月別アーカイブ: 2021年3月

持ち出しに苦にならないコッフェルとバーナーのセット いざという時に役に立つか?

現在、感染症の影響もあり自宅で過ごしている時間がかなり長いのですが、今後の事を考えると、外出時に災害に見舞われて長い間自宅に帰れなくなる可能性も出てきます。人によっては災害時に何に対して備えるかが違ってくると思います。

私の住む静岡市は思い切り駿河湾に面しているので、最悪津波に巻き込まれることも想定しなくてはなりません。罹災した場所が海の近くの場合、周辺にまで波がやってきてしまった場合には、命は助かったとしても恐らくその場からはしばらく動くことはできないでしょう。

そんな時のために、スマホとモバイルバッテリー(ケーブル類も含む)と手回し発電ラジオは持って毎日出掛けているのですが、手回し発電ラジオにはLEDライトが付いているので動けない状態で夜を明かさなければならなくなっても明かりと情報だけは取れると思うものの、できれば自販機やショップで仕入れた水を沸かしたり、ご飯を炊ける最低限の道具も合わせて持ち運びたいと思っていました。

この感染症下の自宅待機状態の中で色々思案していたのですが、別に作った非常用持出袋に入れられそうなマルチ調理セットの中には入らなかったダイソーメスティンの活用を考えることにしました。なぜかと言うと、ダイソーのメスティンは通常のメスティンより小さく、金属製の筆箱のように中に今持ち出しているものを入れられると思ったからです。

この写真では、主にいざという時に湯沸かしや炊飯を含む簡単な調理ができるセットの中味を紹介しているのですが、ダイソーメスティンの中にはモバイルバッテリーと各種ケーブル類を入れてあります。逆にこうしてメスティンの中に入れることで衝撃からバッテリーを守ることにもつながるのではないかと思ったりします。

このメスティンは調理用としてだけでなく食器としても使えるのですが、調理をするために五徳と熱源として今ではキャンドゥやカインズホームでも安く買えるというポケットストーブもどきを別に用意しました。ちなみにダイソーメスティンは小さいので通常のメスティンの大きさなら中に収納できますが、別々に持つことになります。なぜポケットストーブを入れたのかと言うと、私の持っているアルコールストーブはファイヤースターターとセットでポケットストーブの中に収まり、中のものを守るだけの頑丈さがあるというところがあります。アルコールストーブはアルミ製で傷が付きやすいので、ポケットストーブはアルコールストーブの収納としても使えます。

アルコール燃料は揮発すると燃えやすいので常備せず、必要があれば入手するか、ポケットストーブで木などを燃やして使うことも可能なので、火起こしのための道具は火花を飛ばすためのファイヤースターターしか用意しません。ちなみに、このファイヤースターターは100円ショップのセリアで購入したものです。ドラッグストアやホームセンターが利用できればアルコール燃料は手に入るので、火花さえ散らすことができればアルコールストーブを使えるので、ライターはあえて持ち運びません。

基本的には常に持ち運ぶものを増やしたくないので写真に写ったものが全てですが、過去にこのブログで紹介した小さくなるカトラリーセットと合わせると、避難所でお弁当をいただいた場合、分けて食べる時にメスティンとセットで使えば衛生的にお弁当を分けられます。

今回のポイントは、ダイソーメスティンには普段は持ち物入れとして使え、いざという時には弁当箱にしたり、飯盒や鍋としても使える汎用性があるということですね。ちなみに、ダイソーメスティンは一合のご飯がぎりぎり炊けますが、その場合は結構吹きこぼれたりするので、0.7~0.8合くらいに抑えて炊くほうがいいでしょう。アルコールストーブとメスティンを組み合わせてご飯を炊く場合、アルコールの量もちゃんと測ると、火加減を気にすることなくいわゆる「自動炊飯」が可能です。そのために目盛りの付いたアルコール用ボトルと計量カップがあると自動炊飯はしやすくなるでしょう。実際にこうした用意が使われないことを願いますが、家に籠もっているからこそ、こんな事も考えられるのですね(^^;)。

こうした常に持ち運ぶものにこうしたセットを入れることによって、例えば車で出掛けた時に降雪や事故で立ち往生したような場合にも役に立つ場合があるかも知れません。旅行に行くような場合は色々なキャンプ道具を持って出掛ける人も多いと思うのですが、ちょっとした用事で車で出掛けた先でトラブルに巻き込まれて長期間帰れなくなるような可能性も0ではないということもあります。今回紹介した写真の内容では、アルコールストーブを除けば、トータルで千円くらいで揃えられるものなので(アルコールストーブもネットの販売サイトで送料込2千円弱で入手可能)、割と気軽に揃えられるセットなので興味のある方はぜひお試しを。


何の根拠もない思い込みが感染症を増やすことも 国外の事件ともからめて考える

昨年から続いている新型コロナウィルスの感染症による生活の自粛は、過去の第2次世界大戦を乗り切ってきたお店さえ閉店に追い込むくらいの破壊力があるという事実を感じていました。コロナウィルスが活性化して多くの患者が出る傾向にある冬が終わり、昨日などは私の住む静岡では夏日となるくらいの気候の変動があり、桜も満開となってついお出掛けをして会食もという風になりがちではあるものの、とにかく今まで人類がかかったことのないウィルスが拡散している事実に変わりはありません。

さらに、世界ではこの感染症との戦いの中でまさに人災とも呼ぶべき内戦のような状況が発生しているミャンマー(ビルマ)のような地域もあります。デモに容赦ない攻撃を行なう警察や軍の行動を見ていると本当に心が痛みます。自分の意志で外出しないなどの行動を行なうことで、何とか私は今まで新型ウィルスによる感染症には今までかかってはいませんが、ミャンマーでは家にいても治安部隊による検挙からの収容所連行が多数行なわれるような状況にもなっているようです。そもそも世界中で感染症を何とかするための努力が続いている中での行動であるだけに、国内の収容所内や、国外に脱出した人が隣国での感染を起こしその数が爆発的に増えることも考えられなくもありません。そうして増えた感染者の一部がまた移動するということになると、日本に全く影響がないとは言えません。感染症対策の立場からミャンマーの軍事政権にどの国も物申せないなら、いくら新型コロナウィルスの自国対策をしていても、今後の状況についても暗い見通ししかないのではないかとすら思います。

そんな中で、新型コロナウィルス関連のニュースと同じくらいの頻度で入ってくるのがオリンピックの聖火リレーのニュースであったりするのですが、かくいう私の地元でも、規模は縮小するものの4月に入ってから毎年の春に行なわれるパレードを伴ったお祭りは開催されるそうなので、仙台や山形のように感染者が増えてしまうのではないかと心配しています。

人によっては現在のお花見にも出掛けられる方はいて、私のようにナーバスになっている人たちとは違った行動をする人もいるのですが、まだ日本国内ではワクチン接種ができている人は限られているので、外に出て不特定多数の人と遭遇しても感染しないという根拠がない状態が続いています。今はもう季節も変わり感染者も少なくなったから大丈夫という思い込みは、個人的には危険ではないかと思います。最初にも書いた通り、まだ人類が感染したことのないウィルスなので、季節に関係なく体内に入ってしまうと感染する危険は続きますので、手洗い・消毒・マスクのケアは基本にして、できる限り普段会わない人とは喋ったり食事したりするのは避けることを続けています。

先週は、友人が実家に用事があったので帰ってきていたのですが、いつもならそうした時には集まって飲みに行っていたのですが、昨年から飲み会も会食も中止し、今回も直接会わずにメッセージのやり取りだけに終始しました。ワクワクすることも少なく生活も停滞しがちですが、個人的にはその点は我慢し、改めて自宅でできることでこのブログのネタも作っていきたいと思います。皆様も十分健康にご留意していただきたいと思います。


固定電話の番号を「消す」選択で日常の生活が変わるか かかってくる電話をこちらで管理するために

昨日、私の住むところでは市議会議員選挙が行なわれました。相変わらず近所を通る宣伝カーはうるさかったのですが一つ変わったことがありました。

というのも、前には頻繁にかかってきていた選挙のお願いの電話が一切かかってこなくなったからです。さらに言うと、インターネット関連や投資などの営業の電話も一切かかってきません。中には詐欺のために掛けてくる電話もあるのかも知れませんが、その種の電話もかかりません。

これは何故かというと、以前まで使っていたADSLの契約を止めるのと同時に、ADSLに紐付けしていた固定電話の回線も解約したからです。現在は家族それぞれにスマホを持っていて、個人に関する電話だけが入るので、家に対してかかってくる不特定多数からの電話というものは基本入ってこなくなりました。

私の場合、インターネットで問い合わせたものでメインの携帯電話番号を記入したものについてはしばらくして営業の電話が入ってくることもありますが、今後はそうしたことがないように、メインの携帯番号をネット上で記入するのは止め、サブに使っている番号の方を記載するようにしたので、もし掛かってきてもすぐには出ないで、番号表示された相手先の電話番号をいったんインターネットで調べ、かけ直す必要のあるものにはこちらから電話します。そういう意味では、メインの電話番号とは別に、楽天LINK アプリでかけ放題が使える番号をサブにしておくことは迷惑電話を直接取らないためにも有効ではないと思っています。

これはあくまで我が家での状況ではありますが、固定電話を止めることのメリットは大きく、固定電話を残すことのメリットというのはADSLを解約した今となってはほぼないと言い切れてしまうように感じてしまいます。企業やお店、公共の場所、さらにファクシミリを使わなければならない状況にあるのでなければ、固定電話を携帯電話に移行する事についてのハードルは下がるでしょう。

社会問題化する電話を使った詐欺が心配な場合、例えば一人暮らしの離れた親が詐欺被害に遭わないように対策をするとすれば、スマホでなくてもフィーチャーフォンでも、「非通知」の電話を受けないように設定したものを使ってもらうようにし、事前にかかってくる可能性のある連絡先は事前に電話帳に登録し、それ以外に番号だけ表示された電話がかかってきた場合、番号を着信履歴から調べて電話してもらうようにすれば、改めてその電話がどこから掛かってきたかはネットを使えばお店や企業であればすぐに調べられます。わからない携帯電話番号については放っておいても大丈夫だと思いますし、固定電話からなら掛けてきた場所も調べればわかります。さらに050から始まるIP電話ならなおさらその番号から友人など大事な電話がかかる道理はないと考えてもいいでしょう。

またこれも自分の経験上の事ですが、先日不明な番号からの電話が自分の携帯にかかってきたのでネットで調べたら(固定電話からの発信)、その番号は市役所からのものであることがわかり、表示された番号にこちらから掛け直したところ、直前に提出した書類についての問い合わせのものでした。このように、番号表示が普通にできる携帯電話に固定電話を解約して移行する方が、社会生活を感染症関連で引きこもりのような生活を余儀なくされるような状況では、そもそもの掛かってくる電話自体が減るので、犯罪に巻き込まれる可能性が減ることにもなるでしょう。

固定電話が生活に必要だった時代はもはや個人用途なら終わったとも言え、今や固定電話を置いておくことで毎日の迷惑電話に悩まされたり、詐欺電話の被害に遭うリスクは高くなっているとさえ言えます。固定電話にナンバーディスプレイを契約して固定電話を残すよりも、携帯電話に移行する事を個人としてここ数ヵ月経験したことで推すことができるようになりました。番号の変更については友人・知人への連絡が必要になることはありますが、ファクシミリを使わず(メールなどで代替可能)、自ら固定電話を掛けることがほとんどないなら、個人の場合はどうしても連絡を付けたい場合には何らかの方法で連絡が入ると思って思い切って固定電話を処分(光回線の場合ひかりIP電話機能の解約)する事について考えてみてはいいのではないでしょうか。


変わりつつあるレンタサイクルの利用法から今後の電動バイクへの波及に期待

一昨日、本田技研工業株式会社、川崎重工業株式会社、スズキ株式会社、ヤマハ発動機株式会社が発足した「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」が、日本での電動二輪車普及に向け、相互利用を可能にする交換式バッテリーとそのバッテリー交換システムの標準化(共通仕様)に合意したというニュースが入ってきました。

電動バイクというと、テレビ東京の「出川哲朗の充電させてもらえませんか」という番組で出てくるようなものですが、普通に使うには長距離走行に適しているとは言えず、ただ番組では充電切れしてからその場所周辺で家庭用コンセントから走行用バッテリーを充電させてもらうことが番組の見所になっています。今回のバッテリーコンソーシアムでは、充電が切れても多くの拠点に満充電の状態で用意されたバッテリーにユーザー自身が交換するようなシステムについても考えられているそうです。

ただ、テレビ東京の番組を見ていると坂道は本当に歩くよりも遅かったり、体重が重かったり荷物を多く載せている場合、それほど良くない燃費がさらに悪くなるなど、電動バイク自体の課題も感じられます。今回の流れの中で、広くバッテリーステーションを作ることができるかどうか(そのためにバッテリーの標準化を行なっていると思うので)、今後の状況に期待します。

電動バイクでは有りませんが、現在私の住む静岡市では市内の多くの拠点でスマホアプリを使ってレンタサイクルを利用できる「PULCLE(パルクル)」の自転車が用意されるようになっています。この自転車は全てが電動アシスト自転車で、料金は15分70円、12時間上限1,000円ということなのですが、観光客がほとんどいない現状でもけっこうこれらの自転車を利用している人を街で良く見掛けます。日々の足代わりに使っている市民もけっこう多いようです。

もちろん観光にも使えまして、有名な観光地に自転車を乗り捨てたり新たに借りられるステーションが設置してあり、先日標高307mもある景勝地の日本平でこの自転車に乗っている人がいたのにはびっくりしました。一日中自転車で回るというだけではなく、例えば移動のための公共交通機関がすぐ来ない場合の代替とかで15分以内で移動可能ならバスよりもかなり安く移動できるので、多くのレンタルサイクルステーションがあることで多くの人が利用することができることもあるようです。

私自身は自転車を持ってはいるものの、例えば市内の中心部に自転車を置き、無料駐輪場に自転車をそのままにして帰ってきたような場合(飲酒運転は自転車でもダメなので)、その自転車を取りに行くためにレンタサイクルを最寄りのステーションで乗り捨てて、自分の自転車で帰ってくるような使い方も、コロナ後の社会では結構利用したくなるやり方です。

今後、全国でこうしたシステムが普及したら、特に道が狭くて自動車では回りにくいような観光地では車を駐車場に停めて、観光はもっぱら自転車でという事もできてくるでしょう。逆に今後コロナの影響が去った後で、静岡市に観光でやってくる人がいたら、このレンタサイクルシステムは利用価値が大きいので、以下のリンクから専用アプリをダウンロードして利用することを考えてみて下さい。

https://pulcle.hellocycling.jp/

まだ自宅から近くにレンタサイクルステーションがないのですが、もしステーションができたら、電車を使って旅行をする場合に行きは歩いて行っても、荷物が増えたら帰りにはレンタサイクルを利用するとか、ちょっとしたことで使ってみたいと思います。だからこそ、最近日常的に使っている市民が多いのかなと思ったりもします。

今後、こうした取組みは自転車だけでなく電動バイク自体を時間ごとに乗り捨てられるステーションがあれば面白いと思います。電動バイクを導入する事のネックはその価格と維持費にあると思うので、気軽に電動バイクを日常の生活に利用できるような仕組みが街にできれば、かなり車に乗る機会が減り、結果としてCO2削減につながっていくのではないかと思います。そういう意味でも、「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」の動向には今後も期待を持って見ていきたいと思っています。


OCNモバイルONEの新料金プラン発表 「OCNでんわ」を使っても専用アプリが必要ない理由とは?

個人的にはMVNOとしてのほぼ最後の料金プラン改定ということで注目していたNTT系列のMVNOであるOCNモバイルONEが2021年4月1日から適用する新しいプランの内容がようやく出てきました。正直その内容にはそこまでびっくりするような点はなかったのですが、主に通話定額オプションを付けた場合に少し感じが違ってきています。

今までは大手キャリア以外のMVNOでの通話定額オプションというのはほとんど24時間無料の設定がなく、さらに5分とか10分の定額でも相手の電話番号の前に4ケタのプレフィックス番号を付けることでデータ通信のいわゆるIP電話よりは通話品質が良く安く使えるようになっていました。このプレフィックス電話による通話は専用線ではなくあくまで中継電話サービスなので、音声専用のVoLTEを使えるわけではありませんが、この種のサービスを使っている人が音声通話品質について不満を感じているような事はあまり聞かないので、このパターンでも十分だと言えたのかも知れませんが、一つ問題がありました。

というのも、MVNOのかけ放題を使うには電話番号の前に4ケタのプレフィックス番号を付ける必要があります。これは手動でいちいち付けてもいいのですが、スマホの場合は業者が提供するダイヤル用アプリを使うことで、アプリが自動的にプレフィックス番号を付けてくれます。利用者側も専用のダイヤルアプリ(OCNモバイルONEの場合は「OCNでんわ」アプリ)を使っている通話については、無制限を含む定額が実現していました。

今回、OCNモバイルONEは、恐らくOCNのSIMカードを使う通話についてはプレフィックス番号「自動付与」の仕組みを使っていると思うのですが、専用アプリを使わなくても「OCNでんわ」からの発信ができるようになったようです。今後はガラホでの利用や、専用アプリを使わずともスマホに最初から入っているダイヤルアプリを使ってもOCNモバイルONEのかけ放題を利用できることになったわけです(当然オプションプランの契約が必要)。今までは専用アプリからだと110番・119番などへの電話ができませんでしたが(その場合にはダイヤルアプリから電話することになるため混乱してしまう原因になっていました)、そんなトラブルとも無縁になり、自動的に電話番号でシステム側が判断してくれると言うなら、他の専用アプリを利用するMVNOとの差別化になり得ます。

またオプションプランに入っていない人でも、音声通話付SIMカードからの発信については今までの半額である30秒10円(税込では11円)で利用できるようになるそうです。音声通話付SIMの最安値はデータ通信容量1GBで月額税込770円(税抜700円)で保持できますので、ほとんど通話しないもののたまに通話するくらいなら、月額千円以内でスマホを使うことができるようになりそうです。

通話オプションについては、完全かけ放題が月額1,300円(税込1,430円)・10分以内定額なら月額850円(税込935円)で実現できます。最安の1GB770円と組み合わせる場合には完全かけ放題で税込2,200円、10分以内定額利用で1,705円となります。

個人的にはこのプランは、専用アプリはいらなくなるとは言え、そこまでそそられるプランとは言い難いのではと正直思います。というのも、新プランになりそれまでの売りだった低速200kbps固定での利用ができなくなり、音楽系アプリでの制限なし利用のオプションはあるものの、「低速(節約モード)での通信量が基本通信容量の半分を超えると、さらに通信速度を200kbps以下に制限する場合があります。」という内容で新プランは回っているので、1GBを使い切ってしまったら低速で運用するのもなかなか大変だろうと思います。

また、通話定額についても60才以上のシニア利用ならUQモバイルの場合は月3GBのデータ量が使え、専用アプリは当然使用せず、さらにVoLTEで使えるかけ放題でも月額2,180円(税込2,398円)で利用できます。UQの3GBプランなら、データ通信については低速利用でもOCNモバイルONEより早い300kbpsで、しかも低速利用時の制限なしで使えるので、auのエリアで不自由がない人でしたらシニアの方々はまずUQで検討した方が良いと思われます。

UQの場合は60才未満の利用では割引が適用されないので、その場合は上記金額の1,000円アップになりますが、主に通話にスマホを使い、そこまでデータ通信を使わない場合には、同じドコモ回線を使う日本通信のプランの方が最低でも月3GBから使えて月間70分まで定額(それ以降はOCNモバイルONEと同じ30秒10円)で使える「Wスマートプラン」なら月額1,580円(税込1,738円)と、OCNモバイルONEの10分以内かけ放題と比べるとプランのスペック上は日本通信に軍配が上がるのではと思います。かけ放題を希望する場合も、同じ日本通信の「合理的かけほプラン」ならデータ通信月3GBの場合2,480円(税込2,728円)となり、こちらは若干価格の差は出てしまうものの、日本通信のプランの場合はVoLTEが使えてデータ通信量が多いことを考えると、あえてOCNモバイルONEを選ばなくてもいいのではないか? という風に思えます。

今回のOCNモバイルONEの発表は、NTTと総務省の談合疑惑が公になった状況での動きとなり、なかなか思い切ったプランを出すことは難しかったと思います。そもそも、NTTドコモをNTTが完全子会社化した段階では、auに対するUQ、Softbankに対するYmobileのように、ドコモがOCNモバイルONEをドコモのサブブランド化して、戦略的なプランを出してくるのではと思っていたのですが、唐突なahamoの登場でOCNモバイルONEの方向性が揺らいできたような気がしてなりません。

せめて今回の新プラン発表では、最低速度でも1Mbpsで使えるようなプランが出てくるのではないかと期待していたのですが、ドコモ本体がahamoを出してしまったことが逆にOCNモバイルONEとしては、ahamoのようなプランを出しにくくなったという点では実に皮肉です。IIJmioのようなeSIMの格安プランのようなインパクトも無いですし、唯一のメリットは契約とスマホ同時購入でスマホが安く買えるという点しかないといったら言い過ぎでしょうか。賢く利用する方は、まずはOCNモバイルONEでSIMフリースマホを安く購入し、一定期間利用した後で本命のブランドにそのスマホとともに乗り換えるというのが一番いいのかなと思います。ただこんな状況が続けばOCNモバイルONEの業績にも影響してきてしまうでしょう。新プランが出たばかりですが、もう少し戦略的で乗り換えようと思うようなプランを改めて開発して欲しいというのが正直なところですね。


マイナンバーカードを健康保険証として使うつもりだった人の気持ちは? 本格運用開始を当面先送りする方針

私の家族の中でも実はまだ誰もマイナンバーカードを持っていない状態が続いていたのですが、家族の中で運転免許証を持っていないことから、本人確認が面倒くさいという普通の生活を送るために困ることが出てきてしまったので、ここに来てその分のマイナンバーカードを申請すべく、申込書をもらってきました。

ちなみに、その本人が役所の窓口に行かなくても同居の親族の場合、代理人である私の本人確認ができれば、申請書を出してもらえます。申請書にはID番号および、スマホで読み取ると簡単に申請できるサイトへ飛べるので、さあいよいよ申し込もうと思ったところ、昨日になってマイナンバーカードを保健証代わりに使えるのが2021年3月下旬と言われていたのに、当面運用を先送りするというニュースが入ってきました。

ニュースによると、本人が勤務先に教えたマイナンバーが間違っていたり、健康保険組合でのマイナンバーの入力に誤りが多くあったためうまく連携できないという、ちょっと考えられないような理由でスケジュールに間に合わないという事なのですが、これは過去のブログでも書いてきたように、政府全体のITスキルというのが未熟なのではないかという疑念が更に強くなるような感じがしてきました。

LINEの個人情報流出について、政府与党の議員の方々はかなり強い調子で企業としてのLINEを非難していましたが、今後は政府の方も情報管理者としての責任を追求される可能性も出てくるので、この調子だとマイナンバーカードの情報が流出するような事になった場合にはブーメランになって批判が返ってくるような状況も考えておいた方がいいような気がします。

ただ、運転免許証を持たない人にとっては顔写真付きの身分証明書として、マイナンバーカードはないと困るものでもあるため、その分の申請は続けるつもりですが、かつての年金関連の情報についてもそうでしたが、ちゃんとした管理が本当にできるのかという不安が今後も付きまとうことだけは確かなようです。

今回のニュースと同時に、マイナンバーカード作る際のメリットとして今月末までなら5,000円分のポイントが付くという「マイナポイント」の申請期限が延長されるというニュースも入ってきました。現状では今申し込んでもカード発行には一ヶ月以上かかるということなので、今そういう事を言われても、こちらではこのまま申請しても期限までにマイナンバーカードを手にできるかはちょっとわからないので、そのメリットを得られない可能性の方が高いです。ただそこまでして国民に持たせたいカードであるものの、そのメリットであった機能をスケジュール通りに進められない今の状況は、逆に個人がきちんとしたITスキルを持ち、過度に公の機関を信用しないような対応も必要になるのではないかと思います。

それと同時に気になるのは、これは野党が政府の提出した新しい法案に誤りが多くあったため、改めて直したものを出して欲しいと要請したニュースです。今まで私が見てきた中で、こうした単純なミスがニュースになること自体考えられなかったのですが、それだけ政府の様々な仕組みを作っている官僚の人たちが疲弊していることが想像できます。それは単なるオーバーワークの問題なのか、それとも組織としての機構上の問題なのか、はっきりと検証して立て直しを図って欲しいですね。そうしないと、どんなに素晴らしいプランを政府が持っていても、それが実現するまで時間がかかり、そのメリットも薄れてしまうような事も起こりかねません。様々な給付金もマイナンバーカードを持っていれば早く受け取れるということになれば、カードの普及も一気に進むと思うのですが、それには事務処理能力を上げることが必要不可欠です。


無くして困るデータはどのように取り扱えばいいのか クラウドが信用できない場合には

LINEのトークの内容や登録内容などが中国本土で同国の技術者に閲覧可能な状況に置かれていたということが明らかになったことで、LINE本社では中国や韓国からLINEのサーバーの中味を見られないようにするとか、サーバー自体を中国や韓国ではなく日本国内に置くということを個人情報漏洩対策として発表しました。

問題は、単にサーバーを国外に置いたり、技術者を広く国外に求めることなのではないでしょう。現在の国内企業でも海外拠点は多くありますし、外国籍の社員も普通にいます。問題なのは、ボーダーレスでどこの国に置いても物理的には問題ないサーバーを、国家権力で管理しようとする国に置くというのが問題なのです。

LINEが日本よりも厳しく個人情報について守る姿勢を打ち出している国にサーバーを置くことができていれば、ここまでの問題にはなっていなかったでしょう。中国にサーバーを置くことのメリットは何なのかは私にはわかりませんが、一つには国内にサーバーを置く場合、地震・水災など毎年広い地域で災害が起こっていることから、情報の分散化の方法としては有りだと思います。場合によっては大きな災害でデータを消失してしまう危険性がありますが、今回のような状況というのはある意味災害よりたちが悪いかも知れません。安心してデータを保管できる国にならサーバを置くこと自体に問題はないと私は思います。

少し話は逸れますが、今回問題になったLINEのトークを含めた内容については、自身でバックアップを取ることができます。スマホを乗り換える場合には、いったんクラウドにその内容を避難させ、新しいスマホでアプリ自体の乗り換えを終えたら、改めてクラウドにアクセスしてデータを読み込むようにすればそれまでのトークの内容などは元に戻ります。

私などは結構スマホやパソコンの原状復帰のためにクラウドを使うことが少なくないのですが、それは写真などでも他人に見られても困らないようなものを多く保管します。そして複数のクラウド(国内・国外を含む)と契約し、一部同じものを保管し、どちらかのクラウドが使えなくなっても大丈夫なようにしています。

ただ、問題はそれこそ他人に知られるとアカウントを乗っ取られたり、情報そのものを元に脅迫されるような個人情報の扱いをどうするかということです。重要人物でもなければ多少の個人情報が知られるのは仕方がないとは言え、各種サイトやネットバンキング、健康診断の結果、マイナンバーなどの情報というのはクラウドに保管するようだと、それをもしわかる人が解析したとしたら、知らぬ間に口座のお金が消えていたり、クレジットカードの不正使用にあったり、病歴などの情報をネットに晒される危険性は残ります。

ですから、自分の生活基盤を壊される可能性のあるデータについては、便利なクラウドであってもアップすることは避け、当然LINEのようなアプリでも個人情報に関係するような話をすることは避けることが大事になります。

ではそうした人に見られたくない情報はどのように扱ったらいいのかということになりますが、一つの方法としてはロックを掛けたUSBメモリ、ハードディスク、メモリカードに保存するという方法が無難なのではないでしょうか。私が使っているスマホとガラケーにはどちらもmicroSDカードが入っているのですが、具体的にはこのカード内に大事なデータを入れて、普段は別にそれを使うでもなく入れておきます。もちろん、内容が変わった場合にはデータの上書きをし、最新の情報に更新しておくことも大事です。

私の場合は、大切なデータはパソコンのメモリに入れておき、その管理の中でデータをスマホ内のmicroSDカードにコピーするためにはケーブルで直接行なってもいいのですが、写真のようなUSBメモリーとUSBメモリをスマホ(Type-C端子)に直結するアダプターをセットで用意しています。USBメモリは大事なデータを複数持つことになるので持ち出さずに、もっぱら家でデータの移動に使い、もしパソコンが壊れてしまった場合のバックアップと兼ねるように使うことにしています。

大きなハードディスクと違って持ち運びに苦労することもないですし、このUSBメモリ自体を自分で作った非常用持出品の中に入れておけば、新しいパソコンで作業する場合にはこちらの組み合わせの方が色々やりやすいように思います。

なお、こうしたやり方はあくまで私の方法であって、客観的に見るとかなりセキュリティ的に甘い部分があることは十分承知しています。ただ、万全のセキュリティを追求するとなると、その分日々の利用やデータ管理が煩雑になるので、どのくらい妥協して自分のセキュリティを守るかというのが今後に向けての課題になるのではないかと思います。

一昔前と比べると、ネットの情報を使って他人の口座からお金を移動させたり、他人のクレジットカードを使って買い物をし、それを現金化するような状況は、今のような閉塞的な状況が続くと、将来にわたってそうした被害が増えてくるのではないかと危惧しています。いつの時代も被害を最初に受けるのはセキュリティを守るという考え方をあまり持たず、スマホは便利だとしか思わない人であるのではないでしょうか。今回のLINEの問題を前向きに捉え、情報の保管については色々と考えておくべきでしょう。今回は主にクラウドやメモリーにデジタルデータを保管することについて考えましたが、自宅や貸し金庫などに安全に保管できる場合は、データをプリントアウトしたものを別に置いておくことも一つの考えだと言えましょう。


コカコーラ自販機限定のサブスクサービスが2021年4月から開始も もう一工夫欲しいと思うわけ

過去に、JR東日本が運営する自販機でサブスク(定額サービス)の会員を募集したニュースを紹介したのですが、今回同じ自販機によるドリンクを提供するコカ・コーラがアプリ「Coke ON」を使ってのサブスクサービス「Coke ON Pass」を2021年4月中旬から開始すると発表しました。事前およびスタート時に申込むと月額2,700円(税込)のところ5月31日まで月額半額の1,350円(税込)で利用できるとのこと。

気になるのはその内容ですが、コカ・コーラの自販機でスマホのアプリから購入できる自販機において、毎日どのドリンクでも1本限定で購入することができるというものです。4月の月半ばからということで、初月の割引は織り込み済みというところなのでしょうが、個人的には毎日一本利用すればお得になるとわかっていても、そこまでのメリットは感じられないというのが正直なところです。

こう書くと、毎月の投資に比べると最大限使っても月28本~31本で、一本あたりの金額は100円~160円くらいとしても、投資金額と比較してお得感がないという事もありますが、スマホアプリの「Coke ON」ではドリンク購入ごとに様々なイベントを行なっており、スタンプラリー感覚でゲットしていくと、ドリンク一本と交換できるチケットをゲットすることができます。さらに、お店でまとめ買いをした方が安く買えるとは言え、箱買いだとバリエーションに乏しく、さらに自分で冷やしたり温めたりする必要があるので、考え方としては外に自分のドリンク用のサーバーを有料で持つという感じになり、その分のお得感はあるように思います。

私が気になるのは、このサブスクのサービスを最大限に活用しようとすると、毎月20~30本のペットボトルや缶のゴミが出て、その処理の問題を抱えてしまうということがあります。Coke ONで使える自販機は紙コップのものでも利用可ということでもあるのですが、やはり外で飲む場合には缶やペットボトルが便利なので、飲んだ後の事まで考えることはできないのかという風に思うのです。

外で購入して自宅で飲む分にはゴミ出しの手間は同じなのでいいのですが、外で飲み終えた場合に、やみくもに空のペットボトルなどを捨てるわけにもいきません。ここから先はあくまで個人的な意見ですが、サブスク利用者はアプリで管理しているのなら、サブスク購入者限定のゴミ箱を作ってもらって、同社のアプリから購入できる自販機の隣に、購入して飲み終えたボトルを捨てられるようになれば(当然普段は閉じていてスマホアプリの操作で投入可能なような仕組みを作る必要がありますが)、これから暑くなってその場で飲んだり、移動しながら飲んだりする場合に改めてコカ・コーラの自販機を探して飲み終えたボトルを処理できるようになるので、これは利用者だけでなく自社の自販機で販売したゴミだけを回収することができるという点でも事業者にもメリットが有ると思うのですが。

このブログでは過去にプラスチックごみ減量のために、弁当などに付くプラスチック製のスプーンやフォークが最初に対策されることに違和感を持っていて、現在の社会でならまず考えなければならないのはペットボトルのゴミをどうするかということなのではないかと思います。もし自分が飲んだ空のペットボトルを自社のごみ箱に入れて処理をすれば、その本数に応じてドリンクチケットを出すような事をすれば、ある程度空ペットボトルの回収率は上がるのではないかと思うのですが。回収率が上がれば再利用もしやすくなり、環境汚染の原因になる量も減っていくのではないでしょうか。

どちらにしても、自販機の場合は特に売った後の空ペットボトルをどう回収するかの対応を間違うと、いくらマスコミやネットの広告にお金を投じているとは言え、非難の声は無視することはできないように思われます。自販機での購入はお店で買うものと比べて高額になるのは仕方がなく、その差を縮めるための今回のようなサブスクのサービス発動ということになっているとは思うのですが、個人的にはコカ・コーラ社が率先して脱・ペットボトル化の流れを作って欲しいです。

さらに進んで個人的な希望だけで言わせてもらうと、炭酸飲料を持ち運ぶことのできる専用ボトルを作ってもらって、自販機にボトル洗浄機能が付いて従来のペットボトルでの販売だけでなく飲料のみの販売もできるようになれば、空ボトルを出さずに価格を安くもできるでしょう(その分専用ボトルを購入する費用は増えますが)。さらに言うと、専用ボトルの規格を同業他社で統一してくれるとわざわざ特定の自販機を探さなくても済むので旅行中などは有難いです。そうしたインフラが整えば、こうしたサービスを日常的に使うのも有りだと思っています。


古い携帯端末は捨てたり返さずにとっておく事に意味がある(ただしワンセグ・フルセグ対応機限定)

一昨年のお正月明けくらいまではまだ今のように感染症が日本国内で案じられるような事はなかったので、友人宅で集まって軽い飲み会をしていました。今考えるとその頃が懐かしいですが、当時の友人宅では何とテレビが無かったのでした。

飲み会にテレビなど要らないという事もあるのですが、飲み会も後半に入ると流石に話すこともなくなりだれてきたので、そこでさっそうと取り出したのは、ドコモでかつて販売されていた7インチタブレット、シャープのSH-08Eと卓上ホルダ(専用クレードル)でした。

このタブレットは一応防水で、しかもワンセグ・フルセグ(これが重要)でのテレビ地上波放送を受信に対応しているので、常に持ち出したりはしないもののいざという時のために取っておいたのです。

7インチということで家庭にあるテレビと比べるとかなり小さいですが、写真のように卓上ホルダ(専用クレードル)の裏にはアンテナケーブルを取り付ける端子が付いているので、上記友人宅ではテレビのアンテナは残っていたので、ケーブルをクレードルに接続したことでフルセグの画質での視聴およびサブチャンネルも使用可になり、家庭用地上波テレビと遜色ありません。そんな感じで、飲み会の後半はもっぱらテレビ番組を見ながらゆるい話に終始したということがあります。これを見て中古品を物色される方は、本体のみではなく卓上ホルダ付きで安いものを探すと、いざという時には自宅のテレビの代替として使えると思います。

現在売られているスマホやタブレットにはテレビチューナーが付いていないものがほとんどだろうと思います。中にはFMラジオが聞けるようなチューナー付きのものもありますが、主にイヤホンを使った(イヤホンコードをアンテナの代わりにするケースが多いだろうと思われます)個別使用になる用途が主でしょう。

スマホにFMチューナーを付けて、災害が起きた場合にネットが繋がっていればネットのライブニュースやRadikoを利用し、電波が使用できない時にはFMラジオで情報収集するという考えは悪いものではありません。ただ、日頃の情報収集ツールがテレビである場合、災害で停電したような場合、さらにネットにアクセスが集中しネットがうまく繋がらないような場合にはワンセグで地上波テレビが見られるものがあると便利です。

先日、毎年のことながら「非常用持出品」をセットにした通販の案内が来ましたが、その中に入っているグッズの一つの情報収集ツールはラジオとワンセグが利用できる専用端末でした。こうしたものは単体購入でも1万円前後で買えるようですが、いつ起こるかわからない可能性のために新品のワンセグチューナーを用意しなくても同じ効果を得ることが出来る場合があります。それが昔使っていたスマホやフィーチャーフォン(ガラケー・ガラホなど)、タブレット端末を活用する方法です。ワンセグ使用のみの場合はSIMカードは入れなくても使えます。

私自身は現在も通話用として常用しているガラホSH-01Jがワンセグ付きなので、全くネットが外出先で使えなくなっても、電波がつながる所まで移動すれば地上波のワンセグ放送を受信することができます。ワンセグ付きのガラケーは複数持っており、さらに面白いものとして、ガラケー自体にビデオプロジェクターが付いていて、白い壁に向ければ大型テレビくらいの大きさにはワンセグ放送を拡大することができるドコモのFOMA(3G時代のガラケー)SH-06C(シャープ製)も持っているので、昼はSH-08Eで夜はSH-06Cと使い分け、電源はモバイルバッテリーから供給することができ、停電が続いても少なくともテレビからの情報は受け続けることができるのではないかと思っています。

ワンセグを外で使う場合、エリアをまたいで移動すると連続視聴ができなくなったり、山間部で使えないなどのディメリットがあります。現在はネットの整備が進み、普通にテレビ放送を同時配信できるような早さでも安くネットを使える環境が整っているので、あえてワンセグを搭載しないような所はあると思うのですが、自宅や避難所で使えるように昔に使っていたワンセグ付きのガラケー・スマホ・タブレットをとっておくのはお金の節約(防災用品としてのワンセグチューナーを買わなくても良い)にもなりますし、ネットに繋げなくても使えます。このように、昔のものに価値を見出して使うことにもなるので、悪くない使い方ではないかと思っています。

あと、これはあくまで個人的な意見になりますが、持っているスマホがFMチューナー付きのものであっても、スピーカーとロッドアンテナのあるポータブルラジオは持ち出しする・しないに関わらず持っておいた方がいいと思います。ロッドアンテナがあれば、主にFM放送についての感度は上がり、イヤホンからだけでなくスピーカーを鳴らして他の人とも情報を共有できます。できればその際、ラジオは90MHz以上の周波数も選局できるFMワイド対応のものにしておくと(少し古いもので安い製品の場合、ワイドFMに対応しないものもあるかも知れないので注意して下さい)、AM放送がうまく入らなくても、FM波で電波を出しているAM局の放送をクリアに聴けるので、状況の変化に応じた使い方ができます。

先日起きた地震の事もあって、常に持ち歩くバッグに過去紹介した東芝のキャパシタに手回し充電した電気を貯めるタイプの防災ラジオTY-JKR5を改めて入れて外出するようにしています。このラジオの内容についてはこのブログで複数回に分けて紹介していますので、ご存知ない方は以下のリンクからその内容と活用法をご覧下さい。

東芝充電ラジオ TY-JKR5の研究 その1 外観とその機能について

なかなかこのラジオでスマホやタブレットを充電することは難しいものの、太陽電池パネルも使えないような天気が避難所周辺で続くような場合には、スマホの電源を切った上で接続して充電を行なえば、わずかに端末の使用時間を伸ばしてくれる期待はあります。また、このラジオを持ち歩くことによって懐中電灯の機能を兼ねるというメリットもあります。

停電してネットも繋がらないというような状況では、防災ラジオ中心に情報収集を行ない、ワンセグで具体的な情報を視覚から入手するようにすると、スマホの電池も減らないで済みますので、いつ終わるかわからない避難生活でも、正しい情報を基にした行動ができるでしょう。以前に契約していた携帯電話端末が家のどこかにあると思っている方は、その端末が電源が入りワンセグが使えるかを調べてみて、使えるようなら手持ちのモバイルバッテリーと充電ケーブル(100円ショップで改めての入手も可能)を使って充電・給電できるかどうか試してみて、使えるようだったら家のわかる所に置いておきましょう。


モバイルSuicaのアプリ更新でできると言われていた機能は? Androidスマホの抱える問題とiPhoneについて

2021年3月21日に交通系ICカードのモバイルSuicaについてリニューアルが行なわれ、私の場合今より便利になる改定が行なわれることをちょっと期待していました。様々な変更点はあるのですが、私が一番気になっていたのは今まではAndroidスマホではできなかった(今まではiPhoneでは可能でした)一つのスマホに複数のモバイルSuicaを導入することができるというものでした。

新たな機能を使うためには、アプリ自体のアップデートが必要になるのでその手続きを終え、改めてアプリからログインし、なおかつ今まで導入していたモバイルSuicaの名称を後から追加するものと区別するために名称変更を行なった後、アプリから「新規Suica発行」をタップしたところ、がっかりする結果となりました。

私が使っているのは未だにAndroid9で10へのアップデートがないOPPOのRenoAなのですが、「ご利用中の端末は1枚しかSuicaを発行できません」と表示されて終わりでした。事前のニュースからすると、現在利用されることの多いAndroidスマホでは普通に複数枚Suicaを登録して使えるものだと思っていましたが、たまたまできない端末に自分のスマホが当たってしまったという感じです。

これは何もモバイルSuicaだけの話ではなく、iPhoneと比べると常に最新のOSを使えるかどうかはメーカーとGoogleの取り決めによるような事があるために、私のように取り残された感じを受ける人については、iPhoneに機種変更するか、他の不具合が出ることも考えながら動作対応のAndroidスマホに機種変更するかという究極の選択になってしまうということになります。

特に今感じているのは、ここ数日のニュースでアメリカ・日本・韓国と中国の外交についてあまり良くない先行きが見えてしまうような推移になっている中で、スマホについても中国メーカーのものが置いてけぼりを食らう可能性が出てくるのではないかという事です。こうした状況がさらに悪くなってしまうと、せっかく通信料金が安くなったとしても、ケースによってはスマホの買い替えを迫られる可能性もあり、また新プランのほとんどは対面を通しての販売ではないので、なぜ自分のスマホで他の人が使っているアプリやサービスが使えないとわからずに泣き寝入りということも考えられるわけです。

こうしたリスクがあるのも新プランのディメリットである事を知らないと、後から色んなトラブルも出そうですね。現状では不完全で、今後その内容も変わってくるかも知れませんが、iPhoneの機種対応についての各社の対応をまとめてみました。

・ahamo(ドコモ)iPhone 6・iPhone SE(第1世代)以降
・povo(au)iPhone 6s・iPhone SE(第1世代)以降
・LINEMO(Softbank)iPhone 6s・iPhone SE(第1世代)以降

なお、iPhoneであってもSIMロックがかかっていたり、特定の契約SIMしか使えないものについては使えない場合があるので、オンライン上で今自分の使っているiPhoneが使えるかどうかの確認をしてから加入手続をした方が良いです。

iPhoneでもこれだけ大変なのに、様々なバージョンのOSが混在するAndroidスマホについても、基本的にはSIMロックの解除を前提に自分のスマホはどこのキャリアで購入した(中古でも購入時にはそうした情報を周知の元販売しています)か、現在のOSのバージョンはどうなっているか、使いたいと思っているサービスは使えるかなどの疑問をしっかりと解決しておかないと、後になってこんなはずではなかったということにもなりかねません。解約時の違約金のようなものはありませんが、改めて通信業者を変えるのには結構なエネルギーを使いますので、今さらながらくれぐれも勢いだけで新プランに行かない事をおすすめします。

スマホの機種変更については、今後SIMカードを差さなくても使えるeSIM対応のものや、次世代通信規格である5G対応のものも出てきていますがまだまだ高価です。私自身が今使っているスマホを機種変更する際にはこのどちらも対応するものにしようと思っているので、モバイルSuicaの複数使用ができなくてもしばらくはRenoAを使い続けるつもりですが、場合によっては妥協も必要だということも考えておいた方がいいかも知れませんね。