防災関連ニュース」カテゴリーアーカイブ

防災に関する新たな話題や、画期的な新製品の紹介などをこちらで行ないます。

以前なら普通の日であるはずがとんでもないトラブルに巻き込まれるかも知れない状況を考えておこう

昨日は、天気も悪くなく、さすがに蒸し暑い一日ではあったものの、私の身の回りではごくごく当り前の日常生活を送っていました。が、一部の人にとってはとんでもない日になっただろうと思います。実際に不具合を実感した方は多くいたと思いますが、日常の足として欠かすことのできない電車に乗るためのシステムに不具合が出たのです。

JR東日本では昨日午前0時過ぎから、クレジットカードを使ってのきっぷの購入(駅構内)や、えきねっとの利用、さらにスマホのモバイルSuicaでグリーン券の購入ができなくなったり、スマホでクレジットカードからのチャージができなくなるなど、キャッシュレスでのきっぷの購入に関するトラブルが午後1時頃といいますから、約12時間続いたというわけです。

今回のトラブルの原因は、サーバーのあるところで電源工事を行なう際に、誤って電源を遮断してしまったため、システムが復旧されるまでに時間がかかったということです。個人のパソコンであればうまく起動しなくなったら別にあるハードから起動させて作業をすぐに行なうこともできると思うのですが、今回のトラブルを見ると、一ヶ所で駄目になってしまうと、これだけ利用者に影響が出るくらいのトラブルになってしまうのかと思います。JR東日本では今後、Suicaだけでなくクレジットカードのタッチ決済でも電車に乗れるようにするというニュースをこのブログでもお知らせしたことがあります。今回のトラブルがそうしたシステム変更に関わってはいないと思うのですが、どんな素晴らしいシステムであっても人が操作する点においては災害とかではなく突然使えなくなるということは当然起こり得ます。そうしたヒューマンエラーを見越しての対策を考えておかないと、途方に暮れてしまうことも考えて出掛けることは大切ではないかと思います。

たまたま昨日、ネットで昼食のお弁当をテイクアウト注文し、こちらで指定して出掛けたのですが、ちょっとまったりしていたら出来上がりの時間に近づいてしまい、あわてて出掛けたのは良いのですが、あわてていつも持っていく財布などが入ったバッグを忘れてしまいました。財布には運転免許証も入っているので車で出掛ける場合にはいったん戻らなくてはならないのですが、お店は自転車で十分に行けるところにあったので、スマホだけ持って出てしまいました。

ちなみに、決済はお店で電子マネー決済にしていたので、スマホだけ持っていれば大丈夫なのですが、もし何らかのトラブルがあったら、お店で支払うことができないということも十分に考えられるでしょう。今後もしスマホが運転免許証の代わりになったりしたら、ますますスマホ一つだけで外出しても何ら不自体しない社会になっていくと思うのですが、そうした便利な社会の恩恵を受けながらも、いざそうしたシステムが使えなくなった時の事も考えておくことも大事ではないかという気がします。

今回のSuicaのトラブルは時間とともにできる事が変わっていったようですが、まず大事なことは自分が電車に乗ろうと思った時に、全くモバイルSuicaが使えないのか、セブンイレブンなどにあるセブン銀行のATMでも現金チャージができるので、現金でチャージすればスマホの中に入っている残高を使ってバスや電車に乗れるのか、何ができて何ができないのかを把握することが大切でしょう。

ちなみに、普通列車のグリーン券については私は住んでいる地域がJR東海のエリアなので、例えば沼津~宇都宮・高崎間でグリーン車に乗車できるグリーン券を利用することがあるのですが、この範囲のグリーン券はSuicaからの購入は通常時でもエリアをまたいでしまうためできません。そのため、出発前に駅のみどりの窓口で普通列車のグリーン券(紙のきっぷ)のみを購入するのですが、もしまた同じようなトラブルが起きてグリーン券をスマホから購入することができなくなった場合には、駅で現金で購入することができるのかどうか、確かめてみるのも良いかも知れません。

私の生活パターンでは電車で移動するのはお出掛けする時だけなので、今回のトラブルの内容については今後の情報についても注目し、もし自分が出掛けた時に同じようなトラブルになった場合に備えようと思います。


液体のアルコール燃料の爆発的な燃焼による事故は学校の授業でしっかりと教えて欲しいが

福岡県柳川市の専門学校において、バーベキューの炭に消毒用のアルコールをかけたことによりアルコールが爆発的に燃え、4人が死傷した火災になったというニュースが入ってきました。テレビでは消毒用アルコールではなく、ゲル状の着火剤を入れれば良かったのにという、これも事故の危険がある代替え行為についてワイドショーのMCが述べたことにより別のニュースになったりしていましたが、実際問題私もアルコール燃料を使ったキャンプ用のストーブを本格的に使うまでは、こうした爆発的に燃える事例を自分で体験することはなかったので、単純にそうした行為を行なった事を非難してもあまり説得力はなかっただろうと思います。

個人的に本当に怖いと思ったのは、アルコールランプのように芯のない液体をそのまま入れて燃やし、残った燃料を回収できるタイプのアルコールストーブを燃えている状態で倒してしまった時です。その時は、まさにこぼれた場所に火が広がって、もしその回りに衣類とか火が燃え広がりやすいものがあったら、さらに火が広がってしまったでしょうし、自分の服に液体燃料がかかってしまったら、軽度のやけどでは済まず、場合によっては命の危険もあっただろうと思います。私の場合は、ガソリンやアルコールなどの液体燃料が気化して爆発的に燃えたことを不本意ながら体験したことにより、細心の注意をもって使うようにしています。現在は、どんどんアルコールストーブの容量を小さくすることで、こぼしても火が広がる範囲を狭め、外で強風があるような時には転倒の恐れがあるので使わないか、風に強い「アルポット」を持って行くなど、安全にアルコール燃料を使って湯沸かしや炊飯を行なうことができるように色々と考えてはいます。

ただ、私のようにアルコール燃料に親しんで使っているという人は限られると思います。今回の事故でも、火の付きをよくするために、学校に常備されていた消毒用アルコールだったら弱い炭火を強くできると安易に考えてしまったために起こったことで、こうした事例をニュースで知っていても、同じような失敗をしてしまうケースは今後も出てきてしまうのではないかと思います。

自分の経験から言えることは、実際に怖い思いをしたことがここまで慎重にさせているところがあるのですが、全ての人が爆発的に燃える失敗をするわけにもいかないでしょう。やはりそう考えると、学校の授業の中で疑似体験をするような機会を持った方がいいのではないかと思いますね。しかし、現在の学校では理科の実験で火を使う場合には、家でも使うことがある押して回して火を付けるタイプのガスコンロを使うことが多く、アルコールランプや火を付けるのがアルコールランプ以上に難しい「ガスバーナー」を使うことはなくなってきているのだそうです。

当然、教育現場的には不慮の事故を起こしたくないでしょうし、そうした事故が起こったらその事実がトラウマになってしまう児童がいたらそれはそれで大変なのですが、今のままだとマッチもライターも使ってこなかった人たちがいきなり炭や薪に液体燃料をかけて着火するような、間違った行動をする人は無くならないような気がします。何とか地域の消防団の方に協力いただくような形で、爆発的に燃える火の怖さを学習できるプログラムを作っていただければと思います。

私がアルコール燃料にこだわるのは、少ない燃料でも一人用としては十分に使え、アルコールを染み込ませた固型燃料と比べてコストが良いだけではなく音も静かでクッカーに煤も付かない(焚き火で鍋を使うと事後の処理が大変です。これは青色の固形燃料でも同じ特徴があります)ですし、アルコールストーブ自体の大きさが小さいので、何よりも全体の荷物を少なくすることができ、間違った使い方をせずに普通に使うために安全対策をした上で利用を続けています。

燃料をこぼさないためには、倒れてもこぼれないセラミックフェルトにアルコール燃料を染み込ませてから利用する小型ストーブを使えば、燃料の回収はできませんが、比較的安全に湯沸かしや炊飯を行なえますし、前出のアルポットもアルコールランプのようにガラス芯に火を付け、さらには外からの風の影響をシャットアウトできるので、一人で車中泊をされる場合にはおすすめです。

とは言っても携帯する液体燃料の管理を含めて、安全にこなせる自信がなければ、普通のカセットコンロを使いながら徐々に慣れていくしかありません。実際に体験できなくても、動画サイトではアルコールストーブが爆発的に燃えてしまう事例などは確認することができます。昔と違って今は自分からそうした危険について知ることができるので、とにかく「火を扱う」ことの恐さというものを前提にキャンプやバーベキューを楽しめるような状況になって欲しいですね。


「Jアラート」とその内容をテレビはどのように伝えたのかを地震の場合と比べてみる

昨日(2023年5月31日)の早朝、けたたましいスマホからのアラームによって起こされました。何事かと思ってテレビを付けたら、通常は早朝のニュース・バラエティ放送の枠が「報道特別番組」に変わっていました。明らかに普通ではないかと思いながらスマホやテレビを見ていましたが、私の住む静岡県とは遠く離れた沖縄県で「Jアラート」が出たことに対する警報や報道特別番組であったことがわかったわけです。

当日の夜のニュース(「報道特別番組」を流した同じ放送局)では、「Jアラート」に関するニュースはトップニュースでは有りませんでした。当然ながら私たちが暮らす国土において人為的な危険が生じた場合の「Jアラート」を否定するものではありません。ここで比較したいのが大きな地震が起こる前兆を捉えた場合に出される「緊急地震速報」との違いです。

私の場合、居住地で震度3以上の揺れが起こる可能性のある緊急地震速報が出た場合、スマホをあえて鳴らしていますが、それはYahoo!防災情報アプリの設定の問題です。通常の場合は、震度5以上の地震が居住地付近で起こる可能性がある場合には、恐らく何の設定をしていなくてもスマホは大きな音を出して緊急地震速報が来ていることを知らせますが、最近そんなことも多いものの、私の住む場所で震度5以上の地震が起こる予報は出ていないので、テレビを見ていて緊急地震速報が出ることはあるものの、テレビを付けていなければ大きな音で起こされることはありません。

しかし、昨日は沖縄で危険を知らせるアラートがなぜ静岡県で鳴らされるのか、そうした疑問については解決することはありませんでした。また、地震のように揺れなどによって被害が出たことを伝えるのに緊急特別番組を番組編成を変えて放送することはあるかも知れません。これも震度5を境に、地震の情報を通常番組を休止してまで報道し続けることはNHKを中心にしてあるものの、「Jアラート」が出ただけで報道特別番組を流すというのは、地震の報道と比べると少しやり過ぎではないかと感じるところがあります。

もし今回のJアラートの情報で本当に沖縄県内で建物が壊れたりけが人が出たりしたら、他の番組を休んでも報道することの意義は認められるとは思うのですが、結局沖縄には幸いなことに何も飛んできませんでした。ただ、今回の場合はいきなり飛んできたのではなく、一応通信衛星(軍事衛星だということで日本国内にとっては脅威には違いありませんが)を予告して飛ばすということだったので、あらゆる可能性を考えるなら国土が攻撃される可能性とともに、衛星打ち上げに失敗したことでの破片が落ちてくるというような危険に備えるべきだろうと思います。むろん、通信衛星として打ち上げが成功するという可能性もあるので、あそこまで仰々しく、しかも落ちる可能性のある地域外でもスマホにアラートを流す必要があったのかも、考えていただきたいところです。

このような事を書くのは、私が想定する中には車で旅行中、さらにはニュースを事前に知ることができず、いきなり運転中にアラートが鳴ったらどうなるかということを考えるからです。普通、こうしたアラートは緊急地震速報だろうと思いますので、走行中の場合、付近の安全を確認しながら車を停めて様子を見るべきですが、交通量の激しい高速道路でアラートが鳴った場合、路肩に寄せて停めたとしても後ろから追突される恐れがあるというのは、過去に様々な高速道路上での事故があることが証明しています。

今回の場合は早朝ということで、そこまで高速道路などで事故があったというような話は聞いていませんが、今回の危険を指摘されていた沖縄県とは離れた、直接Jアラートの対象でない地域で車をストップさせたことによって事故が起こってしまったとしたら、多くのドライバーにとって危険この上ないということにもなりますので、さすがに関係ない場所でのアラート攻撃は考えていただきたいと個人的には思います。死亡事故などが起こったらと思うと、むしろ私的にはそちらの方が気になりますね。


白昼堂々と高級品を強奪していく事件が起こる日本社会の変化は私たちも深刻に捉える必要がある?

高級時計、貴金属、ブランド品などを取りあつかうお店が夜でなく昼間に襲われる事件が最近しばしば起こっていますが、昨日の東京銀座において多くの人が通行している中で犯行が行なわれたというのはちょっとショッキングでした。普通なら犯行後に逃走するために人目に付かないような場所や時間帯を狙うのがセオリーだと思うのですが、犯行後拘束される可能性について考えていないかのごとく、すぐにお金になる物品を狙っての犯行は、今後も増えていくだろうと思われます。と同時に、私たちにとっても無縁ではないだろうと思います。

恐らく件の犯行グループは即時換金可能な物品やお金そのものを狙うだろうと思いますので、例えば時計やブランドバッグ、金製品などを持ち込んで即換金できるようなお店の場合、運悪くお店に訪れて査定を受けていた際に犯行グループが入店してきた場合、体に危害を加えられるだけでなく本来受け取るはずのお金を強奪されたりする事についてのリスクも感じた上で、慎重にやり取りをすべきだろうと思います。出入口を裏からにして、表との接触を避けることで危険を回避できるかも知れませんし、直接現金でやり取りをするのではなく、後日振込みしてもらうとか、電子マネーによる決済にするとか、多額の現金のやり取り自体をしないことによって、被害を防ぐことも可能になってくるでしょう。恐らく業者の方々にとっても、現物をお店に置かないような取り引きや、お客側も現物を直接お店に持ち込まないで、現品を荷物として送ることでリスクを下げるような取り組みも考えていかなければならないような気がします。

また、そうした高級品という認識はないものの、私たちの多くが普通に持っていながら極めて換金性の高い物として認識して置かなければならないものに、iPhoneのようなハイグレードのスマートフォンやスマートウォッチがあります。私は、さすがに3年から5年の分割払いにして市場価格10万から20万のスマホを日常使いにする気はないのですが、現在の日本では一番人気のスマホがiPhoneやApple Watchであり、中古市場では相変わらず人気で取引されています。

こうした状況を犯罪者側から見ていくと、明らかに無防備に、iPhoneを無造作に持ちながら使っている人が多いということは、高額転売を目的とした強奪事件が生まれやすいということにもなります。厄介なのは、銀座の高級時計などより一つごとの単価は下がるものの、組織で特定のスマホを狙い、SIMロック解除および海外への転売をかけるルートができてしまうと、全国で同じような事件が起こるものの、すぐに犯人グループが逮捕されるような事も起きにくくなってしまうかも知れません。

こんな事を考えるのは本当にいやですが、改めて多くの人に考えていただきたいことは、物によっては3年も使えないスマホを高額の費用を出して購入する意味があるのか? ということです。いったん購入して分割やレンタルでハイグレードなスマホを持ったものの、盗まれてしまったらどうなるでしょう。結局、残りの費用についても自分で支払う必要があり、レンタルの場合は当初の支払い金額より多い金額を出さなくてはならなくなります。とても買い換えのお金まで出せないという場合は、スマホやスマートウォッチ購入時にきちんと保証に入る必要もありますが、安いスマホやスマートウォッチで十分対応できるなら、そうした方向にシフトチェンジを行なうことも自分の生活を守るためには必要になってくるのではないかと思います。現在の傾向は、なかなか変わっていかないと思うので、スマホ関連の買い物については無理をしない方向で考えていくことも大切ではないかと思います。


太平洋プレートを伝わって起こった異常震域の地震発生は過去にも起こっていた

昨日午後5時過ぎに三重県沖のかなり深いところ(約350キロ)を震源とするマグニチュード6.1の地震は、比較的三重県沖と近いと思われる静岡の自宅では地震があったことすらもわからない状況(実際は震度1を観測)で、テレビの速報を見てただただびっくりしたというのが正直なところです。

大きな揺れが感じられた所では震度4が最大で、小刻みな揺れが長く感じるということで、気象庁では「異常震域」と発表されました。改めてこうした地震のメカニズムについて調べてみると、太平洋に沈み込んでいる太平洋プレートの中で起こったことにより、プレートの中を揺れが伝わったことで、震源の真上では深い場所であるがためにほとんど揺れずに、プレートの先の方が地面に近いところにプレートがあるため、大きな揺れとして認識されてしまうとのことです。

長い竿を揺らすと、根本より先の方が大きく揺れるというのと感じは似ているのか? とも思いますが、こうした小刻みな揺れが長く続くような事で思い出すのが、私が住む静岡県で感じた東日本大震災の揺れがそんな感じでした。その際は東京でも高層ビルでの揺れはかなり大きかったそうなので、今回のように地下350キロという深くて緊急地震速報が出せないというような地震においても、日本の広範囲に今後大きな影響を与えるかも知れないので、注意深く状況を見ていくことが大切なのではないでしょうか。

今回、揺れの中心は茨城県や福島県という、ここのところ福島県沖で起こっている地震で大きく揺れている場所と同じようなところだったので、ついその関連性を感じてしまうところもありますが、今回の地震はそうした一連の地震とは別のものであるという、しっかりした認識をすることも大事です。

ちなみに、過去の記録をひもとくと色々と興味深いことがわかってきました。2003年11月12日に、同じ三重県南東沖で起こった深さ395km・M6.5の地震でも今回と同じような関東から東北において広範囲で揺れに見舞われました。その後三重県沖では2019年9月にも同じ深さと大きさの地震が起こっています。すぐにまた同じような地震が起こるかはわかりませんが、もう一つの例がちょっと個人的には気にかかります。

2015年5月30日に小笠原諸島西方沖で、今回の地震よりもさらに深い、深さ682kmで地震の大きさは何とM8.1という大地震ですが、小笠原諸島ではほとんど揺れず、震源地から1,000キロ近く離れた埼玉県で震度5弱を記録しています。この時は全国で震度1以上の揺れが観測されたという広範囲の揺れが確認されています。今後、同じような場所で同じような規模の地震が起きた場合、特に関東の高層ビルの上の階に住んでいる人はどうなるのかと、首都圏直下型地震とは違った危険性があります。

過去にこうした地震は起こっていながら、私自身はこうした震源地から離れたところで大きく揺れる震源地が深いところにある大きな地震の存在を認識していませんでした。今のところ同じような地震は今回紹介したように、場所はある程度特定できそうなので、その辺も頭に入れながらリスク管理を行なっていこうと思っています。


Jアラートが当初間違った地域にも通知されたことからその対応を考える

昨日(2022年10月4日)朝に一部地域に通知された「Jアラート」の情報は、たまたまその時テレビを付けていなかったので、ツイッターの通知によって知りました。幸いにして私の住む地域への警告はされなかったものの、テレビでは全国放送の中でJアラートが出たことを中心に情報が流れましたので、かなりびっくりした方もいたのではないかと思います。

今回の警報については、本来は東北や北海道方面に飛んできたと考えられるので、最初東京の島(小笠原など?)への警報というのは、はっきり言って間違った情報であったと言えます。地震の場合は全国にある地震計が記録する数値を読み取って緊急地震速報が出るので、そのアラーム音にかなりやられてしまうということはあっても、大きな揺れが来る前に身がまえることで、対策らしきものはできますが、Jアラートについてはどうしたら良いのか、正直わからないということですね。

政府の説明では、もし日本国内にめがけてミサイルが発射されるようなことがあった場合、着弾する前に迎撃して空中でミサイルを爆破するというミサイル迎撃の仕組みがあるということではあります。しかし、国民へ向けたアラートを出す地域を特定できない時点で、今後も発射したことはわかるものの、その詳細を明らかにするためには時間がかかるということを覚悟しなくてはならないでしょう。

自宅や学校、職場など地域で生活をしている場合にはテレビからの情報を確認しながら、その状況を見守るしかないでしょう。改めて、今回はもし車での旅をしている場合にJアラートが出た場合、どうすればいいのかということを考えてみましょう。

自分の住む地域から離れて旅をしている場合、例えば音楽を聴きながら運転している場合で、Jアラートの対象地域ではない場合には、スマホのアラームも鳴らないので、そもそもJアラートが出たことすらわからないという状況は十分考えられます。

ですから、大切なことは、音楽を聴いているような時でも、道路上の電光掲示板(特に高速道路上の渋滞表示されているようなもの)には、通常時でも注目することが大切だと思います。もしJアラートが出たらそこから情報を入手するしかないわけで、もしそうした情報を得たら、音楽を消して地域のローカルラジオ(NHK・民放どちらでも良い)に切り替え、速度を上げないで次のSA・PAまで走り、そこで改めてどんな情報があるのか確認しましょう。

ほとんどの場合、今回と同じように日本列島を飛び込えてミサイルが着弾するようなことで、国内での影響は出ず、スムーズに自宅まで帰ることができると思いますが、もし本当に国内のどこかがミサイルで被害を受けてしまったら、かなり物々しい警戒がされることになると思います。交通機関および高速道路についても通行止の措置が行なわれる可能性もあります。ここでも大事なのは、そうした情報の入手です。通行止めを回避する形で帰ってこられるようなルートをナビ任せではなく自分で作ることも必要になってきます。

とりあえず、高速道路のサービスエリアには近隣の地図が入った高速道路ガイドが置いてあると思うので、最悪の場合にはこの地図を見ながらどこを通って帰るのかという検討が必要になることも考えておきたいです。ただ、地図は非常時には必要とする人によって一気にどこのサービスエリアに行っても品切れになってしまう可能性はありますので、通常時にもらっておいて、車のダッシュボードにでも忍ばせておくことも必要になるかと思います。

Jアラートに関係なくても、バッテリートラブルで車から電気を取ることができないままスマホの電池も切れてしまうようなトラブルも無いとは言えません。そんな時には電気を使わなくてもルート検索や調査ができるものが道路地図というところもあります。もし自分の車に道路地図を入れていないという方は、出掛けた際にでも無料でもらえる道路地図をもらっておくことをおすすめします。

あと、車の旅であれば多少荷物が増えても困らないと思うので、帰ってから人にあげるお土産を考えている場合には、できるならすぐ食べることのできるお菓子などをお土産にして早めに買っておくこともおすすめします。基本的に、よほど好きな人でないと、食べ物でないお土産というものは、もらった当初は有難がられても、いわゆる「捨てられないもの」として厄介なものになりがちです。いわゆる食べてなくなる「消えもの」というのは、手軽にその地方の名物を味わってもらえるというメリットの他に、非常時には非常食にもなります。これからの季節には、「新そば」「新米」をお土産として買っていく方もいると思いますが、キャンプをそこまでやらない方でも、最低限の野外調理キットを車に積み込んで出掛けることで、水からお湯を作れたり、お土産として買ったものを調理して食べることができるので、いざという時に役立つと思います。

雪で立ち往生した場合にエンジンを掛けずに暖を取るための一つの方法として、雪を鍋に入れて水からお湯を作り、簡易湯たんぽを作って温まるという方法があります。その場合には高温のお湯を入れても大丈夫で、熱が外にも伝わるようなナルゲンボトルとセットで持ち出すと、あとはそのボトルをタオルでくるめば、簡易湯たんぽになりますので、せっかく車で出掛けるなら、それくらいの準備をして出られることをおすすめしたいですね。


新型コロナへの緊張感が無くなるのは仕方ないのでその対処方法も同時に考えていく必要性

ここのところ、新型コロナ感染者が全国的に増えてきています。昨年も思ったのですが、普通風邪やインフルエンザが流行るのは、季節としては夏ではなく冬であるわけで、なぜ増えたり減ったりするのかという理由について、いまいちその理由を知ることができないでいます。ですから対処法としてもマスクをして不特定多数の人がいるところにはなるべく行かないぐらいしか自分ができることはないのですが、ウィルスの変異が原因なのか、これからも新型コロナは夏と冬にピークを迎えるようになるのか、素人の考えでは全くわかりません。しかし、世間では行動規制だけはゆるくなり、マスクの着用についても、屋外で人と話をするような状況では付ける必要がないと言われたり、運動時にはマスクを外し、熱中症予防の方を優先すべきという話が出てくるなどの状況もあります。

そうした社会にまん延する緊張感の緩和によって、私自身の緊張感も最近は緩んでしまっているようで、昨日車で出掛けた際には何の疑問もなく家を出て車に乗り込み、買い物のためにショッピングセンターまで行ったのですが、そこで車を降り、歩いてしばらくして自分自身の違和感に気付きました。家を出た時からマスクを持って行くのを忘れていたのです。

幸い、車の中にはもしマスクが無いと気付いた時のために不織布マスクを常備していたので、その時はあわてて車の中に戻ってマスクを付け直して買い物を済ませたのですが、マスクの予備のない状態で自転車で出掛けていたら、せっかくお店にたどり着いたとしても、自宅に戻ってマスクを付けて出直すようにしないと、まだマスク無しでお店の中に入って買い物というのは難しい状況だと思います。こうした事はあまりなかったのですが、やはり自分自身緊張感が緩んでいるという感じはあります。

海外ではすでにマスク無しでの生活が当り前になり、そうした基準で日本国内の様子を見ると、かなりの違和感を持つ方もいるのかも知れませんが、最初に書いたようにまだ私たちは新型コロナウィルスについて、その正体を見極めることは難しいと言わざるを得ません。

とりあえず、こんな事が再度起こった時のために、マスクを忘れて外出してもいいように、常に持って出るバッグ2つ(大と小)にそれぞれ予備のマスクを入れて持っていくことにしました。これで、車で外出した時のように外に出てから気付いても、その場でマスクをすることができます。

暑い中でマスクを付けながら動くと、それで熱中症になる危険性が増えるということはあるのですが、同時に首を冷やすタオルを付けて行ったり、小さめの水筒を持ち出し、常に水分補給を意識するなどして、対策の両立を目指すしかないでしょう。

現状ではまだ行政の対応が遅れがちで、同じようなタイミングで感染者が増えるという状況が繰り返されている中、やはり個人的にできる対策といえば、改めて緊張と緩和を意識しつつ、会食を控えマスクは常備して飛沫感染を防止するくらいしかやることがありません。本来は、しっかりとお金を掛けてこの病気の事についてその原因を探ることも治療や予防とともにやって欲しいのですが、このままでは四回目の予防接種も受けないとならないかなと私自身は考えています。この夏に旅行を考えている方は、対策を万全にして自力で感染しないような緊張感を持って出ることも仕方がないのではと思います。


緊急警報放送が就寝時に発信された場合に正常に私たちに伝わるか?

昨日の夜中、いきなりスマホのアラームが鳴りました。地震に関する情報で鳴ることが多いアラームなのですが、今回はちょっと違っていたというのは多くの方々が感じたことだろうと思います。

一昨日、トンガの海底火山が噴火したものの(トンガおよび一部の国では改定ケーブルが切断されたことで通信が遮断されるなどまだ被害の内容も確認できない深刻な状況であるとのことです)、当初気象庁は日本に影響する津波の心配はないと発表していました。しかし、その後の潮位の変化や周辺の国での状況を見て、まさに突然の津波に関する情報(一部の地域が津波警報で日本の太平洋岸の地域のほとんどが津波注意報が発令)が出るとは思わなかったため、全く地震が起こったような状況でない中で鳴ったアラームは、私の今いる場所でないところでものすごい地震が起こったのではないかと一瞬思いました。

ちなみに、自宅では緊急警報放送を受信できるラジオをセットしていて、定期的に試験放送を勝手に受信してくれるので、市が出す広報と同じ内容を寝ていても知らせてくれるようになっています。そこで、とにかく津波注意報が自分のいる地域で出ている事を知ったのですが、音声だけでは何がどうなって津波がやってくるのか具体的にイメージしにくいところがあります。

実は、自宅にあるテレビにも緊急警報放送受信設定というものがあり、一応ONにしているのですが、実際にテレビを消している状況で緊急警報放送が入ってきた体験が無く、本当にこの機能が使えるようになっているのか半信半疑だったのですが、今回リモコンを探してテレビを付ける前に、きちんと緊急警報放送受信設定が働き、見事にNHKのニュースが見られるようになりました。

今回は、直接被害を受ける心配のない状況で、緊急警報放送を問題なくラジオとテレビで受けられることが確認できましたので、正直ほっとした気持ちです。ただ今回のトンガの海底火山については、もし今回より大きな噴火が起こった場合、日本全国に大きな被害を及ぼすような津波がやってきても不思議ではないことから、現状でも警戒は怠らないようにし、用事もなく海岸を走るような事についても細心の注意をすべきかと思います。また、トンガ以前にも日本の周辺で海底火山が爆発することによって津波が発生するリスクについても考えておくべきではないかと改めて思うことになりました。

今回の日本に到達した津波についても80センチくらいでも漁船が転覆する被害が出るなど、甘く見てはいけない事はしっかりと認識すべきです。もちろん、そうなったらトンガを含む周辺国も大変な事になってしまうわけで、こちらからできる何らかの援助についても考えなくてはいけないでしょう。皆さんも今回の事を心に留めながら、続報についても慎重に入手するようにしたいものです。


感染症が軽く済むものだとしても地域や社会の対応が変わるまでは無謀な動きは避けた方が無難

南アフリカで新型コロナウイルスのオミクロン株に感染した患者が出た時から、今までより重症化しにくいのでは? という見解がテレビなどで語られ、それは日本で患者数が増えても同じように言われることが多くなりました。

こうした見解はもっともだと言われる部分もあるものの、その事が多くの人に認知され、それが常識とならなければ、まだ今の日本ではそうした情報に踊らされ、今までの風邪やインフルエンザと同じような対応を取ることは難しいと思わざるを得ません。

これは、私が以前インフルエンザに感染した時に感じたことですが、受診したお医者さんに、家で寝ている時に仕事を休むことは仕方ないものの、いつになったら仕事に復帰できるのかと質問したら、何とも言えないと言われてしまいました。症状は収まっても完治したと断言することは難しい部分があるので、再び仕事に戻るまでには現状を報告した後で職場の方の判断を仰いだ上で復帰したということがありました。

今の場合は感染した本人や濃厚接触者について、細かな隔離日数が定められているようですが、恐らくどこの職場でもそうした事を受けて、出社しても良いのか自宅療養になるのかの判断をされると思います。

たとえ、普通の風邪くらいの症状で、熱がすぐに治まったとしても一定の日数を経過する前に職場復帰をしてしまったら、自分が感染源になって職場全体に感染を広げてしまうのではないか(風邪と比べるとワクチン接種をしていても誰も免疫を持っていないので可能性は否定できない)という風にも思えてしまいます。

私自身医療についてはそれほど知識はありませんし、やはりかかりつけ医からの情報をしっかりととらえ、3回目の接種の案内を受ければ接種を受けるつもりでいます。それは、正直な話、先に書いたインフルエンザにかかった時の苦しさを忘れていないので、単純に苦しい思いをしたくないですし、それが新型コロナでもインフルエンザでもない、普通の風邪であっても、かかりたくないという思いが強いからと言うことになります。

今後の事を考えると、できるだけ早く今回の新たなオミクロン株に対しての研究が進み、今行なわれている隔離政策を変え、できるだけ社会への影響を最少限に留めながら、ウイルスとの共生を図っていって欲しいと思います。しかし、新しい感染症ウイルスの正体が解明されないうちは、やはりいかにして身の回りで感染者を出さないようにするかということが大切なような気がします。

ここで改めて、アルコール消毒や手洗いの徹底および、体力的に無理をしたり睡眠時間を削ったりして免疫力を弱めるような行動は慎むという基本的な事から実行していくことの大切さをかみしめたいと思います。まだ社会制度が変わらないうちに、私たちのライフラインを支えている人たちの中で感染が広がってしまったとしたら、社会自体の停滞が本格化してしまう恐れがあります。医療の力や政治の力も大切ではありますが、まずは一人一人の自衛という面にももう一度注目してみたいと個人的には思っています。


雪の降る冬のキャンプは事前に現地の状況と天気予報を確認の上危なければ撤収を

昨年末に起こった兵庫県宍粟市の氷ノ山での遭難事故で、取り残されていたと見られる男性の遺体が車の中から発見されたというニュースがありました。今回のグループは冬キャンプを行なうために出掛けたものの道に迷い、積もった雪で身動きが取れなくなったことが遭難の原因かと思われます。さらに現場付近は携帯電話の電波もつながりにくい所だったようで、悪天候で雪が降り積もる中で事態は最悪の方向に向かってしまったことが想像できます。

今回車の中で見付かった男性は、下山することを諦めて、車中泊をしようと試みたのではないかとニュースでは紹介されていますが、車自体が雪で埋もれてしまうと、もしエンジンを掛けてヒーターを使おうとした場合、排気ガスが車内に充満し、一酸化炭素中毒になってしまう危険性があります。少なくとも常に車の回りに積もった雪をどける必要も出てくると思いますが、寒さでドアが凍りつき、開かなくなってしまうようなこともあるので、雪が積もった場合の車中泊というのは細心の注意が必要になると思います。私など、雪のない冬のキャンプなら、虫も出ないし人も来ないし、焚き火をすれば暖も取れますし、悪くはないと思いますが、雪が降る場合にはちょっと怖いので自分では行こうとは思いません。

過去には、降雪とともに吹く風によって起こる地吹雪によって、晴れている時なら簡単に帰ることができる自宅に帰ることができず、自宅の数十センチ手前で力尽きたという事故を紹介したことがありましたが、それくらい怖いのが「ホワイトアウト」という現象なのです。

私自身は自分一人で雪の降る中を車中泊に出掛けることはなく、というか今住んでいる場所が一年を通じて全く雪と縁のない場所であるので、少なくとも雪国の怖さを知る人と一緒に出掛けたことはあります。それは、キャンプではなく天体現象の観察のために向かったのですが、七輪で暖を取りながら外で観測することが基本だったので現地での天気は雲がかかっていれば中止にしたので、雪の恐怖はなかったものの、夜でも氷点下20度くらいまで下がったことにより、車に戻ろうとしたところドアが凍りついて開かないという状況を身を持って体験することができました。

その時には七輪に掛けていたヤカンのお湯をドアにかけることでドアを開け、帰る時には七輪を消火してからしばらく車で持って行けるまで冷まさなければならず、撤収するにも時間がかかったことを覚えています。ただ、私の経験は周辺に雪は残っていても視界は良好でしたので、その点は大丈夫だったのですが、もし天候が急変したらすぐに撤収しないと、車で帰るにしても道すらわからなくなってしまうでしょう。

今回遭難された方はどのくらいのキャンプ経験があって、その中で冬山でのキャンプについてもその恐ろしさを十分にわかった上で出掛けたのか? という疑問は出てきてしまいます。デイキャンプの予定であったとしても、それなりの食料や雪山対応の寝袋(暖房が使えなくなった時に備える)やスコップ(テントや車の周辺の雪をどけるため)は持って行くべきであり、当然ながら車中泊をする場合にはアイドリングは避けて、さらに緊急時の連絡が付く場所を選定するか、携帯電話のエリア内であったとしても山中では繋がりにくくなることは当然起こり得るので、できれば携帯電話でなくアマチュア無線の無線機を持って行くなどの備えはしっかりしていないと自分の命を守れないのではないかと思ったりもします。

今後、次第に観光でキャンプをする人が増えてくるようだと、できるだけ人の行かないところを目指すあまり、危険な区域に突入するような形で進んでしまう人もいるかも知れません。晴れていればそこまで問題にならなくても、ちょっとした天候の変化が自身の運命を左右することもあるので、やはり安全を第一にして低気圧の接近するような場合には予定を中止するくらいの慎重さはあっても良いのではないかと思います。皆様もこうした遭難事故を軽く考えず、慎重な行動を心掛けましょう。