元プロ卓球選手の水谷隼さんのX(旧ツイッター)の発言で、新幹線で指定席に座っていたところ同じ座席番号の書かれたチケットを持っている男性がやってきてトラブルになりかけたという話を出していました。こうしたことは、良くあることなのですが、座席の二重販売というのはまず考えられないので、もし自分が後から来て、座ろうとした席に誰かが座っていても、そこで直接相手に言わない方が良いかも知れません。
ちなみに、水谷隼さんの場合は、相手が違う新幹線の指定席を持っていたというオチで、かなりその男性はエキサイトしていたらしいのですが、最終的には水谷さんに匿名とは言え晒されてしまったので、自分もそのように相手から見られないように考えた方が良いとしみじみ思います。
ちなみに、新幹線の場合は列車の乗り間違えが多いのですが、さすがに座席のところでは乗っている新幹線の車両が何かというはわからないと思うので、すでに座っている人に直接話す前に、車掌さんのところへ行き、「この新幹線の指定席だと思うのですが確認していただけますか?」というように言った方が、後から恥をかかずに済みます。最悪の場合、自分が車両を間違えて乗ってしまったら、自由席で空席を探す羽目になるかも知れませんが、もし車掌さんの方でこの列車でまだ販売されていない席を別に取ってくれる可能性もあります(水谷さんの場合、相手の男の人に車掌さんが別の席を用意したそうです)。
世の中には色んな人がいて、決して自分は間違っていないと信じて生活している人もいますが、それがこんな所で出てしまうと、今までの自信が一気に萎えてしまう可能性もあります。私自身も決して間違えないようにチェックしながら旅をしていますが、改めて公の場では謙虚にすることで良い事もあるかも知れません。
ただ、新幹線のように代わりの席が用意できる交通手段なら良いのですが、間違えた方がその交通手段に乗ることもできず降ろされてしまうケースもありますので注意しましょう。こちらの方は実際に私が目にしたケースなのですが、それは夜行バスでの事でした。
静岡駅から京都駅を経由してユニバーサルスタジオジャパンに行く夜行バスがあるのですが、出発時刻が前日の23時50分という際どい時間で、ほぼ満席の中で席のブッキングが起きかけてしまいました。チケットの照合をしてわかったのは、後から来た人の方がチケットを購入する際に、現地着して遊びに行くのがが土曜日なので、その流れでつい土曜日発のチケットを購入してしまったのでした(この場合、金曜発のチケットでないと乗れません)。これだと、土曜深夜に出発して日曜朝に着く、翌日出発する深夜発バスになってしまいますね。さすがにその時には他の席も埋まっていたので、後から来た人は文句を言いながらも深夜の静岡駅で車外に出て、バスに乗れずに帰っていった? のだろうと思います。
今はJRの夜行列車もほとんどないので、そうした勘違いでのチケット購入はないかも知れませんが、夜行バスで翌日の早朝に着くようなルートのチケットを買う場合には、自分でネット画面上でポチる前に、本当にこのチケットで良いのか? ときちんと確認した上で購入するだけでなく、早割などでかなり前に購入していた場合には、出発ぎりぎりではなく数日前に改めてチケットのチェックをし、もし間違えていたらキャンセルの手続きおよび再購入ができるかどうかをきちんと確認することを習慣付けると良いのではないかと思います。
ネットでは他にも、お金を出して新幹線のグリーン車でくつろいでいた大学生が、突然車内に入ってきた年配の男性から「席を代われ」と強要され、持っていたチケットを見ると「自由席券」だったという話が盛り上がっていました。自由席券はどこでも自由に座って良い券だと勘違いというか自分勝手に判断して、同じグリーン車の中でも立場の弱そうな人間に声を掛けたのか? というような話も挙がっていますが、グリーン車には普通車からの通路はないので、最初からグリーン車に乗るつもりで入ってきたとしたらすごいですね。
このケースが本当にあったことだとすると、年配の男性はチケットをみどりの窓口では買わず、格安チケットの販売店で買ったため、買った切符について詳しい説明がなかった(チケットショップの方はそこまで説明しないでしょうし、本人もそうした説明を聞く気がなければどうしようもありません)のかとも思います。社会の変化によって、私が当り前のように皆が知っていると思っている切符の仕組みを知らずに電車に乗っている人も普通に出てくるのかと思います。もし旅先でそのような人に絡まれたらどうすれば良いのか? と考えると、これも基本的には乗務員さんに来てもらいその場で対応してもらうの一点でしょうね。トラブルになりかけた場合、近辺に乗り合わせている人に乗務員を呼んでもらえるようにお願いし、まずは相手にトラブルの顛末を説明してもらうようにすれば、説明している途中でもう相手の説明がおかしいことに気付いてもらえるでしょう。
ニュースやSNSなどでこのような被害に遭った方のケースを見たりすると、自分に非がなくてもトラブルになった場合、相手の怒りに呼応してこちらも熱くなってしまうと、さらに話はこじれてしまう可能性があるので、そうしたトラブル自体が好きな人でない限り、穏便に済ます方向に持っていく方が良いと私は思います。理不尽なトラブルの時こそ冷静にありたいものです。