月別アーカイブ: 2024年6月

放置車両の多い24時間営業の店舗内の駐車場の利用モラルについて考えてみる

大阪毎日放送のニュース特集で、大阪某地方にある大型スーパーの駐車場における放置車両についての問題について取材した内容をTVerでたまたま見ました。そのお店は24時間営業のお店ということで、一日中駐車場が閉鎖されることがないことで、ナンバープレートを外したり車検が切れてしまって自走できないような車が置かれたままになっているのだそうです。

ただ、取材しているうちに、その車の中で生活をしているのでは? と思えるようなケースが見付かります。車検が切れている車の中に夜になってからやってきて夜を明かすような人や、車は放置しないものの、複数の駐車場を渡り歩いて車上生活を続けているような人にも実際にインタビューしていました。

車中泊と車上生活というのは言葉こそ違うものの、駐車場を提供する側からすれば同じように車を停めて駐車場を使うというのは、モラル的にどうか? という疑問は付きまといます。

私自身も過去には車中泊のできそうな場所を求めて夜になるとウロウロした経験はあります。過去には、道の駅においても車中泊を黙認しているような所もありましたが、地方の道の駅においては、まさに車上生活のような形で駐車場の一部で連日過ごすような使い方が問題になって、車中泊禁止を打ち出す道の駅も存在していることは多くの方はご存知でしょう。

それでも、道の駅はドライバーの休憩施設という位置付けがあるので、施設自体を使わなくてもトイレ休憩やそのまま運転を続けた場合に大きな事故を起こす危険性がある場合の仮眠については仕方ないと個人的には思っていますが、元々ドライバーの休憩施設でない民間の大型店舗での目的外利用はやはりモラル違反だと言えるのではないでしょうか。

最近になって思うのは、車で移動していてホテルの予約も何もない状況で仮眠ではなく朝までゆっくりと横になりたいというような場合は、宿泊対応をしている温浴施設や、ネットカフェの個室あたりを利用した方が、エコノミークラス症候群になるようなこともなく、翌日の運転に影響も与えずに旅を続けられるのではないかと言うことです。

特にネットカフェは、地方においては駐車場付きで公共交通機関と歩きでは行きずらい場所が結構多いので、ホテルが高いから車中泊という風に考えている方であれば、近くにネットカフェがないか探すという方が、行き当たりばったりでどこへ行っても旅の経費を抑えられるのではないかと思います。

それとは別に、放置車両の問題については、今後真剣に考えていかないといけないと思います。ナンバーがあっても車検切れの状態で走っているような車は、その持ち主が実際は車を維持できない経済状態の中で無理に車にしがみついていることが考えられるので、そのまま車上生活になってしまっている可能性が大きいのではないでしょうか。そうした車を早めに摘発し、そうした状況になっている生活についてきちんと解決できるようなサポートをしていくことで、車で移動しながら車中泊をするのではなく、少なくとも「仕方なく」車上生活をしている人(住居のサポートが得られれば車上生活はしたくないという人も少なくないのでは?)は減らせるのではないかと思います。

車で旅をする中で、そうした車上生活者と間違えられるような事はできるだけ避けたいものです。いくら24時間営業でも宿泊施設のない普通の店舗の駐車場というのは、県外ナンバーの車が夜中にずっと停まっているということになると、駐車場管理者が望まない使い方として咎められることも出てくるかも知れません。都市での車中泊の非常手段としては、時間制でも安いコイン駐車場を利用するという手もあります。旅先でのトラブルは極力控え、楽しい旅にして欲しいと思います。


薬剤取替時期を専用アプリでない方法で利用者に知らせることのできるアイデア

昨日の記事で一部紹介した製品が届きました。アース製薬の「マモルーム」というものです。

本体には毎日夜に12時間連続使用した場合、約2ヶ月使える薬剤が付いています。まだ使っていないので、その効果についてここで云々することはありませんが、製品のコンセプトの中で、継続して利用することによって必要になる「薬剤の交換時期」を認識するための方法はなかなか面白いものでした。

製品のパッケージにQRコードがあるのですが、この「楽ちんおしらせQR」をスマホのカメラで読み込むことで、撮影した日(実際はその日から使うことを前提)から2ヶ月後のGoogleカレンダーに「お取り替え日」(実際はもっと長い)が自動的に登録されるようになっているのです。

少し前に鹿児島へ行く飛行機を予約した時にも、搭乗日にはその内容をGoogleカレンダーに自動登録してくれて、旅行に出掛ける日を間違えることがなくなると思って、単にカレンダーに予定をプラスするだけではあるものの、便利だなと思ったのですがこうしたことはもっと広く行なわれても良いのではないか? と思います。

例えば、税金を口座振替でなく直接現金や各種ポイントを使って払っている人にとっては、地方自治体から送られてくる納税のための書類が送られてくる封筒のところにでも、こうしたQRコードが印刷されていたら、一年に数回ある固定資産税などは、一気にスケジュールがGoogleカレンダーに入るので、うっかりして忘れることも少なくなるでしょう。これは、納税者だけの利便性ではなく、きちんと納税して欲しい地方自治体にとってもやってみてのディメリットは無いような気がするのですが。

話はゴキブリ駆除剤に戻りますが、この製品は閉め切った部屋に夜に置いて、連日夜行性のゴキブリにとって不快な薬剤を活発に活動する時間に出し続けるものなのですが、複数の部屋で同時使用するには、本体をもう一つ買わないといけないのが悩みどころです。こうした製品のパターンとして、別売の薬剤ボトルの価格と、本体と薬剤ボトルのセットの価格がそれほど変わらないというのがあるのですが、とりあえず2ヶ月使ってみて、もし劇的に効くなら、ボトル取替時期にはあえて本体と薬剤のセットを一つ買い足して、状況に応じて追加のボトルを買うようにするパターンもあります。もちろん、自分の環境では全く効果がない場合もありますので、地道に毎日使ってみたいと思っています。


究極の「アナログタイマー」を今さら押入れの中から引っぱり出してきた理由は

今を生きる人たちの中には知らない人もいるかも知れませんが、過去の家庭にはそれなりに置いてあり、便利に使った人も多かったのではないかと思われるものにコンセントに直接差すタイプのタイマーが有りました。

このタイプのタイマーは現在も販売しています。私自身、スマートスピーカーと連携する商品を使っているので全く使っていませんでした。このタイマーを残していたのは、車中泊用に小型の電気炊飯器を持っていて、その使い方はコンセントを入れると電源が入るタイプのものだったので、これがあると、前日の夜にセットしておけば、朝起きたらすでにご飯が炊けているようにするために炊飯器と一緒に保存しておいたのでした。

今回、夏の害虫駆除を行なうため、コンセントに差して薬剤を拡散させるタイプの機器を購入することにしたのですが、その使い方には「夜寝る前にスイッチを入れ12時間つけっぱなしにする」とありました。ただ、毎日時間を調整するのも大変だし、薬剤も安くはないので、付けるのは問題ないのですが消し忘れしないような対策が必要でした。

さらに言うと、こうした機器を使用するのが自分だけなら良いのですが、家族にも使ってもらうことを考えると、あまり難しい作業をさせるのは無理ということがあります。

そこで白羽の矢を立てたのが、今回のタイマーだというわけです。写真の通り11時間しか最大使うことができないのですが、早めにセットして、寝る前に1時間タイマーを戻してから寝るようにすれば、毎日12時間夜間に動かすことができるだろうという計算です。

薬剤の効き目がどうかというのはまた別の話ですが、もし自宅での機器の効果が全くなかった場合、それでも薬剤が無くなるまでは継続はするかと思うのですが、それ以降は恐らく機器自体を使わなくなると思うので、改めてタイマーを新しく購入するのも馬鹿らしいと思い、このアナログで日本語が読める人であればまず使い方を間違えることはないシンプルでそれ自体に電源も必要ないタイマーを持ち出すことになりました。

写真のものは、それこそいつ買ったかもわからないような昔から家にあるものですが、とりあえずとっておいても後から何か使える目的が出てくる可能性がありますね。季節もの家電であれば、扇風機や電気コタツ・ストーブで切る時間をコントロールできるので、常に使うのもありなのかも知れませんが、まずは今回購入した薬剤が効くことを願っています。


18切符でSuicaグリーン券を2名分購入して使うために必要な作業

先日、みどりの窓口で事前購入ではなく、東海道線の列車に乗りながら、次に乗る予定の普通列車グリーン券をSuicaグリーン券で購入しました。直前までグリーン車に乗るかどうかということは決めていなかったのですが、購入してみると、使い慣れている方にとっては当り前のことかも知れませんが、色々なことがわかってきました。

まず、Suica自体がJR東日本の交通系電子マネーであるため、例えば沼津発高崎行きの車両にグリーン車が連結されている場合であっても、沼津~高崎というようなグリーン券の買い方はできません。あくまでJR東日本の駅である熱海~高崎というような形での購入になります。

以前は、窓口で購入する切符の料金とSuicaグリーン券の価格差はなかったのですが、現在はみどりの窓口で割高な紙のきっぷを購入するか、紙のきっぷより安いSuicaグリーン券を選ぶことになります。モバイルSuicaの入っていない(おサイフケータイに対応していない)スマホしか持っていなかったり、そもそもスマホを持っていない場合には紙の切符しか選択肢はないのですが、沼津~高崎というようなJR東海とJR東日本をまたいで乗車したい場合の取り扱いについては、以下のように説明がされています。

(引用ここから)
「函南・三島・沼津の各駅では、グリーン券(紙のきっぷ)のみお買い求めいただけます。モバイルSuica・Suica等をお持ちの場合で、函南・三島・沼津の各駅から、JR 東日本管内(湯河原以東)の各駅までご利用の際は、グリーン券(紙のきっぷ)は購入せず、車内でグリーンアテンダントにお申し出ください。」
(引用ここまで)

この文章を読むと、モバイルSuicaを持っている場合は、あえて紙の切符を購入しないで車内を回っているアテンダントスタッフが来た時に、沼津から乗車した旨を申告した上でモバイルSuicaアプリから熱海~高崎のSuicaグリーン券を買えば良いのかな? と思ったりします。ただ、沼津~熱海間というのは比較的距離が近いので、乗っていても熱海を過ぎないとグリーンアテンダントが回って来ない場合もあります。

どちらにしても、今後の事を考えると青春18切符を使って旅をする場合には、モバイルSuicaからSuicaグリーン券を買えるようにしておくことが、お金の面だけでなく窓口で購入する時間の節約になるので、しっかりと知っておくことが大事だと思います。

また、Suicaグリーン券の料金支払いについては、電子マネーのSuicaでは払えず、その都度モバイルSuicaに紐づけしているクレジットカードから支払うことになります。また、一台のスマホで複数のSuicaグリーン券を購入することはできないので、同行者全員にモバイルSuicaアプリの入ったスマホを持っていてもらわないと(さらにクレジットカードの紐づけも必要)駄目ということになります。

そこで、今後の事も考えて、出掛ける場合もあるかも知れない母親のスマホにモバイルSuicaアプリをインストールし、私のクレジットカードで紐づけを行ないました。モバイルSuica会員の名前とクレジットカードの名前が違っていましたがすんなり登録できました。

静岡から関東への旅行の場合、帰りは上で紹介したようなグリーンアテンダントへの申告はできなさそうなので、ぎりぎり沼津までグリーン車に乗りたい場合にはあえて紙の普通列車グリーン券を購入する必要は出てくるものの、乗り継ぎの時間が少なく窓口に行けないような場合は、残念ですが熱海から普通席に変わるような形での旅を受け入れなければならないということになります。そこは、別会社の区間を乗っているということで、仕方のない事なのかも知れませんね。

実際、ガラケーしか持っていないような人もいるかとは思います。友人同士なら、スマホにモバイルSuicaアプリを入れてもらえば良いのですが、家族でどうしてもスマホを持ちたくない人もいるかも知れません。そうした場合には、例えば古くなって機種変更したスマホに家族の名前でモバイルSuicaの会員登録をし、クレジットカード情報を紐づけして、旅行の時だけ使う交通精算用のスマホを作るというのも一つの手かも知れません。SIMカードがなくても他のスマホからテザリングすればSuicaグリーン券購入まで行けると思いますし、使っていないスマホも役に立つようになります。

今後も暑い日が続きますので、旅の目的はあいまいでも、長い距離を涼しくて快適なグリーン車で移動するだけでも非日常感が味わえますので、こうした方法も駆使しながら、安く快適な旅をどうぞ。


世の中ではまた新型コロナが流行しているという話ですが実際のところは?

最近はそこまで話題にも上がらなくなった新型コロナに関するニュースですが、沖縄で患者数が増えているというものがあって気にしていたら、昨日のニュースで日本テレビの夕方のニュースを担当するメインキャスターの二人が新型コロナ感染によって欠席になったということを知り、実はそれなりに日本全国に影響が出ているのではないかと思うことになりました。

先日、横浜に出掛けた時、私は一応マスクを付けて出掛けたのですが、ぱっと見ていてマスクをしている人は本当に少数派になっているという印象を受けました。もはや過去の騒動が嘘だったかのように社会は元に戻っているという感じを受けましたが、今回のニュースキャスターの感染のニュースを見ていくと、普通に関東地方でも、もちろん私が生活している静岡県でも、新型コロナはどこかに隠れていて、人によっては感染してしまう状況にあることがわかりました。

私の職場は、今でこそ体温測定などは無くなりましたが、強制ではないもののマスクをして業務にあたっている人も多く、意識が高いのか皆臆病なのかという感じもしないでもありませんが、ここ数日で職場内でも高熱で休んでいる人が出るなど(新型コロナなのかどうかはまだ不明)、不穏な状況は続いています。

私自身は毎日のルーティーンで、職場に入る前に一応しっかりと手洗いをして入ることにはしているのですが、そこまで意識が高くしているわけではないため、ここ数日のニュースを見ながら、改めて感染症の予防についての実践をしていこうと思っています。

一部のニュースによると、今新型コロナにかかっても、そこまで重篤化しないのでは? と言われてはいます。ただ、後遺症が出る場合があるそうで、それが普通の風邪・インフルエンザと違う点でしょう。私がマスクをするのは、自分のクセとしてどうしても無意識に手で顔を触ってしまうということがあるので、その場合でも直接手が鼻や口に触れないようにマスクをしているという面もあります。

昔は真冬の乾燥する時期にこそ感染症に気を付け、逆に夏で湿度が高い場合にはそこまで感染症を恐れることはないという風に考えていたのですが、その考え方では過去夏に新型コロナ患者が増えたことを説明できません。やはり、基本的な感染症対策は大事で、自ら新型コロナに感染しないように、しばらくは気を付けていきたいと思っています。


大型車両ドライバーの2024年問題が地方のイベント開催にも影響する?

国内の流通を担うトラックドライバーや、地方交通の足として利用される大型バスの運転手の労働時間を無理に伸ばさないように法令が改正され、今後の影響が心配されています。

先日、鹿児島に旅行した時に下調べしていたら、過去にはあった観光バスの定期運転コースが今後復旧見込みなしの運転中止になっていたことでレンタカーの利用を余儀なくされました。自分は運転免許を持っていれば良いのですが、元々自分で車を運転できない人の場合は、当然ながら観光する先も制限されてしまうことになります。

ただ、観光プランが少し減るくらいならそこまで影響はないかなと思っていたのですが、先週になって私の住む静岡市においてあっと驚くようなニュースが入ってきたのでした。

毎年7月に静岡市で一番大きな花火大会である「安倍川花火大会」が開催されます。大雨になれば中止にはなるものの、開催されれば相当多くの見物客が押し寄せる夏の恒例行事になっています。
花火大会自体は今年も開催されるのですが、開催時に駅やバスターミナルから会場に見物客を送るシャトルバスが一切運行できないというのです。その理由が大型ドライバーの労働条件に関する「2024年問題」がからんでおり、はっきり言うと今のままだと人手が不足していて例年通りシャトルバスを運行するためには、現在在籍しているドライバーの労働時間をずらさなければならなくなります。逆にそうなると、通常業務の路線ばすの運行に影響が出てしまうため、バス会社は通常運行の路線バスを優先するのはある意味当り前で、そのためシャトルバスが一切走らなくなるということなのです。

ちなみに、昨年のシャトルバス利用者は1万3千人いたということです。その中には、静岡市内からではなく、近隣の市町村から静岡駅までやってきて、そこからシャトルバスを使って会場に行っていた人もいたでしょう。今年はそうして静岡駅までやってきた人たちは、タクシーかレンタサイクル、あるいは徒歩で会場まで向かなければならないでしょうし、帰りは一斉に大勢の人が帰るので、もはや歩いて帰るような状況にもなりかねないでしょう。

私が同じ状況だったら、最初から花火大会に行くという選択肢はなくなるかも知れません。今回のイベントはシャトルバスが動かなくても会場以外からも見えるので、実行委員会は大会自体の中止ということはなく、そのまま開催されるようです。しかし花火大会ではなくその場所に行かないと楽しむことのできないイベントの場合は、シャトルバスがなくなればイベントの開催自体が危ぶまれるような状況ではないかと思えるのです。

もちろん、人手不足の問題をそのままにしてバスの運転手の方々の残業を増やし、乗務員の方々の健康に影響が出るような事もこのままでは十分あり得るので、労働問題の抜本的な解決を考えないといけないことはわかっています。そして、まず最初に過度な残響問題を解決した後に、バス会社も建全な運営を考えなければ対策は付け焼き刃に終わり、知らないうちに破綻する可能性すらあります。

そう考えると、イベント開催をする立場の方々も、今までのように当り前に地元のバス会社に依頼すれば良いと考えるのを止めて、別の対策を考える必要が出てきます。逆にそうした対策を講じなければ、大きなイベントは地方では開くのは難しい時代になってきたのではないかとも思えます。
今年の花火大会がシャトルバス無しでどういう状況になるかはわかりませんが、静岡市の花火大会関係者の方々は、逆に今年の人の流れを分析し、シャトルバスなしでも何とか多くの人が楽しめる花火大会へと進化していって欲しいと切に祈っています。


ホンダが原付バイクの生産を終了する中で日常の足はどう変わっていくか?

すでに予定されていた事ではありますが、今後世界的な流れとして、日本独自の50ccのバイクである「原動機付き自転車(原付)」がもはや生産されないというのは何か淋しいものです。

ホンダが、一時代を築いた「スーパーカブ」を始めとする原付の生産を終了することを発表しました。これを受けて他のヤマハやスズキのような国内メーカーも新たに原付バイクの生産から手を引くだろうと思われます。これは、原付の出力だと排ガス規制への対応がかなり難しくなるので、国際的なバイクの排気量である125ccクラスの生産に切り替え、そのバイクに普通免許があれば乗れるようにする方向であることも合わせて発表されています。

私は現在、原付は廃車にして自動車と自転車で移動を行なっています。新しい基準のバイクに自分なら乗るかということを考えた場合、二つの理由で難しいと考えているのですが、その理由について自分なりの考えを書いていきたいと思っています。

まず第一に、今まで制限速度30km/hの原付でしかバイクの運転をしたことのない人間にとっては、法令上二段階右折がなく、道路も流れに乗って走行できるクラスの排気量のバイクに乗ることは、自分の命の問題が起こるほど危険なのではないかと考えてしまうのです。

というのも、自分の知り合いが原付二種で通勤していて、二車線ある右車線を流れに乗って走っていたところ、急にUターンしてきたトラックにぶつけられてしまい、貴重な命をなくしてしまったのがトラウマになっています。彼はバイクが趣味で、休日には大型バイクで良くツーリングをしていたのですが、バイクの運転技術は私などより数段上で、私はヨタヨタと原付でビクビクしながら道の左端を走っていたのですが、バイクの弱点としては車のように全面が全く守られていない状態で走ることになります。その知り合いもツーリングに行く時には皮のツナギを着て安全対策をしていましたが、毎日の通勤に利用する原付二種ではそこまでの安全対策はしていなかったようです。これは私が単に臆病だからかも知れませんが、単独事故で一コケしても大怪我になるか、運が悪ければ命の問題になるのが恐いというのが正直なところです。

また、現在私の免許証はブルーなのですが、これは車で違反をしたのではなく、原付に乗っていて一時停止違反を取られたことによる減点が響いています。どうしてもバイクは事故になると大変なので、交通違反を取り締まる警察の方も、その様子についてはしっかりと見られているのではないかと思います。違反を摘発され、反則金を払うことで運転に注意し、結果命に関わる事故を起こしていないので、当時私を止めた警官の方を恨むことはありませんが、自動車と比べると色々と気をつかう分がバイクにはあるということが、もう一つのバイクを持たない理由ということになるでしょうか。

バイクの場合、出掛けた先に駐車スペースがないということだけでなく、集合住宅では駐輪場には停められず、別にスペースを借りることになると思うのですが、なかなかバイク用の駐車場を提供してくれるところは少なく、これも今後は今の原付より大きくなると思うので、駐車関係の事は何とかならないと、物理的に購入すること自体難しくなるのではないかと思います。

原付というのは元々、自転車にエンジンを付けて、なかなか人力では登れないような坂のところだけでもエンジンを使って登れるようにするというような使い方から始まっていると思われます。ただ、そうしたニーズであれば現代の「電動アシスト自転車」で十分カバーすることはできます。ただ、最近は自転車の歩行者に対する深刻な事故も起こっているので、単に電動アシスト自転車にするのではなく、安全に乗ることができないと、力を入れずにそれなりの速度で走れてしまう電動アシスト自転車は危険ということもあります。

私は現在普通の自転車を使っていますが、電池の性能が上がって長期間使い続けられるようになったら、その電気はソーラーパネルからの発電で賄って使いたいとは思っているのですが、そうなってくると本当にバイクというのは選択肢から外れてしまいます。

今後は今の原付クラスの電動バイクが主流になるかも知れませんが、これも駐車の問題とバッテリーの問題、そして何より安全の問題がクリアされないと、なかなか私自身は使えないのではないかと思ってしまいます。

行けるようならバイクで長距離ツーリングというのにも憧れるのですが、近い将来は車の運転にも支障が出るような年になった時、もはやバイクに乗ることすら考えられない状況になるかも知れません。

安全の面から言うと専用レーンで自動運転ということも考えられますが、今の道路にバイク専用道を作ることも難しいのではどうにもなりません。保険ということでは、車の保険に任意で付けられる「ファミリーバイク特約」は新基準のバイクでは補償されるのかというのも気になります。バイクメーカーにとっては大変な時代になるとは思いますが、充電のための施設および専用道の整備も今から行なっていかないと、国内での新型車両の普及にも影響するのではないかと心配になります。


静岡県横断の東海道本線の利便性は確かに上がっていることを実感した事について

青春18きっぷの発売を前に、静岡から横浜まで普通列車で移動してきました。その日はたまたま平日休みだったので早い時間に出発できたので、横浜までの普通乗車券を購入してスタートしたのですが、今回はたまたま特急型車両が一部連結されている編成の静岡発熱海行に乗ることができました。

座席はリクライニングこそできませんでしたが、6両編成の熱海行きの車両の前3両が対面シートでないボックスシートになっていて、トイレもちゃんと付いています。JR東日本の普通列車のグリーン券は、対面シートの車両しか走っていない時には沼津で降りて、沼津発のグリーン車が連結された列車に乗り換えていたのですが、写真の席に座れてしまうと、終点の熱海までこのまま乗っても全く問題がありません。

2024年のダイヤ改正で、東海道線の静岡県内に新しい通勤型車両が入ったり、長距離運転の熱海発豊橋行という列車が走ったりと、普通列車に乗り継ぎながら長距離を移動するのに便利になっていますので、今後静岡から西に向かう場合にもその便利さを今後実感させていただるかなと思っています。

そして、熱海より先の行程もゆったり移動したいと思ったので、熱海に向かう車内でおもむろにスマホを取り出しました。モバイルSuicaアプリでSuicaグリーン券を熱海~横浜間購入して、乗り換えを行なったのですが、今までは沼津から乗るとJR東海とJR東日本をまたぐようになってしまったので、沼津~横浜間というSuicaグリーン券は買えずに、タッチして天井のランプを赤から緑に変えるような事はやってこなかったのですが、今回はそういうわけで、スムーズに車内で良さそうな席に座り、スマホをタッチしてあとはゆっくりとパソコンで作業をしながら横浜に向かいました。

今まで私が静岡から関東の方に18きっぷを使って向かう場合、静岡から熱海までの移動が大変だったのですが、静岡から新車両に乗っていけるなら、Suicaグリーン券の料金は一部の例以外については上がっているものの、トータルの乗車区間の快適さは確実に上がっているという感じになるので、これからの18きっぷを使っての旅が楽しみになってきました。

今回乗って面白かったのは、数駅だけ利用して降りる人は新車両だと乗り降りする手間がかかると思うのか、新車両に私のようにふんぞり返るようにして座っていたのは、それほど人が多くなく、平日昼前の乗車でしたが、隣には誰もやってきませんでした。

あと、これは細かいところですが、函南~熱海間の丹那トンネルは以前は携帯電話の電波が入らずに、radikoなどを聞いているとトンネルの途中で切れてしまっていたものが、先日乗車した時には、ずっとアンテナが立ち続けていたので、スマホの通信がトンネル内で途切れることがなくなったというのは地味に嬉しいと思えました。いつからつながったのかはわかりませんが、今後はテザリングでもずっと東海道線上で使えることがわかり、より快適な普通列車の旅を楽しめそうで、ワクワクしています。ちなみに、帰りは新幹線の回数券を使って一気に帰ってきたのですが、自由席利用だったため、時間はかかっても行きののんびり行程の方が個人的には良かったです。無事に今年の夏も青春18きっぷの販売がアナウンスされたので、ぜひその状況を実感して欲しいと思います。


非通知や知らない番号からの電話への対応はどうすれば良いのかを考える

ここ数日、自分のメイン番号(携帯電話)に未通知のワン切り電話がかかってきています。番号通知があれば電話番号を検索して、問題のある番号ではないかと思われるものであれば、着信拒否をすれば済むのですが、非通知だとどうにもならないので困ります。

こうした経験を同じようにされている方は少なくないと思われますが、電話を掛けている側は何のメリットがあってこうしたことをやっているか、不気味に感じる方もいるでしょう。これについては、恐らく膨大な携帯電話の番号に順に電話を掛けていって、呼び出し音が鳴るか鳴らないかということで、どの番号が契約され「生きている番号」なのかというリストを作っているのだと思われます。

このリストは、電話による営業をしたり詐欺のために電話を掛けまくるような人に売るのではないかと思われます。こうした非通知のワン切りが来たということは、かかってきた番号が生きていることを知られてしまったということにもなりますので、今後、あまり受けたくない電話が同じ番号に掛かってくることが予想されます。

実際にそうして見ず知らずの番号や非通知で電話がかかってきた場合、基本的には電話に出ないのが安全です。ただ、私の場合は仕事の件などで自分の電話番号を知らせていることもあり、電話帳にない番号からも電話が掛かってくるので、全ての電話に出ないわけにもいかないのが困ってしまうところです。

これはあくまで私の場合ですが、状況によって本当に電話に出られない場合もあるので、一定数呼び出したら留守番電話に切り替わる設定にしています。もしどうしてもコールバックが欲しい相手の場合には、留守番電話に吹き込むと思うので、その場合は改めてその番号にかけ直せば良いわけです。

ただ、契約している事業者にとっては留守番電話の利用が有料の場合があります。ちなみに、私が使っている楽天モバイルでは留守電も内容を聞くのにも料金がかからないので普通に留守電を設定して使っています。心配な場合は有料でも留守番電話を契約することが必要ですが、スマホの中にはシャープのアクオスのように、「伝言メモ」というアプリを使ってスマホ本体に伝言を残して後で聞く、留守番電話を無料で使うことが可能なモデルもあります。ただし、その場合は回線が圏外になってしまったらそもそも電話が鳴らないで本体内の留守番電話機能も使えなくなります。

個人的には、単に迷惑電話撃退のために、わざわざスマホを買い替えたり、追加の費用を出して留守番電話を契約する必要はないのではと思いますし、留守番電話を設定していても、反射的に電話に出てしまうこともありますので、その場合の対策も考えておいた方が良いでしょう。

私の場合、つい取ってしまった電話は、すでに契約していたネット関連の企業から追加のサービス加入についての営業電話を受けてしまいました。すでに契約しているところからなので詐欺とは言えませんが、それでも追加で払う気がないのに長々と営業の話を聞かされるのも疲れます。

本来は、提案されたものに興味が無ければ、はっきりと断われば良いのですが、なかなかそううまくは行かないものです。すでに契約しているサービスからの電話であれば、それ以上の利用はしない旨、伝えられるかも知れませんが、全く知らないところからかかってきた電話ではどうでしょうか。これは自分にも言えることかも知れませんが、「自分は決して詐欺に引っかからない」と思っている人でも、騙される可能性があります。それなら、もはや知り合いでも何でもない人が自分に対して強く言ってくるような営業(もしかしたら詐欺かも?)という電話を受けてしまった場合は、会話の途中でも切って番号が表示されていたら即ブロックで登録するような形でも良いのではないかと思ってしまいます。

もちろん、この考え方はあくまで私の考え上のことで、もしかしたら自分が勘違いして知っている人からの電話をブロックしてしまうと相手に失礼ということはあるのですが、知り合いの電話番号は極力電話帳に登録しておくことでリスクを抑えながら、変な電話には最初から関わりあいにならないような感じで今後も行こうと思っています。


ついに影響はオンラインでの携帯電話契約にも波及する「マイナンバーカード」

以前このブログで大手キャリアの携帯電話の契約代理店において、目視のみで手続きを行なってしまったことによって、契約を乗っ取られてしまったケースについて紹介しました。今後はショップでの携帯電話の契約にはマイナンバーカードおよび、運転免許証に内蔵されているICチップを読み取ることによって、契約は可能になるそうです。ただ、この話はまだマスコミでは大きく報じられてはいませんが、大きな問題をはらんでいます。

まず、基本的な認識としてマイナンバーカードを作るか否かというのは「強制」ではなくあくまで「任意」です。2024年12月から健康保険証としてマイナンバーカードを使うことになるというのはニュースなどで報道されていますが、もしマイナンバーカードを持っていなかったり、マイナンバーカードを健康保険証と紐づけしていない人については、毎年健康保険証の代わりとして使える「資格証明書」が郵送されるので、色々問題はあるかも知れませんが、マイナンバーカードを持っていない人でもそこまで困ることはありません。

しかし、デジタル庁の今回の発表によると、店頭ではなくネット上で携帯電話(MVNOを含む)の契約をする場合、原則的には本人確認はマイナンバーカードのICチップ読み取りに一本化されるという話です。文字通りの運用になると、オンライン契約においての本人確認は、店頭と同じように運転免許証のICチップは使えない可能性があります。

さらに、マイナンバーカードのICチップを読み込んでネットで手続きをするには、パソコンに接続する専用の端末か、マイナンバーカードに対応したスマホが必要になるというのは目に見えています。現在、マイナンバーカード対応でないスマホを使っている人が、無店舗で契約を伸ばしているMVNOに契約を移すためには、今のところマイナンバーカードを取得して、さらには端末もマイナンバーカード対応のものに機種変更するしかないという状況になっています。

私自身はその点はどちらも大丈夫なのですが、今や携帯電話というのは日常生活の中で使わない日はないライフラインに等しい大切なものだと思うのですが、今後はマイナンバーカードを持たない人は、無店舗のMVNOの契約自体ができない(データ通信専用回線なら大丈夫かも知れませんが)ことになると、店舗があってそこでは運転免許証でも契約が可能な大手キャリアと店舗がなかったり有っても極端に少なかったりするMVNOとの公正な競争が保たれるのか? と思うのは私だけでしょうか。

まだ実施時期は未定ということですが、これについては早くテレビや新聞などを使って、特にまだマイナンバーカードを持っていない人に向けて詳しくその状況を知らせなければならないでしょうし、もし可能であるならオンライン契約でもマイナンバーカード以外に運転免許証のICチップを読み取って本人確認する方法についても、オンライン上で全ての業者が使えるようにしてあげないと、意欲的に大手キャリアとの競争をしているMVNOの方たちの反発は大きいのではないかと思います。

今後の社会の流れの中で、国民にマイナンバーカードを持って欲しいと思うのはわかりますが、それならまずは、マイナンバーカードの取得を「任意」ではなく「強制」にするようにするのがまず先ではないでしょうか。ただその場合には、現在マイナンバーカード対応のスマホを持っていない人に何らかの形で対応のスマホを入手させる方法も考えなければならないでしょう。

先述の健康保険証の場合、現状でもマイナンバーカードを取得していない人でも代替手段がある中での実施ですので、反発はあるもののサービスが使えなくなることはありません。しかし、携帯電話の契約について、格安な回線に変えたいと思っても、オンラインでの本人確認ができないマイナンバーカードを持っていない人および、オンラインのみで営業活動を行なうMVNO業者とオンラインストア関連の方々、さらに言うと店頭でしか運転免許証による本人確認ができなくなるということなら、既存の大手キャリアのショップでも多くの人が押しかけるような状況になり、通信業務に関わる多くの人が疲弊することにつながるかも知れません。

個人的には、こうした発表をする前に、保険証の場合のようにしっかりと代替手段についても考えた上で発表すべきだったのではないかと思います。詐欺被害を防ぐためにはICチップで本人確認をすることは大切だとはわかっているものの、下手をしたら小さな格安SIMを扱う事業者が無くなってしまいかねない発表が行なわれたことは確かです。しかし、小回りの効くMVNOの業者のような、意欲的な競争相手を失くしてしまったら、喜ぶのは割高な料金が基本の大手だけのような気もしますし、その辺の事もきっちり解決した上で、オンライン契約の本人確認についてのガイドラインについて再び発表してほしいと切に願います。