月別アーカイブ: 2019年6月

安い駐車場の情報は足で稼ぐべし

最寄り駅の前に一日置いたままで500円くらいで利用できる駐車場がある環境にある方は本当に羨ましいと思います。私の自宅から近いJRの駅ということでは静岡駅とその隣の東静岡駅があります。そのうち、ちょっと前までは東静岡駅から近い場所に24時間駐車していても400円という格安な駐車場があったので、かなりその駐車場を利用させていただいていたのですが、最近になってまた利用しようと調べてみたら、いつの間にかその駐車場の営業は終了してしまっていました。

結局のところ、今のコインパーキングのほとんどはずっと駐車場として営業をするというよりも、次の利用方法が決まったりその土地が売れたりするまで土地を遊ばせないための設備という部分が多くあり、東静岡駅から近い駐車場もそのようにして次の利用方法が決まったものだと思われます。それは地主の方にとっては嬉しい事に違いないでしょうが、その駐車場をあてにしている身としては何とかしなければならないところでもあります。

さらに困るのはそうした最新の格安駐車場情報というのはなかなかインターネットでは反映されにくく、ネットに掲載されたと思ったらすでに閉鎖されてしまっていたということも少なからずあります。ですから、あまり土地勘がない人にとってはあまり格安の駐車場を駅周辺で探そうとウロウロしても、いい所が見付からずに困ることも出てくるかも知れません。そんな場合はネットで調べてその中でも安いところにあたりを付けて駐車するのがいいと思います。

ただ、日常的に生活している地元の場合は、毎日の移動の中で新しい駐車場がどこにできたか? というような事は車で動いている時もそうですが、バイクや自転車でウロウロできる時があったら、どこかへ行くついででも自分の使う駅の周りの道をチェックしてみて、新しくできた格安料金の駐車場はないかと探してみることで、いざという時に役立つのではないかと思います。

私の住む静岡市では割と平坦地が多い街なので、自転車による交通が発達しています。18キップを使って旅に行く時、できるだけ遠くまで行くために始発の電車に乗りたいような状況もあるのですが、普通であれば自転車を使って屋根のない無料の駐輪場に置いて出掛けるという方法を使っているのですが、本当は屋根のある有料の駐輪場に停めたいところなのですが、始発前の時間は有料の駐輪場が開いていないという問題があるのです。

そんな時に見付かると嬉しいのが、24時間まで500円程度で停めることのできる駅から徒歩圏内にある駐車場です。静岡駅周辺は10分くらいかけて歩く気があれば24時間まで800円くらいで利用できる駐車場は見付かるのですが、それ以下ということになるともう少し範囲を広げて探さなければなりませんが、徒歩15分くらいまで範囲を広げると500円くらいでも長時間停められるところが見付かりました。ただ、その駐車場はどう見ても次の利用方法が決まるまでのつなぎで「薄利多売」での利益を上げることを考えたようなところで、翌月あたりすぐに消えてしまっても何ら不思議ではありません。

個人的な話をすれば、今年の秋にあるラグビーワールドカップを見に行くために、静岡駅周辺に車を停めてそこからスタジアムのある東海道線愛野駅まで行き、帰りは静岡駅から車で自宅まで帰ろうと思っているのですが、果たしてその時期まで今回見付けた駐車場があるかどうか(^^;)。でもいざという時にも慌てないように、プランB・プランCの駐車場を常にその時までリサーチを続けていこうと思っています。


改めて電子ブックリーダー購入を考えたわけ

インターネット上から情報を得るようになると、なかなか活字の本を読まなくなるということを実感するようになってきました。そして、本を買うお金はあってもたくさんの本を保管しておく場所が確保できないという事情もあり、電子ブックで本を読む生活というものに改めて転換してみようかと思ったりもするのです。

電子ブックは手持ちのパソコンやスマホ・タブレット端末でも見ることができますが、長時間画面を見続けていると目に悪い(ブルーライトを出すため)と言われています。電子ブックリーダーの多くは電子ペーパーという仕組みで太陽の下でもはっきり文字が読め、ブルーライトも出さないので目に優しく、電池の持ちもタブレットと比べると桁違いに良いといった特徴があります。私も過去には複数の電子ブックリーダーを使っていたのですが、だんだん使わなくなって今に至るというところがあります。

まず、どの電子ブックリーダーを購入する前に「なぜ使わなくなったのか?」という事から考えてみると、その理由が何となくわかってきます。というのも、電子本の価値をわからないで使っていると、なかなか通常の紙の本(新品)と同じくらいのお金を出して本を買おうとは思えてきませんし、さらに多くの規格が扱われている中で、今使っている形式の電子ブックのサービスが無くなってしまったらどうなるのか? ということも考えてしまっていたのです。

というわけで、私がたまたま安く買えた電子ブックリーダーで読んでいたのは、著作権の切れた「青空文庫」の古典や、自分で市販の本や雑誌の中から電子化したいものを抜き出して「自炊」したものが中心になったのですが、それだけだとやはり継続して読み続けることができないのです。好きな古典にも限りがありますし、相当の情熱がないと紙の本の電子化という作業を続けてやることも難しいことでした。やはり話題の新刊本や気になった本などをすぐに読むようなライフスタイルが過去にはなかったという事が自分自身を電子ブックから遠ざけてしまったと言わざるを得ないと思います。ただ、そうした事から少しではありますが状況が変わりつつあります。

例えば、私はAmazonのプライム会員なのですが、このプライム会員の特典として毎月1冊の本を専用のタブレットや電子ブックリーダーにダウンロードして読むことができるようになりましたし、毎月の定価料金を出せば(月額980円)そのサービスに登録された本が読み放題になるKindle Unlimitedというサービスも始まりました。ちなみに、現在3ヶ月99円というサービスに人を寄び込むためのキャンペーンも行なっていますが、普通に本好きの人なら自分のものにできないという点はあるものの、読み放題の本を読むだけで事足りるなら紙の本を買い続けるのと比べるとかなり安く新しい本を読み続けられるわけで、Amazon Kindleが安くなれば買って試してみるのもいいかなと思っています。

ちなみに、楽天のkobo専用のリーダーはすでに持っているので(一応バックライト付き)、その電子ブックリーダーを活用するのも悪くはないのですが、Kindleの方は定価がそこまで高くないのに防水機能も付いているものもあるので、お風呂では読まないものの(^^;)、雨の電車内でも安心して使えるというのが使ってみたいと思わせる根拠になります。

最近購入した腕時計も通常よりも強い10気圧防水が付いたものを購入したのですが、単に外で使うというだけでなく、災害時に持ち出したような場合、端末を入れたバッグが水に浸ってしまっても何とか使えそうなイメージがあります。基本的には電子本はブックリーダーのメモリの中にダウンロードして使うものなので、ライフラインが途絶えた時でも十分に使え、さらにソーラーパネルからでも充電ができるようなら、防災対策の本をあらかじめ入れておいたり、自分で作った覚書のようなものも入れておけば、スマホやタブレットの電池が切れて使えなくなっても、最悪ガラケーと電子ブックリーダーだけでもネット復旧までは何とかなりそうな感じがします(テキストファイルやWordのファイルが表示できる電子ブックリーダーの場合)。

Kindleについては来月にもAmazonのセールがあるので、そこでどのくらい通常から下がるかということにも注目しながら、ガラケー・スマホ・タブレット・パソコンのどれとも違う使い勝手を試し、今度こそそれなりに使いこなしたいと思っています。


LINE MUSICの無料サービス「ONE PLAY」出現の影響

先日、電車で出掛けた際に外からの雑音をカットするためにスマホで音楽を聞いていたのですが、私がその際に使うのは各種音楽ストリーミングサービスです。聞ける楽曲は限られるものの、アルバムを通しで聞けるAmazonミュージックと、好きなアルバムを通しでは聞けないものの、ランダムに再生することは可能なSpotifyの無料プランを併用しているのですが、今回LINEの提供するLINE MUSICがアップデートするという発表があり、その内容についてかなり期待できるものになっているので、その内容について紹介しつつ他のサービスとの併用について考えていこうと思います。

今回LINEが発表した無料サービスは(仮称)という形になっていますが、「ONE PLAY」というサービスで、2019年中には開始すると発表されました。現在でもLINE MUSICでは楽曲の最初の30秒間くらいまでを再生可能で、同社の販売するAIスピーカーでも再生することができますが、今後は楽曲をフルに流すことができるようになるそうです。

しかし、無料サービスが有料サービスと同じように行かないというのは当然あることで、この「ONE PLAY」のサービスでは特定の楽曲を再生してから「一定期間」再生できない期間を設けるということなのですが、どのくらいの期間になるのかは発表されませんでした。その期間がどのくらいになるかによって、使い方も変わってくると思いますが、同じ曲を何度も何度も聞きたいという方はお金を出して有料サービスに入ってくれ(^^;)というのがLINEのビジネスモデルであると思われます。

ただ、「今の雰囲気に合った曲を聞きたい」とか、特定のジャンルの曲を流し続けたいというようなニーズなら、常に新しい曲がかかった方が面白いとも言えます。その中で自分の気に入った曲があったらメモしたりブックマークしたりして次に聞けるまで待つか、他の無料サービスで聞けるならそちらの方で聞くかすれば、うまく無料および安い有料サービスを使い回すことで様々な場面におけるBGMを流し続けられるわけで、結構期待ができる気がします。

ある意味、Spotifyの無料サービスとかぶることころがあるかも知れませんが、LINE MUSICの方は特定のアルバムを通しで聞くこともできるようになるわけで(Spotifyの無料プランの場合は特定のアーティストは選べても、曲はランダム再生になります)、こうした特徴を生かすと、単に音楽を聞くという場面だけでない利用スタイルが見えてきます。

例えば友人達と話をしていて「あの時代のあの曲ってどんなものだった?」という話になった場合、YouTubeあたりから探して来られればいいのですが、楽曲の検索という点でも高い音質でフルコーラスを聞くことができるという点でもこのサービスを使って流す方が楽です。さらにLINEスピーカーとの連携が取れれば、調べるためにスマホを立ち上げなくてもスピーカーに向かって直接語り掛ければすぐに再生してくれるかも知れません(LINE MUSICで再生できる楽曲に限られます)。

また、このような「一定期間再生した楽曲が聞けなくなる」というサービスをフルに活用しようとすると、お好みの曲が聞けなくなっても他の今まで聞いたことのないアーティストの曲を試しに聞いてみるということもできます。ライブラリは相当多いですから、自分の好みではないと思っていたジャンルでもハマるきっかけになったり、今までわざわざ買おうと思わなくても気になっていたアーティストのアルバムを通しで聞けるようになり、これから様々な音楽への趣味の幅を広げたいと思っている方にとってはいいサービスなのではないでしょうか。

車の旅でも「ドライブに合いそうな曲」というようなかなり広いフィルターで攻めてもいいですし、一つのジャンルでも最新のヒット曲から前の世代からさらに遡って同ジャンルの歴史を紐解くことも可能です。昔はそういう事をするためにはラジオの番組表をチェックして録音して何回も聞いたり、テープを編集したり、なけなしのお小遣いを出してCDを買ったり借りたりした思い出がありますが、今はどこにも行かなくても手元のスマホを操作するだけで同じ事が無料でもできるようになったのですからいい時代になったものです。

ただ、こうした事が当り前になっていることに気付かなければそれまでです。音楽は強制的に耳に入ってくる場合もありますが、自分から積極的に聞きに行くことで多くの感動を得るものでもあるので、ぜひ多くの方にはこうしたサービスを利用しながら今までなかなか聞くことができなかったジャンルの音楽というものにもチャレンジして欲しいと希望します。そして、自分で大のお気に入りになったアルバムはそのアーティストのために購入することも大事です。


UQ Wi-Fiプレミアムサービスについての覚書

ポストADSLの通信手段を考える中で、個人的には工事不要の無線インターネットを考えているのですが、その中でも第一候補なのがUQモバイルのWimax2+です。これは以外にも紹介した通り、3日間で利用データが10GBを超えなければ規制はかかりませんが、もし規制がかかったとしても1Mbpsという何とかYouTubeなどの動画が見られるくらいのスピードが確保されています。また、規制される時間が午後6時から翌日の午前2時頃までということなので、この規制パターンをうまく使って規制される時間に使わないような生活習慣にしてしまうという手があります。

データ量を多く使うのが主に動画を見る時だということで、動画を見るのは早朝にしてしまうという究極の手があります(^^;)。それには夜型の生活を朝型に変える必要がありますが、これだと学校や仕事に行く前に動画を見る時間は限られるので、ダラダラ延々と動画にハマってしまうこともなくなるのではないか? という感じもします。さらにそうした生活環境を車中泊の旅でもキープすれば、Wimax2+の利用できる所で車中泊をすることができれば、早朝に使いまくったとしても夕方に使うのは動画以外の用途に限定することで、ほぼ快適にネットが使えるようになるのではないかという気がします。

今回は色々調べる中で特に旅行中や外出中にもかなり使えるWi-FiサービスをUQモバイルがオプションで行なっていることがわかりました。それがWimax2+に加入していれば無料で使える「UQ Wi-Fiプレミアムサービス」という公衆無線LANサービスです。

こうしたモバイル通信契約者用のWi-Fiサービスは様々なところで行なわれていますが、「UQ Wi-Fiプレミアムサービス」の場合、落ち着いてパソコンやタブレットでWi-Fi接続できる「Wi2 300」を使うことができるだけではありません。通常のサービスでは月額料金の他に追加料金が必要なオプションのスポット(Wi2premium・Wi2premium_club)も無料で使えるようになるのです。
公衆無線LANではその安全性が問題になる事も少なくないですが、セキュリティのしっかりしたWi2premium_clubのアクセスポイントを無料で使えるのは大きいですね。最近ファミリーレストランで無料のWi-Fiスポットを利用することがあるのですが、安全性に不安があるだけでなく、利用規則によっては一回30分とか60分で強制切断されてしまうことがあるなど、外でWi-Fiを使う際には自宅で使うのとは違うストレスが溜まったりします。

実際に自分がよく使うところでWi2premium_clubのアクセスポイントがあるようなら、もはやモバイルルーターは家に置いたまま出掛けて外出先ではLTEおよびWi2premium_clubのアクセスポイントを使い分けることで、かなり外出先でのネット環境の快適度が上がるのではないかと思います。一部のカフェなどではパソコンを店内で使うためのコンセントが設置してある所も多くなってきているので、車からの充電だけでは心もとないという場合でも旅先でネットも充電も利用できる場所は貴重です。車を長い時間運転する中でやはり休憩は必要ですし、そうした場合の英気を養う場所としてもWi2 300の使えるスポットを把握しながら移動するようになれば、設置しているお店にも集客のメリットが有るわけですし、このサービスがADSL終了後にも続いていて欲しいと思いますね。

一つ気を付けたいのは、現在Wimax2+のサービスを行なっている会社は色々ありますが、今回紹介した「UQ Wi-Fiプレミアムサービス」は本家の「UQモバイル」で契約しないと無料では使えないか、Wi-Fiサービスそのものが使えない場合もあるということです。少しでも毎月の利用料金を安くするためには回線を借りて安く提供する会社で契約をした方がいいのではないかと思う方もいるとは思うのですが、やはりこの公衆無線LANサービスを使うメリットは旅をする人には大きいと思うので、次の回線を決めるための判断の一つとして活用していただければ幸いです。

UQ WiMAX


電車乗車中の緊急地震速報の経験

前回、関東方面に電車で出掛けた帰りにニュースで日本海側で津波注意報も出た大きな地震が起きた事を紹介しました。その時は、もし同じような状況で太平洋側で地震に遭ったらどうなるだろうと思ったのですが、まさか先日の6月24日にそんな状況を経験することになるとは思いませんでした。

その日は夕方首都圏から電車で出発し、在来線を乗り継いで静岡駅まで帰る途中だったのですが、熱海発18時55分発の豊橋行きに乗り込み、沼津駅から西に2駅目の「原駅」に到着した19時22分に異変が起こりました。

時間的にも乗客がかなりいて、さらにそのほとんどがスマホを操作しているような状態の中で、いきなり自分のガラケーだけでなく他の人のスマホからも一斉に緊急地震速報のお知らせを伝えるけたたましい音が鳴り響いたのです。その後、すぐにワンセグに切り替えた人もいたらしく、テレビやラジオで聞き覚えのある恐怖心さえ抱くようなチャイムの音も車内から聞こえてきました。

車内アナウンスでは「地震が発生したため運転を休止します」というアナウンスがあるのみで、さらに緊急地震速報の内容も「静岡県で強い揺れ」という断片的な情報だけだったので、これはもしや東海地震か南海トラフが連動して起きた地震で目的地の静岡市周辺で大地震が起きたのではないかと本気で思いました。幸い、乗っている電車はほとんど揺れを感じなかったのですが、それがかえって離れた場所での被害を連想させることになってしまいました。家族や友人の安否は大丈夫なのかということをまず考えましたが、その後になってようやく、このまま電車の運転ができない場合、自分はどうなってしまうのだろうという事を考えるに至りました。今回は揺れを感じることなくただ電車が止まっただけだったので自分の事については後回しに考えることができましたが、この時点でもまだどこでどのような地震があったのかということについてはわからない状態が続いていました。

幸い駅のホームで電車が止まったので、スマホで使う電波は安定して入っていたのでradikoを使ってNHKラジオから情報を得て、ようやく震源地がこの電車の始発地である熱海で、主に熱海・湯河原を中心に最大震度4というそこまで大きくない地震だったということがわかり、とりあえずほっとしたというのが正直なところでした。ここまでの情報は全てスマホから入手したので、やはり災害や大きな事故にはスマホとネットが頼りになるという感じですね。

問題は、今後自分の乗っている電車がいつになったら動くのかということだったのですが、これは車内のアナウンスが一番正確なので、スマホの画面でその後の状況を確認しながら車内アナウンスについても聞きのがさないようにしていたら、意外にも原駅を7分遅れで発車し、さらに富士駅で後発のホームライナー(通勤用の快速運転の列車)を通してからすぐに発車になると、遅れはほとんどなくなり、静岡に到着した時間はほとんど定刻になっていました。

今回の場合は熱海周辺にピンポイントで揺れが起こり、範囲が限定されていたということと、この地震に伴う津波の恐れはないということがわかったからという事で結局は通常と変わらない予定で帰ってこられたものの、ちょっと何かがずれればその日のうちに帰ってこられなかったかも知れず、さらに言うと自分の身の上にも何が起こっていてもおかしくなかったのではないかと思います。今回の地震では震源に近い場所でも具体的な被害の報告はなかったので、緊急地震速報の空振りという感じもあったわけですが、私の生活の中で電車の中とは言え閉鎖された中での異様な体験というのは、いざという時にも冷静に避難するためにどうしたらいいのかという問題を考える上での一つの手段になるのかも知れません。

ちなみに、電車が静岡駅に着いたとたんバケツをひっくり返したような大雨に襲われまして(^^;)、外出時の用意という点で言えば地震だけに特化したものだけだと駄目だろうということも思い知りました。今回は荷物を背負うタイプのデイパック一つにまとめ、さらにこのデイパックには雨の時にかけるレインカバーが付いています。また、それとは別に傘の使えない暴風雨の時でも移動できるように、ポンチョを折りたたんで入れています。バッグの中には水に弱いモバイルグッズも多く入れているので、今回はむしろ雨対策をしてきたことの方が幸いでした(^^)。


熱海温泉「福島屋旅館」の日帰り入浴

先日、関東方面に出掛ける前に時間が少し早過ぎたこともあって、熱海駅で途中下車をし、前回の日帰り入浴で行けなかった熱海では老舗旅館で安く日帰り入浴の営業を行なっている「福島屋旅館」に立ち寄ることにしました。

ここの日帰り入浴は午前11時から午後7時入館までですが、だいたいお昼の12時過ぎに訪れたので、その日の男湯は一番風呂のようでした。大人の入浴料は400円で、先日訪れた山田湯さんの300円よりは100円高いですが、レトロな雰囲気の旅館の内湯ということで、それなりの良さもあります。

まずは脱衣所ですが結構広く、なかなか風情があり奥に扇風機が置かれています。フロントにはドライヤーが置いてあって無料で借りることができるようですが、私の場合は扇風機を占領できればその風だけでも十分髪の毛が乾くので、ドライヤーは借りずにそのまま入浴することにしました。

内湯の浴槽は2つありますが、この日は大きな浴槽にお湯ははってなく、奥の(写真では手前に写っていますが、入口から見ると奥になります)小さい浴槽の方にお湯が満たされていました。かけ流しでなく浴槽を満たした状態でお湯は止めてありましたが、温度は多少温めでもいい具合に長湯ができそうに調整されているように感じました。

体や頭を洗うためにはシャワーはありませんが、温度が調整された温泉のお湯を使っている感じの蛇口からお湯や水を出して使えるようになっています。大きなたらいが置いてあるのは、つい蛇口を捻ったままにしていても、すぐに貴重なお湯を流さないためでしょうか? と同時に液体のボディーシャンプーとシャンプーが用意されていましたので、こちらで用意してきた石鹸やシャンプーを使わずに済みました。なお、洗い場のタイルはかなり年代物なのだそうで、こうした古いタイルがお好きな方にはかなりレアな光景なのだそうです。

体を十分に洗ったあとに湯船に浸かりながらその日の疲れを取りましたが、写真のようなロケーションでのんびりしていると、自分が現代ではなくもっと昔の時代に迷い込んでしまったのではないかと思えるくらいのトリップ感があります。それは、ずっと私が浴槽を独占していたせいもあるでしょうが建物もかなり古いため、今回機会を見付けて訪れることができて本当に良かったと思いました。熱海では最新のスパリゾートもオープンしていて人気になっていますが、ちょっと歩くだけでもこんな素敵な日帰り入浴を楽しめる場所が未だ存在しています。基本的なデータを以下に紹介しておきます。スマホのアプリに案内してもらえば熱海駅からも来宮駅からも徒歩圏内ですので、機会があれば訪れてみてください。

・今回訪れた立ち寄り入浴場所のデータ
福島屋旅館
静岡県熱海市銀座町14-24
0557-81-2105


情報をクラウド上に置くリスク

前日に続いてネット上のクラウドについて、そのリスクについて考えてみたいと思います。なお、私自身は大きな災害が起きても0から今使っているパソコンの環境が復旧できるように、設定関係のファイルは無料で使えるクラウドにアップロードしている他、写真や動画をGoogleフォトとAmazonフォトにアップロードしています。さらに、このブログに書く行為そのものも情報のアップロードだと言えなくもないのですが、これもウェブ上に残すという形で同じようなものかなという感じになっています。

ネットユーザーの中には、あえてクラウドを使って自分のパソコンの中にあるファイルを保存したくないという方々がいるのですが、特に無料のサービスを使っている場合は、本当に自分のファイルのプライバシーが守られるのかということや、クラウド自体が攻撃を受けて、データが流出する危険についてどこまで守ってくれたり、実害が起こった時に補償してくれるのかという風に考えると、確かに単なる約束だけで実体の見えない相手にデータを預ける不安があるというのはわかります。

ただ、私自身がその存在について気にされるような種類の人間ではなく、さらに非合法な活動などで集めた国家転覆に関わるデータを所持しているということもないので(^^;)、中味を全て見られたとしてもそのことで公な窮地に陥るわけでもないと思っています。この辺の考えについては人によって違いはあることは承知していますが、これだけのネット社会になると個人の基本的なデータは何らかの手段によってすでに収集されていて、もはやその内容を「なかったこと」にできることはないでしょう。それは、今まで全くスマホを使ったことのない人でも同じで、今の世の中は買い物をしただけ、病院で診察を受けただけでもそのデータは電子化されてネット上を行き来しますから、中途半端に自分のデータを隠そうとしても無駄ではないか? という考え方が自分にはあるということです。

私が主にクラウドに上げているデータは、ブラウザのブックマークや自分のパソコン設定のデータの他、今までやり取りしたメールのデータ、頭の中に入れておけない最低限の「おぼえ」のようなデータ、そして大切だと思うのは、今自分がお金のかかるどんなサービスに入っているかの一覧とともに、いざという時の連絡先(クレジットカードの会社や銀行、ネットサービスの会社名を羅列したもの)で、いざという時になければ困る個人的なデータが主になります。

基本的にはそうしたデータというのは、病歴などがあったり人と喧嘩をしたような記録が残っていれば、プライベートで窮地に陥る用な個人的には重大な情報も入っているかも知れませんが、それはあくまで個人の中での問題です。自分の事で他人というよりももっと大きな範囲で周辺の人などに迷惑を掛ける可能性のあるデータについては、やはり注意してクラウドにはアップしないという事も必要ではないかと思います。

それは、例えばの話ですが、たまたま外に出ていた時に頭上から落下物が落ちてきて、その落下物を写真に撮ってデータ化した写真をクラウド上にアップしたとします。それがたまたま軍事機密満載の某国の航空機の残骸だったかも知れません。最近の画像検索の精度はすごく、GoogleフォトにGPS情報のない写真をアップしても推定で写真を撮ったのではないかとされる地点を表示してくれます。膨大なGoogleIDを持つユーザーの写した写真の中から恣意的に日本の国土を防衛するために大切な情報を抜き出して分析することも可能になることは十分に予想できます。知らないうちに、国防の重大情報を国外に漏らしてしまうこともあるかも知れないのです。

個人的な恐怖ということで別のケースについて考えてみると、海外旅行で何の気なしに風景を撮影した写真の中に、その国の軍事機密のある船や飛行機が写っていたり、軍需工場の様子を撮影してしまい、出国前にその国の政府に拘束されてしまう事例があります。もし、撮影をした人が当該国が提供するクラウドサービスを利用していたとして、そんな写真をアップロードしてしまったとしたら、日本国内にいるうちは直接的には何もできませんが(それでも人通りの少ない時に何かされないか? という恐怖はありますが)、再びその国に入国したとたんにクラウドの中に保存していた写真を根拠に拘束される可能性は0ではないでしょう。そう考えると確かにクラウドに安易にアップロードしてはいけないファイルというものはあり、そうした点に注意してクラウドを使わないと個人の責任の範疇を超えてしまう事もあるということになります。

この事については、また改めて考えてみたいと思いますが、現代というのはそれだけ情報やデータが簡単に国境を越えてしまうことが普通に起こるので、自分が情報の発信源にならないようなケアが必要になってくると思います。


Googleフォトは本当に「使い物にならない」のか

先日、友人と家計における通信費の話になる中、なぜかスマホの料金の話には行かず、個人で使えるストレージの話になりました。その友人はそれなりの金額をストレージに投資しているという話だったので「仕事の資料なの?」と聞いたら、「家庭内で撮りためた写真や動画です」という返答だったので、ちょっとびっくりしました。

もし友人が写真や動画のバックアップのためだけに有料のストレージを利用しているのだとしたら、どこまで高級な機材を使って写真や動画を撮っているのかという風にも思ったのですが、話を聞いているとスマホ(恐らくiPhone)のカメラで撮るくらいのような感じなので、つい「それなら無料のGoogleフォトと有料でもプライム会員なら使えるAmazonフォトの組み合わせで十分では?」と言ってしまったのですが、その言葉に対して明確に反論を受けてしまいました(^^;)。

Amazonについては会社としてそのやり方が気に入らないので利用していないということなのですが、無料のGoogleフォトについてもGoogleの会社としてのあり方にまで批判するのかと思ったら違いました。それは「Googleフォトは1,600万画素以上の写真については強制的に1,600万画素にサイズ変更するし、動画も4K品質では保存できない(フルHD品質に圧縮されて保存されます)。さらにそれ以下の画素数のファイルでも圧縮をかけて保存するので画質が劣化する」と言われたのでした。

その点についてはGoogleがアナウンスしていることなのでその事に嘘はありません。ただ、4K動画はともかく、写真については一眼レフカメラでも莫迦みたいな画素数競争というのは一段落し、センサーサイズの大きさに見合った画素数を採用する方向にメーカーも向いているため、私の持っているTG-5や最新モデルのTG-6という防水コンパクトデジカメも1200万画素で抑えているという状況があります。

そして、Googleの圧縮技術はかなり優秀というネットユーザーの報告もあります。いわゆる写真を見極めるような方のブログでも300%に拡大しても、肉眼で見る程度ならそこまでひどい破綻は見られないという評価をされている方もいます。もちろん、ファイルのサイズが著しく小さくなっているのでどこかの部分を捨てていることには違いはありませんが、それはポスターのような形で大きな紙に印刷したり、写真そのものでお金をもらっているプロのクオリティを求めた場合の話です。友人には昔撮った写真を改めて大きな紙にプリントアウトするのかということは聞き忘れてしまいましたが、私の場合は大きくてもテレビ画面に映し出してみんなで見るくらいの事が多いです。動画についても4Kでも撮れるとは言いつつもそこまで高画質を求めず、扱う場合のサイズも大きくなって大変になるばかりですから二次利用でもGoogleフォトにアップロードしたものを使うくらいでも十分だと思っています。

唯一心配になるのがクラウド本体に何かがあった場合ですが、個人的にはそうなったらそうなった時の事と割り切っています。人によってはハードディスクにバックアップし、そこでオリジナルファイルの画像や動画を保管し、常用的にはGoogleフォトから見る方がお金も掛からないし、位置情報がなくてもだいたいの撮映場所を反映しながら見せてくれるので、数年前の旅の思い出というのはGoogleフォトを使って見た方が色んな事を思い出す事は多いです。

この事はあくまで個人としての見解の相違という話なので自分の考えをゴリ押ししようとは思いませんが、無理に理由はあるとは言え、お金を掛けずにいざという時の画像のバックアップを取ってくれると思えば、Googleフォトは良いサービスだと思います。特に動画のサイズが小さく圧縮されていることにより、モバイル環境でも待ち時間を少なく見せることができるので、データの保存という以外にも自分の撮った動画を見せたいというためだけでもこのサービスを使うメリットはあるのではないかと思うのですが。


ライフラインはどれが止まったら一番しんどいか?

先日、新潟県と山形県の県境で地震が起きたばかりですが、災害というのは地震だけではありません。6月に入って大雨になれば洪水や土砂崩れの危険性が増しますし、逆に雨が降らなければ渇水による一部時間の断水ということも可能性がないではありません。落雷による停電が長びくこともあるでしょうし、停電とは関係ないとされるガスについても、湯沸かし器を使うには電気が必要ですし、供給に問題がなくても使えなくなる状況というものも考えられます。

また、電話・インターネットが全く使えなくなったらそれはそれで大変です。情報を受けるだけになり、自分の欲しい情報がいつでも入手できなくなるかも知れないので、情報難民が多く出る可能性もあります。さらに、逃げ道を確保する中で道路が通れなくなってしまったらその場にとどまることになってしまいます。そこで、今回は「電気」「ガス」「水道」「通信」「交通」というライフラインの中で、特にどれが日常生活をしていく中で欠けたら大変なのかということを考えていきたいと思います。

まず、ここで挙げさせていただいた5つのライフラインのうち、家庭内の生活ではほぼ使うと思われる「電気」「ガス」(オール電化の場合は使わず)「水道」と、物流や移動に使われる「交通」と「通信」という前者3つと後者2つは分けて考えた方がいいのではないかと思います。

まず、後者2つについて思うところを書いていきたいと思います。交通網が遮断されれば自ら他の地域に移動することはできなくなり、外からの支援物資は入ってこなくなります。また通信網が遮断された場合には同じく口コミ以外の情報は外から入ってこなくなり、正しい情報を求めて今以上に地域は混乱すると思われます。ただ、支援物資を運ぶ分だけの道路は最優先に確保されるでしょうし、電話網がだめでも業務用の無線などで役所には最低限の情報が入ると思いますので、地域の中で避難をしている場合にはとにかく足で情報を取りに行く気さえあれば何とかなる部分はあります。食料については交通網が復旧するまでは災害用として自治体などが備蓄している分もあり、そうした情報を足で取りに行けるなら、用意するのはまめに燃料を使わずに走り回れる自転車の用意くらいがあればよく、復旧ができるまで何とか我慢ではないかと思われます。

次にエネルギーのうち「ガス」ですが、今回の新潟・山形の地震でも家庭のガスが使えなくなったということがニュースになっていました。これは、実は私の家でも経験があるのですが、ガス自体の供給は問題なく行なわれていても、メーターに付いている装置によって、大きな揺れを感じた際に強制的にガスの供給をストップする安全装置が付いているということがあります。計器類がガス漏れの異常を検知しなければ(ガス管にヒビが入っていたり切れていないかの確認も必要)、安全装置をボタンを押すことでリセットして、すぐに再びガスを利用することも可能になると今回の地震を受けて地元のガス会社がアピールに必死という感じもありました。そういうわけで、日常的にガスを使っている方はもし地震の後でガスが使えなくなった場合には、まずはガス漏れがないか点検した上でメーターのリセットボタンを押すことで手間を掛けずに復旧できる可能性がありますので、その事を心得えておきましょう。

次に、エネルギーのうち「電気」というのは全く使えなくなったら確かに大変です。昼間はそれでもいいですが、夜になると暗い中では動くことも難しくなりますし、オール電化の家の場合は調理もできなくなってしまうので、ある程度の事前準備などの対策は必要になってくるでしょう。

基本的には「明かり」「調理用」「情報収集用」「暖房・冷房」くらいに分けて代替え案を考えておくということになるかも知れません。このうち「明かり」はランタンや懐中電灯、「調理用」にはカセットコンロ・キャンプ用の調理器具、「情報収集用」にはワンセグ付きのスマホを動かすためのモバイルバッテリーがあります。モバイルバッテリーは先日のブログで紹介したように日常的に使っているものが複数あればスマホだけでなく、バッテリーに直接接続できるLEDライトもありますので、やはり用意はあった方がいいです。また、停電が続く場合の事も考えて昼間に天気が良ければ充電できるソーラーパネルを使ってモバイルバッテリーを充電できる方法について考えておくのもいいでしょう。

問題は最後の「暖房・冷房」のうちの「冷房」です。暖房は布団や寝袋の中に湯たんぽを入れるだけでも何とかなるかも知れませんが、さすがに個人レベルで部屋にあるエアコンを常時運転させるということは無理があります。電気がなければ氷も作ることができませんし、この点だけは割り切りが必要でしょう。最近出てきたDCモーターの低電力でも使える扇風機と小型のコンセントのあるポータブルバッテリーを併用して利用し、濡れタオルで体を拭いて涼しさを感じるようにするとか、場合によっては蚊帳を吊るして風通しの良い環境の中で暑さをやり過ごすぐらいしか解決策が思い付きません。ただ、風が通るならそれでも体感温度は下がりますので、ぎりぎり工夫できる範囲なのではないかと思います。

個人的に恐らく一番困るのが最後の最後になりますが「水道」の問題ではないかと思います。飲み水については給水車がやって来る時に並んで、自分の家族が使う分だけの飲み水を確保すれば大丈夫だと思うのですが、その他の日常的に使う水についての問題は山積することになります。食器洗いの水やお風呂の水、さらに洗濯の水をどうするのか。でも一番人間が生きていくために大切なトイレをどうするのか、過去の大きな災害でもトイレが自由に使えないことで体調を崩した方も多いはずです。地震のような配管が破損しているような場合は、有無を言わず家庭内のトイレを使用中止にしないと後の処理が大変になりますし、単なる断水の場合でもそれなりに大変です。

便器の製造をしているメーカーであるTOTOのホームページで断水の際にバケツでトイレを流す場合の方法があったので見させていただきましたが、勢いよく流すためにはバケツに水を6~7リッター入れたものでまず流し、きちんと流れた後で2リットルくらいの水を元の水位になるくらいまで入れるというような説明だったので、私達が普通に使っているトイレを流すという行為と同じことをバケツでやる場合は一回につきだいたい10リットルもの水が必要になるということになります。その水をまさか給水車からもらってきた水で充当するわけにもいかないでしょうから、家の近くにある川や池にいちいち汲みに行くという、まさに前近代の日本のような大変な仕事になってしまいます。

日常的に水洗トイレ以外のトイレを使っているならいいのでしょうが、水洗トイレが使えなくなったからといってバイオトイレを作ったり、ポータブルトイレを買ってきたりしてもその処理が大変になることにもなります。やはり問題意識を持っている方は、常に雨水を蚊がわかないようにタンクにためておいていざという時に使えるようにするとか、水洗トイレだけでなく他の形式のトイレについてもすぐ使えるように考えておくというのがいいでしょう。ただ、雨水では食器洗いや洗濯に使うには気になるでしょうし、その場合は紙の食器でしのぐとか、普通の食器にラップを巻いて使うことで洗い物を出さないようにすることは可能ですが、洗濯はやはり水を使いますので、漬け置きして少しの水で洗濯するようにしたり、頻繁に変えたい下着については、これも使いすての紙の下着で凌ぐとかしないと仕方がないのかも知れません。しみじみ日々蛇口をひねると出てくる水道というものは有難いものだなあと思います。

ここまで一通り見ていくと、何も準備がない状態で一番しんどそうなのが「水」で、「電気」については夏の寝苦しさをどう解決するのかというのがライフライン遮断時には鍵になっていきそうです。これからの時期、しっかりと水分を補給することは大切ですが、同時にもしトイレが使えない場合にどう対処するかということも頭の片隅には入れておくようにしたいものです。


互換オフィスソフトの「WPS Office」はシリアルナンバーの移動が可能

現在、私のパソコンでの作業は文章を書くことが中心で、仕事でどうしてもオフィスソフトを導入する必要は感じていません。ただ、知り合いと簡単な文書のやり取りをする場合は一応Microsoft Officeのファイルを開いたり、逆にこちらで作ったファイルを開いてもらう必要は感じているので、いわゆる「互換オフィスソフト」の「WPS Office」をインストールして使っています。

なお、このソフトは中国のメーカーのソフトなので、「中国産」ということで強烈な違和感を持たれる方もいるかも知れませんが、そういった方は現在中国とネット上でも争っている米国のメーカーマイクロソフト社の、本家Microsoft Officeの方を導入して使われることをおすすめします。ちなみに、本当に本家のMicrosoft Officeでないとうまく表示できないような事があった場合に備えて、私は過去に購入した、無料でMicrosoft Officeがプリインストールされていた8インチ前後のWindowsタブレットを持っているので、大きな投資をしなくてもこの問題については何とかなっているという事情もあります(^^)。

現在主に使っている中古パソコンでは広告が出る代わりに無料で使える英語版を今までは日本語化して使っていたのですが、この使い方というのは出現する広告が日本で利用するユーザーに向けた広告というものはないので、定期的にソフトのバージョンが変わった際には導入時に変更した日本語表示が無効になってしまうという面倒くささがありました。

今後、メインパソコンとして中古でも画面の大きなノートパソコンの方を主に使いながらファイルのやり取りをやっていこうと思っているので、こうしたいわゆるグレー的な使い方をしていて急に使えなくなるということもあるかも知れず、さすがに作業用のメインパソコンでそんなことは回避したいところです。もし完全に無料のオフィス互換ソフトを利用したいなら、別のプロジェクトである「Open Office」というソフトがありますが、実はすでに製品版の「WPS Office」を購入していて、今ほとんど使っていないWindows10搭載パソコンにインストールしているのを思い出しました。

この製品版の「WPS Office」は、Windowsパソコン1台にのみインストールでき、その内容はシリアルナンバーによって管理されています。ソフト単体購入の場合は、ユーザー登録を済ませていれば、WPS Officeのマイページにアクセスし、現在の登録を解除することで新しいパソコンにインストールした体験版などのソフトから製品版に移行することができるということで実際に行なってみました。

ここで大切なのは、すでに導入されているパソコン内にある「WPS Office」をアンインストールしただけでは移行はできず、あくまで「WPS Office」のサイト(サポート)にあるユーザー情報から、「購入した製品情報」にあるWPS Officeの当該シリアルナンバーの横にあるステータスが「使用中」であることを確認し、「解除する」というボタンをクリックすることで、このシリアルナンバーを他のパソコンに移行して使うことができるようになるのです。

実際に英語版のWPS Officeソフトをアンインストールした後で日本の製品サイトから体験版のソフトをインストールした上でソフトを起動し、メニューの「ヘルプ」を選ぶと「シリアル管理」というところが出てくるので、そこから移行するためのシリアルナンバーを入力すれば、体験版の表示が無くなりパッケージ版と同じように使うことができます。その際、体験版のシリアルナンバーについては消しておくことを忘れないようにしましょう(体験版のシリアルナンバーが残っていると、30日経過後に正規のシリアルナンバーを登録していても起動できなくなるケースもあるという話があります)。

もし製品版のWPS Officeをインストールしたパソコン自体が物理的に壊れてしまっても、事前に「WPS Office」サイトでユーザー登録を済ませておきさえすれば、新しいパソコンの作業だけでもシリアルナンバーの移行ができます(もし旧パソコンでWPS Officeを起動しても「期限切れ」の表示が出るようになると思います)。

私がかつて製品版を購入したのはいわゆる「Word」と「EXCEL」の代わりの部分のみなので、だいたい3千円前後くらいでその分が使えるものを購入したものですが、一回買えば今回のように他のパソコンに移行しても使い続けられ、さらに当面は最新の機能を利用できるわけなので、私のように一つだけでも買っておくと、何かと便利でしょう。

なお、最後に個人的に書いておきたいことがあります。Amazonやネットオークション、フリマサイトではWPS Officeのシリアルナンバーが表記されたカード(「WPSOFFICESTDバンドル」という名前でAmazonでは売られているようです)が、製品版と比べると3分の1の千円程度で売られているのですが、恐らくこのカードの正体は、特定のパソコンを購入した際にプリインストールされているWPS Officeをそのパソコンでのみ使えるようにするためのシリアルナンバーなので、今回紹介したように複数のパソコンから何回も移行して使えるのかということについては確実に大丈夫とは言えないやはり「グレー」な品物ということになってしまうでしょう。もし急に使えなくなってしまっても自己責任ということになってしまいますので、その点にはご注意を。

・WPS Office
https://www.kingsoft.jp/office/