月別アーカイブ: 2012年2月

惜しまれつつも消えるサンバー

 すでにわかっていた事ではありますが、やはり現実としてニュースになってしまうと寂しいものです。自動車メーカーの富士重工(スバル)が、軽自動車の生産から撤退するという事で、最後の車を生産し、ラインオフ式が行なわれたとのことです。

 軽自動車で車中泊を考えるにあたって、各メーカーが出している軽の1BOXカーを比較することになると思いますが、スバルのサンバーは荷室の広さから就寝スペースを広く取れ、山道や高速道路でもきびきび走るスーパーチャージャー搭載車は今も多くの人たちに愛される車中泊用の車となっていると思います。

 私のスバルに対するイメージというのは4WDの性能に定評があるという事で、たとえそれが軽のREXだとしても4WDに切り替えれば安定した走行ができるという印象を持っていました。元々スバルはあのスバル360から自動車メーカーとして歩んで行ったわけで、時代の流れとは言えスバルの軽自動車がなくなってしまうのは(スバル名義の軽自動車はダイハツから提供を受けて販売は続きます)本当に残念な感じがします。

 しかしはっきり言ってしまえば、軽自動車という日本国内だけでしか売れない車を作っていても業績を伸ばすことができないし、今の円高によって海外との競争力も落ちることから会社存続のためには仕方なかったのでしょうね。となると、改めて日本の軽自動車の区分けというのが問題になってきます。「軽自動車」という規格を残したままで海外にも売り込んで行ける車を作ることが私たち日本のユーザーにとっても将来が明るくなるか駄目になるかの分かれ道であると思えて仕方ありません。日本の景気を良くするために、リッターカー前後の排気量の車まで軽自動車規格とし、多くのメーカーが競いあってさまざまな種類の車が出れば、2人ぐらいまでなら車中泊のための最強の車がどこかのメーカーから出るのではないでしょうか。アメリカのビッグスリーの業績が上がる中、何らかの動きが日本からも起こる事を期待し、その時には是非スバルにも面白い車を作ってもらいたいものです。

体のケアは出発前に

 昨日書いた車中泊の旅の大敵、睡眠不足ですが、昨日は朝から情けないことになってしまいました。朝食を食べていたら強烈に奥歯に違和感を感じ、よく見たらかぶせてあった金属の歯が取れてしまったのですね(^^;)。

 さすがにこういったことはあらかじめ予想できないのですが、普段の平日で幸いでした。近所の歯医者さんに連絡を取り、何とかその日のうちに歯医者へ出掛けることができました。とりあえず他には悪いところはないということで一回だけの通院で済みましたが、日頃のケアおよび、悪くなる前に治療しておくことの大切さを再確認しました。

 内科系の病気や怪我はなかなか旅に出る前には予想することはできませんが、そんな中、事前に対策ができるのが唯一歯の治療なのですね。特に海外で歯医者さんにかかるといろいろ大変だという話を聞いたことがありますが、国内でも休日に旅に出ると、なかなか休日に開いている歯医者さんを見付けることは困難でしょう。

http://www.haishasan.net/

 上のリンクである程度の検索は可能かも知れませんが、やはり最大の対策は出発前に不安があったらしっかり治療をしてから出掛けることだと思います。旅先で困ることがないよう、春の行楽シーズンの前にチェックしてみてはいかがでしょうか。

睡眠時間を確保するために

 車中泊の旅を楽しむための大切な事として、果たして車の中で自宅と同じような睡眠時間を取ることができるかという根本的な問題があります。特に自分で運転しながら回る場合、環境が変わったら寝られないというのでは、昼間の移動自体が危険な状態になってしまいます。

 巷のニュースとして時を置いてしばしば出てくる話題にマインドコントロールや洗脳の話がありますが、普段なら全く考えられないような事をやってしまうようになるというのは、意図的に睡眠時間を取らせない事から始まるのだそうです。人間の本能として眠くなったらしっかり睡眠を取ることで体調を維持することができるのですが、それができなくなると正常な判断自体ができなくなります。特にきちんとした判断を続けなければならない運転のためにはいかに睡眠を取るかというのが鍵になります。

 よく、枕が変わったら寝られないという人がいますが、そういう方がキャンピングカーでない車で熟睡するのはいきなりでは難しいでしょう。キャンピングカーであっても、駐車場所の環境によって安眠を妨げられる事もあり、環境に左右されないある程度の図太さが必要になってくる場合もあるでしょう。

 私の場合はハードな日程を組んだ際にはすぐに寝てしまうほど疲れてしまうのですが、中には体は寝たくても全く寝つけない方もおられるでしょう。そんな時はあせらずにとにかく目をつぶって体を休め、昼間に睡魔を感じたら直ちに仮眠を取るようにするのがいいでしょうが、睡眠不足は体調の変化ももたらしてしまうわけで、特にインフルエンザがはやる今の時期は旅の行程の中できちんと睡眠を取れる環境作りが大切です。このプログで紹介している寝床作りは特に普通の車で車中泊の旅をする方にとっては何をおいても重要であると考える所以です。

 健康な状態で出発しても、ちょっとしたことで体調を崩す事は起きやすいものです。そのきっかけにならないように、出発前と旅の中での睡眠には十分気を付けましょう。

NEC LifeTouch NOTE NA75W/1A かなり遅い使用レポート

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 以前のエントリーで、だいたい2万円弱まで下がったアンドロイド2.2を搭載したキーボード付き端末のLifeTouch NOTEは、あえて買うことはないと書いてからしばらくたちました。その後、2012年の正月に一部の地域であったりネット上のタイムセールなどでさらに安くなったという話は聞いてはいたものの、そこまでしゃかりきになって手に入れようとは思いませんでした。そんな時、地元の家電量販店でそれまではネット相場からはかなりかけ離れていた値付けだったものが、相当安くなっていたのを発見しました。

 ちょうど仕事がらみで大きめのアンドロイドタブレットを用意しようかと思っていた時でもあり、そうしたタブレットを買うことを思えばかなり安いことには間違いなかったので、ついつい購入してしまいました(^^;)。もちろん、ネット接続はWiFiのみというこの機種特有の特徴や使いにくさも十分に理解した上での決断でした。本当は3G付きのものの方が便利に使えそうですが、こればっかりはしょうがありませんね。

 この端末はぱっと見、普通のノートパソコンに見えるので、それなりの使い勝手を連想してしまう方も多いと思いますが、私の印象ではあくまでアンドロイドのスマートフォンやタブレット端末にキーボードを付けたという感じです。画面はタッチセンサーがあるものの、他のスマートフォンのような静電式タッチパネルではないため、ジェスチャーでの拡大縮小ができず、指でスクロールするのもかなりストレスが出るくらい反応は鈍めです。その操作感を補完するものとして、キーボードを使ったり、本体手前に付いているポインティングデバイスを使うことになります。ボタンやリンクを選択するにはタッチパネルを使った方が早いですが、キーボードから手を離さずにやろうと思えばやれますので、むしろそうした操作方法を実践していくことがうまく使っていくためのコツではないかと思います。

 本体の動作自体は使っているCPU NVIDIA Tegra 250のおかげかストレスはほとんど感じません。入力方法はローマ字かJISかなしか選べませんが、ATOKはポメラに載っているものよりも賢く変換してくれる印象です。私の場合はメールやブログの下書きをする際にはテキストエディタの方が書きやすいし別の端末と共有しやすいため、新たにテキストエディタをインストールしました。ひとつ残念なのは、ワードやエクセル、パワーポイントなどのオフィスソフトの閲覧ソフトは付属するものの、内容の編集ができない点です。今持っているアンドロイド端末はこうしたファイルでも買った状態で編集作業ができたのですが、せっかくキーボードが付いているのですからこうした作業を行なう人に需要があるのではないかと私には思えるのですが。このサイズですので、ACアダプタも一緒に持って行く必要はあるものの、車の旅においてノートパソコン代わりに持っていきたくなりますが、その際にはオフィスソフトが編集できるソフトを有償でも入れておいた方がいいでしょう。

 電池の持ち自体は長いといっても長時間駆動のノートパソコンと変わりませんが、あえてこれを旅に持っていくのにはそれなりの便利なところもあります。スリープ状態からの復帰が早いということもありますが、無線ルータと一緒に使えるならば地図やナビゲーション代わりにもなりますし、ウェブ上の作業もキーボードのおかげでノートパソコン並みにできます。ブロードバンド接続ができる場所ならYouTubeなどの動画もかなりきれいに再生できますので、取り回しがいい印象です。

 現在もタブレット端末にキーボードを付ける形でのノートパソコンのような使い勝手を実現している端末は存在しますが、ずっしりとした重さがあるとはいえ、コンパクトにまとまったタイプの端末は工夫次第ではそれなりに使えるでしょう。

 ただし、ハード的な特徴からどうにもならないことがあるのでその点について書いておきます。すでに無線LANでインターネットに接続することが当たり前になってしまっていることもあり、この端末が有線LANに接続するための手段を本体自体では持たないことにあまり疑問を持たれない方もおられるでしょう。しかし、例えばホテルなどが提供するインターネットサービスはそのほとんどがLANケーブルを使った有線方式です。そうした場合でもネットをこの端末で使いたい場合には別に無線ルータを用意し、ケーブルをルータに繋いでインターネットを利用することになりますのでその点にはご注意を。

 それから、本体に付いているカメラは200万画素のものですが、このカメラの性能がすこぶる悪く(^^;)、連携をしようと思っていたキングジムのポメラで作成した文章を変換した細かいQRコードを全く読み取ることができません。ポメラで書いたものをLifeTouch Noteで編集し、ネット上にアップするためには、単純にSDカードでファイルを移すのが一番確実でしょう。このように少々クセのある端末ではありますが、安値で買えて、モバイルの無線ルータとの同時使用が可能なら旅先でも便利に使えるでしょう。

セイコークロック 防災クロック KR870N

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 防災ラジオは今やどこにでもあふれていますが、このブログではラジオとしての使い勝手を重視することもあり、これまでは家電メーカーの出している防災ラジオを紹介してきました。ただ現状で家電メーカーから出ている防災ラジオのラインナップも貧弱で、購買意欲が沸かない部分があったりします。そんな中注目したいのは、「防災クロック」という名前の通り時計にラジオを付けたいうコンセプトでの製品類です。そんな中から今回はオールアナログのラジオ付き防災クロックを紹介します。

 実はセイコークロックではデジタルの電波時計を搭載し、手回し発電のできるラジオが一緒になったSQ692Wというモデルもあるのですが、自分としては全てアナログ表示で、時計の針にルミブライトの蛍光塗料が付いているこちらのモデルの方が見やすく夜間に何かあった時に強い印象です。また、ラジオの操作についても、つまみが正面にあり回しずらさも感じるデジタルモデルより、選局と音量が右側にあるダイヤル2つでやりやすいことから常に枕元に置いて使うならこちらの方を選ぶでしょう。

 名前こそ防災クロックと付けられていますが、手回し充電にLEDライト、緊急用ブザーと携帯電話充電と防災ラジオに求められる機能は一通り揃っていますし、単三電池で動くというのも心強いです。さすがに時計メーカーから出ている製品なので、時間も大変見やすく、目覚ましとして日常的に使い(電池は充電式のニッケル水素電池を使えばコストはそれほどかかりません)、いざという時にはこれを持って逃げるというパターンを想定すれば日々の生活の必需品がそのまま災害時にも役立つことになり、実にお得です。

 ただ、肝心のラジオの感度についてはレポートできず、ライフラインが動かなくなった場合でも放送局をきちんと受信できるだけの感度を有しているのかというのが確認できないのは残念です。まあ、地元局のみを普段から聞けるぐらいなら十分かも知れませんが、私が思うに、家電メーカーの方が時計メーカーにすり寄って、こうした日々使いやすい大きな文字盤の時計の付いた防災用ラジオを作るべきだと思います。自宅内や家の周辺で、小さなポケットラジオでも十分放送が入るなら、ラジオを目覚ましがわりに使えるこの防災クロックの方に行っても面白いのではないかと思いますね。

車の警報装置の是非

 最近の車ではほとんど付いていると思われる警報装置ですが、車中泊の旅で車の中で寝起きするような場合、あってあまりいいことはないという感じがしてならないのですね(^^;)。以前紹介したように、キーレスエントリーを使って遠隔操作して開錠していれば問題ないものの、鍵穴を使ってドアを開けてそのままエンジンキーを差し込む場合に何らかの設定がしてあるとけたたましくクラクションが鳴る場合があります。深夜の駐車場で周辺に寝ていると思われる同じ車中泊の車が多い中で警報装置が作動してしまうことを考えると本当に恐い話ですが(^^;)、私の場合は旅に出掛けるにあたっては警報が鳴らないように念のためセッティングを変えるようにしています。

 今回、この警報装置について業界の方から面白い話をお伺いしました。本来、警報装置はキーロックされた車に侵入して車内のカーナビやオーディオなど高額な電装品を盗んだり、車自体が盗まれることを防止する目的で付けられているわけですが、こうしたトリップはプロの手にかかれば簡単に突破できるのだそうです。詳しくは書けませんが、車でなく中の電装品を盗むだけなら、配線を切り電源周りをショートさせ、システム自体が動かないように対策をしてから窓ガラスを叩き割って盗んでいくような輩もいるようですね。そう考えると、いわゆる素人のいたずらや、未熟な窃盗犯には有効でも、本気になった窃盗犯を撃退するというのは難しいという印象が強く残りました。

 また、窃盗とは関係ありませんが、こんな話もあります。国内のとある場所で毎年行なわれる花火大会を見に行った際、打ち上げ場所周辺のホテルの駐車場に置いてある車の盗難防止装置がいきなり働き、けたたましくクラクションが突然鳴り出すというようなことに出会った方がいるそうです。なぜそんなことが起こるかというと、至近距離から花火が打ち上げられるので、駐車している場所によっては地震のように車が揺れるほどの衝撃が起こり、その衝撃を外部から故意に揺らされていると勘違いした盗難防止装置が働いたのではないかという話でした(この推測は間違っているかも知れませんが、クラクションが鳴り続けたということはあったそうです)。この話を聞いてよくよく考えてみたら、私にも心当たりがありました。昨年私の住んでいる地域で直下型の震度5程度の地震があった際、しばらくしてから盗難防止装置が働いたのかクラクションが鳴り続けているのが耳に入ってきたことがあったのです。人が作った装置なので仕方ない部分はありますが、本気で車の盗難を心配するならGPS探査が可能な端末を車内に入れておくとか(最近は幼児用のシンプルな携帯電話端末が格安で維持できるようですし)、装備品の盗難については駐車場内を監視カメラで撮影しておくとかする方が、盗難防止装置に勝るのではないかと思いますね。

 あとは、やはり外から見て盗みたいと思わせるようなものを車内に設置せず、放置もしないことと、車中泊のためにカーテンを取り付けているような方は、カーテンをひいて中の様子を見られないようにすることも大切ではないかと思います。

 個人的には車を購入する際にこうした装置のないグレードの車もめーかー側は用意してほしいと切に思います。あとこれは盗難云々とは関係ありませんが、車の窓を開けるのにも電動でない方がいい場合が多いので、むしろ自分でいろいろ設備を付けていく(メーカーオプションも含む)楽しみのある格安のグレードというものも今後車のメーカーが用意してくれると嬉しいですね。

グリコ 温めずにおいしく食べられるカレー職人

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 ここのところ震災対策ということからか、近所のスーパーなどで簡単に防災用品が手に入るようになりました。このブログで紹介した非常用の食料の数々も、意外と簡単にまとめて手に入ったりします。

 そんな中、日常でも備蓄食糧として使えるタイプのものの方が賞味期限が迫ったような場合でもおいしく消費できるというメリットがあります。缶詰の類もそうですが、今回見付けたのが、新しいタイプのレトルトカレーです。

 レトルトカレーはお湯で3分というのがそれまでの常識でしたが、最近では袋を温めずにそのままかけて食べてもおいしいとうたったレトルトカレーが出てきています。植物油脂を使っているので温めなくても固まることなくなめらかだとのことです。今回紹介するグリコのカレーは、パッケージにも表記がありますが、賞味期限が製造日から3年というのが実に頼もしいですね。

 インターネットで調べてみると、パックごはんもセットで常温で食べてもそこそこ食べられたというレポートもあり、ビスケットなど甘いものしかない非常食よりも、こちらの方がありがたいということはあるかも知れません。車中泊での食事がこれでは情けないかも知れませんが、カレー好きならいざという時にカレーが食べられるというのは実にありがたいことではありませんか。

 常温のパックごはんに抵抗があるなら、食パンを別に用意しておいてカレーに浸して食べるという技も使えます。もっとも、この商品は災害用の商品ではありながらも、スーパーの棚に普通に置かれていましたので、旅先で買っていざという時に備えるというのもありでしょう。当然の事ながら、湯せんできる環境があればそれに越したことはないのですが、それでも個人的にはいざという時の非常食のバリエーションが増えるのはうれしいことです。
 
 以前から紹介している賞味期限5年のものと比べて、3年というのはどうかと思う向きもあるかも知れませんが、カレーは実際の防災用としてでなくても、食べる機会はいくらでもあると思うので、それほど問題にはならないでしょう。あえて希望を言えば、もっと味のバリエーションを増やしてくれると有難いですね。


ウィルコム イエデンワ 現在の使用状況

 昨年に半ば勢いで購入したウィルコムの固定電話のような形状をしたイエデンワですが、当初の熱も冷めきたためか当初と比べるとあまり話題にならなくなったような感じになってきています。

 昨日あたりも固定電話には気分の悪い営業の電話が入ったりしたのですが、固定電話の代替えとして使っていればそんないやな気分を感じなくても済んだと思います。しかし、自宅の固定電話はメタル回線を維持しているので停電時でも発着信可能ですので、あえて固定回線を解約するかどうか考えると、やはり完全に切ってしまうのには躊躇してしまうというのが正直なところです。現状ではこちらから発信する場合に電源を入れてかけるといった使い方で、本体内に入れてある単三エネループはなかなかバッテリー切れを起こしません。

 現状の私の契約では、すでに主回線がある状態の2台目以降の購入ということで、購入から2年間は誰とでも定額のオプション料金を付けても外しても月980円という支払いに変わりはないのでどこにでも掛けられる(月500回10分以内の通話に限りますが)のですが、このまま2年経った後にどうするかと考えることがあります。基本の契約を継続し、契約プランをいじらない限りはウィルコム同士の通話料無料の基本プランの「新ウィルコム定額プランS」の基本料が無料になるので、誰とでも定額のオプションを2年後に外すという選択もあり得ます。しかし、どこにでも掛けられるという魅力は意外とあるのですね。

 私のようにいろんな電話のサービスを比較検討している立場では、新しいサービスの通話品質をはかるために試してみたいという欲求がでてきます(^^;)。たとえば、これからIIJmioで出してくる月950円のデータSIMで、IP電話がどのくらいの品質で使えるのかはかるような場合、継続してのチェックが欠かせません。IIJmioの非公式見解として、NTTコミュニケーションが提供する050plusが使えたという報告があり、一部でかなり盛り上がっているようです。今は私の自宅周辺でもエリアではないLTEが普及するに従って携帯電話の通話自体もIP電話化されるのではないかという話もある中、安定した品質が最高128kbpsのスピードでどの程度実用になるのかというのは今後の携帯電話の勢力地図をも塗り替えてしまう可能性があるほど興味ある情報です(ドコモのクロッシィは現在はデータ通信についての制限は行なっていませんが、一定期間の後で規定の容量のダウンロードがされたヘビーユーザーには128kbpsの通信制限を行なう予定もあります)。今後利用している人が増えるに従って使えなくなってしまうのかというところも気になりますし、スマートフォンでIP電話が実用になり、今後050plusが使えるイエデンワのようなWiFi機能の付いたIP電話端末が出てきたら、その時には自宅用の電話としてそれなりに使えてしまうことが予想され、結果だれとでも定額のオプションを外してもいいような感じにもなってくるでしょう。ただ、WiFiだとイエデンワほど電池が持たないかも知れませんが。

 そんなわけで、とりあえず電話機の分割購入期間が終わるまでは発信用および回線品質確認用としていろいろ活躍してもらおうと思っています。現状でも回線試験の他(^^;)、いろいろなテレフォンサービスや通話料のかかるサポートセンターへの問い合わせなどに使っているのですが、陽気がよくなってきたら、電話ごと車での旅に連れて行って旅先で出会った人との通話品質テストをしまくるかも知れません(^^;)。

フットワークと決断力

 私のいる地方都市ではテレビ局の系列でテレビ東京系の放送局がないため、同局制作の番組はリアルタイムに見られないばかりか、どんなに評価の高い番組であっても、それが必ず放送される可能性はありません。それはとても残念なことで、というのも地上波の中で一番バラエティーに富んだ旅番組を放送する局であるからです。

 先日見た番組はテレビ東京制作の、芸能人にクリスマスプレゼントとしての休みを与えて自分の好きなように休日を楽しんでもらおうというバラエティーで、2011年12月に放送されたものを翌年の2月というかなり季節はずれの時期に見たのでした。以下ちょっとその番組の内容を紹介しますが、すでに見られている方はご容赦のほどを。ちなみに、番組の内容について全てがドキュメントとも思っていないかわりに、やらせや仕込みばかりでもない、適度に演出が入ったものであると認識しながら見ていました(^^;)。

 一応、金に糸目を付けないかわりに時間は翌日までという制限の中、どう休日を楽しむのかというのは、それぞれの出演者の個性が出ていて興味深いものでした。お笑い芸人のさまぁーず三村さんと出川さんのコンビが選んだのは箱根の高級旅館で1名およそ8万円という部屋で過ごすというものでしたが、これなどは確かにうらやましいものの、実に一般人の夢を満たしているかのようで、いかにもテレビ的で無難すぎる選択だなあと思いながら見ていました(^^;)。

 個人的にすごいと思ったのは美容家のIKKOさんで、この方は韓国に関する仕事も多いためか、パスポートがあればすぐに韓国への旅を選択しそうな雰囲気でした。でも突然の休日提供だったためパスポートがないということで、まず選択したのが、新大久保で韓国料理という休日の使い方としては勿体ないなあというものでした。新大久保からは銀座でエステに行き東京近辺をウロウロして終わるかと思ったのですが、IKKOさんは実に男らしい行動力で(^^;)、その後の展開には私にも実に参考になりました。

 銀座からいきなり羽田空港に向かい、飛行機のチケットを取って福岡空港へ。そして、ご自身のホームタウンである博多中州に行ってアポなしのまま懇意のすき焼き屋さんで夕食をとった後は、これも懇意にしている福岡郊外の温泉旅館に押し掛け、そこでのんびりされていました。現状で行けるところを冷静に分析し、決めた事をことごとく実現する休日の過ごし方というのは、限られた時間の使い方として私もあやかりたいくらいです。残念ながら私にはいつ行っても大丈夫な、テレビで紹介が問題なくできる懇意のお店や宿などはありませんが、車中泊の旅ならエリアを決めることで効率的にいろいろなところを回ることもでき、早朝からでも動けます。番組のように2日弱くらいの休みであっても、行くという思い切りさえあればかなり内容の濃い旅も可能でしょう。

 もちろん、短時間に詰め込むようにいろいろなところを回るのがいい休日の過ごし方かという声もあるでしょう。逆にとにかくのんびりしようと決めたら徹底的にのんびりするような休日の過ごし方というのもいいものです。ただ、これだけ限られた時間をうまく使って旅をしている人がいるのがわかってしまうと、今後思い掛けなく1日以上の時間がとれてしまった場合、家でのんびりするのももちろんいいでしょうが、フットワークを軽くしてちょっと考えつかないような旅をするというのは面白いでしょうね。特に車を使って宿も決めずに思い立ったら出発できる車中泊の旅はどんな形にも変化する日程が組めますし、私ももう少し軽いフットワークと決断力を磨きたいものです。

旅と学習

 これはあくまで私の場合ですが、車中泊の旅に出る場合、全く何も考えずに出るという事はなくて、漠然としつつも何らかの目標のようなものを持ってそのために旅出つといった感じになります。

 その目標というものは何でもいいのですが、例えばテレビで見たものが印象に残ったりとか、人からいただいて食したものが気に入って、本場の味を確かめてみたいとか、何らかのアンテナを日頃から張り巡らせておくことで具体的にその場所へ行くというイメージが湧けば気軽に出掛けやすくなります。

 ただ実際に出掛けたとしても、私の旅の場合寄り道があったり、突然出くわした予期せぬ出来事にもかかわってしまう方なので、せっかく調べたことも無駄になってしまう場合もあるのですが、それはそれで新たな知識収集のチャンスとも言えるわけで。

 というのも、今の時代は昔と違ってたとえそれがどこであってもネット経由で調べられてしまうという特徴があります。自身では全く存じあげないものの、旅先で興味深い地名や人名を見付けたら、その言葉をキーワードにしてその場で調べてみると、何らかの自分のそれまでの知識と結びつくかも知れません。実はそういうところで日々の学習の真価が問われるわけで、お子さんなら日々の学校での勉強、大人の方なら新聞や書籍との付き合い方を見直すチャンスともなり得ます。

 残念ながら、旅先で出会ったものの意味がわからず、ネットで調べるツールを使っても全く自分の知識と結びつかなかった場合は自分の不勉強さを嘆くしかありません。しかし、旅から帰った後でそのままにしておくのかどうかは次に旅に出た場合に影響するかも知れません。専門的な知識という事ではなく、広く浅い知識を持っていれば旅は楽しくなります。とりあえずは次に自分で行こうと思っている所の事をガイドブックでもインターネットでもいいですから自分でわかる範囲で知っておくだけでも違ってくると思います。