月別アーカイブ: 2024年7月

地域商品券の利用にも「デジタル格差」が発生するようになった今を生きるには

少し前、母親が職場の同僚から聞いたとして、私の住む地域で広く利用することができる地域商品券の購入について相談を受けました。過去には紙の回数券のようなもので発行されたことから、発売日に行列になることもしばしばでしたが、そこまで人気があるのは、市の補助により購入金額にプラスしてのサービス分が上乗せされているのです。

静岡市の場合は、最大一人最大2万円の購入ができて、プレミアム分として2万円購入できた場合、実際に店舗で使える商品券は2万5千円分支給されます。だからなのか、一回前の発売ではすぐに売り切れて、今回相談を受けた2回目の発行については事前登録をして抽選で購入できるかどうかわかるということになっていたようです。

先日、その結果が発表されまして、今回初めて申し込んだ人には抽選上の優遇があったのか、私と母親とも無事に当選し商品券をゲットすることができました。ただし、抽選申込をするためにはスマホでアプリのダウンロードをしてから本人の情報を入力して抽選に申し込む必要があり、スマホをうまく扱えない人は恐らく商品券購入のためのスタートラインにすら立てないのでは? と思います。

さらに、抽選に当選した場合、商品券を購入する必要があります。母親は、職場の同僚が皆コンビニで支払っていたので現金を用意していたのですが、アプリを改めて開いてみたところ、コンビニ払いの他クレジットカードでの決済が可能になっていました。となると、わざわざコンビニまでお金を払いに行くというのはめんどくさいと思ってしまったので、クレジットカードを使ってすぐに商品券が使えるようにアプリ操作を行ないました。

昨日はそうしてすぐ、近くのスーパーに行って買い物をしてきたのですが、問題なく支払いを行なうことができ、現金と同じように商品券を使うことができました。当選したのを知った後、すぐに商品券を使えるようになった事で、母親は驚いていましたが、これについても決済についてスマホと連動させていることが当り前になっているかどうかで、利便性は相当変わってきます。

とりあえず、二人分の商品券で現金を使う場合と比べると、約1万円くらい余分に買い物ができるようになったので、スマホを使いこなせるか否かでこれだけの差ができてしまうとなると、大変だと言ってスマホを使わない人との差は今後さらに開いてしまうように思います。今回の商品券の購入については、その情報があって初めて使うことができましたが、そうした有益な情報の入手を含めて、できるだけお得に利用することができるようなところを今後も目指していきたいと思っています。


毎月のデジタルコンテンツにかかる費用についての考え方を変えるべきか?

スマホ・パソコン関連にかかるお金というのも色々ありますが、あくまで個人で作業などを行なう場合には、そこまでコストは掛からないのではないかと思います。ただ、個人的に見ていて大変だと思うのは、スマホに高性能で高額なものを選んだことで、新型を買い続けることで、かなりの金額を消費しているなあと思います。

こんなことをいきなり書き出したのは、少し前になりますがNHKのクローズアップ現代で、「デジタル赤字」について取り上げてその現状について報告していたのを見たからです。さすがに番組の中ではiPhoneのハードの事については触れてはいませんでしたが、Apple,Google.Microsoft,Amazon,Metaのような海外企業のサービス無しには立ち行かない日本の多くの企業の中では、今の日本企業は「デジタル小作人」という風に呼んでいるケースもあるということなのです。具体的には海外のクラウドやソフトなどを使うための定期的なコストが今の円安の状況で膨らんでいて、会社として儲けても、Officeソフトを使ったり、クラウドを使い続けるためのコストが増えていき、企業の利益を圧迫するという流れになってしまっているそうなのです。

私の場合は、Microsoft Officeは毎年お金が掛かるOffice365は使わないで、買い切りのものを一部のパソコンに入れて使っている時期が長くありました。その負担額は結構大きくて、一定の期間を過ぎると新しいバージョンに買い替える必要があるので、Officeアプリを使っている限りは、ずっとMicrosoftにしぼり取られるという、これは表現が適切かどうかわかりませんが、個人的にはできればもう少し安くなって欲しいと思っています。

Amazonのプライム会員においても、これも毎年定期的にお金を出しているのですが、個人のレベルでは、そこまでびっくりするくらいの利用料がかかっていないので、一応は続けています。ただ、アメリカ並みの会費になってしまったら、その継続は考えなくてはならないかなとも思います。

デジタルの世界はまさに一寸先が闇という世界でもありまして、身近な話で言うと、それまでスマホで撮った写真は無制限に保存できていた「Googleフォト」が無制限に使えなくなったり、クラウドの世界では無料でもそれなりに活用できていた「Dropbox」がいきなり有料化に舵を切ったことで、今までのデータを別のところに引っ越して使うことになったようなこともありました。インターネットの世界は「無料」のようでいてそうではない世界なのですが、あくまで個人で使う分には、コストが掛からずに、それなりに使えるものはまだまだあります。今後はそうしたサービスへの転換を繰返しながら、必要に応じては今まで普通に払っていたデジタル関連のコンテンツに払うものを縮小することも考えなくてはと思ってしまいました。

毎月掛かるデジタル関連費用として、これは外せないと思うものに快適な通信環境があります。自宅における光回線や、外出時のモバイル回線については、基本的にネットを繋いだ状態で使うことのできるコンテンツについては、それほど費用がかからなくなっています。ワープロ・表計算のアプリについて、ウェブ上でネット回線につながって作業できる状況であれば、Microsoft Officeも機能制限はあるものの無料で使えるようになっていますし、Googleスプレッドシートあたりでもそれなりに使えます。

個人的に、クラウドに自分の財布の中味(電子マネーも含む)と連動した表計算ファイルを入れているのですが、オンラインでスマホからファイルを呼び出して入力していけば、同じファイルをパソコンで開いても中味はきちんと更新されていますので、旅行中のお財布管理には本当に便利です。

ちなみに、このブログを書く場合には、別に専用のワープロソフト(Wordなど)も必要なく、私はフリーソフトのエディタを使って書いています。今は色々と便利なのでWindowsを使っていますが、今後個人のパソコンを使うことについての負担が増えて来た場合には、あえてWindowsに固執しないことも十分有りではないかと思います。

具体的には今使っているものからもう少し容量の大きなChromebookを使いLinuxを併用することで、オフラインの作業にも活用できますので、パソコンの世界でもさらに不穏な動き(個人にも定期的な利用料金を請求してデジタル赤字に追い込まれそうになった場合)があった場合には、メインマシンの変更も考えます。

ただ、最初にも書きましたが個人のユーザーが海外企業に貢ぐかのように、それ自体では利益を産まないハードを買う状況というのは、個人的にはちょっと良くない傾向なのではないかと思います。生活のすべてを特定の企業に捧げたいという事に異論を挟むことはしませんが、自分の場合は、高額なスマホ(iPhoneだけでなく最近はAndroidにも高額なスマホは少なくありません)で楽しむよりも、あくまでもスマホで最低限の事をやりながら、別の方面にもお金を使っていきたいと思っています。先日紹介した天体望遠鏡などはまさにそれで、1万円のスマホと組み合わせて自動的に見たい星を望遠鏡に導入するシステムを完成させました。まだまだ色んなところにも旅行に行きたいですし、それが数年ごとにやってくるスマホ買い替えのタイミングでいくらか制限されるなら、私はそこまでスマホに高性能は求めないつもりです。


旅先中のトラブルにはカスハラ方向ではなく事前準備と様々な知識で対応を

JALとANA(国内航空会社のトップ)が新たなカスタマーハラスメント対応についてマスコミに発表しました。個人的な感じとして、飛行機においては客室乗務員の方にマスクの着用をお願いされても頑なに拒否した(新型コロナ感染数が増えている時期の話)乗客が強制的に飛行機から降ろされた話とか、社会的な地位のある方がかなりの無理を客室乗務員の方に強要していることなどがSNSで拡散し、広く知られるようになったと思っています。

飛行機の場合、鉄道と比べるとトラブルして事故になるということ自体、命の危険を伴いますので、かなり自分にとって具合の良くない変更や対応があったりしても、無事に飛行機から出られること自体を大事に思わないと、それこそ自分だけでなく他に乗り合わせた乗客の方や、スタッフの方の命も危険に晒すという点では、スタッフの指示には従うというのが本筋だと思っています。

先日、無謀にも日帰りで鹿児島旅行の計画を立てましたが、その時はかなり気流の関係で行き帰りとも揺れたものの、無事に定刻で到着したので、予定通り鹿児島観光を楽しむことができました。もし、当日天気が悪くて便が欠航や、出発した空港へ戻るのであればそれでで良いのですが(私の場合空港の駐車場に車を停めているので)、飛び立ったものの目的地ではない場所に着陸したような場合、航空会社とは出発地に戻るためにはどうすれば良いのかを話し合うとは思いますが、特にLCCなどを利用する場合は、単に予約した便の運賃だけが返ってきて、出発地までの交通費が出なかったとしても、実はその事を了承した上でチケットを購入しているということがあります。

今回の鹿児島旅では、日帰り旅行ではありますが、国内旅行(航空)保険に同時に加入して出掛けました。天候不良の場合の交通費は保険から出ませんが、目的地や着陸地からその日のうちに出発地や目的地に行けない場合の宿泊費については1万円まで保証される(実費なので1万円出るわけではない)保険には入っていきました。安いチケットを購入した場合、帰りの飛行機が飛ばなかった場合の負担は結構出ますので、それは仕方ないと思わないと、飛行機による旅はできないと個人的には思います。

また、機材トラブルで出発が遅れたり、電車のない時間に到着した場合も、その不満のはけ口がどうしても航空会社のスタッフにぶちまけたくなる気持ちもわかります。特にVIP待遇に慣れた方は、自分の事が顧みられないと感じるだけでも言いたい事がある方もいるとは思いますが、公共の乗り物で、我慢する場合は乗客みんなが我慢しなければならないということは考えた上で行動することが大事だと思います。

もし自分が頭に血がのぼり、多くの人がいる前で怒鳴り散らしたい衝動に駆られた場合、もしかしたらその様子がその場にいる誰かによって撮影されており、感情が爆発するまでの過程をすっとばしてネット上で拡散され、一方的に非難を受ける可能性についても考えておくことも今の時代は必要なのかもと思います。もし、本当に理不尽な仕打ちを旅先で受けた場合には、その場で爆発しないで、誰が見ても納得する証拠を固めて後から正式に企業に抗議する方がきちんと企業の方も対応してくれると思います。

旅のトラブルというのはあったら大変なことになってしまいますが、その対応についても考えながら出掛けることも大事です。あと、最後になりますが、旅行の日程を決める際には、ギリギリの日程ではなく、トラブルがあっても何とかその後の学校や仕事に間に合うような日程で行くことをおすすめしたいと思います。と同時に、どうしても間に合わない場合に備えて、事前に学校や職場にはきちんとその事を伝えておき、もし帰ってこられない場合に電話一本で話が通るようにしておくことも大事だと思います。そうした対応をしておくことで、最悪の状況でもストレスを他人に巻き散らかすことを防げるかも知れません。