防災関連ニュース」カテゴリーアーカイブ

防災に関する新たな話題や、画期的な新製品の紹介などをこちらで行ないます。

スマホのエリアメールを見返せない場合の対応

2019年10月の台風による被害について、普段マナーモードにしていても音を出してメールの着信を知らせる「エリアメール」の意外な弱点がテレビニュースの中で指摘されていました。今までは緊急地震速報や津波警報など、見たらすぐに対応を促すというものがエリアメールだと思っていた方も少なくないと思いますが、台風による洪水の恐れがある場合、警報や避難勧告が出た時点でエリアメールが配信されます。

ただ、地震や津波の時とは違い瞬時に何か大きな事が起こるわけではないので、一応画面は見ておくものの、画面をリセットしてしまった後にその内容を確認することがなかなかできないというのが問題だというのです。

具体的には、エリアメールで避難勧告の内容が配信されたものの、その勧告が高齢者に限定されたものか、全ての住民がすぐさま避難しなければならないくらいのものなのか、時間を置いて確認しようと思った場合について考えてみると、いったいどれだけの人が過去に配信されたエリアメールを再確認できるのか、ちょっと不安になります。

ちなみに私の場合、ガラケー(ドコモのAndroid OS搭載ガラホ)では「メニュー」の中にある「あんしん機能」のアイコンから「エリアメール」を選ぶと、過去のエリアメールの内容にアクセスできますが、SIMフリーのスマホの場合はそうした機能がないため、事前に調べておかなければなりません。私の持っている富士通arrows M03の場合はSMSを読むことのできるアプリ「メッセージ」(スマホにプリインストールされた標準のアプリ)のメニューに「緊急警報」があるので、それを選ぶと内容を読むことができます。

そうは言ってもこのような確認作業をいちいち行なっていない方については、今回の水害の最中、エリアメールが来たことはわかっていても数回も来てしまうような状態の中では最初に送られてきたエリアメールの内容が何だったのかということについてわからないまま、家に水が入ってきて避難をしそこなったという話もテレビでは紹介されていました。

避難勧告についてはテレビやラジオで繰り返し流れるものの、携帯電話に着信するエリアメールというのは、今自分がいる場所での危険を知らせてくれるものなので、旅先での緊急情報を得るためには唯一の情報収集手段になるかも知れません。もしうまく受信できなかったりすると困るので、エリアメールを確認できる災害用のキャリアが提供する専用アプリやメッセージアプリのアップデートをしっかりして最新の状態で利用できるようにしておきましょう。そして改めて先日の台風でエリアメールを受信した記憶がある方は、念のため過去のメールの内容を確認してみて、本当に過去に自分のスマホにエリアメールが配信されているのかということも確かめてみましょう。

また、全国各地をくまなく飛び回っている方の役に立たないかも知れませんが、基本的に自宅周辺のみが生活のパターンになっている方には、エリアメールと同時にお住いの市町村が提供する「防災メール」に登録しておくことで、スマホならGmailのアドレスに配信するように登録しておけば、エリアメールとは違ってGmailのアプリを開いたりウェブブラウザでGmailにアクセスすれば過去のメールも簡単にさかのぼって見ることは可能です。

私の登録している静岡市の防災メールの場合、避難勧告や気象警報、竜巻注意情報などが届くので、地域内にいる場合には役に立ちます。自分が地元にいなくて家族が残っている場合にはそのメールで地元の危うい状況を知ることができますので、エリアメールだけでなくこうした防災メールと両面待ちというような環境を作って、どちらか一つのメールサービスから過去に配信されたメールを確認することもできます。

ただし防災メールについては通常のメールと同じように配信されるだけなので、リアルタイムですぐに配信内容を知ったり読むことは難しいかも知れません。その代わり気象警報が出た時点から継続して案内を通知してくれるので、エリアメールを見逃した場合には改めてその日に届いたメールアプリを開いて市町村からの防災メールを確認するようにするというのも一つの方法なのではないでしょうか。


テントでなく仕切りの付いた「仮眠場所」を日常的に作る試みについて

ネットニュースで神戸大学の保田ゼミの方々が開発した組み立て式の仮眠利用を想定した簡易個室「きゃみん」が、大学や企業など様々な場所に設置して、どのくらい利用されるかという実験が行なわれ、それなりのニーズがあるという話を読みました。同じ個室ということで言えば、JR東日本が駅構内に時間貸しで利用できるミニオフィス「ステーションブース」がすでに運用をスタートさせていますが、ここは普通にデスクと椅子が設置された仕事部屋で、ファミレスやカフェにWi-Fiとコンセントが設置されているのとは違い、他の人の動きを気にすることなくちょっとした隙間の時間を作って利用できるようになっています。

ただこちらの「きゃみん」の方は、単に仮眠施設としての利用でなく、勉強や作業のために使ったりもできるようになっているそうです。試験的に神姫バス明石営業所の仮眠室に設置された「きゃみん」は木製で、カプセルホテルのユニットと比べれば設置費用も抑えられていて、単なる段ボールベッドと仕切りのあるようなものではないので、バスの運転手が仮眠に便利に使えるのだそうで、やはり個室の効果というものはあるように感じます。

今後、どのような形でこうした「個室」を売りにしたビジネスが発展していくのかはわかりませんが、最近のニュースではどの建物にもある個室である「トイレ」を長い時間選挙して食事をするという「便所飯」の問題を解決するためにも、仮眠も取れれば食事もでき、パソコンを使った作業もできるような個室スペースをまとめて設置することは大変重要になってくるのではないかと思います。

そして、これはあくまで私の個人的な考えではありますが、そうした「個室的なスペース」を作るということについては、日常的なニーズがあるなら、いざという時にはそうした設備を災害時にも活用できるようにすべきです。つまり、ここで言う「きゃみん」の一つの形態の中でも移動が大変なものではなく、「組立て・ばらしが簡単」「パーティションで分けるのではなく上からも見られない完全個室である」「同じ面積でも多くの個数を設置可能」「大量生産により一個あたりの価格を下げる」ことができるなら、今現在でも多くの人が大変な思いをしている避難所での生活について、すぐさま設置及び避難してきた人への対応が可能になります。

現在売られているものの中では、部屋に明かりが付いていても気にならず、外からの冷気を防ぐこともできると考えると、室内に設置する室内用テントが最適ではあるのですが、個室を作るという観点からもう少し使い勝手のよいものが作れるのではないかと思ったりもします。

さらに車中泊目的というところも追加することができるのならば、普通車や軽自動車のワンボックスカーの後部座席をたたんだ時の荷台部分くらいのスペースにでも設置できる個室スペースができるなら、もはやキャンピングカーを購入しなくても車の中でしっかりとした就寝スペースを作ることができるようになります。車中泊用に安い車を流用することもできますし、普段は車中泊の難しい車に乗っていたり、そもそも車を使わないような方であってもレンタカーで軽ワンボックスカーを借りれば、それで車の中が簡単に宿泊施設になります。レンタカー会社も「車中泊セット」としてセットで貸し出すこともでき、ビジネスチャンスが広がるのではないでしょうか。

今回の内容を書くために、室内用のテントや段ボールベッド、防災用のパーティションの商品を色々と調べてみましたが、段ボールベッドでも一個当たりの価格は1万円以上するケースも有り、なかなか個人が気軽に購入することは難しいと感じざるを得ませんでした。また、室内用のテントは床がないものが普通で(マットレスやベッドの上に設置するものとして考えられているようです)、就寝専用としては有りかも知れませんが、元々冬の寒さ対策に作られたものらしいので、夏に使うと相当テントの中は暑いようなので、購入するなら注意が必要でしょう。できれば夏用の替えメッシュが用意されたセットなら、車中泊用としてオールシーズンで利用できるのですが。

とにかく、今回の台風の影響で避難をしてくる人に対する環境が未だ昔のままの、公民館や体育館に毛布が配られるだけというような感じであることはすぐにでも是正されるべきだと思います。まずは日常的にニーズがあると思われる個室に対し、多くの人々の理解が進む中で、災害時には容易に流用が可能な仮眠スペースの設置が広がることを期待します。


ファイブゼロジャパン(00000JAPAN)についての覚え書き

一昨日から昨日にかけて、台風19号が伊豆半島から首都圏を通過し、広い範囲で被害が起きています。時間が経過するにしたがって新たな被害が報告されるというような事も起こっています。皆様のお住まいの場所は大丈夫だったでしょうか。全国規模で停電が頻発していますが、過去の台風でも停電は台風の通り風を中心に増大し、携帯電話の電波が圏外で繋がらないという所もかなり出ました。

今回の台風の影響を考え、高速通信の一つとして大手通信キャリアらが提供している有料のWi-Fiサービスを、誰でも難しい手続きなしに使えるようにした「ファイブゼロジャパン(00000JAPAN)」が開放されました。

具体的な使い方については、主に大手3キャリアが提供しているWi-Fiサービスを災害用に使うので、スマホなどのWi-Fi設定の画面から災害用統一SSID「00000JAPAN」を検出することができたら、そのまま「接続」を選ぶとインターネットに接続できます。接続した状況でメールやSNSによる発信、さらにはAbemaTVなどの動画によるニュース速報を連続して見ることができるようになります。今回の台風の場合はYou Tubeでライブ中継をしている「ウェザーニュース」を見るということも可能になります。

ただ、このサービスを利用する場合の注意点も色々あります。今回はそうした内容をここで明らかにしつつ、利用できる状況であれば便利に使えるようにということを考えて書いていきます。

まず、この「ファイブゼロジャパン」は誰でも簡単に使えるようにするため、パスワードの入力をしなくても接続できてしまう形にしているのですが、逆に言うと悪意を持った人によってハッキングされ、通信内容を傍受されるだけでなくその中味を抜き取られてしまう危険性があります。友人・知人に連絡するにしても簡単なやり取りにとどめ、ネットバンキングやネットショッピング(特にクレジットカードの内容を入力するような場合)に使うことは控えましよう。どうしても使いたいと思ったら、携帯電話の電波が復旧するまで待った方が賢明だと思います。

さらに、悪い奴というのはいるもので、今回のように災害時に開放されるファイブゼロジャパンのようなアクセスポイントを偽装し、情報がだだもれの悪意あるアクセスポイントに誘い込むような輩もいるのです。スマホのアクセスポイントを検索するとファイブゼロジャパンのアクセスポイントは「00000JAPAN」という風に表示されるのですが、「000000JAPAN」(0の数が一つ多い)、「00000JAPON」(JAPANでなくJAPON)など、きちんと確認しないとつい間違えて偽物のSSIDを選んでしまうトラップを仕掛ける人もいることを考えないと自分のセキュリテイは守れません。

このエントリーの題名をあえてカタカナで「ファイブゼロジャパン」としたのは、いざという時にこのサービスを使う場合、きちんと「数字の「0」が5つあるか」「JAPANという綴りに間違いはないか」という事をしっかり確認してから接続していただきたいと思ったからです。

しばらくは大手キャリアがWi-Fiサービスを展開しているところで無料での利用は可能ですが、もしSSIDをスマホやタブレットで検索して複数のそれらしいSSIDが検出された場合は十分注意して利用することを忘れないでいただきたいと思います。災害時に使えて便利なサービスですが、連日書かせていただいているように、こうした状況を使って人のものをかすめ取ろうとする悪い輩がいることも確かなので、正しい知識を入手した上でその危険性も理解した上で使われるのがいいのではないでしょうか。


災害の恐れのある時に人を騙そうとする悪い奴ら

2019年の台風19号の勢力は大きいまま日本列島を直撃しましたが、自分の周辺を含めかなりの被害が出ているところも出てきているようです。皆様の地元は大丈夫でしょうか。テレビやラジオでも同じような事が連呼されていますが、基本的には動かず、命を守ることを第一に行動して下さい。直接台風の影響がない方については、台風の通り道に住む友人・知人を心配される方も多いと思いますが、今回はそうした連絡手段の中で、メールに関するあまり良くない話をしたいと思います。

今回は私自身も当事者だったのでこの状況で連絡を取り合うようなことはしなかったのですが、実際の状況がわからない場合は心配になります。遠方にいる身としては、相手の行動を縛ってしまう電話よりもメールやLINEによるメッセージで連絡された方も多いでしょう。自分自身も一部の方からそうした連絡が入っていたので、他にも連絡がないか気にしていたところ、「平気?」という題名の一通のメールが届きました。以下にそのメールの内容を紹介します。

(ここから引用)

忙しいですか?
手が空いたときで大丈夫なのでラインください!

@********(この部分がIDになっていました)

アットマーク忘れずに検索してね!
連絡待ってます♪

(引用ここまで)

たまたまこのメールが台風襲来の時に来たのかも知れませんが、題名の「平気?」という付け方を考えると、これは明らかに大きな災害の際に友人知人らでやり取りされるメールでの連絡を利用して自社の詐欺サイトに引き込もうとするメッセージの第一段階だと考えられます。現状ではメールでなくLINEでのやり取りをするケースが多いので、メールの内容にあまり不審を抱かずにLINEを送ってしまう人もいるかも知れませんが、恐らくこのIDに連絡を取ると別サイトに誘導されてアダルトサイト(出会い系?)の利用料を請求されるであろうことは目に見えています。

今回、このメールを公開しようと思ったのは、この内容が巧みに人の不安な心につけ込んで、お金を取ろうとしていることがわかるからです。当然、請求があったとしてもお金は決して払ってはいけません。警察に相談し、断固たる対応をすることをおすすめします。ただいったん相手につけこまれてしまうと解決までのやり取りが面倒なので、腹は立つかも知れませんが基本的には無視するのがいいでしょう。

それにしても、世の中には様々な犯罪がありますが今回のようなメールを広範囲で出すなんてことは、法律云々以前に人道的に許されることではないでしょう。台風に限らず様々な事がらで心が弱っている時こそ、このような人の心理を巧みについて金品をだまし取ろうとして近寄ってくる人やメールには気を付けましょう。


防犯メールは重大事件があるとなかなか機能しにくい?

安全について考えることが多い方は、地域から発信される防犯に関連するメールサービスを受けている方も多いかも知れません。私自身は役所からの災害および避難情報についての広報メールの他に、地元の警察署が発信してくれる防犯メールサービスに登録をして、定期的に地域についての情報を仕入れています。

直近でやってきたメールには、「詐欺電話の注意喚起」「脱衣場の盗撮事案」「痴漢事案」「スマートフォンを向けてくる人の事案」「下半身露出事案」というような内容の事件がどの小学校の学区で起こっているのかを発信してくれます。お子さんを小学校に通わせているような場合、こうした情報に基づいて外出を控えたり、日々注意するようなこともできるようになっています。しかし、今回はこうしたメールでの情報が届かない中である事件らしき事が起こってしまったのです。

私自身の自宅からもそこそこ近い住宅街において、その地に根拠地を構える暴力団事務所に向けて数発の発砲事件が起こったのですが、事件のあった3日後に発表され、テレビの地域向けニュースとして発信されたものの、この文章を書いている時点では警察署からのメールでの注意喚起(事案)は来ていません。殺人事件とまでは行かなくても、周辺を拳銃を持った人間がウロウロしていたということを後から聞かされると大人でも恐いですが、小学生以下のお子さんをお持ちの親御さんからすると、せめて学校には連絡があっても良かったのではないかと思われた方もいたのではないでしょうか。

テレビニュースによると、今回の情報は学校や地域にも警察からの注意喚起はなかったようで、警察の発表を受けたテレビニュースでこうした事件が数日前に起こっていたことを知った方も多かったはずです。

ただ、警察の方々の立場に立って考えてみると、この種の事件は単純な暴力団同士の抗争事件なのか、単なるおどしのために行なわれた今回限りの事なのかというような事を含めて、恐らく捜査中という中で、情報を抗争をしていると思われる暴力団にもわかるような形で公開したくなかったということもあったのかと考えることもできます。単に「おどし」の意味で堅気の衆に迷惑を掛けないように行なわれた事件だとすると、かえって騒ぎを大きくすることにより、抗争がエスカレートして一般市民にまきぞえが出てしまうのではないかということですね。ただ、今回のように先にテレビニュースになってしまうと今回のような批判はどうしても出てきてしまうわけで、その点は実に難しいところだなと思います。

ただこれは、自分やその家族にとって命に関わるかも知れない情報でもあるので、特に小さなお子さんをお持ちのご家庭では結果的にきちんと備えられるように、せめて学校の責任者くらいには早めに情報の共有をお願いしたいところです。


真夏の停電と断水への対策について考える

2019年の台風15号について、ようやく交通機関の乱れが回復してきたようですが、静岡県の伊豆地方や千葉県の台風が直撃した地域については、台風が去った後の猛暑の中で停電および断水が続いているという情報があります。被害を受けた皆様には心からお見舞いを申し上げるとともに、どうしてこの状況を乗り切るかという事について考えてみたいと思います。

テレビのニュースでは次々とスマホの電池が時間の経過とともに切れていく中で、停電している自治体の市役所で携帯電話・スマホの充電サービスを行なっているところが出てきましたが、冷静に考えると、特にこれだけの蒸し暑い中で生活をしていく中では「スマホの充電より飲料水」ではないかと思います。同じ時間行列に並んで待つなら、家からありったけの水容器を持って行き、スマホの充電のように自然に放電してしまうことのない水の方を優先して確保するのが私の場合はまず考えることです。

スマホの充電については、残暑きびしいこの季節なら、ここ何年かでかなり進化したと思われる折りたたみ式の太陽電池パネルを使って、直接スマホでなくモバイルバッテリーに充電するというのが基本です。もう少しこの暑さを何とかしたいと思われる場合は、大きめの太陽電池パネルにACコンセントのあるポータブルバッテリーをセットにして充電をするようにすれば、満充電の状態ならクーラーの稼働は無理でもDCモーターを使った扇風機なら緊急避難的に使うことも可能になります。

特に日照時間の長く暑い季節は、長時間太陽電池パネルに日光を当てて充電をしたものでスマホやちょっとした明かり、そしてワンセグのテレビくらいなら十分使えるくらいの充電が太陽電池パネルの大きさとそこから蓄えるモバイルバッテリー(ポータブルバッテリー)によっては可能になります。今回の停電でどうにもならなかったと思っている方は、こうした装備は日々の電気料金を節約するアイテムにもなり得るので、徐々にでも自分で気に入ったものを揃える判断をするのもいいと思います。

ただ、夜になれば寝ればいいし、通信が遮断されても生活上の快適性が損なわれるわけではありません。やはり人間にとって必要不可欠なのが「水」の確保でしょう。しかし、給水所に並んでもいただける水の量には限りがあります。その少ない水で何ができるのかということを考えることも、今後の事を考えると必要になってくるでしょう。

まず、水が止まって一番困ることは「トイレ」の問題でしょう。断水になると家庭のトイレはまず使えなくなります。外に出て利用できるトイレを使う方法はあるものの、常にトイレが空いているということもなく、さらには深夜や早朝の場合、公共の場所にあるトイレが使えないという可能性があります。そんな時でも人間の生理現象は待ってくれませんから、プライベートで用を足すことができる方法を考えるべきです。

小用の場合は尿瓶を用意して、改めて公共の場所にあるトイレで処理をすることで何とかなるかも知れません。その際、自宅のトイレがプライベート空間になりますのでその中でいたすことになると思いますが、問題なのが「大」の時です。これについてはもし用意がなければ車で近隣のホームセンターに出向き、自宅のトイレにビニール袋を貼って出したものを固め、普通のゴミとして捨てられる携帯トイレを、どうしても自宅で用を足さなくてはならない場合に備えて用意しておくべきではないかと思います。

さらに、蒸し暑い夜を少しでも快適に過ごすためには、本当はシャワーでも使いたいところですが、さすがに飲んだり食事を作ったりするのにも水は使いますので、これも水を使わずにできるだけさっぱりするにはどうするかということも考えましょう。介護用品には入院や寝たきりの場合に体を拭くシートが商品化されていますが、少しいただいてきた水を使って濡らしたタオルで全身を拭くということも、断水が続くようなら毎日行ないたいものです。

さらに、このブログで紹介したことがありましたが、長い間髪の毛を洗わなくてゴワゴワしてきた髪をサラサラにする「水のいらないシャンプー」の代用品として「ベビーパウダー」を髪にまぶして櫛でとかし、タオルで仕上げるという方法があることも覚えておくと、これは災害時だけでなく旅行中になかなかシャワーを浴びることができない環境でも役に立ちます。また、口腔のケアについてはマウスウォッシュを使ったり、濡れティッシュで直接拭いたりすることで水を使わないケアが可能です。

昨日のニュースでも別の事項として報道されていましたが、ここにきて多くの方々が熱中症で体調を悪くされたということがあります。幸い汗をかく方ならこの季節には、こまめに水分を補給してもトイレが近くなる頻度は少なくなると思いますので、以上のような事をしながら節水したお水を、脱水症状にならないように定期的に補給することも合わせて考えてみましょう。

また、今回のように交通機関の滞りがない中で一部の地域だけ停電・断水が続くような場合、何とかインターネットショッピングができるくらいのスマホに充電をして、自宅まで今書いたようなものや、ペットボトルの水を注文してしまうという方法もあります。多くのネット通販では翌日に商品が届くような体制が取られていますので、当該地域ではガソリンの確保も難しいという話も聞きますので、通販なら向こうから届けてくれるというメリットがあります。もしまだ水の供給の見通しが立たないような地域の方は、そんな事も検討してみてはいかがでしょうか。


情報を知らずに動く事は恐ろしい

昨日からの台風15号の動きを事前に予想し、日本の大動脈とも言うべき新幹線や在来線が計画的に運休になったり、始発からの運行を中止し動き出しの時間をずらしたりするということは、台風の動きを伝えるテレビニュースで盛んにアナウンスされていました。私の場合、残った青春18きっぷを使うにあたって、先週に行こうか今週にしようかと考え、翌日の天気予報で晴れなのを確認して先週出掛けてきたのですが、その判断は結果的に良かったということになります。

今回の台風の場合、まだ台風が日本にやってくる前に東名高速道路の清水~富士間が通行止めになりました。これは、大きな台風が日本に向かってくる場合には良くある事で、JRの興津~由比間の「さった峠」を通る東名高速道路は海にせり出すようになっているので、波が高くなってくるとまともに高速道路を走行する車にかぶるようになるので、しばしば通行止になります。

今回の場合はさらに、台風が上陸する地点が私の住む静岡市付近ではなく、同じ静岡県でも伊豆半島から関東地方になると予想された時点で、前日夕方から翌日早朝の新幹線及び付近を走る在来線がストップすることとなったのは、万が一にも自然災害から列車の乗客に被害が及ばないことを考えての事で、こうした事実をわかった上で外出しないという判断を下すことが結果的に身の安全を保てるということにもなります。

今回のようなスピードを上げて日本列島にやってくる台風について、「避難情報」というのは最大の避難情報が出たとしても、いちばん雨や風のひどい時に外に出て歩いて逃げるという事自体が危険だという事もあり迷います。しかし、交通網が止まっているという情報だったり、今後しばらくして止まるという公式な発表を受けての情報提供というのは、かなり身の安全を確保するために役に立ちますし、そのためにこまめに台風情報とその情報に付随する生活に関する情報を得るという努力はあった方がいいと思います。

多くの場合、テレビを見ながらそんな情報を知った上で行動する人の方が多いとは思いますが、あまりそんな情報を見ないで動いてしまう人もいます。そんな人がとりあえず駅までやってきてそこで始めて列車運休の事を知ってあわてるということが、今回の台風に関してもニュースになっていました。

私の身近でも、たまたま知り合い同士で翌日の朝に仕事に出てくるのは大変だねというような事を話していたところ(その時点では台風はもう少し静岡寄りに通るコースを予想していました)、その場にやってきたもう一人の知人が、何の話をしているの? と私たちの話に入ってきたので、台風の話だと言ったら台風は朝鮮半島の方に抜けたのでは? という返事が返ってきて(前の台風が沖縄から朝鮮半島の方に抜けていきました)、もしかしてこの人は台風15号の事をそれまで知らなかったのかと思い、その危険性と注意する点などを話しました。翌日の通勤時間に台風が通る可能性もその時にはあったので、たまたまそんな話ができて良かったです。

結果、その人はこれから帰って改めて台風情報を見ながら出掛ける時には注意すると話して別れました。台風のコースによってはそこまで影響が出ないことも考えられますが、やはり情報をしっかり得た上で動くことに越したことはありません。特に関東や東北地方では大きな被害が予想されますので、最新の情報を入手して、お出掛けの際には危ない所には近寄らないようにお気を付け下さい。


災害のためにご近所で「グループライン」という手も

大雨などの際、いつ逃げるか? という事は生と死を分けるような重大な問題なのに、まさか自宅が罹災することはないだろうという風に考える人がほとんどで、逃げるタイミングを失ってしまう事があるという警鐘が様々なメディアでは語られています。そんな中、ネットで見たレポートで、知り合いとSNSを使ったコミュニケーションによって自分のいる地域の危険を察知し、事前に避難することができた事例について紹介されていました。このようなSNSの使い方というのは大変に有効です。

具体的には、普段はほとんど使わずに放置しているようなご近所でのグループラインを先に作っておき、大雨で逃げようかどうしようかと考えている気持ちをそのグループにアップすると、すでに避難している近所の人が早く逃げた方がいいというアドバイスをくれるかも知れません。また、グループラインは時間を気にしなくても発信できます。電話をするのは気が引けてもラインには書き込めるわけですから多くの人がいざという時には参加しやすくなり、一度そんな形で活用ができると次に何かあった時にはかなり早いうちから情報交換が活発になることも考えられます。

あと、個人的に思うことは、もし地元に大雨が降り続くような事があって近くの学校が避難所として開放されたとしても、誰も避難してこないというパターンが過去にありました。そんな時に一家族だけ避難してきても話し相手もいないし、本当に避難してきて良かったのか? というような避難した事に対する後悔の念も出てきてしまうかも知れません。しかし、同じ避難場所を利用することになる近所の人たちとグループラインで意志の共有ができていれば、「せっかくだから皆で一緒に避難所に行きましょうか」という話になれば誰もいないかも知れない避難所に行くというような事にはなりません。もし何も起こらなかったとしても、色んなものを持ち寄ってテレビの気象情報を見ながら不安な気持ちを抑えつつ過ごすこともできるでしょう。もしお子さん同士がお友達関係があるなら、大人よりむしろお子さんの方が避難所に行くことを主張するかも知れません。

グループライン自体は大きな組織にする必要はなく、町内会単位というよりも近所で仲良くしているお友達で作っておくぐらいでも十分です。自分と直接関係がなくても、その中のメンバーの一人が「避難所に避難してきた」というメッセージを発信することで別の地域の住民にも広まるような形が取れれば、その地域の人全体が早めに避難することができるようになります。そうしたコミュニケーションツールとして、日常的には全く使わずにカビが生えるのではないかと思うほど(^^;)全くメッセージのやり取りのないラインのグループを作ることが、ひいては自分の生命を救うことももしかしたらあるかも知れません。

近所の人とのコミュニケーションというのは、嫌なところもあるので全ての人にお勧めできるわけではありませんが、何かあったらどうしても付き合いが出てきてしまうのもまた近所の人であることも確かです。もし作ったグループで頻繁にメッセージを発信する人がいてもそれほど気にせず、外で会った時に挨拶を返すぐらいの気遣いができるなら、特に小さなお子さんやお年寄りがいるご家庭は、いざという時のためにご近所ライングループは作っておいた方がいいのではないでしょうか。


ガソリンが静電気で引火した事故のてんまつ

先日、静岡県裾野市のセルフ式ガソリンスタンドで、小型バイクに給油した男性が、静電気からバイクに出火したことが全国規模のニュースになってしまいました。基本的には静電気を放電するように給油する前に専用のシートにタッチする必要が言われています。ただ、この話には続きがあって、この男性の静電気放電をしなかったこと以外にも過失らしき話が出てきています。そこで、改めてガソリン給油の危険性について考えてみたいと思います。

地元のテレビニュースによると、何と火事を起こした男性のバイクは給注口が壊れていたそうで、そのため、給油タンクの油量計が取り付けられている金属板のねじをはずした穴から給油を日常的にしていたとのことです。そのため、普通に給油口からガソリンを入れる場合でもあふれる状況は有り得るのに、今回問題になった給油についても、バイクだけでなく床も動画では燃え上がっているように見えたのは、それくらいガソリンをこぼしていたのではないかという可能性が疑われます。

ガソリンは常温でも簡単に気化するので、そこに静電気が発生すれば簡単に火が付いてしまいます。幸い店員が気付いて消火したことにより、バイクの一部が燃えただけで怪我もなかったということは良いと思いますが、明らかに整備不良のバイクに日常的に給油していた男性はその責任を問われる可能性があります。

私自身も原付バイクを利用することが多いので、セルフスタンドで給油することは良くあるのですが、自動車の場合は自動停止するくらいまで給油すれば十分なのでめったにガソリンがこぼれることはありませんが、バイクの場合はタンクの容量が少なく、一回の給油で長く走りたいと思ったら、できるだけぎりぎりまでガソリンを給油したいと思う方は少なくないでしょう。給油レバーを全開にせず、給注口の中を見ながらゆっくり注げばまずこぼれることはないだろうとは思いますが、それでもちょっと気を抜くとこぼれてしまうこともあります。そうなるとやはり給注口付近から静電気で発火してしまうリスクは拭えないので、給油口を開ける前にきちんと自分の体にたまった静電気を放出させるため、静電気放電シートを1秒間は触ることが大切だと言うことです。

今回の火事騒ぎでは、単なる地方のセルフスタンドでの出来事であったものの、安全対策のために24時間カメラで録画されていることから、ネットをやっていない人でもその様子をさらされてしまう可能性が十分にあることを実証してくれたように思います。そんなことも考えながら細心の注意を払った上で給油を行ないましょう。

その他のセルフスタンドでの給油時の注意点として、給油しながらスマホを使わないという事が言われています。これは、通信を行なうことにより電磁波の影響で気化したガソリンに引火して火事になる可能性が0ではないということと、スマホの画面を注視しながら給油すると注意力が散漫になり、普通ガソリンをこぼしそうにないような場面でもこぼしてしまう危険性があるからなのではないかと言われています。最近ではセルフスタンドでの給油が当り前になってきたような部分はありますが、やはり劇物であるガソリンを扱うことには違いないので、自分がニュースの主人公にならないように、気を付けて給油するようにしたいものです。


熊本で起こった強い地震について

まだお正月気分が抜けきらない中、一昨年の2016年4月に起こった熊本県熊本地方を震央とする地震の直接の余震ではないものの、その影響を受けたと思われるマグニチュード5.1の地震が熊本地方で起きてしまいました。震度が6弱ということで、まず考えたのは現在再建中の熊本城が被害を受けていないかということですが、Twitterで検索してみたところ、大きな被害はないという現地の方の書き込みを発見しました。もちろん、翌日になってみないとわからない部分はありますが、まさか2年以上経ってこれだけ大きな地震が熊本県で起きるとは正直思いませんでした。

ちなみに、2016年の地震は最初にマグニチュード6.5の地震が起き、その後、震度7を記録したマグニチュード7.0の地震が起きたことで、大きな地震の後にそれ以上の地震は来ないと思っていた自分の認識の甘さを感じたことを強烈に覚えているのですが、今回の地震はさらなる驚きとともに現地の方々の恐怖はいかほどだったのかと思うと、ここで書くべき言葉も見付からなくなってしまうほどです。

とりあえず、気象庁のホームページにアクセスし、大きな地震が起きた際に、余震にはいつまで注意すべきなのか、具体的に書かれたところを読んでみたのですが、大きな余震については一週間くらいは注意とまでしか書いてありませんでした。ただ、今回の地震についてその存在を予想するような記述もありました。

(ここから 気象庁ホームページからの引用)

余震は、完全になくなるまでには何年もかかる場合があります。例えば、平成7年(1995年)兵庫県南部地震の余震活動は15年以上経った現在でも続いており、数ヶ月に1回程度、震度1以上の揺れを観測する余震が発生しています。

(引用ここまで)

今回の地震は熊本地震とは違う場所で起こっているので単純に余震と考えてはいけないと思いますが、同じ直下型でさらに震源が浅い地震であるため、揺れが大きい地域が起きたと考えられます。3年前の地震によって変動があったことが尾を引き、まだ熊本を中心とした大地の不安定さは無くなっていないと見る必要はありそうです。

地震発生直後の報道を見ていく中で、深刻な被害というのは出ていないようではありますが、実際に2016年の地震を体験された方の中では、その時の事を思い出すようなこともあるでしょうし、不安に感じることもあるかと思います。ただ、地震のエネルギーは本震と比べると小さくなっていますし、「震度」という概念はあくまで人間が揺れを感じる尺度であり、地盤や震源の近さによって大きくなったり小さくなったりするので、震度6弱といってもその言葉に踊らされるべきではないでしょう。昨年の北海道の地震の時のような停電も起こっていませんので、念の為避難の準備をしながら今後起こるかも知れないさらなる大きな余震にはしばらく注意し、水の汲み置きや食料の確保を行なうことをおすすめします。