通信サービス全般ニュース」カテゴリーアーカイブ

モバイル通信関連の新たなサービスや新製品が出てきたり、マスコミで話題になった時にはこちらで紹介します。

仕事中にスマホを使うことと国会でスマホを使えるようにすることの根本的な違い

国会で大臣が質問に答える際に、自分のスマホを使って調べて答弁した事が契機となり、国会でもスマホを使うことを許容してはどうかという議論が上がっています。すでにパソコンやタブレットは国会に入っており、画面は小さくなっていてもできることの変わらないスマホも使っていいのでは? という話らしいのですが、これはなかなか難しい問題があるような気がします。

というのも、国会だけでなく、職場でのスマホ使用について常に問題に上がることは、スマホは個人で使いやすいようにカスタマイズされているので、休憩時や移動の際、自宅にいる時と同じようにケームをしたり動画を閲覧したり、株価を見たり、公営ギャンブルやスポーツなどの結果を見るなど、直接業務とは関係ない事に使われる可能性は出てきます。

ちなみに、私の職場では外からの大切な電話が入る可能性があるような場合は、申請をして仕事の間はスマホを持って職場に入ることはできるものの、実際にスマホを使うという場面については、どうしても業務上に必要な相手の正確な住所や電話番号(個人ではなく法人など)がわからない場合に、調べることは一応許されてはいますが、緊急ではない場合はそうした点の調査は別の部署にお願いすることが可能であればそちらの方を優先させて自分のスマホは極力使いません。

私の職場がカメラで撮影することにメリットがないところなので、比較的緩い対応なのかも知れませんが、昨今は企業の情報を非正規の方が持ち出したりするケースが出てきているので、今後の事を考えると、今のような緩いスマホ持ち込みの状況は変わる可能性もあります。そんな中での国会でのスマホ利用についての話は、私からするとちょっとした違和感を感じざるを得ません。

話は最初に戻りますが、今回の議論のきっかけを作った大臣は国会質疑の答弁で演壇に立った状態でスマホの画面を見ながら答弁していました。国会での答弁は速記者が付ききちんと文書化されるものですから、もし答弁をする政府関係者がその都度スマホで検索を掛けて調べることが当り前になってしまうと、一歩間違えると大変な事が起きてしまう可能性があります。

というのも、ネット上の情報の信ぴょう性について、私自身がネット検索を掛けても本当に正しい情報を調べ切れるのかというのは正直言って自信がありません。ましてや、悪意だったり勘違いがあったりして、後から調査したら明らかに事実と違う内容が書かれているサイトを参考にして答弁してしまったら、その内容が一時的であるにせよ記録に残ってしまうわけで、そうなるとあえてスマホを使ったがために窮地に追い込まれる議員が続出するのではないかと心配になります。

個人的には、スマホを使う場合は自分のものではなく、党や政府が用意した必要十分なアプリしか搭載せず、基本は今までペーパーで渡していたものをスマホやタブレットの中に入れて表示するだけのものにして、議員個人のスマホは国会の議場では使用せず、控室などで使うようにするのが無難かと思います。もし議員個人のスマホが解禁されたら、実にもっともらしいものの、それを答弁に使うと致命的なミスを引き起こすようなトラップサイトに誘導するような事も起きてくるかも知れません。もし今後国会での個人スマホの使用が解禁されるような流れになってしまうなら、国会中継などを見ていて面白くはなるかも知れませんが、今よりも些末なことで揉めるような事も頻発するのではないかと思います。改めてネットで調べて自分の意見として発表することへの慎重さを感じた今回のお話でした。


どうしても入れ替えたい状況がない場合にはeSIMを選ぶ方が費用面での心配が少ないのでは?

楽天モバイルのニュースで、今まで全て無料だった物理SIMカードの交換・再発行手数料を2023年12月13日から改定すると発表しました。今後は、3300円の手数料を取ることになるようです。ちなみに、eSIMの場合には従来と変わらず費用は当面取らないということなのですが、いきなり3300円というのはかなりの痛手であるという感じがするので、今後は回線契約をする場合のSIMの選び方にも影響が出てくるだろうと思います。

というか、私自身の直近の課題であるモバイル回線の乗り換えを今月中に控えているので、今使っている回線を解約し、新しい回線を契約するにあたっての手順をさらってみることで、物理SIMとeSIMとの違いについて見ていくことにしたいと思います。

まず、今月中で解約すると思うのは、物理SIMで契約している回線になります。たまたまなのですが、この回線はドコモから回線を借りているMVNOなので、単に解約して終わりということではなく、SIMの返却が必要になります。他のキャリアであればあえて物理SIMのカードを返す必要はないのですが、ドコモ回線を使っていたことで、返却しなければならないわけです。これがeSIMであれば、当然ながらSIMカードを返却する事自体がなくなり、すぐに解約できるということになります。

そして改めて加入する回線はeSIMを予定しています。過去に回線をeSIMにした際には申込みをしたタイミングですぐに使えるようになりました。物理SIMの場合は荷物として発送し、受け取ってからでないと使えないため、かなりタイムラグがあります。宅配便で送られれば申し込みのタイミングによっては翌日には届くと思いますが、受け取るにはその場にいなければならないので、状況によってはしばらく待たないとスムーズに開通できない事にもなりかねません。

今のところ、新しい回線もeSIMを予定しているので、解約が完了したタイミングですぐに開通させることも可能です。買い換えや故障などで、スマホにセットしたeSIMを別のスマホなどに移動させたりする場合にはアクティベーションコードの再発行が必要で、これには業者によって価格は違いますが有料になってしまう点はあるにしても、楽天モバイルのように手数料がかからない業者もあるので、今後回線をeSIMにして乗り換えようと考えている方にとっては、こうした手数料についても考えた上で契約するのが良いと思います。

今回の楽天モバイルが出してきたように、物理SIMとeSIMとで明らかな費用の違いが出てくることになり、費用もかからないのなら、たとえeSIMであっても必要に応じてスマホから別のハードへと移したりもできます。さらに物理SIMの場合、本体からカードを引き抜いたり差し込んだりすることによってカードだけでなくスマホが壊れるような事もなくなります。私自身大昔ですが、SIMカードの入れる方向を間違えてスマホがカードを認識しなくなった最悪の思い出があります。そうしたリスクを考えると、再セッティングにお金が掛かっても、頻繁に回線を別のハードと入れ換えて使うのでなければ、今後はeSIMでも良いかなと思い始めています。

最後に、このテーマとちょっと離れますが、現在私は楽天モバイルはeSIMで使っているのですが、今後もしeSIM対応のホームルーターやモバイルルーターが出てきたら、緊急時には入れ換えて使うことも考えます。現在の電話は、楽天モバイル回線に紐付けているのですが、その際は新しく使えるようになったデスクトップ版のRakuten Linkが出ているので、SIMをルーターに移していてもパソコンにイヤホンマイクを付ければ電話を掛けたり受けたりできるようになるので、eSIMをモバイルルーターに移しても、音声通話ができない事で、電話として致命的に使えなくなることは無くなりました。現状では何回セッティングをやり直しても費用はかからないので、できればeSIM設定可能な汎用のホームルーターが安く手に入ればとも思っています。


もはや日本と海外の国との力関係は過去のものだと自覚しながら生活することが大事ではないか

年末年始の旅行先に変化が出ているというニュースがありました。海外旅行の割合がかなり減って、その代わりに国内旅行に振り替えるような傾向にあるようです。それは単に感染症の問題ではなく、ここのところの急激な円安によって旅行費用や現地での滞在費が上がっており、同じように食事をするだけでも費用の差はかなりのものです。そういう風に計算すると、海外から国内旅行に向かうのも仕方のない事だとも思えます。

ただ、今後日本国内での旅行のための移動が増えてきてしまうと、逆に滞在費が安く済むということから、海外からの観光客は増える傾向になります。そうなると、海外と国内の旅行客が増えるということになり、有名な国内の観光地の混雑ぶりはさらに酷くなるのではないかと思えます。ただ、現地での宿泊については海外の観光客との取り合いになることが予想されます。海外客が増える影響で、ホテルの利用価格も上がる傾向になるので、ブームとは関係なく車中泊で国内旅行をする人がこれから増えていくのではないか? という気もしますが、それを素直に喜んでいいのかどうか。

もはや、日本は海外諸国と比べても決して豊かではないという事は多くの方が感じていると思いますが、ここ数日の事ですが以前では考えられなかったような状況も起こってきています。サッカーのワールドカップの出場国を決めるためのアジア二次予選は、AFCにテレビの放映権があるということなのですが、日本で開催される試合はまだしも、直近で行なわれるシリア戦(試合は中立国であるサウジアラビアでの開催)の放映権をかなり高額な形でふっかけられていて、残念ながらこの文章を書いている時点で、その法外とも思われる放映権料を地上波のテレビ局で支払うことができず、生で中継を見られない可能性があるという話が現実的な話になっています。

まだ二次予選で、日本チームと力の差もあるということもあり、あえて生中継で見なくても良いのでは? という話も出てくる一方で、昔であればある程度は法外だと思っていてもポンと出すテレビのスポンサーはあったのではないかと思います。それが無くなったというのは、もはや何もしなくても大きなイベントを見ることはできなくなっているという変化が日本で起こっているということです。

ちなみに、この文章を書いている時点でネット配信系のメディアであるAbemaTV・DAZN・AmazonPrimeでも配信するという情報は上がってきていません。今後、試合の結果によりワールドカップの出場が決まるアジア最終予選について、アウェイで行なわれる試合が地上波で放送されるのか? という疑問も湧いてきます。サッカー好きとしては寂しい限りですが、今年はバスケットやバレーの国際試合で盛り上がりましたし、野球も先日まで行なわれていたアジア限定の代表戦を地上波で生中継するなど、今まで代表戦人気が高かったサッカーとは言え、そもそも試合が生で見られないのではどうなるかわかりません。

個人的にはワールドカップやオリンピックのようなスポーツの大イベントに置いて放映権料を上げて儲けようとする人の姿が垣間見えるような事になってくるようになって、そこまでしてスポーツ中継を見る意欲も減退してしまっているというのが正直なところです。現在の日本では地上波のテレビであってもNHKの受信料が放送を見るためについて回るので、私も衛星放送までは見られるように受信料を払っているのですが、サッカーにしろゴルフにしろ、スポーツ専門チャンネルに加入するにも見たい競技を網羅するためには一つだけではなく複数のチャンネルに毎月視聴料を払わなければならなくなるなら、受信料以上の支払いをしなければならないのなら、そこまでしてスポーツを見たくないと思うようになった自分もいます。

以前書いたようにDAZNはpovo2.0のトッピングで7日間の利用が可能なので、どうしても見たいという場合にはトッピングを利用しますが、あとは自分の加入しているサービスで見られるものは見る(例えば楽天モバイル加入で見られるNBAのようなもの)という感じになってくると思います。そうなると、今回の日本対シリア戦についても最悪地上波の生中継で見られなくても良いですし、今後の放映権料の高騰を防ぐためにも、関係者には断固たる決意で交渉に当たって欲しいなと切に思います。今後、さらに日本が貧しくなった場合、ワールドカップ本大会やオリンピックすら自由に見られない社会がやってくることも考えられます。過去を知っている人からすると、信じられないとも思うでしょうが、これが日本の客観的に見た状況なのだということを考えながら、今後の日本社会を見ていく必要があるのではないかと思います。


加入は簡単でも解約が難しいサービスは今後の見通しは良くないのでは?

DAZNというスポーツ視聴に特化したネット配信サービスは、Jリーグの独占配信権を持っていることで多くの人がお世話になっているかと思いますが、たまたま見たネットニュースではその解約のしにくさというものが話題になっているようです。

実際に解約に苦労した方がXで発言している内容は、ネット上で解約ができず、電話やチャットで連絡を取るように促され、すぐには解約手続きができなかったそうです。結局、担当に繋いで話をしなければ解約できないようになっているようで、多くの人がそれに不満を持っているとか。

私はすでにDAZNの常時契約はせず、どうしても見たいサッカーJリーグの試合(直近ではJ2のJ1参入プレーオフ)を見たい場合にはpovo2.0のトッピングで7日間限定の料金だけ払って後は自動解約というパターンを使っています。DAZNは過去にもシーズン代わりに見たいコンテンツから撤退してしまうこともあったので、常にJリーグを見ている人でなければ、私のような利用の仕方でも問題ないのではないかと思います。

ここからは一般論になりますが、様々なネットから申し込めるサブスクサービスについて、加入はネットで簡単にできても、いざ解約する段になってネットから直接できずにオペレーターとの会話やチャットが必要になるようなサービスは過去にも色々とありました。今はそれなりに少なくなっていますが、モバイル回線のMVNOの中には解約となるとカスタマーセンターへの電話連絡が必要なところは結構有りました。

今は逆に、加入する前にそのサービスは解約するのに全てネット上で完結するのかどうかを確かめてから加入するように私はなっています。さらに言うと、とある理由で解約したサービスがあったとしても、スムーズにネット上から解約できたサービスを実際にもう一度加入して使っているということもあります。業者では簡単に解約できることで利用者が離れてしまうのでは? という危惧があるかと思いますが、私は必ずしも全てがそうではないかと思います。

今回のDAZNのニュースを見てしまうと、いくらお得なプランがあったとしても、解約がめんどくさいのでは他の代替サービスを考えるかということに少なくとも私はとなってしまいます。今後、こうした報道によってDAZNの解約の方法も変わるかも知れませんが、まずは自分から毎月費用のかかるサブスクサービスを利用したいと考えた場合、先にこのサービスを解約する時にはスムーズにできるのかを確認した上で加入することが大事ではないかと改めて思いますね。


ネット検索で上位に来た業者がグレーな対応をする企業だった場合ネット検索そのものの信頼性が問われる

ローカルニュースでは有りますが、この種の話は全国的に起こっていることだと思うので、このブログで過去に紹介している話ではありますが、まずはニュースで紹介された内容について、改めて書かせていただきたいと思います。

ある男性が車のバッテリーが不調になったため、スマホで検索したところ一番上位(この点はそこまで確認したわけではありませんが、検索後出たページのどこかである可能性は高い)に表示された業者のホームページを見て、電話して作業に来てもらったそうです。その際、ホームページにはバッテリー対応は8,800円からと書かれていたそうですが、いきなり法外な価格を現地で言われたため、警察を呼んだものの民事不介入で解決には至らず、そうしてもめている時間も料金に加算されてさらに請求金額は増え、お金をもらえないと帰れないと言われたため、その男性は10万円以上のお金を何も修理をしていないのに払ってしまったということで、法的に訴えるというのがニュースの内容でした。

こうした事例は過去にも多くあるのですが、今までは自分で調べるよりもまずは加入している自動車保険会社に問い合わせをして、保険の方でロードサービスが受けられるならそちらの方を利用したり、そもそも昔からのロードサービスを展開しているJAFに加入しておくということが大事だということで、この種の検証は終わってしまっていたと思います。今回はそうではなく、そもそも利用者から強烈なクレームが入るようなグレーそのものの業者が、なぜインターネット検索で一番頭(ないしは検索上位の1ページ目)に表示されるのか? ということについても考えなければならないようか気がします。

グーグルに表代されるネット検索というのは、このサイトを含め、様々なキーワード検索の結果として表示されるサイトが違うはずです。そんな中に、直接有料のサービスを展開する業者にアクセスしたい場合に、検索をしてそこからアクセスをするというのはよくある話で、今回はロードサービスですが、それだけではなく水道工事や家の修理など、安易にネット検索の結果で上位になっているからとこちらから問い合わせをすることで、通常と比べて高額な費用を請求されるというような事はかなり多くの例が出てくるのではないでしょうか。

ちなみに、水道工事の場合はテレビを含むコマーシャルや、冷蔵庫に貼るマグネットを配布している業者ではなく、お住まいの自治体のホームページをまずは開き、そこで近所にある「指定業者」を探すのがセオリーです。ネット検索で上位に表示されていても、そこに「スポンサー」という表示がある場合、業者はお金を出して上位掲載の権利を買っていると思われます。これはどんな細かな検索語句を入れても同じですので、悪質な業者に騙されたくない方は、そうした「スポンサー」と表示されたリンクをクリックしないことは大切だと思います。

しかし、「スポンサー」表示がされている業者が、通常より高いというだけでなく法外な値で営業をする業者であるようなら利用者が困ります。検索を提供し、ネット広告を取りあつかう業者の方できちんと業者をふるいにかけ、ブラック認定の場合はいくらお金を出しても上位表示させないようにできないものか? という気もするのですね。スマホを使う全ての人が、スポンサーと通常掲載には違いがあるというような、こうした事を知っているわけではないですし、スポンサー枠で上位掲載している企業はかなりPRにお金を掛けているので、その分多くの費用を請求するようなビジネスモデルになっていることも考えられます。

このような事例が増えると、今後は多くの人(主にネット検索に慣れていない人)の間に、検索で上位に表示される業者について不信感が生まれてしまうのではないかと思うのです。それは、ネット検索自体の信頼性のゆらぎであり、今後の流れを考えると決して良い傾向ではないでしょう。
テレビコマーシャルでも、過去には悪徳業者と後から言われたような業者のコマーシャルを主に深夜中心に流していて問題になったことがありました。そうした悪徳業者をきちんと見抜き、そうした業者がいくらお金を出すと言っても検索上位に載せないようにすることが検索サイトの信頼性を上げ、多くの人が安心してネット検索を利用することができることにつながっていくのではないかと思うのですが。


衛星通信電話をいざという時に使えるようにするには専用の機器を使うことでなく今あるスマホが使えるようにすることだ

イスラエルとハマスの紛争でガザ地区のライフラインがストップし、中の様子を知ろうにも連絡が付かない状況になっています。そのため、通信インフラの一つとして、通信衛星を利用したインターネットサービスであるスターリンクの機材一式をガザ地区に運ぶような話が出ているとテレビニュースで見ました。しかしこれは、その内容を見ていくと現在極限状態にあるガザ地区で使えるようになるかは疑問です。

というのも、スターリンクを使って通信を行なうためには、衛星アンテナと受信機、さらには安定した電源が必要になってくるからです。ポータブル電源といってもそれなりに重く、それにさらに衛星通信用の受信機とアンテナを持って運用するとなると、まずどこから電気を得るのか? という問題にぶち当たります。電気・ガス・水道などのライフラインがイスラエルによって止められているガザ地区において、維続してシステム一式を使うためにはある程度の大きさのポータブル電源および大き目のソーラーパネルが必要になりますが、開けた場所にソーラーパネルを設置していても、そこが爆撃を受けたら設備よりもまず命の方が大事になるので、設備をそのままにして逃げ出さないと助かる命すら助からなくなってしまうのではないかと思います。

地上にある携帯電話の基地局に壊滅的な被害があった後でも、通信インフラを使えるようにする技術を使えるようにしないと、世界のあちこちで大切な命を助けることができなくなるケースが今後も出てくるだろうと思ってしまいます。

先述のスターリンクの場合は専用の器具が必要になりますが、現在は別の観点から低い高度を飛ばす衛星から電波を受けることで、今使われているスマートフォンだけで通信が可能な方法についても試されています。今回のガザ地区の場合でも、常に持っているスマホ自体が壊れなければ通話およびインターネットが通信衛星を介して利用ができるということになると、状況は少しではありますが変わってくるのではないでしょうか。ポータブル電源を充電するためには人が常に持ち運ぶには大きくて重いソーラーパネルが必要になります。フィルム状で丸めて持ち運びしやすいペロブスカイト太陽電池が簡単に手に入るようになればまた状況は変わってくるでしょうが、現在は安価で持ち運びしやすいソーラーパネルということになると、スマホやタブレットを充電することができるくらいの小さ目のソーラーパネルということになるでしょう。ただそれで、地上基地局が全く使えない状況でも通信衛星と直接接続して通信インフラを利用可能になるなら、私は迷わず専用品が必要な衛星通信よりスマホ単体で接続可能な方を選ぶと思います。

もちろんその際、人道的な見地から意図的に使えないような選別をすべきではないでしょう。もし、通信衛星を持っている企業が、特定の勢力だけに使わせるような事をした場合、もはやその企業へ付くマイナスイメージははかり知れません。国境に壁を作って出さないようにはできるかも知れませんが、携帯電話の電波はそうした妨害なしに全ての人に平等に使わせることが、今後は重要になってくるでしょう。これは単に技術の問題だけではなくなってきますね。世界のあらゆる地域で起こる可能性のある紛争について、いかなる解決を図っていくかということの議論のため、現場にいる当時者の状況を伝えるということは大切なことです。そのためにも、世界は今あるスマホで利用可能な衛星通信の技術を使えるように整備することが大切ではないかと思います。


2023年11月以降にLINEの「プライバシーポリシーの同意」を行なわない事で混乱が起こる可能性について

日頃、ヤフーのホームページを私は利用しているので、かなり早いうちからLINEの新しいプライバシーポリシーに関しての同意と、Yahoo!IDとLINEとのID連携を済ませていました。だから気付かなかったのですが、母親のスマホにはヤフー関連のアプリを入れず、検索もヤフーを使っていないままLINEだけ使っていたのですが、10月末の段階で突然アプリを開けなくなりました。

エラーメッセージが出て次に進めない状況になってしまい、このまま来月(2023年11月から)までこの状態をそのままにしておくのは不安なので、今のうちに何とかしようと思いましたが、とにかくLINEアプリが開けず、エラーメッセージが出続けるので何とかならならないかとまずはスマホ本体に再起動をし、その上でLINEのアイコンをタップしたところ、何とか無事にプライバシーポリシーの画面になったので、同意を行なったことで何とかLINEを利用再開させることができました。電話代節約のために、親戚や友人などとLINEのIDを交換して音声通話を普通に行なっていたので、これが急に使えなくなることは避けられました。

この件については、同時にLINE IDとYahoo!IDとの連携を求められますが、あくまでこの作業は任意ということなので、私の母親の場合、そもそもヤフーに関するアプリを入れずに使っているため、あえて新たにIDを新規登録することまではしなくて良いわけです。ただ、そうした事はきちんと調べないとわからないので、特に中高年でガラケーからスマホに代えた際に単にLINEアプリを入れて使っていた人について混乱が起こる可能性が出てくるのではないかと思います。

というのも、この「プライバシーポリシーの同意」という作業を皆が素直にできるのか? という事がまずあります。ネットがらみでは様々なフィッシング詐欺の事例が報告されていて、マスコミでもいきなり変な画面が表れた場合に、画面の指示に従って闇雲にOKをクリックしないようにしましょうという注意喚起が行なわれています。今回それが悪い方向に働き、LINEを使い続けるためにプライバシーポリシーの同意の画面で「はい」のところをクリックしなければいけないのですが、なまじ注意深くネットを利用している人が同意を行なわずにいて、気付いたらLINEによるメッセージのやり取りや電話(テレビ電話含む)ができなくなってはじめて事態の重大さに気付く事になるのではないかと思います。

普通のアプリの場合、新たなプライバシーポリシーへの同意がないとサービスを利用できないということがあっても、そこまで大きな問題にはならないと思うのですが、LINEの場合は日本においては単なるアプリではなく国内の通信需要をかなり背負っているところもあるので、今後どんな影響が出るのかはわかりません。新しいプライバシーポリシーへの同意が必要で、それを行なっても自分のデータなどが盗まれる可能性はなく、逆にそれを行なわないとLINEの機能自体が使えないということを、テレビなどのマスコミも、今後はきちんと多くの人に伝えていく必要が出てくるのではないでしょうか。

同じような不都合が起きる可能性があるのは、同じような音声通話とメッセージを利用できるアプリとしては楽天モバイルの「Rakuten Link」があります。もっともこちらの場合は、新しいアプリのバージョンにアップデートしないで使っているままの場合に、通信自体ができなくなる恐れがあるという事です。古いバージョンのアプリをアップデートしないまま使っている場合に、電話番号を使っての通話ができなくなる可能性も出てくるので、その辺の情報はしっかりと理解した上で使うようにしないと、特に電話代を節約するために楽天モバイルを契約して使っている人は、きちんと今使っているアプリのバージョンチェックが大切になってきます。

話はLINEアプリのついての内容に戻りますが、もし身の回りで「急にLINEが使えなくなって困っている」というような状況を目や耳にした場合や、何度LINEを使って連絡しても連絡が取れない人がいる場合には、できればスマホを再起動して改めてプライバシーポリシーの同意についての画面が出てきたところで、それに同意をすることを試してもらう事が必要になります。LINEはすでに通信インフラとして機能している部分もあるので、ある意味「余計なお世話」だと思っても、この情報を伝えてあげることが大事ではないかと思います。


CALENDAR大容量1年プリペイドSIMプラン(楽天回線)について調べてみた

楽天モバイルがプラチナバンドを獲得したことで、その楽天回線を借りて提供するMVNOの今後についても楽しみになってきました。といっても、実際にプラチナバンドが使えるようになっての話だと思いますが、現在のMVNOの中でもプリペイドで安く高速データの使えるカレンダーワールドのプリペイドプランについて紹介してみましょう。

このプランは、月々の支払いではなく1年間の利用料を一括払いする必要があるものの、一年間は問題なく使え、翌年には再契約しなければ解約する必要もありません。料金は月の高速データ通信量の違いで決まり、初期費用はかかりません。月50GB/一年20,400円(月ごとの換算で月/1,700円)・同月100GB/一年28,200円(同月2,850円)・同月300GB(一日10GB利用を超えるとその日中に通信制限あり)/一年36,000円(同月3,000円)となっています。ちなみに、初月は無料なので、月初に申し込むことで、12ヶ月でなく13ヶ月に限りなく近く運用することができ、その場合は月50GBプランの場合、実質的な利用料金は1,600円弱くらいで収まります。

ただしこのSIMはSMSが使えないデータ専用の回線になります。ですから、これ単体でのみ使うのではなく、通話やSMSに使えるSIMのデータ専用のサブブランとして使うのが良いと思います。また、通信制限は最大200kbpsと極端に遅くなりますので、いわゆる使い過ぎで一気にデータ量が増えないような使い方におすすめです。何せ本家楽天モバイルが無制限で通話定額も付いて(専用アプリからの発着信)月3,278円となり、さらに楽天ポイントで通信料の支払いができるので、楽天経済圏で買い物などを利用している場合は、本家利用の方が残りのデータ量や速度制限を気にせずに使うことができます。ただ、月50G使用で、申込みを月初にすれば月1,500円台という本家の半額で利用可能というのは、魅力的に感ずる方もいるはずです。日々楽天ポイントとは無縁な生活を行なっていて、さらに現在でも楽天モバイルの電波を使える範囲で生活しているなら、データ用のサブ回線として使うのはありだと思います。

モバイル回線を固定回線の代替として使う場合、スマホやタブレット、パソコン利用であれば月50GBであれば何とか利用可能だと思いますが、大型テレビでネット配信の番組をよく見る(映画など)の場合は本家の楽天で無制限の回線を契約した方が良いでしょう。ただ、家で楽天回線が使えるならプラチナバンドが使えなくても問題ないので、毎月のデータ量に気を付けながら月50GBで収まるぐらいの利用方法であれば、楽天回線が使えるホームルーターを使って自宅用の回線として利用するという方法は十分にありかも知れません。もっと言うと、移動しながら車内で運用するような場合であれば、エリアがどうこうというよりも、利用可能なところまで移動して使うようにできるので、車を改造して車の中で仕事をするようなシチュエーションの中で、ネットを引く場合にはこれもホームルーターとの併用ができれば、車内のネット環境としてはつながることが前提になりますが、ほぼ自宅と変わらない感じで使えるのではないかと思います。プラチナバンド利用可能になるまではディメリットもありますが、今後の楽天プラチナバンド運用で大化けする可能性のあるプリペイド回線だと言えるのではないでしょうか。

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色々なアプリで通話機能が実装される中「X」の通話機能は導入すべきなのか

旧ツイッターの「X」で音声およびビデオ通話機能が順次実装されることになったようです。設定画面から有効にすることができるようになるということですが、私の持っているアプリではそうした項目は出てこないものの、順次実装されるということなのですが、果たしてどうなのか? という気はしますね。

というのも、今後はごく少額でも有料化するような話もXには出ています。迷惑投稿を防ぐという側面もあるので、こうした流れを歓迎する方もいると思いますが、通話機能が実装されるとどのくらいの方が使うのか、そもそも使いやすいのかとか個人的には疑問点が出てきます。

現在の日本では電話番号を使っての通話以外のアプリからの電話というと、Skypeのような通話用のアプリの他、LINEが普通に使われています。特にLINEは広く普及していますので、それを乗り換えて使うということは限定的なのではないかと個人的には思うのですが。

LINEの場合は1つのアカウントで一台のスマホ(パソコン上でスマホ上のアカウントを使ってのメッセージ発信はできます)以外使えないようになっています。また、最近デスクトップパソコンで使えるようになったRakuten Linkではスマホと同じWiFi上で使えるようになっているなど、それなりに通話対策を行なわれているように感じます。

Xの通話機能について、発表されている情報によると、発信自体はプレミアム会員でなければできないようですが、着信はフォローしているユーサーからは初期設定で「受信する」ような形になっているという話です。私の場合はある程度書いている人の実態があるようなユーザーのみフォローしているものの、やみくもにフォローをしている場合、アプリの操作間違いという可能性を含め、いきなり電話が入ってくるような状況にならないか心配になります。

実際に、日本でも通話機能が使えるようになった場合、とにかくフォローされている方がこちらに電話を掛けてきてくれた場合でも着信しないような設定にしておこうと思います。まあ、普通に使っている場合、迷惑電話のような形でアプリに掛かってくる事は少ないとは思いますが、すでに一部地域では通話機能が実装化されているということなので、ほどなく国内のアプリでも同じようになってくると思います。これもネットのニュースから得たことですが、通話を利用したくない場合には、歯車のアイコンか「設定とプライバシー」→「プライバシーと安全」→「ダイレクトメッセージ」から、「音声通話とビデオ通話を有効にする」のチェックをオフにすることで着信を回避できるという情報が出ています。

基本的にはこうした機能は自ら使いたい人がその機能をONにする方が良いと思うのですが、今後のアプリアップデート後にこうした設定画面が出てくるようであれば、早めに初期設定の値を変えておくことが大事だと思います。Xは多くの人が使っていると思うので、今後また情報の内容が変わるようであれば、そうした報道にも注目してここで紹介させていただければと思っています。


楽天モバイルが新たにプラチナバンド割当て決定・今後は楽天モバイル一本化可能か?

すでに新たなプラチナバンドの電波を利用するための携帯電話会社を対象にした申請について、他のキャリアは申請せず、楽天モバイル単体での申請しかなされなかったので、楽天モバイル自体に何らかの問題がない限りはプラチナバンド利用の許可が下りるだろうと思っていましたが、先日のニュースで正式に楽天モバイルがプラチナバンドを利用できることになったそうです。

楽天モバイルの現在の電波では、室内やビルとビルの間など電波が届きにくい場所があり、生活している中でそういった場所を利用している方の中には、単体での楽天モバイルを利用すること自体が難しい状況がありました。私の場合は、プラチナバンドでなくても、光回線の代替として窓際にホームルーターを置けばそこから有線でWifiルーターに接続できるので、楽天モバイルの電波が部屋の奥まで入ってこなくても部屋でのインターネット利用に限っては大丈夫なのですが、今後はスマホやモバイルルーター単体でも部屋の中で安定してインターネット接続や電話ができるようになるなら、今後人に楽天モバイルを勧められるようにもなってくるかも知れません。

ちなみに、現在私の通話用の番号を楽天モバイルにしているのですが、スマホには同時にもう一回線(LINEMO)を入れて楽天モバイルを通話用に、LINEMOをデータ通信用に使っています。楽天からの発信はRakuten Linkからの発信なので、今のままでも発信できるのですか、外から着信する場合、非プラチナバンドの楽天モバイルだと、楽天の回線が外でつながらない場合には着信できない可能性がありました。その場合、恐らく自動的に留守番電話に切り替わり、不在着信の連絡が後から入るので、そこで楽天回線でなくソフトバンク回線のデータ通信を使って、アプリのRakuten Linkを使っての発信は可能でした。逆に言うと楽天の回線のつながりやすさに不安を持っている場合には、私のように楽天以外の回線をスマホで併用することで、いざという時に別回線を使って通話およびデータ通信ができるようにすることが、連絡を逃したくない場合には必要であると言えるでしょう。

今後、プラチナバンドを受信することで、楽天モバイル回線だけで生活圏での使用に耐えられるのなら、通話もデータも楽天モバイルに一本化することも考えられるでしょう。さらに言うと、外でのデータ通信が楽天モバイルに一本化できれば、データ通話無制限で最大3千円で収まることになり、間違いなく最安のモバイルプランに化けるでしょう。

そうなってくると、さらに進めて楽天が進めている通信衛星を使っての山間部などでの利用範囲が広がってくれば、災害やシステム不具合などによる楽天回線が利用不可になった場合のサブ回線としてau回線のpovo2.0との併用だけでも何とかなるのではないか? と思っています。ドコモやソフトバンクについては、果たして今後どのような形になっていくのかはわかりませんが、このまま楽天がサービスを続けていけるような状況に変わると、正直言って私の利用方法では、あえて全てのキャリアを抑える必要性が無くなる可能性すらあります。

逆に、楽天モバイルの契約者が伸びず、サービスから撤退になるようだと、他社のプランは楽天ほど安くはないので、通信コストが上がってしまうだろうと思います。ともあれ、実際にプラチナバンドの電波が出て、都市部などのつながりにくい場所が解消するのかどうかが、今後の楽天モバイルがサービスを続けられるのかの大きな鍵になってくるように思います。しばらくは楽天モバイルは通話用として使い、他にデータ用の回線を併用する形で運用していく予定ですが、状況に変化があればその内容をここでお知らせしつつ、新たなモバイル通信利用のノウハウについても考えていきたいと思っています。

当初、プラチナバンドの電波を出す時期について、早ければ今年末からと言われていましたが、そんなにすぐには使えるようにはならないようで、実際のところ来年から徐々に準備が進められ、総務省では2026年となっていますが、楽天の方ではもう少し早い時期にプラチナバンドでの通信サービスを開始したいような話は出ているようです。最近も、契約者宛にショートメールでエリア情報がその都度流れてきますので、そうした細かなユーザーへのアフターフォローを期待したいと思います。当然、自分の端末で近くの地域の情報というのはあまり多くの人にとってはそこまで利用価値がないので、今後は利用している実感だけでなく、ネットニュースや個人の報告で、大切な都市圏などのつながりやすさはどう変わっていくのか、衛星の電波を捉える技術の進み方とともに徐々に携帯電話の世界も良い方に変わっていくと良いですね。