月別アーカイブ: 2014年7月

折りたためるシリコンボトルの扱い方

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 これまで気になっていながらなかなか購入にまで至らなかった、シリコン製のボトルをついに購入しました。専用のケースが付いているのがミソで、容量は550ccあります。

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 さらに、使わない時はぺしゃんこにして巻取り、付属のリングに差し込めば、かなり小さくなって持ち運びができます。私の購入したシリコンの特性は-30℃~120℃ということで、水を入れたボトルを冷蔵庫で凍らせることもできそうです。ケースに入れることで保温や保冷効果もありそうですし、荷物を少なくするためにはこれ1つでいいかとも思えますが、完全にそうとは言えないかも知れません。

 というのも、やはりシリコンの特性として、柔らかく押すと変形することから、ケースに入れない素の状態では片手で持ってそのまま飲むようなことは難しいですし、変に圧力を掛け過ぎると、パッキンの隙間から中味がもれてくることもあります。蓋を空けていた時には勢いよく中味が出てくる危険性もあるので、取り扱いはやさしくそっと持ち、片手では無理だと思ったら両手で持って飲むようにした方がいいでしょう。

 また、蓋がしてあるからといってカバンの中でひっくり返ったり、上下逆さまにしたりすると私の持っているボトルでは中味が漏れてくる場合がありました。これは、店頭で試すことができれば、蓋をした状態で外側を押してみればわかります。押すとそのままへこみ、空気が漏れるような場合は、まず液体が漏れるとみるべきでしょう。決して漏れないボトルを希望する場合は、この手のボトルを使うよりナルゲンボトルのような構造のボトルを使う他なく、糖分が入っていたり匂いのする液体は入れない方が無難です。逆に、水を凍らせて冷却材代わりに使う場合は多少漏れてきた方が冷たくなると思うので、これからの酷暑の季節にはおすすめだと思いますね。

 私の想定する使い方として、普段は折りたたんで持ち運び、水を汲める場所に来たらやおら取り出して、水を入れた後には常に蓋の部分が上を向くような状態で持ち運びながら水分補給に使うか、最初から水を凍らせて溶ける過程の冷たい水をいただくような形で使おうと思います。人によってはシリコンの匂いが中味に移ることが気になる方がいるかも知れませんので、これも店頭で触れることができればボトル内の匂いを確かめることも必要になってくるでしょう。

 このように、普通のボトルとは多少特性の違いがあり、癖もあるシリコンボトルですが、その特性をよく分かって使う分には使い道がいろいろあり、今後の工夫次第では新たな利用法も出てくると思います。ともあれ、このボトルのデメリットについてよく確認した上で使うことをおすすめします。


ZEBRA ボールペン付タッチペン スタイラスC1

 新しく購入したウィンドウズタブレットのために、専用のスタイラスペンを用意しているのですが、単体のものですとスマートフォンやタブレット端末がないと全く使い道がないというのが問題でありました。

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 たまたま近所の文房具店のセールで、小売価格が380円と安いゼブラのボールペン付きタッチペンが3割引で売っているのを発見したので、どんなものか買ってみました。小さくて軽くて、胸ポケットに差しても重くありません。とりあえず常時携行していつでも使える文具であるといえます。

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 スタイラスとしての使い勝手は、安物のスタイラスのようにうまく反応しないということもなく、結構便利に使えるのではないかと思わせるものです。ボールペンの芯については、「シャーボ」に使われている4C芯で、普通の文房具店で買えますし、価格も他の替え芯と同じくらいです。既にお気に入りのボールペンを使っている場合でもかなり幅広い選択肢があるので、色を替えたりして持つのもいいかも知れません。ボールペンを使う際にはペン先を回して出すようになっていて、余計なギミックがないので壊れることはそうそうないのではないかと思われます。

 こういったデジタルとアナログの融合した文房具は爆発的にヒットすることはないでしょうが、スタイラス専用品よりも安く、安定して使えるボールペンが付いていることを考えるとかなりお買得と言えるでしょう。常に胸ポケットに差さっていて、スマートフォンとセットで使っていると、もう指で入力するのがいやになってしまうかもしれません。この製品は何といっても値段が安いのが最大の売りですので、気になった方はまず買って使ってみることをおすすめします。


中部横断自動車道を通ってみて

 前日に書かせていただいたお出掛けの目的地は、世界遺産になった「旧富岡製糸場」でした。静岡県中部から富岡まで行くルートには様々ありますが、最も新しく通ったルートは東名高速道路から圏央道に入り、関越自動車道方面の藤岡から富岡に至るルートでしょう。しかし、出掛けたのが土曜日だったためか、東名も圏央道も中央道も早いうちから渋滞が発生していましたので、今回はかなり細切れで開通している中部横断自動車道のルートを使うことにしました。

 まず、東名静岡インターから新東名に入り、新清水インターチェンジを出ると国道52号線に出ます。本来ならここが中部横断自動車道の起点となるはずなのですが、残念ながら静岡県内ではまだ開通していません。国道52号をしばらく走り、身延を通過して富士川町に入ったところにあるのが中部横断自動車道の増穂インターです。最近になって増穂インターに隣接する道の駅 富士川ができていて、途中で立ち寄りました。この施設はもう少しして中部横断自動車道が延長したらサービスエリアとしても使うのかも知れませんが、2014年7月現在はここ増穂インターが中部横断自動車道のスタートになります。

 ここから双葉ジャンクションを通り長野方面に向かい、予定では長坂インターから再度分岐になるという話ですが、今回は距離と通行料金節約のため、直接国道141号線に入ることができる須玉インターで降りました。ここからの国道141号線は清里から野辺山へと繋がる高原道路ですが、途中の様子を見ると早期開通を願う看板だけでなく、環境保護のため建設反対と書かれた看板もあったりして、すんなりこの区間が開通するのか心配になります。清里から野辺山にかけてはお店も多く、食事をする場所には困りませんが、これも高速道路が開通したらどうなるのか不安を持っている人も多いのかも知れません。

 一応中部横断自動車道は静岡県清水から長野県佐久までということになっていますが、佐久まで来ると新潟方面には高速道路で直通になります。現在、佐久市内には佐久南インターチェンジがありますが、ここから小諸ジャンクションまでの対面通行のエリアは料金が無料になっています。ジャンクションを群馬方面に向かうと、軽井沢を通って富岡まで到着しますので、私のいる静岡から軽井沢も日帰り圏内になるという感じです。そうなるとやはりとばっちりを受けるのは清里や野辺山になるわけで、なかなか全線開通といかないわけもこんなところにあるのかも知れません。

 相当行くまでに何回も下道を通り、手間取った今回の旅ですが、高道道路が部分的にしか開通していないメリットもあります。特に行きは佐久から富岡までは国道254号線を使ったので、清里や下仁田の道の駅や野辺山の農産物直売所で休憩を取りながら地元の名物を探し、高速料金も片道でトータル2千円ちょっとと、全線高速道路を使うことを考えるとかなりリーズナブルな車の旅ができました。高速道路が一部使えないことを考慮し、土曜日の早朝7時前に出ましたが、休み休み行っても旧富岡製糸場にはお昼には到着しましたので、観光も余裕で出来ましたし、帰りもその日のうちに帰り着くことができました。中部横断自動車道が全線開通していたら旧富岡製糸場だけでなく軽井沢でも十分時間を取って観光できたのかも知れませんが、高速道路より一般道が多いことで寄り道もできやすいですし、渋滞にもかかりませんでしたのでそれなりに満足しています。

 ちなみに、肝心の旧富岡製糸場は混雑してはいたものの、市営の駐車場には余裕で入れましたし、事前の情報だとボランティアガイドの案内は中止されていると聞いていたのですが、私の出掛けた7月26日は30分ごとのガイドツアーがあり、約40分間かけて工場内を案内してもらうことができました。たまたま地元の七夕祭りにあたったため周辺も混雑してはいたものの、十分に富岡の町の雰囲気も楽しむことができたように思います。

 これからの社会がどのように変わっていくのかはわかりませんが、もし中部横断自動車道が全線開通したとしても、全て高速道路に乗り継いで太平洋沿岸から日本海沿岸まで通して走るだけの経済的な余裕を多くの人が持っているかということも気になります。物流の観点から見れば一般道を使わずに行けるのは効率が上がりますが、その分ドライバーの負担が重くなるのも心配です。しかし新東名のようにできてしまったら何やかんや言って利用する人は増える気もしますし、開通したら寂れてしまう地域も出てくると思いますので、今のうちに中部横断自動車道の未開通地域を走ってみるのもいいと思います。平地では余裕で35℃を超えていた時に、標高1300メートルの野辺山近辺は26℃くらいとかなり気候的には爽やかでしたので、この夏にはおすすめのルートだと私は思っています。


真夏のドライブ 対策に現地調達の品を活用する

 先週はうだるような暑さの中、車で出掛けてきました。場所によっては35℃以上になる中、常に車の中にいられればかえって涼しいのかも知れませんが、途中休憩するだけで車内の温度が上がるので、これが体には結構こたえます。

 一応、小ぶりのクーラーボックスの中に麦茶を入れ、500mlのペットボトルに水を入れ凍らせたものを保冷剤代わりにして持って行ったのですが、猛烈な日差しの下クーラーボックスノ中の冷たさを保つのはなかなか難しいものです。

 早朝出発して、午後の段階でまだクーラーボックス内部は冷たさを保っていたものの、すでに氷は全て溶けてしまっていました。こうした場合、いかにしてクーラーボックスの中の冷たさを持続させるかというと、保冷剤代わりになるものを現地調達することに尽きるでしょう。今回持ち出したクーラーボックスは小さなもので、保冷剤代わりにペットボトルを凍らせて入れていたということで、日本のコンビニならどこにでも置いてある、中味をカチカチに凍らせて販売しているペットボトルの清涼飲料水を買い、中味が溶けてしまったものと入れ替えました。

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 同様に保冷剤代わりに使えそうなものとしては、さまざまな種類がある氷があります。溶けにくく、大きめのクーラーボックスに合いそうなのは板氷ですが、粒状のロックアイスにもメリットはあります。写真のようなスポーツの場面でよく見かける氷のうは、ロックアイスをそのまま入れるだけで日焼けした体を直接冷やすことができたり、夜寝苦しい場合にも活用できます。収納スペースが限られるような小さなクーラーボックすでも形を変えて押し込むことで保冷剤のように使えますし、溶けてしまった水も手洗いなどに使うことができるでしょう。個人的にはロックアイス一袋が入るようなタッパーのケースをクーラーボックスに入れて用意しておき、事前に用意した保冷剤が使えなくなった場合にロックアイスを敷き詰めてクーラーボックスに入れておけば、板氷ほどは持たないものの直接飲み物に使ってもいいですし、さまざまな応用が利きそうなのでおすすめです。

 このようにして常にクーラーボックスを冷やすことができるようになれば、もう一つ、体を冷やすための物を現地調達するのも手です。体を中から冷やすというとみずみずしい夏野菜ですが、特に今の時期はトマトが良いと言われています。ドライブの途中で道の駅や農産物直売所に立ち寄れば、ドライブの途中でもつまんで食べられるプチトマトがかなり安い値段で売っているのを見掛ける方も多いでしょう。今回のお出かけでは早速最初に立ち寄った道の駅の直売所でプチトマトをゲットし、クーラーボックスで十分に冷やしてからいただきました。野菜を洗える環境があれば、例えば長めで大きめのナルゲンボトル1リットルボトルの中に水と氷を入れ、その中にキュウリを入れて冷やし、冷えたところで味噌をつけて食べるなんてこともできるでしょう。直売所で売られている物の中には生の野菜に付けて食べると良さそうなもので満ち溢れていますので、冷たい飲み物やアイス類だけではなく、この暑さを健康的に乗り切るような方法を試してみるのもいいのではないかと思います。


ガソリン携行缶に給油できないセルフスタンド

 私が今、このブログを書いている2014年7月現在、ガソリンスタンドに出ているレギュラーガソリンの価格には170円台の数字も並び始めました。少しでも安い値段でガソリンを入れるためにセルフスタンドの利用をされている方も多いかと思います。先日たまたまそうしたセルフスタンドで、表題のような経験をしたので紹介します。

 先日人から頼まれて、20リットル入るガソリン携行缶に給油してもらおうと行きつけのセルフスタンドに入ったのですが、セルフスタンドではナンバーのある車やバイクには自分で給油できるものの、ナンバーのない車や携行缶には法律の関係で給油することはできません。

 ではどうするかというと、スタンドには車の整備や機械の保守点検をするスタッフが常駐していますのでその人に頼んで携行缶にガソリンを入れてもらうのです。私はそれまであまりお世話になることのなかったスタンドの事務所に入って、給油をお願いしたのでした。

 すると、そのスタッフの方は、このスタンドは給油するスタッフは常駐していないので携行缶への給油はできないと言われてしまったのです。確かにそのスタンドはスタッフが多くいるセルフスタンドよりかなり安い値段を出していて、今まで何でなのかと疑問に思っていたのですがそれで納得がいきました。

 その後、同じセルフスタンドですが、車のメンテナンススタッフがいるところへ入って聞いてみたところ、問題なく給油してもらうことができました。というわけで、入店しようとしてスタッフの姿が全く見えないようなスタンドについては、状況によっては携行缶への給油を断られてしまう可能性があるということです。特に旅の途中で携行缶への給油をしたいと思った場合は、最悪セルフスタンドではできない場合があるということを頭の隅にでもとどめながらスタンド探しをした方がいいかも知れません。


Windows8.1 タブレット Lenovo Miix2 8 その5 パソリを出先で使おう

 パソリとは何かご存じない方もおられるかも知れませんが、いわゆるおサイフケータイや電子マネーのカードをかざして中の内容(利用履歴を含む)を確認できる外部デバイスのことです。最近では所得税を支払うためのe-taxでも利用できる機種が出ているみたいですが、私が持っているのはRC-S320という、おサイフケータイ(各種電子マネーにも対応)の内容のみを読み取ったりチャージができる古いものです。

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 単に利用した内容を見るだけなら私の持っている端末の中ではNexus7 と Nexus5 がNFC対応なのでカードやおサイフケータイをかざせばアプリとの連携でできるようになっているのですが、ウィンドウズパソコンにパソリを接続すると、多少はできることが増えます。電子マネーのうち楽天Edyの場合、ギフトの受け取りやクレジットカードからのチャージができます。WAONでもチャージ可能になりますし、Suicaの場合は、対応するViewカードからであれば同じことができるので、おサイフケータイでなくカードで電子マネーを使っている場合には役に立つこともあるのではないでしょうか。交通系のカードの利用遍歴についても詳しく画面に出力されるので、利用履歴を活用している方は出先で確認できてしまうメリットも出てくるだろうと思います。さらに家計簿ソフトの中にもおサイフケータイとの連携機能があるものは、パソリで連携させると読み取った情報を取り込む機能があるそうなので、いちいち自分で入力する手間が省けます。大型スーパーの支払いを自社が提供する電子マネーですることによってポイントがもらえたりしますので、日々の買い物に現金を使わない方も少なくないでしょう。そうなると、例えば旅先での経費計算をおサイフケータイやカードを読み込ませてちょっと作業するだけで家計簿の入力を終了させることもできてしまうかも知れません。

 私の使っているおサイフケータイ搭載のスマートフォンは、最近電源すら入れず、中のSIMカードも取り出してしまっています。それでもおサイフケータイとして使えるので重宝しているのですが、おサイフケータイから取り込んだデータを活用したい場合にはパソリ経由で読み込んだ方が何かと便利ですね。ただ、最新のパソリはiPhoneとBluetoothで連携できるものまで出てきています。これはこれで物欲をそそりますが、Bluetoothでペアリングするパソリはそれ自体に電源がいりますし、電源管理の必要も出てきます。その点、従来のパソリは有線で繋ぐだけで動作し、電源はパソコン側から取りますので、古いタイプのパソリにも利用価値はあるように思います。私はパソコンからSuicaにチャージできるBICカメラカードを所持しているので、今の生活パターンではほとんどSuicaを使うことはないのですが、いざという時のためにチャージして電車を利用することも見越しながら継続して持っていたいと思っています。


Windows8.1 タブレット Lenovo Miix2 8 その4 SIMスロットがなくてもできるLTE化?

 前回までの説明で、一通りは8インチタブレットは使えるようになったのではないかと思います。ただ、こうした端末はインターネットに繋がっていないとそもそもOneDriveが使えないので、外でもバリバリ使いたいと思っている方にはかなり不便になってしまいます。いかにして通信環境を確保するかというのが重要になるゆえんです。

 自分の行動範囲にWi-Fiスポット(自宅でのアクセスポイントへの接続も)がある場合は、Wi-Fiの設定からアクセスポイントの設定をしておくことは当たり前ですが、Wi-Fiが使えない場合にどうするかというのが外で端末を使う場合には考えておかなければいけないでしょう。この手の端末の場合、やはりスマートフォンのテザリング機能を使うかモバイルルーターを利用してセットで使うようにするのが一般的ではないでしょうか。Wi-Fiで接続するものの他に、消費電力の少ないBluetoothで接続できる製品もあり、個人的にはBluetoothでの接続がおすすめです。この方法ですと複数の端末でルーターからのネット環境を共有できるというメリットもあります。個人的にセットで使うならおすすめだと思うのはNECのモバイルルータAterm MR03LNです。すでにiPhoneなどでBluetoothテザリングができるなら必要ありませんが、モバイルルーターの場合は本体さえ買ってしまえば通信は安いMVNOのSIMカードを差して使え、一日中使っていても電池が持つというメリットがあります。Bluetoothテザリングのための設定と接続をする方法はペアリングさえしてしまえばそれほど難しくありません。興味のある方は以下のリンクを参考にしてみてください。

http://www.aterm.jp/function/mr03ln/guide/bluetooth.html#pc

 ただ、このルーターは単体で約2万円と結構な値段がしますし、常に使うのでなければかえってお金を無駄に使うことになるかも知れません。もうすこし安くいざという時の通信環境を構築したいと思われる場合にということで紹介したいのが、このタブレットがウィンドウズが動くということをふまえ、強引にMVNOのSIMカードを使ったUSBデータ端末です。見てくれは悪いですがOTGケーブルで接続してネット接続することができるのです(^^)。私の持っているデータ端末はNTT docomoのL-02CというLTEサービスが始まってからすぐ出たもので、中古市場ではかなり安く購入することができるでしょう。普段はノートパソコンのUSB端子に差して使っていますが、それと同じようにタブレットでも使えます。

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 このように一つしかない端子をふさいでしまっているので充電しながら通信することはできませんが、これでも一応単体でLTE通信ができます(^^;)。ケーブルをもう少し長いものにして、マジックテープで本体の裏に止めるとか、USBデータ端末の収納箇所を付けたケースを自作するとかすれば、モバイル環境でも使えないことはありません。本体にSIMカードスロットがあった方が当然便利なのですが、SIMカードを抜き差ししながら複数の端末で使い分けたい場合は、タブレットで電源を入れたままデータ端末の取り外しが可能なので、使い方によっては便利なこともあります。

 私の使い方では、ウィンドウズタブレットは単体で使いまくるというよりも、アンドロイドやiOSのスマートフォンと使い分けてこそその真価を発揮するものだと思っています。ウィンドウズの場合、私が今まで使ってきた様々な周辺機器が使える可能性があるので、モバイル環境で使えたら便利そうなものについては、改めていろいろ試してみたいと思っています。


「買い物をした証明」について考える

 私たちの暮らす社会というのはある意味、お互いの信頼関係の中で成り立っているところがあって、その信頼関係が崩れた時に大きな問題が起こります。お金の貸し借りなんてものはその最たるものですが、個人的にそれ以上だと思うものは、実際に私たちの口に入るもののトラブルではないかと思います。

 中国で作られたチキンナゲットを一部の商品として提供していた大手のファーストフードやコンビニエンスストアが大きな批判にさらされています。中国の放送局のレポートから発覚し、明らかに消費期限の過ぎた肉を混入したことや、床に落ちた肉を拾って使った事が報道されています。もしかしたらこの報道の裏には、複雑に絡み合った国内の権力闘争事情が関わっているのかと裏読みしたくもありますが(今回問題になった工場以上のずさんな製品管理が行なわれている工場があったとしても、大人の事情で表ざたにならない可能性もある?)、どちらにしても明らかな不正が白日の元にさらされたことで、今後大きな問題に発展していくことが予想されます。

 具体的に言うと、実際に買って食べていた人に対し、ナゲットを提供した企業はどのように責任を取るのかということが気にかかります。いつからの購入について、どのような補償をするのかするのかが焦点になるかと思いますが、基本的に返金などの対応は購入を証明するものがないとまずいでしょう。

 過去には偽装肉を提供したスーパーがそうした証明がなくても返金に応じたことがありましたが、その事を聞きつけた実際に商品を購入していない人たちが恐喝まがいの返金を受けたことが問題になったことがありました。購入の証明ができない場合、いくらたくさん対象の食品を食べていたとしても、企業の責任を問うのは難しいのではないかという感じがします。

 そう考えると、いかに合理的に自分の購入した事を説明できるかということになってくるのですが、まず考えられるのは、たとえスーパーの買い物でもファーストフードでの食事でもクレジットカードか電子マネーで決済することです。これだと買い物の記録がカードを作った際の個人情報とともに残るので、購入を主張する根拠になります。現金を使い慣れている方には抵抗がある方も多いかと思いますし、実際個人の消費傾向の情報を抜かれることを覚悟の上で使わないといけないかと思いますが、そのデータも使いようによっては自分を守ってくれます。個人情報を抜かれるのは嫌だという場合は、現金で支払った際のレシートを捨てないでとっておくことが重要になるでしょう。

 ファーストフードやコンビニではご丁寧に不要レシートを入れる箱がレジ前にあったりしますが、今回危惧するような食品偽装の被害ではなくとも、購入した食品の袋が破れていたり、明らかな不良品であった場合には、購入した店のレシートがあればスムーズにクレームの処理をしていただけますが、そうでないと一悶着あることも覚悟しなければなりません。特に普段行きつけでない旅行先でこうしたトラブルに巻き込まれた場合のことを考えると、買い物をした際のレシートを捨てずにもらっておくことが自分の身を守ることにつながると思います。お店や社会システムを信じられるならこうしたことは考えなくていいとは思いますが、思いもしなかったことが次々に起こる今の社会に不安を感じる方はこうしたことについて考えてみた方がいいのではないでしょうか。


Windows8.1 タブレット Lenovo Miix2 8 その3 必要な周辺機器について

 アンドロイドやiOSのタブレットと違って、ウィンドウズのタブレットは全ての作業をタッチパネルで行なうには難しい場合があります。というのも、Windows8.1となってWindows7まで使えていたソフトが使えるようになり、従来のデスクトップ画面も用意されている中、快適に使うためにはそれなりの準備がいるということだろうと思います。

 前回紹介したBluetoothで接続できるキーボードとマウスは、特に8インチの小型タブレットで使う場合はどうしても必要なものだと思います。もちろん有線で接続できるタイプのものでもいいのですが、多くの小型タブレットの場合microUSB端子が電源端子を兼ねる形で1つしかありませんので、充電をしながら使いたい時や、別の周辺機器を有線でつないで使いたい場合にキーボードとマウスが使えないのではどうにもなりません。本音を言うと小型のタブレットであってもせめて2つは端子を作って欲しいですが、それゆえの安さであるという事もあるので、ユーザー側が工夫をしなければなりません。

 こういったハードを購入する際にまず私がやることは、画面の表面に貼る保護シートの存在です。シートは汚れだけではなく衝撃を受け取め、いよいよの場合は画面が割れても破片が飛び散ることを防いでくれます。幸いにも私の購入した店舗では汎用の覗き見防止機能のある保護シートがおまけで付いていました。そういったものがない場合はあらかじめ購入しておき、本体が到着したらすぐに貼ることの出来る環境を作っておくといいでしょう。

 Miix2 8本体を購入時に付いてきた付属品は、汎用のUSB出力のあるACアダプタとmicroUSBケーブルですが、このケーブルの長さも微妙です。利用する場所によってはケーブルが届かなくなる可能性もありますので、必要に応じて延長コードの用意が必要でしょう。その際、単なるmicroUSBのケーブルではなく複数のコンセントのあるテーブルタップの方がいい場合もあるかも知れません。これは主に使う場所での環境と合わせて決められるのがいいと思います。

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 そして、8インチタブレットを手で持って使うなど、タッチパネルで操作する場合に備え、スタイラスペンを用意していた方がいい場合もあります。特に指が太くて押そうと思った所と違うところを押してしまうようだと、それ自体がストレスになってしまいます。最近ではボールペンにもスタイラスの機能が入ったものがあったり、雑貨のお店では無味乾燥なものではないものも出てきていますので、お好みで選ばれるといいでしょう。

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 本体のみで完結するような使い方ならいらないかも知れませんが、せっかくのウィンドウズタブレットなのですから、外部機器やメモリカードを使うため、microUSB端子に差して使うUSB On-the-Go(OTG)ケーブルは常に持ち歩きたいものです。私のMiix2 8には付属していませんでしたが、各種スマートフォン用に用意していたものがありましたのでそのケーブルを流用しています。安いものですと100円ショップで売られている場合が多いので、差し当たって使う予定がなくても一つは用意しておいた方がいいように思います。

 実際の機能に関わるところではありませんが、タブレットを持ち運ぶものとしてとらえた場合、どうしてもありそうなのが落下や接触などで傷が付いたり、最悪の場合故障してしまうということです。私も早いうちから本体にはめ込む形で固定でき、マグネットで蓋の閉まる薄型のレザーもどきケースを入手しました。ケースの中には付けるとせっかくの薄さが感じられなくなるものもあります。もちろんそうしたものの方が衝撃に強いということはあるわけですが、折角持ち運びやすい特徴があるのに、それを殺してしまいかねません。幸いに私の購入したものは装着した上でそれなりの携帯性を持っているので、このままケースに入れて使うことになると思います。また、こうしたケースにはスタンドの代わりになる機能が付いていることが多く、あえて専用のスタンドを持ち歩かなくても良いというメリットがあります。

 あとは細かいところですが、Bluetooth接続のキーボードとマウスが充電式だった場合、タブレット本体と違っていつ電源が落ちるかわからないことがあります。そうした場合に備えるため、小型のモバイルバッテリーがあった方がいいでしょう。モバイルバッテリーでは当然本体の充電もできますので、小型で高容量のものを常に持ち歩くと安心できます。ちなみに私の場合はBluetooth機器の電源は単四電池でそろえていますので(各2本)、予備の単四充電池2本を2セット持ってかばんに入れています。他にはデジカメなどからデータを取り込みたい場合に備えて、SDカードリーダーを一つ用意しておけばOTGケーブル経由で簡単にデータが読めて便利です。

 このように、いろいろ考えていくと最低限とは思っても、結構持って行くものは増えてしまいますね(^^;)。それでも、本体自体が小さく、スマートフォンでも使えるものが多いので、以上のようなものを揃えることでより快適な利用ができるようになると思いますので、本体だけ手に入れてこんなはずではなかったと思っている方は参考にしてみてください。


Windows8.1 タブレット Lenovo Miix2 8 その2 セッティングのつまずき

 持ち運ぶのに適した8インチのタブレットですが、画面の大きさと800×1280という解像度というのはメニューの文字が相当小さく、プロパティや設定項目を表示させる場合も相当小さい文字が読めないと設定すらできません。インターネットブラウザでも、ページそのものは指で簡単に拡大できますが、メニューやブックマークなどの文字は小さいままなので、見づらいだけでなく指だけで操作するのも難しかったりします。スタイラスペンで作業するのが無難ですが、画面タップでクリックできない場合もあるので、Bluetoothで動くマウスを事前に接続した上で設定にあたることをおすすめします。そして、小さい文字がなかなか読めない方には拡大鏡が必要になってくるかも知れませんね(^^;)。一応、ウィンドウズのプリインストールソフトの中に「拡大鏡」というソフトが入っています。画面全体を任意の大きさに拡大してくれる便利なものなので、これをうまく利用すれば細かい文字でも部分拡大で何とか読めるようになります。現状で私はこのソフトを常に起動させながら必要に応じて見たいところを拡大することで細かい文字を読めるようにしています。本物の拡大鏡を持ち出す方がいちいち端末の作業をしなくても進めるので便利と言えば便利ですが(^^;)、常に大きな拡大鏡を持ち運ぶわけにもいかないと思うので、ソフトの方も試してみるといいでしょう。

 届いたMiix2 8の電源を入れてまずはユーザー設定をするのですが、本来はここですでにマイクロソフトのクラウドサービスであるOneDriveを使うために取得したMicosoftアカウントでログインしたいところです。調べたところとりあえずは任意に決めたローカルアカウント(その端末だけでしか使えないもの)にしておいて、後から汎用のMicosoftアカウント(複数の端末で使える)に変える方法が紹介されていたのでその通りやってみようと思ったのですが、これが何度もエラーになってしまってうまくいかなくなりました。

 とりあえずその方法について説明しておくと、「設定」項目の中の「PC設定」の中にある「アカウント」から「お使いのアカウント」を選び、そこにローカルアカウントと書いてあるのを確認したら、「Microsoftアカウントに関連付ける」をクリックするとMicosoftアカウントの入力画面が出てくるので、すでに登録しておいたMicrosoftアカウントを作る時に使ったメールアドレスとパスワードを入力すればうまく変わるはずなのです。

 エラーが出た時に付いてくるエラーコードがあったので、そのコードでネット検索をしてみたところ原因がわかりました。私がつまづいていた原因は、実は本体のカレンダーと時計を合わせてなかったことによるものでした。手動で現在の時間を入力した上で同じ設定を行なったら全く問題なくアカウントを変更でき、ウィンドウズのシステムアップデート終了後、OneDriveもMiix2 8上で簡単に扱うことができるようになりました。

 あとは私がウィンドウズパソコンで使っているソフトのうち、必要最小限のものを入れるだけです。私が購入したお店では有名なウィルス対策ソフトの1年分の利用権を付けてもらったのですでに入っていたウィルス対策ソフトを削除した上でインストールし、MicrosoftOfficeをインストールした後、すでに入っていた汎用のOfficeソフトをアンインストールしました。そしてやはり必要なPDF閲覧のアクロバットリーダーをインストールし、文章書きのためのテキストエディタと簡易画像編集ソフトを入れ、SNS関連のソフトを少々インストールしたらソフトの方はとりあえずこれでひと段落です。

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 あとは、Miix2 8をノートパソコンとして使うため、Bluetooth接続のキーボードを登録してマウスと一緒に使えるようにしました。また、無線LAN経由でプリンタとつながるようドライバーを入れて印刷もできるようにすれば一応ここまでで設定は終了です。かなり苦労しましたが、とりあえずこれで基本的な設定は完了し、今私がノートパソコンで行なっている作業の多くをできるようになりました。こうしてみると、ウィンドウズタブレットはキーボードが付いているものを除くと、やはりBluetooth接続のマウスとキーボードが必要になるものだなと実感しました。購入計画を立てる場合は、端末のみの予算だけでなく、周辺機器の分もしっかり用意してから買いに行く方がいいでしょう。