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災害時の水の用意と並行して行ないたい「水を節約するグッズ」について

災害に備えて備蓄するものの一番は「水」であることは疑いの余地がない事実ではないでしょうか。先日、ペットボトルの水(2Lペットボトル)をまとめ買いしましたが、それを部屋の邪魔にならないようRVBOXに入れてあります。
ただ、そうしていくら水を準備したとしても、実際の災害の影響はいつまで続くかはわかりません。能登半島の地震でも地震直後については仕方がないものの、時間が経てばライフラインが複旧すると思っていた人も多かったのではないでしょうか。しかし、地震で大きな被害が出た場所によっては一ヶ月半経った今でも水道が出ないような場所もあります。救援物資が滞るような事も考えつつ、できる備蓄についてはするとともに、避難生活の中で貴重な水を節約することについても考えていかなければいけないと思います。

そんな事もあり、罹災した後に雨水の活用(雨水をためて飲用以外の生活用水として使ったり、その水を浄水器を通すことで飲用としても使えるようにする)について具体的に考えているのですが、それだけでないもう一歩進んだ準備ということについて今回は考えてみたいと思います。

まず、今回の能登半島においても感染症がまん延するようになっている中、清潔さを保つことは大変重要です。水を使って手を洗うよりも、濡れティッシュ・おしりふきなどを活用して水を使わずに手や体を清潔に保つようにすることができればと思います。私の場合にはそれに加えて、特に海外旅行用にペットボトルに付けることで、ウォシュレットの代わりになる携帯用のお尻洗浄グッズがあるのですが、これは水をシャワー状にして出してくれるので、ちょっとした手洗いには便利だと思います。また、用意した濡れティッシュやおしりふきがあれば良いですが、使い切った状態でもまだお風呂に入れないような状況が続いた時にも、普通のティッシュやトイレットペーパーにこれでシャワー状の水を付けて、少ない水で体全体を拭けるようにもできると思います。

また、頭を長く洗えない対策として「ドライシャンプー」があれば良いですが、それが切れた時のために赤ちゃん用のベビーパウダーを頭全体にまぶした上で髪をとかすことで、頭の汚れが取れる代替品として利用することも可能なようです。他にも、災害用として用意しなくてもすでに家にあるものの中で、災害時に使えるものについてはリストアップして揃えながら、なおかついざという時に備えたいものです。

そのような、日常的に使うものであるにも関わらず、災害時の水の節約に役立つものとして、家庭用の「ラップ」があります。普段は食品に掛けたり電子レンジを使う時にお皿の上に掛けたりなどして使いますが、水が貴重な状況の中では食器を覆うように包んで食事をした後、食器を洗わずにラップだけ捨てるというような使い方もできます。また、ラップで包んだつもりが少し汚れが付いてしまった場合にも、そのラップを捨てる前に、丸めて汚れを拭き取るような感じで使うことができるので、日常生活の中でも常に予備のものを用意しておくことが大事なグッズではないかと思います。

昨日は、備蓄用に大小のラップを購入し、水を入れてあるRVBOXの中に入れました。これで、もし非災害時でもラップが切れた場合にすぐ出して使えます。その際、出して日常用にした場合には改めて新品を同じようにストックしておくことがいざという時の事を考えると必要になるでしょう。この他に、レジャー用として紙コップや紙皿などもストックしてあります。またポータブル電源と合わせて使うと色々な調理に使える「ちょこっと家電」にシンデレラフィットするダイソーに置いてあるアルミ皿など、単体でも洗わずに使える食器類をラップで包んで使うような事も十分にありだと思います。今後も一方向だけでなく色々なやり方で、いざという場合にライフラインが利用できなくなった状況が長びいた場合の事について考えていきたいと思います。


ダイソーの300円商品として置いてあるCOBライトはオーム電機製のもので使い勝手良し

以前からネット上で話題になっていた全国のダイソーで買えるCOBライトをついに買ってきました。複数のLEDが基板に付いており、組立も簡単だからなのか、330円で購入でき明るく使い勝手の良いライトなので、いざという時のために持っていると便利です。

本体は充電式で、LEDおよび内蔵バッテリーの交換はできません。約500回の充放電に対応していますので、困った時だけ使うのならそれほど寿命を気にせずに使えるのではないかと思います。充電方法はUSBタイプCのプラグで充電するタイプなので、スマホの充電器と共用できるのも便利です(パッケージには充電コードは付属しませんので注意)。

明るさは最大250ルーメンですが、この明るさはボタンを長押しした場合の最大光で、満充電している場合でも1時間しか連続点灯できません。普通にボタンを押すと、「強(180ルーメン・連続点灯1.5時間)」→「弱(65ルーメン・連続点灯3.5時間)」→「点滅(連続点灯0.5時間)」とボタンを押すごとに点灯状況が変わり、もう一度押すと電気が切れます。もし、災害時などで連続点灯させたい場合は「弱」でも相当明るいので、明るさをしっかりセットしましょう。

使い方に応じて様々な置き方ができるのも、このライトの特徴です。普通は手持ちで懐中電灯のように使うと思いますが、カラビナが付いているので首からぶら下げてウォーキングに使ったり、高い場所に引っ掛けて全体を照らすことも可能です。車中泊で天井がスチールの場合には、裏にマグネットが付いているので天井に付けて点灯させることもできます。また、写真のように、家庭内では冷蔵庫のところに付けることができますので、カラビナに鍵などをまとめておき、いざという時には台所回りを照らすようにもできます。

さらに、本体には写真のように、180度角度を変えられる小さなスタンドも付いているので本体だけで自立させられます。三脚や折り畳み傘の先と同じ径のネジ穴が付いていますので、夜の写真撮影の場合にはスポットライトのようにも使えます。特にこのライトのネジ穴に合う折り畳み傘(昔からあるタイプに多い)を持っていて、いざという時には先にある部品を外してこのライトを付けることで、懐中電灯では見えにくい、自分の身長では照らせない高い所を照らせるというのは覚えておくと良いかも知れません。

使用上の注意としては、給電しながら点灯させないということがあるので、あくまで非常用として使いつつ、気が付いたらスマホの充電の前か後にでもたまに充電しておくことで、いつでも手元に置いて、様々な場合に役立つ明かりとして使えるようになると思います。この製品は、非常用持出袋に入れておくようなものではなく、日常的にキーライトや懐中電灯として使いつつ、いざという時にはここまで紹介したような使い方もできる便利なライトという事になるかと思います。

最後に一つ、皆様に紹介したい事があります。このライトに限らないのですが、実はこのような「懐中電灯」を「正当な理由なく」「常時携帯している」と軽犯罪法で逮捕される可能性があり、実際に懐中電灯やペンライトを持っていたことが理由で逮捕された事例があります。なぜそんな事になるのかというと、同じように持っているだけで逮捕される可能性のあるナイフ類と違ってそれ自体が他人に危害を加えられるものではないのですが、懐中電灯は「夜間に他人の家に侵入するための道具」として使われることもあるので、職務質問でライトを携帯している理由を説明できない場合、空き巣犯と警察に思われてしまったら逮捕の可能性もあるということです。

ライトとセットで十徳ナイフを持ち歩いていた日には、これはいくら「趣味で」と言ったところで人によってはその言葉をまともに信じてくれない場合が出てきます。私自身はナイフは日常では外で使わないので持ちませんが、職務質問させてその中で「なんでライトを持ってるの?」と言われた場合、相手を説得できる答えが出ない場合は、少なくとも自分のバッグの奥の方に別の袋に入れて仕舞っておきます。首からぶら下げてウォーキングに使っている場合は、車に歩行者だと認識してもらうために点灯させながら歩いていると言えば、その説明には筋が通るので大丈夫だとは思いますが、挙動が不審だったり服装が黒ずくめだったりなど、不審がられるような事はまずはしないことが大切だと思います。

便利な道具はそれが便利なあまり、それを悪用する人がいることによって、気を使うところも出てくるという所もあります。今回紹介したCOBライトもそんな製品なので使い方には十分注意しましょう。


災害時の水の確保について浄水器を使って飲水にするための水はどこから持ってくる?

アマゾンの2月のセールで、前々からあると便利だと思っていたペットボトルに付けて汚れた水を飲めるようにできる登山用の浄水器がセールで安く売っていました。これは買い時だと思ったのですが、ちょっと待てよと思ってある疑問が解決するまでは購入を我慢することにしました。同じようなセールは行なわれると思いますし、大きな地震が起こった後ということもあり、とりあえず使うことのない自分が手に入れるよりも、そうしたものを必要とする人に買ってもらった方が良いだろうという判断もあってのことです。

そもそも、非常時にすぐ飲める水を何とかしたいなら、第一に考えるのはペットボトルを買ってきて備蓄することです。飲料水として必要なのは一日一人3リットルで、外からの救助が入るまでの期間を3日と考えると、家族一人が必要な分を備蓄する場合、一人あたり9リットルくらいの水が必要になりますが、2リットルのペットボトル5本弱になりますが、近くのマックスバリューでは2リットルのお水が6本で一パックのペットボトルが何と400円くらいで売っています。感じとしてはこのパックを家族の人数分だけ増やしておけば、とりあえず3日間は安泰でしょう。ちなみに、ペットボトルにある賞味期限は、中の水が蒸発することで2リットルの水として売れないということでそのような表示になっているようなので、あくまで自己責任にはなりますが、一人あたり1パックの水をずっと置いていても飲めない事はないとのこと。ただ、気になる方は3日が過ぎた後の事が心配にもなるので、家庭で使えるような浄水器を使うことを考えても良いと思います(かなり期限の切れたペットボトルの水を通すことも含めて)。

そうして、飲めない水を飲めるようにする浄水器について調べている中で、ネット上で浄水器を紹介する動画では、近くの川へ行って汲んできた水を浄水器にかけて、その水を飲んだり調理に使ったりしたレポートを出している人もいました。基本的にはかなり濁った水でも大きな汚れを沈殿させたり、布で先に濾したりして表面上の汚れを取りのぞいてから浄水器にかければ、効率を上げつつ飲める水を作ることができることは確かなようです。ただ、その川の途中に工場があり、工場排水された中に有害な化学物質が含まれていた場合には、その物質によっては濾過器を通しても有害な成分は除去できない場合もあるようです。そうした物質まで濾過するためには、そうした物質もろ過する専用の浄水器が必要になってきますが、そうしたものは多くの人が利用する避難所に備えるべきものだろうと思います。

となると、近くにある川や沼の水については、トイレを流すためであったり洗濯をするための水として使うようにした方が無難ではないか? という気もします。登山用に作られた浄水器は、比較的きれいな沢の水を入れ、問題になるエキノコックスなどを除去して飲むことを想定して作られているものです。こうした浄水器を使う場合には、使う水の「出所」がはっきりわかるものにしておいた方が良いと思います。自分だけではなく家族(特に小さなお子さんがいる場合)にはなおさらでしょう。

では、どういった種類の水が「出所がはっきりした水」であるのか? ということですが、飲用できる井戸水があれば良いのですが、そういった場所は実際に災害に遭ってしまうと多くの人が押し寄せるため、簡単には取水できないでしょう。さらには、給水車を含めて水をもらいに行くということは、水を汲んだ帰りにはその分の水の重さを感じながら、大変な思いをして自宅や避難所まで運ぶ苦労が出てきてしまいます。そうした事をせずに自宅の近くで出所のわかる水を得て、その水を浄水器にかけられるような状況でないと、いざという時にはなかなか役に立たないのではないかという気がして、その解決策を考えた上でないと、私は浄水器を買おうとは思っていないのです。
まず、日常生活を普通に送っている場合で考えると、「お風呂の水の有効活用」というのが考えられます。お風呂に入った後の水をすぐに抜かず、次にお風呂に入るまでずっと浴槽に溜めておき、次に入る際に水を抜いて浴槽を掃除してというサイクルを繰り返すというものですが、不衛生で風呂場にカビが発生するとか、大きな災害が起こらなければあまり良いことはありません。実際に飲水として浄水する前にも布でろ過をするような手間(そのままでも浄水できるものの浄水器でろ過できる水の量は少なくなります)がかかるので、よほど毎日のメンテナンスに気を付けなくてはいけないような気がして、自宅ではこうした事はちょっと難しいのではないかと個人的には思います。

では、そうして自宅でも入手可能な水とは何なのかということなのですが、一軒家に住む方であれば話はそれほど難しくありません。日本ではそれほど難しくないと思うのですが、天から降ってくる雨を利用するのです。一軒家には例外なく屋根に当たった水を流す雨といが設置されていると思います。雨といから水を容量やタンクに流すための器具や雨水タンクは普通にホームセンターで購入することができます。普段は庭木の水やりに使うようにして、いざという時には中に溜まった水を浄水器に掛ければ、酸性雨や放射能に汚染された雨でなければ、まず問題なく飲水として使うことができるでしょう。

もしタンクを設置することができなくても、雨といにホースを付けて、すでにある大きなバケツなどに水を貯められるようにすれば、災害後でも雨さえ降ってくれれば安定して飲水化できる水を確保できるでしょう。そういう意味では、一軒家に住まれている方はちょっとしたスペースがあれば大規模な太陽光パネルも設置できますし、水も雨水で何とか確保できるようになるので、家自体が住める状態であるなら災害には強いといえます。

ただ、私の現在の住居は集合住宅で、ベランダに面した雨といもないので、うまく雨水をためておくことも、いざ大雨が降った時にも効率的に集める方法がありません。ベランダに置けるだけのバケツなどを置いて水を集めるような方法もありますが、あまり効率的ではありません。せめて実際に罹災した際に降った雨くらいは飲料水にできるような形でためておきたいのですが、その方法について色々と現在調べているところです。

もっとも、水が欲しいと思った時にずっと晴れていて雨が降らなかったらそれまでです。その辺は仕方ないと思うしかなく、最初に書いた一人3日分くらいの飲料水の備蓄は浄水器よりも大事かなと思ったりします。そんなわけで、それほど費用を掛けることなく、雨が降った時にその雨を飲水としても集合住宅でも活用できるような仕組みについて、今後とも考えながら自分なりの結論を出していきたいと今は思っています。ちなみに、雨どいから雨水を利用できる環境にある方は、小さくても雨水を溜められるタンクが設置できるなら、以下の商品が手軽で意識することなく浄水可能なので、環境が許せば導入したかったものです。別売のシャワーヘッドを入手すれば、断水が続いていても別に雨水タンクに十分な備蓄がされていれば、夏であれば毎日シャワーが使えるというのもポイントが高いですね。


シャワーしか日頃使わない人も「風呂桶」を一つ用意しておくことがオススメされる理由

先日紹介したNHKの旧BSプレミアムチャンネルで、NHK金沢局発の地震関連ニュースや現地の生活情報を見る機会を意識的に持つようにしています。定時の全国ニュースでもきちんと報道されるものの、より詳しく現地の情報を伝えてくれるだけでなく、現地で生活している人に向けての生活情報も、全く関係ない場所から見ていてもそれなりに考えることがあります。ちなみに、リアルタイムで見られない方には、見のがし配信も可能な「NHK+」のサイトやアプリから金沢放送局発のニュースを見ることができるようになっています。

そうした生活情報の中に、各避難所や大きな損傷を免れたと思われる施設でのお風呂の提供についての情報を見ていて気付いたことがあります。災害場所でお風呂を提供するということは、なかなか大変なことだと思います。施設のない避難所では自衛隊がお風呂の設備を設営して提供する場合もあれば、宿泊施設や日帰り入浴施設(温泉含む)で提供する場合もありますが、その際必要なものとして「風呂桶・石鹸類・バスタオル」があることに注目しました。

石鹸(シャンプー・リンスなども)やバスタオルは支援物資として避難所に届く可能性のあるものですが、入浴セットの一式を入れて持ち運び、入浴時にはかけ湯に使ったりタオルをつけたりする風呂桶については、支援物資として届くのかは私は知りません。近くのお店で災害時でも手に入れば良いですが、入浴サービスが開始されることがわかった段階では、どのお店に行っても手に入らない可能性は高いと思います。これは、私の住む静岡市で大雨になり、清水地区で断水が長く続いた時、本当に水やポリタンク(給水用)を売っている場所がなく、給水車を待つ人の列がすごいことになっていた体験もあるからそう思えるのです。

このように、普段の状況では100円ショップでも入手可能なものが、いざ何かあると全く手に入らないものもあるということなので、もし自宅に浴槽がなくシャワーで済ましているような方で、シャワー室に風呂桶を用意していない方は、どんなものでも良いので買って備えておくことは、やはり大切ではないかと思うのです。

車中泊の旅でも、外湯を使う時だけでなく、車内で食べた食器を浸けておくために使ったり、ハンカチやタオルなどを簡単に選択するような場合に便利なので、浴槽だけでなく自分の車の中にも入れてあります。風呂桶といっても色々ありますが、丈夫で他人とかぶってトラブルになる心配のないものとして、カー用品チェーンの「イエローハット」が出している「オリジナル風呂桶」を個人的にはおすすめしたいです。内容は以下のリンクをご覧になり、購入はお近くの店舗で大丈夫だろうと思います。

https://www.yellowhat.jp/tokusyuu/hatnyan/collection.html

ぱっと見、「ケロリン桶」のように誤解を受けるかも知れませんが、印字内容はイエローハットのものなので、温浴施設に行っても、備品を勝手に持ってきたというような形で言われることはないでしょう。強度もケロリン桶並にあるので、安心して使い続けられます。そして、何より本家ケロリン桶よりも安いのが嬉しいです。重ねて保管できますので、家族の人数分用意しても良いかも知れません。本家ケロリン桶は全国のハンズ各店やLOFTでも買えますので、ケロリン桶の方が良い場合はそちらをどうぞ。ただ、温浴施設などでケロリン桶を使っている場合、入場時にこれは「マイケロリン桶」であると一応申告してから入った方がトラブル防止という観点では良いだろうと思います。


停電対策の第一はいかにして安定に部屋全体を照らせる「明かり」をすぐ使えるようにすることだが……

ここにきて、改めて自宅が停電した場合に、まず何が一番はじめに必要なのか? ということを考えてみました。幸いなことに、現在に至るまで一瞬の停電はあっても、長時間停電が続くような事には自宅ではなっていません。「自宅では」というところは、例えば家の前の道一本隔てた場所から数時間停電が続いていたとか、自宅は大丈夫だったものの職場が深夜からその日の昼ぐらいまで停電が続いていたということはあります。しかし、それはあくまで運が良かっただけであって、大きな地震でなくても落雷などで停電になってしまい、水やガスは使えているのに電気だけ使えないということは普通に起こり得るのではないかと思います。そんなわけで、特に夜の停電の場合に困る「明かり」についてその対策というものを考えていきたいと思います。

実は現在住んでいる場所のリビングの天井には、前の住人が付けたと思われる木ネジによるフックが付いています。そこでまず、明かりを吊るせるようなS字フックを付けました。これだけ大きなフックだと、スマホのライトでも見えるような形で何かの明かりを吊り下げることができるようになります。基本的にはここに、それなりに明るく部屋全体を照らす「明かり」を吊り下げて使うことを想定しています。節約生活をしている人の中には、日常生活でもこうした明かりをメインで使うという方もいますが、現在リビングに設置してある明かりはLED照明なので、あくまで非常用と私は考えています。

つまり、用意はしているものの、めったに使うことのない明かりを用意し、普段は別の用途で使うことを考えているのですが、その場合、数あるLEDライト(ランタン)の中で何を選ぶべきなのかということをまずは考えてみました。

今の売れ筋はゴールゼロのミニランタンや、その派生製品である充電式の小さなランタンだと思います。常時持っていていざという時に使えるように充電をしているなら、そういった選択も有りでしょう。中には、本体から直接だったり、ケースに入っていてそのケースがモバイルバッテリーとして使えるような充電式ランタンもあるので、モバイルバッテリーとランタンを二つ持たなくても良いというメリットもあるのですが、私はこの種のものは持っていません。というのも、かなり長く使うためには極力内蔵充電池のものでなく、乾電池(エネループ代用可能)のものにした方が、少なくとも本体自体が壊れない限り、ずっと使い続けられるからです。

写真は、天井のS字フックに、もはやいつ購入したのかさえ忘れてしまったジェントスのEX-777XPという単一アルカリ電池3本仕様の製品に電池アダプターに入れた単三エネループを3本入れて運用しているところです。古いものなので暖色のみしか使えず、明るさは最大280ルーメンということで最新のものよりも部屋を明るくすることはできませんが、それでもエネループ3本くらいでも何とか数日くらいは使えます。

現行品は白色・昼白色・暖色やキャンドルモードなど、様々なモードを選べるので、エネループでの運用時でも最大限に明るくせずに持続させるような使い方もできますし、同じ単三エネループでも一つに3本入るタイプのアダプターを使えば、1000ルーメン以上の最大照度でも夜が明けるまで照らし続けることも可能になってきます。

ただし、こうしたエネループ流用可能なLEDランタンを使う場合は、それなりに充電式のニッケル水素電池のストックおよび、専用充電器を用意する必要があります。私の場合はすでにそうした装備を持っているので、新たに何も買う必要がないのですが、そうでない場合は、充電式のミニランタンを使いながら非常時にも使えるようにする方がコスト的には安くなりますね。

ただ、最近はAmazonブランドの比較的安い充電池もありますし、充電器はパナソニックのBQ-CC87Lが個人的にはおすすめです。USB接続なのでモバイルバッテリーやポータブル電源から直接充電でき、電池を入れた状態でモバイルバッテリーとして使ったり、付属のライトユニットを付けると簡易ライトとしても使えるという、停電時にエネループを充電したりそれを使う事について考えられた製品になっています。ここでは、その充電器と、単一3本タイプの大型ランタンをリンクで紹介させていただきます。単三エネループで使いたい場合には、100円ショップへ行けば、単三を単一電池として使えるアダプターが売っていますので、それを同時に購入して使うのが現状ではセオリーではないかと思います。


もしもの時の停電に備えて潤沢に在庫のある100円ショップの保冷剤ハードタイプは今が買い時

先日、近くの公園で防災訓練を行なっていました。興味深かったのは、近所の公園なのですが、そこには複数の下水につながったマンホールがあり、大きな災害が起こった場合、公園近くに避難した人たちの公衆トイレとして、マンホールの上に個室になるテントを付けて使えるようになっていたことでした。

一応、自宅では水と一緒に使うと排泄物を凝固させることのできる携帯トイレを用意しているのですが、緊急時には一回につき一つのゴミとして、固めて出せるようにはなっています。しかし、近くに処理をしなくても良いトイレとして使える施設があるというのは、色々と心強いと感じます。自分では自宅内で何とか停電が起きるような場合でも生活していこうと色々考えているのですが、全ての事ができるわけではないので、近所の施設についての知識を得ることは必要だと思います。恐らく支援物資の支給も避難所で行なわれると思いますので、改めて自宅近くの避難所情報も頭に入れておくべきでしょう。

ただ、災害の起こる時期にもよりますが、生きていくために必要な食料について、いくら食料を入手したとしても、外に出しっ放しにしておけば食材の痛む速さはどうしても早くなります。自宅の冷蔵庫も停電になると止まってしまいますが、中に入っている食材を全て食べられるわけではないので、冷蔵庫内の温度が上がる前に何とかしなければならないのですが、その際あると便利なのが「保冷剤」の存在です。

キャンプ用に安く売っているクーラーボックスでも、冷凍庫の中に複数の保冷剤を入れておけば、いざという時にはクーラーボックスに保冷剤と一緒にすぐ食べない食材を移動させた方が、冷蔵庫の中に入れっ放しにするよりも食材の鮮度は保たれるのではないかと思います。ただ、そのためにはクーラーボックスの中に入れるための保冷剤は、それなりの数をキープしておきたいものです。

ちなみに、クーラーボックスの機能通りに温度を保つためには、容量の20%くらいの保冷剤が必要になるという話です。ただそれだと、私の持っている20Lのクーラーボックスの場合、4L(4kg)もの保冷剤を用意しなければなりません。よくお店で見るハードタイプの保冷剤のサイズが500gくらいだと考えると、一度に8個も入れなければなりません。ただ、保冷できる時間内で食材を食べ切ることができるならば、多少は保冷剤の数を減らしても何とかなりそうな気もします。また、小さいものでもポータブル電源で保冷剤を冷やせるような小型冷蔵庫を入手できれば、少なめの保冷剤でクーラーボックス内を冷やしているうちに、別の保冷剤を固まらせるくらいの事ができれば、うまくローテーションを行なうことができるでしょう。ただ、保冷剤のローテーションを行なうためには、大量の保冷剤が必要になります。

実は夏に約6時間で固まる、500gの保冷剤では最安だと思われるダイソーなど100円ショップで売っている保冷剤(一個110円)を探したのですが、全く見付けることができなくなっていました。しかし、今の時期は外でクーラーボックスを使う人がいないのでしょうか。少し大き目のお店ならかなりの数の在庫があります。私の場合の必要な保冷剤の数は、実際にクーラーボックスに保冷剤を入れて、どのくらいの時間温度を保ってくれるか実験をすることが必要になりますが、20Lの10%である2kgの量なら、440円出せば揃えられます。

ローテーションをするには倍の8個必要ですが、その場合ポータブル電源で冷やしているうちにクーラーボックス内部の温度が冷蔵庫くらいにキープできているなら何とかなるでしょう。長期停電を見越して、手持ちのポータブル電源でも連続6時間以上動かせる低消費電力の小型冷凍庫の購入や、性能の良いクーラーボックスの入手も視野に入れた上で、徐々に使える保冷剤を増やしていこうと思っています。そうした事がやりやすい時期であることは間違いないと思いますので、直近で使う予定がなくても、安い保冷剤は見付けたら買いではないかと個人的には思っています。


千円台でスマホ充電用の10,000mAh以上の容量があるモバイルバッテリーが売っていたら買っておいた方が良いか?

今週に入り、いよいよ2023年の台風7号が日本に近づいてくることになりました。大雨になるとBS放送は見られなくなりますが、他の情報入手は何とかできるものの、怖いのが自宅周辺が停電になってしまうことではないでしょうか。

私の停電対策は、過去に購入したポータプル電源を用意しておき、明かりやスマホの充電でなく扇風機を動かしたり、携帯電話の電波が止まっていなければインターネットをパソコンから使うことも想定していますが、さすがに災害の恐れが出てきた時に高額なポータブル電源を購入するというのはて痛い出費になりますので、今すぐにということではおすすめしません。

改めて大切だと思うのは、日ごろ災害用品についてチェックを行ない、価格が安い時に買っておくことだろうと思います。私の場合はポータブル電源を価格が下がっている時に購入しましたが、ここでは今ではなく次に来るであろう大きな災害による停電に備えての話をさせていただきたいと思います。

大手通販のセールを定期的に見ていると、たまにではありますがモバイルバッテリーが安く売り出されることがあります。どこのメーカーかわからないものは購入すると危険な面もありますが、国内メーカーや国外でも多くの人に買われているメーカーのモバイルバッテリーで、容量が10,000mAhくらいのものが、1,500円以下になっている時があるので、特にアマゾンでそうした安売り品が出てきた時には、「サクラチェッカー」という、アマゾンの購入における判断の補助になるようなサイトにその商品のURLを打ち込み、公平なレビューでなく販売元から報酬をもらって悪い事を書かないようなレビューがほとんどと思われる出品物を排除した上で購入しています。以前にもこのサイトについては紹介しましたが、ここで改めてサイトへのリンクを貼らせていただきます。

https://sakura-checker.jp

モバイルバッテリーの場合、スマホを使っている人であればバッテリー自体をもACアダプター経由で簡単に充電できると思いますし、単体で数回スマホを充電できるくらいのバッテリーを複数持っていると、単にスマホの充電以外にも色々と使えます。それは、以前紹介した100円ショップのセリアに置いてあるUSB端子に直接差すだけで光るライトユニットだったり、同じくダイソーで売られているUSB端子につないで風を起こす扇風機だったりします。複数のバッテリーが用意されていれば、一つはスマホ充電用に使うにしても、他のものは明かり専用、扇風機として使用ということもできます。

すでに複数のモバイルバッテリーを持っている場合には、他の防災用品を使うために必要になる単三や単四充電池を充電するための充電器およびエネループなどのニッケル水素電池をセットで用意しておくと良いでしょう。私が現在使っているのは、パナソニックのエネループ純正の充電器であるBQ-CC87L(BQ−CC87急速充電器とUSB接続のライトとのセットでエネループ本体は別売りです)と、現在お使いの単三および単四電池使用の機器に必要な分のエネループをセットで用意しておくと、停電時でも役に立ちます。

というのも、この充電器はモバイルバッテリーに接続してもエネループを充電できるので、複数のモバイルバッテリーを充電して用意しておけば、日頃全く使っていないラジオや懐中電灯を充電して使うことが可能になるのです。現在の日本の電力事情は、災害復旧の面についてはそこまで遅くはないので、心配であればいざという時に使えるモバイルバッテリーを増やしていくことで、安心度は増します。ですから、通販の価格調査サイトなどで格安のモバイルバッテリーを見付けたら、上記サクラチェッカーのようなサイトを利用して、それなりの品質の製品を事前に買うようにすることで、それ自体が災害対策になるというわけです。

今回のように事前に来ることがわかっている台風のような災害を想定する場合には、事前に持っている全てのバッテリーを充電して待つことができますし、いきなりやってくる災害でも、普段使いするモバイルバッテリーを一つに固定せず、日によって持って行くバッテリーを変えていくことで、どのバッテリーもそれなりに充電された状態でいざという時に使うことができるようになると思います。

以前は、例えばマキタの充電式掃除機を使っている場合、マキタのバッテリーをモバイルバッテリー化するアダプタを用意しておけば、日々使うものだけにいざという時には掃除機のバッテリーをそのままスマホ充電など色々な事に使えるという事を紹介しましたが、マキタの充電池は純製だとバッテリーもアダプターも高いので、それなら充電器が共通で使え、2千円しない金額でそこそこの容量のモバイルバッテリーを複数用意できるなら、そちらの方がコストも安く、いざという時に頼りになります。

私自身、モバイルバッテリーの安売り情報が出たら条件反射のように購入していて、確かに懐への影響は少ないものの、モバイルバッテリーばかり増えて大丈夫なのか? と不安になったこともありましたが、台風で長期停電ということになれば、バッテリー容量が残ったモバイルバッテリーはどれだけあっても困りませんし、情報を仕入れたら今後も購入するつもりでいます。
今回の台風にはちょっと役に立たないかも知れない話ではありましたが、やはり買えるならセールで良いものを安く買うことも大切だと思います。これから本格的に台風が日本に近づくので、皆様も十分に気を付けてお過ごし下さい。


ポータブルテレビは車中泊に使うよりも自宅での停電対策に使う方が良いのでは?

車中泊について、ネットではさまざまなニュースと言うか、車中泊について書かれたネット上の記事やブログがリンクされて、私の目の届くところにも届いています。そうした記事の中で、主にキャンピングカーでテレビを後付けするよりも、ポータブルテレビを設置した方が取付工事も不要で簡単に車内でテレビを見られるということで、おすすめのポータブルテレビを紹介するものがありました。

こうした記事というのは、一部正しくもあるのですが、車中泊のためにキャンピングカーを利用するということになると、街の中で泊まることはまずないわけで、トイレやキッチンを完備したキャンピングカーであれば、人が行かないような場所に行ったり山の中の道を進むようなこともあるのですが、そんな時も車の中にポータブルテレビを入れて満足に見られるのでありましょうか。

地デジであれば、地域またぎをすればその場をサービスエリアにしている放送局に移動の都度変えなければなりませんし、移動中も安定して見るには車載アンテナでは不安定になる事は普通にあります。さらに、山の中に入っていくと、その場所で生活していて、きちんと自宅でアンテナを立てている人でもうまく見ることのできない難視聴地域というものはどうしても出てきてしまいます。キャンピングカーで移動した先では人も住んでいないところもあれば、ポータブルテレビの貧弱なアンテナでは、うまく映らない可能性もあります。

日本全国で安定してテレビを見るためには、全国で同じ設備があれば受信可能なBS/CSであれば鮮明な画像を移動中の車内からも見るようにはできます。観光バスなどではBSのアンテナに繋いだテレビを見せるような事をしているところもありますが、車載用のBSアンテナというのは、車が移動するに従って動き、常に南東の方向に向くような高度な技術を持ったもので、その価格や設置費用を考えると私としてはとてもおすすめできません。

かといってポータブルテレビでは、移動中や宿泊先で全く見られない可能性もあります。ポータブルテレビを車中泊でという選択は、私としてはそういう理由でちょっとどうかと思いますが、自宅の災害対策という意味では悪い選択ではないと思います。というのも、自宅が落雷や大雨、地震などの自然災害によって長く停電した場合、本体内蔵の電池やモバイルバッテリー、ポータブル電源などを接続すれば使えるポータブルテレビは、それ自体は貧弱なアンテナでも、自宅で送信所が見えるような場所で固定して使うことによりその真価を発揮できると思うからです。もし購入するなら、外部アンテナ端子のあるものを選ぶのが良いでしょう。

私の場合は、いざという時のためにまだスマホやタブレットにTVチューナーが内蔵されていた頃のタブレットを一台用意しています。そのタブレットにはロッドアンテナの他、充電台には外部アンテナ端子があるので、自宅のアンテナをそのまま利用していざという時にはモバイルバッテリーで給電をしながら地デジ放送を安定して見続けることができます。ただ、車でお出掛けする時にはこのセットを持っていくことなく移動中や山の中でもテレビを見たい時に見ることができるような用意はしています。

といっても必要なものは、1Mbps以上で通信が可能なモバイル回線とスマホ(大きな画面で見たい場合はタブレット)を用意するだけです。ハード的なテレビチューナーなどの用意が全く無くても、アプリ「NHK+」「Abema TV」「TVer」のようなテレビ放送を再配信および同時配信(TVerは夜のゴールデンタイムのみ)できるアプリを使えば、テレビの電波を受信せずともテレビ放送をインターネット経由で見ることができます。テレビ放送の場合はトンネル内は全く電波が届きませんが、携帯電波の場合はトンネル内も通じるようになっている場合も多く、インターネットを利用してテレビ放送を見る方がはるかに安定し、さらに長時間見ていても受信エリアを気にせずに見続けることができます。

地デジだけでなくBS/CSまで見たい場合には、自宅に設置したテレビチューナーとスマホを外から繋ぎ、ネット回線を使って自宅で見ているチャンネル(その場合は地デジは自宅と同じチャンネルになります)を全てモバイル回線経由で見ることも可能ですが、その場合には自宅に専用チューナーを置く必要があるものの、専用チューナーは単なるチューナーで消費電力も大型テレビと比べれば少ないので、ACコンセントのあるポータブル電源で動かし、モバイルバッテリーでも利用可能なモバイルモニターを接続すれば停電時でも十分に実用になります。そうなると私の場合は、停電が限定的であればポータブルテレビすら使う必要は無くなります。

元々外付けテレビチューナーとモバイルモニターのセットは、電気料金値上げ対策で、大型テレビよりも消費電力の少ないセットを構築する中で揃えたものですが(実際、わが家の消費電力はかなり変わり、電気代削減に貢献しています)、私にとっては自宅内だけでなく出先でも移動中でもそれなりに安定してテレビを見られるようにできるセットとなりました。

そんなわけで、私は車中泊用にポータブルテレビを設置することについては消極的です。というか、実際にワンセグがガラケーに付いていた頃に車内でテレビを見ようとしてストレスになったことが今の考えの基本としてあるので、何もキャンピングカーではなく、車中泊用の車の中でテレビを見たいと考えている方は、本当にポータブルテレビで宿泊場所でテレビが見られるのかをよく考えてからポータブルテレビの購入を決められると良いと思います。


実際にお店に出掛けて見付けたセリアの「蚊取り線香スタンド」はアルコールストーブになる?

私の生活の中でブログを書くということは、単に文章を書いているというよりも、毎日を以前とは違うことをして楽しもうとする中で、アイデアを具現化する場所でもあります。もし私がブログを書いていなかったら、色々なものを買ったとしてもノーマルな使い方だけで満足していたでしょうし、そこからの発展も現在のようにはなっていなかったと思います。

今回は、先日紹介した「折りたためるミニ五徳」をセリアで購入した時、ちょっと興味を持ったもののいまいち確信が持てずにいたものについての事です。折りたたんで小さな口径のカップなどを使って固型燃料とセットで使えるミニ五徳は便利なものでしたが、私自身は常に固型燃料を使っているわけではなく、主にアルコールストーブを使って楽しんでいるので、折りたたみミニ五徳とアルコールストーブをセットで使いたいと漠然と思っていました。もちろん、今まで紹介したセラミックフェルトが入ったミニアルコールストーブや、アルミ缶を加工して作ったグルーブストーブをセットに入れても良いのですが、五徳の並んでいる場所に置かれていたある物にふと興味が湧いてしまったのです。

それは、「蚊取り線香スタンド」という商品名のもので、細長い蚊取り線香や渦巻き型の蚊取り線香を折ってその中に入れることで、短い時間燃焼し、その時だけ蚊を寄せ付けない空間を作る便利グッズです。装飾の入ったものもあるのですが、何も装飾がないものにはアルコール燃料が少々入りそうだったので、この中にアルコール燃料を入れて火を付けたらどうなるか? と思ってしまったのでした。

その結果が上の写真なのですが、アルミ製の内部に入れたアルコール燃料が良い具合に燃えています。5mlくらいが安全に入れられる量なのですが、チタンカップに200mlの定温の水を入れて火にかけるとだいたい10分くらいは燃え続け、沸騰には至りませんでしたが、70℃くらいまでは温められ、ミネラルウォーターなら安心してお茶が飲めるくらいの実力を持っていることがわかりました。

実際に使えることがわかったので、もう一つ同じものを買い、さらに燃焼終了したらすぐに取り替えて使えるように小さめのトングを調達してきました。グルーブストーブでは効率を上げると大体20ml弱くらいで500mlの水を沸騰させることができましたので、きちんとした風防を付けたり室内で安全に使えるところで使用すれば、スノーピークの450mlカップと組み合わせ、カップ麺用のお湯を最少限のアルコール燃料で沸騰させることもできるのではないかと思います。アルコール燃料なら自宅に常備しているので、小さめの30mlのボトルに入れていっても、このシステムで6回ぐらいは使えることになります。

コストを考えると固型燃料よりもアルコール燃料は安く(500mlで330円で買えるので、5mlでは約3.3円?)、気軽に一人分のお湯を作るセットが作れそうです。

まさか五徳を買いに行ってアルコールストーブに流用可能なグッズがセリアで併売されているとは思いもしませんでしたし、これで炊飯なし湯沸かしだけならコンパクトメスティンよりさらにサイズを小さくできそうです。

こういうことがあるので、ネットショッピングだけではなく、実際にお店に出掛けることは大切だと思います。ただし、「蚊取り線香スタンド」のアルコールストーブ化は本来の使用方法ではない使い方になりますので、少しでも異常を感じたりした場合は改めてこのブログで紹介させていただくつもりです。


セリア「折りたためるミニ五徳」購入を機に作ってみた常にバッグの中に入れておける調理・保温セット

そろそろキャンプブームもひところの勢いは失なわれがちで、高額なギアを買ってキャンプへ行っていた方がが出品したと思われるキャンプグッズがリサイクルショップやネット上のフリマサイト、オークション上に表れるような状況になってきたのではないか? と思っています。

しかし、100円ショップのキャンプグッズのコーナーは2023年も新商品を出してきていて、定番化した商品と合わせて使えば、これは十分に利用価値があると思えるようなものもあります。ただし、100円ショップはキャンプ用品店とは違い、一度売れないとレッテルを貼られた品物についての再販はまずないと思われますし、さらにキャンプブームがしぼんでしまった場合、新たなジャンルの製品に一気に置き換わる可能性もありますので、自分で見て面白そうだと思ったら、一通り確保しておくことが大事ではないかと思います。今回はそんな100円ショップの中でもセリアがこの春に出してきた「折りたためるミニ五徳」を中心にして、毎日持ち歩いても苦にならず、もし大きな地震などが出勤してから起き、いわゆる帰宅難民になってしまっても自力で何とかできそうな究極のソロセットを作ろうと思い立ち実行しました。

これが今回発売になった「折りたためるミニ五徳」のパッケージです、平らになったところを∨字に開くことで、上にカップ類やクッカーが乗るようになっていて、本体はかなりしっかりしています。今までは小さな五徳というと、100円ショップではエスビットのポケットストーブもどきが定番で、普通の大きさだけではなく小型のメスティンに入るサイズも売っていたりして、これはこれで便利なのですが、メスティンの中にポケットストーブを入れてしまうとそれだけでいっぱいになってしまうのですが、これなら何とか他のものもメスティンの中に入れられそうです。

今回のミニ五徳を使うイメージについては、同じくセリアで売っている固形燃料用のホルダーとともに使います。このホルダーは旅館などで出てくる青い固型燃料を入れるようなサイズなのですが、私は袋状になっているピンクの固型燃料の方がどんな形にもなり青色のものより長期間の保存ができるので、こちらの方を愛用しています。今回のセットでは2つはセットの中に隙間を探して入れることができるようです。

次に、固型燃料ホルダーを反対にしてその上に、ミニタイプのキャンドルを乗せると、長時間の明かりを確保できるだけでなく、五徳の上に温かい飲み物を置けば、長時間その温かさをキープさせることができます。これは停電時の屋外でも役に立つ仕様で、いざという時のためにこのタイプのキャンドル(ダイソーではこのサイズのキャンドル15個のセットが税込110円で売っています)も同時に持っておくと、いざという時には役に立つかも知れません。

基本的に調理は固型燃料で、保温はキャンドルでということになると、五徳の上に乗せるクッカーが必要になりますが、これについては一式のケースも兼ね、さらにバッグの隅に放り込んでもじゃまにならない四角サイズのメスティンの中でも、容量が500mlと少ないダイソーで主に販売されている小型のメスティン(550円商品)を利用することにしました。ダイソーには小型・中型(普通)・大型の三種類ありますが、今回はメスティンの中にそのまま収容できる専用設計の木製まな板と中にセットし、小量の水を入れて使うと蒸し料理のできる網も同時にセットの中に入れました。折りたためるミニ五徳も、まさにあつらえたように小型メスティンの中に折りたたんだ状態で収納できます。

そうして固型燃料ホルダーにキャンドルを2つ入れ、端のところに袋に入ったカトラリー類(連結できる金属製箸とバターナイフが入っています)、そうして空いたスペースにピンクの固型燃料を押し込んで、その上から小型メスティン用の網をかぶせても、余裕を持って蓋は閉まります。

バッグに押し込むことからメスティンをこれも100円ショップで売っている小型の袋に入れ、調理をするためには欠かせない火起こしのためのライターを一緒に入れればセット完成です。トータルでも千円前後くらいで、いざという時のための非常用ソロセットの完成となりました。

この中にはありませんが、私自身は毎日水分補給のために200ml~350mlの真空断熱ボトルを持ち歩いているのですが、今回新たにそのボトルよりちょっと口径の持ち手を折りたたむことのできる大きなステンレスカップを購入し、今後はそのカップに真空断熱ボトルを差し込むような形でいっしよに持って行くことにしました。こうした用意をすると、メスティンで沸かしたお湯を真空断熱ボトルで保温しつつ、これも毎日持っていきお昼にお湯だけをもらって作るスティックコーヒーを複数個常備することで、水さえゲットできれば冬でも温かいコーヒーを作り、さらにステンレスカップに入れたコーヒーを保温しながらキャンドルで僅かながらの暖を取るようなこともできるかなと思っています。自宅までの長い道を歩いて寒さに震えながら帰るような状況に陥っても、ペットボトルの500mlのお水をゲットできれば2回分の温かいコーヒーを確保できるわけで、もしもの時に役に立つセットとしてバッグの端で出番を待つことになりそうです。