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新プランでも熱いOCNモバイルONEの「MUSICカウントフリー」

ファーウェイのスマホP30 liteに入れたOCNモバイルONEのSIMは、旧プランの110MB/1日のプランなのですが、スピードテストのアプリを使って高速クーポンOFFの状態でもダウンロード速度は230kbpsくらいは出ているので、高速クーポンを使わなくてもYou Tubeの低画質動画を止まることなく流すことができていていい感じです。

新プランの場合は低速で使い続け一定のデータ容量をオーバーするとさらに規制が入るということでその点は残念ですが、何のサービスを使うかによっては新旧プラン関係なくおすすめのオプションがあります。それが表題の「MUSICカウントフリー」のサービスなのです。

音楽のストリーミングサービスは多くあり、今までのように低速無制限で使えるOCNモバイルONEの旧プランならこのようなオプションはなくても十分音楽を低速のままで聞き続けることはできていました。しかし、低速である分その代わりとして音質が犠牲になりますし、新プランの場合は低速状態でさらに規制される恐れもあります。しかし、OCNのマイページから無料で申し込める「MUSICカウントフリー」が適用されると、以下のネット経由で提供される音楽サービスの利用について自動的に高速通信での利用が可能になるのです。これは、公式アプリで高速通信を使わない節約モードにセットしていても、対応するサービス利用する時には高速で接続されるそうです。

・Amazon Music(Prime Music、Amazon Music Unlimited)
・ANiUTa
・AWA
・dヒッツ
・Google Play Music
・LINE MUSIC
・RecMusic
・Spotify
・ひかりTVミュージック

これらのサービスの中で私が加入しているのはAmazon Prime Music(アマゾンプライムの特典)だけなのですが、ここでは広告が入ったり目的の曲の他に別の曲が入り込んだり、ランダム再生だけだったりするものの、何と無料で使えるSpotifyに注目してみます。他のサービスでもそうですが、いくら高音質といっても低速のSIMカードで再生しようとすると動画のように途中で止まるのでは意味がないので、Spotifyのアプリの設定では以下のような音質の違いを選ぶことができるようになっています。

・低音質(約24kbit / 秒)
・標準音質(約96kbit / 秒)
・高音質(約160kbit / 秒)
・最高音質(約320kbit / 秒)
・自動(ネット速度に応じて自動選択)

このうち、無料のプランで使えるのは「高音質(約160kbit / 秒)」までですが、このサービスで高速が常に使えるようになるなら、安定して高音質で利用でき、しかも高速クーポンが減らないわけなので、かなりおいしいプランであると言えます。具体的な活用方法としては、車の中でスピーカーに繋いで好きなジャンルの曲や、自分が今まで聞いたジャンルに近い曲を勝手に選んで聴かせてくれる機能を使ってロングドライブのお供として使うというのも十分に有りという気がします。

Spotifyの無料プランでは好きな楽曲やアルバムにピンポイントにアクセスできないというところはありますが、そもそも無料で音楽を通して聴けるようになること自体がすごいわけで、このMUSICカウントフリーを併用することで、積極的に外で音楽を聴こうという気になります。そうして試したことで、有料プランに入ったとしても最高音質での利用が期待できるということになるので、音楽をよく聞くという方にはOCNモバイルONEはかなり相性が良いということになるのではないでしょうか。

ちなみに、旧プランの場合はradikoなどインターネットラジオの音質なら低速のまま聞き続けることができるので、音楽系のサービスとは違ったラジオの魅力も満喫できるのでより使い勝手が広がります。私が急いで旧プランに申し込んだのはこうした利用も視野に入れているからです。ただ、申し込みにあたっての注意点もあります。先にも書きましたが自分の意志でウェブ上から申し込まないと適用になりませんし、さらに即日利用ということができず、火曜日から月曜日までの申し込み分について、水曜日に適用開始という事なので、木曜日に申し込んだ場合は利用開始まで時間がかかってしまいます(^^)。ですので、OCNモバイルONEを申し込んだ場合は、今後利用するかどうかわからなくても、まずは申し込んでおくことがいいと思います。


ファーウェイ P30 liteのカメラ機能について

今さらながら思いますが、今回紹介するファーウェイのP30 liteというスマホは、販売される直前にアメリカ政府がファーウェイの副社長を拘束するなどのトラブルの中で、アメリカがファーウェイを締め出す中でアメリカの同盟国である日本ではしばらくの間、発売を予定されていたものの一部のキャリアでは発売が中止されるようなこともありました。

その当時は今後、アメリカ企業であるGoogleがファーウェイの端末でGoogle Playを利用できないようにするのではないかという憶測が流れ、そんな中でこのまま日本ではファーウェイのスマホが売られなくなるのではないか? という話もあったほどです。

しかしながら、ファーウェイの勢いが止まる中で、同じ中国のメーカーであるOPPOのスマホが入ってきて、特に「OPPO Reno A」などは防水機能付きのおサイフケータイ入りスマホでここで紹介するP30 liteに防水・おサイフケータイを付けたようなものでも3万円代で出してきたりして、普通にその機能だけを比べると同価格帯の日本のメーカーのスマホとのコスパにはかなり差があるような状況です。その中で数年に一回買い替えをし、さらに毎月の通信料を払うということになると、ハイスペックのものを長く使うよりもスタンダードクラスでもそこそこ性能のいいスマホを使いつくすような感じがいいのではないかと思います。今回P30 liteをセッティングして使ってみて、ROMが多いので今までのように必要最少限のアプリしか使えないということもなく、前の機種では開くまでに時間のかかったようなアプリでもスムーズに使えるようになりました。それだけでもP30 liteを手に入れた意味がある気がします。

さて今回、P30 liteを購入するにあたって一つだけ別買いしたものがあります。P30 liteには工場出荷時にはすでに保護フィルムが貼ってあり、さらに付属品は充電用のACアダプターと充電ケーブル、イヤホンジャックに差して使うワイヤードイヤホンの他にソフトタイプのクリアケースが箱に入っているので、とりあえずはSIMカードとmicroSDカードだけを用意すればすぐに使えるようになるのが売りなのですが、一つだけ自分的には不満な点がありました。

それがP30 lite本体にはストラップホールがないということなのです。最近はケースの裏にシールで貼れるリングストラップを付けて持ち歩くという方法もあるのですが、やはり落下させて画面を割りたくないので、首から下げるタイプのストラップが何とかP30 liteに付けられないかという事があったので、ネットショッピングからソフトタイプのクリアケースにストラップ用の穴が開いていて、ネックストラップと通常の短めのストラップがセットで付いているクリアケースを事前購入しました。上の写真のような感じになり、首から下げても取れることもなく、これで安心して使えるようになりました。

P30 liteの大きな特徴は、エントリー仕様ではあるものの、カメラのレンズが背面に3個付いていることです。ハイレンジのファーウェイのスマホではレンズをあのライカが監修し、その画質もすばらしいということですが、P30 liteのカメラはそれと比べると相当性能としては落ちることはまずはその価格相応ということで理解しましょう。メインカメラ(2400万画素)の画素数はそこまで必要ないとは思いますが、もう一つは800万素の広角をカバーするカメラで、カメラアプリ内でワンタッチで切り替えが可能です。スマホのカメラでは遠くから望遠レンズで狙うことは難しく、広大な風景を捉えるには広角が写る方が便利に使えると思います。どうしても望遠が欲しければ現状では別にコンデジを携帯した方がいいと思うので、こうした割り切りも十分ありだと思います。そして最後のレンズについては、このレンズだけで写真を撮るためのものではなく、人物写真などで背景をぼかすためだけの200万画素のカメラだということです。つまりスマホ内でメインのレンズとこのレンズで撮った写真を合成して一枚の写真にするということで、あくまでも擬似的な背景ぼかしに使えるということなのでしょう。

また、カメラアプリにはAIがシーンを決定するモードが入っていまして、自動的にその映像にふさわしいシーンを選んで撮影ができるようになっています。試しに被写体にできる限り近づいて腕時計を撮ってみましたが、多少ピントは甘いものの、このようにブログやネットにアップするような写真としては十分でしょう。ちなみに、その前の2枚はスマホカメラでなく、オリンパスのTG-5で撮った写真です(^^;)。今後は、被写体を大きく写したい時にはこのように被写体にできるだけ近づき、広大な風景が撮りたい時には広角レンズを使って、旅の風景をより美しく撮影できるようにこのカメラを使っていきたいと思っています。


改めて2台持ち維持か1台まとめか結論を出すことに

昨日、注文していたファーウェイのP30 liteがSIMとともに届きました。このスマホはSIMカードを2枚同時に差して「通話用」「データ用」として使うことができるので、今までガラホ(一般的なフィーチャーフォン)を通話用に、スマホをデータ専用として2台持ちしていたのですが、やろうと思えば2台分のSIMを一つのスマホに入れて一台持ちにすることも可能になります。

ただし、今回購入したP30 liteのSIMカードは、一枚がmicroSDカードスロットとの共用になっているのです。一応、外部カードが使えないことも考えてRAM4GB ROM64GBというメモリが大きいタイプのものにしたのですが、あえて一台にまとめるには少なからず問題があります。

ちなみに、私の通話用SIMは24時間かけ放題のサービスに加入し、データ通信の類は一切加入していません。で、毎月の料金は税抜価格で月額2,200円となっていますが、ドコモの場合はこの内容では現在契約できなくなっています。auやSoftbank、Y!mobileでは同額やそれ以下で利用できるプランもあるかも知れませんが、現在のドコモの契約はちょっと変わっています。

というのも、従来のガラケー・ガラホというフィーチャーフォン専用のプランというのはドコモの販売している二つ折りなどのガラケータイプの本体に差して使うことで月額が2,200円で使えるもので、今ガラホで私が使っているSIMを新しく購入したスマホに差して電源を入れた段階で、「指定外デバイス使用料」の500円が追加され、ドコモの方ではその月の料金からスマホで使った場合の料金と同じ2,700円が請求されてしまうのです。つまり、私がガラホとスマホを一台に統一しようとSIMを入れ替えるとその時点から同じように電話を使っていても請求額が上がってしまうのです。

ガラホでもスマホでもそういった心配なしに利用したい場合は、現在ドコモがガラケー用として出している新プラン「ケータイプラン」への変更が必要になります。その基本料は月額1,200円ですが、これだけでは通話定額は使えません。通話定額を使いたい場合はオプション利用料を5分以内の定額でいい場合は「5分通話無料オプション(700円)」を追加するか、「かけ放題オプション(1,700円)」を追加することになります。現在、私がかけ放題をするために払っているのは月額2,200円なので、新プランにした場合そこから700円高くなってしまい、プランをそのままにしてスマホに差し替えた場合(指定外デバイス使用料込みの価格)よりも200円高くなってしまうということになるのです。

この200円は何なのか? と思う方もいると思いますが、そもそもドコモのケータイプランでは、以前のようにデータ通信を全くしない人に向けて、通話だけで通信をしない人にも選択肢があったのですが、ガラホでもメールやちょっとしたウェブ操作、おサイフケータイ利用のための通信などを行ないたい人に合わせて、高速通信が100MB/月(GBの誤植ではありません(^^;))だけSPモードの契約なしにネット利用可能な機能が全てのガラケーの契約に自動的に付いてしまったのです(高速通信が容量を超えると最大128kbpsに制限されます)。一台のスマホに「通話用」「通信用」のSIMを差して利用する場合、通信用にそこそこ利用できるくらいの高速クーポンがあれば、通話用には一切の通信部分はない方が安上がりになると思うのですが、この新プランでは全く通話しかしないという人達への救済措置はないので、スマホへの差し替えをする場合にはせっかくの高速クーポンが使えないということにもなります。

ただ、今のところドコモの契約でデータ通信を利用していると(ケータイプランの契約者も含む)永年無料でドコモが提供する公衆無線LANサービスを利用できる特典に申し込むことができます。このWi-Fiは結構使えるので、その分の費用だと思って新プランに変えて、積極的にWi-Fiを使うようにするという方法も十分ありだとは思うのですが、私の場合はOCNモバイルONEが無料で提供する公衆無線LANサービスでも十分だと思っているので、そのためにプラン変更をすることはないかと思います。

あと一つの考え方として、ガラホとスマホの二台持ちは維持しながら、待ち受けだけを一元化するという方法もあることはあります。というのも、携帯電話でかけ放題を契約した場合、かけ放題を付けたSIMをガラケーに入れていた場合、その番号にかかってきた電話を「転送でんわサービス」で、別に契約した回線の格安SIMの番号で受けるという方法があります(転送される部分の電話料金はかけ放題の範囲内となるため料金はかかりません)。私自身、今眠っているFOMA(3G)の回線で無料通話が付いたSIM(月額千円前後)を保持しているのですが、こちらのプランではスマホに入れても追加料金は取られないので、ガラケーでは発信だけを行ない、自分にかかってくる電話は全てスマホの方で受けるということも可能なのです。

FOMAのプランは安いのに無料通話があり、その無料通話分でSMSの送信にも使えるというメリットがあるので、それなりに役に立つとは思うのですが、多少4Gで使えるVoLTEの音質に慣れてしまうと、転送をセットしていてもまた戻してしまうかも知れず、この点大いにどうしようか悩みました。今後、LINEを電話としても使うことになると、電話とまとめた方がいいのか、それとも電話とLINE電話は切り離して使った方が使い分けられるかとか、様々考えたものの、現状ではやはりmicroSDカードが使えないという点が大きく、とりあえずはガラホとスマホで2台持ち+α(おサイフケータイとタブレットもあるので(^^;))という体制でやっていこうとつい日和ってしまいました。

今後、状況が変わりFOMA契約を切ってしまうとその分で新たに現かけ放題を変えたりすることもあるでしょうし、キャリアやMVNOの方で新しい音声セットプラン(大手キャリア)や通話無制限プラン(MVNO)が出てくれば、また状況は変わってくるでしょう。今回の内容の中で紹介したように、現在の通信業者の出す通話プランをじっくり見れば見るほど、スマホ一台よりもスマホとフィーチャーフォンの2台持ちの方がより安く便利に通話と通信が使えるような現状であることを改めて考えてしまいました。今後の政府の後押しで、この状況に多少なりとも変化が出てくれば、それこそ一枚のSIMで通話も通話もストレスなくできるようになるのですが、そうした事も早いうちに期待したいものです。


LINEの友だち登録をして新たに考えたこと

身近な知り合い同士でLINE交換をされている方には何をとぼけた事を言っているのかと思われそうな今回の題名ですが(^^;)、私のLINEのIDについては電話番号で登録されないような設定になっていて、さらに現在はSMSが使えないSIMカードで使っている関係もあって、知らないうちに電話番号を交換した友人から友だち登録されないようになっています。

今、自分のLINEに登録している友だちはほとんど実際に会った際に交換しているのですが、先日、住む場所が離れているものの少し前には連絡を取り合ったり会ったりしていた友人から突然連絡が入りました。

それは、メールではなく直電番号(ガラケー)にあててのショートメールで来たのですが、考えてみると会って話すことがほとんどで、待ち合わせに携帯の番号に電話することがあるくらいで、メールアドレスは年賀状には書いて送るくらいということもあり、恐らく私の連絡先は住所と電話番号しか知らなかったのだろうと思います。いろいろ考えた末に、携帯電話のショートメールでの発信を思い付いたのだろうと思割れました。

メッセージの内容は「相談のために電話をしたいのだがいつなら大丈夫?」というもので、ただこういうメッセージが来た場合はすぐにコールバックしていいのかは即座に判断しかねるというのがあります。時間にもよりますが普通なら直接電話してくるようなケースでショートメールということは、電話を掛けるだけでも、回りの人への迷惑になるような場所からの発信かも知れません。

そこで、こちらもわずかながら送信料のかかることを理解した上で(国内の場合は一通3円の送信料が定額料とは別にかかります)ショートメールの画面を開いてそのメッセージに対する返信のメールをし、改めて先方から電話がかかってくるのを待ちました。

そこで、ほどなく掛かってきた電話に出て向こうがしてきた話についてじっくりと伺い、話自体はそれほど深刻な問題ではなかったこともありすぐに解決したのですが、電話の時間がやはり長くなってしまったので、電話しながら「LINEのIDを交換してメッセージも電話も無料にした方がいいのではないか?」という話をしました。もしかしたら向こうの方では何も考えず自分の電話番号でLINE登録をしているのではないか? と思ったので、電話を切ってからLINEアプリの「友だち登録」を開き、その中にある虫めがねマークの「検索」から「電話番号による検索」を選んで探してみたものの、その辺はきちんとしているようで先方も電話番号による検索をセキュリティ対策でオフにしているらしく、お互いのID交換がどうしても必要になったのでした。

実際に会ってQRコードを読み込んだり「ふるふる」で友だち登録をするのは直感的で難しくありませんが、果たして直接会わないでそれほどスマホの扱いにも慣れていなそうな友人にこちらのIDを登録してもらうことはできるのか(^^;)と思いつつ、ここから改めてどうすればいいのか考えます。悪いことに、今LINEを使っているSIMはSMSが利用できないデータ専用のSIMで(^^;)、さらにお互いに現在使っているメールアドレスもわからないのでラインアプリ機能の「招待」は使えません。そこで、ガラケーから新たなショートメールを発信しました。内容はこんな風です。

「(ここに私のIDを正確に写しています)のIDをLINEアプリの「友だち追加」にある「検索」に入れて自分を発見して下さい」

ちなみに、「送だち追加」はアプリのホーム画面の右上にあるマークで、そのマークにさえ気付いてくれ、正確にIDを入力してくれればLINEでつながることができます。案の定すぐにこちらの方に変化はなかったものの、何とか無事に自分のIDを友だちに追加したようで、アプリの方にメッセージが入ってきました。そこでこちらもメッセージをいただいたIDを友だちとして追加し、返信を入れたことで、何とかLINEでの繋がりということで友人関係を再構築できました。今後は音声通話もLINE経由でやり取りする事になると思いますので、改めて自分の中でLINEアプリを使う頻度が上がりそうな感じになってきました。

実は今、新しいスマホが来るまではタブレットにLINEアプリを入れて使っているのですが、そのタブレットは音声通話も可能な珍しいタブレットだったので、もし新しいスマホにしなければ画面も大きく使えるしタブレットでLINEを使い続けようかなと思っていたのですが、今回のことで、新しいスマホにアプリを集中させる中でLINEも移し、おサイフケータイ以外は全て新スマホに集約させる方が、急に入った連絡のために複数の端末を使い分けなくて済むことになり、連絡も取りやすくなると思われます。

用途によって端末を使い分ける場合には、自分の意志で端末を選べるのでいいのですが、現状の電話とLINEで受け取れる端末が違ってくると、どうしても緊急の連絡だった場合、それを取り逃がす場合が出てきます。そうなると残りの問題は今、ガラケーで利用している携帯電話の待ち受けをどうするかということになりますが、実は今度注文したP30 liteでは今私が持っているものを工夫すれば全て一つの端末にまとめることも不可能ではないこともわかってきました。

その手法につきましては、端末が届きましたら改めて報告ということでじっくりと紹介させていただこうかなと思っています。


プロバイダ提供のWi-Fiサービスを骨までしゃぶる

前回も書きましたが、今までドコモ用の回線として保持していた「ロケットモバイル」を解約し、その前に加入していた「OCNモバイルONE」の契約を再度利用することにしました。前回のOCNの契約を止めたのは、現在は月3GBの契約にして維持しているUQモバイルで中速の最大500kbpsが出るプランを最初に契約したこともあり、中低速無制限のプランは2つもいらないと思ったのですが、実際の生活の中で、そこまで中速で動画などを使う機会がなく、いざという時の備えという意味ではパソコンで普通に使える高速クーポンが多少あればいいということに気が付いたからです。

ただ、最近の行動の変化として、今までは持っていてもなかなか使う機会がなかったASUSのモバイルパソコンを持ち出して(Windows10の入ったミニノート)コーヒーを飲みながらとか、地元の図書館に行って使うことが増えてきました。今まではUQモバイルの高速クーポンを使ってテザリングさせて必要な時に早入り早抜けという形で利用していたのですが、ここのところちょっと気に入っている公共のスペースで無料Wi-Fi(NTT西日本が提供するDoSPOTというアクセスポイントです)が使えるのを発見し、公衆無線LANの快適さに慣れてしまうと、わざわざモバイル回線で接続するのが莫迦らしくなってきました。

ただ、この無料Wi-Fiにも不便な点があって、誰でも無料で使えるアクセスポイントに接続した場合、一回の接続が15分で切れてしまい。一日の利用上限も決まっています。それならそれで、ブログを書く時にはオフラインで行ない、ちょっと調べものをしたりブログにアップするような時だけ接続を起こしていたのですが、もう少し何とかならないかと思っていたのです。

実はこのOCNモバイルONEの加入メリットとして、他のMVNOではやれないような無料のWi-Fiサービスというのがあります。これはNTT東日本エリアにお住まいの方と西日本エリアにお住まいの方では多少状況が違ってくるのですが、全国のセブンイレブン・ローソンやスターバックス・タリーズで使えるSecured Wi-Fiの他に、何と外で私が使う頻度が多い「DoSPOT」が無制限で使えることがわかりました。

OCNモバイルONEのWi-Fiサービスがすごいのは、利用するSIMカードが入った端末からアプリを使って接続することもできるものの、全く関係ない端末でアクセスポイントにパスワードを入れて接続したあと、開いたブラウザー上から自分専用のWi-Fi接続用のIDとパスワードを入れてログインすれば(Wi-Fi接続用IDとパスワードはOCNのマイページから取得することが必要)、通信回線のない普通のノートパソコンでもWi-Fiサービスを使えてしまうのです。

これによってだいたいADSL並みのスピードで時間を気にしないで、さらに安心してインターネットをパソコンで利用できる環境を整えることができました。前回書いた通り、自分のデータ専用回線の他にもう一回線、家族用に音声回線を申し込んだので、こちらの回線でもWi-Fiサービスを申し込むことで、パソコンとスマホを同時にWi-Fiに接続させることも可能になりました。どちらも最安のプランなので申しわけない気もしますが、今後はこうしたサービスを使うために日常の行動範囲を変えることで、自宅にいなくても自宅にいるような感じでネットが使える環境が利用できそうです。

私はNTT西日本のエリアに住んでいるので「DoSPOT」が利用できてラッキーでしたが、もう一つのSecured Wi-Fiの使えるスターバックスやタリーズコーヒー・ロッテリアではコンセントを利用して電池切れの心配なくノートパソコンを使えるということもあるので、今後は出掛けた先でお茶や食事をする際には、Secured Wi-FiやDoSPOTのある場所を目指して行くことで、低速専用SIMで高速インターネットを使いつくすパターンを考えてみたいと思っています。


OCNモバイルONEのキャンペーンに乗ってみることに

こう書くと、かなり今回の新プランによるキャンペーンを行なっているOCNモバイルONEの思惑に乗り過ぎているように思えるかも知れませんが、すでにデータ専用で旧プランのSIMカードのみを契約した上で、新プランの方を端末セットの音声プランで契約することにしました。

しかし実はその回線は自分用ではなく、今まで家族用に持たせる電話を自分負担で契約していて、とにかく安くするため高速クーポン1GBで10分間のかけ放題のあるプロバイダ(DTI)を契約していたのですが、今回のOCNモバイルONEの新プランが出たことで、OCNモバイルONEでもDTIとほぼ同じくらいの価格となりました。しかも端末は相当安くなり、もっと言うと1年間は10分通話の定額料が500円安くなるということで、しばらくは実際の支払い金額も安くなります。さらに同時購入の新端末は自分が使い(^^;)、SIMカードだけ今家族が使っている端末に入れて使わせるようにすることで、ほとんど違和感を感じさせずに自分が新しい端末を安く利用するためにはベストな選択だったのではと思います。

ただ、前の契約のプロバイダの方からMNPの転出手数料がかかります。その分のついては今回のキャンペーンでも対策がされていて、MNPで加入した場合の補助がエントリーすると出るので(4000円分の支払いが可能なGooポイントで支給される)、基本的には端末代と事務手数料の支出だけを考えれば良く、その端末代も1円から買えるということで、本当に安く済みます。これなら中古の端末を買うよりも新品のそれなりのスマホを増やせるので、ここで自分用の端末を新しく増やすために回線を異動することにしたのです。

新プランについては先日色々書きましたが、家族はほとんどが通話用として使うぐらいなので、ゲームも動画も見るような使い方をしないので新プランの1GBでも十分です。今までの契約でもほとんど電話しか使わないという状態でして、触らない時は全く使わない勿体ないことになっていました。ただ、OCNモバイルONEに変えることでそれなりのメリットもあります。この異動でWi-Fi用のIDを自分のデータ専用回線に加えて2回線分使うことができるようになるので、スマホでWi-Fiを使いながら、パソコンでもネット通信を無料Wi-Fiで制限なく使えるというメリットも出てきます。

普通に通話もしつつスマホを使いたい場合にはY!mobileやUQモバイルの通話セットプランというのがセオリーのように思えますが、このOCNモバイルONEの新プランを端末セットで購入した場合では中途解約の違約金がなく、もし1年使ううちにさらに安いプランがどこからか出てきた場合にはそのまま解約して別の業者に移すということもできるので、さしあたって一年間契約する感じで入っても個人的にはいいのではないかと思います。

また、OCNモバイルONEを利用するにあたり、あまり話題に挙がらないものの、家族のスマホにたまにショートメールでの連絡が入ることがあるのですが、OCNモバイルONEでは月に5回までの送信料がサービスされています。一通あたりの送信料は3円と大したことはないのですが、定額のままで電話番号しか知らない友人と連絡を取るためにはショートメールを使った方が便利な時もありますので、地味ではありますが、他のスマホプランと違うメリットの一つだと個人的には思います。

ちなみに、今回のキャンペーンで端末セットが1円になるのは「ZenFone Max Pro(M1)」「ZenFone Max(M2)」「nova lite3」の3機種で、1,500円で購入可能なのが安い価格のものでは唯一の日本製で防水・おサイフケータイ付きの「AQUOS sense2 SH-M08」ということになっています。

今後の電子マネー利用を考えると「AQUOS sense2 SH-M08」がおすすめですが、今使っているおサイフケータイをそのまま使えばもう少し高性能な機種を安く入手できるので、結局、これらの端末と比べて少し高額になりますが、それでも4,800円という低価格で購入できる3眼レンズが付いたファーウェイの「P30 lite」にして申し込みました。

今使っている端末のメモリがRAM2GB ROM16GBという今となっては力不足が目立つスペックだったのですが、今回決めたP30 liteのメモリはRAM4GB ROM64GBと相当増えて、端子もUSB-C typeということで5Gへのつなぎとしては十分過ぎるほどです。実際に手元に端末が届きましたら、モバイルSuicaの利用こそはもう一台のスマホで使うものの(実はそのスマホにはワンセグチューナーも付いているので意外と使い分けられるのですが)、メイン機としてはしばらくはP30 liteを使うようになると思います。

改めて実機が来ましたら、今さらながらではあるかと思うのですが、P30 liteのレビューと自分なりの使いこなし方についてここで紹介させていただきたいと思っています。


0570から始まる「ナビダイヤル」対策を考える

今までできるだけ避けてきたのですが、とある企業に問い合わせをするのにどうしても早急に「0570」から始まる「ナビダイヤル」に電話を掛けなくてはならなくなりました。ご存知の方は十分ご存知かも知れませんが、この番号は市外局番ではなく、役所や企業などが問い合わせ先の番号として利用している場合が多いですが、利用する側には注意してほしい点があります。

「0570」は全国共通で付けられる番号で、企業側からしたら便利だとは思うのですが、ユーザーサイドからすると連絡先に0570から始まる電話番号が示されている場合にはやるせない感じになります。なぜなら携帯電話から掛ける場合には今主流の「かけ放題(10分などの時間制限ありかけ放題も含む)」や「無料通話」の対象外の番号になっているからです。電話がつながる前に「この番号への通話は20秒10円かかります」(携帯電話から掛けた場合)というようなアナウンスが入った場合、例えば3分間話した場合には90円の課金が定額料とは別個に課金されてしまうのです。

これが、普通に話せるならいいのですが、大きな企業や役所では電話をたらい回しにされ、つながるまで保留にされることもありますが、この場合はとにかく繋がっていればその時間分通話料がかかってしまうのです。ガイダンスを聞いて番号を選ぶような場合も、その時間がカウントされていきます。過去の経験から言うと、直に窓口に繋がらないような場合、待ち時間だけで5分以上かかることも珍しくないので、それだけでも数百円の通話料金を取られてしまいます。せっかく定額で携帯電話の通話料が済むようになってきたのに、この状況というのは時代に逆行しているように感じてしまうのですが。

基本的にそうしたナビダイヤルでの課金を防ぐには、ナビダイヤルと通常の固定電話や携帯電話の番号が併記されている場合には、とにかく「0570」から始まる番号には掛けないようにすることです。市外局番から掛けられる固定電話や携帯電話の番号であれば、携帯電話の定額サービスである10分ないし無制限の通話定額で掛けられますので、料金を気にしないで掛けられます。基本的には問い合わせ先にはそうした普通の番号があるはずなのですが、良心的な企業の場合はインターネット上に番号を二つ以上載せていて、その中に「非ナビダイヤル」の番号が記載されていたりしますので、ネットで検索してでもナビダイヤル以外の電話番号を調べてからその番号の方に電話を掛けるようにすることをまずはおすすめします。

こうした事情は知らない人も少なくないことから、例えばスマホの操作がわからないとナビダイヤルを設定している企業のダイヤルに電話をしてしまうと、自分では定額の範囲内で料金がかからないと思っていても、逆に思ってもみなかった「ナビダイヤル利用料」という料金がかかってきます。何回もそうした事を繰り返すと、料金の請求があった時にびっくりすることになってしまいますので、もし知らないで「0570」から始まる電話番号を利用している方には注意してあげてほしいです。

ただ、今回の場合はナビダイヤル以外の選択肢がない(固定・携帯電話の番号が見付からない状態)中で早急に連絡を取らなければならなかったので、腹をくくってそのまま携帯電話から掛けてしまったのですが、今回の私自身の反省も含め(^^;)、そんな場合でもできるだけ負担を減らすための方法について考えてみます。

まずは、携帯電話からだと料金がかかるだけでなく高いということなので、できれば私の場合は固定電話から掛けるようにしておけばよかったと今になって思います。固定電話から掛ける場合の料金は自宅から問い合わせ先のある場所の距離によって決まりますが、県外の100km超の場合でも3分間の通話料は80円と携帯電話から掛けるより安いので、もし固定電話があるなら距離に関わらず利用する方がいいでしょう。ただ、最近はあえて固定電話を持たない方も少なくないと思われるので、その場合には緊急避難的な方法もあるにはあります。

ナビダイヤルは基本的にはIP電話からの着信を受け付けないのですが、このナビダイヤルはNTTcommunicationのサービスであることから、同じ会社でサービスを行なっている「050plus」というIP電話サービスを利用すれば「8円(3分間)」という格安で電話することができます。しかし、このサービスを利用するには月額300円かかりますので、めったにナビダイヤルに掛けないなら、その時だけ050plusに登録して翌月には続けて料金がかからないように即解約するという方法があります。

しかし、ナビダイヤルの仕組みの中には050plusからの発信を拒否できる設定もあるのだそうで、そう考えるといよいよとなったら(固定電話が回りにないような場合)、携帯電話で掛けることも止むなしとなった場合、基本的な通話を短時間で切り上げる対応をするようにしましょう。

毎月050plusを契約していて何も使わなくても月額300円かかるので、その場合の負担増も考えれば月一回携帯からナビダイヤルに3分×3回電話をしてもそのまま携帯からナビダイヤルに掛ける方が負担は減ります。その場合、どうせ掛けるならできるだけ通話時間を短くしたいので、事前に問い合わせをする内容をきちんとメモしてよどみなく要点を伝えるようにするということも大事です。また、ガイダンスが流れるタイプの応答が出た場合、これについてもネットで調べればアナウンスの途中でボタンの早押しをすれば直接に近い時間でオペレーターにつなぐことも可能かと思います。つながったら順番にどの数字を押せば自分の目的に合ったオペレーターに接続されるかということもメモした上で電話をするのがいいでしょう。こうしてオペレーターを呼び出している際、あまりにも待たされるような場合は、粘れば粘るほど料金がかさみますのでその時は電話をいったん切りましょう。そして、人の少なそうな時間に掛け直すという、原始的な方法が効を奏す感じもします。また、これは相手の対応状況から断わられる場合もありますが、電話をたらい回しにされそうになったら、これ以上時間がないので担当から直接時間を置いてコールバックしてもらえる可能性はないのか? という事も念のため聞いてみてもいいかも知れません。

今後、ナビダイヤルは再び利用せず、できれば併設された固定電話に電話するか、そこまで急がない場合はメールやお問い合わせのページから連絡して向こうからメールや電話を掛けてもらうようにしたいですが(^^;)、もしもの場合に備えてこうした基本的なことはクリアした上で、できるだけ余分な出費をしないようにしたいと今は思っています。


東名高速道路の火災による影響

2019年11月21日の午前11時過ぎに静岡市駿河区を通る東名高速道路の高架下で塗装関係の工事をしている中で突然出火し、テレビニュースでは火事が起こった直後に上り線を通った人が回していた動画の映像が放送され、まっ黒な煙で前が見えない状況に、実際に自分がその場面に遭遇していたらどうなっただろうと大きな恐怖を覚えました。

火事は大きくならずに通行止めも翌日の朝6時に解除されたのですが、何とか徐行をしながらも現場を通り抜けられたことは幸いでした。しかし、作業をされていた方の中にはお亡くなりになってしまった方もいて、改めて労働災害の怖さを感じました。

まだ原因は発表されていないものの、塗装関連だということで、ちょっとしたきっかけで火花を散らしたら、一気に燃えてしまう危険性のある現場です。作業をされる方の中でもその点は十分理解した上での作業だったことと思いますが、再度こうした万が一の事故でも起こさないような業務の再点検が必要になってくるでしょう。

今回の事故は、普通の工事現場だったら現場やその周辺だけで被害は収まるものの、まさに高速道路の真下で行なわれていたので、道路そのものを燃やすような形になり、さらにその道路は東名高速という日本の東と西をつなぐ大動脈道だったことによって大きな影響を出しています。前日のお昼くらいから翌朝の6時までということになると時間的には19時間もの間不通になったということになります。

しかも、事故が起こった場所というのは静岡ICと日本平久能山スマートICから清水ICの間でした。東から西へ向かう車(下り走行)なら直前でこの事故に気が付いた場合には現場の指示に従って新東名に迂回することができますが、逆に西から東に向かっている(上り)の場合、東名高速道路は日本平久能山スマートICから清水ICまでが通行止になっていたので、直前に通行止に気付いた場合にETCがない車は静岡ICまで、ETCが付いている車でも日本平久能山ICで強制的に降路されてしまいます。この周辺には直接東名から新東名に乗り入れるジャンクションはなく、静岡県に入ってすぐにこの事に気付かなければ(浜松いなさジャンクションから新東名に移動可)、どちらにしても東名を降りて新東名に乗り直しということになり、現地の地理に不案内な方は大変だったろうと思います。

ただ、もし現状で新東名高速道路が開通していなかったらと思うと、さらに大変なことになっただろうと思います。過去に由比~興津間で東名を走るトラックの荷台から鉄筋が下を並走する国道一号線バイパスに落ち、東名と国道一号線の両方が通行止めになってしまった時(当時は新東名の開通前)には、静岡市内は何とか東名も国道も通らない抜け道を走ろうと市街地に入ってきた車で大混雑になりました。実際、そうした抜け道というものは特に大型車が通れるような道はなく、車でごった返す状況を見ながら自分は車での外出は諦めたものですが、やはり新東名はあって良かったと思わざるを得ません。

実はその新東名ですが、現在の2車線から3車線化のための工事が行なわれています。本当は最初からオール3車線にして開通する予定が、政治的な批判をふまえて工事費のかからないように2車線でスタートしたものの、今になって当初の目的通り3車線化に踏み切ったのだそうです。ただ、最初から3車線のつもりで作るのと比べると後からもう一車線作る方が余分に費用がかかるということで、そちらの方には批判が出てきているようです。

たまたまそのニュースを聞いた時に今回の火災事故の報道が入ってきたので、何が何でもお金を出し惜しむことで、いざという時に非難されることも十分に起こり得るということを改めて考えてしまいました。新東名3車線化の裏には、今後物流の世界で複数台のトラックが隊列を作り、先頭車両だけに運転手を配置して、後ろのトラックが前方のトラックを追尾運転するシステムを進めたいということもあるようです。私たちが高速道路を運転していて荷物を積んだトラックが遅くてイライラしたり、逆にトラックの運転手の方からするとちょっと車間が空いているところに急に割り込んでくる危険な運転にひやっとした方もいるかと思います。3車線化ができれば、そのうち1車線を貨物専用という風に区切ることもできるかと思うので、そのような説明を最初からしてくれれば、今改めて3車線化の工事をしなくてもよかったのではないかと思えます。

まさに今回の工事上の火災が証明したように、道路を通しながら工事をすることでちょっとの気の緩みでも大事故につながり、社会生活の中で大きな影響が出ることがわかりました。現在行なわれている新東名の工事では、ぜひとも大きな労働災害が出ないように気を付けていただきたいと思います。


低速無制限を止める方向を打ち出したモバイル通信の流れ

このブログでは、あえて高速でインターネットに接続するのではなく中速や低速でも何とか止まらずに動画を見られるMVNOをおすすめとして紹介してきたのですが、今回ちょっと心配になるような状況になってきたので、まずはその話からさせていただきたいと思います。

というのも、他のMVNOと比べで高速クーポンを使い切ったり専用アプリで低速回線に切り替えた場合の最大速度が他のMVNOよりもちょっと速いので、You TubeやAbemaTVなどの動画サイトを最低画質で何とか見ることができるクオリティがある「OCNモバイルONE」ですが、その特徴が広く理解されないまま他のMVNOにユーザーを取られてしまっているような感じになっていました。

しかし、新たにOCNモバイルONEでは価格の安さを打ち出し、挽回を狙うプランを出してきました。具体的には今まで月間3GBからのデータプランと、一日限定の高速通信を打ち出した2通りのプランを出していたのですが、新プランでは月間1GBから利用できるようになり、音声通話のできる電話利用可能なデータプランの場合(月間1GB)月間1,180円と他のMVNOと比べても格安で利用できる「新プラン」が発表されました。さらに、光インターネット割引と組み合わせると月額980円で音声通話のできるデータプランのSIMを使えるというインパクトを出してきました。

しかし、「新プラン」と「旧プラン」との決定的な違いは、アクセスポイントを変えて帯域も見直し、新たに低速通信にも一定のデータ通信量を超えた場合にさらなる速度制限を設けることも発表しています(逆に混雑時の高速クーポン利用の速度が改善する可能性があります)。これは、高速クーポンを中心に使う人には新プランの方が安く快適になる可能性があるものの、高速クーポンの最少プランで加入し、高速クーポンはほとんど使わないで「低速無制限」をフルに使って画質を下げて各種動画サービスを利用していた人にとっては新プランだとそうした事自体ができなくなってしまうように思います。

この発表があって後、OCNモバイルONEの公式ページに行くと「新プラン」の案内しか見ることができないのですが、一番下までスクロールすると旧プランへのリンクがあり、まだ低速無制限の旧プランへの加入も可能なのですが、こうした状況を知らないと、今までと新プランでも低速で無制限に利用できると思って新プランに加入してしまう人も出てくると思います。

私自身は5Gで中速の無制限が出てくるまでは低速での動画や音楽を今の端末で楽しもうと思っているので、旧プランの申込みが終了する可能性がある今、速攻で一日110MBの高速が使えるデータ専用の旧プラン(税抜900円)に改めて申し込みました。以前に加入していた時にはYou Tubeだけでなくいざという時にはニュースソースとして役に立つAbemaTVも低速で利用可能だったので、主に画面の小さいスマホで利用しようと(そうすると画面の粗さが目立ちにくくなるため)考えています。

現状では楽天モバイルの低速最大1Mbpsが最強であることはわかっているのですが、今後そのままの状況を楽天が続けられるのかわからない中、いつでも止められるデータ通信用SIMとしては、まだOCNモバイルONEの旧プランが最安で最大の効果を得られると思っています。今回の変更に合わせてドコモのデータ回線として持っていたロケットモバイルは解約しましたが、差額が600円ほど余分に出ることにはなるものの、この変更でまさにドコモ(OCNモバイルONE)、au(UQモバイル)、Softbank(LINEモバイル)と、大手キャリアの関連会社のMVNOを全てカバーすることになりました(^^)。どうしても高速での連続通信が必要な場合にはUQモバイルの高速クーポンを使うなり(現在3GBプランながら日常は高速クーポンをOFFにして最大6GBの利用が可能になっています)、OCNモバイルONEに入るとノートパソコンでも使える無料Wi-Fiを使って乗り切ろうと思っています。

改めてどのSIMをどの端末に入れるかということも考えながら、暫定的に高速クーポンに一喜一憂しないモバイルネット利用を目指そうかと思います。まだOCNモバイルONEでは旧プランでの契約が可能ですので、低速・低画質でもいいと思う方は今後のOCNモバイルONEのアナウンスも気に掛けつつ、今利用しているデータ通信の再編成を考えてみるのもいいのではないかと思います。


ヤフーとLINEはネット上に新たな価値を生み出せるのか

前回まで連続で先日泊まった宿の紹介をしている間に、世間ではネット界だけでなく大手マスコミもトップで報じるニュースが有りました。ヤフーとLINEが経営統合に乗り出すということです。

現在、インターネットを利用しているほとんどの人たちが「GAFA」(Google・Apple・Facebook・Amazon)のサービスをどっぷり利用しています。このままでは大手の一人勝ちになってしまうと危機感を持ったヤフーとLINEが、日本をはじめとして東南アジアで新たな波を起こそうと提携するということなのですが、果たしてそううまく行くものなのかという風につい考えてしまいます。

個人のインターネットユーザーは自らの個人データを提供することによってカーナビが無料で使えたり、便利にネットショッピングができるようになったり、友人とのコミュニケーションを取れるようになったりしています。私自身の事で言っても、電子書籍のおかげで自分の部屋をこれ以上紙の本で圧迫されることはなくなりましたし、年に数回しか集まらないような友人達とも簡単に連絡を付けることができ、毎年一回集まることのできる連絡ツールとしてFacebookを活用させていただいています。

この種のサービスをそっくりヤフー&LINE陣営に移すことは、たとえこの試みが成功しても難しいのではないかと思います。お隣の中国の場合は、今年は思い切りアメリカに制裁を掛けられたものの、民主主義国家でないことが逆に幸いというか、「GAFA」の提供するほとんどのサービスが国内の業者によって置き換えられており(データのやり取りを国内に留めておきたい中国政府の方針でもあります)、2019年にあったアメリカの制裁にあたっても主に輸出用のハードには影響が出たものの、中国国内のネット関係ではアメリカが思ったような圧力が掛けられなかったのが実際のところでしょう。

日本でも、今後決してアメリカの言いなりにならないようにしていくつもりが政府にあるなら、むしろGoogleやAmazonがストップしてもそれに代わるようなサービスを国内および東南アジアで展開するというやり方も一つあるとは思います。今はまだ当然「GAFA」の規模には遠く及ばないものの、それこそ中国と連携するなどすれば、反アメリカの立場を取っている国を中心に、大手に肉薄する可能性というものも出てきます。ただ、今後日本のアメリカよりの政策が転換する可能性は薄いでしょうし、何よりヤフーの孫正義氏が国産パソコン用OSの「Tron」を日本のスタンダードなパソコンOSにする事を排除するのに動いたという話は有名です。その裏には米マイクロソフトのウィンドウズを日本でも普及させるためだったという歴史から考えると、今さらGAFAと喧嘩をして日本独自のサービスを普及させようとは思っていないはずです。

今回のニュースで不安に思うのは、ヤフーとLINEが一緒になってどんな新しい事をするの? というところにあります。ソフトバンク自体はすごい会社だと思いますが、独自に何かを作ったのではなく多くの買収を行ないながら大きくなっていった企業なだけに、オリジナリティに乏しいのです。また、LINEアプリを色々拡充しても、多くのユーザーはメッセージ機能を中心に使っているに過ぎません。そこからLINEアプリで何を目指して行くのかというところがいまいち見えてきません。

私が思うに、画期的なインターネットサービスを提供し、「GAFA」の方からそのシステムを使いたいとすり寄ってくるようでなければ、なかなか世界で戦うのは難しいのではないかと思います。そんな中、実に象徴的だった話があります。それはAppleやGoogleさえも苦しんだ、デジタルマップの領域で優位に立つ「ゼンリン」の素晴らしさです。かつてAppleがマップで自前のデータに切り替えたところ、とんでもない間違いが連発して使いものにならなくなったことや、最近のGoogle Mapでも一部ゼンリンとの提携を止めた時点で、それまでの地図との違いがユーザーにすぐにわかってしまい、ネットがざわつくほどの騒ぎになったことは記憶に新しいところです。

地図を作るためにはドローンを飛ばしたり360度の範囲が写るカメラが屋根に乗った車を全国くまなく走らせ、写真から地画を作る事で大丈夫かと思いがちですが、決してそうではないでしょう。ゼンリンの地図の作り方というのはあくまでも人海戦術で、アパートの表札まで見て地図更新のための情報収集を行なっています。今でも毎年130億円程度をかけて調査員を全国に派遣し、過去データとの違いを見付けては地図を更新するというデジタルの中のアナログ的な汗をかく行動を続けていることは、正直すごいなと思います。

元々、ゼンリンという会社は別府の観光案内書を作る中でその付録の詳細な地図が評判となったことから住宅地図へと事業の幅を広げ、一年ごとにデータを更新した全国の住宅地図を作ったことで知られています。創業時から多くの調査員を現地に派遣し、足で回って情報を得る努力をこまめにしていて、デジタルの時代になってもその歩みを止めていません。昔からのデータの蓄積及び現在でも足でかせぐ姿勢というのは、他の追随を許さないところがあります。インターネットであらかたのものが調べられてしまう時代に生きる私たちは、つい押せば出てくる情報に頼ってしまいがちになります。しかしある意味「合理的でないもの」を徹底的に止めてしまうことで失うものもあり、そのすき間をつくような形でゼンリンは今でもIT界の巨人に対しても対等に戦うことのできるスキルを持っています。果たしてヤフーとLINEにはそのような新事業を切り開く覚悟があるのかということですね。

全てがネット上の作業で済むならそれでいいですが、そうでない場合はまだ現地に行って見てこないとわからないものもありますし、日本国内のことをそんなに多く知らない人が作っているものがスタンダードなインフラになってしまうと困ることもあります。どうせなら日本発のきめ細やかで今までのインターネットでは実現できなかったことを積極的に行なうような事業をヤフーとLINEには期待したいですね。逆にそうでなければ、せっかく作ったヤフーとLINE合同のコンテンツすら大手に吸収されて消えてしまうような未来になってしまうかも知れません。個人的には今回の提携の先に、何とかしてまだ大手の行なっていないサービスの隙間にでも入っていって欲しいと思います。