月別アーカイブ: 2021年2月

Amazon専用の荷物受取ロッカー「Amazon Hub ロッカー」 近くにあったので利用してみました

大手の通販業者から買い物をする場合、たいがいがヤマト・日本郵便・佐川といった宅配業者を通じて自宅まで配送されます。業者によっては営業所留めやコンビニ受取りといった受付方法の他に業者専用の受取ロッカーを利用することができ、スマホにインストールしたアプリを活用することで多くの受取方法を選べることが当り前になっています。

そんな中、通販業者が流通にも進出してきており、ヨドバシカメラでは地域限定ながら直接配達をするシステムが整っていますし、楽天も今後は自前での流通網を作ることを宣言しています。

そんな中、基本的にはヤマトや日本郵便を発送業者として使っているものの、それ以外の業者を取り込んでの動きも出てきているAmazonが独自に全国各地に設置している荷物受取用ロッカー「Amazon Hub ロッカー」が近所にも設置されていて、先日注文しようとした荷物でも利用ができるということになっていたので、利用してみることにしました。

ロッカーは店舗などの屋内と屋外に設置されているパターンがあるのですが、私が指定したロッカーはお店の中ではなく屋外に設置されていたので、24時間受取可能になっています。基本的には以前にリポートした大きな郵便局の前に設置されている専用ロッカー「はこぽす」と同じですが、事前にメールで送られてきた番号を入手して開ける方法の他に、Amazonから送られてきたメールに添付されているバーコードをロッカーのコード読み取り口にかざすだけでも自動的に注文した荷物が入ったロッカーの扉が開くようになっています。

ロッカーの操作部は写真のように液晶画面とキーボードが両方設置されています。液晶画面から番号を入力しても、キーボードから入力しても大丈夫です。液晶画面の下あたりにバーコード読み取り口があるので、Amazonから来たメールのバーコードをスマホで表示すれば、数字の入力は不要です。

正しく数字を入力したりバーコードを読み取らせると、扉は自動的に開きます。荷物の大きさによってどこに入っているかはわからないので、いきなり開いてびっくりすることもあるかも知れませんが、今回は一番下の扉が開いたので慌てずに済みました。操作終了後は何もする必要はなく、荷物を取り出したら扉を元通りに閉めるだけで全ての受取に関する作業は完了となります。

私の場合、基本的には自宅からだとコンビニ受取りの方が距離は近いのですが、ロッカーの場合、到着してセットが完了すればすぐに受取可能になり、人と対応しなくても良いので状況によって、都合の良い方法を使い分けるのが良いでしょう。ネット通販と連動したサービスなので、ロッカーに入らなかったり、先に入るサイズのロッカーがうまっていた場合はそもそも受取先にロッカーを選択することができなくなっていると思われるので、ロッカー受け取りを選択できたら、その後は安心して受取までの流れに乗ることができると思います。この辺はうまく利用して、流通関連で働く人たちの労力軽減に協力しつつ便利な受取方法の一つとして活用していきたいと思っています。


若者だけが割引の主役ではなくなる日も近いのか UQモバイルが標準化する「60歳以上通話割」について

携帯電話の料金割引サービスというのは、主に学生や26才未満のユーザーに適用されることが多い傾向にあります。これはなぜかというと、学生の頃からユーザーを顧客として囲い込んでおくと、会社を移してまでプランを変える相当な理由がない限り契約は続く可能性が高いからです。もし他社が画期的なプランを出したとしても、横並びに同じようなプランで追随できれば、他社への乗り換えを阻止できる可能性も高くなります。例えばドコモユーザーが他の事業者に移る場合でも慣れ親しんだ環境を引き継ぐべくドコモ系列のahamoに留まるようなことを期待してのことではないかと思われます。

別の年代の割引としていわゆる「シニア割引」(60才以上の方が対象であることが多い)は今まであったものの、個人的には簡単に入っていいものだろうかと考えてしまう内容になっていました。特にテレビコマーシャルが多いYmobileやUQモバイルでは、通話料無料というキャンペーンを行なっていたものの、一つ問題がありました。通話料の割引を受けるためには事業者が指定するスマホの機種に機種変更することが必要で、今ある端末を使うと割引がなくなってしまうだけでなく、端末購入にはそれなりに追加費用がかかります。さらにiPhoneなど特定の機種を使いたいというニーズにもマッチしませんでした。

今回、UQモバイルが出してきた「60歳以上通話割」は、UQの主力プランである「くりこしプラン」に「24時間いつでもかけ放題」をセット契約すると適用され、本来月額1,700円かかる通話定額料金が永年1,000円引きとなり(700円プラスでかけ放題が実現)、2021年3月1日からサービスが開始されます。具体的には、

・くりこしプランS(3GB)とのセット料金 2,180円
・くりこしプランM(15GB)とのセット料金 3,180円
・くりこしプランL(25GB)とのセット料金 4,180円

となります。これで通話についてはナビダイヤルなど一部の電話番号を除いて固定にも携帯にも24時間かけ放題(プレフィックス電話でないのでアプリの切り替えミスでの過請求の恐れがなく、いわゆるガラホにも活用可能?)になるわけです。

現在、24時間かけ放題の付いたプランで最安のものは日本通信の「合理的かけほプラン」で月額2,480円(3GBの場合)ですが、自分だけでなく親のためにスマホを契約する場合にこのシニア向け通話割引が使えるなら、UQモバイルの「くりこしプランS」に「60歳以上通話割」をセットした方が安くなるだけでなく、アプリで高速と低速の切り替えができ、低速でも最大300kbpsで無制限にデータ通信ができるので、radikoや音楽配信サービスの利用、さらには最低画質でのYou Tubeの閲覧などできることは増えます。

ただし日本通信の場合はドコモ網が使えるので、山間部での利用の際にはエリア的に有利ですし、ドコモのスマホ・ガラホがそのまま使えるので料金を比較して安いから良いということはありません。ただそうしたキャリアのしがらみがなく、普通に生活をしている中でならau網でも何ら問題ありませんし、もう千円プラスして「くりこしプランM」とのセットにすれば、低速でも最大1Mbpsで利用できるので、自分がその年令に到達したらこのプランにするのが一番割りが良いのではないかと思います(^^)。

現在の新型コロナウィルスの関係で、実家から離れて暮らしている親子の間での連絡手段はスマホを介してのコミュニケーションが主になりますし、あまりスマホを使ったアプリ活用ができない世代の人にとっては、音声通話が命綱になることもありますので、できれば24時間かけ放題を付けておきたいものです。家族で同居している場合でも、家族の中で新型コロナウイルスの感染者が出た場合、家族とのコミュニケーションを取るには携帯電話でかけ放題があればいくらでも部屋を隔てた中で語ることができます。楽天モバイルの楽天Linkによるかけ放題の場合は、条件によって聞こえにくくなるようなことが起こるかも知れませんので、安心して音声通話のみをかけ放題にしたいということであれば(アプリのアップデート作業をする必要がありません)、音声回線をそのまま使えてかけ放題を実現している日本通信かUQ(ワイモバイルがこの割引を採用すれば選択肢に入ります)を選ぶ方がいいでしょう。

実際に契約する場合、基本的にはSIMフリーのスマホ(au系の電波を使えVoLTEも使えるもの)にSIMカードを入れて使うことになると思います。ただ利用対象の方が、もしどうしてもスマホに拒否感がある場合は、中古で以下のガラホを探し、UQ発売以外のものはSIMロックを解除すれば通話およびネット(テザリング含む)で使うことができるようになります。

・UQ発売のもの
DINGO Phone
・DOCOMO発売のもの
らくらくホン F-01M(テザリング不可)
・au発売のもの
GRATINA 4G KYF31
AQUOS K SHF33
AQUOS K SHF32

DOCOMOの場合は端末が対応するBandの問題がありますので、個人的にはおすすめしません。UQかau発売の中古の中から探して入手できれば、加入するプランは一番安い「くりこしプランS」で十分(ガラケーでネットを利用するだけの場合)です。通話専用プランとして考えても十分安いですし、家族の中に60才以上の人がいれば、その方の契約名義にして充電ホルダとセットで購入すれば、家族全員が違和感なく使えるということで固定電話の代わりに十分なると思います。そう考えると単にシニア向けのプランと言うよりも、シニアを含めた家族全員で使用する電話という意味で捉えても面白いプランではないかなと思いますね。


多発する山火事と火器使用時のマナーについて考える 日帰りレジャーや車中泊でのお湯・調理の方法について

2021年2月に栃木県足利市で起こった山火事の原因についての報道がありましたが、最初に火の手が上がった場所は山中にあるハイカーの休憩場所だったのではないかという指摘がありました。そこには休憩用のベンチが置いてあったということですが、もしそこで誰かがライターなどを使用したり、まさかとは思いますが調理や湯沸かしのために火器を使ったり、焚き火をしていたとしたら、乾燥している空気が強い風とあいまって火が燃え広がってしまったということも十分に考えられます。

また、同時期に起こった東京都の青梅市の山火事の場合は、原因が焚き火であったことははっきりしていて、火元の部分では消火できたものの、その場所から飛び火が起こって離れたお寺の周辺でも火事になってしまったということです。改めて乾燥注意報が出ている中で、さらに風が強い中では火器を使う場合には細心の注意が必要です。飛び火は風の状況でどこに行くかわかりませんので、いったん火事になってしまったら消火するには大変な労力がかかります。その点については一連のニュース報道を見ていると改めて心に留めて置かなければと思うところです。

私の場合は、もしこうした山火事の原因を自分が作ってしまったなんてことを考えただけでも恐ろしくなるので、冬で風の強い時期においては火器系の利用そのものにナーバスになります。しかし世は空前のキャンプブームで、さらに揺らめく炎を眺めるために焚き火をする人もいます。もちろん、直火でなく焚き火台に薪をセットし、安全に行なう方がほとんどだと思いますが、強い風が吹いて焚き火台ごと吹っ飛んでしまった場合、それがどこかに燃え広がる可能性も0ではありません。

同じようにガスやホワイトガソリン、アルコールを燃料として使うキャンプ用のストーブについても、本体ごと風で飛んだとしても周辺に延焼するような物がない場所で行なわないと、やはり恐いことに変わりはありません。

特に車中泊では火器の使用をしていて車内が火事になってしまったら閉め切った車内で一酸化炭素中毒を起こしたり、狭い車内で使用中の火器を倒して炎上してしまった場合、火が大きくなって車内の燃料に引火して爆発ということも考えられますので、比較的倒れにくいカセットコンロなどを車内で使うようにし、車内でもそれなりに広いスペースを作り(作れる車でないと厳しい)、人がぶつかる気がねがなく、さらに換気にも十分に気を付けるに越したことはないでしょう。私の車は普通車なので、直接車内で火器は使いたくないということで、最近はソーラーパネルでポータブル電源を充電して使うような事も想定しています。乾燥して風の強い時には火器の使用を中止し、ポータブル電源でも使える家電製品を使って調理をすることも考えておいた方がいいかなと思うこともあります。

ただ、これは堂々巡りになりそうなテーマでもあります。実際に様々なキャンプ用のストーブや火器を試してみると、火器の方が扱いやすいと思える場面もあるのです。大きなポータブル電源を持ち出せば電子レンジの使用も視野に入るものの、かなりの設備投資費がかかります。お金を掛けて一式揃えたとしても、ポータブル電源の容量が無くなった場合、カートリッジを替えるようにすぐに電源を満充電にすることはできません。この辺は電気自動車が抱える問題と同じで、燃料を充填すればしばらくは燃料補給の心配なく長距離を走ることのできるガソリン・ディーゼル車と比べて(ガソリンで回す発電機を装備する電気自動車もこちらのグループに入ると思います)、コンセントからの充電だけに頼る電気自動車というのは、急に長距離移動の必要があっても充電し完了を待つまでの時間がどうしてもかかってしまいます。その辺を考えると、やはり火器を使いたい誘惑に駆られます。前述のように、きちんと設置するスペースが車内にあり、いざという時には消火もできるような設備を整え、メーカーが推奨する使い方を守って使用する分には何も問題はありませんが、なかなかそこまでするのも難しいので、私のような普通車での車中泊旅を考えるにあたっては考えることが多くなってしまうのです。

そんなわけで、私自身は今後に備えてある程度、ソーラーパネルからポータブル電源に充電して、そのポータブル電源で動く調理家電を用意することで、走行充電でもある程度のバッテリーが充電できるなら、いざという時の備えとして持っておくのもいいとは思っています。先日大きめのソーラーパネルを購入したこともあるので、その辺についても改めてグッズを安く揃えつつ、自分なりのやり方をここで紹介することができればと思っています。

さて、話を最初の足利市の山火事に戻しますが、基本ハイキング程度の山歩きなら、わざわざ湯沸かしのための火器を持って行くよりも、出掛ける日の朝、事前に内部を温めた高性能の真空断熱ボトルに熱湯を入れ、念の為タオルで巻いて熱が逃げないようにして持って行けば、昼食用のお茶・コーヒー用だけでなく、カップ麺を作るくらいなら十分な熱さの湯温をキープすることができます。ボトル自体もこのブログで紹介したニトリのHEATEXシリーズが安価な山行ボトルとしてはかなりの性能があるので、出掛けるならこうした用意をした上でレジャーを楽しまれるのが良いと思います。

昨日にはさらに群馬県桐生市で山火事が発生するなど、乾燥する日々が続きますので、週末に野外でのレジャーを計画されている方は、くれぐれも火の元にはお気を付け下さい。


IIJmioの新しいプラン「ギガプラン」発表で俄然データ専用のeSIMプランが魅力的に? Rakuten Handとの融合で幸せになれるか

2021年2月24日にインターネットサービスの老舗であるIIJmioが新しいプランを発表しました。新プランは2021年4月1日からスタートの「ギガプラン」で、自分がだいたい使う高速通信の容量でプランを決めると毎月の料金が決まるのですが、十分に楽天や大手三キャリアのプランを見て考えてきた印象があります。びっくりしたのは、物理SIMの場合、「データ専用SIM」と「SMS対応SIM」との差は月額30円で、さらにデータSIMと「音声通話SIM」との差は月額100円だということです。さらに、ドコモ回線のデータ専用になる(音声通話・SMSは不可)eSIMの料金が凄いことになっています。詳しいデータ利用量プラン別料金は以下の通りです。

(料金は2GB→4GB→8GB→15GB→20GBの順です)
・音声SIM 780円→980円→1,380円→1,680円→1,880円
・SMS付SIM 750円→950円→1,350円→1,650円→1,850円
・dataSIM 680円→880円→1,280円→1,580円→1,780円
・eSIM 400円→600円→1,000円→1,300円→1,500円

ちなみに、データ通信において高速と低速の切り替えはアプリででき、設定した高速クーポンを使い切ったり、速度切り替えアプリで低速を選択した場合の低速の最大速度はプランに関係なく最大300kbpsということです。さらに、高速容量は翌月までの繰り越しが可能です。こうなると、低速専用で最大200kbps・月額298円(ドコモ回線のDプラン・税別)のロケットモバイルの神プランよりも、IIJmioの「ギガプラン2GB」をeSIMで契約した方が、どうしても必要な場合には高速通信を使えた上でそこそこのスマホによるデータ通信を利用できるということになるわけです。ただし、低速通信利用時には「最直近3日間あたり低速通信利用で366MB超過時は速度規制がかかります」という記載があるので、低速で使い放題な事を考えている場合は難しいということを把握しておきましょう。また、eSIMでは通話は不可ですが、現状で抜け道もなくはないので、興味のある方は最後までどうぞお読み下さい(^^)。データ通信SIMとしても最安ながらかなりコストパフォーマンスが良いプランではないかという気がします。

IIJmioの新プランについては他サイトで色々紹介されることになると思うので、ここではあくまで最安で色んなことをする事にこだわりたいと思うので、まだ現時点ではタラレバに過ぎないものの、IIJmio「ギガプラン2GB」に「Rakuten UN-LIMIT」を合わせるとどうなるか考えてみることにしました。

楽天モバイルではeSIM対応端末を複数販売しているのですが、ドコモ回線を利用できる端末ということになると、Rakuten Miniよりも「Rakuten Hand」の方が対応するBandが多岐にわります。具体的には以下のBANDを利用することができます。

・3G
W-CDMA:1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 19
・4G LTE
FDD LTE:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 18 / 19 / 26 / 28
TD-LTE:38 / 41 / 42

IIJmioのeSIMはドコモの電波を利用するので、以上のBANDに対応するということになると、ドコモエリアでも普通に使えると思うのでギガプランに合わせやすくなります。現在「Rakuten Hand」は品薄になっており、現状では回線なしの単体販売が中断するなど人気になっていますが、4月以降も新規回線・MNP契約と合わせて購入すればポイント還元で実質1円で購入できるなら、IIJmioのギガプラン用に使うと幸せになれるのではないかと思います。

具体的に何をするかというと、私の場合はすでに楽天回線を持っているので少々事情は異なりますが、もし「Rakuten Hand」を回線契約とともに入手したとしたら、いったん楽天linkをログアウトしてから少ししてeSIMを物理SIMに交換し、「Rakuten Hand」にはIIJmioのeSIMを登録します。変更した楽天SIMは楽天対応の別のスマホに差した上で「Rakuten Hand」でインストールした楽天LINKの登録を行なうと、連絡用のSMSは別のスマホに届くので、そのSMSを見て「Rakuten Hand」における楽天linkの設定を完了することができれば、IIJmioのeSIMだけで電話とSMSはアプリの楽天linkで行うことになり、楽天モバイルの電話番号で通話もSMSも利用できます。(もっとスマートな方法があるかも知れませんが、この辺は物理SIMで楽天linkを非楽天SIMとともに運用している私の経験で書いているのでどうかご了承を)

ちなみに、音声通話で必要なデータ通信のスピードはそれほど早くいので、最大300kbps出ることが本当なら、低速時の3日間規制さえ気を付ければ、低速固定でもほとんど通話品質に問題はないと思われます。そして通話エリアはドコモのエリアで使えるプランができてしまいます。ただし、以上のやり方はこの文章を書いている時点では可能な方法ですが、楽天モバイルの仕様変更で楽天SIMと楽天linkの利用がセットになることが必修化されてしまうとこの技は使えなくなります。元々イレギュラーな方法でもありますので、あくまで自己責任で試して下さい。

楽天回線の方は固定通信用してモバイルルータやスマホのUSBテザリングを使って2,980円の上限まで使ってもいいでしょうし、楽天回線自体はほとんど使わずに月額0円で寝かすことで(楽天回線が1回線目の場合です。2回線目以降の場合は最低料金が980円となります)、毎月の通信費443円?(ユニバーサルサービス料3円と消費税を加えた額)で運用することも不可能ではありません。

すでにeSIM対応のiPhoneなどの端末を持っていれば端末料金もかからないですが、「Rakuten Hand」はおサイフケータイ機能や防水などの機能も付いていて、今後多くの通信業者がeSIM用のプランを出すことになると、かなりつぶしの効く端末になる可能性もあります。個人的には4月以降に安く「Rakuten Hand」が手に入るようになってきたら、IIJmioの「ギガプラン」と合わせて使ってみるのも面白いかなと思います。私の場合は既に楽天回線を持っているので「Rakuten Hand」を実質1円で購入することはできませんが、現状でも白ロムを扱うお店では、未使用の新品が12,800円くらいの値が付いているので、今後楽天モバイルのエリアに絶望し(^^;)、解約とともに中古ショップに持ち込まれる量が増え「Rakuten Hand」の程度のいい中古品の値がこなれてきた場合、固定回線用に使っている楽天SIMの電話番号を「Rakuten Hand」に入れた楽天linkで使うことで、「月額443円? の通話フリーおサイフケータイ端末」として利用するのもありかな? と思っています。

最後に、「なぜわざわざIIJmioの契約を加えるのか?」と思う方もいるかも知れませんが、ドコモのエリアを使えるということの他にも、simが端末に入っていると相手への番号通知が可能になり、より普通の電話らしく使えるからです。状況によっては「Rakuten Hand」を自宅に置きっぱなしにして、固定電話の代わりに使うというパターンでも面白いですね。こうしてセットした端末では楽天link以外では発信できないので、お子さんに持たせる端末として用意するのも有りだと思います。


新型コロナウィルスへの感染症対策を考えながらのお出掛けについて考える 日本平夢テラスから三保松原へ

月23日は天皇誕生日で休日なわけですが、この祝日が決まる前から、静岡県と山梨県で特別な日として読みの語呂合わせから「富士山(223)の日」ということで、以前から盛り上がっています。

2021年においても、地元民放ラジオの静岡放送とお隣の山梨放送がリモートで同時放送するなど富士山の日で盛り上がっていたのですが、そんな日であり休日だということで、今回は本当に久し振りに富士山を見るための名所を回ってきましたので、その様子について報告します。

富士山が一年のうちで一番綺麗に見られるのは、冬の雨上がりの日と言われています。なぜなら空気が澄んで、比較的富士山が遠くにあるような静岡市からであってもくっきり富士山が見えるだけでなく、静岡県内が雨だと富士山の上の方は雪が降っていることが多いため、雪の白と山肌とのコントラストが美しい、絵や写真で多くの人が見たことがあるような姿の富士山になりやすいのです。

さらに、富士山を写真に撮る場合にはできるだけ午前中から動きたいものです。光の加減の問題もありますが、昨日もそうでしたが午後から夕方にかけて青かった空に雲が出て来て肝心の富士山を隠してしまう恐れがあるためです。今回はその天候と富士山自体が見える事を確認して、感染症をもらわない事を考えつつ出掛けてきました。

まず訪れたのは、静岡と清水のちょうど中間にある景勝地、日本平夢テラスという、富士山を含む市街地の様子を360度見渡せる施設(展望スペースは野外)に出掛けてきました。駐車場に車を停めて夢テラスに行く前に、ちょうど車を停めたところの近くに河津桜が植えられていて、そこにメジロがやってきたりしていて思わぬところで花見の気分を味わうことができました。いわゆる河津桜の並木というところは、この連休中にはかなりの人出があったといいますし、それほど人がいないところで数本だけ植えられている河津桜を楽しむ方が安全ですし、このような写真も撮れますので、気軽に花見気分を味わうにも良かったと思います。

日本平夢テラスに上るためには駐車場からだとタワーのようになった建物に入って3階まで上る必要があります。建物入口には手指の消毒をするための場所と、検温する場所があります。そこで平熱であれば夢テラスの上に上れるのですが、できるだけ他の観光客と一緒にならないように、少し間を空けて進みます。そうして、富士山と清水港が一望できるポイントで撮影したのが上の写真です。この場所は写真を撮るにはベストポジションなので、他の人とはできるだけ重ならないようにさっと撮影だけしてその場を離れました。

テラス全体は風が十分に通っていて、直接飛沫を浴びることは運悪くくしゃみをした相手の正面にいるような事でもなければほとんどありません。その点は十分に気を付けたので、ここで他の観光客の方々と濃厚接触になることはなかったと思います。

日本平に登る車用のルートは、静岡側と清水側のルートがあります。行きは静岡の日本平動物園のあるところから登ったのですが、帰りはもう一つの富士山絶景ポイントである三保の松原方面に降りていきます。富士山がユネスコの世界文化遺産に指定されたことで、車で三保の松原に入る道は広くなり、安心して行けるようになりました。こちらの方は人出もそれなりにあったとは思いますが、何しろ松原と砂浜が広範囲に渡っているので、松原を見る人や富士山の写真ポイントを探す人、さらに波打ち際まで近づいて水遊びをしている人などもいて、適度に観光客は分散化していたように思います。

スマホからなのであまりうまく撮れませんでしたが、三保の松原の向こうにくっきりと見える富士山を捉えることができました。三保から富士山というとかなり距離はあるものの、それなりに雰囲気が良いロケーションで世界文化遺産の中に三保が入ったのもわかるような気がします。こちらの方も、富士山が見えるところまで歩き、何とか捉えたのであとはできるだけ人と接触しないように気を付けて車まで戻りました。

今回のお出掛けは旅というより単なるお出掛けなので参考にならないかも知れませんが、旅やお出掛けの楽しみの食事については、感染症の恐れがある中でどうするかと思って、あえて外食はせず、帰りにスマホで持ち帰り予約をしたお弁当を自宅に帰ってから食べました。これも、午前中の比較的早い時間から出掛けることができたおかげだろうと思います。なかなかお出掛けができないと思っている方も、車で早朝から動きお昼を自宅でテイクアウトしたもので済ますような予定を組むことができれば、その日の残りも有効に使うことができますし、おすすめの休日の過ごし方ではないかと思います。

自宅から近場を半日で回る場合、当日の天候が悪ければお出掛けそのものを中止することもできますし、しっかりと状況を確認して出掛ければ失敗することもありません。これから春にかけて花見のシーズンは、名所よりも近所で綺麗に咲いている桜の木がどこにあるか事前にチェックしておき、車でなく自転車で出掛けて写真を撮ることを中心に楽しむというのも手です。

感染症予防ということもありますが、ずっと家の中だけで過ごしていてもストレスが溜まってしまいますし、天気予報とにらめっこをしながらベストのお出掛けのためのポイントを探ってみるのも結構楽しいものです。その際、地元の新聞やテレビ・ラジオなどで紹介されたイベント情報も合わせて活用することで非日常感も少しはアップすると思います。まだ県をまたいでの移動が自粛される中、逆に地元のまだ行ったことのない場所を目指してみるのもいいのではないでしょうか。


モバイルインターネットの価格下降の裏で起こりそうなMVNOの再編 残るMVNOについて考える

現在、政府からの意向を受ける形で大手キャリアが横並び気味ではあるものの、一斉にモバイル通信料を下げてきていて、ユーザーはその恩恵を受けているように思います。現在、NTTドコモ・au・ソフトバンクという大手三キャリアのプランではなく、ネット受付限定のセクションで各社5分通話定額付きで月20GBの高速通信可能なプランが税抜2,980円(auとソフトバンク系では通話定額抜きで月額2,480円の契約も可能)で提供されることになり、それなりに外で動画を見るなどデータ通信を比較的多く使う人にとっては、そのユーザーをまるごと取り込んでしまうくらいのインパクトがあります。

そうなると、今まで大手から回線を借りて単価を安く提供していたいわゆるMVNOはどうなってしまうのか? という事が気になります。そこで今回は、現在のMVNOにおける利用者のデータから、今後のMVNOはどうなっていくのかという点について考えてみることにします。

今回利用するデータは、MMD研究所が15歳~69歳の男女40,000人を対象に2020年10月16日~10月18日の期間で「2020年11月通信サービスの利用動向調査」を実施したデータを基にしています。その時点で、あえて大手キャリアではなくMVNOをメインに選んでいるユーザーはどこに入っているのかを、5%以上あるところについて見てみます。なおここでは、MVNOの楽天モバイルは除外していて、サブブランドのUQモバイルとYmobileは最初から統計に入っていません。

・mineo 14.2%
・OCNモバイルONE 10.7%
・LINEモバイル 8.7%
・BIGLOBE 8.6%
・IIJmio 7.7%
・イオンモバイル 6.7%

この中で、LINEモバイルはSoftbank小会社でahamo対抗のLINEMOに移行しますので、そこだけ例外ですが、残った事業者については3GBくらいの音声付きプランが2,980円よりかなり安くなっているので、まだこうしたニーズがMVNOにはあるのではないかと思われます。

ただ、Rakuten UN-LIMITでは3GBまでの利用で980円(1GB未満だと一回線目は0円)というプランを2021年4月からスタートさせますので、楽天のエリアが整ってくると、これまでMVNOで安く契約を維持してきた人も楽天に移ってしまってMVNOがジリ貧になってしまう可能性があります。それでもまだ、楽天の回線よりも大手キャリアから借りた回線の方が安定していると思われますので、現在は楽天モバイルと同じくらいの料金で頑張れば、すぐにはユーザーは動くことはないと思われますが、単にプランの安い料金だけを考えていても、大手のサブブランドがさらに安いプランを出してきたら(すでにUQモバイルの「くりこしプランS」の月額1,480円は低速でも最大300kbps出るので動画・ラジオ・音楽もそれなりに楽しめる分相当インパクトがあると思いますが)、MVNO自体の旨味が無くなってきてしまいます。

そこで、各MVNOでは料金だけでない様々な特徴を出そうとしないと、なかなか残ってもらえないのではないかと考えたところは、様々な特徴を出してきています。私が考える各社の特徴については以下の通りです。(上のリストにはない日本通信についてもその特徴を紹介します)なお、私自身の知識の偏りで、全ての特徴を網羅しているわけではないということを最初にお断りしておきます。

・mineo
低速スピードが200kbpsでなく最大500kbpsになるオプション有
消滅する高速クーポンをタンクに入れると制限があるものの出すこともできる
会員同士のコミュニケーションが活発
「ゆずるね。」で昼間10日間/月利用を控えると夜間のみ高速での利用可
アプリから高速と低速の切り替え可

・OCNモバイルONE
ドコモ系列での安心感
SMS送信が月内5通までは0円
プレフィックス通話の通話無制限定額「OCNでんわ完全かけ放題」あり
主に音楽配信サービスに適用される「MUSICカウントフリー」が無料で使える(申込は別途必要)
NTT西日本エリアで強いWi-Fiサービスが無料利用可
アプリから高速と低速の切り替え可

・BIGLOBE
auの資本が入っているのでau回線が早い
エンタメフリー・オプションでYou Tube・AbemaTVなどが見放題(音楽系・インターネットラジオも有)
低速モードはなし

・IIJmio(※2月24日の新プラン発表前に書いています)
インターネットの老舗企業なので安心して使える
eSIM対応のプランあり
アプリから高速と低速の切り替え可

・イオンモバイル
イオン内に店舗を持ち直接購入が可
ハードのみの購入も可
アプリから高速と低速の切り替え可

・日本通信
プレフィックスでない電話のかけ放題・70分間/月までのプランが有る
追加のデータ単価が安い
低速モードはなし

この他にも特徴のあるプランを持っているMVNOはあるものの、ahamoなどの大手キャリア系の格安プランや、Rakuten UN-LIMITのプランに対抗できるところとなると、データのみ月額500円前後くらいでSIMを提供するところがありますが、単価が低いと多くのユーザーが採算を取るためには必要になるので、なかなか難しいところがあります。現在は1GBから3GBの高速データと音声通話がセットされたプランが1,200円前後でMVNOでは提供されていますので、このくらいの月額で通信回線を維持したい場合にはここに挙げさせていただいたMVNOについては何とか残るかも知れませんが、他の業者については、別の事業で安定した利益を出しているようなところでないと、いつ事業を止めたり他社に身売りしてしまうかわかりません。

ただ、身売りになればその身売り先がどこかによってはかえって契約していたメリットも出てくるかも知れないので、今回紹介したMVNO以外のところに入っている方でもその価格やサービスに不満がないようであれば、無理をして切り替える必要はないと思います。身売りした場合、いつまで同サービスを提供してくれるかという問題もありますし、急に回線が止まってお金だけ引落されるような事はないとは思うのですが。

個人的に危惧するのは、この流れとともにMVNOの淘汰が進み、MVNOの数自体が少なくなってしまうと、ある意味突拍子もない少ないユーザーしかその恩恵を感じられないプランは出てきにくくなってしまうという点があるということです。様々なオプションを付けなくても元々それなりにスピードが出るようなプランが安くなっていけば、MVNO自体もいらなくなってしまう可能性もありますが、やはりMVNOには頑張ってもらって格安にスマホを使いたい人たちの希望であって欲しいという点もあるのです。そんなことを考えながら、まずは2月24日にあるIIJmioの新プランの内容発表を期待して待ちたいと思います。


GoogleのChromeブラウザでAmazonの商品画像が見られなくなった原因は? 犯人はChromeの「機能拡張」だった

私はノートパソコンを複数台用意していて、使っているパソコンの挙動がおかしくなった場合、とりあえず別のパソコンに替えることで全くパソコンが使えなくなるという事はないのですが、先程までラップトップタイプで部屋の中で寝ながらでも使いやすいパソコンでちょっと不可解なトラブルが発生しました。

トラブルは常用しているウェブブラウザーのChromeで起こりました。普通にサイトを見ている分には全く問題はなかったのですが、なぜかAmazonのサイトに行くと全ての画像が見られなくなっていたのです。通販サイトから商品を購入する場合、商品の写真が購入の決め手となります。なぜいきなり、それもAmazonのサイトだけで画像が見られなくなってしまったのか、本当にわけが分からなかったので、まずは「Chrome Amazon 画像 見られない」というようなキーワードでネット検索をしてみました。

そこでは、まず本体を再起動して改めて接続してみるということと、Chromeの設定からキャッシュやCookieを消去してから改めてブラウザを再起動してみろとかありましたが、そうしたことをやっても状況は変わらなかったので、アプリとしてのChromeを一旦アンイストールして、再度インストールすることまでやってみようとしたところ、Chromeの方で「全てのウィンドウを閉じてから行なって下さい」というようなアラートが出て、アンインストールすらできなくなっていました。

この時点では本気でコンピューターウィルスに感染しているのでは? ということまで疑いました。というのも、Chromeを閉じてからWindowsのタスクマネージャーで確認しても、バックグラウンドでChromeが開いていることもなかったからです。ただこの点については、起動したブラウザを右上の×印をクリックしてChromeを終了するのではなく、ブラウザが開いた状態でタスクマネージャーを開き、そこからChromeを終了することでアラートを出さずChromeをアンインストールすることができました。

ちなみに、アンインストールする前に、再度インストールする場合に最初から全ての設定を行わなくて済むように、Chromeの設定から全てのバックアップ(ブックマーク・Cookie・機能拡張など)を引き継げる状態にしておいたので、再インストール後にはしっかり設定は引き継がれていました。しかし、その状態でAmazonの公式ページを開いたら、また画像だけ表示できない状況になっていたのです。

もしかしたらAmazonのサーバーに不具合でもあったのか? とも思いましたが、iPadに入れているChromeでAmazonのページを表示させてみると問題なく画像が表示されるので、あくまでパソコン上の問題であることになります。なぜこんなことになったのかということを考えた時、トラブルを起こしたパソコンは寝ながら打つこともあったので、もしかしてどこかブラウザの設定で変なところをクリックしてしまったのではないかと思い、Amazonを表示しているページとそうでないページを徹底的に比べてみました。そこで、ようやくこの問題の解決策がわかったのです。

問題を起こしたパソコンでAmazonのサイトを表示している時、URLを表示しているところの右端に、何やら変なマークがあったので、そこをクリックしてみたところ、Chromeに入れている機能拡張の中で「Images On/Off」というものがアイコン表示されていて、この部分を何らかの拍子でAmazonのサイトを見ている時にクリックしてしまったようで、そこをクリックしたことでAmazonの全てのサイトで画像をブロックする設定になってしまっていたというオチでした(^^;)。

わかってみれば何ということない設定の変更ですが、何しろコンピューターのトラブルの先にはウィルスに感染するということがあるので、まずはウィルスではなくてホッとしたというのが正直なところです。今回のようなことは、自分では気を付けていても家族がパソコンを操作したことによって設定が変わってしまうことも考えられますので、私のようにすぐに再インストールではなく、どこか設定が変わっていないかどうかを確認してみるということも大事ではないかと思います。

特に旅先でこうしたトラブルが起こると大変困る場合もありますので、こうした経験はぜひとも共有して活用していただければと思います。


全国各地で「名物」が徐々に減っていく? 静岡駅で販売が続けられていた谷岡商店の甘栗は2021年3月半ばで廃業

オリンピックに関連した人事をテレビ・新聞が多く報じていますが、その2021年に延期されて開催が予定される東京オリンピックは東日本大震災の「復興五輪」という位置付けだったのが、先週に起きた福島地方中心に起きた最大震度6強の「余震」に、少なくともこのまま東京オリンピックが開催されたとしても、現地の方々はこれで東北地方が復興したとは必ずしも言えないのではないか? と思わざるを得ないような状況に現在あるのではないかと考えたりします。

加えて、延期の直接の原因となった新型コロナウィルスに関する状況はまだ完全に無くなったわけではないので、今後どういう風に社会が変わってしまうかを考えると、オリンピックを開催して景気付けすることが果たして正しい選択であるのかということも、色々と考えたくなります。

以前に、私の住む町の最寄り駅である静岡駅近くで営業していて、地元民からだけでなく他の地方から静岡駅を通過する際に立ち寄られるおでん屋さんが廃業したことを紹介しましたが、今回は静岡駅構内で売店を持ち、市民としては売っているのが当り前だとすら思っていた「甘栗」のお店である谷岡商店さんが、2021年3月半ばで廃業することがニュースになりました。

このお店は、静岡駅近くの高架下に工場を持ち、作りたての甘栗を駅構内で売ることから多くの人が利用していたのですが、昨年からの新型コロナウィルスの広がりによる外出自粛により客足が遠のき、毎年正月の書き入れ時に全く駅に人が来なかったことで業績が上がらず、いつ人出が戻るかわからない中で閉店を決めたということです。

事業は高架下の工場とセットなので、工場を閉鎖するということになるとそもそも作ることができなり、さらに甘栗という商品自体が珍しいものではないため、お店の味を惜しんで事業継承しようにもなかなか難しいという事でした。長く営業を続けているとは言え、例外的に事業を援助するようなこともやりにくいでしょう。よほどその味に惚れ込んで、経営の全てを面倒見るというようなスポンサーがいない限り、全国で長く営業してその土地の名物になっているものが消えてしまい、新型コロナウィルスが収まっても復活できないような状況はこれからも出てくるのではないでしょうか。

逆に言うと、普段から当り前にあって、急に無くなることなど考えたことのない物やサービスが全国でどんどん消えていくほど、今の新型コロナウィルスの脅威はシャレにならないものであるとも言えるでしょう。こうした冷酷な現実が迫ってくる中でも私達は生きていかなければなりませんし、無くなったら無くなったなりに自分の中で折り合いを付けるしかないのですが、もし何らかの方法でこうした細々と全国で続いている事業を救う事ができるのだとしたら、私自身はオリンピックを開催するよりも大切な事ではないかと思ったりします。

もちろん、オリンピックを目指して必死に努力してきたアスリートの方々や、どこへも行くことができずにストレスを溜め込んだ中で、テレビ観戦でもオリンピックを楽しみたいと思う方々も多く、私の考え方が正解なのかどうかというのはわかりません。ただ、このままの状況が続くと、地方都市で細々と営業を続けていて、その都市の名物と呼ばれているものが軒並み消えていき、残るのは全国チェーンのみというような事になると、都市としての魅力も少なくなり、全国へ旅をする楽しみの一部も無くなってしまうかも知れません。それは単なる地方経済の縮小ということだけでなく、地方の文化的なものの消失ということにもつながってくるような気がするので、改めて多くの人に多くの個人商店が店を閉めなければならない状況についても軽く考えることなしに、その打開策を探ってもらいたいと切に思います。


100円ショップ各店のソロキャンプ用グッズの充実ぶりは凄い ダイソーのミニ「焼き網」は小型のストーブと併用で安定する

少し前から100円ショップのキャンプグッズの充実ぶりが凄いことになっています。チェーン店の中でもセリアが先鞭をつけ、そこにダイソーが追随し、さらにキャンドゥまでも参戦しているのですが、先日地元資本の100円ショップへ行ったら、キャンドゥで見たスチールを3枚組むタイプのゴトクと同じもの(メーカーまで同じ)が売っていました。もしかしてキャンドゥの鉄板はないかと探しましたが、さすがにそれはありませんでしたが、現在は100円ショップで売っているキャンプグッズだけでもそれらしい支度ができてしまうようになってきました。

ちなみに私が作っているミニマムクッカーセットにセットしているものの中で100円ショップで仕入れたものは以下の通りです。

・火付け用ライター
・ミニトング(肉焼き用)
・スチール製で分解できるお箸
・シリコン製計量カップ(0.5合用)
・ミニ計量カップ(アルコール燃料用)
・カトラリー各種
・スチール製小皿(ミニアルコールバーナーを載せて使用)
・木製コースター
・クッカー用ハンドルカバー
・火吹き棒
・ミニ鉄板
・スクレーバー(鉄板を持ち上げたり、焦げ付いた部分のケアに使用)
・固型燃料

これに今回さらに新しいグッズが加わりました。今まで存在は知っていたものの、近くのダイソーでは置いていなかったミニサイズの「焼き網」、丸型と四角型の二枚せっとです。パッケージはこのようになっています。

サイズ的には、パッケージの写真にあるように、ポケットストーブや多くのバッタ品のポケットストーブもどきにぴったりの大きさであることがわかったので、今まではポケットストーブを開く角度を調整して底の小さいカップやクッカーを載せていたものを、この網を引っ掛けるようにして置くと、安定して置けるようになります。

ミニマムセットの中に入れたポケットストーブに角型の網を引っ掛けてみました。サイズは本当にぴったりで、これだと今まではポケットストーブに乗せることができなかった小さなカップを温めることや、多少大き目のクッカーでも安定させることができそうです。私の場合は基本アルコール燃料やアルコール由来の固型燃料を主に使っているので、直接この網で焼き物を調理することは避けますが(燃料料アルコールは人体に悪影響を与える可能性が高いため)、調理時にクッカーを安定させるグッズとしてあると便利です。

さらに、現在は入手困難商品になっているかも知れない、ダイソーの500円メスティンにジャストフィットの「燃料用五徳」でも試してみました。こちらの方は三角のゴトクなので四角よりも丸型の網の方がフィットするようです。サイズ的にもぎりぎりのような感じはしますが、こうして丸型網を上に乗せるだけでも、本体が安定するようです。ただ、丸型の網は四角の網と違ってちょっと反っていますが、その点は100円の商品ということでそこまでの品質云々を語ることは控えることにします。

私の場合はこのミニマムセットで用意しているアルコールストーブ用のコンロは以上の2つなので、ダイソーの焼き網セットは願ったりかなったりの製品でした。私が購入した時には材庫は潤沢にありましたが、私と同じようにポケットストーブで色々遊んでいる方は、このサイズの網は持っていて邪魔になることはないと思いますので、まずは店頭で手に取ってみることをおすすめします。

100円ショップにはこの他にも金属製のカップやスキレット、ミニフライパンなどのソロキャンプに十分使えるグッズが揃っています。同じものをキャンプ用品メーカーが出したもので全て揃えると、かなり高価になってしまいますので、100円ショップのグッズで十分に使えると思うものについては今後もチェックしていこうと思っています。


SoftBank on LINE(仮称)の正式名称は「LINEMO(ラインモ)」へ LINEに特化したプランは今後どうなっていくか?

SoftbankがNTTドコモの「ahamo」に対抗するためにMVNOの「LINEモバイル」の営業形態を変えてまで出したプランの正式名称が「LINEMO(ラインモ)」に決まったようです。さらに、月20GBと通話5分定額で2,980円という「ahamo」と同条件ではなく、通話定額をオプションにして2,480円にする「povo」に揃えるという後出しじゃんけん的な発表となったようです。

私自身はすでに月ごとに使い残した容量を翌月まで繰り越せるUQモバイルの「くりこしプラン」にしてしまっているので、それほどインパクトはないのですが、外で20GB近く毎月データ通信を使う人にとっては「ahamo」か「povo」か「LINEMO」からどこを選べばいいのかという事になるので、改めて今回は「LINEMO」の内容についてもう少し掘り下げていくことにします。

基本料金は月20GBで2,480円なのですが、LINEMOの場合は、パッケージ名の通りLINEのヘビーユーザーに対してのメリットを打ち出しています。具体的には、LINEの一部機能が容量を消費せずに使える「LINEギガフリー」があります。「トーク」「音声通話」「ビデオ通話」はデータ消費せず使えるものの、ニュース記事明細の閲覧など、LINEモバイルで別途データ消費が発生するサービスについてはLINEMOでも同じようです。また、ラインスタンプショップの利用については「LINEギガフリー」の対象外になりますが、2021年夏からラインスタンププレミアムのベーシックコース(保有可能数5個)を追加料金なしに利用可能になるということです。

Softbankとしては、音声通話は使わなくてもLINE通話やトークを主に使っているユーザーにこうした特徴をアピールすることで、LINEのヘビーユーザーに訴えかける効果を狙っているのだと思います。特にahamoもpovoも高速と低速(最大1Mbps)の切り替えができないため、LINE通話を沢山する人でその分のデータ消費が結構多い人にとっては役に立つのではないかと思います。

ただ、回線速度の切り替えができるUQモバイルのくりこしプランや、MVNOの月20GBより少ない容量のプランの中にはアプリで高速と低速が切り替えることができるものがあるので、LINE通話を低速に切り替えて行なえば、月にかかる料金はかえって安くなったり、実質的に使える高速容量は多くなる場合も出てきます。

個人的にはある特定のサービスに特化するようなプランというのは、そのサービスを使わなくなった時に他社との差別化がしにくくなるので、頻繁に回線を移転したくない人にとっては何か損をした気になるかな? という風に思います。私はまだLINEを使っているものの、インスタグラムやツイッターで連絡を取っていて音声通話の必要性を感じていない人もいるわけで、今後は、現在多くの人が使っているLINEであっても将来安泰ではないように思います。

私の場合は、今後様々なネットにおけるサービスが出てくるとは思いますが、そのサービスが最大1Mbpsくらいの回線でも普通に使えるようなら、UQモバイルのプランで全て対応可能(低速固定で使えば高速データ容量を減らさない)なので、代替サービスを考えなくて済むという風に考えてしまいます。Softbankが後出しじゃんけんにこだわるなら、さらにアプリで高速と低速の切り替え可能にし、さらにデータ容量の翌月繰り越しに対応するようでないと、なかなか選んでもらえないのではないかとすら思ってしまいます。

後は、サービスエリアが自分の行動範囲から外れないかどうかという問題もあるものの、もう一つLINEMOには気になる事があります。それは、高速データ通信使用についてのただし書きに「※時間帯により速度制御あり。」とあることです。Softbank本体がからんでいるので滅多なことでは速度制御されることはないとは思うのですが、必要な時にいつもの速度から減速される可能性が最初から書かれているということは、ユーザー側としてもその点を承知の上で使わなければならないということです。

もちろん、Softbankエリアでないと実用的な利用ができない人にとってはワイモバイルとともに必要なプランになるので、現在LINEを中心にコミュニケーションを取っている方は、コミュニケーションツールがLINEから変わった場合に引っ越しを考えつつ使うのが良いでしょう。どちらにしても自分に最適のプランは状況によって変わっていくと思うので、今回のプランにこだわらず、フットワーク軽く必要に応じて移っていく心構えも大事になっていくのではないでしょうか。