中東地域の騒動の影響か、国内のガソリン代も徐々に上がってきまして、改めて燃費の良い車というものにスポットライトが当たるような感じになってきています。燃費を向上させるためにはさまざまな技術や工夫がありますが、電気自動車はもちろんハイブリッド車のような技術革新によって生まれた車がその一番手と言えるかも知れません。
普通のガソリン車においても、新しく発売になった車はいろいろ工夫がされているようです。コマーシャルでもよく聞く「アイドリングストップシステム」や、変速機が「CVT」の車が昔から比べたらかなり出てきたような感じです。ちなみに、私のワゴンRはそのどちらも搭載していませんが(;_;)、写真のように走行中の瞬間燃費計および、平均燃費を示してくれるカウンターが付いています。これはこれで、常に燃費はどうだと気にする分エコドライブが自分でできているような気がします。平均燃費13キロというのは少ないように思うでしょうが、以前のワゴンRでも平均燃費は11キロそこそこでした。加速してすぐに止まらなければならない状況では、この程度でも良く走る方だと自分では思っていますが、さらにアイドリングストップをこまめにしたり、CVTの搭載された車に乗る方がいいのかというと、負け惜しみではなく(^^;)、それほどのことでもないと思うのですが。この数字はあくまでめやすという感じで、この後給油して計算したところ、燃費は1リットル当たり14キロまで伸びていました。
これは車でなく、原付バイクでの話ですが、アイドリングストップ運動が今よりも声高に言われていた頃、信号待ちの状態でエンジンキーを切る形でのアイドリングストップを行なっていたことがあります。夏のうちは全く問題なかったのですが、バッテリーが弱る冬になって、再発進しようとセルを回してもエンジンが掛からない状況が頻発したので、バイクでのアイドリングストップを諦めました。最新のアイドリングストップシステムが付いた車ではそうした問題は解決済みかも知れませんが、システムが非搭載のガソリンやディーゼルエンジン車ではこまめにエンジンを切っての運転はとても怖くてできません。セルやバッテリーの耐久性はどうなのか、また調べてみたいものですが、アイドリングについては長時間駐車したり、車中泊のために居座るような状況でしなければ十分だと思うことにしました。
CVTについては、その昔、いすゞのジェミニに搭載された「NAVI5」が搭載されたジェミニに乗っていたことがあります。高速道路を一定速度で走れるオートクルーズが標準装備されるなど実にいい車でしたが、ミッショントラブルに見舞われ、車を手放さざるを得なくなった経験があります。そんなわけで、個人的には新車が全てCVTにならない限りは4速オートマにしておいた方がいいかなと思っています。もしミッショントラブルがあった場合でも、中古のミッションを取り寄せる方法で、CVTよりも安く直せる可能性が現状ではまだ高いと思いますので。
特に、街中ばかりを走るわけではない車中泊の旅では、新技術満載の車というのはもしもの場合にどうなのかという心配が先に立ってしまいます。新技術導入直後というのは、なにも車だけに限ったことではなく、家電などでも何らかの想定外の状況が起こりやすいと言われています。ただでさえ普通車と比べると耐久性に差がある軽自動車ですから、長距離の旅を行なおうと思われている方は、目先の新技術や燃費の高さだけを判断基準にして車を選ばず、トータルの安定性も考慮することも必要ではないでしょうか。ただその場合ももちろん、日常のメンテナンスや運行前の点検など、安全に車を乗るためにやることはやっておいた方がいいということは言うまでもありません。