月別アーカイブ: 2013年2月

ミッションは低燃費重視か耐久性重視か

 先日のブログで紹介したスズキのアルトエコの低燃費技術を使ったトールワゴンタイプの軽自動車「パレット」の後継車「スペーシア」は燃費のカタログ値で29.0km/lということで、今後それなりに注目を集めることでしょう。私も次の車を探して行く中でいろいろ調べていっているのですが、残念ながら私が購入したいと思っているダイハツアトレーやスズキエブリィのような商用ワンボックスタイプの車にはこうした低燃費の仕組みであるCVTを使ったシステムというのは将来的にはわかりませんがすぐには搭載されなさそうだということがわかってきました。

 というのも、ミッションの繋ぎめを失くしたCVTの技術は登場してから旧来のミッションと比べるとそれほど時間が経過しておらず、現在でも改良が進められている状態にあるといえます。従来のミッションと比べるとまだ耐久性が十分とは言えないというのがまず一つあり、また軽のワンボックスは大量の荷物を乗せて運ぶ事を前提に作られているため、現状では発進時のトルクがATを上回らないデメリットを考えると、最大積載量近くの荷物を積んで坂道を上る際などの安全性が確保できないという事もその原因と言われています。

 ちなみに、以前私が乗っていたMH23SのワゴンRは、オートマでしたがCVTではなく4ATでした。同時にマニュアルの5MTもラインアップにありましたが、フルモデルチェンジした現在のMH34Sになって、ミッションはCVTのみになってしまいました。これは、ワンボックスの軽自動車を除く他のメーカーの軽自動車と共通の流れでしょう。私の場合、荷物を載せても車中泊のための道具を乗せるくらいで一人で出る事が多いためその点については問題ないと思いますが、果たしてどのくらいの年間走行距離でCVTを酷使するかという懸念材料は捨て切れません。

 というのも、トランスミッションが故障してしまった場合どうなるかを考えてみると、気にしすぎと言われるかも知れませんが、かなり不安になるのですね。もし保証期間を過ぎてトラブルを起こし、交換ということになるとちょっとやっかいです。一般的に中古の部品が出回るにはそれなりの時間がかかり、新しい車が解体業者に入るパターンの多くが事故によるものである事を考えると、そこでお目当ての中古のCVTを見付けるのは困難になるでしょう。もしあっても流通している数も少ないので高くなるでしょうし、すぐに直して乗りたいということならディーラー経由で新品部品と交換する方が現実的です。そうなったら一体いくらかかるのか、ちょっと考えたくありませんね(^^;)。

 同じCVTの場合でも発売されて10年以上経過した車ならば、乗りつぶすような形で廃車にする状況も増えるでしょうし、解体業者によって主要な部品は取り置きされている可能性は高いのでそこまでの出費にはならないでしょうが、旧来のミッションの場合は更に多くの部品が流通しているので、比較的簡単に中古パーツを探すことはできると思います。単に部品を外しただけのパーツだけではなく、分解して再度組み上げたリビルトパーツなら動作確認も済んでいて初期不良にも対応できますので、比較的安心して乗せ換えることができる気がします。車自体トラブルが皆無で乗り続けられれば言うことはありませんが、こればかりは乗り続けてみないとわからないところもあるのが正直なところです。そんな中、ある意味「枯れた技術」を採用している車の方がトラブルがあってもそれを安く改善して長く乗り続けるのには適していると私には思えます。

 ただし、日本の軽自動車のメーカーがミッションをCVTに全面的に移行する理由というのもそれなりにあるわけで、遠出はそんなにしないで走行距離もそれほどないような場合は新しいものをある程度の期間で乗り換えて行く方が快適で何よりも楽しいことも確かです。私の場合は軽自動車でもかなりの長距離を走らせることを前提に車を選ぼうと思っていますので、現状では限りなく新車に近い状態で軽自動車を物色する場合、いろいろ考えてはみたものの、結局アトレーかエブリィの二択になってしまうのかなと思えてきてしまいました(^^;)。これから車を選ぼうと思われている方で、特に新車でなく中古車を購入しようと思われている方は、こんなことも参考にされて選ばれるのがいいかなと思います。


OyaWnnのユーザー辞書登録を再度試みたら

 先日、アンドロイドを搭載したスマートフォンやタブレット端末で物理的なキーボードを使っての日本語入力の方法としてはかなり異端な「親指シフト入力」が外付キーボードを接続すると利用できるということを報告させていただきましたが、残念だったのがだいたい二千語以上登録したウィンドウズで使っていた日本語変換IME(Microsoft IME)のユーザー辞書を読み込ませてまともに使えなかったということでした。しかし、このユーザー辞書には最大で一万語の語句が登録できるようになっているので何とかならないかと思って、改めてOyaWnnの設定画面から取り込んだユーザー辞書の一覧を見てみました。

 すると、読み込ませたはずの語句の一群が、ほんのわずかしか反映されていないではないですか。作者の方のサイトを見たら、「すでに登録済みの語句があるとそこで読込がストップし、以降のインポート処理は行いませんので注意」との注意書きがありました。私の場合、どうやらうまくユーザー辞書を読み込めなかったようです。ユーザー辞書の読み込みが途中で止まった場合は続きから読み込ませることもできそうだったので、一計を案じました。

 ユーザー辞書を見るとどこまで登録されたのかがわかるので、元々のファイルの一部をコピーペーストし、読み込まれていないい続きから改めて辞書ファイルを作り、再度読み込み作業を行ないました。そのようにして元のユーザー辞書ファイルとOyaWnnが側の内容が一致しているのをいちいち見比べて問題にい事を確認の上入力してみたところ、通常の日本語ではありえないような言葉で登録してある語句についても、全く問題なく認識するではありませんか。

 これなら、私が普段使っているままの状態で、両手打ちの日本語入力用のセットとして十分実用になります。この文章も、今までパソコンで入力していたものをあえてGalaxy S2とBluetoothキーボードの組み合わせで入力していますが、画面の狭さと漢字変換のまどろっこしさ(CPUが遅いから?)を我慢できれば問題なく使えるようになりました。

 私のようにユーザー辞書の登録がうまくいかない場合は、ファイルを分割して続きから読み込ませるなどすれば最後までいける場合があるのかも知れません。そうして読み込ませてさえしまえば、デフォルトで変換に不満を持っているような場合でも、かなり入力環境は解消されると思います。最近はアンドロイド端末でも動く原稿用紙をシミュレートする「さみだれエディタ」(現在は試用版のため無料)も出てきているので、縦書きでないと駄目だと思っている方もそれほど問題なく文章書き用として導入できるように思います。

 現在、私がパソコン上において日本語入力用に使っているIMEはMicosoft IMEとGoogle日本語入力の併用で行なっているのですが、ジャストシステムのATOKはパソコンを使い始めた頃に購入して使っていたものの、だんだんその押し付けがましさに我慢できなくなり、使うのを中止しました。両手で入力する場合、いわゆるホームポジションに指を置くと思いますが、私の場合普通なら句読点などを出すキーを先頭にして特殊な記号を学習登録しようと思っても「日本語にありえない読み」と勝手に判定されてユーザー辞書に登録すらできないたことに我慢できなくなったのでした。Micosoft IMEはそれでも記号から始まる文字の羅列でもユーザー辞書登録ができたので長い時間をかけて辞書を育て上げてきたのですが、そうした私にとっての財産のようなユーザー辞書が無駄にならなかったというのは素直に嬉しいです。

 それにしても、私がアンドロイドのスマートフォンやタブレット端末を購入した際にはローマ字入力はともかく、パソコンで使っている入力方法および変換方法までそのまま使えるようになるとは思いませんでした。キーボードについてはケーブル接続が可能な今後はかなり真剣に、現状より速いCPUを搭載したタブレット端末を旅行および普段使い用に物色してみようと思えるだけの入力環境の変化でした。


キーホルダーにどこまで何を付ける?

 これも性格によるのかも知れませんが、キーホルダーにぶら下げている鍵以外の品が次第に増えつつあります(^^;)。元々車のキーを初めとして自宅の鍵やバイクの鍵などそれだけでも結構あるのに、さらに手元に置くと便利なものを見るとつい付けたくなってしまうのです。

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 このブログでもいろいろ紹介していますが、手元を照らすためのキーライトと、踵を踏んで歩かないためにシューホーン(靴べら)を付けていますが、最近になって新たに加わったのはかなり古くて汚れているので写真で紹介するのもお恥ずかしいのですが、小型のメジャーです。長さは1mと普段使いにはちょっと厳しいかも知れませんが、これくらいのものでも常用できる範囲にあると結構便利なものです。特に車の中を車中泊のためにどうにかしようと思っている場合、購入しようと思っているもののサイズがわかれば、車にちゃんとセッティングできるかどうかはすぐわかります。また、モバイル関連でもネットで紹介記事を見た時に寸法が書いてあれば、だいたいの質感を把握できますので、特に普段持ちのモバイル機器を増やそうと思っている時に用意したカバンに入らないなど(^^;)、大きな失敗をしなくて済むこともあるのですね。

 今回はたまたま何かで手に入れていて、そのままになってしまったものを見付けて付けてみましたが、それほど邪魔にはなりませんし、何より自分の車の鍵であることをちゃんと主張できるのでしばらくはこのまま鍵の束と一緒に持ち歩こうかと思っています。

 モバイル関連のもので言うと、USBメモリは落とした時にどうなるかということを考えるとちょっと怖く、複数の端末でデータをやり取りするカードリーダーやUSBケーブルなども候補にあることはあるのですが、巻き取り式のケーブルというのは意外と耐久性がなく、場合によっては落下など強い力がかかると駄目になったり破損しやすいということもあるので、私はあえてキーホルダーには繋いでいません。

 また、キーホルダー付けの定番かも知れないマルチツールも候補にはありますが、ナイフや鋏が付いているものはもし警察から職務質問を受けて何のために携行しているのか詰問された場合、軽犯罪法に触れる恐れがあるので、これ見よがしにちゃらちゃらさせるのは別の意味でまずい場面も出てくるでしょう。ただ、こういったものもいろいろ探せば軽犯罪法に触れない範囲で使え、ドライバーなど便利な工具が付いているようなものがあればちょっと欲しいかも知れません(^^;)。以前紹介したBE-PALの付録で、ナイフがなくはさみの代わりにペンチになっていて、ドライバーもプラスマイナス両方付いているものは確かにいいのですが、かなり重量があって、キーに付けておくには少々重すぎるのが残念で、現在はキーと一緒には持ち運んでいません。

 あと、防災用にホイッスルがあるのですが、キーホルダーよりも自分の身の回りに置いておく可能性が高い、普段使いの携帯電話の方に付けていたりします(^^;)。キーホルダーに全てまとめるのは便利なようですが、車で動いていない時でも常にキーを手元に置くというものでもないので、全てをキーホルダーに集約して安心するというのもまた違う気がします。そうしたことを考えながら全体のバランスを考えつつ、車を使っている時にあると便利なものをもう一度洗いなおしてみたいと思っています。


味よりも気楽に楽しめるインスタントコーヒー

 私の生活の中における飲み物というのは日本茶が主で、食事の後には必ず葉っぱで煎れた煎茶を日に3回飲んでいます。そうした習慣が高じて旅行の際にも茶葉を持って出掛けるほどですが、コーヒーも嫌いではありません。

 かつてはお気に入りのコーヒー豆を挽き売りしてくれるお店から豆を購入し、手回し式のコーヒーミルで粉にして、ペーパーフィルターで抽出して飲むということを繰り返していました。ただそれは回りに同じようにコーヒーを飲む人がいる時のことで、自分で飲みたいときに一杯だけ飲むのにはコーヒー豆から抽出するやり方はかなり手間がかかります。豆自体も消費しきれないという事にもなりかねないということで、しばらくは緑茶中心の生活をしていたのですが、以前にこのブログで書きましたネスレ日本の「香味焙煎」というフリーズドライのインスタントコーヒーが気に入って、ちょくちょく自宅で飲んだり旅先でお湯と一緒に持っていって飲むようになりました。コーヒーにこだわりがある人からすると、インスタントコーヒーは論外だと思われる方も多いかと思いますが、私自身は日本茶中心であくまでその合間に飲むという形なので、インスタントで妥協しようということで現在にいたっていました。

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 そして、せっかくネスレのフリーズドライコーヒーを飲んでいるのだからということもあり、ちょっと前からテレビコマーシャルでの露出も多くなったネスレのコーヒーメーカー「ネスカフェ バリスタ」を以前から貯めてあったポイントの充当で手に入れることができました。同じネスレのフリーズドライ製法で作られた「香味焙煎」「ゴールドブレンド」「プレジデント」で利用可能なコーヒーメーカーです。

 実際のところ、このコーヒーメーカーを使ったとしても味そのものはインスタントなので本格的なコーヒーの味を求める方からすると不満が残るものであると思います。ただ、泡が出ることでかなり口当りがまろやかになりますし、単にお湯を注いで作るコーヒーとは感じが違うので、それなりに楽しめるんですね。あくまで私の場合であることをお断りしておきますが、全てインスタントコーヒで家でも旅先でもそこそこ楽しめるのならそれでいいのではないかと今は思っています。いろいろ調べたところ、プリンタのインクと同じで他メーカーのフリーズドライ方式のインスタントコーヒーでもバリスタでは使えるような話もあり、例えばブラックではなく牛乳と混ぜるような飲み方を主にするのなら、味と値段のバランスの取れたインスタントコーヒーというのを今後探していくのも面白そうです。


株式会社IPシステム HANDY SEALER

 テレビ局をはじめとしたマスコミが100円ショップの面白商品を紹介するのは珍しいことではありませんが、普通の雑貨屋さんではいいお値段がするものが100円ショップで買えるという情報は嬉しいものです。日常生活ではもちろん、車中泊での旅にも役に立つものは積極的に試していきたいと思っています。

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 今回入手したのは、電池で動くハンディシーラーです。ステープラーのような形状をしていますが、これでいったん開けてしまったお菓子の袋ををもう一度密封することができます。

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 電源は単三電池2本で、充電池での使用もやってみたら可能でした。挟む部分の形状から電池を入れる方向を間違えやすく、取り出しにくいのが難点ですが、値段の事もありますのでここは我慢しましょう。使い方は、まず安全カバーを倒してから密封したい袋を挟み、3秒程度押さえます。そうして袋を閉じたい方向にシーラーを滑らせます。熱により袋の素材がくっつくので、袋を裏表にして最初にスタートした部分から残りの部分をクロスするように密封することできっちり密封することができます。

 もっとも、私の使い方としては完全に密封できなくてもひとしきり閉まれば大丈夫な部分もあります。旅先でスナック菓子を食べていて、途中で開けたままにしておくと誤って中味を車の中にぶちまけてしまったら大変なことになります(^^;)。ですから、お菓子を食べて再度出発する前にシーラーを使って袋の封を簡易的にでもしておけば、少なくとも中味をぶちまける危険性は減ります。

 普通に買うと結構な値段がするものであるのはもちろん、個人的に嬉しいのが電源に単三電池を使っているということなのですね。充電池ならシガーソケットからのUSBアダプタを通じての充電やソーラーパネルでも充電が効き、常に使うものでもないので、他の機器で使っている電池をその時だけ入れ替えて使えばいいので実に効率的に電池を旅の中で使い回せます。今後も、単三や単四電池で動く便利なグッズを積極的に導入して、旅行中の快適環境作りを極めて行きたいと思っています。


自動車メーカーが燃費の数字にこだわるわけ

 これを書いている2013年の2月中旬から下旬にかけて、かなりレギュラーガソリンの店頭価格が上昇しています。表示価格では1リットル160円に迫る勢いで、こうなってくると新しい車を選ぶ判断基準として、燃費の数値がいいものを選ぶようになるのは仕方のない感じもします。

 私は以前からメーカーが単に車重を軽くする努力をするだけならまだしも、応急用としてはないと困るのではないかと思われるスペアタイヤまでを省略して燃費のカタログ値にこだわるのは本末転倒ではないかと思っていました。しかし、先日のニュースでスズキの新しい「アルトエコ」のJC08モード走行燃費が33.0km/l(2WD車)と、ハイブリッド車のプリウスの数値32.6km/lを抜いたということがニュースになっていました。これは、車重を20キロ軽量化したことと、ワゴンRで搭載した新しい技術を投入したことで実現できたとのこと。テレビコマーシャルではミライースに遅れを取った感がありますが、燃費にこだわり安くというニーズにはアルトエコの方が現状では優れていると思わせるには十分で、企業も競争の中でとにかくカタログ値を超える努力をしていることはわかりました。

 グレード別では2WDのECO-Lで90万、ハイグレードのECO-Sでも100万と、3人ぐらいまでの街乗りでの使用なら(一応4人は乗れますが(^^;))プリウスより相当安く購入でき維持もできるでしょう。しかし、ここまで注目されるにはやはりカタログ上のデータでプリウスの上を行ってこそということはあるのですね。個人的にはハイブリッドカーよりも低燃費なガソリン車があるのなら、そちらの方を選びたいですし。

 スズキの低燃費技術はワゴンRと同じようにリチウムイオン電池を併用していますが、長く乗り続ける場合この電池の信頼性および交換費用が気になるものの、市街地走行で平均的に燃費が20km/lを超えてくれれば、一昔前の原付バイク並みに乗ることができるわけで、私にとっては相当インパクトがあります。

 普段はこうしたエコカーを使いながら旅行の際にはレンタカーでしのぐのも手でしょうし、今後こうした技術がメーカーの他の車でも採用されていく中で、同じくスズキのエブリィバンあたりにこうした技術が導入されて、CVTの設定で出てくるようなら、今まで軽ワンボックスのウィークポイントだった燃費の問題を解決してくれることになるかも知れないので、リッター30キロとは行かなくてもかなりの人気車種になりそうな気もするのですが。

 話をアルトエコに戻しますと、同時に用意されたフルタイム4WDでも30.4km/lの燃費を誇ります。冬の移動でもそこそこの動力性能が期待できる上に、一昔前のいわゆる「燃費のいい軽自動車」以上の経済性があるなら、あえて4WDを狙ってみるのもいいかも知れません。そして同時に、あえてこの車でどう車中泊をするのかということを考えてみるのも面白いかも知れませんね。


Panasonic 防災ライト BF-BM10

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 東日本大震災から2年経つ中、本当に使える防災用品はどれくらい私達の前に登場してきたでしょうか。このブログでは多くのグッズを紹介してきましたが、ラジオなどはいまだにSONY ICF-B100を超える使い勝手を誇るものは出ていないというのが実際のところだと思います。

 ICF-B100という防災ラジオは手回し発電で動くラジオではなく、電池でのみ動くラジオです。しかし、単1から単3までの同じ電池が2本あれば使えるようにバッテリーケースが工夫されています。その上、10年間性能を維持するリチウム電池を装備しておくことも可能ですので、乾電池が全く用意できなくても使えるという優れものです。

 今回紹介するパナソニックの防災ラジオBF-BM10はそうした思想と同じく、違った種類の電池でも使えてしまう白色LEDを使ったライトです。こちらの方は単1から単4までのアルカリ・マンガン電池で、何とそれぞれ1本で使えてしまうのです。どんなご家庭でも家の中をひっくり返したり使っている家電製品の中を見たりしたらどれか1本は出てくることと思いますから、その電池が使えるというのは実にありがたいものです。

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 内部は電池ボックスが四ヶ所あり、それぞれ単1から単4の電池が入るようになっています。スイッチはライト部を回すことで電池ボックスに入っている電池を切り替えることができますので、複数の種類の電池をあらかじめ入れておき、1つが使えなくなったら別の電池を使うという技も使えます。私は、基本的に単三の充電式のニッケル水素電池を使ってそれぞれ単1・単2用アダプターを付けて使っています。LED電球の場合、電球のように徐々に暗くなるのではなく、一気に消えてしまう傾向にあると言います。試しに充電をしていないニッケル水素電池で試してみたところ、とりあえず最初のうちは明るく光りますが、時間経過とともに目に見えるくらいの勢いで暗くなっていきました。災害時にそんな感じになれば心まで暗くなってしまいますので、その際に別のバックアップ電池が本体にすでにセットされていればスイッチ操作一つですぐ明るくなりますので大変心強いものです。ちなみに、本体が入っていた箱に書かれているそれぞれの電池を使っての電池寿命は以下の通りです。

・アルカリ電池 単1 約40時間 単2 約18時間 単3 約6時間半 単四 1時間45分
・マンガン電池 単1 約22時間 単2 約9時間半 単3 約3時間15分 単四 1時間15分

 ちなみに電池はどれもパナソニックのものです。燃費的に考えると、単1のマンガン電池が安く手に入るなら一番よさそうです。充電池を使わない場合にはこうしたデータを参考にして電池を選んでみてください。

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 ライト自体はLED一つで特に強力な光というわけではないのですが、手元を照らすだけなら十分でしょう。大きさはちょっと大きめのマグカップぐらいありますので手にもしっくりきます。ナイトウォーキングで使うのに、遠方からでも自分のいる位置を認識させるという点でこのライトはなかなか良いのではないかと思います。

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 また、手に持たないで上を向いて置けば、広くはない範囲ではありながらランタンのように周辺を照らしてくれますので、キャンドル代わりの明かりとしても重宝するのではないかと思いますね。ただし、以前紹介したGENTOSの単三電池を3本使うランタンと比べるとやはり光量も照らす範囲も見劣りしますので、その点は割り切って使うことが大事です。

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 それでも、車の中で使う場合は、上を向けてダッシュボードの上に置き、前面ガラスにアルミ素材でできたサンシェードを付けておけば、うまい具合にサンシェードに反射して、より広い範囲を照らすことができるのでおすすめです。

 残念なのはLEDの色が白しかなく、暖色系の明かりを選べないことと、発光部を下にして上から吊るすようなポジションが取れないことでしょうか(ハンドルに紐を結んで吊るすと、光源が真下に向きません)。まあ、そうした点を差し引いてもかなり便利に使えるライトだと思いますので、家庭内に一つ、自動車の中に一つ揃えておくと緊急の際にはかなり使えるグッズとなる感じがします。


冬の車中泊旅にはレンタルも視野に

 私の住んでいる静岡県中部周辺は、一年を通して本当に温暖な気候で、山間部へ行く事がなければ一年中夏タイヤで運転する事ができます。そういう事もあり、私の車でもスタッドレスタイヤを用意せず、さらにタイヤチェーンも一応あるものの全く使っていない状態で、もし使うような事になったらどうなるのか不安でもあるのです。そういうわけで、私は完全に冬季は車中泊のシーズンオフとなってしまうのですが、もし何らかの理由で冬に車中泊の旅をするようになった場合について考えてみました。

 もし、冬季に雪の影響が心配される所へ行く場合、まずはスタッドレスタイヤを用意し、その上で必要に応じてタイヤチェーンも用意しなければなりません。車種によって違いはあるというもののその金額は決して安くはなく、車を入れ替えたりすればその投資は無駄になる場合もあり、同じ車に乗り続けていても長い間使うことでの劣化による寿命は来てしまいます。常に雪上の運転をしなければならないならこういった投資も仕方ありませんが、私のように全く降らない地域や、降っても年に数回といった地域の方は考えてしまう方もおられるかも知れません。

 シーズンに1回か2回出掛けるか出掛けないかという程度なら、まず考えられるのはスタッドレスタイヤをレンタルすることです。数に限りがあるため事前の予約が必須ですが、、たった数回のお出掛けのためにスタッドレスタイヤとホイールを購入して、使わない時にどこかへ保管しておく手間を考えると、店舗で履き替えて出掛け、帰ってきたら元通りに戻してもらうという感じで十分なのではないでしょうか。

 また、チェーン装着がどうしてもできそうにないなら、よっぽどひどい雪道には踏み込まないことを前提にすると、レンタカーを利用して4WD車でスタッドレス設定のある車中泊ができる車を借りるという手もあります。その際、レンタカーでは自分の寝やすいように寝床を作ることはできないかも知れませんので、キャンプ用のマットやコットとの併用がおすすめです。うまく大きな車を借りることができたら、いつもは狭い車でしか車中泊していない方にとっては相当快適度が上がると思います。

 また、目的地付近まで鉄道を使い、そこからレンタカーで車中泊込みの移動をするなんて方法を使えば、目的地まで車以外の交通機関がない場合に有効ですし、何より行き帰りの高速道路の渋滞とも無縁です。ただ、鉄道移動中にかなりの荷物を持って行かなければなりませんが、そのためにマットと寝袋をコンパクトなものにするという手もあります。それは、普段使っている車に荷物を載せる場合もスペースを削減することにもなるわけで、電車やバスのない秘境を冬に回りたいような場合は考えておいて損はない方法です。今のレンタカーには間違いなくカーナビとETCが搭載されていますので、その点でも安心ですね。

 ただ、雪道に慣れない人が急に雪国で車を運転するというのは、かなり運転に危険が伴います。雪に慣れている地元の方の迷惑になるのも申し訳ないので私はめったな事では出掛けませんが、ほとんど運転経験がない方は車を使って旅に出ること自体を考え直すことが個人的にはおすすめだったりします(^^;)。高速道路から幹線道路沿いに目的地があるような場合でも、道路が凍結していれば雪道に慣れていてもスリップしますので、車で出掛ける場合は十分な準備をして出掛けられるようにしましょう。


androidで外付キーボードから親指シフト入力ができるアプリ

 前回書いた際には不勉強で情報の提供ができませんでしたが、今回改めてネットのチェックをしてみたところ、まだ完全に十分とは言えないかがらも実用的に親指シフト入力を実現させた「OyaWnn」というアプリがandroid用にあることがわかりました。早速手持ちのハードにインストールしてみたので、このブログで紹介させていただきたいと思います。

 実は以前に、常時ネット接続ができる環境にある時のみ使える「OKeypie」がありました。これはインターネット上からGoogle日本語入力の日本語辞書を使って変換ができるので、かなり快適に入力できるものの、ネット接続を切ってしまうと独自のIMEを持たないため使えないというのが残念でした。今回出た「OyaWnn」は自前のIMEを持っていて、ネット接続がなくても普通に親指シフトが使えます。さらに、作者の方のページを見るとBluetoothの無線接続でも、USBホストケーブルからの有線接続でも問題なく利用でき、さらにキーボードと一体化しているNECのLifeTouch Noteでも動きそうだと書かれていました。というわけで、無線と有線は手持ちのGalaxy S2で、さらにLifeTouch NOTEでもアプリをインストールして使ってみたところ、どの場合も問題なく親指シフトによる日本語入力ができました。ちなみに、写真のようにアプリの設定で親指シフトキーを定義できるので、複数のキーボードでもしっかり使い分ける事ができるのも嬉しいです。

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 2012年の終わりごろにはすでにこういう状況であったので本当に今さらという感じで申し訳ありませんが、こういう情報というのはなかなかネットニュースという形で配信されることはなく、興味がなければ調べないということもあって、今までは実用になるものはWindowsMobile搭載機しかないと思い込んでいたところがありましたが、こうなってくると、Nexus7やNexus10あたりを本格的にノートパソコンの代わりとして使えるような状態になってきたのかなという感じもします。

 ただ、残念なことにandroidで親指シフトのような日本語入力方法の変更を行なう場合は、新たにIMEを用意する必要があるため、「OyaWnn」ではフリーのIMEのOpenWnnを使っています。つまり、LifeTouch NOTEのようにせっかくジャストシステムのATOKがプリインストールされているのに利用することはできなくなってしまうのです。その反対に、WindowsMobileを使っているSoftbank X02Tにプリインストールされている日本語変換ソフトもATOKですが、こちらの方はキーボードカスタマイズソフトである「em1key」をインストールし、親指シフト用のキーマップを記載したスクリプトである「oyayubiwm」を読ませることで親指シフトが実現できるので、そのままATOKを使っての日本語入力ができ、他のIMEに変更して使うことも自在にできます。

 漢字変換機能の弱さ対策として、「OyaWnn」にはMS-IMEテキスト形式をまとめてユーザー辞書に登録できる機能を持っていますが、私がパソコンで使っている一千語句以上登録してあるユーザー辞書はかなり特殊なので(日本語してありえない組み合わせの記号をごく登録してあるので)、OyawnnのIMEでは満足に使うことができなかったのは残念です。まあこれはOyawnnの問題というよりも、IME自体の問題なので仕方がないと諦めるしかないですね。普通にMS-IMEのユーザー辞書を鍛えている方は問題なく使えると思いますので、徐々に辞書を鍛えながら使い続けていくのがいいと思います。

 このように、ようやくandroidで使えるようになった感のある親指シフト入力ですが、まだまだ巷にはスマートフォン入力についての誤解が多くあるような気がします。これは、社会全体の流れとして、日本語が表示されたテンキータイプのやり方でしか入力できないのではと思う程、スマートフォンでの入力画面の多様さについては知られていないというのが現状でしょう。例えばひらがなを50音順にまとめたソフトキーボードの方が入力しやすい方だっています。さすがにスマートフォンではこのやり方は大変でしょうが、タブレット端末ではそれなりに実用になるように思います。しかし、ご自身で設定を変えたり、標準のものと別の日本語入力アプリがあるとは夢にも思わない人たちは結構多いのです。使う人にやさしい端末を提供していくのなら、単に効率的な入力方法や既存の入力方法の熟練だけを追求するだけではなく、従来のパソコンやワープロで採用されていた入力方法も含め、多くの入力方法を選ぶ事ができるという話をもっと広げて行くべきだと思いますね。


行きあたりばったりの旅行は今後ますます贅沢に?

 JR各社が発売していた「周遊きっぷ」の販売を2013年3月末日をもって終了するというニュースに、仕方がないと思う半面一抹の寂しさというものも感じます。今回販売終了になるきっぷは周遊エリア内のみの販売は不可で、必ず別に現地までの鉄道乗車券(一部航空機が利用可能な場合もあり)を購入しなければいけないためあまり魅力的なものではないのですが、この形に切り替わる前に売られていた「ワイド・ミニ周遊券」はよく利用していました。

 旅行先の周遊区間の大きさでワイドとミニの差はありましたが、乗り降り自由の区間まで普通列車および、急行の自由席を利用でき、特に東北地方へ向かう夜行急行(上野発青森行きの「八甲田」および「津軽」)は毎日運転していたという事もあり、学割を使うと更に安くなったので、思い立ったらすぐに東北に旅立つことができました。今になって思いますが、このきっぷがなかったら私は東北をくまなく回ることは学生時代にできなかったでしょう。これも時代の流れと言ってしまえばそれまでですが、日本中に新幹線の駅が増え、夜行の急行や在来線すら廃止になってしまう区間がある今、従来の旅のスタイルをそのまま続ける事はできなくなったことで、自然と私の旅の足は鉄道から遠ざかっていったというのも皮肉な事です。

 今のところ季節販売の青春18きっぷがあるので鉄道を使って旅に出てみようかなと思いますが、北海道や北陸新幹線の開業とともに、さらに新幹線にシフトしていく経営戦略も垣間見えるため、昔のように安価に気軽に様々な場所に立ち寄る事のできる旅をするなら、車中泊の旅に移行するしかなくなってしまうかも知れません。

 車を持っていなかったり、そもそも免許を持っていないという場合には、今後は高速バスの様々なサービスを提供する企業や、格安航空会社を利用した方が鉄道よりも安く遠くへ行く事ができます。しかし、これらの交通手段の場合は好きな時に好きな所へ行くというよりも、かなり前から予約するか、直前に空きのある場所へ行くというパターンになるでしょう。もちろん、そういった旅もそれなりの面白さはありますが、行きたい時に行きたい所へという希望がある場合はやはり免許を取って車かバイクで旅立つしかなくなるような感じがするのですね。

 予約なしでいつでも自由に乗れる公共交通機関ということで、鉄道の果たす役割は大きく、路線バスとともに地元の人の足としてだけでなく旅行者のためにも残していくことは、これから自動車を持つ人も少なくなり、運転免許証を返納するなどして自分で運転のできない人たちの足を確保するためにも必要なことではないかと思いますが、今のままでは急に思い立ってあてもなく旅に出るということ自体にお金がかかるようになっていきそうな感じはありますね。