月別アーカイブ: 2022年8月

月での長期生活を目指す「アルテミス計画」開始で改めて今後の日本の未来を考えると

一昨日のニュースで、米による再度の月探査のための「アルテミス計画」が実行されるということを知りました。国内企業も月を探索する車や月に置く基地の開発をしている話が報道されていましたが、宇宙に出るための計画というのは私たちの日常生活と比べて夢はあるものの、いまいちピンと来ないという方もおられるのでしょうか。

しかしながら、宇宙開発によってすでに変わりつつある常識もあります。アメリカでは民間の通信衛星(スペースX)を利用してアメリカ全土(地上基地局が作れない場所を含む)でショートメッセージの利用を可能にするサービスを2023年に始めることをTモバイルが発表しています。ショートメッセージから音声通話、インターネットへと利用範囲を広げていく予定だそうですが、どんな山奥からでもSOSを発信することができることで、生活の利便性はかなり上がるだろうと思います。まだアメリカ全土での料金は発表されていませんが、その金額が注目されるだけでなく、日本で同じサービスが行なわれるのか? というところまで夢が広がってきます。

このように、地球上だけでない場所を開発することで、今までその出口について考えが及ばなかった多くの問題が解決できる可能性を秘めていることは確かです。環境的に無駄が多いことが指摘されている太陽光パネルによる発電についても、もし宇宙の上に大規模な太陽光発電所を建設することができ、そこから送電ロスなく全国各地に直接電気を届けられるようなことになれば、宇宙発電所は常に大陽のある方にパネルを向けることで24時間発電が可能になり、太陽が輝いているうちはずっと発電を続けることができるかも知れません。電気を送るという点や、機器のメンテナンスについては、これもまだ本当にできるかどうかわかりませんが、地上と衛星をつなぐ「宇宙エレベーター」という構想があります。もしこれが実現できれば、機器のメンテナンス及び交換も宇宙エレベーターに乗って行けばできてしまうので、社会のインフラとして使うことも可能ではないかとすら思います。

このように、宇宙を目指すというのはかなり夢物語というような段階から変わってきているような気がして、最初の「アルテミス計画」も本気で月への長期滞在をして月の中に眠っている資源を活用しようという考えが透けて見えます。

そうした輝かしい未来に必要なのは、どう考えてもこれから宇宙の魅力を感じて真剣に勉強したいと思っている学生や生徒を応援することでしょう。ここのところ、政府の教育に関する予算というのは減少の一方で、このままでは本気で勉強したいと思う優秀な人材が海外に流れてしまう可能性が言われています。そうなると、日本が自前でインフラを用意することができずに、夢の未来は他国で先に実現されるものの国内ではなかなか実現できないというような事にもなるかも知れません。

ここのところの政府の発表では、海外からの留学生を増やし、(必要な事であるとは承知していますが)国内より先にアフリカ諸国に多額の寄付をするというような流れに、もう少し国内の暮らしや未来についての夢に投資するような事ができないかなと思います。少なくとも新しい技術の恩恵を生活の中で受けられるような国を目指して欲しいものですが。


私の考えるアルコールストーブの性能を満足させるグルーブストーブクレセント

このブログでアルミ缶の空き缶を使って自作するグルーブストーブおよび、さらに燃費の事を考えたグルーブストーブ クレセントの内容を紹介し始めてからしばらく経ちますが、今までその内容を紹介しても、作る度に性能にばらつきがあり、うまく性能を発揮する個体があっても、それはたまたま偶然にうまくできる程度のものでした。

材料費はこの夏の暑さ対策に体を冷やすための飲み物用のアルミ缶なのでほぼ0円で何回も繰り返し作ることができるので、細かいところをどうすれば性能が安定するのかということを考えながら今まで作り続けていました。ちなみに、手持ちのクッカーの大きさ別に55mm缶(主に底面直径75mmのマグカップ用)と66mm缶(底面直径95mmのアルミポット用)の2つで作っていました。

上の写真の2つはその完成形ですが、大きい方の66mm缶のものは偶然求めていた性能が出た個体で、仕上げに甘さがあります。左の小さな55mm缶の方は、きちんと溝の折り曲げをして偶然でなく性能が出た個体です。実はこの他にも同じ性能を発揮する予備機をあと1セット作って手持ちのクッカー内に収めています。ポイントは主に縦の溝の折り返し方になるのですが、クッカーを乗せた時に炎が外側に広がらずクッカー底面に多く当たるように細かいところを調整しながら仕上げています。

そうして作ったものの肝心の性能ですが、夏の常温の水でしたら400mlを沸騰させる場合に必要なアルコール燃料は約15mlくらい、500mlの場合なら17~20mlあれば10~12分で沸騰します。炎の大きさは小さい方の55mm缶の方が小さいので20mlで15分くらいはクッカーを載せたまま燃焼が続き、66mm缶のものでも13分前後くらいは燃焼が続き、どちらのアルコールストーブでも一合の自動炊飯に20mlのアルコール燃料があれば、おいしく自動炊飯ができるようになります。さらに写真を見ていただくと、本体右側には溝を入れていないので、この部分にクッカーの取っ手を置くようにしてセットすると、状況によっては素手でも沸騰させたクッカーを持ってお湯を注ぐことができるようになるというメリットもあり、これは市販品ではない事です。

自作にたどり着くまでは、良さそうなアルコールストーブを見付けると通販で購入し試すということを続けていましたが、市販品は通販と言えども2千円はするので安くはなく、それら製品の性能は上記のような燃費や沸騰性能を満たすことはなく、唯一クリアしているのがエバニューのチタンアルコールストーブをクッカーに直乗せする場合で、私が自作する際には持っているクッカーに応じて追加でチタンアルコールストーブを買わなくてもいいようにという目的がありました。

最初に書いた通り、一通り材料を切り出した後に、クッカーを乗せた時に炎が広がらない調整ができるようになったので、今後は災害時だけでなく、手ぶらで全く何もない状況の中で旅に行って必要な状況になった時でも100円ショップに直行して小型の鍋から、加工に使えそうなアルミ缶に入った飲料、さらに工作用のカッター・はさみ・セロテープ・金属製物差し・パンチ穴開け・紙やすりなどを買っても、総額千円以内で市販品と遜色ない性能のアルコールストーブを現地調達できる目処が立ったのは嬉しい事です。ここまで読んで興味がある方は、このブログの別エントリーにリンクを付けた詳しい作理方を載せているので参考にしてみて下さい。

グルーブストーブ・クレセントの製作は手持ちのクッカーに合ったストーブになる

ただ、作っては沸騰実験を繰り返していたので、それまで蓄えておいたアルコール燃料が一気に無くなってしまったということです(^^;)。ただそれも、製作するアルコールストーブの性能が安定してくれば、何回も微調整をしながら燃焼実験をしなくても済むので、今後はレジャー目的でアルコール燃料を使うことができそうです。


路線バスの旅はもはや「路線バスと歩き旅」で旅番組としては楽しみずらくなっている

私の好きな旅番組の一つにテレビ東京の「出川哲朗の充電させてもらえませんか」という電動バイク(原付相当)に乗って沿線のお店やお宅にお願いして充電させてもらいながら目的地を目指すというものです。この番組で使う電動バイクは一回の充電による航続距離が少なく、とても実際のツーリングには使えませんが、この番組が始まる前から原付でロングツーリングをする方は多くいたので、原付で番組で紹介されたルートを走ろうと思っている方は少なくないでしょうし、番組を見てバイクを使ってのロングツーリングをされていると番組のカメラに向かって申告する方もいます。多くの視聴者の中には単にバラエティーとして楽しむ方もいるかも知れませんが、番組で通ったルートを辿りたいと思う方の要望を満たすような作りの方があった方が番組を通じて様々な展開が考えられる分、多くの人の興味を引くようになるのではないかと思います。

逆に、ここのところ連続して違ったテイストの番組として放送されている「路線バスの旅」および「鉄道旅VS路線バス旅」のシリーズというのは、ゲーム性があり番組内で結果についての予想を募集するようにして視聴者の興味を引っぱるような作りになっているのですが、長く見ているとだんだん出演者達の過酷な移動に、ドン引きしてしまう人も少なからずいるのではないでしょうか。

このシリーズの初期には私が住む静岡県を路線バスで横断する回があったのですが、利用状況で路線バスが激減する前でも、東海道の「さった峠」は路線バスの路線が無く、JR由比駅から興津駅まではバスがつながっていませんでした。当時は厳しいルールはなく、当然のように由比駅から興津駅までタクシーに乗り、そこから別会社の路線バスで西へ移動していたのですが、ゲーム性を高めるために「基本歩きで全行程でタクシーが使えるのは1万円まで」というルールができることになりました。

こうなると、実際の旅で同じような事をやる人というのは、もはやいないのではないかと思えます。NHKBSで俳優の火野正平さんが行なっている自転車の旅では、袋に入れて列車やバスに乗せられる「輪行」ができる区間については、積極的に公共交通機関を使って移動しているのと対象的です。

さらに、路線バスの場合、最近は利用人口減少ということだけではなく、新型コロナのまん延により運行本数が減ったり、路線そのものが無くなるような事が起きている中、新たに番組を作る場合、もはや徒歩で十数キロ一気に移動することが当り前であることを想定したルートを提供しないと、もはや旅自体のゴールができないようになっており、このシリーズが「旅番組」ではなく「旅ゲーム番組」としてしか楽しめない状況になってしまっています。

元々路線バスシリーズではおなじみで、旅先での行動が普通でなくそれ自体に味があった蛭子能収さんが番組を降板したのも、ルール重視の結果延々と歩かされるのに嫌気が差したところもあったように思います。乗り物に長時間乗っただけでも体力を消耗するのに、雨の中や夜間になっても長距離を歩かされるようなものになると、今後新キャストで路線バス旅を続けるという話はあるものの、体力的には自信がなくても実に味のあるというようなキャスティングを選ぶことが難しくなり、他の民放バラエティーで活躍するような人がメインになっていく事になるでしょう。

そもそも、時代の流れという中で路線バスが縮小される中では、番組で流れたルートを普通に後追いしても同じように行けるルートというのは本当に限られてしまい、出演者の負担を減らすためには、県境を超える場合バス会社が変わってしまいバス路線が寸断されることがあるため、この部分は無条件でタクシー利用可にするとか、ヒッチハイクを番組内で許可するとか、色々ゲームにおける出演者の負担を軽減するアイディアは出るものの、旅の再現性という意味ではもはや旅番組としては破綻している部分があることも確かです。

また、バス利用の場合、その殆どで交通系ICカードを使用せずに現金を運賃箱に入れるというパターンも、どうにかならないかと思います。路線バスの地方路線の中には、群馬バスのように関東なのにSuicaを使っての乗車ができないという路線もあるのですが、カードでの精算ができればいちいちお金を用意する必要がない分、次のバスをじっくり選べる余裕も出るわけです。決して現金での支払いを否定するのではなく、使えるものは使いながら、視聴者に全国の路線バスでも交通系ICカードの流用がそれなりに可能であるということを示す必要もこうした番組で紹介する意義はあるのではないかと思います。

こんなことを書くのも、先日「路線バスVS鉄道」の対決旅を一気見して、まるでずっと旅をしているように見ることに疲れてしまったからなのです。今後の状況から見て、旅番組というより移動ゲームバラエティとして見せるような形でしか、路線バス旅は残れないということは残念ながら明らかだと思いますので、せめて出演者に過酷な旅を強いる今のパターンの旅をさせる方向からの脱却をした上で、移動ゲームを楽しませて欲しいというのが昨今感じたことでした。


様々な「明かり」について考えるオールインワンよりもセパレートで用意する事の意味

災害用および旅行用(主に車中泊用)として用意する明かりについてはしばらく決まった形のものしか考えずに、主にLEDを利用した電池を使ったヘッドランプとランタンを用意することで固定していました。

基本的にはモンベルで売っている単三電池一本で使えるヘッドランプ一本あれば、手に持てば懐中電灯的に使え、首から掛ければランニング用のランプのようにも使えます。頭に付けて両手を使わずに目線の先に光を当てる使い方もするとして、最後に上を向けて白いビニール袋をかぶせれば、光が拡散してランタンのように広い範囲を明るくすることも可能です。

ミニマムセットの場合にはこれだけで何とかしますが、私は基本充電できるエネループ対応のランタンも持っていて、テント内や車中泊時の車内で使うなら火事にならないためにもLEDランタンの電球色を使うのが一番いいと思ってきました。車中泊で使うのは、暗がりの中で物を落としたような場合に使うことがある、車の鍵といっしょに持ち運べるキーライト(これも単四のエネループ一本で動くものにしています)があれば、大抵のことは間に合うのですが、最近になってちょっと思うところがあって新しいライトを購入しました。

写真にしてみると改めて大きいのがスマホとの対比でわかりますが、単三電池4本が中に入るマグライト型のLEDライトなのですが、やはりその明るさは半端なく、夜にはサーチライト代わりにも使えるレベルのものです。これだけ明るいと、夜間でもかなり明るく遠くまで照らせますし、車のエンジンルームを開けて中を詳しく見られたりします。単三2本使用のマグライト型LEDライトも持っているのですが、これだけ強力だと自宅でもタンスの奥に入ったものを見付けるには無いよりはあった方がいい気もします。今後は自宅用の非常用ライトとして使うことを考えているのですが、この他にも明かりについては別のアプローチを考えるようになってきました。

というのも、この夏の冷房にかかる電気代はかなり上がっていることもあり、この冬の暖房についても色々と考えています。ちなみに、私の住む静岡県中部は冬でもほぼ雪は降らないので、最悪停電になっても上着を着込みお湯を沸かして湯たんぽとともに布団にくるまれば、何とか朝まで過ごすことはできるのですが、もし停電したような場合、LEDライトを付けたとしても、部屋の中を暖かくすることはできないのです。

そこで、現在導入を検討しているのが石油ストーブと同じ灯油を燃やして室内の明かりになる灯油ランタンだったりします。匂いがしたり倒したら火事になる危険はあるものの、ちょっと肌寒いような時に点灯させて部屋の中を暖めることも多少はできるようになります。部屋の中で石油ストーブやファンヒーターを使うと部屋の中が温まりすぎてしまうことも起こるのですが、石油ストーブと同じ燃料を使っていざという時の明かりと暖房を兼ねて使える灯油ランタンは、一つ買っておいても良いと思っています。

今までは常に充電された電池を用意し、必要に応じて太陽光パネルを使った充電をして明かりには電池式ランタン・ライトに一本化していたのですが、雨が続けば充電はできませんので、日が短い冬に、特別な用意をしなくても使える明かりとして一つ灯油ランタンを用意しておくのは悪くないのではないかと思います。今後、その候補を物色しながら暖房器具を出すシーズンには使えるようにしたいですね。


国政ではできないものが地方でならできる?暮らしやすい生活のための移住も有りか

昨日も値上げの事についてこのブログ内で書かせていただきましたが、車を毎日使う身として一番こたえるのが、ガソリン値上げではないかと思われます。また、車を使わない方においても、今は電気・ガス料金が主に上がってはいるものの、今後夏から冬に季節が変わっていく中において、石油ストーブやファンヒーターを動かすために必要な灯油の値上りには頭が痛いだろうと思います。

そんな中、私は住民ではないのですが、静岡県の中部で山の方にあるお茶の産地・川根本町では、町民へ向けた補助が全住民に対して行なわれたことが明らかになりました。地域では地元の商店でのみ使える、古くは「地域振興券」のような商品券を地方が独自に出すことが普通にありましたが、今回の川根本町の場合は、一枚の額面が500円という「燃油助成券」を発行するというのです。

町では500円券が10枚綴りになった5000円のセットを、町民一人1セット配布するということで、その対象は2022年8月1日現在で川根本町に住所がある6125人で、引換書をすでに郵送したということです。

引換書は同年9月1日から2023年1月31日まで所定の場所で燃油助成券との交換が可能で、この助成券は町内に8ヶ所あるガソリンスタンドで便用できるのだそうです。世帯別ではなく、町民一人ずつ5000円支給というのは、冬の暖房用に使っても良いし、車で遠くに家族揃って出掛ける時の車のガソリンを入れるために使っても良いし、これは結構家庭には有難い補助になるのではないかと思います。

個人的には私の住む地方自治体にも同じような事をやって欲しいと思いますが、この川根本町では他の行政サービスも充実していて、新型コロナ対応のワクチン接種の取り掛かりも早く、さらに山奥に集落があることからネット環境を早いうちから町を挙げて整備していて、「やませみネット」というブロードバンドを利用できます。さらに行政からのお知らせを表示させたり電話機能もある「かわねフォン」(050IP電話サービス)を全世帯に提供するなど(町内同士の通話は無料で掛けられるのがポイント)、通信インフラも充実しています。

行政が主導的にこうした住民のためのサービスを率先して行なってくれると、山間部の地域でも人が出ていかないで、むしろ外から人がやってくるような事も起きてくると思うのですが、あくまで自分の住む行政のやる気によって環境が左右されるということになってしまいます。

今後の人生設計を考える中、地方への移住を考える方は少なくないと思います。ただ、地域によっては一年を通して住みやすいか? というと冬の降雪量の問題とか、夏の暑さの問題とかで、自然環境に関する条件で住みやすさというものは変化しますが、今回紹介したように、多少自然環境的に住みにくい(川根本町は夏は平野部より高温になる場合が多いという地域でもあります)場所でも、自治体の努力によって住みやすい環境を作り出しているところもありますので、そういったことまで考えた上で居住場所を考えるべきでしょう。

移住に関して考えることは、他の住民サービスである社会福祉の充実度やゴミの扱い、子どもに対する地域独自の対応などがありますが、いい場所だと思って移ったら、その場所には光回線を引けず、携帯電話もなかなかつながらないような場合になるとかなり生活の利便性は落ちます。ですから、こうした地方の取り組みは今後も注目したり、実際にお出掛けした場所のチェックを車旅でしながら楽しむという方向性も良いように思いますね。


中国の干ばつと電力不足は日本国内の生活にどのような影響を及ぼすか

2022年は今まで当り前のように利用していた資源や商品が、ロシアのウクライナ侵攻という思わぬ出来事をきっかけにして、流通が滞ったり価格については値上げになったりしています。この状態は、自然災害や感染症の広がりとつながることで、ますます影響が大きくなっていると思われます。というのも、お隣の中国では先日まで新型コロナで身動きが取れずに物流が止まっていて、ようやく元に戻ったと思った先ごろになって大規模な干ばつが起き、主に水力発電が使えない状況になっていることから、国全体で電力不足になっており、経済活動も制限されるような状態になっていることが報道されています。

日本と中国の関係は領土問題や台湾に対する威嚇とも思える人民解放軍の動きは不気味で、日本の中にも中国に対する良いイメージを持っていない方もいるかと思いますが、中国国内に工場を作って活動している日本企業も苦しんでいます。また、中国で作られた商品を輸入して国内で消費するような事は普通にあり、このままでは100円ショップで売られている商品のうち、それなりの割合を占める雑貨が中国からの輸入品であることもありますので、今までのように100円ショップは営業を続けていけるのか、大手であっても今後を展望するとかなり苦しくなっていくのではないかと心配しています。

最近は100円ショップ発のキャンプ用品が車中泊にも便利に使えるということで、このブログだけでなく多くの人が新製品に注目していると思うのですが、そうした新製品の出る頻度が減ってしまうのではないかと思うほどのこのところの中国の国内事情の変化は、商品の供給先を別の国に変えるにしても、とてもスムーズに移行することは難しいと思います。時間の経過とともに、体力のない100円ショップは経営を維持できないような事にならないように祈るしかありません。

また、キャンプ用品というと、アマゾンなどの通販で色々な商品を見ると、日本国内のものと同じくらいのクオリティを持つ中国のアウトドアメーカーが増えてきたように感じていました。中国のキャンプ用品の魅力は、メーカーを厳選して絞り込めば、普通に使えそうなクオリティを持った上で、価格がかなり安いことだったのですが、これも今後の事を考えると今のままの状態をキープできるのかという感じがします。気が付いたらネット上の価格表示が一気に上がっていて、今までは安く買えていたものがなかなか買えなくなってしまうような事が起こってしまう可能性も考えなくてはならないでしょう。

それでもまだ、材庫のあるうちはそれなりの性能のものを安く買うことも可能だとは思いますが、もし具体的に中国メーカーのキャンプ用品(主に金属加工製品など)に魅力を感じている方は、安く買えるうちに確保した方が良いのではないか? と私は考えます。このような危惧は、中国産の農産物を安く購入していた方にも起こってくることだとは思うのですが、今の日本は空前のキャンプブームにより多くの企業(ホームセンターや100円ショップまで)キャンプ用品を企画して販売することで、多くのものから選べば、アウトドアショップでしかキャンプ用品が買えなかった時と比べると、かなり安く一式が揃うようになっています。

ブームというのはその終焉とともに元に戻るようになるので、まずは100円ショップでキャンプ用品を扱わなくなり、ネットでも多くあったキャンプ用品メーカーが無くなるなどして、結局は元の高額なキャンプ用品が残るというような安く用品を買いたいユーザーにとっては最悪のシナリオを考えておくべきでしょう。

ともあれ、このまま中国の国内事情が悪くなれば直接の影響として現われるのが、ネット通販で買える安い中国メーカーの製品であると思いますので、もし買おうかどうしようか迷っている品がある場合は、まず価格チェックを継続していき、後から高いお金を出して後悔しながら買い物をすることがないように必要なものを安い値段で確保するようにしたいものです。


povo2.0で基本0円定期トッピングのサブ利用の方はキャンペーンを狙うのがセオリー

以前は通話用のSIMとして使っていたpovo2.0ですが、現在はWindowsOSが入った2in1端末に入れてほぼデータ専用として使っています。タブレットやノートパソコンとしても使える端末なので、それなりに活用することはできるのですが、主に出掛けた際のネット利用の手段として使うことが多いです。

全くトッピングをしない場合には、利用料は0円であるものの、データ通信のスピードが最大128kbps(実際はその半分くらいのスピード)で、ほぼ普通の事はできないのですが、ブラウザをテキストのみの設定で使ったり、このブログをネットにアップするような使い方ではあえて高速のトッピングを付けなくても何とか使えるので、いざという時のバックアップ回線としては十分です。

ただ、トッピングを全くしないで6ヶ月経過すると自動解約になってしまう恐れがあるので、定期的に何らかのトッピングをして回線を継続する必要が出てきます。常にトッピングを組み合わせてメイン回線として使っている方にはわざわざトッピングをどうするか考える必要はないのですが、それこそmineoのお昼爆遅(平日お昼には最大32kbpsなので、povo2.0のトッピング無しのスピードよりも遅い)対策に使えるようになって良いのにと思っていたところ、期間限定ながら1GBを30日間の有効期限で利用することができる「お試しトッピング」が8月24日~9月12日にアプリからトッピングすることができるようになっています。

トッピングの価格は税込499円と、もしこれが期間限定でなく通年トッピング可であれば、他回線がどうしても使えないような場合(ドコモやソフトバンクをメイン回線にして使っていて、障害が起きた時なども)のサブ回線としては安いですし、期間を切らさずトッピングしなくても良いので、必要に応じて申し込むことで、月々の通信料は単純に499円にはならず、もう少し安くできるので期間限定を外して提供して欲しいと思う方も少なくないのではないでしょうか。

なお、今回は同時に2022年8月24日から2022年9月22日まで、「残暑お見舞い大感謝祭」というキャンペーンが行なわれていまして、20GB以上データトッピングの購入でデータ容量を25%増量の他、トッピング料金が330円の「データ使い放題(24時間)」をデータ容量のトッピングをした方にもれなくプレゼントとなります。上記の1GB30日の「お試しトッピング」でもデータ使い放題がプレゼントされるようなので、とりあえず30日分の高速1GBをトッピングし、その後必要なところで一日ないし二日(開始から24時間利用可なので、うまく開始時間を設定すれば一泊二日の旅にも十分使えます)のau回線使い放題を利用することができます。

私自身は6ヶ月の自動解約の対策として、どうしても見たいコンテンツが配信される場合はDAZN7日間のトッピングを付けますが、そこまで見たいコンテンツが無い場合にはデータ使い放題をトッピングするので、30日間1GBをキープしながら好きなところでデータ使い放題が使えるというのはなかなか魅力的です。今後も様々なキャンペーンが行なわれる中で、こうしたキャンペーンを利用するようにすれば、普通にトッピングするよりお得に使えますので、それを目的にpovo2.0を維持するのも十分に有りだと思います。


今後のMVNOはeSIMに対応しないと生き残れない?mineoがeSIMサービスを開始

私が新しくスマホを選ぶ場合、少なくとも一回線はeSIMで利用することを考えています。というのも、今後出回るスマホの多くはeSIM対応になることが予想されますし、物理的なSIMカードの入れ換えをする中でカードスロットを壊してしまうような可能性もあったりします。契約上も今までのようなSIMカードの発送・受取・返却という一連の手続きを省略でき、申し込んだその日のうちに利用することも可能になるだろうと思います。

課題としては、思い付きでスマホからタブレットやモバイルルーター、パソコンへと回線を移すことがすぐにできなかったり、別途手数料がかかるところもあるので、その辺はやみくもに全ての回線をeSIMにという感じにはならないとは思いますが、現在使っている通信業者がeSIMに対応してくれるのは選択の幅が広がるという意味でも有難いことです。

今回は新たなeSIM提供のニュースが有りました。現在私が契約しているmineoでまずはau回線のAプランからeSIMでの契約ができるようになるそうです。次いでドコモ回線のDプランも利用開始になるそうですが(2023年2月からの予定)、ソフトバンク回線についてはまだ未定ということです。

mineoの場合、私が加入しているのは毎月税込990円で音声通話および、データ通信が最大1.5Mbpsで利用できる「マイそく」ですが、このプランおよび、2022年8月27日から提供が始まるデータ通信最大300kbpsという「マイそくライト」(月税込660円)のプランでも、平日のお昼12時から1時までは最大32kbpsに制限されるという通常使いについての問題があります。

お昼に買い物に行って、mineoのSIMを使うと電子マネー決済に支障が出るほどの画面表示速度の遅さを感じた場合、別の回線を使えるようにスマホにもう一回線入れるようにすることで、さらに利便性が上がるでしょう。高速データ的には平日お昼だけの問題なら月1GBでも大丈夫ですが、個人的にはソフトバンクの「データ通信専用3GBプラン」と合わせると(電子マネーはPayPayがおすすめ)良いのではないかと思いますね。

こうなってくると、回線を大手から借りて営業しているMVNOであってもeSIMの提供があるところと無いところなら、ユーザーはその利便性からeSIMの提供のあるところを選ぶようになっていくのではないかと思います。そして、スマホ回線はよほど画期的なプランが出るか、契約している回線の強烈な不満が出ないと変えるという風に考える人は多くはいないと思うので、やはりeSIMはMVNOにとってはサービスを提供するかどうかで今後の状況も変わってくるのではないかと思いますね。


全国を回っていると実感する地方と地方の境界を知っているからこそ感慨深い高校野球

時代とともにスポーツの指向も大きく変わり、昔は当り前だった国内プロ野球の中継は地上波からほぼ無くなり、日本のスポーツ中継の初期から実況生中継がされてきた高校野球でさえ、ネット同時配信の動画は権利の関係でNG(ラジオの実況は大丈夫だとか)になり、さらに多様化する指向に合わせるように、誰もが野球に注目するような時代ではなくなってきました。

ただ、昔の影響で野球好きを引きずる私としては、車で全国各地を回る中で、様々なスポーツ、特に高校野球で有名な場所に来ると、こんな地域で練習して全国大会に出てくるんだとしみじみしたことを思い出します。これはどこの高校かは言えませんが、全国から選手が集まる甲子園の常連校の近くを車で通過していた時、このような場所にあると練習が嫌いだからと逃げ出してきても、一本道でしばらく全く民家もないような場所に学校があるので、少々の事では逃げられない大変な環境に身を置いているのだとしみじみ思ったものです。

知らない人は全く知らないでしょうが、昨日行なわれた夏の甲子園決勝の興味として「真紅の大優勝旗が白河の関を越えるか」というものがありました。そもそも「白河の関」とは何かもわからない方がいると、全く何の事かもわからないわけですが、私自身この白河の関を越えたのが車での最初のロングドライブだったことで、その意味というのは頭の中だけではなく実際の大変さということでも記憶しています。

最初の車旅ではお金がなかったので、車での移動はしても高速道路に乗るだけの予算はなかったので、東京を通って岩手県の遠野を目的地にしていたのですが、走っても走っても関東を抜けられないような感じで運転してきました。ようやく県境を越え、東北地方の入口である福島県に入る目印が「白河の関」なのです。ちなみに、宮城県の地方紙の名前は「河北新報」ですが、この「河」は白河に由来し、「白河より北の東北地方」という意味で名前にしているそうです。

いわゆる夏の甲子園は大正時代(1915年)からその歴史が始まり、第一回の優勝候補は東京代表の早稲田実業だったそうですが、準決勝の相手が東北代表の秋田中学(現在の秋田高校)で、前の日に選手たちはチーム関係者から秋田とは実力差があるから勝てると言われたため、選手は準決勝をのんびり気分で進め、結果秋田の長崎投手に抑えられて敗退したという、今では考えられないような話が伝わっています。秋田は次の決勝で負けて全国優勝はならなかったのですが、それからというもの長く甲子園で優勝までたどり着けない時代が続くのです。

これも古い話ですが、1969年の第51回大会では青森三沢高校が決勝に進出し、延長18回引き分け再試合の結果愛媛代表の松山商業に破れ、全国制覇には一歩届かなかったのでした。ただこれには「疑惑の判定」と呼ばれた三沢高校のサヨナラ勝ちを阻止したストライクボールの判定がありました。延長15回裏に1アウト満塁で押し出し寸前、3-1からの投球がストライクと判定されてその回三沢はサヨナラならず、結果その試合は引き分けで翌日の試合で松山が勝ったわけです。

当時はそこまで大きな問題にもならなかったものの、その後も東北代表の高校は決勝には進むもののことごとく負け続け、アメリカで言われている「○○の呪い」(かつてアメリカ大リーグのワールドシリーズに関して言われていたボストン・レッドソックスの「バンビーノの呪い(ベーブ・ルースを放出してからワールドチャンピオンに長いことなれなかった)」、シカゴ・カブスの「ヤギの呪い(カブスファンがヤギをワールドシリーズの行なわれる球場に入れようとして断られたためカブスは今もワールドチャンピオンになれない)」など払拭されたものされないものがあります)に近い「甲子園の真紅の大優勝旗は白河の関を越えられない」という話が現実味を帯びる時代がずっと続いていたのです。当初は冬には雪の影響で練習できないからという事が言われたものの、室内練習場が整備される中、雪が降るから勝てないということでもなくなったのに(東北より先にさらに北の北海道から優勝チームが出たわけですし)、ジンクスだけが生きていたということになるでしょうか。

今の高校生がそうした「呪い」のようなジンクスをまともに信じることもないとは思いますが、東北地方の野球関係者としては待ちに待った昨日の仙台育英高校の優勝でした。本当におめでとうございます。昔の高校野球は絶対的なエース一人にずっと投げさせるような根性論主体の考えで動いていましたが、今では投手の球数制限ができ、延長も決着が付かなければ国際ルールと同じように「タイブレーク制」で行なわれるようになりました。そんな中仙台育英高校は他チームではエース級の投手5人を揃え、決勝でもベストパフォーマンスを出す投手の継投で乗り切りました。相手チームのデータに沿って守備位置を変えるなどベンチワークも機能し、勝つべくして勝ったと私など思いますが、今回の大会は下馬評通り優勝候補筆頭の大阪桐蔭高校が優勝するんだろうなと思っていたので、この結果は予想外で、結果準優勝に終わったものの下関国際高校の力強さも印象に残りました。

ただ、やはり連戦を勝ち抜くには少なくとも3人以上試合で投げられるピッチャーを育成しないと、今後全国優勝は難しいのではないかと思います。ちなみに、私の住む静岡県は一応夏の甲子園大会の優勝はあるものの、最初で最後の優勝は大正15(1926)年の第十二大会で優勝した静岡中学(現在の静岡高校)まで遡らなければなりません。当時は台湾・朝鮮(当時の地域名)・満州(同)からも遠来の出場校がある時代で、戦後にはそれなりに甲子園で勝てる時代もあったのですが、近年は全く精彩がありません。これは、逆に東北地方のレベルが上がっていることとも関係があるのでしょう。

サッカーのJリーグもそうですが、地元のチームが活躍すれば地域が盛り上がるということもあるので、いわゆる首都圏や大都市のチームだけでなく地方のチームが活躍するような事もあると面白いですし、スポーツで活躍したチームのある場所はどんなところだろうと思って出掛けたくもなります。今回は宮城県の皆様および東北地方の皆さん、おめでとうございました。機会があれば東北の強豪校付近を回る車旅というのもやってみたいものです。


小屋を建ててコストのかからない生活をするというライフスタイルは果たしてどうなのか

日本テレビ系列の「バンキシャ」では、定期的に自ら小屋を建ててミニマムの生活をする人のライフスタイルを追い掛けていて、毎回興味探く見ています。昨日は郊外の山間部に約50万円で購入した土地に自分で小屋を建てて生活しようとする男性(30代くらい?)の方や、すでに小屋というよりも家のような小屋を複数建てている方の生活について取材をしていました。

私自身も、今すぐにではないにしても、生活のコストを極限まで下げるライフスタイルに憧れたことはあったのですが、実際にその暮らしぶりを見ていくと、必ずしも良いことだけではないということもわかってきます。

昨日の番組内では太陽光を使った湯沸かしシステムから引いたお湯を使って露天風呂を作ってみたものの、季節によっては寒すぎて露天風呂を楽しむどころではないということで、最近の賃貸物件によくあるシャワー室にも設置できる簡易浴槽を室内に置くことで、お風呂に浸かることができて、体の疲れの取れ方が違うと感激していました。確かに、動き過ぎて体が疲れまくっているような場合は、多少浴槽のサイズが小さくてもじっくりと浸かることができる湯船に入るのが体には良いような気がします。車中泊の旅でもずっと運転して体がバキバキになるような時には、高速道路のサービスエリアに最近はよく設置されているシャワールームだけの施設よりも、可能ならば手足を伸はして入浴できる施設を探したいものです。

小屋暮らしの場合、電気はソーラーパネルからの供給でパソコンやスマホの利用、テレビや冷蔵庫くらいは自動車用(バス用などの大きなもの)バッテリーに充電していけば、何とか使えるレベルの電力は使えると思いますが、今の時期、エアコンが無い生活というのはどうなのか? という事は考えてしまいます。昔の人は暑さに我慢できない場合には行水(水風呂)に入って涼むという事をやっていたようで、DCモーターの扇風機なら電気の残量を気にしないで使い続けられると思いますが、雨になると発電できなくなるのが太陽光発電の宿命で、電気を太陽光パネルに依存するような生活であれば、最低限冷蔵庫とスマホ充電の分を何とかキープしないと生活自体に支障が出てきてしまうでしょう。

番組の方では小屋を作るための土地代については紹介していたものの、小屋の材料や建築期間、そして生活に必要な電気・水・燃料(薪など)はどのように調達し、いくらかかるのか、夏に水を沢から引いてくるにしても、その水は飲めないと思うので、飲める水はどうして手に入れるのかなど考えるときりが無くなり、土地を買った後に後悔するパターンの方が多いのではないかと思ってその方針を改めて現在に至る部分もあります。

そもそも、今まだブームが続いているのかわかりませんが、山の土地が安いからと言って購入してしまうと、常にそこにいて生活をしたり、定期的に通って別荘的に使っていかないと、草がぼうぼうになり、いざ遊びに行こうと出掛けて行った時には、草刈りだけで終わってしまうような事も起こるかも知れません。

というわけで、私にはとても小屋を自分で作ってそこを拠点として生活するような事はできそうになく、だからこそそうした生活を続けている方のバイタリティを羨ましいと思い、この特集はつい継続して見てしまっています。番組で紹介された方のうち一人の方はまだ小屋が完成していない状態で密着は終了していましたが、この記録的な暑さの中で、どんな生活をしていたのかという点には興味がありますね。私自身がこうした人と一緒のライフスタイルを行なうのは無理ですが、車を寝床として日本中の行きたいところに行くというようなパターンを成立させるためには、小さくても寝るところとお風呂とキッチンはきちんとしていて、電気が普通に使えるベースがあるので、小屋の代わりということでミニマムな行動ができている今の生活を守りつつ、感染症の心配がなくなった時にはぜひまた国内の色々なところを回ってみたいと改めて思いました。