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格安SIMに付くWi-Fi接続サービスに期待

 私が今これを書いている現在、私がメインで使っているMVNOはBIGLOBEですが、その中で一部プランに入ると追加料金なしで1ライセンス使えるのが「BIGLOBE Wi-Fi」のサービスです。以前入っていた「BIC SIM」や「ワイヤレスゲート」でもWi-Fiスポットが使えるサービスがありましたが、特にWi2という公衆無線LANサービスを追加料金なしに使えるスポットが少なくなったことで利便性も落ち、特に「BIC SIM」を使い続けたいという魅力は確実になくなったような気がします。

 それでも、先日までは元々の月額が安い「ワイヤレスゲート」に付いていたWi-Fiサービスを使っていたのですが、今回変更した先で付いていた「BIGLOBE Wi-Fi」はそれでも使える場所が多いのが特徴で、「BIC SIM」や「ワイヤレスゲート」で使えていた「B.Bモバイルポイント」はもちろん、一部の駅や空港、新幹線の車内でも使えるケースが有るというのは何かの時に試してみたいと思うものの、なかなか試す機会は訪れないのではという気もします(^^;)。

 しかし、利用できるアクセスポイントの中で、「0001_secured_wi-fi」はスターバックスやタリーズコーヒーなどのカフェや、ローソンとセブン-イレブンというコンビニで使えるなど、そこそこの使い勝手を誇っているようです。このアクセスポイントで調べたところ、現在Wi-Fiのトライアルサービスを行なっている「ocn モバイル one」の契約者が使えるアクセスポイントであるようです。ただしトライアルサービスが終わった後、全てのプランで無料で使えるのかどうかはわかりません(BIGLOBE Wi-Fiも以前は全てのプランでWi-Fiサービスが無料で使えていましたが、現在は最安のプランでは追加料金がかかるように変更されました)。

 先日、Wi-Fiを使える端末をNexus5から、常に持ち運んで利用することの多いSIMカードが入らないWi-FiタイプのiPad mini2に変更してみました。外で使う場合はじっくり座ってパソコンを使うようなケースよりも、ちょっとした間に情報を見るくらいの使い方が主なので、あえてLTEを単体で使えないタブレット端末で使った方が、どこでWi-Fiが使えるのか使えないのかがはっきりしますし、iPad mini2でも自動的にアクセスポイントにつながってくれるので、結構便利に使えます。ただ残念なのは、LTEスロットがあるタイプのハードでないと、Wi-Fiの電波を受けながらBluetoothテザリングを行なうような芸当はできないということです。

 もっとも、どうしても公衆無線LANを使ってパソコンをインターネットに接続したいような場合は、BIGLOBEのマイページから登録しておいたMACアドレスをBluetoothテザリングのできるNexus5に変更すればいいので、いざという時に変えるという事を覚えておけば普段使いでは問題なく利用可能です。

 これは私個人の感想ですが、携帯大手3社のスマホを持つことのメリットの一つとしてポイントになるのが、各社が提供しているWi-Fiサービスを追加料金なしで使えることがあると思っていたところがあります。Wi-Fiのアクセスポイントを探していると必ずドコモauソフトバンクの契約者向けのアクセスポイントがあるのが、MVNO使いの身としては大いに羨ましかったのですが、BIGLOBE Wi-Fiで使える「0001_secured_wi-fi」のアクセスポイントは、ドコモのWi-Fiが使えるところには同じようにあるので、ようやく使えるWi-Fiに巡りあったという気がします。

 その、BIGLOBEに対抗するところとして期待しているのは、「0001_secured_wi-fi」を使えるMVNOとして、今トライアルサービスで提供している「OCN モバイル ONE」です。先述のとおり、もしかしたら本格的なサービス開始に合わせて、Wi-Fiを無料で使えるプランを限定してしまうのではと心配していますが、全てのプランでWi-Fiサービスが無料で使えればかなりのおすすめMVNOとして認識されるでしょう。

 BIGLOBEの惜しいところは、高速低速の無制限をうたっていながら、高速から低速へ手動で切り替えできる術がないことなので、もしどのプランでも高速低速の切り替えができる「OCN モバイル ONE」が今のままのWi-Fiサービスを継続してくれれば、安いプランでもWi-Fiアクセスポイントを探しながら旅をすればそれほどの高速クーポンも使わずに十分楽しめるようになりそうです。実際どのような形になるのかはわかりませんが、これだけMVNOが乱立する中、差別化をするならある程度使える公衆無線LANサービスを使えるようにすることで、ヘビーユーザーをそちらに逃がすようなところもあってもいいと思うのですが。ともあれ、今後の展開に大いに期待しましょう。


AppleとFBIの対立の先にある恐怖

 すでに多くのメディアで報じられていて、ネット上でも様々な意見が上がっていることから御存知の方も多いと思いますが、アメリカで起きた銃乱射事件の犯人が持っていたスマートフォン、Apple社のiPhoneについてAppleとFBIの対立が論争を生んでいます。

 FBIは従来の手法に従って合法的に容疑者の使っていたiPhoneを入手しました。さらにその中にあるメールやSNSの発言記録、その他のファイルに入っている写真やメモなどを入手して事件の全容解明のために使おうと思っていたところ、何とFBIがそのiPhoneのパスワードをリセットしてしまったというのです。

 そうなるとiPhoneの中を見るためには端末にかかっているロックを外すことが必要になるのだそうで、FBIが申し立て、裁判所からApple社に対して、容疑者のiPhoneに限った形でロックを解除するためのプログラムを提供することが命じられました。Apple社は命令を受け、他のユーザーの個人情報が筒抜けになる可能性を検討した結果、その命令に応じないことを発表し、FBIとの関係がこじれています(ここまでの経緯で、記述の内容が明らかに間違っている点がありましたら、ご指摘いただければ訂正します)。

 この件についてはさまざまな憶測もからめた報道がされていますが、中にはすでにFBIは容疑者のiPhoneの中味を把握しているので、捜査資料の入手という意味では必要がないのに、あえてAppleに解除プログラムを提供させたいだけなのではないかという話まであるほどです。

 FBIが解除プログラムを「活用」し(提供を受けたプログラムを基にして新たに開発を行なうことができるのではないかという話も出ています)、独自のiPhone汎用解析プログラムをFBIが生み出すことができれば、自由に任意のiPhoneをハッキングし、捜査情報を得ることができるようになってしまうのではないかという危惧もネット上では言われています。本当にそんな事になってしまったら、Apple社が巨額の資金を投じて作ったシステムの根元が揺らぐことでApple社の業績にも影響が出るかも知れませんし、もう一つ言えることがあります。

 今回の騒動の元となった銃乱射事件は、テロ事件という呼び方をされていても、組織化されている構成員が計画的に行なったものであることは考えにくく、海外で頻発するテロ事件に感化された犯人が自分達の意志で起こした事件という意味あいが強いと思われます。もちろん、そうしたアメリカ国内で生活していたり、アメリカ本国に入国できる人の中でどういった経緯で危険な思想に感化されるに至ったのかを、犯人のスマートフォンの中の通信記録を分析することで類推し、今後同様の事件の発生を未然に防ぐ効果が期待できることは確かにあるでしょう。

 しかし、アメリカが最も恐れる、「本物」のテロ組織の構成員は、後に証拠を残さないように徹底的に訓練していると思いますので、もし不幸にもアメリカで組織のからむ大規模なテロ事件が起きてしまったとしても、スマートフォンの解析から事件の真実がわかる可能性はそう高くはならないでしょう。結果、直接テロ細織とは関係ない人たちが不当にスマートフォンの中味を覗き見られるというケースばかりが増える事にもなりかねないわけで、個人のプライバシーなど吹けば飛ぶようなものという現実が明らかになるだけなのかも知れません。

 今後、もしFBIの言い分が通ってAppleが技術提供をすることになったら、本当に人に知られたくない事についてはスマートフォンの中には決して残さないようにして、メモを読んだら焼却するとか(^^;)、そこまでしないと必ず情報は漏れるものだと思った方がいいような気がします。芸能人のLINEの内容が全てばらされたように、調査機関の人間に自分だけが知っている恥ずかしい事が回し読みされる可能性も全くないとは言えませんし、今後の騒動の推移を見ながら、思い当る事のある方は必要以上にスマホに頼ったやりとりはしないのが無難でしょう。


格安SIMときちんと比較しようとしない新聞の不思議

 今年も一ヶ月が過ぎただけではありますが、心踊るニュースというのはスポーツで健気に頑張っている姿を見るのみで、なかなか明るい気持ちになれないというのが正直なところです。特にこの一月のニュースを見ていて思うのは、多くの人がマスコミの主導するスキャンダルで叩かれる中、同じようなことをしていても微妙に叩かれない人たちがいるということです。こうした現実を見るにつけ、不公平だなと思いつつも、多少正義感を振りかざしたくらいでは微動だにしない力を持った人によってこの社会は動いているのかも知れないなと半はあきらめに似た想いを持っています。

 と書くと、政治の話や芸能界の話になっていきがちですが、直接このブログとは関係ない話なので、ある意味政治的なイデオロギーとも芸能人のファン気質とも関係ないところで、最近ムカついた話をしていこうと思います。

 これは今に始まったことではありませんが、一般人がいきなりニュースのネタになりバッシングを受けることが良くあります。ツイッターやSNS、ブログなどで社会通念上不適切だと非難されるような発言をアップしたり、自ら証拠となるような決定的場面が写った写真をアップしたりして会社をクビになったり学校を退学になったりすることが面白おかしく報じられることは列挙に暇がありません。

 そうした報道の解説の中で、アップする前に他人の目を通さないで直接多くの人の目に触れる場に意見として出せてしまう、個人の発信の危うさということが指適されることがあります。それとは対極的に、マスコミの出す情報というのは記者が書いたものを編集者がチェックして出す分、いわゆるとんでもない発言は少なく、今後インターネット普及の中でその存在が危ういとはいっても無くなることはないのではないかという意見を持つ人も少なくありません。きちんと取材して正しい事を報道してくれるものならば私もそうした意見にくみしたい側の人間ではあるのですが、昨日の朝日新聞の朝刊の一面の記事を見て、愕然としてしまいました。

 このブログでは何度も書かせていただいている携帯大手3社のスマートフォン用の安いプランについての記事ですが、朝日新聞では高速クーポンが1GBと少なく、さらに一回5分以内なら定額の1,700円で使える通話セットの金額が、ほぼ3社横並びで4,900円くらいになっていて、思いの外下がっていないと報じています。さらに、セット料金を下げたことで端末の価格を実質値上げすることと、値段と同時に多方面から批判のあったいわゆる契約の2年縛りについて、多少解約に手数料のかからない期間を増やすものの2年縛り自体はなくさない方針であることが紹介されています。

 その事自体は正しいことで難癖を付けるものではありませんが、私がびっくりしたのがこうした携帯大手3社に対抗する「格安SIM」を提供する事業者の例としてあの「楽天モバイル」の名前を紙面に出したことです。このブログを読んでいる皆様の中には既に御存知の方も多いと思いますが、日本にあまたあるMVNOの中で、携帯大手3社のプランに正面から対抗する形で戦略的な通話定額とのセットプランを出してきたのは2016年1月の終わりでした。

 格安航空のLCCのニュースが新聞だけでなくテレビでも大々的に報じられたことと比べても、そもそもこの衝撃的なニュースがインターネット以外のメディアではほとんど報じられなかったことすら不公平だなと思うのですが、私は昨日新聞で「楽天モバイル」の文字を見た時、ついに格安SIMや格安スマホの業者にスポットライトが当たり、今後はMVNOでも通話定額のプランが当り前になるのではと思いました。しかし、記事の内容を読んで大変がっかりせざるを得ませんでした。

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 写真の記事は「楽天モバイル」のプランについて書かれているところだけを一部抜粋したものですが、その中に書いてあるのは携帯大手3社とほとんど同じように1回5分以内の通話定額プランが使え、さらに高速クーポンも3倍以上の3.1GBまで使えて毎月の利用料が約半額の「通話定額オプション」付きプランの紹介ではなく、従来の月1,600円で高速クーポンが3.1GB使え、通話料が30秒20円という、通話定額オプションには全く触れない旧プランの紹介のみでした。これなら別に紹介するのは「楽天モバイル」にこだわることはなく、携帯大手3社プランと同じ高速クーポン1GBに通話SIMをセットできる「DMM mobile」のプラン料金1,260円と、月4,900円の携帯大手3社プラン(実際はソフトバンクとauのプラン)と比べるべきでしょう。

 さらに、この「DMM mobile」では「楽天でんわ」の仕組みと同じく今の携帯電話の番号を使って先に4ケタ番号を自動的にアプリが付けることで30秒10円と半額の料金で電話できる「DMM トーク」を無料で使えます。高速1GB程度ならあまり付いていても意味がないと思う人がいれば、「DMM mobile」には高速クーポンが付かない月額1,140円のプランもありますし、so-netの「0SIM」だったら待ち受け専用でメールとウェブをちょっと見るだけで月間の高速通信を499MB以下に抑えられれば月額700円しかかからずに電話番号を持ちスマホを使えます(通話料及び500MBを超えるデータ通信には追加料金がかかります)。

 こうした内情を知らないで署名入り記事を記者が書き(実際の記事では実名での署名があります)、編集過程も通ったということはまず考えられませんので、あえて読者にとって有益な情報を報じない新聞社の姿勢の裏には、記事の中で携帯大手3社の動向を批判するようなスタンスを取っていながら、大手に対抗しようとしているMVNOの情報をなるべく報道しないように努める力がどこからか働いているのではないかと邪推したくもなろうというものです。

 さらにこういう報道が出てしまったことで思うのは、これから新聞社がいくら正義ためにペンで戦うというような社説を載せたとしても、結局はどこか強大な力がある勢力にべったりの報道しかしないのではと思えるだけですし、素人がトンデモ発言や写真をアップして墓穴を掘ったしても、その事をことさらに追求して個人のプライバシーを広く晒すことに一役買うような報道をすることは、強大な力と戦わない代わりに反論してこない弱者にはきつく当たるという、自らの事を顧みない行き過ぎた報道ではないかと思わざるを得ません。

 マスコミの中でもテレビや新聞というのは多くの人がその情報に影響を受ける分、金額で比較するなら条件を公平にし、同様のプランがあればそれを調べて読者に判断してもらうべきです。この事は社会の問題の中では大した事ではないかも知れませんが、私個人は新聞自体の情報についての疑いを持たれるきっかけになっても仕方のない報道であると思います。


そもそも、なぜコンピューターウィルスに感染するのか

 先月の2015年12月あたりから「vvvウィルス」という名のコンピューターウィルスが流行していると新聞の記事にまで出ています。パソコンの中に入っているファイルの拡張子を全て「.vvv」に変え、戻すことは不可能で、戻して欲しいならお金を払えという脅迫めいたメッセージを残していくということで注目されているのですが、さらに強調されているのは、ウィルスをクリックして開かなくても、ウェブサイトを開くだけでパソコンが感染するというなかなか穏やかではない話が記事には書かれています。

 そうなると、このブログのページも開いただけでウィルス感染の可能性があるのでしょうか。それは、ほとんどないとは思いますが全くの0ではないという風にしか言えません。というのも、ウィルス感染に至る原因についてはいろんな可能性があり、対策をしていてもだめな場合もあるからです。

 コンピューターウィルスといってもパソコンの中で動くプログラムであり、送られてきても実行しなければ感染しません。プログラムの内容をプリントアウトしたものをばらまいても感染が起こらないのですから、単にプログラムがパソコンの中に存在したとしても、それだけではどうにもならないのです。

 しかし、パソコンの機能が増え、操作が簡単になるにしたがって感染の可能性は上がります。一番多いのが、メールを見る際に添付ファイルやHTML型式の形でやってきて、そのファイルをパソコンで実行することによってプログラムが動き出し感染が起こるというパターンです。

 もし、メールの受信にメールソフトを使っている場合は、まず添付ファイルやHTMLファイルを自動的に開く設定にはしておかないことです。自動的に開く設定というのは、パソコンを使っていながらも自分でウィルスの実行を阻止できない状況にいるということになります。身に覚えのないメールは開かずにそのまま削除が一番ということをまずは徹底しましょう。

 WEBブラウザを開いただけでも感染するというのは、主にネット上の広告に多いのですが、開いただけで自動的に絵や文字が動くような仕組であるFlash Playerの脆弱性を狙ったものがほとんどです。Windows自体のアップデートを常に行なうとともに、Flash Playerのアップデート通知が来たら、何を差しおいてもアップデートを行なってから作業に入るような癖を付けておくことが大事です。もちろん、お手持ちのウィルス対策ソフトも常に最新版にしておくことは言うまでもありません。

 ただ、ある程度パソコンのことを知っている方ならここまでのことも簡単にできるかも知れませんが、パソコンのセキュリティーに関するスキルを持たない方が常にウィルスに注意するのは大変なことです。そこで、毎年の年賀状とかは今までのパソコンでやってもらうとしても、インターネットのページを見たり、ショッピングに使う事の多い場合は、ネット接続時だけ使うパソコンを変えるという手もあるということをここで指摘しておきます。

 具体的にはFlashプレーヤーを使っていないMacに乗り換えればWindowsほどウィルスを気にする必要はないというような事です。ただそれでもコンピューターウィルス感染の危険性を無くすことはできません。私の場合、単にウェブブラウザーのChromeが入っただけのパソコン「Chromebook」をネット閲覧及びネットショッピング用として使っています。

 まだ日本では馴染みの薄いChromebookですが、だいたい2~3万円くらい出せば手に入ります。定期的にChromeの更新が入る以外はウィルスの対策は不要ですが、一応ウェブブラウザーのChromeの機能としてウィルスチェックのアプリはあるものの、今のところはMacよりもウィルスに感染する確率は低いと思います。特に朝な夕なとネットを巡っていろんなページを見るような方はネットを見るためだけのパソコンとしてChromebookを選べば、割と安心してネットを使えるようになると思いますので、いわゆるWindowsを使いながらの防御策とは違った点からウィルスに感染しない方法を探ってみるのも一つの方法だと思います。


年末年始にはChromebookをメインにする理由

 暮れも押し詰まってくると、どうしてもこたつの中に入ったまま動きたくなくなってしまうというのが正直なところです。私が今使っているパソコンの中で、一番起動が早くてストレスがないものはmacでもWindowsでもないchromebookなのですが、このパソコンはインターネットブラウザのChromeを使ってネットを見たりGmailを使ってメールを読み書きしたりするには良くても、普段の作業の中ではどうしても使い慣れたアプリケーションを使いたい場面も出てきます。

 そんな時、できるだけこたつに入ったままで他のパソコンを使っての作業をやることができることを思い出しました。家の中で電源を入れておいたWindowsの入っているパソコンとChromebookをリモートデスクトップの機能を使って遠隔操作することができれば、手元に置くハードはChromebook一台だけで使い分けることができます。こうした家庭内のみでの遠隔操作だけなら電源を入れる時だけ体を動かせばいいし、印刷などもWindowsバソコンを操作して行なえば普通に行なうことができるのでストレスは感じません。

 何よりパソコンで動画を見るような場合はChromebookから直接やれば良く、リモートデスクトップが必要となるのは例えばofficeファイルを開いて編集しなければならないような場合のみです。ブログを書くような場合でも、家庭内の安定した通信環境なら10Mbps以下しか出ないADSLでの通信であっても画面操作が遅くなるような事もそう感じませんでした。

 リモートデスクトップと言えば、Windowsのノートを持ち出すのが大変だった時に、WindowsCEを積んだシグマリオン3の小さな画面でWindowsを使ったことが思い出されます。今ではモバイル環境でもWindowsが使えるものもありますし、データはほとんどクラウドを使うことでOSに関係なく利用することができるようになったことで、あえてどこでもChromebookでWindowsを使えるようにする必要もなくなりました。ただ、それこそTVのリモコンのようにChromebookを家庭内で使い回すことは十分ありだと思います。


何故キーボードで書くことを考えたモバイル端末が出ないのか?

 先日のキングジムの新パソコン発表の余波は大きく、しばらくは手になじむようにどこでも使える文章作成に特化したようなモバイル機器はどこからも出ないだろうという絶望感にさいなまれています。

 同じキングジムが出しているポメラDM100があるではないかという声も挙がるかも知れませんが、いわゆる痒いところに手が届くような機能は後回しにして、とにかく乾電池で動き親指シフトができ、ATOKから辞書データをインポートできるという機能が優先された発展途上の製品であることは間違いなく、私もどうしても電源が確保できないような所に行く場合は持って行きますが、普段通りの入力環境を外でも行ないたい場合は、Windowsの載ったノートパソコンを持って行かざるを得ません。

 今回、改めてモバイル環境の中で使えそうなパソコンはないかピックアップしてみたものの、条件が揃っていそうでも全部がクリアーになっているものは残念ながらありませんでした。とりあえずの繋ぎに使うという前提の元で言えば、A4サイズで薄いWindowsの入ったノートパソコンで、電池持ちがよく安いASUSのEeeBook X205TAあたりを買って、将来もっといいものが出るまで貯金しておく方がいいとすら思います。

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 ちなみに、写真は私が今メインで文章作成に使っているLenovoのノートパソコン、ThinkPad X121eですが、現在Lenovoでは10~11インチの小型ノートパソコンを販売していないので、モバイル用途にThinkPadということになると難しい面があります。このパソコンを出先で使う場合、ネックになるのがバッテリーです。X205TAのように一日使っていても十分持つだけのパワーはありませんので、何らかの対策が必要になります。

 今後、ChromeBookへの対抗策として、Windowsの載った廉価版のThinkPadが新たに出てきてくれれば十分購入対象として注目されますが、現状では待つしかないというのが残念な点です。
 私が外でも使える文字入力マシンについてこだわる点があるとしたら以下の通りです(ちなみに、今使っているWindows7の入ったThinkPad X121eでは以下の内容のうち、バッテリー関連の項目は全てクリアされています)。

・耐久性のあるキーボード

・バッテリー長持ち あるいはUSB出力のバッテリーから給電可能な電源システム

・多くの機能を持つエディタが使える

・文字コードに「UTF-8」が使える

・キー配列の自由なカスタマイズ可能

・日本語入力で多くの方式が使えるようなローマ字カスタマイズ機能の充実

 最後のローマ字カスタマイズ機能については、私が個人的にローマ字入力でもなくカナ入力でもない日本語入力方法を使っているからなのですが(^^;)、それだけで強く推しているのではありません。今の日本ではほとんど顧みられることはありませんが、片方の手を怪我した場合や障がいにより片手が動かなくなった状態でも日本語入力を可能にする方法があります。

 もちろん、一本の指でぽちぽち押していってもいいのですが、きちんとした片手入力の方法をローマ字カスタマイズ機能によってセットすれば、テンキーだけでも入力は可能になります。さらに右手のみでも左手のみでも使えるようにフルキーボード上に片手での日本語入力の方法をセットすれば、ほとんど両手打ちに変わらないスピードで片手による日本語入力ができます。

 また、片手で入力する状況というのは怪我をした時だけではありません。どうしても端末を立ったままで使いたい場合、片方の手で本体を押さえつつもう一方の手でスラスラ日本語入力をするといったこともできるようになるのです。電卓の入力の速さを競うコンテストがありますが、一通り入力方法を学んで練習すれば、片方の手でメモを取りながらもう一方の手でパソコンを使った文字入力をするような事もできるようになります。

 パソコンやモバイル端末ではローマ字入力かフリック入力だけできれば十分というような考え方は、新たに見えてくる日本語入力の可能性を否定するものであり、あまり誉められたものではないと私は思います。

 ここまで書かせていただくのは、こうした要求というのはそれほど難しいものではなく、それこそVZエディタという多機能エディタがあったDOSというオペレーションシステム上でも全て何とか解決できる可能性はあるのではないかと思います。それこそハード的には以前NECが出していた単三電池2本で動くDOS版のモバイルギアあたりにアプリケーションを実装する形で出し直していただくだけで、ポメラDM100よりよほど使い勝手のいい文章入力マシンを作ることは可能でしょう。

 問題は、世間がそんなマシンを求めていないということなのですが(^^;)、つくづく不思議なのは、日本では紙に文字を書くための筆記用具については文字を消すことのできるボールペンのようなものすごい勢いで進化した製品が出てきているというのに、時代の先端を行く電子機器の分野ではその成長が全く見られないということです。私も書くものがついつい長い文章になってしまって読みづらいと思う方も少なくないかも知れませんが、早く正確に入力する方法について工夫を重ねても、肝心のメーカーが、使いやすい文字入力マシンを一向に出してくれない事に憤りを感じています。

 とりあえず今はThinkPadが問題なく動くのでいいですが、この後どうするかと考えると気分は重いですね。早いところどこかのメーカーがキーボードを使って長文を長時間打つ人の事を考えたモバイル端末を作ってくれることを望みたいですね。


iPhoneのイヤホン端子が消える?

 今のiPhoneの次の代に発売が予定されているiPhone7に関してある「噂」が流れています。本体を今より更に薄くするために、今まで付いていたイヤホン端子(3.5mmヘッドホン端子)を削るというものです。それで、音楽を聞くときはどうするかというと、充電用のLightning端子に音楽の出力機能も持たせるという話もあります。まあ、イヤホンを無線化して、Bluetoothで繋ぐという方法はあるわけなのですが、どうにもやりきれない気持ちがします。

 というのも、以前からこのブログでも紹介してきたように、携帯電話やスマートフォンで音楽をイヤホンを通して聞くための端子はさまざまな変遷を操り返してきた歴史というものがあります。もうなかなか採用している端末を見付けることは難しくなってきた「平型」の端子がガラケーで一般的になったと思ったら、端末を小さく薄くするためにそうした端子も邪魔になったようで、3Gガラケーの充電用ソケットで兼ねたものも出てきました。

 こうした仕様の変化は新たなイヤホンや変換プラグの買い足しを生むだけでなく、周辺機器の提供終了に伴って、本体自体やLightning 端子を使った外部接続のできる製品の寿命にも関わってきてしまいます。さらに、Lightning 端子一つだけだと充電しながらイヤホンを有線で使いたい場合に困ることになります。充電方式を無線化しても在宅中ならいいですが、お出掛けの際に音楽を聞きながら充電もしたいというニーズがあったとしたらどうするのか、もちろん音声出力端子の付いたジャケット式のケースを付けるパターンはあるでしょうが、どうしても大きく重くなり、今回のイヤホンジャックを削る目的といわれている本体自体の薄さを薄くするという事からすると本末転倒になりかねません。

 さらに、もう一つ指摘しておきたいのですが、Lightning端子がいつまでiPhone用として採用され続けるかという事については全くわかりません。更に新しい端末の仕様が出てきて、全てのiPhone iPadがLightning端子から移行ということになるとまた大掛かりな買い替えが起こります。景気がそれほど良くない中、売り上げを維持するためにはハード的な強制買い替えを促すのが一番手っ取り早いですが、果たしてどれぐらいのユーザーがついてくるのでしょうか。でも今の日本の状況ならかなりの人達がとにかくiPhoneだといって追い掛ける人は多いのかも知れませんが。

 ただしある意味、今までの規格を捨てて全く新しいものに挑戦することによって革新的なものづくりができるという側面がものづくりの世界であることは否定しません。カセットテープに変わる新たな音楽録音・再生のためのメディアが出てきた時、それまでのカセットテープとの互換性を持たせたデジタルコンパクトカセットはランダムアスセスが難しく、曲の頭出しに時間がかかるということで全くユーザーの共感を得られず、全くの新しいメディアであるソニーのMD(ミニ・ディスク)に規格争いで敗れました。

 ただ、そのMDもデジタルコピーのための規格がソニーに握られていたということで、デジタルデータとして扱いやすいメモリカードに記録するデジタルオーディオに敗れ、現在私達はどこにでも売っているマイクロSDカードにMP3の形で圧縮した音声ファイルを端末の区別なく楽しむことが可能になっています。紆余曲折はあったものの、昔のようにカセットテープやMDというメディアにお金を出さなくても済むようになっている分、ユーザーにも恩恵がある進化の仕方であると言えるでしょう。

 このようにモバイル機器の発達にともなって多くの利便性が生まれましたが、今回噂として出たイヤホンジャック廃止について、アップルの決断いかんによってはスマホのシェア争いにも影響が出るかも知れません。私自身の考えとしてはぜひ今後もiPhoneやiPadにイヤホンジャックは付けて欲しいと思っています。というのも、現在私が車の中でスマートフォンに入っている音楽を聞くために使っているものは、イヤホンジャック端子のあるFMトランスミッターが今でも現役だからです。

 今のところ、このトランスミッターは単四電池一体で動くので場所を選ばずに使え、イヤホンジャックのあるものなら何でもラジオを通して音を出せるので気に入っています。車の中にはCDすらない設定の車もありますが、ラジオだけなら付いている車がほとんどなので、あえてその他のハードを導入しなくても、スマホとトランスミッターをつなぐだけでどの車からでも音楽を楽しめる環境があって実に便利なのですね(^^)。

 ケーブルで繋いで音を出すというスピーカーというのは世の中にはかなり出回っているわけで、外付スピーカーに汎用のケーブル一本でスマートフォンを繋げるという事は、例えば災害時にスマートフォンのスピーカーからでは災害情報を多くの人に伝えられない場合にも頼りになります。もしそうした大災害が起きた時、音の出口である大きなスピーカーはあっても、BluetoothとLightning 端子でしかつながらないスマートフォンではどうにもなりません。新しい規格で商品を出すことについて反対するものではありませんが、購入する際には独自規格端子のメリット・デメリットをしっかり把握した上で購入した方がいいということはここで指摘しておきたいと思います。


スマホケースは何がいい?

 皆さんはスマートフォンのためのケースとして何を使っているでしょうか。スマートフォンの大きさによってケースの形も変わってくるのではないかと思いますが、私の場合は今持っていてすぐ使える2つのスマートフォンに付けているのはプラスチック製のカバーで、画面はシートを貼ってカバーするようにしています。

 
 以前Nexus5を購入した時には、手帳型のケースを使っていたのですが、胸ポケットに入れると邪魔になるということと、ぱたんと閉じる画面側の表紙部分で画面と擦れてしまい、液晶保護カバーに傷が付いてしまったのですぐに背面に付ける透明カバーに切り替えました。

 
 これも、私のように身に付けるようにして持つのか、かばんの中に入れて必要な時に出すのかによって何がいいかは違ってくるでしょう。ちなみに、タブレット端末のiPad mini2では、手帳型のケースを使っていますが、こちらは画面が擦れることもなく調子はいいです。また、このタイプだと本体を自立させることができるので、動画を見るには都合がいいということもあります。

 
 さて、今回あえてこのようなエントリーを書こうと思ったのにはある理由があります。最近はここ数年を考えてもないようなガソリンの安さになっており、車で旅をする私には嬉しい限りなのですが、先日近所のガソリンスタンドで最安値よりさらに安くなるというバーコードの入ったカードを貰いました。11月末から翌年2月まで使えるガソリン3円引きのバーコードです。これは継続して使わない手はないと思っているのですが、得てしてこういう類のものはどこかになくしてしまったり破けたりして、結局は使いたい時に使えないものです。

 
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 そんな時に思い付いたのが、このカードをスマートフォンと一緒に持ち歩くということです。写真のように画面の裏に入れておけば、常にここにあるわけで、スマートフォンを持ってさえいればすぐに出して使えるようになります。

 
 この種のカードがたまりすぎると本末転倒になりますが、いわゆる期間限定でお得になるものをここに入れておいたり、さらにどうしても忘れたら困ることを付箋に書いてスマートフォンの裏に貼り、カバーをかけれはアナログの備忘録としても使えます。これも、透明なカバーを使っているおかげでしょう。

 
 スマートフォンにおける便利な使い方というのはどうしても本体アプリに関しての事に固まりがちになりますが、このようなケースを使ったさまざまなアイデアも使うケースによっては出てくるのではないかと思います。タブレット端末ならさらに面積が広くなるので情報も多く載せやすく、いろんな所で使っているうちに新たなアイデアが出てきそうです。また気付きましたら書かせていただこうかと思っています。


Yahoo! ボックスの仕様変更について

 オンラインストレージというのは、データの保存先をパソコン内部にせず、外部サーバーにある保存場所にまとめて置いておいたり、ファイルやフォルダを複数の人で共有して見るだけでなく改変できるようにもできることから急速に普及した感じがします。私が最近購入したChromebookというパソコンは、データ自体を本体に保存せず、オンラインストレージに接続しながら使う(ということは常にインターネット接続状態が前提となる)ものとして出てきたものです。

 この、オンラインストレージサービスの大手というのは、DropboxやOneDrive、GoogleDriveなど海外のサービスが日本に上陸したような形になっているのですが、日本版とでも言うべきYahoo! ボックスというサービスがあります。Yahoo!Japanのプレミアム会員だったり、Yahoo!BBを利用している場合は追加料金なしで50GBも容量をいただけるので、便利に使っていたのですが、先日目を疑うような連絡が来ました。どんな事かというと2016年1月31日をもって、WindowsとMacパソコン用のクライアントソフトでの利用ができなくなるというのです。

 今のところの発表では、Yahoo! JapanはYahoo! ボックス自体のサービスの提供を止めるということはなく、モバイル向けのアプリとしては提供し続けるということですが、こうしたオンラインストレージの中のファイルを編集したり出し入れしたりするのに都合がいいのが大きな画面で使えるパソコン用のクライアントソフトです。まるで、パソコン上のフォルダを開くようにストレージにアクセスして作業しながら使えるのが便利だったのですが、これが使えなくなればパソコンからはWebブラウザを使ったアクセスの方法しかなくなり、大いに使い勝手は悪くなってしまいます。

 この点だけを取っても、もうメインのクラウドストレージとしては使わないようにするしかなく、常に変更するようなファイルは別のサービスに移し、現在は古い写真の置き場所にしました。これでとりあえず実害はないのですが、何かこうコロコロ仕様が変わるサービス自体信用できないように感じてしまいます。

 あと、私は使っていませんでしたが、スマートフォンからのアクセスに限り、容量無制限というオプションサービスもあったそうですが、そのサービスも2016年2月24日に終了するそうです。単なる気まぐれで今までやっていたサービスを中止するようなインターネットサービスになったということで、新しく何かYahoo!でサービスが始まったとしても、もしかしたらプレミアム会員を増やすための客寄せシステムかとすぐに疑ってしまいそうです(^^;)。

 まあ、先日のエントリーでも紹介したように、MicrosoftのOneDriveも無料会員についての利用可能容量を減らすことになりましたし、この世知辛い世の中では仕方のないことなのかも知れませんが、みんなで登っていたハシゴを急に外すようなことをやられてしまうと、溜め込んだデータを引っ越しするのも大変です。今後、クラウドサービスに限らず無料ですごく便利なサービスが出てきた場合、まずは疑ってかかる必要が出てくるのかも知れませんね。


NOTTV迷走の戦犯は?

 2016年6月末をもってNTTdocomoは同社がアナログテレビ放送終了後の電波を使って端末用にのみ放送していたNOTTVのサービスを終了すると発表しました。慢性的な赤字から脱却できず、今年あたりから本格化した月額千円以下で使える動画配信サービスの登場の中、太刀打ちできなかったようです。

 というか、こういう結果はサービス開始以前から予想できたことで、ドコモユーザーとしてはこんな事業に手を出すよりも料金(特にデータ通信料金)を下げろという思いが強かったでしょう。しかも、限られた資源とも言うべき電波を使っているのですから、このサービスがなかったら他に電波の活用方法もあったはずです。

 そもそも、何でこんなサービスが認可されてドコモ社内でも実現にゴーサインが出たのか、これはきちんとした検証をして誰が悪かったのか明らかにする必要があるように思います。そうしないと、今後のドコモのサービス展開についてまた本業による利益を食いつぶすような事を平気でやる体質が残ってしまいます。

 現在でも、昔までのドコモの勢いは削がれ、他社に相当食い込まれている部分は出てきています。その上でこうしたいかにも昔の国営会社のような自社の損益を顧みないような事業を立ち上げることが続くのでは、ドコモを離れた顧客は戻ってくるかどうか怪しいものです。また、契約時に新しいサービスの加入を条件に端末の値引きを行なうような手法ももっと批判されてしかるべきです。ほとんど契約についての知識がない人がNOTTVに半ば強制的に加入させられ、今だに何も使っていないのに毎月の定額料を払い続けているケースは結構あるのではないかと思われます。最近のニュースでは通信料を下げるという言葉だけが独り歩きしていますが、今回のNOTTVのように、ユーザーだけでなく会社としても赤字になるような事業は最初からやらず、その分は通信インフラへの投資として活用するような方向性での料金引き下げをすることが望まれます。