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現在では考えられない「CB無線」を使ったコミュニケーションを映画「コンボイ」で懐かしむ

昨日、たまたまテレビを見ていたら映画「コンボイ」が放送されていたので、字幕で画面に集中しなければなりませんでしたが、最後まで見てしまいました。1978年の映画なので今とは状況がまるで違いますが、今も昔も大型トラックで物資を運搬する運転手の方々の苦労は並大抵のことではないということがわかります。

映画では些細なことから保安官といさかいを起こし、仲間たちと隊列を組んで走行することになるのですが、隊列の規模は移動するに従ってどんどんと増えていきます。なぜそんな事になるかというのは、トラック運転手は各トラックにCB無線を搭載していて、発信する周波数を決めていることで、走行中に仲間と話しながら走行していた時代だったのです。

映画ではその交信を聞いた人が話に割って入り、そこから新たな仲間となったり、メンバーの緊急事態を無線で知らせることで、窮地を免れたりします。もし各々の運転手が単独で行動していたら映画そのものが成り立たないでしょうし、こうした無線によるコミュニケーションがあるからこその映画だと言えます。

日本でもかつては多くのトラック運転手たちは車に無線機をセットして、交通情報の交換や警察の取り締まり情報を共有したり、夜通し運転する中での眠気覚ましとして交信を楽しんでいたと思います。ただ、それには大きな弊害もありました。

この映画の影響かどうかはわかりませんが、無線というのは出力が大きいほど遠くまで飛ばすことができるので、高出力な輸入したいわゆる「違法CB無線」が横行し、国内ではトラックが通るたびに電化製品が誤作動したり、テレビやラジオに無線交信がそのまま強力に入ってくるなどの電波障害が頻発しました。

トラックではなく、普通の車で旅をする際にも車に無線機を積んで交信をしながら走る人たちもいました。その場合は業務ではないのでアマチュア無線を趣味にしている方がほとんどでしたが、仲間内との交信だけでなく、旅行先で電波を出し、周辺にいる無線家の人たちと交信をして楽しむという文化がありました。まあ、今も細々と続いている趣味ではあるのですが、こうした無線による交信というのは、ほとんど寂れてしまいましたね。それは携帯電話からスマホへと発展するモバイル通信の発達があってのことです。

トラックのCB無線はそれこそ無線局免許も持たないで輸入した高出力の無線機で交信していた人もいたらしいですが、アマチュア無線は国家試験のある免許が必要で、無線機を買ったら改めて申請してコールサインをもらい、それをきちんと更新するという手間がかかりましたが、今ではスマホを使えば免許も何も必要なく、スマホ一台だけの負担と自分に必要な通話・データプランに入るだけで国内では通話放題、データも使い放題になるわけですから、あえて今無線機を導入するという方は少なくなっていて、映画の世界というのはもはやおとぎ話のような感じでした。

現在、あえて無線機を購入して趣味として無線を楽しむということは考えにくいと個人的には思っています。というのも、映画のように誰もが無線機や無線の聞ける受信機を持っていて、こちらから何か発信した事にレスポンスが返ってくるかというと、もはやそんな時代ではありません。ただ、今年の能登半島地震によってしばらく携帯電話が使えなくなったことで、山間部などでどうしても外と連絡を取りたいというような場合は、仲間うちで小電力のものでも無線機を使って非常用の通信として使うという方法はありますが、そのためには自分だけ無線機を持っているだけでは駄目で、いざという時に無線機で通信できるようなネットワークを作っておく必要があります。

昔のようなトラック無線に代わるものとして、最近では電話回線を使った(データ通信)IP無線機もあるという事なので、そちらを導入して通信しているトラックもあるということです。これなら高出力の必要はなく、全国の仲間と交信できます。仲間内の連絡手段としては便利ではありますが、携帯電話と同じく通信障害や災害による大規模な停電があると使えなくなるという事はあるにしても、やり方次第で昔ながらの交信しながら夜の高速道路を走る手段が確保されていることは、今回映画を見て改めて調べるまでは知りませんでした。運転手の方々は労働条件が厳しく、色々大変だとは思いますが、昔ながらのコミュニケーション手段が残っているということは何か嬉しくもありました。


今さらながらパソコンでの日本語入力切替のキーボードショートカットを変更する

昨日は休みだったのでネットで調べものをしたり多くのユーチューブ動画を見ていたのですが、その中で最近はあまり気にしたことがなかった、日本語入力の設定について解説している動画が気になり見てみました。

私は、このブログは主にウィンドウズOSを使い、さらにはウィンドウズのデフォルトでない「Google日本語入力」を多少弄りながら快適な日本語入力環境を作っているつもりでした。ただ、昔はパソコンを変えたりした場合にはいちいち日本語入力のプロパティを開いて手入力で設定を変えていたのですが、最近はそうした事はしないで素のまま使っていたのですが、どうしてもストレスに感じることがあり、ふと目に入った動画は私のその気持ちに寄り添うものでした。

どういうことかというと、日本語の中に英字を入れたり、半角の数字を入れたりする場合、日本語IMEを入れたり切ったりする必要が出てきます。多くの日本語キーボードには切り替えをするための「半角/全角」キーがあるのですが、そのキーは一番左上にあり、指をキーボードのホームポジションに添えている状態ではうまく打てずに、ホームポジションから指を離す事になっていました。

動画では、日本語IMEの設定を変更することで、日本語と英数字の入力の切り替えを「Ctrlキーとスペースキーの同時押し」にすることを推奨されていたのですが、具体的なやり方は一般的な「Microsoft IME」でのやり方を説明していて、私の使っているGoogle日本語入力ではありませんでした。一瞬途方に暮れかけましたが、当然ながらやり方を解説してくれる人はどこかにいるはずだと思って調べたら、しっかりありました。リンクを貼っておきますので、私と同じ環境で日本語入力をされている方は参考にしてみて下さい。

https://kurobutasan.com/google-ime-ctrl-space/

ちょっとした事ではありますが、「abc」と「いろは」というような英字と日本語の混じった文章を書く場合など、いちいち画面を見ないで切り替えができるようになって、ストレスの一つが解消した気分です。改めてこんな事を書くのは、やはり日々使っている道具であっても、自分が自己流で使っているやり方よりも効率的に行なえる方法があるなら、それを見付けて早く変えた方が良いのではと改めて思いました。

最近はスマホの入力を使わずに、SMSやLINEのメッセージもパソコンのキーボードから入力することが多いので、こうした設定の変更は今後も気付いたときに少しずつ行ないながら、自分の使いやすい形にと仕上げていきたいと思っています。皆さんも、日々の生活の中でちょっと考えを止めてしまうような事があった場合、その対処法はないのか、調べてみることも大事だと思います。


大手キャリアの年令制限や各種割引の価格とMVNO価格との比較から見えてくるもの

前回は、日本通信とドコモ本家(主にirumo)を比べてみましたが、今回はauが展開している「スマホスタートプランベーシック」を比べてみたいと思います。こうした比較を行なう前に、お断りしておきますが、日本通信に限らず、大手通信会社から帯域を借りて事業を行なっている業者(今回の場合は日本通信)と大手が直接回線を提供する場合との大きな違いは、平日のお昼や夜のゴールデンタイムなど、多くの通信が集中する時間帯にはデータ通信が遅くなったり、つながりにくくなる事は普通に起きるので、その分の快適さが価格差となって現れるということをご承知おきください。

ネットをウロウロしていて気になったのが、紹介したauの「スマホスタートプランベーシック(U22)」で22才以下で他社からの乗り換えでない新規契約の方が対象になるプランです。ウェブの広告では「1,980円(税込2,178円)」で毎月30GBのデータ通信が使えるようになるということですが、紹介ページを読み込んでいくと、この金額は様々な割引を適用した場合の「最大値」であることがわかります。以下、auのホームページからその概要を説明していきましょう。

まず、通信料詳細のところに、「1年間限定で2,178円」と書いてあります。学生でも一年後には同じ条件で3,916円になります。スマホ本体を分割で購入している場合、2年目から毎月の支払額が上がることになるのですが、そこはきちんと考えた上での契約が必要だと思います。

次に、元々の各種割引を一切使わないで契約した場合、元値がいくらなのかということも、ちゃんとウェブには書いてあります。その金額は5,203円で、ここから各種割引で毎月の利用料が安くなっていきます。見やすいように、ここから各種割引は箇条書きで書いていきます。

・家族割プラス3人以上でauの場合はずっと550円割引、2人の場合は220円引
・auスマートバリューでずっと550円引
・au Payカードお支払い割引でずっと187円引
・スマホスタート一年割で契約翌月から一年間1,188円引
・スマホスタート一年割ベーシック(U22)で契約翌月から一年間550円引

となります。なお、auスマートバリュー割を使う場合、ひかり回線の基本料金5,610円/月+オプション料550円/月の支払いが必要になります。

つまり、ご家族のスマホ契約(3人以上)が全てauで、料金はau Payカードからの引き落としで、光回線も割引に対応するものを契約している場合に、22才以下で初めての契約をする回線が最大の割引である2,178円に契約翌月から1年間だけなるというわけです。気を付けたいのは通話関連のオプションはこの金額では使えず、別に通話オプションを使うか、30秒22円の通話料を払うかということになります。

契約者が23才以上だったり、光回線は安い他社で契約していたり、そもそも光回線を使っていなかったり、家族割が使えない単身の方の場合はそもそもウェブで出ている最安の価格では利用できないということになります。

ここまでかなり長くauの22才以下限定の割引プランについて説明してきました。対して日本通信の同価格のプラン(合理的30GBプラン)は実に単純明瞭です。年令制限なし、各種割引は一切ないものの最初の料金でそのまま使い続けられる、ただし回線はドコモ回線で通信スピードについてはau回線より遅くなるという注意点を頭に入れておけば、解約したくなったらいつでも解約可能です。内容についてはこちらも箇条書きで示します。

・データ容量は月30GB
・通話料金は「5分定額」か「毎月70分の無料通話」から選ぶ(オプションではない)
・超過分の通話料は30秒11円(auの半額)
・データ追加は1GBごと220円
・毎月の料金は税込2,178円

ちなみにですが、auの場合の5分定額のオプション料金は月額880円なので、忖度なく二つのプランを比較した場合、auは割引前の5,203円に880円を加えて6,003円と2,178円の比較になると思います。それでも、全国に有人対応のできるショップがどこでもあること、回線の品質がauの方が良いことを考えると、このくらいの価格差になってしまうということなのでしょう。

前回も今回も、日本国内のMVNOに早くから参入している日本通信のプランについて紹介しましたが、使い方によっては日本通信でない他のMVNOの方が良い場合もあります。その場合でも、今回紹介した大手キャリアの割引内容よりも安く使えるプランは多くあります。この辺は本当に、「今までずっと使ってきたから」「大手で安心できるから」という意識によって変えられずに来た人が多いのかなという感じがします。これは何も通信会社の選択には限りません。今まで当り前だと思っていたことでも、自分で調べたり、詳しい人に色々聞いたりすると、その印象は変わる可能性があります。騙されていたとまでは言えませんが、もう少し早く知っていれば、無駄にお金を使うことはなかったと思うことは、この世の中に多くあるのではないでしょうか。

もちろん、価格が高くなったとしても大手との契約を継続するという方もいることでしょう。個人的には、毎月の通信費を少しでも安く抑えたいと思っている人がいるならば、ここ数日のブログ内で書いた事で、多くの方が自分で自分の契約を見直し、今までの行動を正しながらよりよい暮らしに変化していける人が増えることを願わずにはいられません。


地域商品券の利用にも「デジタル格差」が発生するようになった今を生きるには

少し前、母親が職場の同僚から聞いたとして、私の住む地域で広く利用することができる地域商品券の購入について相談を受けました。過去には紙の回数券のようなもので発行されたことから、発売日に行列になることもしばしばでしたが、そこまで人気があるのは、市の補助により購入金額にプラスしてのサービス分が上乗せされているのです。

静岡市の場合は、最大一人最大2万円の購入ができて、プレミアム分として2万円購入できた場合、実際に店舗で使える商品券は2万5千円分支給されます。だからなのか、一回前の発売ではすぐに売り切れて、今回相談を受けた2回目の発行については事前登録をして抽選で購入できるかどうかわかるということになっていたようです。

先日、その結果が発表されまして、今回初めて申し込んだ人には抽選上の優遇があったのか、私と母親とも無事に当選し商品券をゲットすることができました。ただし、抽選申込をするためにはスマホでアプリのダウンロードをしてから本人の情報を入力して抽選に申し込む必要があり、スマホをうまく扱えない人は恐らく商品券購入のためのスタートラインにすら立てないのでは? と思います。

さらに、抽選に当選した場合、商品券を購入する必要があります。母親は、職場の同僚が皆コンビニで支払っていたので現金を用意していたのですが、アプリを改めて開いてみたところ、コンビニ払いの他クレジットカードでの決済が可能になっていました。となると、わざわざコンビニまでお金を払いに行くというのはめんどくさいと思ってしまったので、クレジットカードを使ってすぐに商品券が使えるようにアプリ操作を行ないました。

昨日はそうしてすぐ、近くのスーパーに行って買い物をしてきたのですが、問題なく支払いを行なうことができ、現金と同じように商品券を使うことができました。当選したのを知った後、すぐに商品券を使えるようになった事で、母親は驚いていましたが、これについても決済についてスマホと連動させていることが当り前になっているかどうかで、利便性は相当変わってきます。

とりあえず、二人分の商品券で現金を使う場合と比べると、約1万円くらい余分に買い物ができるようになったので、スマホを使いこなせるか否かでこれだけの差ができてしまうとなると、大変だと言ってスマホを使わない人との差は今後さらに開いてしまうように思います。今回の商品券の購入については、その情報があって初めて使うことができましたが、そうした有益な情報の入手を含めて、できるだけお得に利用することができるようなところを今後も目指していきたいと思っています。


薬剤取替時期を専用アプリでない方法で利用者に知らせることのできるアイデア

昨日の記事で一部紹介した製品が届きました。アース製薬の「マモルーム」というものです。

本体には毎日夜に12時間連続使用した場合、約2ヶ月使える薬剤が付いています。まだ使っていないので、その効果についてここで云々することはありませんが、製品のコンセプトの中で、継続して利用することによって必要になる「薬剤の交換時期」を認識するための方法はなかなか面白いものでした。

製品のパッケージにQRコードがあるのですが、この「楽ちんおしらせQR」をスマホのカメラで読み込むことで、撮影した日(実際はその日から使うことを前提)から2ヶ月後のGoogleカレンダーに「お取り替え日」(実際はもっと長い)が自動的に登録されるようになっているのです。

少し前に鹿児島へ行く飛行機を予約した時にも、搭乗日にはその内容をGoogleカレンダーに自動登録してくれて、旅行に出掛ける日を間違えることがなくなると思って、単にカレンダーに予定をプラスするだけではあるものの、便利だなと思ったのですがこうしたことはもっと広く行なわれても良いのではないか? と思います。

例えば、税金を口座振替でなく直接現金や各種ポイントを使って払っている人にとっては、地方自治体から送られてくる納税のための書類が送られてくる封筒のところにでも、こうしたQRコードが印刷されていたら、一年に数回ある固定資産税などは、一気にスケジュールがGoogleカレンダーに入るので、うっかりして忘れることも少なくなるでしょう。これは、納税者だけの利便性ではなく、きちんと納税して欲しい地方自治体にとってもやってみてのディメリットは無いような気がするのですが。

話はゴキブリ駆除剤に戻りますが、この製品は閉め切った部屋に夜に置いて、連日夜行性のゴキブリにとって不快な薬剤を活発に活動する時間に出し続けるものなのですが、複数の部屋で同時使用するには、本体をもう一つ買わないといけないのが悩みどころです。こうした製品のパターンとして、別売の薬剤ボトルの価格と、本体と薬剤ボトルのセットの価格がそれほど変わらないというのがあるのですが、とりあえず2ヶ月使ってみて、もし劇的に効くなら、ボトル取替時期にはあえて本体と薬剤のセットを一つ買い足して、状況に応じて追加のボトルを買うようにするパターンもあります。もちろん、自分の環境では全く効果がない場合もありますので、地道に毎日使ってみたいと思っています。


旅立つ前にやっておきたいスマホアプリ・パソコンソフトのアップデート

旅行のための準備には色々ありますが、その中で忘れがちになるのはいつも使っているスマホやパソコンを旅行に持って行ってもうまく使えないことを防ぐための準備ではないでしょうか。

私は、スマホやパソコンに、自宅にあるTVチューナーとインターネット経由でアクセスし、自宅で受信しているテレビ放送を外出時に見られるようにアプリを入れているのですが、先日その機能を使おうとして使えなくなる事態が発生してしまいました。

というのも、外からのテレビ視聴というのは、定期的にスマホやパソコンを使って実際にテレビを見ていないと、一定期間を過ぎると再設定をしなければアクセス不能になってしまうのです(あくまで、一時的に家を留守にする場合に使うものという考えに基づいてアプリ・ソフトが作られているのです)。

今回はその他にも、楽天モバイルの特徴の一つであるアプリを使っての通話・SMSを利用できるようにする「Rakuten Link」のアップデートがつい最近ありました。古いものを使っていると何かトラブルに遭った場合、すぐに通話をしたくても新たなバージョンを探してインストールしないと通話自体ができなくなってしまうかも知れません。私の場合、スマホのアプリだけでなくデスクトップ版をモバイルパソコンにもインストールしていて、特にSMSを送信するのに便利に使っているので、旅立つ前に新しいバージョンに更新しました。

パソコンの場合には、他にもOSの大きなアップデートがあるかどうかの確認を行ない、旅先で大きなファイルをダウンロードしに行かないように、きちんと最新の状況にしてから出発することと、それ以降に急にアップデートが来ても大丈夫なように、出掛ける前にアップデートを自動でダウンロードしないような設定に変えることは必要ではないかと思っています。

ただ、スマホでは特に色々なアプリが入っているので、いつどんなトラブルが起こるかというのは完全には把握できていないというのが正直なところです。それでも、全くハードが使えないことがないように、複数台のスマホにパソコンを合わせて持っていくというのも一つの知恵かなとも思ったりします。そんな中で起きたトラブルは、次回のお出掛けの際に同じ事を起こさないための糧になってくれると思います。


povo2.0の「データ使い放題(7日間)12回分」が通年トッピング可能になったら?

楽天モバイルに対抗するものとしてau陣営のpovo2.0が2024年4月25日から新たなトッピングを出してきました。一回9,834円で「90日間300GB」というトッピングと、今回詳しく紹介したい「データ使い放題(7日間)12回分」のトッピングが出ています。この金額は3で割ると楽天モバイルの上限(家族割引非適用の場合)と同じ3,278円になるのがポイントです。

つまり、楽天モバイルを毎月20GB以上使っている方であれば、もしこのトッピングが通年いつでもトッピング可能ということになった場合、やはり楽天モバイルのエリアと比較した場合、au網の方が良い部分もあるので、上限のある90日300GBよりも、使い放題7日間が12回使えるトッピングが個人的にはかなり注目の部分があります。

といっても、私が注目しているのはスマホに入れて使うのではなく、自宅の光回線の代替としての使い方になります。具体的には物理SIMで契約し、発行されたSIMを対応するホームルーターに入れて使うと、7日ごとの更新の手間は掛かりますが、auのモバイル回線を無制限で使い続けることができるようになります。5G回線対応のホームルーターで使いたいところです。

povo2.0の使い放題というのは、以前のブログでも紹介したように、トッピングを開始する時間を日付が変わった午前0時過ぎにすると、実質1日分多く使える状況になっています。今回のトッピングである7日間というのは、例えば月曜日の午前0時過ぎに使い放題を開始した場合、翌週の月曜夜23時59分59秒まで利用できます。つまり7日間と言いながら8日間利用可能になります。これが12回使えるということになると、律儀にトッピングが切れるタイミングで更新を繰り返した場合、96日間無制限を連続で利用可能になるということになります。一日あたりおよそ102円で無制限になり、月ごとの更新ではありませんので、月の日数によってその月の利用金額が変わります。具体的には、

・1月3月5月7月8月10月12月(31日間)約3,176円
・2月(28日or29日間)約2,868円or2,971円
・4月6月9月11月(30日間)約3,073円
一年間合計 約37,392円(うるう年の場合は 約37,495円)

このような負担額となります。ちなみに、この試算はトッピングが一時的ではなく通年利用可能になった前提なので、もしトッピング提供が無くなってしまうと、この計算は机上の空論となってしまいますが、それでも楽天モバイルSIMを固定回線化するよりも少し安く使えることになりますね。ちなみに、楽天モバイルのSIMをホームルーターに入れて一年間使った場合(月20GB以上利用することが前提)には、年間の通信費は39,336円となり、年間2千円くらい安く、しかも安定して(楽天よりもauの電波の方が強く入る場合)利用できるわけです。

楽天モバイルのSIMをホームルーターに入れて使うことのディメリットは、せっかく通話やSMSを無料で使い放題にできる権利を放棄してしまうことにあります。通話品質が良くないなどの問題はあるものの、LINE通話などとも一緒に使いながら、必要な時にじっくり話すことのできる通話用の回線として楽天モバイルを使ってこそ意義があると個人的には考えます。これも以前から紹介していますが、デスクトップ版Rakuten Linkを使えば、パソコン上での通話だけでなく、パソコンのキーボードから直接SMSを国内の携帯電話に送ることができるメリットを放棄するのはもったいないと思ってしまうのです。

個人的には一台のスマホでなら、通話用に楽天モバイルのSIMを使い(月3GB未満の利用に抑える)、データ用としてはLINEMOのミニプランか、mineoのマイそく(どちらも月990円)を付け、スマホの通信費を月約2,000円で使うようにすれば、月5,000円ちょっとで、工事不要の家でも外でもそれなりに使える組み合わせが完成します。動画を多く見るならmineo、LINE電話でビデオ通話を多く使うならLINEMOでしょうか。

povo2.0をホームルーターに入れて常に無制限にして利用するためには、8日ごとにこまめにトッピングする必要があるのですが、それさえ気にならないのなら、今後の動向を見つつ、povo2.0を光回線の代替として使うことも今後は考えていきたいと思います。外出先でトッピングを忘れて、外出先から家の機器をコントロールできなくなった場合でも、外先からトッピングを行なえば大丈夫ですので、その点は心配しなくても良いかと思います。


パソコン・スマホと「専用機」との差を把握した上で使い方を考えることのすすめ

先日、母親のスマホで急にカメラアプリを立ち上げて写真を撮ろうとしても、シャッター音がするとそこでアプリが落ち写真も撮れていないトラブルが起こった話について書きました。昨日は、あまりCPU性能の高くない私の通話用スマホでも同じような症状が起きてしまいました。

通話用のスマホ(Rakuten Hand5G)にはSDカードスロットはないため、本体を再起動しただけで普通に使えるようになりましたが、製品としてのデジタルカメラとスマホの機能の一つのカメラとの違いはそういう所にあると思います。

たまたまネットウォッチングをしていて目についた話の中で、「製品としてのワープロ」と「パソコンのソフトとしてのワープロ」の違いについて書かれたものがありました。現状は、もはやワープロ専用機というものは姿を消し、今はパソコンやスマホ、タブレットにプリンターを繋いでの文書作成が当り前になっています。

私がワープロを使う場合は、単なる趣味の延長なので、突然ワープロソフトが立ち上がっても謎の原因で落ち続けたり、OSのアップロードとともに起動できなくなっても、それは仕方がないなとしか思いませんが、製品としてのワープロにはハード的な故障で使えなくなることはあっても、内部のソフト的なバグによって使えなくなれば、出しているメーカーの資質を問われることになります。逆に言うと、だからこそ企業などでは高いお金を出してワープロの専用機を使っていたということもあるのでしょう。

スマホのカメラとコンパクトデジカメを比べた場合、もし内部ソフトが原因で起動不可になってしまった場合、メーカーの方での対応(内蔵ソフトのアップデータ提供など)が求められるのに対し、スマホのカメラアプリが不具合を起こしたとしても、それは個々のスマホに入っている多くのアプリやデータが影響しているかも知れないので、メーカーがすぐに対処策を出すということは普通ないでしょう。

人によっては、どんな無茶な使い方をしていても、安定して全てのアプリが動かないと困ると思う人がいるとは思いますが、そうした要望を全て叶えるような製品は、今のiPhone以上に高額になってしまうでしょうし、多くのメーカーはそうしたスマホを出すことはないと思います。それだけいざという時に背負うリスクが出てきますし、高額であればそれほど台数は売れないと思うので、少数ユーザーのためにユーザー対応を個別に行なう手間を考えれば、ユーザーは性能に応じた使い方をするとともに、もしトラブルになった場合の回避方法を、ソフト的なものだけでなく、ハード的なものについても考えておいた方が良いと思います。

私の場合は、スマホを二台体制にすることで、どちらかが使えなくなっても別のハードで急場をしのぎつつ、トラブルになったスマホの復旧を行なうような事を実践しています。また、パソコンについても、複数台を同時に使うことで、更新などでしばらく再使用に時間がかかるような場合でも作業をストップさせずに行なえるようにしています。

コストを掛けずに、安く色々な事を楽しむためには、あらゆる事に利用可能なスマホ・タブレット・パソコンを複数用意し、トラブルが起きることを前提に使うことがまずは必要かなと思います。そうした対策を行なっていれば、パソコンやスマホがあれば、ちょっとした外付のハードを加えることだけでも色々なことを専用家電を買わずにできるので、その点では良い環境に今はあると思っています。


文教モデルのChromebookに限界を感じLinuxをアンインストールすることに

現在、手軽にネットで調べものをしたり、テレビに接続してFine Stickでは対応しない動画をケーブルで接続して大画面テレビで再生するために一番使っているのは、WindowsノートではなくChromebookだったりします。ASUSの文教モデルのアウトレットが1万円ちょっとで売られていた時に購入しました。早速アンドロイドのアプリで使えそうなものを入れたりしましたが、もう一つやったことはLinuxを使えるようにセットしたということがあります。

Chromebookでは独自のGoogle日本語入力しか使えなかったので、私がWindowsパソコンで使っている、ちょっと珍しい日本語入力をセットすることができませんでした。しかし、Linuxをセットすることによって、WindowsのGoogle日本語入力と同じようなカスタマイズが可能な「mozc」をインストールできたので、Linuxアプリを呼び出し、ブラウザ上でならWindowsと同じように日本語入力を使用できたので、とても便利に使っていました。しかし32GBしかメモリのない文教モデルのChromebookでは、時間の経過に従ってだんだんとメモリが圧迫されてきてしまいました。

先日、ついに空きスペースが4GBを切ってしまったので、色々と考えて泣く泣くLinuxをアンインストールしました。これで単体では日本語入力は普通のローマ字入力になってしまったのですが、その間に、Chromebook以外にもちょっとした変化が自分の環境ではあったので、実務的には影響を受けていません。

というのも、自宅には文書系の作業だけなら快適に使うことのできるインテルのN100というCPUを乗せたMiniPCが増えたので、Chromebookからだとリモートネットワークを使ってMiniPCのコントロールが行なえるようになったのです。自宅内はWiFiで光回線を利用しているのでほとんど意識することなく、Windowsの操作をChromebookから行なえています。

Chromebook自体がネットに接続することを前提としたOSであるので、Chromebookを外に持ち出しても、外からリモートネットワークを使うこともできます。ですから、MiniPCを購入した時点で、パソコンを立ち上げるまでのタイムラグはあるものの、いったんリモートデスクトップを起動してしまえば、外でChromebookを使ってWindowsOSが使えるので、むしろ便利に使いこなしています。

今後、Chromebookを買い足す場合には、文教モデルでないもう少しメモリの多いものを使うようにすれば、Linuxを本体内で改めて使うこともできるのですが、今のChromebookの画面は11インチと少々小さいので、もう少し画面が大きいものがあれば、また変わってくるのではないかと思っています。

ただ、現状ではChromebookにLinuxをセットしても、オフラインでは日本語入力が使えない状態にあるので(ブラウザ内での日本語入力がmozcで行なえる)、オフライン時でもLinux用のエディターから直接mozcによる日本語入力ができるようになれば、また状況は変わると思います。単にオフラインでmozcが使いたいだけなら、Linux専用に古いノートパソコンのOSを入れ替えるというのも一つの方法でしょう。

ドイツではMicrosoft Office365を学校で使うことが禁止になり、代わりにLinuxベースのOSとアプリで代用するような形になっているそうですが、Chromebookを使っているとWebブラウザ上で動作するアプリも増えており、あえて有料でOS更新も重いWindowsを全員が使う必要はないのかな? と個人的には思います。

最近はちょっと調べたいものや、ネット上で買い物をしたい場合にはChromebookを開いて作業することが増えています。今後、OSやオフィスアプリがどのような覇権で管理されていくかはわかりませんが、あえてCPUの性能を追うような買う物をせず、安いパソコンを活用する方向性も十分にあるので、そうした動向を見ながら、Chromebookを使い続けるのか、LinuxOSを入れたパソコンを使っていくのか。

現在、Windows10を入れて使っている古いノートパソコンも複数台あるので、それにChromeOSやLinuxをインストールして使うというのも一つの選択肢ではあると思います。自宅で試験的に使うだけなら、Linuxは別のパソコンにOS自体をインストールする方向で考えていければと思っています。


インターネット網を利用したLINE通話の威力にしみじみと感心した件について

☆最近5分間までの定額オプションを付けたことによって、母親のスマホでは普通に電話を掛けてもらうことが増えました。話が長くなった場合には、自動的に通話を切断するようアプリで設定していて、切れる直前にバイブレーションでお知らせするようにもしているので、スマホを持つ手に違和感を持ったら電話が切れることを相手に伝えるようにお願いしているのですが、長電話するのは主に友人の類が多いので、それほど支障なく使ってもらっています。

今までは、オプション無しだったので、LINEのお友だち登録をしている人(主に家族や親戚)に対してはあえてLINE電話の方を使ってもらうことによって料金の節約をしていたのですが、母親は自分ではLINE電話を使いこなせないので、私が近くにいる場合にはこちらから電話を掛ける作業をしていたのですが、一人で使う場合には電話番号に直接電話して長電話してしまうこともあったので、今回の5分定額の設定は安心して使ってもらえるためにも大事だと思っています。

そうなってくると、ちょっとした用意で電話をする場合、LINE電話を使うパターンが減ってしまうことにもなります。込み入った話をこちらから電話して、途中で切れてしまうのは避けたいというような場合はそれほどあるわけではないので、最近はLINE電話を使う頻度が下がってしまっていたのですが、昨日は改めてLINE電話を利用するメリットを感じました。

というのも、一応電話番号は知っているのですが、たまたま旅行でイギリスを訪れていた親戚から、旅の様子を撮影したLINEが母親のスマホに届いたのです。日本とイギリスの時差は9時間で、LINEをもらった時間は現地ではお昼くらいだったので、LINEの返事をメッセージで打つよりも、直後に電話して写真のお礼を伝えた方が良いと思い、海外にいる親戚の子に向けてLINE電話で発信しました。

電話はすぐにつながって、母親はしばらくお礼と現地の様子について話していましたが、通話の音質については海外とのやりとりではありますが、別段気にかかる様子もなく、それなりに長電話をして話していました。通話終了後に、この電話は自宅のインターネット(光回線)を使って掛けているので、どれだけ話しても通話料は無料だと知らせたところ、本当に驚いていました。

国内通話については、今後も0570から始まる電話番号へ掛ける時だけ通話料の心配をしなくてはなりませんが、基本的には企業への問い合わせはメールで代替した方がこちらも料金の心配がありませんし、先方においても通話にかける人件費を抑えられるので、現実的な対応として0570のナビダイヤルには電話しないようにすれば、国内は普通の電話で、LINE登録をしてある人との連絡であれば、相手がインターネットを使える環境にあるなら、お互いにお金を掛けずに連絡が取れるようになります。

今回の電話は、実際に国内にいてもなかなか連絡をしてこない親戚の子が、海外に行ったからとわざわざ連絡をくれたような感じになったのですが、国内・国外問わず地球上でインターネットが繋がっていれば意識をすることなく連絡が取れる状況というのは、改めてすごいことです。これなら、留学などで長く海外に行ってしまった人と連絡を取り合うような場合でも、国内にいるような感じで連絡できるので、その点については本当に良い時代になったと感じます。今回は音声通話のみだったですが、次回はビデオ通話にもチャレンジできる機会があればと思っています。