月別アーカイブ: 2014年9月

知らないうちに「運び屋」にならないために

 車で長い距離を移動する場合、思わぬものを運んでしまう危険性は常につきまといます。といっても危ないおクスリではなく(^^;)、細菌や植物の種子、虫といった類のものです。鳥インフルエンザが流行った時には靴の裏を丁寧に消毒しないとまずいですし、靴の裏ということで言えば、中に入りこんだ植物の外来種の種を持ち込んでしまったりすることもあります。

 先日、私の車に付いた泥汚れを取っていたら、後ろのワイパーの根元の部分に蜘蛛の巣を見付けました。車に蜘蛛の巣なんていうものは見られて気持ちのいいものではないため、手でさっと払ったのですが、その後またしばらくして同じ所を見たら、また同じところに蜘蛛の巣が張られていました。

 これは絶対中に蜘蛛がいると思い、割り箸の先を使ってワイパーの根元の部分を綺麗にしたところ、案の定小さな蜘蛛が出てきました。その後、蜘蛛の巣は確認できませんので良かったのですが、かなり長い距離を高速道路を使って移動していても、車の中で蜘蛛が生息できる環境にあるのだなと思いましたね。

 今回見付けたのは普通の蜘蛛でしたが、世間では「セアカゴケグモ」という噛まれたら危険な蜘蛛が車の中に入ることで全国各地に移動して発見されているというニュースがあり、人ごとではないとしみじみ思います。私が今回見付けたワイパーの中だけでなく、ホイールの中などに入り込んだまま移動し、生息域を広げている実態は少なからずあると思うので、今後はますますの注意が必要でしょう。

 蜘蛛の場合は巣を張るので、十分気を付けて外装を見ていけば確認はできるでしょう。巣を見つけた場合は蜘蛛が中に隠れていないか注意しながらきれいにしましょう。そして、もし危険な蜘蛛を見付けた場合は、その場限りにしないで役所などに報告することも必要になってきます。

 車中泊を行なった後についても、窓を開けた状態で就寝する場合はもちろんですが、人の出入りでドアを開け閉めした際に車の中にいろんな虫が入り込む可能性があるので、注意するに越したことはありません。大きい車で後部を万年床のように使っている場合、虫や蜘蛛にとってはかなり過ごしやすい環境になっているかと思いますので、出発前には布団やシュラフをたたみながら変なものが巣食っていないかのチェックはした方がいいと思います(^^)。長期旅行から帰った場合も中のものを全て出してきれいにするなど、細かな気配りがあれば問題は起こらないと思いますので、くれぐれも変なものの「運び屋」にならないよう気を付けましょう。


太知ホールディングス 備蓄ラジオ KOBAN ECO-5 の潔さとは

 手回しハンドルの付いた携帯ラジオというのは実に多くのメーカーから発売されています。私が認識している範囲では、ソニーのICF-B200あたりではないかと思います。出てきた当時は、ついに電池がなくても聞けるラジオが出たかと感慨したものでした。私自身このラジオは買いませんでしたが、ソニー系列のAIWAから出た手回しラジオを購入し、今も持っています。ラジオとサイレン、ライトが付いていましたが、当時はまだLEDが普及していなかったので手回し発電だけでライトを普通に使うのは厳しいものでした。

 ソニーの手回しハンドル付きラジオとしては、現行機ではICF-B88あたりが国内で販売されているものの中では全体的にしっかりした作りになっているだけでなく、以上のような特徴があります。

・手回し充電だけでなくAC電源からや太陽電池で、内蔵充電池の充電が可能
・LEDスポットライト搭載
・汎用USB端子採用で携帯電話だけでなくスマートフォン充電にも対応
・単三電池2本による駆動も可能
・防滴機能でキッチン回りでも使用可能
・ケーブルだけでなくキャリングポーチ、ハンドストラップ、ホイッスルが付属

 形状的にもしっくりと手になじみ、ハンドルも回しやすいように作られています。また、操作関連の部品もしっかりしていて、高い評価があるのも頷けます。しかし私はこのラジオを買わず、今回紹介する備蓄ラジオECO-5というかなり安っぽいラジオを買ってしまいました。

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 このラジオは実売価格も同メーカーの前機種と比べて安いのですが、実はそれはかなり思い切っていろんなところを省略しているからでした。具体的には、以下のようなところです。

・使用電源は内蔵のキャパシタのみで、AC電源はもちろん、乾電池にも対応していない
・他のラジオには良くあるサイレンは無搭載
・防水機能はなし
・付属品はスマートフォン用のケーブルと携帯電話用の変換器具のみ

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 それでも、写真のようにLEDライトや普通のUSBスロット(給電用)、イヤホン端子は装備されているので使い勝手に不自由はありません。むしろ乾電池が使えるからと本体に入れたまま非常用持ち出し袋に入れておき、液漏れ事故等で使用不能になる危険性はないと言えます。メーカーが名付けた「備蓄ラジオ」というのは伊達ではないといった感じでしょうか。そして、この割り切りによって本体の大きさが大変小さくなっています。常に持ち運ぶラジオとしても魅力的に私には映りました。

 ただ、ラジオとしての魅力とともに総合評価すれば、一般的にはどうしてもブランドイメージが上のソニーのICF-B88を選ぶ人が多いと思うのですが、私があえてECO-5を選んだのは、以上のような割り切りが気に入ったことと、電源に充電池ではなくキャパシタ(コンデンサ)を使っていることに尽きます。ここでは何回もキャパシタの特性を紹介してきましたが、化学変化を利用して蓄電する充電池では何回も充電するうちに短期間の使用でも劣化が起こるのに対し、キャパシタは単に電気をためて放出するだけなので、比較的劣化せず半永久的に使えるという特徴があります。

 充電池が劣化した場合、充電しようとしてもほとんど充電されないようなことが起こります。それでも、ラジオはそれほど電力を使わないので、かなり充電池が劣化しても使用している上での変化は感じないと思いますが、併用するライトの性能には差が出てくることは予想されます。防災用としてライトを使おうとして、たくさんの回数ハンドルを回しても、少しの時間しか点灯しないということになったらあてにしていた明かりの用途にはならないわけで、やはりせっかく防災用として買うなら、キャパシタを使っているものの方がいいだろうと思ったわけです。

 選局方法はアナログなので、慣れないうちは目的の放送局に合わせることは難しいかも知れませんが、地方局が安定した状態で入感する場所でなら十分な感度を保ちます。ただ、FMはしっかりロッドアンテナを伸ばさないと安定しません。スピーカーからの音質はキンキンしたようなことはなく、そこそこ聞きやすい音質なので、本体の小ささを生かしてバッグの中に入れっぱなしにしておくにはいいラジオだと思います。あと注意したい点は、AM放送の聞ける範囲は530~1600KHzなので、高速道路や国道向けの交通情報は聞けません。こうした欠点があり、見てくれやラジオとしての中味は決して最高のものではないと思いますが、これ一台でラジオ・ライト・スマートフォンの充電がいざという時にできるという安心感は十分あります。非常用持ち出し袋に入れておくラジオとしてはこれがあれば何とかなると思いますが、これに短波が付いていたら、いざという時にラジオNikkeiが聞けたかと思うとその点が残念です。


山歩きに携帯電話・スマートフォン2台持ちのすすめ

 昨日、木曽の御嶽山が噴火し、かなり大きな被害が出ているそうです。噴火が起こった時間に山頂近くにいた人は250人ぐらいいたそうで、大変心配です。どうか無事に多くの人が下山されることを祈っております。

 すでに現地で撮影された動画や画像がインターネットを通じてアップされてはいますが、噴火した際にお昼ご飯を食べていた人などは携帯電話も持ってきた荷物も放り出して命からがら下りてきた方もいたそうです。私もニュース映像やネット上で見ただけですが、下りてきた人たちは相当ドロドロになってしまっていて、直撃を受けたら電子機器などは一発でおじゃんだろうと思われます。

 iPhoneは元々防水ではないのでひとたまりもないでしょうが、いわゆる防水の携帯電話・スマートフォンであっても火山灰に襲われれば無事では済まないでしょう。こうした状況に対応するには、相当の防塵機能を持った、例えば京セラの「Torque SKT01」あたりを用意していないと使い続けるのは難しいかも知れませんね。ただこの端末は単体購入だと8万から9万と高いので、広くおすすめすることはできません。

 今ある装備でいざという時に備えるという意味では、バックパックやウェストポーチなど、直接水やホコリが入らないようなところに予備の端末を用意しておき、使えなくなった携帯電話やスマートフォンからSIMカードを抜いて、入れ替えて使うという方法があります。もし荷物全体が灰や泥に埋まったとしても、防水の端末なら何とか使える可能性はむき出しで使っているものよりはあるでしょう。山登りに限定するなら、防水パックの中にスマートフォンを入れた状態で使うようにすれば埋まっても使えるでしょうが、パックに入れたままでの使用は確実に操作感を悪くしますので、常にパックに入れたまま全行程を使い続けることができるかというのが問題になるでしょう。さらに、状況によっては埋まったり水没する危険だけでなく、落下させたり落石に当たったりしての破損ということも考えられるので、こうした防水パックを持っていて、バッグの中に入れた状態で二重にして二台目の端末を入れて持ち運ぶということができれば安心度合いは更に高まるでしょう。

 個人的におすすめな組み合わせと私が思うのは、通話用に通話定額のプランを付けたガラケーを持っておき、インターネット利用はデータ専用SIMの、MVNOの格安SIMを使ったスマートフォンでまかなうという2台持ちです。ドコモのガラケーとスマートフォンを使っていて、スマートフォンの方をバッグの中に入れておけばいざという時にスマートフォンの方を利用できるでしょう。その際にはSIMカードの入れ替えで通話してもいいですし、データ通信専用回線からIP電話を使って非常時の発信ができるように準備しておけばカードの入れ替えなしでも使えます。

 
 今後、山登りをする場合だけでなく、豪雨の中で泥の中に落としてしまうような場合も想定したり、さらに例えば富士山が噴火することも十分想定できることです。外出、特に旅行で出掛ける際には、万が一の時のことを考えて、普段使いの端末とは別のところにもう一つの端末を入れておき、日常的に使い分けることがいざという時の備えになるということも改めて指摘させていただきたいと思います。


Y!モバイルのPHSユーザー巻取りプランは成功するか

 2014年10月1日より、今までできなかったPHSの070番号を他の携帯電話会社へ移行できるようになり、Y!モバイルでも対抗するキャンペーンを始めることになったようです。ほとんどのPHSユーザーはPHS自体のフェードアウトを予感しているのかも知れませんが、その事を咀嚼した上で、心配に思っているのは今まで使っているメールアドレスを使い続けることができるのかという点ではないかと思われます。この点について、Y!モバイルでは

xxxx@pdx.ne.jp
xxxx@willcom.com
xxx@y-mobile.ne.jp

 のアドレスを使っているPHSユーザーが、今回発表されたキャンペーンで、端末料金0円で機種変更できる「DIGNO T 302KC」などのスマートフォン(「STREAM S」は対象外)に乗り換えた場合に適用されるとのことです。なお、DIGNO T 302KCに0円で機種変更した際の料金プランは1回10分以内の通話無料とデータ通信がセットになったスマホプランS/M/Lに限定されるそうです。

 一番安いスマホプランSは月額2,980円とテレビコマーシャルでも宣伝されていますが、この金額が適用されるのは利用開始月から25ヶ月間という条件があるため注意が必要です(26ヶ月以降は千円増)。もっとも、今までPHSの誰とでも定額を使っていた方が月額千円程度のMVNOを併用していたとしたら、Y!モバイルのプランは2台が1台にまとまった上に安くなるので、およそ2年間はPHS回線を止めても移行した方がいいという考え方も出てきます。しかし、あくまで端末固有のメールアドレスにこだわる場合は、今後さらに安いものが出てきたとしても、そのまま千円増の月額料金を支払い続けなければならなくなります。

 Y!モバイルで契約を続けたり、新たに加入する人というのは、MVNOによる契約に不安を感じながらも、安い値段でスマートフォンを持ちたいというニーズを満たした人だと思うのですが、それほどデータ通信をしないなら、通話一部定額込でそこそこ通話もできますし、スマホプランSの通常料金3,980円でも一応は満足できるのではないかと思います。ただそこには、もう今までのPHS契約者の行く末については、全て携帯電話の方に巻き取るつもりでいることがはっきりしてきたように思います。現在PHSを使っている方は、すぐにPHS通信から決別しなければならないことはないとは思いますが、遅かれ早かれY!モバイルは何らかの決断をする機会をうかがっているように私には思えてなりません。今後のことを考えつつ、PHSとは見切りを付けることも考えながら今後の契約をどうするか考えた方がいいような気がします。


ラジオについてのカテゴリを新設しました

 ブログを毎日書いていると、当初はそれほど広がるとは思わなかったものが思いの外話題が広がったりします。ラジオについての話も、個人的には好きでここで紹介している以外にも多くのラジオを持っているのですが、災害用としてラジオというメディアが見直されたり、インターネット経由で聞くことが普通にできるようになったことで、ラジオについて紹介するような機会がプログで増えていきました。

 実は、また新しくラジオを買ってしまったこともあり、今後もラジオに関する話題を出していく中、今まで書いたものをまとめてみようと思い立ち、新たなカテゴリとしてラジオの項目を増やすことにしました。

 すでに枯れたメディアと言われることもありますが、時代の変化とともにラジオを取りまく状況もかなり変わってきたように思います。今、需要のあるラジオというと災害時に使える防災用ラジオが思い浮かびますが、今発売されているラジオで本当にいざという時の役に立つのかと疑問に思うこともあります。

 さらに、私がラジオに興味を持った頃にはラジオといえば日本のメーカーのもの以外には購入を考えられませんでしたが、今ではその常識も変わりつつあります。有線の電話から携帯電話にシフトしていったように、遠距離間で安く簡単に情報を伝えるために、中国ではラジオが大変に発達しています。AM FMだけでは中国全土をカバーできないので、短波放送を聞くことのできる魅力的なラジオが多数存在し、日本にも使っている人は少なくないようです。こうした状況を把握した上で、中国のラジオに対抗できるような高性能のラジオを出す日本メーカーは皆無なのがかつての日本メーカーの隆盛を見ていた私としては悲しいところではあるのですが。

 このカテゴリで紹介するラジオの中には、自分で購入しないでその仕様から見た感想だけに留めるようなものも出てきます。題名だけ見てがっかりされる方もおられるかも知れませんが、あくまで私の中の評価で買う買わないは決めていますので、温かい目でご覧下されば幸いです。


ネット上の取扱説明書 古いものこそ

 先日知り合いからその方の事務所に付けている電話について、電話がつながらない現象を調べてもらったら問題は回線でなく電話機だと言われたと相談を受けました。その方は何とまだISDN回線を契約しているそうです。かくいう私も以前はターミナルアダプタを使って普通の電話機やファックスを接続していましたが、ADSLによるインターネットを利用するため、従来のメタル回線に戻してしまっていました。

 すでにメタル回線も古いものとして扱われ、通信会社は光インターネットと光電話の勧誘に熱心です。なぜ今までISDNを続けていたのか聞いてみると、その回線ではネットをやっていなかったので惰性で続けていたとか。それならメタル回線に戻し、安い値段でホームテレホンを買い直してはどうかと思いましたが、意外と今の段階でもISDN回線というのは便利なこともあるようで、ちょっと興味を持ちました。

 今回のケースではNTTの出していたホームテレホンが故障していたのですが、このホームテレホンはなかなかいいもので、回線が2回線分あるISDN回線をうまく管理してくれています。2回線は同じ番号でもいいのですが、ナンバーを追加するようにすると別の電話機と鳴り分けることができます。今まではホームテレホンにはファクシミリが繋がっていて、追加の番号はファクシミリ専用番号として使えるようになっています。これだけならメタル回線を2回線契約するのと変わりはありませんが、回線が塞がっていない状態で電話が入ると、ホームテレホンの設定で電話を転送することができます。よくある電話会社の転送サービスではなく、ホームテレホン自体が転送を行なってくれることが特徴です。

 転送先を携帯電話にしておけば、電話を留守番電話にしておかなくても携帯電話側でホームテレホンの電話番号が通知され、どこでも電話を取ることができます。電話側の操作で転送の有無は切り替え可能で、留守番電話にしておくことも可能なので、この機能はそのまま使いたいとのこと。回線の具合を見に来た職員の方の話で、同じ電話機をネットオークションで探してみてはどうかと言われたので私のところに照会が入ったのですが(^^;)、調べたら同じ型番のホームテレホンがオークションに出品されていたので、先日それを何とかこちらで代理落札し、回線は無事に使えるようになりました。

 このホームテレホンはNTTのものでしたが、同じように転送やその他の内容を復旧するためには本体の説明書が欲しいところです。しかし、古いものだからなのでしょうか、ネット上でダウンロードできる説明書の入手サービスをNTTはこの機種に限っては提供していなかったのです。

 幸いに、古い方の電話機に残っていた設定内容をそのままメモすることで同じように設定することができたのですが、製品サポートの一環として、恐らく社内には資料としてあるであろう古い説明書をスキャンして必要な人が使えるようにしておくことができないのかと恨み事を言いたくもありますね。すでに発売から相当の年月が経っていて、メーカーの責任がないことはわかっているのですが、直接メーカーに問い合わせなくても自分で何とかすることができる手段を残しておいていただいち方が、今回の私の場合ということだけでなく、本当に困った人が助かる可能性があります。ホームページを持っている大企業なら、まずコスト的な影響は大きくないと思いますので、古いものを大事に使い続けるためにも、こうした長い期間にわたる取り組みを検討してほしいものであります。


iPhoneとMVNOの悩ましい関係

 今私がメインで使っているMVNOのSIMカードを選ぶ際、microSIMにしようかnanoSIMにしようかちょっと考えたのですが、使っているモバイルルーターに差さるmicroSIMを選びました。SIMアダプターを使ってnanoSIMをmicroSIMのようにして使うという手もあるのですが、全ての機器でうまく使えるかというのはわからず、最悪の場合、機器を壊してしまう可能性もあります。nanoSIMにしておけばもし今後iPhoneや一部のスマートフォンに機種変更した時にカード変更の手続きをすることなく使うことはできます。しかし、MVNOのSIMを使っている場合、それまで使えていたカードが使えなくなってしまうというリスクを背負い込むことになるから厄介です。

 今回出たiPhone6および、iOS8へのアップグレードを行なった後で古いiPhoneを使うことについて大変ショッキングな結果が出たMVNO業者があります。それが私も使っているauのLTEが使えるmineoなのですね。私の場合は最初から白ロムが高額なiPhone5Sや5Cを選択することはせず、シャープのSHL23を選びました。そういうわけで私はこのことがメールで配信されてきた時にも全く動じませんでしたが、もしiPhoneに入れて運用していたとしたら、かなりのショックだったと思います。

 というのも、新たにSIMフリーのiPhone6を購入してもmineoのSIMは使えませんし、今までiPhone5sを使っていた場合はもし考えずにOSのアップデートを行なってしまったとしたらとたんにネットが使えなくなってしまいます。しかも、mineoは契約時から1年間は解約料がかかってしまうので、止めるに止められない方も少なからずいるでしょう。NTT docomo系のMVNOではあらかたiPhone6では使えるようなので、この差はかなり大きいと思われます。

 最初にアップルストアがSIMフリーiPhoneを出した時にも、APNを設定プロファイルで設定しなければならないとか、電波状況を表示するにはSMS対応のSIMカードでないとうまくいかないというようなことが後からわかったので、混乱が生じました。私がiOSを使いたい場合は、それ自身にネット接続環境のないiPod touchをBluetooth接続させて使っているので問題は起こらないのですが、現在MVNOを使っている方は、お使いの会社からiPhoneへの対応状況が出て、使えることがわかってからハードを導入するようにしないとまずい場合が今後も出てくるかも知れません。今回のmineoの状況については、やはり責められるべきはSIMカードを出している側ではないかと思います。auとの絡みはあるにしろ、早急な対応をしなければ、格好のMVNO叩きの材料を多方面に供給してしまうことになるので、対応が無理だったらせめてnanoSIM契約者に対する解約金請求の中止くらいはした方がいいのではないでしょうか。


吊り下げ式かとり線香皿はひとつ持っておこう

 車中泊用として夏の害虫対策を考える場合、その効果がどれくらいかというのはもちろん大切ですが、それ以上に車内にこもるにおいについても気にすべきだと思います。そのため、あえて導入への検討をして来なかったものに「蚊取り線香」があります。これは車内だけでなくテント内で使ってもかなり煙くなりますし、人によっては目が痛くなったりするかも知れません。

 しかし、蚊を媒介とするデング熱の流行によって状況は変わってきました。さすがに車内では電池式の蚊取り器のようなものを優先的に使い、蚊取り線香をメインには使いませんが、車の外側に置いて車に蚊が入ってこないようにしたり、車を降りて外で活動する場合に、周辺に蚊を寄せ付けないものとしてはやはり蚊取り線香が最強ではないかと思います。そして、スプレー式など付けた人にしか効かないものではなく、煙が回る範囲なら複数の人を守ることができるというメリットもあります。スプレー式の蚊を寄せ付けない薬剤は一人で移動する際には便利ですが、車内に放置すると爆発する危険がありますので、持ち運んで使う場合にはその取扱には十分注意する必要があるでしょう。

 そうは言っても、蚊取り線香を使う場合も、やはりその取り扱いに難しさは出てきます。使用するのに線香と同じですから火事の危険があり、頻繁に移動するような用途にはそのままでは適しません。そこで、新たに導入する価値があると思うのが、火をつけたまま持ち運び可能な吊り下げ式のケースの存在です。

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 この製品は私は100円ショップで見付けることができました。機能的に普通に売っているものとの違いはそうはない印象ですので、見付けたら1つ2つ買っておくというのもいいのではないかと思います。最近は蚊取り線香でも、らしくない香りのするものもありますので、好みのものを使えばいいと思いますが、写真のものはスタンダードタイプの蚊取り線香用です。メーカーによっては一回り大きいジャンボサイズの蚊取り線香があり、持続時間に優れますので、ケースもジャンボサイズ用のものを用意しておけばレギュラーサイズのものも使えます。さすがに大きなものは100円ショップにはありませんが、必要に応じてはサイズにこだわってみるのもいいでしょう。

 私はこのケースの中に入れる蚊取り線香もセットで用意してはいるものの、恐らく必要になれば日本全国どこでも手に入れることは可能ですし、災害時の支援物資としても届くのではないかと思います。ただ吊り下げ式のケースを現地で手に入れることができない環境も出てくると思いますので、携帯用としてだけでなく災害時の二次被害を防ぐためにも(火が落ちて火事になる危険を回避できます)シーズン終わりで手に入るうちに入手し、車の中や非常用持出袋の中に入れておくのを個人的にはおすすめしておきます。


隠れたご当地グルメ 中村屋の親子丼

 私が住んでいる静岡市周辺の有名なB級グルメというと「静岡おでん」があります。これはどの地方でもそうでしょうが、単なるおでんに「静岡」という枕詞が付くには何らかの意図があり、マスコミの報道によって全国的に認知されることでB級グルメとしての評価も変わってくるように思います。「土地の名前」+「料理名」があたかも固有名詞であるかのようになります。そうして広く認知度ができたご当地グルメについては、食べてない人にもある程度その食べ物についての知識があるので、あえてここで紹介しなくてもいいとは思いますが、先日食べに行った親子丼は考えてみれば他の地方ではあまり見掛けないものであろうと思うので、ここで紹介させていただくことにしました。

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 一般的に親子丼というと、鶏肉を玉子でとじてあるものが一般的ですが、今回紹介する中村屋さんの親子丼はちょっと違って写真のようになっています。800円の並と950円の上がありますが今回は上を頼みました。丼にお吸い物とお新香が付きます。そぼろ状の甘い玉子が上に乗り、醤油ベースで炊き込んだご飯の上に、しいたけ・かまぼこ・竹の子・鶏肉という具が半々になっています。並を頼むと、これらの具が全て混ざった状態で出てくるのですが、見てくれという意味では写真の上の方がいいですね。ごはんは色の付き方ほど味は濃くなく、具と一緒に食べることでおいしくいただけます。今回はチャレンジしませんでしたが、お店で出している焼き鳥類もおいしそうなので、次回には改めていただいてみたいと思います。

 実はここの親子丼は今回のようにお店の中で食べることは少なく、折り詰めになったものを買ってきて家で食べることがほとんどでした。折り詰めという形は電車で移動する際の駅弁代わりとしてもいいのですが、そうした用途があることがこのような変り種の親子丼に進化したのではないかと私は勝手に思っています。お店で食べるのもいいですが、事前に電話で予約をして折り詰めを受け取って外で食べるのも、これからの行楽の時期にはおすすめではないかと思います。ちなみに、お店は本店とは別に静岡市郊外に支店があるのですが、今回はその支店の方へお伺いしました。支店の方は独自にホームページを持っているので、詳しい内容については以下のサイトを参照してみてください。ちなみに、電話での折り詰めの注文は午前9時から受け付けているそうなので、希望時間に手に入れたい場合は早めの連絡がおすすめです。

http://www.nakamuraya.in/


Y!モバイル 10月以降のMNP転出手数料変更の影響

 2014年8月も半ばを過ぎ、いよいよPHSと携帯電話の電話番号をそのままにしたMNPが10月から解禁されます。直前になって、実際にMNP転出する際の手数料が9月までの2千円から3千円に上がることが話題になっているようです。実はこの発表については2014年7月17日のプレスリリースでワイモバイルから発表されていますので、個人的には驚きはありません。ただ、この事を直前になってニュースサイトの報道で知った方については、急に手数料を上げてと感情的になるかも知れませんね。

 ちなみに、11月末までは全ての転出時の手数料は3千円ですが、それ以降については契約から6ヶ月以内にMNPの手続きを行なう場合には倍の6千円になるそうです。これは、携帯電話会社を順番に乗り換えていくことで有利な契約を結ぼうとする人がいることの裏返しでもあるわけですが、ここでは、なぜワイモバイルがPHSの番号移動を伴う乗り換えが10月から解禁される時期に合わせて手数料を上げてきたのかについて考えてみたいと思います。

 以前にもこのブログで書きましたが、携帯電話とは違う仕組みで格安の料金で移動通信のできる端末を出したPHSの会社として誕生したDDIポケットはウィルコムと名前を変えてサービスを提供してきたものの、ソフトバンクグループの一員としてワイモバイルで再出発することとなりました。このワイモバイルという会社はウィルコムだけでなく、イーモバイルのサービスも引き継ぐことになり、そこに従来のソフトバンクのサービスも加わってきています。ワイモバイルはテレビコマーシャルもそれなりに出してはいるものの、そこで紹介されているプランは旧イーモバイルのプランに味付けをしたものなので、今後PHSはどうなってしまうのかという不安は既契約のある私としてはどうしても気になってしまいます。

 もしワイモバイルが7月のプレスリリースの時点で、PHSの既契約者が大量にMNPで他社に移ってしまうことを見越して各種事務手続き料金を上げてきたとしたら、相当数のPHS契約が他社に流れるのはあらかじめ想定していて、少しでも乗り換えに関することで収入を上げようとしているということも想像できます。こうした報道以外に現PHSプランの改革が行なわれ、携帯電話会社のかけ放題プランより条件のいいものが出てくるといったような話があればいいのですが、今のところ現状のままでサービス継続という感じなので、どうしてもPHSでなければダメという人以外はMNPで出ていくことも現実味を帯びてきます。その結果、このまま契約者数が減っていけばサービス自体の終了も見越しているのではないかという疑念も生まれます。

 ただ、病院内など携帯電話を使えないような場所でもペースメーカーに影響を与えずに使用することができる特性をPHSは持っているので、全てのサービスが終了してしまうと困る人達も大勢出てくるでしょう。可能性としては、事業用として大口顧客に対してのみ生き残るような方向性をワイモバイルとしては模索しているのかも知れません。

 今後のPHSの行く末を考えると、私には悲しい結末しか見えてこないのですが、サービスが開始された当初は、基本料金が2,700円で当時の携帯電話の基本料金と比べて破格の安さだったのが、現在は携帯電話の料金が、国内ならほとんどのところにかけ放題のプランでそれより安い金額でサービスを提供するようになってしまいました。この客観的な事実を見るだけでも、PHSのユーザーとしてある程度の覚悟をしておかなければならないのかとしみじみ思います。