月別アーカイブ: 2013年8月

息の長いモバイル端末の条件

 私の持っているモバイル端末は結構多いものの、毎日持ち歩くものはどうしても決まってきてしまいます。そんな中で久しぶりにカバンの中の入れ替えを行ないました。今まで持ち歩いていたNexus 7は自宅用にし、代わりに画面の大きいdtabを常備することにしました。また、Wimaxの補完的に使っていたモバイルルータの代わりに、本体バージョンアップをあえてせず、本体でのテザリングが可能な状態にしている7インチタブレット、初代Galaxy Tabを復帰させました。

 ドコモの契約がある状態でこのままにしておくと、テザリングをすると毎月の料金が跳ね上がることを知らずに使ってしまう恐れがあり、ドコモがテザリング可能な状態をつぶしてくるのは仕方のないところではあります。しかし、最初からこれ以上料金がかからないSIMカードを使っているのならこの機能は残してくれていた方が嬉しいのです。今回はあえてこの機能を潰すようなアップデートをしなかったことで復活できました。

 現在はServersMan LTEのSIMを入れてあるのですが、同じようにテザリング可能な日本通信のideosよりも電池は呆れるほど持ちますしきびきび動き、表示領域がNexus7より狭い事の裏返しとして大きな文字で情報を見られるという事で意外とまだ使えることを発見しました。

 スマートフォンやタブレット端末の類はどうしても時間の経過とともに使えなくなってしまうものが多いですが、今回紹介したGalaxy Tabの一部やideosのようにテザリングができてしまうものというのは本体自体が使えない場合でもモバイルルータの代わりになりますのであれば便利です。その他、割と大きな画面でワンセグが見られるような端末については、旅行中のテレビ視聴用として十分使えることになります。私の持っている端末の中ではLYNX SH-10Bが折りたたみ式で車内で安定性が良く、他のどの端末よりもワンセグの受信感度がいいので、車内テレビ専用にしても壊れるまで使い続けられるのではないかと思います。また、SIMカードを入れれば、今のところ古いバージョンのアンドロイドでも動く標準のナビを入れておけば、一応カーナビとしても十分実用になるというのも心強いです。

 このように、他の機種にない機能を持っている端末というのは、今使っていなくてもきちんと保管しておけば意外な所で便利に使えるものだと思います。ですから、中古で白ロムのスマートフォンを購入する場合でも、そうした端末の特徴をしっかり把握した上で購入すれば、かなり長い間使い続けられるのではないかと思いますね。


「OCN モバイル ONE」はどのプランを選ぶべきか

 NTTコミュニケーションズが提供するプロバイダOCNが、新しいSIMカード用のデータ通信サービスのラインアップを充実させてきました。それが「OCN モバイル ONE」という一連のサービスです。

 これから紹介するプランは月一回に限って自由に変更可能ということなので、しっかりとプラン変更を管理していけば、その月の利用状況に適したプランを選んで使うことができます。他の業者を意識して、いよいよつぶしに来たのかとも思いますが、まずここは冷静にプランの内容を見ていくことにしましょう。プランの種類は以下のようになっています(最後の金額は月額料金)。

・最大通信速度112.5Mbps 通信容量30MB/日(容量を超えた場合は最大200kbps)980円
・最大通信速度112.5Mbps 通信容量60MB/日(容量を超えた場合は最大200kbps)1,480円
・最大通信速度112.5Mbps 通信容量1GB/月(容量を超えた場合は最大200kbps)1,260円
・最大通信速度112.5Mbps 通信容量2GB/月(容量を超えた場合は最大200kbps)1,780円
・最大通信速度500kbps 通信容量7GB/月(容量を超えた場合は最大200kbps)1,980円

 これらのプランのうち、月1GBと月2GBのプランについては、連続する3日間で366MB以上利用の場合に、200kbps以下のスピードに制限される場合があるようですが、他のプランではそうした記述がないので200kbpsはキープされるというのがIP電話やネットラジオ利用者にとってはありがたいプランと言えます。

 これらの中で注目されるのが、ドコモ契約での通信容量は変わらないままスピードを500kbpsに抑えることでコストを抑えたプランでしょう(最後のプランです)。スマートフォンでソーシャルゲームをしたり、動画を見まくるような使い方をしてきた人が格安SIMカードに移行する場合、OCNのうたう最大500kbpsのスピードでスムーズにサービスを使えるようなら、わざわざ高いドコモでのデータ通信プランをやめてこちらに乗り換えるという形も十分にありえます。

 これだけ多くのプランの月一回の乗り換えが自由ということになると、どのプランにするか迷ってしまうかも知れませんが、個人的には一番安い一日30MBまでハイスピードのプランでも十分使えるのではないかと思います。それこそ、動画を見まくったり、アプリなどをダウンロードしまくるような使い方をしない限り(基本的に、そうした使い方は自宅および外でもWi-Fiが使えるところでやればいいという考え方でいけばなおさら)、たとえスピードが200kbps前後に抑えられても、私の使い方なら十分使えるといった印象です。

 しかし、ここまで書きながら私自身はOCNのプランを横目で見ながら、違う会社のプランを使っています(^^;)。私が主に使っているのはIIJmioの回線を使ったBIC SIMですが、これはOCNとの違いは、月千円弱のプランでも毎月のクーポンが500MB付いていて、これを月の最初から使わないように専用のアプリを使って調整することができます。繰り越せる最大は2ヶ月分なので1GBとなりますが、私の場合はハイスピードにすることはほとんどありません。でも、いざという時に月に1GBまでハイスピードが使えるようにしてあるというのは他のネット接続方法が使えなくなった場合にはありがたいものです。また、外出時にありがたいのがWi2という有料のWi-Fiサービスを使えることですね。Wi-Fiを外で使えるところが多ければ多いほど、容量無制限でハイスピードの通信ができるわけですから、旅行先でもWi2が使える場所まで移動すれば、思う存分さまざまなインターネットサービスを使えるというわけです。

 私の場合はスマートフォンの通信を常にハイスピードで行なう必要は感じていないのでこんな感じですが、画面表示やダウンロードを待つことができないという方なら、OCNでは月1GBプランあたりが毎月の料金も千円をちょっと超えるくらいに抑えられているので、お勧めのプランのように感じます。利用頻度がそれほど高くない場合は基本的に一日30MBの安いプランで維持しながら、夏休みやゴールデンウィークなど長期旅行を予定している月に1GBプランに変更するような使い方が実は賢いのではないでしょうか。

 こうなってくると、OCNに対抗できるのは私の加入している「BIC SIM」や、単体契約での料金が安くSMSオプションのある「ServersMan SIM LTE 100」、音声通話ができる日本通信の「スマホ電話SIM」というような限られたものになってしまったように思います。今後、もしauやソフトバンクが同じような格安SIMカードを出してきた場合、さらに使えるエリアを広げるためには(ドコモで使えないエリアでも他社で使えるエリアがあるかも知れないので)、ドコモの通信カードを何に絞るかということも問題になってくるかも知れません。今回のOCNのリリースを受けて、他社の動向にも今まで以上に注目していきたいですね。


あえて軽自動車規格の縮小を検討してみては?

 この文章を書いている2013年8月現在の消費税は5%ですが、この税率を上げるかどうするかということがニュースになっています。しかしその影で、自動車に関する税制も変えるべきという議論があります。それが軽自動車の自動車税を普通車並みに上げるということなのですね。

 これは、軽自動車が普通車(特に1000ccクラスのものと比べて)かなり税金が安いので、日本の中で売れている車が軽自動車中心となっていることにかかわりがあります。こういうことは何も珍しいことではなく、以前はビールより税率の低い発泡酒に課税したり、たばこの税金を上げたりと、取りやすいところから取る傾向があります。登録台数の多い軽自動車の税率を普通車並みに上げられたら、確かに政府の税収は上がるので上げたいというのが本音でしょう。

 もちろん、こうした議論をする中で、自動車産業の人たちやユーザーからの猛反発が予想されることは確かです。せっかく普通車より高額な軽自動車を買って、税制で優遇を受けられると思ったらいつの間にか毎年の自動車税が普通車並みになってしまっては、あえて軽自動車を買った意味がなくなってしまうわけですから、消費税以上の騒ぎになるかも知れません。

 ただ、冷静に考えてみると、現在の軽自動車の維持費については、税金以外はかなり普通車に近づいてきています。具体的には自賠責保険や任意保険の値段は時間をかけてかなり普通車との差が縮まってきているという現実があります。そういう状況をふまえ満を持して軽自動車の自動車税に手を付けたいという政府の意向はわかるものの、そうして安く買えて維持できる車を失くしてしまうことは、今盛んに言われている若い人たちの車を所有する意欲をさらに減退させてしまう恐れも出てきます。今後の軽自動車税がどうなるかはわかりませんが、全て上げるのではなく、何かしら抜け道を作っておいた方がいいのではないかと思えるのですが。

 以前このブログで、軽自動車の規格をさらに拡大し800ccくらいまで軽自動車にしてはどうかという話をしたことがありましたが、今回は逆に、軽自動車の規格を縮小したらどうなるかということを考えてみましょう。

 軽自動車より小さい規格の車については、すでに大手メーカーが開発に着手していますが、これらの車は電気自動車であることが基本で、満充電からの巡航距離が短いので、本当の市街地走行にしか適しません。個人的にはガソリンで動くミニカーを発展させた形の、基本的にガソリンで動く車を新たな軽規格として税制優遇してくれると嬉しいのですが。日本の中でも細い路地が多い地域だったりすると、今の軽自動車の規格でも道を塞ぎ交通を遮断してしまうような場所は多くあります。そうした地域での使用や、住宅事情により車庫がなかなか確保できない人、金銭的に車を買えないような人に向けてかつてのスバル360のように新車価格が40万円を切るような新しい軽自動車を普及させられればかなり面白いことになるような気もするのですが。

 現在の軽自動車の中でも、ホンダのN BOX+などは軽という規格の中で最大限の居住性を考えたモデルになっており、車中泊カーとしても評価が高い車です。しかしこの車は、軽自動車の規格のおかげで、運転席と助手席を残す形で就寝スペースが作れません。軽自動車の規格から自由になれば、燃費もよく走りもいい車中泊に適した車の販売もされるかも知れません。逆に、ミニカータイプのものでも、かつての三輪でないダイハツミゼットのようなトラックが出てくれば、荷台にテントを張って最小の車中泊車なんてこともできるかも知れません。

 個人的に考える最悪のシナリオは、生活のために安い(価格および維持費)車が必要であったり、住んでいる土地の事情によってこうした超小型車を必要としている人たちへの救済措置がないまま、軽自動車の規格が廃止されてしまう事です。今後の国際情勢によっては、そういったシナリオも全くありえないという事はないので、消費税の事だけでなく軽自動車の動向についても注目していくようにしたいと思います。


Lenovo ThinkPad トラックポイント・キーボード 0B47208 (USB接続 日本語モデル)

 スマートフォンやタブレット端末に繋いで使うキーボードは色々持っているのですが、ちょっと気になっていたのがLenovoのノートパソコン「ThinkPad」のキーボードのみをメーカーが売りに出していることです。

 それまでの私はパンタグラフ式のキーボードを中心に使っていましたが、今メインで使っているノートパソコン「ThinkPad X121e」でアイソレーション式のキーボードを使ってみて、それほど違和感を感じなかったのでLenovoからアイソレーション式のThinkPadキーボードが出てきたので、買ってみようかと常々思っていました。Lenovoの直販ではたまに割引のセールをやることがあり、普段は7,728円するUSB接続タイプのThinkPad トラックポイント・キーボードが3割引になったので思い切って購入してしまいました。

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 到着してまず気になったのがその大きさです。サイズは横305mmたて165mmです。写真のようにX121eと比べるとほんのわずか大きく、キー配列に余裕があります。これだけ大きいと膝の上に乗せて使っていても安定して入力できます。トラックポイントがあるので、これだけつなげばマウスはいりません。厚みはありませんが強度は結構有り、持ち運びが苦でなければ、なかなかいいキーボードだと思います。なお、同じ大きさのBluetooth接続キーボードもあります。どちらかというとそちらの方が興味がある方も多いと思いますが、価格が倍近くするのと、本体の電源が内蔵電池になっているようなので(電池が劣化しても交換できないため)、USB接続の方を選んでいます。

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 今持っている大型タブレットのdtabに繋いで打ってみましたが、ほとんどThinkPadを使っているのと遜色なく扱えます。旅行中にどうしてもパソコンを使うのでなければこの組み合わせで十分という感じです。本来はWindows8用に作られたもので、Androidでは一部のキーが使えないなど残念なところもありますが、車や電車の中で入力する場合は本体全体を膝の上に乗せるノートパソコンよりもタブレット端末を置ける場所さえ確保できればむしろ便利に使えます。ThindPadのキーボードやトラックポイントを使い慣れている方はこのキーボードとホストケーブルを用意すればすぐに使えるようになるので、おすすめです。


新型Nexus 7(2013) 日本発売と購入についての考え方

 昨日にGoogleが出している7インチタブレット端末の新型Nexus 7が日本でも発売される事がアナウンスされました。まず気になったのは価格設定が前モデルと比較して高めであることでして、新しく購入しようと思っていた人にとっては悩む所だと思います。2013年8月28日発売のWiFiモデルのうち、16GB 27,800円、32GB 33,800円、9月発売予定のSIMフリー32GB LTEモデルが39,800円となっています。

 さらに気になるのは、LTEモデルはSIMフリーということで国内の4社のSIMカードが使えるのですが、LTE対応バンドは日本/北米で販売されるものが1/2/4/5/13/17、対応周波数は700/750/850/1,700/1,900/2,100MHzとなっていて、以前からその搭載を願っていた800MHzのDocomoのFOMAプラスエリアは見付けることはできませんでした。これについては本当に使えないのか、実際に手に入れた方のレポートを待ってから判断した方がいいかも知れません。以前から比べるとドコモ以外のSIMも使えるというのは魅力ですが、もし3Gの前モデルと同様にFOMAプラスエリアが使えないままだったら、山間部などの広いエリアで使う事を前提とされる場合には、本体のみで通信できるというメリットはなくなりますが、FOMAプラスエリアに対応したルーターとWiFiモデルを選択する方がいいでしょう。

 Googleの販売戦略として、設定した価格を維持するような感じで前モデルからやってきているので、最初に挙げた金額は安売りされて下がる期待はほとんどないと言っていいでしょう。ということは、発売と同時に予約をして購入した方が早く新しいOSや機能を人に先んじて楽しんでも、後でびっくりするくらい価格が下がって後悔することもないと思います。個人的には以前のモデルと比べて高いということはありますが、ある程度予算が折り合えば、長く使える端末であることは間違いありません。

 あと、本体価格が予想より高かったとか、docomoのSIMを使っていてやはりFOMAプラスエリアが使いたいという場合は、AQUOS PAD SH-08Eあたりも今後は比較検討していくハードになっていくのではないでしょうか。ただ物欲を抑えられる方は(^^;)実機の購入者の方々のレビューを待ってから考えるというのが一番いいかも知れませんね。


車が羨ましい一日

 今週末は用事があることもあって、滋賀・京都へ一泊二日で出掛けてきました。交通機関はお盆に使い残した青春18きっぷというJR普通列車限定の乗り放題きっぷです。

 例年は京都までのルートと言うと、昨年のブログの記載を参照していただければわかるかと思うのですが、車で東名から新名神経由で大津SAで車中泊をしていたのですが、改めて自分で運転していくのとダイヤにのっとって進む電車とのさまざまな違いを実感しました。

 それでも行きというのは余裕があるので気を楽にして行けるのですが、今回の帰りはちょっとしたハプニングがありました。当日に降った大雨と火災の影響で神戸から京都方面で電車が立ち往生し、すっかりいい天気になっていた京都でも多くの電車(快速や新快速が中心)が運休になっていて、動いている各駅停車も信号待ちでいつ発車できるかわからない状態になっていました。

 こちらの予定としては、夕方の6時の新快速に乗ればだいたい午後11時頃に最寄り駅に着くことができるのですが、このまま乗っていても下手をしたら当日中に最寄り駅に着けない可能性すらあります。こういう時には自分でルートを決めて、通行止め区間があっても自力で迂回できる車の方がいいですね。そんな事を思いながら移動を開始し、二本目の電車で何とか予定した電車が接続待ちのため待っていてくれたので追い付くことができました。

 しかし、そのように多くの人が待っている状態ですと移動中に席に座れるかずっと立っていくかというのはその場の運不運で変わってきます。また、乗り換えの時間も短いので、一本やり過ごさないとトイレに行ったりお弁当を食べるにも苦労します。これも、渋滞で身動きとれない場合をのぞいて車の旅の方が自由にできます。

 ちなみに、この文章は本日最後の電車で書いているのですが、電車で座れれば、自分で運転しなくてもいいのでこのように車内では比較的にすきなことが行えます(すでに帰宅しています)。また、普通列車とはいっても時間をつめて走っていて、速度も高速道路を走行する車よりも若干早いくらいですから、遅延やダイヤの乱れさえなければ確実に早く目的地に着くことができます。今回は帰りのことも考え荷物も最小限にし、おみやげも必要な分だけしか買ってきませんでしたが、車ならそう大きいものでなければ、気軽に買って帰ってこられるというのもありましたが。

 さまざまなメリットとディメリットを書き連ねてきましたが、やはり無理をしないで日程を組めるなら、電車より車の旅の方が私には楽なようです(^^;)。次回の旅は車の中でそれほど人目を気にせず出掛けたいとしみじみ思いました。


大手企業だけが全てではない

 先日、知り合いから割と大量の荷物の荷作りと発送を電話で頼まれました。とある事情で、倉庫を引き払わなくてはならないため、私が荷物の搬出を一人で請負い(^^;)、荷物(ダンボールに入った本や書類が主)を当日中に送って欲しいとの事でしたが、この依頼は結構一筋縄ではいかないものでした。

 最初は軽い気持ちで宅配便業者に相談してみたのですが、箱の数が多い場合は荷物扱いより引越しの方で扱うとのことで、フリーダイヤルの書かれたパンフレットをいただきました。そして、そこで相談してみたのですが、引越しの場合はいったん見積もりを取ってからでないとすぐには運べず、とにかく当日の荷物預かりは論外とのこと、他の大手会社についても同じだと言われて電話を切ったのですが、いったん荷物を外に出してしまっていて、再び中に入れる事は不可能という状況であったので、頼まれた知り合いにその事を話し、何とか当日中に荷物を扱ってくれそうな業者を探すことにしました。

 そんな時、知り合いが見付けてきてくれた運送業者が軽貨物の「赤帽」で、たまたま仕事を終えた軽トラが一台あり、約20分くらいで現地まで来られるとのこと。いったん大手業者に断られた時にはどうしようかと思ったのですが、個人経営の軽貨物運送業者はそこまで融通が利くという事がわかりほっとしました。

 荷物自体はすぐに運べるように梱包してあったので、来てくれた運送業者さんと一緒に荷物を積み込んであっという間に完了。今から荷物が出ますと知り合いに連絡をして、料金については先方に払ってもらうという事でこちらが払うこともありませんでした。そうして一時はどうなるかと思った荷物の搬出が終了したのでした。

 改めて調べると別の軽トラを使った運送業者さんも当日の急な荷物搬送の手続きができるところがあるそうです。今後私自身が使うことになった場合は、複数の業者さんの連絡先を控えておき、ある業者さんがダメでも別の業者さんに連絡するなどして、確実に送っていただけるようにできる自信が付きました。もちろん、軽トラベースなので家まるごとの引越しに対応はできませんが、いざという時のために覚えておいて損はない情報だと思います。

 それにしても、大手業者の見積と発送は別々というやり方だと、たとえ今回のように簡単に積み込んですぐに出発できるような荷物でも、当日発送は無理という杓子定規的な対応に終始してしまうのですね。何事も大手が全て良いものではないという事が今回の経験から良くわかりましたので、他のサービスや買い物を利用する場合にもとりあえず大手に任すとは考えないで、様々な可能性を探っていこうと思います。


ETC装置が不良になったら?

 先日の御殿場行きについて、現地までは高速道路を使ったのですが、御殿場インターの出口で笑えないトラブルが有りました。連日続く暑さのせいか機器とゲートとの間の通信不良が起きたようで、ゲートが開かなくなってしまったのです。

 こういう場合、バックする事は決してしてはいけませんので、とりあえずインターホンを使って係員の人に不具合が起こっているという事を報告しました。するとそちらに行くのでしばらく待ってくれと言われました。

 当然ながら後ろには待たされる車列ができていたのですが、幸いにしてクラクションを鳴らされる事もなく、係員の方の誘導に従って、ゲートの隙間から外に出ることができました。何とか後方の車の人にこれ以上迷惑を掛けないで済んでその点でもほっとしました。

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 こういう時にはどうなるのかと思ったら、係員の方は入場したインターを聞いてきたのでそれを答え、ETCカードを渡して記録を依頼しました。果たして料金はどうなるのかと心配したのですが、もらったレシートには休日の割引が反映されていました。入り口を無事に通り抜けたものの、途中のポイントで(ETCカードの入れ忘れを知らせるところ)本体からエラーメッセージが入る場合には、有人のゲートでETCカードを手渡して記録して出るという方法もあります。帰りにはそこそこ時間があったのであえて高速は使わずに帰ってきましたが、早いうちに端末を買い換えなければいけませんね。

 あと、改めて書きますが、いくら他の車がいないと思ってもゲート前でバックしてレーンを変える事は本当にやめた方がいいと思います。自分では他に車がいないと認識していても、車から見えない所から近づいてくることは普通に考えられます。ゲート前で立ち往生していて追突された場合は、完全な追突事故になりますから相手側に過失がありますが、バックしてぶつかった場合は相当の過失を覚悟しなければなりません。そういう点からも冷静に対処することが大切だと思います。


ようやく使えるようになってきた Fusion IP-Phone SMART

 先日私も加入した、スマートフォンにアプリを入れ、インターネットに接続する事で電話として発着信できるFusion IP-Phone SMARTですが、ようやくAndroidでも常にアプリを立ち上げなくても着信する(スマートフォンの電池を無駄に消耗させない)専用アプリがリリースされました。早速、手持ちのスマートフォンF-10Dにインストールしてみましたが、とりあえずWi-Fi環境でテレビの音声を聞くよう試してみたところ、着信発信は問題なくでき、音声も割とはっきりと聞くことができました。そして、私が持っている格安データ通信用SIMを使い、ServersMan SIM LTE(100kbps以下)のSIMを入れたideosから発信したのをF-10Dに入れたBICSIM(200kbps前後)で受けたところ、遅延はありますが、テレビ音声は全く途切れなく聞こえてきました。ServersMan SIM LTEはこちらでは70kbps程度で安定しているからこその通話品質なのかも知れませんが、BICSIMが200kbps程度で安定して繋がれば、そこそこ使えるのではないかというのが個人的な印象でした。

 はっきり言ってF-10Dという私の使っているスマートフォンではアプリを起動していなくても着信するとは言っても、元々電池消耗が激しいので、これをメイン通話に使うことというのは難しいと思います。それでも、普通に電話番号で着信でき、同じユーザー同士の通話が無料で、基本料金もかからないというメリットを生かす使い方はいろいろあると思います。

 普段の利用の中で、さすがにメインの電話番号をIP-Phoneにしている人はいないでしょうが、オフ会の待ち合わせなどの連絡のために、あえて携帯電話の番号をやみくもに教えたくない人も多いでしょう。そうした人たちの連絡手段としてLINEのようなアプリがあるということがあるのかも知れませんが、世の中の人たちが全てスマートフォンを使っているわけでもありません。相手が同じサービスを使っていない場合こそ通話料がかかってしまいますが、ある程度のプライバシーを保った状態で連絡を取れる番号が持て、常に待ち受け状態にしておけるメリットは意外と大きいような気がします。

 通話品質を上げたい場合は公衆無線スポット近くに待ち合わせ場所を設定し、通話にはWi-Fiを利用すれば、スマートフォンで使っている3GやLTE通信を使うことがないので、IP-Phone同士でやり取りすれば料金や速度制限の心配をすることなく長電話できます。浅い知り合い同士の場合は、さすがに同じ携帯電話会社で端末が揃っているという事ばかりではないでしょうから、同会社通話無料のパターンが使えない場合に備え、お互いにFusion IP-Phone SMARTに加入して番号交換をしておいて、通話しようと思う時間を事前にメールなどで打ち合わせしておけば、スムーズに連絡を取り合うことができるかと思います。

 最後になりますが、今回紹介した利用方法というのはすでにメインの電話番号を持っていて、通話が途切れてしまったり繋がらなかったとしても我慢出来る別の目的で使う場合を考えてみました。特に低速の格安データ通信を使ったIP-Phone自体の通信の信頼性については個人的には不安があるので、どんな使い方をするにしても、事前にちゃんと通話品質のチェックをすることをおすすめします。


美輪明宏の歌う「人生の大根役者」

2013年8月21日にNHK総合テレビで放送された「真夏の夜の美輪明宏スペシャル」は久しぶりにじっくりとテレビに集中して見てしまいました。テレビというのはどうしてもその場その場を切り取り、制限時間もあるので、なかなか見ているこちらの見たいものすべてを見られるわけではありませんが、その中で心に残った言葉があります。主に若い人に向けてのアドバイスですが、「文化を学べ」ということです。

文化とひとくちに言ってもいろんなものがありますが、個人的にはまがい物ではない本物と思うものを見たり聞いたり読んだりすることで、それが自分の中の血や肉になるのではないかと思います。先日紹介した博物館や美術館に行くのも、紙に印刷されたものではない実物の有名な作品や、実際に歴史の中で使われたものを直に見ることでいつかはそうした体験が役に立つのではないかと思うので行くという感じでもありますし。

私がそんな考えを持つようになったきっかけの一つが、実は美輪明宏さんが歌ったシャンソンだったりします。私自身、ずっと日本で過ごしていて、育ってきた環境にシャンソンなんてものは全くありませんでしたから、もし美輪明宏さんがシャンソンを歌っていなかったら、シャンソンというジャンル自体を聞きもしないで軽蔑していたかも知れません。

この曲は美輪明宏さんが作ったものではありませんが、まさにこの唄の精神を実践されているかのような生きざまを感じるとともに、単なる表面的な面白さということだけでなく、その奥に何があるのかということを考えながら文化的なものに接するようになりました。本物と偽物を見分けるのはなかなか難しいものですが、それでもできるだけ本物に近いものをここでも紹介できるようにしていきたいと改めて思います。