月別アーカイブ: 2020年12月

2020年の終わりに

2020年が終わろうとしています。生活の状況が一変した方も少なくなかったのではないかと思いますが、明らかな社会の変化というものを肌で感じつつ、基本的な生活についての考え方を変えなくてはいけなくなってしまった年であったと言えます。

何事も、始まりがあれば終わりがあり、今回の新型コロナウイルスの影響は次第に消えていくことは予想されますが、まだ今はその騒動の最中であり、気楽に考えるわけにはいかないでしょう。悲惨な戦争とは状況は違うものの、静かに感染症の恐怖はやってくるわけで、きっちりとした対策を継続する必要はあると思います。

来年一年経っても今と同じ状況である可能性を考えつつ、今の生活を飽きずに続けるだけの覚悟は必要で、とりあえず車中泊にも流用できそうな自宅で遊べる事を増やしていくようにしようと漠然と考えています。

今のような状況が続くと、どうしても物事を悲観的に見てしまうような事になってしまうこともあると思います。幸いなことに、私の周辺まではまだ感染症にかかった人というのは出ていないので言えるのかも知れないのですが、どうしても外に出なければできない事があれば仕方ないですが、今後はさらに外出を自粛することも考えつつ、安心して活動ができると思える日まで、今の生活を続けていきたいと思います。

このブログは日々のそうした活動を報告する場という風に活用することもできます。今後どういう風にこの社会がなっていくかはわかりませんが、来年も皆様のお役に立つような情報をこのブログから発信していきたいと思っております。

それでは、皆様よい年をお迎え下さい。


コロナ後も残ってほしい「軽トラでワーケーション」

旅行に関する事では新型コロナウィルスに関わることで良いニュースはほとんどありませんでしたが、ここに来てソーシャルディスタンスやテレワークの流れの中で、新たな流れが出てきたことも確かです。

私のいる静岡県内では浜名湖周辺に車の中で仕事のできるような環境を作り、その車を貸し出してテレワークの場所として使ってもらうことで、安全に外で仕事(主にパソコンを使ったワーキング)ができる環境を構築する実験がスズキの協力の下行なわれていたのをニュースで見たのですが、スズキのライバル会社であるダイハツの方もこうした試行を行なっていたようで、新潟県妙高市で実験ではあるものの一般ユーザーが参加できるような形が仕上がっているようです。

具体的には、2021年1月12日~3月31日までが実験で、ユーザーはニコニコレンタカー妙高高原店で準備された、荷台の部分に小さな事務所のような感じで座席とテーブル、モニターが据え付けられた軽トラックを借りることができます。モバイルオフィスについてはNTTdocomoも参加しているようで、今の時期だとスキーやスノーボードを楽しみながら仕事もできるような環境を一般ユーザーに提供するのだそうです。

個人的には座席はベッドに変化可能なら、自分で車中泊車を仕上げるよりも手軽にネット環境付き(通信環境が料金に入っているかは不明)の車中泊車を使えそうで、こうした車が全国で使えるようになれば、自宅から車を借りて出掛けるのではなく、公共交通機関でもよりの観光の拠点まで行き、そこから個人スペースの搭載された軽トラで車中泊といった形で事前予約でもできれば、新たな旅の形として考えることができます。普段車を使っていない人でも車中泊旅ができるというのも、新たな車の面白さを感じてもらうという点で、いい試みではないかと思います。

私の場合、常に車中泊旅に出ているわけではないので、通常は普通に人や荷物を載せて運転するために車を使うので、軽トラの荷台に部屋を作るようなキャンピングカーに憧れはあるものの、広い土地付きの家が生活の拠点でないと駐車場代が余分にかかることになるので、キャンピングカーの種類というところでは私の場合は軽トラではなく軽のワンボックスタイプのキャンピングカーしか選択肢がなくなってしまいます。

しかし、今後広く「ワーケーション」の概念が浸透し、全国どのレンタカーショップに行ってもそのラインナップの中に軽トラ荷台に部屋を載せた車がエントリーされるように状況が変われば、なかなか面白いことになります。今でも軽や普通車のワンボックス車を借りてそこにマットやコットをセットして車中泊するという方法はありますが、今回紹介した車の場合にはすでに座席やテーブル、モニターがセットされているということなので車中泊に寄せた装備があればあるだけ自分で用意するものが少なくなり、身軽な旅として楽しむこともできるようになるでしょう。

今回の妙高市での実験がよい結果を生み、こうした取り組みが全国に広がることになるように期待したいです。


緊急事態宣言が出ると困ることは?

すでに年末年始のお休みに入った方も多いと思いますが、この年末からお正月にかけては会食をするにしても4人以下にし、家飲みやリモートを利用するなど、例年とは違ったアプローチが必要になってくるだろうと思います。私のところでも、昨日は年越しのための買い物と、大晦日にテイクアウトするための食材の予約をしてきました。例年は年越しそばはお店に食べに行っていたのですが、今年は自宅での年越しそばになりそうです。

家に引きこもることは、この一年でずっとしてきたのでそれ自体がストレスにはならないのですが、今後の事を考えると個人的に大変不安になって行ってきたのは理髪店でした。

というのも、今年に入って一番困ったのは緊急事態宣言が出たときに閉店要請されたお店の中には理髪店・美容院もありしばらくは行きつけのお店が長期休業に追い込まれたことでした。まさか自分で髪の毛を切るわけにも行かず、ほとぼりが冷めて限定的に営業を再開することを知って行ったのですが、その時には多くの同じような事を考えた人と鉢合わせになり、さっぱりと髪を切ってもらうまでにはかなりの時間がかかってしまいました。

その後、何とか理髪店の営業は行政によって強制的に止まることなく続いていますが、昨日私が出掛けた時には順番を待つスペースがかなり厳密に区切られていて、さすがにその時は店外で待たされるようなことはなかったのですが、恐らくお店の方ではこの状況ではやってきたお客さんが混雑状況(実際はソーシャルディスタンスを取っているので待っている人の数はそれほどではない)を見て、帰ってしまうという可能性もあります。お店の経営的にはやはりきびしい状況であることが考えられます。

今後の事を考えても、食の部分については外食自体はできなくても材料を買うことや、事前に電話やネットで予約してテイクアウトしたり、品物や出来合いのものを宅配してもらうことは可能でしょう。ネット通販でも色んなものが手に入るのでその点では家にいたままでも済みますが、散髪についてはなかなか自分の髪を自分で切れない以上、何とか時間を作って年内に散髪することができてラッキーでした。

同様に、緊急事態宣言が出たら行きたくても行けなくなるものに、歯の治療があります。歯医者では散髪以上に接触があるので、それを気にして行かないという方もいるかも知れませんが、もし歯痛になったところで歯科医がどこも休んでいるような状況になってしまう状況というのも今後の事を想像すると十分あり得ます。今からでは間に合わないことも色々あるとは思いますが、自分や家族にとって何が必要で、それだけは行っておかなければならないこととは何かということもこの年末年始には考えて、最悪の状況に備えることも大切だと思います。


ニトリ珪藻土製品店舗での対応とアプリ会員証

昨日、メールで問い合わせていたニトリの珪藻土バスマットの安全性についての返答が午前中までに来なかったので、購入店舗の対応窓口まで出掛けてきました。ただ、店舗から帰ったところで店舗で言われたのと同じ内容のメールが来ていました(^^;)。もう少し待てば良かったというのはあくまでも結果論で、健康被害が疑われる製品であるだけに早く白黒付けたかったのでこれはこれで良かったのではないかと思います。

まず、私が購入した店舗ではサービスカウンターのところに臨時の珪藻土製品についての窓口があります。ただ、ニトリのサービスカウンターの利用については、発券機から受付番号をもらい、番号を呼ばれるまで待つ必要があります。ちなみに、発券機には珪藻土製品返品についての項目が追加されており、そこから出てきた番号を取ってしばらく待ちました。午後の私と人がいる時間でしたが待ち人数は6名ほどで、すぐに呼んでもらえました。

ニトリのホームページに書かれていたように、製品をビニール袋に入れてテープで止め、さらにもう一枚の袋に入れて持ち込んだ珪藻土バスマットをカウンターに出しましたが、その際、レシートの提出が難しい場合にアプリかカードの会員証の提示を求められます。私自身は常にニトリのアプリを出して製品を購入していたので、会員情報を読み取ってもらうと、当該のバスマットがどのお店でいつ購入されたのかがわかるようになっています。そこで改めて購入した時期を聞かれ、問題がある製品なのかどうかの判定をしていただきました。

ちなみに、先日のニトリの会見での説明では私が購入したサイズのバスマットの場合、周辺のフチの部分に光沢があれば大丈夫で、光沢が無ければ要返品のアスベスト混入の可能性があるということでした。私が使っていた製品は現状ではフチの部分には光沢が無いのですが、元々光沢があって使っているうちに光沢が無くなったのかも知れないので、実際にニトリで確認が取れないまま使い続けることはできません。お店の人の話では、フチに光沢がなくてもアスベスト混入の可能性が無く使い続けられる製品も存在するのだそうで、私の持って行った製品はアスベスト混入の問題はないことがわかり、そのまま持ち込んだ製品を持って帰りました(^^)。

自宅に戻ってから同じ内容の書かれたメールがニトリから来ていたのにはがくっときましたが、やはり自分から動かないと実際のところどうだったのかわからないところもあります。今回の件ではニトリの問い合わせ窓口もかなり混乱したようですし、そんな中で店頭では良く対応してくれたと思います。

今回のような事が起きたことは残念ではありますが、改めてアプリを会員証代わりにして物品を購入することのメリットを感じることにもなりました。少し前にはきちんとレシートを取っておかないと自分で購入した商品なのかを証明することができず、企業の対応によっては返品すらできませんでしたが、今では例えばヤマダ電機のアプリでは購入した製品の保証書をアプリの中に保管できるようになっているなど、スマホアプリを使っての消費者としてのメリットが増えてきました。今後は、そんな事も考えて必要に応じてアプリを使っていこうと思います。


ニトリ珪藻土バスマットの説明に不満

年末の押し詰まった時期になって、健康に被害を及ぼす可能性がある珪藻土製品についてのニュースが流れてきました。実は今回、それらの製品の中に、今年の夏にニトリで購入したバスマットが含まれているのかいないのか、破損しなければアスベストが人体には影響しないとは言え、使っていて気持ちが良いものではありません。

というわけで、第一報が出た時にすぐにメールにて問合せをしたのですが、現場は混乱しているのかまだこれを書いている時点ではまだ具体的な返答は来ていません。昨日はたまたまAbemaTVを見ていたら、ニトリ本社の会長・社長が行なった会見が急に始まったので見ていたのですが、第一報では一部具体的な商品名が挙がっていたのですが、会見上ではバスマットについては具体的な製品の(回収対応のものを含む)を発表してくれず、ただバスマットの大きさと見てくれの形状の特徴のみ(私の購入した白無地の小サイズのものは側面に光沢があるかないか)を紹介しているだけだったので、はっきり言って自宅にあるバスマットが使い続けて問題がないのか、回収対象なのかさっぱりわかりませんでした。

購入した当初は光沢があったのかも知れませんが、それなりに使い続けていれば光沢が無くなるものもあるかも知れず、今使っているバスマットの側面はにわかには光沢があるのかないのか判断が付かない状態なのです。私と同じように感じている方ももしかしたらいるのかも知れません。

ちなみに、ニトリでの製品購入にはスマホアプリを使っていたので、過去の購入履歴についてはきちんとしたものがアプリの中に残っています。なので、ニトリのホームページで具体的にどの製品の型番が回収なのかということをきちんと出してくれれば、こちらとしてはその内容を照合して使用を継続したり中止したりできるのですが、とりあえずどうなのかわからないので、バスマットの使用を中止することにしました。

恐らく今後さらにテレビのニュースで報道されることになると、さらなる問合せが殺到することが考えられるので、できれば早いうちに現物を購入店に持ち込んで見てもらおうと思っています。本当はすでにネットから問い合わせをしているので、購入品の型番から判断して早めの連絡をもらえた方が嬉しいのですが、健康被害が考えられる件なので自分で生活の安全は守らなくてはなりません。その点ではわけのわからない所や100円ショップで購入して、対象商品かわからないというような事ではないので、ある意味ほっとはしています。

今回の珪藻土製品については、もともとニトリでない会社の製品にアスベストが入っていることがわかったことで、同種の製品を扱っている企業にも調査が入ったからということですので、バスマットやコースターなど、珪藻土製品を使っていてその物の出処がわかっている場合は、販売元に連絡をすることをおすすめします。アスベストは粉砕することによって健康被害が出るので、そのまま廃棄すると清掃業者の方に健康被害を与えてしまう可能性もありますので、その点にもご注意のほどを。


地方の名店を流れのまま閉店させていいのか

新型コロナウィルスの影響は多くの飲食店を直撃していますが、長年地方の顔として営業してきた飲食店が今回の感染症の影響もあってか閉店するというのは寂しいものです。特に今の時期は全国的に「旅行」というものが自粛傾向にあるので、営業最後という話があっても現地に駆けつけることも難しく、遠方からその様子を黙って見ているしかなく、ショックも大きいのではないでしょうか。

昨日(2020年12月25日)、静岡駅の南口(新幹線改札に近い方の入口)から出てすぐのところにある食堂「おにぎりのまるしま」(昭和38年創業)が閉店し、最後の営業になりました。このお店は名前の通りおにぎりを店頭に出して販売しているのですが、店内でも食事ができるようになっており、「静岡おでん」として有名になる前からおでんを販売していました。

個人的にはかつては午前7時の早朝から営業していたので(閉店時には朝8時からに変わっていました)、電車で出掛ける前の腹ごしらえがしやすく、駅に近いことから早朝でもいったん静岡駅で降りた人がわざわざ店まで来ておにぎりやおでんをテイクアウトしていくことも結構ありました。お店のポリシーとしては、店内で飲食はできるもののお酒の類は出さなくて、この点は他の静岡おでんで有名なお店とは違っていました。

お店の並びで、これも早朝から開いていた街のパン屋さんとして同じく市民に親しまれていた「クリタパン」も少し前に閉店してしまい、早朝から静岡駅を使ってお出掛けする際にはコンビニか牛丼店の朝食にならざるを得ず、その辺は静岡ならではの朝食のメニューが減ってしまったということで、残念な気分ではあるのですが、さすがにお店を切り盛りするご夫妻も大変だし開けていても利益は減るだけだし、今回の判断も仕方がなかったのかなということですね。

改めて思うのですが、地方では観光客を呼び込むために、地方の色を出してアピールしようとします。その中で、全国を旅していてわかるのは、地方に住む人が普通に食べているものの、なかなか全国的な知名度に乏しい、いわゆるB級グルメの存在です。こうした地方発祥の食べ物というのは、大きなマーケティングの結果生まれたものではなく、あくまで地元の食材や食習慣、地方の人の味の好みなどを見ながら、地方の食堂の方々が工夫して作ってきたものです。それを広くアピールするのはいいと思うのですが、その味を作ったお店自体を長く営業できるようにフォローしていく(後継者問題を含めて)というのも、地方の活力を伸ばしていくためには必要になっていくことではないかと思います。特に「静岡おでん」というのは最近になって全国に広まってきたものなので、そうした中での老舗の一つが何の対策もないまま閉店してしまう現状というものは地元民にとっては悲しいですし、今後同じような状況になった時に何かできないかという風に考えてしまいます。

これは、静岡に限ったことではなく、今後も全国で多くの地元グルメの名店が経営危機になって閉店というような流れは止めようがありませんので、そうなると体力のある全国チェーンの外食店しか残らなくなるような事も現実に起こり得ます。この問題は時間の経過とともに顕著になっていくことが予想されますので、今のうちに「地元の味」をそれを生み出したお店とともにどう残していくかということを、地域全体で考えていくことも必要ではないかと思ってしまいます。


鉄板調理への憧れと現実

先日、ネットを見ていて驚きのソロキャンプグッズが登場しているのを知りました。ソロキャンプで焚き火やバーナーを使って肉を焼く際に、多くの人が使っている鉄板を、何と100円で売っているというのです。

100円ショップのキャンドゥでは、にわかにキャンプグッズの展開を始め、アルコールストーブ用の3枚板のゴトクやミニサイズの焼き網に加え、アルコールストーブを使ってポケットストーブに乗せての焼き物には絶妙なサイズの鉄板を出したというのです。

鉄板を持ち上げられるリフターまで付いていて100円(税別)というのはかなり魅力的で、手に入るなら欲しいと思って近所のキャンドゥに出掛けたところ「品切れ次回入荷未定」というとんでもない状況で(^^;)、それはかつてのダイソー500円メスティンの存在を知った時と同じだったのですが、やはりというかお店では品切れで買えない鉄板はネットでは入手可能になっていました。

ヤフオクでもメルカリでも、一枚500円から1,000円前後の値付けで出品されているんですね。従来は、同じようなサイズの鉄板が安くても2,000円くらいから売られていたので、確かに値付けはそれなりではあるのですが、転売ヤーの商材になってしまっている現実に、それなら確かに店頭から消えるはずだと思ったのでした。

個人的には「あれば欲しい」と思うバーベキュー用ソロ鉄板ですが、実際に使用する場合にはなかなか大変であることも確かです。普通のスチールの鉄板の場合、調理に利用した後の手入れはなかなか大変で、食材がこびりついてなかなか取れないので、水に長い時間漬けておいたら錆びてくる可能性は高いです。自宅には鉄板ではありませんが、鋳物のフライパンがあるのですが、調理に使った後には調理終わりですぐに洗い、水を飛ばした後に油を塗り、フライパンを育てるということを続けているのですが、このフライパンを野外に持ち出した場合、そうしたきめ細やかな管理は難しいでしょう。

もし現在、この鉄板を手に入れた場合、せいぜいが自分の部屋かベランダでソロストーブといっしよに使い(焚き火での使用は自宅では無理なので)、野外で使う時のために地道に鉄板を育てるようなことをすると思います。でもそうなると、ある程度油が染み込むような事になるので、ソロ調理セットの中に入れる場合の取り扱いも大変になります。そして、この鉄板は面積も小さいので一人前の食材を作るにしても何回にも分けてやらなくてはならないので、実用的な野外調理で焼き物ということなら、テフロン加工されたミニフライパンを別に用意した方が良いということにもなっていくでしょう。

私の場合、ミニマム調理用に用意した熱源がアルコールストーブであるため、焼き網を使って食材を焼くと、匂いや有害物質が食材に付いてしまう恐れがあり、ポケットストーブに乗る鉄板が安く手に入れば、ミニマムセットの中に入れてほんのちょっとした焼き物もできるかなという感じで考えてはいます。ただ、鉄板の管理はなかなか大変なので、ネットで出ているようなプレミア価格に送料を加えた価格で購入しても、やっぱり使い勝手が悪いとなった場合の事を考えると、とてもそこまでして購入しようとは思えません。

現在は、過去にキャンドゥの鉄板と同じようにプレミアが付いてネットで売られたダイソーの500円メスティンは近所のダイソーで普通に置かれていて欲しい人が買えるようになっているので、それと同じような感じで推移することを期待します。


ニトリ「超保温ボトル HEATEX」の概要と性能テスト

先日、近所のニトリにネットショップで注文していた「超保温ボトル HEATEX」の入庫連絡が来たので受け取ってきました。ちなみに、その店舗ではHEATEXはまだ置いていないようだったので、近所の人より早く使えるということになるかも知れません。

容量は500mlですが、比較のために写真左にあるモンベルのアルパインサーモボトル350mlのボトルとの大きさ比較を行ないました。ほんのわずかニトリのボトルの直径が太いものの、持った感じではほとんど差はなく、メーカーが違っても同じシリーズだと言われたら信じてしまうような感じではあります。当然容量の差でニトリのボトルの方が高さがありますが、500mlのボトルとしてはそこまで大きくなく、手にしっかりフィットするので持ち出ししやすい感じです。

カップを開けて中栓の部分を見ると、その形状が若干違っています。左のモンベルの中栓は正六角形になっていて、中栓がどの位置にあっても回しやすいということがあるのかも知れませんが、ニトリのHEATEXはかなり潰れたような形に(楕円形ぽい)なっていて、回す時に力が入りやすいようになっている印象です。これだと同じ力で締めても、ニトリの方がしっかり閉まるような気がします。

そこで、改めて手持ちの保温性能の良いと思われるボトルの性能比較テストを行なうことにしました。ただ、この内容は自分の部屋の環境で行なったもので、野外での同性能を保証するものではありませんことを最初にお断りしておきます。今回エントリーしたボトルは、以下の5つです。(内の温度はカタログ値としての95℃のお湯を入れて6時間後のボトル内温度)

(写真左から)
・象印 TUFF/SJ-JS10 1,030ml(82℃以上)
・ニトリ 超保温ボトル HEATEX 500ml(84℃以上)
・モンベル アルパインサーモボトル 350ml(74℃以上)
・タイガー魔法瓶 サハラスリム MSC-B035-XF 350ml(70℃以上)
・象印 TUFF/SS-PC25 250ml(74℃以上)

一般的に熱湯をボトルに入れてその温度を保つ場合、少量のお湯を入れて内部を温めておくことでカタログ値に近い値が出ることが予想されますが、今回は比較のためと普通に使う場合はそこまで丹念に準備する人はいないだろうということで、室温の中に置いておいたボトルに直接熱湯を注いでいます。

また、自室の室温はだいたい15℃から20℃くらいで、熱湯を注いでから日陰で約6時間ほど放置した後で、中のお湯の温度を計りました。結果としては、どのボトルもカタログ値に近い数字が出たのではないかと思います。

・TUFF/SJ-JS10 81℃
・超保温ボトル HEATEX 500ml 80.5℃
・アルパインサーモボトル 350ml 75℃
・MSC-B035-XF 72℃
・TUFF/SS-PC25 76℃

ここで、各々の製品の評価をする前に書いておきたいことがあります。日本のステンレスボトルを作っているメーカーの中でも安心できる3社ということでは、今回は登場しないTHERMOSとともに、象印とタイガー魔法瓶の製品の信頼性というのが個人的には際立っています。そうした前提とともに改めてこの数字の内容を見ていくと、象印とタイガー魔法瓶の製品は、ほぼカタログ値通りの結果を事前に内部を温めていない中でのテストでもその性能を発揮しました。モンベルのボトルについてもカタログ値と同じ結果が出ましたが、ニトリの製品についてはカタログ値とかなりの開きがありました。

しかし、500mlの容量の真空断熱ボトルで、倍の1リットルの容量を持つTUFF/SJ-JS10の性能とほとんど変わらないというのは立派なものです。事前にボトル内部を温めてからテストを行なえばカタログ通りの結果が出たかも知れませんが、そうなると他のメーカーはカタログ値より高い性能を発揮することになってしまいます。こうしたテストは素人でも簡単にできるため、カタログ上の表記を「80℃以上」(500mlの場合)くらいに抑えて表示した方が消費者はより製品に信頼することができるように思います。

保温性能を見る場合の一つの目安となるのは、各ボトルの中栓の形状及び口の口径、内部の温度をどれだけ外に漏らさないかということが関係してくると思います。今回テストした全てのボトルは、本体の胴体部分については全く熱さを感じることはありませんでしたが、カップの部分からじんわりと熱さが伝わってくるものがありました。

それが象印 TUFF/SJ-JS10とタイガー魔法瓶 MSC-B035-XFのワンプッシュ式中栓を使い、特段の放熱対策をしていないであろう通常商品のボトルです。ただ、それら2つの製品と同じ構造をしている象印 TUFF/SS-PC25の方は全くカップ部分から熱が伝わってきませんでした。これは恐らく本体がかなりスリムに作られていて、口径も約3センチと小さいので、他のボトルのように放熱しにくかったのではないかと思われます。

この点については超保温ボトル HEATEXについても言えることだろうと思います。口径は約4.2センチで、同じように断熱材入りの中栓を使っているモンベルアルパインサーモボトル350mlの口径、約4.7センチと比べると確実に熱の伝わりを抑えているように思います。この辺は液体だけでなく氷の入れやすさなど、オールシーズンで使う場合の得手不得手の差となるので、夏に冷たい水を冷たいままキープして持ち運ぶ場合はモンベルのボトルに軍配が上がるのに対し、沸騰したお湯をできるだけ温かいまま持ち運びたい場合にはニトリのボトルの方が個人的には良いと思えます。

それにしても、びっくりしたのが一番容量の小さい象印 TUFF/SS-PC25の保温性能の高さです。このシリーズにはさらに容量の少ない200mlのTUFF/SS-PC20がありますが、こちらの方の保温能力も、95℃のお湯を6時間入れた場合71℃以上というカタログ値になっていて、恐らくテストをしてもこのくらいの値を出すだろうと思われます。

個人的にはもし今後旅行へ行く場合には、基本的にニトリの超保温ボトル HEATEX 500mlは持って行き、サブボトルとしてはモンベルアルパインサーモボトルよりも象印 TUFF/SS-PC25の方を持って行くかなと思います。写真で見ても小さいボトルの方にも相当の保温能力があるということは普通に見てはわからないでしょう。容量もちょうど半分になっているので、まずSS-PC25の方から飲み、空になった後でHEATEX 500mlを開ける際にいったん中味の半分をSS-PC25に移してHEATEX 500mlを空にしても、しばらくは熱々のお湯を残すことができます。もしどこかでお湯をもらえたり、安全に湯沸かしできる場所が見付かれば500mlの水を沸かしてHEATEX 500mlに入れれば、そこからまたしばらくは熱々のお湯をいつでもいただける環境をキープできます。

ただ、山登りなどハードな移動の場合には、SS-PC25よりもモンベルアルパインサーモボトルの方が山用に落下に強い構造になっているので、安心して持ち運べるでしょう。ただそれにしても、ニトリの保温ボトルというのはその価格と比較しても性能は高く、今回シリーズの中で最少容量の500mlの内容をテストしてみましたが、耐久性の点は未知数ながらボトルの性能という点においては注目に値する製品ではないかと思います。

それと、今回の内容とは直接関係ありませんが、最近THERMOSも製品を出してきた150ml前後の小型マグボトルも良いですが、あくまで保温ということを重点に置いて考えると、200mlで象印のTUFF/SS-PC20や250mlのTUFF/SS-PC25をバッグに入れて持ち歩く方が、時間が経っても熱々の飲み物をいただけるメリットが有るということも覚えておきたいことです。


Softbankの新プラン発表とauの今後の動向について

ドコモが20GBで2,980円のahamoを出したことにより、他社はどういうプランを出してくるのか? という中での一つの答えをSoftbankが出してきました。2021年1月にauが同じように対抗プランを出してくることを発表していますが、今回のSoftbankのような形での発表ならがっかりというのが正直なところです。まずは、今回Softbankが新しく立ち上げるという「SoftBank on LINE」というMVNOのLINE MOBILEの新規申込を終了して新しく動き出すキャリアについて見ていきたいと思います。

既にLINE MOBILE自体はSoftbankの100%小会社として動いているので、その動向を全て握っているのはSoftbankであり、今回のようなあからさまにドコモのahamoを意識しただけのようなプランしかやらない第三の通信会社を興すということになったようです。その内容をドコモのahamoと比較してみましょう。ちなみに使えるエリアはSoftbankのエリアです。

・データ容量は20GB(同じ)
・LINEアプリのデータ通信量はカウントフリー(独自)
・データ容量超過後の通信速度は最大1Mbps(同じ)
・データ容量の追加 500円/1GB(同じ)
・テザリングは30GBまで(独自だがディメリット?)
・ソフトバンクの4Gと5Gが利用可(エリアではドコモ有利か?)
・eSIMに対応(先行)
・1回あたり5分以内の国内通話が利用可(同じ)
・5分を超える通話を定額化する「通話オプション(月額1000円)」(同じ)
・手続きはWebサイトのほか、LINEを活用する(LINE手続きのみ独自)
・海外ローミングは「アメリカ放題」が利用可(独自?)
・キャリアメールは提供しない(同じ)

こうしてみると、Softbankのエリアで不自由しない人が、LINEによるビデオ通話をよくやり、eSIM対応機をすぐに使いたい人にとっては魅力的かも知れませんが、そうでない人ならそこまでのメリットは感じません。料金でなくサービスで差別化といった格好ですが、そのサービスは(特にLINEについて)低速制限時の最大1Mbpsでも十分使えるので、個人的にはそこまで魅力的には写りません。

また、本家Softbankではデータ容量無制限の5G料金プラン「メリハリ無制限」を2021年3月に提供開始(月額料金6580円)し、Ymobileでは各プランから通話定額を切り離し、UQモバイルと同じようなプランに変えてきました。このままahamo対抗としてはYmobileでは行なわず、新しく立ち上げる「SoftBank on LINE」に一本化するということなのでしょう。ただそうなると、auもahamo対抗プランを完全子会社化しているBIGLOBEの方で行なうのかという風にも考えられます。

もし今回紹介した「SoftBank on LINE」の20GB2,980円プランと同じようなものが、来年BIGLOBEから出てUQが動かずということになったら、むしろ今後は3大キャリアに対抗するMVNOの方が面白いプランを出してくるのではないかという気すらします。このままだと通信品質については疑問ではあるものの、日本通信のahamo対抗プランが一番マシだったというオチになる気がするのですが(^^;)。


ダイソー300円加湿器は設置場所に注意

会食をセーブしたり、外出を控えたり、手洗いや消毒・マスクの着用といった感染症に対する行動というのは十分わかっている中で、冬場の乾燥する時期になり、自宅には今までなかった加湿器の導入を模索していました。

一応寝る前には水に浸してから絞ったタオルをハンガーにかけて、タオルが乾くときに水が蒸発して湿度が上がることを期待するような事はしていたのですが、加湿器があると本体をセットしてスイッチを入れるだけで部屋の湿度を上げてくれるので、やはりこの時期には必要ではないかと思っていたのですが、とりあえずはお試しということで、恐らく一番安い加湿器を購入してみました。

この加湿器は100円ショップのダイソーで売っているもので、一応電動で熱い湯気の出ない超音波加湿方式になっています。ただ単体では使えず、ペットボトルにはめ込んで使うようになっています。たまたま購入した600mlのペットボトルがあったので中に水道水を入れ(フィルターで純水にしたものは雑菌発生の可能性が高くなるので水道水の使用を推奨)、付属のコードに適当にUSBソケットのあるACアダプター(別売りになるのでない場合は購入が必要)をつないでみました。

すると写真のようにすぐに勢いよく湯気が立ってきて、加湿機能が使えることが目でもわかります。広いお部屋を全て加湿するということは難しいとは思いますが、それなりに使えるのではないかというのが使い始めの印象でした。

ちなみに、この製品には物理的なスイッチはなく、コードをACアダプターやモバイルバッテリーにつないでから連続4時間動作し、時間が経過すると自動的に運転を中止します。そのタイミングは、満水にしていたペットボトルの水がまだ吸い上げられるところまでだったので、この製品で推奨されるペットボトルのサイズである300mlのものを無理に用意しなくても、その都度水道からペットボトルに水を補給すれば大き目サイズのボトルでも使えます。

ただ使ってみてわかったこともありました。勢いよく上がる水蒸気ですが、その湯気が下に下がってしまうようだと、床や畳が濡れてしまって、使い続けるうちに傷んでくる可能性があります。ですから、何か水に濡れても大丈夫な台の上に置き、その台には小さなタオルでも敷いておけば、濡れるのはそのタオルだけになり、さらにそのタオルも乾くときに水が蒸発するので、ペットボトルに入れた水を効率よく部屋の加湿に使うことができるようになるのではないでしょうか。

あと、個人的な工夫としてペットボトルに水を注入する際に本体をボトルから外すとどうしても水が垂れてくるので、ペットボトルの下に珪藻土コースターを敷いて水が他のところに垂れないようにしています。また、ボトル自体が濡れてしまった際にもボトルの底の水をコースターが吸い取ってくれるので、万全を期すならここまでやってもいいのではないでしょうか。

さらに、この加湿器はUSB電源で使えるということで、パソコンのUSB端子から繋いで使おうと思っている方もいるかも知れませんが、付属のコードだとパソコンから十分な距離を確保することができず、知らないうちにパソコン本体を濡らして故障の原因になってしまうことも考えられます。できれば同じダイソーでもそうでなくてもいいので、直接パソコンにかからないくらいまで離して使えるくらいのコードを別買いして使う方がいいと思います。車の中でも同様で、防水でないスマホの近くに置いておくと、長時間使う間にしっとりとスマホが濡れてしまう可能性もあるので、運転席からコードを伸ばして後方のドリンクホルダーにセットするなどの配慮が必要になるかも知れませんし、シートが濡れるようだったらその対応についても考えた上で使うのがいいだろうと思います。