ここにきて、改めて自宅が停電した場合に、まず何が一番はじめに必要なのか? ということを考えてみました。幸いなことに、現在に至るまで一瞬の停電はあっても、長時間停電が続くような事には自宅ではなっていません。「自宅では」というところは、例えば家の前の道一本隔てた場所から数時間停電が続いていたとか、自宅は大丈夫だったものの職場が深夜からその日の昼ぐらいまで停電が続いていたということはあります。しかし、それはあくまで運が良かっただけであって、大きな地震でなくても落雷などで停電になってしまい、水やガスは使えているのに電気だけ使えないということは普通に起こり得るのではないかと思います。そんなわけで、特に夜の停電の場合に困る「明かり」についてその対策というものを考えていきたいと思います。
実は現在住んでいる場所のリビングの天井には、前の住人が付けたと思われる木ネジによるフックが付いています。そこでまず、明かりを吊るせるようなS字フックを付けました。これだけ大きなフックだと、スマホのライトでも見えるような形で何かの明かりを吊り下げることができるようになります。基本的にはここに、それなりに明るく部屋全体を照らす「明かり」を吊り下げて使うことを想定しています。節約生活をしている人の中には、日常生活でもこうした明かりをメインで使うという方もいますが、現在リビングに設置してある明かりはLED照明なので、あくまで非常用と私は考えています。
つまり、用意はしているものの、めったに使うことのない明かりを用意し、普段は別の用途で使うことを考えているのですが、その場合、数あるLEDライト(ランタン)の中で何を選ぶべきなのかということをまずは考えてみました。
今の売れ筋はゴールゼロのミニランタンや、その派生製品である充電式の小さなランタンだと思います。常時持っていていざという時に使えるように充電をしているなら、そういった選択も有りでしょう。中には、本体から直接だったり、ケースに入っていてそのケースがモバイルバッテリーとして使えるような充電式ランタンもあるので、モバイルバッテリーとランタンを二つ持たなくても良いというメリットもあるのですが、私はこの種のものは持っていません。というのも、かなり長く使うためには極力内蔵充電池のものでなく、乾電池(エネループ代用可能)のものにした方が、少なくとも本体自体が壊れない限り、ずっと使い続けられるからです。
写真は、天井のS字フックに、もはやいつ購入したのかさえ忘れてしまったジェントスのEX-777XPという単一アルカリ電池3本仕様の製品に電池アダプターに入れた単三エネループを3本入れて運用しているところです。古いものなので暖色のみしか使えず、明るさは最大280ルーメンということで最新のものよりも部屋を明るくすることはできませんが、それでもエネループ3本くらいでも何とか数日くらいは使えます。
現行品は白色・昼白色・暖色やキャンドルモードなど、様々なモードを選べるので、エネループでの運用時でも最大限に明るくせずに持続させるような使い方もできますし、同じ単三エネループでも一つに3本入るタイプのアダプターを使えば、1000ルーメン以上の最大照度でも夜が明けるまで照らし続けることも可能になってきます。
ただし、こうしたエネループ流用可能なLEDランタンを使う場合は、それなりに充電式のニッケル水素電池のストックおよび、専用充電器を用意する必要があります。私の場合はすでにそうした装備を持っているので、新たに何も買う必要がないのですが、そうでない場合は、充電式のミニランタンを使いながら非常時にも使えるようにする方がコスト的には安くなりますね。
ただ、最近はAmazonブランドの比較的安い充電池もありますし、充電器はパナソニックのBQ-CC87Lが個人的にはおすすめです。USB接続なのでモバイルバッテリーやポータブル電源から直接充電でき、電池を入れた状態でモバイルバッテリーとして使ったり、付属のライトユニットを付けると簡易ライトとしても使えるという、停電時にエネループを充電したりそれを使う事について考えられた製品になっています。ここでは、その充電器と、単一3本タイプの大型ランタンをリンクで紹介させていただきます。単三エネループで使いたい場合には、100円ショップへ行けば、単三を単一電池として使えるアダプターが売っていますので、それを同時に購入して使うのが現状ではセオリーではないかと思います。