ここ数日、主にネット上での防災用品の推移についてウォッチングをしてきました。やはり災害時の断水を見越してペットボトルの水はかなり売れているのでは? と素人的な考えではありますが思います。ただ、私の場合はすでに登山用の浄水器を手に入れていますので、あえて水を買おうとは思いませんでした。
ペットボトルは大量の箱を持って逃げるわけには行きませんが、浄水器の場合は水は現地調達したものをろ過するだけなので、浄水器本体と水容器だけを持って逃げれば何とか水を確保することができそうで、こうした選択をすることになりました。
浄水器にも色々ありますが、私がおすすめしたいのは、一般的なペットボトルの口に装着することができるものです。サイズがペットボトルと同じであれば、容器そのものも用意する必要はなく、どこかで手に入れたペットボトルを再利用したり、ペットボトルと同じサイズの製品を使うことができます。
私が持っているのは、SAWYER(ソーヤー)マイクロスクィーズフィルター SP2129という製品です。同じメーカーのソーヤーミニSP128の方が知名度がある分、Amazonでは売切になっていますが、SP2129の方はまだ入手可能なようなので、改めてその内容を紹介するとともに、災害用としてだけでなく旅行のお供にも使えるポテンシャルについて説明させていただこうかと思います。
商品自体は小さなもので、写真にはありませんが、水を入れるためのパウチと接続させることで飲めない水をろ過できます。そのパウチ自体はそれほど強度のあるものではなく、フィルム状になっているパウチは乾きにくいので、扱いやすくなおかつ折りたたんで持ち運べる代替品として目を付けたのが、ダイソーの330円商品「折りたためるコンパクトボトル」です。
呑み口のキャップを外すとそのサイズはペットボトルと同じなので、そのままフィルターをねじ込んで付けることができます。容量は500mlあり、本体を押して水を出すことができるシリコンボトルは、浄水器と接続することでその効果を発揮できると思います。
SP2129がソーヤーミニと違う点は、付属の青いクリーニングカップリングを出水口の方にセットして逆にして(本体の向きに注目)ペットボトルやシリコンボトルにセットし、汚染されていないきれいな水を入れて水を通すと、汚れたフィルターの清掃ができます。一回使った後すぐにこの清掃を行なえば、一般的な用途であればほぼ半永久的に使えるポテンシャルを持っています。
ソーヤーミニの場合は、このような使い方はできません。ソーヤーミニにも付属する針なし注射器にきれいな水を入れてフィルターを逆向きに通すことでフィルターの掃除をします。SP2129は注射器も使えますが、クリーニングカップリングとセットで注射器がなくてもフィルターの洗浄を行なえる分だけ便利だと私は思います。
現在は、この浄水器のセットにダイソーのシリコンボトル、さらに飲料水の運搬用にエバニューのウォーターキャリーボトル「アウトドア ウォーターキャリー 900ml」をセットにして非常用持出袋の中に入れていますが、一式は小さなポーチにまとめているので、旅行の時にはそれだけ出して旅行用のカバンに入れて持っていくような体制になっています。浄水器は災害時にしか使わないというのではなく、準備してきた飲料水が無くなった場合でも飲み水や料理用の水を確保できるという点では、車中泊グッズとしても有用なものだと思います。
山の沢の水というのは、そのままで飲むと最悪命に関わる事もありますので、きちんと水質検査がされたところでないとそのまま飲むのは危険です。そういう意味でも、レジャーで野外キャンプ・車中泊を行なう頻度が高い方はこうした浄水器を持っていて損をすることはないと思いますので、まだ普通に購入が可能なようなら災害対策とは関係なく入手するのも悪くないと個人的には思うのですが。