昨日の夕方になってラジオを聞いていたら、ニュースで、今インターネットブラウザの「インターネットエクスプローラー」を使っている人は、すぐに使用を中止して別のブラウザを使った方がいいという事が呼び掛けられていました。マイクロソフトが脆弱性に対応したファイルを提供するのにしばらく時間がかかるそうなので、他のブラウザをインストールされている方はすぐに別のブラウザを「標準ブラウザ」に設定しておくのが無難でしょう。
しかし、パソコンの中にインターネットエクスプローラーしか入っていない場合、このニュースを見たり、別のブラウザをダウンロードしている間にも外から侵入されてしまう危険性が出てくるということです。ウィンドウズパソコンを買ったままの状態にしていて、ブラウザに他のものはないような方は、幸いにしてスマートフォンやタブレット端末(Windowsタブレットを除く)にはインターネットエクスプローラーは入っていませんので、スマートフォンからファイルをダウンロードして、SDカード経由でパソコンに移動したインストールファイルを実行するような方法は取れるかも知れません。そういった用意もない方は、残念ですがマイクロソフトがアップデーターを配布してくれるのを待つか、危険を承知でファイルダウンロードのためにインターネットエクスプローラーを起動するか決断を迫られるでしょう。昨日の「報道ステーション」はこのニュースがトップニュースでしたが、こうした報道姿勢は評価できます。
私のパソコンにはすでに別のブラウザーがインストールされていたので対応はできていますが、仕事柄、どうしてもインターネットエクスプローラーを使わなければならない場合があるのがどうしようかと思う点でした。ただ、どうしてもこの状態でインターネットエクスプローラーを使わなければならない場合、Microsoftが提供しているWindows用の脆弱性緩和ツールを使うことで一応の対応は可能です。それが「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」です。今後のことも考え、導入されていない方にはぜひ導入することをおすすめします。詳しい内容および導入については以下のリンクの説明を参照してください。
http://news.mynavi.jp/articles/2013/11/19/emet/
私はこのツールのことは恥ずかしながら「報道ステーション」で名前が出てきたことで初めて知ったのですが、ネットに接続しない状況で情報を入手できる有難みを感じました。全てをネットからの情報に依存していると、今回のような事例が起こると困ったことになります。今回はパソコンのブラウザの話でしたが、将来的にはスマートフォンやタブレット端末の脆弱性を狙われる可能性もあるので、テレビやラジオ、新聞のニュースについても毎日確認しておく必要はあると思います。今回のようにゴールデンウィークの最中に入ってくる可能性もありますので、車での移動中については、定時のニュースのあるラジオはニュースの時間だけでも音楽を聞くのはやめて聞いておくことは大事だと思いました。