カテゴリー別アーカイブ: 通信サービス全般ニュース

モバイル通信関連の新たなサービスや新製品が出てきたり、マスコミで話題になった時にはこちらで紹介します。

Appleはスマートスピーカー市場でも王者になれるか?

過去にスマートスピーカーの紹介をする際に、あえて日本発売のアナウンスがないAppleのHomePodについての詳細は説明しなかったのですが、今になってというか気になるニュースが入ってきました。現在GoogleやAmazon、LINEなどが出しているスピーカーはそれほど音楽を聴くのに適しているという程ではなく、あくまで日常的に便利に使える程度の性能でせいぜい2万円弱といった価格設定というものがメインでした。

それに対してAppleのHomePodは、スピーカー単体の性能にもこだわりがあるのが特徴で、7つのツイーターに4インチのサブウーファー、6つのマイクを搭載し、349ドル(約3万9000円)という高めの価格設定ながら、Apple Musicで楽曲やアルバムを楽しんできた人にとっては専用のコンポを買わなくてもHomePodだけあれば、それなりに音を楽しめそうなものになっているという印象です。

Appleのブランドイメージは日本では一番あると言えるでしょうし、Siriを使ってのアシスタントは現在使っている人もいると思いますので、日本語での処理能力にも問題はないでしょう。iPhoneが新しくなるたびに購入するようなファンも多いですし、他社と比べて高いという価格的な問題は既存ユーザーにとっては関係がないと思えるので、問題はいつから日本で販売することになるかということでもあったのですが、当初予定されていた海外での発売時期が2017年12月中ではなく、翌年にまで持ち越しということになってしまったそうです。そうなると日本での販売開始はさらに後になると思われますので、Appleの大好きな人がスマートスピーカーを手にするには、まずは別の陣営のものを手に入れつつ待つか、それとも本命のHomePodまで待つのか、悩んでしまいそうです。

ただ、私のようにどの陣営のスマートスピーカーを購入しようかと迷っている人にとっては、既に販売されているものの中から選ぶようになってしまうわけで、特にApple Musicを含む音楽サービスを今まで使っていない人に別のスマートスピーカーを買われてしまった場合、自分達の音楽関係のシェアを増やせないというAppleにとっては痛恨の結果にもなりかねないわけで、他のスマートスピーカー発売元の、対Appleに対しての力の入れようはさらに激しくなっていくのではないかと思うわけです。

実際にはGoogleの「Google Home」や、LINEの「Clova WAVE」はすでに日本で販売されていますが、Amazonの「Amazon Echo」はまだ販売受付も開始されていません。今後、日本のAmazonで販売や配送が滞ったとしたら、自然と既に販売している方に流れる可能性すらありますし、まだ商品としてのスマートスピーカーの魅力が広く伝わっていない段階でどの製品が売れていくのかというのは、まだ持っていない立場からするとまだ迷いますね。

昨日のニュースでは、「Clova WAVE」において、赤外線リモコンを使っている照明器具において、スピーカーに向かって話すことで点灯および消灯ができる機能が追加されたということがニュースで流れてきたりしているので、テレビと照明のリモコンを探すのもめんどくさいというご家庭では、音楽を聞くのに使わなくてもいいと割り切ればなかなか面白いことになってきているという感じがします。

私がこうしたスマートスピーカーの期待することは、今のところそれ自体が音質のよいスピーカーというよりも、未来の生活として自分達が想像していたことができてしまったり、手が使えなかったり目が見えなかったりしても声で操作でき、家電をも遠隔操作できるマルチなパートナーとしての存在です。特にAppleの技術というのは、私たちにバラ色の未来を感じさせてくれるような製品を出し続けてくれているだけに、現在のiPhoneとの親和性や、全く新しい技術が発信される可能性を秘めています。個人的には選挙のセリフではありませんが、次の次あたりに個人的には検討したい製品になっていってくれればいいなと思っています。


東芝のノートパソコン「Libretto 30」の思い出

東芝の経営問題というのは原子力発電にこだわったことによりそれまで育ててきた様々な種類の製品の歴史をも捨ててしまったかのようで、決して現在の日本の経済が好景気と言われてもにわかには信じられないというのは、このようなメーカーの衰退を目にしているからだとも言えるかも知れません。

そんな中で、私の東芝のイメージとしては家電製品もありますが、やはりノートパソコンの製品の数々で世界を席巻した事です。そんな中、決して世界戦略の中で出てきたわけではない、ほとんど日本国内専用という感じで出てきたのがWindows95の時代のモバイルパソコン「Libretto 30」でした。以下のリンクはPC Watchの当時の発表時の紹介ページです。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/961105/toshiba.htm

私自身、最初にパソコンを購入したのはMacで、デスクトップからノートブックまでしばらくはMac専門に使っていたのですが、いかんせんその大きさと重量はモバイル向きではありませんでした。私がパソコンを使う少し前に出ていたSONYがその設計に携わったと言われる「PowerBook100」くらいの大きさのものはもう市場にはなく、モバイル用と思われるものではDockとセットにして家ではデスクトップ、外では小型ノートとして使うPowerBook Duoシリーズがありました。憧れのマシンではあったものの定価が50万くらいするものもあるほど高価だったので、一時期は本体もACアダプタも今考えると拷問くらい大きいPowerBook150を10万円を切る安値で買えたこともありしばらくは使っていました。

たださすがに重いのでその次に買うものはモバイル運用が簡単なものにしたいと思っていたのですが、次に出たのがPowerBook2400というこれも本体が大きいもので、ここに来てMacでモバイルをやるという野望は私の中でついえてしまいました。実際、ようやくモバイル運用で楽しめるものが出てくるまでというのはiPhoneやiPadの登場まで待たなければならなかったのですから、当時のAppleは実験的にNewtonやeMate300というペン入力の端末を出していたとはいえ、私のパソコン遍歴の中ではなかなな縁がなかったという事しか言えません。

そんな中、旅先に持ち出してホテルの部屋の中で最低限のメールチェックや、当時のパソコン通信の読み書きを行なうためには、2つの方法がありました。本当に最低限の方法として、当時出ていた電子手帳やWindowsの簡易版「Windows CE」搭載機を使って簡易的に見たり書いたりする方法と、当時のWindows側の最新OSであるWindows95入りのノートパソコンを持ち出すことです。

私の場合は上記の理由でMacからWindowsに移りかけていた頃だったので、自宅以外で使うパソコンでもWindows95が使いたいと思っていたので購入したのが東芝の「Libretto 30」だったわけです。付属のポートリプリケーターを接続すれば自宅でも大きなキーボードを繋げたりできましたので、家でも外でも一般的なソフト(アプリ)が使えるということも大きく、しばらくは旅のお伴に「Libretto 30」を持って行くことで、早いうちから自宅でできることが旅先でも全てできるという環境は整っていました。

唯一問題だったのが旅先でのネット接続をどうするかということでしたが、当時のノートパソコンにはPCカードを装着することで様々な周辺機器を利用することができ、モデムをグレーや緑の公衆電話に繋いだり、携帯電話やPHSに接続したりして使うことも可能でした。当時はすでにアップロードされていた文字データをダウンロードするくらいのものでしたから常時接続はしなくても良く、その後PHSが接続スピードは遅いものの月間定額でインターネットつなぎ放題のプランを作ったことで、さらにリブレットのような小型パソコンの活躍の場は増えていきました。

ただ、現在このパソコンを見ると、キーボードは大きさの関係で両手で打つことができないほど小さく、長文を作って送るような時には片手一本で入力しなければならず大変でした。今の考え方ならとてもこんなパソコンを作ることはできないのではないかと思われますが、このシリーズは私のような外出先でWindows95を使いたいと思っている人の支持を受けてヒットしたのでした。

当時の東芝は、まさか海外メーカーに買収されるような事は全く考えられず、世界で一番ノートパソコンを売っているメーカーとして国内向けにこんな変態マシンを出せるほど力があったという事を忘れないためにも今後も覚えておきたいマシンの一つです。東芝のパソコン子会社自体は台湾のASUSとの売却の話がまとまったというニュースがあります。ただ、東芝の方ではこの話を否定するといった話が新たなニュースになるなど、ぎりぎりまでどうなるのかはわからないものの、そんな事がニュースになってしまう状況は、過去に東芝のノートパソコンを好んで使っていた身からすると、一抹の寂しさを感じざるを得ません。


NHKが受信料を下げないのは「ネット配信のため」もあるのか

このブログでは、実際に自宅を離れてモバイルのネットが頼りになるようなケースを考えつつ、従来のワンセグが使えないような場所でもテレビが見られる可能性のある、テレビ放送の常時同時ネット配信についての流れについて、何か新しい情報があれば書くようにしています。

先日、NHKが具体的な年度まで目標にして地上波と同じ放送をネットでも流すという方針に対し、民放のトップが反対を打ち出したところまで紹介したと思います。今回は、そうした流れでいくとネット配信の実現は遠のいたのかと思ったところ、思わぬところからネット配信についての話がニュースになっていました。

NHKの受信料を下げるという話が最近あり、今後のなり行きを期待していた方も少なくないと思いますが、昨日のニュースによると2018~20年度の次期経営計画案とともに受信料の値下げについて議論している中で、受信料は値下げしない方向で調整に入ったということが毎日新聞の取材でニュースになっていました。

民放からの意見はあるものの、NHKは将来的にはあくまでネット同時配信は行なう予定のようで、ネット配信のための初期投資(常時で同時配信するためには回線のバックボーンなどがしっかりしていないと集中するアクセスに対応できないためと思われます)に約50億円、運用に年約50億円などを見込み、さらに18年末に実用放送を開始する超高精細映像4K・8Kなどに多額の経費がかかるということで、受信料はそのままでという方向らしいです。

個人的にはネット常時同時配信というのはあれば有難いという立場ですが、もし上記のような投資をネット配信を開始することになると民放もそれぞれしなければならないなら、さすがに民放各社の中には離脱するところも出てくるかも知れませんし、もしかしたらNHKしか同時配信をしないようになってしまうかも知れません。さらに、NHKが常時同時配信を実際に開始すると、現在日本で一番普及しているiPhoneを使っているだけで(iPhoneにはワンセグチューナーは入っていません)テレビは持っていない人からも受信料を取る根拠になるわけで、NHKがどうしてもネット常時同時配信をやりたいと意気込む理由もわかります。

元来、公共放送の使命とは何かということを考えると、常時同時ネット配信というインフラの整備は当然必要だと考える方もいるかも知れませんが、ネット接続であるからこその不確定要素というものもあります。それが長期にわたる電力供給ができない場合などの災害時に使えないという問題です。

そう言った意味では、前回紹介した新ラジオシステムの「i-dio」は地域ごとにそれぞれ違う細かな情報を配信することも可能で、送信設備さえ無事で専用端末が電池でも動けば停電とは関係なく情報の入手が可能です。そう考えると「i-dio」が生き残る道の一つには、そうした非常時の利用を前提としたところもあると思いますが、災害時の地上波テレビのネット配信については、送信設備だけでなく、ネットを使いたい場所の近くにある中継局も止まることなく動いてなければならず、その点は電波による直接受信と比べると劣り、災害用としては使えない場合の方が多くなるのではないかとも思えます。

そう考えると、普段の生活の中で地上波テレビの常時同時ネット配信を使うというケースは、iPhoneのような元々チューナーが付いていないスマホを除けば、ワンセグがどうしても映らない野外でテレビを見たい場合でもないと使わない人も多いのではないでしょうか。そこまでしてテレビは見なくてもいいと思う人もいるでしょうし、低速通信ではスムーズに見えなければ、あえて高速クーポンを使ってまで見る人というのはよほど特殊な場合であると言わなけれはなりません。

現状でも車に設置するアンテナを付けるなどしてワンセグをそのまま使うか、さらにBSを直接受信する設備を付けることで、どうしても車の中でテレビを見たいというニーズには対応できます。さらに、自宅の上り回線が高速の光回線を使っていれば、自宅のテレビをネット経由で外でも見られる方法についても確立されているので、自宅にそうした機材を用意してモバイルでも高速回線が使えれば(私の使っているセットでは低速ではさすがに快適にはテレビ視聴は無理でした)、ネット経由でBSCSを含めたテレビ放送をネット同時配信の仕組みを自前の装置のみで利用することも可能です。

まあ、NHKは初期投資に50億円も掛けるのですから低速の128kbps(大手キャリアの低速に制限された場合の速度)でも十分に鮮明な画像でネット経由のテレビを楽しめるように準備するのでしょうが、まずはコアな旅行者以外にどのくらいのスマホユーザーが地上波常時同時ネット中継を望んでいるのかをまずは調査した方がいいような気もするのです。私自身は衛星放送を含め受信料はきちんと収めていますので、できればBSまでネットでの常時同時配信をやってほしいと思いますが、個人の希望と契約者全体の意向とは違なることもあるわけですから、NHKには実勢を的確に判断して、多くの契約者のためになるような方向へ進んで行って欲しいと思います。


Amazon Music Unlimitedは契約者を伸ばせるか

アマゾンのプライム会員向けに提供されている音楽聴き放題サービスと言えば「Prime Music」がありますが、今回新しく更なる音楽サービスが開始される運びとなりました。それが「Amazon Music Unlimited」です。

このサービスは4,000万曲以上が聴き放題で、通常の価格は個人プランが月額980円(税抜価格 以下の表示も同じ)で、プライム会員なら月額780円で利用できるということですが、年払いにすると年額7,800円で2ヶ月分割引になります。さらにAmazonが満を持して発売するスマートスピーカー「Echo」のユーザーは月額380円で利用可能とのこと(ただしサービスが使えるのは「Echo」で利用するだけで他の端末では利用できません)。

また、複数の端末で同時に使えるように、6ユーザーまで違う端末で使い分けができるファミリープランは一般でもプライム会員でも月額1,480円ですが、プライム会員の場合は年払にすると2ヶ月お得な年額14,800円という支払いコースが用意されています。こうした音楽サービスの間で一般とプライム会員との間で差を付けるというのは、今後のアマゾンのサービスの二極化と捉えれば理解することができるでしょう。

先日から開始された同じAmazonプライム会員向けのサービスとして、電子書籍のKindleが無料で読めるというKindle Prime Readingというものがあるのですが、月額980円で利用できるKindle Unlimitedという有料サービスと比べると読める本の数も同時に端末に保存できる数も極端に少なく、プライム会員向けのおまけのような感じになっています。恐らく、今後「Amazon Prime Music」も同じような道の歩むのかどうかわかりませんが、今まで無料で聴き放題だった曲が期間によって聴けなくなっていたりしていて、そんな状況に不満を感じている人を取り込もうとしていると考えることもできるかも知れません。

私自身は現状では100万曲以上追加料金なしで聴けるという「Amazon Prime Music」というのは実のところ決まった聴きたいアルバムがある時には使うこともありますが、適当に好きなアーティストや好きなジャンルの曲を流したいと思った時には、別の音楽サービスであるSpotifyの無料会員の利用範囲でランダム再生としばしばSpotifyのお知らせが入る状況の中で聴き続けるような形を取っています。特に、長時間のドライブでも続けて流れてくれるので、途中で操作をすることなく聴けるのが気に入っているのですが、これも最新の曲にこだわらずにかなりゆるい条件で音楽を聴くぐらいでとどめているからに相違ありません。

私の場合は聴くジャンルがなかなか大手の音楽聴き放題サービスでも扱っていないというのが正直なところなのですが、他の音楽サービスがのきなみ月額980円のところ、780円と少し安く利用できるということだけでもメリットはあるわけですから(年払にすればさらに安くなります)、あとはその4,000万曲の中に自分が好きなアーティストの曲が全て網羅されているかどうかを無料の30日体験で確かめてみるのがいいだろうと思います。

ちなみに、現状の「Amazon Prime Music」で特定の楽曲を検索したところ、曲名でヒットしたのが同曲の「オルゴール演奏」のみだったという憂き目に遭った方は(^^;)、一度どんなものか試してみる価値はあるかも知れません。そして、もう一つ問題なのは他社の音楽サービスを使っている人が乗り換えてくるのかどうかというのも気になります。有料サービスを魅力的なものにするためにはアマゾンプライム自体の魅力を上げることも必要だと思うのですが、最近ではプライムビデオでしか見られない番組のコマーシャルを地上波TVで流したりして、それなりの効果は挙げているようです。

恐らくプライムビデオの特典はそれなりに付ける中で、他のサービスを有料サービスと差別化していくのが、最もてっとり早く利益を挙げるための手法になるかも知れませんが、逆にAmazonが唯一のAV関連、そして電子書籍関連サービスの提供者になっていく流れになるとまた状況は変わってくるでしょう。今こそそうしたサービスを利用するユーザーは、単に安いからという理由だけでなく、扱っている楽曲の内容で選ぶなどのこだわりを求める中でどの音楽聴き放題サービスを選ぶのかということになるかと思います。

そんな中、少し気になるのが最初に少し紹介したAIを使ったスピーカー「Echo」を使ったプランです。人間というのは横着になるもので、今まではスマホのアプリから音楽聴き放題サービスのアプリを選んで、お気に入りのアルバムやアーティスト、あとはプレイリストを使って音楽を聴いていますが、最初からAIスピーカーで音楽を聴くようなライフスタイルを目指すなら、月380円のプランでスピーカーに話し掛けながら今自分が聴きたい曲をスムーズに聴くためにこのプランが今後売れていく可能性は確かにあるでしょう。スピーカー自体は持ち運び自由なため、たとえ「Echo」でしか使えなくても慣れてしまえばもうパソコンやスマホから音楽を聴くのではなく、直接スピーカーに指示して音楽を聴く時代に入るのかなとも思います。「Echo」の購入を検討している方は、とりあえずどこまでAmazon Music Unlimitedが使えるのかということを先に知っておいてもいいかも知れませんね。


日本版GPS衛星みちびき4号打上成功でどう変わるか

昨日、種子島宇宙センターから打ち上げられた日本国内でGPSと一緒に利用できる日本版GPS衛星「みちびき4号機」の打ち上げが成功したと発表されました。実際に運用されるのは表題の通り来年の4月からということになるのですが、これによって日本が上げている日本版GPS衛星の数が増えるため、日本国内での利用が更に便利になることが予想されています。

そもそも、インターネットの仕組み自体と同じく、GPSというものも本来は米国の軍事用に使われているものを民間でも利用できるようになっていますが、軍事用途ということで一つ問題がありました。というのも、技術的には十分自分のいる位置を正確に表示することができるはずなのですが、実際に米国のGPS衛星だけを利用して表示できる現在位置というのは数メートルずれて表示されるようになっています。

これは、世界的に使われる場合、米国がいつ敵対するかも知れない相手国にも同じように正確な情報を提供することを避けるためなので、軍事利用のおこぼれを使わせてもらっている日本としてもその事自体に文句は言えません。現在はスマホをカーナビに使う人や、歩きナビにも使っていたりする方もいることもあり、日本政府は独自の日本版GPS衛星の打ち合げを継続して行なっており、今回の「みちびき4号機」の打ち上げなどによって、2018年度からの日本版GPS衛星の数は1機から4機に増えることになります(常用は3機の予定)。

一般的に、安定した高精度測位のためには最低でも8個の衛星を端末の方で捕捉する必要があるということです。今まではきちんと測位をするためには米国のGPSを最低7個使い、日本版GPSは1機のみの運用だったため、何かのトラブルが起こると全て米国のGPSに依存することになってしまいます。そうなった場合、急に位置情報受信の精度が落ちる可能性をはらんだ状態で使っているのですが、日本版GPSの数が増える2018年度からは日本版GPS衛星を多く捕捉することで、スマホのような端末でも常に正確な位置を表示することができるようになることが期待されています。

さらに、正確な位置情報を測定することは今後の交通インフラにとっても重要になっていくことが予想されています。政府では2023年度までにさらに衛星の数を増やし、7機体制で回し常時5機にまで増やす計画になっているとのことです。最終的には米国のGPSに頼らなくても済むように日本版GPSの整備を行なっていくことは、マスコミではほとんどその重要性については報道されませんが、大変大事な事だと思います。

昨日から始まった衆議院選挙の結果によってこれらの方策はどこが政権を取っても変わらないと信じたいですが、この計画の通りに日本版GPS衛星が整備されていくことになると、夢の自動運転の車が実用になった場合、誤動作を心配することなく正確に日本国内をどこでも走るために必要不可決な技術になるでしょう。

私を含め、多くの日本に住んで日本国内のインフラを使っている方は、全てが日本国内のコントロールのもとにあると思って様々なものを使っているケースがほとんどだと思います。しかし、現状では米国からGPSの信号をストップされた場合、かなりの混乱に見舞われる可能性は十分に考えられます。電気・ガス・水道のように、日常生活で不可決なインフラの中にはGPSの情報もあるわけですので、まずは来年度からの日本版GPSの本格運用に期待したいところです。


アマゾンプライム会員の新特典「Prime Reading」

今回の内容については単に喜んでいていいのかという話も出てくるような、日本の出版業界に対する影響が直接出てくるような状況をはらんでいるような気もします。今回アマゾンが年会費を支払っているプライム会員向けの新特典として出してきた「Prime Reading」サービスがそれですが、規模こそ大きくはないですがそれほど注目が集まるサービスだと思うので、ここでその概要と今後への影響について考えてみたいと思っています。

まず、「Prime Reading」サービスとはどういうものかというと、アマゾンで販売される電子書籍を読むことのできるKindleアプリおよび専用端末を使い、アマゾンのプライム会員なら誰でも「Prime Reading」対象の書籍や雑誌を一定の期間無料(実際には会費の出費があるので追加課金なしという意味合い)で制限なく読めるというサービスです。プライム会員の会費は年間3,900円、月間400円(2017年10月現在)で、今まではビデオや音楽についてプライムサービスに加入している人向けに無料で楽しむことのできる作品が多数存在していて、中にはこの特典を目当てにプライム会員に加入している方も少なくないと思われます。

今回、膨大な数の電子書籍の全てではないものの、無料で読める本が一定の数出てきたことで、今まであまり電子書籍に興味がなかったプライム会員ユーザーがごっそりこのサービスを利用すると思うので、アマゾンが電子書籍販売の面でも一人勝ちをするのではないかという見方もあります。他の電子書籍陣営にとってはただただこうしたシステムが脅威なわけで、他の電子書籍サービスが先細りになってしまう可能性も出てきたと言わざるを得ません。

アマゾンの発表では、「Prime Reading」対象の書籍は数百冊と紹介されているので決して多くはありませんが、期間によって内容が変わり、本や漫画以外にも雑誌も複数の種類があるということを考えるとかなり実用的なメニューになっている可能性もあります。ちなみに、無料のサービスということもあり同時にダウンロードできる本の数は10冊までとなっており、読み終えたものについては返却処理が必要になります。返却することでまた改めて利用が可能になるという方式で、規模の小さい地方の図書館のようなものという風にも考えることができます。また、利用には専用端末でなくてもiPad、AndroidタブレットにKindleアプリを入れれば利用可能です。

私自身はすでにアマゾンのプライム会員になっているので利用が可能なのですが、ニュースが出た当初は本の内容をダウンロードしようと思ったらエラーが出て先に進めなくなるような事もあって、かなり多くの同じ事を考えているユーザーが押し寄せたことが想像できました。そんな騒動も落ち着いたようで、現在はしっかり対象の本をダウンロードすることができ、音声やビデオとは違って周辺に迷惑を掛けることなくタブレットを文庫本のように使って読む本の幅が広がったというのは有難いことです。

恐らくアマゾンとしては有料でKindleストアから購入してもらえる本を増やしたいということなのかも知れませんが、時間つぶしに読みたいくらいなら無料の本や雑誌だけでも十分に使えるようになると思います。

そういった感じでアマゾンプライム会員が楽しめるエンタメ系のサービスはビデオ・オン・デマンド、音楽、本の全てを網羅するようになったわけですが、深く全てを網羅するには当然足りず、必要に応じて電子書籍を有料で購入する必要があり、無料サービスはその呼び水となるものにしたいとアマゾンは狙っているでしょう。となると、無料とされたものとそうでないものと分けられた基準は何なのかということが気にかかります。ただ、今後もプライム会員を増やす手段として使うなら目玉商品が必要になるわけで、アマゾンが今後どれだけ魅力的な本や雑誌を無料で提供し続けられるかが、アマゾンが電子書籍市場で勝ち抜くためには必要になってくるのではないかと思います。

しかし、過去にアマゾンが定額料金による読み放題サービス「Kindle Unlimited」を実施した時にも、当初はかなり日本の出版業界から反発が出たことも確かで、このサービスでもアマゾンの思い通りの無料本を提供し続けられるかどうかは現時点ではわかりません。

ビデオ・音楽に加えて本も読めるからラッキーという感じでとにかくアマゾンが提供する無料本だけ読むという方なら今のサービス内容でも問題ないでしょうが、何が無料本になるのかならないのかという事が気になるような方は、しばらくはこのサービスが行き着く先を確認し、出版業界の対応が落ち着いてからプライム会員になるかならないかを決める方が後悔することは少なくなると思われます。もちろん、送料無料・お急ぎ便の利用が可能な他の特典もありますので、総合的に判断することが求められるでしょう。

ともあれ、始まったばかりのサービスですから、個人的には普段購入することのないジャンルの読書にチャレンジしてみようかと思います。なかなか読書習慣がない方や、地理的に本屋になかなか行けない方が本を読む習慣を付けるために利用する場合は便利な気もしますが、よく電子書籍を読まれている方が使えるかというのは良くも悪くも無料書籍の品揃えによるところが大だと言えるでしょう。

アマゾンには他にも30日間和書12万冊,洋書120万冊が読み放題での「Kindle Unlimited」が月額980円(税込)の有料サービスとして行なわれていますので、無料サービスだけでは足りないと思わせて、こちらのサービスへの移行を促す目的もあるのかも知れません。そうは言っても料金の部分でいったんプライム会員になってしまえば一定の数の本を読むためのコストは掛けずにそれなりに本が読めるサービスの開始というのは、正直言って有難いと思う人が多いでしょう。そうなると前述の通りかなり国内の電子書籍サービスにとっては脅威となることだけは間違いないので、専用端末ある他社の電子書籍サービスの動向も見ながら、利用できるものは有難く利用させていただくくらいに考えておいた方がいいのかなとも思います。

車や電車で旅行に行かれる際は、出掛ける前に「Prime Reading」の内容を確認してみて、面白そうな本があったら旅に持っていくタブレットなどにあらかじめダウンロードした上で持って行くのもいいかも知れません。LTEで一気に本の内容をダウンロードするのはきつい場面もあるかと思いますので、常に気にかかっている本を端末に入れておくことでオフラインでも読めるようになるので便利です。このようにいつでも読めるように用意しておくと、旅の途中で天候などの影響で交通機関や道路が利用できなくなり、急に足止めをくったような場合の時間つぶしとしても便利です。折角の特典なので、あくまで個人的には今後は十分に活用させていただきたいと思っています。


楽天がfreetelのMVNO事業のみを買収しどう変わっていくか

今後に向けて格安SIMの淘汰が始まるのかと思わせるようなニュースに、関心を持つ方も多いのではないと思います。楽天は格安SIMの「楽天モバイル」を展開していますが、2017年11月1日にfreetel(フリーテル)のMVNO部門を買収することを発表しました。ただし、freetelのもう一つの顔である端末の製造に関しては譲渡せず、今後はfreetelは端末メーカーとして新たなスマホの開発を主に行なっていくのだとか。

楽天モバイルの方は今回の買収によって業界第三位のMVNOとなるとのことで、業界の最大手を目指しているのかどうかはわかりませんが、MVNOの大きな勢力として今後も拡大を狙っていくような意欲の見える今回の買収劇です。

格安SIMの勢力図についてそれほどご存じない方からすると、そもそもfreetelの格安データ通信とは一体どのようなものかということも詳しくは知らないという方もいるかも知れません。このようなニュースが出てくると「次はどこが淘汰される?」と思う方も少なくないと思いますので、まずは買収されるfreetelとはどんなMVNOであったのかについて紹介してみようと思います。

まず、freetelの料金には2種類の高速データ通信を利用するためのプランがあり、「使った分だけ安心プラン」は毎月利用する高速クーポンの消費量によって請求金額が代わってくるプランで、データ通信のみ(SMSオプションなし)の場合、月間100MBまでで高速クーポンを使わずに低速に切り替えて使っていれば月額299円(税別価格 以下の表記も同様)に通信費を維持しながら利用することもできます。もっとも、100MBという高速クーポンは意識していなくても使い切ってしまう量なので、あくまでも最安値で通信費を維持したい場合は、最初から高速通信を諦めて低速オンリーで使う覚悟がいります。

そうした事がわからないで、月299円からという表記を見て、よく内容を見ないで普通に使ってしまった場合、月額は使った高速クーポンによって請求額が決まり、10GB未満で2,480円/月、それ以上の設定がない最大のクーポン消費量20GBの場合は4,870円/月までかかってしまいます(20GBを越えた場合は低速に制限されます)。

また、そうして知らないうちに多額の請求が来てびっくりしないように、最初から上限の高速クーポンを決めることのできる「定額プラン」もあります。月1GBでデータ通信のみ(SMSオプションなし)の場合には月額490円で選べる月間の高速クーポンは最大50GB/月まであり、その場合の月額は11,800円になっています。ただしこうしたプランは他社も行なっていてそう目新しさはありません。あくまで「使った分だけ安心プラン」では不満がある人が、他社へ流出するのを防ぐプランではないかと思われます。

freetelが出てきたとき注目されたのは、前述の通り使い出す時に高速クーポンを利用しない設定にして、月額をできるだけ安くデータ通信のみなら299円で使えるということだったのですが、私が契約した時には低速だと最大200kbpsに近いスピードが出ることはなく、やはり価格に見合ったくらいのクオリティかと思いつつ、ほぼ同じ月額の298円で別のMVNOに鞍替えしました。

それが現在も使っているロケットモバイルの低速専用の「神プラン」で、こちらの方はOCN モバイル ONEの低速ほどのクオリティはないものの、カーナビや音楽をストリーミング方式で聞き流すくらいの実力を持ったデータ通信のクオリティを持っています。

そうなると、なかなか現状でfreetelは他社と違うプランやクオリティを誇ることが難しくなると思うので、そういう事情もあってMVNO事業を売却したのではないかと個人的には思っているのですが。

格安SIMの存在意義というものを考える時、まずは大手キャリアよりも安いことはもちろんなのですが、止めたい時に2年の契約が義務付けられることがない(音声通話SIMの場合にはほとんどのMVNOには12ヶ月の解約したときに解約金がかかる場合があります)という気軽さがあるのですが、ユーザーのニーズが多様化する中、安くても品質が悪かったりすると他社に契約が移ってしまう可能性があるので、今後も押さえておきたいポイントというものがあります。

・音声通話の品質、利用方法に応じたプラン
・低速での高品質化、利用パケットの無制限化
・特定のアプリ、サービス使用で高速クーポンの減らないカウントフリーオプション
・契約とセットで端末のアウトレット価格での提供
・ヘビーユーザーも利用に耐えうる高速クーポン容量
・公衆無線LANサービスの無償提供
・高速でない中速での無制限化

今具体的に思い付くままに、MVNO各社で提供をしている利用者のニーズに合えば使えそうな特徴を並べてみました。楽天モバイルについては、通話関連は最初にサービスを始めたこともあって品質も良く、通話無制限のオプションも用意されていたり、他のMVNOよりもアウトレットでは端末が相当安く買えるというめりっとがありますが、それだけでは今後の競争で必ずしも順調に契約者数を伸ばすことができるかは疑問です。

今回の買収劇によって、ここで紹介されていないような新しいプランやオプションを出してくることによって、業界の勢力図も変わってくるのではないでしょうか。他社の動向も見ながら、今後のMVNOの発展とユーザーの利便性の向上をお願いしたいと思います。

freetel

楽天モバイル


「eSIM」プラットフォームの可能性

元々は携帯電話に入れることで通信全般が行なわれる「SIMカード」の概念が大きく変わる可能性が出てきました。カードの入れ替えなしでも多くの対応製品が使えるようになるかも知れない「eSIM」プラットフォームに対応した製品が今後出てくることにより、モバイルの状況もさらに変わる可能性があります。

今回そうした仕組みを初めて採用したのがAppleの出す腕時計型端末の「Apple Watch3」で、この端末はさすがに小さすぎてnanoSIMであっても挿入するスロットはありません(作れなかった?)。しかし、本体にLTE通信のできるユニットを内蔵していて、通信は可能になっています。

そこで考えられたのが、物理的にSIMカードを端末に入れなくても、電話番号や契約者に関する情報を汎用のユニットに書き込んで、書き込まれた内容を基にして通信サービスを行なえるようにしたのが「SIM」の前に「e」の付いた「eSIM」というわけです。この仕組みではリモート操作で端末にアクセスすることにより、事業者間の入れ替えも可能になるので、物理的なSIMカードの交換作業が必要なくなります。実際には、事業者との契約情報についてはダウンロードして入れ替えが可能になるようです。

ただ、今のApple Watch3では回線自体は大手キャリアのものを使っていてもMVNOでこの機能をApple Watch3では利用できず、同じ経営母体であるソフトバンクモバイルとY!mobileとの間でも互換性はない状況のようです。MVNOの格安SIMを使っている方が「eSIM」を使えるようになるには、様々なハードルがあるようなのですが、将来的にこうした概念が形になり、SIMカードなしでも通信ができる製品が出てきたということで、様々な新製品の可能性が考えられてくるでしょう。

利用する側でも端末のみで複数の業者との使い分けや海外旅行の際に本体を通してのデータ切替のみで海外利用に特化した通信サービスに切り替え可能になれば、いちいち本体からSIMを取り出して交換する手間が省けます。SIMの交換作業というのは案外デリケートなもので、入れ替える直前にSIMカードを落として見付からなくなってしまうような事もなくなりますし、入れようとしたSIMカードが入らないので強引に入れようとしてスマホ本体を壊してしまうようなリスクを回避することができるようになるでしょう。

さらにeSIM化が進むと、今まで頻繁に事業者の切り替えで生じていたSIMカードの大きさ変更のためのコストや、新規契約の際のSIMカード発行手数料も生じなくなり、ユーザーにとってはコスト面の有利さが生じます。さらに、スマホだけでなくタブレット端末やノートパソコンにLTEユニットを組み込む事についても、SIMスロットを付ける必要がなくなるので、低コストで本体のみで通信可能な端末が作ることができるようになるので、全世界で端末を売りたいメーカーにとってもメリットが出てくるのではないかと思います。

eSIMが今後当り前になるかは対応している機器がどれくらい出てくるのかがカギですが、まだ現役で3Gガラケーも使われている現在、全てのSIMカードがeSIMに置き換わるということはないでしょう。また、「0SIM」のように、SIMさえ持っていれば、対応するSIMスロットのある端末ではどれでも同じく安くデータ通信が使えるようなメリットは残りますので、今後は新規の製品が多く採用しているnanoSIM用のスロットがある端末を中心に、スマホやタブレットの中古を購入する場合に考えて行った方がいいだろうと思います。

今のところ、eSIM化の流れの中で困ってしまう事があるとすれば、私の加入しているNTTdocomoの場合、ドコモの出している端末を使う場合に、自社の出しているSIMカード以外で本体のアップデートを行なうことができない事に関しての不安です。現在はSIMの差し替えを行なうことで、アップデートする時だけSIMをドコモのものに入れ替え、それ以外は安いMVNOのSIMを入れて使うこともできています。そうした物理的な差し替えの可能な場合、本人の契約でなくても友人の使っているSIMを借りてアップデートだけをやらせてもらえますが、eSIMに置き換わってしまった場合、他人の契約したeSIMのデータを入れ替えて使えるのか使えないのか現時点ではわかりませんし、その前に面倒くさいからと作業自体を友人から断わられてしまう可能性の方が大きく、今までのようにMVNO利用者が大手キャリアの中古白ロム端末を使うハードルが上がるかも知れません。

もっとも、eSIMの方が普通になったら大手キャリアが3社で内容が同じの端末を売る必要もなくなるわけで、大手キャリアの契約形態にも端末は外部からSIMフリーの端末を購入するコースなるものが出てくるかも知れませんし、SIMロックで完全に制約の外れた端末になるように現在のような状況が変更がされる可能性もあります。

まだまだわからない事が多いeSIMではありますが、まずは対応する機器が出てきたらいやおうなしに対応しなければならないというのは、今まで「標準SIM」→「microSIM」→「nanoSIM」という風に出てきた大きさのSIMスロットを持つ端末が出てきた際のように、MVNOでも大手キャリアのようなサービスと同様の事ができるかどうかというのが鍵になるでしょう。すぐに対応する必要はないかとは思いますが、今後の事も考えつつSIMカードを必要としない「eSIM」というものがあるということを知り、今後の状況の変化に備えるのがいいのではないかと思います。


文字のやり取りによる誤解解消のためにも通話定額は必要では?

スマホを使ってLINEで友人との連絡だけでなく仕事の打ち合わせまでやってしまうという状況は国内では普通になってきているところもありますが、その弊害というものも明らかになってきています。

テレビを見ていたらそうした内容を取り扱ったニュースがあったので興味深く見ました。一つの例として挙がっていたのは、社員旅行のとりまとめをやっていた方が旅行代理店の方とLINEで打合せをしていた際、オプショナルツアーの提案について一言「結構です」と送って断わったつもりが、先方はこの「結構」を「○」の意味で捉え、最終的に上がってきた旅行費用の見積りが500万円ばかり増えてしまったということでトラブルになったことが紹介されていました。

この場合は、常識で考えると「結構です」という言葉は「✕」の意味で書いたとわかりそうなものですが、「結構です(^^)」と顔文字付きで書いてしまっていたとしたら、相手側も「○」の意味として取ってしまう可能性が出てきます。もし今後そうした大事な打ち合わせをLINEのみで完結させたい場合は、「結構です」ではなく、「オプショナルツアーは付けなくて結構です」というように前後の流れで付ける意志はないことを示すか、「オプショナルツアーはいりません」とストレートに書くようにしないと誤解からトラブルになることは今後も出てくるのではないでしょうか。

もう一つ、SNSを使ったコミュニケーションの功罪として挙がっていたのは、自分の意志をストレートにぶつけるような発言を個人の間で行なったケースです。これは一つの大きな事件が一般の人の行動にも関わっていると思えるのですが、とあるバンドのメンバーとテレビのバラエティ番組で人気だった女性タレントのLINEでのやり取りが、スクリーンショットを撮られた形で外に流出したことで、当人同士がいくら言い訳をしてもしっかりとした事実としてLINEのやり取りの証拠が残り、彼らの立場が窮地に追い込まれてしまった事がありました。これと同じようなことにならないように、一部の人たちが恐れているというのです。

上記の例において、あくまでLINEは補助的に使い、「○時に電話する」とか「その日は○○で会いましょう」ぐらいの連絡に止めておけば、極めて具体的な対象についての悪態などまで世間にさらされることはなく、謝罪会見の後で大人しくしていれば済んでしまったかも知れません。これは芸能人でなく一般人でも同じで、自分や相手の赤裸々な意志の表明を画面に残してしまうわけですから、相手の告白を快く思っていない人が友人にプライベートな私信を見せびらかし、あろうことかスクリーンショットを共有するような可能性もあります。そうなったら告白した方はたまったものではありません。

もちろん相思相愛の場合でも、不倫の場合にはお互いのパートナーが証拠として画面を押さえ、保管しておくようなケースもあるでしょう。LINEによるコミュニケーションは便利なのですが、永遠に残ることの不都合ということもあるので、現在は電話や直接会って意志を伝えることを選ぶケースも出てきているのだそうです。

そういう意味からすると、現在多くのMVNOが行なっている10分以内の通話がオプション料金を払えば定額になるプランというのは、やはり付けておいた方がいいだろうということになります。

私個人としては、仕事の打合せなどでどうしても10分を越えてしまう電話が多かったり、古くて遠方にいる友人と話す時にはあれもこれも話している間に、ついつい長電話になってしまうことが多いので時間無制限の通話定額を利用しています。ただ若い世代で通話する相手とほとんどLINEの友だち登録をしているのなら、話が長くなりそうだなと思ったらLINE電話に誘導すれば通話料もかかりませんし、そこまで親しくない友人との会話なら10分あれば少なくとも自分の言いたいことは伝えられと思われます。

そうなると、安くてさらに通話も料金を気にしないでできるということで、LINEと普通の会話で伝えることを分けようと思っている場合には大手キャリアから卒業しMVNOの取り扱っている「データ通信」+「10分以内通話定額」の組み合わせにしておけば間違いないということは言えると思います。

もっとも電話の内容を録音したり、実際に会って話している時でもICレコーダーやスマホの録音機能を使ってその内容を録音し、広く友人たちと共有するような人もいるのかも知れませんが、よほどひどい事を相手に言ってしまったならまずいですが、普通のプライベートでの会話を録音して公にするということが逆に相手の負い目になったりすることもありますので、そこまで気にすることではないと思います。

大事なのは、たとえそれが全世界に公開しないダイレクトメッセージであっても、相手の端末上に表示された後も残す気があればずっと残ってしまうことまで考えた上で書くか、大事な事を話したり打ち合わせする場合は相手の反応も即座にわかる状態でコミュニケーションのできる電話が実際に会うことを選択することです。

電話をいきなり掛けるのは悪いと思われるなら、LINEのメッセージで「いつなら電話して大丈夫ですか?」というようなメッセージを送って相手の反応を待てばいいでしょう。今後もこうした文字のやり取りによるすれ違いの事例は減ることはないと思いますので、思いあたる事のある方は、ぜひ参考にしてみて下さい。


OCN モバイル ONE の新しい通話オプションで「ほぼフルかけ放題」

2017年9月1日から「OCN モバイル ONE」の音声通話SIMを契約している方へのオプションとして、新しいものが出てきました。今までの通話オプションというのはMVNOの出しているプランの中では一回の通話について1分・3分・5分・10分以内の通話に限ってオプション料金の範囲内で利用が可能なものでしたが、最大の10分以内の通話が定額なオプションでも不満に思う使い方をされている方は存在されると思います。

というのも、友人や恋人、家族との会話というのは、話しているうちにあっという間に時間が過ぎてしまうものですし、こちらから掛けた場合はなかなか自分から切ることができないと思っている方も少なくないのではないでしょうか。

ちなみに、大手3大キャリアでなくても時間無制限の「かけ放題」を提供しているMVNOは既にあって、楽天モバイルが提供しています。ただ、その月額は2,380円(税抜価格 以下の表記でも同様)と決して安くはありません。データ通信と通話を2台に分け、通話定額をケータイで行なっている場合、ケータイ専用の24時間かけ放題の金額は月額2,200円となるので、一台にまとめるよりも毎月の通信料だけで見ると二台に分けた方が安くなるという状況になっていました。

それが、今回OCN モバイル ONEが出してきた「トップ3かけ放題」(月額850円)を利用した場合、「OCNでんわ」経由で当月中に掛けた電話番号の中から通話料が高かった電話番号の「トップ3」の金額をまるまる割引くというものです。ちなみに、第4位以下の通話料については30秒10円で通話料が別途請求されます。

ですから、友人や恋人、親族に連絡する場合には一名につき一つの電話番号に統一しておかないと、同じ人に電話するのにトップ3のうち2つを使ってしまうことにもなりかねませんので注意して下さい。

そうして、毎月の通話料がオプションの850円を加えていくらになるかで、このままの契約でいいのか、さらなるオプションの付いたパターンにするかを決めるようにするといいでしょう。というのもOCN モバイル ONEでは「トップ3かけ放題」に第4位以下の電話番号への通話料について10分以内なら定額料しかかからないようにできる「かけ放題ダブル」が付けられます。この場合の料金は月額1,300円ですが、2017年11月末までは1,000円というキャンペーン価格で利用ができるようです。

ここでは、あえてキャンペーンのない通常価格で考えますが、「トップ3かけ放題」のみを付けていろいろ通話した場合、4位以下への番号の通話料だけで1,300円-850円の450円以上かかっているなら、「かけ放題ダブル」にする方が安上りになる可能性があります。

ただし、4位以下の番号にも10分以上の通話が当り前だという方にとっては今回紹介したプランに加入するより、24時間通話定額のプランを検討した方が相手も時間も気にせずに掛けることができる分、おすすめになるかと思います。

ただ、友人へはLINEの無料通話を使い、LINEアプリを使えない人にも掛けたいような場合であれば、トップ3の電話番号だけでも十分に長電話をする相手はカバーできる可能性があります。特にOCN モバイル ONEの低速は十分に安定しているので、LINE電話の音声のみであればほとんど問題なく時間を気にせずに話すこともできると思いますので、こうしたデータ通信も利用しつつ普通の電話しか持たない人ともじっくり話したいと思っている方には十分選択肢の一つにはなるでしょう。

ただ、すでに24時間かけ放題のプランを出している楽天モバイルをはじめとして独自のプレフィックス電話を使って通話定額のサービスをしているMVNOが今後どう出てくるのかということは気になります。時間制限の通話定額というのは時間無制限が出てきたことで先が見えてきましたが、今回紹介した単純な時間による定額ではない通話オプションというものがこれからもっと出てくるかも知れない中で、将来にわたって何が主流になっていくのか、それは大手キャリアも含めた競争になっていく可能性があります。OCNが通話においてはかなり頑張って業界の流れを引っ張って来ている中、老舗のIIJmioは新たなサービスを打ち出してくるのか、はたまたmineoはどうなのかという興味もあります。

私個人としては毎月10分以上話す相手が4つ以上はどうしてもあるので、ドコモの24時間カケホーダイに入っていますが、2年後の更新月が来た時には、心からMVNOに移った方が良いと思える通話プランが出ているかどうかというのは割と大きな関心事なので、通話を主にスマホを使いたいと思っている方へのMVNOの動きについても注意深く見ていきたいと思っています。

OCN モバイル ONE