日本の電気メーカーの中でパソコン用のディスクドライブを製造・販売していたパイオニアが光ドライブからの撤退を発表しました。すでにパナソニックやソニーがブルーレイから手を引くという話がある中でのこうした流れは、個人的には不安な気がします。
最近、連休中にオンデマンドの映画でも見ようと色々探しているのですが、そんな中でアマゾンの仕組みとして、プライムビデオで会員無料で見られる作品というのがない場合、代わりに今まで販売されているディスクメディア(ブルーレイやDVD)の販売ページになっているのですが、私が見たものだけかも知れませんが、その価格が新品であってもかなり安い価格で売っているなと思っていました。
これは、もはや多くの人たちがレンタルディスクを使って映像作品を見たり、気に入った作品を購入するのではなく、毎月一定額が必要なオンデマンドサービスで映画などを見ている人が多いということなのでしょうか。
確かに、自宅の環境についてもテレビに直接ディスクレコーダー(プレイヤー機能あり)はつなげておらず、ハードディスクに録画したものを見るという形で使っています。
実のところ現状では専用のディスクプレーヤーを持っていないので、外付け・PC内蔵のドライブにディスクを入れてパソコンの画面で見るかパソコンをケーブルでテレビに接続して見るかという感じになっています。それでも、やはり複数の機器で同じように同じものが見られるディスクのメリットというものはあると思っているので、最近安くなった映像作品には魅力を感じます。
オンデマンドでネット上からいつでも見られるという映像作品視聴の方が便利だと思っておられる方は少なくないと思いますが、それが当り前になってしまうと、個人的にはちょっと気がかりなことがあります。
現在まで多くの映画などのソフトが作られてきているわけですが、そうしたものの中には現在の基準に照らし合わせて見ると、そのまま人に見せて大丈夫か? と思えるような作品も中にはあります。それは単に言葉の言い回しだけの事に終始するケースもあるものの、作品のコンセプト自体が今の時代に合わないということになると、テレビ放送は当然ですがネット配信についてもいつまで待ってもされない昔の作品が出てきてしまう恐れがあります。
ソフトをディスクにして販売するような場合は、実際に購入して物として受け取らないと見られない代わりに、現代の基準ではあまりよろしくない作品だったとしても、中古品を含め販売そのものを禁止しない限りは本当に見たいと思っている人のところで見られる可能性はあります。しかし、ビデオオンデマンドの会社が外からの批判を恐れ、賛否両論ある作品を意図的に配信(有料を含む)しないということは当然今後も可能性として出てくるでしょう。
そういう意味では、パソコンにしろテレビにつなげるにしろ、一応CD・DVD・ブルーレイの再生が可能な環境を持っておくことはこれからかなり大事になるのではないかと思います。特にパイオニアが撤退することで、パソコン用の国産のドライブが入手しずらくなるということもあるかも知れないので、気になった方は今のうちに何とかしておく方が良いかも知れませんね。