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バスの自動運転技術こそ未来の社会には大切かも

今回はたまたま私の住む静岡の地域を走る路線バスについての話題を紹介しますが、同じような事例は全国のどこでもすでに起こっているか、今後起こることが確実になっている事柄ではないかと思います。

テレビ東京の人気番組に「路線バスの旅」がありますが、その記念すべき第一回目が東海道を西へ進むというルートでした。順調に路線バスに乗り継いでいてふいにバスルートが途切れたのが今回紹介するJR富士駅から由比駅を経由し、由比の「寺尾橋」バス停から清水の興津駅に向かう富士急静岡バスの「興津線」というルートでした。

番組の第一回目では厳格な路線バス乗車不可能な際のルールがなかったので、素直にタクシーで太川陽介さんと蛭子能収さんは興津駅まで進んでいましたが、その後のシリーズや、田中要次さん羽田圭介さんのシリーズでもこのルートを通る場合には、「寺尾橋」バス停から東海道の名所さった峠を歩いて超えて興津駅まで進んでいた路線バスの旅の「難所」でした(現在のルールは一定の金額までタクシーが使えるので、その辺は緩和されています)。

今回、その「興津線」のルートが2019年9月30日で廃止になり、同時に静岡市の自主運行バスに代わるということですが、当然こうした路線バスルートというのはバスを使う旅人のために整備されているものではありません。バスのルート上にある蒲原病院(富士市)へ行く人のために、2019年10月から、新路線としてJR由比駅から蒲原病院までの路線を運行するということに変わるということが発表されたのです。

これまで興津線を運行していた富士急静岡バスでは、運転士の確保が困難になっているということで路線廃止の申請をし、今回のような結果になったということです。これにより、長い間親しまれてきた「寺尾橋」のバス停が廃止されるということになり、路線自体も縮小されるので、路線バスでの旅の企画というのはさらにやりにくくなるでしょう。

これも時代の流れだと言ってしまえばそれまでですが、今回のルートではJR路線がつながっているので沿線の住民にとっては影響はないでしょうが、中途半端に駅から離れている住民にとっては状況が変わってくる人も出てくるかも知れません。鉄道に比べてコストはかからないバスではあるものの、運転手不足という問題で路線廃止になるのなら、なぜ行政は乗用車より先に乗合自動車における無人運転の推進をしてくれないのかという風に考えてしまいます。

運転手が必要なく、支払いは交通系のICカードで済むような交通システムが日本全国で普及してくれば、並行する交通機関がなくバス頼みの集落と都市とをつなぐ交通網をそれなりに整備することができ、危険な運転をしてまで高齢者が運転免許証を返納しないような状況に変化が出るような気もするのですが。

自動運転が可能になる自動車が普及すればそれはそれで問題は解決すると思うのですが、自分の身の回りを見ても、まだまだハイブリッド車でもない車に乗る人も少なくない中で、車体価格が高額なだけでなく安全装置のセンサーの整備など、車検時にもさらなる出費が予想される最新の車を買うというのは、まだ完全な自動運転が実現されていない現在では、そこまで車にお金を掛けられないという方もまだまだ多いでしょう。だからこそ、公共交通機関から自動運転車が公道を走るようになれば、多くの人がその恩恵を受けることができます。

もちろん、簡単にそんなことを言っても実際に運行するまでにはかなりのハードルがあるということは理解しています。でも、事故のない車社会を実現するための第一歩として、運転手不足の問題を自動運転車が解決する未来が早く来て欲しいと今回の路線バス廃止のニュースを聞いて考えてしまいました。


多少料金がかかっても「ホームライナー号」に乗りたい理由

週末に青春18きっぷの消費を目的に東京に行ってきました。例によって新橋→有楽町→東京→上野と、あまり広範囲を回ってはいないのですが、買い物と食事を様々な全国のアンテナショップ店舗を巡ってしているうちに、その日の暑さもあったのかひどくくたびれてきたため(^^;)、上野を15時20分に発車する上野東京ラインの東海道線に乗って(疲れたので座席はグリーン車)静岡へ帰ることにしました。

今回回ったのも東京駅周辺なので、帰りの電車は東京で乗った方がいいのではないかと思われるかも知れませんが、座席指定ができない東海道本線の普通列車ではグリーン車でも早い者勝ちで、せっかく事前にグリーン券を買っておいても、席が満席になってしまっている可能性があります。時間の関係でたまたま同じグリーン車に乗ろうとする人の列の最後尾に付いてしまった場合、席が見付からなかったり、複数人で来ている場合は席が離れてしまう可能性があります。

今回は、そうしたリスクをできるだけ避けるため、東京ではなくわざわざ山手線に乗って上野駅まで行きました。そうすることで少なくとも東京駅で待っている他の人々を出し抜くことができます。また、高崎や宇都宮などかなり長い距離を走ってきている列車の場合、少なからぬ人々が上野駅で降りる可能性もあります。東京から上野まではちょっと時間がかかりますが、それでも帰りの行程を確実に座っていくためには、東京出発で西に向かう場合は最低でも上野駅まで戻って乗り込むという技は、ここだけの話ですが今回は有効でした(^^;)。

ちなみに、15時20分発の列車は、終点が熱海ではなく沼津です。静岡方面を進みたい場合には、やはり一度乗って座ったら、できるだけ長い時間乗っていたいので、いわゆるSuicaグリーン券の購入ではなく、JR東海の駅である沼津までグリーン券を買うためにみどりの窓口での購入が必要になります。今回はそのようにして帰ることは時間は別にして常に考えてしましたので、出発前に普通列車のグリーン券は購入済みです。

そうして、17時45分に沼津に着いたのですが、この時間に沼津に着いた場合、さらに西に行くために待っている東海道線にそのまま乗って行くというパターンもありますが、せっかくここまでグリーン席に座ってゆったりしてきたのだから、上野~静岡、さらに西に行きたい人は浜松までの長い区間をゆったり移動する方法があるのです。それが、到着時間から45分沼津駅で待って、18時31分発の「ホームライナー浜松3号」を利用する方法です。

ちなみに、静岡までだと19時10分着ですが、浜松まででは到着が20時10分となり、沼津でほとんど待ち合わせがなく次の東海道本線に飛び乗ったとしてもそれほど到着時間は変わりません。さらに車両は東海道本線のグリーン車にはない足置きの付いたリクライニング付きの座席で、車内で食事をしたり、自分の時間をも持てるかもしれない環境の車両になっています。

私自身はそのまま来ている電車に乗って対面シートを我慢して進もうかとも思ったのですが、同じ列車に乗ってきた人々が次々とホームライナーの乗車整理券(320円)をホームライナーが出発するホーム上にある券売機で購入しているのが見えたので、そのまま列に並んで乗車整理券を購入してしまいました。

ただ、このホームライナーのいいところは、整理券を購入するとその場でホームライナーの座席を指定することができ、きっぷにはきちんと「何号車何番の何席」というところまで印刷されています。ですから、この時点では乗り継ぎまで30分とちょっとくらいの時間になっていましたが、列車の席取りで行列を作らなくても良く、ぎりぎりまで駅の外に出てお茶をしたり食事や買い物をすることができます。

私は全国チェーンのコーヒーショップで一服してから駅に戻りましたが、特に関東から関西まで一日で帰りたいと思う18キッパーにとっては追加料金はかかるものの、運賃は乗れば乗るほど安くなるので、できればグリーン車およびホームライナーを積極的に利用することをおすすめしたいところです。

ちなみに、浜松からは30分だけ在来線での移動を我慢できれば、豊橋からは関西へとつながる新快速に乗ることができます。最終の新快速は米原に23時10分に到着しますので、京都や大阪方面というのはきついものの、米原より前の駅が最寄り駅であれば、18きっぷ一回分ということでは、かなりお得感の強い移動手段なのではないかと思います。

今回紹介したホームライナーの乗車整理券は距離とは関係なく、さらに買わないで乗っても同額で車内で整理券を席が空いていれば購入できます。その点は首都圏のグリーン券のように、事前購入と車内購入での価格が違う(車内購入の価格の方が高い)こともないので、かなり便利な点はあります。具体的には時間ぎりぎりで乗車整理券を買う余裕がなくてもとにかく乗り込んで、空いている座席に座りながら乗務員の通るのを待って整理券を購入すれば、他の普通列車とは違う旅の雰囲気を味わうこともできるというものです。

今夏の18きっぷのシーズンもそろそろ終わりますが(9月10日まで)、私自身は時間が許すようなら極力ホームライナーを利用するつもりで、予定を組みたいと思っています。ただし、スマホの経路検索アプリでは乗り継ぎを優先した案内を行なうので、今回紹介したようなホームライナー優先というような調べ方をするためには、きちんとダイヤの様子がわかる時刻表アプリか紙の時刻表が必要です。紙の時刻表はどの駅のみどりの窓口にも置いてありますので、待ち合わせの時間を利用して調べてみるのもいいのではないでしょうか。


因果は巡ってまさかのネットカフェ利用

前回は、電車で帰る途中に大雨の影響で電車が動かなくなってしまったというところまで書きました。元々、普通に電車が動いていれば静岡の駅に到着する予定が22時半くらいだったこともあって、多少は18きっぷのタイムリミットまで余裕はありました。沼津駅でも電車が止まってから2時間くらいで再び動くだろうという感じで列車を開放していましたので、最悪でも沼津駅で夜を明かさなくても済むだろうという予感はありました。ただ、静岡駅到着が12時前後になってしまうと、いったん家に帰ってまた出てくるというのは翌日のスケジュール的に大変なところがあります。深夜にお風呂に入って明日の支度をすれば正直ゆっくり休む時間もなくなってしまうくらい早くから仕事をしなければならなかったので、ここで先日利用してみようかなと思ったばかりの、静岡駅からすぐのネットカフェを利用してみようと思い立ったのでした。

何とか電車は予定時間くらいには動き出し、結局、静岡駅に着いたのはだいたい午前0時前という時間になっていたので、有無を言わずに2019年8月にオープンしたばかりの「快活clubリラックスルーム静岡駅南口店」に入店しました。ここは料金が少し高い代わりに、全ての部屋が鍵のかかる個室になっているということで、ゲストハウスよりリラックスできるような作りになっています。最初に利用する場合には会員登録が必要なのですが、専用のアプリをスマホにインストールして個人情報を入力すると、その内容をQRコードにしてフロントで読み取り手続きを簡素化できるので、移動中にその作業をやっておけたのでスムーズに入店できました。

案内された部屋の中は狭いような感じもしますが、靴は下に入れられますし、身長175センチの私でも手足を伸ばして寝られるようになっています。またカプセルホテルのように天井が低いということもなく、対角線をうまく使えば180センチ以上の人でも何とか寝られるようなスペースになっています。私の部屋は多機能ではないスタンダードのお部屋なのでパソコンが一台置かれているだけですが、ハンガーとブランケット、枕と座椅子というようなリラックスするための装備は揃っています。ただ部屋着は別料金です。また、部屋の温度はフロントで全室管理されているようで、エアコンの風量だけ調整できるようにはなっています。

あと、ちょっと困るのが部屋の中に時計がなく、アラームの装備もありません。何もなければ手持ちのスマホかパソコンのモニターに小さく表示される時間で確認するしかないので、最初から使おうと思った場合には旅行用の時計でもいいし、部屋の中では無料ワイファイも制限なく使えるのでスマートスピーカーを併用しながらアラームを使うのもいいかも知れません。

3階にある15分程度のシャワー使用が無料だったので、さっぱりと汗を流して頭を洗って、タオルは部屋に持ち込めないようなのでシャワー室の外にあるドライヤーを使って髪を乾かしてトイレに入ってから部屋に戻りました。ちなみに、ここではフリードリンクがあり、コップが出てくるタイプの自販機で好きなだけ飲み物をいただけるのと、無料のソフトクリームが24時間提供されています。ただし、飲み物以外のソフトクリームを含むネットカフェ提供の食事(朝食の無料提供もあり)は部屋への持ち込みはできないようになっています。

ビジネスホテルのシングルルームと比べると、滞在時間によってはかなり安く使えるネットカフェのリラックスルームですが、「トイレが別」というのは人によっては厳しい事もあるでしょう。ただ、今回私が利用した時間というのは3時間超6時間未満だったのですが、シャワーやドリンク代も込みで2千円という価格は、元々東海道線が止まっていたことで、その時動いていた東海道新幹線でワープした場合の「自由席特急券」+「普通運賃」の合計額とほぼ同じでした(青春18きっぷでは新幹線に乗る場合、特急券だけでなく乗車区間の運賃も必要になります)。

個人的には今回、鍵のかかるネットカフェの使い勝手を身を持って体験することができましたし、今後どのような場合に利用するのがいいのか、様々なイメージを持つことができました。実はこのブログもネットカフェの中で書いているのですが、ファミレスに長居するのとはやはり快適性が違うので、今後は車中泊の旅の中でも活用する方法を考えていきたいと思っています。


「軽減税率」と「キャッシュレス」が個人商店にかけるプレッシャー

先日紹介した静岡市のわさび漬け製造「野桜本店」の事業終了について、後日の報道で現社長のインタビュー記事を見ることができました。現状での事業継続は難しいものの、会社組織は残し、支援してくれるところがあれば社長一人ででも保存料などを使わない製法でのわさび漬けの再生産は可能だという話をされていましたので、全く無くなるということではないと信じたいです。それにしても、今後の社会情勢を見ていくと、今回紹介した「野桜本店」のように、創業100年を超える老舗でもお店を続けられない状況が全国で起こってくることが懸念されます。

記事やニュースでは出ていませんでしたが、食品を売る個人商店というのはなかなか大手食品工場、コンビニや大手スーパーのように設備投資を簡単に増やすことはできません。それでも、お店の中で製品を作っているような場合は機械の設備投資についても考えている方々もいるとは思いますが、例えばお店の中でイートインコーナーを開いているようなお店の場合、イートインコーナーを止めるのがセオリーでしょうが、お客さんへのサービスのためにそうしたスペースを残したいと思ったら、「店内での利用」と「持ち帰り」では違ったレジの打ち方をしなければならないので、それに対応したレジに買い替える必要があります。

また、そうした食品製造には直接関係ない設備投資という意味では、購入金額のうちポイント還元を利用者に行なうためにはクレジットカード・電子マネーをお店で使えるようにする必要があります。金銭的には導入は可能でも、そうした機械をうまく使いこなせるのかというところで二の足を踏む方も少なくないのではないかと思います。これからは現金よりもキャッシュレスの時代になるということは頭ではわかっていても、自分の代ではそこまで対応できないということになると、そのために事業そのものを続けられなくなる所も少なからず出てくる可能性も考えていかないとならないでしょう。

また、大手小売業の中では10月をにらんで会社の「減資」を行ないポイント還元率の高い小売業に転換しようとする動きがあるような報道もあります。政府としては後から意図的な減資を行なった事が発覚した場合、補助金の返還を求めるとしていますが、多くの政治献金を出しているような所でそこまでの事ができるのかというのは個人的にはわかりません。大手資本の強さというものを実感すると同時に、今後は中小の零細業者というのは消えていくしかないのではないかと思う経営者の方もいるような気がします。

最初に紹介したわさび漬けの「野桜本店」は小規模な食品の製造販売を行なうお店でありますが、大手の大量生産ではなく保存料などを使わないこだわりの製法を守ってきたことで、多くのファンを持っていました。社会の変化によってこうした「こだわり」が消え、大手の量産化された食品しか普通では手に入らないような状況になってしまったら、それは消費者にとっても選択の範囲が狭まってしまうわけで、単に安く便利になるからいいということにもならないと思います。

特に全国を旅していると、「その土地でしか買えないもの」というのは見付けるのに苦労します。それこそ、大手によって量産化できないようなものを欲しいということもあるので、もし今回の制度変更によって貴重な全国のこだわりのお店が消えることがないように、行政に携わる方々の方からも今後に向けて弱者を助けるような流れになっていていただければと思います。


わさび漬け「野桜本店」が営業を終了

先日、たまたまTVerで北海道ローカルのテレビ番組で、サンドウィッチマンが出演する「熱烈!ホットサンド!」(STV)を見ていたら、北海道でも有名な観光地である登別温泉にあるわさび漬けのお店に取材に入っていました。

なぜ北海道に「わさび漬け」が? と思ったら、先代がお店を開く際に良質なわき水を見付けたことでわさびの栽培を思い付き、こちら静岡から職人を呼び寄せてわさびを栽培してわさび漬けを売るお店を作ったということで納得しました。

今でも私の住んでいる静岡では山奥の「有東木(うとうぎ)地区」でわさびの栽培が続けられており、徳川家康公にお茶とともに献上されていたという古くからの土地の名産品として今も多くのわさび漬けを販売しているお店があります。

そんな中でも静岡地区で最初にわさび漬けを作ったお店は「田尻屋」さんで、このお店は何と創業が宝歴3(1753)年という昔から営業をしているのですが、このお店は地元でも知る人ぞ知るお店で、売っている量も少なく賞味期限も短いこともあってなかなか私も食べられないのですが、運よく売っていた時には買ってすぐに冷凍庫に入れて少しずつ楽しむようにしています。きちんと作るわさび漬けというのは、わさびの含有量が多いため相当辛いのですが、それが逆にくせになったりするのです。

そんな江戸時代から続く老舗の一つとして、県外の人にお土産として持っていく場合の定番としていたのが、こちらも安政5(1858)年というから相当に長く営業している「野桜本店」のわさび漬け「激辛口」でした。この激辛口はわさびの含有量が約36%と多く、さらにちょっと凝った缶に入っているので、特に日本酒が好きな人にお土産として買っていくには、田尻屋ほど入手が難しくなく本格的なわさび漬けが買っていけるので(駅ビルの中に販売店が入っていたので)、結構利用していて、今後も活用させていただきたいと思っていた矢先、この野桜本店が2019年8月一杯で営業を終了するというびっくりするようなニュースが入ってきたのです。

結局の所、私のように本物指向でお土産として買ったり家庭で食べるような食習慣が変わり、さらにお店で製品を作るために良質のわさびや酒粕を入手するのにもコストがかかり(恐らく10月からの消費税値上げも堪えたのではないかと思います)、もう一つの決定的な要因として、わさび漬け製造のための機械が古くなり、新たに設備投資をかけることもできないという八方塞がりの状況の中での苦渋の決断だったということのようです。

私自身もこの話を聞いたのは地方のローカルニュースからだったので、全く知らなかったのでかなりショックが大きいというのが正直なところです。

ただ、最初に書いた通り静岡で主に作られていたわさび漬けは、遠く北海道まで広がっていき多くの方の口に入っていくようになったものであるので、一つのお店の終焉ということで考えると残念ではあるのですが、きちんとした作り方で作ったわさび漬けの味が消えないように静岡だけでなく全国の業者さんが力を合わせて守って行って欲しいと思いますね。

ちなみに、静岡のお店ではこの8月31日で販売を終了するということですが、野桜本店と長く付き合いがあるという、横浜高島屋において翌月の9月4日から10日までの間、最後の販売会を行なうということです。関東近辺の方はわざわざ静岡まで来なくても最後の購入の機会がありますので、興味のある方はどうぞ行ってあげて欲しいと思います。


「人がいい」人々から破綻していく今の社会

甲子園球場のそばで営業している食堂で、信じられないくらいの大盛りの「カツ丼」を出すお店が、お店の名物でもあった「カツ丼大盛り」の提供を止めるということがテレビのニュースになっていました。これを書いている2019年8月20日が全国高等学校野球選手権大会(いわゆる夏の甲子園)の期間中ということもあり、テレビの取材が入ったと思うのですが、なぜ提供が中止されたのかという事についての説明に、またかという思いがしました。

今の世の中は、多くの人がスマホを持って移動しています。スマホには様々なメリットがありますが、比較的多くの人が感じるメリットということだと、スマホというのは写真や動画が簡単に撮れるハードであるということがあり、さらにそれ自身に通信機能が付いているので、家や外で撮った写真や動画をすぐにネットからアップして多くの人に紹介することができるようになっています。

このブログにのっけている写真のほとんども、スマホで撮った写真がほとんどですし、記録用として撮っておくには十分です。さらにTwitterやInstagramにアップすることで多くの人に広げたいと思っている人にとっては、もはやスマホを選ぶ基準として「カメラ性能の高さ」というものが大事になってくるでしょうし、なかなか外に出られない人にとってはそうした面白いものを写真や動画で紹介してくれるということは有難いことでもあります。

話を最初のニュースに戻しますが、実は紹介した食堂が「カツ丼大盛り」の提供を止めたのは、インターネットのSNS映えを狙った「無理な注文」の増加が背景にあるのだと言います。私なども旅先で食事をした際、それこそ先日富士川サービスエリアでいただいた食事の画像をブログにアップしましたが、ネットにアップするためだけに「カツ丼大盛り」を注文する人が増えたことで、店主の張り合いが失なわれたのではないかということがニュースを見た感じではあります。

元々はいくら食べても食べ足りない学生のためのサービスメニューとして提供し、提供された学生たち大食漢達も、店主の心意気に感謝をしながら今まで続いてきたと思うのですが、ニュースではあくまで「インスタ映え」のためだけに「カツ丼大盛り」を注文し、全部食べられずに残して帰るお客が増えたことで、作る気力がなくなったというような事を店主は取材に対して答えていました。

普通の大盛りを提供するお店なら、たとえお客さんが全部食べられずに残したとしても、お店にとって不利益にならない価格設定をしたり、大盛りの段階を作って(大盛り・特盛り・超特盛り のような)、特盛りを食べ切った人でないと超特盛りを注文できないという「決まり」を作るといったことを行なっている大盛りで有名なお店もあります。しかし単に店主のご厚意で安く大盛りを提供しているようなお店の場合は、大盛りメニューが売れれば売れるだけ赤字になる可能性は高いですし、そのような無理な注文が続けばそのためにお店が続けられなくなるかも知れません(インタビューで店主の方はこれでもう大量のお米を仕込まなくて済むと言っていました)。

理解に苦しむのは、一般的な経済概念があると思われる年代の方が、面白がって地方の食堂の経営にとっては注文されてうれしいものではないメニューを頼み、面白がってネットにアップするような状況をなぜおかしいと思わないのかということです。ただこうした傾向はインターネットの一般ユーザーだけにあるのではなく、古くからテレビのバラエティ番組で面白おかしくこうした店主を取材してお店の状況をおかしくしてしまった事例というものはたくさんあります。

今回のテレビ報道はまさにマッチポンプのように、自分で火を付けながら消火をも行なうような行為であるように思います。ただテレビの方は本当に問題になれば店主の要望に沿うような形で取材を自粛するでしょうが、インターネットについては今の日本ではそうした情報発信を禁止するような事はできないので、今後もどんどんこうした「デカ盛り店」の情報を発信し続け、全国にあったその種のお店を消して行ってしまう可能性もあります。

せめてこうした事が誰のためにもならないと思われた方だけでも、ネタをネット上にアップする前に少し考えて、大きな影響を与えてしまいそうな事についてはあえて出さないという判断も必要なのではないかなと思います。


東名富士川サービスエリア上りの「てんや」に行ってきました

お盆休みによる日本全国大移動の季節は終わってしまいましたが、その最終日にちょっと出掛けてきました。例年この時期に買いに行っている生落花生を買いに富士宮まで行く途中に昼食を取るのに立地寄ったのは富士川サービスエリア(上り) EXPASA富士川内に新たにできた全国チェーンの天丼のお店「てんや」でした。

お店の場所は、大きな建物の「富士川楽座」の方ではなく、少し離れた観覧車のある方のサービスエリア本体の建物の中に他の店舗と並列して入っています。並んでいるお店は全て券売機でメニューを購入した時点で注文が完了しており、チケットに印刷された番号を機械音声で呼ばれたらカウンターに注文した品を取りに行くセルフサービスになっています。

また、ここの店舗では全国の店舗でも提供されているお弁当の注文もできるようになっていますが、その場合は券販機での購入ではなく、カウンターから直接店員さんに声を掛けて注文をするようになっています。時間の関係でその場で食べられないような場合にはお弁当の注文もいいのではないでしょうか。

今回、注文したのは「てんや」で出ているスタンダードの天丼の値段と同じ(税込540円)「富士川天丼」です。注文したものがやってくるまで、スタンダードの天丼をわざわざ「富士川天丼」という名前を付けて販売していると思ったのですが、具がちょっと違っていたのには、多少サービスエリア内での営業ということで変えているのかな? という気もします。具体的には白身魚のかわりにナスとマイタケが入っていました。お魚好きの方からするとちょっとという感じになるかも知れませんが、個人的には高速道路のフードコートで食べられるものとしてはかなりコストパフォーマンスが良い品だと思いますし、同額でお弁当にもできますので、高速道路を走っている人も、私のように一般道から立ち寄る人にとっても、なかなか便利でうれしい状況になってきたなと思っています。


ようやく本家の「白熊」を食べてきました

昨年も同じようなことをした記憶がありますが、今年は台風の動きも気になりますのでこのお盆の時期には遠出はせずに、逆にこちらにやってきてくれる物産店が出店するデパートへ出掛けています。

現在、静岡市で行なわれているのは大阪と九州の物産店が出店しているのですが、ぜひ期間内に行きたいと思っていたものに、鹿児島市の天文館に店舗を構える「むじゃき」さんのかき氷「白熊」です(^^)。

カップに入ったかなり大きな白熊は地元のスーパーでも時おり見ることもあるのですが、今回の出店ではイートインコーナーがあって、作りたての白熊を食べさせてくれるようになっています。過去、私自身は鹿児島市内を訪れたことがあったのですが、行った時期がゴールデンウィークだったことで、そこまで暑くはなく、思い切り氷を食べようという気分ではなかったことがあり、今まではあえてカップに入った「むじゃき」さんの白熊も買って食べないまま今まで来てしまっていました。

今回、会場を訪れたのはデパートが開店してから30分くらい経ってからだったのですが、やはり夏休み期間ということで多くのお客さんが白熊のイートインコーナーにも群がっており、私の前に十数人の行列ができていました。ラーメンなどと違ってきっちり様々なフルーツや豆などが配置された形に盛り付けるためか作るのに時間がかかり、さらに席数も少ないのでなかなか列が進まないまま待ったのですが、自分の番が来るまで40分くらいかかってしまいました(^^;)。しかし、この夏の暑い時期に鹿児島まで行くこと自体が大変ですし、今年は飛行機も飛ばない可能性もあるので、ここで待つくらいならどうということもないと思いジリジリしながら待ち、やっと自分の番になりました。

頼んだのは白熊の(大)836円でした(^^;)。上から見ると白熊の顔に見えないこともありません。練乳が全体にかかった中、様々なフルーツ(メロン、チェリー、パイナップル、みかん、もも)と豆などがトッピングされていて見た目も美しいものです。

全体がわかるようにも撮ってみましたが、肝心の味については、とにかく氷がふわふわしていて、食べていて頭がキーンとなるような事はなく、かなり練乳がかかっているものの、フルーツと一緒にいただくとそこまでしつこくなく、むしろ独特の美味しさというものを感じるようになってきました。

実は、こうした氷をこの夏に食べたのは初めてでしたが、やはり全国のコンビニで買えるカップに入った疑似白熊とは全然違いますので、皆さんも何かの機会がありましたら、私のように現地に行かなくても食べられることがありますので、一度は食べて欲しいと思います。今後は、今回いただいた白熊の味を基本にして他の白熊もどきのアイスをひょうかしようかなと思っています(^^)。


もはやふらっと入ることは不可能か? 夏のエンタメイベント

昨日、親戚の小学生がなかなか夏休みに出掛けられないということで、ピンチヒッターを買って出て、その子が行きたいと言っていた袋井市の法多山尊永寺で期間限定で行なわれているお化け屋敷イベントを目当てに出掛けてきました。

一応、行く前にそのお化け屋敷イベントの内容を調べてみたのですが、全国のお化け屋敷をプロデュースする五味弘文氏総監修ということで、テレビや新聞などでその内容について見ていたということなのですが、個人的には当日ふらっと行って入ることは無理なのではないか? と思いつつ、事前に両親にはその事は告げたのですが、行ってみたら案の定かなり早いうちにチケットが完売になってしまっていました。

このイベントのチケットの売り方は、前売は転売対策のためか当日券しか売らず、午後2時からイベントがスタートなのですが、当日券は午後12時から発売すると説明されていました。ちなみに、私の住む静岡市から法多山まではだいたい車で一時間半くらいかかるのですが、小さい子というのはそういう事情があるから、お昼は食べないでとにかく早くチケットを買いに行こうと行っても目前の食欲の方が勝ってしまうようなところがありまして(^^;)、途中の焼津でマグロ丼を美味しそうにいただいてから、13時頃に法多山に着いたのですが、駐車場から降りて歩き出してすぐに「チケット完売」の掲示を発見し、何とも言えないような雰囲気になりました。

念のため、チケットを売っている場所まで行って聞いてきたところ、その日はチケット販売の12時より前の11時くらいにはすでに当日券目当てに多くの人がやってきており、夕方までの全てのチケットが30分くらいで完売になってしまったそうです。こうしたイベントに行き慣れている方なら当然の話で、さらにチケットを購入しても入場できるまでかなり待たなければならなくなるので、チケットを運良く取れても大変ではあるのですが、このように常設ではなく期間限定のイベントになってくると、やはり傾向と対策を十分にやった上で、それ以外のものは全て諦めるというような「大人の対応」が必要になってくるところがあります。

そういう意味では、今回のイベントと比べるとあまりにちゃちで、しかも中にいる脅かし役の幽霊が女の子だと抱きついてくるいわゆる「セクハラ幽霊(^^;)」が少なからずいる場末の見世物小屋を知っている身としては、それでも気軽に入ってドキドキした体験をしていて良かったなと思うところもあります。

今回改めて感じたのは、地方でもきちんとした期間限定イベントの場合、ふらっと立ち寄ったらやっていたので、ちょっと見てみようというような事は難しくなっているんだなということです。もちろん、お化け屋敷の内容は素晴しいもので、最大の効果を見る人に与えるために入場人数の制限を行なっているのだと思いますが、そのために一つの場所から動けなくなるようでは、いろんな事を旅で楽しめなくなってしまうので、私個人としてはそうしたイベントは極力パスするしかないのかなという気がします。

ちなみに、今回の法多山のお化け屋敷は、今日こそ夕方までの開催でしたが、お盆期間は午後9時過ぎまでやっていて、特に午後4時半からの入場者に関しては(チケットを確保して改めて訪れる場合か?)一部の駐車場が無料で使えるなどの優遇があるようです。運が良ければチケットがある場合もありますが、それなりに時間がかかったりしますので、早く体験したい場合は誰よりも早く並ぶ必要があります。絶対に体験したいと思われる方は、それなりに覚悟をして出掛けることをおすすめします。


職業ドライバーの密かな楽しみを奪う権利はテレビにあるか?

このブログというのはマスメディアとは違って多くの人の目に触れるものではありませんが、その分自分の目や足で確認したことを中心に(もちろん、伝聞だけで書いていることもあるので完全とは言えませんが)様々な情報を提供しているつもりです。今回はこのようなブログとは桁違いの注目度を持つ、マスメディアであるテレビについて、情報バラエティ番組で話題になった場所はどう変わったかということのレポートをしたいと思います。

ただ、今回紹介したいことと同じような結果を引き起こし、ドライバーの密かな楽しみをテレビが奪ったとしか考えられない事例を、実は今から6年前の2013年9月のブログに載せています。興味がある方は、以下のコンテンツも合わせてお読みいただければ嬉しいです。

宣伝のようなテレビ番組 その影響

上記リンクの事件がきっかけになって、私自身のそれ以前とその後における東名高速の日本平サービスエリア下りの利用率はかなり低下してしまっています。テレビで密かな職業ドライバーへのサービスと思えるものを全国に曝したことで、一瞬にしてサービスは終了に追い込まれた顛末をご確認いただいた上で、同じ静岡県の東名高速道路のパーキングエリアで起こったテレビ取材とその後の状況について、考えていただければ幸いです。

そのテレビ放送があったのは2019年5月10日という、ゴールデンウィーク後の週末に日本テレビ系列で放送があった「沸騰ワード10」の放送がきっかけでした。当時の放送データでは「▼芸能人が通い詰める海老名サービスエリアの隠し○○【企画・演出】水嶋陽 【プロデューサー】新井秀和 【チーフプロデューサー】遠藤正累」とあります。

この情報だけだと東名の海老名サービスエリアしか行ってないように思えますが、その次にこの企画を主導するお笑い芸人の横澤夏子さんが番組レギュラーの滝沢カレンさんを連れて訪れたのが、さらに西に進んだところにある「小笠パーキングエリア」(上り)でした。

番組で紹介されていたのは、そこにある食堂で定食を頼んだり、麺類を購入した際に別にチケットを購入することで注文できる「カレー」および「ライス」の食べ放題や、ざるそば食べ放題についての詳しい内容でした。

このサービスは、決して大きな休憩施設とは言えない(隣がフードコートがリニューアルオープンした牧之原サービスエリア)小笠パーキングエリアが、主に利用するトラックの運転手など職業ドライバーへのサービスということで、とにかくお腹を満たしたいお客のニーズに合ったものとして存在していたように思います(番組で紹介された「上り」だけではなく私が今回訪れた「小笠パーキングエリア・下り」もカレー食べ放題のサービスをやっていました)。上下とも同様のサービスを行なっていることで、恐らく多くのテレビに感化された人が上下の小笠パーキングエリアに訪れたと思われます。私が下りの方の小笠パーキングエリアを訪れたのはテレビ放送から3ヶ月後ですが、お店の中には、ルールについての説明書きが複数掲げられていました。

基本的には注文した本人だけのサービスなので、最初に入っていた器で自分が食べられる分だけお代わりをして満足したらそれで終了のはずが、家族やグループで一品だけ頼んでカレーを食べ回したり、外に出て見えないところでカレーをタッパーに移して持って帰るような人が続出したような感じを張り紙の内容を見て想像しました。さらに、張り紙の最後に書いてあることは、お店の切実な声を表していると思いますので、その内容を以下に紹介させていただこうと思います。

(ここから引用)

※最近、違反者が多いのでカレー販売の継続が困難となってきました。末永く継続するためにも、お客様のご理解とご協力の程、宜しくお願い致します。違反者を見かけましたらスタッフまでお声掛け願います。

(引用ここまで)

さらに、これを書いている2019年8月4日現在、日本テレビの「沸騰ワード10」のホームページには番組内容紹介の項目に、横澤夏子さんの以下の言葉が紹介されています。この内容も記録としてここで引用させていただきますので、どうぞごらん下さい。

(引用ここから)

横澤は「ここに家族で来るのが夢なのよ。散々 子どもたちにこのカレーを食べさせて、ここのカレーで育ってほしい」と語った。

(引用ここまで)

これでは、放送後に家族でやってきて「食べ回し」することを推奨する書き込み内容だと誤解を受けても仕方ないでしょう。恐らく、テレビを見ていてこの種のサービスが有ることを知ると、遠くからでもそのために出掛けて行く人というのが潜在的に存在するであろうことは、6年前に書かせていただいた内容と合わせても容易に想像できそうに思うのに、番組の責任者はこのような状況に小笠パーキングエリアの食堂がなってしまったことについて何の責任も感じていないと思わざるを得ません。もしこれを読んでいる全国のサービスエリア・道の駅・ドライブインなどで独自のサービスを行なっている方がいましたら、テレビの取材には本当にお気を付け下さいと、重ねて紹介させていただきたいと思います。