月別アーカイブ: 2020年5月

海外製の安いスマホを選ぶ理由は単純明快

私自身Rakuten UN-LIMITを本サービス初日に使えるように申し込んだのですが、サービス開始当初は選べるスマホはどれもほとんど定価でした。それでも楽天モバイルのスマホを購入することで楽天の期間限定ポイントが戻ってくるので、何とかその期間限定ポイントを毎日の生活の中で現金の代わりに使うことで、「実質」ではなくトータルの支出でスマホを定価で購入した分からスマホ購入にかかった分を戻して、結果的に安くスマホを使おうと色々考えています。

というのも、スマホの機械的寿命ではなく、OSのアップデートが止まっていつも使っていたアプリが使えなくなったり、多くのメモリが必要になることで実質的な寿命を迎える期間というのは意外と早く来るのです。それでも長く使えるというiPhoneはスマホの中でも高価で、いつまでOSサポートがされるかわからないAndroidスマホでも十万前後の機種というのはザラです。どうせ2年から3年で買い換えなければならないスマホなら(さらにiPhoneに固執しなければ)、3万円前後くらいで一通りのことができるものならどのメーカーのものでもいいと考えるのは自然なことだと思います。

現在、楽天モバイルでは2つのスマホを値下げして売っていることがニュースになっています。掌の中に収まる「Rakuten Mini」が契約と一緒に申し込むと当初2万円のものが1円で購入できたり、「Galaxy A7」が31,500円から17,000円へと大幅に値下げされるキャンペーンがはじまりました。

Rakuten Miniは物理的なSIMカードを使わないeSIM対応のスマホで、防水とおサイフケータイ対応、製造は中国のTinno Mobileです。また、Galaxy A7は防水もおサイフケータイも、さらにUSB Type-Cでもないものの、物理SIM利用での楽天SIMのアクティベーション終了後、SIMをiPhoneに入れ替えてデータ通信を利用(その際は別のSIMを入れれば楽天linkアプリからの発信および着信(携帯のみ)がGalaxy A7でできるようになります)することも可能です。ちなみに、購入金額の17,000円のうち、楽天の期間限定ポイントが15,000ポイント支給されるので、このポイントを何とか有効活用できれば、色々Rakuten UN-LIMITの使い方を広げてくれるスマホが最大2,000円の負担で利用できるのです。ちなみに、Galaxyは韓国のメーカー、サムソンの製品です。

こんなことを書く気になったのは、最近またアメリカと中国の仲が悪くなっていまして、お互いに意地になって相手国に対しての制裁を行なうようになってきたことと関係があります。政治家は制裁を正当化するために相手国について、いかに酷い事をしているかを訴え、その国のメーカーの製品のボイコットを呼び掛けることもありました。

それはそれで外交のやり方としては仕方のない部分があることは私にもわかります。しかし、今回の状況が長びけば、Rakuten Miniは日本に輸入されなくなり、中国メーカーのスマホも経済制裁で手に入れることが難しくなる可能性があることは、日本でも一時期ファーウェイのスマホの販売が遅れたことからも十分考えられることです。

現在私が使っているスマホはどちらも中国メーカーの製品ですが、なぜそういう構成にしているかというと、単に価格が安くスマホの利用コストを抑えられるからです。残念ながら今回の楽天のキャンペーンでも日本メーカー製のスマホを格安で出すようなことはしませんでした。それには様々な理由があるのでしょうが、このまま政治的な緊張感が長引いて海外製の安くてコスパの良いスマホを手に入れる術が消されてしまうならば、多くのユーザーがあえて高額なスマホを買わざるを得なくなり、そのあおりを受けて家庭内ではスマホにお金を使った分を抑えるため、他の支出を切り詰めることは容易に想像できます。政府が本当に日本の経済を再生させたいなら、日本のメーカーが作るそこそこ高性能なスマホを安くキャリアやMVNOを通じて提供させるように仕向けるべきではないのかと思うのですが。

残念ながら、今の状況ではあえて日本のメーカーのスマホを数年で使い潰すにはコストが掛かりすぎるので、今後海外の状況がさらにおかしなことになる前に、今回紹介したキャンペーンなど、使えるものなら自分の回線を切り替えるタイミングを使って、スマホや回線関連の費用を節約することを現状ではおすすめしておきます。


紙の時刻表よりデジタル時刻表という時代に

無人島へ何か一冊本を持って行けるとしたら? という問いの一つの答えとして「時刻表」というパターンがかつて(今も?)ありました。なぜ時刻表かというと、無人島に鉄道は走っていなくても、時刻表を開くと旅の予定を立てることができ、「架空旅行」を楽しめるので、そうした架空旅行のパターンは無限に作るこのができるからという事なのです。まさに、今のご時世では県外には出掛けることはなかなかできないので、自宅で旅行に行ったつもりで日程を立てることができる時刻表は、旅行に行けない今のような時でも有効なステイホームのためのアイテムであるわけです。

ただ、現状でこの時刻表について大きな問題が起こっていることをニュースサイトの記事で知りました。一部の紙の時刻表が発売を休止することが発表されたのです。具体的には交通新聞社が発行する「小型全国時刻表」6月号、「コンパス時刻表」6月号が体刊になりました。

時刻表は鉄道・バス・航空会社のダイヤを表示しているのですが、今回の新型コロナウィルス騒動により運行を休止するケースが増え、また緊急事態宣言が解除されたりする中、交通機関運行の状況が月またぎではなく週や日レベルで変わる可能性がある中、時刻表に載っている情報が正しくなくなってしまう可能性が限りなく高くなっているということがこの休刊の背景にはあります。

こうした実際の運行と時刻表上の運行予定がずれることがほぼ決定している場合、きめ細やかにデータの修正を行なうことができるのがパソコン・タブレット・スマホで見ることができるデジタルの時刻表の有利さが際立ってきます。
こうしたデジタルの時刻表の場合、無料で使うことのできる「乗換案内アプリ」のようなものを想像される方が多く、実際に電車で移動しているような場合、すぐに使え便利であることは確かなのですが、個人的には月々の料金を払ってでも、スマホアプリの「デジタル時刻表lite」です。この時刻表は「JR時刻表」(交通新聞社)のデジタル版ですが、タブレット用の「デジタル時刻表Pro」が全てのデータをダウンロードしてオフラインでも利用できるのに対し、「デジタル時刻表lite」はオンライン状態でないと使えないものの、常に最新のデータを利用できるという強みを持っています。そして、単に出発駅と到着駅を入れて経路を出すだけの使い方以外に、紙の時刻表ではおなじみの、列車そのもののタイムテーブルを時刻とともに追っていくことができ、紙の時刻表と同じような使い方ができるようになっています。

ですから、こうした使い方ができることで、無人島へ紙の時刻表を持っていきたいと思う人の使い方である「架空旅行」を計画するためのキラーアプリにデジタル時刻表はなるのです。残念ながらこの文章を書いている現在、実際に電車に乗る場合、できる限り県境をまたいでの移動は今でも自粛しなければなりませんが、架空旅行ならその辺のことに遠慮することはありません。私がよくやるのは、「明日から一ケ月連続の休みが取れ、その時期がJR普通列車乗り放題の「青春18切符」が使えたら」という前提で、休みがなかなか取れない人にとってはとっても贅沢な普通列車による日本一周の旅(の計画ですが)を実行なんてことも、どこにいてもできるわけです。

さらに、インターネット回線があれば、電車を降りた先で何を食べようとか、宿泊はどこにしようということまで「架空」の予定を立てることが可能になります。これも私の場合ですが、電車だけでなくフェリーや高速バスなども組み入れながら、乗用車でする「車中泊」ではない公共交通機関に乗りながらの「車中泊」で宿代を浮かすなんて裏技も入れながら、できるだけ安く遠くに行って色々楽しい旅をするための予定を立てるのも面白いですよ。

もちろん、スマホの狭い画面で効率よく調べるためには慣れが必要ですが、こうした操作に慣れておくと、実際に出掛けられるようになった時、簡単に最良の経路を自分で調べることができるようになります。ちなみに、30日間の利用料は360円で何もしないと自動継続されてしまいますが、購入時に自動継続を解除すれば、30日間だけの利用も可能です。私の場合は常に使うのではなく、使いたくなった時から30日間使い倒すという利用方法なので、7日間のお試し利用で120円出すよりも、30日間のお試し利用の方が色々なことができるので、個人的なおすすめとしてはとりあえず一ヶ月様々な架空旅行の計画を立ててみるのをおすすめします。感染を気にせず旅行に出掛けられるようになったら、その計画の中のいくつかが実行できるような行程を考えてみてはいかがでしょうか。


楽天link利用時の固定電話の着信及び通知問題を考える

Rakuten UN-LIMITを利用し始めてようやく2ヶ月ということで、まだ全体的な評価をするには早いのですが、現状における楽天linkアプリを使った通話の問題点について、書き忘れていたことがあったので今回はその点についてまとめ、今後の利用判定の資料として使おうということで紹介します。

まず、楽天linkアプリを使った通話については、私の使い方としてアプリだけ入れたスマホにドコモエリアをカバーするMVNOのデータSIMを入れているので、電波エリアによる影響とは無縁なのですが、楽天linkが採用したRCS(Rich Communication Services)のシステムによるデータ通信による通話とSMSの使い放題は十分に満足できるもので、現在はドコモケータイプラン(4G)で使っているメインの電話番号をRakuten UN-LIMITに移し、楽天linkアプリでの利用を考えているのですが、詳しく携帯回線との差を調べてみると、ノリでMNPしてしまうと後悔するかもと思われる点があります。

というのも、今までの常識ではSIMカードに割当てられた電話番号はそのSIMカードをガラケーやスマホに入れて使わないと使えないものだったのですが、Rakuten UN-LIMITでは通話用に用意したスマホに楽天のSIMを入れていなくても、別のスマホでSMSの受信が可能なら楽天linkアプリで最初にログインする際に、楽天SIMの入ったスマホに送られてくるアクセス用の数字を入力すると、楽天SIMが入っていないスマホで電話とSMSが使えるようになり、これが大きなメリットになっています。私の場合、先に説明したように楽天linkアプリを入れたスマホにはドコモエリアをカバーするSIMを入れているので、電話の安定性は恐らく本家Rakuten UN-LIMITのSIMを入れて使っている場合よりも現状では安定しているのではないかと期待しているのですが、発信はともかく着信するケースで一つの不安要素があることがわかったのです。

楽天linkアプリをドコモSIMで運用しているスマホでは、携帯電話からの着信は問題なくするのですが、固定電話(ソフトバンクの「おうちのでんわ」も公衆電話も)から電話がかかってきた場合、楽天linkアプリの同時着信はできず、楽天SIMの入っているスマホの方に着信するようになります。ほとんど携帯電話とのやり取りをしている場合は関係ないと思うのですが、仕事などでオフィスの固定電話から電話がかかってくる場合や、公衆電話から非常時に電話が入ってくるようなことを想定すると、ちょっと不安になってしまいます。

ただ、同時に着信はできないものの、着信があったことを楽天linkアプリの方で通知はしてくれるので、事前にこの状況を先方に伝えておいてすぐにコールバックすることで対応したり(アプリの方にもきちんと電話番号は通知されるので)、またアプリの設定で留守番電話をONにしておいて、固定電話の人にはメッセージを入れてもらうようにして同じくコールバックするようなやり方で良ければ、何とか使えるのではないかと思います。

まだ楽天linkアプリ自体が開発途上であることも確かなので、今後のアプリのバージョンアップによって固定電話からも直接着信できるようになるかも知れません。ただ、気になって昨日公衆電話からの発信を試したのですが、この電話は楽天SIMの入ったスマホに着信するのですが、通知内容が「通知不可能」になってしまっており(ファーウェイP30 Liteでの利用)、楽天linkアプリでの通知も「非通知着信」となってしまい、公衆電話からの着信かどうかの確認ばできません。

こうした通知や「非通知設定」の細かな設定により非通知や公衆電話、登録していない番号からの電話にメッセージを流して電話を鳴らさないような事はまだ楽天linkアプリではできません。こちらからの電話を「通知・非通知」の切り替えにはできるので、逆に非通知の電話を受けない設定にしている相手への電話を掛ける場合には問題ありませんが、携帯に限らず固定・公衆電話の電話を受けることがあり、さらに細かな通信拒否設定を今のガラケーやスマホで行なっている方は、最低限通話に特化した形でのSIMを残すということも必要なのではないかと思います。

ちなみに、現在契約内容変更をしたドコモのケータイプランは5分定額のかけ放題のみ(データ通信なし)で税抜1,200円/月でキープできているので、着信および5分以内の発信についてはガラホで行ない、それより長くなりそうな電話や、企業への問い合わせ電話については楽天linkで行ない、コールバックの番号は楽天linkでないメイン番号を相手に伝えるようにしてもいいのですけどね。

この方法だとメイン番号を知らせたくない人にはいつでも解約・変更が可能なRakuten UN-LIMITでという感じで2台持ちにはなりますがサブ回線としてRakuten UN-LIMITを使ったまま、楽天SIMの入ったモバイルルーターを自宅に置いて家のネット環境を整備することもできるので、今後の楽天エリアが我が地元に0円運用ができているうちに来てくれれば、メイン番号をRakuten UN-LIMITに移してしまうのか、今回紹介したようにメイン通話用(ガラケー)、サブ通話用(スマホ)、データ通信用(スマホorモバイルルーター)に分けるのかの判断がさらに変わる可能性もあります。とりあえずの現状はこんなところなので、今のメイン回線をRakuten UN-LIMITに移行したいと考えている方の参考になれば幸いです。

(2021.2.5 追記)

固定電話や050から始まる電話から楽天LINKへの着信がされず、メッセージが残るという状況は、2021年1月7日から改善し、どちらの番号からも着信するという情報をネット上で発見しました。それを受けて、自宅の固定電話は解約してしまったので確かめようがないのですが、公衆電話から着信するか試したところ、残念ながら着信せず・不在通知を楽天LINKが表示するという、ここでの情報以上の内容は出てきませんでした。この件については時間の経過とともに変わる可能性もあるので、何か変化があれば改めてここでも報告する予定です。


新型コロナウィルス騒動前と現在との違うこと

ついに、全国で緊急事態宣言が解除されました。ただこれで全ての社会生活が元通りになるかというとそうではなく、経済的な面を考えて徐々にお店の営業が復活してきたものの、不自由なところはまだまだあります。

先日の休日に買い物に行ってきたのですが、大型ショッピングモールにはかなりの人がいて、それでも皆マスクをしているような状態だったので直接の飛沫感染の危険性は少なくなっているとは思うのですが、中のテナントには温度差がありました。GUではフロアの中にお店があるのですが入店規制を行なっており、入店するには手の消毒と体温測定で平熱である必要があるようでした。

体温測定といえば、前の週から開館した地元の図書館についても入口で体温測定が必要で、さらにここでは、館内で本を読むのはだめで、本を借りるためだけの開館だったようで、入口で貸し出しカードの提示を求められ、ない人は入口でカードを作ってから入場するような仕組みになっていました。新聞・雑誌を読みに来たり、自主学習やインターネット利用のために図書館に行っていた人はまだ当分はその目的では使えないことになり、図書館で勉強をすることが習慣になっていた学生にとっては大変な日々が続くという印象です。

あと、まだ今の状況が正常な状況にはほど遠いと思ったものに、10分カットで最大手の「QBハウス」の状況でした。

というのも、大型ショッピングモールに多いQBハウスは、元々のコンセプトとして、買い物の合間の「スキマ時間」を利用してヘアカットを行なえるお店ということに当所はメリットが有り、駅や高速道路のサービスエリアなどにも出店し、私などはバスツアーの休憩中(30分くらいの間)にカットしてもらったことがあります。

しかし、私が行ったのは午前中だったのにも関わらず、店内で行列を作らず時間を空けて一人ずつカットし、さらにカットが終わったら器具や椅子などを全て消毒する(ホームページからの情報)ためなのか、今から手続きしても、カットするためには夕方から夜にならないと無理だと言われてカット自体を諦めることになりました。

最近は不況の影響もあるのか、スキマ時間を利用してちょっとカットしてもらいたいという人よりも、安くカットしてもらうためにQBハウスを目的にして大型ショッピングモールにやってくる人も少なからずいるようです。その時にお店の人に聞いたところ、私が行った時にカットしている人は、ショッピングモールの開店前から行列を作って並んでいるという状態らしく、普通にふらっと午前中に行っても、夕方から夜まで待たなければならないくらい人が押し寄せているのだそうです。個人的にはどうせなら、ネット上でも予約ができるようにして欲しいですが、今の状況では行ってすぐにカットできなければ、相当時間待つので予約だけをしに行ってから改めて出直す気でないと格安カットもできないような不自由な状況になっているということは確かでしょう。

ちなみに、後で確認したら私の行ったお店は、ずっと営業を休業していて、数日前から営業を始めたばかりだったということで、再開を待っていた多くの人がお店に押し寄せていることが想像できます。もちろん、こうした営業上のやり方をすることで、QBハウス自体の売上は減ってしまうわけで、お店の方も好んでやっているわけではないということを理解しながら、自分の方でも感染の危険を避けながら計画的に利用することが大切ではないかと思います。

そういう意味では、今まで当り前に行なわれていたお店のサービスについても、まずはお店がホームページを持っている場合には事前に営業状況を確認し、多少利用方法が変わっていた場合にはその内容に従うようにしながらサービスを利用する方がスムーズに事が運ぶのではないかと思います。急に行って今回紹介したような状況に遭遇してしまうと、自分の思い通りに行かないことでストレスが増大することはあるかも知れませんが、その辺も対策した上で今後の生活にも生かしていきたいと思っています。


UQモバイル新プランはモバイルスキルのない人におすすめ

UQモバイルの2020年6月1日から始まる新コース「スマホプランR」は、Rakuten UN-LIMITを使いこなし、実店舗やネットによるアフターサービスも必要ないと思えるほどモバイル通信にスキルを持っている人にはいまいち響かないかも知れませんが、逆に今まで疑問を持たずにauを含む大手3キャリアを使い続けていた人にとっては、相当メリットがありそうなプランです。最近、ガラケーからスマホデビューをしたいと考えているシニアの方から回線選びの相談を受けることもあるので、このエントリーは今後そんなふうにして相談された場合に備えて、思いつくことを並べて書くことにします。

まず、初めてのスマホとして、何をおすすめしたほうがいいかということを考えたとき、いわゆるシニア用に作られた「らくらくスマホ」の類というのは、できることが限られてしまい、本体の性能も良くないので、個人的におすすめすることはできません。直感的に使えるという意味では、やはりiPhoneが一番いいと思えるわけで、UQモバイルではiPhoneを販売しているというのが、おすすめしやすい点の一つです。

2020年5月現在、旧機種にはなりますが防水でモバイルSuicaを本体にセットして使えるiPhone7の32GBは新規契約(番号が新しくなります)およびMNP(乗り換えで番号そのまま)の場合なら18,000円(税別価格)で新品が換えます。長く使うためにはUQモバイルでSIMだけの契約にして、新しいiPhone SEのSIMフリー版を手に入れる方がさらに良いと思いますが、64GBで44,800円(税別価格)と26,000円くらいの価格の開きがあります。それでも、UQモバイルではキャンペーンを行っており、SIMカード単体での新規契約の場合3,000円、MNPの場合10,000円のキャッシュバックがあります。MNPの場合最新のiPhone SEにしてもiPhone7との差額が15,000円くらいの負担増で済むので、自分では無理でも誰かの助けを借りれば新しいiPhone SEを手に入れることができる環境があれば、新しいiPhone SEでスマホデビューをかざることができます。

そして、契約するプランについては「スマホプランR」(月額2,980円)一択で良いと思います。問題は、通話を全くしないのか、連絡事項くらいは自分から掛けることがあるのか、それとも何かあるとつい長電話をしてしまうのか、その通話習慣にかかってきます。

まず、何の心配もなく決まった料金以上は払いたくないというなら、国内の固定電話及び携帯電話に時間無制限でのかけ放題が実現できる(掛ける番号によって例外があるので、この点だけ注意する必要あり)「24時間いつでもかけ放題オプション」(月額1,700円)を付けておけば通話料金が別請求される電話番号に掛けない限りは、この合計金額に数円のユニバーサルサービス料を加えた金額に消費税が乗った金額で毎月の支払いが安定します。

ちなみに、通話定額(他の通話オプションや楽天linkからの発信でも同じです)でも別料金がかかってしまう代表的なものは、0180(テレドーム)、0570(ナビダイヤル等)など、番号の頭の数字や104の番号案内も別料金がかかります。テレドームは主にテレビの懸賞応募用に使われていたりしますが普通に生活している中で掛ける機会はない番号です。問題はナビダイヤルで、企業や役所・国の機関で0570から始まる番号を問い合わせ先にしているケースが多いので、番号を意識しないで、つい問い合わせのために当該番号に掛けてしまって、あとから覚えのない通話料請求が来て初めてナビダイヤルに掛けていたことがわかったりするので注意が必要です。

今後は新型コロナウイルスに関わることや、給付金などの問い合わせで電話を掛ける事があるかも知れませんが、その場合は問い合わせ先の期間に0570から始まる電話番号以外の固定電話や携帯電話番号がないか、スマホのネット検索機能を使って調べるスキルを付けることが大事になるでしょう。

UQモバイルにはこの他に10分かけ放題オプション(月額700円)と、月間のトータル通話時間60分間まで定額で利用できるオプション(月額500円)があります。これらのプランでは通話時間を気にしながら使うことになりますが、短い電話しかしない場合や、たまに長電話する場合は考えても良いオプションでしょう。

当然ながら通話オプションを付けなくても着信及び発信(30秒20円かかりますが)はできます。フリーダイヤルなら時間を気にせず問い合わせもできますし、家族や友人と長電話するなら、電話番号に電話せずにSkypeやLINEといったアプリを使ったデータ通信を利用した通信サービスで代替えできるなら「スマホプランR」のデータ通信は強力なので、ほぼ基本料だけで廻していける可能性は十分にあります。

最後にデータ通信ですが、外でゲームを頻繁にやったり、動画を見まくるような使い方をしなければ、初心者が毎月基本の10GB/月を使い切るのはかなり難しいと思います(初月に面白いから使いまくってというパターンはあるかも知れませんが)。もし一気に10GBを使い切ってしまったとしても、通信制限の最大1Mbpsというスピードは、スマホの画面なら動画の視聴には殆ど問題ないレベルです。

計画的に高速クーポンを使いたい場合には、専用アプリで高速と低速との切り替えはできますが、ほとんどの初心者の人は低速切り替えは必要ないとは思いますが、実際低速だとスマホの使い勝手がどのくらい変わるのか知りたい場合には切り替えてその差を感じてもいいでしょうが、「スマホプランR」では普通のスマホの使い方をしている限りは、高速通信を維持したままで使ったほうがストレスはたまらないでしょう。

UQのスマホプランRを使い慣れてしまうと、大手3キャリアの低速制限である最大128kbpsの遅さには戻れなくなることは必然で、さらに2年縛りもUQにはないわけですから、auのエリアでは使えない場合を除けば、シニア及びスマホ初心者へのおすすめとしては一躍トップに躍り出た感じがします。楽天はともかく、これでドコモとソフトバンクはどうするのか見ものです。もし新たな魅力的なプランを2社が出してきたら、躊躇なく元に戻ればいいと思うので、iPhoneとのセットがおすすめになります。UQモバイルの方で、新しいiPhone SEを売り出すことになれば、さらにおすすめ度が増します。こうした流れを受けて、今後の大手の動きがどうなるか(対抗プランを出すのか)にも期待しましょう。


Rakuten UN-LIMITとUQモバイルの仁義なき戦い

今回、UQモバイルがスマホ用プランを一新したことで、なぜ急にRakuten UN-LIMITがパートナーエリアであるauのエリアで通信制限時に最大1Mbpsのスピードを提供できるのかに合点が行きました。UQモバイルにとっては、Rakuten UN-LIMITが4月のサービス開始時に出してきたパートナーエリアでのサービス内容はかなりのショックだったと思われますが、それにまっ正面からぶつかる形で出した、ドコモとソフトバンクにとっては脅威の「スマホプランR」(2020年6月1日から提供開始)が発表になりました。

月々の料金はRakuten UN-LIMITと同じ2,980円ですが、エリアは当然ですがau回線のエリア全てで利用でき、高速クーポンは10GB/月で翌月の繰り越しも可(最大10GBなので合わせて20GB分をキープできる計算です)とのこと。Rakuten UN-LIMITはパートナーエリア(つまり楽天エリア外のみ)の利用のみで高速クーポンは毎月5GBで、データの繰り越しは不可なので、auのエリアでしか使っていない人にとっては、UQの方に大きなメリットがあります。

さらに、通話定額はこのパック料金ではできないものの、通話オプション料金を追加すれば、二段階の定額プラン(国内10分間かけ放題700円/月、国内24時間かけ放題1,700円/月)と通話パック(国内最大60分間500円/月)で、特別なアプリの利用なしでもかけ放題ができるので、大手キャリアと同じでわかりやすく料金上のトラブルも考えにくいサービスになっています。当然iPhoneでも発着信できます。ちなみに「スマホプランR」に24時間かけ放題を付けても5,680円で、もしRakuten UN-LIMITがなければ、私がドコモからMNPする回線はUQになっていたと思います。

今回、楽天のプランの種明かし(なぜ低速制限でも楽天が最大1Mbpsを実現できたのか?)をUQが行ない、楽天エリア以外ではことごとく有利なデータプランを出してきたことによって、多少はユーザーも考えると思います。UQモバイルの高速通信時の安定性は多くの人が認めるところなので、低速制限でも回線品質には期待できそうで、6月以降はこの点にも注目でしょう。今後楽天の方は自社エリアでどのくらいのスピードが出て、その回線品質をシビアに見る中で、これ以降のユーザーの流れが決まってくるのではないかと思っています。

そうは言っても、通話定額とSMS定額が月々料金の中に入っていて、楽天SIMが入っていないスマホでも、通話アプリ単体での利用も可能なRakuten UN-LIMITの方が、現在auのパートナーエリアで使っている人にとっては安くてUQのプランと同じように使えるということで、今後一年間0円で使っている人にとっては有利であることは変わってはいません。

ただしかし、あらゆることが未知な業者の楽天と、先日au陣営に入ってサービスを行なっていくと発表したUQとを比べると、良くも悪くも楽天エリアでの回線品質がどうなるかが、今後Rakuten UN-LIMITが生き残っていくためには必要なことになるでしょう。もし今後楽天がちょっとでもUQ・au陣営に弱みを見せてしまうと、今回の無料プランで獲得したユーザーをUQに取られてしまう危険があるような気がします。先に仕掛けたのは楽天の方ですが、今回の戦略的なスマホプランRをUQが出してきたことによって、一部は同じ回線を使っているとは言え、バチバチの鍔迫り合いを続けていくのではないでしょうか。


ガラケー・ガラホを今後使い続けることの難しさ

現在、私が大手三大キャリアで契約しているのはドコモのみで、2回線あるのですがそのどちらもガラホ(ガラケーの一種で基本ソフトにAndroidが入っているもののGoogle Playは利用できない)での契約です。

まだ自分の中で確実に決めているわけではないのですが、メイン回線(通話用)の番号をRakuten UN-LIMITにMNPし、電話番号はドコモMVNOのOCNモバイルONEを入れたスマホで運用(Rakuten UN-LIMITの場合は、電話番号が入ったSIMを入れなくても専用アプリの楽天LINKが入っている端末に電話番号を紐付けて通話が可能です)するつもりです。この方法だとそのまま楽天SIMを入れてデータと電話を利用するよりも、通話の安定感はドコモのエリアで利用できるのでちゃんとあり、楽天本体のシステムトラブルがない限りは移行しても大丈夫ではないかと思っています。

しかし、このやり方を利用するためには、現状ではiPhoneは対応しておらず(楽天linkアプリがないためで、データ通信利用なら可)、Google Playが使えない私の持っているガラホでも、そもそもアプリをガラホで利用できるのかすらわからず、使えたとしても将来的に起こるアプリのアップデートに手動で対応しなければならないので、Rakuten UN-LIMITの通話用としてガラホを使うのはほぼ不可能だと思います。

ただ、普通のガラケーは通話・SMS用にしか使えないものの、手持ちのSH-01Jはドコモ系のデータSIMを使えば、アクセスポイントを設定して本体でのネット利用やテザリング(USB・Wi-Fi・Bluetoothとも)でのネット利用が可能なので、今回ちょっと試してみたいことがあり、それを実行してみました。

実はスマホだけでなくガラホでもドコモ以外のSIMカードが使える可能性があるSIMロック解除ができるのです。現在はドコモショップは時間を短縮して営業していますが、dポイント用のIDでログインすることで、ネット上からSIMロック解除の手続きができるのです。

具体的なイメージがわかないかも知れませんが、自局番号のSMSに届くセキュリティコードをパソコン上で入力しつつドコモのホームページ上から手続きを行なうと、「SIMロック解除コード」なる数字が送られてきます。ガラホに入っているSIMカードをドコモ系以外のものに入れ替えて改めて電源を入れると「SIMロック解除コード」の入力画面になるので、そこでコードを入力すると無事にSIMロックは解除され、他社のSIMカードが入った状態でガラホの様々なメニュー操作ができるようになります。

そこで試したのが、果たしてガラホにRakuten UN-LIMITのSIMを入れて楽天のエリアで使えるようになるのかということです。Rakuten UN-LIMITのSIMを入れてデータ通信だけでも利用可能になるのはバンド3と18(または26)に対応していることが必要だと言われているのですが、実際に試してみたところアクセスポイントの設定をしてもアンテナは立たず「×」印になり、改めて仕様書を見たところSH-01Jはバンド1と19に対応しているだけなので、SIMロックを解除してもRakuten UN-LIMITでの利用は無理なようです。

こうなると、将来的には通話のみの用途や、モバイルルーターやスマホからのテザリングをして単体でのネット利用を3Gの電波が停波するまで使うという感じになってきてしまいます(SH-01Jは3GのFOMAプラスエリアは利用できます)。

ちなみに、最初に書いた私の持っているドコモの2回線というのは主回線は4Gですが、サブ回線はまだ3G回線をわざわざnanoSIMに変えて持っているので、こちらの方をドコモで維持しつつ(SMSも利用できる無料通話が最大3,000円分付いて月額千円ほど)、Rakuten UN-LIMITのシステムがダウンした時に備えてのサブとしてしばらく維持しながら、ドコモが3G回線利用者にどのような移行プランを持ってくるのかを期待して待つのもいいかなと思っています。

ただ、そこで出てきた移行プランはガラケーやガラホでは使えないと思うので、そうなると新たな「ガラケーっぽいスマホ」のような新端末を待つか、完全にガラホを無くして完全にスマホの世の中になってしまうのか、3G終了時の日本はどうなっているのかが気になります。個人的には電話を掛ける際に物理的なボタンを押して通話できるというのは、けっこう有難く、文字の片手入力も「ベル打ち」ができるので小型のスマホにキーボードを付けて折りたたみ端末の形式でどこかが新しい小型スマホを出してくれないかなと思っているのですが。


日々の楽しみの大切さを想う

私自身、毎日このブログを書くために色んなところからネタを探しているので、パソコンの前で何を書こうかと思いながら過ごす時間が多かったので、今のご時世で外に出られない期間が長く続いてもそこまで精神的なダメージはないのですが、そうではなく普段家に籠もった生活をしてこなかった人たちのストレスたるやかなりのものがあるようで、昨日たまたまスーパーに買い物に出掛けた時に、お店の人にかなりの迫力で怒鳴りつける中高年あたりの男性を目にし、感染症も恐いものの、人間の感情の変化というものはどこで爆発するかわからないし、そうした人とコミュニケーションする場合の恐さというものを直接ではないものの感じてしまいました。

トラブルが起こった時を見ていた人に聞いたところ、最初はお店の方の対応に気に入らないところがあってクレームを入れていたらしいのですが、それが急変して大声を出す事になってしまったのだそう。ただ、それだけ怒鳴られるほどその店員の方はひどい仕打ちをその男性にしていたかというと、恐らくそうではなかったのだろうと思います。

ちょっとしたことで怒りやすくなり、その怒りを直接反撃できない人に向けるというパターンは昨年以前にも見たことはありましたが、今回の新型コロナウィルスの騒動によってある人達は行動の自由が制限され、気ばらしに出掛けることも、パチンコにも映画館にも、飲みにも行けないような状況の中で、検察のトップのエライお方がハイヤーで送り迎えありの賭け麻雀を楽しんでいた(しかもパチンコ屋に行く人に大いなるバッシングをしていた大手マスコミ記者のお宅なんだというから呆れる他はありません)なんて報道が出てきたら、自分もその怒りを発散したくなるという気持ちは少しはわかります。

しかし、スーパーの店員さんは恐らくパートタイマーで、仕事はあるものの不特定多数の人々がお店を利用する中、少なくなったとは言え新型コロナウィルス感染の危険をおしての業務を行なっているのですから、そこで大立ち回りをするのは全く方向が違う怒りの発散なわけで、私自身こういった体験を反面教師として、一部ブログを書く中でガス抜きをしながら、いかに健全に生活をしていくかということを考えてみたくなりました。

先日、テレビ番組に五木寛之氏が出ていて、どんな悲惨な状況の中でも生活の中に少しのユーモアを持っていくことの大切さについて力説していました。五木さんが例に挙げたのはドイツ軍がユダヤ人に対して行なっていた収容所での生活の中でもその悲惨な状況の中で自分のお子さんにただただ恐怖を与えるのではなく、その子をできるだけ楽しませようとする母親(だったかな?)の話で、イタリア映画の「ライフ・イズ・ビューティフル」とシンクロするような話でした。

今の状況はそこまでひどくないと思う方もいるとは思いますが、100年続いた高校野球がこの夏も中止になりますが、これまでの100年の歴史の中で戦争以外に中止になったのは1918年の米騒動の時だけで、今回の新型コロナウィルス騒動がいかに歴史に残る悲惨な人類にとっての危機であるかという証明にもなるでしょう。実際に感染すれば命の危険もあります。しかし、そうした状況にあってもその中での自分の楽しみというものは常に持っていたいと思います。

今の世の中はリモート会議とか飲み会とかインターネットを使ってのコミュニケーションを前面に推すようなテレビ番組が多いですが、インターネットはそうしたコミュニケーションだけではなく、別の楽しみもいくらでも見付けられます。今これを書きながら今年のお正月に行なわれたウィーンフィルのニューイヤーコンサートの再放送を見ていたのですが、素晴しい音楽や芸術にテレビやネットを通じて触れるのも悪くはありません。そうした工夫をしながら、楽しいひと時を持つことをぜひ皆さんも考えていただきたいと思います。


今さら乾電池式のモバイルバッテリーはどうなのか

私はこのブログの中でもたびたび紹介していますが、充電式の単三・単四電池が大好きで、いまだに好んで使っていますが、モバイルバッテリーの用途としては使っていません。なぜかというと、単三電池4本を使うモバイルバッテリーの出力は5V1Aがいいところで、スマホやタブレットを利用しながら充電するためには2A以上の出力は欲しいところなのですが、今回ちょっと紹介しようと思うパナソニックのモバイルバッテリーの性能もそう高くはないのです。

少し紹介すると、乾電池と充電池の両方が使える(単三型4本)モバイルバッテリーをパナソニックが2020年6月に発売するということがニュースになっていたのです。型番はBH-BZ40Kで(店頭では1,800円前後?)、ぱっと見はエネループ・充電式エボルタの充電器のように見えますが、この製品には充電池の充電機能はないとのことで、まずその内容を見てがっかりしました(^^;)。

製品にはUSB端子(Type-A)が付いていて100円ショップで売っている充電用ケーブルがそのまま使えます。モバイルバッテリー以外にもLEDライトが付いているので、懐中電灯代わりにもなるそうですが、別にこれは無くても本体でUSB充電ができる機能の方が私には欲しかったですが。出力は5V~4V、1A~0.05Aで、電池の消耗具合によって数値が低下するというのは使う電池の特性によるので仕方ないですね。

また、このバッテリーでは電池一本ずつの電圧を個別管理していて、4本のうち1本だけダメな電池があった場合、給電がストップするようになっているそうです。ある程度判定がシビアになるのはスマホを充電するには仕方がない部分はありますが、初めてモバイルバッテリーを買う方は、今はもう乾電池やニッケル水素電池でスマホを充電するよりも、安定して出力することができるリチウムイオン・リチウムポリマー電池を使った方が、外に出て使う時に安心できるという面があります。

恐らくこの商品のキモは、もしリチウムイオンのバッテリーを使い切ったり、充電するのを忘れてしまった場合、コンビニに行って乾電池や充電済みのエネループを買えばすぐにある程度の充電ができるということで、過去にモバイルバッテリーで痛い思いをした人には買う意味があるのかも知れませんが、製品情報だとアルカリ乾電池の「エボルタNEO」では約2700mAhのバッテリーを備えるスマホのバッテリーを50%~70%ぐらい充電できるくらいの容量しか持たないので、4本でなく8本くらい買わないとほとんど切れかけのバッテリーを復活させるには無理のような気がします。

エネループの場合、使った後に充電する場合ACコンセントがないところだと、再充電が難しそうなのも問題ですね。単三電池が使える機器については、事前に充電してから旅に出れば旅の途中で再充電が必要なくらい使うことはほぼなく、それに反してスマホの充電というのは一気に容量を必要としますので、モバイルバッテリーとしての効率は良くないと言わざるを得ません。私は5Wくらいの太陽電池バネルを持って歩いていますが(^^;)、もし大きな災害が起きて手持ちのモバイルバッテリーの中味を使い切ってしまった場合、継ぎ足し充電もそれなりにできるリチウムイオン電池のバッテリーの方が、日が陰って出力が落ちても充電し続ける粘りを持っているような気がするので、サバイバル状態に陥った時には複数のスマホをだましだまし使いつつ、太陽電池で時間を掛けて少しずつ充電したモバイルバッテリーを使うのがいいかなという気がします。

ただ、全く使えない製品なのかと考えると使い方によっては味が出るかなという感じはします。今のバッテリーの状況を把握して製品化されたということで、電池の個別判定など安全性に十分配慮した製品であるということです。現在の自宅内に十分なアルカリ乾電池の買い置きがあったらそれなりに使えるでしょう。

また過去に多くのエネループを買いあさって持っているものの使う機会が最近あまりないという方は、エネループ自体は長期保存をしても容量が低下しにくいという特性があるので、一日スマホを使うとき夕方になると少々バッテリー残量が心もとないような時に積極的に使い、もしもの時に様々な機器で使えるエネループを常に満充電の状態で保っておくために(モバイルバッテリーとして使ったエネループを充電後ローテーションして使うと多くのエネループが高容量で保管できます)、持つのはありかも知れません。

さらに本体は電圧の上がらない不良電池があると動作を停止するので、いわゆる「ハズレ」電池を別に分けるために使うというのもいいでしょう。電圧が充電しても上がらない電池は、捨てるのではなくそれほど電圧が高くなくても使える機器(ラジオなど)に使い回し、常に最高のパフォーマンスを発揮できるエネループだけを分けることも製品を使い続ければできるわけです。この辺は評価の分かれるところかも知れませんが、個人的にはなかなか頻繁に充電できないエネループを使うためのグッズという風にとらえるのもありかも知れませんね。


公共交通機関もオンデマンド対応をお願いしたい

現在の日本では、本が売れなくなっている中で、電子本やオンデマンド出版で在庫を抱えずに本を売る方法が出てきています。この「オンデマンド」という言葉は説明されないとわからない人もいるかも知れませんので、もう少し詳しく説明します。

「オンデマンド(On-Demand)」とは、要求に応じるという意味で、オンデマンド出版の場合は注文があってからすでに用意されていた電子ファイルを専用のプリンターで印刷して、通常の本のように製本までして出荷する販売方法です。この方法だと余分な在庫を抱え込むこと無く、読みたいと思った人が版元から入手する際に絶版になることはないわけです。

私自身はスマホの中に入れて読める電子書籍で問題ないのですが、紙の本には電源いらずで読みたいと思ったらすぐにアクセス可能で、いざという時にはページを破って暖を取ったりお湯を沸かすための焚付にもなる(^^;)というメリットもあるので、どうしても紙で欲しいというニーズは一定数あると思います。オンデマンド出版は紙の本と電子書籍の中間にあたるような感じでもありますが、今の新型コロナウィルスに影響された社会の中で、大手出版社が活用していくようになれば一気に普及していくのではないでしょうか。

恐らく今後も日本国内の移動・旅行はしばらく我慢しなければならない状況は続くと思うのですが、そうなると大変心配になることがあります。新幹線でもほとんど乗客がいなくなり、航空会社も赤字を出して倒産するところも出てくる中、ローカルな交通機関はどう考えても今のまま存在することは難しいと言わざるを得ません。

逆に、市民が日頃の足として使っている「コミュニティバス」のようなものは残せると思うのですが、いわゆるローカル路線バスはどの路線も廃線の危機にあるといえるでしょう。もしかしたら山間部を走るバスについては、定期運行自体が難しくなってしまうことも十分に考えられます。しかし、車を自分で運転して移動できる人はいいですが、今では自分の車を持つ人や、運転免許も取らない人が増える状況の中、このままでは公共交通機関が消えるに伴って山間部での生活が成立しなくなる可能性も出てきます。

さすがに、電車のない場所に行くために常にタクシーを使うわけにも行かず、さらに新型コロナウィルスもいかに変異し、お出掛け自粛が数単位で長びくということになると、今のまま流れに任せていては路線バスの地方路線はボロボロになってしまう危険性があるので、新たな全国規模の地方交通利用システムを今のうちに考えていただきたいと思ってしまいます。

例えば、スマホからオンデマンドバスの乗車状況を確認したり、乗車予約ができたり、定期的に走っていない時間帯でも路線バス<オンデマンドバス<タクシーくらいの価格設定で走らせてくれる(当然事前予約が必要で現地から予約ができるかどうかは運用側の判断によるとは思います)システムが全国に広がっていけば、車がなくても何とか日本全国津々浦々に行くことは可能になるでしょうが、今後の事を考えるとこうしたシステムができないのなら、日本のローカル路線バスの旅は成立しなくなる可能性が高いです。

今後は、例えば無人運転によるコミュニティバスを運行する計画を立てている自治体があるなら、今から準備をして本格的に日本国内での移動ができるようになる将来を見据えた方がいいと思います。無人バスでその運行がAIを使ったシステムで管理できるのなら、日本全国どこにいてもスマホで乗車予約ができるようになるので、地元民の足としてのバスを無駄に動かすこともなくなり(まるで空気を運ぶように乗客のいないバスを運行し続ける中で赤字が増えていく状況もあるので)、時刻表に沿って運行する方法よりも経費も抑えられると思うのですが。当然、新車導入やシステム導入にお金は掛かりますが、首都圏の全ての仕事をテレワークにするよりは現実的に地方の生活を救う対策になり得ると思うのですが。