月別アーカイブ: 2018年5月

うるしの常三郎 片口小鉢はお茶にもコーヒーにも良し

先日京都に行った知り合いからおみやげをいただきました。多くの場合は食べたらなくなるものがほとんどなのですが、今回はこのブログで紹介したいくらい日常にも旅先でも便利に使えそうな道具をいただいたのですぐ書きたくなってしまいました。

これは古代朱の片口小鉢というもので、つや消しの赤というおももちです。特徴的なのは液体を入れると注ぐことができる口が付いていることで、これが様々な用途に使えると思った理由です。

まず最初に考えたのは抹茶でも煎茶でも新茶やおいしいお茶をいただきたい時に、小鉢の中に熱湯を注いでからそのまま置くことで冷まし、だいたいこの小鉢一杯で一人前くらいの量が入るので以下のリンクで紹介したお茶セットと一緒に持ち出して、煎茶をミルで挽いた粉末茶でいただいてもいいし、紙パックに入れた煎茶をカップに入れそこに適温のお湯を注ぐために使ってもいいかなと思ったのです。

https://syachu.net/coffee-tea-set-0000

また、このお茶セットの中での用途を考えた場合、実はお茶だけでなく一人分のコーヒーを淹れる場合にも便利な事に気付きました。基本コーヒーをいただく時には二人分のコーヒーをまとめて淹れることを考えていたのですが、一人旅でコーヒーをいただく場合、一人で二杯分まとめて飲むのもいいですが、時間を置いて楽しみたかったり、熱湯の形で真空断熱ボトルに入れたものを使うため、半分はコーヒーにして半分はお茶でもいいわけです。しかし、ボトルに入った二人分のお湯を半分に分けるというのはなかなか難しいことです。しかしこの片口小鉢に移せば、何なく一人分ごとに分けることができます。

そして何より、口の部分からコーヒーを抽出するのに細く切った状態でお湯を注げるというのはこの形のものであればこそなので、ボトルから直接湯を落とすのに比べると実にスマートで、さらに味も美味しくできるような感じになります。

そういう事になると、いただいたものは家に置いて使うものの、旅行用に追加で欲しくなったので、本来はあまり聞くべきではないと思ったのですがお土産としていただいた方にどのくらいするものか聞いてみたところ、何と一つ千円くらいのものだと聞いて、これは旅用に持っておくべきだと本気で思いました。

また夏にでも京都に行く機会があるので、出掛けて購入してこようと思っていますが、ネット通販を使っても60サイズの宅配便で届けてくれるようなので、それほど負担にならないかと思います。気になる方は公式ホームページのアドレスを書いておきますので、参考になさってみて下さい。

http://www1.enekoshop.jp/shop/urushi-kyoto/


ガソリン値上がりの理由を販売業界の目線から見ると

全国的にガソリンの値上がりが止まりません。5月23日時点のレギュラーガソリンの価格平均が1リッターあたり149.1円という風に発表されたのですが、私の近所ではすでに店頭価格が1リッター150円を超えているお店もあります。このままずっとこんな調子で店頭価格が下がらないのか、それとも待っていれば下がるのかという事について調べてみました。

とある新聞記事によると、今後のガソリン価格はもしかしたら下がらないまま推移するかも知れないというような事が書いてありました。ガソリンが高値安定する要因は2つあるそうで、その一つが大手の再編によるライバル店の減少が挙げられるそうです。2017年4月に、業界最大手のエネオスと、東燃ゼネラル石油(ゼネラル、エッソ、モービル)が経営統合して国内ガソリンシェア50%超のグループが誕生したことで、今まで競争相手だったスタンドと価格競争をする必要がなくなったケースが増えたことが実際にあるそうです。

具体的に言うと、今までは近くのお店が競合店で、ガソリン高値が続くと全ての車が満タン給油しなくなり、スタンドで売られるガソリンの量も減っていくことを恐れた店舗の中には、採算割れを覚悟の上で周辺のお店より安く価格を表示することでお客様の数を増やそうとすることが今まではあったそうです。

同じことを複数のスタンドで行なうと、その地域のスタンドは軒並み相場より安い価格でガソリンを販売することになるのですが、近くにあるお店が同じグループに再編されてしまってはあえて値を下げることもないわけです。現在の価格では1リットルあたり20円弱くらいの利益を上げているお店も東京ではあるということです。

さらに、「第二次エネルギー供給構造高度化法」により、元売り各社は原油処理能力を日量約40万トン削減したことで、国内で供給される量の約1割が減ったということもガソリン価格と関係があるそうです。これについても、もう少し具体的に説明すると、供給されるガソリンが増えれば増えるほど、売れ残ってだぶつくガソリンも増えます。そのだぶついた分を買いたたくことで、安く仕入れるいわゆる「スポット品」(現品限りの安値ガソリン)が出てくるような状態であれば、これも一部のスタンドで安くガソリンが供給されることになり、そのスタンドの周辺では多少なりともガソリンの価格を下げなくては売れなくなるので相対的にガソリンの価格が下がる原因になることがあります。しかしその点でも政府の方針として国内で供給されるガソリンが減ったわけで、ガソリンが下がる要因の一つが消えたということになるでしょう。

そもそも、仕入値より安くスタンドが価格競争を仕掛けられたのは、元売り本部がガソリンの売り上げの量に応じて利益分を補填するような仕組みがあったため、安易に価格を下げることで本部からの補填で生き残るという特異なスタンドのビジテスモデルがあったからとも考えられます。そういう意味では今の状態というのはスタンドがガソリンの売り上げで利益を上げてスタンドが回っているという点においては経営が健全化したと言えるのかも知れません。しかし、その中で完全に忘れられているのが消費者ではないでしょうか。

ただ、今の状況というのはスタンドにとっても嵐の前の静けさだという捉え方もあるようです。新車はおしなべて燃費が良くなり、さらには社会の情勢はガソリン車から電気自動車へと移りつつあるので、長い目で見ればますますガソリンの量が売れなくなることが予想されます。満タンにガソリンを入れても月の消費量が少ない車は仕方ないにしても、古いガソリン車に乗っている人も、ガソリン価格の高騰でなかなか満タンに給油できないような状況が続くならば、さらにスタンドの経営にとっての痛手となります。

個人的にはやはりガソリン税と消費税の二重課税について国会で議論をいただいて、ガソリン税を軽減することでガソリン代を下げるという方向が出てきてもいい気がします。また、将来的に電気自動車が相当走るようになった場合、国道などの道路の補修費がガソリン税から出るというのなら、電気自動車に乗っている人への道路に対する負担が少なく不公平ではないかという議論も出てくるでしょう。

私としてはまだガソリン車に乗るつもりなのでスタンドが一気に消えてしまったら困りますし、スタンドの経営安定のため自動車ユーザーもある程度負担することについては仕方がない部分もあると思っていますが、全国のレギュラーガソリン料金が1リッター200円を超えたらガソリン税をその期間だけ非課税にするとか、何らかの消費者救済策も考えていただきたいものだと思っています。


コンパクトデジカメは本当に消え去るべき運命なのか

旅行のための準備について、様々な観点で荷物を揃えていますが、今回の旅行に持って行くカメラについて今回の準備の中で考えたことについて書いてみます。まず、旅といっても車で出掛ける場合にはかなり大がなりな機材を持って行っても大丈夫なので、一眼レフカメラ本体だけでなく、大きな三脚や天体撮影の場合の赤道儀、各種交換レンズなど撮影に必要なものならまず先に車に積んでいくもので、その大きさはそれほど問題にならないと思いますが、限られた荷物の中で持って行くもの行かないものを決めなければならない特に飛行機を移動手段に使う旅においては、機材の大きさや重さというのはかなり旅全体の行動においても影響を受けます。

現在のデジタルカメラの市場は以前とは相当変わっておりまして、日本のデジタルカメラに置いて実質的に社会に認知を受けたものとしては日本初と言えるかも知れない「QV-10」を出したCASIOがデジカメから撤退することが発表されました。私は「QV-10」のマイナーチェンジ版である「QV-10A」を初めて使った時には、夜もイルミネーションならそこそこ映るし、自撮りもできるようにレンズが回転する機能は今のデジカメの自撮り機能にも受け継がれている技術です。ただ、そうしたコンパクトデジカメについてそのほとんどがスマホの写真および動画撮影機能に食われてしまって、今デジカメと言うとレンズ交換式のものが中心になってしまい、レンズ一体型のデジカメでもいわゆる高級コンパクトタイプは各メーカーで出しているものの、手頃な価格で購入できるコンパクトデジカメの需要がなくなって今回のCASIOのデジカメ生産からの撤退につながって行ったのではないかと思われます。

そう考えると、単に旅行先でのスナップ写真を撮るだけならスマホのカメラを使うだけで十分のようにも思えます。事実、そう思っている人が多いので現在スマホ以上レンズ交換式カメラの性能が欲しいという人々が悩んでいるところでもあるわけで、私としてもどのカメラを持って行こうか迷ってしまっています。

例えば、風景やその日の食事など単焦点のカメラで十分に撮影可能なものしか旅行先で撮らなければスマホのカメラで十分だと私も思います。特に防水機能のあるスマホなら、水中撮影や雨の中での撮影は難しくても、水がかかる可能性がある場所でなら防水機能のないレンズ交換式デジカメよりも安心して使えるわけですし、旅行にカメラを持って行かずにスマホだけで対応できるという方も少なくないでしょう。

ただ、荷物は増やしたくないものの動物などなかなか被写体に近づけないものを大きく撮りたいだとか、夜景をきれいに撮りたいとか、旅先で見えた天の川を写真に写したいなどという場合は、特に行き先でそんな光景が見られる期待がある場合には、正直言ってスマホのカメラでは無理です。夜景や天の川については三脚や、動く星を点に写すためには赤道儀のような機材も必要にはなるものの、スローシャッターの限界はどこまでだとか、マニュアルによる露出やピント合わせが可能だとか、バルブ撮影の機能はあるのかとか、さらにシャッターを切る際のリモコンはあるのかとか考えると、これもスマホのカメラで実現することは難しいと思えます。

今回旅用に持って行こうと考えたデジカメはどちらもオリンパスの現在は新品を購入できないコンパクトデジカメで、左がStylus1(バージョンアップによりStylus1s相当の機能になっています)で、右がXZ-10です。どちらもスマホのカメラよりも一段階上の写真を撮影できるデジカメです。夜景程度ならXZ-10があれば十分で、三脚も100円ショップで購入できるテーブルに置くタイプの小さなものかあれば何とかなるのではないかと思います。

私自身最初はXZ-10を持って行こうと思ったのですが、今回の旅ではもしかしたら夜の「光害」が少ない所に行ける可能性も出てきました。残念ながらXZ-10にはマニュアル撮影モードがないので(ただしオリンパスのカメラで使えるリモコンは使えますが)、それならいっそのこと手持ちの三脚の中でも軽くてコンパクトになるものと一緒にStylus1を持って行った方が旅先でも撮れる写真の幅が広がるのでということでStylus1を持って行くことにしました。もっとも今後日本列島は梅雨に入ってしまうので持って行く三脚が全くの徒労に終わってしまうのかはわかりませんが、もしこのブログで星の写真を撮って紹介できる可能性があるならちょっと大きめなStylus1を持って行くのもいいのではと思いました。

ちなみに、Stylus1は3万円強くらいでモデル末期の価格が落ちた時期に購入し、XZ-10は1万5千円くらいで新品を購入できたものですが、現在このくらいの実売価格で買えました。これは今になって思うと大変ラッキーなことで、現在ではスマホ以上レンズ交換式デジカメ未満の性能を持つコンパクトデジカメ自体がなく、10万円くらいの予算でいわゆる高級デジカメの方に行かないと旅行用に満足できるコンパクトデジカメが手に入らないという感じになってしまっているのが残念なところです。

ちなみに、デジカメの画質に大きな影響を与えるセンサーの大きさについては、現在の高級コンパクトデジカメではおおむね1インチくらいが標準ですが、Stylus1は1/1.7インチ、XZ-10に至っては1/2.5インチと極端に小さいため安いというところもあるのですが、多少画質が悪くても我慢できるならこのくらいのもので十分と感じる方も多いと思いますし、そもそもスマホの画質でもいいと思っている方でしたらセンサーサイズは小さくても安ければいいと思う方もいるはずです。

今後のデジカメというものを考えた時、スマホで代替が効く製品は確かにいらないとは思いますが、高級コンパクトデジカメだと小型のレンズ交換式デジカメと用途が被ると思っている方もいると思います。個人的な希望としては、それなりにリーズナブルな価格で一通りの事ができるデジカメだったり、手の中に収まる小ささを持ちながらスマホのカメラとは全然違う画質を吐き出すようなリーズナブルでもこだわりのデジカメというものが出てくればなと思います。このような製品は大量には売れないとは思うものの、長い期間多くの写真好きな人に支持を受ける製品になっていくのではないかと思うのですが。そうは言ってもなかなか一企業が個人の好みに沿った製品を出してくれるというのは難しいかと思いますので、今後に向けてはレンズ一体型のデジカメに注目し、中古まで範囲を広げて今から自分の用途に使えそうな高級コンパクトデジカメをチェックしておこうかなと思っています。


対面通行の高速道路で気を付けたいこと

長野県佐久市の中部横断自動車道で昨日早朝に大きな事故があったとのニュースがありました。中部横断自動車道はよく使う道路なので、どんな事故状況だったのか気になったのでニュースをよく読んでみると、正面衝突をしてしまったとのこと。

高速道路で正面衝突とは「逆走」なのか? という風に思う方もいるかも知れませんが、この道路は一部区間で中央分離帯に柔らかいポールが立っているだけの対面通行になっている場所が多く、事故現場の映像を見るとどうやらその対面通行の部分ではないかと思われました。

しかも、今回中央分離帯を越えてきてしまったと思われる車が軽自動車で、衝突した相手が普通車で、中に乗っていた人へのダメージは明らかに軽自動車の方が大きかったようです。普通事故の時には、自分からぶつかってしまうような意識があれば、多少は身構えることができそうなものですが、早朝だったことで意識すらない状態だったのかもわからないものの、軽自動車と普通車との衝突ではどうしても軽自動車の方に大きなダメージが出てしまうということを考えると、次の車は軽自動車にしようかという決意がちょっと揺らいでしまったりします。

しかし、こうした対面通行の高速道路を走行中の場合、こちらが意識を無くすほどの眠気に襲われることがあればそれは自分の責任で事故を起こしてしまう可能性はありますが、普通はそうした眠気は仮眠や眠気を払う対策があるものの、逆にセンターラインを越えてくる車がいた場合はどうすればいいのか、そんな事も考えておきたくなります。

高速道路で正面衝突ということになると、車が障害物や壁にぶつかるだけの衝撃ではなく、相手側もそれなりのスピードで走っているので正面衝突した際のエネルギーは少なくとも単独での衝撃の倍以上になる可能性があります。ボクシングで言うとクロスカウンターのようにまともに入ってしまう事に今回の事故でもなってしまったと思われますので、常に対面通行では前方の車にも気を配り、おかしな動き(居眠りや酒酔い運転の場合はフラフラすることが多い)をする車を前方で見付けたら、もしもの時の事を考えスピードを落として左側に寄るなどし、もし相手車がセンターラインを越えてきたとしても正面からまともにぶつからないような準備をする必要も出てくるでしょう。

しかし、過去に起こった事故の内容によっては、そうした予兆は一切なく、ある意味自分からセンターラインを越えて故意に事故を起こそうと決めて高速道路に乗ってくる車もあるかも知れません。これは非常に稀な事ではありますが、可能性の一つとしては考えておかなければならない事だと思います。

そのように考えると、特に対面通行のエリアにおいては、たとえ後ろから煽られたとしても制限速度を守って走った方が当然正面衝突した場合のダメージは小さくなるわけですから、そのように安全を守って走る事でいくらかでも自分にかかってくるダメージを減らすことができると思います。特に乗用者タイプでない軽トラやワンボックス車の場合、自分のすぐ前に相手車が突っ込んできてしまうということを考えると、必要以上にスピードを出して自分の身まで危険にさらすことはないのではないかと思います。

また、今回のような事故の状況を見る中で思うところは、眠気を我慢して深夜から早朝に距離をかせごうと無理をして走る場合、自分自身は運転に問題がなくても無理をして走っていて事故を起こしてしまう相手車に巻き込まれるような形で事故の当事者となってしまうケースも十分起こり得るということもわかります。

私自身は過去の車中泊をする旅行というのは結構無理な予定を組んで走ることもあったのですが、朝はそこまで早朝から走らずに皆が寝ている時には寝るような予定を組む大切さというものも改めて感じるところです。深夜に走って朝やお昼に寝るような事をしようとしても回りがうるさかったりして十分な睡眠を確保できないケースもあるかも知れません。車中泊用に環境を整えた車であるならば、他の車がサービスエリアで仮眠を取っている時には同じように寝て、十分な睡眠を取って出発することで、渋滞にはまることはあっても相手の車に巻き込まれるような事故にお付き合いしない方を選ぶというのも一つの考え方ではないでしょうか。


静岡県牧之原近辺で工事中の施設めぐり

昨日は家の近くの小学校で運動会が開催されました。天気はくもりという運動会にとっては絶好の天気で応援に来ている家族にとっても熱中症で倒れる危険は少なく、良い運転会になったのではないでしょうか。ただ、休日にゆっくりしたい身としては、運動会が盛り上がれば盛り上がるほど大きな音が漏れてくるので、自宅から逃げ出すような形で出掛けてきました。

今回の目的地は富士山静岡空港です。売店などの経営主体が民間に変わるというニュースが最近あり、現状はどう変わっているのか? という興味を持っていたのですが、なかなか出向く機会がなかったのでした。

ちなみに、この空港の特徴は駐車料金が無料で利用できるため、実際に空港を利用する人だけでなく私のような空港および飛行機を見に来るような形で利用する人も実際多いのです。今回は手前側の主に見学者が利用する駐車場に車を停めて空港の建物に入ろうとしたのですが、新たな施設を作っているのか正面入口への通路のところを工事していまして、現在は歩行者用の通路がかなり狭くなっています。空港のロビーは一階から三階まであるのですが、今までは一階は閑散としていたものの、今まで何もなかった一階の端にコンビニのセブン-イレブンが入り、100円から買えるコーヒをいただける席もそれなりの数確保されています。私の停めた駐車場からはわざわざ工事中の正面入口から入らずに、正面から見ると左側にあるコンビニに直結する入口から現在は入ることができるので、とりあえずアイスコーヒーを飲んでまったりしました。

また、過去に売店があった場所は閉鎖されていてその奥側に同じくらいの大きさの売店が設置されています。さらにその奥には飲食スペースが有り、軽食などをいただけるようになっています。恐らく工事の進捗とともにこの辺の設備は充実してくるだろうと思いますので、現在はちょっと中途半端という感じでした。二階のちょっとした空きスペースには座って休める椅子と机が多く置かれていたので、テイクアウトの食べ物を食べる場所にはそう困らないと思います。

三階の展望デッキは変わっていませんでしたが、展望デッキの入口手前には有料のフライトシミュレーターがあり、パイロット気分を味わえるようになっています。ただ、空港の施設は横に長いので、ちょっと歩く距離が長くなりますので、見学に今後行かれる場合には歩きやすい靴で行かれることをおすすめします。

なお、新事業者による事業開始は来年の4月1日からということになっているので、今後新たな空港内施設の状況が明らかになってきたら改めてお知らせするとともに、どのように変わったのかを実際に出掛けて確かめたいと思っています。

今回はこれで帰るというのはちょっともったいなかったので、空港からすぐに立ち寄ることができる東名高速の牧之原サービスエリアを覗いてきました。まずは空港から距離の近い下りの方へ行ったのですが、何とここも全で足場で囲まれて工事中の中営業をしているという状態でした。

一般道から入ることのできる「ぷらっとパーク」入口は休憩室のそばにあり、この部屋は主に長距離トラックの運転手の方々のために作られているようで、一般道からの利用はご遠慮くださいとの張り紙がありましたが、シャワールームも併設されたまるでフェリーの就寝スペースのような休憩スペースがあるので、東名下り線を走っていてとにかく休みたいという場合には大変頼りになる施設ではないかと思われます。もちろん、周りの人と譲り合うようにして、できればマットと寝袋を持ち込んで、耳栓とアイマスクがあれば車中泊よりも快適でしょう。

サービスエリアの施設は土産物店とローソンは新装なってリニューアルオープンしたばかりでしたが、他の飲食店は屋外で複数の店舗が営業中で、食事が食べられるように24時間開いているプレハブ建ての休憩所が臨時にオープンしており、そこで店舗のカウンターからもらった食事を持って休憩所に入って食べるスタイルになっているようです。まだしばらくは不自体な状況が続くようですが、予定では6月13日の朝9時にフードコートがオープンするそうです。ちょっと見た目では営業してなさそうなところではありますが、新たな牧之原サービスエリア下りを楽しみたい方はもう少し待ちましょう。

さらに、下道から行ける利点を生かして上りのサービスエリアも訪問してきましたが、ぷらっとパークの入口から近いフードコートには名古屋名物で昔のテレビコマーシャルや自社提供番組でも知られていたオリエンタルカレーの店舗がオープンしていました。オリエンタルカレーの他にあの南利明さんのコマーシャルでも知っている人は知っていると思いますがオリエンタルハヤシライスも食べることができます。

残念ながら昼食の時間が遅かったためオリエンタルカレー自体は食べて来られなかったのですが、それはまた改めてという感じになりましたが、さすが空港から近いところにあるサービスエリアだけに、静岡空港を離発着する飛行機を見ることも十分できます。最近ではFDA(フジドリームエアラインズ)では静岡から出雲空港への路線を運行しだしまして、その緑色の機体をサービスエリアから見ることができました。

今は新茶の季節でもありますし、牧之原周辺のこうした施設をうまく利用していただきたいというのが地元民としての偽りざる気持ちです。


駿河湾フェリー撤退の情報

時代とともに公共交通機関の有様も変化していく中、ついに地元でもこんなニュースが入ってきてしまいました。清水港と伊豆の土肥港を結ぶ「駿河湾フェリー」が2019年3月末で撤退するということが決定したようで、地元紙のトップにその情報が掲載されていました。

西から静岡県に入り、伊豆方面を目指す場合普通は東名や新東名を使って沼津から伊豆半島を目指す人が多いと思いますが、昔から伊豆方面に入る道は渋滞の名所になっていますが、それでも新東名を通って沼津から伊豆方面に来る人が増えてしまうと、なかなか営業的にも大変であろうということは想像できましたが、そんなに経営が大変だとは思いませんでした。

個人的には、何とかオリンピックで盛り上がる2020年までフェリー航路が残っていれば、自転車を使ってオリンピックの行なわれる伊豆地方に乗り込んでもらえるように思えたのですが、本当にそこまでの体力もないというのが正直なところなのでしょう。

個人的にはこの駿河湾フェリーも使える1日静岡県の富士山関連の世界遺産を回ることのできる「富士山満喫きっぷ」の利用価値が下がるというのがもったいないような気がします。一日の周遊区間については以下のリンクを見ていただきたいと思いますが、土肥港から先にはこのきっぷでは進めないというのがネックといえばネックです。ただ、最後にこの航路に乗って土肥温泉で汗を流し、フェリーで往復してから富士山の方へ向かうというようなことでも十分楽しめると思います。車で来る場合には清水のフェリー乗り場付近には一日定額の駐車場もありますので、うまく活用すれば車で行っても十分に楽しめるでしょう。まだ十分に間に合いますので、このきっぷを使った旅をされてはいかがでしょうか。

http://railway.jr-central.co.jp/tickets/fujisan-mankitsu/

ただこのきっぷを含めて、駿河湾フェリーの事はあまりにも県外の人に知られていなかったのではないかというのは事実でもあります。昔はそれこそ、田子の浦港からも土肥港行きのフェリーが通っていたのですが廃止になってしまい、今回の全面撤退へとつながってしまいました。過去には明石海峡大橋の開通による「たこフェリー」も明石海峡大橋の開通によりその役割を終わるように廃止されましたが、今回の駿河湾フェリーの撤退には多少なりとも新東名の開通と伊豆縦貫自動車道の整備が関係しているわけで、車で移動する範囲が広がったり便利になったりすることによってその勢力範囲も変わってくるわけです。

フェリーというのは天候によって欠航になる可能性のある乗り物ですが、車や自転車、バイクで移動している人がフェリー上船中には運転しなくて済むというドライバーにとってのオアシス的な用途もあり、さらに港に駐車場を用意してあれば、フェリーに車を乗せずに港の駐車場に置いたままパークアンドライドの手段も取ることができます。全国に残るフェリー航路はまだ多くありますので、機会を見付けて多くの航路に乗ってみたいなと思っています。


出先でケーブル類の忘れ物に気付いたらとりあえず「ダイソー」へ

前回の続きのような話になりますが、旅行に持っていくパソコンが決まった時点で、ホテルの部屋に入って7インチしかないポータブックの画面で作業をするには大変なので、普通のビジネスホテルにはほとんど設置されているテレビにパソコンを繋いで作業できるように、HDMIケーブルを持っていけばパソコン上での作業ができるだけでなく、YouTubeをテレビで見たり、DAZNやビデオオンデマンドのサービス、音楽系のサービスもテレビの画面およびスピーカーから楽しむことができるようになります。

スマホやタブレットの場合は部屋でWi-Fiが使えることが前提になりますが、スマホとテレビをケーブルでつなごうとするよりも、Chromecastのようなハードを持って行った方がいいと思いますが、今回の旅には念のため一台余っているChromecastは持って行こうと思っています。

ただ、手元にあったはずのHDMIケーブルが行方不明になってしまっているので、今回は単にパソコンの画面をテレビに映すだけなので安いもので十分だと思い、とにかく安いHDMIケーブルを物色してみることにしました。

まず、安さから言えば右に出るものはないと言えるのが、「Amazonベーシック ハイスピード HDMIケーブル – 1.8m」でしょう。プライム会員ならこのケーブルが送料無料で600円以下で買えるので、そこまで緊急を要しないならこれで十分間に合います。HDMI2.0基準のケーブルなので、耐久性はわかりませんが4Kでもよさそうです。

ただ、今回泊まるのはビジネスホテルのシングルルームが主ですし、そこに置いてあるテレビが4K対応になるのはまだまだ先でしょう。そして、単に作業するのに普通のモニターの代わりに使えればいいので、古い規格のものでもいいのでもう少し安いのはないかと思った時に頭に浮かんだのが100円ショップの「ダイソー」でした。

ダイソーは100円ショップとは言いながら、200円以上100円刻みで価格が高い商品が100円商品に混ざって置いてあります。全ての商品が100円でないといやという方もいるかも知れませんが、今回見付けたダイソーに置いてあるHDMIケーブルはかなりコストパフォマンスの高いものでした。

パッケージを見ていただければおわかりの通り、税抜価格で300円で売っているHDMIケーブルは1.5mあります。ケーブルの規格は先に紹介したアマゾンのものより低いHDMI1.4基準のもので、フルハイビジョンまでなら十分使えます。太さも結構太くてしっかりしている印象です。もちろん、ノートパソコンをテレビに繋いで画面を大きくして作業するには必要十分の性能であるので、今回はアマゾンの商品を注文せずにダイソーで直接購入してしまいました。

念のため、自宅のテレビとポータブックを接続してちゃんと動作するか確かめてみましたが、本当に問題なくパソコン上での作業や、YouTubeの動画視聴には十分な性能でした。今回は比較的十分ある旅行の準備期間の中で購入に至ったわけですが、ダイソーにはこの他にも多くの100円商品および100円以上の商品が揃っており、出発してから肝心のケーブル類のうちで何かを持って来なかったと気付いた場合、市街地に宿泊した場合でもダイソーが近くにあればパソコン専門店や家電量販店よりも安い価格で入手できる可能性が高いので、まずはダイソーが近くにないか探してみるのがいいのではないかと思います。

ただ、最近のダイソーはいわゆる「トラベルグッズ」というくくりでの陳列をしなくなった所が増えてきました。ケーブルはなかなかトラベルグッズと認識する方は少なくないかも知れませんが、アイマスクと歯ブラシセットが違う場所にあったりするので、特に大手スーパーのテナントで広い売場面積を持っているところはお目当ての商品を見付けるには時間がかかるかも知れませんが、わからなければ店員さんに聞けば目的の商品が在庫切れなのか見付からないだけなのかはすぐにわかりますので、そんな事も頭に置きながら探してみて下さい。


「非車旅」でのモバイル環境をどうするか

予定していた旅の日程が近づいてきました。今のところ現地までの交通機関とホテルの予約をしたことでほっとしてしまって、その後どうするかということまでは考えていなかったのですが、ようやく旅の事前準備について考えはじめました。

飛行機は使いますが国内のため、身軽にしておけば何か必要になったとしてもコンビニさえあれば何とかなりますし、現金についてももし足りなくなったとしてもコンビニで出金できるような感じであまり現金も持っていかない予定です(^^)。

カバンはスーツケースの方がコロコロして行けるので楽なような気はしますが、雨が降ってきたら大変なので、レインカバーで中味が濡れる心配のないデイパックにかなり絞り込んだ荷物を入れて行こうと思って実際に入れてみることにしました。心配になるのは着替えの問題ですが、今回は何と飛行機に乗る前の前泊を含めると4泊5日の行程になっているので、ここはタオルと着替えを少なめに持って行ってホテルで簡単な洗濯をしてしまおうということで、過去にこのブログで紹介した簡易洗濯セットを持って行くことにしました。

https://syachu.net/portable-laundry-set

これで、着替えは必要最少限に抑えられるのですが、他に雨具や簡単な身だしなみを整えるための櫛や歯ブラシはホテルで貰ったものをそのまま使ってもいいのですが、かなり田舎の方に行くので一応自分でもひげ剃りを含めて持って行くと思います。ただここで問題になるのが、車の旅ではあまり考えずに持って行くデジカメとモバイル関連の持ち物をどうすればいいかということです。

普通の方ならスマホ一台にタブレットのみでもいいのかも知れませんが、私はできれば旅先の移動にも時間がかかることからブログでも他の事でもキーボードで入力したり、ホテルではその日に書いたものをまとめたり、必要に応じてブログにアップしたりなどできればいいなと思っているので、ノートパソコンを一台持って行くことを考えているのですが、何を持っていけばかさばらずに出先のホテルでも使えるかという事を考えるといろいろ悩むところです。

手持ちのパソコンの中には11インチの画面で実に使いやすいChromebookがあるのですが、旅先でどういう事が起こるかわからないので、ウェブブラウザを通じてしか作業ができないChromebookだけでは不安な点もあり、Windows10の入ったパソコンを持って行くことを考えました。

候補としては、10インチの画面の普通の小型ノートパソコンか、タブレットタイプのものにBluetoothでキーボードを使うクラムシェルタイプのasus T90chi、そしてキーボードを展開することで大きさを小さくしているキングジムのポータブックの三択になります。このうち、本体が薄くて一番かさばらないのがT90chiで、しかも元々タブレットタイプの端末なので、そのまま汎用のmicroUSBの5V2Aの出力があれば十分、5V1Aでも時間を掛ければ充電可能なのでこうした旅行には便利な一台です。

ただ、このT90chiという端末は電源用のmicroUSBポート一つしかないので、単体で使うしかありません。例えば、デジカメで撮影した写真を取り込むためにカードリーダーを接続しようとした場合、いったん電源ケーブルを抜いてからホストケーブルをつなぎ、カードリーダーを使う必要があります。ホテルの部屋でデジカメで撮った写真をGoogleフォトにアップしておきたいような時は結構あり、その日に撮った写真をアップしておけばもしデジカメ自体が盗まれたり壊れたりしてもクラウド上にそれまでの写真は残るので、そうした事をするためにも一通りポートの使えるパソコンを持って行った方がいいと思えます。画面が小さくてもHDMI端子とケーブルがあればホテルのテレビをモニターにして使えるわけですし。

そう考えた時、T90chiと比べると相当本体が厚くて重いものの、主要ポートが揃っているポータブックの方がいいのではないかと思えてきました。T90chiの9インチ画面と比べると7インチで小さいですがしっかりとポインティングデバイスが付いていて、電源もmicroUSB端子でしながら別に普通のUSB端子やHDMI端子も付いているので、外でモバイルバッテリーから給電しながら使うこともできます。

ただ、画面が小さすぎて作業をやるだけで目がつかれるのが問題ではありますが、細かい作業をする場合はホテルのモニターを使って行なうようにすれば、テキスト入力くらいならこれでも十分可能です。

また、元々は11インチのChromebook用のノートパソコンケースに本体だけでなくACアダプタやケーブルの他に様々な小物までこのケースの中に入ってしまうので、普通のノートパソコンを持って行く場合よりも小物の扱いはしやすいので、この収納が可能ということが決め手になり、旅に持って行くパソコンは多少の不便には目をつぶってポータブックを持って行くことに決定しました。

あと、これとは別にUSB出力の端子が10個付いている汎用のアダプターとその分の充電用ケーブルを持って行きます。いくら何でもこんな数一人で必要ないと思われるかも知れませんが(^^;)、何せガラケー(通話専用)にスマホにタブレット、ポータブックにデジカメ、モバイルバッテリーという風に持っていくものが増えると5口のものではとても間に合わないというところで、これ一つで手持ちのモバイル関係の充電に対する心配がなくなる旅には便利な一品です。

ですから、次に何かモバイルパソコンを買う場合には、少なくともUSB Type-Cの端子から充電できるものにして、ACアダプターも高出力での充電がサポートされている製品に買い替える必要が出てくるかも知れません。スマホやタブレットの充電もUSB Type-Cが主流になってくるでしょうし、今回持って行くHDMIケーブルについてもUSB Type-Cでもテレビにパソコンから出力できるようになってくれば、また状況も変わってきて、USB Type-C中心で従来のUSB端子用には変換ケーブルだけで良くなってくるかも知れません。

今後はそんな事も考えながら新しく購入していくものを考えていくことになるでしょう。今後はまた電源回りの事を考えながらハードの刷新をし、次世代のハードに変えていくべきか考えながら周辺機器も揃えていくことになると思います。


Panasonic充電器セット K-KJ53MCC40(充電器BQ-CC53)使用レポート

先日のブログで購入を考えた単三や単四のニッケル水素電池「エネループ」の充電用にと考えていた充電器を購入しました。現在、エネループを販売しているパナソニックの出している中で、急速充電ではない普通充電の行なえるBQ-CC53という充電器と単三エネルーブ4本とのセットK-KJ53MCC40を注文し、先日自宅に到着しました。

ネット上では高速充電ができ、さらに電池の診断機能があるBQ-CC55の人気が高いわけですが、この電池の診断機能というのは実際のところどうなのかと正直思うところがあります。というのも、ニッケル水素電池を充電するというのは電池内部で化学反応を行なうことになるので回数を繰り返すうちに劣化したり、放電しすぎて反応がなくなったりして充電しなくなる事があることは十分理解しつつも、充電器を変えて充電することによって充電できるようになったり普通の充電器でも充電できるように回復したりする場合があります。

それはあたかも、急速充電の仕組みに耐えられないものの、普通の充電器で時間を掛けて充電したり、電池の状況に応じて最適な充電をしてあげれば多少性能は落ちるものの、使う機器によっては十分に使えるのに「使えない」という烙印を押されるようなもので、エコだからアルカリ乾電池でなくニッケル水素電池を使っているという事に逆行するようにも思えます。そういう意味で今回はあえて急速充電器のBQ-CC55ではなく、普通充電を行ない電池の診断機能のないBQ-CC53の方を購入することにしたのです。

この充電器は電池を入れると緑のLEDが点滅した後に点灯に変わると充電が開始されます。点滅が止まらないような場合はこの充電器では充電できない電池ということで、これはこれで電池の状態を分類してくれています。ちなみに、そうしてはじかれた電池については、以前購入した「スーパーチャージャー」という電池の状態を分析した上、必要ならば放電をしてから電池に優しい充電をしてくれる充電器で一本ずつ充電すれば(複数まとめての充電だとうまくいかないのでこの充電機はいわゆるダメ電池専用として現在使っています)何とかその電池のポテンシャルを引き出す形で充電することができます。

電池は一本ずつ個別に充電されるので、写真のように同じ状態で使っていた電池を一度に入れても充電終わりでLEDが消えるタイミングに差が出てきます。そうした電池容量のバラツキを目で見られるというのはそれだけでも有難いと思えます。今後は私のメインと充電器として活躍してくれるのではないかと思います。

ただ、普通充電器とはいっても昔の充電器と違って充電完了までの時間が早くなっていることと関係があるのか、そこそこ電池や充電器自体が使い続けているうちに熱くなってしまうこともあります。電池が触れないほどには熱くはなりませんでしたが、充電時間の早さはその分電池の寿命を縮めるということもあると思いつつ、妥協して使う必要はあるでしょう。きめ細やかな充電にこだわればこだわるほど、充電器の前につきっきりになったり、時間がかかったりするので、私も先述の「スーパーチャージャー」を使うのはこの充電器でも充電できない電池を何とかして復活させる時だけに限定するようにします。そうしないと電池を使うことが目的ではなくて電池をコレクションのように買いあさって充電することが趣味のようになってしまいます(^^;)。

かつては単三電池を使っていたデジカメが多かったため、趣味が単三電池の充電というような状況になりかけましたが、今回の新充電器の購入で、そこまで充電にのめり込むことのないように気を付けたいと思います。


公共広場のベンチはどうあるべきか

私はそこまでしたことはありませんでしたが、一昔前のバックパッカーの中には公園やバスの待合所、無人駅のベンチを活用して寝床を作り、一夜の宿とするような旅行のスタイルがありました。今でももしかしたら四国のお遍路旅では橋の下に寝床を作って毎日歩きながら八十八箇所を回る人もいるのかも知れませんが、四国については歩き遍路のための善根宿があるものの、他の地域ではなかなか公園で寝袋に入って野宿というのはしにくい時代になっていると思われます。

それは、地域に住んでいる人にとっては、突然現われて夜中に何をしているかわからない人というのは恐怖の対象となりえますので、日が落ちてからウロウロしているだけでも通報されるような事はあるかも知れません。それと同時に変わってきたのは公共の施設自体が変わってきたことです。

いわゆる公園のベンチというのは、昔ならそのままベンチに寝そべっている人の姿があるだいたい人の背ぐらいの長さを一人で専有できる感じの作りになっていました。それがバックパッカーや飲み過ぎた酔っぱらい対策ではなく、いわゆるホームレス対策として「寝られない設計のベンチ」に取り替えられたのは多くの方がご存知でしょう。

この方法には賛否両論あることと思いますが、危惧されるのはもしホームレス対策のないベンチを設置した場合、そのベンチが公園利用者が使えないような状態になってしまいやしないかという事でしょう。公園の利用者というのは、例えばラジオ体操をやるために集まってきたり、早朝のウォーキングというところまで考えるとかなり朝早くから夜に至るまで、多くの市民が利用することが考えられます。だからこそバックパッカーの駅寝や公園での仮眠については地域の人が活動をし始めたらすぐに撤去するという暗黙のルールを持って行なっている人の場合は大きなトラブルにはなりにくいのですが、そうした暗黙のルールを知らずに地域住民の生活に立ち入ってしまう人が多く出てくるにあたって、強制的に宿代わりにベンチを使っている人という風に一くくりにして排除する事を考えた時にあのようなベンチが一般化したということが言えるわけです。

そんな中、とある場所で見付けたのが写真のようなベンチで、まずこのまま人間一人なら十分寝床として使えるようになっているというのにびっくりしました。ただ、このベンチは駐車場のすぐ脇に設置されていたので、別の意味で長い時間占拠するには相当神経が図太くないと難しいのではと思いました。ただ、あえて昔のような仕切りのないベンチにするのは理由があるのではないかと思って近ずいてみたら、その理由がわかりました。

ごらんの通り、ベンチの「足」として座る部分を支えている2つのやけに大きなものは、災害が発生して水道が使えなくなった場合に備えられた「防災トイレ」としての役割を持っていたのです。ベンチを写真のように単純に作ることにより、いざという時にはこのまま天板を外せばすぐに使えるようになるのか、それともこのトイレ部分を用意された下水道に直結するマンホールにつなげるのかはわかりませんが、この駐車場には同じものがもう一つあったので、この場所で外からトイレを運び込んで来なくても4つのトイレをこの施設自体で使うことができるということになるでしょう。

私の推測が正しければ、この形のいつでも防災トイレに変化するベンチは、あくまで人の出入りのある駐車場から公園に向かう通路に設置されたことでホームレスやバックパッカーの流用を防ぐという形で設置されたということが言えるかも知れません。

ちょっと興味が出てきたので調べてみたところ、このベンチについては「防災トイレベンチ」という単語で検索すると同じものが出てきます。またこの防災トイレを出している同じ会社では「防災かまどベンチ」というものもありますが、こちらの方はベンチを3つに分け、このベンチでは寝られないようになっています。

こうした流れを見ると、今後は防災トイレベンチもそのベンチには寝られないような形のものが出てくることも考えられます。ただ一つだけ言わせてもらえれば、通常時には一人によって占領されない形で仕切りのあるベンチを置かれるのはいいと思うのですが、いざという時には足の部分はトイレとして使え、さらに天板部分については担架として使えたり、簡易コットとして使えるように仕切りを取り外せるようにするのも実際の災害時には役立つこともあります。今後はそんな観点からどこかへ出掛けた時には単なるベンチではなく何かあった場合に変形する可能性のある変わったベンチがあったらそのベンチに注目してみたいと思います。