月別アーカイブ: 2018年11月

走行距離による自動車税の変化は何を意味するか

未来の日本の車の動向が、本格的に脱石油を達成し、水素による燃料電池車より電気自動車に移行していく感じになっている中で、このままではおかしくなってくることに自動車税の決め方があります。

現在の自動車税は、軽自動車は一律ですが、普通車ではエンジンの排気量によって年間の税額が変わっていて、排気量が大きければ税金も高くなっていました。しかし、未来に走る車のほとんどが電気自動車になった場合、排気量による振り分けを行なったままだと、排気量とは関係ない電気自動車からは税金が取れなくなってしまいます。自動車税は国の税金でなく、県(普通車)・市町村(軽自動車)で徴収している税金なので、この税金が入ってこなくなると地方の財政には大きな影響も出てきてしまいます。

そのため、自民党の税制調査会では、先日紹介したように車検証がICカード化されるに伴い、正確な走行距離を車検の時に計測することができるからでしょうか、年間あたりの走行距離によって自動車税の額を変えるようにして、電気自動車からでも自動車税を取るような事を考えているそうです。

一連のニュースを見る中で、「自動車税引き下げの方向で」というようなキーワードで今回の事が報じられていたニュースも目にしたものの、自動車税の収入が下がったら直接地方の財政が影響を受けるので、自動車税を下げることについて猛反発する可能性があることも確かです。ただ、国としてはその対策についても考えているようです。

実は自動車税を下げる代わりに、上がる可能性が高い税金があります。それが車検の時にかかる「重量税」です。この税金は名前の通り自動車の重さによってかかってくる金額が違います。ガソリン車から電気自動車が主流になってきた場合、全体的な車の重さは重くなることが予想されます。というのも、満充電した際に十分な走行距離を保つためには大きな電池を搭載することが必要であり、電池の重さというのはガソリンとは違って走っても減りませんので、その分道路への負担は大きくなるでしょう。

そのため、本来は国に納められる重量税の一部について、自動車税が下がって地方の税収が目減りした分の穴埋めをするために地方に分けることも検討されているようです。ということは、トータルで考えるとそれほど自動車についての税金は変わらずに、さらに旅行などで全国くまなく回るような場合には自動車税も高くなってしまうことが予想されるので、かえって自分の自動車に乗るための税金が高くなってしまうことも考えられます。

現在の車はさらにアイドリングストップ機能を使っている車でのエンジン整備や専用バッテリーの交換によるコストも上がりますし、さらに事故防止センサーを常に安定して動作させるための整備費や、ちょっとぶつかってもセンサーが正しく働かない場合の修理代もそれなりに掛かるようななってくることはちょっと考えればわかってくるので、今後も車を利用する場合はそうした家計の負担増についても考えておくことが必要になってくるのではないでしょうか。

ちなみに、私の乗っているホンダ・フィットは今回の車検ではついにエコカー減税の対象から外されてしまい、重量税は普通にとられてしまいましたが、それでも車重は1トン以下で一部の軽自動車より軽い車なので、そこまで重い負担ではありませんでした。しかし次回もし同じ車で車検をした場合には、新規登録から13年を経過してしまうということになるので、古い車からは税金を多く取るという方針でさらに車検費用が上がってしまうということになるようです。

私の車は別に古いからといってもきちんと整備して乗っていれば乗っていて不具合もなく、燃費もリッター20キロ以上高速道路でなら十分出る車なのに、2年後はどうすればいいのかと今から心配しています(^^;)。こんな現状と未来だと、ますます車を所有しようと思わない人が増えてしまうのではないかと心配になります。自動車というのは日本の主力産業でもありますし、日本国内で多くの人が無理なく所有できるような税制の再検討をお願いしたいところですが、やはり事前にどのような形で車の税金が決まっていくのかを知っておくことで、今後はどのような車を選ぶべきかということも変わってくるかも知れません。


スマホカメラの進化とその影響

中国のファーウェイは日本においても同社のフラッグシップスマホである「HUAWEI Mate 20 Pro」を2018年11月30日に発売することを発表しました。価格的には12万弱と気安く購入できるスマホではありませんが、SIMフリーであることと、特にライカレンズを使ったカメラ機能が素晴らしくて、これでは日本が一時は世界を席巻したコンパクトデジカメが壊滅状態に陥ったのも良くわかります。

「HUAWEI Mate 20 Pro」のカメラレンズは3つあり、メインのレンズの画角が35mm換算で27mm相当(以下のレンズ換算についても同じ)の広角レンズに有効画素数4,000万画素カラーセンサー使用のカメラに、16mm相当レンズ・2,000万画素カラーセンサーのカメラ、80mm相当・800万画素のカラーセンサーのカメラがあってメーカーでは「デジタルズーム併用で16-270mmをカバーする」とプレゼンしているようですが、デジタルズームというのは単なる写真のトリミングであるのでそこまでの期待はしないほうがいいですが、個人的にはマクロもきれいに写るというレビューもあり、夜景についても高速で複数枚撮った写真を合成することで手ブレの心配もなくきれいな夜景が撮れたりするそうなので、このスマホ一台あればコンパクトカメラをあえて持って行く必要はないのかなという気がします。

最近のスマホは夜景撮影や全体的な画質の良さをことさらにテレビコマーシャルで強調するものが多いのですが、スマホ自体が数年使用して新しいものに買い替える性質のものなので、どこまでカメラ機能を充実させていくのかという疑問もあるのですが、こうした複数レンズ搭載のスマホが普及価格帯のスマホにも搭載されるようになれば、安価なコンパクトデジカメはいよいよ存亡の危機ということになってしまいそうです。

実はたまたま、アマゾンプライムビデオのプログラムを見ていたら、かつてNHKで放送された「プロジェクトX」のカシオ「QV-10」の回があったので見たのですが、フィルムカメラの時代に「デジタルカメラ」の概念を伝えることの大変さとともに、現在のコンパクトデジカメの衰退にもつながる当時の状況を見てしまいました。というのも、「QV-10」は当時のカシオの営業からすると全く売れそうにないため、月500台からの販売スタートと言われたため、開発に関わった技術者たちがアメリカ・ラスベガスの見本市に出掛け、デジタルカメラでしかできないセールスポイントをアピールしたことでアメリカで爆発的に売れ、日本でも大ヒットしました。

当時のQV-10にはファインダーがなく、液晶画面を見て撮影するのは今のスマホと同じですが、さらに撮影した写真をその場で確認できるというのが画期的でした。さらにすごいのは、別売でパソコンに繋がるケーブルを用意しており、簡単に撮影した写真をパソコンの中に取り込むことができたことが多くの人々の関心を呼んだようです。それまでは紙に出した写真をスキャナーで取り込むことはできたかと思いますが、当時は有線であったとしても今撮った写真をすぐにパソコンに入れて、パソコンからはインターネットで世界中に送れるというのは本当に画期的だったのでした。

そうした利便性というものを追求していくと、やはり必要だと思うのはデジカメ自体がインターネットとつながって撮影した写真が即時バックアップや写真のSNSへのアップなどができるかというところになるんだろうと思います。というのも、SNSへのアップはスマホでやれば簡単ですし、バックアップについても「グーグルフォト」というGoogleが提供するサービスを利用し、スマホにアプリを入れて設定すると、スマホで撮影した写真が自動的に写真や動画専用クラウドにアップロードされ、ネット上にバックアップが無制限にできるようになっています。いったんこの便利さに慣れてしまうと、いくらデジタルカメラにWi-FiやBluetoothが付いていてスマホやパソコンと無線で接続できるようになっていても、自動的にSNSやクラウドにアップロードさせることはできないので、写真を簡単に扱うならスマホのカメラでいいかということになってしまいます。

このように、「画質」よりも「利便性」というところから普及してきたのがデジタルカメラであり、現在のスマホで実現している機能であることを考えると、今後の展望ということを考えてもスマホではどうしても撮影できない写真を撮るためのデジカメにはニーズはあるものの、コンパクトカメラが今後も残っていくかどうかは怪しい気がします。ただ、個人的には最初に紹介したような複数レンズを搭載したスマホや、新たな技術で光学ズームが利用できるようなスマホが安く使えるようになってくれれば、日常の記録だけでなく旅行中の思い出を写真に残すにもスマホで十分かなという風にも思えてしまいます。何とか今使っているコンパクトカメラが使えているうちに日本のメーカーも頑張ってもらって、旅行の記録に十分使えるくらいのクオリティのカメラを搭載したスマホを安く提供していただけると有難いのですが。


地方自治体のホームページは機能しているか

私たちが国内外問わず、旅行に行こうと思った場合一応確認したいと思うことに旅行先の安全は大丈夫なのか? ということがあります。国外で、テロや戦争の恐れがある場所に観光旅行に行く人はさすがにいないでしょうが、国内でも台風や大雨・大雪をもたらす雲が目的地に向かっていることがわかったら目的地を変更するか旅行自体を延期したり、旅行そのものを中止する判断をしなければならないこともあるでしょう。

今回の話は、そこまで深刻ではなくてもちょっと気になる地域の話題です。皆さんはテレビのニュースで「クマが市街地に出現した」とか「イノシシが市街地で車とぶつかった」とか「サルが市街地に出没して人を襲い逃げ回っている」という動物のニュースを見た場合、その場所を直近の旅行先とするでしょうか。クマはもちろん出会ってしまったら人間はとてもかないませんので、地元の猟友会の皆さんによって山に帰されたり駆除されたというニュースを確認してから出掛けるのが得策のように思います。

では同じようなニュースの「サル」はどうでしょう。これがイノシシやシカなら、比較的早く捕獲できる体制が整っていそうなのでまだいいのですが、サルは捕まえようにも罠にはなかなかかからないと言いますし、すばしっこく相手が人間でも女性や子供が自分より弱いと感じると平気で襲ってきますし、一日の行動範囲も広くなる場合もあるので、もし自分の出掛けようと思っている所でサルが出没したというニュースがあった場合、その騒ぎは収まったのかどうか確認したいところです。

ところで、サルの出没事件と言えば、かつて静岡県御前崎市でサルが出没し、住民に怪我を負わせたことで大捕物となったもののテレビではサルの捕獲の瞬間を見られなかったまま、その後の報道がぱったりと消えてしまったことを覚えておられるでしょうか。ちなみにそのニュースがテレビで放送されたのは2018年9月20日前後ということですから、今まで2ヶ月もその後の動向が伝わってきていませんでした。

それがようやく11月22日に御前崎市で一匹のサルが捕獲されたというニュースが入ってきました。捕獲されてすぐの段階ではこのサルが9月に住民に噛み付いたサルと同じ個体なのかということにはニュースでははっきりと断言しませんでした。しかし、昨日になってこのサルこそ2ヶ月前に多くの人間を襲ってニュースにもなったサルと同じ個体だということが確認されたのでした。今回、住民が噛みつかれたのは複数のサルではなく、この一匹のサルによる被害だったことがわかり、さぞかし住民の皆さんもほっとしているのではないかと思います。

実は「御前崎市」と一口に言っても静岡県最南端の「御前崎」周辺だけでなくかなり広い地域が御前崎市になっています。別に御前崎灯台の近くにサルが出没しているわけではないのですが、このように地域にある有名な場所を市の名前にしてしまうと、このような事が起きた時に地域にとっては風評被害のような影響が出てしまうことを地元の方々も心配していたのではないでしょうか。先日の連休には間に合いませんでしたが、捕獲された個体は静岡県外の施設に送られたということのようですし、ようやくこれでサルの被害の心配をせずに御前崎市に観光に来ていただけるのではないかと思います。

ちなみに、今回捕獲されたサルが2ヶ月前にテレビで全国に放送されたサルであることを私が知ったのはたまたま地元のラジオ放送の中でそのニュースが読み上げられたからでした。そこて改めて御前崎市の「くらしの情報」が記載されている市のホームページを訪問させていただいたところ「重要なお知らせはありません」となっていて、サルに関する情報を全く見付けることはできませんでした。さらに、観光のページにもそうした今の現地はどうなっているかを紹介しているページはなく、地元の名所や名物が所狭しとならび、イベントの告知で埋め尽くされていただけだったのですが、市外や県外から御前崎市にやってくる予定の観光客の中には、このサル騒動の事を覚えていて、今現在はどうなっているのかを知りたい人もいるはずです。

捕獲には市の職員も出ていたわけですから、せめて住民のためにもサルの目撃情報や被害に遭った場所や時間の報告くらいは誰でも見られるホームページを使ってやっていただかないと、サルが捕獲されたことを知らない人は、無条件で御前崎市をパスした旅行にされてしまう可能性もあります。今のテレビはなかなか事件の収束状況までを最後までフォローして報道してくれない傾向があるので、その辺は地方自治体がしっかりとフォローしていただきたいですし、今回の御前崎市のような形ではなく、かなり細かく観光客のためにおらが町を訪れる際の注意点として、動物の出没状況や火山がある場合はその活動状況・火山ガスについての注意点など、地元の人も気を付ける安全に旅をするための情報をしっかりと出してくれている観光地に同じ行くなら出掛けたいと思うのは人情だと思います。いくら見ばえのよいホームページでも、月に一回のイベントの更新だけではイベント時以外に人はやってこなくなるかも知れません。地元の人の熱意が伝わるこまめな更新が大切ではないかと思う次第です。


オリンパスの内視鏡による耐性菌感染の影響は

一般的にはカメラメーカーとして認知されていると思われる「オリンパス」ですが、実は医療機器メーカーとして特に内視鏡のシェアが大きな利益の柱となっています。しかし先日、この内視鏡を利用した事において抗生物質の効きにくい薬剤耐性菌に感染した患者が欧米で190人以上いることがわかったという、かなり深刻なニュースが報じられました。

問題をさらに大きくしているのは、感染による死者も出ているということで、アメリカ国内では35人が死亡したという報道も出たということです。日本の企業と欧米との間では先日の日産の問題が大きく報じられていますが、今回のオリンパスの問題も今後の訴訟の数と額によってはかなりの会社の負担になることは間違いないところです。

実のところ、私の使っているコンパクトデジカメはオリンパスのものなのですが、今でも古い機種のカメラを使っていまして、その性能には満足しているものの、不安な点もあります。それは、カメラが故障したり壊れた場合どうなってしまうのかということです。企業のクレームに対する対応どうかということは、製品の性能以上にその企業が自分にとっていいのか悪いのかを計る目安にはなるでしょう。

今回の内視鏡に関しての報道についてさらに考えていくと、内視鏡に菌が付いたままになって患者が感染したという事は、構造上の問題でどんなに丁寧に洗浄しても完全に汚れを除去できなくなっているのか、それともメーカーが推奨している手入れの方法を守らなかった人災であるのかということによってもその状況は変わってきます。今回の内視鏡のアフターケアについても、地域によっては専用のブラシの配布や、洗浄についての注意喚起を行なったところとそうでなかったところがあると報道されています。その事実が本当かどうかが裁判の行方や損害賠償の額を決めるにあたってポイントになることは間違いありません。さらに、意図的に一部の病院への通知を怠っていたという報道もあるので、もしこの事が事実だと認定されてしまうと、それは企業としての信用問題にも関わってきます。

ちなみに、この内視鏡は国内の工場で作られた製品だということですが、日本で使われずに海外で使われているのみの製品だということで、今回の内視鏡によって起きている問題については、私たち日本で内視鏡検査を受けている人に直接の影響はないようです。

ちなみに、私の行きつけのお医者さんが使っている内視鏡はオリンパスのものではありませんが、一回使うと人の体の中を通るということもあり相当の洗浄が必要になってくるであろうことは想像に難くありません。さすがに注射針のように、一度きりで交換できるものではなく専門に機器の洗浄を一回ごとに行なう必要があります。さすがに日本国内ではその辺はきちっとやっているだろうとは思うのですが(今のところ同様の問題がそこまで大きなニュースになったことはないので)、海外の病院で少なくともメーカーが推奨する使用方法、お手入れの方法徹底させることができるのかどうかというのも、今後の医療を考える上では大事なことだろうと思います。オリンパスは国内だけでなく海外でも内視鏡を多く売って利益を上げていたわけで、改めて世界すべての利用者にとっての安全対策を実行するための努力が求められるところでしょう。

今回は問題となったのが、日本のカメラメーカーとしても知られているオリンパスだったことで私もそのニュースをじっくりと読んでみたのですが、裁判の結果に関わらず、ユーザーの目線で解決を目指していってくれることを希望します。それがひいてはオリンパスのブランドイメージを守り、デジタルカメラでも一定の評価を得るための要因になると思うからです。


具のないおにぎり「塩むすび」をいただく

連休最終日になって、改めて車でどこへもお出掛けしていないことに気付き、ドライブというにはそんなに大したことはないのですが、静岡市から隣の藤枝市に行ってきました。といっても、藤枝のJAが運営している農産物直売所の方が大きくて様々な種類があり、お昼のおかずも揃っているので、拡大のお買い物行といった感じではあります。

今回紹介するのはその農産物直売所ではなく、以前から少々気になっていた美味しいお米を炊いて提供してくれるお店についてです。場所は旧東海道の岡部宿にある「大旅籠柏屋」の隣りにある「ゆとり庵」というお店です。このお店では土鍋で米を炊き、店内で食事もできるのですが、店内で食事ができるのは午前11時からで、来店したのは朝の時間だったため今回は自慢のお米を握ったおにぎりを買っていくことにしました。ちなみに、お店での販売は午前9時半からです。

引き戸が閉まっていて、本当に営業しているのか? と不安になるほどお客さんのいる気配がない中でお店に入ったら、カウンターには様々なおにぎりやいなり寿司などもありましたが、普通のおにぎりやいなりならコンビニでも買える今の世の中、やはりここはお米のおいしさを感じるためにということでお昼用にと購入したのが「塩むすび3個」(390円)でした。

写真を見ていただければおわかりかと思いますが、「たべくらべ」とあるように3個のおにぎりのお米が全て産地と銘柄が違っています。旅行で静岡に来た方にとっては地元産のお米を使ったおにぎりが一個もないことが不満になるかも知れませんが、逆に言うとそこまで静岡のお米は「秋田産あきたこまち」「佐渡こしひかり」「宮城ひとめぼれ」と比べると、そこまで自信を持って提供できないのかも知れません。

このおむすびは本当に塩をまぶしてあるだけで中には何も入っていないおにぎりなので、お米自体の味を感じることができることもありますが、別にお惣菜を購入して一緒に食べるにはうってつけのものです。今回はいったん買い物を済ませた後に電子レンジにかけていただいたので多少は炊きたての心地を想像しながらいただくことができましたが、3つのおにぎりはそれぞれあまくておいしいので、野外でいただいてもおいしくいただけるのではないかと思います。

外でいただく場合は、もし保温のできるステンレスボトルがあれば熱湯を入れて持っていき、フリーズドライの味噌汁と一緒にいただくだけでも結構なお弁当になりますし、普通のお弁当に飽きた時には再度利用してみようかなと今は思っています。

「ゆとり庵」
・静岡県藤枝市岡部町岡部839-1
・054-667-2827
・営業時間11:00~19:00
・おにぎりなどの販売は9:30から
・定休日 火曜・第3水曜


小さなきっかけから最悪の事態にならないために

サッカーのJリーグは、直接見に行けなくてもネットでの生配信をするDAZNに加入しているのですが、11月24日の清水エスパルス対ヴィッセル神戸戦は清水側のホーム最終戦ということで地上波での放送があったのでそちらで最初は見ていたのですが、延長戦のないリーグ戦なのに地元局は試合を最後まで伝えることができませんでした。

これは、テレビ局や多くの視聴者だけでなく番組を提供するスポンサーにとっても大きな痛手になるでしょう。しかし、ロスタイムが伸びに伸びて20分弱も続いたという事はさすがにテレビ局も予想できなかったでしょう。当初のロスタイムは4分でしたが、なぜ15分も伸びたのかというと、エスパルス側の選手が2名立て続けに脳震盪でも起こしたのか、その場に倒れたまますぐに動かすと危ないということで、ピッチの中にいる状態でゲームが中断し、さらに両チームの選手がエキサイトして小競り合いとなり、ベンチ内でも乱闘騒ぎが起こるなど場内も騒然とする中でかなりの時間が過ぎて行ったということが言えると思います。

ピッチでの怪我についてはやはり選手の安全を第一に考え、主審はその様子に気付いたらきちんと笛を吹いて試合を止め、倒れた選手の安全が確保できるように担架を使って運び出した上で試合再開という形が普通だと思うのですが、今回の試合の場合は審判がファウルが無いという事で笛を吹いて試合を止めなかったことで治療が遅れ、さらにその事で倒れた側のチームであるエスパルスに不満がたまり、その流れに呼応する形で、ヴィッセルの選手のさらなるラフプレーから小競り合い、さらにレッドカードを受けるほど爆発する起爆剤になってしまった感も否めません。試合内容を見ていると、両チームの選手が審判のジャッジに不満をためていくような感じはありましたが、それはやはり要所要所で審判が的確でなくでも自分の判断に基づいた明確なジャッジをしていれば、ここまで試合が荒れることはなかったと思います。

レギュラーから2人も怪我人を出してしまったエスパルスに対し、レッドカードでの退場者を2人出し、さらにどう考えてもロスタイムが当初の4分目安だったのに、治療時間と乱闘時間を考えてももっと早く試合が終っていてもおかしくないのに、試合終了の笛が吹かれないうちに同点に追い付かれたヴィッセルのどちらのチームも審判の試合のコントロールについて一言も二言も言いたいことがあるだろうなと思いながら、地上波の中継が終わった後にDAZNの方に切り替えて試合の最後まで見ていました。

試合を見ていた人の感想は、やはり審判に対する批判に尽きるわけですが、ポドルスキとイニエスタという世界的なスターの出場する試合を裁かなくてはいけないという経験の少ない審判に同情する余地もないわけではありません。個人的にはこのジャッジがJ1の降格争いのかかる試合に当たらなかった(今回の引き分けで神戸の残留が決定しました)ことだけが幸いだと思います。もしかしたら、今回のようなジャッジであったとしても普通に試合は終わったかも知れませんが、もし次節のJ2とのプレーオフ出場チームを決める試合でこんな事が起きたら、さらなる騒動が起こってしまったに違いありません。

今回の騒動にいたる道筋は、実は些細な事が積み重なって起こったという事も言えるのではないかとも考えることができます。小さなほころびが大きくなって、それが一気に爆発してしまうということは、実は日常生活の様々な場面でも十分に起こり得ることです。今回の後味の悪い試合を見て、自分が間違ったと思ったらそこで適当にごまかしてその場だけを取り繕ってやり過ごすということが、もしかしたら今回のような大きな事故のような事につながってしまう可能性があるという風に考えることは自分自身にとっても考えなければなとも考えます。

例えば運転中に自分自身がもしミスをして事故を起こし舞い上がったとしても、感情に流されることなく気を落ち着けてから、冷静に対処することができれば事故以外のいざこざを避けることができるようになるでしょう。そして、そもそも事故を起こした時の事を検証し、改めて運転する際にはその誤りをきちんと直し軌道修正した上で運転することができるようになるかということが大切だと思います。今回ジャッジした審判団にもそうした事を感じてもらい、二度とこのような事のないように最終節はすっきりと終わって欲しいものだとつくづく思います。


ブラックフライデーにノートパソコン探し

ここ最近、ばたばたと使っているノートパソコンが壊れたり故障したりしたため、古いパソコンを引っぱり出して使ったり、モバイル用途でかなり癖の強い(^^;)モバイルパソコンを日常的に使ったりしているのですが、やはり気楽にどこでも使えそうな安いノートパソコンが一台欲しくなり、いろいろと物色していたところ日本でも「ブラックフライデー」ということでのセールが行なわれているということで、そうしたセール情報を追ってみる中で、自分の求めたい機能を持つノートパソコンが安く手に入らないかなと思って探してみました。

とは言っても、高いものを買ってまた壊れるとショックが大きすぎるので、基本的にはブログを書いてアップできるくらいの事ができれば十分という感じのものを購入したいと思っています。普通の人がモバイルノートを購入したいと思えるスペックからはかなり低いレベルの製品でも十分自分では満足できると思います。ただ、そうは言っても現状で譲れない条件としてCPUについてはブラウザとテキストエディタを同時に起動してスムーズに動けばそれで良いものの、本体のメモリはWindows10のアップデートをしても何とか大丈夫そうな64GB以上あれば、あとはクラウド上にデータを逃すことで何とかなると思います。あとは電源アダプタが汎用のUSB typeCからの給電に対応しているもので、13インチ以下で重さが1kg前後くらいということで探すと、各メーカーからは3万円から5万円くらいで様々な製品が出ているのですが、ブラックフライデーでもそれほど安くなっていない印象があります。

改めて自分がパソコンを買った時の事を考えてみると、現在のモバイル用途に使っているASUSのTransBook T90chiも、キングジムのポータブックもいわゆる投げ売り価格の時にその流れに乗って購入したものだったので、その価格と比べるとどうしても高いという気がしてしまいます。

そう考えると、私にとってのパソコンの「買い時」とは、ブラックフライデーやクリスマスや新春セールを狙うというよりも、日頃の観察が大事だということが言えると思います。どういうことかと言うと、自分の条件に合った製品を暇な時にでもネットで調べてリストアップし、さらには店頭でも売られるモデルがある場合は実際にお店に出向いてキータッチや端子類の状況を確認したりしておけば、複数のモデルで迷った時の判断基準になります。

現状ではより小さくて軽い10インチくらいの製品はタブレットとしても使える2in1タイプがほとんどで、普通のノートパソコンの場合は少し大きい13インチクラスが主力です。しかし何せ今使っているモバイルパソコンの画面が8.9インチ(TransBook T90chi)と7インチ(ポータブック)なので(^^;)、同時に使っても使い分けられるようにしたいなとは思いますが、特に2in1でない11.6インチクラスの格安ノートで何かいいものがないかなということで、これから継続して、今後出てくるであろう新しい製品についてもアンテナを広げながら、焦らずに探していきたいと思っています(^^)。


東名・新東名の通行止は今冬から大雪警報発表時にも

2018年は台風の当たり年でしたが、例年と違ったことが、実際に台風が通ったりして雨や風の基準を超えてから区間運休にするのではなく、台風の進路予測が出て、ほぼ確実に台風が通るということがはっきりした段階で、新幹線や在来線はまだ台風の影響が出ていない状態で運休になってしまいました。この措置については賛否両論があったと思いますが、特に例年通り、台風が来るまでは電車が動いているだろうと思って駅に来た人にとってはその場で立ち往生になってしまったので現地でホテルを探さないといけなくなったり、駅まで来て旅行を中止しなくてはならなくなったりと大変な事もあったように思います。

ただ、こうした措置を取ったことでの大きな混乱までは起こらなかったことも確かなわけで、こうした「気象警報が出た場合の交通機関」のあり方については、車での移動であっても考えておかなければならないでしょう。というのも、中日本高速道路がこの冬から、東名高速や新東名のような高速道路本線において、大雪が予想される中で道路状況に応じて区間通行止めにするのではなく、まだ気象による影響が出ないうちに一定の区間を通行止めにする運用をすることを発表したのです。

この事前通行止めによって、雪による事故が起こる前に高速道路から車を出してしまえるので、大雪になっても除雪を主に考えながら作業する事ができるようになります。そのため、事故と大雪のために立ち往生して長時間多くの車が高速道路上で動けなくなるようなケースが減ることや、通行止めを解除できるタイミングが早くなることが考えられますが、その代わり出先から帰ろうとしてもまだ雪が降っていなかったり小降りの状態でも通行止めで進めなくなるという可能性が出てくるわけです。

基本的には大雪の恐れがあると思われる際にはテレビやインターネットを利用して天気予報を確認するだけではなく、利用する予定の高速道路の運行状況がどうなっていて、今後の天気の変化によって途中で進めなくなったり帰れなくなったりする可能性もあることを考えなければならなくなります。できればそうした天気の時には公共交通機関でも車でも外出を控える方がいいということなのですが、急に台風や大雪に巻き込まれることもあるでしょう。そのために何を準備すればいいのかということも平行して考えていく必要があるということになるのかも知れません。

真冬の雪の中では車の中は相当冷えますので、通行止めでこれ以上進めなくなったら何が何でも車中泊というのではなく、素直にホテルを探すのがベストだと思います。どうにもならずに車中泊のために寝具を用意する場合は厳冬期用のシュラフにしないと、とても寝られないのではないかと思います。恐らく今後の通行止めが発表されるタイミングはこれで早くなることが予想されるので、常に早めの行動を心掛けることによって近くのホテルに車で向かえないということも避けられると思います。

宿泊場所の予約方法はネットから空室のあるホテルに予約を入れるか、もしネットがつながらないような場合は観光協会や直接宿にかけまくるような形になるでしょう。これは宿探しの鉄則ですが、宿の前に来ていても電話で空室の確認をしてから行くのと直接フロントに行って空室の有無を聞くのとでは違いが出ると言われています。個人的には切羽詰まった状況を訴えるなら直接電話を入れて話をし、もし地域のホテル・旅館のどこにも空室がないと言われても寝袋持参で大広間を使わせてもらうことはできないかとか、車中泊のための場所だけでも提供してくれないかとかという交渉もやるだけやってみることが自分の身を守ることにもなるでしょう。

冬の車旅に雪というのは風情はあるものの、大雪で猛吹雪になってしまっては風情も何もあったものではありません。改めて今年から鉄道だけでなく高速道路においても早めの通行止めがあるということを肝に銘じて、予定があったとしても旅行そのものを中止したり、どうしても出掛けなくてはならなくなった中で立ち往生してしまうという最悪のケースというものを考えながら準備およびその場での対応を一通りシミュレーションした上で出掛けるようにしましょう。


東京オリンピックでの「サマータイム」導入は断念の模様

最近の政治の世界では自民党の思惑がそのまま政策として決定されてしまう傾向があるので、細かなことでもその後はどうなったのか? という「ニュースのその後」を追っていかないと、いつの間にか知らないことが決まっていて、その準備もできないままになってしまうということもあるかも知れないので、今回改めて東京オリンピックの時期に時間を前にずらす「サマータイム導入」についての続報からいろいろ考えてみます。

まず、今回のニュースソースは自由民主党が正式にサマータイムの導入を断念するということを11月21日に正式に発表したということにあります。その結果を受けて、東京オリンピックでのマラソン競技において、今までは午前7時とされていたスタート時間を繰り上げて午前6時頃にした方がいいのではないかという話も出てきているようです。今後、焦点はサマータイムではなくマラソンや競歩のスタート時間の前倒しに向かってくることが予想されますが、個人的にはサマータイムが日本で実施されることが無くなってほっとしたというのが正直なところです。

サマータイムが導入されると、オリンピックの年だけではなく何年かは続くと思われますので、特に切り替わる時の対応に難しさがあります。例えば、午前7時前くらいに起きて午前9時からの始業時間に合わせている人がいたとしたら、サマータイムに切り替わる直前には一気に2時間前後の時間が失なわれますので、普段午前0時くらいに床についていた方がそのペースで起きていてしまうと、サマータイムで遡る時間だけ寝不足になるでしょう。

さらに、長い間同じ生活パターンを繰り返してきた人の場合、一年に2回もそのパターンを崩すというのは、健康な生活を送る上で心配になりますし、さらに寝不足が重大な事故を引き起こす可能性のあるにも関わらず、明るいうちはできるだけ仕事をさせようとすると過剰労働も心配されるプロのドライバーにとっては相当辛い状況になってしまったのではないでしょうか。

実のところ、レジャーで車を使ってサマータイム中に旅をすることを想定しても、なかなか運転する人にとっては大変になるという気がします。東京において、夏至の日の日の入り時間は今の時間の午後7時くらいということですが、これでサマータイムになり2時間時間がずれてしまったら、その際の日の入りは午後9時(2018年の場合)ということになります。また2018年の夏至の日の日の出は午前4時25分ということですので、昼の長さは14時間ちょっとになり、長距離を走らせてなるべく遠くへ行きたい場合にはこの時間をまるまる使えるということにはなりますが、その分運転手の疲労は相当なものになるでしょう。

夜の9時なのにまだ明るいとハンドルを握っていて、たとえ遊びだとしても確実にドライバーの体力は消耗します。その分事故も増える可能性があります。車中泊でも周辺が暗くならないと寝られないというような方は、旅行中の睡眠時間も短くなってしまうかも知れません。そして、そんな体が披露した状態で目的地に到着し、その場所が川や海だとしたら、無理に泳いで水の事故の被害者になったりするかも知れないのです。

心配し過ぎと言われればそれまでですが、過去に私自身も一人だったり人を乗せて自分一人で運転を続ける中で、それが仕事でなくても時間に追われて進もうとする傾向はありました。夏はなかなか昼寝といっても車内では暑くて難しいですし、現状ですらも厳しいのにもし今後サマータイム導入となったら、極力夏のロングドライブは控えようかなと思っていました。今回の自民党の決定はしごくまっとうな決定だと思いますが、サマータイム導入検討ということがあたかもそのまま決定しそうなくらいに進んでいってしまいそうな状況というのは大変恐いですね。今後も様々なニュースの中で自分の生活や車を使ってのレジャーに直接関わるようなものがあれば、ここで積極的に紹介させていただこうと思っています。


日本初の「液体ミルク」は江崎グリコから

昨日のニュースで、以前このブログで紹介したそのまま赤ちゃんに飲ませることができる「液体ミルク」について、2019年春に日本のメーカーとしては初めて江崎グリコが発売するということを発表しました。すでに製品化には成功しているとのことです。販売時は紙パック入り125ミリリットルを想定していて、大方の予想通り粉ミルクよりは高めの価格設定になるようです。

さらに江崎グリコでは災害時の備蓄用のミルクとして「液体ミルク」を東京都文京区に災害時の備蓄品として供給することも発表しました。製造過程で殺菌が行なわれており、常温でもそのまま赤ちゃんに飲ませることができる液体ミルクは、災害用品としても有効であることが言われています。そうして知名度を上げていく中で、普段の子育ての中でも使ってくれる需要を喚起したいというところは当然あるでしょうから、今後他のメーカーを含めて「液体ミルク」の市場がどのように育っていくかによって、日本の子育ても変わってくるのではないかと思います。

今回、江崎グリコが手を挙げてくれたことで、もし全国のコンビニにこの液体ミルクが置かれるようになれば、今までは車で出掛けた先でお湯をもらえるところを探して粉ミルクを溶かして与えるようなことをしなくても、液体ミルクの容器自体に吸口を付けて赤ちゃんに吸わせるだけで(発売される容器の形状によってはできない場合もあります)急にお腹が空いて泣かれても一瞬で対応が可能になる分、気軽に家族全員で車での旅も行ないやすくなるような気がします。

もちろん、災害用に液体ミルクを使わなくても、水・カセットコンロ・粉ミルク・哺乳瓶という形て別々に備蓄することによってその水を様々な用途に使うことができますし、コンロは家族全員に暖かい食事をするために使うことも可能です。お湯についてはいったん真空断熱ステンレスボトルの中に入れて保存するようにすれば、前日に熱湯を入れたボトルの中味は翌日にはうまい具合に冷めて適温になっていますので、ボトルから出したお湯を粉ミルクに溶かせば冷ますことなくすぐに与えることができます。こうしたことを家族旅行の時に行なっていれば、災害の際にもスムーズに必要とする時に赤ちゃんのミルクを作ることができます。すでに実践されている方も少なくないでしょう。

ただ、どちらかがどちらかを駆逐するというものでは決してなく、普段粉ミルクを使っている方でも長期間断水が続いて飲み水すら入手できなくなったら、そもそもお湯を調達することができなくなります。そんな場合でも赤ちゃんのミルクは何とか調達できるように、粉ミルクとは別に液体ミルクを購入してから賞味期限切れになる前に使えるものを備蓄しておいたり、旅先やちょっとしたお出掛けの際、あった方が良ければその場で購入していざ必要な時に備えるというような形で状況に応じて使い分けることができるようになるという風に考えると、特に男性の子育て参加にもいい影響が出てくるように思います。

今回の江崎グリコの発表を受ける形で、他のメーカーは様子見をするのか、それとも先行者利益を挙げるのは許さないとばかりに同じような製品化の話を具体化させるのかはわかりませんが、今回の発表からスムーズに進めば来年のお花見の時期には液体ミルクを持ってお出掛けする家族が増えてくるのではないでしょうか。