カテゴリー別アーカイブ: 車中泊・車関連コラム

免許証やIDカードをかざして乗る車の可能性

運転免許を取得できる年齢でない人たちが、家族の車を運転して起こす大きな事故は定期的に起こりますが、先日もそのような自損事故が起こり、誰が運転していたのかの情報はないものの、シートベルトをしていなかった人がいて車外に放り出されてしまった方もいたそうです。今回のケースでは早朝の自損事故ということで、他の車や歩行者、自転車が巻き込まれたというようなことは起きませんでしたが、このような事故が起こるたびに、日本の自動車メーカーはなぜこんな悲惨な事故が起こる環境をそのままにしているのかと思います。

同じ想いというのは飲酒運転撲滅のために車内にアルコール検知器を付けた車があればいいと思うのですが、今回はもともと免許を持っていない人や、免許不携帯の状況で運転させないための仕組みが車に付かないかという話です。

免許証は中にICチップが入っていて、一部のスマホで専用のアプリを使うことで、そのICチップに何が記録されているかを見ることができますが(免許を作った時に指定した暗証番号が必要な場合があります)この仕組みを使ってICチップの内容を正常に読み取れたらドアが開きエンジンがかかるようになるような車というのは、今の日本の技術をもってすれば十分に作ることは可能でしょう。というか、大きな会社ではIDカードを使って無関係な人を仕事場に入れないようなシステムは普通に行なわれています。

今回事故を起こすような人が、他人の運転免許証を使って車を動かすような事も考えられはしますが、さすがに運転免許は車の鍵のように家族の誰もが手に取れるような場所に放置しておくことは考えられませんし、自分の子供や孫が不穏な行動をするのでは? と思われた場合は隠すこともできます。

また、ドライブレコーダーが標準装備になることが普通になり、事故や不法侵入を検知したら録画した内容をクラウド保存できるような仕組みもメーカーさえやる気になれば近いうちに実現は可能かと思います。そうなれば車内を中から撮影することで車上荒らしの瞬間をとらえることも可能になるでしょう。そういった車を所有する人のリスクを軽減するような装備が新しい車にも付いていれば、もし車を壊されたり車内に置いておいたものを盗まれたとしても(多くはドアをこじ開けられるようなことが多い)、犯行の様子がしっかりと記録されていれば、泣き寝入りのケースが減り、自動車保険の保険料の軽減にも繋がるかも知れません。

現在の新型車の新装備といえば自動安全ブレーキということになり、そちらが優先される傾向があるのかも知れませんが、自動ブレーキは車検の際の点検項目になるそうですので、車の保有コストは今後ますます上がることも考えられます。そんな中で、車にかかる経費を少しでも抑えるための装備についても自動車メーカーの方々には将来の標準装備になるよう期待したいと個人的には思います。


ゴールデンウィーク中のラジオから情報を得たい!

このゴールデンウィーク中は近場へ行って買い物のついでに観光らしいことをしたぐらいでしたが、やはり大型連休というのは道は混んでいるわ有名な観光名所には人が集まってくるわで、必ずしもその場所へ行こうと思っていれば別ですが、何か面白いところはないかぐらいに考えている人にとっては場所の選定に苦しみます。ただ今回は、お金もかからずに時間がつぶせる隣町の公園で初夏のバラが咲いている中、富士山をバックに写真を撮ってきたくらいです。

今回のような連休中、長い渋滞で車の中でどう過ごすかということを考えた場合、気軽にできることはラジオを聞くということでしょう。高速道路に乗りっぱなしの場合ある意味逃げ場がないということもあり、現在のラジオは渋滞の予想される時期には一つのテーマに沿った長時間の番組を用意していて、その内容が自分の好みに合えば、かえって車の中でラジオを聞いている時間が長くなるほど番組を聞き続けられるわけで、それはそれで嬉しいと思う方もいるでしょう。代表的な番組はNHKラジオの「今日は一日◯◯三昧」(◯◯の中にテーマが入ります)で、今年のゴールデンウィーク後半は以下の内容で放送されました。

・2018年5月3日(木・祝) 今日は一日“秋元康ソング”三昧2018
・2018年5月4日(金・祝) 今日は一日”アナログ・レコード”三昧
・2018年5月5日(土・祝) 今日は一日“家族三世代NHKキッズソング”三昧 2018

もちろんゴールデンウィーク前半や、お盆や年末年始に主にこの番組が放送されるので、すでに長距離移動のお供に利用している方も少なくないでしょう。ただ、これはあくまで車の中でラジオを聞き続けるしかない人に向けての対策と一つとしてNHKが出してきた一つの答ではあるものの、他の方法で連休のドライブに役立つプログラムはあるはずです。ここではそんな事を考えてみます。

まず、今回日帰りで出掛けた静岡県内のエリアをカバーする静岡放送のケースについて紹介します。私の出掛けた4日と5日は、一部番組とタイアップしたイベントとのコラボ企画が通常の番組内で現地からのレポートとして放送されていたのですが、静岡県は東西に長い県なので、その時に静岡県内のどこにいるかで、すぐに放送されているイベントのところまで行けるならラジオを聞いていて良かったということになるのかも知れませんが、全く違う場所で聞いていた場合、県外から観光目的で来た人にとってはあまり役に立たない内容になってしまうというのが残念でした。

過去に私が県外へ出掛けていた時に、やはりその時の現在地と近いところのイベントの様子を伝えてくれていると現地での行動の参考になります。人が集まっているのか、目玉企画には間に合うのか、現地の駐車場事情はどうかとか、細かく伝えてくれればくれるほど役に立ちます。もちろん、ラジオリスナーは様々でいろんな要望が放送局には来るとは思うのですが、ネットではなかなか調べられないような情報をラジオからリアルタイムで聞いた上で動けるようなイベントや観光名所の紹介も連休中のラジオでやっていただければ嬉しいです。

それで思い出したのが、前に善光寺の御開帳の時に長野県に出掛けたら、何と周辺駐車場の状況まで交通情報とともに伝えてくれたのには驚きました。御開帳は七年に一度の大きな行事なので、こうしたことも当然あるのでしょう。個人的には週末ごとには無理でも、ゴールデンウィークやお盆の時期に自社が必ずしも協賛しないイベントであっても各地区に中継設備のある機材を持ったレポーターが複数の地方イベントをレポートしてくれれば、近くにいて今から訪れても大丈夫なものでしたら、予定を変更して行ってみたくなるかも知れませんし、少なくとも当日の面白いイベント情報が民放ラジオを聞くだけでわかれば、高速を降りたら民放ラジオに選局し直して聞きながらお出掛け先を選ぶような放送の活用もできるのですが。


軽自動車の排気量増加が実現すれば

昨日は東日本大震災メモリアルデーでした。あの震災で個人の人生だけでなく様々な状況が変化することを余儀なくされてきたところがあります。そして震災から7年経ち、変化のないまま存在しているものに「軽自動車の規格」があります。

現在の軽自動車のラインナップを見ると、グレードの高い車では価格もかなり高く、車重も重くなり、タイヤの空気圧も高くなる傾向があり、現状の軽自動車の規格である660cc以下というエンジンではかなり無理があるのではないかという指摘もされることもたびたびあります。

私自身が今乗っているホンダ・フィットは1300ccのものですが、車体が1トン以下ということもあって、軽自動車はもちろん、1000ccと比べても十分走りに余裕がある感じでこの車に決めた経緯があります。もちろん、余裕を持って運転するためにはさらに排気量の高い1500ccの車の方がいいわけですが、今の車は燃費もよく、エンジンのパワーと車体とのバランスがいいという感じなのです。そのようにして考えると、現在の1トンを超える軽自動車というのは完全にパワー不足でターボを搭載しないと坂道ではスムーズに走れない場合もあります。ターボをつけると価格も上昇しますし、エンジンが複雑になる分トラブルが増える可能性もあります。ノーマル車でもアクセルをベタ踏みするなど頻繁に行ってしまうと、燃費も落ちますしエンジンに無理をさせている分、普通車と比べると10万キロを超えた車が中古市場で敬遠されるなど、経済への影響も出てきます。

今これを書いている状況で政府は財務省の文書問題でそれどころではないという事があるのかも知れませんが、現状の軽自動車の新車を高額な価格で買い、通勤などで過走行になったら下取り価格も一気に下がるような形で個人消費者に短期間での買い替えを促すような現在のような状況というのは何とか変えていって欲しいと思うのですが。

具体的には国内メーカーがすでに海外生産のコンパクトカーで実際に新エンジンを搭載して発売している800ccのエンジンで軽自動車登録ができるようになれば、かなりエンジンと車体のバランスが改善されスムーズな走行をしながら、さらに燃費が伸びる車が作れるのではないかと思えます。

さらに、先日紹介した日産のe-powerセレナの発電専用のエンジンが1200ccだということを考えると、もし800ccの発電専用エンジンを積んだ軽自動車ができれば、これは電気自動車なのでガソリン車と単純に燃費比較するのは違うかも知れませんが、セレナの燃費がカタログ値で26km/Lを超えていることを考えると、とんでもないエコカーができるのではないかという感じもします。軽ワンボックスでそんな車ができれば、荷台部分をワンルームの部屋に改造すれば、一人から二人までの車中泊には十分でしょう。もし普通にコンセントが使えるような車が出たら、変な意味でなく十分車の中で生活できるような車になるでしょう。軽ワンボックスは軽自動車売れ筋の肝でもあると思うので、メーカーによる特別グレードの軽キャンピングカーが用意されるようなら、それはそれで楽しみです。

もしそんな新たな規格の軽自動車が実現した場合に、気になるのは価格ですが、コンパクトな電気自動車、日産のノートe-powerの価格はだいたい200万円前後ですので、現状の軽自動車のハイグレードと同じくらいです。軽キャンピングカーでなければ十分今の軽自動車の価格帯に寄せてくることは可能でしょう。軽自動車の税金も規格はそのままで上がっていますので、さらに軽自動車税を上げたいと思う方がいるなら、せめて軽自動車の規格を上げていただいて、普通車並の走りと耐久性能を持つ軽自動車にしていただきたいです。それがさらに日本の車を海外で売るための性能向上にもつながるのではないかと思います。日本の消費者というのはある意味世界でもかなり物の品質に対しては厳しい目を持っていると思います。ぜひ新規格の軽自動車を世界に売り込んでもらい、経済をさらに活性化して欲しいものです。


良いサービスは使う方のマナーも試される

日本では当り前と思われるサービスの中には、海外から来た人達には画期的なものと映るものがあり、それゆえにトラブルの種になるような事があります。高速道路のサービスエリアを始めとする公共のイートスペースにある給茶器によるお茶・お湯・冷水のサービスがその一つではないかと思います。

このブログを書き始めた頃というのは、まだ海外から多くの観光旅行客が訪れることもなく、給茶器を使う人というのはあくまでその場でお茶をいただくために利用していたので人がいない深夜など裏技的に水筒に移し替えて後で飲むこともいいのではないかと思っていた時もありましたが、現在はそうした「給茶器から水筒に移して持って行く」という行為を観光バスに乗ってやってくる乗客のほとんどがやるようになってしまうと、あえてそれまでは注意書きなどしなかった給茶器に、「水筒に移すのはご遠慮下さい」というような注意喚起を複数の言語とイラストでしなくてはならないような状況に変わってきています。

ここで改めて善意で行なわれている公共の場所でのサービスについて考えてみると、それらのサービスは必ずしも特定の人だけに向けられたサービスではなく、さらに積極的にサービスを受けようとする人だけでもなく、全ての人が平等に使えるように用意されていると思っていいでしょう。ですから使う場合には自分さえ使えれば後はどうでもいいという風に考えている人がいたりすると、そんな人たちのためにサービス自体が無くなってしまうことを含めて、今まで通りにはならない条件が付いたりとサービス内容が変わっていってしまうこともあるわけです。

写真は、先日私が訪れたある高速道路のサービスエリアで撮影したものです。このサービスエリアでは今まで冷水を出す機械は置いてあったのですが、季節の事もあるでしょうし、コンビニや他の土産物を売るショップで売っているカップ麺などを作って食べるため(深夜などレストランが閉まっている時間帯もあるのかも知れません)、サービスエリアのご好意で電気ポットが2つ自由に使えるようになっています。

お子さんのために粉ミルクを溶かしたり、薬を飲むために冷水は使いたくないような場合にも、気軽に白湯が手に入るサービスというのは利用者にとって有難いと思いますが、こうしたサービスも使う人が「自由」という言葉から「いくらでも使って良い」という風にとらえるか「他の人の事も考えて適量を」という風に考えて使うかで今後のサービス内容も変わってくることも考えられます。

過去と今を比べると、道の駅や高速道路のサービスエリア自体を目的地にしてドライブをするような休日の過ごし方をする人が増えてきたように思います。もちろん、道の駅やサービスエリアには長時間運転して疲れた体を癒やし、必要に応じては仮眠を取る場所でもあるのですが、過去と比べると利用者の幅が増える中で、様々な利用者の間でのトラブルを避けるような行動がこうした運営側の用意する便利なサービスを増やすことになります。もし旅先で、現地の方の行なっているサービスを見付けたら、そんな事も考えてみてはいかがでしょうか。


仕事で忙しい人は「道の駅」に行け?

表題の言葉は、一昨日(2018年3月3日)にNHK総合で放送された「NHKスペシャル AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン 第2回「働き方」」の中で日本の労働者からデータを取った内容をAI(人工知能)に分析させた結果の中の一つです。数多くの質問のある中で、「仕事への満足度」が高いパターンを分析する中で、「仕事が忙しくても道の駅に行っている人は仕事に満足している」という結果が出たことによる、「追体験のすすめ」ということになるのかも知れません。

このブログでは、道の駅というと「道の駅で車中泊してもいいのか?」とか、「道の駅でコンセントを勝手に使っていいのか?」とか、車中泊に関する話をする中で出していることが多いです。そもそも、まだ高速道路がない時に長距離移動をする車のオアシスとして存在したのは民間のドライブインであったのですが、高速道路の開通や国道のバイパスが出来ることによって車の流れが変わる中で廃れていったりする中、主要な国道であっても下道を通る車にとって休憩場所がないことから国の政策で作られたのが「道の駅」のそもそもの目的だったように思います。

それが、道の駅に人や車が集まることに目を付けて地域の特産品を売る直売所ができたり、観光施設や温泉を併設するなどして道の駅自体を目的にしてやってくる人が多くなりました。この番組で言う「道の駅に行く」というのは、決して車中泊のために仮眠するために立ち寄るのではなく、施設の営業中にちょっとした買い物と手軽な周辺観光をするために訪れるケースであることは間違いありません(^^;)。

番組では道の駅が密集している千葉県の道の駅に取材していましたが、まさに関東から日帰りの気軽なレジャーとして道の駅を目的に訪れるというのは大変に無難な選択で、無理な計画を立てなくても帰ってこられるので翌日の仕事に影響することも少ないでしょう。番組の前提が「満足度の高い働き方をするための方法」をAIに導き出してもらうことを目的にしていましたので、これはこれで今の日本のライフスタイルを正確に投影していると思えますが、道の駅を回るのが日本のレジャーの王道のようになってしまっているのは、それも日本の現状なのかとしみじみ思ってしまいたくなります。

しかし、そんな事を考えず道の駅で仕事のストレスを発散し、翌日から気合いを入れ直して働ける環境を作れる施設であるならば、そうした環境を十分活用してリフレッシュのために日常から離れた空間に出向くというのは悪いことではありません。かく言う私もなかなか長期の休みが取れずに、それでもちょっと出掛けたい時には道の駅中心にドライブという事をやってしまっていますし。

ただ、本気で働き方を変えたいと思っている方が多いなら、道の駅観光自体を否定はしませんが、欧州のようなリゾートとまでは行かないものの5日間くらいは連続で休みが取れるような労働環境になれば、2泊3日から3泊4日ぐらいの小リゾートで日本全国や海外を巡るリフレッシュタイムを取ることができます。

ただしそうしたことが当り前になるには賃金そのものが上がるということと、就労時間を減らしながらも生産性を上げるという事も必要になってくるでしょう。ただ、車中泊という選択をすることで、そこまで賃金が上がらなくても、今まで行ったことのない場所へ行き、自然の風景を愛でながらストレスのたまった体をリフレッシュすることもできます。本質的に車の中で寝る事に違和感を持っている人もいると思うので、「仕事でストレスが溜まったら車中泊に行け!」というような結果をAIが出すことはないと思いますが(^^;)、車中泊好きな人については仕事に影響を残さないくらいで色んなところに行けるような休みがあれば、仕事の生産性は上がるのではないか? という感じもします。少なくとも、将来には道の駅へ行くだけのレジャーで満足する以上のリゾート体験が当り前になるような社会になって欲しいなと思います。


日本国内の遠征を地味に支える車中泊のノウハウ

この文章を書いている最中の2018年2月下旬というのは、冬季平昌オリンピックの話題が連日報道されています。昨日行なわれたスノボード男子ビッグエア予選に登場した大久保勇利選手は残念ながら決勝にわずかの差で進めませんでしたが、彼のオリンピックへの挑戦を紹介するフジテレビの作ったVTRの中で強調されていたのは家族の協力で、特に日本国内の遠征に同行し、遠征代を節約するために車中泊でしのいだということでした。

大久保選手は北海道出身で、当然国内の大きな大会は北海道以外でもあるので、その度にフェリーで本州に渡り、車で移動しながら大会を転戦するのに全ての大会前にホテルを取るだけの金銭的な余裕がないようであれば、最初から車中泊しやすい車を選び、単にシートを倒すだけの形で寝るのではなく、翌日に体に影響が出ないように全身を伸ばして寝られるような形にできる車中泊用の車をカスタマイズしたことが想像されます。

それでも、車のガソリン代や食費・お風呂・洗濯など車中泊生活にだってお金は掛かります。ただ、日本は海外とは違いスキーやスノーボード競技というのはマイナーな競技で、大久保選手の他にもソチオリンピックの銅メダリストで平昌のスノーボードではハーフパイプ男子に出場し、惜しくも決勝には進めなかった平岡卓選手も幼少の頃から自宅のある奈良県から大会に出場するため車中泊用の車を週末に走らせ、さらにお金のかかる高速道路はできるだけ使わずに遠征に付き添ったという話があります。

最近は先に紹介した大久保選手がクラウドファンディングで遠征費を募ったということがニュースになっていましたが、それも大会で好成績を挙げてから後のことなので、いくら才能があってもその才能が花開くまではできるだけお金を掛けずに遠征を続けるためには車中泊の環境を整えることが重要なポイントになってくるだろうということがわかります。

基本的にはフラットな就寝スペースを確保することができれば大丈夫でしょう。というのも、現在はアスリート用のお供としてあの浅田真央さんや高梨沙羅さんもオリンピックの時に現地に持ち込んで使っていたと言われる「エアウィーヴ」のポータブルタイプあたりを使えば、車内を生活空間として使えますし、この辺はあくまでも本人との相性が大切にはなりますが、宿舎の手配にお金を掛けることを思えば、他メーカーでもアスリート支援に多くの商品を販売しているので、それらの中で本人の体に合う最高のものを選んで購入しても多く使えば使うほど高価なものでも十分元は取れるようになると思います。

また、車内で寝るという事に関して隣の車のアイドリングや話し声がうるさいというようなディメリットも考えられるのですが、この就寝環境について常識はずれな「トレーニング」として一流のアスリートに対して行なったのが日本のレスリングを強くしたと言われる八田一朗さんの睡眠に対する考え方でした。

オリンピックは海外で、さらにいつもと違う環境で行なわれるため、時差ボケで力を発揮できなくならないように真夜中に選手を叩き起こしてすぐに練習させたり、そうは言っても大事な試合の前には睡眠を取ることが必要だと考えた八田氏は、いかなる状況であっても、さらにごく短時間であっても体を休めるために眠ることのできるような訓練が必要だと説いていたのだと言います。つまり、多くの人や車が行き交う駐車場内での車中泊でも十分に睡眠を取り、翌日の試合でベストパフォーマンスのできる選手なら、大きなプレッシャーの掛かるオリンピックでもプレッシャーを力に替えていい成績が期待できるのではということにもなります。

そんな、車中泊をしながら全国を転戦している多くのアスリートがまだ日本には多くいると思いますが、基本的には寝ていてエコノミークラス症候群に陥らないようにフラットな床を作り、その上には体を休めるのに適したマットや枕を採算度外視で探し、チャレンジする本人が体を痛めないで寝られる環境を作ってあげれば、お金に恵まれて常にホテル泊しかしていないライバルと比べて車中泊をすること自体が良い鍛錬になる分有利になることもあるでしょう。今後のオリンピック・パラリンピックの競技を見ながら、そんな車中泊に関するエピソードにも今後は注目していこうかなと思っています。


改めてEVを日本で普及させるために考えるべき「暖房」

大雪はその中心を東北地方に移しつつありますが、寒冷地で車中泊をする場合だけでなく、事故や通行止で雪の中立ち往生してしまった場合の対策について、それなりの用意をしながら乗るべきであるということは多くの方が考えていることだと思いますが、そんな話の中であまりこのブログで語ってこなかったのは「ハイブリッド車」「電気自動車」の立ち往生対策についてのことです。

ご存知の通り、電池を使って車を動かしている場合、夏の暑さ対策としてアイドリングをしなくても夜の長い時間エアコンを使って車内を冷やすことはかなり現実的な暑さ対策として使えます。今までは夏には車中泊は無理だとされていた常識が、十分にバッテリーの充電されたハイブリッド車や電気自動車を利用し、車中泊する場所に専用の充電ステーションがあるところならまず夏の暑さで寝られないということはないでしょう。これは、ハイブリッドがこれだけ普及し、電気自動車も普通に走っている今でなくてはできないようなことです。

ただ、そうした電気を利用したエアコンについては、車内の暖房をする場合に電気を多く使うので、一回の充電で航続距離を伸ばすためにはピンポイントの暖房で済ませるような形での解決策をしているメーカーもあります。エアコンを全開にして車内の空気まで暖めるということになると、化石燃料を燃やすだけで車全体が暖まる従来のガソリン車やディーゼル車のようには行かないというのが現状のようです。

電気自動車が走行中については運転者や同乗者が凍えるほど困るというわけではないのですが、もし今ある自動車が全て電気自動車に代わるなんてことが法律で決まってしまっている中国のようにこの日本もなるとしたら、インフラの整備はもちろん大切ですが、少なくとも雪で立ち往生したような場合でも何とか脱出できるだけの動力を残しながら車の中を電気で暖める方法について考えなければなりません。

車中泊前提であればエアコンを切って寝袋に入るなどすれば車内暖房を付けなくてもいいわけですが、ガソリン車のようにちょっとエンジンを掛けてヒーターを付ける感じでは暖かくなりません。その場合は例えばオプションで用意されているシートヒーターを作動させ、ひざ掛けや毛布一枚で体全体を暖めるという方法も取れますが、エアコンで車内の空気まで暖めようとすると電池の減りにも気を遣わなければなりません。

私もまだガソリン車に乗り続けているので真冬でのハイブリッド車や電気自動車の暖房がそこまで大変なのかという意識はそこまでないのですが、特に今はハイブリッド車から電気自動車への移行が言われている時でもあるだけに、この冬場の立ち往生した場合の防寒対策が電気自動車でどこまでできるのかという問題が解決しないと、全てのガソリン車との置き換えとしてはまだ不足する部分があると言わざるを得ません。

ただし、車中泊のためのグッズを車内に入れている場合はその限りではありません。車の中で電子レンジが使えれば、寝る前にゲル状の電子レンジで温める湯たんぽをレンジでチンしてから寝袋の中に入れて寝れば、一日中エアコンを付けなくても済みますし、電子レンジは持ち込めなくても電気ケトルでお湯を作って湯たんぽを作ることも簡単にできます。

お湯が火事の心配なく車内で量産できる環境というのはコンセントがあってそこから電気が使える電気自動車ならではのメリットです。さらに体の中から温めることのできる飲み物をトイレに起きない程度にいただいて、顔が寒い場合には目出し帽を付け厚手の靴下をしたまま冬用に潜り込むという感じである意味十分です。

個人的には車自体は今のままでもいいのではとすら思うものの、メーカーの方では室内エアコンのように車内を暖められるものを付けたり、外と比べて安定している快適な室内空間を実現するボディ内の工夫とか、そんな居住空間としての車の性能についても考えていき、冬の寒さにも対応できる電気自動車へと進化していって欲しいですね。


キャンピングカーで生活するのは無謀か

昨日、テレビを見ていたらとあるキャンピングカーを展示したフェアを紹介している地元の情報番組がありました。このサイトは車中泊は車中泊でも、普通の車を工夫して何とか寝られるようにするというコンセプトにしているのですが、専用のキャンピングカーを購入して使う生活というのは、1つの理想の生活だと憧れるものがあります。

しかし、普通の生活の中ではキャンピングカーを使って出掛ける日数というのは限られてきます。となると、誰しも考えるのが「キャンピングカー自体に住んだらどうだ?」ということになるかと思います。

テレビで見た最新のキャンピングカーは1,500万円と安い住宅くらいの価格がするものもありますが、さすがに設備はすごくて、例えば電気や水道のあるガレージにキャンピングカーを置いてその中で普段は生活し、ふと旅に出たくなったら家ごと旅に出るようなことも可能になるかと思うのですが、コストだけを考えてしまうともしレンタルのキャンピングカーがあるのなら、その時だけ車を借りた方が安くは上がるでしょう。

安いキャンピングカーも当然ありますが、フラットな寝床が作れるキャンピングカーであってもやはり普通の部屋で寝るのと比べると疲れは取れにくいだろうと思いますし、何しろキャンピングカーの中に洗濯機は置けないと思うので(^^;)、普段の生活とのメリハリを付けるためにも、ワンルームでもいいので生活の基盤を確保した上で別宅的にキャンピングカーを使うようなパターンがいいのではないかと思えたりします。

実際、家族でアパートに住んでいるような場合、お子さんがいるとなかなか自分のプライベートスペースが取れず、トイレの中くらいしか一人でいられないというパターンもあるでしょう。そこで、軽自動車のキャンピングカーや、軽ワンボックスにフロアとカーテンを付けて寝転がれるようにして、人をダメにするというヨギボーのクッションでも入れれば、車の中にもう一つのリラックスできる空間を作ることができるのではないでしょうか。

日が当たる天気のいい日なら冬でもそこそこ車の中は暖かくなると思うので、昼寝も十分にできそうですが、もう少し大きなスペースを取れるハイエースあたりの車なら、さらに凝った「別宅作り」ができるでしょう。

日本の道路事情を考えると、ハイエースでも大きくてなかなか車中泊できる場所が見付からない場合もあります。本来は日常生活に使うための車と、キャンピングカーを別に持てるだけの金銭的余裕があればいいのですが、多くの人はそこまでのことは難しいのではないかと思います。それなら、一般的に車中泊しやすい車といわれる車の中に車中泊ができる環境を整えた上で、普通の生活に使うしかありません。

といっても、キャンピングカーに自分の生活するための道具を全て収めることができれば、ある意味究極の「断捨離」になる可能性もあります。最初からキャンピングカーの中に収納できる物だけで生活するという根性があれば、それはそれで全国どこへ行っても生きていけるわけでそういう生活にも個人的には魅力を感じたりします。

なんでこんなことを書くかというと、現在の私の生活環境があまりにも使わないもので溢れていて今のままではとても今の住居から出られないという現状だからです。とりあえずはいらないものは捨て、使わないものは処分するなどして身の回りにあるモノを減らし、いざという時には必要最少限のものを車から余らせないようにして積んでいけるくらいに減らしたいなと思っているところです。


夜間・早朝の移動は高速道路が無難か

先日、那覇市の国道58号泊交差点で起こった交通事故で、60代の地元男性の乗った軽トラックと、20代の海兵隊の隊員が運転していた2トントラックが正面衝突したのですが、どうやら2トントラックの運転手の方に飲酒運転の疑いがあり、さらに赤信号なのに交差点に入ったことが事故の直接の原因になったようです。

もう一点この事故について見ていきたいと思うのは、事故が起こった時間について詳しく見ている必要があるのではないかと思います。事故発生の日時は11月19日午前5時25分頃と言われています。恐らく米兵は前夜からお酒を飲んでいて、朝になったのでそのまま帰ろうとして事故になったと思われます。

普通の生活をしているとなかなか午前6時前に車で動くこともそうはないでしょうが、仕事としてその時間に動かざるを得ない場合もあります。恐らく今回の事故もそうした状況の元で事故に遭ったと思われ、本当にお気の毒としか言えない部分があります。そして車の旅で距離を稼いだりしたい場合は日の出前から動くこともありますので、旅行者にもあながち縁のない時間ではないということが言えるでしょう。

こういう事故というのは今回の場合は加害者側が米兵ということなので、特に沖縄では起こりやすい可能性があるという地域性というものもあるのかも知れませんが、深夜から早朝にかけては、車が来ないだろうと早朝の散歩をしながら無理な道路横断をする歩行者は地域に関係なくいるので、夜間や早朝に死亡事故は起こりやすいというデータもありますし、自らがそうした事故に巻き込まれないとも限りません。今後改めて、あくまで事故を無くす取り組みを考えるというよりも、いかにして安全に車の旅での長距離を移動するためにどうしたらいいのかと考えてみることも大事なのではないかと思います。

まず、最初に紹介したケースのように繁華街で飲んで深夜から早朝にお酒が体内に残った状態で車を運転する人を避ける場合には、酒気帯び運転をするドライバーが一日のうちで一番出ると思われる深夜から早朝にかけてはしっかり車の中で睡眠を取るようにして、動き出す時間もあくまで世の中の人々が動き出す時間まで待ってから移動した方がいいという一つの考えにたどり着きます。

ただし高速道路を走行中の場合は、さすがにお酒を飲んで高速道路に入ってくる車もいないでしょうし、明らかな逆走でない限り正面衝突もありません。高速道路やバイパスに入ろうとして逆走するほど酩酊している人が運転しているなら、本線に入る前の段階で壁などにぶつかって動けなくなる可能性も高いですが、万が一の逆走自動車との正面衝突を避けるためには、深夜から早朝に高速道路を下りる場合には念のため制限速度までスピードを落とし、いつでもハンドルで避けられるようなスピードで走行することをすすめます。また深夜早朝の高速道路の走行については、トラックに囲まれると何かあった時に逃げ場がなくなりますので、あえて自分からトラックが前後にいる場所に入らないように気を付けて安全に走行することを心掛け、寝落ちしそうになったらすぐに最寄りの休憩場所で車を停めて休むことを心掛ければ、それほど危険はないと思います。

最初に紹介した事故も、亡くなった男性にはほとんど事故の過失がないと思われます(信号無視が事実ならという前提です)。本当にその人の人生というものを考えると、なぜ死ななければならなかったのかと考えてしまうくらい理不尽な事ではあるのですが、残念ながら車に乗っていれば、こういった事故というものにはいつも遭遇する危険性があることを承知しながら車の便利さを享受するような考えを持たなければなりません。

したがって、自分で考えながら、過去の悲惨な事故のケースを発掘し、自分がそうした事にならないような危機回避のための運転を心掛けなければならないのです。先に述べましたが、基本的には事故自体は夕方に多いと言われていますが、死亡事故に限っては特に週末の夜間・早朝の発生が多いようです。これは週末で飲みに行く人がいるからだと思われるので、酒気帯びのままハンドルを握る人がまだまだいるということでもあります。テレビのニュースでどれだけ報じても、代行運転を頼まずに自分で運転して帰ろうと思ってしまう人は必ずいると思いつつ運転をするのがいいだろうと思います。

休みが暦通りの方はどうしても金曜の夜からスタートするような形で遠くへ行く計画を立てることになると思いますが、その場合はできるだけ早くに高速道路に入り、一般道で起こる可能性のある事故の形態から逃げることをまず第一に考える方がいいと思います。

時間があるとすぐに高速に乗らずに一般道でできるまで遠くへ行って高速代を節約したいと考える方もいるかと思いますが、やはり一般道では昼間では考えられないような運転をするドライバーがいるかも知れないということも頭に入れて、できれば自分や家族の安全を第一に考えた運行を考え、多少渋滞に巻き込まれるにしても、悲惨な事故の当事者にならないことをまず第一に考えてのドライブの計画が改めて大切ではないかと今は思っています。


日本の無責任体質は庶民の防衛本能から

昨日の報道で、自動車メーカーのSUBARUも日産と同様に工場での完成品検査において無資格の社員が業務を行なっているのが発覚しました。恐らく、30年という長さにわたってこの方法で検査を行なっていたことは、資格の有無はそれほど問題でなかったということは言えるのかも知れませんが、それならば必ず資格を持った人間が直接確認するのでなく、最終的な確認のみを資格を持った責任者にやらせるような形での国の決めた方法の変更を自動車メーカー全体が政府に働きかけるべきだったのではないでしょうか。

そういう事をしないで、形式上ちゃんとやっていたということにしていたというのは、いつかはこのようにバレるもので、それまでの無責任体質がどんな大きな企業にもあるということを世間に明らかにするとともに、実は決して「日本人は勤勉な国民性がある」ということが全てではなく、「日本人は歴史的に無責任な体質を持つ」ということも明らかにしてしまったのではないでしょうか。

こんな事を書くのは、かなり前に作家の井上ひさしさんのエッセイを読んでいて、江戸時代の話として、以下のような言葉に関する話題について読んだことを思い出したからです。これは、明確なソースは見付けることはできませんでしたが、井上ひさしさんによると、江戸時代の天気を予想する役人が編み出した天気予報に関する言葉なのだそうです。

「明日雨降り候天気には御座なく候」

この言葉をそのまま読むと、「明日は雨降りで天気ではありません」と翌日の雨を予想する言葉のように思えます。しかし、同じ文章にひとつ句読点を付けて読ませると、その内容は全く変わってしまうのです。

「明日雨降り候天気には、御座なく候」

ここで句読点を打って読むと、「明日は雨降りの天気ではありません」と反対の結果を表わす内容になってしまうのです。井上さんによると、こんな言葉が生まれた背景として、安易に家臣を殺さない工夫がつまった言葉が「明日雨降り候天気には御座なく候」なのだとか。

例えばお殿様が翌日狩りに行かれるので、翌日の天気を報告せよと言われた場合、現在の技術をもってしても天気予報は外れるものですから、この時代の予報の精度は決して高くなかったと思われます。天気予報が当たれば問題ないのですが、もし翌日の晴れを予想して当日雨が降り、殿様のあつらえた装束がびしょ濡れになってしまったらどうなるでしょう。恐らく当時の武士の習いとして、予報を出した役人は責任を取って切腹ということになってしまうでしょう。ご奉公のために天気を予想しているだけなのに、予報を出す度に命掛けになってしまうのでは、誰もが怖がって予報を出すことができなくなります。

そうして考え出されたのが「明日雨降り候天気には御座なく候」という言葉だったと井上さんは書いています。この便利な言葉で天気の予報をしているうちは、どんな天気になっても天気予報が外れということにはならないので、誰も死ぬことにはなりません。もっとも、こんな言葉だけでお茶を濁しているのでは、天気予報としては全く役に立たないだけでなく、天気予報の精度を向上させるどころか、天気の研究そのものを止めてしまいかねない言葉だとも言えます。

ある意味では日本人は狡猾で、誰も責任を取らないようにしたり、その場から逃げおおせたりする知恵という点ではかなり優れていると思います。そうした歴史からしてみると、今回様々なメーカーで明らかになった不正というのは、今まで誰も責任を取らずに逃げてきた事が明らかになっただけで、日本人のある種の特質を現わしているだけに過ぎないとも言えるのです。

こんな事に知恵を使わなければならなかったのは、現場でかなり無理な事を会社の上層部だったり政府から押し付けられてきたからではないかとも考えることができます。今回の日産やSUBARU、そして神戸製鋼での不正についても、なぜ不正が行なわてきたかという原因追求の考え方として、現場の怠慢や気の緩みという点だけでなく、どれだけ現場にしわ寄せが行っていたのかという事も合わせて考えないと、収束には向かっていかないのではないかと思ったりもするのです。

以前にもこのブログで書かせていただいたように、ほんの少しの気の緩みで出てしまった性能の劣化分というのが積もり積もって起こるのが大きな事故になる場合もあるわけですから、結果的に会社の無責任体質を生み出したのはどこにひずみがあったのかというところまでを検証しないと、また別のところで問題が出てくるような気がしてなりません。