月別アーカイブ: 2019年7月

浜松周辺の観光・車中泊で注意したいこと

ネットでの発信は地域に関係なく全国および全世界に情報を発信できますが、逆に地方のローカルニュースはなかなか全国に伝わりにくいものです。学生が夏休みに入り、お盆の時期になれば全国で車が大移動を始め、早朝でも深夜でも通行することもそう珍しくはないと思います。

実は、2018年の10月頃から浜松駅周辺から浜名湖の近くの鷲津駅近くまでのかなりの広範囲において、ブロック片などの置き石が繰り返されています。さらに同地域では放火と見られる火事も起きていて、地元ではかなりナーバスになっているようです。

高速道路で静岡県を通過するだけならそこまで神経質になる必要はないかと思いますが、浜松周辺は観光地もあるので、この地域を目的にやってくる方は、注意が必要でしょう。というのも、置き石が発見されたのが新しい事例では午前3時50分頃ということで、深夜に置かれた可能性が大きいのです。

こうした事をやる人というのは、もしかしたら浜松や湖西市周辺で車中泊をしている車について、何らかのいたずらをするような事も無いとは言えません。これは、浜松だけの事ではありませんが、仮眠にしろ本格的に寝に入るにしろ、夜から早朝まで車をどこかで停めて車中泊する場合には、車の中で起きてそのままエンジンを掛けて出発するということはできれば控えた方がいいです。

過去にあった事件では、タイヤを全てジャッキアップして盗まれたのを気付かないまま車を動かそうとしたケースもあったと言います。そこまでひどくなくても、タイヤをパンクさせられていたり、もっとたちの悪いのだと車を動かすと何かを踏みつけるようにセットしておくという悪いのもいるかも知れません。

また、これはいたずらではないですが、車の中に小動物が入ってしまって動かしたら別の意味で大変なことになってしまったというケースもあるようですので、朝の出発前には猫対策に車をバンバン叩いて(いわゆる「猫バンバン」)車の下や中にとどまっている小動物を追い出したり、改めて車の周りを点検し、石やその他のパンクや破損を誘うものがないか、あったらどかして出発してもいいですし、こうした事を根絶させたい場合で時間があるなら(状況見聞などで時間を取られるので)、しっかり警察に通報するという選択肢もあります。

どちらにしても、今回紹介したように特定の地域で同じような道路へのいたずらが頻発しているというのは、やはりドライバー同士で気を付けつつ、もしそうした置き石行為をしているところを目撃およびドライブレコーダーで撮影したら、できれば犯人の検挙のためにも、ぜひ近くの警察へ届出ていただきたいと思います。

ちょっと車が凹んだぐらいならお金での解決ができますが、その置き石が引き金になって死亡事故にまでつながることも十分ありえます。夏休みというのは一部の人たちにとっては特別の期間で、普段は起きないような事をやってみようと思う人も出てくるかも知れません。個人的にはいわゆる性悪説は取りたくはないのですが、車の旅で自分の知らない所へ旅に出掛けた際には、近所で走っている時とは違う注意の仕方をする必要もあると思いますので、十分に気を付けて防げることがあるなら、その労力を惜しまないようにしたいものです。


暑熱順化が夏の車中泊のカギか?

東海から関東にかけて梅雨明けの声を聞くことになりました。晴れるようになると、日中は猛烈な暑さになり、さらに夕方には大気が不安定になり、雷を伴った大雨が降り、夜は蒸し暑くなるという天気にこちらではなっています。

蒸し暑い日本の夏に対してはクーラーのある部屋で休むことが熱中症にならない方法だということで外に出られないような状況になっている人もいるかも知れません。そうした生活というのはある意味ではいいと思うのですが、単に外出するだけでなく、外でレジャーをしたりキャンプや車中泊で夏の暑い盛りにクーラーを使えない状態で寝るような状況になった場合、暑さを体感しないでまともに暑さにやられてしまうと、それが体調を崩す原因にもなりかねません。

特に今年の状況は、それまで雨や曇りの日が多く、東京などは梅雨明けがかなり遅くなるなど、涼しい日々が続いていたのに急に暑くなったことで、体が暑さについていけなくなるような形で体調を崩してしまうケースがこれからは心配になってしまいます。

そこで、勧められていたのが「暑熱順化(しょねつじゅんか)」という暑さに体を慣らす行動です。元々人間の体というのはある程度は暑さに対応できるようになっており、汗をかいたり皮膚の血流を増やすことにより体温の上昇を抑え、さらに汗として出てしまう塩分についても、汗をかく人は体外に出てしまう塩分の割合が少なくなり、その分の塩分が血液中に再吸収されることから、汗をかかない人よりも脱水症状を起こしにくい(体の塩分が少ないと体に水分をつなぎとめておくことができないので脱水症状を起こしやすいのです)という情報もあります。

蒸し暑くなったからと言って、一日中クーラーがある部屋でずっと生活をしていると、部屋から出ない場合にはほとんど汗をかかずに済んでしまうということがある反面、外に出てあまりの暑さだった場合に体がだるくなったり、夏バテの症状も起こしやすくなってしまいます。

そこで、この時期に必要なことはある程度汗を流して自分の体を「暑熱順化」させることが大切になっていくのです。これからの時期、車で出掛けた際には好んで車中泊をやる人だけでなく、どうしても目的地にたどり着けずに車の中で仮眠を取らざるを得ないという場合も考えられますので、「車中泊をしない自分には関係ない」ということはなく、この夏に車で長距離の移動を計画している人にとっては、今のうちから自分の体を暑さに慣らしておくことを考えておくべきだと思います。

具体的には、「やや暑い環境」で、「ややキツいと感じる」運動を1日30分行なうことで汗をかくようにする事が推奨されています。ウォーキングや自転車での移動というのが誰にもできることですが、お風呂に入って汗をかくようにすることも良いと言われています。当然、そうした運動の際にはきちんとした水分補給が大事になりますので、運動をする場合や夜寝る前にはしっかりと水分補給を忘れないようにしましょう。

こうして、たっぷり汗をかいた後は、しっかり着替えるようにしないと汗が冷えて逆に体が冷えてしまいますし、何より不快になりますので、水分補給を含めたこまめな体をケアをこの時期にはしつつ、いざという時の車中泊にも体調をくずさない体を作ることを目指しましょう。


ほんのちょっとの判断の遅れで後味の悪い事に

昨日は、鈴鹿サーキットで行なわれる恒例のレース「鈴鹿8耐」が行なわれました。昨年までは衛星放送のTwellVで生中継しているのを見ていたのですが、今年から放送するのがBS日テレに変わり、巨人戦をはさんでの中継にちょっとした違和感を感じながらゴールの瞬間を固唾を呑んで見ていたのですが、今年のレースではチェッカーフラッグが振られることは有りませんでした。

レースは「カワサキ」「ヤマハ」「ホンダ」という国内トップのワークスマシンがずっと競っていて、最後までどこが勝つかわからないような状況だったのですが、終了前に起きた数々のトラブルの対応を巡って、非常に後味の悪い結果になってしまいました。

レース終了一時間を切る中でトップのホンダをカワサキがかわし、トップに立ちました。カワサキのスピードはホンダやヤマハを凌駕するもので、このまま行けばカワサキの優勝は間違いないと思われたのですが、途中で3つの大きなトラブルが有りました。一つは、バイクの部品が路面に落下していて、走っている一台がその部品にまともに乗り上げてしまい火花を散らしながら転倒したのですが、たまたまその転倒したバイクのすぐ隣をトップのカワサキのマシンが走っていました。ぎりぎりで転倒したマシンをかわすことはできたものの、落下物を発見した時点で何かできることはなかったのかとまずは思いました。

その後、無事にレースは進んだもののコースの一部で雨が降り出し、何やら不気味な予感をテレビ観戦している側にも感じさせる状況になりました。そんな時、レース終了5分前に次のトラブルがやってきます。

上位を走っていたスズキのバイクが突然煙を吐き出し、コースにオイルを撒き散らすようにして走る様子がテレビに映し出されました。ライダーの気持ちとしては「あと5分なのに」という気持ちがあってエンジンが壊れるほどの大きなトラブルにも関わらず、すぐにコースアウトすることをせずに、結果として結構な距離のコースにオイルを撒き散らしていきました。テレビ解説者は、この時点で雨の心配もあるし暗くなってきたのですぐにレッドフラッグを出し、ペースカーを出してここまでの結果で順位を確定させるべきだと言っていたのですが、そうした対応を運営側は行ないませんでした。そしてレース終了の1分間に最後にして最大の悲劇が起こってしまったのです。

レース終了一分前にカワサキがトップでホームストレッチを通過して周回を終え、ほぼ優勝を確信したカワサキでしたが、たまたま前のトラブルでスズキがオイルを撒き散らした地点を通過した際に、恐らくそのオイルに乗ってしまったのだと思いますが、まさかの転倒になってしまいました。その前後(転倒する前だったのか後だったかはテレビ中継ではわかりませんでした)、運営側はレッドフラッグを出しペースカーを出しました。この時点でまだレースは終わっていません。

後から発表されたのですが、この時点から5分以内にカワサキがピットに戻ることができれば優勝だったのが、マシンのダメージが大きかったためか動かすことができず、結果は何とカワサキはリタイヤ扱いになって入賞すらできないという裁定になってしまったのでした。

もし、運営側がスズキの起こしたトラブルが発生した時点で、他のマシンの転倒の危険性をきちんと認識していれば、終了5分前にレースは中断し、その中断時の順位でレースが確定していたはずなのですが、終了のタイミングぎりぎりでレースの流れを切ることが忍びなかったのか、レッドフラッグを出すタイミングが遅れたことで、さらに状況は悪くなってしまいました。

最終的にはヤマハの5連覇という偉業でレースの幕は降りましたが、オイルを撒き散らしたのがスズキで、ヤマハ・ホンダ・カワサキの優勝争いだっただけに、多くの人からすると納得がいかない結果になったのではないでしょうか。レース終了後は多くの車が帰途につくことになると思いますが、鈴鹿サーキットからの高速道は渋滞の名所であるため、帰る人たちの間でイライラしていることが原因で大きな事故が起こらないか、そんな事も心配されるような今回のレースでした。

モータースポーツの場合、最後までコケなかったチームが勝つことは間違いなく、実際レース終了間際で転んだのはカワサキだけだったという意味で、チームが反省する部分もあるでしょうが、今回の場合は運営の対応によって全く違う結果になった可能性が高いということで、改めて全ての人が納得する裁定をきっちりと早急に下す必要があったのではないかと思えます。

恐らくこのニュースは他の注目度の高いスポーツニュースに埋もれてしまうかも知れませんが、8時間という耐久レースで、チーム同士がぎりぎりのところで鍔迫り合いを繰り広げてきた素晴らしい途中までの経過があっただけに、最後の5分間で運営によって複数の結果が考えられるような裁定を出したということは重く考えるべきです。

これは、単なるスポーツの問題だけではなく、私達の生活の中でもまれではありますがあることなのですね。何か自分が失敗をやらかしてしまった場合、自分の責任だけで済む状況ならいいのですが、学校や仕事上で多くの人が関係するような中で起こった失敗の場合、その事をできるだけ早く報告することで、その粗相を同僚や上に立つ人との間で共有できるので、自分一人では解決できないような失敗でもその影響を少なくすることは可能です。しかしそうした申告を後回しにしたり、嘘の証言をしたりすることによって、正しい対応を個人や組織が行なうことができなかったとしたら、確実にその人たちは信頼性を失なってしまうことになります。

具体的な誰でも起こしそうなリスクとしては、車で事故を起こした場合、何もなかった事にしようと逃げたり、うその申告をしたりすると、大概はそうした不正は見抜かれるものですので(保険会社の査定の方々はそうした点ではプロなので、その場しのぎの嘘や隠蔽工作を行なった場合など)、そうなったらさらなるペナルティが待っているということにもなるでしょう。もし、ついその場で悪い事をしてしまっても、その後の対応が早ければ早いほどダメージは少なくなります。アクシデントは思ってもみなかった所で起こるものですが、もしこの夏自分に起こってしまっても慌てずに正しいと思える対応を心掛けるようにしたいものです。

(2019.7.30 追記)

2019年の鈴鹿8耐の最終結果ですが、上で書いている内容とは変わった内容で確定されたので、ここで紹介します。上のような結果で暫定の表彰式が現地で行なわれ、翌日の新聞でも「ヤマハが5連覇」と書かれていたのですが、カワサキ側から抗議が提出され、レースディレクションがこれを受理し、検討の結果、「レースリザルトについては、赤旗掲示前にラップリーダーならびにラップリーダーと同一周回のライダーがフルラップをこなした時点のものを採用する」という規則に則り、終了1分前の時点でラップリーダーだったカワサキが優勝という最終判定になりました。

このようなぐだぐだの結果でカワサキの鈴鹿8耐の26年振りという勝利の味が違ったものになってしまったのは本当に残念でしたが、この判定がレース直後に行なわれていればという点はあるものの、多くのファンがすっきりとした気持ちで満足できるものとなったことについては良かったと素直に思えます。


ネットショッピングの商品説明はじっくり見よう

ステンレスの断熱真空ボトルの今シーズンの動向をその実勢価格と性能のバランスで色々見ているのですが、今回はAmazonのサイトを見ていて、ちょっと違和感があったのでここで紹介するとともに、注意喚起をさせていただきたいと思います。

Amazonで目的の商品を絞り込む場合、検索窓にキーワードを打ち込んで品物を絞り込むことができます。私の場合、特定のメーカーの真空断熱ボトルのリストから選ぼうと思い、たまたま「サーモス 水筒 500」という500mlタイプのボトルを探してみたのですが、普通はそれでサーモスの500mlのボトルの全容がわかると考えてしまいますが、実際のところそうではないことがわかってきました。

並んでいる商品の題名の隣に小さい文字で「スポンサープロダクト」と書かれた商品が一番初めに出てきたり、途中の並びに入ってきたりするのですが、これはAmazon自体が売り出す商品ではなく、Amazonを使って自社の商品を売り出す出品者がお金を払って自分の持っている商品を検索して「アマゾンおすすめ商品」(デフォルトでの検索結果として設定されている場合が多い)の一覧が出てきた場合、「スポンサープロダクト」の商品が出てくることが多いようです。

それでも、一般出品者がサーモスの商品を新品で出してくれるなら、Amazon本家より安く購入できる可能性もあるわけで、全て悪いということはないのですが、今回検索して出てきた商品の中には、明らかにサーモスの製品でないのに商品の題名に「魔法瓶 サーモス 水筒500ml」というようなキーワードを使い、サーモス製品を探しているにも関わらず全く関係ない商品をサーモス製と誤解させるようなものがありました。

こちらは単なる購入する側である立場に過ぎないので、こうした誤解を起こさないようにまずはサーモスのホームページから製品のラインナップを確認した上で、確実にメーカーの品を購入するように気を付けるしかないのですが、こうした出品を広告収入のために許しているとしか思えないアマゾンの姿勢にも疑問を持ってしまいます。

私自身、知り合いから真空断熱ボトルの購入を相談された場合、基本的には日本国内の三大メーカーである「象印マホービン」「タイガー魔法瓶」「サーモス」から選ぶ事をおすすめしますが、そうしたアドバイスをしても、ネットで検索してキーワードにこれら大手メーカーの名前を配置された「非大手メーカー」の製品を誤って購入してしまう可能性は0ではありません。

個人的には安いステンレス真空断熱ボトルにも意味があると思っていて、あえて保温能力が低い製品を手に入れて使うこともあります。それは、特に高価な煎茶を外でいただくような場合、沸騰したお湯を朝に入れて持って行った場合、大手メーカーの保温性が高い製品だとお昼になってもほとんどお湯の温度が冷めないため、60℃~70℃くらいまで冷まして香りを楽しみたいと思っても、いったん別の容器に入れて冷まさなくてはなりません。そうした用途の場合は、あえてカタログの数値を見て確認し、自分がお湯を入れる時間とお茶を飲む時間に合わせて煎茶を飲むのに適した温度にしてくれるボトルがあれば、むしろそちらの方がニッチな用途ではあるものの安物の方が使える場合もあるというわけです。

煎茶専門のお店ではお店で使っている魔法瓶の冷め方を計算し、時間とともにローテーションしながら使っているところもあります。それだけボトルの世界は奥が深いとも言えるわけで、そんな事を考えながら自分に適したボトルを探している時に、全く興味のない製品を検索結果として出されても迷惑なだけです。

実はそういうところがネットでショッピングをする場合の落とし穴になり得ると思うのですが、現在でもそうした事があるということになると、やはりユーザーの方で気を付けるしかありません。基本的にはネットで購入するにしても直接ショッピングサイトだけの商品説明や評価だけを鵜呑みにせず、場合によってはそれと同じ型番の製品はあるかどうか、きちんと確認した上で購入するように手間を掛けることも必要ではないでしょうか。


観光地のロケーションで「コーヒー」は危険?

夏休みに入り学生を中心に観光地へのお出掛けを計画している方も多くいるのではないかと思います。このブログでは車中泊のための道具を紹介した項目もありますが、どこでもそうした道具を使っていいわけではなく、あくまで現地での指定や現地の方の指示に従ってトラブルを避けることを奨励しています。

日本でも来年にやってくる東京オリンピックだけでなく、ラグビーのワールドカップが今年に開催されることも有り、海外からの観光客が日本の有名な観光地にどっとやってくる可能性がありますが、特に京都では一昔前から比べると海外からの観光客は相当増えている印象があり、中途半端な市バスの停留所では有名な観光地まで行く観光客でバスがいっぱいになっていて、いつまで待っていてもバスに乗れないような事も起こっており、特に市バスを日常の足として使っている住民の方にしわ寄せが来ているようなところがあります。

こうした傾向は日本だけのものではなく、世界の有名な観光地でも同じで、先日のニュースでお目にした方もいるかも知れませんが、新しい条例で海外旅行客が高額の罰金を支払った上で退去を宣告されたということが配信されました。

その場所とはイタリアの水の都「ベネチア」で、人口5万5千人のところに年間3,000万人の観光客がやってきて、一部の観光客のマナーの悪さに困っていたということで、新たに条例を作ったということです。その内容というのは、特定の場所における戸外での飲食、噴水での水浴び、公共の場で上半身裸になることなどを禁じ、違反者には多くの場合、厳しい罰金が科せられるものになっているのですが、今回はその条例が適用されて罰金を科すことになったのです。

摘発されたのはドイツからやって来たバックパッカーで、恐らく彼らはどこへ行ってもそのロケーションの中でキャンプ用のコンロを使ってお湯を沸かし、コーヒーを淹れて飲むのが当り前だったのだろうと思います。しかし、観光名所「リアルト橋」の石段で同じようにコーヒを飲んでいたのがベネチアの条例における「戸外での飲食」という項目に引っかかり、通行人によって警察に通報されたのだそうです。逆に言うとそこまで観光客のマナー違反の行動に困っているということなのでしょうが、このように全世界にこのニュースが配信されたことで、ベネチアを観光する場合に気を付けなければならないと思う人が増えるはずで、その点はベネチア側の想定通りのニュースとして配信されたと言えます。

しかし可哀想なのが、その対象としてピックアップされてしまったバックパッカーたちです。今回の行動における罰金というのは950ユーロで、日本円で約11万5000円ということで、お金をできるだけ使わないで世界中を旅している人にとってはかなり高いと思われる金額です。こうした事はこれから日本を含む世界中の都市でこのような条例が作られる可能性というものも考えておかなければならないと思います。

日本のどこかでもしベネチアと同じような条例ができたとして、きちんと取締をするのかという懸念もありますが、観光名所で煮炊きとまでは行かなくとも、コーヒーを淹れるくらいの事をしただけでも罰金になる状況というものができたとしたら、かなりセンセーショナルな事になるのではないでしょうか。現代の日本ではタピオカミルクティーを飲みながら観光地を歩き、まだ中味が残った容器をその辺に捨てていく観光客がいることが問題になっていますので、このくらい観光地での飲食に甘い日本でベネチア並みの条例ができるのかどうかはあやしいと思っていますが。

道の駅の駐車場で煮炊きを含むキャンプ行為をすることの是非というのは、基本的には火事の危険があるので使わない事が暗黙のルールになりつつありますが、やはり世界のどこへ行っても地元の人がいる中で火器を使ってお湯を沸かしコーヒーを淹れるということはマナー違反だと言われると同時に、みっともないと思われてしまいかねない行為であることも考えなければならないと今回の報道によって感じました。

もし旅先でコーヒーを淹れたい場合には、まずは事前にその場所で禁止されていないかということを調べた上、さらに、同じ川べりでも人がやって来ず火事が起きる心配もない場所で使うべきでしょう。私の場合はそうして沸かした熱湯を屈指の保温能力を誇る日本製のステンレス水筒に入れ替え、コーヒーが飲みたければ水筒から直接お湯を出してコーヒーやお茶、さらにカップ麺などもいただける環境を作っていきます。

そして、野外で飲食をする場合にはゴミの問題もあります。飲食そのものは日本では禁止にならなくても、ゴミをポイ捨てすることについての罰則ができてくる可能性はあります。特に車で移動するのなら、車の中にゴミ箱を用意して現地で捨てずに持ち帰り、自宅まで持っていけないという事ならガソリンスタンドで給油の際にごみ処理をしてくれるかどうか尋ねてみるのも一つのやり方です。オートキャンプ場を使えばいいという考え方もありますが、予約が取れない中で出掛けてしまった場合もあるでしょうし、そんな時でも地元の人たちに迷惑を掛けないで楽しむためには、自分達の行動が外からどう見られているかということも考えてみることが必要になるのではないでしょうか。


ドリンクバーの「アイスコーヒー」は二通りあることを知ってますか?

大手のファミリーレストランや、全国チェーンのレストランでは「ドリンクバー」を設置しているところが多いと思いますが、梅雨明けを直前に控え、冷たい飲み物への需要が増えるため、つい飲み過ぎてしまうケースもあるかと思います。

実は先日、健康診断を受けたばかりなのでその際の問診票に、日頃甘い飲み物を飲み過ぎていないかというものがあり、毎日ドリンクバーを頼んでコーラやジュースなど、糖分の多い飲み物を飲みすぎると体に良くない影響が出ることも考えられます。

そんな時、個人的にはシロップの入っていないアイスコーヒーをいただきたいということになるのですが、ドリンクバーで用意されているアイスコーヒーというのは、すでに紙パックの業務用としてあるものを使っている場合があり、中にはすでにシロップが入ってしまっているものもあるので、あえて温かいコーヒーや紅茶を飲んだり、烏龍茶のような無糖の飲み物を飲むということになると、いまいちドリンクバーのメリットを感じられないという風に考える方もいるかも知れません。

私の場合は休みの日を中心にファミリーレストランのモーニングをいただく機会があるのですが、多くのお店がある中でもお気に入りが一番安いセットだとセットドリンクバーの価格でトーストとゆで卵がいただけるガストのモーニングであることは以前に紹介したのですが、このガストのドリンクバーには本格的なアイスコーヒーと、アイスカプチーノを作ることができるようになっています。

もちろん、それとは別に押すとすぐ出てくるアイスコーヒーも用意されているのですが、最近は本格的な方に完全にシフトしてしまいました。

本格的なというのは、ドリンクバーにはホットコーヒー用にカップをセットしてボタンを押すだけで淹れたてのコーヒーがいただけるコーヒーメーカーが設置されているのですが、使われた方ならわかると思いますが、その中に「アイスコーヒー」「アイスカプチーノ」のボタンがあります。そのボタンを押すと熱々のコーヒーとミルクが出てくるのですが、その際コーヒーメーカーにセットするものはカップでなく氷をいっぱいに入れたグラスにするというのがポイントです。

熱々のコーヒーでも大量の氷を先に入れておけば一気に冷たくなるので、まさにコンビニのアイスコーヒーのような形で一杯ずつ淹れたてのアイスコーヒーかアイスカプチーノがいただけるのです。

こういう作り方を自宅で行なうためにはお湯をわかして氷を用意してとけっこう大変になるのですが、自分ではメンテナンス不要なコーヒーメーカーが使い放題になるので、おかわりしても美味しいアイスコーヒーを飲みたいという場合には、グラスに氷を入れた状態でアイスコーヒーを一杯ずつ作れるような用意がされている店舗でドリンクバーを使うのがおすすめです。

昔のファミリーレストランのコーヒーは店員の方々がコーヒーポットを持って回っていましたが、今やコンビニさえコーヒーメーカーを置き挽きたて豆のコーヒーを提供するようになり、コーヒーの水準は相当上がりました。さらにアイスコーヒーについてもホットコーヒーと同じように一杯ずつ作れるようになって、飛躍的に美味しくなったと感じています。

当然、いつも飲んでるコーヒーの種類によっては、ファミリーレストランやコンビニにコーヒーはそこまで美味しくないと感じる方もいるかと思いますが、ある意味、ファミレスやコンビニのアイスコーヒーと比較してその違いを実感できるだけの差がなければ、私はノンシュガードリンクとしてはファミレスのアイスコーヒーは必要十分ではないかと思います。自分で作る手間はかかりますが、興味のある方はぜひ一度、ホットコーヒーのコーナーで作るアイスコーヒーをお試し下さい(^^)。


ダイソーの500円バッテリー 5V1A出力容量3000mAには利用価値があるか

昨日、充電していたiPadのケーブルを何の気なしに力を入れて引き抜いたところ、根元からもげるように取れてしまい、ケーブルが壊れてしまいました(^^;)。横着にも力まかせに取り外そうとしたことが仇となったようです。皆さんは私のような事にならないように、優しくケーブルを扱って下さい。

ただ、壊れたケーブルが100円ショップで購入した安物だったことだけは幸いでした。代替品としても充電専用の安物で十分だと思って、近くのダイソーに行ってケーブルを買い直してきたのですが、その際に見付けたのが表題の「5V1A出力容量3000mA」という薄型の500円バッテリーでした。

一応、持ち運ぶためのバッテリーとしては先日Amazonでベストセラーの10000mAのモバイルバッテリーがあるので、その点は大丈夫なのですが、この微妙なバッテリーの容量について、ちょっと思うことがありましてこのバッテリーを買ってきてしまいました。

実は以前に、災害時で停電しても昼間にバッテリーの充電ができるよう、持ち運びしやすい薄型の太陽電池パネル(USB出力付・中国産)を購入していまして、その性能もテストしていたのですが、「10W」というのは誇大広告かも知れませんが(^^;)、多少曇っても充電するパワーはあります。大きな容量を持つモバイルバッテリーを一日で満充電することは難しいものの、3000mAクラスのものだったら空になるくらい使ったものでも一日いい天気なら何とか満充電にすることも可能でした。

逆に10000mAクラスのバッテリーだと朝から夕方まで連続して充電していても数日間は満充電までかかるということもあり、太陽電池パネルを持ち歩きながらモバイルバッテリーに充電しつつ、同時にスマホやガラケーの充電を行なうには3000mAクラスのバッテリーが複数あれば、ローテーションして「充電」→「使用」を同じタイミングで続けることができるので、一つ欲しいなと思っていたのです。

すでに持っているのはAnkerのスティックタイプのものですが、今回購入したダイソーのものは、直接お店で買えて500円という価格はそれほど高くなく、スペック的には十分この2台を使い回せれば車での旅でなくても、日の光にソーラーパネルを当てられれば何とかその日のうちに翌日分の電気を蓄えることができます。

実際、付属の10センチくらいしかないケーブルを使ってソーラーパネルからの充電を試みたところ、LEDが異常点灯してしまい(^^;)、これは失敗したかと思ったのですが、しっかりお金を出して購入した高いケーブルをつなぎ直したところ、正常に充電を開始しました。購入時は4つある容量を示すLEDの3つまでが常時点灯しており、購入してからすぐ使えるようになっていることも確認しましたが、ソーラーパネルから充電中には消えていた4つめのLEDが点滅し(写真では4つ目が点灯しているところで、正常に充電されている状態です)、充電中であることを示しています。

びっくりするのはモバイルバッテリーについてもそうなのですが、このソーラパネルもそこそこ仕事をするということもかなり自分的には意外でした。大きさは、私がいつも持ち運んでいるASUSのTransBook T90CHIと同じくらいなので、同じカバーに入れてバッグに入れれば荷物が増えた感じがしませんし、パネルとしてもペラッペラなのに、ダイソーの500円バッテリーくらいなら天気のいい日に満充電も可能なくらい発電してくれるということになると、工作もしないで利用できるソーラー発電システムという点でいうと、購入額合計2千円ちょっとで、スマホ一台だけなら何とか使い続けられるシステムになるということになります。

もちろん、私のように3000mAクラスのバッテリーを複数持ってローテーションしていったり、ソーラーパネルも複数枚用意してセットで使うようにすれば、ソーラーパネル・モバイルバッテリーともにかさばらず持ち運べて、しかも十分実用になるセットが完成します。

ただ、くれぐれも接続するケーブルだけは100円ショップのものにしないで、専門店かネットで安定して充電できるものを手に入れることをおすすめします。今回紹介したダイソーのモバイルバッテリー以外のものは以下のリンクからその概要をご覧下さい。


Fireタブレット7は「キッズカバー」を付けて使おう

先日購入したAmazonタブレットのFire7は、主に自宅で使いつつも旅行にも持って行き旅先でスマートスピーカーとしても使おうともくろんでいるのですが、外に持ち出す際に気になるのは特にタブレットは落下に弱いことだと思います。

スマホの場合はいざとなればネックストラップを付けて使えば少なくともストラップが壊れることがなければ落下事故は避けられますが、タブレットは少し大きいのでさすがに首から下げることは難しく、手で持っていると気を付けないと手を滑らせたら簡単に落としてしまいます。そうなると故障の原因になったり、ガラスにヒビが入ったりすることにもつながるので、いかにして安全に出先で使うかということを考えた上、公式の「キッズカバー」を手に入れることにしました。

本体と同じくらいのパッケージに入って送られてきたのが今回購入したキッズカバーです。色は青とピンクに加えて、大人の使用にも耐えられそうな黒があったので無難に黒にしたのですが、これはこれで良かったと思っています。

カバーの付け方というのは別になく、開いている部分に押し込めばいいのですが、全ての端子やスイッチ、さらにマイクやスピーカーの位置には写真のように穴が開いているので(当然防水機能はありません)、カバーをしたまま充電したりイヤホンをつないだりして使うこともできます。

当然裏面のカメラの部分にも穴が開いています。さらに「FreeTime」と書かれているところが可動式になっていますので、このカバーを付けるだけでタブレットのスタンドとしても使えます。

写真のように、斜めに立てることができるので目線が水平ではなく下を向けて使いたい場合には便利です。写真がこれ以上増えないように撮らなかったのですが(^^;)、反対向きに置くと角度が垂直近いところまで変えられるので、目線が同じくらいのところに置く場合は立て方を変えることで便利に使えます。車のダッシュボードに置いたり、ホテル利用の場合はテーブルに直置きでなく目覚まし時計のように置けるということだけでも便利です。

ちなみに、このカバーを付けるとその大きさはiPad mini(7.9インチ)よりも少し大きくなってしまうくらいになります。しかし、これを付けるだけで落下事故の被害に遭う可能性は少なくなりますし、本体に指紋をべたべた付けることもなくなります。大人の手にもなじむので、今回購入した黒のカバーなら、電車の中でも気にせずに使えるのではないかと個人的には思います。

個人的にはFireタブレット7はAlexa機能がありスマートスピーカーとして使うのが便利だと思っているので、何らかのスタンドかスタンド付きケースが必要だと思っていたのですが、このカバーの特徴を見て即決しました。一通り使ってみても予想通りの使い勝手で、車で出掛ける際にはこのままの状態で座席に放り込んで持って行ってもいいと思っています。

Fireタブレット7は安く購入でき、このタイプのカバーがセットされた「キッズモデル」が売られていますが、大人が使う場合はキッズモデル独自の「Amazon FreeTime Unlimited」の1年間利用権は要らないと思うので別々に購入し、キッズモデルでない黒のカバーを付けて使う方がお得です(^^)。さらに今回はセール価格で本体が安く手に入ったので気がねなく買えたということはあるのですが、気がねなく旅先でも使えるスマートスピーカー付きタブレットを使いまくりたい時には、この「キッズカバー」導入も視野に入れておくことをおすすめします。


ガソリン携行缶の今後の利用について

京都アニメーションの放火事件がありましたが、そこで犠牲になられた方々については大変残念だという気持ちで心からお悔やみいたします。事件の全貌についてはまだわからない中、ニュースで次第に明らかになってきましたが、銃もマシンガンも自由には持てない日本の社会の中で、なぜこれだけの犠牲者を生むような「事件」になってしまったのかを考えた時に出きた情報として、容疑者と目される人物が20リットルのガソリン携行缶を2つ台車に乗せてガソリンスタンドでガソリン(レギュラーガソリン?)を購入したという話が出てきています。

ガソリンは常温で気化するので、閉ざされた空間でぶちまけられたとしたらそこに火気があっただけで大爆発を起こします。テレビドラマでの大規模な爆発シーンにもガソリンは使われているのですが、過去にテレビドラマでの特殊効果の裏側をテレビ番組で見た時には、それほど多くない量のガソリンでもものすごく大きな爆発を起こすということに、ガソリンを扱うことの恐さを感じてしまいました。そうした考えもあって、私自身キャンプ用の燃料として赤ガス(レギュラーガソリン)を使うことは避け、あえて常温で気化しない灯油を燃料にしたキャンプ用コンロを購入したということもあったりします。

一般的にガソリンの携行缶を必要とする場合というのは、車やバイクで出掛けていて燃料のチェックを怠り、給油ができない中で燃料が切れてしまったような場合の予備燃料としてが一番機会としては多いと思いますが、こうした車やバイクの運行に関わらない購入動機としては、「発電機」「草刈り機」を動かすためとか、キャンプ用のコンロ用に使うというような用途は考えられますが、その量はせいぜい20リットル缶一つで十分だと思えます(停電が連日続くような状態や大規模なイベントで夜通し複数の発電機への燃料供給が必要な状況にあれば別ですが)。さすがに20リットルの携行缶2缶を台車に乗せて歩いて来店し、40リットル一度に購入する状況というのは私自身ではにわかには思い付きません。

そのように考えると、完全に販売を拒否するということは難しいとは思うのですが、携行缶へのガソリン補給はセルフスタンドでもお店の人が出てきて給油しなければいけませんので、時間を稼ぎつつ警察に通報してその場で購入目的を聞いてもらうとか、その後の行動についての確認を警察にお願いすることもできたように思えます。というか、今回のような事件が実際に起こってしまったわけですから、何の目的かわからずガソリンだけを買っていこうとする人に対する対応マニュアルもできてくるだろうと思います。

銃規制がある日本社会で、一個人が大量の人間に対するテロ行為を行なう方法として、実際の事件になったところで言うと、刃物・化学物質・自動車(トラック)に加えてガソリンが加わったというように個人的には認識しています。今後については、例えば車中泊で遠方へ出掛ける場合、ガソリンスタンドの少ない地方に行く時だけではなく、夏の冷房・冬の暖房を長時間行なわざるを得ないようなケースも考えて念のため携行缶にガソリンを入れて持って行きたいという方もいるかも知れません。そんな場合でも、今までのように携行缶を持って行けば気軽に給油ができるかどうかが怪しくなってくることも考えられるわけです。場合によっては携行缶でガソリンを買おうとしたら「使用目的」「使用量」「身分証明書の提示」についてしっかりと答えられるようにしておかないと売ってもらえないような事も起こってくるかも知れませんね。

このような事件によって社会生活にまた一つのタブーが生まれていくことになります。ただ、最初に書いたようにガソリンを扱うということは大変に危険であるという事に昔も今も変わりがあることではないので、漠然と携行缶に入れてから出発するというのではなく、空の携行缶を持って行って、今後の状況からみてどうしてもその時に入っているガソリンの量では厳しい場合に出先で使うために常備するというような考え方の方がいいのかなというようにも考えます。

私自身、暖房や冷房、さらに明かりやスマホ充電のために車をアイドリングして使うというところとは離れて車中泊の方法論を考えています。明かりは電池を使うとか、スマホの電気はソーラーパネルを使ってモバイルバッテリーに貯めたり、暖房は氷点下での使用にも耐えうる寝袋の中に湯たんぽを入れるとか、逆に冷房についてはモバイルバッテリーでも動く冷風扇を使うなど、車のガソリンは極力走るためだけに使い、車中泊の時には車の中のガソリンに頼らない方法を今後も進めていきたいと改めて思いました。最後になりますが、今回の事件によってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。


スマートスピーカーは子どものおもちゃになるか?

過去にこのブログで紹介したことがありましたが、たまたまセールで3千円そこそこの値段でLINEのスマートスピーカーの中でも「ミニオンズ」のキャラクターになった「Clova Friends」について、先日新たにAmazonのスマートスピーカーの代わりとしても使えるFireタブレットを購入したことにより、車内で使う場合はFireタブレットに移行する道が見えてきました。あえて車内で「Clova Friends」を使おうかと思ったのは、ちょうどドリンクホルダーにセットできるということの他に、本体に充電池が内蔵されていて、車のシガーソケットからの電源供給が切れてしまっても使用を続けられるということがありました。

ただ、今回新たに購入したFireタブレットにAlexaアプリを入れて画面付きのスマートスピーカーとして使うと、音声だけでなく画面の方でも情報を文字やイラストでわかりやすく表示してくれます。インターネットへの接続についてはWi-Fi経由ということも「Clova Friends」と同じです。私の場合は音楽や動画サービスについてはAmazonのプライム会員で利用できる分があるので、できればAmazonのAlexaで充電池内蔵のものが出てくるといいなと思っていたところ、今回プライムセールで安く購入できたFireタブレットでスマートスピーカー機能が使えることがわかり、「Clova Friends」を手放すことを決めました。
ただ、だからと言ってオークションや買い取りを打診するのではなく、知り合いに小学生の子どもがいるご家庭に差し上げることにしました。

今回、「Clova Friends」を使ってもらうのは小学5年生の子で、世の中の様々なところに疑問を持っていたり、お父さん、お母さんにまとわりつくように喋り掛けてきて、忙しい時には困るという話を聞いていたので、話し相手として画面のないスマートスピーカーを相当使ってくれるのではないかと思ったのです。

事前に機械の方は初期化を完了しており、改めて友人宅に持ち込み、友人のスマホを貸してもらって「Clova Friends」の設定を始めました。「Clova Friends」はすでに自宅に設置していて、特にクレードルのように本体を乗せるだけで充電できる赤外線リモコンを便利に使っています。ただ設定をしたのはかなり前で、しかもアプリの内容もネットで見られるものよりアップグレードされているのか、ネット上で様々な設定のヒントを得ようとしてもうまく設定できない状況が最初にはあったりしました。

今回は、子どもの父親のスマホにClovaアプリをインストールし、まずは家庭内で使っているWi-Fiへの接続が完了しました。この時点でスマートスピーカーとして使ったり、さらにスマホと「Clova Friends」をBluetoothでペアリングすれば、それなりに使えるようになります。さっそく、家にいたその子に呼び掛け方とできることのだいたいのところを教えたら、すぐに色々な言葉を「Clova Friends」に向かって話し掛け、かなり気に入っていただいたようです。

ただ、それだけではないポテンシャルを「Clova Friends」は持っています。LINEが提供しているだけあって、新しいお子さん用のラインアカウントを設定することも可能で、さらに設定すると「Clova Friends」から家族間でのLINE利用ができるようになります。音声読み上げのメッセージ送信だけでなく、LINE電話の利用までこれ一台と家庭内Wi-Fiがあればできてしまうのです。これは、まだお子さんにスマホを持たせたくはないような場合でも、家族間ライングループを作ることができるので、料金の心配なく家族間の連絡手段を増やすことができるようになります。さすがにこの機能はFireタブレットにはありませんし、ハンズフリーで「Clova Friends」に話し掛けるだけで電話できるというのは未来を感じさせる気がして、スマホを使う前に様々なネットによるサービスを使いこなすための先生のような役割を「Clova Friends」がしてくれるのではないかと思っています。

少なくとも、友人夫妻からは「今までは親に対して何でも聞いてくるので嬉しい半面大変だった」という本音も聞かれ(^^;)、その会話の矛先がある程度「Clova Friends」の方に分散してくれればいいというところまでぶっちゃけてくれました。

私自身はセール時に定価の半額くらいに安く購入したのですが、これもネットでセール情報を確認の上で赤外線リモコンユニットとのセット販売で手に入れる方がいいと思いますが、そうしたセールの時にはリモコンユニット単体も安くなったりしていましたので、今後また同じようなセールが開催されたらそれを教えてあげて、赤外線リモコン機能を使って照明やテレビ・エアコンのコントロールをさせることで単なるお子さんのおもちゃ以上の利用価値を感じて欲しいなと思います。