ノートパソコン」カテゴリーアーカイブ

MiniBook X N100に外付キーボードを付けて使うには「テントモード」が便利

単体で使っても十分に使えると感じるChuwiのMiniBook X N100ですが、やはり大きさの制約によって、小さくなってしまうキーがあるので、その点は少々ストレスがたまることがあります。
そこで、昔購入して持っているPFUのHHK(Happy Hacking Keyboard)と合わせて使うことを考えたのですが、私の持っているHHKは有線接続のみで、ケーブルがキーボードの上部に来てしまいます。

実はMiniBook Xのキーボードの上にHHKを置いても、HHKの横幅の方が広いため、特別な機器を必要とせずにそのままキーボードの上に載せて使うことはできるのですが、ケーブルを差す端子が上部にあるため、画面にキーボードを密着させて使うことが難しいのです。L字型のケーブルを用意するのにも、なにせ昔のハードなので、端子がType-CでもMicro-Bでもなく、普通のMini-Bなので、もはや身近には売っていません。

写真で見せると、通常のケーブルではこのように干渉してしまい、画面がケーブルにかかって一部見にくくなるので、ネットで検索したところ、短めのL字ケーブルが売っていたので、これを入手すればさらにType-AをType-Cに変換するアダプターを付けることによって、ラップトップでもHHKを実用的に使うことはできそうな気がします。この場合は手前のタッチパッドも問題なく使えるので、旅のお供にさらにHHKを加えることで、相当旅先でのブログ更新が楽になる気がします。
そうしたハードを買い足さない場合でも、MiniBook Xではヒンジが360度開くので、別の方法でHHKを使うこともできます。それが、液晶とキーボードを反対に向けて自立するように立てて使う「テントモード」での利用です。

MiniBook Xはタッチパネルを採用していますので、クリック操作などは画面をタッチすることで可能ではありますが、もっと簡単に使うためにはマウスを用意するのが良いと思います。

この写真のように、マウスを加えてテントモードにして使えば、机の上で使う分には十分使えるようになります。MiniBook Xのキーボードやタッチパッドは使えなくなりますが、これでも十分すぎるくらい使えるようになりました。今この文章もテントモードにしてHHKとBluetoothマウスを使って操作しながら書いているのですが、やはり良いキーボードを使ってしまうと、この環境を旅先にも持っていきたくなります。

今後は、ノートPCモードでも使えるようにL字型のMini-Bケーブルを発注し、PCモードとテントモードのどちらでも使えるような感じで旅行用のシステムを組みたいと思っています。

(追記)

早速、Amazonで注文したL字型ケーブルが届きましたので、キーボードとMiniBook Xを接続しましたら、ケーブルが干渉することなくすっきりと接続できました。キーボードを載せながらタッチパッドからの操作も問題なく、荷物に余裕があればHHKも一緒に持っていくことはほぼ決定という感じです。


Chuwi Minibook X n100のファーストインプレッション

インテルのN100という新しいCPUを採用したことで、小さくて安く、さらに欲張らなければそれなりに使えるという評判のMinibook Xがついに届きました。10.5インチというのは今までモバイル用途で使っていたChromebookの文教モデルと比べると一回り小さいのですが、モバイル用途で使える道具になるのか、これから簡単にレビューします。

まず、全体はこんな感じの普通のノートパソコンです。画面は360度回転し、回し切るとタブレットのように使うこともできます。タッチパネル液晶を採用しているので、普通にノートパソコンとして使っていても、タッチパネルを使えばあえてマウスを使わなくても良いというのがモバイル用途には向いているように思います。

出力の端子は電源用と他の用途に使えるType-Cが2つと、3.5mmイヤホンジャックが搭載されているのみです。ですから、USB-Aタイプを使った周辺機器を使うためには、ドッグなどが必要になります。

先のブログにも書きましたが、私の場合は画面について、可能であれば「ノングレア(非光沢)」を選んでいました。ただ残念ながらこの製品は光沢液晶で、自分の顔が画面に写り込んでしまうというのには何とかしないとと思っていました。この点が自分がモバイル用途でMinibook Xを使うための心配事でした。

その対策として、Minibook X専用の液晶保護シートの中には、表面を非光沢処理しているものが千円ちょっとで売っていたので、そのシートを試してみました。何とか気泡が残らず、さらにカメラをシートが塞がないようにうまく貼ることができたのですが、こうした保護シートだけでもかなり映り込みを低減できます。このノートは画面をひっくり返してタブレットのように使えるので、直接画面をタッチして入力することもあるので、やはりこうした保護シートを貼るのは、モバイルで使うなら必要なのではないかと思います。

初めて電源を入れて、当然ながらWindows Updateを長々とするのですが、さすがにその時にはものすごくCPUが働いているようで、内蔵ファンは回ってはいるものの、相当本体が熱くなっていました。いったんアップデートが終わって普通に使っている分にはそれほど本体の熱さを感じることはないのですが、長いことアップデートをしていない場合には注意しましょう。

また、実物を見るまでわからずにいたことが、このサイズに配置されたキー配列でスラスラとキーが打てるのか? ということでした。同じようなサイズのパソコンとして、LenovoのIdeaPad D330というモバイルノートを使っていたのですが、数字キーの位置にはかなり違和感があり、それで入力用のモバイルマシンとはなり得ませんでした。

Minibook Xのキー配列は右端が独特で、最初に一番慣れなかったのがシフトキーより小さいエンターキーの大きさでした。普通のキーボードのようにいい加減にエンターキーを叩こうとすると、上のキーの方を押してしまいがちになります。ただ、他のキーについては思いの外11インチのChromebookのように打てるので、ホームポジションから手を移動させずに右小指を横にずらすようにすれば、ミスタイプはそこまで起こらなくなりました。逆にこのキーボードで打つのを普通にできるようになれば、他のキーボードでも問題なく入力できるようになると思います。その点だけに注意してキーボードを打つようにすれば、マシンサイズとしては小さくても、長文入力に関してはそこまでストレスにはならず、外出先での文字入力マシンとしては使えると感じました。


さらに、特に野外で使うことを考えると大きなメリットのある機能があります。このノートパソコンには、安いノートパソコンにはあらかた付いていない、キートップ自体が光る照明が付いていて、夜間に打っていて、独特な変形キーボードの刻印を確認したい時など、光って文字が浮き上がってキーの確認ができます。旅行で外で使う場合には実にありがたいです。「Fn」と「F5」の同時押しで「消灯」→「小点灯」→「大点灯」に切り替えることができます。昼間は消灯で、夜には点灯させたり、電池が少なくなった時には簡単に消灯して便利に使えるので、こうした機能はありがたいです。トラックバッドやヘッドレストが小さいという問題もあるにはありますが、これは小さなパソコンの宿命で、その点は仕方ないかなと思っています。

今回、定価51,900円(購入当時)のものを、ポイント還元12,000(1ポイント1円相当)とちょっとぐらいで買うことができたので、そのポイントで無駄遣いせず毎月必要な支出にポイントを使えば、ぎりぎり3万円台の価格で使えるので、悪い買い物ではありませんでした。メモリ12GB・ストレージ512MBとかなり余裕があるので、今までのようにWindows Updateをしながら使わないアップデートファイルをいちいち削除するようなこともなく、本体が壊れることさえなければそれなりに使えそうです。ウェブ閲覧・動画視聴・office系ソフト(互換ソフトウェア含む)の利用くらいではストレスを感じることなく、裏でWindows Updateが行なわれていてもそこそこ使えるだけのポテンシャルをこのN100というCPUは持っているのはすごいですね。

あと、このノートには楽天モバイルのデスクトップ版Rakuten Linkを導入しました。楽天モバイルのSIMの入ったスマホでテザリングするか、スマホと同じWiFiに接続していると楽天の回線の電話番号を使って電話およびメッセージ(SMS)が使えます。わざわざ電話をノートパソコンからするということではないのですが、今使っているスマホが小さなサイズなので、SMSを出す時に小さなソフトキーボードを出して使うのが大変なのです。これからは自宅からだけでなく外にいる時にでも、ちょっと込み入ったメッセージが入った場合、ログインしてパソコンからSMSを発信できる体勢が整ったのは実は個人的にはかなりポイントが高いです。友人とはもっぱらメールなのですが、職場などまだまだメッセージ機能をメインに使っている人は多いですし、これだとどんなに長文でもストレスなくメッセージが送れ、しかも無料で送信できるというのは大きいです。LINEのデスクトップ版のように使えるのは、かなりモバイル運用にとっては嬉しいです。

あと、Chromebookと違ってテザリングにWiFiだけでなくBluetoothが使えるというのも大きいですね。ノートパソコンとスマホともども、電力の消費を抑えるには、多少スピードは落ちても私は外ではBluetoothテザリングで十分なような気がします。今後、徐々にパソコン用の環境を整えながら、実践的な使い方にもチャレンジしていく予定です。

一昔前では考えられないPD対応ノートパソコンを旅先で活用するための装備

昨日、ようやく注文していたChuwiのMinibook Xが到着しました。このノートパソコンの私の考える一つのウィークポイントが写り込みのある光沢液晶だということで、先に多少表面のテカリを抑えるために液晶保護シートを購入しました。結果として、液晶シートを貼っただけで映り込みがなくなり、届いた状態から比べると相当使いやすくなりました。画面の保護もできますしまさに一石二鳥です。これだけの違いがあることを実感しつつ、旅先でも普通にこのノートパソコンを使えるようにするためのアクセサリーについてもそれなりに今後揃えていくことを考えています。

昔と今と一番変わったのは、出力の違いはあるものの、昔からノートパソコンを使い続けるためには専用のACアダプターとできれば緊急時にコンセントがなくても充電できる予備バッテリーを特別に用意しなくても良いことです。最初に私が購入したノートパソコン、AppleのPowrbook150(モノクロのマシン)には別名「レンガ」と呼ばれた巨大なACアダプターが必要で、バッテリーは交換できたものの、バッテリーも重い上に高額で、モバイル運用するにはそれなりの資金が必要でした。

今回購入したMinibook XはUSBのType-c端子に差すACアダプターが付いてきますが、出力などの条件を満たした上で自己責任で使えば、汎用のUSB出力の付いたACアダプターでも使いながら充電できます。そうしたACアダプターも小型化しており、接続ケーブルを別に用意して現在の出力されているワット数を確認しながら使うことも可能になっています。私はすでに65W出力の小型化した汎用USB出力のACアダプターを持っていますので、追加購入は不要というのも有難いところです。

さらに、もしもの時の予備バッテリーについても、最近ではノートパソコンの充電にも対応した30Wくらいの出力を持っているモバイルバッテリーを買い足せば、いつもはスマホ用に使っておいて、いざという時にノートパソコンの充電に使うこともできるので、現在めぼしいモバイルバッテリーを探しているところです。その際私が大切に思っているのは、その大きさで、現在スマホ用のバッテリーと同じくらいのものがあれば、荷物が増えずにいざという時にノートパソコンへの給電ができるようになります。そうした備えは心強いですね。

ケーブル類もMinibook XにはType-c端子が2つしかないのでほぼ使わないのですが、今ではMacだけでなく新しいiPhoneでも使われているので、もし忘れてきても出先で簡単に入手できます。もっとも、様々な機器(スマホ含む)との接続は、無線で簡単にできますし、旅先のホテルで映像をテレビ画面に出力するような場合には、HDMIケーブルや各種ミニドッグを空いているType-cポートに差して使えるようにドッグはすでに持っています。単体で使う分にはあまり関係ないのですが、例えばUSBメモリを差してデータのやり取りをする場合にも使えますので、これも持っておくと便利だと思います。しかしながら、こうした装備は本格的な旅に出るような場合には使うものの、普段から持ち歩く必要はないかと思います。

そうなると、日々モバイルをしながら外でパソコンを使う場合、電源関連のアダプター・バッテリー・コードくらいあれば十分なので、それだけであればかなり荷物を少なくすることができます。ですから、これからモバイルノートパソコンを買いたいと思う方がいましたら、充電関係を統合できるPD充電がモバイルノートで可能かどうかというところで、旅に持ち出す荷物をかなり減らせるということになるでしょう。

私の場合は、貴重品を入れる小さなバッグに他の必要なものを含めて全てを余裕を持って入れることができるかという観点で持ち物の選定をしています。今まではスマホの電池切れがなく、スマホの色々な機能を使えるようなものを入れていましたが、今回のノートパソコン導入で変えるところはモバイルバッテリーをノートパソコン対応のものに変えるくらいで荷物は増えることは無いと思います。こうした形でまとめておくと、いざという時に何かを忘れたということもなくなるので、昔と比べると本当に良くなったと思います。

今後は、毎日仕事に出る時にはノートパソコンを持っていくつもりなので、出先で自宅に帰れなくなっても何とかブログの更新をストレスなく続けられるだろうと思います。Minibook Xのレビューについてはおいおい行なっていくつもりですが、動画編集やオンラインゲーム用のものでは決してなく、動画視聴やOffice関連アプリを外出先でも使いこなすくらいの能力のノートパソコンですので、そういった作業を出先や旅先で行ないたい方は、今後のレビューにもご期待下さい。


Chromebookと普通のノートパソコンとの差を今年の地震の後の状況を見ていて感じることになった

昨年からWindows11の入ったノートパソコンを買おうと考えていたのですが、今回ついに我慢できず、セールで安くなったという理由で新しいノートパソコンの注文をしてしまいました。それはChuwiという中国のメーカーが出しているMinibook Xという10.5インチのミニノートで、CPUにインテルの廉価版n100を積んでいるものです。定価は51,900円ですが、その価格でもこのくらいの大きさで、ビジネス用途(動画編集やゲームは基本的にしない)で普通に使えるだけでなく、液晶を反転させてタブレットのようにも使える便利さがあるので、発売開始時からそれなりに注目されていました。

私は最安値ではないと思いますが、たまたま楽天のChuwi直営店で楽天ポイントの還元分を大盤振る舞いしており(現在は終了しています)、そのポイントを毎月の楽天モバイルの支払いとか、ガソリンの支払(私がよく行く出光スタンドでは楽天ポイントで給油が可能)に使うことで、毎月の口座支払いを減らせるので、それを考えるとだいたい3万8千円ちょっとで購入できることがわかったので、用意していたパソコン用の会計の中から支払うことにして注文してしまいました。当初は8万から10万くらいの予算でノートパソコンを購入することを考えていたので、かなり安く済みました。

Minibook Xが採用しているN100は、実は同じChuwiのお店でメモリやストレージの構成も同じMiniPCを購入して使っており、自宅でブログを書いたりウェブを見たり、ちょっとした作業をやるには十分であることを実感していました。ただ、MiniPCといってもデスクトップなので、自宅で使うか、今モバイル用途および部屋の中で気軽に使うために持っているChromebook上でリモートデスクトップを使い、外でも使えるようにはしてあります。当初はこれで旅先で使うにも十分だと思っていたのですが、その考えを変えざるを得なかったのが今年のお正月の地震です。

Chromebookはリモートデスクトップを使う時だけでなく、ほぼ全ての機能を使う場合、インターネットの接続が必要になります。私はそのために日本の携帯キャリア全てに加入し、もし物理的にもソフト的にも通信障害が起きても、何とか生き残っている回線で使えれば何とかなる(Chromebookで作業できる)と思っていたのですが、今回の地震では全てのキャリアで通信できない場所も多くあったようでした。そうなると、残念ながらそういった状態ではChromebookはなかなかうまく使えないということになってしまいます。

そこで、今使っているChromebookは自宅でテレビを見ながら気軽に使う用にすることにし、本格的に外に持ち出すためのモバイル端末としてMinibook Xを選んだわけです。まだ注文しただけで到着していないのでレビューは後ほどになりますが、Windows11が載ったノートを外で使うということになると、かなり状況は変わってきます。全くネットが使えない場合でもアプリを起動して使うことができるというのは当然として、スマホからのテザリングのうちBluetoothでのテザリングが使えるようになるので、スマホの電池を節約しながらテザリングをすることもできるのは嬉しいです。そしてMinibook XはUSB-Cでの電源供給をするタイプなので、本体の電池残量が少なくなっても、PD出力のあるモバイルバッテリーから充電が可能で、今使っているChromebookと同じように使えるのでACアダプタも共通化でき荷物も減らせます。

いざという時に汎用のACアダプターが使えるという環境(WinPCで)ができただけでも大きな進歩です。ちなみに、テキスト入力マシン、キングジムが出しているポメラDM250の実売価格が4万2千円くらいなので、その大きさに比べてできることも桁違いに多くなるMinibook Xには期待しています。中国メーカーを嫌う方もいるかとは思いますが、他の小さなモバイルノートパソコンを購入検討すると、少なくとも15万円くらいは用意しなければならず、できれば他のものにもお金を掛けたいので、出先で最低限の事ができるならと実機に期待しています。


ノートパソコンを使い旅先で必要最低限の利用を考えるならWinPCかChromebookか

現在、自宅でも持ち出しても使っているノートパソコンはウィンドウズが入っていないChromebookのいわゆる文教モデルというものになります。小学生~中学生が使っているものと考えていただければだいたいそんなものだと思って良いものです。元々は学校の授業で使うために作られたものですが、余ってしまったのか契約できなくなってしまったのかわかりませんが、たまにまだ使われていないものが安く売られていることがあるので、私自身もそういったタイミングで購入しました。

文教用のパソコンには一定のサイズや仕様があるようで、私の持っているものは11インチで重量は1キロ超えと、いわゆるモバイルパソコンというものと比べると少し大きくて重いものではあるのですが、何せ文教用ということで、その大きさのパソコンを入れて持ち運びのできるケースなども売っていたりするので、そうしたものを使いながら、私自身は小学生も使っているようなパソコンを外に持ち出して主にネットを見たり、ブログを書いたり、ちょっとした動画や音楽を楽しんだりとかなりマルチに使っています。

ただし、このChromebookは、基本的にはブラウザを動かして使う仕様になっており、普通のパソコン(ウィンドウズやマック)と比べると常にインターネットに接続されていてはじめて使えるような仕組みになっています。また、仕事に使う場合などに多く使われるOfficeアプリも入っていませんし入れることもできないので、あくまでネットに接続している状況で使うことになります。

そんなわけで、移動中や旅先で使う場合には、スマホからテザリングして使うことが多くなるのですが、その際にはしっかりとデータ容量を消費することになります。通常のパソコンの場合は、インターネットに接続していなくても、アプリを入れていればそこでOfficeを使って保存することもできますが、そういう事ができない代わりに安くて低スペックでも動作がきびきびしているというメリットもあるので、これはあくまでその人の使い方によるところが大きいのではないかと思います。

実はChromebookを使う前は、10インチのモバイルノートパソコンをメインに使っていました。ただ、OSをWindows11にアップグレードできたのですが、本体の64GBしかなく、さらにCPUもセレロンの低性能なため、動作が遅いということと、近々ウィンドウズのアップデートを繰り返しているうちに、本体の容量がパンクしてしまう恐れが出てきました。逆にChromebookならそんなことはないので、日常でも旅先でも持ち歩くものはChromebookになってしまったのです。

そうは言っても旅先でウィンドウズでしか使えないアプリを使いたい時もあります。そのために、自宅に置いてあるMiniPCをリモートで接続することで、外出先でウィンドウズを使うという事もできるようにしていて、現状ではその使い勝手には十分満足しているのですが、やはりネットができない環境では何もできなくなってしまうというのは個人的なリスクとしてあるので、今使っているChromebookを増やすのではなく、用途に差があるウィンドウズノートをモバイル用に使うのもありかなという気が今しています。

たまたま前回書いたSMS(スマホのショートメッセージ)の事について考えていた時、私がメインの番号に使っている回線は楽天モバイルで、楽天モバイルには回線の入ったスマホとパソコン(Win・Mac)が同じワイファイでつながっている時に自局の番号をパソコン上から音声通話およびSMSが利用可能な「デスクトップ版Rakuten Link」アプリが使えるので、例えばホテルのワイファイを使ってパソコン上から会話したり、SMSで長文のメッセージを楽に送ることができるようになります。

実のところ、同じメッセージでもLINEを使ったやり取りの場合でも、スマホで小さな画面キーボードを押すのが苦痛になるので(私の使っているスマホは画面の小さいRakute Hand 5Gということもあります)、Chromeブラウザの機能拡張でLINEをパソコン上(これはChromebookでも可)で行なうことが多いので、外出先というよりも、もし自分の住む地域で大きな災害が起こってしまった場合、やはり色々な連絡方法を使える方が良いのでは? と思ってしまったのです。もちろん、Chromebookには便利な点もたくさんあり、今使っているモデルの利用期限が到来する前に、また新しく購入しようとは思っているのですが、多少値は張っても、きびきび動いて長く使えそうなウィンドウズが入ったモバイルパソコンを手に入れたいと思います。

当初は、自宅据え置き用でそこそこではなく、もう少し機能が上のノートパソコンを買っておいた方が良いかと考えていて、過去に書きましたがパソコン用に毎月別会計を作っているのですが、ゲームも動画編集もやらない自分にとっては、いざという時にはすぐに持って逃げられるということと、あとはPD電源を利用でき、もしACアダプターを持ち出し忘れても、後から汎用のもので何とかなるような状況を作っておきたい(Chromebookはすでにできているので、ACアダプターを共用できることになります)とも思っています。

私のやり方は他の人にも同じように合うとは思えませんが、購入できる価格で比較すると、圧倒的にChromebookの方が安価で導入でき、いったん自分のスマホとペアリングしておけば、Chromebookのネット接続はパソコン側からの操作だけでテザリングが可能になるので、旅先で使うパソコンとして導入はしやすいと思います。安いというのは壊れてもそこまで落ち込まずに済むということでもあり、Chromebookは基本データを本体に保存しないので、データの消失も起きにくいというメリットもあります。ただ逆に、クラウド上だけでなくパソコン本体にもデータを入れてネットが使えないところでも活用したいなら、ウィンドウズなどのPCでモバイルする必要が出てきます。

ただ、Chromebookとウィンドウズのモバイルパソコン2台購入しても、もしかしたらiPad一台よりも安く上がってしまう可能性もあります。スマホもアンドロイドでしたら、さらに安く上がるでしょう。まだいつかはわかりませんが、自分の使い方で何とかきびきびと使えそうなモバイルノートバソコンは、今持っているセレロンのモバイルパソコンの容量がいっぱいになる前に何とか手に入れたいと思っています。ちなみに、そのノートパソコンをこの文章を書く前に久しぶりに起動したのですが、Windows Updateに相当時間がかかっており、おそらくこの文章を書き終わった後もパソコンの前でにらめっこをしなければならないほど動作がもっさりしていて、それがいざ外で使おうとなったらかなりのストレスになると思います。あまり安いのを買うと、使っているうちにそのような状態に追い込まれてしまいますので、同じ失敗は繰り返さないように、これからはじっくりと機種選定をしていこうと思っています。


いつの間にか使用中のChromebookの利用期限が伸びていたことで今後のChromebookにも期待

以前、Googleの出しているChromebookについて、Appleから廉価版のMacBookが出る対策として、自動更新ができセキュリティが保たれる有効期限が長くなるというニュースについて書きましたが、私の使っているChromebookはその対象なのかわからないまま、設定画面から見たところ、今まで2027年6月が期限だったと思って使っていたものが2029年6月まで期限が伸びていることがわかりました。

つまり、今から5年と少しはセキュリティの事を考えずに今のChromebookを使い続けることができるということになります。スマホやタブレットと比べると、相当長くウィンドウズノートと比べたって、そこまで本体のパフォーマンスを落とさずに使い続けられるということになるわけで、今回の変更は私にとっては大変有難い変更になったと感じています。

ちなみに、発売当初のモデルを今後購入した場合にはだいたい10年のOSアップデートが保証されているのですが、Chromebookの場合には、ちょっと発売開始から時間が経ってしまったものが安くなったり、文教用として納入する予定だったものが余ったり、さらにはそれなりに中古の出物もあるので、程度を言わなければ1万円以下でも普通に使え、さらに私の場合のようにOS更新期限も5年以上残っていて安いような出物をつかみやすいというのは大きなメリットです。

もし、タブレットにキーボードを付けて使っている方がいたら、タブレットはキーボードを付けないで使い、その代わりに追加のハードとして安い文教用のChromebookを用意した方がスムーズに一連の作業ができるのではないかと個人的には思います。今後の廉価版MacBookがどんなものかにもよりますが、スマホやパソコンのブラウザとしてChromeを使っているなら、その設定やブックマークがそのまま使えるようになるので、重くならずに使えるChromebookは今後持っていても悪くないハードになると思うのですが。

私自身は、ともかく今使っているハードが2029年半ばまで使えるということなので、今後は今のハードを使いながらさらに有効期限の長いものを手に入れたいですね。次に購入するものは今使っているものの更新期限が切れてもさらに5年は使い続けられるようなもの、つまり現在新製品として出たものが安くなった時に買い足すというのが理想です。

また、今後出てくるであろうMacBookの廉価版がどんな感じで出てくるのかも、あと5年あれば十分余裕を持って製品を見ながら自分にとって有用なものかを判断することができます。Chromebookとの比較で、使ってみたいと思えるものになっているか楽しみです。

ただ、私の場合はモバイルマシンとして持ち出すことが多いので、今のものと同じくらいの更新期限のものでもスペアとして安く買えれば抑えにかかるかも知れません。その際、しっかりと更新期限がいつまであるかということについては調べた上で購入することをおすすめしたいです。


安いモバイル用のウィンドウズノートの限界を感じる中でモバイル用にはChromebookという選択は正しいか

今まで、Windows11が載った2in1のミニノートの中に入れていた(LTE通信のできるスロットがあるので)SIMカードをスマホの方に移すことにしました。今まではWindows11を入れたパソコンはその一台しかなかったので、必要に迫られて使っていて、さらにはLTE通信が単体でできることから、出掛ける時には持っていくモバイル用途としても重宝していたのですが、とにかくCPUが非力なため、大きなOSのアップデートがあるとシンプルなソフトを使っての操作すら滞ってしまうようになってしまいました。さらに、本体の記憶容量が少ないので、今後のアップデートに対応できない可能性が出てきたということもあります。

現在は、モバイル用途ではChromebookを使い、出先でどうしてもWindowsOSが必要になった場合にはリモートデスクトップを利用してこれも新たに購入したMini PCを使えるようにセットしました。Mini PCのCPUはN100で、非力ではあるもののそれなりの基本的な作業なら何なくこなしてくれますので、出先で常にスムーズにパソコンを使う場合にはこちらの組み合わせの方が良いと感じるようになりました。

Chromebookのネット接続は、Wifiでの接続の他、スマホを通じてテザリングで接続するのですが、一度スマホとペアリングしてしまえば、スマホ側の作業は必要なくChromebook側だけでネット接続および切断ができるようになります。こうなってくると、当初モバイルパソコンを単体で動かそうと思って入れていたSIMカードはパソコンに入れておくよりも、Chromebookとペアリングしているスマホの方にSIMを入れた方が使い勝手が良いことは明らかです。

今回入れ替えたSIMはpovo2.0のSIMで、au回線ではありますが基本的には0円で維持しているため、最大128kbps(実際のところは64kbpsほど)で通信は可能で、音声通話も普通にできます。改めて書くまでもないかも知れませんが、povo2.0は様々なトッピングを付けることで、通常は0円で維持していたとしても、万が一の場合には24時間フリーのトッピングもあるので、いざという時には役に立つでしょう。それを常に持ち歩いているスマホで使えるようにし、Chromebookと連携が取れるなら、かなり自分的には安心できます。

改めて思うことは、ウィンドウズノートでそれなりに外でも使えるようにするためにはいわゆる格安のものだと購入直後は使えていても、長く使うことは難しいという事と、外で高性能なノートパソコンを使う場合、落としたりすると壊れてしまうリスクを負わなければならないということです。現在のChromebookは、実は最初に紹介したWindowsノートよりもスペックは低いのですが、Chromeブラウザ上で動く事しか基本的にできないということと、リモートアクセスで別のWindowsパソコンを画面から操作するだけという軽い処理に限定することで、ほとんどストレスなく家でも外でも使えるようになっています。前にも書きましたが、今使っているChromebookは文教モデルなので、落下しても壊れにくく、キーボードを水で濡らしても使えるような基準をクリアしています。安く買えるものを選んでいけば、外で乱暴に扱って壊してしまっても、そこまでの経済的なダメージを負いにくいハードだと思います。

今後、アップルのChromebook対抗MacBookがどんなものになるかが気にかかりますが、MacOSをそのまま載せるようだと、最初に紹介した私のWindowsノートのように、重くてアプリケーションも動かすのに苦労するようなものになってしまうかも知れません。それなら、単にブラウザを動かすだけに特化したChromebookの方が快適に長く使える時間が多くなるでしょう。今後のChromebookが今と同じように格安のモデルが提供されていくなら、常にスペアを用意しながらメインのノートパソコンとして使うこともこれから考えていきます。


アップルの学習用低価格帯パソコン販売の方向がChromebookの状況も変えつつあるのでそちらに期待

アップルの出しているハードというと、MacやMacブックのパソコンと、iPhoneやiPadのような携帯端末に分かれていましたが、今後はそれらのハードと違って価格がお安い、学習用の端末(低価格の新しいMacBook?)の生産にも打って出るのではないかというニュースが有りました。学習用のパソコンというと、NewtonOSを使ったeMateを思い出してしまうのですが、本当にそういった端末が出たら学生以外でも欲しい人が沢山いるのではないかと思います。

恐らくそうした端末は、現在Googleが出しているChromebookに対抗する意味であるのだろうと思います。学校単位で導入してくれるところが増えれば、会社の業績も上がるでしょうし、今のChromebookと同じような事やそれ以上の、パソコン的な作業が低価格でこなせるのなら、私も欲しいくらいです。

そんな中、まだ海外で発表されたニュースで本当にそうした事になるのかは不透明なのですが、興味深いニュースが入ってきました。今後、新しいアップルの低価格端末がどのくらい使い続けられるのかはわかりませんが、Googleは2024年から、2021年以降に発売されたChromebookや、それ以前に発売されたChromebookでも、自動更新機能を10年間は保証するというアナウンスを出したと言うのです。2021年以降発売のものは自動で延長され、それ以前に発売されたものについては手動選択(?)で延長の手続きができるという話です。

今までのChromebookは、発売されてから6~7年が自動更新の期限で、現在私が使っているChromebookは発売されてから日が経っているので、あと3年くらいで自動更新されなくなるという事を了解の上で使っています。ただもし私の使っているChromebookでも10年の自動更新保証が利用できるということになると、安心して使える時間が増えるだけでなく、今後もし安売りされるChromebookが出た場合、自動更新できる期間も増えるということになります。

現在、Chromebookの市場を見ていると、ものによってはかなりディスカウントされて学習用として作られた端末のデッドストックと思われる未使用品がかなり安く売られているので、今後も同じように安く買える状況が続けば良いなと思います。

こうした学習用の端末は、安いとは言え一通りのネット利用は十分に可能で、スマホだけでない大画面を利用できるので、パソコンを持っていない人が補助的に使うのにも良いのではないかと思います。

話はアップルの学習用ハードに戻りますが、特に今までは、パソコンを持つまでもないものの、キーボードを使っての入力などを広い画面を使って行ないたい時には、iPhoneを使ったいる方はiPadにワイヤレスキーボードを付けて使っていた方もいるでしょう。ただし、iPadは基本的にはiPhoneの画面が大きくなったものでもあるので、パソコンと同じように使うには不満点も出てきていたと思います。

もし低価格なMacBookが発売されれば、そうしたアプローチには別の方向で、iPhoneとセットにしてパソコンのように使いたいようなニーズにも新たに出てくるでしょう。私の場合は気軽にChromeブラウザを使いたいということもありますが、Linuxを起動させて日本語入力にMozkを使いたいのでChromebookを使っているようなところもあるので、基本的にはChromebookを使い続けると思いますが、これからは持っているスマホの種類によってChromebookかアップルの学習用ハードかを選ぶように変わっていくのではないかと思います。

特に、学生が最初に触る端末がアップルになるかGoogleになるかというのは、その後の消費活動にかなりの影響を及ぼすだろうと思います。新ハードの性能や価格がどんなものになるのか、今回のGoogleの発表からすると、それなりにアップルの端末が魅力的な端末になるのなら、その内容が出てくるのが楽しみです。今後もこの関連のニュースがあったらこのブログで紹介させていただこうと思います。


Chromebookはマウスを使わなくても色々できてしまうモバイル用途に向いたノートバソコン

今年は、ぎりぎりになって親戚へのお中元をネット注文したのですが、このくらいのことだとわざわざWindows搭載マシンを起動させなくても、Chromebookだけで十分に間に合ってしまいます。そんなわけで、現在は自宅でも基本的なネット利用にはChormebookを使い、どうしてもWindowsで行なわなければならない事でもChormebookでミニPCをリモートデスクトップで使っているので、Windowsノートの出番がめっきり減ってしまいました。今後の事を考えると、自宅据え置きで使える画面と解像度の高いChormebookに、高性能なCPUを搭載したミニPCを組み合わせて、ウィンドウズノートでやることをChormebookの画面上でリモートデスクトップを使ってやっても良いのではないか(もちろん、状況によっては専用モニターを使ってのWindowsを使うこともありますが、今の私の使い方ではそこまで使いたおすことはないと思うので)と思ったりしています。

こんなことを書くのも、Windowsノートを使っていても快適に使うには「マウス」の利用がどうしても必要になったりしていたのですが、リモートデスクトップでWindowsOSをChormebookで使う時を含め、現在ほとんどマウスはつながずに、タッチパッドのみで使っていたりするのです。

当初、Windowsノートと同じものと思って、左右のクリックボタンがないタッチパッドでどうして「右クリック」をするのかわからず、Bluetooth接続のマウスを使っていたのですが、Chromebookのタッチバッドの使い方を覚えるうちに、ほとんど全ての事をタッチパッドからできることがわかりました。このように文章を打っている場合、両手は常にキーボード上にあるわけで、その状態で様々な事をマウスを使わないでできるなら、家だけでなく特に外に出てChromebookを使う方がマウスが必要ない分荷物を減らせますし、極端に言えば膝の上に乗せて入力や各種操作が完結するので、本体と電源回りの小物のみで使うことができ、かなり合理的です。というわけで、ここではChromebookにおいてのタッチパッドや、数字キーの上にあるWindowsなどではファンクションキーのある位置にある上部キーについても紹介させていただこうと思います。

まず、Chromebookではタッチパッドを「指一本」「指二本」「指三本」使って動かすことでできることが違ってきます。ここではその動作の違いをまとめてみることにします。

・指一本でできること
ポインタを動かす
普通のクリック及びダブルクリック(パッドの下半分を一本指で押す)
ドラッグ&ドロップ(一本指でアイテムをクリックしながら移動・放す)

・指二本でできること
右クリック(二本指でクリックすると右クリックになります)
スクロール(二本指で上下左右に動かすと画面をスクロールできます)
ページ間移動(履歴の前のページに戻るには二本指で左スワイプ、元に戻すには右スワイプ)

・指三本でできること
Chromeのタブを閉じる(上部のタブにポインタを合わせ三本指でタップ)
新しいタブでリンクを開く(リンクにポインタを合わせて三本指でタップ)
タプを切り替える(三本指で左右にスワイプするとタブ間を移動できます)

次に、上部ボタンについても説明をしておきましょう。これについては、他のキーボードと違っていることをわかっていただくために、私のChromebookのキーボードの写真を付けましたので、この写真の通りに説明します。

左から
「エスケープキー」これはWindowsと同じ
「矢印キー」ウェブサイトを閲覧の際、左矢印で履歴を前に戻し、右矢印で後のページに進めます
「リロードキー」ウェブサイトを再読み込みします。ページに更新があれば新しい情報が見られます
「フルスクリーンキー」上下のタプなどを消して全面画表示になります
「ウィンドウ切り替えキー」開いているウィンドウが並列に出てくるのでクリックで切り替えられます
「照度変更キー」画面を暗くしたり明るくできます
「ミュートキー」本体から出てくる音を一時的に消すことができます
「ボリュームキー」本体から出る音の調整ができます
「電源キー」長押しすることで電源を落とすことができます。(私のノートの場合物理的な電源キーもあるので、長押しするとロック画面になります)

と、簡単に紹介しましたが、自分で設定を変えているとこるがあります。Windowsでは「CapsLock」キーのあるところが、検索用のキーになっているのですが、検索自体はブラウザを開けばできますし、オール大文字で打ちたい場合もあるので、設定から左にある検索キーを「CapsLock」にして使っています。キーボードショートカット(コピーペーストなど)はコントロールキーと別のキーの組み合わせでそのままできるので、必要に応じて自分の使いやすいようにカスタマイズすれば、そこまでChromebookでマウスが必要なく使えるのではないかと思います。

個人的にはこのタッチパッドのおかげで、リモートデスクトップでWindowsを操作する場合でもマウスをあえて使わずに操作できるようになったので、家でもChromebookの画面でWindows11を使ってしまっています。自宅で使う場合には早くて安定する光回線の利用がおすすめです。


ミニPCの画面をChromebookのリモートデスクトップで利用できるようになって変わったことは

CHUWIのミニPC「LarkBox x 2023」(メモリ12GB・SSD512GB・CPUインテルN100)が届きました。パッケージは普通のダンボールのようで、シンプルなものでした。包装も梱包材の付いた封筒でやってきて、実にラフな届き方でした。ただ中国からではなく日本国内から発送されているので、その点は多少安心です。

大きさ比較のため、写真左にはRakuten Hand5Gを置いてあります。箱の中に入っていたものは、本体と説明書にACアダプターまでは同じですが、以前私が見たレビューでは入っていないとされていた、モニター裏や壁に取り付けられる金具がビスといっしょに入っていました。私の購入したタイミングが良かったのかどうかはわかりませんが、これがあるとないとでは今後の使い方にかなり差が出ます。今後新しいミニPCを購入した場合、安いスピーカー付きモニターを購入すれば、使いたい時にセットで出してきて適当にキーボードとマウスを付けて外に持ち出さないノートパソコンのように使うこともこれでできることになります。HTMLケーブルやType-Cケーブルは付属しませんので注意しましょう。

端子類は前にUSBのAタイプが2つとType-Cが1つ、さらにイヤホンジャック1つで、Type-Cは電源用にも使えます。側面には何もなく、裏には上部から空気を取り込んで吐き出す通気孔と、有線LAN端子が2つ、USB Aタイプも2つ、HDMI端子とディスプレイ端子が1つずつあります。正面のType-C端子とともに3つのモニターを同時使用できるようです。

インターネットは有線ポートにつないでも良いですし、Wi-Fiの設定をしてもどちらでもつながります。Bluetooth機能も使えるように内蔵されています。セッティングの際にはBluetoothマウスは使えませんが、まずは次の作業のためにインターネットへの接続ができるようにすることがまず第一です。あと、キーボードが日本語キーボードの場合は、本体の設定から英語キーボード設定になっている状態を変える必要が出てくるかも知れません。多くの方が日本語キーボードを使っていると思うので、日本語環境のインストールと日本語キーボートレイアウトへの変更を行なうことも大切です。詳しくはネット上で「Windows 日本語キーボードレイアウト変更」と検索すれば出てくると思います。

最初のセッティングはユーザー名とパスワードを登録すればそれほど時間を掛けずにできてしまいます。ただ、モニターはもちろん、キーボードとマウスはUSBでの接続(マウスはUSBの無線マウスで使えます)が必要です。一応、その後マイクロソフトのアカウントを設定(One driveを使っていることもあり)し、それからすぐにWindowsUpdateを当てました。それにはかなり時間がかかりますが、これをやらないと安心してWindowsが使えませんので、ぐるぐる回る経過画面をずっと確認しながら時間をつぶしましょう。

今回、基本的には単体でミニPCをセットして使う予定ですが、単体でも使うために、普段は出さない収納ケース(無印良品製)を引っぱり出してきて、その上に15インチのモバイルモニターとキーボード、マウスをセットしました。本体前にあるUSBのType-Cポートは電源を含め全ての機能が使えるということだったので、そこから直接モバイルモニターに接続したところ、問題なく画面が出てきました。モニターにはスピーカーも付いているので、これでもうWindowsが使えるということになります。次に、手持ちのクロームブックでミニPCの画面を表示できるようにリモートデスクトップの設定を行ないます。やり方は以下のリンクを参照して下さい。

https://support.google.com/chrome/answer/1649523?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DDesktop

設定が済めば、ChromebookでWindowsをリモート操作して使えるようになります。電源を入れてパスワードを入れる前の状況でもリモートで画面が出てきますので、外出前に起動ボタンを押して出れば、必要な時に使えるようになります。

ただ、このままだとモバイルモニターとの画面の大きさの差で表示が少しおかしくなってしまいますので、リモートされたWindowsの画面の方から、使っているChromebook(あるいはノートパソコン)の解像度と同じになるようにディスプレイの設定を変更しましょう。これで、主にリモートデスクトップを使ってChromebookからWindows11が使えるようになります。リモートで使っても、ネットサーフィンや動画視聴くらいなら十分にChromebookからできます。全画面表示にしてリモートデスクトップをしていると、このパソコンはChromebookではなくWindows11の入ったパソコンなのではと勘違いしてしまうくらいに使える感じです。

最後に、ここまで来る中で私がやってしまった失敗について紹介します。セットアップ当初からずっとミニPCは有線LANでは接続せずにノートパソコンと同じWi-Fiで接続していたのですが、いったん本体の電源を安全に切ってから改めて本体のボタンを押し起動しているはずなのに、Chromebookの方では「オフライン」となってどうにもならなかったので、改めてモニターを接続して状況を確認してみたところ、何とミニPC本体がうまくWi-Fi接続できていなかったようで、インターネットにつながっていない状態でした。これではリモートデスクトップ以前の問題です。そこで改めてLANケーブルでルーターと接続することにしました。物理的に接続してインターネットにつながれば、Chromebookの方から安定してWindowsにサインインできるようになるので、外出先でのトラブルを避けたい方は、有線でのネット接続を利用する方が良いと思います。

また、Windows11の設定の「電源」のところで、初期設定だと全くパソコンに触れていない場合には一定の時間でスリープに入るようになってしまっているので、これを解除しましょう。解除すると、電力消費に対する警告のような文面が出てきますが、その言い訳的に、このパソコンの電力消費量はどのくらいなのかということを、最後に確かめてみます。

たまたま私が持っているポータブル電源が利用ワット数を出せる表示があるので、バッテリーに繋いで動かし、数値を見てみることにしましょう。


パソコンのCPUに負荷を掛けると電力を消費するということになりますが、ポータブル電源の消費数値は、0から20W前後をウロウロしていて、最大でも25Wくらいで止まって使わないとまた0に戻るという感じでした。リモートで使う場合にはモニター・キーボード・マウスは外してありますので、本体のみの電力消費ですが、本当に省電力ですね。このくらいの電力消費であれば、外でWindowshe使いたいという時にはボタンを押して出て行ってもそこまで電力消費を気にせずに使うことができるかと思います。

もっとも今後は、利用が終わったらリモートで電源を切り、再度利用したい場合には電源ボタンを指で押す動作を外出先からリモコン操作で行なうようなSwitchBotの導入も視野に入れています。それはまた近いうち、SwitchBotがセールで安くなった時に改めて考えてみようかと思っています。