月別アーカイブ: 2015年6月

国内旅行でホテルの安い部屋が取りにくくなる?

 ここのところの円安で、海外からの観光客の方々が日本に押しよせているといいます。今まで閑散としていた私の地元の富士山静岡空港も例外ではなくかなり多くの人が出入国しているようですが、ある状況に空港の方が頭を痛めているのだそうです。それは、夕方の便に乗るため当日の朝から空港で待っているアジアからの観光客の方が結構いるとのこと(^^;)。なぜわざわざ日本に来たのにこんなもったいない時間の使い方をするのかと思うところですが、買い物ツアーで日本に来る人たちは、買い物にほとんどのお金を集中させたいということで、日本での観光よりもとにかく日本での買い物重視になっているのではないかと私には思えます(^^)。そうした流れからすると、日本での宿泊についても一定の傾向が見えてきます。

 これからの数年は東京オリンピックをピークにして海外からの観光客をいかに受け入れるかということで、首都圏のホテル事情が気になりますが、国内で一泊や泊の旅行をしようと思っている人にとって、シーズンのオンオフ関係なく安いホテルが取れない状態が出始めているのだそうです。今のホテルはインターネットから直接予約ができるため、海外のツアー客によってまとめて早いうちから安い部屋が押さえられてしまうという傾向があるのだそうで、これも買い物以外には無駄なお金を使いたくない傾向なのかも知れませんね。

 首都圏では実際に、一部では今まで五千円以下で泊まれていたビジネスホテルが、安い部屋から先取りされてしまう傾向があるのだとか。今度この傾向がエスカレートすると、場合によっては海外観光客が殺到するようなところでホテルを探す場合、下手をすると安いと思われている大手ビジネスホテルチェーンに泊まる場合でも、一泊一万円くらいの部屋しか残っていなくなる可能性もあるという話もまことしやかにネットでは語られているのですが、少なくとも東京オリンピックが終わるまでは、国内旅行をするためのホテルの確保が難しくなることは覚悟しておいた方がいいのかも知れませんね。

 私が旅行のためホテルを予約する場合は、できるだけぎりぎりになるまで決めないようにしていましたが、これからはその方法が使えなくなる可能性が大ですね。今後の対策としては、ホテルの会員になって一般より先に予約するという方法もありますが、これだとかなり前から旅行の計画を立てなければいけなくなります。

 そうして何とか安い部屋を確保できたとしても、実際に外国人観光客の集団と鉢合わせした場合、騒がしくてゆっくりできないというような話はあちこちで聞きます。ホテルの数も限られているわけですから、もしそうした人に当たったとしても我慢するしかないでしょう(^^;)。今後国内旅行を考えている方は、まずは早目に目的地周辺のホテル事情についての情報を仕入れ、それなりの対策を立てておいた方がいいのかも知れませんね。


モバイルルーターがあってもデザリング可能なスマートフォンはあった方がいい?

 予期しないトラブルというのは突然起こるものです。私は何もブログのネタが欲しくてトラブルを起こしているのではないのですが(^^;)、先日の朝、出先でネットを使おうとしたところモバイルルーターの電源が入らないというトラブルに見舞われました。原因はあろうことか前の晩にモバイルルーターの充電を忘れたからで、いつもは必ず充電台に乗せてから就寝するのですが、つい忘れてしまったのでした。

 モバイルルーターに限らずスマートフォンでもそうなのですが、残量0%の状態ではいくら外付バッテリーを接続しても、充電しながら利用することができません。いくらか充電したところで電源が入るようになり使えるようになるので、長期の旅行に出る時には常にバッテリーに接続して本体の電池を減らさないように気を付けながら使う方がいいのですが、今回は全くモバイルルーター単体では打つ手がありません。現状では私のモバイル環境はネット接続を前提に考えられているので、ネットに何とか接続できないと何もできなくなってしまいます。

 ただ私の場合、普段はあまり使わないのですが、SIMフリーでテザリング機能もUSB、WiFi、Bluetoothとも使うことができるNexus5を持っていたので、モバイルルーターに入っている高速無制限のぷららLTEのSIMを入れ替えてテザリングを行ない、何とか通信環境を維持することができました。

 MVNOのSIMカードが使えるスマートフォンを選ぶ際に気になることは色々あるかも知れませんが、このようなトラブルを経験した私からすると、何より大切なのは電池の持ちおよびテザリングが単体でできるか否かということが大きいですね。Apple Watchの仕様を見た時も思いましたが、いくら高性能の機能が搭載されていても電池が切れていたり充電を忘れたらとたんに単なるお荷物になってしまいます。

 こうした問題を解決するには、携帯電話のメーカーや通信会社の協力も必要になってきます。かたくなにテザリングをブロックした端末を世に出している現状では、例えば災害時に何とかしてパソコンによるネット接続を行ないたい場合でも、携帯電話網での通信自体が生きていても通信を共有できないことになってしまいます。そういう意味では、テザリング機能が殺されていないdocomo販売のiPhoenはMVNOでもテザリング可能なので、逆にiPhoneの機能がトラブルで使えなくなった場合も考え、nanoSIMをmicroSIM用の機器でも使えるアダプターとともに安いモバイルルーターを予備にしておくというプランも有りでしょう(ドコモのSIMを使っている場合)。

 もちろん、電池の消耗の激しい端末は特に充電を忘れないことが大事ですが、トラブルが起こった時にいかに代替プランを持っているかが大切になると思います。


メールでFAXの意外な盲点

 ネットセキュリティ対策をする会社のトレンドマイクロが、新たなウィルスメールの手口を報告しています。添付ファイルの入った知らない所からのメールは開かないというのがセオリーですが、今回の手口はメールアドレスの最初の部分が「scanner@」となっており、巧妙にファクシミリ文書を騙ったものになっているそうです。

 送信元がサービスを展開している会社が発行した電話番号にファクシミリを送ると、それをファイル変換して添付ファイル付きのメールの形で送ってくれるメールでFAXの内容を送ってくれるサービスが普及していることが今回の手口の背景にあります。今、同様のサービスを利用している方をご注意をということですね。

 注意するのも個人なら自分の責任で何とかなるものの、もしこれがセキュリティ意識の低い会社や団体に送られたとしたら、年金情報が流出したケースのように、たった一人の軽率な行動により情報が流出する危険が出てきます。当然、悪意を持ってウィルス入りメールを送り付ける方が悪いのですが、このような事例が出てくると、もう少しパソコンに不慣れな人に優しい対策はできないものかと思います。

 個人や会社でしっかり管理できるのなら全てネットでやり取りするのもいいのですが、ウィルスの問題だけでなく、メタル回線と併用すればインターネット自体がダウンしている時に使える通信手段として生かすことも可能なのがひと昔前の通信手段であるファクシミリのいいところでもあります。ネットでファックスをする場合は全てペーパーレスになるので紙代やインク・フィルム代がかからないメリットもありますが、最近の家庭用ファクシミリ機の中には出力しないで内容を確認したり、受信した内容をPDFファイルの形でパソコンで管理できるものもありますので、そうしたものを購入することでペーパーレス化を実現するという方法もあります。どうしても紙で書類を出したい時は、普段使っているプリンタで出力すればいいので、ファクシミリ本体用の消耗品を購入する必要もありません。自宅に戻らず常に出先からファクシミリを受けるような場合はさすがにネットでファックスの方がいいかと思いますが、今後もこのようなサービスを狙った攻撃が増えてくるかも知れませんので、当該のサービスを利用されている方は十分送られてきた添付ファイル付きメールの内容に注意してから中味を確認するようにしましょう。


胸ポケットに差す用途のシャープペンは意外なところで発見!

 ついつい太い芯のシャープペンの事について書いているうちに長くなってしまっていますが、恐らくこのエントリーでいったん終了ということになると思いますのでもう少しお付き合い下さい。これからの季節は仕事で使う場合、できるだけ荷物にしないですぐ使いたくなるので、今まで紹介してきたものとは別に、ワイシャツの胸ポケットに差しておけるものも欲しいなと思ってしまいました。今まで紹介してきたものはどれも金属性の先が結構尖っているので、勢いよく胸ポケットに差すとポケットが突き抜けるほどの穴が開いてしまうことがあるので、その点だけが残念でした。ペンケースなどに入れておくといざという時に使えないこともあるので、ペン先が使わない時には本体に収納されるものがあればいいなと思っていろいろ調べていたら、本体の安っぽさを除けば希望通りの製品が身近なお店で売っていることがわかりました。

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 これが、その製品ですがプレスマンで0.9mmシャープペンのノウハウは十分のプラチナ万年筆が出している、パッケージに商品名が付いていない0.9mm芯のシャープペンです。この日本製のシャープペンはしれっと100円ショップのダイソーに置いてありました(もちろん100円商品です)。写真のパッケージには、

「速記に最適な太い芯」
「新ゼロシン構造(連続筆記時残0.5mm) 消しゴム付き」

 とあります。本体構造により、短い芯でも最後まで使い切れる仕組みになっているようです。ペン先は金属ですがその他はよくあるボールペンのような透明なプラスチックで覆われていて全く高級感はありません(^^;)。もしかしたらボールペンと同じ部品を使うことでコストカットしているのかも知れませんが、グリップも安いボールペンに付いているようなゴムが付いています。どちらにしても100円ショップの品ですし、大きな文房具店がないところでも気軽に買えるという意味ではいいものだと思います。

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 実際にパッケージから出してみると、最初に書いた通り、金属のペン先が本体に収納される作りになっています。これならそのまま薄手の生地の胸ポケットに入れても大丈夫そうです。元の値段が安いので気楽に使えますし、使いたい時にさっと取り出して使う用途には十分ですね。

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 さらにダイソーを徘徊していたら、水に濡れても大丈夫という日本製の耐水性のメモ用紙も80枚という結構紙が多いものが100円商品として売っていたので、合わせて購入しました。ここまで、色々な太芯を使うシャープペンを紹介してきましたが、最終的にダイソーのシャープペンを紹介して終わるとは思いませんでした(^^;)。ダイソーには0.9mmも1.3mmも替芯がセットになった製品が置いてありましたが、機能や耐久性で選ぶなら、きちんとしたメーカー表記があるか、日本製の表記のあるものを選ぶのがいいでしょう。


ぺんてる マークシートシャープ 1.3mm B芯

 シャープペンシルは細い字を書くためのものという常識をひっくり返し、鉛筆のような書き心地を実現するために、鉛筆のようなシャープペンシルが結構出ています。そうした製品の太さは0.9mmだったり1.3mmだったり2mmだったりするわけですが、このうち2mmの芯はそのまま使うには太すぎるので、芯自体を削る必要があります。逆に言うと自分で芯を削る手間を掛けずに太字で鉛筆の書き心地を実現するためには0.9mmか1.3mmを使ってみる必要があるわけです。

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 今回購入したのは名前がマークシート試験用という風になってはいるものの、ちゃんと筆記用としても使えるぺんてるのその名も「マークシートシャープ」です。細身の形状で手が触れる部分には滑り止めが付いた子供用ではないデザインと300円(税抜)という低価格に、あえてこちらに手を伸ばしました。

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 製品の種類は2つあって、芯の濃さがHBとBのものがあります。私はBの方を購入しましたが、0.9mmのシャープペンシルで2Bの芯を使っているため、メモ用途として使う場合はBでなく2Bが欲しいところです。ぺんてる純正の芯はBまでしかありませんが、他社になりますが子供用コンセプトの製品を出しているキャンパスプランドのコクヨから1.3mm 2Bの替芯が出ていたのでそちらの方を購入しました。

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 ちなみに、元から入っている1.3mmのBと、0.9mmの2Bで書き比べをしてみました。1.3mmの2Bを使えばさらに濃く太くなってくるかと思いますが、写真以上に2本の差はあって、1.3mmの方はある程度大きく字を書かないと文字がつぶれてしまうかも知れません。それでも、メモにだれでもわかる大きさで書くためとすればこちらの方がいいかも知れませんし、マークシートを塗りつぶす試験や用紙への記入がある方には便利です。

 まあ、個人的には0.9mmの方がある程度細く書きたい場合にも何とか対応可能なのであえて1.3mmを持ち歩かなくてもいかなとも思うのですが、今持ち歩いているバッグには替芯を含めて中に入れておいて、太く書くことが必要になった場合に備えようかなと思っています。

 ここらあたりの感覚は、両方のシャープペンシルを使い続けていくうちに変わってくるかも知れませんし、このブログをごらんになっている方についてもどちらが常用のメモ書きにふさわしいかというのは、実際に書いて判断してもらうのが一番いいような気がします。この辺のシャープペンシルでは、他にパイロットのドクターグリップのシリーズで0.9mmのシャープペンシルが出たのですが、あの独特なグリップが好みという方はこれらの製品よりドクターグリップ一択になるかとも思えます。どちらにしてもこうした太字のシャープペンシルは数も限られていますので、自分に合ったものを見付けてみるのも楽しいものです。デジタルデバイス全盛の今だからこそ、メモ用のシャープペンシルにこだわるのもなかなかいいものです(^^)。



テレビスポーツ観戦のお供に サーモスのタンブラーJND-290

 シャープペンシルについての話題はもう少し続けさせていただきたいと思っていますが、ちょっと中断してコーヒーブレークといきましょう(^^)。昨日のサッカー女子ワールドカップの決勝トーナメント一回戦、日本対オランダはリアルタイムでテレビ観戦していましたが、試合前にコンビニに出掛け、コーヒーを買ってきました。

 コンビニのコーヒーを外で楽しむためには、いつもは小さくて持ち運びしやすい200mlタイプの真空断熱ボトルを利用することが多いですが、200mlの容器だとだとレギュラーサイズに適しているものの、テレビで長い時間画面を見ながら飲むにはもう少し量が欲しいところです。

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 今回は外に持ち出すわけでもないので、コンビニコーヒーのラージサイズに合ったサイズの、容量が290mlのTHERMOS 真空断熱ケータイタンブラー 0.29L JND-290を用意しました。移し替えも口が広いので余裕ですし、ラージサイズのコーヒーが約270mlという話なので一気に注いでも問題なく入ります。タンブラーのフタを開けるとコーヒーのいい匂いが部屋中に広まり、いい気分で試合を観戦できました。前後半の間にはネスカフェバリスタを使ってコーヒーを補給しましたが、底面の受け皿を外すことでセットできる大きさは絶妙です。また、フタの部分が本体と離れることなく下の写真のように飲む時に邪魔にならないので独特の形が気に入った方にはいいタンブラーですね。コーヒー用としては本体色はブラックがおすすめです。

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 大きさ的には気軽にどこでも持って行くにはちょっと大きいですし、保温性能はきちんとフタが閉まる他の製品に劣りますが、入れてすぐ飲む家飲み用としてはこのくらい大きい方がいいと思えますし、ドリンクホルダーにも収まるサイズなので車の中や、キャンプ場で早めに飲む用に使うならこれを持って行くのもいいなと改めて感じることができました。現在はカタログ落ちしてしまいましたが、ドリップしたてのコーヒーを美味しいうちにちびちびいただくタンブラーとしては秀逸なので、興味を持たれた方はあるうちにどうぞ。

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 なお、これからの季節は車内で使うなら、氷入りのアイスコーヒーを中に入れて使うのがおすすめです。ラージサイズだと氷は全部入らないと思いますが、セブンイレブンのアイスコーヒーの場合、レギュラーサイズなら全て移し替えても写真の通り溢れずに氷ごと入れることができました。氷のおかげで保温性能の低さをカバーできますし、氷を直接飲まずに冷たいコーヒーだけを飲めるので、コンビニのアイスコーヒーを移し替えて移動して飲むのにいいかも知れません。


プラチナ万年筆 速記用シャープペン プレスマン 0.9mm

 0.9mmのシャープペンシルの書き味に改めて感激したので、1.3mmという太い芯のシャープペンシルを買いに行った先でついつい見付けてしまったのが定価200円(以降価格表示は全て税抜表示です)の「プレスマン」という速記用の0,9mmシャープペンシルでした。お店では元々の目的だった1.3mmのシャープペンシルも購入したのですが、たまたま行ったお店がシャープペンシル関連商品が20%オフというセールをやっていたので、相当安く買えるからとついこのシャープペンシルも替芯とセットで買ってきてしまいました(^^;)。発売から30年というロングセラーの商品で、新聞記者や速記者のも利用者が多い製品です。というわけで、先にこの廉価ながら書きやすい一品について紹介させていただこうと思います。

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 このシャープペンシルの特徴はとにかく軽く細いので、手に重さを感じることなくスラスラ書きやすい作りになっています。前エントリーで紹介したTUFFというシャープペンシルは実用的な消しゴムが付いていて一本だけで書いて消すことができて、どれか一本ということだとプレスマンより先に持ち出すようになるかも知れませんが、代替機としても同じ太さのシャープペンシルがあった方がいいですし、これはこれでいつでもメインの筆記具になり得る素晴らしい製品だと思います。

 細かい文字をノートに詰め込むように黒板の板書を写している方には向きませんが、考えながらメモを取るような使い方ではぴったりとはまるのが0.9mmのシャープペンシルだと私は思います。0,9mmという一般的には太いと感じるものですが、この太さのシャープペンシルに興味が出てきた方がまず一本使ってみようという場合の入門用としてもおすすめです。もし自分に合わないと感じれば、どこかに保管しておいて改めて使いたくなるまで待ってもいいですし、太く大きく字が書けることから、年配の方に譲って使ってもらうのでもいいでしょう。多くの方が趣味にしているパズルの解答を考える場合にも、大変使いやすいという声もあります。バズルを試行錯誤しながら解くためには、いったん出した答を消して再び書くことがありますが、やはりボールペンよりシャープペンシルがいいですし、0.9mmの太さで大きく書くことでパズル回答に頭を集中できます。替芯と消しゴムのセットをパズル本と一緒に持ち歩いて、旅行の移動中に頭の体操をしたい方もまずは思考をなめらかにする筆記具からしっかりと選びましょう。

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 なお、この製品には専用の替芯が売られています。写真は、専用替芯と普通の替芯との比較です。比べるとこれだけ長いですが、その分長く使うことができますし、替芯の価格も100円と安いので(本数の違いもありますが、もう一方の替芯の価格は200円です)、鉛筆やボールペンと比べてもコスト安で使い続けられるのが嬉しい価格設定です。世代的にシャープペンシルを使わないという方も多いかと思いますが、気楽に初められるのがこうした安い文房具のいいところです。興味ある方は大きな文具店に行った際、実際にその書き味を試してみてください。



ぺんてる シャープペンシル「TUFF 0.9mm」

 前回のエントリーでパソコンのキーボードによる文字入力について書きましたが、長文のレポートを私が書く場合はいわゆる筆記具を使って原稿用紙に書くことはほとんどなく、長時間にわたってキーボードを叩き続けていてもできるだけ手が疲れないような環境を整えるよう心掛けています。

 そんな私が紙に書くための筆記具を選ぶ際に考えるのは、どうしても公式な文書に書いて提出する場合や、カーボン紙に複写で書く場合にはボールペンを使うものの、ちょっとしたメモ書きをするためには筆圧が低くてもスラスラ書ける筆記具であるかどうかということです。

 軽い筆圧でスラスラ書けるというと、水性ボールペンの三菱鉛筆「ジェットストリーム」が思い浮かびますが、私の場合は外へ持ち出していろんな体勢で書くこともあるため、普通のボールペンではインクが出なくなってしまうことがあります。これは、ボールペンの仕組みが重力によってインクを押し下げるので、メモ用紙を手に持ったまま書いたり、壁を下敷きにして壁に垂直に書くようなことを繰り返すとインクが詰まってしまって出なくなってしまう恐れが出てくるのですね。そうしたボールペンの弱点を補う加圧ボールペンなるものもありますが、単なるメモ書きでいいなら重力とは全く関係なくスラスラ書けるシャープペンシルで十分ではないかと思い、筆圧が低くてもスラスラ書ける芯が太いシャープペンシルを目当てに大きな文房具屋さんに行ってきました。

 一般的なシャープペンシルは芯の太さが0.5mmのものが一般的ですが、最近ではメカニカル的に芯が折れないように工夫された製品もありますが、一般的にはシャープペンシルの芯はちょっと力を入れるだけで折れやすくなり、細い文字になってしまうため大きく書いても見にくいなと感じるのが正直なところです。学生の時は0.7mmを使っていたのですが、ノートを取るわけでもなく単なるメモ用とするなら、0.7mmよりも太い0.9mmで、芯の濃さもHBより濃い目の2Bあたりを使うのがおすすめなような気がします。以前は0.9mmというと製図用のシャープペンシルしか見付からない感じでしたが、最近は製図用でないものでも大人の使う鉛筆といったコンセプトで売られているものも出てきています。

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 そんな中、改めて常用のシャープペンシルとして私が選んだのは、定価で350円(以降の価格表示は全て税抜き)とそこそこ安いぺんてるのTUFF(タフ)というシャープペンシルの0.9mmタイプのものです。普通のシャープペンシルと比べると太くてごつく、重さもそれなりにありますが(プラスチック製なのでそこまで剛性はないと思いますが)、さらに様々な痒いところに手が届く機能が付いています。

 まず、グリップにはシリコンゴムが巻いてあり、書いていても滑らず指も痛くなりにくいようになっています。製図用のシャープペンシルの多くは金属に滑り止めの溝が付いているだけのものも多く、長く使っていると指が痛くなりそうなので、このシリコンゴムは私には有難いです。

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 さらにもう一つの大きな特徴は、このシャープペンシルには普通のシャープペンシルでは考えられないくらい大きくてしっかりした消しゴムが付いているということです。本体の上部を回転されることでせり出してくるようになっていて、使っていない状態で最大写真くらいまで伸びます。普通のシャープペンシルに付いている消しゴムはちょっと使うとすぐになくなってしまうので使うのをためらう方も多いと思いますが、これなら別に消しゴムを用意することなく単体で持っていても十分使える印象です。

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 さらに、今回は本体と同時に純正の替芯(200円)と替えの消しゴム(100円)も一緒に購入しました。このシャープペンシルには最初から2Bの芯が3本入っているのですぐに買い足す必要はありませんが、これだけ用意しておけば、まず消耗品関係で困ることはないでしょう。本体が物理的に壊れない限り、これらの消耗品を使い切るまで使い続けたらどのくらい使えるのか楽しみです。ただし、写真でご覧のように文具としては全く可愛げのない実務重視の製品ですので(^^;)、もう少しカラフルなものを使いたいという方は別のメーカーからも様々な製品が出てきているので、大きな文房具店に出掛けてカラフルな色やスタイリングの違いで好みのものを選んでもいいでしょう。

 なお、今回は消しゴムまで実用的に使えるオールインワンなTUFFに惹かれてしまったのですが、鉛筆に更に近い書き味であるという評判の1.3mm芯を使ったシャープペンシルにも興味が出てきてしまいました(^^;)。さらに太いという2mmの芯は書くために芯を削る必要があるそうなのて、一般的なシャープペンシルとして使える最大の芯のサイズが1.3mmという、こちらの方も手に入れて使い勝手を試してみたいと思っています。


キーボードの違いによる入力のしやすさの違い

 最近になって、改めて基礎からのタッチタイピング習得にトライしています。今までもそこそこのスピードと手元を見ないで入力はできていたのですが、今回は改めて一からやり直すためにコストを掛けてかなりの時間キーボードを叩いています。そのためか、使っているキーボードによっては長く使っていると疲れてくるものもあり、改めて自分の手に合うキーボードを選ぶことの大事さというのを実感しています。

 モバイル環境の中で端末を選ぶ際、ノートパソコンを選ぶことでキーボードも決まってしまうということがあります。15インチぐらい大きな画面のノートパソコンならそれほど気にならないものの、10インチ以下のものについてはキーボード全体の大きさが小さくなる中、設計を担当される方は選択を迫られることになります。キー配列はフルキーボード形式のまま全体を小さくするか、文字入力にほとんど使わないキーを切り捨てるか、一部のキーの大きさを極端に小さくするかというような選択になるでしょう。最初のパターンは小型パソコンのはしりであった東芝のリブレットシリーズがありましたが、キーピッチが11mmくらいしかなかったので、よほど手の小さい人でないと両手を使ってタッチタイピングすることは難しかったのではないか(というかほとんど無理(^^;))と思われました。

 今のノートパソコンやタプレットとペアリングして使うことの多い小型のBluetoothキーボードでは、右端にあるキーの大きさを小さくしたり、一部を省略したりして限られたスペースの中にキー配列を押し込むような事が行なわれています。こうした傾向は、今の日本では、ほとんどの人が日本語をローマ字入力でしか入力しないということが背景にあると思うのですが、キーボードに刻印されたカナで入力するJISかな入力を行なっている人や、右端に集まっている記号を多用する方については手元を見ないでの入力というのが難しくなります。こんなことは決してありませんが、省スペースの関係から右端の鍵盤がミニ鍵盤になったピアノがあったとしたら、さすがにそうした製品はおもちゃとしての評価しか得られないでしょう。このようなキーボードが当り前のようになってしまった背景には、未だ多くの人が手元を見ないで入力するタッチタイピングができていないからと言えるかも知れません。

 最近大きな本屋さんをのぞいても、パソコンに関する書籍のあるコーナーの中にキーボードの打ち方に関する本はほとんどありません。今私が習っている方も以前は多くのキーボードの打ち方に関する書籍を出していましたが、今は出版社からの儲からないという理由からか新たな本はなかなか出せないというのが実情だそうです。さらに今ではパソコン自体を使わないでスマートフォンのみでの日本語入力を主にしている人も増えているようですから、今後に向けてはノートパソコンのキー配列の改良は望めないかも知れません。そうなると、大量にテキスト入力をしても違和感なく手も疲れないように自分で何とかする必要性に今後は迫られることにもなるでしょう。

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 そんな中で、携帯性と打ちやすさを兼ね備え、長く打ち続けても疲れにくく耐久性もあるキーボードとして最近私が良く使うようになったのが、知る人ぞ知るHappy Hacking Keyboardという結構高いキーボードです。以前勢いで買ってしまったものですが(^^;)、こちらのタイプは日本語キーボードでUSB接続ということで常時携帯して使うというわけにはいかなかったのでそれほど今まで使ってはいませんでした。ただ今後は旅先でもしっかり打てるスペースが確保できる場合は、ノートパソコンのキーボードで入力するよりも相当楽に打てるという実感が持てましたので、今後車で出掛ける際には持って出るようになると思います。このキーボードは大きさをコンパクトにするため、ファンクションキーが省略され、さらにBSキーはあるもののDelキーは他のキーと同時押しすることで実現したりといろいろと制約もあるものですが、それ以上に私にとってはメリットの方が大きいのでタッチタイピングの練習はもっぱらこのキーボードで基本的なキーの位置を確認しながら使っています。

 モバイル環境での文字入力について、特に車内の狭い中でやっていると、スマートフォンでなく両手のキーボードて入力する場合、手元と画面を見返すような形ではかなりのストレスになるように思います。手元を見ないで画面だけを見ながら入力できると、夕方から夜にかけて車内が暗くなったとしても全く問題なく入力し続けることができるという点で、車での旅行が多く車内からブログなどで発信したいと思われている方にはタッチタイピングの習得をおすすめしたいですね。その際、自分の入力の癖に合った外付けキーボードを用意すれば、パソコンからだけではなくスマートフォンからも素早く正確な入力を行なうことができます。スマートフォンやタプレットと外付けキーボードを接続する場合、端末によってはUSB機器全般の接続をサポートしていないものもありますので、有線接続にこだわらない場合はBluetoothキーボードを選ぶといいでしょう。ただ、タブレット用のキーボードの中には最初に指摘させていただいたように、キー配列やキーの大きさがまちまちなものも数多く売られているので、できるだけ打ちやすさを損ねないものを選ぶように店頭などで試し打ちをしてからの購入をおすすめしたいところです。今後パソコンやスマートフォンを買い替えてもキーボードは使い続けられるものにしておけば、普段使わなくてもいざという時には役立つと思います。例えばネットカフェでパソコンを使う場合でも、キーボードは自前でといった方法も取れます。お気に入りの万年筆のように自分の手になじむキーボードを用意するのも悪くないですよ(^^)。


旅行用でもUSB出力のあるバッテリーで十分か?

 すでに後出しの情報ですが、先日アマゾンのタイムセールで、USB出力が3つあり、接続する機器の要求に応じる形で出力できるPower IQ搭載のAnkerのAstoro E6という容量が20800mAhもあるバッテリーを3,999円で購入しました。今すぐ使うということではなかったものの、通常価格より1,000円安く、Power IQ搭載のバッテリーは持っていなかったのでつい注文してしまいました(^^;)。

 これで、私の手元にはAnkerのバッテリーばかりが3つになってしまいました。容量および大きさは全部違うので、その日の行動に応じて使い分けることができるのですが、3つの製品の内容を以下に並べてみました。

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(写真手前から)
Anker Astoro mini 3000mAh(USB1口)
Anker Astoro M3 13000mAh(USB2口 LEDライト付)
Anker Astoro E6 20800mAh(USB3口 LEDライト付)

 基本的にバッテリーは大は小を兼ねるというところがあるのですが、あまりに容量が大きいと、すぐに満充電というわけにはいかないので、普段使いにはAnker Astoro miniを使い、使い切った場合に備えてAnker Astoro M3をバッグの中に入れておくものの、泊り掛けの旅行にはAnker Astoro E6も持って行けば外でしばらくAC電源が使えない状態でも安心してモバイル端末を使うことができると思います。さらに、車での移動の場合、走行中にバッテリーに充電して、夜にはこれらのバッテリーから複数のモバイル端末を充電するような使い方をしてもいいですし、USB電源で動く扇風機などを長時間動かすために使ってもいいでしょう。

 ちょっと前は鉛電池を使ったポータブルバッテリーを車内に持ち込み、USB出力アダプタを差して使っていたのですが、走行中に満充電できないし、充電管理も難しいので、最近は大きくて重いポータブルバッテリーを持ち出さなくなりました。普段使いのものがUSB出力で使えたり、単三単四のニッケル水素電池使用のものだったら、USBからニッケル水素電池の充電ができる充電器を用意すればバッテリーはこうした小さいもので十分といった感じです。

 さらに、このようにコンパクトで高容量のバッテリーを持てるようになると、災害時の電源として利用する道も見えてきます。コンセントから充電できない時も、同じくAnkerから出ている太陽電池パネルを使って充電する方法が取れます。なかなか太陽電池で大きめのバッテリーを満充電させるのは大変ですが、私の持っているバッテリーをローテーションさせながら使うと、1日単位ではなく大容量バッテリーの能力を使い切るまでもう一つのバッテリーの充電を行なえますので、かなり効率的に太陽光を電源として使うことができるようになります。利用する端末を絞って、できるだけ節約してバッテリーから端末への充電を抑えることができれば更に安心です。

 今回に限らず、私がこのようなバッテリーを購入するのは、セール時を狙って安くなった時にしています。セール情報はさまざまな買い物支援サイトで報告がありますので、どうしてもすぐに必要としない限りはセールまで待って購入するのがおすすめです。今後、さまざまなスマートフォン用のサービスが充実するにつけ、普段の生活の中でも一日バッテリーが持たないと感じる人が増えてくるでしょうから、まずは自分のニーズに合った容量と大きさのバッテリーを探してみてはいかがでしょうか。