静岡市の清水から西伊豆土肥を結ぶ「駿河湾フェリー」は船の不具合で長く運休していたのですが、昨日船だけではなく清水で発着する港を移した上でリニューアルオープンしました。
今までは、商業施設や映画館、観覧車などがある「エスパルスドリームプラザ」から近い「日の出埠頭」から出ていました。車で観光するにはエスパルスドリームプラザの駐車場が使えたりするので便利だったのですが、JR清水駅からは少々距離があるので、その点は不便だったのが、公共交通機関を利用される方に便利なように、フェリーが乗り入れする埠頭が変わりました。
昨日から清水側の出発地となったのが「江尻埠頭」で、今までは水上バスが発着していましたが、工事でフェリーも発着することができるようになりました。ポイントは「駅からの近さ」です。清水駅の改札から出て港方向に屋根の付いた専用通路を進むと、だいたい徒歩5分でフェリー埠頭に着きます。
さらに、その場所には清水の海の幸を売ったり、マグロを中心として食堂の並ぶ「河岸の市」に隣接しているので、フェリーに乗る前や伊豆方面から清水に着いた後に食事や買い物を楽しめるようになりました。フェリー乗り場に隣接する「新いちば館」がリニューアルオープンすることになり、フェリーとの相乗効果が期待されています。
将来的にはフェリー乗り場近くに、もしかしたらサッカーJリーグの清水エスパルスがフランチャイズにする新スタジアムが作られるのでは? という話もあります。Jリーグの観客動員はひとえに清水エスパルスがいかに頑張ってJ1をキープし、優勝争いにからんでいくかという事が大事だと思うので、その点は何とも言えないものの、アウェーで他県からやってくるサポーターにとっては、現在の日本平スタジアムはちょっと清水駅から距離があり、シャトルバスだと時間がかかり、駐車場も混雑していますが、もし江尻埠頭近くにスタジアムができれば、清水駅から歩いて行けるスタジアムになる可能性が高く、スタジアムに来るのも、帰るのも早くて時間が読めるようになるので、サッカーファンにとっては有難いところですが、これについては今後の進展にも期待したいところです。
ちなみに、東海道線は清水駅の2つ次の駅が東静岡駅で、現在東静岡駅に隣接する土地にアリーナを建設する構想があります。現在プロバスケットボールのベルテックス静岡(B2)がホームとしてアリーナを使いたいという話も出ているのですが、東静岡駅の隣の静岡駅にも新幹線ホーム側にある南口の再整備計画などがあり、「静岡」「東静岡」「清水」という駅を中心に新たなプロジェクトが動く中での駿河湾フェリーの新ターミナルに変更しての運行再開に、今後の期待が高まります。