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インターネットがあてにならない場合には広く様々なところでの情報収集が大切になる

昨日は、平日に休みを取って用足しをしに東京を目指して出掛けてきました。旅行ではありませんが、久し振りに電車を使って東京に行くことになり、帰りは新幹線の切符を取ったのですが(自由席用の回数券を金券ショップで購入)、行きは時間に余裕があったのて、朝早く出掛けて、午前10時頃に東京駅に在来線を乗り継いで着くように、静岡駅発午前7時のホームライナーに乗り込むことを目論みました。

この電車に乗ることができれば、沼津までは特急型車両のセパレート席に座ってゆっくしして、沼津~熱海間は在来線の普通席の利用になりますが、熱海から東京までは普通列車のグリーン席でこれまたゆったりすることができます。ちなみに昨日は青春18切符の通用期間なので、ホームライナーの乗車整理券330円と、平日利用の熱海~東京間のグリーン券1,000円を払っても運賃は18切符の一回分で2千円ちょっとしかかからないので、この時期はこうした方法を良く取っています。ただ、昨日は思わぬことが起こったことで、その目論見は吹き飛んてしまいました。

早朝、東海道線の清水~興津間において列車の下から異音かしたということでその列車を停めての点検及び、おそらく線路で何かと接触した可能性があったのか、清水~興津間の踏切の点検を行なったため、同じ路線を通る全ての列車に影響が出てしまいました。当日は早起きをして朝7時前にはホームで並んでいたものの、その日のホームライナーは運休を決定したと7時直前にアナウンスが入ったのです。

後から考えると、回送列車を静岡駅に向かわせる以前の状態で恐らくホームライナーになったであろう電車は確か三島で停まったままでした。これならもう少し早く運休のアナウンスがあれば、7時前に発車する別の普通電車に乗れたのですが、すでに時刻は7時を回った状態で、さらに乗車整理券を購入後だったので、あわてて有人改札のある窓口まで乗車整理券と引き換えに払った330円を返してもらいました。

しかし、この一連の行動も、躊躇しているうちに返金のためのホームライナーの乗客たちが行列になってしまいます。改めて思ったのが、ホームで待つ場合には駅のアナウンスが良く聞こえるところにし、何か異常を感じたらすぐ行動することの大切さでした。

次の電車はすでにホームに停車していましたが、多くの電車が行きかっているためか、なかなか発車せず、そうした混乱は熱海に着くぐらいまで続きました。参ったのは、沼津から熱海に行く電車に乗っていたとき、赤信号で長いトンネルの出口直前で停まってしまい、しばらくはスマホの通信も全く使うことができずに往生してしまったということです。本来ならば事前に沼津から東京の普通車グリーン券を窓口で買っておけば良かったのですが、当初の予定では熱海から乗るつもりで車内のモバイルSuicaタッチで済まそうと思っていたところ、まさかの状況になってしまったのでした。ちなみに、沼津~東京間についてはJRの管轄が違うため、Suicaでは通し券を購入できません。こういう時のために、沼津から西をスタート地点にする東海道線の旅では、出発前に窓口でグリーン券だけ買っておくというのが改めて正解だということをしみじみ感じました。

その後の電車の状況は、時刻表の情報が全くあてにならないので、車内のアナウンスでも乗り換えに関する情報は流していませんでした。あくまで、ホームに到着してから状況を見ての対応となります。もしわからない場合には積極的に駅員さんに聞くべきでしょう。結局、目標としていた時間より1時間遅れて東京駅に着くことになってしまいました。それでも、本当の用事はもっと後だったので、その点には問題はなかったのですが、それでもいざという時のために今回もできることはあったのではないかと思いますね。

唯一良かったと思ったのは、静岡駅でホームライナーに乗りながら軽食でもしようかと迷ったのですが、ゆったり座ってという前提が今回は崩れてしまったので、弁当など買って行かなくて良かったとしみじみ思いました。今後、もし同じ状況の場合には手で食べられるおにぎりかサンドイッチあたりがベストではないかと思います。こうした細かい列車の遅れというのは結構あると思うので、そうなっても慌てずに対応するようにしましょう。


やいづ黒潮温泉でここを外すと後悔する? 源泉かけ流しの「元湯なかむら館」訪問記

平日の午後が休みになったので、自宅のある静岡駅から12分で到着する焼津駅から行ける極上の温泉「やいづ黒潮温泉」の源泉を持つ「元湯なかむら館」へ行ってきました。

この「やいづ黒潮温泉」は、以前に焼津市が管理している源泉「高草1号井」のパイプに亀裂が入ったことで焼津市内の旅館・ホテル・入浴施設に温泉を供給できなくなり、一時は熱海から温泉を運んで凌いでいた時もありましたが、今回紹介する「元湯なかむら館」は敷地内に別の源泉を持っているので、このトラブルがあった時にも温泉を利用できていたという、由緒ある施設なのです。

インターネットで検索すると、この建物が「元湯なかむら館」として出てくるかも知れませんが、現在は全面リニューアルし、新しくきれいになっています。2021年から新しい建物で営業を始めましたが、下の写真右側の内湯と露天(といっても一部屋根のある屋外風呂といった趣)が源泉かけ流し(加水・ろ過・加熱ともなし)で供給されていて、階上には整体やイベントスペースがある建物と、写真左側の入口およびカフェ(モーニング・ランチタイムには食事提供あり、モーニングは2022年3月現在休止中)のある建物の二つに分かれています。

建物は、電車で静岡方面から山側の車窓を見ていると、焼津駅に到着する直前に住宅街の中でもかなり目立つようになっていて、詳しく場所を知らなくても焼津駅北口から出て線路沿いを静岡方面に戻るように歩いていけば、じきに着くぐらいの距離です。車の場合でも施設の裏にはかなり広い駐車場があるので(満車の場合は別の駐車場もあり)、ネットで場所を調べてカーナビに登録すれば簡単にたどり着けると思います。

温泉に入る前に建物の裏に回ってみると、確かにやいづ黒潮温泉の源泉「高草50号井」が浴槽の入る施設の隣にあることがわかります。1959年から営業を続けている、やいづ黒潮温泉ではいちばん古い施設です。この源泉は塩分が海水の半分ほど含まれているそうで、特に冬場には湯冷めしにくいと言われています。ただ、源泉の温度がそれなりに高く、私が入った時には内湯が約45℃、屋外の露天風呂は40℃といったところで、内湯に入り続けていると人によってはのぼせてしまう可能性もあります。そんな方は露天の方に出てまったりするのがおすすめです。

浴槽の中はカメラで撮影は無理だったのですが、私が入った男湯はそれほど人がいなかったので、内部の紹介だけは簡単にすることにします。入口から入って下駄箱に注目すると女湯用のスペースの方が多く、男湯は虐げられているような感じもします。女湯には当然入っていませんが、女性のみの人たちも入浴に結構やってきているようで、こうしたレイアウトになっているのかも知れません。実は一番左のスペースは共用というオチかも知れませんが、その点については聞きそびれてしまいました。入口から向かって右が男湯で写っていない左が女湯になります。この2階が整体やイベントスペースで、私が入る時に整体の方が声掛けをしていました。平日であれば飛び込みでお風呂の後にマッサージを受けることも可能なようです。

脱衣所はこんな感じで、鏡に写っていますが扇風機や体重計も置いてあります。ドライヤーも常備(無料)されていますが、これも女性と比べると男性はそんなに使っている感じではありませんでした。

ロッカーはカギがかかるもので、お金を入れるものではありません。ただ、大きな荷物を入れるには少し小さい感じだったので、大きなスーツケースなどを持っている場合は入口で預けた方がいいかも知れません。浴槽にある洗い場(シャワー付き)は男湯では四つでした。石鹸・シャンプーの類はありませんので、必要な場合は自分で用意して持って行くのが良いでしょう。

温泉の後には、入口のある隣の施設でカフェ営業をしていますので、コーヒーやビネガードリンク、アイスやプリンなどを湯上がりにいただくことができます。お昼利用なら食事のメニュー(丼もの・おそばなど)をいただけます。安いものは550円くらいからあるので、この施設の入館料450円と合わせてジャスト1,000円で入浴と食事を楽しむことができます。写真は2階のスペースですが、1階にもテーブルのスペースがあります。男女で来て待ち合わせの際にも利用は可能とのことです。

今回、リニューアルした施設を利用してみて、今までやいづ黒潮温泉の元湯を知らない人にも利用しやすくなっていることについては好感が持てました。特に走っている電車から場所がわかるというのは大きなポイントだと思います。
一つ個人的な希望があるとすれば、この温泉は長く入っているとかなりのぼせる可能性があり、その際にはどこかで横になることができるスペースがあればなお良かったのではないかと思います。また、私が男湯から出た時に女湯から出てきた人たちが、お茶ではなくても冷水ぐらいは湯上がりに飲めるようなものがあればいいのにと言いながら帰っていっていました。恐らくそういう人のためにカフェを出店しているのだとは思いつつも、脱水症状にならないように、湯上がりのお水一杯ぐらいは飲めるようになっているとなお嬉しいかなと個人的には思います。

ただどちらにしても、銭湯価格で源泉かけ流しの成分の濃いお湯が利用でき、しかも駅から歩いて行ける範囲にあるというのはかなりおすすめできる気がします。もうしばらくすると青春18きっぷのシーズンが始まりますが、駅チカの温泉ということで言うと全国でもトップクラスのお湯のクオリティを持っている施設ではないかと思いますので、時間が合うようでしたらぜひ体験してほしいです。

(2022.3月現在のデータ)
「元湯なかむら館」
静岡県焼津市駅北1丁目14-7 TEL: 054-628-4397

定休日  水曜日・年末年始
営業時間 10:00~20:00(最終受付 19:30)
料金   大人450円 小学生180円 幼児90円


タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅 その6 滞在時間は短かったものの小さなエリアで全てが揃った宇都宮の評価と帰途報告

今回は日帰りの旅ということで、結局ここでは紹介できなかったお店も含めると、4ヶ所ぐらいしか餃子の食べ歩きはできませんでしたが、初の電車旅という同行者にお土産を選んでもらう時間を作るためにもということで、少し早めにJR宇都宮駅に戻ってきました。

実は、餃子以外の栃木県の名物ということで言うと、私の住む静岡県のライバルとなるのですが、イチゴの生産が盛んで、ブランドの「とちおとめ」が有名です。駅構内にはフルーツに関わるカフェやお土産なども多かったのですが、個人的にも同行者の好みにも合ったのが駅ビル一階にある「フルーツダイニング8010(パレット)」のフルーツサンドでした。残念ながら夕方で残っているものも少なく、さらにお店の奥にはイートインスペースもあったので、到着時にすぐ餃子よりもこちらの方でフルーツサンドを基本にしたランチを食べるべきだったかな? とも思いましたが、これは次回訪れる際にリベンジしたいと思います。ここではミックスサンド980円を購入しましたが、イチゴはもちろん中に入っているりんごがシャキシャキしていて、大変おいしかったです。

実際のところ、餃子を含めた宇都宮のお土産を買うなら、ほぼ駅ビルでまかなえるようなくらいのお店が構内にはまとまってありました。お土産と言えば、やはり餃子のお土産は欠かせませんが、今回使う予定だった餃子券が一部使えないということになって、この時点で餃子券を余らせていたのですが、その券は私を含めた3人のお土産餃子代へと化けることになりました。餃子については、やはり「宇都宮みんみん」のものをということで、昼食を食べたメッツ店のところまで戻り、そこでお土産を購入しました。わざわざお店のところまで戻ったのは、普通の多くのお土産餃子のあるお店だとみんみんの冷凍餃子は5人前のものがほとんどなのですが、お店では5人前の他、3人前、2人前のパッケージも用意されているのです。今回餃子券は500円券が2枚余ったので、箱代とドライアイス代は別になりますが、自分で支出しなくても2人前(500円)が2つ買えたのです(下の写真は2人前の冷凍餃子のパッケージになります)。

ちなみに、発泡スチロールの別容器にドライアイスを詰めると、だいたい購入時から6時間は冷凍状態をキープできるということでした。ちなみに、宇都宮から静岡までの普通列車の所要時間は6時間弱なので、ちょうど家に着くまでは冷凍餃子の状態を損なわずに持って帰ることができるということになります。

そこから一応自由に各々お土産を見てもらう時間を作り、改札に再集合することにしました。私はと言えば、当然今回は食べられなかった餃子のお店もあったのは残念でしたが、改札口すぐのキオスクで栃木県特有の「レモン牛乳」は購入して飲みました。お土産関連では宇都宮のものだけではなく日光のものも購入できるので、もし18きっぷで日光線を使って日光東照宮を参拝し、現地でお土産を買い損ねたような場合にも、いったん改札を出て、駅ビルを物色すれば何とか格好が付くようなお土産を買うことができます。

帰りのグリーン車は、平屋のトイレに近い場所をキープし、飲食もしながらゴミが出たらすぐそこにあるゴミ箱に捨てられるような体勢をとってそれなりにまったりとしながら帰ってきました。時間調整の甲斐あって、最初の列車で国府津まで行く予定が、国府津の手前の二宮駅で降り、人身事故で遅れていた本来なら先行する列車に同じホームから絶妙に乗り換えることができました。これは、車内アナウンスの情報をしっかり聞いたおかげで、18きっぷの旅ではやはり事故での遅れもあり、今回のように自分の乗っている車両は遅れていなくても、他の車両との関係で、時刻表上は乗ることのできない列車に乗れたりします。そのためにも車内アナウンスをじっくり聞くのは必要な事だとしみじみ思いました。そういう意味では、席自体が少ない平屋のグリーン区画はアナウンスを明瞭に聞くという点においても有利です。私たちはそのおかげで、国府津でホームから隣のホームへ階段を上り降りする必要がなくなり、二宮から同じホームの後発列車にすぐ乗って熱海駅にも早く着きました。熱海まで行った後、熱海~沼津間だけはグリーンではない車両に乗りましたが、沼津ではあえてホームライナー号を待って、沼津~静岡間はゆったりとした雰囲気を改めて楽しみつつ、夜の九時半には静岡駅に着きました。この時間だとまだ自宅までの路線バスも動いているので、その後の移動も楽でした。

今回は宇都宮滞在4時間というばたばたした旅でしたが、長い電車乗車時間がほとんどグリーン車だったため、同行者の受けも悪くありませんでした。改めて最初の旅行に宇都宮を選んだことで、コンパクトに回っても充実していて、満足度もそれなりになりました。旅から帰った後に、同行者からは早くも次回の開催をと言われているのですが、それはこの旅の計画をした側からすると嬉しいですね。

今後、もしオミクロン株やインフルエンザの流行があるとまた旅行に出られないような状況になってしまいますが、日帰りではあるものの交通費・食費・お土産代まで付いてだいたい一人8千円弱くらいの予算で行ってこられたということで、次の18きっぷシーズンを目指して予定を立てようと思います。もちろん、車で出掛けられる旅の方もここで紹介できるような状況になってくれるように願いたいと思います。

※以下に今回の旅について書いたものをリンクにしてまとめています。

・タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅
その1
その2
その3
その4
その5
その6


タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅 その5 パワースポットの正面にフードコートのある宇都宮の街を歩きと周遊バスで堪能する

多少いやな事はあったものの気分を切り替え、腹ごなしという意味あいも兼ねて、宇都宮市内循環の「きぶな号」バスに乗り、大谷石で造られたという松が峰教会を見学しました。

写真のフレームになかなか収まらないほど、その迫力に圧倒されたものの、今回の新型コロナ対策ということで内部の見学ができなかったことは仕方のないこととは言え残念でした。でも門から入って建物の外観についてはしっかりと見ることができ、そこからはバスを使わずにオリオン商店街(アーケードのある商店街)の方に向かいました。

私の住む静岡市の商店街は一部に屋根はあるものの、写真のような全体に屋根のあるようなアーケードはないので、こういったスペースがあること自体正直羨ましいです。もし当日の天候が雨の場合には、このアーケード街を中心にして市内散策をする予定でしたが、当日は晴れて気温もそこまで下がっていなかったので、今回餃子以外でのもう一つの目的である「二荒山神社」へ向かいました。

この写真ではあまり伝わらないかも知れませんが、街の中心にこれだけ大きな神社があるというのは、他の都市ではあまり無いのではないかと思います。大鳥居を抜けると広場になっていて、神社は長い階段を上って行った先にあります。以前宇都宮に泊まった時には早朝にこの神社にお参りして、その神々しい雰囲気を満喫させていただいたのですが、今回は社務所が開いている時に行けたのでおみくじを引いたりすることもできましたし、多くの観光客らしい人とも遭遇したりと、観光らしい事ができたのではないかと思います。

階段を上ってお参りするのは大変な部分もありましたが、上からは市内を見渡すことができ、ちょっとした別世界というものを感じることもできました。
立地上、この神社の正面が宇都宮餃子のフードコート「来らっせ 本店」が地下に入っているメガ・ドン・キホーテの入っている建物だったので、餃子の食べ歩きにも両立しやすくなっているのもグッドでした。このフードコートには「常設店」と「日替わり店」の二つのスペースがあり、常設店には「宇都宮みんみん」「めんめん」「香蘭」「龍門」「さつき」の餃子をいただけます。もし食べ歩きの最初で駅ビル内の「宇都宮みんみん」に入れない場合にはこちらでみんみんの餃子を食べる予定でしたが、今回は何とか食べられたためにここでは曜日によって提供するお店の餃子が変わる「日替わり店」のスペースへ行ってきました。

実は、循環バスの「きぶな号」一日乗車券を持っていると、この「日替わり店」で餃子を食べた時にメニューの上では220円するソフトドリンクのサービスがあるのです。そうしてやってきたドリンクは結構な大きさで、餃子とともにいただくには十分過ぎるほどでした。バスの料金も一乗車で170円なので、2回乗れば元は取れる上にソフトドリンク代もちゃらになり、先述の周遊クーポンと合わせてもかなりの節約になりました。

そして、来らっせが入っているビルの一階がドン・キホーテの食品館になっていたため、そこで帰りの電車で飲むものを物色し、安いものをまとめ買いしてきました。もう少し時間があれば、栃木県にしかないものをじっくり探したかったのですが、これは次回がもしあった場合の課題ということになるでしょうか。帰りの電車までには時間はありましたが、駅ビルでお土産を買うことも考えていたので、少し余裕を持ってバスで改めて宇都宮駅に向かいました。

※以下に今回の旅について書いたものをリンクにしてまとめています。

・タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅
その1
その2
その3
その4
その5
その6


タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅 その4 観光クーポンを使っての餃子購入に思わぬトラブルで地域の裏面を感じる

今回、宇都宮の餃子を食べ歩くため、たまたまその年の先月から販売を開始したばかりの観光用の「周遊クーポン」を購入しました。このクーポンは一口2,000円を一名二口(4,000円)まで購入でき、実際は利用できる店舗で使う分には、おつりは出ないものの6,000円まで利用できるというお得なクーポンです。この周遊クーポンを購入するには、まずLINEで友だち申請をして、LINEのトークから購入手続きに進むことができるようになっています。

駅から出たら(駅ビルの2階が出口になっています)、正面にあるお土産物が並んだ店舗の奥に、多くの店舗のお土産餃子などを揃えた「来らっせ パセオ店」(パセオとは駅ビルの名前)があり、そこへ向かいます。そこで改めてLINEアプリを開き、お店のところにあるQRコードから手続きをすると、そこで売っているものを買えたりするのですが、今回は餃子中心に食べ歩きたいと思っていたので、お店でいちいちQRコードを読ませて購入手続きをしなくて済むように、一枚500円分の餃子の飲食やお土産代として使える「餃子券」に全て交換しました。都合、6,000円分で12枚の餃子券が手に入ったわけですが、それを持って出掛けたのが、「来らっせ」からさらに奥を目指して歩き、ホテルのあるところからエスカレーターで3階に上がるとすぐにある、宇都宮餃子の老舗「宇都宮みんみん」の「メッツ店」(メッツとは駅に併設されたホテル)および「ステーションバル」の2店が並んでいるところでした。(写真はメッツ店の方です)

この2つのお店はどちらも「宇都宮みんみん」の餃子が食べられるのですが、まず「メッツ店の方に行ったら、こちらのお店はカウンター中心でテーブルが少ないため、テーブル席の多い隣の「ステーションバル」の方を勧められました。どちらのお店の方も、行列対策のため番号札を取ってその順番に入店できるシステムがありましたが、電話番号を登録すると、自分の順番が来たら電話をもらうことで、店周辺で買い物をしながら順番待ちができるようになっていて、時間調整には嬉しいサービスです。

平日のお昼で観光客は少なかったので私たちはお店の前でしばらく待ちましたが、思ったほどの混雑ではなかったのはラッキーでした。ただ、メッツ店の方には餃子と同じく創業者が中国から持ち帰ったと言われるじゃじゃ麺(岩手県盛岡の名物でもあります)を扱っているのに頼めなかったのは残念でした。

ステーションバルのお店ではお昼なのに店内にはジャズが流れ(宇都宮は世界的なサックス奏者の渡辺貞夫さん、弟でドラマーの渡辺文男さんの出身地ということでジャズの街でもあるのです)、お酒やおつまみも充実していますが、ここではシンプルに宇都宮の餃子を楽しんでいただくために、「焼餃子」「水餃子」をセットで注文しました。

私としても久しぶりのみんみんの餃子ということで、野菜が多めであっさりしていますが、特に水餃子は何も付けずにそのままいただけるほどで、改めて宇都宮にやってきたことを実感しながらおいしくいただきました。同行者にも好評でして、支店とは言えお店の味を楽しんでもらえたのには正直ほっとしました。

その後、お決まりですが駅を出て二階部分の広場に置かれている「餃子像」で記念写真を撮った後、一階に降りて向かって左にある「チサンホテル」の隣りにある関東自動車のバスセンターに行き、そこで市内循環バス「きぶな号」乗り放題チケット(大人300円)を購入し、移動して次の餃子店に行ったのですが、そこでちょっとしたトラブルに遭遇しました。

詳細がわからないので具体的な店名を挙げたり、撮影した餃子の写真をアップすることは控えますが、事前にネット上で調べてそのお店で「周遊クーポン」が使えることを確認し、さらに餃子券にもそのお店で使える旨の表示がされていたので、食後に餃子券を出したところ、「この券は使えません」と拒絶されたのでした。

そう言われてもと思い、私が券に印刷してあるそのお店の名前を示して交渉したのですが、そのお店の店主の話しぶりではどうやら周遊クーポンを企画した餃子会との折り合いが良くないような口ぶりで、券に店名が書いてあっても使えないという一点張りだったので、仕方なくその分のお金を払って出てきたのですが、これはちょっと予想外でした。

こんなことは書きたくないのですが、私のように事前に調べた上でクーポンを購入したり、餃子軒に書かれた店名を見て行くお店を決める人にとっては、大手で信頼できるお店以外の餃子については、入店前にいちいち「このクーポンは使用可能ですか?」と券に表記してあっても聞かなければ安心できないということにもなってしまいます。人によってはその場でお店の方とトラブルになる可能性もありますし、そうなると期待して出掛けた分だけ宇都宮餃子についての失望感も、もしかしたら出てきてしまうのではないでしょうか。

これはお店だけではなく餃子会の方々についても何かお店とうまく行っていない所があるのではないか? と思う点もあるので、一概に当該のお店を非難することも私にはできません。私自身が部外者で単なる観光客としてお店を利用しただけですが、餃子会とお店ということについては、あえて餃子会に入っていない有名店もありますし、そうしたお店の餃子を食べたい場合はしっかりお金を払っても食べようと思います。今後、こうしたクーポン券を購入した上で餃子を楽しむ人たちのために、餃子会の方々には、少なくとも私と同じような事を経験するような人が出る前に、ホームページの記載や餃子券に表示している店舗の修正をお願いしたいと切に思います。

※以下に今回の旅について書いたものをリンクにしてまとめています。

・タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅
その1
その2
その3
その4
その5
その6


タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅 その3 グリーン車の乗車位置問題とスタッフからの思い掛けないプレゼント

熱海駅でいよいよ、宇都宮駅直通の普通列車に乗り換えます。静岡県民が夜にこういう電車に乗って寝過ごした場合、気付いたら北関東に行ってしまうという恐怖の電車であるとも言えますが、今回の旅の移動手段という点で言えば、実に快適な旅を提供してくれる電車であるという事が言えるでしょう。

一般的にJR東日本を走る普通列車のグリーン車は、4号車および5号車の2両が連結されており、2階建て車両になっています。そこで、乗る際には1階か2階かという選択を迫られることになります。実は、選択にはもう一つあります。というのも、車両の両端は移動できるように狭いスペースが有り、その部分にも座席があるのです。

当日は天気も良く、海や富士山がきれいに見られる状況にありました。基本的に上り列車は右側が海側になり、左に富士山を望むという感じになりますが、富士山については右からきれいに見られる場所もあり、見たいものによって座る場所を決めるというのがポイントでしょう。2階からの方が上から景色が見られるので景色を見たい方には良いですし、1階はホームの下から見上げるような形になるので、これはこれで非日常の世界を体験できます。また、2階よりも1階の方が人は少ないと思うので、まさにお好みでということになるでしょうか。

私自身は2階でも1階でもない平屋部分の方が定員も少なく、1階・2階席には設置されていない上部の網棚(実際は網ではない)が設置されていて、4号車と5号車の間であればグリーン車専用のトイレ・洗面所にすぐ行け、さらにゴミ捨てスペースにも近いので、その方が良かったのですが、今回は初めてこの列車を使う人が2階から景色を見たいという声に応えて、2階に上がりました。

前回紹介したように、グリーン車利用については、Suicaでタッチは使わずに、普通列車のグリーン券をみどりの窓口で事前購入してから乗り込みました。当然、そのままだと座席の上のランプは人が乗っていない事を示す赤ランプが付いたまま(グリーン車乗車手続きをした場合、ランプはグリーンに変わります)なので、乗車スタッフ(アテンダント)が回ってきた時には当然、グリーン券の提示を求められます。

最初に回ってきたのは若い男性の乗務員の方で、グリーン券を見て「青春18きっぷですか?」と声を掛けられました。まさにお察しの通りですと応え、検札作業を済ませたのですが、実はその後にちょっとしたサプライズがありました。

この路線は観光路線と言うよりも、短い区間でも手軽にグリーン車を使うビジネス利用の方や、地元在住の方の移動手段ということでグリーン車を使う事がほとんどだと思うので、あからさまに観光利用だということを知らせたことで、その男性乗務員の方から乗車記念のカードをいただいたのです。上の写真が表面で、写真では見ずらいかも知れませんがカードが光の具合でキラキラ光るようになっています。

そして裏面には、まさかのアテンダントの方からの直筆のメッセージをいただいてしまいました。私自身も一人旅ではこんな事をしてもらったことはなかったので、やはり旅初心者らしい人を連れての集団旅だったからこそ、こういったサービスを受けられたのだろうと思います。これは同行者にもかなり好評だったようで、私自身としてもこういったことで電車旅を楽しんでくれて、また乗ってみたいと思ってもらえるとうれしいですね。

列車は東京から埼玉県を過ぎ、宇都宮方面に入っていきましたが、長時間の電車旅に同行者も退屈することなく、あっという間に宇都宮駅まで着いてしまいました。心配していた人身事故による遅延もなく、宇都宮駅着はちょうどお昼前だったので、いよいよ餃子食べ歩きへと出掛けることになります。

※以下に今回の旅について書いたものをリンクにしてまとめています。

・タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅
その1
その2
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その4
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その6


タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅 その2 静岡駅発7時のホームライナーに乗るメリット

とある日の早朝、私たちは静岡駅の改札口付近に集合しました。私だけはその前に、スムーズに列車を利用できるように、普通列車のグリーン券をみどりの窓口で事前購入しました。

普通列車のグリーン車を使っている方はおわかりと思いますが、普通列車のグリーン料金は事前購入と車内購入とは料金が違います。さらに、今回の旅は静岡県内から東京を経由して宇都宮線に入るので、普通列車のグリーン車を利用する方の殆どが使うSuicaでのグリーン券購入からのタッチという方法は使いませんでした。なぜならSuicaではJR東海管内である静岡県内(沼津~熱海間)も利用するために通しての購入ができないのです。予定では熱海からグリーン車に乗っていくので、そこまでしなくても良いのですが、今回は参加するメンバーの中にはSuica自体を持っていない人がいて、さらに今回は最初のグリーン車利用をする人もいるため、旅行の記念ということにもなるので、紙の普通列車グリーン券を往復分先に購入しておきました。これで、帰りにきっぷを買う時間がなくなるまで現地を満喫したとしても、速攻で駅に入場し、列車へ乗り込めます。

集合したのは午前6時半でしたが、これには理由があって、通常時ならもう少し早くから営業している駅構内のキヨスクや駅弁の東海軒さんが新型コロナの影響で開店時間を遅らせていたので、その時間にオープンするのに合わせました。朝食は東海軒さんの昔から売っている卵とハムのサンドイッチ(税込360円)を購入しましたが、その後多くの人が同じ事を考えていたようで、一気に朝一番のサンドイッチは売り切れてしまいました。もう少し集合時間を遅らせていたら、手軽な朝食として考えていたサンドイッチが買えなくなるところでした。

この旅で最初に乗る列車は、静岡駅7時発沼津行きの「ホームライナー沼津号」でした。快速運転ですが普通列車扱いなので18きっぷでも乗車可能ですが、この列車についてはみどりの窓口ではなく、ホームにある自販機から「乗車整理券(330円)」を購入する必要があります。この電車はかつての「ムーンライトながら」と同じ車両で、グリーン車ではありませんが、4列シートでリクライニング可で、さらにテーブルも出るので食事やテレワークもできます。そして、列車のつなぎ目のところがボックス席(セミコンパートメントタイプ)になっており、席の中央には小さなテーブルがあります。私たちは行きも帰りもそのボックス席に座り、行きには朝食と持ってきたお湯からインスタントコーヒーを作ってかんたんな朝食を取りながら移動しました。

7時発のこのホームライナーの良いところは、ホームライナーとしての運転は沼津止まりであるのですが、そのままその車両が東海道本線の熱海行きになっており、乗ったまま静岡から熱海まで同じ車両で行けてしまうのです。

今回は、長い電車旅が初めてという人もいたため、できるだけ電車に乗ることがストレスにならないような方向を目指しました。今回の旅行では行きは結局、このホームライナーから熱海発宇都宮行きの普通列車のグリーン席に乗り換えて行ったので、東海道線で良くある対面のロングシートに全く乗車せず、帰りも沼津からホームライナーを使ったので、対面のロングシートの普通席に乗車したのは帰りの熱海~沼津間のみでした。一人で出掛ける時にはそこまでして快適さを求めないで出掛けることもあるのですが、やはり少しではありますがお金を掛けた効果というものはあります。

また、今回の旅では新型コロナ対策ということで、その後に乗った普通列車のグリーン車においては、車内スタッフの方々から座席を回して四人掛けのようにして使うことについてはご遠慮下さいと言われていたので、大体40分ぐらいではありますが、3名でたわいもない話をしながらの車中をホームライナー乗車中には楽しむことができたわけです。

一般的に、東海道本線を普通列車を使って移動する場合、横に長い静岡県というのは、乗り慣れている人でもそれなりに大変なのですが、もしうまく予定が合うならば、静岡県内を走るホームライナー号は通勤時間帯を中心に浜松から沼津までを走っていますので、その途中に使える場合は積極的に使っていきたいものです。ともあれ、ゆったりと朝食にコーヒーを楽しみながら私たちの旅はスタートしたのです。

※以下に今回の旅について書いたものをリンクにしてまとめています。

・タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅
その1
その2
その3
その4
その5
その6


タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅 その1 目的地を宇都宮にしたわけ

一時は落ち着いていた新型コロナウィルスの感染者数は、オミクロン株の出現もありこの冬からまた日本でも患者が多発するのかどうか予断を許さない状況になってきました。そんな中ではありますが、何とかその間隙を縫ってささやかな日帰り旅に仲間うちで出掛けてきました。

そもそも、最近になってそれなりに親しくなった知人と久々のランチをする機会がありまして、そこで何となく今まで自分でコロナ以前にしてきた青春18きっぷの旅の話をしたところ、その話に食い付いてこられたことがこの旅のきっかけでした。一人だと恐らくコロナ以前のように一人で5回分(5日分)のきっぷを消費することはできないので、今回も旅行は見送りかと思っていたのですが、たまたまその話を実現することができたのは、今回の同行者2名のおかげでした。

ただ、その同行者はほとんど電車を使っての旅をした経験がなく、さらに普通列車に乗りまくっての青春18きっぷの旅というのは「修行」という言葉がぴったり来る場合もあるので、いわゆる普通列車の旅素人にはなかなかおすすめできるものではありません。そこで、あまり旅慣れない人でも長時間の乗車をそれほど苦とも感じられないようなパターン及び、目的地についても色々考えてみました。

まず、このブログでも過去に紹介したことがあったと思うのですが、青春18きっぷではJR東日本が首都圏で走らせている普通列車に連結している「普通列車のグリーン車」に別料金を払えば乗車することができます。私の最寄り駅である静岡駅からは乗れませんが、少し我慢をして沼津駅か熱海駅まで行けば、そこからは普通列車のグリーン車を連結した電車に始発から乗ることができます。グリーン車はセパレートでテーブルを出すこともできるので、お弁当を食べたりテレワークをしながら移動することができます。背もたれをリクライニングさせることもできるので、初心者でも何とか大丈夫ではないかと思ったので、まずは静岡から東へ行き、普通列車のグリーン車で行ける場所へ行くことがまずは決定しました。

次に問題となるのは、どこに行くか? ということになります。沼津・熱海から出ている普通列車の行き先というのは、乗り換えて行ける所を含めると、東京の他に高崎、宇都宮、水戸、成田空港あたりになるかと思います。このうち、成田空港はやはり新型コロナ関連で、オミクロン株の陽性者と出会ってしまう可能性があるのでパスするとなると、水戸よりも高崎、宇都宮あたりから選ぶのが無難なのですが、そのうち高崎のパスタよりも、駅の中から餃子食べ食きができる宇都宮が最良であると判断し、今回は静岡~宇都宮日帰りの旅ということで細かなプランを立てることにしました。

たまたま宇都宮では、旅の計画をしている時にLINEを使って「プレミアム観光クーポン」を枚数限定ながら発行していて、一口2,000円で3,000円分決められたショップで使えるクーポン券が販売されていたので、3人で2口分4,000円(一人での購入額上限が2口分でした)を購入することにしました。これで、3人で一人2,000円分の餃子を食べることができます。ちなみに、餃子一人前のだいたいの価格は以前よりは値上がりしたものの300円ほどで、複数のお店を回って餃子の食べ歩きをしても、飲食代を十分まかなえるのではないかと思えました。

また、宇都宮までの電車の乗り継ぎについても、うまく列車を選ぶと熱海発宇都宮行きという列車に乗ることができれば、電車に乗っている時間は長くなるものの、友人たちと喋っているうちに時間が過ぎるような感覚になれば、それほど大変ではないのではないかとも思えます。そんな感じで立てた計画をついに実行に移したわけですが、やはり旅というのは机上での計算通りには行かない事もある反面、思わぬ体験をしたところもありました。次回からは、これから自由に旅行にも行けなくなるかも知れませんが、今回の旅の様子を紹介しながら、今回の体験についても書いていこうと思っています。

※以下に今回の旅について書いたものをリンクにしてまとめています。

・タイミングを見計らって実行した静岡~宇都宮日帰りグルメ旅
その1
その2
その3
その4
その5
その6


新型コロナウィルスへの感染症対策を考えながらのお出掛けについて考える 日本平夢テラスから三保松原へ

月23日は天皇誕生日で休日なわけですが、この祝日が決まる前から、静岡県と山梨県で特別な日として読みの語呂合わせから「富士山(223)の日」ということで、以前から盛り上がっています。

2021年においても、地元民放ラジオの静岡放送とお隣の山梨放送がリモートで同時放送するなど富士山の日で盛り上がっていたのですが、そんな日であり休日だということで、今回は本当に久し振りに富士山を見るための名所を回ってきましたので、その様子について報告します。

富士山が一年のうちで一番綺麗に見られるのは、冬の雨上がりの日と言われています。なぜなら空気が澄んで、比較的富士山が遠くにあるような静岡市からであってもくっきり富士山が見えるだけでなく、静岡県内が雨だと富士山の上の方は雪が降っていることが多いため、雪の白と山肌とのコントラストが美しい、絵や写真で多くの人が見たことがあるような姿の富士山になりやすいのです。

さらに、富士山を写真に撮る場合にはできるだけ午前中から動きたいものです。光の加減の問題もありますが、昨日もそうでしたが午後から夕方にかけて青かった空に雲が出て来て肝心の富士山を隠してしまう恐れがあるためです。今回はその天候と富士山自体が見える事を確認して、感染症をもらわない事を考えつつ出掛けてきました。

まず訪れたのは、静岡と清水のちょうど中間にある景勝地、日本平夢テラスという、富士山を含む市街地の様子を360度見渡せる施設(展望スペースは野外)に出掛けてきました。駐車場に車を停めて夢テラスに行く前に、ちょうど車を停めたところの近くに河津桜が植えられていて、そこにメジロがやってきたりしていて思わぬところで花見の気分を味わうことができました。いわゆる河津桜の並木というところは、この連休中にはかなりの人出があったといいますし、それほど人がいないところで数本だけ植えられている河津桜を楽しむ方が安全ですし、このような写真も撮れますので、気軽に花見気分を味わうにも良かったと思います。

日本平夢テラスに上るためには駐車場からだとタワーのようになった建物に入って3階まで上る必要があります。建物入口には手指の消毒をするための場所と、検温する場所があります。そこで平熱であれば夢テラスの上に上れるのですが、できるだけ他の観光客と一緒にならないように、少し間を空けて進みます。そうして、富士山と清水港が一望できるポイントで撮影したのが上の写真です。この場所は写真を撮るにはベストポジションなので、他の人とはできるだけ重ならないようにさっと撮影だけしてその場を離れました。

テラス全体は風が十分に通っていて、直接飛沫を浴びることは運悪くくしゃみをした相手の正面にいるような事でもなければほとんどありません。その点は十分に気を付けたので、ここで他の観光客の方々と濃厚接触になることはなかったと思います。

日本平に登る車用のルートは、静岡側と清水側のルートがあります。行きは静岡の日本平動物園のあるところから登ったのですが、帰りはもう一つの富士山絶景ポイントである三保の松原方面に降りていきます。富士山がユネスコの世界文化遺産に指定されたことで、車で三保の松原に入る道は広くなり、安心して行けるようになりました。こちらの方は人出もそれなりにあったとは思いますが、何しろ松原と砂浜が広範囲に渡っているので、松原を見る人や富士山の写真ポイントを探す人、さらに波打ち際まで近づいて水遊びをしている人などもいて、適度に観光客は分散化していたように思います。

スマホからなのであまりうまく撮れませんでしたが、三保の松原の向こうにくっきりと見える富士山を捉えることができました。三保から富士山というとかなり距離はあるものの、それなりに雰囲気が良いロケーションで世界文化遺産の中に三保が入ったのもわかるような気がします。こちらの方も、富士山が見えるところまで歩き、何とか捉えたのであとはできるだけ人と接触しないように気を付けて車まで戻りました。

今回のお出掛けは旅というより単なるお出掛けなので参考にならないかも知れませんが、旅やお出掛けの楽しみの食事については、感染症の恐れがある中でどうするかと思って、あえて外食はせず、帰りにスマホで持ち帰り予約をしたお弁当を自宅に帰ってから食べました。これも、午前中の比較的早い時間から出掛けることができたおかげだろうと思います。なかなかお出掛けができないと思っている方も、車で早朝から動きお昼を自宅でテイクアウトしたもので済ますような予定を組むことができれば、その日の残りも有効に使うことができますし、おすすめの休日の過ごし方ではないかと思います。

自宅から近場を半日で回る場合、当日の天候が悪ければお出掛けそのものを中止することもできますし、しっかりと状況を確認して出掛ければ失敗することもありません。これから春にかけて花見のシーズンは、名所よりも近所で綺麗に咲いている桜の木がどこにあるか事前にチェックしておき、車でなく自転車で出掛けて写真を撮ることを中心に楽しむというのも手です。

感染症予防ということもありますが、ずっと家の中だけで過ごしていてもストレスが溜まってしまいますし、天気予報とにらめっこをしながらベストのお出掛けのためのポイントを探ってみるのも結構楽しいものです。その際、地元の新聞やテレビ・ラジオなどで紹介されたイベント情報も合わせて活用することで非日常感も少しはアップすると思います。まだ県をまたいでの移動が自粛される中、逆に地元のまだ行ったことのない場所を目指してみるのもいいのではないでしょうか。


しばらくはすき間時間でレジャーを楽しむことに

昨日からいよいよ東京在住の人や、東京に行く人を対象にしたGo Toトラベルキャンペーンがスタートしたということで、本日からのレジャー動向が気にかかります。たまたま先日紹介した久能山東照宮や日本平という静岡市の観光スポットが行程に組み込まれた東京からの日帰りバスツアーもGo Toトラベルキャンペーンの対象になって、相当安く東京から行けることになるという話をテレビの情報番組で知り、あわててGo Toトラベルキャンペーンが発動する直前に出掛けてきました。

当方は静岡市在宅なので、日帰りというよりも数時間の空き時間があれば行って帰ってこられるので、今回は久能山東照宮博物館で特別展示されている「伝・島左近着用の兜」を見に行くことに絞って出掛けてきました。

ちなみに決行日は天気予報では全日天候が安定しないということでしたが、逆に天気が悪い方が人が来ないだろうと思って出掛けたものの、雨は上がってしまって相当暑い中行ってきました。久能山東照宮に行く方法は2通りあって、昔からの参拝の方法は海岸線の道路からいちご狩りで有名な久能山下に車を停め(有料)、そこから1000段以上ある石段を登って行く方法ですが、歩いて登る労力はともかく、途中で大雨になったら困るので、今回はもう一つの方法を使うことにしました。

山頂から雄大な富士山の姿が見られる景勝地・日本平山頂まで車で行き、そこから久能山東照宮までロープウェイが運行されていて、往復は大人1,100円なのですが、ロープウェイ往復券と久能山東照宮参拝券、さらに久能山東照宮博物館入館券がセットになった乗車券が1,750円で売っているので、今回はそのセット券を購入して久能山東照宮と久能山東照宮博物館に行ってきました。

雨は降っていなかったものの、ロープウェイは山と山の間の谷をまたぐように行くので、途中かなり風が強く吹いたときには相当ゴンドラが揺れてスリル満点ではありました(^^;)。本殿は国宝になったこともあり、それなりに認知度はあると思うのですが、平日の午前中に行ったこともあって一緒になったのは個人の観光客はパラパラという感じで密になることはロープウェイの中でもありませんでした。

色々写真は撮ってきましたが、肝心の久能山東照宮博物館は全てが写真撮影禁止で(^^;)、ここでその内容を紹介することはできませんが、一応行った証拠として本殿の写真だけアップします。博物館の中の展示は特別展示の「伝・島左近着用の兜」以外は全て歴代の徳川将軍に関わるもので、その中でも徳川家康が使っていたものは全て重要文化財でした。また、この博物館の目玉は徳川家康がスペイン国王から贈られた時計で、この型の時計は本国にも残っていない貴重な品ということです。

博物館の中も、そこまでして私のようにやってくる人はいないようで、ほぼ展示室を一人占めしてじっくりと島左近のものと伝えられる兜を見ることができました。関ケ原で島左近が討ち取られた際に壊れた前立ての部分(正面から見て左側)の生々しい様子や、逆の方も少し壊れていることで、実際に合戦て使われていたものだということはわかりましたし、島左近は石田光成を守って勇猛に闘ったということも伝えられる中、前立ては必要最低限で、あくまで機能性を考えて作られているということも実際に伝わったものを見てわかったことでした。

この展示以外に展示されている甲冑は全て歴代徳川将軍のもので、秀忠以外は合戦に付けて行く可能性すらなかったものです。そういう意味では一つだけ徳川家とは関係のない展示ということだけでなく、実用を考えて作られた唯一の兜の展示だということで、なかなか面白かったです。

ちなみに、島左近は関ケ原で討ち死にせず別の場所に落ち延びて生きていたという伝説もあります。先日のブログで紹介した隆慶一郎・著「影武者徳川家康」では徳川家康の影武者(この本では関ケ原で徳川家康は討ち死にし、その場で影武者と入れ替ったという設定)の軍師として徳川秀忠と戦い、影武者の死後には現在の浜松市天竜区で妻子を連れて移り住んだということになっているのですが、いかに荒唐無稽な設定であっても歴史には想像を入れる余地があります。そんな中で小説やドラマ・映画を見たり、逆に今回のように実際に今まで伝わっている物を見に行くということもできるので、国内の移動が解禁されたらまた国内を歴史散歩的に回ってみたいです。それまでは、今回のようにすき間時間を利用しながら近場に出向いて、安全に地元の名所などを再訪するのもいいかなと思っているところです。