通信サービス全般ニュース」カテゴリーアーカイブ

モバイル通信関連の新たなサービスや新製品が出てきたり、マスコミで話題になった時にはこちらで紹介します。

Huaweiスマホの非Android化の影響は?

アメリカと中国の貿易摩擦は意外なところにも影響を及ぼしてきているようで、最近のニュースでは中国のスマホメーカーであるHuaweiに米国政府の意を汲んだGoogleがAndroid OSの提供を中止するというニュースが入ってきました。さすがにすでに売られている製品についてGoogle Playが使えなくなるということはないとは思うのですが、OSのバージョンアップがどうなるかは正直わかりませんし、今後のHuaweiのスマホはOSに中国産のものを搭載したものだけになる可能性もあるということになります。

この種の話をすると、どうしても国対国、さらには国家間のイデオロギーの対立という形で話が進んでしまうきらいがありますが、私自身の考えとしてそこまでイデオロギーで引っ張られるのもどうかと思います。スマホ自体は電池の劣化とともに買い替えるものですが、特にスマホについてはそこまで特定のメーカーの性能を愛したり信頼したりするものとしてはAppleのiPhone・iPadのようにOSがそのままメーカーの製品になっているものには適用されるぐらいでしょう。私はiPhone信者とまでは言えないので使えるスマホなら何でもいいと考える方ですが、今後の事を考えると中国のiPhoneを愛するユーザーは関税が上がることでiPhoneを手に入れ難くなってしまう状態はいくら国同士の対立があるとは言っても辛いものがあるのではないかとはたからみていても思います。

日本におけるスマホの勢力について考えてみると、Huaweiおよび中国のスマホメーカーががAndroidスマホから撤退したとしても、国内メーカーおよび台湾・韓国のメーカーもあるわけですし、そこまで不便になるかということはないと思います。ただ改めてHuaweiのスマホの機能を見た時に、それなりの痛手は感じてしまうことがあります。いわゆる「格安スマホ」でも、2年ないし3年でどっちみち買い換えを促されるなら、性能と価格とのバランスが取れたものにしたいと思うのは人情で、そうしたバランスが取れているメーカーの一つがHuaweiなわけで、今後の日本国内でのSIMフリースマホの消費動向について影響が心配されるところです。

現状でのHuaweiの評価としては、価格のわりには高機能・高性能なスマホを出しているというイメージで、特にカメラの性能については複数レンズを搭載したnova lite 3あたりが「おサイフケータイ」を使わない人なら十分な性能で、2万円台で新品を購入できるSIMフリーのスマホとしてはおすすめの一台になるのですが、今後は同じくらいの性能かそれ以上のハードが出たとしてもOSがネックになり購入対象から外す人も出てくるでしょう。それが仁義なき国際企業の戦いだと言ってしまえばその通りなのですが、今後格安のSIMフリースマホを探す場合、国内・海外のSIMフリースマホを出している中国以外のメーカーがリーズナブルでもそれなりに使えるモデルを出してくれればいいのですが、このままSIMフリースマホの価格が上がることになると、安くスマホを持ちたいと思っているMVNO利用者にとっても懐が痛いことになるかも知れません。

さらに、現状でも大手キャリアは割賦契約でスマホを購入する場合の毎月割引くようなプランを行なわないという政府のお達しに従ってスマホを売るようになっているので、ガラケーからスマホに乗り換えを勧められた場合、今よりも選択肢が狭くなるとともに、高額な端末に行かざるを得ない状況も出てくるでしょう。高い買い物をしなければならない時に、月々の負担を抑えるためには、スマホ代金の支払回数を今よりも増やして購入せざるを得ない人も出てくるのではないかと思えますが、そうなるとますます同一の通信業者に長期間縛られるような状況も出てくるのではないかとも思えますね。

私などは最初から中古でも使えそうな端末を中心に買っていく気満々なので、計画的なスマホの買い替えについてはそこまでの金銭的な負担は出ないと思っていますが、ただ現在使っているスマホが急に壊れた時に代替機をどうするかという問題は出てくると思うので、特に新品のスマホやタブレットを購入する際には、「欲しい時」に買うのではなく、セールなどでの「安い時」に買っておくというような形に軌道修正していく必要があるかも知れません。今後、競争相手の少なくなるであろう国内・海外のSIMフリースマホを製造するメーカーがどんな製品ラインナップを出してくるかという事にも関わってきますので、それこそ、HuaweiがAndroidでない中国産OSを入れた端末を日本で売るのかということも含めて、なおさら今後の日本におけるHuaweiの状況から目が離せなくなりそうです。

この「中国産OS」についてまだはっきりとした事はわかりませんが、今後Huaweiのスマホに搭載されるという「Kirin OS」という中国産らしいOSがあるのですが、Linuxベースのものであると言われています。その出来がどのくらいのものかということも注目し、今後スマホの「第三のOS」となるのか、イデオロギー的な事とは関係なく、様々な角度からその内容と影響を見ていくことも必要ではないかと思います。


三社三様のスマホ用の「新データ」プラン

auから新たな「auデータmaxプラン」が出たことで携帯大手3社の新データプランが出そろいました。かつてMVNOが「データ使い放題プラン」を出した時にはその後の速度規制にがっかりしたことがありますが、今回の発表である程度お金さえ出せれば、個人で使うくらいのネット接続については満足するだけのスピードで様々なサービスを利用できるようになったと感じています。

ただ、どの会社のサービスに加入するにしても何の割引も取れないとデータ通信料だけで一ヶ月1万円近く行ってしまい、さらに各社のプランには一長一短というか、使う目的やどんなネットサービスを使うかによって変わってくるように思います。

・ソフトバンク「ウルトラギガモンスター+」

高速通信量は月50GBまでですが、You TubeやAbemaTV、TVer、huluなどの動画サービス、ツイッターやフェイスブック、LINE、インスタグラムなどのサービスに限定して高速クーポンを適用しないという、BIGLOBEの「エンタメフリー・オプション」のような運用になっています。ですから、限定されていないサービスで高速通信を多く使う場合には普通の高速50GBまでのプランに限りなく近づくということになります。

・NTTdocomo「ギガホ」

毎月最大30GBまで速度制限なしのプランで、auやソフトバンクの同プランと比べると劣ります。しかし、このプランの最大の特徴は30GB消費した後でも低速規制されるスピードが128kbpsではなく、動画サイトも十分スマホでは見られる最大1Mbpsになるということです。常に1Mbps出る保証はないものの、この数字に近いスピードが安定して出るなら、スマホで動画を見たり、必要に応じてテザリングをしてパソコンでネットを使ったり、AIスピーカーを繋いでその性能を発揮できるレベルのクオリティが出ると思われます。個人利用では十分実用になるものの、固定回線の代替としては難しい面はあると思います。

・au「データmaxプラン」

最後発でプランを出してきたauは、スマホ単体でネットを使うなら最強の「データmaxプラン」で参入してきました。今後どうなるかはわからないものの、契約したスマホでネットを使う限りは無制限でデータ通信ができるということです。その代わりといっては何ですが、テザリングでの利用については月間20GB以上使ってしまった場合に高速通信を制限するということなので、スマホ単体で使うことしかしない人にとってはおすすめになります。

また、スマホからダウンロードした動画や大きな写真の映像をパソコンに移して利用することはスマホ単体でのネット接続ですし、スマホだけでなくデジカメやムービーカメラで撮影した動画をいったんmicroSDカードに移してスマホからクラウドにアップロードするような事がデータ容量に影響を与えず、サービス利用に問題なければ、相当データ量を荒稼ぎする人が出てくるだろうと思うため、その時のauの対応がどうなるかということを見る必要はあるのではないか? と思えます。それだけ「制限なしの使い放題」と言い切ることは難しいのではないかと思うのです。

あくまで自分の場合、毎月の料金の事は一切関係なくここまで説明したプラン概要のみで比較すると、NTTdocomoの「ガラホ」ということになるでしょうか。動画だけでなく音楽ストリーミングやラジオ、さらに写真や動画のアップロードまで使いつつ、さらにパソコンでもテザリングさせて使いたい時もあるので、いくらデータ通信無制限と言われてもauのプランでは必ず不便に感じる時が来るという感じがするのです。もちろん、スマホだけで完結する使い方をしている方はauで決まりという感じがしますが、「使い放題プラン」はいつ改悪されるかわからないという点が気にかかります。なお、私の使い方ではソフトバンクのプランに入るならBIGLOBEのエンタメフリー・オプションに加入して使うかな、という風に考えます(^^)。


5年後は有線より無線インターネットが普通になるか

予感はしていたのですが、先日Yahooが代替のACアダプターを配布したばかりというタイミングでYahoo!BBがADSLサービスの終了をアナウンスしてきました。予定だと2024年の3月末ということですので、あと5年は使い続けられるということになります。

自宅でのインターネット回線の変遷を考えていくと、ここにきてのADSL回線自体の終了というのは感慨深いものがあります。基本的にインターネットというよりもパソコンをモデムに接続して、閉じられたコミュニティの中でコミュニケーションを取っていた「パソコン通信」の時代には、固定電話の回線を接続時には繋ぎっぱなしにしていたため(当然携帯電話も個人ではない時代です)、自宅に電話が掛かってきた場合にネットに接続していると相手からは「話し中」状態になってしまったため、家族にも迷惑を掛ける場合がありましたし、接続している時間は市内通話の料金がかかりますので、つい切るのを忘れて接続し続けてしまい翌月にはすごい料金の請求があったなんて、今からでは考えられない状況もありました。

その後、「テレホーダイ」という特定のアクセス番号に電話してネット接続する料金を定額化するプランが出たものの(このサービスも別にプロバイダ料金がかかりました)、夜11時から朝までしか定額料金が適用されなかったので、このプランを契約していてもネットの切り忘れには注意しなければなりませんでした。

NTTではこうした不具合を解消するため、当時の電話回線に代わる新たな回線であるISDNを整備して提供しました。この回線は一つの回線を複数回線のように利用できるので、新しい電話番号のみを取ってファクシミリ用の電話番号を持ったこともありました。その頃にはISDNによるインターネット接続も時間を気にせず、従来の月38,000円ほどかかっていた専用線よりも安く5千台くらいで使えました(もちろんこのサービスも別途プロバイダー利用料が必要)。さらに、このサービスのスピードは64kbpsという今のスマホの低速規制時の半分しかスピードが出ず、文字が中心のパソコン通信のサービスでは使えていたものの、その後音楽やフラッシュ動画、さらにニコニコ動画やYou Tubeという動画の閲覧に人々の興味が向くに従って、人々は動画の閲覧にも耐えられる高速回線を欲するようになります。そうしたインターネットについての意識の変化を敏感に感じ取ったYahoo!BBが行なったのが街頭でのADSLモデムの無料配布のサービスだったのです。

ADSLのサービスはISDN回線では利用できず、高速なADSLサービスを使いたい人は改めてNTTにお願いして新回線のはずのISDN回線を従来のメタル回線に戻してもらう必要がありました。さらに、回線を複数のように使えたISDN回線から元の一回線に戻ったので、新たにメタル回線を一本引かない限り、ファクシミリ用の電話番号を使うことが難しくなりました。今から考えてみると、こんな無駄な工事をして回線を元に戻すということ自体、もう少し考えて家庭用のインターネット回線を整備できなかったのかという事を感じますし、今回のADSL開始から光回線に変更させようとする強引な勧誘というのは、まさにISDNからADSLへの変化の時を見るようで、今でもあまり進歩がないなと感じてしまいます。

私のネット環境ではだいたい下りで安定して6~8Mbps出ているのですが、このくらいのスピードがあればパソコン・スマホ・テレビで同時にネットを使っていてもテレビの大画面で様々な動画サービス(主にHD画質)を見るには十分です。さらに、ADSLの2倍以上の料金がかかる光回線であっても利用が集中する夜間にいたってはADSL並みのスピードまでネット接続速度が落ちてしまうという話も出ています。逆にADSLは強引な光回線の勧誘の成果が出ているのかどんどん利用者が減っている分、回線的には快適になりつつありますので、今回のニュースが出たからといってADSLをすぐに解約するよりも、サービス終了のぎりぎりまで利用し続ける気持ちでいた方がいいのではないかと個人的には思います。

同じような事は何回もこのブログで書いていますが、問題になるのは2024年4月以降、自宅のインターネットをどうするかということです。ただ、冷静になって考えてみると、現状のままADSL代替とされる光回線の利用金額がADSLの倍額水準のまま5年後を迎えたとすると、スマホ代すらまともに払えないと音を上げる家庭の中で固定回線を維持できない人が出てくるのではないかと思われます。

過去とは違い、今のインターネット回線というのは、オリンピックのチケット申し込みにネットしか使えないようにしていることからもわかる通り、もはや電話に代わるライフラインとして使われていると言ってもいいでしょう。さらに今まで、モバイルインターネットのトラフィックを抑えるために、「自宅に戻ったら自宅回線でWi-Fiを」という形で利用を分けることも推奨されてきましたが、そもそも固定インターネット回線が高価で加入できない人たちがいるということになると、本当にひどい「格差」の時代になってしまうのではないでしょうか。儲けたい通信会社の人は別にして、国の政治を司る政府としては、それこそ今のADSLくらいのスピードのサービスが今と同じか少しは安くなるような形で普及していくように考えてくれないと、ネットを使える・使えない事についての差が広がり、ネットが使えない人についてはもはや未来が無くなってしまうと言ったら言い過ぎでしょうか。個人的にはそのくらい、ADSL代替をどうするかということは日本の将来について考える中では大きな課題のように思えるのですが。

特に、現状においてもブロードバンド環境で光回線を選べない地域に住んでいる人もいるため、今から光回線を全国にくまなく引くよりも、大きな基地局から無線で接続できる安価なインターネットを普及させていくべきではないかと思います。はっきり言って、5年後にそんなインフラ整備が済んでいるようでないと、都市では快適でも地方を見捨ててそれで良しと考えていると思わざるを得ません。さすがに今の日本の社会ではそこまで低所得者をいじめるようなことはしないのではないかと、個人的には楽観視していますが、果たして5年後にはどうなっているでしょうか。

ですから、今後さらにソフトバンクはSoftbank Airに変更させようと勧誘を仕掛けてくるとは思いますが、ここまで書いたように現在と同じかそれより安い価格で今の水準と同じくらいの代替サービスが出て来ない限りは、個人的にはADSLのサービス終了までADSLにお付き合いしようという想いが強くなりました。ADSLをまだ利用している方々はいかがでしょうか。


ネットの予測できるトラブルはきちんと伝えないと

日本の社会の中でも初めてと言われるゴールデンウィークの10連休が終わり、初めての週末を迎えます。基本的にはそこまで何かあったということもなかったのですが、そんな中でも連休前に予想すらしなかったトラブルが身に降り掛かってきました。というのも、私は楽天銀行の口座を持っているのですが、連休明けの5月7日に口座の残高を確認しようとしたらネット上からログインできない状況になってしまい、何が起こったのかと思ったら、恐らく私と同じ事を考えた人が一斉にサイトにアクセスをしたらしく、その集中によってログインできない不具合が起こっていたことをネットニュースで知ることになりました。

私の場合は気付いたのが午後に入ってネットニュースの項目になっているのを見てからだったので口座の残高の確認はできましたが、そこからの振込などの手続きをしようとするとエラー画面になってしまって、送金をすぐすることができなくなってしまいました。楽天銀行の発表では、コンビニATMを使っての残高確認や振り込み、入金出金の手続きは可能で、あくまで連休明けに実店鋪を持つ銀行のATMに長蛇の列が出るのと同じなのですが、そこは実店鋪を持たないネット銀行で、ネットによる決済ができないわけですから、特に近くにコンビニがなく、決済をネットだけに頼っているユーザーにとってはとんでもないことです。今回の不具合は、楽天銀行にとっては致命的な失態だったのではないかと思います。

同じようなトラブルが、楽天銀行のトラブルのすぐ後に起こったというのも気になるところです。先日、一部の人にとっては待ちに待ったという形で、東京オリンピックの観戦チケットの抽せん申込のためのサイトがオープンしたところ、先着順でもないのにアクセスが集中してネットに繋がらなくなり、数時間も画面をにらめっこしながらようやく申込ができたという話の方が大きくニュースとして扱われていました。

東京オリンピックの観戦チケットについては、受付が始まる直前からテレビなどマスコミが焚きつけるように申込方法について詳しく解説していたことで、テレビを見ていた人は当然すぐ試してみようと思うはずたと思いながらテレビの情報番組やニュース番組を見ていました。全局でそうした告知をしていたことから、当然それだけの人数が一度にアクセスしてもサイトが止まるトラブルは出ないだろうと私は思いましたし、多くの人も普通にすぐ抽せんの申し込みができる思ってアクセスしたでしょうに、実際は全く申し込みできない状態でした。

こんなことになってしまったのは、十分にアクセス過多に耐えられるかどうか分からなくて、そのサイトの実情もよくわからないままマスコミが報道したのか、それともマスコミに情報を流し、オリンピックに向けた気分を盛り上げようと、サイトの回線状況を確認しないままマスコミに情報を出して、これで多くの人が盛り上がるのではと簡単に考えた大会運営側が悪かったのかは正直わかりません。結果として、すぐに抽せんの申し込みくらいはできるだろうと思った多くの人の時間を奪うことになったということは確かで、国民に向けて情報を流すならまずは「連休の行楽地に向かう高速道路なみにネットの混雑が予想されるので、初日にすぐというのは止めた方がいい」という形で現在のネットの状況についての適切な説明もする方が良かったのではないかという気がしてなりません。そのくらい、今のマスコミというのはネットの実態についてそこまでの危機感がないのか? という気がしてならないのです。

私自身は現在、楽天銀行はサブ的に使ってはいますが、もし当日中にどうしても楽天銀行の口座から先方に振り込まなければならないような場合は、きちんと送金の結果が出力されるコンビニATMから行なうことを心掛けようと今回のトラブルに接してみて思うようになりました。本来はもっとマスコミの方が、ネット銀行についての注意喚起を行ないつつ、そうしたニュースを広めていく過程で銀行の方の改善を期待したいところではありますが、今のままだとそこまで劇的にネット銀行のサービスが変わるとは思えないところがあります。

こんなことが続くようだと、ネット自体を使えないような人からだけでなく、それまで当り前のようにネットを使っている人の中にも不信感を持つ人を増やしかねないところではないかと思います。楽天銀行も東京オリンピックのチケット申込サイトも、「ネットでしかできない」という事を声高にアナウンスするなら、きちんと回線を用意するか、事前に混雑情報を流して利用者の分離を促すとか、何らかの対策を講じてからアクセス集中が予想される日に備えて欲しいものです。


大手キャリアの「ガラケー・ガラホ」乗り換えプランに違和感

先日、ドコモの新料金プランについて調べてみましたが、ソフトバンクも2019年6月12日から「さよならガラケー!」という何やらガラケーを持ち続けることが悪いようなキャッチフレーズと共に「スマホデビュープラン」という新しいプランを始めることがわかりましたが、これでまたガラケーを便利に使っていた人がスマホに巻き取られるかと思うと、ちょっとどうかなと思わざるを得なくなります。

というのも、私の周りにいる世代の上の人の多くはスマホを使って電話をしたり、電話を受けるやり方を何度教えても、かかってきた電話を逃してしまったり、掛けようとしてもすぐには掛けられずに諦めてしまうことが少なくないからです。

生まれた時に黒電話しかなくて、ダイヤル式の電話からボタン式の電話器に移行された時には、力を入れてダイヤルを回さなくても楽に掛けられるようになり、基本的には受話器を持って電話するという行為自体は変わらなかったので、そこまでの違和感はなかったように思いますし、携帯電話が出てきた時にも、電話を発信する場合のボタンと、電話を切る時に「受話機を置く」ことの代わりに「終話ボタンを押す」ということだけを覚えていれば、物理的にある数字のボタンを押して掛けることは説明不要でできるというのが普通です。

しかし、スマホでの電話というのは電話用のアプリを起動するところから始まり、まごまごしているとスマホの設定によってはバックライトが消えてしまってパニックになってしまうかも知れません。登録した電話帳を使って電話を掛けるにも、画面が小さいと電話帳を呼び出すことも大変です。また、電話がかかってきた時にどうやって電話を受けるかというところで、画面をタッチするだけでなくボタンをスライドさせるという概念が無いと受けることも難しく、それはショップでスマホに初めて触れた人が丁寧に説明されたとしても日常的に電話を使わないとすぐ忘れてスマホの電話の受け応えさえもできなくなる可能性をはらんでいるように思うのです。

さらに、通話時間についても「定額なし」「5分定額」「無制限の定額」という3つのパターンに分けられるのがスマホの通話パターンになってしまうことも不満がある方がいるでしょう。私が今持っているドコモのガラケープランの一つに、2年契約が前提ではあるものの通話のみに特化し月額934円で無料通話1,000円分が付き、繰り越しが3,000円分まで付く「タイプSS バリュー」がありますが、このプランのいい所は、無料通話の利用について、通話だけでなく相手の電話番号に直接メールを送信する「ショートメール(SMS)」の使用にも使えるということです。これをうまく使うと、通話定額を契約している先なら折返し電話をしてもらうような連絡も出来ますし、友人の範囲が限られていればショートメールで連絡をして直接会って話すという選択もでき、通話料をそもそも払う必要がなくなるということもあるでしょう。

今回のソフトバンクの「スマホデビュープラン」は「月額980円」という大きな文字でガラケーユーザーを誘っているような感じですが、詳しくプラン概要を見ると月額980円で利用できるのが、「またか」と思うほどこの業界では恒例の「契約翌月から12ヶ月間のみ」という期間限定の客寄せ料金です。そしてこの割引の提供条件は「2年契約」をすることと定められています。ソフトバンクの「通話基本プラン」は他のソフトバンクのスマホプラン共通です。具体的には以下の通りになります。

・2年契約なし(いつ解約しても手数料なし)月額3,900円
・2年契約(フリープラン)24ヶ月以降の解約手数料なし 月額1,500円
・2年契約(自動更新)更新月の解約のみ手数料なし 月額1,200円

12ヶ月の限定割引を利用するためには「フリープラン」を含む2年契約をする必要がありますし、さらにソフトバンクのモデルプランである「月額980円」を実現するためには月額1,200円の自動更新のある2年契約が必要になっていますので、その点をまずは理解して次に進みましょう。ソフトバンクのWebページに有る内訳を以下に紹介します。

・データ定額スマホデビュー:980円
・通話基本プラン:1200円
・ウェブ使用料(ISP代):300円

以上の合計が2,480円になりますが、ここで出ている「データ定額」とは1GBまでの高速クーポンの利用が可能で、1GBを超えた場合は128kbpsに制限されることになりますので、スマホを初めて使う人が制限にかかった場合、そのギャップに困ってしまうこともあるかも知れません。そして、ドコモでは表面上なくなった「ウェブ使用料」の項目もしっかりと残っています。ただ、これだけだと月額980円にはなりませんので、ここから様々な割引が出てきます。

・1年おとく割 -1,000円(12ヶ月限定)
・スマホデビュー専用割引 -1000円

「1年おとく割」を適用するためには2年契約を結ばないといけないことは先に説明しましたが、この部分で注目したいのがこのプラン特有の「スマホデビュー専用割引」です。この割引が適用になるには通話関係のオプションが必要になります。それが通話定額についての2つのオプションのどちらかを契約する必要があります。

・準定額オプション(5分までの通話が定額)月額500円
・定額オプション(通話時間の制限なし)月額1,500円

こうして基本料金である2,480円に準定額オプションを付けた2,980円から2つの割引を適用させた額が月額980円だということです(12ヶ月経過後は1,980円/月)。そして、通話オプションを定額オプションにした場合には12ヶ月までは月額1,980円で、期間経過後は2,980円のスマホ料金がかかるということになります。

さらに、今回のキャンペーンでは2019年9月30日までの期間限定で「スマホデビュープラン」加入者に電子マネーのPayPayを2019年10月から毎月1,000円ずつ6ヶ月間付与することで、実質6ヶ月の料金を無料にするということです。しかしこれも毎月の利用料を0円にするわけではなく、限られたお店で使える電子マネーを付与するだけなので、注意が必要でしょう。

もちろん、今までガラケーを使っていたもののどうしてもスマホに代えたいと思っている人にとってはこうした新プランやキャンペーンを活用するのはいいことで、その点について否定はしません。ただ、私が同じような状況でスマホを使ったインターネットを使いたいと思ったら、ガラケーは今のままで最初に紹介したような無料通話付きの月額千円前後の回線を持っているなら、データ通信専用のスマホかタブレットを増やす形で対応した方が安く便利に使えるようになります。MVNOなら月額千円前後でも高速クーポンは3GBくらいありますし、その半額の500円でも今回のソフトバンクのプランと同じ1GBの高速クーポンの使えるプランを出しているところがあります。

通話定額を使わずにLINEでの通話やコミュニケーションで十分なら、ラインモバイルの「LINEフリープラン」(データ専用)を使えば高速クーポン1GBとは関係なくLINEを使う場合には高速での通信によるテレビ電話を含む通話や、写真・動画の送受信ができて月額500円から620円(SMSオプション付)です。しかもデータ専用プランならいつでも解約した際の手数料はかかりません。

もちろん、MVNOと大手キャリアの回線状況は違うところはありますが、1万円前後で中古でも程度のいいスマホや通話のできるタブレットを用意することができれば、通話用のガラケーを維持したまま昨日から始まった東京オリンピックのチケット抽せんにも参加できるわけで、抽せんに外れたらすぐにスマホの契約を解約し、新たなチケット入手のプランが発表されたらまた加入するなんてこともできます。それだけ自由に利用者側から使える方が、私はいいと思うのですが、こんな考え方をしているのでつい大手キャリアのガラケー巻取りプランに違和感を感じてしまうのかも知れませんね(^^;)。


新しい携帯料金をメディアは丁寧に伝えていない

一昨日、テレビを見ていたら午後9時からのNHKのニュースの予告として「ドコモが通信料金と端末料金を分けることで安くなる?」というセンセーショナルな言葉で本放送へ誘導のお知らせを行なっていたので、自分が知らない新しい料金があるのかと思いつつ本放送を見てみたのですが、まさに「羊頭狗肉」とはこの事と言えるような内容でした。

というのも、一番興味ある具体的な料金プランの話は全くなく、新しく行なう料金プランでは端末代金の割引はしないので、新品購入でなく中古スマホの購入がおすすめという、まさかの中古スマホ特集に変わってしまっていたのです。その後に同じニュースとして報道した民放の方が多少詳しく紹介していたものの、説明不足感は変わりませんでしたが。

この「中古スマホ」を使うと一口に言っても現在の状況ではドコモ・ソフトバンク・auで使える端末に違いがありますし、古くなって安くなっている機種についてはSIMカードのサイズが違うという事もありえます。さらに、オークションのようなチェックが入らない入手方法では、いわゆる「赤ロム」(前のユーザーが料金を払わないことにより端末そのものをキャリアの設定で使えなくされた端末)を掴まされることもあります。そうした、あらゆる「地雷」をすり抜けて、先に購入したSIMカードに合う端末を素人のユーザーが手に入れて、正しくSIMカードを挿入し、ついでにmicroSDカードも入れて使い始められるのか? という問題もその先には出てくることもニュースでは全く伝えられませんでした。

ちなみに、ドコモのサイトへ行ってiPhoneでないスマホを使う場合の料金シミュレーションを行なってみたところ(新しい契約の「ギガライト1GBまで」を選択し「2年縛り」を付けて)、通話定額なしの音声通話付きのデータ容量1GBにすると2,980円(税抜価格)になるだけです。今回の改定の目玉は、あくまで30GB/月の高速データ利用を越えた場合でも、制限されるスピードを1Mbpsにするという「ギガホ」(月額税抜6,980円)にあると思っているので、もしドコモの新プランを使おうしている方がいたら、それほど使わないという方でもギガホに入り、さらに固定回線を解約しスマホ一本で家庭内のインターネット用に使うようにする事を個人的にはおすすめしたいですね。

恐らく、そんな風に使いまくるヘビーユーザーがいる反面、ほとんどネットを使わないユーザーも多くいると思います。ちなみにギガホとギガライト1GBまでの金額はデータ量的には実質数字の30倍以上の格差があるのに、1GB未満しか使わないユーザーと支払い料金を比べると4千円しか変わらないという厳しい内容になっています。さらに、ギガライトは1GB未満でそれ以上使わないような使い方はできず、7GBまでは自動的に高速クーポンが消費されるようになり、その料金は従量制になっています。ちなみに7GBまで高速クーポンが行ってしまった場合の月額は5,980円で、その際の制限されるスピードはギガホと同じ1Mbpsではなく、今までと同じ128kbpsです。

多くのメリットが有り、使う人は月に50GB以上も使っても(制限された後に使いまくる分も含む)定額料金のままのギガホと、7GBまでしか高速クーポンを使えず、ギガホとは千円しか支払いが変わらないのに、毎月のパケット利用量をも制限され、いわゆるパケ死状態を月末に生みだしかねないギガライトという対比には、ドコモをそこまで使ってない私から見てもこれはないのではないかと思います。もっとも、もしギガホ契約をした人みんながそんな使い方をしてしまったら、今まで以上にヘビーユーザーの利用パケット料金を、データをほとんど使わないようなユーザーが負担するような構造が見えてしまいます。これは毎月の料金を払っているライトユーザーが可哀想です。

ちなみに、同じドコモ回線を使った「OCNモバイルONE」の月末になっても「パケ死」する心配のない高速クーポン110MB/日の音声付プランならSIMカードのみ契約してスマホは中古で別途購入するようにすれば、毎日動画を見るような使い方をしても(31日間日毎の高速クーポンを使い切っても月3,410MBということで月3GB以上利用可能)1,600円(税抜価格)で契約を持て、半年経てばいつでも解約できます(端末を同時購入しないSIM単体での契約の場合。なお、他のMVNOの場合には縛り期間がないところや、1年あるところもあり、さらにMNPの手数料にも差があるので事前に調べる必要があります)。自分の使い方がライトユーザー的だと思うなら、あえてドコモでギガライトに加入するよりも格安SIMへの乗り替えを考える方がいいと思います。

もちろん、回線を貸している方のNTTドコモの方が通信速度は安定して出るということはあるのでしょうが、データ容量1GBが2,980円で(2年縛り以外の様々な割引は全く考慮していない価格です)従量制で料金が変わり、そのデータ量をコントロールできないのではあまりにも使い勝手が悪すぎます。OCNモバイルONEならデータ通信量および速度を専用アプリで「高速」「低速」に切り替え、高速を使いたくない状況でデータ量をあえて使わないようにストップするなどのコントロールができるので、アプリのダウンロードをする時だけ高速で通信することも可能です。

それとともに、ここまで説明させていただいたように「ギガライト」は決して安いとは言えず、端末を別途購入させるようなプランなのに相変わらず2年縛りにしないと、ここまで説明した月額2,980円という価格でも使えない(定期契約なしの場合は何と4,480円)仕組みを続けていることへの批判をなぜNHKはしないのか? それは同じ電波を国から使わせてもらっている弱味があるからなのかという風にも思ってしまいます。

今、私が心配しているのがこのニュースを見た人が「ドコモは新しい料金プランにすればとにかく安くなる」と、NHKのニュースで言われている言葉をそのまま信じてしまい、実際に新しいプランに変えたところでスマホを中古で導入するノウハウがなくてトラブルになったり、データの使い方によって現状よりも料金が高くなってしまって後悔するようなことがないかということです。

私がおすすめするのは今回発表のあった中では「ギガホ」の方で、そこまで多くのデータを使いこなすだけの利用がない場合には、あくまで格安SIMのMVNOですが、もし格安SIM単体での契約がおすすめした方の使い方にマッチしなかった場合でも、音声付で半年、データ通信のみなら制限なく次の乗り換えを行なうことができる分、良かれと思って勧めたものを「騙された」と思われなくて済むということがあります。大手キャリアの場合には、端末の同時購入と新プランを同時にしてしまうと縛りが2年では済まず、3年以上契約の見直しが不可能(解約自体はできますが、膨大な解約料とスマホ残債の支払いを覚悟しなければなりません)になる可能性も大きくなります。そうした点だけを考えると格安SIMの有利さは際立つわけですが、当然実店鋪を持っている大手キャリアと直接契約するメリットも0ではないため、テレビニュースでこの話題を取り上げるならば、テレビコマーシャルで大々的に言われている料金だけを取り上げないで、冷静に料金シミュレーションまでを解説すべきだったのではないか? と思ってしまったのでした。

今回はスポンサーに忖度する必要のないNHKでも詳しく料金プランの解説ができないということがちょっとショックでありました。そうなると、テレビ以外に情報を取る手段のない人たちは、どのようにして毎月の通信費を下げる努力ができるのかという方向性が見えてきません。わからない人はこれからも黙って高い通信料を払い続けなければならないのか、そんな事をつい考えてしまいます。

動画を見まくるヘビーユーザーではなく、今より安くスマホを便利に使いたいと思っているユーザーに今回のドコモのプランは果たして優しいのでしょうか。ドコモにはぜひ「低速(速度制限時のスピード)切り替えアプリ」を作り、さらに1GB未満までしか高速クーポンを使わないユーザーにはデータ利用に見合った料金(ギガホの6,980円/月の30分の1である233円/月にしてもおかしくないと思っています)でライトユーザーにデータ通信を提供する事を考えるべきなのではないでしょうか。


アマゾンプライム会費の値上げの現状での影響は?

少し前の話になるのですが、Amazonのプライム会員のところにアンケートが届きました。実際にどのくらいの会費ならサービスを利用しますか? といった内容だったのですが、恐らく近いうちに会費の値上げもあるかも知れないと思っていたところ、やはりというか急に値上げの決定を知らせるニュースが入ってきました。既存会員の会費は5月17日以降の更新時に適用されるということです。

年間の会費が今までは税込3,900円だったのが、千円上がって4,900円になることが4月12日に突然決定事項として発表されました。ある意味とてもアメリカ的な手法で、その点については反発したくなるようなところがあります。同じように感じた日本のユーザーから普通なら反発の声が上がってもおかしくないかと思うのですが、そこまでヒステリックに反対するようなコメントはしばらく経っても聞かれていないように思います。

というのも、私がAmazonプライム会員に入会したのは「アマゾンプライムビデオ」での映画・テレビ番組の視聴、「アマゾンプライムミュージック」の音楽の利用をプライム会費のみでできるようになってからで、恐らくこの特典を目当てに加入された方も少なくないと思います。その時には会費は今のままで、送料無料だけでは旨味を感じないという私のような人がマルチメディアのサービスを展開し始めたということで入会したというところもあるでしょう。

というのも、他の音声配信サービスや動画配信サービスがサービスを展開し始めた頃でした。本来はこうした音楽・映像のサービスを始めた時点で値上がりしてもおかしくないという感じでしたが、恐らくアマゾンは他の音楽・映像配信サービスより安くサービスを展開することで先にユーザーを奪おうという心づもりだったのでしょう。私自身はそうした動きを理解した上で加入しました。今回の値上げがあったとしてもまだ月額ベースでは安く、他の音楽・映像配信サービスの利用料は月額1,000円前後ですし、アマゾンプライムの料金的なメリットは薄れていないように思います。

ただ、音楽も映画も常に同じ作品を楽しめるわけでもないし(時間の経過とともに無料で利用できていたものが有料になったりすることはけっこうあります)、他社の同じようなサービスと比べると聞ける・観られるものに限りがあるなど劣っている部分はあるものの、新しく配信される作品を見たり聴いたりすることをまめに繰り返すことで、CD・DVDレンタルを利用するよりも相当安い金額で様々なエンターテインメントを利用できるメリットというものは大きいでしょう。

映画は映画館で見るものだという主義の方は少なくないと思いますが、気になってはいるものの直接映画館に行ってまでは見たくないというような映画について、日本映画の「実行委員会形式」で作られた映画というのは、実際の興業だけでなくDVDやブルーレイ、それからアマゾンプライムのようなネット配信への再配信による利益を見越して作られているところが大きいので、数年も待たずにアマゾンプライムで配信されて会費のみで見られる作品が継続して出てきます。劇場で見る映画代そのものも「TOHOシネマズ」の映画鑑賞料金(一般)が100円上がって1,900円になるということが報道されたばかりでもあり、別の見方としてAmazonはこうした日本での消費税引き上げ前の値上ラッシュに巧みに便乗したという感じもしないではありません。

さらに、世界の中でも日本のアマゾンプライムの会費というのは安い方だというデータに日本のユーザーは優越感を持っているという事もあるかも知れません。アメリカでは広大な国土ということもあるのか、日本と同じようには配送がうまくいかず(もちろん、配送を請け負う業者の方の苦悩は大きいと思いますが)1万円以上の会費になっていることもあります。個人的にはドローンを使って即日配達というよりも、翌日配達でなくても宅配便の営業店やコンビニで受取りができれば問題はないのでその点の配慮はなくてもいいと思っているのですが、今後は注文してから数時間でも無料配達するようなサービスは「プレミアム会員」みたいなステータスを作ってサービスを分けてもらった方が嬉しいですね。

今後の展開で気になるのは、同じ流通大手の楽天が今後どんなサービスを行なうかということです。先日、次世代携帯電話の通信規格である5Gに新たに参入する「楽天モバイル」も提供するための免許が与えられたことがニュースになりました。実際5Gのサービス利用料がどのくらいになるのかはわかりませんか、楽天の会員が楽天モバイルに加入することで何らかの楽天市場利用に対することでメリットが得られ、逆に楽天モバイルに加入すると5Gを使った音楽・映像配信のサービスを安く使えるようになるとか、そのサービス内容によってはアマゾンプライム会員の費用をそちらに振り替えて使うという選択肢も今後の展開によってないわけではありません。

個人的にはもう少し楽天にはエンドユーザーにもサービスの面でもう少し何とかしてくれて欲しいと思っています。しかしいまいち信用できない点もあることも確かです。かなり前の話になりますが、楽天の「ゴールドカード」の特典であった空港ラウンジの無料利用がそれまでの無制限から「年2回まで」という風に改悪されるに至っては本当に日本の企業の正直さというか(^^;)、「釣った魚には餌をやらない商法」というものを感じて仕方がありません。

今回のアマゾンプライムについてもネットでクリックするだけですぐに解約ができてしまいますし、一定のサービスに満足したユーザーは簡単には主義を変えないということもあります。赤字前提のサービスというのでは本末転倒ですが、しっかりとユーザーを増やしたいと思っているなら、今回のアマゾンプライムの値上げを受けて何らかの動きがあってもいいのではないかと思うのですが、このままではどこかで小さな波は立っても大勢には影響なしという感じになっていきそうです。


民放はAMラジオから撤退すべきか

ラジオのAM放送を廃止しFM放送に転換できるようにするため、民放連が総務省に制度改正を求める方針を決めたということがニュースになっています。実際は、スポンサーの問題で必ずしも利益を出すことが難しいラジオ局の運営ということを考える中で、塔の立て替えを含むAM送信設備のメンテナンスを行なうだけの費用を出せないので、基地局のメンテナンスが少額の投資で済むFMに移行したい地方局の窮状を何とかして凌ごうとする想いが透けて見えます。それだけ、AM放送の送信設備を維持することは大変なのだということがあります。

最近ではラジオ自体を聞くことがない方が多いと思いますのでピンと来ないかも知れませんが、AMラジオの放送を送信する場合、かなり高い鉄塔と広大な敷地が必要になりますし、鉄塔や機械設備、さらに停電時でも安定して放送を送信するための自前の発電施設を合わせたハードを維持することが大変な割に、国民の多くはAMの電波でラジオを聞いていないというコスト面での問題を多くのラジオ局は抱えているでしょう。

こうした流れは特に地方のラジオ局においては顕著だと思います。放送自体はコミュニティFM局並みの小出力の送信局を数多く設置することでエリアを確保し、聞きにくい人やエリア外聴取を希望する人に合わせてインターネットで同時配信することでラジオ放送としての体裁を整え、今までの番組をそのまま放送することも可能です。ユーザー的には今まで使っていたラジオのうち、「ワイドFM対応」のラジオでないと民放のラジオを聞けなくなってしまうという事もありますが、そこまでしてラジオを聞きたい方はワイドFM対応のラジオを手に入れるでしょうし、最近のスマホの中にはFMラジオがネットを介さなくても電波を受信して聞ける機種が少なからずありますので、平常時に限ってはそこまで地元局のAMを使ってのラジオ放送が終了しても困らないということはあるでしょう。しかしこれはあくまでも平常時の話です。

すでにネットでは多くの人が指摘していることですが、先の東日本大震災ではかなり広範囲で被害が起きる中で、様々なライフラインが切れました。断水や停電ということだけではなく、携帯電話の基地局への給電が断たれた場合や、そもそも基地局自体がやられてしまった場合、スマホを使ってのインターネットもできず、スマホも充電できないような状況になった方は多かったと思います。さらに、電波の停止という点では福島原発事故の影響もあり、日本全国をカバーしていた電波時計用の福島の送信所からの電波が止まったため、多くの電波時計で時刻修正のための電波が受信できなくなり、正確な時間を知るためにラジオを使った方もいたのではないでしょうか。

更に、災害時のラジオということを考えた時、広い範囲で大きな被害が出た場合、地元局の送信設備に被害が出た場合、放送をしたとしてもそれを待つ多くのリスナーに向けて届かない場合があります。これはあくまで電波の特性の話で、AM電波なら静岡の私の自宅付近からでも高出力の東京のニッポン放送の番組が昼でも普通に聞けるくらいのエリアがありますが、同じラジオでもFM東京の場合はかなり大規模なアンテナを建てないと聞こえませんし(これはかなり特別な設備を揃えないと無理で、一般的には同県エリアの局でも山間部では聞こえない場合もあります)、災害時に用意しているポータブルラジオやカーラジオでは、地元の送信所が壊滅した場合には情報が入ってこない最悪の状況も考えられます。

AMの電波のもう一つの特徴というのがあって、それは夜になると昼には聞こえなかった遠方の放送局が貧弱な受信機でもそれなりの感度で入ってくることがあります。ですから、AM放送を大出力で送信する設備を日本中の主な地点に置いておくことによって、昼間はAM・FMを含め地元局が全滅しているような状況が起こったとしても、最低限の情報は入手できるようになるわけです。また、地元のコミュニティFM局で災害情報に特化した放送が始まったとしても、常に災害情報だけを伝えられると気分が萎えてくるケースがあります。そんな時、同じように災害に関する放送を伝えていても、直接罹災していない地域で放送する番組というのは、多少の温度差がありその温度差にホッとするということもあります。例えば、罹災した現地では流せないような音楽を流したりするような遠方からの放送を聞くだけでも心が休まるということは十分に有り得ます。

このニュースについてのネット上での議論というのは、すぐに日本全国の民放AM局が無くなるのでは? というような感じで書かれているような方もいたのですが、個人的には大出力を有する日本の大きな都市に位置するなり、周波数の関係でそこまで出力は大きくなくても遠方まで届くラジオ関西のような放送局については、国が補助金を出してでもAM電波を使った放送を続けて欲しいというのが、個人的な希望ということになるでしょうか。AM電波を民放が全て停止しても、NHKがあれば十分という意見もあり、それはその通りなのですが、全国同じ放送で他に何の情報も得られないというのは個人的には辛いですし、私自身が日頃からNHK・民放を問わずラジオを聞いているということもあるので、せめて広いAM放送のエリアを持っている民放ラジオ局には残って欲しいなと思うわけです。


モバイルインターネットの盛り上がりに水を差しかねない勧告

モバイルインターネットにおける動画閲覧というのは、ユーザーにとっては長きにわたっての課題とでも言うべきものでした。基本的にはYou Tubeを家だけでなく外で時間を潰しながらも見ていたいと思う人が多かったのだと思いますが、まずは格安SIMの側から「無制限プラン」という形で提供されたサービスに人々が群がった結果、大きなスピード規制を受ける事になり、「何が無制限なのか」というこぞって契約したユーザーによる売り文句と実態がかみ合わなくなった事に対する批判が出た結果、「無制限サービス」をうたった業者のほとんどはその看板を下ろすことになりました。

その代わりに出てきたのが、月間の高速クーポンを増やして50GBとかのプランを出した、これも格安SIMの業者が先行する中で大手も追随した感じです。しかし、私自身も思いますが、どのくらい外で動画を見るのかはその月の状況によっても違ってきますし、段階的に設定されたプランの場合、ちょっと動画を見ただけでも料金がかさんでしまうように感じることもあります。また、最初から大容量の高速クーポンを利用する契約の場合、動画を見ない月であっても一律に料金を払い続けるのもどうもと思ってしまうようなところがあったように思います。

そこで最初に格安SIMのビッグローブが出したのが特定のサービスを利用する場合、そのサービスを使う際には高速クーポンを消費しないという「エンタメフリーオプション」で、このサービスでは特定のサイト(2019年2月現在はYou Tube・AbemaTV・U-NEXT・You Tube kids・Google Play Music・Apple Music・Spotify・AWA・radiko・Amazon Music・You Tube Music)を利用する場合に高速のまま使えることが売りで、基本プランに付けるオプションになっていて、利用したい人だけ追加料金を払って一部の動画を見放題にできる画期的なものでした。

こうした「カウントフリー」サービスについて、格安SIMを売りにする業者が始めても別に規制がかかるなんて話が出てくることはなかったのですが、昨年あたりから大手キャリアの一つであるソフトバンクが「動画SNS見放題(ソフトバンクではウルトラギガモンスター+)」というサービスをテレビコマーシャルを大々的に打ち出して行なった時点で総務省からこうしたプランを提供することを自主規制すべきだという勧告が出たニュースが入り、少々びっくりしました。

この種のサービス自体に問題があるなら、ビッグローブや自社サービスのLINEや他のSNSの利用について高速クーポンを消費しないプランをオプション無しで提供しているLINEモバイルがプランを出した時点で何か注意があっても良さそうなものでした。先日このブログで紹介したように、政府が集めた有識者会議に参加している人が勤めている大学に対して寄付をしていたことが発覚したauとドコモではこのようなサービスはまだ行なっていないということも、何か胡散臭さを感じるのは私だけでしょうか。ニュースによると総務省が開催した有識者会議では自主規制を求める理由として「中小の業者は不利な立場に置かれ、公正な競争を妨げる懸念」という話が出たのだそうですが、単に「エンタメフリーサービス」を禁止するだけだと、大手のソフトバンクでなく中小に分類されるであろうビックローブなどが先に倒れてしまう危険性もある話なので、この件についてはそれこそ慎重に議論していただきたいと思っています。

こうしたエリアフリーサービスの問題点としてもう一つ指摘しておきたいのは、通信業者にどのサービスを「エリアフリー」として扱うかの区別が問題になってくるところでしょう。画期的な動画サービスがこれから展開されたとしても「エリアフリー」に対応している老舗動画サービスを外で利用せざるを得ない事になってサイト間の公正な競争を阻んでいると言われれば、それはそうだと思えますが、動画を自由に見るには「エリアフリー」でなければいけないということでもないということも、ここで指摘しておくべきかも知れません。現状の格安SIMでも自由にどのネットサービスも「使い放題に準ずる」利用にすることは可能なことは意外と知られていないのです。

それが私が今加入しているUQモバイルの「無制限プラン」なのですが、このプランはネット通信速度を500kbpsの「高速」でない「中速」で利用することで長時間の動画を画質をぎりぎりまで落とすことで、同じデータ容量をやり取りする場合でもより長く動画を見続けることができるようになるというものです。UQモバイル自体がauとの関連がある会社ではあるのですが、他の格安SIMを提供する「中小の業者」にも安く大手キャリアが回線を貸してくれるように総務省が指導すれば、何でもかんでも高速クーポンを消費するような形でなく、小さな画面でなら十分に見られるクオリティにして格安的にも今より安く提供できる中速のモバイルインターネットで動画を見るパターンでも十分な方もいるはずです。

道路に例えれば速度無制限の高速道路でなく、60キロ規制で信号のない自動車専用道を整備するようなものだと思うのですが、今より安い金額で回線を借りられる環境が整ってくれば、動画サービスを配信する業者においても中速より遅い低速でも(時間やトラフィックの問題で一時的に低速に速度が下がる状況も考えないとストレスない動画連続視聴は難しいでしょう)何とか見られるような動画配信技術の開発競争も期待できるのではないでしょうか。このような話を出す前に、まずは大手キャリア全ての回線提供を安価にさせるように促すのが筋のような気がします。そういった経緯を無視し何でもお上からの指示で目立ったプランを潰す目的で規制するというのは、民間の活力を削ぎ、画期的なアイデアを出にくくするだけで、むしろネット動画自体の衰退もありうるのではないかと思ってしまったニュースでした。


電話口での「有名企業」名には一応注意を

自宅の有線の固定電話から実は無線電話であるソフトバンクの「おうちのでんわ」に変えたものの、自宅の電話番号をそのまま引き継いでいるため、本当に多くの変な電話が掛かってきます。最近はインターネット加入の電話こそ減りましたが、太陽光発電の案内とかリフォーム工事、さらに「東京にお持ちのマンションの売却のお願い」と、こちらがそんな不動産を持っていないのに何度もしつこくかけてくる不動産の電話など、携帯電話以外の電話に出るのがいやになるほどです。そんな中、先日掛かってきた電話は地元のテレビ局の名前を出しての取材らしきものでした。

一応会社名を出して上の名前だけを名乗ったものの、30代くらいの男の話す言葉は、かなり早口で更に滑舌が悪いので耳は決して遠くない私にでも何を言っているのか聞き取れませんでした(^^;)。そこで、何回も「もう一回お願いします」と返したところ、地元では有名な企業なのにも関わらず、その男は自ら電話を切ってしまいました。さすがに取材と称したアンケートで掛けてきているのにこの対応はひどすぎると思い、ちょっとインターネットを使って調べてみたのですが、すると今回の電話は本当に地元のテレビ局が掛けたものではないのではないかという事がわかってきました。

というのも、そのテレビ局のトップページに今回自宅に掛かってきた電話を含む「テレビ局を騙る迷惑電話」についての注意喚起が書かれていたのです。その中では「アンケート調査」と称して家族構成や資産の有無を聞き出そうとする不審電話が多くのご家庭に掛かってきているとのことでした。今回の電話では何か話をする前に相手が切ってしまったので向こうにとっても何も情報は得られないと悟ったのかも知れませんが、話に入る際の滑舌は悪かったものの、最初の「企業名」「担当者名」だけははっきりと語ったのでちょっと信じてしまったというところがあります。

本日のニュースで、同じ静岡県内の優良企業と思われていた「スルガ銀行」の行員が、「デート商法」に関わるところに融資をしていたという事が報じられていました。今になってはスルガ銀行は危ないと理解することができますが、そのデート商法で騙された人にとっては個人ローンとは言え、地銀のスルガ銀行が一連の話にかんでいることで信用してしまった人もいるかも知れません。今回のスルガ銀行の件はあくまで広報は個人の行員がやったことだと言っているようですが、そういう事も含めてテレビコマーシャルなどで名が知られた企業だからと安心しないで、きちんと対応することが必要でしょう。

今回私が受けた電話でも、企業名と名前を聞いたら「会社の代表番号」「担当部署」「担当者名」を教えてもらい、折りかえし掛けるからと言えば本当のアンケートでなければ黙って電話を切ることになるでしょう。もし教えてもらった場合は改めてインターネットなどで代表番号は本物か、担当部署がちゃんとあるかを確認すれば、でたらめな番号を教えたことがすぐわかるでしょう。

この方法は特に最近増えてきた携帯電話・スマホに掛かってくる迷惑電話にも対応は可能です。何しろ携帯電話は受け手がどこにいて何をしているのか相手にはわからないため、「仕事で長く話ができない」とか、「外にいるので落ち着いて話ができない」とコールバックすると伝えてから相手の情報を聞きやすくなります。そこで相手の都合が悪くなれば相手はすぐに電話を切るでしょう。決して「後から掛け直す」と言われてもその申し出を受けず、あくまでこちらから掛けるで押し通すことが大事ですし、後から同じ番号で掛けてきたら、事前にスマホのアプリで通話録音する方法については、通話内容をそのまま録音することのできるアプリもありますので、必要に応じて導入していざという時には通話内容を押さえておくこともいいかも知れません。

しかし、携帯電話の場合は固定電話と違って相手が番号を通知すればその番号が端末に残りますし、名前を登録した相手以外の電話には基本的に出ないというのが一番いいですね(^^;)。どうしても連絡を取りたい相手が電話を掛けていた場合、その後で会った時に電話したことを言われれば、そこから電話帳に登録すればいい話ですし、メールやLINEで代わりに連絡が来たらそちらの方で対応すればいいことでもあります。そうなると、ますます固定電話を使う人がいなくなることが考えられるわけですが、そうなったらテレビ局や新聞社の「世論調査」の型も今まで通りには行かなくなり、ここまで紹介したような数々の不審電話にも丁寧に応じる人が主に回答するような「世論」とは変わってくるような気がします。そう考えるとむしろ固定電話を捨てた方がこれからの世の中は良くなるのではないかとも考えてしまいますね。