月別アーカイブ: 2014年3月

避難所に入れない人たちの存在を知る

 東日本大震災に関連するマスコミの報道を見ているうちに、3年前に考えたことでもいつの間にか忘れていて、改めて気付かされることが出てきてしまいます。今後、大きな災害が起きたとして、学校や公的施設に避難所が作られたとしても、避難所に入ることをためらう人たちが少なからず存在するということを思い出しました。

 避難所に入れない理由というのはさまざまですが、避難所で生活するためには大勢の人が集まる中、できるだけ我慢をして共同生活の秩序を乱すことなく暮らしていかなければなりません。ある程度の秩序が乱れても、それはお互いさまなのでと思っている方がいるかも知れませんが、避難所にいる人全員がそのような寛容な心を持っているわけではありません。赤ちゃんや子供がけたたましく泣き続けるだけでもここから出て行ってくれと思う人は多いでしょうし、ペットの場合は直接飼い主の方に文句を言う人も出てくるでしょう。

 先日、テレビの報道番組で出ていたのは、東日本大震災で罹災した自閉症の子供を持つ親御さんの話でした。人とのコミュニケーションがうまくできず、ちょっとしたことが原因でパニックを起こして大きな声を上げてしまうような人の場合、そのパターンを知っている人なら奇声に慌てることもなく、その後の対処法もわかっています。しかし、こうした行動が病のせいではなく、その人のパーソナリティに起因するものと思ってしまう人は実はとても多いのではないかと思います。今の私たちの生活の中では、こうした人に接したり、心の病を抱えながら苦しんでいる人がいることがわかっていないでも生活できてしまうという現状は大変残念です。今回挙げた以外にもさまざまなストレスを共同生活をしている中に持ち込んでくる人たちは、遠慮するというよりも避難所内でのトラブルを未然に防ぐために避難所に入らないという選択をするのも仕方ない気がします。

 3年前、さまざまな理由から避難所に入ることができず、長期間車中泊をしている人が多いことが問題になりました。そうした避難生活が長期間に及ぶと、いわゆる「エコノミー症候群」による血栓ができ、最悪の場合生命にも危険が及ぶことが指摘されていたのです。血栓が出ないためには手足を十分に伸ばして寝ることが必要ですが、普通の車の中でシートに腰掛けたまま全ての席に一人ずついるような状態ではしだいに体に悪影響を及ぼすことは明らかです。ご自宅にある車の中にフラットな空間を作り、家族全員が足を伸ばして寝られるようになればいいのですが、どうしてもそういった空間が作れない場合にはやはり避難所への誘導が必要になってくるのではないかと私は思います。

 しかしこれから日本のどこかで大きな災害が起きたと仮定して、果たして避難所に人を誘導する際に、ワンフロアで生活ができるグループと、閉じられたスペースでないと生活に支障を生じる人たちを分けることができるでしょうか。避難時は多くの人たちが色々なことを我慢しなければならないのに、なぜ一握りの人だけが環境のいいスペースに居住することができるのかと文句を言う人も出てくるでしょう。しかし実際はそうして生活空間を分けてあげないと、多くの人がストレスをためてしまい、心が傷つく人たちが多く出てしまいます。実際に避難所を運営する人たちはそうした際のノウハウを実際に経験した方たちに求めるべきでしょうし、せめて全国の学校では、集団生活になじむことができなかったり物理的にワンフロアの避難所で生活することが難しい人がいるという知識だけでも教えていくことが大切だと思います。

ガソリン車とハイブリッド車 今の私が選ぶなら?

 このブログでは個人的な思い込みなどもあり、新しい車に関する技術を信用しないようなエントリーも書いていたように思いますが(^^;)、今回はつとめて冷静にハイブリッド車関連の技術について考えてみたいと思います。

 私が個人的にどんな考えがあろうと、すでに新車として販売されている車の多くがハイブリッドカーであり、それなりにキロ数を乗る人ならば、ガソリン車よりも燃費の面では有利なことは明らかだと思います。そうしたこともふまえて、私自身も今後車を乗り換えていくにあたってハイブリッド車を選ぶべきかどうかというのは必ず考えなければならないので、ちょっと調べてみました。

 ハイブリッド車というのはガソリンでエンジンを回すだけでなく内蔵の充電池によっても推進可能です。最初に出てきたモデルにはニッケル水素電池が使われていましたが、現在の多くのハイブリッド車ではパソコンやスマートフォンにも使われているリチウムイオン電池が使われています。

 素人考えでは電池というのは消耗品であるので、携帯電話と同じように割と早めに電池自体の性能が落ち、燃費も悪くなるのではないかと思ってしまうかも知れませんが、ハイブリッド車とスマートフォンの充電には相当な差があります。スマートフォンは電池容量がなくなった場合だけでなく、満充電の状態でも充電が続いていたり、充電管理が人の手に委ねられたりしている分管理がかなりひどくなり、それが本来使えるはずの電池の寿命を減らす結果になっている可能性が多いです。ハイブリッド車の場合、充電はプラグインハイブリッド車以外では勝手にはできず、車の電池管理プログラムによって管理されています。バッテリーの能力を生かしながら寿命を延ばすように調整されているわけなので、普通に使っていれば急に電池の性能が落ちるということはまず考えなくてもいいと思われます。ハイブリッド車の保証期間のうちならシステムに問題が起きても修理費用はほぼかからないと見ていいので、新車で購入する場合はまず問題は出ないでしょう。

 問題なのは、新車ではなくそれなりに年数が経っていたり走行距離を走っている中古を購入する時でしょう。中古で購入する場合は新車の時ほどお金がかからないというメリットはあるものの、保証期間を過ぎたもので電池や充電制御機能についてのトラブルが起こってしまうと、普通に考えて修理より買い替えということになってしまう問題もあります。いろんなサイトを見ていると、20万キロ以上乗っても大丈夫だったという書き込みもあり、それはその通りなのだろうと思いますが、どの車にも長く乗っていれば不具合は出てくるものです。ハイブリッド車とガソリン車と比べると、修理をする側にとってはどうにもならない電気系統のトラブルはどうしてもガソリン車と違う機能を持っているハイブリッド車の方が多くなる可能性があるわけで、それが中古車市場における古いハイブリッド車の価格にも影響が出てくるのではないかと思ったりもします。以前このブログで紹介したメーカーのディーラーにおける保証付きの中古車ならしばらくは安心ですが、保証が切れた後の走行や、民間の中古車販売業者から購入する場合には、トラブルが起きた場合には直すよりも乗り換えるという心構えが必要になってくると思います。

 中古車で車を買う場合だけでなく、新車から長く乗っている場合でも、車のトラブルというのは本当に突然やってくることが多いです(^^;)。ハイブリッド車を新車から乗ろうと思っている方は、保証期間前を目安にどんどん乗り換えていくような形でなら私の危惧しているような問題は起きませんし、細かいことを気にする必要もなくなります。ハイブリッド車が出てくる前からそういう乗り方で車を乗り換えることによって日本の中古車市場も潤ってきたということもありますし、それなりに年数を経てきた程度のいい中古のハイブリッド車を故障の心配なく動くということが一般に認知されるようになれば、それはそれでハイブリッド車の普及に弾みが付くように思います。

 ただ、私個人は今、ガソリン車かハイブリッド車かといわれると、今のところは中古車を物色しても新車に乗り換えるつもりはないので、ガソリン車でもそこそこ燃費が良く安くて耐久性のいいものがあればそちらの方がいいかなと思っています(^^;)。というか、今のところ軽自動車のハイブリッド車は出ていませんので、軽自動車に乗り換えるというのが条件の場合、ハイブリッド車に乗りたくても乗れないというわけで。ただ、1,000ccから1,500ccクラスのコンパクトカーの燃費の良さは、ハイブリッド車はもちろん普通のガソリン車も軽自動車をしのぎますので、何が何でも軽自動車という凝り固まった考えを捨てることでがらりと展望が開けてくる可能性もあります。そんなことも考えながら、乗り換える車選びを継続して行きたいと思っています。

ついに登場 OCN モバイル ONE アプリ

 MVNO業者を選ぶのに比較すべきなのは、回線の安定性であるとか高速クーポンの量とかいろいろあるのですが、私が思うに、意外とあると便利なのが業者の方で提供してくれるスマートフォンで使えるアプリだったりします。

 以前紹介したことがありましたが、格安でSIMカード通信を提供するプロバイダIIJmioでは「みおぽん」というアプリがあり、簡単に高速クーポン使用と低速でクーポン不使用の切り替えができるだけでなくその日に使ったデータ量についても高速・低速の別に簡単に確認することができます。特にIIJmioの場合、低速でも3日トータルで366MBを超えるとさらに速度規制が入ることがあるので、スマートフォンだけでなくテザリングで使っている場合は頻繁にアプリを起動して利用量を確認していました。

 今回、国内大手プロバイダのOCNからSIMカード用のプラン「OCN モバイル ONE」を利用している方に向けてのアプリが4月1日からまずはAndroid用が出ることになりました(iOS用は4月末提供予定)。利用量の確認やプラン変更、設定したデータ量を超えるとアラートが出せるようにもできるそうです。私が契約しているのは4月1日から1日50MBを高速で使え、その後は低速になるプランですが、私は現在OCNのSIMカードをモバイルルータに入れているので、ルータの方でデータ通信量を読み取ることにし、日付の変わり目にデータ通信量のリセットをいちいち手動で行なっていました。しかしアプリの方で確認できるようになれば、そうした手間もアプリで確認するだけで済みます。

 高速と低速の切り替えというのは、私のプランでは元々そういった形での契約でなく、1日ごとに高速通信ができる容量が決まっているのでできませんが、自分が使っているデータ通信は1日ごとにどれくらいなのかということをデータおよびグラフの形でも一覧できます。こうしたアプリの表示を気にしながら、使い方をコントロールしていくのがアプリの効用だと言えるでしょう。

 最初に書いた通り、MVNO業者のうちどこと契約しようかと思われている方には結構インパクトがある発表だと思いますので、これから格安SIMを使ったデータ通信を契約してみようと思われている方は、契約しようと思っているプロバイダが専用アプリを用意していることについても選択の際に考慮してみてはいかがでしょうか。

「実質○○円」表記とは?

 消費税率の引き上げまであとわずかという所になってきました。この機に高いものを買ってしまおうと思っておられる方も多いと思いますが、高いものを買う時ほど慎重な判断が大切ではないかと個人的には思っています。そうした消費税率のアップを目前に控え、最近は携帯電話やスマートフォンの価格表示だけでなく、安売りサイトの表記にも「実質」という言葉が目立つようになってきました。携帯電話の方は2年間の総支払額を比較しての実質表示なのでトータルの支払い金額は変わらない(2年間使い続けることが確実なら)ですが、安売サイトの表示の場合、表示通りに受け取ってしまっていいのかわからない場合も出てきます。

 先日、普通に4万円弱で売っているWindowsタブレットが実質29,800円と紹介されているサイトがあり、期待して見たところ、そのサイトでの売価は最安値より高い4万円強でした。なぜそのサイトで実質29,800円になるのかというと、そのショッピングサイトで使えるポイントが1万ポイント以上あり(1ポイント=1円換算)、それで実質の金額を出しているとのこと。ポイントというのは金券ではなく、主催するサイトの方でポイントの換算率を変えられてしまえばすぐに価値は減ってしまう危険性も持っています。また、ポイントを使おうにも、欲しい品物がなかったり、あっても他のサイトより高かったりしたら、実質的なポイントの価値は変化してしまうでしょう。

 消費税が8%からさらに10%に上がっていく中、小売業者やショッピングサイトでは直接値引きをするのではなく、ポイントで還元するケースが今後はさらに増えていくことが予想されます。スーパーマーケットのように必ずそのお店で購入するようなところなら現金と変わらないような感覚でポイントを使える場合もありますが、日頃あまり使っていないところでもらうポイントがあっても、果たしてそのポイントを有効に使えるのかどうかを考えた上で飛びつく慎重さがあった方がいいと思いますね(^^)。例えば、今回のような場合、消耗品の類や、前から欲しかった別のものが同じショッピングサイトで割と安値で扱われているのが確認できれば、最初の「実質○○円」という表記が意味を持ってくるのではないかと思います。

radiko 有料の全国エリアサービスに思うこと

 以前からこのブログで書かせていただいていたインターネット経由でCM入りのラジオ放送をクリアな音で聞けるサービス「radiko」について、2014年4月1日から有料ではありますが、地元局のみという限定から、全国ほとんどの放送をスマートフォンだけでなくパソコンからでも聞くことができるようになるそうです。遠距離受信が難しい昼間や遠方局でもクリアに聞くことができるようになることで、Androidスマートフォン限定アプリの「raziko」はお役御免になりそうですが、まだ諸手を挙げて喜ぶわけにもいかない事情も残っているように思います。

 正式なサービスの名称は『radiko.jpプレミアム』で、料金は月額350円(税別)となります。地元局の数が少なかったり、お気に入りの番組が地元局でネットされていない方にはこの月額は高くはないでしょうが、たまに聞きたいという場合や、旅行中だけ利用したいという人のための料金体系(1日コースや7日コースなど)を作ってくれると個人的には嬉しいです。

 また、プレスリリースを見ると浮かれてすぐに飛びつくには不安な要素もあります。それは、

「一部の放送局と特定のタレント出演番組やスポーツ中継など一部の番組を除く」

 という配信条件です。説明では全国66局のうち60局が参加とありますが、大変残念なことに私の地元である静岡放送は当初参加しない局に入ってしまっています。旅先で継続して聴取したい番組があっても、リアルタイムに聞くことは現状では無理ということです。また、「特定のタレント」や、「スポーツ中継など一部の番組」とは何なのかということも、実際にサービスが始まってみないとわかりませんので、ネットから情報を入手し、今後自分が聞きたい番組が問題なく利用できるかどうかを確認してから入会するようにした方がいいでしょう。今後の関係者の努力によって、お金を払えば一般のラジオ放送と同じ内容を全国で利用できるようになってほしいものです。

 あと細かいことですが、料金の決済についてはクレジットカードを持っているか、ドコモ・auの携帯電話を契約しているか、フレッツシリーズの支払いがあるかの条件のうち、どれかを満たしていなければならないようです。銀行振込やコンビニ払いは無理ということです。

 あと、海外旅行先で利用できないというのも、人によってはネックになるかも知れません。ただこれは、国によっては自国以外のラジオ放送を聞いているだけで逮捕されてしまうところもありますので(^^;)、パソコンやラジオにつないで予約録音のできる機器を使って録音したものを後で聞くようにするのが現状ではいいようです。

 個人的には常にラジオで遠距離受信をしているわけではないので、旅先では高感度のラジオを使って全国のラジオ放送を聞くような感じで今後のradikoの状況を見ていきたいと思います。というのも、年間4千円を5年続けても2万円になり、それだけ出せばかなり高性能なラジオが買えるわけですし(^^;)。それでも、今まである意味公式には認められていなかった日本全国のエリア放送が利用できるようになったのは大いなる進歩であると言えます。有料化が成功するかということも含めまして、今後もこの関連の動きにはチェックをしていきたいと思っています。

イーモバイル Nexus5用プランの使い心地

 私が現在メインで使っているスマートフォンNexus5ですが、イーモバイルのプランで安く維持できています。Nexus5自体はSIMフリーなので、早めに契約解除をして月千円以下の安いSIMに入れ替えて使ってもいいなと思ってはいたのですが、かなり快適に使えているので、2年間はこのまま使ってみるのもいいかなと現時点では思っています。導入を迷っている方もいるかと思いますので、使ってみて思ったことを書き出してみたいと思います。

・全体的に動きがキビキビしていて、今まで遅いと感じなかった他のタブレット端末の操作にストレスを感じるようになった。

・電池の持ちは普通に使っていて朝持ち出し夜帰宅した時点で電池の減りは半分くらい。普通の使い方なら何とか満充電から一日分は使える印象。

・容量については、オフラインで使えるカーナビアプリを2種類入れているので半分埋まっている状態。16GBを買っていたらどちらかのアプリを諦めなければならなかったので、32GBを選んで正解だった。

・エリアについては、ソフトバンクのため心配な部分もあったが、遠出をしていないのでほぼ問題なし。softbank Wi-Fiスポットは地方都市でもそれなりにあるので、利用に追加料金がかからないのは有難い。

・5インチの画面はやはり多くの情報が表示できるので便利。この大きさに慣れると、以前の4インチ以下のスマートフォンを使うのが大変に感じる。

・Nexus5での通話については、電話の着発信をBluetooth経由でウィルコムの電話機から行なっているので評価は保留。ただ、2つの端末を離してしまい、Bluetooth接続が切れてしまうと自動的に復帰しないことがあるので、同様の使い方をしている方は接続が保たれているか確認する必要がある。

・テザリングは設定メニューから可能で、USB Wi-Fiの他、Bluetoothによるテザリングが使用できる。イーモバイル契約でテザリングオプションの追加料金はかからないので、いざという時の備えとしては万全。

 このように悪い印象はない端末ですが、やはり気になるのはソフトバンクのエリアから外れた場合です。それを言えばイーモバイルやソフトバンクのスマートフォンを使っている人は全てそうなのですが、私の場合は別にdocomo回線を使ったMVNO業者のSIM契約をしているのでそちらの方と併用しながらしのぐことになりそうです。

 Nexus5はBluetoothでのテザリングで他の端末をインターネットに接続させることができますが、逆にBluetoothで他の端末で接続したインターネットを利用することもできます。具体的に言うと、NECのモバイルルーターMR03LNとの接続が可能になります。Nexus5と同じようにBluetoothテザリングで他の端末をネット接続させることができるiPhoneはこれができないのが残念なのですが、エリアに不安を持っている方はドコモからiPhoneを買えばいいだけなので(^^;)、それほどメリットにはならないかも知れませんね。

 それでも、月額の費用としては3,500~4,000円くらいでソフトバンクとドコモの2エリアをNexus5で使い分けることができるのですから結構いい組み合わせではないかと思います。このセットに追加でそれ自身に通信機能のないタブレット端末を増やしても、状況に応じてNexux5かMR03LNのどちらかからもBluetoothテザリングができますので、まず困ることはないでしょう。iPhoneほど華のある端末ではないかも知れませんが、実用上は私はこの組み合わせに十分満足しています。

水でも戻せるカップ麺への期待

 先日、日清食品ホールディングスの社長の話として、「水でできるカップラーメン」の実現性について報道されていました。それによると、開発までに10年はかからないとのことですが、果たして水で作ることのできるカップ麺に需要はあるのでしょうか。

 元々、このような発言が出てきた背景には、東日本大震災において支援物資としてカップラーメンを配ったものの、お湯がないと食べることができず、常温の水でももどる製品についての要望があったからとのこと。確かにそうした作り方もできる製品が出てくれば良いと思えます。

 カップラーメンを水で戻すということについては、インターネットで調べてみると、実際にやった方が多くいらっしゃるようです。日清食品の製品で言うと「カップヌードル」を水から戻す場合、40分から60分浸しておかないと戻らないという結果らしく、それでは少々実用的ではないことがわかります。

 常温で食べられる食品としては、同じく水に浸して戻すアルファ米とか、カレーのレトルトにおいて植物性油脂を使った製品が既に出ています。この組み合わせなら水しかなくてもその味は別としてカレーライスが食べられるわけです。ラーメンについても、スープに寒いと固まってしまう動物性油脂を使わない方法や、麺の製法を水でも戻りやすいものに変えるなどすればいわゆる非常食として市販することはできそうですが、ここで一つ問題が出てきます。

 今はそれほどでもなくなりましたが、昔の非常食といえば硬くて食べにくいカンパンが主で、せっかく非常食として用意はしていても賞味期限が迫っても進んで食べようとする人がいなければゴミとしてそのまま捨てられてしまう可能性があります。最近では市販のお菓子をそのまま非常用として出しているところも増えてきており、賞味期限間近での消費についてはそれほど大変ではなくなりました。今後日清食品および、他社から水でも戻せるカップラーメンが出てくるかも知れませんが、やはりそれなりにおいしくいただけるのかということが、非常食として定着するかという点については大切になってくるだろうと思います。

 ただ、非常時でない場合は、あえて水で戻す必要はないわけで、お湯を入れて普通においしく食べられるものが出てくれば、私は常備食として置いておきたいと思っています。まだ具体的に製品として出てくるものではないのですが、このような水でもお湯でもおいしく食べられるカップラーメンが、早いうちに登場してくれるように願いたいですね。

モバイルキーボード選びの苦難

 多くの方はそれほど気にしていないかも知れませんが、文字を入力する際のキーボードによってかなり感覚が違ってくることがあります。そこで、以前の私はノートパソコンを選ぶ際にはキータッチに違和感のない配列のものを選んでいたのですが、これではかなり選択肢が狭くなってしまいます。

 幸いにというか、新しいWindows搭載のパソコンの売れ筋は、いわゆるタブレット型が出てきており、これに必要に応じてキーボードを合わせるということになると、あえてメーカー純正を選ばなくてもいいわけで、果たしてどのキーボードがモバイル環境で私にとっての最強なのかということが問題になってきます。

 いわゆる外付けのキーボードには大きく分けると有線と無線があり、今はBluetoothを使ってのワイヤレス接続のものが主流になってきていると思います。しかし、ワイヤレス接続の場合は何の前ぶれもなく接続が中断したり、レスポンスが悪くなるという話も聞きます。そうした問題を起こさないためにはUSBケーブルで接続するものを使うようにすれば、かなり範囲が広く、しかも安価で売っているものも使えたり、逆にPFUのHHKのような高級なキーボードも使えるようになります。

 ただ、モバイル環境で有線でつないでいると、ケーブルが引っかかってじゃまになることもありますし、何より今出ているタブレット端末は外部USB端子と電源端子を兼ねているものが多いので、充電しながらのキーボードによる入力は難しくなるというような問題点もあり、一長一短であります。

 そんなことで悩みつつ、ついつい色んなキーボードに手を出して使い分ける羽目になってしまうのですが、また新たに注文してしまいました(^^;)。 ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード 0B47181 という、アイソレーションタイプのノートパソコンThinkPadとほぼ同じ形のBluetoothキーボードです。

 このキーボードには中央にポインティングデバイスが付いており、マウスがなくてもポインタの移動がキーボードのみで行なえます。キーを押した際の沈みは浅いですが、ある程度慣れてくればそれほど困ることはないと思います。ただ、持ち運ぶには別にケースが必要になるのでかさばることと、電源は内蔵のバッテリーで自力交換は不可ということで、市販の単三や単四電池を使うものよりも不利な部分はあります。

 それでも、Windows8用にカスタマイズされていたり、ペアリングもNFCを使ってできるので、私の持っているNexusシリーズと簡単にペアリングできるなどのいい点もあり、何よりたまたまLenovoのサイトで50%引きのクーポンがあったので購入を決めてしまいました。恐らくこのキーボードも私にとっては必ずしもメインのキーボードにはならない気はするのですが、折り畳みキーボードでは膝の上やあぐらをかいた上に乗せて打つことはできませんし、必然的にある程度の大きさのキーボードはあった方が特に車で出掛ける旅には便利になると思います。

 個人的にはメーカーが接続を保証していないドコモの携帯電話とペアリングができるかという事も気になります。まあだめならだめで諦めますが、できたらWindowsだけでなくスマートフォンや携帯電話とも共通に使えるものであった方がありがたいわけで、到着したらまずはその点について確かめてみようと思っています。

集客効果を目指すSA PAのこれから

 新東名が開通した際に静岡県内にある新しくできたSA PAに行き、このブログで報告させていただいたことがありましたが、先日久しぶりに静岡のサービスエリアに行く機会がありました。たまたま新東名周辺に用事があり、夕食時と重なったため山の中で食堂を探すよりも、一般道からサービスエリアのフードコートを利用した方が楽で便利だと思ったからです。

 利用したのは平日の夜ということで、中は割と閑散としていました。観光客というより仕事で移動中といった人の方が多く、いわゆる集客効果を狙った地場産品を集めたコーナーに人の姿はなく、フードコートも個人で男性が利用しているのが目立ちました。そして、これは恐らくトラックドライバーの方だと思いますが、レジ袋に入れたお風呂セットを持ってウロウロしている人たちも結構いました。

 新東名のサービスエリアの中には「ドライバーズ・スポット」という長時間の運転によって疲れた体を癒す施設が併設されているところがあります。新東名では駿河湾沼津SA、静岡SA、掛川PA、浜松SAにあるのですが、シャワールーム(女性用あり)、マッサージチェア、仮眠ルームが有料で利用できます。トラックドライバーの方たちはこのドライバーズ・スポットを目当てに利用していたのだということでした。

 今まではサービスエリアにお風呂があるところというのは、私の利用するところでは足柄、諏訪湖、多賀など限られた場所にしかないのでなかなか利用しずらいところはあったと思うのですが、このように簡易的にではありますが、シャワーが使える場所が増えてくれると助かる人もいるはずです。せっかくなので、これを書いている2014年3月現在の状況についてNEXCOの各ページのリンクを貼っておきます。

・NEXCO中日本
http://www.c-nexco.co.jp/sapa/guide/utillity.html

・NEXCO西日本(以下のページにある「この施設サービスに対応したエリア情報」から)
http://www.w-holdings.co.jp/service/shower.html

 なお、NEXCO東日本のサービスエリア紹介のページには、コインシャワーの項目がありませんので、以下のサービスエリア検索の画面から「休憩」→「コインシャワー」をチェックして検索をして最新の情報を調べる必要があります。もっとも、調べた結果東日本エリアにあるコインシャワーは東北自動車道の安積PA上下しか検索でヒットしなかったので、あえて項目を加えたページを作らなかったのかも知れません。

http://www.driveplaza.com/dp/SAPAService

 改めてこの4月から消費税も上がり、ETCを使った高速料金の割引も6月以降減額されることが予想されています。そうした中で、あえて高速道路を使わない車旅にシフトする人たちも出てくるでしょうが、どうしても高速道路の利用をやめるわけにはいかないのが日本の流通を担っているトラックドライバーの方々だと思います。今、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアはショッピングセンターやレジャーランド化するところもあり、集客のためのさまざまな広報活動もテレビ番組とのタイアップを使って活発になっていますが、本来の休憩施設の目的である運転者のリフレッシュがはかれる空間というコンセプトをないがしろにするようなことは避けていただきたいものです。施設にお金をかけるなら、長距離運転をするドライバーのための設備についても改善したり新設することがなければ、高速道路上にある施設としての意味が薄れてしまうのではないでしょうか。

Life touch Note と モバイルギア

 我が家には1台のみ、Windows XPが入ったデスクトップパソコンがあります。このパソコンはセキュリティ関連のサービスが受けられなくなる以前の問題で、全く実用的には使えていません。度重なるシステムのアップデートにより、動作速度が遅くなり、下手をすると起動してから使えるようになるまで10分以上かかる始末です。メモリを増設すれば多少はましになるのかも知れませんが、そこまでしてお金を掛けたところでどうにもならないので、将来的にはWindows XP自体をアンインストールして軽い別のOSを入れて使うとか、そういう方向でできるだけ使えるうちは使いたいと思っています。

 それでも、Windowsはシステムアップデートがあっても勝手にソフトが自動的にアップデートすることはありませんが、AndroidにしろiOSにしろ、これらスマートフォンやタブレット端末はOSのアップデート通知だけでなく、アプリのアップデートがあると通知され、タップするだけで簡単にアップデートが完了するようになっています。それ自体はいいと思うのですが、そうして購入当初とアプリの数や大きさが変わってくるうちにスマートフォン自体の動きに影響が出てくる場合が出てきます。

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 写真は以前私が購入したキーボード付きのNECのLife touch Noteですが、OSのバージョンがAndroid2.2であることもありますが、最近になって文字入力をキーボードからする際に、変換や確定時に少々待たされるケースが出てきてかなりストレスがたまるようになってきました。最近購入したNexus5の操作感に慣れている人から見ると、使っているうちにどんどんイライラしてくるレベルです(^^;)。いろいろアプリを入れていることが原因の一つとも思えるので、普段使わないアプリを削った方がいいのかとも思いますが、少なくとも今、キーボード付で快適に文字入力ができそうな端末だからと中古をゲットしても、最新のスマートフォンとBluetoothキーボードの組み合わせの方が入力にストレスがないような気がするので、個人的な見解ではありますが、積極的に購入はおすすめすることはできません。こういうことは全ての端末を長く使っていると起こり得る事なのですが、特にキーボードからの入力にこだわっている方には進化していくOS搭載機を長く使おうと思って選ぶのではなく、手にしっくりくる外付キーボードの方を選んで端末を変えていくか、進化しないで完結している機器を選ぶ方がいいように思います。

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 進化を止めたキーボード付きの端末ということで思い出すのは、Life Touch Noteと同じNECが出していたWindows CE搭載の端末・モバイルギアです。こちらの方はキーがパンタグラフ式で、好みはありますが、ポメラDM100の採用したアイソレーションキーボードよりも入力しやすいと思われる方も多いでしょう。念のため、私自身ほとんど使っていないものを1台所有していますが、これは今でも文章を入力するという点については、Life Touch Noteよりもキーピッチの広さが確保できていることもあり、相当快適に入力できます。ただ、この端末の構造的な欠陥として、ヒンジの部分がかなりの確率で使っているうちに破損するので、怖くてメインではとても使えません。本当にいざという時に使えるように保管しているという状態なのですが、それでも、まだ20世紀に発売されたハードが現役で使用に耐えうるというのは時代に逆行しているようでいて、なかなか面白い現象ではないかと思います。