月別アーカイブ: 2017年11月

自賠責保険の一般会計繰入問題

先日のニュースで、NHKの受信料について月数十円という規模ではありますが値下げを行なうことで受信料徴収についての理解を求めるような方向性がNHK前会長の時にあったように聞いていましたが、新しい会長さんはこれから4Kや8Kの技術開発などでまだまだお金がかかるというような話で、直近での受信料の値引きはしないという方向に決まったというのがありました。

改めて、決められた料金を値上げするのは簡単でも値下げをするのは難しいものだなあと思ったのですが、たまたま昨日テレビの国会中継を見ていて、ドライバーの一人としてはちょっと見過ごすことのできない料金の話を初めて知ったので、ちょっとここで紹介させていただきたいと思います。

ネットニュースで改めて調べてみると、2017年10月30日付の毎日新聞のニュースになっているので、約一ヶ月経っていますが、この問題はもっと前から起こっていたことだという事を知ってさらにびっくりしました。

何かというと、ドライバーが車に乗るのに必ず払わなければならない経費の中で「自賠責保険」がありますが、保険会社や農協などの協同組合が集金して一定額を国庫に入れ、主に交通事故被害者の賠償に使われます。国庫に入ったお金は国の特別会計の中に入ってその中から出されるわけですが、この運用益約1兆1200億円が、「国の財政難」を理由に20年以上前に一般会計に繰り入れられ、今も約6100億円が特別会計に戻されていないということが先日指摘されてきたわけです。

過去に早く一般会計から特別会計に戻してほしいという要望も出たらしいのですが、今だにお金は戻らず、特別会計に残った財源も十数年で底を突く恐れがあるということなのだそうです。

この話は当然交通事故の被害に遭われた方にとっては、今現在の補償が十数年でできなくなるということになると、事故の内容に対しての上限金として決まっている額を引き下げるという事も考えられなくもないのでとんでもない話だと思うでしょうし、さらに車を持って運転しているドライバーにとっても他人事ではないと思います。

今まで、自賠責保険の保険料は複雑な上下を繰り返してきましたが、それは実際に事故によって支出された金額との兼ね合いで上がったり下がったりしてきたものだと思っていましたが、今後もしかしたら、一般会計に貸し付けたものが戻って来ず、必要な支出が増えるからといって保険料が上がってしまう可能性についてどうなるのか明確な答えが聞きたいですね。そうした情報開示をしないで単に上からの号令で保険料が今後も決まっていくということになれば、得をするのはお金を借りた一般会計になってしまいます。

個人でお金を借りれば、責任を持ってお金を返すのが当り前なのに、財政逼迫だからという理由で、本来払うべきでなく、かえって安くなったかも知れない自賠責保険料の金額で調整されてはたまったものではないと個人的には思います。

それでなくても、自動車に関する税金は重く、古い車に乗り続けていると新車より税金を取られます。キャンピングカーのように動く家として愛着を持って古くなった車でも乗り続けている人にとっては、新しいキャンピングカーでもそんなに燃費の改善は望めないような気がするのに、税金だけ高くなることに疑念を持っている人もいるかも知れません。

その上で今回初めて知った自賠責保険の保険料流用の問題があるというのは、さすがに取りやすいところから取るとは言っても取リすぎで、これは若い人は免許も取らず車にも乗らずというのも仕方がないのかなという気さえするのです。

手回し防災ラジオは生活圏内に置いて使おう

災害が起きて電気が使えないような場合に備え、市販の電池を入れて使うのではなく内蔵されている充電池(ニッケル水素電池が主流)に充電することで電池そのものが入手できなくても使えるラジオを購入し、万が一の場合に備えている方も少なくないのではないかと思います。

これは防災用品全般について言えることですが、一度購入したことで満足してしまうようだと、本当のいざという時には役に立たなくなることもあります。一番ありそうなのが備蓄用の長期保存のできる食料を買ったとしても、ふと気付いたら賞味期限が切れていて食べずに捨てざるを得なかったということも当然起こり得ます。災害時に使うべきものをひとまとめにして、非常用持出袋に入れて保管しておくというのは確かにいざという時に役に立つかも知れません。ただもっと実践的な準備という観点で考えた場合、アルファ米よりもパックごはんや普通のお米(無洗米も含む)という形でストックしておき、たまたまごはんがすぐに食べられない時にパックごはんをレンジにかけて食べたり、レトルト食品や缶詰も日常食べるものを中心にストックしておくことで、いざという時の非常用食品になるという考え方の方が、むだになる食品が少なくて済むということもあるでしょう。

実はこれと同じことが災害用のラジオでも起きる可能性があるという事について紹介させていただきたいと思います。

http://www.sony.jp/radio/products/ICF-B99/

上のリンクは、昔からトランジスタラジオと言えばソニーと言われた、ソニーの出している防災ラジオのこのエントリーを書いている時点での現行機(ICF-B99)についての製品紹介ベージです。ハンドルを回すことによってラジオ・ライト・スマホ充電ができ、また小型の太陽電池が搭載されていて、太陽の光(室内では不可)で充電することも可能になっています。

https://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/manual/45823330ICF-B99.html

ただ実は、製品の紹介ページだけでは、このラジオが内蔵充電池として使用しているニッケル水素電池特有の問題は掲載されていません。以降の内容の中で引用させていただきたいと思っている内容は、上のリンクにある同機の取扱説明書(PDFファイル)に記載があるのですが、内蔵電池については以下のように書かれています。

(ここから抜粋して引用)
——————————————————————————–
・本機を初めて使うときや、長時間使用しなかったとき、電源を
入れた状態で放置したときは、充電しても持続時間が短くな
る場合があります。この場合は、充電(1分以上)、放電(ラジオ
やライトを使用する)を繰り返すと通常の状態に戻ります。
・本機を長期間使わない場合は、内蔵充電池の劣化を防ぐため、
単3形電池を取りはずし、電源切換スイッチを「単3形電池」に
切り換えてください。また、1年に1度はUSB ACアダプターを
使って満充電することをおすすめします。
・お客様による内蔵充電池の交換はできません。
——————————————————————————–
(引用ここまで)

ちなみに、ACアダプターは別売になっていまして、型番はAC-U501ADとなっています。ただ、5V1000mAの出力になっていますので、すでにスマホ用の汎用USB出力のある充電器があれば、あくまで自己責任にはなりますが、上記の注意事項にあるように年一回の充電池を活性化するための充電については十分だろうと私は思います。

それと同時に思うのは、やはり非常用のラジオというのは使いたい時に傍らに置かれていてなんぼという気もしますので、日常的に使うことも大切ではないかと思います。紹介したICF-B99に限らず多くの防災用ラジオは少しくらい水回りて使っても大丈夫なように設計されていますので、キッチンやお風呂用として使うのもありでしょうし、さらに個人的におすすめしたいのが、枕元に置いて使うという方法です。

この機種のように充電池だけでなくエネループやアルカリ乾電池が使えるものは電池を入れ替えて使うのもいいですが、枕元に置いて使う場合は、手回しして音を出すように電池は抜いておくのがいいと思います。長くアルカリ電池を入れっ放しにしておいたことで液漏れをしてしまったら大変ですし、いざという時にラジオを手回しにせず長く使いたいと思うなら、別にエネループなどの充電池を用意しておけばいいでしょう。

枕元で手回しラジオを使う事についてのメリットは、スイッチの切り忘れをしても充電池の中の電池がなくなれば自然に止まるということと、すぐ聞きたい場合にはハンドルを数回のみ回しただけでもライトの使用もできますし、ラジオから音は出てきますので、ちょっと時間の確認に使いたいというような場合でも対応が可能です。ICF-B99の場合、約2秒間に一回転くらいの速さで1分間回すと、FMなら50分、AMなら75分の間(出力約1mW).ラジオを聞くことができます。そんなに大きな音を出せない深夜であることを考えても、一般的なラジオのスリープタイマーと同じように機能するということがわかります。

このように頻繁に日常の中でラジオを使ってあげることで、全くラジオを使わないことによる電池の不活性化を防ぐことができるというわけです。もし、本当の災害が来る前に内蔵電池が使えなくなることがあったとしても、十分すぎるほど元は取れると思いますし、私自身が20年前くらいに購入した同じニッケル水素電池を内蔵した手回し発電ラジオを車内に常備しているのですが、車を停めた状態でカーラジオの続きが聞きたい時には今でも重宝して使えていますので、毎日ではなくても日常的に使ってあげることは大切だという事が私の中では実現できているわけです。

最近ではニッケル水素電池を内蔵するのではなく、科学変化によって電気をつくらないキャパシタ(コンデンサ)を搭載していて、長期間使っていなくても部品そのものが壊れない限り性能をそれなりに維持できるタイプの防災ラジオ(例えば東芝のTY-JKR5)も出ていますので、最初に購入するならこのタイプの方がより長く使うことができそうですが(あくまで充電池回りの事限定になることをお断りしておきます)、すでにこのようなニッケル水素電池内蔵の防災ラジオを持っていたり貰ったりすることもあるでしょうし、買った後でニッケル水素電池内蔵のものだと気付く場合もあるでしょう。

特にそうした場合には、災害時のみに使うという考え方ではなく、車の中に持ち込んだりキッチンに置いたり、さらに枕元に置くような形での利用をし、常日頃からラジオに親しんでもらうことによって、NHKと民放の違いはどうかとか、近くのコミュティFMはどこにあるのかとか、実際に被災した場合にすぐに必要な情報を発信する局に合わせることができるようになっていくのではないかと思います。

ラジオというのは「ながらメディア」と言う言い方をされる場合もあり、何か作業しながらでも耳に勝手に情報を入れてくれるという点でも忙しい現代においては必要なメディアではないかと思っています。ネットから情報を取方でも、違うメディア、特にテレビとの違いを感じることで、ラジオの情報がヒントになることもあるかも知れません。

そんなわけで、もし今家の中でホコリを被っている手回しハンドルの付いた防災用ラジオが転がっている人がいましたら、とにかく何回もハンドルを回した後にラジオが消えるまでかけるようなことを繰り返して、内蔵電池を元気にさせた上で、どうぞ日常の生活の中で役に立てる方法について考えてみていただければ幸いです。

軽自動車の新車が「白ナンバー」の理由の一つとは

先日、車で出掛けた時に、前からホンダN-BOXの新車らしき車がやってきたのですが、ふとナンバープレートを見ると、軽自動車のナンバープレートである黄色地に黒色のものではなく、白地に緑色という、普通自動車のナンバープレートを付けているのを見ました。エンジンの載せ替えをしていたり、改造したりして軽自動車の規格を満たさなくなったので白ナンバーに変わっているケースというのは知っているのですが、今回見たケースでは全く改造した形跡も見えなかったほどのノーマルタイプの車だったので、メーカーの方でN-BOXの車体に1300ccクラスのエンジンを載せている車があるのかと思ったのですが、そんな話は私の周りでは聞かないですし、自分の意志で普通車登録をしているのかな、でもその場合は税金が高くなるだけで何のメリットもないのではないかと思って気になっていました。

そんな時にまた今度はダイハツのムーブキャンバスの新車に白いナンバーを付けて走っている車を見てしまいました。これは本当にどうなっているのかと改めて思ったので、いろいろ調べてみたところ、なかなか教えてくれないと一般の人にはわからない理由があることがわかったのです。

https://www.keikenkyo.or.jp/procedures/procedures_m_000322.html

上のページは軽自動車に関する様々な手続きを行なう軽自動車検査協会のホームページですが、私が2回見た車のナンバープレートは2017年の4月から申し込みが可能になった日本で行なわれるラグビーワールドカップ開催を記念した「特別仕様ナンバープレート」であった可能性が高い(寄付金なしタイプ)と思われます。

この手続きは単に記念ナンバーに変えるだけなので、軽自動車は軽自動車のままで白ナンバーを取れるということに魅力を感じている方がいたら、この機会を利用して自分の車のナンバーを黄色から白にして、エンジンのチューンナップをやっているかのように知らない人に見せることができそうですね(^^;)。

ラグビーワールドカップを記念した特別ナンバーの存在というのはニュースを見てあることは知っていたのですが、軽自動車ユーザーにとってはなかなか面白い粋な仕組みだと思いますが、そうして軽自動車でありながら白ナンバーに変えて日本全国を回る場合にはそこかしこで「この車は普通車ではないか?」という思い込みを持たれて対応されることを覚悟しなければならないでしょう。

税金や高速道路については軽自動車の料金が請求されることになるでしょうが、人の目でナンバーを確認して料金を取っているような所を通ったり、「軽自動車専用」と書かれた駐車スペースに車を停めるなどした場合、ナンバープレートの色が白であるということで、駐車場所の移動を命じられたり、普通車の料金を請求されたりする勘違いをまともに受けることも十分考えられます。

まあ、そうしたトラブルを楽しんで、そこから地元の人と交流したいと考えられるような方だったら普通の軽自動車で出掛けるよりも出先での人とのつながりは太くなると思うのでいいと思うのですが、できるだけ人から干渉されたり注目されたくないという形がその場のノリで白の特別ナンバーにしてしまうと、恐らく私の想像を越えたクレームを付けられてしまうこともあるかも知れません。見るからに軽自動車なのに白ナンバーというのは実に面白いことで、私自身は嫌いではありませんが、そんなディメリットも出てくると思いますので、もし新車購入の時にこんな話が出た場合は、その場ですぐにOKしないで家族の意見も聞いてみるとか、自分でゆっくりと考えてみるとか、ちょっと間を置くことをおすすめします。

やはり新車を買うというのは、家に次ぐくらいの大きな買い物ですので、それが車自体の性能には関係ないところでストレスの種になっても困るでしょう。もちろん、改めて申請すれば黄色ナンバーに戻すこともできますが、代行業者に頼むとそれなりの費用もかかりますので、あくまで冷静に、さらにその車の利用範囲なども考えた上で決めるようにした方がいいかも知れません。

テレビがJリーグと距離を置いて良かったこと

サッカーのプロ1部リーグ、J1は一部の試合を残してあと一節を残すのみとなりました。本日は、今年から契約したインターネット中継のサービス「DAZN」の「Jリーグ ゾーン」というチャンネルで見ていたのですが、地元の清水エスパルスの結果はドラマチックに最悪の状況になってしまいました(^^;)。

この「Jリーグ ゾーン」というチャンネルは、同時刻に始まる試合のうち3試合を「大」「小」「小」という3つの画面に分け、同時刻に進んでいる試合で何か変化があったら(得点が入ったとかチャンスの場面など)に応じて臨機応変に3つのモニターで流す試合を変えながら解説と実況を放り込んでいくという、最終盤の順位・昇格・降格競いがもつれている時には大変有り難い中継方法です。

昨日の試合では、エスパルスは勝ったからといってJ1残留にはならず、対象チームの状況との兼ね合いになるので、状況に変化があればその都度その様子を見せてくれるこのチャンネルは特に贔屓のチームがないような方でも楽しめると思います。

エスパルスは既にJ2に降格が決まった新潟とのホームゲームで、前半に2点を入れて、このまま勝ってくれれば何とかその日のうちに残留が決まると思ったのですが、まさかそこから後半逆転されて負けるとは思いませんでした(^^;)。結果的には本当に、昨日勝っていれば残留が決まったのですが、この結果を受けて最終節では富士山をはさんでお隣の甲府との降格争いとなりました。

勝ち点では甲府と2点しか差がなく、得失点差では甲府の方が分がいいので、甲府が負けや引き分けであれば残留できますが、甲府が勝ち清水が引き分けだと清水が降格になります。ここのところ清水は得点すら取れていなくて、今回ようやく点を入れてやれやれと思っていたら一気に逆転負けということで、恐らく選手達もかなり落ち込んでいるのではないかと思っています。

次節は降格争いでものすごい状況になると思いますが、この辺が他のプロスポーツにはないサッカーだからこその盛り上がりだと言えるでしょう。過去に個人的に感じた同じような状況として、2008年のリーグ戦終了後、同じ静岡県に本拠地を置くジュビロ磐田が当時はまだJ2にいたベガルタ仙台との直接対決で勝てば残留負ければ降格のすさまじい試合をしたことを思い出します(当時はチーム数の関係でホームアンドアウェイ方式での直接の入れ替え戦があったのです)。

この時は本当にぎりぎりで磐田は残留を決めて感激したのですが、逆にあそこで残ったためにその後J2に降格してしまったともいえるので、今となっては何が良かったのかというのは正直なところわかりません。仙台はその後J1昇格を果たし、見事にJ1に定着していますし、少なくともぎりぎりの試合を戦い抜いた経験というのはチームを強くすると信じたいですね。ちなみに、清水はアウェイで神戸と、甲府はホームでその仙台と当たります。

同じプロスポーツである野球のように、連続最下位のシーズンが続いても、そのチームをリーグから追い出せ! というような事は言われないのに対し、サッカーの場合は結果がすべてで、特にプレーオフなどがからむと、一年間の汗と努力がたった一試合の出来不出来で全て決まってしまうということにもなりかねず、厳しさを感じると同時にたとえ降格してもそこから這い上がれるだけの力がなければダメだという当り前の事が応援するサポーターにとってもわかってくるわけです。

とは言っても勝負は時の運というところもあるので、次節は何とか清水がJ1に残れるように応援したいですが、不幸にもJ2に落ちてしまったとしても、それはそれで受け入れるしかないですね。というか、ここしばらくの試合を見ていると、J2でやっていてもプレーオフ圏内に入れるかどうかもわからないような試合をしていますので、あえてJ2で再度もまれる中でJ1に定着できるような本物の力を付けて欲しいと思う気持ちもあります。

そんな時に思うのが、一昨日に世界クラブ選手権への出場を決めた浦和レッズの事です。Jリーグができた時には熱いサポーターの気合いが空回りするように成績が上がらず、J2リーグができて初の降格クラブになってしまいました。

しかし、そこからJ1に一年で復帰してからのJ1やアジアでの活躍については皆さんご存知の通りです。ここまでの変貌を遂げるには単にクラブだけの努力だけではなく、サポーターを含む地域からのサポートがなければ浦和はここまでのビッククラブにはなっていないのではないでしょうか。

ここまで全くサッカーの話ししかしていないので(^^;)、題名に即した事を書かせていただきます。私の入っているDAZNではJ2の昇格プレーオフを含め、J3までの全試合をネット配信してくれますし、さらにモバイルの低速で安定している回線でも見られるのですが、タブレットで見ようとする場合には大きく拡大するとブロックノイズまみれになりますが車や電車で移動中でもそれなりに安定して試合の内容を中継で見ることができます。また日中に見られなくても、贔屓のチームの勝ち負けが気になった場合にはハイライトでも試合の様子をいつでも確認できますので、サッカー好きには見る場所を選ばないで応援できます。

これが、昨年までのCSによる中継が主であったら、テレビだけでなくモバイル環境でも中継を見る場合にはまず自宅のテレビ番組をサーバー経由でアップロードするための機器の調達から考えなければなりません。日本のプロサッカーの置かれた状況はとても厳しく、一昨日行なわれたアジアクラブ選手権の決勝に地元開催で浦和レッズが出ているのに地上波での生中継が行なわれないほどなので、今後もテレビによるJリーグ中継が今よりも手厚く行なわれる事は今後もないであろうと思われます。となると、なおさらネット中継でどの試合もリアルタイムで見られる状況にあるというのは、そんなに悪くないと思います。願わくば、自分の応援しているチームが有終の美を飾ってくれればいいのですが、それは選手の頑張りに期待して待つしかないですね。

ネット社会だからこそ後日発覚する恐れのある「不正乗車」

今の世の中では、駅の入場や電車への乗車は自動改札であったり、電子マネーのICチップを使って入退場するので、入口と出口だけの分の切符や入場券を買って途中経路分の運賃や特急券分のお金をごまかす「キセル乗車」のようなごまかしが効かなくなっていると思います。

機械をごまかそうとする人間の知恵も、自動改札やICチップではそのデータが残ってしまうため、その場は逃れられたとしても後で確認されたらアウトです。鉄道会社側も、瞬時に不正を指摘するためのシステムや機械の改良を続けていますので、将来的には自動改札のない無人駅が存在しなくなれば、個人的にはキセル乗車のための努力をすること自体が無駄で自分の立場を危うくするものでしかないと認識すべきでしょう。

急にこんな事を書こうと思ったのは、先日のニュースで一人ではなくかなり大規模な集団でキセル乗車を行なっていたとして20代の男性を逮捕したというニュースがあったからです。これは、ネットによるコミュニケーションが普通に利用できる現代ならではの方法ですが、遠方から特定のアーティストのコンサートに来る場合に、コンサート会場の最寄りに住んでいる同じアーティストのファンとネットで連絡を取り、駅のホームでその駅の入場券を受け取ることにより、見事に中ヌケのようにして途中の経路分の交通費をまるまる払わないように「キセル乗車」を成立させていたということです。

しかし、一人で改札を通るのに複数の入場券を自動改札に通していたとしたら、かなり不自然な行為だと思われても仕方ないでしょう。そうしたことで駅員からマークされ、入場券のやり取りの現場を抑えられた可能性もありますし、本人は見付かっていないと思っていても、目視だけでなく監視カメラで見られている可能性もあります。もし行為そのものを見られていなかったとしても、同時に通した入場券そのもののデータが不正使用の証拠になってしまう場合もあるかも知れません。

逮捕された人が入っているお互いに不正乗車を行なったり手助けしたファンのグループは数百人と言われ、今回逮捕された人自身も4年間で約150回繰り返していたということなのですが、なぜこんな事がわかるのだろうと改めて考えなくても、キセル乗車のための打ち合わせをメールやSNSで行なっているとしたらそのデータを解析することによって発見は可能です。今回逮捕された人のスマホを没収し過去にさかのぼっての犯罪行為らしきやり取りを見付け、駅に設置している監視カメラの映像などと照合しながら証拠固めをされた件数が150件だったとしたら、捜査する方々の執念が感じられるとともに、今後数百人いるという不正乗車やキセル乗車を行なった方々はことごとく摘発されることが予想されます。

今回摘発のあったアイドルグループに関連するケースでなくても、心当たりのある方は早めに自首されることをおすすめしますが、こういった事が報道されることで感じることがあります。それは、不正を行なう側が最初の成功体験に味をしめ、回数や規模がエスカレートしていくという今までそうした行動とは無縁であった人や若年層の人たちにありがちな楽観的な考えです。

最初に書きましたように、自動改札を通した入場券や乗車券については、きちんと記録が残るため、入場と出場の時間が不可解な感じでかかっている場合には、自動改札から出ようとしても止められます。私自身の話で恐縮ですが、東京に出掛けた時にかなり時間を持て余すことがわかって出掛けたことがあったので、不正乗車でないJRの規則に則った「大回り乗車旅行」を行なったことがあります。これは、山手線上で隣の駅まで行くのに初乗り運賃の切符を買い、反対方向へ進みつつ同じ駅を通らず、さらに途中下車もしないで一筆書きの経路で進み、隣の駅をゴールにするというものです(大都市の近郊区間ではこうした大回りでの利用が禁止されていません)。最近ではいわゆる「エキナカ」の商業設備が充実していますので、食事もおみやげもすべて改札を通った駅構内で済ますことができるので、以前と比べると大回りの旅も楽になったと思います。

問題なのは大回り旅行を終えて目的地の駅から出る時です。本来なら5分も掛からないで到着できる隣の駅に着くまでに数時間かかっているわけですから(そのため自動改札を通れず、有人改札を通る必要があります)、有人改札の駅員さんもそのまま出ようとしても「ちょっと待って」と言うしかないでしょう。

そうした不信感を払拭するために、このような大回り旅行を考えたら、どのような経路でどの駅を通ってここまで来たかという行程表を作っておき、車内で検札があった時にはきっぷと一緒に見せたり、最後に有人改札を抜ける時に駅員さんにその行程表を見せながらこれまで通ってきた経路の説明をして、不正乗車ではないことを確認してもらって出る必要があるのです。このように全く問題のない乗り方であってもその行為をしっかりと説明できないと不正乗車をしたことにもされかねない事もありますので、どれだけ鉄道会社が不正乗車対策をされているかという事はおわかりいただけるかと思います。

今回のキセル騒動はそれなりに乗車券の仕組みについて熟知した人も関与していて、巧みに切符に自動改札を通さないことで摘発された場合の抜け穴を作っている可能性もありますが、今回はこれだけ関与した人数が多いので、SNSなどのデータを解析されることで自分はキセル乗車はしていないとされても、人のキセル乗車を幇助した罪を受けることも十分考えられます。顔と名前が報道されることでの影響もありますが、不正乗車した料金の3倍の金額を鉄道会社に支払わねければならないペナルティも課せられるわけで、一時は交通費が安く済んだと思っていても結果的に高く付くことに今回のケースではなっています。

私自身はいろんな可能性を考え、新幹線・在来線(青春18切符の時期など)・長距離バス・自動車というような感じで交通手段を変える事を考えますが、若くて何事にもめげない体力があり、アイドルのグッズにお金を掛けすぎて交通費がないというなら、安易に不正乗車をしようと思うのでなく、もっと現実的に同じ地域にいるか、コンサートに参加するために居住地を通る予定のネットで知り合った仲間に車を出してもらい、定員まで人を乗せて行くことでガソリン代と高速代を人数分で割り、エコノミークラス症候群に気を付けながら車中泊ありの車での格安移動を試みた方がよっぽどいいのではないかと思うのですが。

昔から不正乗車を巧みにしながら出掛けている人はいましたし、今後もなくなることはないでしょうが、すぐには発覚しなくても過去にさかのぼって罪に問われるのが現代の恐ろしさであり、相当割りに合わない不正乗車やキセル乗車であることを十分に自覚していただきたいと改めて思います。

車旅とレンタサイクルのベストマッチングとは

コンビニチェーンの大手「セブン-イレブン・ジャパン」は、全国の主要エリアの店舗において自転車シェアリングサービスを行なうことを発表しました。その第一歩として、すでに11月21日から埼玉県さいたま市の店舗でスタートしていまして、2018年中には全国の1000店舗で5000台のレンタルサイクルのサービス開始を目指すとのことです。

このように、全国規模で同じサービスが気軽に利用できるということになると、特に公共交通機関を使って移動している場合、観光地などをきめこまやかに回りたいと思っているような場合には便利そうに思えます。

ただ、大きな都市の中で元々自転車が多い地域の場合はそもそも自転車を商店街や観光地周辺に置く場所がないことがないところも問題になっているので、さらに地元のローカルルールを知らない観光客、特に海外からの観光客が地元民とトラブルになるような可能性も考えられます。もしシェアサイクルやレンタサイクルのサービスを地域の協力を得て行なう場合は、観光地周辺ならコンビニのない場所にもレンタサイクル専用の自転車置き場をきちんと確保してから始めないといろんな問題が出てくるように感じます。

もし、きめ細やかに様々な場所に自転車を置いたり返したりできるスペースが確保できるならば、同じ返却スペースの中に現在使用中で乗り出し不可の自転車と利用終了ですぐに利用可な自転車を混在させても一目でわかるような工夫が必要になるかも知れませんが、一台の自転車でずっと市内観光もでき、歩くのがしんどい時だけ限られた区間の移動に使うのも可能になるので、観光客には便利に使えるのではないでしょうか。

そういう意味でも、大きな都市ならいたるところにあるコンビニエンスストアの一部のスペースを使って自転車を借りたり返したりできるというシステムは、どのくらいの範囲に広がるかによっては観光客にとっては便利に使える可能性があります。ただ、こうしたシステムが一般化することはすなわち、観光客と地元民との自転車の取り合いにつながることも考えられるわけで、最初の内容からするとセブン-イレブンで一店舗ごとに置かれる自転車は5台程度と少ないので、今後の利用状況がどうなるのかということは後追いのニュースで出てきたら注目して見ていきたいと思っています。

あとこれは、個人的な希望のような話になってしまいますが、車を使っての旅と公共交通機関をつなぐ手段としてシェアサイクルの仕組みが活用できないかなと思うことがあるので、その点について書きます。

車での旅というのは公共交通機関による旅と比べると時間にも空間にも制約を受けにくいというメリットがある反面、渋滞するとどうにもならなかったり、道の狭い都市に乗り入れると駐車場を探すのも大変ですし、車で観光地を複数移動するということになると、それぞれに駐車場に停めなければならず、駐車場代もかさむなど悪い点もあります。

そこで車での旅のいい部分を生かし、悪い部分を最少限に抑えるため「パーク・アンド・ライド」という考え方があります。安く駐車できる郊外の一日駐車場に車を長い時間停めておき、観光地などへの移動は別の交通手段を使うというものです。私自身も京都へ車で行く時には、浜大津駅の駐車場に停め、京都への乗車券を購入することで駐車場の料金が当日限りの一日券が500円で利用できるのでほとんどこのルートを使っています。

駐車場と駅は隣接しているのでスムーズに電車に乗り継ぐことができるので便利なのですが、もしもっと安い駐車場が郊外にあり、その駐車場から最寄り駅や近くのバス停まで使えるシェアサイクルが用意されていて、駅で乗り捨てが可能であるなら、天気の具合にもよりますが駐車場が多少駅から離れていても駐車料金が安ければ(レンタサイクルの往復利用料込みで)、「駐車」→「自転車で駅(バス停)まで」→「駅から目的地へ」という流れが作れます。

こうしたシステムを実現する場合、駐車場に自転車を置くことは簡単だと思いますが、最寄り駅やバス停に乗り捨て&乗り出し(駐車場まで)に返却システムを搭載した駐輪スペースの設置が必要になり、特に設備の面でお金がかかるということにもなるでしょう。そういう意味でも、最初に紹介したセブン-イレブンのシェアサイクルのビジネスが成功するかどうかで、他社も追随する可能性があれば、時間貸し駐車場を展開する企業とコンビニがコラボして駅前(バス停)から効外駐車場のルートが構築できる可能性も開けてくるのではないかと思っています。

現状では、それこそ自分で折りたたみ自転車を車に積んで持って行き、常に自転車を持ち運んで観光という手段しか取れないのですが、この部分が社会的なインフラでできるようになれば、さらに車で出掛けようと思う人も増えるのではないでしょうか。

「Androidスマホはセキュリティーに甘さがある」と言った人の行動は

先日、ネットセキュリティに関してのセミナーを受講する機会がありました。私自身はできるだけスマホを含むパソコンにはデータを残さないようにしたり、スマホを使う場合でもウィルス対策アプリを導入した上で、素性のはっきりしないアプリはインストールしないなどの基本は守っているのですが、専門家から見ると自分でも考えてもいないような穴があるのではないかと思ったのですが、それなりに得るところはあったものの結果からするとちょっともやもやした気持ちが残ったまま帰ってきました。

その時の講師の方は主にパソコン販売や修理などを行なう業者としての立場からクライアントが狙われたのはどんな場合かということなどを主に話されていたので、個人でパソコンやスマホを使っている自分としては、ちょっと違ったかなという感じはしましたが、なかなか聞けそうにない企業の状況を知れたというのはそれなりに収穫ではあったのですが。

セミナーの説明は、iPadの画面をプロジェクターに映す形で行なわれました。それはそれで別にどうということもない事なのですが、個人的にどうかと思った話を講師の方が最後にされたので、それがちょっと気になりました。

まず、講師の方は出席者の人々に向かってスマホは何を使っているかを聞き、もしそのスマホがAndroidならセキュリティが甘いのですぐにiPhoneに変えるべきだという事を言ったのです。最初にそう言って、後から「もしAndroidを使い続けるならウィルス対策アプリを入れろ」とも言ったのですが、最初の言葉があまりに衝撃的で、さらにセミナーに参加していた方々は必ずしもスマホに関する知識が豊富な方ではなさそうな方も多くいたため、講師の方の語った意図をどこまで理解しているかわかりませんでした。もし講師の方の最初の言葉に従ってすぐにiPhoneに変えてしまう人がいたとしたら、これはこれでお金がかかりますし、そのお金でもっと別のことができていたかと思うと、もし本当に買い替えまで行ってしまった人がいたらちょっと可哀想な気がします。

そこまで言う講師の方が問題にしたのが、実際にあったというハッキングの実例でした。とある企業に務める人のスマホ(当然Androidでしょう)をハッキングし、その人が胸ポケットにスマホを入れていたことで、スマホのカメラを使ってハッキングをしたスマホを持つ人物が会社内をウロウロする中で会社の中の状況をつかみ、さらにその中の一つのパソコンに、付せんのようなものでパスワードとおぼしき文字が貼ってあったのを見付け、文字の羅列を読み取ったことで、ハッキング集団が改めて会社内にあるパソコンをハッキングすることができたという話を披露してくれたのですが、そうした事を避けたいなら、カメラ付きの端末の特定の部屋内での使用を禁止するとか、そこまで行かなくてもスマホを胸ポケットには入れないように徹底することで個人のスマホがハッキングされても社内の様子を撮影される事を防ぐやり方も考えられます。

こうしたカメラのレンズを塞ぐという対策は実は私もやっていて、パソコンで画面上にカメラの有る機種については、ガムテープでもビニールテープでも、自分の顔が勝手に撮影されないようにカメラを塞ぐことで、パソコンがハッキングされても隠し撮りを防ぐことは簡単にできます。際めてアナログ的な方法ではありますが、こうした方法も併用する方が情報流出を防ぐためには有効ではないかと思うのですが。

さてここで、AndroidスマホとiPhoneを比べて、本当にAndroidスマホの方がセキュリティが甘いのかということも、特に今Androidスマホを使っている方にとっては気になると思います。結論を書けば、確かにその通りなのですが、これは講師の方が最初の言葉の後に言った通り「セキュリティ対策アプリ」を導入することや、いわゆる定番以外の怪しいアプリを使用しないということを心掛けることでも状況を十分に改善できます。

まず、AndroidでもiPhoneでも明らかにユーザーに過失によってウィルスに感染してしまう可能性について考えてみます。スマホで受信したメールの添付ファイルを直接開くとか、悪意のあるフィッシングの疑いのあるサイトに接続して自分のIDとパスワードを入力してしまったりとか、明らかに機種に関係ない利用者側の過失については対策以前の問題でしょう。ですから、こうした経緯でスマホを乗っ取られる危険というのはどちらのスマホでも確実に感染する危険があるということで、iPhoneだから絶対大丈夫だということはありません。

2つの陣営で違いが出るのは、アプリの導入についてです。iPhoneやiPadでアプリをインストールするためにはApple社が管理するサイトApp storeに有料で登録する必要があり、さらにウィルスが入っていないかなどのきちんと審査が行なわれるのに対し、Androidの場合はGoogle Playにアプリを登録する場合でもきちんとした審査がされていないケースもあるとのことです(最近ではある程度セキュリティ面については改善されているとの報告もあります)。

同じAndroidのOSが入っている端末であっても一部の「らくらくフォン」や、各種ガラホでGoogle Playが使えないようにデフォルトではなっている原因というのは、実はセキュリティ面でガラケーのように使われることを見越しているとも言えそうですが、さすがにウィルスが入っているアプリがGoogle Playに登録されているのがわかれば即時削除されることになるでしょうし、基本的な定番アプリをGoogle Playからインストールしていれば、まず問題にはならないと言えます。

困るのが、Androidの場合はアプリをGoogle Playを経由しなくても直接ファイルをダウンロードしてインストールしてしまうことができるので、GoogleはGoogle Playに登録されていないアプリまで管理できず、結果としてスマホが悪意のあるアプリをインストールしたことによってウィルスに感染したり乗っ取られたりする可能性です。これについても、怪しげなアプリは入れないという対策しか取れないのですが、スマホにウィルス対策アプリを導入しておくことで、怪しいアプリをインストールした時に同時にウィルスチェックを行なってくれる機能があるのでそれを有効にしておけば、問題がある場合にはインストール直後に知らせてくれるようになります。少なくとも新しいAndroidスマホを購入したら一番先に何らかのウィルス対策アプリを入れて常時有効にしておくことで、十分対応は可能なのです。

ここからは個人的な見解になりますが、スマホの乗っ取りやウィルスの感染や情報流出を避けるためには、単純にAndroidスマホを止めてiPhoneにすればいいということではなく、いかに多くの可能性を考えてスマホを使うかということが大切になってくると私は思います。新たにスマホを使い始める時にはウィルス対策アプリを最初に入れるようにするというのもそうですし、必要によってはカメラを塞ぐように持って移動するようなアナログ式な対策も併用することは、あらゆる情報流出の可能性を想定して自分の頭で考えるということでもあり、そこが重要だと思うのです。

なぜそんな事を思うかというと実は、このセミナーには少し早めに着いていたのですが、その時は講師の人があまりにもAndroidに厳しい言葉を言い放つとは思わなかったのでその時にはどうも思わなかったのですが、講師の方が自分のiPadをプロジェクターに映している時に画面がロックしたのですが、その時講師の方のiPadの画面がプロジェクターを通じて私の目の前に大映しになっているにも関わらず、プロジェクターの電源はそのままにロック解除のパスワードをこちらに一字一字わかるように入れていたのです(文字が出てから隠れるような設定になっていたので)。もし私に悪意があれば、そこですぐパスワードを書き写し、講師の方のiPadへの進入がパスワードを変更するまでは自由にできてしまうことになります。あるいは、こちらの方で勝手にパスワードを変えてしまい、持ち主に使われない中でゆっくり内部をコピーするなりデータを全消去するなりやりたい放題できてしまうことになります。

こういった何気ない行動が付け込まれるという点を指摘しない中でAndroidスマホのセキュリティが甘いということを強調するような事をその講師の方は言っていたのですから、まさに反面教師としての教訓を私に与えてくれたわけで、この事が実は私がこのセミナーで得た一番の収穫でした(^^;)。皆さんも、技術的な方法は当然ですが、いつもは何の問題もないような操作でも、状況が違ってくればいつでも全てのデータを抜かれる可能性もあるということを考えながら対処することこそ大事だということをまずは理解してみてください。

Androidだから駄目なのではなく、iPhoneなら大丈夫というところで思考が止まっている方がいるのだとしたら、そちらの方が問題なのではないかと私は思います。

AbemaTVの「通信節約モード」は低速でも使えるか?

旅先でのエンターテインメントを楽しむための大きな味方は、最近は必ずしもテレビのワンセグだったり、ダウンロードしてきた動画ファイルでは必ずしもなくなってきました。ワンセグには山の中に入ると電波が届かなくなって全く見られなかったり移動に弱かったりする場合があり、ダウンロードした動画ファイルを見るような場合も事前準備が大変です。個人的にはもし山の中でも安定して利用できるモバイル・インターネット回線が使えるならば、旅先での情報収集を考えればその都度ネットにアクセスして利用する方がいいだろうと思います。

そんな中、AbemaTVのスマホ用アプリが新しくなり、新たな低画質モードが使えるようになりました。今までの最低画質は5時間見続けると1GBのデータを消費するくらいの計算になっていたのですが、今回新しくできた「通信節約モード」では、画質をできるだけ落とさずにデータは最低画質の半分である1GBのデータを10時間見続けることで消費する程度に抑えています。

モバイル回線を使ってAbemaTVのアプリを立ち上げると、最新のアプリの場合には「画質モードを通信節約モードにしますか?」と聞いてきますので、利用したい場合はそこで選んでもいいですし、設定の項目から再設定するようにしても大丈夫です。月間7GBあたりの高速クーポンが使えるような契約をしている方でも、何かにつかてAbemaTVを見ている人にとっては、データ消費量を減らすことができますからなかなかいい変更だと言えます。

さて、気になる「通信節約モード」の画質についてですが、5インチのスマホくらいでは全画面表示にしても文字が潰れないで読める感じ(AbemaTV側で画質を落とされる場合は別)になるので、スマホでの利用には問題ないと思います。ただ、手持ちの7インチタブレットでは全画面表示にすると若干画面が荒れるので、マルチチャンネルが選べる全画面表示でない状態で利用する方がきれいな画面を楽しめると思います。

ただ、MVNOを使っている方の中で気になるのは通信節約モードと言っても低速SIMで使えるのか? ということでしょう。そこで、私の持っている2種類の低速SIMでアプリを動かすことで、実用になるのかを確かめてみることにしました。

最近は試すSIMはいつも同じですが、以下のSIMになります。

・ロケットモバイルの「神プラン」
‥‥低速200kbps固定 ビデオは難しいがラジオ・音楽系サービス利用には十分

・OCNモバイルONEの「低速」
‥‥低速200kbps固定は同じですがYouTubeの最低画質やDAZNは止まらずに見えるギリギリ

今回、アプリをアップデートさせた後で両方のSIMの入ったスマホでAbemaTVを見てみましたが、ロケットモバイルは途中で止まってしまったり画面がブラック・アウトしたりする回数がかなり多く、普通の視聴には耐えられないというのが正直なところです。ロケットモバイルのSIMは、大人しくカーナビ専用か音楽関係のみに使うのが良さそうです。

では、次に試したOCNモバイルONEの「低速」ですが、これはロケットモバイルのSIMでも同じですが、低速回線のSIMの場合最初にアプリを立ち上げてもしばらくはまっ黒で何も映らないような状況になる場合がありました(チャンネルを変えた直後も状況によっては同じようにすぐには映らない場合もあります)。しかし、しばらく待っていると何とか再生が始まります。こちらもスムーズに放送が見られるとはおせじにも言えないところはあったのですが、いったん動画が止まっても頑張って復旧したり、ブラックアウトも一瞬で済むなど、明らかにロケットモバイルと比べると状況はいいです。先述の通りタブレットで全画面表示にすると画面にはブロックノイズも少なくなく、見にくいことは見にくいのですが、それでも何とかかろうじて内容がわかるくらいに放送を見ることができました。

ただ、放送の動画が止まるのはもしかしたら回線のせいではなく、視聴者が集中している可能性もあります。自宅の回線で見ていても多くの視聴者がいる番組の場合は急に動画がストップするところもインターネット放送のデフォルトだという風に考えることもできます。要は最初からこんなものだと思って使えば、それなりに使えないものではないという感じです。

もし、山の中で情報を入手しようと思ってラジオすらも聞こえないような場合は、radikoからじる★らじるのアプリでインターネット経由でラジオ放送を聴くのもいいですが、電波の状況が良く(電波の状況が悪いと都市部のような速度が出ない場合があります)何とかAbemaTVが見られるようなら、テレビと同じような感覚でインターネット放送が見られるというのは有難いものです。

特にOCNモバイルONEの「低速」で放送を見る場合、OCNモバイルONE公式アプリで低速の方に切り替えてからアプリを起動すれば、現状では低速ではデータ量の制限なく見続けることができますので、旅行へ行くような場合はAbemaTVのアプリを最新にして実際に見られるか確認するのがいいと思います。

またご自身の入っているMVNOによって高速と低速の切リ替えスイッチのあるアプリを提供しているところであれば、まずは低速の状況でAbemaTVが見られるかどうか確認の上、もし低速でも何とか見られた場合には、いざという時に利用することも考えておけば、日常生活とそれほど変わることなく日々のニュースを入手できますし、暇つぶしとして大容量の動画ファイルを用意して持って行かなくても、アニメやドラマをリアルタイムで楽しむことができるようになります。

今回試してみて、改めてOCNモバイルONEの「低速」の実力を感じることになりました。かなり悪い画質でもとにかく見られればといいやと思うか思わないかという限定が付きますが、データ専用のSIMでは月額千円以下でYouTubeやAbemaTVを見ることができ、radikoや各種音楽ストリーミングを十分楽しめるのですから、そういう事をわかって楽しむなら、あえて高いお金を出さずに低速中心に音楽や動画を楽しむというのも賢いMVNOの使い方であると言えるのではないでしょうか。

なお、このページで何回も紹介しているガラホについても裏技を使えばAbemaTVアプリを導入することが可能です。既に導入されている場合ですが、スマホのように自動的にアップデートを行なってくれないので、そのまま上書きする形で最新のAbemaTVアプリを手動で導入し、「通信節約モード」を利用されることをおすすめします。

OCN モバイル ONE

琵琶湖でのバーベキューが禁止にならないために

昨日のニュースで、琵琶湖の湖岸緑地でバーベキューを行なう人について、禁止区域(湖畔には禁止区域と可能区域があります)で行なったり、ゴミを放置したり火の不始末で問題が出ていることを受けて、それまでなかった罰金(5万円以下)を付けて、禁止区域でのバーベキューを抑えるために滋賀県が来春に罰則付きの規制を始めることがわかりました。

琵琶湖というのは、車中泊を楽しまれている方にとってはバーベキューが禁止されていない場所に限ってはなかなか便利で、道の駅のように調理に火器を使うことについて問題があるということもなく(もちろん直火でのたき火はできませんが)、利用規則を守りゴミを放置せずしっかり後片付けをして、夜間は静かにして過ごすなら誰でも楽しめる場所であると言えます。

http://www.ohmitetudo.co.jp/kogan/shisetsu/index.html/

上記リンクの表にある湖岸緑地で「○」が付いているところでバーベキューを行なっていればいいのですが、「✕」の付いている場所であえてバーベキューを行なう事が問題になっているのですが、なぜできる場所とできない場所があるのかということを考えると、それは湖岸緑地公園の近くに民家が多くあることによる近隣トラブルであったり、最悪の状況も考えられると想定されるからでしょう。

近隣トラブルの例としては、「ゴミを持ち帰らない」ことによる衛生状況の悪化や、バーベキューの煙が生活圏内に直撃することによる洗濯物・布団が干せなくなるというような住民の苦情、さらに夜間から深夜にかけてお酒を飲んで騒ぐ人や、花火を楽しむ中での騒音問題など色々あります。ゴミの件はバーベキュー可能な公園であってもゆゆしき問題ですが、周辺にほとんど人や民家がなければ、夏の一時期の事でもあり許されるところもあるでしょう。

ただ、私の中で記憶に残っている新たな危険として、たとえバーベキューコンロや焚き火台であっても新聞紙などを燃やして、強い風に煽られて燃えた紙が遠くへ飛んで行ってしまう「飛び火」の存在があります。あの糸魚川市での大火も、火元のラーメン屋さんの火の不始末は責められるべきではありますが、当時の天候は相当強い風が吹いており、火災現場から飛び火が起こったことで局地的ではなく広範囲に渡っての大火になってしまいました。

以前にもロケット花火を垂直ではなく並行に打つことにより、海水浴場やバーベキュー会場に隣接する民家に被害がおよぶケースはあったそうですが、今回滋賀県が罰則を強化した背景には、湖岸緑地のうちでのバーベキュー禁止区域でバーベキューをした人が火の付いた炭を捨てたまま帰ったことから、近隣の民家のぼやにつながったという事情もあるようです。

こうしたマナーを守らない人たちをテレビカメラが追ったものをよくバラエティーで見ることはありますが、すでに罰金を取ることを看板で表示してあってもほとんどその対象として摘発されたケースというのはほとんどないようです。今回の報道も現状で琵琶湖岸のバーベキュー禁止の湖岸緑地ではこんなことになっているという状況を広く知らせたいという想いがあるものの、来年の夏に禁止区域でのバーベキューがなくなるかというと、なかなかそうはいかないというのが正直なところであるでしょう。

どうしても状況は変わらず、近隣の民家への迷惑行為がなくならないということになると、行政側の取る方法の一つとして、今まで公園としてきて使われてきた湖岸緑地や駐車場自体を使えないようにするという方法も考えなくてはならなくなります。それまでバーベキューを行なわず持ってきたお弁当を食べて無料で遊べる貴重な場が失なわれる可能性というものも、湖岸緑地を利用している方々は想定しなくてはいけなくなります。

http://www.ohmitetudo.co.jp/kogan/info/2017.10.01bbq/index.html/

さらに、そうした場所を利用させていただいて一夜の宿を取るだけの車中泊派も、夜間の駐車場に停めているだけでマナーの悪い利用者と同じに見られて、現地でトラブルになる可能性すら出てきます。現状ではまだ琵琶湖岸の駐車場や湖岸緑地を使う事については問題はないと思いますが(2泊以上のキャンプの場合、管理事務所にて事前の手続きが必要。具体的なキャンプ可という表示は案内ベージにはありませんでしたが、上記記事の中に「1泊キャンプ」とあるので、1泊までの湖岸緑地でのキャンプについては2017年10月7日以降も黙認されているということがわかります)、現状では日本国内でも珍しい、全く予約しないでもバーベキューおよびキャンプが可能な場所が使えなくなるという最悪の状況を生み出さないためにも、マナーを守った利用を車中泊をされる場合も心掛けることが大事だと改めて思いました。

夜間・早朝の移動は高速道路が無難か

先日、那覇市の国道58号泊交差点で起こった交通事故で、60代の地元男性の乗った軽トラックと、20代の海兵隊の隊員が運転していた2トントラックが正面衝突したのですが、どうやら2トントラックの運転手の方に飲酒運転の疑いがあり、さらに赤信号なのに交差点に入ったことが事故の直接の原因になったようです。

もう一点この事故について見ていきたいと思うのは、事故が起こった時間について詳しく見ている必要があるのではないかと思います。事故発生の日時は11月19日午前5時25分頃と言われています。恐らく米兵は前夜からお酒を飲んでいて、朝になったのでそのまま帰ろうとして事故になったと思われます。

普通の生活をしているとなかなか午前6時前に車で動くこともそうはないでしょうが、仕事としてその時間に動かざるを得ない場合もあります。恐らく今回の事故もそうした状況の元で事故に遭ったと思われ、本当にお気の毒としか言えない部分があります。そして車の旅で距離を稼いだりしたい場合は日の出前から動くこともありますので、旅行者にもあながち縁のない時間ではないということが言えるでしょう。

こういう事故というのは今回の場合は加害者側が米兵ということなので、特に沖縄では起こりやすい可能性があるという地域性というものもあるのかも知れませんが、深夜から早朝にかけては、車が来ないだろうと早朝の散歩をしながら無理な道路横断をする歩行者は地域に関係なくいるので、夜間や早朝に死亡事故は起こりやすいというデータもありますし、自らがそうした事故に巻き込まれないとも限りません。今後改めて、あくまで事故を無くす取り組みを考えるというよりも、いかにして安全に車の旅での長距離を移動するためにどうしたらいいのかと考えてみることも大事なのではないかと思います。

まず、最初に紹介したケースのように繁華街で飲んで深夜から早朝にお酒が体内に残った状態で車を運転する人を避ける場合には、酒気帯び運転をするドライバーが一日のうちで一番出ると思われる深夜から早朝にかけてはしっかり車の中で睡眠を取るようにして、動き出す時間もあくまで世の中の人々が動き出す時間まで待ってから移動した方がいいという一つの考えにたどり着きます。

ただし高速道路を走行中の場合は、さすがにお酒を飲んで高速道路に入ってくる車もいないでしょうし、明らかな逆走でない限り正面衝突もありません。高速道路やバイパスに入ろうとして逆走するほど酩酊している人が運転しているなら、本線に入る前の段階で壁などにぶつかって動けなくなる可能性も高いですが、万が一の逆走自動車との正面衝突を避けるためには、深夜から早朝に高速道路を下りる場合には念のため制限速度までスピードを落とし、いつでもハンドルで避けられるようなスピードで走行することをすすめます。また深夜早朝の高速道路の走行については、トラックに囲まれると何かあった時に逃げ場がなくなりますので、あえて自分からトラックが前後にいる場所に入らないように気を付けて安全に走行することを心掛け、寝落ちしそうになったらすぐに最寄りの休憩場所で車を停めて休むことを心掛ければ、それほど危険はないと思います。

最初に紹介した事故も、亡くなった男性にはほとんど事故の過失がないと思われます(信号無視が事実ならという前提です)。本当にその人の人生というものを考えると、なぜ死ななければならなかったのかと考えてしまうくらい理不尽な事ではあるのですが、残念ながら車に乗っていれば、こういった事故というものにはいつも遭遇する危険性があることを承知しながら車の便利さを享受するような考えを持たなければなりません。

したがって、自分で考えながら、過去の悲惨な事故のケースを発掘し、自分がそうした事にならないような危機回避のための運転を心掛けなければならないのです。先に述べましたが、基本的には事故自体は夕方に多いと言われていますが、死亡事故に限っては特に週末の夜間・早朝の発生が多いようです。これは週末で飲みに行く人がいるからだと思われるので、酒気帯びのままハンドルを握る人がまだまだいるということでもあります。テレビのニュースでどれだけ報じても、代行運転を頼まずに自分で運転して帰ろうと思ってしまう人は必ずいると思いつつ運転をするのがいいだろうと思います。

休みが暦通りの方はどうしても金曜の夜からスタートするような形で遠くへ行く計画を立てることになると思いますが、その場合はできるだけ早くに高速道路に入り、一般道で起こる可能性のある事故の形態から逃げることをまず第一に考える方がいいと思います。

時間があるとすぐに高速に乗らずに一般道でできるまで遠くへ行って高速代を節約したいと考える方もいるかと思いますが、やはり一般道では昼間では考えられないような運転をするドライバーがいるかも知れないということも頭に入れて、できれば自分や家族の安全を第一に考えた運行を考え、多少渋滞に巻き込まれるにしても、悲惨な事故の当事者にならないことをまず第一に考えてのドライブの計画が改めて大切ではないかと今は思っています。