2014年は台風だけでなく局地的な豪雨や土砂崩れなどもあり、いかに早い段階で情報を入手し避難するかということを考えさせられました。地震や津波の場合は携帯電話を契約していれば夜中でも緊急メールが入る設定にしている方は多いと思いますが、その他の災害の場合は情報を入手する術がないというのが正直なところではないでしょうか。
ただ、旅先でなく自宅にいたとしても、何の対策もしていないと災害についての大切な情報をなかなか入手することができない場合があります。多くの場合はテレビやラジオで知ることも多いでしょうが、困るのは市町村が行なっている広報が聞き取れないことです。これは自宅に立地にもよりますが、私の自宅からだとスピーカーから流れる人探しの情報もうまく聞き取れません。晴れている日でもそうなのですから、大雨の時に重要な避難情報をスピーカーから流してくれても何を言っているかわからないということになってしまいます。
そうした問題をカバーする方法として、災害情報については市の広報をそのまま配信してくれる携帯メールサービスを私の住む自治体では行なってくれています。確かにテレビやラジオで警報は知ることができるものの、何を言っているのかわからない(^^;)、スピーカーからの情報をメールで確認できるのは安心です。
このように、自宅周辺にいる時はそれでもいいのですが、旅先の場合は常に場所を移動しているわけですから、自分が今いる場所の情報を得られるようにする必要が出てきます。車で移動中にはカーラジオからニュースの形で気象や避難のための情報を取ることはできますが、ラジオの情報は広域の情報が多いので、正確に自分がいる場所の警報については細かく把握できないというのが実際のところでしょう。
今や、こうした不安を払拭するような形でGPSの情報を使ったスマートフォンがあり、標準で入っている天気情報をGPSの位置情報を使ってその場での警報を表示してくれるようなことができたり、さまざまなアプリが情報入手の手助けとなってくれています。例えば、アプリの「Yahoo!防災速報」は設定の中にスマートフォンがある現在地の情報を配信してくれる機能があります。ただこのアプリは機種によってはうまく動かないことがあり、私の持っているものの中ではNexus5ではうまく動きませんでした。他にもあるお天気アプリを使う方法もありますが、どうしても情報は広域情報になりがちです。自分のいる場所の状況を適切に知るためには、マップで自分の場所のだいたいのところを特定したら、気象庁の提供しているウェブ上のサービスである「気象ナウキャスト」という降雨・降雪・竜巻に分かれた予想情報を見ながら判断することも必要になってくるかとも思います。しかしこうした情報もあくまで予想であるので、外れることもあります。過剰にネットからの情報を信じるだけでなく、実際に空の状態や雨の降り方を見ながら判断することも大切です。
そうして気象情報から判断し、その場から逃げる段階になったら、道が通行止めや冠水などによって通行不能になっていないか確認の上出発するようにしないとまずいでしょう。避難して留まっている場所が高速道路のサービスエリアや道の駅なら道路情報が入ってくるところがあると思いますので、そこでの情報も積極的に入手するようにしたいものです。
ここまで色々と紹介してきましたが、私がこれまで書いたことを実践するためには、外でスマートフォンを使いこなすことができる人はいいですが、スマートフォンの小さな画面では文字が小さすぎてわからないとか、あせって何を検索すればいいのかわからず、絶望的な気分になってしまう状況も起こってしまうかも知れません。しかし、そんな時こそ落ち着くことが大事です。幸いにも今の携帯電話契約の主流は、通話無制限になりつつあります。もし通話無料の契約でなくても、積極的に電話での問い合わせを活用することについても考えておきましょう。例えば天気予報の177は、携帯電話からだと掛からないと誤解されている場合があるかも知れませんが、市外局番の4ケタを先に入れてから電話するとその地域の気象警報を含む天気予報を聞くことができます。現地の市外局番を特定するためには、公衆電話が見付からない場合は、現地で見付けた看板やお店の表記があれば、その地の市外局番を知ることはできるのではないかと思います。
また、道路情報については全国の地域別の番号が記載されたpdfファイルが日本道路交通情報センターによって公開されています。時間によってはオペレーターが直接出てくれますので、目的地までの道路はどこが安全に通行できるか(その場から動かない方がいい場合もあります)を教えてくれるかも知れません。いざという時のために以下のリンクから入手したファイルを印刷して持っておくのもいいでしょう。ただ、インクジェットプリンタで印刷すると雨でにじんでしまうので、その点はどうぞご注意を。
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