防災関連ニュース」カテゴリーアーカイブ

防災に関する新たな話題や、画期的な新製品の紹介などをこちらで行ないます。

災害時に備えて衛星インターネットのStarlinkを自分で持っておくべきか?

道路の復旧が遅れ、携帯電話の基地局や地上波テレビの中継局の予備電源が切れて通信ができなくなった能登半島の先端付近の状況を見ていると、これは自分でインターネット環境を作ることができる衛星インターネットを持っておいた方が良いのか? と考える方もいると思います。

ただこれは、車中泊で旅をすることが多く携帯電話がつながらなさそうな場所まで足を伸ばすような方でないと、毎月の維持費がそれなりにかかるので、光回線と同時にというのはちょっと私には抵抗があります。また、災害対策だけで使いたいと思っている方でも、比較的人の往来がある都会住まいであれば、ちょっと移動すればどこの基地局も使えないということはそうそうないと思うので、ここで考えるべきは、光回線のサービス対象外の場所で住んでいる方であればどうか? さらには、メインの回線を衛星インターネットにする場合でも、開けた場所にアンテナを設置できるのか? という事が導入のカギになるのではないかと思います。個人的には光回線からの乗り換えで使うというイメージで使えるようになれば、光回線からの乗り換えも良いかなとは思います。

今回の能登半島の地震というのは、道路が使えなくなって救援に長く入れないような悪条件が重なった結果だと言えます。そして、昨今のニュースではまだ携帯電話の基地局が復旧するのに時間がかかりそうだということと、各キャリアが無償で被災地に衛星インターネットのStarlinkの器具一式を避難所に導入したというニュースがありました。避難所では、アンテナを立ててネットが通じた段階で、そのネットをWi-Fiで共有し、避難所内で生活をする人たちは特別な機材を使わずに、手持ちのスマホがインターネットにつなげられるようになっていたようです。

そう考えると、こうした機材というのは個人で持つというよりも、今回のように企業からの提供でやってくるのを待つか、あくまで自力でインターネットの回線を確保したい場合は、主に普段でも携帯電話の電波が入りにくくなるような集落で一つ用意するという選択肢も出てくるでしょう。いざという時に使いたい人が、アンテナを設置した場所の近く、Wi-Fiの届くところに集まり自分のスマホやパソコンでネットにアクセスしたりするような事ができればそれで十分なのかも知れません。

ニュースだと、Starlinkで提供されるのはデータ用のインターネット回線だけなので、LINEのアカウントを持っていない人が親戚などに連絡を取るのにはまだ時間がかかるというような情報も出ていましたが、例えば楽天モバイルの「楽天LINK」アプリはStarlinkのインターネット回線を使って利用できるのか、その場合どのくらいの通話品質なのかというのは気になるところです。

というのも、テレビニュースで放送中、現地にいる被災者から電話でお話を聞いている際でも、話しているうちにかなり通話品質の低下がみられ、しばらく待って同じ内容を話してもらわないと言っていることが伝わらないような状況も出ていました。楽天モバイルの楽天LINKは、確かに通常時でも通話品質について色々言われていますが、私の場合は自宅のWi-Fiに接続している場合には比較的品質が良く通話可能です。通話自体にそれほどのスピードは必要ないと思いますので、集落で一台Starlinkを用意できるのであれば、それに接続して集落のだれでも無料で使える電話を作ってしまうというのも一つの方法としては面白いのではないでしょうか。

用意するものは楽天モバイルの回線を一つに、タッチパネル方式を採用しているパソコンと通常の電話の受話機の形を模したイヤホンマイクになります。パソコンにはデスクトップ用の「楽天リンク」アプリを導入しておき、電話を利用したい場合には楽天のSIMの入ったスマホを同じところに置いておき、画面をタッチしてパソコンを電話機のように使えるようにすれば、ちょっと見てくれば電話には見えないかも知れませんが、ネット回線を利用した電話機が日本国中どこでへも通話無料で(0570から始まる番号は除く)使えるようになるでしょう。

もちろん、タッチパネル式のパソコンでなくても、ノートパソコンにテンキーをセットして使っても良いのですが、大事なのは、いざという時に本当に使えるだけの通話品質があるのかということと、誰でも使えるくらい、操作がどれくらい簡単にできるのかということでしょう。個人的には楽天モバイルには、Wi-Fiルーターと電話機能が一体化した固定電話もどきに楽天LINKが使えるハードを出して欲しいと思います。普段はスマホで普通に回線を使っていても、電話の使えるハードとスマホを紐づけすることで固定電話のようにStarlinkと接続すれば使えるようになるのなら、単なる災害用の電話としてだけでなく、十分固定電話の置き換え用途として使えるのではないでしょうか。

でも、今の状況でもそれなりにスマホ操作が使えない人でも電話番号を入力するアシスト役の人がいれば、Starlinkだけでも何とかなるような気もします。ちなみに、今の世の中はスマホに登録している人以外から電話がかかってきた時に電話を取らない人もいます。その場合は、先に相手先のスマホに楽天LINKのメッセージ機能を使って、電話する前にこの番号からの電話には出てくれるようにとメッセージを入れて送ることもできます。メッセージを見てくれないとどうにもなりませんが、それでも全く連絡を取れない状況よりも何らかの進展が望めるのではないでしょうか。

もし今後、携帯電話が使えないエリア(Starlinkが避難所に設置されていることが前提)に行く予定のあるボランティアの方で楽天回線を使っている方が、避難している人の中に、まだ携帯電話の電波が使えなくて家族と電話できないと困っている場合には、自分のスマホを被災者に貸してあげ、楽天Linkから電話させてあげるのも良いのではないでしょうか。その際は不審電話だと思われないような対策として、前述のように先にメッセージ送信してから電話を掛けるようにすれば、被災者とその家族をつなぐお手伝いになるのではないかと思います。今後のの基地局の復旧が待たれますが、かなり多くStarlinkの端末は入っているようなので、こうした方法で無料電話を提供する方法もあることを覚えておきましょう。


放送を終了したNHKBSのチャンネルを使って石川県向けの放送を同時配信

北陸地方を襲った地震の続報は、被災地以外だと定時のニュースで扱われるような事はあるものの、情報の量が少なくなったことに懸念が出ていました。私自身は石川県在住の知り合いはいるものの、金沢市在住なので、そこまで緊迫した状況はないと思うのですが、穴水町・七尾市・輪島市・珠洲市などに親戚や友人がいる方にとっては、いったい現地はどうなっているのかわからないというのが正直なところでしょう。

また、先日このブログで紹介したように、現地でも通信事情がかなり悪くなっているようで、携帯電話だけでなく地上波テレビを中継局経由で見ていた地域の中では、中継されるべきテレビの地上波放送自体が見られなくなってしまっている場所もあり、最悪情報が入ってこない可能性も出てきます。

NHKではそうした要望に応えるべく、昨年12月で終了した元BSプレミアムのチャンネルBS103および104チャンネルを使って(従来はBSのチャンネル移行を知らせる内容で放送はしていた)、主に石川ローカル(金沢局発)の番組を流している時間や、全国のニュースなどを例外的に放送することで、中継局からの電波が受けれらなかったり、山間部などでテレビ視聴が困難な地域でもBS設備があれば、NHKの地上波のチャンネルが全国どこにいても見られるような形で放送を始めました。

私の場合はテレビの「番組表」で地震に関する情報を流しているのを知り、その内容を見させてしまいましたが、全国のニュースで流れる情報よりもきめ細やかに、当日のお風呂の提供情報などを流していたりして、現地での苦労がより感じられる内容になっています。

現在、被災地に留まって生活を続けている方もいますが、今後地域のパトロールなどに人員が割けるようになり、一時的にでもそれほど地震の被害が多くない県内や県外の方に一時避難をされる方も出てくるでしょう。ただその際に気になるのは、留守にした地域は今どうなっているかということではないでしょうか。

それを少しでも和らげられるようなきめ細やかな情報を現地のNHKでは流して欲しいですし、今後具体的にどういう援助ができるのかを考える場合にも、現地で何が起こっているかを放送する意義は大きいと思います。もし知り合いが現地で地上波から情報を得られないという事があれば、現在は旧BSプレミアムのチャンネルでローカルニュースおよび総合テレビの内容が放送されていると教えてあげて欲しいです。

また、私のように直接地震による被害を受けていない地域でも、現地の被災者はどのような環境に置かれているのかということを知るにも役立ちます。私自身も被災地の方のお役に立てるよう、様々な情報入手の手段の一つとして活用させていただきたいと思っております。


季節がら室内で使う頻度が上がりそうなカセットコンロについて一人暮らしではあえて使わない選択も

先日、自宅の近所で多くの消防自動車が走っていくような音がし、大きな火事が起こっているのかと思ったら、とあるマンションの一室が火事になっていたそうです。かなりひどい火事だったらしいのですが、その原因がカセットコンロが爆発したこだったそうなのですが、詳しくはニュース報道されなかったのですが、どうやら正しいカセットコンロの使い方をしなかった事で火事になったことだけはわかりました。

これは改めて言うまでもありませんが、普通のカセットコンロは飲食店や旅館などで鍋料理を注文すると出てくることが多く、元々は野外で使うものではありません。室内用ということで作られているので、きちんと使い方を守っていれば、失火をするような事は決してありませんので、その点は安心しても良いと思うのですが、問題があるとすれば生活にフォローが期待できない一人暮らし、特に高齢で一人暮らしをするような場合には、ちょっと状況は変わってくるのではと思います。

大きな鍋を載せて、その鍋がカセットガスのところまでかかってしまうと、熱せられたなべの熱がカセットコンロに伝わり、その輻射熱でガス管が爆発するという事故は以前にもありました。説明書を読むと、各々のカセットコンロで使える鍋の大きさは決まっています。古いものを長く使っていると説明書などもどこかへやってしまっているでしょうし、正しい使い方をしようとしてもわからないという方も出てくるかも知れません。

正しい使い方でカセットコンロを使っていても、ちょっと引っかけてしまって机から火が付いたままコンロ自体がテーブルから床へ落ちてしまったら、さすがにまずいと思いますし、コンロの消し忘れをしてしまった場合に、ガステーブルような安全装置まではカセットコンロにないので、室内で火を出したくないと思う場合には、カセットコンロの使用については自粛するようなことも考えるべきでしょう。

自宅ではガスを引いているのでガスコンロはありますが、こちらの方はキッチンから動きませんし、自動消火システムもあります。これからの季節、鍋をやりたいような場合には、あらかじめ鍋をコンロで沸騰させた上で卓上に移し、その際はIHコンロを使うというような方が良いのではないかと思います。

今年からポータブル電源をソーラーパネルで充電しながら使うというような事をやり出したので、鍋をするということはかなり寒い日になるのですが、太平洋側の冬というのは雪が降ることはなく晴れているもののシベリアからの風が冷たくて冷えるというパターンになっています。晴れることで放射冷却現象が起き、さらに翌朝が寒くなるということもあるので、太陽が日中出ていて十分にポータブル電源の充電ができた日を鍋の日にするということがこちらではできます。雪国の方にしたら、かなりこちらと状況が違うのですが、そういった地域の恩恵を受けながら室内での脱カセットコンロを目指していきたいと思っています。

とは言え、こちらでも石油ストーブは使いますし、それも誤って倒してしまったら火災の危険が増えてしまいます。火は大変に便利ではありますが、生活の状況によっては火災だけでなく一酸化炭素中毒や爆発を伴いますので、まずは安全に使うことを心掛けながら、無事に冬を乗り切りたいものです。最初に紹介した火災のように、ちょっとした火の不始末が大きな火災となり、自宅だけではなく近隣も巻き込むような事にならないよう、お互いに気を付けましょう。


全銀システムの障害は人ごとではなくその対策は毎月の支払いに余裕を持たすことに尽きるのでは

過去には銀行のシステム不具合といえば、特定の銀行がシステム変更をした際や、連休をはさんで利用が集中し過ぎることによって起こることがありましたが、先日発生して復旧まで時間がかかっている全銀システムの不具合による、他行からの振り込みができなくなっていた(現在は解消)ことによって、色々なところに実害が生じているような状態です。

全銀システムに加盟している銀行を使っている方が、口座から他行への振り込みをしようと思っていてもできないということなのですが、個人が直接振り込みできない場合は、現金を出して別の方法で送金することは件数がさほど多くなければ何とかなるレベルかも知れません。ただ、給与の支払い元が全銀システムを利用していたり、各種公的な手当てや年金の場合もあり、そのいずれも毎月(手当などの種類によっては2ヶ月に1度のこともありますが)入ってくるはずの収入が入ってこなくなってしまうので、振り込みがされなかった当月から深刻な影響が出てくることが今回のトラブルでははっきりしてしまいました。

少なからぬ人が、銀行口座からの口座振替を利用したり、クレジットカードで毎月利用した買い物の代金を翌月にまとめ払いしていると思うのですが、もし翌月の給料の入金を見込んで口座の残高以上の買い物をしてしまった場合、もしかしたら口座からの振替が行なわれないことになったら大変です。入金されないことで信用取引の根本が崩れてしまいますので、クレジットカードの信用について問題が起き、新たに別のクレジットカードを作ろうとした場合に、実際に利用料金が引き落とされなかった事実が残っていることで、新たなカードやローンの契約が成立しなくなるということもあるかも知れません。

今回のトラブルの場合は、利用者側に問題があって支払いが滞ったということはないので、何らかの救済策が出るとは思いますが、例えばクレジットカードの引き落とし日直前になって口座残高が足りない場合、支払い方法を変えたり、キャッシングを行なって本来入ってくるべき分の不足分を補ったりした場合、果たしてその金利などを銀行が補償してくれるのかどうかについては、私が見た限りはテレビニュースでは触れられていませんでした。もし自分のところでそんな事になった場合は、まずはクレジットカード会社の方に問い合わせをしてみて、とりあえず自分で対策するのか、そのままにして銀行やクレジット会社の対応を待つのかをしっかり確認して動くことが大事だろうと思います。

このようなことが実際に起きてしまうと、やはり日頃から自分の口座に振り込まれるものがすぐに振り込まれないのに、引き落としだけは普通に落ちてしまう場合の対策を考えておくことは大事でしょう。それこそ、安易に何でも口座振替にすることを止め、電子マネーによる支払いの方へ移行したり、複数回払いを止め、お金を用意した上で翌月一括払いの方にシフトするような事もそうでしょう。また、毎月多くのお金が入ってくるあてがあるので無駄遣いしても何とかなるというような考えから、日頃から無駄を極力抑え、一回ぐらい給与の支払いが滞っても、十分な口座残高を確保するような生活に切り替えるような事も大事になってくるように思います。

最近は生活に関わる様々なものが値上げされ、中には今までの貯金を切り崩しながら生活している方もいるかも知れません。そんな中で蓄えをするというのは大変であることは十分に理解した上で、いかに今の生活を維持しながら使うお金を少なくしながら、少しでもいざという時に役に立つように口座にお金が残るような生活をするように考えを切り替えるのも大事です。これは何も毎月の給与が安い人だけの問題ではありません。生活が便利になる中で、気付かないうちに必要のないところに必要以上のお金を掛けて手間を減らすことに慣れてしまうと、一気にそうしたサービスを止めたり、使っている商品のレベルを下げる事ができなくなってしまう事も起きます。見栄を貼るということとも違い、ある程度毎月決まった金額のお金を使う生活が当たり前になってしまうと、節約をしながら生活をすること自体が難しくなるということは良く言われています。

私の場合を考えても、収入が低い時でも高い時でも、毎月残るお金はほとんど同じだったような事を経験していて、後から考えてみると、収入の低い時には色々なことを我慢してきたことで、収入が入るとそのタガが外れたように自分でもわからないうちに、色々な必要のないものまで買ってしまうというような事がありました。今はそうした事について反省し、本当にそれは自分にとって必要なのか? ということを考えながら物やサービスを購入することを実践しようと思っています(まだ完全にできているわけではありません)。

ただ、あまりに我慢する生活を続けてしまうと逆に生活自体が面白くなくなってしまい気が滅入ってきますので、自分で限度を決めながら生活を楽しむための出費も必要になってくる部分はあるでしょう。しかし今回のような事は、規模が大きい場合も小さい場合も、システム変更やハード変更のタイミングで起こり、たまたま自分の口座利用がストップさせてしまう可能性は0ではありません。そんな、いざという時にお金が足りなくなった時の事を考えて、お金に対しての問題がない時からその対策を立てていくことは、中東での戦争のような状況に触れてしまうと、やはり大切なことだろうと思います。支出をセーブしながら生活を楽しむような事について、これからも考えていきたいなと改めて思った今回の全銀システムの不具合に関するニュースでした。


液体系の燃料の車内持ち込みについては今後慎重に考えた方が良いかも

東北新幹線をしばらく止めてしまった薬品のトラブルは、かなり大きな影響を多くの人に与えそうです。硫酸のような液体は、きちんと専用のボトルに入れ、簡単に破損するような事がないように気を付けるべきでした。JRの規則では500ml以内にというような持ち込む量についての制限もあるようですが、この規定も今後は変わってくるのかも知れません。

硫酸とは違いますが、過去には放火事件があったことから、ガソリン・灯油・経由の持ち込みは量に関係なく禁止されるようになりました。今回の事件を受けて、硫酸をはじめ他のものについても規則が変わり、新幹線には持ち込めなくなる可能性も出てきますので、この点は実際に仕事で使われる場合には乗車前にJRの規則を確認して、車内に持ち込める条件を満たしているかを調べてから持っていくようにしないと何かあったときに自分だけでなく仕事であれば会社や取り引き先にまで迷惑を掛けることを肝に銘じておいた方が良いでしょう。

基本的に新幹線は荷物検査がないので今回のような事も起こってしまったのだろうとは思いますが、在来線と違って新幹線は次の駅までの距離が長いため、何か大きな事件が車内で起こってもすぐに停まることはできないでしょう。
私たちはあまり考えないでいることではありますが、わざわざ新幹線の車内で事件を起こしても、逃げられない(ご存知の通り新幹線の線路周辺は鉄条網で外から入れないようになっており、その囲みを破って逃げようとしてもまず無理)のにと思う方はいるかも知れませんが、それこそ過去にあった事件もありましたし、自爆することを最初から狙って犯行が行なわれれば、もはやどうしようもありません。

こうした事件は、何もガソリン類を持込禁止にしても、今後硫酸も同じように持込禁止にしても起こる可能性があります。ただそれでも、可燃性のスプレーまで持込禁止にはできません。私自身はそうした極限状況に遭遇したことはありませんが、やはり挙動がおかしいような人を見付けたら、その場から離れるなり移動中だからといっても気に掛ける必要のある事についてはしっかりと気に止めておくことは必要になってくるでしょう。

ただ、それとは別に個人的に気がかりなのは、まだ禁止されていないながらも危険には違いないと思われる、アルコール燃料の持ち込みについてです。わかる人はわかると思いますが、アルコール燃料は揮発性が有り、こぼした所に火を付けるとあっという間に大きな火になってしまいます。私自身は自宅にアルコールストーブで使うために常備していますが、今後は家から燃料は持って行かないで、例えばキャンプをするなら、目的地に着いたところにあるドラッグストアに寄って使う分だけの燃料を入手するような形に変えた方が、移動中のトラブルを回避することができるのではないかと思います。

もし、アルコール燃料を使っての電車内での事件が起きてしまったら、もしかしたら今までは気軽に買えていたのが、記名制になるなどの変化がある事も考えられます。アルコールストーブを主に使っている私としては不本意ではあるのですが、正しく爆発しないように使わないと、アルコール燃料と言えども軽視して良いものではありません。逆に言うと少ない量でも風防をきちんとすれば、ちゃんと湯沸かしや炊飯に使えるだけでなく、煤も出ないし揮発すれば片付けも要らないというメリットが有る燃料だけに、持ち運ぶ場合には絶対に中味がこぼれないように気を付けて少量を持っていくというような細心の注意をするようにして欲しいものです。

今回の硫酸の事件(事故?)も、いい加減とまでは言いませんが、一般の人から見ると怖い薬品を運んでいる場合、危険物を持ち運んでいるということをしっかりと認識して運ばないと、故意でなくても他の人に怪我をさせたり怖い思いをさせてしまう事もあります。薬品の管理には十分気を付けていただきたいと思います。


津波注意報が出たことがわからず行動しないためにはスマホだけでなくスマートウォッチも必要な状況もある

昨日は、伊豆諸島を中心にしてお昼前から津波注意報が出ていましたが、その時にはテレビが近くにあったのでニュースを注視していたところ、少しいつもと何かが違うことを感じました。今回の津波注意報は大きな揺れを注意報が出た地域では感じられなかったということで、テレビなどで注意報が出たことを知っている人は、外に出ている人に対して電話などで知らせて欲しいとアナウンサーは喋っていました。

津波のシステムは、大きな地震と関係がありますが、それともう一つの原因はどこが震源地かというところにも関係します。今回注意報が出た伊豆諸島では揺れはほとんど感じられなかったものの、マグニチュード6.6というかなり大きなエネルギーの放出によって、津波が襲ってくる可能性が出たことでの注意報なのですが、そうした理屈はともかく、海の近くにたまたまいた場合、津波にのまれてしまうこともあったかも知れないので、特に海沿いに近い地域で生活している場合は、実際に地震を感じなくても、こうした津波に関する情報についてはテレビ・ラジオがなくてもわかるようにはしておいた方が良いとしみじみ思いました。

今回は伊豆諸島だけの注意報でしたが、南米チリで大地震が起こった際には、日本の太平洋沿岸でも津波が観測され、多くの被害が発生しました。これについても、まさか日本で地震が起きたわけでもないのに、なぜ津波が来るのか? という疑問はあるかと思いますが、今では地震があればその場所と大きさはすぐに観測され、必要があれば津波についての情報は出てきます。大切なのはそうした情報を早く入手し、適切な対応を取ることではないかと思います。

実は今回、テレビの近くにはいたものの、注意報が出た時にはテレビは付いていませんでした。ではなぜ私が津波注意報が出たことを知ったのかと言うと、スマホに来たLINEの速報で注意報が出て、まずはスマホにメッセージが入ったのですが、自分のスマホと常時手首に付けているスマートバンドはBluetoothでつながっているので、一度スマートバンドが振動して、メッセージの内容が画面に出るようにセットしてあったからです。

電話の着信とLINE通知は手元でわかるようにしてあったのですが、今回はそのおかげで津波注意報が出ているのを知り、あわてて近くのテレビを付けてもらって状況を理解することができました。もちろん、津波警報などもっと危険な情報が出たら、スマホが音を消していても最大音量で鳴るようにはしているので、その時にはスマートバンドで通知しなくても状況はわかったと思います。ただ今回の注意報でも予報では1mの津波が来るかも知れないような情報も出ていましたし、スマホ自体からは音はしなくても、自分だけが気付き、必要があればスマホを取り出してすぐに情報の確認ができる、スマートバンド(スマートウォッチ)との連携機能というのは、いざという時には役立つのではないかと今回思いました。

ただ、単体でeSIMを登録可能で通話・通信も可能なものもあるスマートウォッチと違って、単体では通信機能のないスマートバンドの場合には、Bluetoothの届く範囲にスマホを常に置いておかないとこうした通知は入りませんので、その点だけは注意しましょう。ちょっと外出する時についスマホを持っていくのを忘れてしまうような方は、単体利用可能なセルラーモデルを選んで、さらに単体での利用可能環境を整えるようにしましょう。


以前なら普通の日であるはずがとんでもないトラブルに巻き込まれるかも知れない状況を考えておこう

昨日は、天気も悪くなく、さすがに蒸し暑い一日ではあったものの、私の身の回りではごくごく当り前の日常生活を送っていました。が、一部の人にとってはとんでもない日になっただろうと思います。実際に不具合を実感した方は多くいたと思いますが、日常の足として欠かすことのできない電車に乗るためのシステムに不具合が出たのです。

JR東日本では昨日午前0時過ぎから、クレジットカードを使ってのきっぷの購入(駅構内)や、えきねっとの利用、さらにスマホのモバイルSuicaでグリーン券の購入ができなくなったり、スマホでクレジットカードからのチャージができなくなるなど、キャッシュレスでのきっぷの購入に関するトラブルが午後1時頃といいますから、約12時間続いたというわけです。

今回のトラブルの原因は、サーバーのあるところで電源工事を行なう際に、誤って電源を遮断してしまったため、システムが復旧されるまでに時間がかかったということです。個人のパソコンであればうまく起動しなくなったら別にあるハードから起動させて作業をすぐに行なうこともできると思うのですが、今回のトラブルを見ると、一ヶ所で駄目になってしまうと、これだけ利用者に影響が出るくらいのトラブルになってしまうのかと思います。JR東日本では今後、Suicaだけでなくクレジットカードのタッチ決済でも電車に乗れるようにするというニュースをこのブログでもお知らせしたことがあります。今回のトラブルがそうしたシステム変更に関わってはいないと思うのですが、どんな素晴らしいシステムであっても人が操作する点においては災害とかではなく突然使えなくなるということは当然起こり得ます。そうしたヒューマンエラーを見越しての対策を考えておかないと、途方に暮れてしまうことも考えて出掛けることは大切ではないかと思います。

たまたま昨日、ネットで昼食のお弁当をテイクアウト注文し、こちらで指定して出掛けたのですが、ちょっとまったりしていたら出来上がりの時間に近づいてしまい、あわてて出掛けたのは良いのですが、あわてていつも持っていく財布などが入ったバッグを忘れてしまいました。財布には運転免許証も入っているので車で出掛ける場合にはいったん戻らなくてはならないのですが、お店は自転車で十分に行けるところにあったので、スマホだけ持って出てしまいました。

ちなみに、決済はお店で電子マネー決済にしていたので、スマホだけ持っていれば大丈夫なのですが、もし何らかのトラブルがあったら、お店で支払うことができないということも十分に考えられるでしょう。今後もしスマホが運転免許証の代わりになったりしたら、ますますスマホ一つだけで外出しても何ら不自体しない社会になっていくと思うのですが、そうした便利な社会の恩恵を受けながらも、いざそうしたシステムが使えなくなった時の事も考えておくことも大事ではないかという気がします。

今回のSuicaのトラブルは時間とともにできる事が変わっていったようですが、まず大事なことは自分が電車に乗ろうと思った時に、全くモバイルSuicaが使えないのか、セブンイレブンなどにあるセブン銀行のATMでも現金チャージができるので、現金でチャージすればスマホの中に入っている残高を使ってバスや電車に乗れるのか、何ができて何ができないのかを把握することが大切でしょう。

ちなみに、普通列車のグリーン券については私は住んでいる地域がJR東海のエリアなので、例えば沼津~宇都宮・高崎間でグリーン車に乗車できるグリーン券を利用することがあるのですが、この範囲のグリーン券はSuicaからの購入は通常時でもエリアをまたいでしまうためできません。そのため、出発前に駅のみどりの窓口で普通列車のグリーン券(紙のきっぷ)のみを購入するのですが、もしまた同じようなトラブルが起きてグリーン券をスマホから購入することができなくなった場合には、駅で現金で購入することができるのかどうか、確かめてみるのも良いかも知れません。

私の生活パターンでは電車で移動するのはお出掛けする時だけなので、今回のトラブルの内容については今後の情報についても注目し、もし自分が出掛けた時に同じようなトラブルになった場合に備えようと思います。


液体のアルコール燃料の爆発的な燃焼による事故は学校の授業でしっかりと教えて欲しいが

福岡県柳川市の専門学校において、バーベキューの炭に消毒用のアルコールをかけたことによりアルコールが爆発的に燃え、4人が死傷した火災になったというニュースが入ってきました。テレビでは消毒用アルコールではなく、ゲル状の着火剤を入れれば良かったのにという、これも事故の危険がある代替え行為についてワイドショーのMCが述べたことにより別のニュースになったりしていましたが、実際問題私もアルコール燃料を使ったキャンプ用のストーブを本格的に使うまでは、こうした爆発的に燃える事例を自分で体験することはなかったので、単純にそうした行為を行なった事を非難してもあまり説得力はなかっただろうと思います。

個人的に本当に怖いと思ったのは、アルコールランプのように芯のない液体をそのまま入れて燃やし、残った燃料を回収できるタイプのアルコールストーブを燃えている状態で倒してしまった時です。その時は、まさにこぼれた場所に火が広がって、もしその回りに衣類とか火が燃え広がりやすいものがあったら、さらに火が広がってしまったでしょうし、自分の服に液体燃料がかかってしまったら、軽度のやけどでは済まず、場合によっては命の危険もあっただろうと思います。私の場合は、ガソリンやアルコールなどの液体燃料が気化して爆発的に燃えたことを不本意ながら体験したことにより、細心の注意をもって使うようにしています。現在は、どんどんアルコールストーブの容量を小さくすることで、こぼしても火が広がる範囲を狭め、外で強風があるような時には転倒の恐れがあるので使わないか、風に強い「アルポット」を持って行くなど、安全にアルコール燃料を使って湯沸かしや炊飯を行なうことができるように色々と考えてはいます。

ただ、私のようにアルコール燃料に親しんで使っているという人は限られると思います。今回の事故でも、火の付きをよくするために、学校に常備されていた消毒用アルコールだったら弱い炭火を強くできると安易に考えてしまったために起こったことで、こうした事例をニュースで知っていても、同じような失敗をしてしまうケースは今後も出てきてしまうのではないかと思います。

自分の経験から言えることは、実際に怖い思いをしたことがここまで慎重にさせているところがあるのですが、全ての人が爆発的に燃える失敗をするわけにもいかないでしょう。やはりそう考えると、学校の授業の中で疑似体験をするような機会を持った方がいいのではないかと思いますね。しかし、現在の学校では理科の実験で火を使う場合には、家でも使うことがある押して回して火を付けるタイプのガスコンロを使うことが多く、アルコールランプや火を付けるのがアルコールランプ以上に難しい「ガスバーナー」を使うことはなくなってきているのだそうです。

当然、教育現場的には不慮の事故を起こしたくないでしょうし、そうした事故が起こったらその事実がトラウマになってしまう児童がいたらそれはそれで大変なのですが、今のままだとマッチもライターも使ってこなかった人たちがいきなり炭や薪に液体燃料をかけて着火するような、間違った行動をする人は無くならないような気がします。何とか地域の消防団の方に協力いただくような形で、爆発的に燃える火の怖さを学習できるプログラムを作っていただければと思います。

私がアルコール燃料にこだわるのは、少ない燃料でも一人用としては十分に使え、アルコールを染み込ませた固型燃料と比べてコストが良いだけではなく音も静かでクッカーに煤も付かない(焚き火で鍋を使うと事後の処理が大変です。これは青色の固形燃料でも同じ特徴があります)ですし、アルコールストーブ自体の大きさが小さいので、何よりも全体の荷物を少なくすることができ、間違った使い方をせずに普通に使うために安全対策をした上で利用を続けています。

燃料をこぼさないためには、倒れてもこぼれないセラミックフェルトにアルコール燃料を染み込ませてから利用する小型ストーブを使えば、燃料の回収はできませんが、比較的安全に湯沸かしや炊飯を行なえますし、前出のアルポットもアルコールランプのようにガラス芯に火を付け、さらには外からの風の影響をシャットアウトできるので、一人で車中泊をされる場合にはおすすめです。

とは言っても携帯する液体燃料の管理を含めて、安全にこなせる自信がなければ、普通のカセットコンロを使いながら徐々に慣れていくしかありません。実際に体験できなくても、動画サイトではアルコールストーブが爆発的に燃えてしまう事例などは確認することができます。昔と違って今は自分からそうした危険について知ることができるので、とにかく「火を扱う」ことの恐さというものを前提にキャンプやバーベキューを楽しめるような状況になって欲しいですね。


「Jアラート」とその内容をテレビはどのように伝えたのかを地震の場合と比べてみる

昨日(2023年5月31日)の早朝、けたたましいスマホからのアラームによって起こされました。何事かと思ってテレビを付けたら、通常は早朝のニュース・バラエティ放送の枠が「報道特別番組」に変わっていました。明らかに普通ではないかと思いながらスマホやテレビを見ていましたが、私の住む静岡県とは遠く離れた沖縄県で「Jアラート」が出たことに対する警報や報道特別番組であったことがわかったわけです。

当日の夜のニュース(「報道特別番組」を流した同じ放送局)では、「Jアラート」に関するニュースはトップニュースでは有りませんでした。当然ながら私たちが暮らす国土において人為的な危険が生じた場合の「Jアラート」を否定するものではありません。ここで比較したいのが大きな地震が起こる前兆を捉えた場合に出される「緊急地震速報」との違いです。

私の場合、居住地で震度3以上の揺れが起こる可能性のある緊急地震速報が出た場合、スマホをあえて鳴らしていますが、それはYahoo!防災情報アプリの設定の問題です。通常の場合は、震度5以上の地震が居住地付近で起こる可能性がある場合には、恐らく何の設定をしていなくてもスマホは大きな音を出して緊急地震速報が来ていることを知らせますが、最近そんなことも多いものの、私の住む場所で震度5以上の地震が起こる予報は出ていないので、テレビを見ていて緊急地震速報が出ることはあるものの、テレビを付けていなければ大きな音で起こされることはありません。

しかし、昨日は沖縄で危険を知らせるアラートがなぜ静岡県で鳴らされるのか、そうした疑問については解決することはありませんでした。また、地震のように揺れなどによって被害が出たことを伝えるのに緊急特別番組を番組編成を変えて放送することはあるかも知れません。これも震度5を境に、地震の情報を通常番組を休止してまで報道し続けることはNHKを中心にしてあるものの、「Jアラート」が出ただけで報道特別番組を流すというのは、地震の報道と比べると少しやり過ぎではないかと感じるところがあります。

もし今回のJアラートの情報で本当に沖縄県内で建物が壊れたりけが人が出たりしたら、他の番組を休んでも報道することの意義は認められるとは思うのですが、結局沖縄には幸いなことに何も飛んできませんでした。ただ、今回の場合はいきなり飛んできたのではなく、一応通信衛星(軍事衛星だということで日本国内にとっては脅威には違いありませんが)を予告して飛ばすということだったので、あらゆる可能性を考えるなら国土が攻撃される可能性とともに、衛星打ち上げに失敗したことでの破片が落ちてくるというような危険に備えるべきだろうと思います。むろん、通信衛星として打ち上げが成功するという可能性もあるので、あそこまで仰々しく、しかも落ちる可能性のある地域外でもスマホにアラートを流す必要があったのかも、考えていただきたいところです。

このような事を書くのは、私が想定する中には車で旅行中、さらにはニュースを事前に知ることができず、いきなり運転中にアラートが鳴ったらどうなるかということを考えるからです。普通、こうしたアラートは緊急地震速報だろうと思いますので、走行中の場合、付近の安全を確認しながら車を停めて様子を見るべきですが、交通量の激しい高速道路でアラートが鳴った場合、路肩に寄せて停めたとしても後ろから追突される恐れがあるというのは、過去に様々な高速道路上での事故があることが証明しています。

今回の場合は早朝ということで、そこまで高速道路などで事故があったというような話は聞いていませんが、今回の危険を指摘されていた沖縄県とは離れた、直接Jアラートの対象でない地域で車をストップさせたことによって事故が起こってしまったとしたら、多くのドライバーにとって危険この上ないということにもなりますので、さすがに関係ない場所でのアラート攻撃は考えていただきたいと個人的には思います。死亡事故などが起こったらと思うと、むしろ私的にはそちらの方が気になりますね。


白昼堂々と高級品を強奪していく事件が起こる日本社会の変化は私たちも深刻に捉える必要がある?

高級時計、貴金属、ブランド品などを取りあつかうお店が夜でなく昼間に襲われる事件が最近しばしば起こっていますが、昨日の東京銀座において多くの人が通行している中で犯行が行なわれたというのはちょっとショッキングでした。普通なら犯行後に逃走するために人目に付かないような場所や時間帯を狙うのがセオリーだと思うのですが、犯行後拘束される可能性について考えていないかのごとく、すぐにお金になる物品を狙っての犯行は、今後も増えていくだろうと思われます。と同時に、私たちにとっても無縁ではないだろうと思います。

恐らく件の犯行グループは即時換金可能な物品やお金そのものを狙うだろうと思いますので、例えば時計やブランドバッグ、金製品などを持ち込んで即換金できるようなお店の場合、運悪くお店に訪れて査定を受けていた際に犯行グループが入店してきた場合、体に危害を加えられるだけでなく本来受け取るはずのお金を強奪されたりする事についてのリスクも感じた上で、慎重にやり取りをすべきだろうと思います。出入口を裏からにして、表との接触を避けることで危険を回避できるかも知れませんし、直接現金でやり取りをするのではなく、後日振込みしてもらうとか、電子マネーによる決済にするとか、多額の現金のやり取り自体をしないことによって、被害を防ぐことも可能になってくるでしょう。恐らく業者の方々にとっても、現物をお店に置かないような取り引きや、お客側も現物を直接お店に持ち込まないで、現品を荷物として送ることでリスクを下げるような取り組みも考えていかなければならないような気がします。

また、そうした高級品という認識はないものの、私たちの多くが普通に持っていながら極めて換金性の高い物として認識して置かなければならないものに、iPhoneのようなハイグレードのスマートフォンやスマートウォッチがあります。私は、さすがに3年から5年の分割払いにして市場価格10万から20万のスマホを日常使いにする気はないのですが、現在の日本では一番人気のスマホがiPhoneやApple Watchであり、中古市場では相変わらず人気で取引されています。

こうした状況を犯罪者側から見ていくと、明らかに無防備に、iPhoneを無造作に持ちながら使っている人が多いということは、高額転売を目的とした強奪事件が生まれやすいということにもなります。厄介なのは、銀座の高級時計などより一つごとの単価は下がるものの、組織で特定のスマホを狙い、SIMロック解除および海外への転売をかけるルートができてしまうと、全国で同じような事件が起こるものの、すぐに犯人グループが逮捕されるような事も起きにくくなってしまうかも知れません。

こんな事を考えるのは本当にいやですが、改めて多くの人に考えていただきたいことは、物によっては3年も使えないスマホを高額の費用を出して購入する意味があるのか? ということです。いったん購入して分割やレンタルでハイグレードなスマホを持ったものの、盗まれてしまったらどうなるでしょう。結局、残りの費用についても自分で支払う必要があり、レンタルの場合は当初の支払い金額より多い金額を出さなくてはならなくなります。とても買い換えのお金まで出せないという場合は、スマホやスマートウォッチ購入時にきちんと保証に入る必要もありますが、安いスマホやスマートウォッチで十分対応できるなら、そうした方向にシフトチェンジを行なうことも自分の生活を守るためには必要になってくるのではないかと思います。現在の傾向は、なかなか変わっていかないと思うので、スマホ関連の買い物については無理をしない方向で考えていくことも大切ではないかと思います。