月別アーカイブ: 2017年7月

いろんなネット動画をテレビで見てみると

この週末は出掛けようと思いつつ、暑さと渋滞を避けてスポーツ観戦三昧になってしまいました。昨日のメイン視聴はBS12が完全中継する鈴鹿8耐レースに置きつつ、東京と大阪の高校野球の地方大会決勝があったため、なかなかテレビの前を離れられませんでした。

ただ、ここで不信に思う方もいるかも知れません。普通に考えて東京にも大阪にも住んでいない私がどうしてテレビで野球の試合をライブで見られたのかということを気にされる方もいるかも知れません。

厳密に言うと、高校野球地方大会の決勝については、CSを含め、生中継したテレビ局はありませんでしたが、朝日新聞社とABC朝日放送が開いているウェブサイト「バーチャル高校野球」というサイト内にWeb中継をする場所があり、地方大会の準決勝や決勝を全国のネットユーザーのために中継してくれているのです。

ただ、こうした生中継のサイトというのはアクセスが集中することで全く繋がらなくなったり止まってしまったりすることが多いのですが、この「バーチャル高校野球」のサイトからのWeb中継については比較的安定して見ることができました。というのも、午後1時過ぎから見ていた試合は、全国的に注目されていた西東京の決勝「東海大菅生VS早稲田実業」の試合だったので、途中から見られなくなることはある程度覚悟の上でネットに繋いでいたのですが、中継はかなり安定していて最後まで見ることができたのでした。

しかしながら、この「バーチャル高校野球」は基本的にはパソコン上か専用アプリを入れたスマホかタブレットでしか見られないものでした。現在ネット動画をテレビで見るために主に使っているAmazon Fire Stick用に専用アプリが用意されていればいいのですが、残念ながらそのようなアプリはなかったので、私の環境ではそのままではテレビでネット動画全般を見ることはできません。

しかし、ある方法を使うとパソコンやスマホの画面に映った内容をテレビに映すことができるようになります。「Chromecast」という周辺機器を使うことで、大画面のテレビでもパソコンやスマホに表示した内容を見ることができるようになります。ちなみに私が持っているのは現後機種でない旧機種でしたが何とか使え、画質的にはサッカーJリーグの試合をネットで配信するDAZNくらいの画質では見ることができましたので、野球を見るにはそう大変ではありませんでした。

この様子を見ていた家族は、全国中継で早実の試合をやっているのかと誤解を受けましたが、注目されるスポーツや会議などをライブにこだわり、多くの負荷に負けないだけのバックボーンを確保して配信してくれるところがこれから増えてくれるならば、私などはもはや、テレビ放送にはこだわらずにネット中継をテレビに飛ばして見るようになると思います。

こうした用途に使うものとしては、基本的にはChromecastがあれば古いスマホやタブレットでも十分なのですが、以外とネットをめぐっていると様々なライブ中継がされていることがわかってくれば、テレビを放送を見るためだけに使うのはもったいないと思えてくるのではないでしょうか。


何が本当なのか? ネットの情報は慎重に調査を

まずはここでおわびをさせていかなければなりません。先日TONEモバイルについて紹介させていただいた中で、500kbpsのスピードが安定して出るならば低解像度の動画なら何とか見られるのではないかと思って記事を書いていたのですが、これが事実誤認である疑いが見付かってしまったのです。

ちなみに、TONEモバイルは専用スマホの購入が契約のための条件で、さらに加入してからの最低契約期間が2年間となっているため、自分では利用して内容を確かめることができないので、公式ホームページを始めとしたネット上やパンフレット、雑誌やネットニュースの情報を借りることも必要になってきます。

前回の記事を書く前に、果たしてTONEモバイルの中速で動画を見ることはできるのかという事について事実確認するため、サイトチェックを行なってみました。ここでは具体的なサイト名は書きませんが、このように書かれてあったので信じてしまったという部分はあります。具体的には、

・Aのサイト

「500kbps前後では通常のネット利用では十分なものの動画やゲームに使うと遅さを感じるでしょう」

・Bのサイト

「YouTubeの低画質なら十分に見ることができます」

・Cのサイト

「TONEモバイルの通信速度では動画視聴に対応しきれない場面も出てきます」

このように紹介しているサイトを発見することができました。ちなみに細かな文言はこちらの方で微妙に変えていますので、この通りの事がネット上で書かれているわけではないのですが、意味としてはこのような事が書かれていると思って下さい。

ここで挙げさせていただいた中ではBのサイトのみが肯定的で、他のサイトは否定的に書いてはいますが、基本的には同じような認識で書かれていると思いました。というのも、YouTubeの低画質モードで普通に見られるなら、OCN モバイル ONEの低速モードである約200kbpsが安定して出るSIMなら(といっても状況によってはカクカクになることもなりますが)結構十分に動画が見られたりするのです。この件については実証したものをこのブログで紹介していることもあるので、今後のユーザー数の増加などで改変される可能性は残りますが、その時点では嘘を書いているということはなく、低速でも動画が見られるという事を紹介させていただいています。

ですから、低画質で十分見られるというBのサイトで書いていることと、常に最高画質で見ることを前提としているようなAのサイトの記述も同じように思えましたし、Cのサイトのように常に大丈夫なわけではないというニュアンスの書き方を読んでも、十分低画質ではあるが外出先でのモバイル視聴に耐えうるのではないかと思ったのです。

しかし、MVNOにおける動画視聴については、単に速度の事だけを見て考えてはいけないということもあります。今はやりの特定のサービスを使う限りは高速で利用可能のカウントフリーのサービスが行なえるということは、その逆も可能ということになります。つまり、特定のネット利用を抑えるために制限を掛けることもMVNOによってはやっていることは珍しくないのです。

私が今回誤ちに気付いたのは、以下のリンクにあるネットニュースを見たからでした。もしかしたらこの手のニュースサイトは、時間の経過とともに消えてしまって確認できなくなることも考えられますので、記事の内容を一部引用させていただく形で紹介します。

http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1072298.html

(上記サイトから引用)
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なお、標準モードでは、動画視聴やアプリのダウンロードはできないように制限がかけられているが、この制限については存続する。
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(引用ここまで)

引用した以外の内容について簡単に説明すると、TONEモバイルでは標準モードの実効スピードが今まで約500kbpsに制限されていたのを、2017年8月1日から撤廃し、時間帯によっては高速での利用をできるようにするという発表を行なったというのがこの記事のメインの内容です。しかし個人的に重要だと思ったのはまさにここで引用させていただいた点です。

たとえ中速から高速での利用ができたとしても、動画視聴とアプリのダウンロードができないというのでは魅力が半減してしまいます。しかし、私自身もそうですし最初に挙げさせていただいた他のサイトでも、まさか動画のダウンロードをTONEモバイルが制限しているとは思っていなかったのではないでしょうか。

ちなみに上記リンクの記事はTONEモバイルのサービスを記者など関係者に向けて発表する場での発言を記事にしたものですので信憑性は高いと言えます。ですから、中速から高速で動画を楽しむつもりでTONEモバイルを契約しようと思っている方がいましたら、店頭でこの点について十分に確認しておかないと、TONEモバイルでは専用端末の購入および、データ通信専用SIMであっても24ヶ月の最低利用期間が設定されていますので、大モメにモメても通常の解約手数料を請求され、後に残るのはTONEモバイル専用のスマホだけということにもなりかねませんので、注意してください。

今回の事を書くにあたり、自分が今まで間違った認識で一部のMVNOを語っていたという点で恥ずかしい限りですが、ネットに挙がっている情報の何が正しくて何が正しくないかという点を考えるについては、大変勉強になりました。こうしたデータSIMの使い勝手について詳細を紹介する場合、本来は自分で契約してレポートすべきなのですが、なかなか全ての業者のSIMを契約し続けるわけにもいきません。

そんな場合にはどうしても他サイトでの記述や口コミが頼りになるのですが、大手でない場合にはどうしても重要な部分をぼかしたりあやふやにしたままの状態で書いてしまっている事もあります。基本的に、MVNOというのはオリジナル回線を持つ大手キャリアの回線と比べて何らかの制限がされているわけで、本来はMVNO自体がわかりやすくその内容を開示すべきだと思うのですが、広告を含め紹介文というのはどうしてもメリット中心になりがちのため、本来しっかり把握したい情報が入手しにくい場合も出てきます。

このサイト内でも多くのMVNOについて紹介をさせていただいていますが、事実誤認による誤った内容がそのまま残っている箇所があるかも知れません。そうした間違いがありましたら、ぜひご一報いただきたいですし、今後はより一層紹介には気を付けたいと思っています。


MVNOで2年契約がデフォルトになる傾向について

先日紹介したTONEモバイルの他、大手キャリア傘下の通信会社であるY!mobileやUQmobileのように、スマホとのセット購入をし、複数年(多くは2年)以上の契約が推奨されているMVNOが増えてきたように思います。途中での解約ではスマホ自体の残債は精算することは当然としても、回線を解約することについて、データ専用回線であっても解約金を徴収したり、SIMカードのみのプランが用意されていないようなMVNOも最近できてきています。

私が住んでいるのは静岡県ですが、地元の新聞社である静岡新聞は、「@S(アットエス)」というネットニュースやイベント情報を出しているサイトが有るのですが、その名前をそのまま使ったMVNOサービスである「@Sモバイル」というものを静岡新聞社が静岡県内で始めたのですが、改めてその内容を見ると、今後の新たに立ち上げるMVNOもこうなってしまうのかとも思ったりしたので、一つのケースとして紹介させていただこうかと思います。

まず、私のような者が気になるのが、果たしてこの「@Sモバイル」はどこから回線を借りて提供しているのかという点ですが、新聞に出ている広告やコマーシャルではその辺がどうなっているのかすら全くわかりません。多くの人はそんな事もわからないまま実店鋪へ行くのかと思うと恐しい気もするのですが、ネット上から調べると「NTTドコモ回線だから高品質全国エリア対応」と書いてありましたので、Y!mobileやUQmobileの下請けではないことがまずはわかりました。

ただ、その次の段階としてどこのMVNOから回線を借りているのかというのが問題になるところですが、ホームページ上を探す中で一番下の「契約約款」というPDFファイルを開いたところ、「当社は本サービスの提供元である、NTT コミュニケーションズ株式会社」と書いてあったのでここで初めて元回線が「OCN モバイル ONE」と同じものであることがわかりました。具体的にはここから「OCN モバイル ONE」の各サービスと「@Sモバイル」を比較していくことで、本当にこのサービスは安いのかどうかが判断できることになります。

詳しいプランについてはあえてリンクはしませんが、興味のある方はネット検索をして見ていただきたいのですが、SIMの単体売りの場合のみ金額が確定するのでその内容だけ紹介しておきます。高速クーポンの量によって月額は変わります(以下の価格は全て税別です)。

・データ通信のみ 1GB 890円 2GB 1,050円 4GB円 1,490円 5GB 1,590円 7GB 1,890円

・SMSオプション付 1GB 950円 2GB 1,150円 4GB円 1,590円 5GB 1,690円 7GB 1,990円

・音声通話付 1GB 1,490円 2GB 1,650円 4GB円 2,020円 5GB 2,230円 7GB 2,550円

これに、10分以内の通話定題が850円/月(端末同時購入の場合は750円/月)で付けられるという感じです。本家「OCN モバイル ONE」のようにアプリによる高速と低速との切り替え機能はないようです。その代わり、初心者に優しそうなホーム画面の提供や、ニュースの自動配信などの他のMVNOにない機能があるようです。

ただ、先述の「契約約款」を見ると、SIM単体での契約であっても最低契約期間は2年間となっているので、これならまだスマホ初心者にはTONEモバイルで契約した方が高速クーポンは付かないものの安いですし、サポートも充実している分有利なように思えます。

さらに、安いスマホをバーゲン価格で買えたり、近くにスマホの扱いについて教えてくれる人がいる場合には、同じNTTコミュニケーションズの回線を使っている業者で考えると、家族同士のメッセージや通話はskypeやLINEを使って行なっても十分なので、「OCN モバイル ONE」の1日110MBコースとか、「LINEモバイル」のLINEフリープランでも十分だと思います。

ただ、それだと小規模な、しかも地域密着のMVNOが利益を上げることが難しくなると思いますので、自然とどこのMVNOでもスマホ初心者向けということでは、「スマホ購入とセットで2年間の契約継続が基本」というプランを中心に売られるようになっていくのかも知れません。それは裏を返せば、とにかく安くそこそこの機能が使える格安SIMと格安スマホを使いたい場合、SIMカードとスマホはよほどセットで安く買える場合を除いて別々に購入した方がいいのではないかと言うことです。特にスマホについては欲しい機種を決めたらすぐには新品を買わずに、しばらくは既存のスマホか安いものを使いつつ、大手ネット通販でのセール期間などを狙って安く購入するような事までやった方がいいような気もします。

そのように考えると、まだまだ格安SIM格安スマホに関するスキルが有る人とない人ととの差は出てくると思います。毎月の通信料が高いからと大手キャリアからMVNOに移ったとしても、自分の知識がないために同じ2年縛りを続けてなお、あまりお得にならないケースも今後増えていく可能性が大きくなっていくのではないでしょうか。このブログまでたどり着いた方はそのような事はないとは思いますが、安くても十分に使えるMVNOの情報については今後もよりよいものがあれば追い掛けて行くつもりですので、今後もお読みいただければと思います。


英仏はガソリン車の販売を禁止して大丈夫か?

☆最近のニュースでフランスに続いて英国でも2040年までに石油を原料とするガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止することが決定したようです。となると、今日本で売られている最新テクノロジーが搭載されたハイブリッド車やガソリンで発電機を回すタイプの電気自動車も駄目ということになりますから、ヨーロッパでは本格的に電気自動車の開発へと舵が切られたということになるのでしょうか。

今回の発表で気になったのは、トラックや重機まで期限を切って全て電気を動力にして動くものにするのかということと、今まで特にヨーロッパでは有害な排気ガスを少なくして環境に優しいと言われたこともある「クリーンディーゼル」の技術まで止めてしまっていいのか? ということです。私自身もすぐに電気自動車に行く前の段階としての、マツダのクリーンディーゼルの技術に期待していたところもあったのですが、主戦場のヨーロッパの一部の地域で全否定となれば、国内の車種の販売状況にも変化が出てくるのかも知れません。もっとも、クリーンディーゼル車を多く作っているドイツは英仏とは一線を画すという話ですし、そこまで脅威に感じることもないのかも知れませんが。

ただ、英仏ではニュースを見ると将来のエコカーはEVが全てというような感じも受けるのですが、社会的なインフラ整備が間に合うのかというところも少し疑問です。もし将来のエネルギーを水素として現状のガソリンスタンドを「水素ステーション」にするようにし、水素で発電機を回すタイプの電気自動車を作るようにできれば、ガソリンスタンドでは新たな設備投資が必要になるものの、ガソリンスタンド自体が全くなくなってしまうような事は起こらないでしょう。

それが、単に電気を充電するための設備だけになってしまったらガソリンスタンドを取り巻く状況も変わるでしょうし、急速充電といってもプラグから充電する方法では、全ての車が電気自動車になってしまっては、充電ができた車から動くので、多くの車が急速充電ができないと動けない場合も出てくるでしょう。冠水した道路上て立ち往生した車が自走できないような大雨などの災害時には、レッカー頼みにするしかないケースが増え、ロードサービスがやってくるまでの待ち時間は、現在のヤマト運輸が陥っているようなロードサービス業者が、ハードワークとなりそれが社会問題化する恐れもあるかも知れません。

そうした問題を解決するためには、以前にもこのブログで書きましたが、電気自動車の電池が高性能になり、できるだけ短時間な急速充電でも走れる距離が増えればいいのですが、電池性能が今とそう変わらないなら、どのメーカーの車種でも使える共通の大きさの着脱式のものにし、電池をその都度充電するのではなくスタンドで既に充電したての電池と車の防水機能を保ったままで交換するような方式にし、プラグからの充電以外でも車を動かせる方法も電気自動車に持たせるような事ができればいいのにと思います。そうすれば、急に満充電した電池を使いたい場合、今のようにスタンドに飛び込めば何とかなるわけです。スタンドでは汎用の電池を常に充電して用意し、車が来たら交換すればいいだけなので水素ステーションのような新たな設備投資もそこまで必要ないでしょう。車載の電池が消耗すれば車自体の寿命が来るような状況も変えることができます。

そういう意味では水素自動車よりも電気自動車の方が優れていると言えないこともないのですが、これから英仏の自動車メーカーが、メーカーの垣根を超えた共通の電池の規格を作ることができるのかと言われれば、電池交換に際しての破裂や爆発などの危険の問題もあり、そうは簡単に行かず、汎用の電池という意味でも全ての車種でテストを十分しないといけない分、難しい部分も多くあることは確かですが、それでも車の場合は急に長距離を走らなければならない事もあるので、わずかな時間で満充電された電池に載せ替えることのできる方式へもチャレンジをしていただきたいと個人的には思います。

また、電池に関する最近のニュースではより安価に高性能な車載用電池として、液漏れや発火事故の心配がないという「全固体電池」というものが日本の東京工業大学・菅野了次教授の元で開発されているということです。この内容が実現されるようになれば、将来においての電気自動車について、大きな希望が持てます。その内容については以下のリンクからご覧下さい。

http://www.titech.ac.jp/research/stories/faces16_kanno.html

このようなものが実用化されれば、それはそれで電気自動車がガソリン車に取って代わる状況というのも見えますし、少なくとも爆発する心配なく交換できるような汎用の自動車用交換電池の登場も見えてくるかも知れません。そうなれば既存のリフトに車を載せて、防水のパッキンを外せば比較的安全にスタンドで交換できるような汎用の電気自動車用の電池の出現も夢ではなくなるのではないでしょうか。

もちろん電池自体の性能が上がり破裂や爆発の危険がなくなるだけでもかなり電気自動車の普及にこの新しい技術が寄与するだろうと思います。日本全国どこでも同じように、いつでも誰でも利用できる電気自動車のインフラが整えば、電気自動車だからこそできる車中泊の旅というものもありますし、何より夏の車中泊でクーラーを十分効かせたまま寝られる車や、料理はIHと電子レンジで、さらに冷蔵庫も付いた安全にできるキャンピングカーが当り前になるかも知れません。どちらにしてもすぐ実現するものではないとは思いますが、新技術が新しい電気自動車に搭載されて便利に使えるようになるのは本当に楽しみです。そうした期待を込めて英仏は目標を具体的に決めて動いているのかも知れませんが、日本のように具体的な電池なりインフラ整備について実用化直前の技術があるのかということも気になります。


中速で十分ならTONEモバイルという選択も有りですが‥‥

私が今データ通信用のSIMとして使っているのは、高速クーポンの1GBを使い切っても最大700kbpsのスピードが出ると言われるWonderlinkの「F-使い放題700」なのですが、いわゆる高速でない中速でのサービスを提供するMVNOです。高速でないと使えないと思われる方もいるかも知れませんが、中速であっても画質さえ我慢すれば出先からでも動画を見られますし、それほど使っていてのストレスを感じることはありません。

ただ、最大700kbpsとは言いながらそこまでのスピードは出ないこともあるのですが、それでもネットラジオや音楽ストリーミング、そして低画質の動画あたりまで使えるなら、ある意味5Gが出てくるまでのつなぎという意味ではわかって使うならそれでも十分だと思えます。

ただし、このWonderlinkの「F-使い放題700」はLTE専用のデータ通信専用のSIMで3G用の端末は使えません。また音声通話が使えるSIMやSMSオプションもありません。料金も税抜きで1,580円と、データ専用であっても確実に安いと言えるものでもないのですが、中速であることを理解してデータ専用として使うならそこそこ有りな感じもするサービスですが、同じ中速でも500kbpsから600kbpsと事業者がうたうスピードがさらに安く、データ通信用のSIMだったら月額1,000円(税抜価格)で使えるサービスがあるのをご存知でしょうか。それが今回メインに紹介しようと思っているTONEモバイルなのですが、今までは他のMVNOと違ってちょっと癖があるというか独特なルールがあるので、なかなか思い切って使おうと思ったり、他の方に紹介しようとは今まで思っていませんでした。

なぜそんな風に思っていたかというと、TONEモバイルは他のMVNOの場合と違い、SIMカードのみの契約というものができず、TONEモバイルのサービスに特化した専用のスマホを同時購入しなければなりません。さらに090などの携帯通話の番号の付いた契約でないデータ通信専用の契約であっても、24ヶ月以内に解約した場合には所定の解約料金がかかるというのも今まで勧めにくいところでした。Y!mobileやUQmobileのような大手キャリアの下請けのような準キャリアでもないのに、スマホ購入必須、契約も2年間縛りということになると、当然腰が引けてしまう人も少なくないかも知れませんが、基本サービスはお子さんやシニア利用に特化しており、使い方によっては十分ありとも思えるところがあります。ただ、個人的に契約しようと思わなかった点について、要は2年間使い続けられるだけのそこまで魅力的な端末がなかったということはあったのかも知れません。

しかし、今回新たに販売が開始される「m17」というスマホはその多くの機能が先日出たばかりのSIMフリースマホ「arrows M04」を彷彿とさせる富士通製の端末となっています。防水・防塵・耐衝撃・ハンドソープ使用可・おサイフケータイ・ワンセグというように、国内メーカーが大手キャリアに卸していた端末とほとんど同じことができる機種がラインアップされたことにより、元々MVNOで格安スマホとして「arrows M04」を狙っていた方もTONEモバイルが選択肢に入ってきたとも言えるのではないでしょうか。ただ「arrows M04」自体は前機種から比べてCPU性能とROM RAMの容量が据え置きということで、前機種の「arrows M03」と比べるとお得感はそれほどないことは覚悟しておいてください。

さらに「m17」の方はTONEモバイルの独自機能(小さなお子さんやシニア世代に優しい機能が主です)のアプリがプリインストールされていることもあり、定価の34,800円(税抜価格)のまま売られると思いますので、購入時期をずらして多少安くなったスマホを狙いたいという場合には素直に「arrows M04」というよりも、安くなった「arrows M03」の方と別のMVNOの組合せを狙う方がいいと思います。しかし、ワンセグ・防水・おサイフケータイが使えるスマホを月額千円で中速も使えるというのは、他のMVNOではなかなかないサービスですし、お子さんやシニア世代であればこの機種でも十分2年間は使えると思います。

単純にスマホの価格を比較だけすると、その性能との価格とのマッチングが必ずしも適正ではないような気がするかも知れません。TONEモバイルの場合、新端末が出るまでは最新機種だった前機種の「m15」でも定価が29,800円もしますし、同じくらいのお金をスマホに出せるのならもっと性能のいいSIMフリースマホを購入することができます。

しかし、TONEモバイルを選んで使う人たちというのは必ずしも最高の性能を持つスマホを使うのではなく、家族で安心して使える機能を長く使い、端末の使い方も不慣れなのでカスタマーセンターや一部のTSUTAYAの店舗で使い方を聞けることにメリットを感じるビギナーが多く加入しているという特徴があります。そんな風にハード的には選択肢が限られる中で2年間は同じスマホで我慢するかという風に腹をくくる事ができれば「m17」でTONEモバイルにデビューするのも、ゲームをがんがん入れて遊ぶのでなければ選択肢としては無いわけではないと思えます。

ちなみに、基本料金は月額1,000円で050から始まるIP電話が付き、2017年8月1日から月額500円プラスすることでIP電話を無制限で使えるようになりますが、家族同士の通話ならLINE通話を家族で使えるようにしておけば基本料金だけで済みますので、普通の電話に電話しなければ基本の1,000円だけで十分かと思います。LINEの使い方がわからない場合、TONEモバイルはサポートが充実していますので、積極的にサポートに電話したり、TONEモバイルを直接販売しているTSUTAYAの店舗へ実際に出掛けることができるなら初心者にもおすすめしやすいとは思います。

ただし、繰り返しになりますが問題なのは選べる端末の種類が少ないことと2年間の継続利用が基本だということです。そんな中、紹介したように必ずしも最新機種としての評価は高くないものの、恐らく2年間はそんなに無理をしてアプリを詰め込まなければ十分に使えるだろうと思われる「m17」と一緒に使うことで、中速で動画も実用的にモバイル環境で見られるなら、それなりの使うメリットは出てくるのではないかと思います。使っていない私がここまで書くのも大丈夫かと思いますが(^^;)、中速で安いというメリットを感じる方なら今回の新機種「m17」の発売を機に検討して見る価値はあると思うのですが。

(2017年7月29日追記)

今回の「m17」発表と一緒に、月額1,000円で提供される「標準モード」についての発表も同時に行なわれました。発表によると、約500kbpsという実効速度は変わらないものの、8月1日からは帯域に余裕がある場合にはそれ以上のスピードでの通信も可能になるということです。

しかし、同時に説明されたのが、「標準モード」を全てのユーザーに平等に提供するために、動画視聴やアプリのダウンロードができないようにチューンされるのはそのままなのだそうで、動画を見たい場合は有料で高速クーポンを購入する必要があるため、中速で何もかも楽しみたいという場合には、まだTONEモバイルでは難しいという状況があります。今後TONEモバイルでは自社で提供するコンテンツを中心にカウントフリーのサービスも提供するような事も発表していますが、YouTubeのような動画を見る目的ではTONEモバイルは利用ることは難しいと思いますので、その点には十分注意してご利用下さい。


アマゾンとヤマト運輸との交渉の行方

個人的な「夢」に近いものかも知れませんが、もし自分に十分な時間ができたら、本格的に日本一周の旅へ出るのもいいなと思っています。ただその場合、かなり長い期間において家を空けるということになります。

旅先での買い物について、日本全国どこでも買えるものがある一方で、そうではないものも存在します。車で移動する先に大きな都市を通る場合でも、手に入りにくいものはあるものです。

そんな場合に頼りになるのがネット通販の存在です。例えばこのブログで紹介しているモバイル関連のグッズなどは大手家電量販店でも売っていない、ネット通販専売のような品物もあったりします。もし旅先でそうしたものを入手したいと思った場合、販売側の都合によるところもありますが、大手ネット通販の場合は注文画面で自宅でない受け取り場所を指定できることがあります。

具体的に言うとアマゾンで購入した商品の場合、全国チェーンのコンビニエンスストアであったり、アマゾンが通販が契約するヤマト運輸の営業所であったりするわけですが、もしこうした店舗受取ができる商品を注文できた場合、今までは全国どこであっても店舗受取が可能でした。車での移動の場合、移動距離を考えた上で受取場所を指定すれば、旅の移動をしながら商品も受け取り、商品のレビューまでしながら旅を続けられる可能性さえありました。

しかし、ヤマト運輸は今までかなり無理をしてアマゾンからの仕事を受け、現場のセールスドライバーが過剰な労働を強いられ、それが社会問題化したことで一部アマゾンは配送については別会社に委託していることもあるので、今後も同じように旅先のコンビニやヤマトの営業所で荷物がスムーズに受け取れるようになるのかはわからなかったのですが、先日のニュースでアマゾンとヤマト運輸が荷物の扱いについて交渉しているというニュースが入ってきました。ここではその内容を報じたニュースの中でユーザーに影響がありそうな点について考えてみたいと思います。

まず、荷物の運賃についてはヤマト側が今までより1.7倍の値上げを要請していて、現状ではアマゾンはその申し出を飲まざるを得ないだろうという見通しをニュースでは伝えています。そうなると具体的には今までのようにプライム会員であっても全ての商品の送料が無料にならなくなったり、プライム会費自体の値上げをアマゾンが行なうことが予想されますが、個人的にはそうした事については値上げも止むなしと思っていますのでいいと思うのですが、問題となるのがもう一つの点です。

というのも、先日アマゾンではプライムデーのセールが行なわれましたが、このセールで売れる商品は年々増加をし、当然荷物の個数も増えていき、将来的にも増えていくことが予想されます。今回のヤマト運輸のセールスドライバーのオーバーワークの問題も、爆発的にアマゾンから発送される荷物が増えてしまったことで、とても回らなくなってしまったということになったわけです。

アマゾンとヤマト運輸の話し合いの中でも、この増えすぎた荷物をどうするのかという点について話し合ってはいるようですが、お金の問題と違って簡単に人員を補充するということは難しいため、ヤマト運輸では現状でアマゾンから受けている2億2000万~3000万個の宅配便のうち、4000万~5000万個は受けられないことを主張しているそうです。そうなるとこの4000万~5000万個の荷物を日本郵便がやるのか、他の運送会社に任せるのかという話になっていくと思われます。

話し合いは今後も続けられるということなので、すぐにどうにかなるということにはなりませんが、ヤマト運輸の営業所止めとした荷物については優先してヤマトで扱ってくれるようになれば、利用者としても多少は安心はできるのですが。私としては最悪のシナリオは、話し合いがこじれることでコンビニ店舗およびヤマト営業所での店頭受取ができなくなってしまうということです。
店頭での受け取りについては、少なくとも不在持ち帰りが発生しない受け取り方法なので、現状のまま残して欲しいと思います。常に送料無料でないと駄目とは主張する気は毛頭ありませんので、現状の「便利さ」というものはそのまま引き継いだ形でのサービス継続を望みます。


日本郵便を騙る「ウィルス誘導メール」について

私が持っているメールアドレスは、全ていったんgmailに転送してから読むようにしています。gmailのウィルス検知というのは強力で、普通に見ていると開いてしまいそうな添付メールが付いていても、強制的に「迷惑メールフォルダ」に振り分けてくれるので、もし自分のあどれすにウィルスの入った添付ファイルの付いたメールが来たとしても気が付かないことが多くあるくらいです。
先日たまたまそうした迷惑メールフォルダを開けてみたところ、題名に「日本郵便追跡サービス」と書かれたメールがあるのを発見しました。内容については、同様のメールで被害を受けないために、メールの一部を公開いたしますので、ご覧下さい。

(ここから引用)
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配達員が注文番号(※ここには4ケタの番号が書いてありました)の商品を配達するため電話で連絡を差し上げたのですが、つながりませんでした。

従ってご注文の品はターミナルに返送されました。

ご注文登録時に入力していただいた電話番号に誤りがあったことが分かりました。

このメールに添付されている委託運送状を印刷して、最寄りの郵便局 ? 日本郵政取り扱い郵便局までお問い合わせください。

(中略)

EMS(国際スピード郵便) ? 郵便局 ? 日本郵政
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(引用ここまで)

このメールに添付された「委託運送状」なるファイルは、Microsoft Wordのファイルになっていましたが、そのファイルは本当にWordのファイルでなく偽装されたものかもわかりません。とにかくこんなファイルはダウンロードしたり開いたりしたら自分のパソコンがウィルスに感染することはわかり切っているのでそのまま完全に削除しましたが、メールの内容をまともに受け取って添付ファイルを印刷しようとしてクリックしてしまったら、こんな風にのほほんとブログを書いているようなこともできなかったでしょう。

今までは全てが英語のメールであったり、企業間の取引を匂わすような文面でやってくるウィルス添付メールは多くありました。このメール自体はかなり前から出回っているようで、私のところには初めて来ましたが、さすがgmailというべきか、上に挙げた内容自体が良くネットを回っているウィルス添付メールの文面そのものだったので、迷惑メールフォルダーに直行になったのではないかと思われます。

自宅に直接電話が来るような詐欺ではないかと思われる電話の注意喚起なら、それこそかなりの緊張感を持って家族の中でも対処できると思いますが、今回のような広くテレビなどのニュースで告知されることなくやってくるウィルス添付されたメールについては、今回あえて迷惑メールの中を掘り出すようなことをして紹介しましたが、本来ならば最初から最後までそんなメールに関わらないのが一番です。

このブログでは何回も紹介していますが、やはりメールの送受信にはgmailを介して行なうというのが安心できる方法の一つではないかと思います。そして、そもそも論になりますが、友人との連絡をLINEに一括している場合には、電子メールそのものを友人との連絡に使わないということもなりすましメールを防ぐという意味では有効のように思います。

今回紹介したメールによる荷物の到着を知らせる機能を利用されている方も、専用アプリやLINEの公式アカウントを使った荷物到着連絡を使うことを徹底すれば、ウィルスに感染するようなことは起こり得ません。

最近では企業が行なっていたメールによる告知を止め、各SNSに移行するようなケースも増えてきました。古くからメールを便利に使ってきた方にとっては、わざわざなぜそんなことをと思われるかも知れませんが、企業のメールサーバーが攻撃を受けて公式のメールであっても添付ファイルを開くことに安心できないような状況というのはこれからも起こり得るわけで、そうした被害を未然に防ぐため、私たちは必要に応じて新たな連絡用のツールを使うことも大事だとこんなメールを受け取った今では素直に思えるようになりました。

メールソフトを使って電子メールを送ったり受け取ったりされている方は、ウィルス対策ソフトでメールの安全性を確認してから読むなどの対策を講じる事を徹底するとともに、あまり疑いを抱かないでメールを読んでいる場合でも、添付されたファイルについてはその扱いに十分慎重になって、きちんと検査するか同じ文面のウィルスメールが他の人に来ていないかネットで調べるというような事をやり、やみくもに添付ファイルを開かないことを習慣付けましょう。


「ひょう災」に対応する自動車保険は?

先週の東京ではこぶし大くらいの「ひょう」が降ってきたということで、大きなニュースになっていました。その事による被害はかなりのものになったという話を聞き、もし自分が運転してこぶし大くらいのひょうが降ってきてボディがボコボコになった場合にどうなるのかということが気になってきました。

自分の車について、確か車体にも保険を付けていたと思ったのですが、保険証券を引っ張り出して確認してみると、保険に入っていたのはいわゆる「エコノミー車両保険」と言われる「車対車+A」という形のものでした。一般的には相手のある事故を起こした場合に自分の修理費が出るものと理解していたのですが、対車の事故でしか保険が出ないとなると、ひょうが落ちてきても保険金が出ないことになってしまいます。

そこで、自分が契約している保険会社のホームベージから、車についての保険についてのページに辿り着き、エコノミー車両保険では何が出て何が出ないのかということを調べてみました。

まず、エコノミー車両保険で出ない場合は、以下の内容になっています。

・ガードレール、電柱、自転車に衝突
・当て逃げ
・車庫入れに失敗
・地震、噴火、津波

このうち、二番目の「当て逃げ」については、事故の後ですぐに逃げられたとしても、個人的に設置しているドライブレコーダーに相手の車のナンバープレートが映っていれば、その番号から所有者の特定は可能になるので、元からナンバープレートを偽造して走っている車でなければ何とかなりそうです。

自分の運転ミスによる事故と、地震による損害以外は大丈夫ということになると「ひょう」が降ってきた場合でも出そうですが、保険会社のホームページにはもう少し詳しく保険が出る場合についての記載があります。では次に、私の入っている自動車保険で保険が出る場合について紹介します。

・お車同士の衝突
・二輪自動車、原動機付自転車との衝突
・火災、爆発
・盗難
・いたずら、落書、窓ガラス破損
・飛来中、落下中の他物との衝突
・台風、竜巻、洪水、高潮

この中で見ていくと、ひょうによる窓ガラス破損は問題なく出ると思えますし、単純にひょうが落ちてきてボディを直撃した場合の修理費については、「飛来中、落下中の他物」ということで何とかなりそうです。それと、これはひょうとは関係ありませんがゲリラ豪雨で急に道路が冠水し、車が水浸しになった場合にも「洪水」の場合で補償される可能性が高いということでほっとしました。だからといって勇猛果敢に台風や大雨の中に車で用もないのに出掛けて行くようなことは避けましょう。たとえ保険が下りても、お金がからむことで申請して出るまでには時間がかかりますし、何よりも修理中は代車がなければ車に乗ることもできなくなります(代車を出すための保険に入っていればこの点の心配はなくなります)。

また、全ての保険会社でここで紹介したような条件で「エコノミー車両保険」を販売しているかどうかはわかりませんので、あくまて私の入っている自動車保険ということで今回紹介させていただきました。ただ、基本的に他社でもエコノミー車両保険は売られているので、私の場合とそんなに違いはないと思いますが、もし気になる場合には私と同じようにしてネットから保険が出る場合と出ない場合の条件について確認してみることをおすすめします。


食材のローテーションは思い出した時に

いわゆる長期保存の効く「非常食」については賞味期限をGoogleカレンダーにマークしておいて、日々スマホを使っていれば、毎日のスケジュールを管理する中で賞味期限前にその到来を知ることができるようにすればいいと思うのですが、普通の食材をいざという時のために備えている場合にはいちいち購入時に記録しておくのも面倒です。

先日、ストックが少なくなってきたので以前このブログで紹介したハチミツ100%のアメと、コーヒー用に一人前ずつ小分けされたクリープを購入しました。実はお茶セット用にクリープは複数本常備していたので、新しく購入した分と今までストックしていたものを入れ替えて、新しいものを改めてお茶セットの中に入れました。

また、はちみつアメについては、日頃持ち歩くバッグと、非常用持出袋の中に小分けにして入れてあることを思い出し、こちらも今までストックしていたものを日常用にいただくケースに入れて、古いものから食べていくようにしました。

ハチミツアメ自体は長期保存が可能な食品なので、頻繁に入れ替える必要はないのかも知れませんが、あくまで「いざ」という時のために持ち歩いているところもあるので、やはり常に新しいものに入れ替えて持ち運ぶというのがいいでしょう。

アメについては、常に喉が乾燥する冬と比べると購入する頻度は減りました。冬の時期には常備していたものとの入れ替えについては考えなかったのですが、シーズンの変わり目に気付いた時に入れ替えていくということはしっかりやった方が、いざ備蓄した食品を食べる事になった時に、開けたところ食べられないくらい変色しているとかの不具合を未然に防ぐという意味ではやっておいた方がいいように思います。

缶詰やレトルト食品については、単純に食べたらその都度補充していくといった考えで十分かと思いますが、普段インスタント食品をほとんど食べないようなご家庭では、カップ麺などのインスタント食品を必要以上に備蓄するということは控えた方がいいように思います。

大きな災害があったりテレビで防災の特集をしているのを見て感化され、いざという時に慌てないようにまずは食料をということで普段食べていないインスタント食品を多く用意するケースはあると思います。しかし、元々食べ慣れないインスタント食品を定期的に食べることを忘れてしまうと、せっかく購入したのにそのままごみ箱行きとなってしまっては悲し過ぎます。

非常食というと、密封された完成された食品というようなイメージを持ちがちになりますが、カセットコンロや鍋、そして料理用の水をしっかりと用意することができれば、毎日食べている白米自体が立派な非常食になります。そして、ご飯さえ炊くことができればご飯を炊く鍋の蓋の上にレトルトカレーのパックを乗せておくだけで温かいカレーライスがいただけますし、やきとりの缶詰を炊きたての御飯に混ぜて食べてもいいわけですし、日々家庭に置いてあるものだけでも十分援助物資が来るまでの食事をまかなうことも可能かと思います。


スターバックス「ディカフェ ハウスブレンド」

先日まで、旅先だけでなくどこでもコーヒーが飲めるようにお茶セットを作ったのですが、もっぱら自宅でコーヒーを飲むのにも使っています。普段は緑茶を飲むことが多い家族の中でも割と好評なのですが、残念なことにカフェインにかなり敏感な家族が一人いて、夕方前くらいにコーヒーを飲んでもその日は寝られなくなってしまうのです。

コーヒーにはカフェインが入っているのは当り前で、だからこそ旅先で運転している中での眠気覚ましに飲みたい時もあるのですが、車中泊が前提の旅の場合はちょっと状況が変わってきます。無理にコーヒーや眠気覚ましの薬を飲んで運転を続けるよりも15分程度の仮眠を取った方が体には良いですし、大きな眠気をコーヒーなどで追いやったとしても、いざ車の中で寝ようと思った時にそのコーヒーのおかげで目がさえて眠れなくなったとしたら、旅全体にも影響が出てくるかも知れません。

そんなわけで、今回夜に気分転換で飲んでも寝られなくなることのない「カフェインレス」のコーヒーについて、豆のまま全国どこでも手に入るものということで探してみました。高速道路を使って動いている方ならかなりの場所で見付けることができるのがコーヒーチェーンとしてのスターバックスですが、ここは単にお店でコーヒーをいただくだけの場所ではなく、いろんな種類の豆も販売されています。その中にあるのがカフェインレスコーヒーの「ディカフェ ハウスブレンド」です。

パッケージにある「DECAF」というのがカフェインレスの証です。250グラムで1,240円(税抜価格)と少々高めですが、お湯さえ用意すればいつでも挽き立てのコーヒーをカフェインレスでいただけるということで、毎日車中泊しながらでもしっかり寝たいと思っている方にとっては有難いものです。

豆は普通のものよりも炒ってあって黒く、風味が落ちることを製法でカバーしているのではないかという感じですが、とにかく味はどんなものなのか、飲んで試してみました。

やはり豆が黒い分、苦味は強いと家族には言われましたが(ブラックのまま飲んだ場合)、こうした苦みというか芳ばしさが好きならむしろ好まれる味ではないかと思いました。人によってはブラックでそのまま飲むのは大変でも、ミルクや砂糖を入れて飲む分には普通のコーヒーと変わらなくなる感じもするので、車中泊の持ち出し用途としても、夜に眠れない心配をしないでコーヒーを飲みたいという方も美味しくいただける一品ではないかと思います。

コーヒーを豆から購入している方にとってはスターバックスの豆というのはそこまで好んで購入するものではないかとは思いますが、旅先で入手することを考えた場合、それこそ高速道路のサービスエリアにも店舗を備えているケースも多いですし、普通のコーヒー豆を買うもよし、私のようにあえてカフェインレスのディカフェを指名買いするのもいいでしょう。

基本ディカフェを旅には持ち歩くというのも旅のスタイルとしては意外と有りかも知れません。カフェイン入りの普通のコーヒーが飲みたければそれこそコンビニのドリップコーヒーや缶コーヒーでもいくらでもあるわけですから、同行者にカフェインに過剰に反応してしまう人がいたり、妊娠中の女性がいる場合、そして夜はぐっすり寝たいと思っている方は今回紹介したようなカフェインレスのディカフェを持参するというのも一つの方法でしょう。