モバイルバッテリーを販売しているメーカーの中で、私もその製品を持っているCIOが新たな展開についてホームページを公開しました。
現在、モバイルバッテリーと言えば「リチウムイオン」「リチウムポリマー」を使っているものが主流でしたが、製造過程であったり、さらには使い込んでいるうちに落としたりして充電したり放電している時に火花が散ってバッテリーが燃える事故が多発していることから、新たな「半固体電池」を従来のリチウムイオンに変わって採用する製品へと移行していくことを発表しました。
具体的には、2025年12月から第一号機を販売し、2026年から移行していくということで、来年以降はモバイルバッテリー業界全体が変わっていくことが予想されます。現在ではエレコムがこれも発火の危険が少ないと言われるナトリウムイオン電池を搭載したモバイルバッテリーを販売していますが、10,000mAhの製品でもセールで5千円台で、サイズも大きいことから、個人的にはちょっと様子見といった感じです。
そんな中、今後ブラックフライデーをはじめとする年末の大セールが開始されますが、すでに現在のセールの中でも、20,000mAhのバッテリーが二千円以下で売っていて、つい買いそうになりました。今回のセールではバッテリーではなくソーラーパネルの方にお金を出すことでバッテリーの購入は回避しましたが、なかなか魅力的ではあります。
今後、発火の危険の少ないモバイルバッテリーが一般化されると、今主流のリチウムイオン電池を外で使う場合、特に移動中の運用に支障が出る可能性があるので、本当に急を要するような事でない限りは購入を我慢して、比較的安全な半固体電池のモバイルバッテリーが出てくるまで待った方が賢明でしょう。
私の場合には「ミニ・ポータブル電源」と呼ばれる容量100Wh以下の半固体電池が搭載されたバッテリーを主に持ち運ぶようにしているので、来年価格と性能のバランスが取れたモデルが出るまで待つことは可能ではないかと思います。
価格については、当然ながら容量の少ないものの方が安く、大きさも小さく軽くなりますので、小さなものからということになると思います。物事は全て大容量が良いかというと、そういう事もない場合もあります。容量が少なければそれだけ充電も早いですし、小さければ荷物の隙間に入れても邪魔になりません。当然ながら、私の場合はできればモバイルパソコンの電源としても使いたいので、20,000mAhクラスのものも将来的には欲しいですが、ワイヤレスイヤホンやスマートバンドの充電用としても5,000mAhクラスのものも持っていた方が便利だと思うので、小容量のものから買っていきたいなとは思っています。
また、半固体電池というのはリチウムイオンと比べて複数回数の充電に耐えうる性能を持っていると言われています。私が現在使っているポータブル電源は3,000回充電をしても80%の容量が使えると言われています。リチウムイオンの場合、その寿命は500回の充電回数だと言われていますので、長く使い続けるような使い方をすれば価格差はそこまで感じないのではないかとも思います。
というわけで、今後のCIOの製品展開に期待するとともに、他のメーカーもこの流れに逆らうことはできないと思いますので、数多くの選択肢が出てくると思います。モバイルバッテリーを充電するにはピッタリのソーラーパネルを買ったばかりですので、そんな事も考えながら自分に合ったモバイルバッテリーを来年選べるようにしたいものです。

