今回、宿泊施設としての「伊東園ホテルズ」と「大江戸温泉物語」のサービスの比較を行なう予定だったのですが、その前に宿泊先で起きたトラブルからその解決についての方法について、先に書かせていただきたいと思います。
二つのホテルグループのサービスについて、今回問題になった「部屋の中でのインターネット」についてサービスに差があるのをご存知でしょうか。ほとんどの伊東園ホテルズの旅館の部屋には無料で利用できるWiFiが飛んでおり、チェックインする時にもらえる紙に書いてあるパスワードを入れると10~20Mbps(私が泊まった部屋での速度)くらいで安定してネット接続ができます。スタンダードタイプの部屋の価格で比べると伊東園の方が安いので、高速でモバイル通信のギガ消費を抑えたいと思っている方や、どうしても宿泊した部屋でネットを自宅と同じように使いたいという場合は、どちらのグループを選ぶか迷った時には、伊東園の方を選ぶのが無難であると思えます。
今回宿泊した水葉亭をはじめ、ほとんどの大江戸温泉物語では、部屋では無料のWiFiを用意していないことが明記されています。ロビーでは無料WiFiが用意されているので、モバイル回線に不安がある場合には、ネットを使いたい時にわざわざロビーまで行かなければなりません。ただ、通信上限のない無制限や、ある程度容量に余裕があるモバイル通信のプランに入っている場合には、モバイルルーターを使ったり、スマホやタブレットのテザリングを使ってパソコンをネットにつなげればそう大きな問題は発生しないので、ちゃんと準備がある場合はどちらのグループを選んでも大丈夫です。
無料Wifiの場合は、どうしてもセキュリティの問題が出てくるので、あえて自前の回線で使うという選択をするならば、大江戸温泉物語でも何の問題もないわけです。私もそんな感じで部屋でのインターネットは先日購入したHearWolfのタブレットでテザリングをすれば大丈夫だろうと思っていたのですが、実際にパソコンとタブレットを接続して一連の操作を行なったのですが、確かにパソコンとタブレットはつながっているのに、なぜかパソコンがインターネットに接続されませんでした。
こんなことなら、事前にシミュレーションを行なっておけば良いと思っていたのですが、他のアンドロイドスマホではWiFiでもBluetoothでもテザリングが普通にできていたので、同じOSを使っているタブレットだけテザリングができない理由がないとたかをくくっていたのでした。
結局、現地ではテザリングできない原因がわからず、タブレットからの電波をとらえ、パソコンの画面でもタブレットと接続しているアイコンが出ているのにインターネットだけつながらない状況が続いたので、タブレットの中のSIMカードを抜き、別に持って来ていたモバイルルーターと差し替えて部屋内でのネット接続は行なえました。ただ、今後タブレットでテザリングができないということになると、使う時だけSIMカードを差し替えるという大いなる手間が発生します。設定画面にもそれらしきものはなく、もしかしたらハード的にHearWolfのタブレットはテザリングが行なえないのでは? ということはこの買い物は失敗だったのか? という思いが湧き出てきて、旅行帰りにかなり精神的にまいってしまいました。
ただ、これはあくまで私の設定の問題で、ハード的な問題ではなかったことが色々調べていて発見しましたので、同じようにHearWolfのタブレットでどうしてもテザリングができないという悩みを持っている方と共有したいと思います。
設定画面の「ネットワークとインターネット」の中にあるものでは、普通に考えると「アクセスポイントとテザリング」のところで何とかならないかと考えるかと思いますが、その先には接続の切り替えの画面が出るだけで、細かい設定はできません。実は、最初のAPNの設定のところであることをしないと、テザリングができないような事になっているのです。
「ネットワークとインターネット」から「モバイルネットワーク」を選び、現在使っている通信のところを選び、一番下の「詳細設定」をクリックすると出てくる「APN」のところを選ぶと、現在使っているSIMについての設定にたどり着きます。ここでその「アクセスポイントの編集」にある「MVNOの種類」のところが「なし」になっているとテザリングができません。この設定を「SPN」に変えて保存し、再度テザリングをするとパソコンからもタブレットのモバイル通信をテザリングを使って共有することができるようになります。
とりあえずこれで、日常のちょっとしたお出掛けでもモバイル通信が使える場所であればパソコンを使えるようになったわけです。個人的には、今回のトラブルがタブレットのハード的な問題でなかったことでほっとしました。私と同じような問題で困っている方がいましたら、まずはAPN設定をいじって、必要な時にテザリングができない状況を回避させた状態で使うようにしましょう。