月別アーカイブ: 2010年11月

タモリ倶楽部 車中泊モーターショー

地方と東京ではテレビ番組の進み具合も差がありまして、以前放送されたタモリ倶楽部の車中泊モーターショーの回がようやくこちらでも放送がありました。せっかくなので、番組の感想などを書いていこうと思います。

番組をご覧でない方のためにかんたんな流れを紹介しますと、車中泊用に改造した車やグッズを販売している会社の社長さんを案内役にして、実際に車中泊用に車を改造している車を4台集め、紹介しつつグランプリを決めるというもの。参加された車は、軽自動車ワンボックスのスバルサンバーのキャンピング仕様車が一台目、トヨタハイエースが2台で、はじめは鯉釣りのために竿に当たりが出ると音と光で知らせてくれるように改造し、中にシャンデリアとかなり豪華に作られたものと、もう一台はオーナーさんがリフォーム業ということで、リビングやキッチン、そしてウォシュレット付きのトイレまで装備した、キャンピングカーに限りなく近いものが三台目として紹介されました。最後は軽自動車の三菱パジェロミニで、助手席を倒してそこにコンパネや角材を組み合わせて、4台中一番安い4,500円で寝床のみを作ったものです。

見ていて最初に印象に残ったのが、タモリさんが車中泊の説明を受けている中で、ホテルに泊まらないで食事はコンビニの弁当を食べ、ゴミを現地に捨てていくと(タモリさんが休みの時に恐らく出掛けている先の)業者さんがこぼしていたと言ったことです。車中泊用グッズ販売の社長さんや、司会のガダルカナル・タカさんは必死にその事を否定していましたが、車中泊に詳しくないであろうタモリさんの耳にまで届くと言うのですから、地元の人たちに好まれないような行為をする人たちがかなり増えてきていると見るべきだろうと思います。

紹介されている車については、パジェロミニを除いて(^^;)、実に快適に車の中で就寝できたり、中でゆっくりくつろげるもので、どの車もそれなりに完成されつくした感がありました。特に優勝したリフォーム業者さんのハイエースは、ご自身で改造しても300万かかったということもあり、下手なキャンピングカーよりも装備がすごいのではないでしょうか。ただ、あれを見て同じように業者に発注をかけたら、かなりお金がかかってしまうのではないかと思いますね。ベース車を選定し、フラットなベッドを作るのに10万以上かけてやるだけ(専用のベッドキットの値段がそれくらいなのだそうです)、多くの回数出掛けられるかどうかという問題もあるでしょう。ゲストの女優・本仮屋ユイカさんが車中泊カーに非常に食いついていたというのが印象的でしたが、芸能人の方がロケで出掛けられる際には、リビングとベッド、そしてポータブルトイレを装備した車というのは特に女性の方には切実なニーズがあるのだろうと思いました。ベッドにシンク、ポータブルトイレを装備するとなると、やはりベース車は大きくなってしまいます。ハリウッドではトレーラーハウスを役者さんにあてがうそうですが、日本ではそこまでいかなくても、大きめの車をちょっと改造して、簡易控え室のようにしたものをレンタルで出せばいいのではないでしょうか。私はそこまでは求めないのでベース車をそのまま使い改造費も0円ですが、ポータブルトイレを積むとなると、最低でも軽自動車のワンボックス車をベースに考えます。以前紹介した三菱のタウンボックスにコットを設置しましたが(「ボイジャーコット」の項を参照願います)、ああいった車の場合二列目の座席の片側をトイレ設置スペースにすれば、車中泊用として売られている車には当然劣りますが、コットとポータブルトイレ、目隠し用のカーテンぐらい用意すれば、格安でも何とかそれらしく仕上がるでしょう。

個人的には最後に除外されてしまったパジェロミニのオーナーの方に親しみを感じます。シンクだけでなく冷蔵庫や電子レンジまで装備して出掛けるのもいいですが、最低限の装備で、できるだけ荷物も少なくして効率的に使うというのを個人的には目標にしています。とはいっても、ここで紹介している車中泊グッズの多さからして、車の中がすっきりとはいかないというのが問題ですね。新しい車にどれくらいのものが乗るかはわかりませんが、改めて何を常備し、何を下ろすかということから考えていきたいと思っています。


流星群を見よう!!

11月ももうすぐ終わりですが、下旬ごろとあるネットショップで1000グラムの羽毛が入ったダンロップのダウンシュラフが1万円弱で在庫処分されていると言う情報を聞きました。購入しようかどうしようかちょっと迷った結果、今あるものを重ねて利用すれば車の中なら大丈夫だろうと言うことで購入までには至りませんでしたが、在庫もなくなり手に入らないことがわかったら後悔の念が出てきてしまいました(^^;)。とりあえず同じショップの楽天モールで注文可能だったので注文をかけましたが、まず手に入る望みが薄いのが悲しいですね(;_;)。

件のシュラフには安いなりの理由があるのですが、マイナス20度まで対応するダウンシュラフということは、極寒の野外でもシュラフカバーを付ければある程度の時間耐えることは可能でしょう。となると、今回紹介する流星群の観測には実におあつらえむきではないかと思います。

車中泊の旅と流星観測というのは、実に合理的なやり方だと思います。流星は夜しか飛びませんし、観測が深夜に及ぶこともしばしばです。ある程度の観測をした後、すぐハンドルを握って帰宅するよりも、その場に留まり十分な休息を取り、日が出てから動き出す方が安全です。

これからの季節ですと、12月上旬から中旬ごろにかけて、ふたご座あたりから流れ星が飛ぶ「ふたご座流星群」が全国で見られます。年によって出現数は変わるものの、街灯など街の明かりの影響のない場所まで移動すれば、1分間に1個以上見られることが期待できます。出現数が多いものの中で他に有名なのは8月の「ペルセウス座流星群」がありますが、夏よりも冬のほうが天候が安定し、空気が澄んでいるので多くの流星を確認しやすくなります。

流星は放射状に四方八方に飛びますので、確実に多くの流星を見るのには、地面に寝ながら見るのが一番です。立ったままだと首を痛めてしまう危険性がありますので、長時間観測される場合には十分な準備をして観測したいものです。

観測といっても、空が開けた場所まで車で行き、適当な場所に寝る場所を確保するだけです。ただ、これからの時期、晴れて観測に好条件な気候になればなるほど冷え込んできますのでちゃんとした準備が不可欠です。地面にそのまま寝ると、冷気をそのまま受けてしまいますので、マット類を必ずひき、用意できるなら冬用のシュラフに入ります。長時間観測をする場合は夜露がシュラフに付かないようにシュラフカバーを用意した方が無難です。

ここまで書けばおわかりと思いますが、今回逃した冬用シュラフがあれば、ある程度着込んで中に入れば、冬の野外の観測でもそれなりに快適に過ごせたのですね(^^;)。車中泊の旅をしながら流星群の観測をしたいという方もおられるかも知れませんが、冬用のシュラフが用意できない場合、汚れてもいいような毛布を重ね着をした上に巻きながらカイロと併用することで寒さに対応するなど、もう一工夫が必要になってくるかも知れません。しかし、そうして苦労して見る星空や流星の姿は素晴らしいと思いますので、流星が一番よく飛ぶと予想される極大日(新聞やニュースなどで確認してみてください)に時間が取れる方は出掛けてみられてはいかがでしょうか。ただし、地域によっては目的地の周辺道路が凍結する可能性もありますので、車の足回りの準備もお忘れなく。


ISUKA ノンスリップ キャンプピロー

気にならない人は全く気にならないでしょうが、枕と言うのものは人それぞれに好みがあるものであって、人によっては変わったことによって睡眠時間が減ってしまう場合もあります。車中泊の場合はいざとなれば使い慣れた枕をそのまま積んで行けばいいということもありますが、家族で出掛けるような場合はそれなりの収納性も考えなければなりません。座布団やクッションの流用でいいのか、空気で膨らますだけの枕にタオルを巻いて対処するのか、それとももう少し工夫されたものにするのかと、これも人それぞれの考え方によって違った結果が出てくるだろうと思います。

今回紹介するノンスリップ キャンプピローは、インフレータブルマットと同じ仕組みで、バルブを開けると自動的に空気が入っていき、さらに息を吹き込むことで空気枕のようにパンパンにもなりますし、多少空気を抜くことで適度な密着感も得られます。「Camp」の文字のない同様のノンスリップピローもありますが、そちらの方がサイズが小さいものです。

収納する場合、できるだけ小さいものをという考え方もありますが、空気を抜けばそれなりに小さくなり、車の隅にでも突っ込んでおけるので、あえて大きめの写真のものを購入しました。ただ、ワゴンRの座席をフルフラットにして車中泊のためのセッティングをした場合、頭を乗せる部分はヘッドレストを外した部分がちょうど符合するので、私の場合あえてこの枕を買わなくてもそれなりに快適に車中泊ができてしまったのでした。ただ、コットを使って寝床を作るような場合はこの枕がしっくりくるような感じになるでしょう。

そんなわけで私の場合、通常のセッティングでは枕としては使わないものの、腰が疲れた時に座席と背中の間にはさんで使っています。普通のクッションと違い、空気を自在に抜いて自分的にちょうどいい感じに調整できるのが気に入っています。就寝時においても、頭の下には使わずに多少空気を抜いて腰のところに置きながら寝る前にストレッチすると実に具合がいいのですね(^^;)。長距離ドライブ用ということで腰の負担を和らげるためのクッションが売られていますが、私の場合専用品ではなく流用も可能で、そこそこ小さくまとまって、使わない時には荷物の隙間に突っ込んでおけるこの枕はついついいつも積んでしまいます。


CASIO トラベルクロック DQD-205J

現代の車の装備の中で、それほど変わらないものに車内時計があります。これだけ技術が進歩しているのに、アナログが液晶に変化したぐらいで、乗り続けているとだんだん正確な時間からずれてくるのは相変わらずです。カー用品店などで置いてある時計にはさまざまな機能を持ったものもありますが、なぜメーカーは時計をグレードアップしないのか理解に苦しむところであります。電波時計とはいかなくても、ラジオの時報と連動するような形で自動時刻修正ぐらいできないのかなと素人のこちらとしては思います。

そんなわけで、車内の時計とは別に、車中泊の旅に出掛ける際にはちゃんとした卓上目覚まし時計を用意しています。以前は目覚ましについては携帯電話のアラーム機能で代用していたのですが、一旦起きても二度寝した後にはっとした場合、すぐに今の時刻を確認できないので、専用の目覚まし時計の導入となりました。

写真のものはかなり前のタイプになりますが、折りたたんで収納が可能で、単四電池2本で動く電波時計です。現在のラインナップではDQD-208Jという型番で、正当な流れを汲んでいると思われます。新しいものは温度表示も加わり、より車中泊に便利な表示を追加実装しています。時間合わせは定期的に行なってくれるので、電池の消耗がない限りは正確な時刻を刻んでくれます。

車中泊の旅の際はダッシュボードの上に常に置いておき、就寝時には枕元のすぐに時刻が確認できるところに置いておきます。どうしても早く起きなければならないような場合は携帯電話のアラームと一緒にセットしますが、だいたいこのアラームで朝は起きられます。

電波を受信できるような状況であれば正確な時刻を刻んでくれるので、車内時計の修正も容易ですし、ラジオを聴かずに長時間移動する際は、正確な時刻の把握をすることが渋滞対策や、目的地へ到着する時間が決まっている場合結構重要だったりします。目覚まし機能がついた電波時計は各社からいろいろ出ていますが、温度計に加えて湿度計が付いたものもあります。車の旅だけではなく、海外旅行にも転用したいと思われる方は国内専用ではなく、世界主要都市の電波も受信するタイプもありますので、ご自身の旅行スタイルに応じて違ったメーカーのものを選ぶのもいいかも知れません。一昔前は、トラベルクロックというとだいたいの時間を合わせるだけのものといった感じもありましたが、電波時計化することで一気に使えるアイテムになったような気がします。


ダイソー 金属製洗濯ピンチ

車中泊の旅のお供として、常備しておいて結構便利なのがいわゆる「洗濯ばさみ」です。窓の目隠しに布を使っていた時、隙間が空いてしまった部分を止めたして便利に使っていました。変わった使い方としては、カップめんのフタを止めるとか、活用法はその時の状況によりいろいろ考えられます。車内に網棚を自作している方なら、網の部分に洗濯ばさみを吊り下げれば、カギやコードなど、ちょっとした小物の保管場所として使えます。また、気休めかも知れませんが、冬の就寝時、毛布や布団を蹴飛ばしてしまう恐れがあるような場合は、毛布と布団をくっつけておくとか、今考えただけでもいろいろアイディアが出てきます。実際に旅に出てさまざまな状況に対応していく中で、もっと他の活用法が出てくるのかも知れませんが、今後これはというようなアイデアが出てきたら改めて紹介することにしましょう。

洗濯ばさみにはいろいろありますが、私の場合は純粋に洗濯に使うことはそうそうないため、ずっと車の中で日光に当たることを考えると、プラスチック製のものは、いざ使おうと思ったらボロボロになっていそうで導入をやめました。家にあるプラスチック製の洗濯ばさみは、ある程度使い込んでいるものでは、例外なくつまんだとたんにポロッと崩れるように壊れてしまっています。というわけで金属製の洗濯ばさみを探していて見つけたのが写真のものです。

ちょうど洗濯物が当たる部分だけプラスチックになっていますが、他の部分は金属製になっているため、車に入れっぱなしでもほとんど気になりません。水にぬらした時だけ気を付ければ、かなり長いこと使えそうではあります。

ただ、この洗濯ばさみは、ダイソーでもなかなか見つけることができませんでした。とりあえずたまたま1セット見付けたので買って、改めてもう1セット買おうとしたらどこのダイソーにも見付からず、お店に入った時に必ず洗濯ばさみをチェックするようにして、ようやく追加の1セットを手に入れました。この値段でこれくらいのクオリティがあれば、車中泊の旅のお伴には十分すぎるほどです。ちゃんとした雑貨屋さんに行けば、この種の洗濯ばさみは簡単に見付けることができるでしょう。洗濯ロープと一緒に車に入れておけば何かの役に立つのではないかと思います。


冬の車中泊に夜着(よぎ)を

このエントリーを書く前にネットで「車中泊 夜着」で検索をかけたところ、今回話題としてあげようと思っていた、日本では従来布団と一緒に使われていた夜着(よぎ)ではなく、バスツアーや乗用車などで「夜に着く」方の意味で夜着と使われていたページが検索上位に来ていました。夜に着くように時間調整をするのも車中泊のうまい利用法ですが、夜着をうまく使うことで車内で寝るときにも役に立ちます。

ホテルなど、夜に部屋の外にも出なくてもトイレや洗面ができる環境ではないのが車中泊でありますから、いざという時にとっさに外に出ても違和感のないような服装で就寝するという前提で私は服装を選びます。春夏秋の3シーズンはパジャマよりジャージやスポーツウェアなど、そこそこ違和感のない服装に着替えるだけで大丈夫だと思いますが、冬の車中泊は、場所や天候によってはだいぶ状況が変わってきます。車の中が氷点下にまでなってしまうような場合、普通の布団と毛布の組み合わせだけだと、布団を蹴飛ばしてしまったような場合、インナーを上下しっかり着ていたとしてもかなり体が冷えてしまいますので、さらにその上に着込んでおけばかなりましになります。重ね着をした上から入っても暑すぎないようなマミー型の寝袋とか、足が特に冷える方は湯たんぽなどの組み合わせもいいでしょう。

冬山登山用に開発されたシュラフは車の中で過ごすぐらいならば、それほど厚着をしなくても十分な暖かさを保つものもあります。しかし、さすがにそうしたものを揃えるにはお金もかかります。車の中にFFヒーターやポータブルトイレが完備しているような状況であれば言うことありませんが、さすがに全ての人がそれだけの装備を準備できないでしょう。

もう一つの可能性として、人の形になっていて、かぶったまま歩けてしまう毛布や、同じように工夫された人型の寝袋を使うという方法もあります。車内で動き回るのにはベストの選択という感じがしますが、それらを着たまま車の外に出てトイレなどへ行けるかというと、私にはとてもそんな勇気はありません(^^;)。キャンプ場で使うような場合は回りもシュラフを使って寝ているように思うので、それほど違和感はないでしょうが、道の駅や高速道路のSAPAでそうした格好でウロウロしていると、かなりの注目を浴びてしまうのではないでしょうか。3シーズン用のマミー型寝袋や人型寝袋の中にインナーシーツやシュラフカバー、毛布を上からかけるなど当日の気温に対応する形で使った上で、普段よりももう一枚多く着込んだまま寝るのがお金もそれほどかからない対応の仕方だと思います。ただ、昼に着ているジャケットをそのまま着て寝ると言うのではなく、夜用に別に一枚用意することをおすすめします。

そこで、夜着という発想になるのですが、日本で古くからあるような夜着をそのまま使うのも、人型毛布やシュラフとそう変わらない気がします(^^;)。私は素直に古くなったジャケットやオーバーパンツの再利用というのを選択しています。写真のジャケットは一昨年ユニクロで買ったエアテック(化繊)パーカーですが、このパーカーというのがポイントです。夜の車内がかなり冷えてきた場合、布団やシュラフに包まっていても、耳や頭の部分が寒くなってしまうため、こうしたパーカーを頭からかぶることで、帽子をかぶる手間が省け用意するものが減ります。ご家族のある女性の方なら御主人やお子様用に購入したような、男性用の大きめのものを用意すれば、手足がすっぽり入りますし、夜着としては大きめでゆったりしたものの方が使えるように思います。これなら夜間に車外へ出たとしても違和感を感じさせず暖かさを保つことが出来ます。どちらにしても新品を夜着として下ろすということではなく、これからの冬物バーゲン期間を利用し、今シーズンは普通に使い倒し、来シーズン以降に車中泊用の夜着としても使えそうなものをチェックしておくのが賢い選択でしょう。


交通新聞社 全国版コンパス時刻表

車の旅と時刻表というのは一見関係ないようにも思えますが、旅のバリエーションとして列車の移動と組み合わせた方がうまくいく場合があります。例えば京都への観光をするために東から向かうような場合、滋賀県大津市の浜大津駅からすぐの市営駐車場ではパーク&ライドという試みを行なっています。指定された乗車券を購入することが前提となりますが、一日500円で駅の隣の立体駐車場が利用できます(琵琶湖の花火大会の日は除外)。

また、大きなイベントで明らかに周辺の駐車場が足りなかったり出入りに時間がかかることが予想される場合、特別にシャトルバスなどの用意がされていない場合など、駐車料金の安い周辺駅付近の駐車場に停めてから現地を往復するような場合が考えられます。私自身、車での旅は車で完結すべしとは必ずしも思っていないので、状況が許せば現地でお得な切符などを利用し、周辺観光に活用するということもやってみたいと思っています。ずっと長い距離を自分一人で運転してきた時などはなおさらのことです。

事前にどこへ行くかという予定をきっちり立てている場合はネットなどで時間を調べればいいでしょう。また、携帯電話やスマートフォンでその都度調べるというやりかたでもいいといえばいいでしょう。ただ、あてもなく出掛け、前夜に翌日の予定を立てるような場合は、ダイヤが全部わかる紙の時刻表の方がさまざまな可能性を検討でき、そうしていく中で思いがけない発見があるかも知れません。

今回紹介するのは、数ある小型時刻表の中でも全てのJRの駅を紹介しているコンパス時刻表です。大きさは一般的な大型時刻表と比べると、写真のようにかなり小さく、車の中に入れておいてもそれほどじゃまになりません。車の旅でない列車での旅にも持っていける大きさのため、車の旅も列車での旅も両方するような方にもおすすめだと思います。他の小型時刻表は、小さい駅を飛ばしていて、欲しいと思う駅のデータが取れなかったりするので、この大きさに我慢が出来れば最低これくらいの情報が詰まった時刻表を持つことをおすすめします。

ただ、北海道を回られる方は、現地で同じ交通新聞社が出している「道内時刻表」を購入する方がいいと思います。コンパス時刻表は列車の掲載しかなく、車での旅ではあると嬉しいバスやフェリーの情報がありません。北海道をきままに巡り、長期滞在も視野に入れているような方はこの時刻表を車においておけば、車だけでは不可能な旅のプランも視野に入ります。

全国を回る際にバスやフェリーの情報も欲しい場合は、素直に大型の時刻表を購入しましょう。バスやフェリーの時刻だけでなく、ホテルや旅館の情報まで広告が掲載されていますので、車の旅でも意外と役に立ちます。個人的にはホテルの情報が欲しければJTB、JRの割引きっぷの情報が多く欲しければ交通新聞社のものという風に私は使い分けていますが、2つの時刻表にそれほど違いはないと思いますので、手に取ってしっくりきたものを購入すればいいかなと思います。


車内をきれいにするために

車を下取りに出すにあたり、外装だけでなく、内装についてもしっかりと査定されると言うのは皆さんご存知でしょう。荷物を出した際に中も掃除しましたが、それまでどのように車を使っていたかというのはしっかり見られてしまったようでした。

車中泊というと、車で寝るだけではなく、状況によって車内で食事をすることもあります。運転をしながらちょっと食物をつまむこともあり、気が付かないうちにも車内は汚れてしまうことは想像に難くありません。

通常の車であっても人を乗せる時にいやな思いをしてほしくないですから、出来るだけきれいにするということと、以前紹介したようなシートやトレイなどを併用し、できるだけ食べカスが散らばらないようにはしています。それでも、旅の際中でも気が付いた時に車内の掃除をこまめにすることが、後々で取り返しの付かないような失敗を未然に防ぐためにも必要ではないかと思います。

写真の小型ちりとりと箒のセットは100円ショップでも売っていますが、あまり小さいものは避けたほうが無難だと思います。というのも、シートに付いた汚れについてはこうした箒とちりとりではなく、粘着テープの付いたコロコロの方がうまく取れます。シートには他にも髪の毛が付いたりする場合もありますから、こまめにコロコロで掃除するのがいいと思います。

ちりとりと箒が活躍するのは、私の場合は主に足元などの部分です。どうしても砂や砂利などで汚れてしまいますので、下が乾いている時に早めに処理をしてしまようにしています。旅から帰ってきてから掃除機で一気に取ってしまうのもいいですが、私の場合は後でやるのが苦手なので、泥汚れなどの処理以外はその場でできる限りするようにしています。旅先で充電式やシガーソケットから電源を取る電気掃除機を使っている方もいるかも知れませんが、いかんせん軽自動車の積載量を考えると荷物になるので、そういったものの用意はしていません。ダートの駐車場などに駐車した場合、どうしても汚れてしまいますので、出発する際にきれいにして、集めた砂利は(ゴミは除く)その場に返してしまいましょう。

それと、これは基本的な事ですが、車内での食事の後には食事によって出たゴミなどは車内に放ったままでおかない事が大事です。一人で旅をしていると、そういったことに無頓着になりがちですが、私が他人の車でそんな光景を目にした場合、やはり気になります。旅から帰ったら一応の車内チェックはするものの、できるだけ旅の中で車を汚さず、ゴミなどは一箇所にまとめておくことを心がけています。特にご家族で出掛ける際には大変な事もあるでしょうが、汚したらその場で対応することを基本にしたいものです。


特定小電力型トランシーバー ICOM IC-4008

携帯電話がまだぜいたく品だった頃、野外レジャーの連絡用として購入したのが今回紹介する特定小電力型トランシーバーでした。大きな家電量販店へ行くと、店内での連絡によくこういったトランシーバーを見掛けることができますが、さすがに今の世の中はそうした用途のほとんど全てが携帯電話に置き換わってしまったように思います。

ただ、仲間内で出掛けた先が山奥にあったりとか、移動中に山の中に入ってしまったりすると、ところどころ携帯電話のエリアに穴がある部分があります。携帯電話のエリアは「人口カバー率」で表されますが、人が住んでいない地域でも道は通っていますので、ところどころ電波が途切れてしまう状況が考えられるのです。その場合、携帯電話では全く通じなくなるか連続しての通信ができなくなってしまうため、こうした特定小電力トランシーバーの出番もまれにではありますがあるわけです。

今でも専用のイヤホンマイクをヘルメット内に仕込みツーリングのお供や、サバイバルゲームの連絡用として便利に使っている方もおられますが、家族で出掛けたり、現地合流で複数台がかたまって目的地に向かう時などはやはり便利です。こちらのトランシーバーの電源は単三電池3本で、専用の充電地が売られてはいるものの、ニッケル水素電池のエネループ・エボルタでちゃんと動きます。私はイヤホンマイクなどは特に用意していませんが、相手の声がスピーカーから聞こえ、同時通話ができないなど電話での会話とはちょっと勝手が違うものの、免許も事前の申請もいりませんし、当然ながら通話料もかからないこのトランシーバーが気に入っています。

家族での旅行の場合、買い物の指示を車で出して誰かが買ってくるというような普通の利用法のほか、夜中のトイレなど外に出て何らかのトラブルに巻き込まれないためにも、車の中と外で通話しながら行けば、周りからどう見られるかはわかりませんが、いざと言う時にはすぐに助けに出ていけます。深夜に一人で出歩くのを控え、犯罪に巻き込まれないように気を付けることがまずは必要ですが、どうしても出なければならない場合、通話していることを周辺に知らせながら行動できるという意味でも、面白い小道具になり得る
ものかも知れないと思いますね。ちなみに、写真のトランシーバーでは雨や雪の中でも使えるように防水機能が付いていますので、これからの季節、チェーンを装着するような状況などでも車内との連絡が即時に取れるなど、悪条件にも強いこともポイントでしょう。

特定小電力トランシーバーを人が多くいる場所で使う場合、同様に使っている人たちがいる場合、偶然同じチャンネルをセットしてあるようだと他人の声が入る場合があります。そうした通話を目的にしている方同士ならそのまま会話してもいいでしょうが、仲間内でペアリングをして使っている方はチャンネルを変えることで対応可能ですので、あわてずにチャンネルを移動しましょう。逆に言うと、自分の声が誰かに聞かれてしまう危険性は常にあるわけですが(だからこそ、メーカーが違う製品でも同チャンネルに合わせれば皆で会話ができるわけですが)、他人に聞かれたくないと思われる場合は、デジタル方式のトランシーバーをアナログと比べると少々お高いですが(^^;)手に入れる方法もあるにはあるものの、それなら携帯電話で通話した方が現実的でしょう。というか、この無線機では人に聞かれてはまずいような内容の話はしないのが基本です。その昔、PHSの電話機を登録することでデジタル方式のトランシーバーとして使える機能がありましたが、今考えるとその機能を残しておいてくれれば、かなり便利だったのではないかと思いますね。

日常であまり使わないものであるからこそ、旅先ではいいアクセントになるような気がします。見晴らしのいい場所ではかなり遠くまで届きますし、家族で出掛けられる場合には、一種のコミュニケーションツールとして使ってもいいので、興味があればお使いになられてはいかがでしょうか。ちなみに今回紹介したものの現在売られているモデルはIC-4100という20ch機のシリーズになります。こうしたトランシーバーには9ch機と11ch機、20ch機がありますが、20ch機は、9ch機と11ch機のどちらとも(もちろん20ch機とも)通話できます。安価な特定小電力トランシーバーは9ch機である可能性が高く、11ch機との通話はできません。また、使おうと思っていたチャンネルを使われているような場合、チャンネル数が多いものの方が有利ですので、予算に余裕があればこうした20ch機を手に入れておくのがおすすめです。


白元 アイスノン

クーラーボックスは季節に関係なく私の旅にとっては必需品で、車内には予備のソフトクーラーボックスも備えています。長期の車中泊旅になればなるほど、いわゆる保冷剤の類は邪魔になってしまいますが、私はペットボトルに水を入れたものを凍らせて保冷剤代わりとして持っていくほか、必ずこのアイスノンを持っていくことにしています。

これは御存知の通り、冷蔵庫に入れて冷やし、夏の暑い夜や熱の上がった体温を下げるために使う氷枕ですが、昔ながらのカチカチに凍ってしまうタイプのものはドラッグストアにもなかなか置いてありません。凍らせても硬くならないソフトタイプの氷枕はどこにもあるのですが、私のいる静岡市周辺のお店ではついに見付けることはできず、たまたま出掛けた神奈川県のホームセンターで購入しました。

なぜこの製品にこだわるかというと、メーカーの説明書きにも凍らせれば保冷剤の代わりになるということをうたっているからです。当初は保冷剤として使っていたとしても、時間の経過とともにだんだん柔らかくなり、保冷効果を発揮しなくなります。そういった場合、出先で氷を購入するなどしてクーラーボックス内の温度を低温に保つわけですが、そうした場合、アイスノンも元のように硬くはならないものの、そこそこ冷たさを保つというのがポイントです。

夏の車中泊の場合、どうしても暑さへの対策が必要になりますが、危険のない場所で窓を開け網戸にしたとしても、寝苦しさはそれほど変わらないと思います。ポータブルバッテリーや乾電池で動く扇風機があれば多少はましになりますが、さらなる対策という場合、手っ取り早いのが水枕や氷枕で首筋を冷やすことでしょう。

ゴム製の水枕についても一応用意していますが、中に水や氷を入れて冷やすのはちょっと手間がかかります。その点この氷枕なら、クーラーボックスから取り出してすぐに使えるため、実にお手軽です。夏だけでなく、熱を持った体を冷やすために、繰り返して何度も使えるこうしたグッズは意外と役に立つものです。その大きさもクーラーボックスに入れておくには丁度いいサイズで、いつもは自宅の冷蔵庫の中に入れておき、必要に応じて持って出ることにしています。

氷枕としてのみ考えれば、現在多くのお店に置いてある製品の方が確かに優れているでしょう。しかし、値段も安く保冷剤としても使えるこちらのタイプの方が車中泊の旅では便利だとしみじみ思いますね。地元のお店で見つけたら予備として持っていたいと思っているのですが、相変わらずまだ置いてある店舗を見たことがありません。また、旅に出た時にでも探してみたいと思っています。