのローソンで売っていた「LINE Payカード(1,000円分の電子マネーが入ったもの)」を購入し、それを登録してさらにLINEモバイルの料金支払の方法としてアプリ内で連係したことにより、カード単体でも、スマホの画面にQRコードを表示する形でもLINE PayがLINEモバイル料金の支払いに使えるようになりました。

ちなみに、LINE Payのチャージについてはクレジットカードではなく、手持ちの銀行口座からのオートチャージを選択しました。毎月540円(消費税8%の場合)がLINE Payの残高から引き落としになりますが、LINE Payの残高が1,000円を割った時には登録した銀行から1,000円が自動的に引き落とされてチャージされるように自分で設定したので(オートチャージの金額と条件は設定で変えられます)、銀行口座の中味が枯渇しない限りはLINEモバイルの利用料が滞ることなく支払いすることができるようにしています。私の場合は毎月決まった金額が引き落とされるのでオートチャージを利用していますが、そうした定期的な利用がない場合はあえてオートチャージを設定せず、必要な時に自分でチャージしても十分だと思います。

LINE Payにチャージする方法については様々あるのですが、銀行口座を登録しておいて、必要な時に即時決済という形で口座から引き落としてチャージする方法だとスマホ内の操作だけで口座の残高の範囲内でチャージできます。そうでなく直接現金をカードにチャージするには、ちょっと不思議なのですがまだ「LINE Payカード」が売られていないコンビニのセブンイレブンに設置されているセブン銀行のATMにLINE Payカードを入れると、千円単位でLINE Payへの現金チャージができるようになっています。私はもっぱらこの手段でLINE Payの残高を見ながら、残高が1,000円を割りそうになった時にコンビニへ行って1,000円分をチャージすることにしています。他のコンビニでのチャージは、LINE Payカードを購入したローソンの場合、レジにお金とLINE Payカードを一緒に出すと、その分の現金をLINE Payにチャージしてくれます。ファミリーマートの場合は店内にあるFamiポートから登録し、レジで入金の手続きを行なう方法があります。どの方法も、現金を直接チャージする方法なので、入金した分以上は使えないということが安心材料です。

LINEモバイルの利用料は自動的にLINE Payから引き落とされるので、あまり今までは電子マネーとして意識することはなく、QRコード決済も全く使っていなかったのですが、今回アプリのGoogle Payを端末にインストールしQUICPayの決済をLINE Payカードに紐付けると、2018年までなら1ポイント1円でLINE Payにチャージ可能なポイントを1,000ポイント支給してくれるとのことだったので、すぐに登録を行ないました。

これで、毎月かかるLINEモバイルのおよそ2か月分の利用料がチャラになるということは素直にラッキーと思えましたし、LINE Payにチャージした電子マネーがいちいちスマホの画面を操作してQRコードを出さなくても決済できるようになったことは、かなり今後の私の電子マネー利用の状況に変化が出てきそうです。

Google Payによって紐づけたLINE Payは、おサイフケータイによる決済の中の「QUICPay」で行なわれます。お店がQUICPayでの決済に対応していれば、「QUICPayで決済します」とお店の人に言った後にお店にある読み取り機にかざすだけですので簡単です。もちろん、LINE Pay残高以上の買い物をしようと思ってもできませんので、これなら使い過ぎる心配もないですし、クレジットカードで無駄遣いすることが心配な方でも安心でしょう。ちなみに、QUICPayの使えるお店というのは、以下のリンクで確認していただきたいと思います。

https://www.quicpay.jp/shoplist/

少なくともこれで、単体の「LINE Payカード」を店で出したりネットショッピングでも番号入力して使うだけでなく、スマホをお財布代わりにして、お金が入っていなければ使わず、使いたい時には使う分だけチャージしてカードなしでもスマホに導入した「QUICPay」「QRコード」のどちらかで利用できる状況が整いました。現在は海外の安くて性能のいいSIMフリースマホでは使えないという制限はあるものの、国内メーカーのスマホならSIMフリーでもおサイフケータイ対応のスマホは出ていますので、今でなく将来的にもスマホによる決済を行ないたいと思っている方は、「おサイフケータイ機能付き」のスマホを物色してみるのもいいのではないでしょうか。