月別アーカイブ: 2023年8月

乗り物チケットでの座席トラブルの際はまず自分のチケットが間違っていないかを確認し係の人を呼ぼう

元プロ卓球選手の水谷隼さんのX(旧ツイッター)の発言で、新幹線で指定席に座っていたところ同じ座席番号の書かれたチケットを持っている男性がやってきてトラブルになりかけたという話を出していました。こうしたことは、良くあることなのですが、座席の二重販売というのはまず考えられないので、もし自分が後から来て、座ろうとした席に誰かが座っていても、そこで直接相手に言わない方が良いかも知れません。

ちなみに、水谷隼さんの場合は、相手が違う新幹線の指定席を持っていたというオチで、かなりその男性はエキサイトしていたらしいのですが、最終的には水谷さんに匿名とは言え晒されてしまったので、自分もそのように相手から見られないように考えた方が良いとしみじみ思います。

ちなみに、新幹線の場合は列車の乗り間違えが多いのですが、さすがに座席のところでは乗っている新幹線の車両が何かというはわからないと思うので、すでに座っている人に直接話す前に、車掌さんのところへ行き、「この新幹線の指定席だと思うのですが確認していただけますか?」というように言った方が、後から恥をかかずに済みます。最悪の場合、自分が車両を間違えて乗ってしまったら、自由席で空席を探す羽目になるかも知れませんが、もし車掌さんの方でこの列車でまだ販売されていない席を別に取ってくれる可能性もあります(水谷さんの場合、相手の男の人に車掌さんが別の席を用意したそうです)。

世の中には色んな人がいて、決して自分は間違っていないと信じて生活している人もいますが、それがこんな所で出てしまうと、今までの自信が一気に萎えてしまう可能性もあります。私自身も決して間違えないようにチェックしながら旅をしていますが、改めて公の場では謙虚にすることで良い事もあるかも知れません。

ただ、新幹線のように代わりの席が用意できる交通手段なら良いのですが、間違えた方がその交通手段に乗ることもできず降ろされてしまうケースもありますので注意しましょう。こちらの方は実際に私が目にしたケースなのですが、それは夜行バスでの事でした。

静岡駅から京都駅を経由してユニバーサルスタジオジャパンに行く夜行バスがあるのですが、出発時刻が前日の23時50分という際どい時間で、ほぼ満席の中で席のブッキングが起きかけてしまいました。チケットの照合をしてわかったのは、後から来た人の方がチケットを購入する際に、現地着して遊びに行くのがが土曜日なので、その流れでつい土曜日発のチケットを購入してしまったのでした(この場合、金曜発のチケットでないと乗れません)。これだと、土曜深夜に出発して日曜朝に着く、翌日出発する深夜発バスになってしまいますね。さすがにその時には他の席も埋まっていたので、後から来た人は文句を言いながらも深夜の静岡駅で車外に出て、バスに乗れずに帰っていった? のだろうと思います。

今はJRの夜行列車もほとんどないので、そうした勘違いでのチケット購入はないかも知れませんが、夜行バスで翌日の早朝に着くようなルートのチケットを買う場合には、自分でネット画面上でポチる前に、本当にこのチケットで良いのか? ときちんと確認した上で購入するだけでなく、早割などでかなり前に購入していた場合には、出発ぎりぎりではなく数日前に改めてチケットのチェックをし、もし間違えていたらキャンセルの手続きおよび再購入ができるかどうかをきちんと確認することを習慣付けると良いのではないかと思います。

ネットでは他にも、お金を出して新幹線のグリーン車でくつろいでいた大学生が、突然車内に入ってきた年配の男性から「席を代われ」と強要され、持っていたチケットを見ると「自由席券」だったという話が盛り上がっていました。自由席券はどこでも自由に座って良い券だと勘違いというか自分勝手に判断して、同じグリーン車の中でも立場の弱そうな人間に声を掛けたのか? というような話も挙がっていますが、グリーン車には普通車からの通路はないので、最初からグリーン車に乗るつもりで入ってきたとしたらすごいですね。

このケースが本当にあったことだとすると、年配の男性はチケットをみどりの窓口では買わず、格安チケットの販売店で買ったため、買った切符について詳しい説明がなかった(チケットショップの方はそこまで説明しないでしょうし、本人もそうした説明を聞く気がなければどうしようもありません)のかとも思います。社会の変化によって、私が当り前のように皆が知っていると思っている切符の仕組みを知らずに電車に乗っている人も普通に出てくるのかと思います。もし旅先でそのような人に絡まれたらどうすれば良いのか? と考えると、これも基本的には乗務員さんに来てもらいその場で対応してもらうの一点でしょうね。トラブルになりかけた場合、近辺に乗り合わせている人に乗務員を呼んでもらえるようにお願いし、まずは相手にトラブルの顛末を説明してもらうようにすれば、説明している途中でもう相手の説明がおかしいことに気付いてもらえるでしょう。

ニュースやSNSなどでこのような被害に遭った方のケースを見たりすると、自分に非がなくてもトラブルになった場合、相手の怒りに呼応してこちらも熱くなってしまうと、さらに話はこじれてしまう可能性があるので、そうしたトラブル自体が好きな人でない限り、穏便に済ます方向に持っていく方が良いと私は思います。理不尽なトラブルの時こそ冷静にありたいものです。

タイムセールよりメーカー出品のアウトレット品の方が安かったのでソーラーパネルを購入

誰もがインターネットショッピングをしている中、なかなか特価というものにありつくことは難しいと思います。欲しいけど生活のためにどうしても必要のないものなどは、定価で買うのは馬鹿らしく、少しでも安くなるセールの時を狙って購入するのがセオリーでは有りますが、過去にテレビ録画関連のグッズを徐々に揃えていった時に感じたのですが、アマゾンでもメーカーのショップが出店している場合にはいわゆるアウトレット品の出品が行なわれる場合があり、その場合はかなり安く購入が可能になります。

当然、アウトレットということで、中古品ではあるわけですが、初期不良対応や短期保証は付いている場合が多く、ものによってはそういったものをまめに見付けてゲットできるように頑張っているのですが、たまたま昨日ソーラー発電でポータブルバッテリーを充電して電気代を節約するという話を書きまして、そのための必要な物品をリストアップしていたところ、現在の私に足りない物がメーカーのアウトレットで出ているのを発見しました。

ちなみに、現在私のソーラー充電環境は、物干し竿にぶら下げても最大40Wくらいしか出力の出ない100Wタイプの折りたたみソーラーパネル(きちんと太陽に直角にパネルを当てればそこそこの発電量はあると思いますが全体的に効率は良くない?)と、ちょっと小さい60Wのソーラーパネルがありますが、これは小さい割には同じょうに物干し竿からぶら下げて直接日が当たると30~40Wくらいは発電するので、今ある100Wのパネルは車に積んで野外用にしようと思っていました。

というのも、今持っているポータブル電源は150Whと300Whあるリチウムイオン電池タイプの2個を持っているのですが、小さい方はどちらのパネルでもそこそこ充電でき、1日から2日晴れていれば満充電になるものの、問題は容量が倍の300Whのものです。このバッテリーを使い切ってしまうと、容量が倍ですから充電にも倍時間がかかるわけです。毎日扇風機やパソコン、スマホ充電に使おうとしても、早く充電できないとポータブルバッテリーが充電待ちのような状態になってしまうのです。

こうなると、考え方としては2つの考えがあります。一つは、同じような容量のポータブル電源をもう一つ購入し、2つでなく3つでローテーションしていくというものです。そうすれば、少ししか発電できなくても別のポータブル電源を使っているうちに充電できる時間ができます。もう一つは、パネルを出しているベランダに日が当たっているうちにもう少し充電できるように、大き目のソーラーパネルを増やすということでした。

ただ、ポータブル電源は色々ネットを見ていると多くの人が使っていて、メーカーの保証も長く、言うほど悪くない中国メーカーの製品をリストアップできたのですが、ソーラーパネルについてはそれこそ売値が高いから安心して使えるかといえばそうではなく、私が最初に購入した100Wのソーラーパネルのように思うように性能が発揮できないものもあります。

ソーラーパネルにも色々あってお家の屋根に設置してあるようなアルミフレームのものから、本体が非常に薄く曲がるフレシキブルタイプのものも折りたたみタイプ以外にはあるのですが、良さそうなので購入しようとした1万円くらいで売っているフレキシブルソーラーパネルの注意書きには「吊り下げて使用しないで下さい」と注意書きがされており、なかなか自分の使い方に合って安く、さらには性能はそこそこなんてものは見付からないと思っていました。

ただ、たまたまとあるポータブル電源を作っているメーカーのアマゾン出品のページを見たら、そのメーカーで自社のポータブル電源だけでなく、他社のものも充電可能で、折りたたみタイプの120Wのソーラーパネルが見付かりました。たまたま、その製品はタイムセールになっていたのですが、その画面の中に、アウトレットで今までの実勢価格が2万ちょっとのところ(タイムセール価格は2万弱くらいには下がっていましたが)、アウトレットだと1万円を切る価格で1点だけ出品されていたのでした。そのかわり多少の傷があり、梱包材などがなく、恐らく製品自体に問題がないのに返品された? というようなものではないかと思えました。

こういう時には、その金額を出して外れに当たってとしても後悔しないかをまず考えることにしていますが、個人出品ではないメーカー直接のアウトレット販売で(もし私の推測が正しければ製品自体に問題がないから再販にかけていると思えました)、一応保証も半年あるということで、思っていたような性能でなくても、さすがに先に購入した100Wのパネルよりは出力は出るだろうと勝手に思い、すぐ注文を完了させてしまいました。

ちなみに、サクラチェッカーでは当然ながら勧められないというメーカーの商品ではありますが、外れでも今使っている60Wのパネルより出力が安定して出るなら、それはそれで忖度無くここで紹介することもできるでしょう。

果たして今回の買い物が良かったのか、単にお金を捨てるようなものだったのかはわかりませんが、サイトをチェックしながら気になったメーカーのストアページも地道に見ていくことで、思いもよらぬアウトレットを今回はゲットできました。とりあえず今あるポータブル電源は普通に使えそうなので、新しいポータブル電源については焦らずに、セールで安くなった時に(さすがに誰かが使っていたものは避けたいのでアウトレットはパスするかも知れません)買えるように、今後もチェックを続けたいと思います。

ワットチェッカーで計ってわかった自宅内での電力消費量から自宅用のバッテリーの必要量を考える

先日入手理由について書かせていただいた、ワットチェッカーが自宅に届きました。早速、自宅にある様々な家電製品の消費電力について計ってみましたが、まず気になったのは連日真夏日を記録している中で、冷房に使っているエアコンの消費電力でした。

ちなみに、現在主に使っているエアコンは6畳用のもので、消費電力は700Wくらいのものなので、ポータブル電源で動かそうとする場合には、1500Wクラスのものがあれば一応動くのでは? という感じでいました。ただ、ポータブル電源につないでも常時700W前後消費しているようなら、大きなポータブル電源でも数時間しか使えないということになるので、長期停電中にポータブル電源でエアコンを使うのは無理ではないかと考えていました。

ちなみに、自宅のエアコンは自動運転で設定温度は27℃くらいにしておき、室内が冷えたところで28℃くらいで止めていたのですが、その場合には写真にあるように冷気を出して室内を冷やしている時には600Wくらいで安定しています。これでも比較的大きなポータブル電源でもそれほど使えないということになりますが、その後設定温度まで室内が冷えて安定すると、ぐっと消費電力が下がり、だいたい250Wくらいまで消費電力は落ちます。

これなら、緊急避難的にエアコンをポータブル電源で動かしつつ、サーキュレーターや扇風機を併用すれば、全くエアコンを付けないよりはましになるのではないでしょうか。寝る前に付けて、朝まで持ってくれるなら使う意味はあるのではないかと思いますが、前回も書いた通り、問題は連続運転が可能な大き目のポータブル電源を充電できるだけのソーラーパネルを設置する場所がないという問題があるので、さしあたっては停電時にはエアコンは使えないと思って、別の家電で何とかしようと思います。

エアコンが使えないとなると活躍しそうなのが扇風機ですが、我が家ではDCモーターの扇風機を使っているのですが、ポータブル電源に付いている2つのACコンセントのうち、一つはDCモーター扇風機に、もう一つはノートパソコンをつなぎ、扇風機の風量を4つある風量のうち3番目の「中」にしながらパソコンを使った場合の消費電力は25Wほどです。これなら日中から夜まで扇風機を付け続けても、200~300W・200~300Whくらいの小さ目のポータブルバッテリーでも何とか一日持つくらいの電力量かなと思います。

ちなみに現在、以前購入したポータブルバッテリー2台があるのですが、その容量は150Whと300Whくらいのものですが、現在持っている60Wの折りたたみソーラーパネルをベランダに設置した様子が上の写真になります。隣の部屋との境界から衛星アンテナくらいのところまでは設置が可能になります(残りのスペースは洗濯物やプランターなどがあるのでじゃまになるのです)。これで晴天時には30~40Wくらいの出力があるので、晴天が継続すれば小さい方のバッテリーなら朝から出しっぱなしにすれば5時間程度で空のバッテリーを満充電できる計算(あくまで机上の計算なのでこの通りにはいかない場合がほとんどでしょうが)になります。もう一つのバッテリーは容量がおよそ倍なので、おそらく朝から充電を始めても一日では満充電には行きつけないかも知れませんが、何とか扇風機を使いながらスマホを充電したりノートパソコンを使うだけなら、何とか今の2台だけでも回っていくのではないかと思います。

自宅で停電が長引いた時、実はもう一つ大きな問題があります。常時コンセントに差して電力を消費し、止まったら困る家電ということでは一家に一台以上あるかも知れない冷蔵庫が止まったら困るでしょう。ただエアコンと違う点は、停電時に中に入っている食材の量が多いと大変ですが、一時的にポータブルバッテリーで運転を続けながら中にある食材を食べて消費しながら徐々に冷蔵庫を使わなくても良い流れに持っていければ、長期間の停電になっても、冷蔵庫を動かすために使う電気を維続して用意しなくても良いことになります。

調味料などすぐに食べられないものの冷蔵が必要な物については、長期停電になったら諦めて、冷蔵庫の整理を兼ねて一掃してしまうことも止むを得ませんが、大型冷蔵庫の冷凍庫内に常に保冷剤を用意しておけば、それを高性能なクーラーボックスに入れて保管することもできます。保冷剤が溶ける時間はクーラーボックスの性能に比例しますが、外から氷を調達してきて庫内を冷やすことで、ある程度クーラーボックス中の温度を下げることも可能でしょう。そうして時間をかせぐことで、また数時間は冷蔵庫の電気を延命できます。ちなみに自宅の冷蔵庫は小さい160Lクラスのもので、消費電力はワットチェッカーで見たところ、コンプレッサーが止まり0の時もありますが、動くと大体60~70Wほどです。これだと200~300Whクラスのポータブル電源では2~4時間使えるかどうかといったところです。

ちなみに、キャンプ用のポータブル冷蔵庫の場合の消費電力は、エコモードで45W、急速冷凍モードで60Wくらい(BougeRV 車載冷蔵庫 20L 【CRPRO20】の場合)でした。当然0から冷やす場合、冷し始めにはもっと電力負荷がかかるとは思いますが、十分に冷えている状況で使うなら、うまくポータブル電源をローテーションすることができれば、今ある冷蔵庫だけでも、クーラーボックスと併用することで災害時の最低限の利用なら可能かも知れません。

というわけで、現在私が持っているポータブル電源関連製品のうち、500回充放電すると性能が落ちるリチウムイオン電池使用のポータブル電源2個を使いながら、リチウムイオン電池よりも多くの充電回数をサポートできる(約3000回使用に耐えうる)リン酸鉄リチウム電池搭載のポータブル電源(200~300Wh前後の容量のもの)を1つか2つ(冷蔵庫を連続稼働させるなら2つ増やして今あるバッテリーと一緒にローテーションして使うのも有りかと思っています)増やし、さらに充電用にぎりぎり自宅で使えそうな100Wのソーラーパネルを追加し、日常生活の中でも晴天時には常にどれかのポータブル電源を充電できるような環境を整えれば、今後の電気代にも反映していくのではないかと思います。

ちなみに、自宅のベランダに設置できそうなフレシキブルソーラーパネルの100Wのものは、安くて使えそうなもので約1万円で入手が可能で、200~300Whのポータブル電源は一個2万円前後くらいで手に入ります。あと、ソーラーパネルとポータブル電源をつなぐケーブルが必要ですが、それでもトータル6万円くらいの投資で揃うことになります。私の場合はこうしたものを一気に購入しなくて、必要性を感じるものから、ものが安くなったタイミングで買っていく感じになると思います。そうして日常生活でのソーラー電源利用環境を上げていくような形で今持っているポータブル電源とソーラーパネルを活用していきながら、将来的にはいざという時にも役に立つ家庭内光発電環境を構築できるのでは? と考えています。

また出てしまった大きなイベントでのチケット問題にデジタルチケットが当り前に使えるようになる日を望む

イベントのチケットというのは、その売り方やチケットの管理の仕方に昔から色々と言われてきていました。最近は、チケットを入手した人がそれを高額な価格で再販することが問題になっており、規約違反をして高額でチケットを売った人間と、それを購入して買った人を特定し、それらの人の先行チケット購入権(そのチケットはファンクラブ加入で先に入手可になっていたそう)を永久剥奪するとした歌手の福山雅治さんのコンサートのケースは、それだけ高額転売される現状を憂い、買おうとしても買えなかった人との公平性を保とうとする意志を感じます。

しかし、先日の夏の甲子園大会でも入手したチケットの高額転売があったといわれていて、紙のチケットに色々とチップを入れたり顔写真を付けたりでもしないと、実際にコンサートやイベントへ参加する場合に、なりすましを防ぐことはできないように思います。ただ、チケット自体に個人情報を紐付けるということになると、即時発行というわけにはいかなくなるでしょう。

となると、考えられるのはスマホの中にチケット情報を入れた電子チケットの発行ということになるのですが、イベントというのは大きなものから小さなものまで多岐にわたる中で、電子チケットが当たり前になるのか? と考える方もいるでしょう。

しかし、過去にこのブログで書いたことがありましたが、現在飲食店の中には注文するのに各テーブルにタブレット型の端末を置いて注文を取らずに、各々のスマホからお店の注文をするためのサイトに接続してネット上から注文を受ける(スマホを持っていない人には店員の個人持ちのスマホから注文を頼むことができました)ような仕組みを採用しているお店に入ったことがあります。もはやスマホを持たないとQRコード決済など使えないような状況もあるので、なりすましや転売チケットでの入場をさせたくなければ、その人はスマホを持ち、紙ではない電子チケットの方に流れていくのが今後の傾向だと思うのですが、そんな中でまたチケットについての別の問題がクローズアップされてしまいました。

本来、日本で開催されたことは大きなインパクトがあると思うのですが、いまいち盛り上がっていないというような印象をテレビ中継を見た人に与えてしまったのが世界バスケの日本対ドイツの初戦に空席が目立っていたことがニュースになりました。元々日本単独開催でなく、沖縄まで見に行かなければならないという事はあるにしろ、日本には多くのバスケファンがいて、チケットが取れればどんな事をしても沖縄までの航空券と現地でのホテル代を出しても見たいと思っていた人は多くいると思われます。

こうした状況というのは、同じ日本で開催された2002FIFAサッカー・ワールドカップの時の事を思い出しますが、その時も国内でワールドカップの試合を見るためにはかなり前に申し込んでの抽選に当たらないとチケットが手に入らなかったはずが、スタジアムの席は全てうまってなく、かなり空いたスペースがテレビに映ってしまったことが問題となり、当日まで購入可能なチケットがネットで売り出されたのですが、元々空席はなぜ空席になったのか? そのからくりを考えると、いわゆる「関係者」に割り当てられた招待席のような気もしなくありません。

こうして割り当てられた席は、そのイベントに興味がない人の手に渡ってしまったらまた同じように完売のはずの席にかなり空席があるようなことに、今後もなっていくのは間違いありません。その種の席は個人情報と紐付けされてしまうと、ますます使われることがなくなってしまう(Jリーグならスポンサーに割り当てられた席が行く人がいないので、回り回って直接スポンサーとは関係のない人に渡ることも珍しくありません)ので、イベントに協賛するスポンサーがスマホに入るような電子チケットの標準化を容認するのかという所もあります。

古くは日本武道館のビートルズのコンサートにおいても、チケットの価格を決める際に、ビートルズが好きでたまらないティーンエイジャーのためにビートルズ側がチケットの価格を安くした経緯がありましたが、見たくても見ることができなかったファンがいる一方、スポンサーやマスコミ関連で一定の数のチケットが抑えられていて、さほどビートルズに興味がなくても、とりあえず見に行ったというようなただ見の芸能人や評論家などの人たちもいたと言います。今もその昔と同じく、人気のイベント・コンサートのチケットは入手をすることが難しいわけで、コンサートを見るためにファンクラブに入ったり、電話やパソコンの画面からトライを繰り返していた人たちの思いを踏みにじるようなチケットのからくりを目にするにつけ、こうした状況も電子チケット化することで何とかできないかとも思います。

主催者が有名人や評論家を招待したり、スポンサーの取り分としてあらかじめ決まった数のチケットを用意するのではなく、例えばスマホに届いたメールから手続きしないと電子チケットが発行されないようにしたり、急に行けなくなったり、事前に行かないことがわかった段階でチケットの無効化をスマホからして余った席を当日売れるようにするとか、何かできることはあるでしょう。イベントの定員が決まっている中で、当日のぎりぎりまでチケットを求めて彷徨っている人たちを横目に、興味がないからとせっかく主催者が用意した席を無駄に空席のままにしておくというのは、チケットのもう一つの問題だと思います。この点についてもしっかり考えた上で、公平なチケット入手の仕組みを作って欲しいですね。

家庭内での電力料金削減計画の第一にということでワットチェッカーを注文してみました

もはや学生の夏休みが終わる頃になっているというのに、まだ日本列島の暑さは落ち着いてきません。朝夕は涼しくなってきたような気もしますが、先々月はまだ冷房を付けないで頑張っていたものの、先月からエアコンが稼働することになり、先月は先々月から比べると4割増の電気料金になりました。

日々エアコンのある生活に慣れてしまうと、さらに快適さを求めて体的に無理をしなくなるので、今月はさらに先月よりも電気料金が上がってしまうと思います。今年は仕方がないにしても、来年というか今年の冬からも、普段通りの生活をしながら電気代を下げるにはどうすれば良いか? ということを考え、一つの考えに思い当たりました。

例えば、毎月の収入の中から貯金をしてお金を貯めたいと思った場合、何も考えずに入ってきたお金を使って残ったお金を貯金というような方法では、まとまった金額が貯まらないというパターンは多いのではないかと思います。毎月の目標を決めて家計簿を付けるような事でお金の流れを把握することでお金は貯まっていくと思うので、電気についてもきちんと毎月の使用量を把握することから始めることにしました。

最初に書きました毎月の電気料金ですが、これは自分でメモを取らなくても電力会社のホームページにログインすることで、時間ごとの電力消費量を把握したり、過去の使用電力量と電気料金についてもいつでも見ることができます。毎日そうした使用量のグラフを確認しながら、通い過ぎてしまったと思った日の翌日には節電を心掛けてみたりすることで、今年は気付いたら一気に電気代が上がるような事態を避けることができました。

その次に考えたいのが、自宅で使っている家電製品がどのくらいの電気を使っているのかということです。

家電製品にはそれぞれ消費電力の記載がありますが、使い方によっては常にカタログに書いてある数値に達しているわけではありません。例えば冷蔵庫の場合、いったん温度が安定していれば、そこまで庫内を冷やすのに電気を使いませんが、ドアを開けて室内温度が上がると電力を使用して冷やそうとします。これはエアコンの自動運転においても同じ事が言え、カタログ値やネットでの報告というものよりも、現在自分の家にある家電がどのくらいの電力を使っているのかわかるのが、コンセントと家電の間に繋げて消費電力などをデジタル表示できる、今回注文した「ワットチェッカー」というわけです。

とりあえず、ワットチェッカーが到着したら様々な家電の消費電力の傾向を掴むのに使おうと思っています。そして、将来的にはポータブル電源を買って家のベランダに設置したソーラーパネルから充電した電気を使って生活に必要な分の電気の一部を賄おうと思っているのですが、問題は自宅でどのくらいの電気を作ることができるか? ということもあります。

自宅が停電してもポータブル電源に接続してエアコンを使ったり、家の冷蔵庫を連続稼働させることで電源復旧まで食品の痛みを防止するようにするのが理想なのですが、もし1500Wから2000Wの出力が可能で大容量の、家庭用のコンセントと同じくらいの出力を持つ比較的大きなポータブル電源を買ったとしても、使い切ったポータブル電源をソーラーパネルで充電するには自宅の環境では相当時間がかかるという現実があります。

自分で工夫すれば100Wのパネルを設置することはできそうですが、太陽の動きとともに向きを変えることができそうにないので、まるまる100Wの発電を期待することは難しいと思います。充電する方法には車のシガーソケットに接続して車のエンジンを掛けながら緊急避難的に充電することができても、その入力は100Wがいいところです。

一軒家や広いベランダのある家であれば200~300Wくらいのソーラーパネルを設置することで、大容量の電源でも充電時間を短縮することはできると思いますが、わが家はそうした環境にはないので、まずは現在の住居で無理なく充電できる、現実的な発電量というものを知り、その上でどの家電を最低限使いたいのかということになっていくでしょう。

ということで、今後は家で現在使っている家電の消費電力がどのくらいになるかをワットチェッカーを使って詳しく把握し、その上で自分の状況で最適にソーラー発電で現実的に充電して使えるポータブル電源でどこまで日常生活の中や災害時に使えるかということを考えながら、最低限の電気を自給自足できるような生活に切り替えていくことも今後は考えていこうかなと思っています。車中泊の旅においても、ポータブルバッテリーが普通に使えるようになれば、かなり車内環境は良くなりますので、真剣に考えていこうと思います。

ワイモバイルの新プラン登場でサブブランドのお得感は失なわれ気味になっていることに注意しましょう

政治がどうこうとはあえて言いたくないですが、いっときの携帯料金を引き下げることが国策のようになっていた時と比べると、またそれ以前の大手キャリア横並び護送船団方式のビジネスモデルに戻っていってしまっているような気がします。

まずドコモがOCNモバイルONEの新規契約を止め、irumo(イルモ)を立ち上げ、それに呼応するように、それまでは普通の人はauとの関係についてあまり知らなかった時もあったUQモバイルが、複雑で各種サービスと合わせないと月々の利用料金が安くならないように新プランを出してきました。

そんな中でそれまでの料金プランを維持してきたソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルでも、2023年10月から新プランに変わる(現在の契約者はそのまま旧プランを使えます)ことが発表されました。詳しい内容については、他のサイトや動画で詳しく解説してくれるサイトの方で見れば良いと思いますのであえてここではそこまで詳しくは触れませんが、3キャリア共通の仕様として、まず自社のクレジットカードで決済した場合のみの割引が設定されているのはまさに横並びといった感じです。いくら割引があるといっても、新たにクレジットカードの申し込みをしたくない私としては、そうした割引がある時点で契約する気が無くなってしまいます。

あと、ワイモバイルについてはSMLプランで少々の高速クーポンの増量を行なうことで基本料金を上げているのですが、今後動画視聴を常に行なうことが当り前になる中で、今回のワイモバイルの新プランの内容についてちょっと気を付けなくてはいけない部分があるので、その点についてはその内容をここで紹介します。

・Sプラン(3GB→4GB) データ量超過時最大300kbpsに制限
・Mプラン(15GB→20GB)同最大1Mbpsに制限
・Lプラン(25GB→30GB)同最大1Mbpsに制限

とここまではいいのですが、今回のワイモバイルの新プランには速度制限がもう一段階あります。上記の内容はこれまでのプランと同じで、速度制限はこのまま月末まで続く代わりにそれ以上スピードが下がることはなかったのですが、新プランの場合は当月にデータを使い切ってからさらに基本データ量の半分(S→2GB、M→10GB、L→15GB)を追加使用してそれぞれ合計がs→6GB、M→30GB、L→45GBを超えた場合、どのプランを使っていても最大128kbpsに2段階制限されるというのです。

これまで、私は加入するならMプランにして、高速通信を使い切っても月末まで最大1Mbpsで使えれば、普通にスマホで使うならまず問題はないと思ってきたのですが、こういった数値を見せられてしまうと、月にこうしたデータ量を使うことは珍しいことではないと思うので、知らないで加入して2段階制限の超低速になってクレームを言ってみても、覆されることもなく、実際ほぼ使えないスピードでスマホを使わざるを得ない状況も見えてきます。

ワイモバイルは、回線またぎでの契約をする場合には、格安でスマホが買えたりするケースもあったので、ソフトバンク回線で問題がなければ、悪くない選択だと今までは思っていたのですが、この仕様変更によって、後から2段階速度制限を食らって泣く人が出ないように祈るしかありません。

同じソフトバンク回線であれば、LINEMOはまだそうした制限はありませんし、LINE電話は無料で使えますので、個人的にはサブブランド的にソフトバンク回線を使いたい場合には、ワイモバイルでなくLINEMOをおすすめします。

実は私の通話用スマホでは楽天モバイルを通話用に、LINEMOをデータ通信用として分けて使っているのですが、2回線合わせて2,000円(LINEMOは月3GBで超過時の速度制限300kbsのミニプラン)くらいで運用しているのですが、これだとLINEMOの速度制限が起こった時にデータ通信も楽天モバイルに変えれば、合計6GB未満までは同じ月2,000円くらいで使えますし、20GBまで行っても千円増しのだいたい3,000円で収まります。当然楽天モバイルは速度制限なし無制限なので、Lプランで足りなくなって2段階速度制限が怖い場合にも、さらに千円増しで通信制限はなく料金もそれ以上はかかりません。

そんなわけで試算してみましたが、LINEMOミニプランと楽天モバイルの2回線運用の方がエリアにもよりますが安く済むことがご理解いただけると思います。それに、楽天モバイルが提供するRakuten Linkを使えば電話番号を使った通話も無料でできますので、その音質に問題がないと思えば、電話とLINE電話が使い放題のこの2回線の合わせ技はさらに実力を発揮するでしょう。

さらに楽天モバイルの場合は楽天のエリア外ではauの一部エリアが使い放題にもなりますので、楽天・au・ソフトバンクという3キャリアを常にカバーできるという点も、災害時や通信障害時を考えると悪くない選択肢だったと自分で使っていて思います。

もはやかつておすすめされた「大手キャリアのサブブランドとしてのうまみ」というのは、今回のワイモバイルの発表によってほとんど無くなってしまったと言っても良いのではないでしょうか。個人的にはかつてMVNOから契約者を奪っていったサブブランドがいる中でもしぶとく生き残っているMVNOの中で、明らかに他サービス・決済の抱き合わせでなくそれなりに安いところを選んでおく方が無難かと思います。

今や回線縛りは無くなったという建前ではあるものの、今回のワイモバイルしかり、大手キャリアのサブブランドでは自社の他サービス(光回線・クレジットカード・電力会社)との抱き合わせでないと最安価格にならなくなっているので、同じ金額でサービスを受けたい場合には他の回線に移れなくなってしまいます。現プランがさらに改悪された場合や、他に新しい画期的な回線契約が今後出てきてもすぐには移れないということは、やはりいい事ではないのではと思うのですが。皆様におかれましても、その辺は冷静に考えて、いつでも改悪してきたら止めて他社に移れるような体勢を取っておくことをこのブログではおすすめしたいです。

はごろもフーズが新たに開発した「シーチキンevery」はシーチキン値上げを止めるか?

物価が上がるというニュースを聞く中で、実際にスーパーで買い物をしていて思うのは、はごろもフーズが出している「シーチキン」の缶詰の価格が上がっているなということです。

これは原材料の値上がりということもあるのですが、海外でもマグロやカツオ(シーチキンの中でも「シーチキンマイルド」はカツオの油漬けです)の価格が上がって日本の業者が買い負けているという話も聞こえてきます。

これは、日本料理としての寿司が世界で普通に食べられるようになったこととも関係があると思うのですが、海というのは境界線がないため、日本近海にやってくる前にごっそり獲られてしまうということになると、サンマなどがすでにそうなっていますが、昔と比べて気軽に食べられなくなるというような変化も出てきます。

今回紹介するシーチキンというのはマグロやカツオの加工食品で、生食用とは別になるのですが、それでも今後加工用の魚が安定供給されないと、さらに価格が上がってしまうのではないかという不安も拭えません。そうした不安を、製造元であるはごろもフーズも感じていたようで、今回紹介する「シーチキンevery」という新製品をおよそ5年前から考えていて、先日商品化されお披露目となりました。

ここで、改めて現在普通に売られているシーチキンについて、名称と使われている魚との関係を見ていきたいと思います。

・シーチキンファンシー(ビンナガマグロ・ほぐしていないソリッドタイプ)
・シーチキンL(きはだまぐろ・大き目にほぐしたチャンクタイプ)
・シーチキンマイルド(かつお・細かくほぐしたフレークタイプ)

このように、ほぐし方だけでなく、使われている魚にも違いがあります。今までマグロだと思って「シーチキンマイルド」(かつお使用)を食べていた方もいるかも知れませんが、そこはメーカーの作り方でそれほどの差を感じられないようにして、マグロが入手しにくくなっても大丈夫なように、工夫されてきたのだと思います。

ただ、昨今の状況を考えると、かつおだけでは不安になるということで、「ブリ」を材料にして作ったのが今回発売になった「シーチキンevety」というわけです。私はまだ食していませんが、ローカルニュースで地元のアナウンサーが試食をしていて、まぐろやかつおのシーチキンとの差がすぐにはわからなかったという話を聞き、それなりに今までのシーチキンと味に変わりがなければ、ブリのシーチキンも有りかな? と思います。

ここ数年、いわゆる寒ブリの漁場以外のところで大きなブリが大漁になっているというニュースを聞きました。今年あたりの台風の動きにも関係のある、日本近海の海水温の上昇とも関係があるのかも知れませんが、そうなると、日本国内である程度ブリが取れ、それを生食で食べる機会がないということになれば、シーチキンの材料として売れるなら漁師の方々もそれを目的に漁をするかもしれず、今後のシーチキンの原材料の供給にはかなり期待が持てます。

私自身昔からシーチキンは好んで食べていますし、キャンプや車中泊の食事としても常温で持ち運べ、色々な料理に使うこともできるので重宝しているシーチキンの価格が安定するようになってくれると嬉しいですね。まずは、実際にeveryを食べてみて、特にかつお使用のシーチキンマイルドと遜色がなければ、今後は価格を見ながらリピート買いになっていくのではないかと思っています。

ポータブルバッテリーを家庭での節電用として使う場合には考え方の転換が必要

現在の自宅はBSアンテナを設置している窓から主に日が入るのですが、一方にしか窓がないため、ずっと直射日光が入る感じではありません。真夏の時期はそれによって部屋の温度が上がらず、なおかつ洗濯物も乾くという事で悪い点は無いのですが、本格的にソーラーパネルを使ってポータブル電源の充電をやろうと思うと、少々難しい感じになります。

設置する窓の大きさにもよりますが、能力が高いからといって大型のソーラーパネルを設置することが難しく、設置したとしても太陽の動きに応じて向きを変えられないとなると、ソーラーパネルについては大は小を兼ねるとは必ずしも言えないだろうと思います。私の場合、折りたたみ式の二つのソーラーパネルを持っているのですが、100W出力で4枚のパネルのあるものは、大きく重いことだけでなく、ベランダに設置してもうまく全てのパネルに日が当たらないことから、自宅で使うというよりも、キャンプなどで広い敷地に設置して、時間の経過とともにその向きを変えられるのであれば使えるという感じしかしません。

で、現在持っているポータブル電源の充電用に使っているのは、100Wと比べるとコンパクトでパネルの枚数も3枚で取り回しのしやすい60Wのものを使っています。こちらだと表面積が小さい分、全てのパネルに日が当たるポジションを自宅の狭いベランダでも確保しやすく、うまく当たれば、発電効率の悪い真夏の今の時期でも30W以上の発電もするので(100Wのパネルだと同じ条件でも置く場所の関係からそれ以下の出力しか自宅では発電しないのです)、今のところ晴天の日を選んで日が差してくるタイミングから設置ができれば、量は少ないですがそれなりの発電量が期待できます。

ただ、最大60Wのパネルを使うということなので、最近の1000W以上のポータブル電源を充電するには1日では無理で、満充電までにはかなりの日数が掛かってしまうでしょう。それでも私の住む静岡は冬でも晴天の日が多いので、こまめにパネルを出し入れして充電しても良いのですが、かなり気の長い話にもなってしまうので、あえてソーラー充電を中心に考える場合は、私の場合はそれほど大容量のポータブル電源は必要ないのでは? と思ってしまいます。

もちろん、大出力をカバーするものでないと停電時の冷蔵庫とか、普段使っている家電を使い続けることはできません。現在のポータブル電源は今までのリチウムイオン電池のおよそ500回くらいという充電回数よりはるかに多く充放電ができるリン酸鉄リチウムバッテリーのポータブルバッテリーが主流で、その場合は約3000回くらいは充電可能と言われています。そうなると、晴天の日に充電を常にするような使い方であっても余裕で10年以上電池が使える(他の故障が起こる可能性も当然ありますが)事になるので、災害時だけでなく日常的な電気代を安くするために使うのも有りかな? と最近思い始めてきました。

ただ、おすすめのポータブル電源ということでネットで紹介されているものは、やはり大容量のものが多く、数も多いので購入前に購入候補を選ぶだけでも大変です。新しいポータブルバッテリーの中には単なる充電だけではなく、急な停電時にポータブル電源からの供給に切り替わる無停電電源装置の機能が付いているものもあったりするので、改めて技術の進歩というものも感じます。今のところは現在使っている300Wクラスのリン酸鉄リチウムバッテリーの導入を考えながら、色々なサイトなどでどのポータブル電源が自分の使い方に合うのかを探していこうと思います。

そうなると当然、300W前後のポータブル電源では夏のエアコンを動かすような事は無理なので、DCモーターの扇風機を停電時に動かしたり、冬には比較的消費電力の少ない電気毛布を使うための電気を供給するとか、使い方の工夫が必要です。それでも、毎日充電をしてそれなりに使えるのなら、電気代の節約にもなるのではないでしょうか。

このブログでは、ポータブルバッテリーでもないモバイルバッテリーやエネループを使って車中泊の旅を乗り切る方法について考えてきた経緯もあります。今後は単に車中泊旅行や災害時にポータブルバッテリーを使うということだけではなく、長く使える小型のポータブル電源をうまく使い、さらにはポータブルバッテリーを使って充電したモバイルバッテリーやエネループを使うパターンや、そもそも電気を使わないで家庭の電気代を節約するような形の生活パターンについても、色々と考えていきたいと思っています。

マキタの10.8Vタイプの掃除機を使っているならあると便利かも知れないUSBアダプター

家庭用の掃除機を何にするか? というのは色々とご意見はあると思いますが、自宅はフローリングと畳の部屋しかなく、カーペットやソファーなど、吸引力をそこまで必要としないということと、トラブルがあっても部品だけを替えれば良く、さらに言うと本体を動かす電池も全国どこでも手に入れることができるという仕様が個人的には差さったため、マキタの掃除機を最初はサブでということで購入したものの、今やメインの掃除機として活躍しています。

マキタの掃除機はダイソンと比べると吸引力はかなり落ちるという話もありますが、とにかくマキタの掃除機は種類が多く、今後は40Vのバッテリーが主流になってくれば、他のコードレス掃除機と遜色ない基本性能を得ることも可能です。現在の主流は18Vや10.8Vのものになりますが、私はそれまでマキタの工作機械は持っていなかったので、実際に持っている人の意見も聞きながら、畳とフローリングなら吸引力が低くても気にならないということで、10.8Vのバッテリーを使うタイプの掃除機にしました。

電池については通常一個しか付かず、充電時間は22分とは言うものの、マキタの掃除機を使うなら電池の予備を追加購入し、一つの電池で使い過ぎて止まってしまっても、予備の電池を使いながら空になった電池を充電することでACコード付きのような連続運転もできるような体制にする方が良さそうだったので、現在は電池2個で回しています。

今回は、一応小さな10.8Vバッテリー対応の掃除機を買ったため、一般的に使える他の機器が多い18V用のものは使えないのですが、その分かなり10.8Vのバッテリーは小さいので、USB出力でスマホの充電などUSB機器が使えるようになるマキタ純製のUSBアダプター「ADP08」を購入しました。

大きさの比較用に用意したのは、アマゾンでベストセラーということで過去に購入した小さいモバイルバッテリー、Anker PowerCore 10000です。10,000mAhの容量を持ち5V 2.4Aで出力可能なものですが、USBアダプター部分は出っぱるものの、これならぎりぎりモバイルバッテリーの代わりとして携行可能ではないでしょうか(18V以上のものはこれより大きいので)。スマホ充電はもとより、写真のようにUSBの扇風機やライトをつなぐのも良さそうです。

本体の出力はゴムカバーをめくった中にあるUSB-Aタイプ一つのみですが、通電のためのスイッチが付いているのが個人的にはこの製品の気に入った点です。前の写真の扇風機はUSB端子に差せば回り、引きぬくと止まるというものですが、このスイッチのおかげで手元で止めたり付けたりすることができるようになりました。直接USBに差すライトでも同じで、明かりのON・OFFをスイッチでコントロールすることができます。以前紹介したセリアのLEDライト(USB端子に小さなライトが付いているだけのもの)を付ければ、懐中電灯の代わりとして使うことができます。さらに、本体にはストラップホールも付いているので、外で使うにはさらに便利です。

私自身はモバイルバッテリーも複数持っているので、このセットを持ち出すような事はしませんが、このバッテリーは掃除機用として必ず一つは満充電されてスタンバイしています。ふだん持ちしているモバイルバッテリーでもそこまでの頻度で充電はしないので、基本的には家のお掃除のために使うバッテリーが、いざという時にはスマホの充電や明かり、扇風機を回すなどできるようになるということだけでも、じゃまになるものでは有りません。

現在は2つあるマキタのバッテリーは一つは掃除機に装着しておき、もう一つはこのUSBアダプターをバッテリーカバーのように接点を塞ぐように装着して置いておくようにしています。実際の災害の時に役立つのかどうかはわかりませんが、今後同じような10,8Vで動く道具の中で他に日常生活の中で使えるような道具があればもしかしたらこの手のものが増えるようになるかも知れません。

このまま季節が秋から冬になった時今よりもっと深刻な状況が発生するのではないか?

2023年は8月も後半になろうと言うのに、真夏のような気温が連日続いています。先日のブログで紹介したように、今後は電気やガスについての補助金が削減される予定になっているということで、このまま連日の暑い日が続けば、ご家庭の電気料金は、昨年と比べてもかなりかかるような状況も予想されます。

今回は、そうした直近の話ではなく、真逆の季節になった場合、どうなってしまうのか? ということについて考えてみたいのです。現在、ニュースを見ていると福島原発の処理水を海に放出する事についての是非について主に報道されています。この話は結構大きな問題で、政府は科学的には処理水を海に放出しても問題はない事を強調していますが、人間の考え方というのは簡単に科学で割り切れないところもあり、最悪の場合、福島県沖で創業する漁業者の方がとった魚が売れなくなった場合、そちらへの金銭的な補助を継続的に(科学的な説明が周辺に理解されるまで?)行なうということになると、国の政策としてなかなか今までのように電気がガス、さらにはガソリンに対する補助金を継続することができるかということも不透明になります。

となると、企業だけでなく家庭内のエネルギー出費についてさらに状況が悪くなることが予想されます。一年のうちで一番電気代がかかるのは、状況により違いはあると思いますが自宅の場合は真夏のエアコン連続稼働をさせる時期ではあるのですが、冬には冬でべらぼうな暖房費がかかる地域については、今からその対応について考えておかないと大変になるのではないでしょうか。

私の場合、昨年はまだそこまで灯油は高くなかったので、暖房器具は石油ストーブにして電気代を浮かせていましたが、これだけガソリン代が高くなっているので、今年の冬はさすがに昨年のように石油ストーブを使えるのかどうか、状況は不透明です。それでも私のいる静岡では冬でも晴れる日が多いので、昼間は部屋を締め切っておけば何とか過ごせますが、そもそも毎年大量の灯油を使って常に家の中を温めているような地域では、もろに灯油値上がりの影響を受けることになります。

灯油の代わりにエアコンによる暖房を使っている場合でも、今後の見込みでは電気代も上がっていくだろうと思うので、またテレビは「暖房器具を使わないで冬を乗り切る工夫」なる特集を組んでそうした情報があふれるようになっていく未来がすでに今から見えています。

真夏の熱中症は確かに人間の生命に関わるところではありますが、冬は着込めば大丈夫と単純に言えない事も確かです。毎年年末からお正月にかけては路上生活者のための炊き出しをするケースが垣間見られますが、真夏ならお酒を飲んで路上で寝てしまっても、大雨とかで体が冷えなければ何とか大丈夫そうですが、冬はそうはいきません。当り前にエネルギーが使えなくなる生活というのは、かなりシビアでそれが今より大きな問題になっていくのは、実は真夏より冬なのではないか? という気が今しています。

私自身の中では、かなり寒い時期に電気が使えない状態で車中泊をした経験もあるので、室内でエネルギーを抑えながら暖かく過ごすためのノウハウは多少心得ているつもりですが、まさかそうしたノウハウを車中ではなく普通の生活の中で使うことになりそうな気もします。願わくば、私のこの予想が外れ、今年の冬には昨年よりもエネルギーに関する出費が下がるようになってくれないだろうかと思いますね。