月別アーカイブ: 2012年7月

新カテゴリ「単3単4充電池活用法」について

 こちらのブログでは開設当初から単3や単4のニッケル水素電池を使ったグッズの活用法について紹介させていただいてきましたが、東日本大震災で一時国内での原子力発電所のすべてが止まり、節電への流れが日常化してきたことによって新たな意味を持ってきたように思います。

 普段の生活で全ての電気を使わないということは無理ですが、車中泊の旅の中で使う程度の電気を置き換えることには可能性を感じます。以前紹介した最小の家「モバイルハウス」のような住居形態なら、それこそアフリカなどで試みられているようにある程度小さな太陽電池パネルによって小規模の発電をしながら日本の電力会社に頼ることなく電化製品が動く生活をすることも十分に可能です。さらに車の中で使う場合、車自体が小さな発電機を搭載しているということもあるので、シガーソケット経由で天候に左右されず電気を取り出すことができます。

 アフリカの住宅も車中泊のための車も、こうして蓄えた電気を蓄電池にため、利用することを前提に考えているとは思うのですが、私はあえて大きなサブバッテリーを使わずに、できる限り単3や単4型のニッケル水素電池でまかなってしまおうというのが目標としました。

 容量の小さい電池に充電し、直接入れて使える家電製品を使うことによって充電した電気を効率よく使うことができますし、1本単位で考えれば充電にかかる時間も少なくて済みます。最近の充電式ニッケル水素電池は性能が上がっていて、いったん満充電してしまえばしばらく使っていなくても自然放電によるロスが発生しにくくなっています。つまり多くのスペアの電池を用意しておくことによって、今使う電気をその都度充電しなければならないという状況からも脱却できますので、可能ならばより多くの電池をストックすればするほど外からの電気に頼らないライフスタイルを目指しやすくなるでしょう。

 このカテゴリでは今後、太陽電池や車のシガーソケット経由で充電したニッケル水素電池を使って何ができるのかということや、効率的な運用方法などを実際のグッズとともに紹介していこうと思います。


タブレット端末のためのUSBカーアダプタ選び

 個人的にはノートパソコンを旅に持っていくことができれば便利だと思っているのですが、利用の仕方によってはスマートフォンとタブレット端末との併用でも何とかなるという感じもあります。

 これから出てくるであろうWindows8搭載のタブレット端末がアンドロイド系やiPad並みの消費電力で使えるということになるならこれはこれで面白いことになりそうです。というのも、ノートパソコンを充電するためにはいわゆる小型の外付けバッテリーでは難しく、車内で充電する場合はACアダプターとインバーターが必要なのに対し、現状のiPadやアンドロイド系タブレット端末は出力が大きめのUSB電源アダプタがあれば何とかなってしまうからです。

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 そんなわけで、今回普段の車のシガーソケットに付けていたUSB電源アダプタを新しいものに変えることにしました。ちょっと怪しい中国製ですが、2つあるUSBポートのうち、5V2Aを出力できるポートと、5V1Aを出力するポートに分かれています。アダプタ自体の出力は2Aなので、2つのポートを同時に使う場合はそれぞれ1Aの出力になるようですが、iPadや大きなタブレット端末でも普通に充電できるパワーがあるということです。

 私の持っている端末ではGalaxy Tabがあてはまりますが、例えば充電しながら大型のカーナビとして使う場合も、かなり余裕を持って使うことができるようになると思います。最近はこうした高出力のカーアダプタがどこでも買えるようになっていますが、あまり小型化したものは本体が熱くなってしまうものがあります。以前、100円ショップのダイソーに売っていた5V1AのUSBアダプタを購入したのですが、機器を使用したところ相当熱を持ってしまい、すぐにソケットから抜こうとして火傷をしそうになりました(^^;)。製品が金属製ということもあったのですが、やはりいくらかの余裕があるような設計のものを購入した方がいいと思います。特に今の時期は車の中に放置しておくだけでかなりの熱を持ってしまいますから、連続使用する場合には必要以上に熱を持たないかということも使いながら確認した方がいいでしょう。

 今後の状況により、こうしたアダプターを使って普通のUSBケーブルで充電のできるWindows8搭載のタブレットが出てきたら、スマートフォンとタブレット端末を持ち、充電アイテムは統一できるようになるのでちょっと期待しています。まだタブレット端末を持っていない方もおられるかも知れませんが、私の購入したもののように2つのUSBポートをぞれぞれ1Aの出力でカバーできるというのは、スマートフォン充電以外にも外部バッテリーの充電とか扇風機のようなUSBを使ったアイテムとの同時使用もできるようになって車での旅にはかなり便利になると思います。カー用品店で見る場合は、機能の方に目が行ってしまうかも知れませんが、まずは出力が0.5Aや1Aよりも2Aのものを見付けてから比べてみてください。


5-5 もしものための認印

 最近は以前のように全ての決済に判子を使うという習慣は変わってきたように思いますが、やはり日本は判子社会という感じはまだまだあります。特に車に乗っての移動が主だと、あえて書きたくありませんが警察のご厄介になる可能性というのは当然ながらあるのですね。

 交通違反で止められる場合もあるでしょうし、事故の時もあります。事故の場合、全くこちらに落ち度はなくても、当事者であれば書類に捺印を求められます。また、これも考えたくありませんが、車上荒らしに遭遇し、被害を報告する際にも調書を取られますので捺印が必要です。

 認印がない場合でも拇印を押せば代わりになるのですが、指紋を取られることにナーバスになっている方もいると思います。全く悪い事はやっていなくても、何か大きな事件があった場合検索される大規模なデータベースに自分の指紋も登録されてしまうということにもなりますから、警察に指紋を取られていない方については、あえて拇印を押したくないと思われる方もいらっしゃるでしょう。

 そうした場合に備えるだけでなく、日常生活においては意外と認印を押す機会というのは多いと思います。荷物の受け取りを宅配便の会社や郵便局へ取りに行く場合はサインでも代用できるものの、認印があるとスムーズです。また、役所へ書類を取りに行くような場合、やはり認印がないと書類が出ない場合もありますので、手持ちのかばんの中だけでなく、車の中にも別の認印を入れておくと意外なところで役に立つことが出てくるかも知れません。

 個人的には個人認証のためには自分の署名(サイン)で十分だと思うのですが、まだ全てサインで代用できない社会であるだけに、気が付いた時にでも100円ショップや、格安で認印を作ってくれるはんこやさんを利用して用意しておくといいでしょう。また、車の中に認印があるということを覚えておけば、自宅にいて荷物がきたような場合、むしろ車から認印を取り出した方が早く対応できたりすることも私の場合はありました(^^;)。珍しい苗字の方は安く買えないということもありますが、最近では手彫りではなくパソコンのソフトに専用の機械をつなぐことでどんな複雑な文字の入った苗字でも500円以下で作ることのできるお店も存在します。作って車の中に置いてあっても邪魔になるものではなく、他人からしたら全く価値のないものですので、用意しておくことを個人的にはおすすめします。


エレコム ソーラー充電器セット DE-SCSET01WH

 単3電池を太陽電池パネルで充電できる商品はここで以前紹介させていただいた太陽工房の「バイオレッタソーラーギア」および、パナソニックのコンパクトソーラーライトBG-BL01Gがあり、私は両方とも持っているのですが、また改めて同じようなセットを購入してしまいました。たまたま楽天のエレコムダイレクトショップで、アウトレット価格でかなり安くなっていたということもあって、つい財布の紐が緩んでしまった次第です(^^;)。現状でのこの種の充電セットのベストバイは、4本の充電池を一度に充電できるGOAL ZERO Guide 10 Plus Adventure Kitだと思います。しかし物は若干大きめで、旅行へ行くような場合のバックパックの中に忍ばしておくにはいいのですが、常に携帯するわけにも行きません。その点こちらは2本単位での充電ながら、汎用端子を使っているということで、かなり自由度が高いこのセットに注目していたわけです。

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 まず注目していただきたいのが写真手前にある、単3のニッケル水素電池2本をソーラーパネルを接続することによって充電し、スマートフォンとつなげるとモバイルバッテリーとして使えるユニットの存在です。大きさはパナソニック(旧SANYO)が出していたエネループ スティックブースターにそっくりですが、それと比べると若干長さが短くなっています。そして、スティックブースターは給電しかできないのに対して、こちらの方は太陽パネルだけでなく、一般的な5V1AのUSB電源とmicro-BコードをつなげるだけでコンセントやUSB経由での充電にも対応します。店頭で出ている価格にもよりますが、コンパクトな単3電池2本タイプのモバイルバッテリーを探しているなら、とりあえずこのセットを導入してしまう手もあるでしょう。ただし、単3電池2本タイプのバッテリー共通の仕様として、携帯電話の充電には十分でも、ほぼ空のスマートフォンを充電することは難しく、メーカーでは使用中のスマートフォンの40%ほどを充電することは可能とうたっていることをお忘れなきよう。そしてもちろん、タブレットタイプの端末を充電することはできませんので、そうした用途がある場合は単3電池4本で給電するタイプのモバイルバッテリーと、そのバッテリーが十分使えるだけの充電池のストックを別に用意しましょう。

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 そして、肝心の太陽電池パネル186×103ミリとかなり大きめです。メーカーの紹介では天候が曇ってもそれなりに充電が続けられるような説明がありましたが、写真で隣にあるバイオレッタソーラーギアでは充電中になっているような室内の光が直接当たらないような場所において、DE-SCSET01WHではパネル裏にある給電できているかを表示するパイロットランプおよび、モバイルバッテリー側の充電状況を示すランプも点灯しませんでした。ここらへんはパナソニックのBG-BL01Gのように、最初は晴天時でないと動作しにくい感じなのかも知れませんが、パネルの出力は大きいので、日光が差している時には充電時間は早くなることが予想されます。また、BG-BL01Gのような一体型ではなく、太陽電池パネルとモバイルバッテリーが分かれていることもあり、充電池自体が日光を浴びて熱くなってしまうこともなく、満充電の際にはモバイルバッテリーのほうで確認できるというメリットがあります(BG-BL01Gの場合には充電終わりのタイミングは本体で確認できません)。

 パネルには簡単なスタンドが付いているので、セッティングも容易です。モバイルバッテリーへの出力は普通のUSB端子なので、付属のモバイルバッテリーを使わずに、USB経由で1本単位から単3および単4電池を充電できるNC-MDU01が何のアダプタも使わずに直結できるのが大きなポイントになっています。他の製品では単3電池を2本ずつしか充電できないところですが、これなら単3単4のどちらのタイプの電池も1本のみの充電ができます。ただ、NC-MDU01は付属コードが数センチという短さで、これだと本当に直結という形になってしまうので、100円ショップでも売っているUSB延長コードを合わせて導入しておくと便利です。

 一通り試した結果、それなりの日差しがないと使えないというものであることがわかりましたが、安く購入できるならモバイルバッテリーの使い勝手だけでもあると便利な印象ですし、すぐ通える充電池も2本付いています。私は最初の写真のバイオレッタソーラーギアとセットで導入し、都合同時に4本充電できる感じにしてしばらく持つことにしました。同じようなものをいくつも買って莫迦みたいという自虐的な感じはあるのですが(^^;)、よくある太陽電池パネルとリチウムイオンバッテリーが一体化したような製品よりは長く使えるものなので、すぐに充電できないからとイライラしないで気長に使うよう心掛けるのがいいと思います。


ドコモ「らくらくスマートフォン」はどこまで使えるか

 以前のエントリーで書かせていただいたように、現在普通の携帯電話を使っている方が全てスマートフォンに変わることというのはあり得ない事だと思います。しかしながら、そもそもデータ通信を含めた毎月の利用料が増えてしまうスマートフォンへ従来契約者を移行させたいという携帯電話会社側の思惑は働いています。そんな中、NTTdocomoから出てきたのが、それまでは単に電話とメールだけで済ませていた高齢者層へスマートフォンを普及させるための「らくらくスマートフォン」(E-12D)の存在です。

 これを書いている段階でまだ発売されていないということもあり、具体的には言及できないものの、通常のスマートフォンは使いづらいと思われている人にとっては考えられた工夫が随所に見られます。従来のスマートフォンのようにちょっと触っただけでボタンが押されてしまうことのないよう、押した感じを持たせるようなセッティングになっているのは、むしろ普通のスマートフォンでも採用していただきたいくらいです。

 ただ、注意しなければならない点は、このスマートフォンはandroid4.0であるものの、他のスマートフォンのようにgoogleのアカウントを登録してメールサービスのGmailやスケジュール管理、google playを使ったアプリのインストールなどができない仕様になっています。これは、現在深刻な問題になっているスマートフォンを狙うウィルスを最初から入れないための苦肉の策といえるでしょう。それだけでなく、あくまでドコモが提供するdメニューからダウンロードできるアプリのみでデータ通信料をコントロールできるため、従来のドコモのスマートフォン用のデータ通信料金より安い月額2,980円という独自のデータ通信用料金を実現しているというわけですが、さまざまな媒体でスマートフォンの便利アプリが紹介されても利用できないので注意して下さい。また、このスマートフォンを契約しようと思っている方の中には、中に入っている通信用SIMカードを従来のスマートフォンに差し替えて安いデータ通信料金を利用しようと考えている方もいるかも知れません。しかしながらその辺の対策はすでにされていて、らくらくスマートフォンに入っているSIMカードを別のスマートフォンに入れ替えてデータ通信をしたら、その時点でデータ通信料金は月額5,460円に変更されてしまいます。あくまで安い通信料金はこの端末に限っての話ですのでその点もご注意のほどを。

 それから、一般的なアプリの導入に関しては、パソコンを使ってアプリをダウンロードし、microSDカード経由でらくらくスマートフォンにインストールすることもできるという話もあります。しかし、そういったことをするためにはそれなりにパソコンを使い込んでいる方でないと難しいので、このスマートフォンを購入される方のほとんどは、ドコモから提供されるサービスをそのまま利用するという使い方が中心になっていくことになるでしょう。

 個人的には、これが白ロムとして売られた場合、ドコモ以外のデータ通信ができるように通信設定を変更できるかどうかということですね。IIJmioやb-mobileのSIMが使えるなら、例えばデータ通信のやりたい人にとりあえず持たせても月額千円以内で納まるわけですし。ただし、この点についてもspモード以外での通信設定は使えないような説明がネットに上がっているので、今のところ期待は薄いようです。基本的には従来の携帯電話の「らくらくホン」でメールやネットを積極的に楽しんでいる人が、スマートフォンでさらにさまざまな情報にアクセスしたいという場合には便利に使える端末だと思います。


旅先で出会う本もある

 先日、インターネット環境がない知り合いから50冊以上という大量の書籍購入を頼まれ、膨大な量のリストをパソコンに打ち込みながら注文する羽目になりました(^^;)。さすがにものすごい量なので、入力するにも結構時間がかかり、一日仕事になってしまったのですが、さていよいよまとめて注文しようとパソコンの画面上をクリックしたらことごとくエラーメッセージが出てきてしまって参りました。

 購入先のサイトはアマゾンだったのですが、カスタマーセンターに電話して聞いたところ、私のように膨大な量をまとめて注文する人がいないのか、だいたい注文数20点を超えるとエラーになって注文できないことがあるというのが確認できているとのことで、しょうがないのでいったんカートに入れた商品を出し入れしながらやっとのことで注文をし終えました。

 その際、知り合いがどこから調べてきたのか、リストに挙げられていたものの一つに、どこへ行っても商品として出てこなかったものがあったのでさらに調べたところ、ダウンロード販売の電子書籍だったのでした。さすがにネット環境のない知り合いには読めない本であるということで、これだけは注文しても駄目だと知らせたのですが、今後電子書籍が当たり前になってきた場合、こういったアナログ派の人たちは読みたくても読めない本が増えてしまうかも知れず、これからどうなるのかなとちょっと不安になりますね。

 それでも、今回のように決まった品物を注文するのにはインターネット経由で直接注文するほうが新刊書も古本でも楽でいいですが、電子書籍ではない紙の本というのは、ふと旅先で立ち寄ったお店でびっくりするような出会いをすることがあります。私はこうした出会いに魅力を感じる人がいる限りは、紙の本が廃れることはないと信じたいのですが。

 車で出掛ける場合、なかなか街の古くからある古本屋さんを巡るというのは事前にリサーチをしてから出掛けるのは難しいかも知れません。そこまでする気もないという場合でも、ブックオフのような近郊地区にある大型の古本屋さんでも興味ある本が置いてある場合があります。

 私の場合は土地のガイドブック替わりに郷土資料の類を見付けて、その本で紹介されている場所を巡るなんてこともあります。そうでなくても105円で売っている本の中で面白そうなものを見付け、旅の途中で時間が空いたり、夜眠れない時にでも読んでみるというのもいいでしょう。案外そうして出会った本の方が、人生の中で忘れがたい本になったりするかも知れません。旅先でちょっと時間が空いた時にでも、手近なところにある本屋さんを訪れてみるのはいかがでしょうか。


暑さが我慢出来ない場合は

 世の中で節電の流れが来ている前から、私自身はエアコンなしの扇風機のみの生活を続けています。しかしながら、日中あまりに太陽が照りすぎると家の中に熱気がこもってしまい、なかなか抜けていかないような状況が起きます。

 こうなってくると、もう扇風機を最強にしても体には生暖かい風が当たるように感じるだけで、ただただ暑いだけの場所となってしまいます(^^;)。それでも、何とか夏を乗り切ることができるのは、しっかり入浴ができるからです。

 入浴でもシャワーでもいいですが、体を洗い流してすっきりすれば、入浴する前は単に生暖かい風にすぎなかった扇風機の風がいくぶんかは心地よく感じることができるようになります。そして、就寝時には氷枕や小さめの冷却パッドを総動員して、タイマーで扇風機をかけて寝ることにしています。寝る前のさまざまな工夫はもちろんですが、やはりちゃんと入浴やシャワーを使えているから乗り切れるのですね。

 そういう意味で言うと、車中泊する場所を選定する際、寝る前に温泉やスーパー銭湯、簡易シャワーなど汗を流すことができるかというのがこれからの季節に車中泊をする場合のセオリーと言えるかも知れません。高速道路のサービスエリアで仮眠を取る場合も、新東名のサービスエリアには24時間利用可能なシャワー室と休憩施設を備えた「ドライバーズスポット」が多くあります。こういった施設のある場所で仮眠中に、どうしても暑さに我慢できなくなったら一時的にシャワーを浴びて外気に触れ、体のほてりを取りながら扇風機をかけて車の中で寝るといったパターンが踏めます。

 高速道路でない道路を旅するような場合、必然的にスーパー銭湯で休息を取るというのがパターンになるかも知れませんが、休憩場所はあるものの、雑然とした雰囲気が苦手という方もおられるでしょう。現状では暑さに耐え切れなくなる前に入浴し、さっぱりしてから車内で寝るようになるでしょうが、個人的にはスーパー銭湯やシャワー設備のある郊外型のネットカフェが夏季限定でも基本利用料+宿泊料で店内に出入り自由なんて車中泊プランを出してくれるとありがたいのですが。


「車内でうちわ」のすすめ

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 写真はたまたま配っているのをいただいた、これを書いた当時に公開していた映画のPRのために配られたうちわです。別に映画の宣伝をするわけではないのですが(^^;)、さすがにテレビとのタイアップであらかじめ観客動員が見込まれているのか、こうしたうちわでも単なるボール紙をくりぬいたものではなく、ちゃんとしたうちわのミニチュア版になっています。

 写真のように、このくらいの大きさのうちわだと、きっちりサンバイザーに挟んでおけるというのがポイントです。夏真っ盛りともなると、エアコンを最大にセットしてもすぐに車の中は涼しくなりません。人工的な風を送り込んで車内の空気を循環させたり、エアコン吹き出し口から出た冷気を効率よく自分の傍に送るものとして、こうしたうちわを用意しておくと、運転の合間に使ったり、助手席にすわっている場合は走行中のエアコンの冷気を効率的に使えるということで、この季節には用意しておくと便利ですね。また、複数の方々と乗車していると、人によってはエアコンの冷気が苦手ということもあるかも知れません。その場合はエアコンの出力を抑え、風の量だけうちわで風がほしい人だけ出すという技も使えます。

 車内で風を起こすという事で言えば、こういう時にこそ電池やUSB端子経由で動く扇風機を使えばいいのにという事もあるかも知れませんが、用意しておけばすぐに取り出せ、電源の心配もなく必要な場合に必要なだけ風を送り出せる手動の風というのも微調整が効きやすいので、状況によって使い分けるといいでしょう。これからの季節には、写真で紹介したようなうちわはいろんなところで配られる場合が多く、観光地ではもらってもらいやすい広告媒体として配られる事が多く、わざわざ用意しないで出掛けても、現地で調達ができるかも知れません。車の中で暑ければエアコンの出力を上げればいいとはいうものの、このような手段を工夫して、ガソリンを節約する試みも行なってみる価値はあるかも知れませんよ。


チャージのいらない電子マネー「QUICPay」のメリット

 普段電子マネーを使っている方については自分の携帯電話やスマートフォンを選ぶ際におサイフケータイ対応のものにしておくと、財布を持たなくても携帯やスマートフォンさえ持っていれば交通機関の利用や買い物まででき、さらに利用金額の管理も端末内で表示してくれるので便利に使われている方も多いことでしょう。

 私の場合はとりあえずそうした電子マネーを導入はしているのですが、普段電車もバスも使いませんし、それほど電子マネーが活躍する場がありません。それでも、サイフを忘れたりなくなったような場合でも買い物などができる手段があればもしもの時の助けにはなります。

 一般的に電子マネーというのは、チャージという入金処理のための手続きが必要で、外に設置されている機械に直接現金を投入することでチャージしたり、端末内で登録していたクレジットカードから端末で操作したりします。どちらにしても、使う前にいくらかのお金を電子マネーに変換して導入する必要があるわけで、いったん電子マネーに換えたものについては現金に戻すことができないことから、日々使っていないと使わずに余ってしまった時に勿体無いと思われることにもなります。普段から電子マネーを使っていない人がどれくらい使うかわからないまま多めの金額をチャージして、結局使わないまま残ってしまうことのないよう、効率的に旅先で使う方法について考えていくことも旅を楽しむためにはやっておいた方がいいかも知れません。

 今回紹介する「QUICPay」は、クレジットカードと連動して使える後払い方式の電子マネーです。クレジットカードほど多くの店で使えるわけではなく、限られた加盟店でしか使えないので、利用する場面を選ぶということはありますが、国内の主要コンビニエンスストア(ミニストップ・サークルKサンクス・ローソン・セブンイレブン・セイコーマート)で使えるので、旅先でのいざという時には対応は十分可能でしょう。また、車の旅の問題としてガソリンスタンドがありますが、現状ではENEOS、昭和シェル石油およびエクスプレスのセルフスタンドで利用できます。ただ、エクスプレスではより安全に決済できるキーホルダー型の決済装置であるスピードパスの方が安価に給油できる可能性があるので、エクスプレスのセルフスタンドを旅先でよく利用するような方は、ご自身のクレジットカードでスピードパスを登録することをおすすめしておきます。

 クレジットカードでの決済との違いは、店員にカードを渡さなくてもいいということがあります。悪意のある店員にカードを渡してしまうと、スキミングやカード番号を記憶されて不正使用される恐れが出てきます。しかし電子マネーの決済は、読取装置の上にのせるだけなので、自分で使っているうちは不正利用される恐れはありません。もし携帯自体を盗まれたり落したのを拾われて使われてしまったとしても、一回の買い物で2万円までという制限があるということで、クレジットカードほど高額の品物の購入に使われるということはありません。もちろん、そういった際には早めの連絡は必須です。使った金額は登録したクレジットカードの決済で翌月に引き落とされるので、それまでにきちんと届けを出すことが肝心です。これは現金を落とした時と比べても安心であるということにもなります。

 ただ、QUICPayを使うためには、登録できるカードとできないカードがあります。今使われているカードで登録が可能な場合は、利用した分が普段利用のカードとして認識されるのでポイントをためておられる方は便利に使え問題ありませんが、そうでない場合でQUICPayが使いたいと思われた場合は、改めて登録できるクレジットカードを追加で契約する必要があるのが厄介といえば厄介ですね。そして、今まではおサイフケータイのアプリとしてQUICPayを使う方法について紹介させていただきましたが、専用のカードという形で持つこともできます。iPhoneなど、元からおサイフケータイ機能がないスマートフォンと併用される場合には、こうしたサービスを利用し、ケース内に忍ばしておいて使うという手段もあります。

 このようにQUICPayは、日常的に利用する場合はもちろん、普段全くクレジット決済をされない方についても入れておけばいざという時に頼りになるものです。クレジットカードとの使い分けを意識しながら、旅先での使い過ぎにも気を付けて導入するのもいいのではないでしょうか。


「冷気まもるくん」購入して試してみました

 先日紹介した、従来の保冷剤よりも高い温度(約6℃)で凍るという、「冷気まもるくん」という保冷剤をようやく購入することができました。ブログを読まれた方からの情報により、上新電機の店舗内で、ワゴンセールの中にあったのを発見しました(^^)。

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 写真の通り2個買ったのですが、店舗での売価は1個980円でした。2個買ったのは、普段は冷蔵室に入れておき、日ごろの冷蔵庫の消費電力を節電し、停電してもしばらくは冷蔵室の温度が上がらないように推奨される量を用意するためです。とりあえず1個は冷蔵庫の冷蔵室にある冷気吹き出し口のそばに置いたところ、本当に氷点下でもないのに中の液体は5時間くらいで凍りました。わかっていたこととは言え、実際に凍るというのはすごいですね。と、改めてこの保冷剤の特徴を実感した上で、実践に役立つのかどうか試してみることにしました。

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 自宅で安物のクーラーボックス(小サイズ)の中に冷気まもるくんを入れ、冷蔵庫の製氷皿(約2皿分)で作った氷をまとめてビニール袋に入れたものと、こちらは凍らせた小さめの保冷剤を一緒に入れました。実際の旅では氷とか凍らせたペットボトル飲料くらいしか現地調達は難しいと思いますので、このくらいで十分でしょう。ちなみに外気温は24℃くらいとかなり涼しめです。クーラーボックスは開閉を繰り返すと冷蔵庫と同じで中の温度が上がってしまいますので頻繁に開けることは避け、日に当たらない場所に置いたまま根気強くテレビを見ながら待ちます(^^;)。

 やってみて、冷蔵庫の中と比べると明らかに凍るまでのスピードは落ちますが、8時間経過の時点で何とかほとんどクーラーボックスの中で凍らせることができました。この時点でまだ氷は半分くらいは残っていましたので、少なくともこの状況は維持できるように思われました。これが直射日光の当たる車内だとしたら同じように凍らせるのは厳しいと思いますので、夕方か夜に氷などを仕込んで翌朝までのつもりで徐々に凍らせればいいでしょうし、準備ができていれば凍らせた状態の冷気まもるくんを用意し、氷などを補充しながら凍った状態を保持する方が簡単なように思います。

 今までは氷をクーラーボックスに補充したとしても、氷が溶けてしまったらそれまでだったものの、保冷剤が凍っている間はクーラーボックスの中が低温に保たれますので、クーラーボックスの管理がかなり楽になるのではないかと思います。そして、これならたとえ途中で保冷剤自身が溶けてしまったとしても、再度氷などを補充すれば電気やガスなどの力を借りずに保冷剤を凍らせることができるメドが立ったということで、今後の夏のお出掛けが楽しみになってきました(^^)。

 入手のためには今のところ私も実物があるのを見たのは上新電気でしか確認していないので、近くに店舗がない方はなかなか手に入れられないかも知れませんが、逆に旅行の途中に購入して、旅先で凍らせるといった使い方もできると思います。普段は冷蔵庫の冷蔵室に入れておけば計画停電対策になりますので、持ち出す際には常に固まっている状態で持って行くようにするのをおすすめします。