月別アーカイブ: 2016年5月

エスビットポケットストーブ「モドキ」を購入

私の非常用持出袋は主にデジタル機器を中心に入れているのであまり他の方の参考にならないかも知れません。ただできるだけ少ない荷物の中で、もしもの時に最低限の調理ができるものを入れようと最近内容を変えました。

まず、スマホ用のケーブルなど小物を入れていた袋の代わりに、ミニマム調理を考えた場合に炊飯ができてヤカンのかわりにもなる、trangiaのメスティンを入れました。細長いアルミのケースにフタが付いているので、鍋と食器を兼ねるものとしても実用的です。
ただこれだけだと火にかけることはできないので、今回はメスティンが安定して乗るキャンプ用ストーブ「エスビットポケットストーブ」のようなもの(^^;)を手に入れました。

ポケットストーブ01

これはタバコの箱くらいの大きさで、本来は固形燃料とセットで売っているのですが、この製品は固形燃料が付かない代わりに500円以下と安く購入できました。ちなみに、このキャンプ用ストーブはエスビット製ではないあくまでも「モドキ」でありながら作りはしっかりしています。

ポケットストーブ02

ゴトクになる部分は本体を開いて作るようになっていて、中に本当は小型の固形燃料を入れて火を付け、この上にシェラカップなどを置いて調理するわけです。地面に直に火を付けずに調理でき、終わっても周りを汚さずに移動することもできます。

ポケットストーブ03

そして、メスティンをポケットストーブモドキの上に乗せてみましたが、かなり安定していてぐらぐらすることは全くありません。個人的にはこのポケットストーブモドキには、純生の固形燃料は使わず、よく旅館へ行くと出てくる青色の固形燃料を使おうかと思っています。

というのも旧ブログの方でこの種の事はいろいろ試したのですが、だいたい25gか30gのものを風の影響がない所で使えれば一合のご飯を炊くことができますし、お湯も十分沸かせます。さらに、エスビットの固定燃料はナベにススを付けてしまいます。青色の固形燃料はアルコール燃料が入っているので、メスティンにススがつかず、後片付けも簡単です。

もし、そうした固定燃料が入手できなかったとしても、割りばしや小枝をくべながら火力を保つことはできそうなので、メスティンにススが付いても地面を燃やさずにミニマムな装備で温かいものやお湯を作ることはできるでしょう。もちろん、火を付けるための装備も必要になりますが、そういうものもあらかたは100円ショップで手に入れることができます。

あと、この組み合わせを使う場合に考えなければいけないことは、外で使う場合の風の影響です。風をまともに受けると火自体も消えてしまうかもしれませんし、調理時間もあらかた伸びてしまいますので、風よけの仕組みとして市販のウィンドスクリーンを用意するなどの工夫も必要になってきます。

本格的なミニマム調理システムとしてはこうしたものを揃えておけば十分です。往々にしてこういうものは揃えただけで満足してしまいがちですが、機会を見付けてキャンプの時などはこれでお茶やコーヒー用のお湯を沸かすだけでもいいので、使ってみることをおすすめします。それがいざという時に使える道具であることを再認識するきっかけになるかも知れません。


エリアフリーTV Plus SB-TV06-WRIP その8 イヤホンでサラウンドを聴く

たまたま深夜に寝付けなかったので、地上波とBSで面白いプログラムはないかと思って見てみたところ、BSフジで角松敏生さんの特番をやっていてつい見てしまいました(^^;)。知らない人は全く知らないと思いますが、長野オリンピック内で頻繁に流され、大会の閉会式の時に「WAになっておどろう~イレアイエ~」の演奏し歌うために出演し、そして踊る地元の子供たちを海外の選手がとりまいて会場全体に踊りの輪ができたことが今でも懐かしく思い出されます(当時は長万部太郎という別の名前を使っていました)。

番組は、彼の音楽活動35週年を記念して作られたものでこれまでの音楽活動や新たな試みについても紹介したかなり濃い内容の番組になっていました。

で、この番組がすごかったのは番組の最後にヘッドフォンやステレオイヤホンをテレビにつないで副音声にして聴くと、単に普通のイヤホンをつなぐだけでヘッドホン用にサラウンド効果を付けたヘッドフォンサラウンド技術による臨場感ある音声を放送してくれたのです。ステレオであれば100円ショップで買ったようなステレオイヤホンでも聴けるというので、すぐさま千円くらいで買ったステレオイヤホンを深夜に用意しました。そのままイヤホンを普通のテレビに繋いで聴いてもいいのですが、それだと大きな画面のすぐ脇に移動して、画面を目前から直視して聴かなくてはなりません。

そこで、テレビから離れ改めてエリアフリーTV Plusを使ってテレビ放送をWi-Fiでタブレットの小さな画面に飛ばし、タブレットに安物のイヤホンをつなぎ、アプリの方から音声を副音声に切り替えて(サラウンド音声は副音声で放送されるので)5.1サラウンド放送を待ちました(^^)。

サラウンドチェック

で、いざその放送が始まる前にテレビでは、サウンドチェックとして前後左右から音を出すチェックが行なわれました。写真の画面にはこれから音が出てくる方向が示された上で音が出てきたのですが、きちんと画面の通りの方向から音が聴こえてきたのには驚きました。繰り返しますが、今回使った機材としてはタブレットと安物のステレオイヤホンだけです。

そうしてその直後、ステレオイヤホンから流れてきたのは5年前に行なわれた角松敏生さん30周年記念ライブの「WAになっておどろう~イレアイエ~」だったのです。小さな画面で、しかも音質的にもそれほど期待できないタブレット端末から見て聴いているのでその点はテレビに高価なヘッドフォンを繋いで聴くのとは迫力が違うかも知れませんが、こういう趣味は個人的なものなので、一人でスマホにステレオイヤホンをして楽しむというなら、あえてエリアフリーTV Plusを利用して手元のタブレット端末で楽しむにはちょうどいいのではないかと思いました。

今後、このように特別な機材を使わなくてもヘッドフォンだけでサラウンド効果を得られるような音楽番組が出てきたら、ネットからストリーミングで聴くよりもテレビの音声を聴くような人も増えてくるのではないでしょうか。また、ネット配信でこのような効果を持つ音声を聴けるのかどうかというのも気になります。どちらにしても、スマホにイヤホンを付けて音楽を聴く人が多い今、実に面白い試みだと思いました。


単三電池2本で動く アース製薬 電池でノーマット ドーム型

私の住む地域ではすでに蚊が出ているのですが、他の地域でもそろそろ出て来る頃ではないかと思います。自宅の蚊対策はここ数年、スプレーを一回部屋に散布して朝まで効果が出るというものにしていたのですが、今シーズンは考えるところがあって電池式のものを購入しました。「アース製薬 電池でノーマット」の定番です。

電池でノーマット1

以前購入したベープの「どこでもベープ未来」は最初から電池がセットされていたのに対し、アルカリ単三電池が2本パッケージに入っています。ちなみに、その電池はとりあえず使わずに充電池を入れて動作するかテストしたところ問題なく動いたので、メーカー推奨の使い方ではないかも知れませんが、充電池で動かすことにしました。

なぜそんなことをするかと言いますと、電池を新たに購入して捨てるという形にしたくなかったということと、スイッチの部分にあるLEDライトが薬剤の残量だけでなく電池の容量も表示してくれることがわかったからです。

電池でノーマット2

写真のように緑に点灯したLEDが消えたら電池が消耗していることを表わし、黄色のLEDが点滅したらカートリッジの交換時期を表わします。今回購入したセットについていた薬剤は180日用となっていますが、延べにすると1,440時間効き目が続くとのことで、一日8時間使い続けた場合の日数になっています。容量の少ない充電池をあえて使えば、もし本体のスイッチを消し忘れたとしても自動的に電池が切れてファンの回転が止まるわけで、ある意味無駄に動かさなくて済むというところもあります。

ですから、エネループで使う場合はスタンダードタイプではなく容量の少ないものをあえて使ったり、100円ショップで性能が不明なものを用意しこまめに交換するように使うことで、新品のアルカリ電池を入れて使うよりもエコに使い回せるということはあるような気がします。ただ、夜に蚊が出てきたのに寝ている間に止まってしまうのは困るので、私のように充電池で運用される場合は、スイッチを入れた時に緑色のLEDがしっかり点灯するかどうか確かめるようにしましょう。

蚊取り器を用意する場合、蚊取り線香から液体リキッドを使ったAC電源を使ったノーマットタイプや、一日ごとに使えるマット式などいろいろあります。それぞれの状況によってどれがいいのかというものは変わってくるかと思いますが、一つ気を付けていただきたいのが、蚊の駆除を目的にしていながら、肝心の薬剤が蚊に効かないというパターンもあるので、まずはそれに気を付けていただきたいです。

というのも、先述の「どこでもベープ未来」は蚊ではなく「ユスリカ・チョウバエ」に効くもので、他の製品にもこの2つの虫にしか効かないものが売られています。ユスリカというのは迷惑な虫ではありますが人間に付いて血を吸うことはないので、うっとうしいことを我慢すれば何とかなる人もいるでしょうが、蚊に刺されて痒くなることを防止することができない以上、私はこの種の薬剤は使わないことにしています。

この「電池でノーマット」は蚊成虫を室内では駆除し、屋外では忌避に効果があるので、自宅だけでなくキャンプや車中泊の旅でも十分に実用になります。また、もし大きな災害に見舞われて屋外で避難生活を夏にしなければならなくなった時には大いに役立つように思われます。

蚊が出てきたら屋外にいても自分の近くに置けばそれなりに効果が期待できるでしょうし、単三電池2本で動くことから急に電池切れになっても充電や再入手が容易です。さらに、ワンプッシュタイプのものと併用すれば、蚊が入ってきた時だけスイッチを入れて逃げたら止めるとか、180日タイプでも一シーズン持つような運用の仕方も可能でしょう。

また、コードレスであることを生かして部屋を移動する際には持って移動するなど、それぞれの部屋に置かなくてもいいような使い方もできるように思います。これを非常用持出袋に入れておく必要はないと思いますが、いざという時にはこれをバッグに入れて逃げられるようにしておけば、後で必ず役に立つでしょう。


NTT docomo SH-08E その5 一応のまとめと今後への展開

SH-08Eケース

購入当初に頼んでいた、セットすると自立するケースと液晶シートが一緒になったセットが少し時間を置いた後に届きました。このケースに入れて、今ではすっかりメインとタブレットとして活躍してくれています。電池の減りはWi-Fi専用のiPadmini2と比べるとSIMを使って常時通信しているため減ってはいきますが、十分一日利用できる範囲です。今後もし一日使えなくなったら、ドコモショップで電池交換をすることも考えつつ、セカンドバッテリーと併用しながら使っていこうかと思っています。

私の持っているスマホの中ではNexus5かAndroidのバージョンが6になっていますが、当機のAndroid4.2.2でもアプリは十分動きますし、まだまだメイン機として使えます。同じAndroid4からちょっと無理なようなバージョンアップを行なったNexus7(旧型)も、もし無理にAndroidのバージョンを5に上げていなかったら今でも普通に使えていたような気もしますし、古いものを安定する状況で使うことも悪くないような気がします。

たまたま先日、知り合いのASUS ZenPad7を見せてもらう機会がありましたが、本体は薄くて発色もきれいだし、なかなか使いやすそうに感じましたが、防水機能やテレビを使いたいという場合は現状ではドコモの白ロムから選ぶしかないので、テザリングができない点は他のハードでカバーしながら使っていくつもりです。

購入前にはスマホでできることをできるだけ7インチタブレットでやりたいと思うところもあったのですが、スマホでは動いてもタブレットでは動かないアプリが少なからずありました。あとはおサイフケータイがタブレットでは使えない点と、セブン-イレブンアプリでWi-Fiを無制限に使える機能はスマホのみでタブレットは対応していないなど(^^;)、今後7インチのスマホが出て来ない限りは全ての機能をこれ一台で置き換えるのは難しいという結論に達しました。

となるとスマホを完全に無くすわけにはいかないということにもなるのですが、先日紹介したDTI SIMの5分以内の通話定額プランのように、MVNOが通話にも力を入れたプランを出してくるようならば、ガラケーをスマホに代えての2台持ちでもいいかなと今は思っています。スマホでおサイフケータイや音声通話まで使ってもいいのですが、このSH-08Eも通話機能が付いていますから、メインの電話番号の入ったSIMを入れて音声とデータの両方で使うこともできなくはありません。

ちなみに、SH-08Eはそのままではスピーカーフォンからの通話しかできませんので、別にBluetoothを使ったヘッドセットを用意する必要があります。実は私が今のガラケー(au契約)に変える前に使っていたウィルコム(現在はY!mobile)の出していたPHS電話機WX03SHには電話機そのものをヘッドセットとして使える機能があり、同じシャープ製の端末だということで、アプリやプラグインを導入すれば通話だけでなくGmailやtwitterの連携もアプリ上では可能になっています。

SH-08EとWX03SH

ただ、個人的にはメールやツイッターよりもLINEの連携の方がいいと思うのですが、いかんせんまだLINEがない時期に出たものだけにLINEのダイレクトメッセージは連携できずに残念に思いますが、電話がBluetooth経由で発着信できるだけでも十分ではあります。

まさか過去に買ってそのままにしてある端末が生きるようになるとは思いませんでしたが、今後はそんな事も考えて新しいハードを購入していくことも、改めて大切だなと思えます。今後、さらに新たな通話定額のプランがMVNOから出てきたら、もしかしたらヘッドセットとして白ロムのWX03SHのみを持ち歩き、バッグにSH-08Eとスマホを入れ、通信通話のできるSIMカードを入れてスマホかSH-08EのどちらかのヘッドセットとしてのWX03SHだけを持ち出しての運用というパターンも一度試してみたいと思います。今後の状況の変化によってはさらなる運用の仕方もあるのではないかと今後に期待しつつ、変化がありましたらまたこの続きということで紹介させていただきたいと思います。

※ドコモのタブレット端末「SH-08E」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 購入までのいきさつと購入時の注意
その2 あえて低速無制限SIMを入れる
その3 旅先にも卓上ホルダとセットで
その4 LTEと3G別 対応バンドのお話
その5 一応のまとめと今後への展開


NTT docomo SH-08E その4 LTEと3G別 対応バンドのお話

今回、SIMフリータブレットでなくあくまでdocomoの白ロムで、更に国内メーカーの製品を選んだのは、テレビが見たかったということもありますが、日本国内の広いエリアで使うためには都市部だけではなく山間部でも電波をつかんでネットができる端末であって欲しいという事からでした。これは車中泊をしながら全国を回る可能性がある中では外せないところです。

最近になって、auが近い将来には3Gの電波を廃止し、全てLTEに切り替えるという発表をし、新たに3Gが使えない端末を出してきています。また、auのMVNOについては最初から3Gは使えずLTE電波のみという状況になっています。これは、時代の流れとして3Gの電波は次第に廃止されLTEが主流となり、さらにLTEより高速で通信できる規格も混在していくという感じに流れてはいます。

しかし、今すぐ3Gが使えなくなるわけではありませんので、特に山間部に多い3Gの電波しか通じないエリアで通話・データ通信を行なうためには、まだLTEだけではなく3Gでの通信もできるドコモのMVNOを選ぶのがセオリーです。ただドコモMVNOの格安SIMを手に入れるだけではだめで、より広いエリアで使える端末と合わせて使わないといけません。

よく、携帯電話のエリアについてどのくらいカバーしているかという事を表わすために「人口カバー率」というものが出てきますが、普通に生活をしている場合は人がいるところにいればほとんどがエリア内であるという事になるでしょう。しかし、携帯電話というのは移動しながら使える移動電話でもあるので、人がいるところだけで使えても困ります。幹線道路を走行している場合には問題はないかも知れませんが、山道でめったに対向車が来ないような所を走っている場合、そこに人家がなければその場所は「人口カバー率」の範囲ではなくなってしまいます。しかしそんなところであるからこそ、車のトラブルなどが起きれば携帯電話からの通報が頼りになってくることもあります。

客観的にみて、携帯電話会社3社の中ではNTTdocomoのエリアが一番広く、特に3Gでつながる「FOMAプラスエリア」に端末が対応しているかが大切だということを覚えておきましょう。これは、タブレット端末に限らずスマホやガラケーを選ぶ場合にも大事で、FOMAプラスエリアにきちんと対応しているかを確認してから使わないと、思わぬところで圏外になってあわてる場面が出て来ないとも限りません。

ちなみに、「FOMAプラスエリア」というのは3G(W-CDMAという表記の仕方をされている場合もあります)のバンドのうち、アナログ携帯電話のエリアを引き継ぐBand6がそうだと言われています。同じ周波数のBand19は携帯電話のデジタル化後に再編されたバンドですが、基地局はそれほど多くないのでBand6だけでも何とかなるという説明をしているサイトが多いです。でもBand19があればなおいいですし、主バンドのBand1と合わせて、Band1,6,19が対応していればドコモの山間部でのエリアを受信可能になり、その運用も怖くありません。ちなみに、SH-08Hの3Gの対応バンドはBand1,5,6,19とこの条件をクリアしています。

また、高速通信に必要なLTEについてはSH-08EではBand1,19,21をカバーしていますが、東京・名古屋・大阪エリアで使えるBand3には未対応です。LTEのBand対応については、暫定的な見方ながらBand1,19が必須でBand3が対応していればなおいいというところです。私の場合は東京名古屋大阪というのは住んでいるところではなく、たまに出掛けるところなので、これはこれでいいでしょう。Band3がつながらなくても他のバンドではとりあえず接続は可能であるので、特に大都市圏在住でなければ、どうしてもBand3が必要だというところまではいかないと思います。逆に東京名古屋大阪在住の方は、Band3に対応する端末を選んだ方が、対応しないものよりも高速で利用できるエリアが増えることが予想されます。

ここではSH-08Eについて主に書いていますが、今後スマホなりタブレットを購入する場合は、LTEのバンドはともかく3GのFOMAプラスエリア対応についてはドコモの白ロムならば問題なく使えるようになっていると思います。ただ、SIMフリーの端末の中では肝心のFOMAプラスエリアの一部が使えないものもあるのでご注意下さい。そのような端末を買ってしまうと、普段の生活の中では全く問題なく使えていても、旅先の山間部でアンテナが立たずに使えない事になって初めて気付くなんてことにもなりかねず、後で後悔するかも知れません。

どのバンドが受信できるかというのは、ネット上でもそれぞれの端末の仕様を見ると、対応バンドの内容に出ています。その内容をよく読み、FOMAプラスエリアおよびLTEの対応バンドのどこをつかむ端末かどうかを十分確認してから購入するようにしましょう。その点では、LTEのBand3をどうしても使いたいということでなければ、この文章を書いている2016年5月現在ではSH-08Eを選んでも大丈夫だと言えるでしょう。

※ドコモのタブレット端末「SH-08E」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 購入までのいきさつと購入時の注意
その2 あえて低速無制限SIMを入れる
その3 旅先にも卓上ホルダとセットで
その4 LTEと3G別 対応バンドのお話
その5 一応のまとめと今後への展開


DTI SIMで始まる「5分以内通話定額」の楽天モバイル、FREETELとの違い

MVNOの中では「楽天モバイル」「FREETEL」に続きDTI SIMが5分間以内の通話定額オプションによる一部通話定額を可能にすることが、データ通信無制限プランの開始とともに発表されました。

DTI SIMでは「どっちもおトク!キャンペーン」として、データ通信使い放題のプラン(データ専用・SMSオプション付きデータ・音声通話プラン)を半年980円引きにし、データ通信の高速プラン3GBの各プランはデータ専用・SMSオプション付きデータ・音声通話プランのどれでも月額0円で提供するキャンペーンを2016年6月30日までに公式ページから申し込んだ人向けに行なっています。

音声通話プランは1年間が最低契約期間になりますが、この後の説明を読まれて興味を持たれた方は以下のリンクから公式ページヘおいでになり、キャンペーン及びサービスの内容をじっくりと考えてもいいのではないかと思います。

DTI SIM

さて、ここではあえてキャンペーンの明細には触れませんで、通話の5分以内定額というオプションについて紹介していこうと思っています。オプション料金780円(税別)で使える通話定額は、MVNOとしてはかなり頑張った画期的なものだと思えるからです。

というのも、通話が5分を超過した場合、超過料金は30秒20円で取られるのですが、これはドコモの出している一般的な料金と同じです。ということはどういうことかというと、DTI SIMの5分以内定額というのは楽天モバイルでは「楽天でんわ」のように電話番号の前に特定の番号を付けることで半額の料金で通話が可能になるという「プレフィックス電話」のサービスではないということです。

つまり、NTT回線を使ってそのまま電話した料金が5分以内なら定額で使えるということで、ドコモ本家の「カケホーダイライトプラン」と同等のプランであるのです。アプリを介さなくても普通に電話を掛けたものが5分間定額になり、他のサービスのように使うアプリを間違えて料金が発生したり、何らかのトラブルがプレフィックス電話のサービス内で起こったとしても関係ありません。

個人的には11月にau回線のガラケーが更新月になる予定ですが、楽天モバイルなどのプレフィックス型のサービスにすると音質や回線自体の信頼性は大丈夫かということが気になっていたのですが、DTI SIMのプランなら今までと同じように使え、調子が悪い時はドコモで契約している人皆が調子が悪いということになるでしょうから、安心して乗り換えられるMVNOのサービスが出てきたなという感慨は大きいです(^^)。

残念ながらその時には上記のキャンペーンは終わってしまっていますが、このDTI SIMの発表を契機としていよいよNTTdocomoがMVNOにデータ回線だけでなく通話用の回線も貸すことが現実になっていくのかも知れないので、しばらくは注目しながらDTI SIM以上の音声通話プランは出てくるのか見て行きたいと思います。

個人的には月3GBの高速プランが付いた音声通話SIMが半年間0円で持てるということになると、5分以内定額オプションの780円(税抜)+ユニバーサルサービス料金だけで半年間電話もネットもそこそこできてしまうということで、たとえデータ通信が激遅になったとしてもメリットある内容ではないかと思っています。


NTT docomo SH-08E その3 旅先にも卓上ホルダとセットで

スマホでのテレビ視聴が個人レベルだとするなら、7インチタブレットでのテレビ視聴は家族レベルで同じ画面を見て楽しめる最低レベルではないかと思います。

SH-08Eと卓上ホルダ

写真のように卓上ホルダにセットすると、microUSBケーブルを使った充電だけでなく、一般的にあるTVアンテナ端子までこの卓上ホルダは持っているため、停電時のテレビとして実用になります。家庭のテレビはバッテリーでは動きませんし、本体のバッテリーが少亡くなったとしても予備バッテリーなど持ちませんが、このSH-08Eは本体だけでなく外付バッテリーでも動くので、この卓上ホルダに乗せた上でテレビにつながっているアンテナ線をつなげば、全く家に電気が来ない中でも何とかフルセグでの地上波放送を見ることができるようになるでしょう。

スピーカーは本体裏に一ヶ所だけなのですが、意外とこれがいい音で鳴ります。同じシャープ製で同時期発売のスマホで私が使っているauのSHL23も本体裏にスピーカーが一つだけですが、こちらはあまり音が出ていない感じです。卓上ホルダに乗せることによって裏から出た音が前から出るようになる仕組みによって、ようやく使い物になるかなといった感じでしたが、このSH-08Eではそのままでも十分に広く聞き取れる音質があり、改めてSH-08Eはテレビ視聴するために作り込まれているような感じを受けます。

災害時に停電になってしまった場合、ラジオでもいいですが緊急時というのはテレビとラジオの同時放送になっていることも多く、実際に映像で見ることによって情報を多く入手することもできます。また、フルセグ放送にはサブチャンネルで放送している情報についてもアクセスできますので、その点でも有利です。

また、このSH-08Eは防水機能が付いているので、お風呂でテレビを見ることも可能です。さすがに卓上ホルダはお風呂にまでは持って行きませんが、私の場合本体の機能を使ったワンセグとフルセグの地上波放送だけでなく、ホームネットワークに繋いだチューナーからWi-Fiで飛ばした放送をアプリを使って見ることもできるので、BSや一部のCS放送も家の中で楽しめるので当然お風呂でも楽しめます(^^;)。

さらに、外にいても安定してWi-Fiで高速通信ができる環境にあれば、自宅のテレビ放送を全て外にいながら見ることができたり、録画予約をして後で見られるように環境を整えたばかりなので、ことテレビについてはこのSH-08Eと卓上ホルダのセットでかなりいろんな所で見られるようになっていると思います。

今後は、少し電波が弱い所でもテレビが見られるように外付けで車の中でも使えそうなTVアンテナを物色しても面白いでしょうし、今後平均して1Mbpsが出るようなMVNOサービスが出てきたら、LTE通信のみでテレビを見ることもできるようになるかも知れません。

この機種の卓上ホルダはすでに販売を終了しているようなのが残念ですが、別に一つあれば旅行の時に持って行けばいいので、車の旅だけでなく電車などの旅でもスタンドとして使いながら充電をしようと思っています。ちなみに、ANKERのモバイルバッテリーで画面オフのままでストリーミング音楽やラジオを充電しながら聞いているくらいなら、使いながら充電量を増やすことができます。旅先で7インチタブレットのSH-08Eを目一杯使おうと思っているなら、卓上ホルダを持って行って旅先でも使うのがおすすめです。

※ドコモのタブレット端末「SH-08E」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 購入までのいきさつと購入時の注意
その2 あえて低速無制限SIMを入れる
その3 旅先にも卓上ホルダとセットで
その4 LTEと3G別 対応バンドのお話
その5 一応のまとめと今後への展開


NTT docomo SH-08E その2 あえて低速無制限SIMを入れる

一般的に、ドコモのスマホやタブレット端末の場合、数少ない例外を除いてはMVNOの格安SIMを入れた場合、本体の中でのネットはできるもののテザリングをして他の機器をネットにつなぐことはロックが掛けられて使うことができません。ですから、データ通信用のSIMを使って本体だけでなく他のものもネットに繋ぎたいと思っている方はSH-08Eは購入してはいけません(^^;)。

私の場合はすでにSIMフリーでテザリング可能なモバイルルーターを持っていることもあり、あえて高速通信を使ってテザリングの親機とするよりも、低速でも安定して使える格安SIMを中に入れて使うことを想定していました。ということで前回ちょっと触れましたが、今回SH-08Eを購入する前に申し込んでしまった格安SIM「ロケットモバイル」の「神プラン」を使うことにしました。

ロケットモバイルSIMカード

まずびっくりしたのが、送られてきたSIMカードの台座には何も書いてないまっ白のものだったということです。送り方もクロネコヤマトの書類を送ってくるような簡易封筒のみで、中に入っている説明書も本当に簡単なものでした。でもこれで十分と言えば十分なのですが。

ちなみに、このプランは最大200kbpsの低速ながらデータ容量は無制限で、月額はFREETELの最低額より1円安い(^^;)、298円/月で維持できます。なお、5月末までに申し込むと6ヶ月は500円引いてくれるということなので、神プランなら半年弱基本料が0円で使えるということで、まずは使い勝手を試そうと入手してしまったわけです。

カード挿入部

SH-08EのSIMカードは防水になっているキャップを慎重に開け、カチッと音がするまで押し込むことで装着できます。今回頼んだのはあえて他のものに使い回しできるようにnanoSIMにアダプターを付けます。これを付けることによって本体にSIMカードが認識しなくなったりする場合や、接触が悪くてSIMの性能を十分に発揮できないことがありますので、あくまで自己責任でお使い下さい。本来のSH-08EはmicroSIM対応です。

今回のSIMアダプターを使ったSIMカードセットは無事に完了し、低速でもきちんと200kbps近くまで出るのかということが気になり、スピードテストを試してみました。開始したら一気に数Mbpsにスピードが出たので、バースト転送機能があることがまずは確認できました。スピードテストアプリの数値は以下のように上下とも430kbpsとかなり出ているように思われますが、これはそれだけバースト転送機能で最初だけ速度が出ていることの証でしょう。

ロケットモバイルスピードテスト

その後、パソコン用のスピードテストサイトで、大きめのファイルをダウンロードする形での速度計測を行なったところ、最終的なスピードでも平均すると200kbpsを少し上回る速度くらいの感じでした。まだサービス自体も知られていなそうな「ロケットモバイル」だけに、今のところはまさに「神プラン」という結果になりました(^^)。バースト機能は思いの外速く、普通のサイトなら一気に読み込んでしまうので、ゆっくりネットを見ていくには今のところこの低速無制限で十分ではないかとすら思えてきます。コストパフォーマンスは今のところなかなかいい感じです。

もっとも、お試し期間のうちにいろんな状況は変化してくることも予想されますのでそこは冷静に判断して無料期間終了後も続けるかどうかは判断したいと思っています。今のところネットラジオも音楽ストリーミングでも調子がいいので、この調子が続いてくれれば他の人にも紹介できるのにと思いますが、無料体験が終わってもこんな感じで使えてくれれば、7インチタブ専用として使う格安SIMとしては合格であると思うのですが。

※ドコモのタブレット端末「SH-08E」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 購入までのいきさつと購入時の注意
その2 あえて低速無制限SIMを入れる
その3 旅先にも卓上ホルダとセットで
その4 LTEと3G別 対応バンドのお話
その5 一応のまとめと今後への展開


NTT docomo SH-08E その1 購入までのいきさつと購入時の注意

私がタブレットを最初に購入したのがドコモで販売していた7インチタブレットのGalaxy Tabでした。その後ASUSが作ってGoogleが売りに出したNexus7を単体で入手し使いましたが、Wi-Fi専用ですがこちらもサイズは7インチでした。その後10インチのタブレットにも手を出してみましたが、やはり持ち歩くとなると大変で、だったらノートパソコンとして使えるものをいざという時に持ち出すくらいにして、日常使いとしては7インチクラスのタブレットがバランス的にはちょうどいいと思うようになりました。

そんな中、過去に購入したのがiPadmini2で、このサイズはちょっと7インチより大きいのですが、SIMカードの入らないWi-Fi専用のものだったこともあり、モバイルルーターに繋がなくても単体で使える7インチクラスのタブレットでいいものはないかという事は常に気にかけていました。

そんな中、最近半年くらいの長さで初期費用さえ払えば6ヶ月分は無料で試せるMVNOが多く出てきたこともあり、お試しで先にSIMカードを頼んでしまい、さてこのSIMカードはどのハードに入れて使おうかと思った時、改めて7インチタブレットの存在に思いを馳せることとなり、真剣にSIMカードが入る7インチクラスのタブレットについて調べ始めました。

新品で購入できる7インチタブレットとしてまず考えられるおすすめな製品は、ASUSのZenpad7あたりで、これはこれで便利に使えるものです。ドコモの白ロムでは普通にできないMVNOの格安SIMによるテザリングも普通にできるので、モバイルルーターの代わりとしてノートパソコンをネットに接続しながら使うのには最適です。通話用にワンセグ付きのガラケーでも用意すればこのセットだけでも十分ですが、今回はタブレット単体でもいろいろ使えそうなものを選びました。

ドコモの白ロムタブレットの中で、まず注目したものがあります。価格的に安く手に入るものの中では画面が8インチになりますがdtab d-01gが中古市場にも数が多く、程度にもよりますが1万円を切って購入できるものもあります。ただ、dtabとあるようにドコモのシリーズの中でもスタンダードタイプの製品で、防水機能もワンセグも付いていません。

しかしこの機種の思わぬポイントとしてあるのが、ネット上の情報によるとパソコンを利用して本体でMVNOのSIMであってもテザリングが有効になる裏技があるそうで、パソコンやタブレットに慣れた人ならそれほど苦労することなくテザリング可能なタブレットにできるメリットはあります。

これは7インチタブレット全般に言えることかも知れませんが、5インチクラスのスマホでは文字が小さくて見にくいと思っている人にとっては、安くてそこそこ使えるタブレットとして価格次第によっては面白そうです。ちなみに、ドコモのサイトによると2019年11月まではドコモショップに持ち込むことで内蔵バッテリーの交換を受け付けてくれ、その料金は4,150円だそうです。今からでも交換すれば外装のくたびれ具合はあったとしても電池の持ちは元に戻ります。ちなみに今回紹介するSH-08Eよりも後に発売されアンドロイドのバージョンも後のものなので、使いようによってはまだ長く使えるものではないかと思います。

しかし結局、私はdtabにしないで少しdtabより古いシャープが出していたSH-08Eの方を選んでしまいました。これは、古くてもタブレットの機能がスタンダードタイプではなく今でも使えるようなスペックだったためです。防水防塵はSIMカードとmicroSDカードを挿入し、充電のためのmicroUSB端子がある部分のカバーが壊れていなければ少々の水滴がかかるくらいのところなら十分使えます。格安で売られているものの中にはこのカバーが壊れているものがあるかも知れませんので、特に現物を見ないで購入する場合には注意しましょう。

Androidのバージョンは4.2.2ですが、メモリはRAM2GB、ストレージは32GBとdtabの倍あり、十分に使いでがあります。さらに、私が今まで使っていた7インチタブレットにはどれも付いていなかったテレビが付いていて、本体内蔵のアンテナを伸ばせば外部アンテナ無しでもそこそこの視聴が期待できます。ワンセグだけでなくフルセグでの視聴も可能で、特にフルセグの電波が入らない場所でも見られるようにと本体に付属している卓上ホルダには外部アンテナ用の端子が付いています。

卓上ホルダは防水・防塵機能もあるSH-08Eではできるだけ端子のあるカバーを開けたくない(何回も開けたり閉じたりしているうちに取れてしまう恐れがあります)ので、充電には必須ですので中古で購入する場合には付属品として卓上ホルダが付いているかどうかも、本体カバーの有無とともに確認しましょう。

一通り使ってみてやはり3年前の製品ということで電池が弱っているのではないかという風に感じることもありましたが、しばらく使ってみて我慢できなかったら、こちらの機種もドコモのホームページを見ると2018年5月まで修理でき、電池交換は7,800円でできるようなので、状況を見つつ電池持ちに我慢ができなくなったら電池交換をドコモショップへ行って依頼するつもりです。契約および修理受付の窓口となるショップが全国に点在しているという点では、たとえ白ロムとしての購入であっても心強いものがあります。

ちなみに、SIMロックを外していない場合はMVNOのSIMを入れてのテザリングは行なえませんが、あくまで私の場合ですがモバイルルーターもテザリング可能なSIMフリーのスマホも持っているので、あえてこのタブレット端末を使ってテザリングをやろうとは今さら思っていないというのが正直なところです。これがデータ通信できる端末がこれ一台だというなら話は変わってきますが、これもタブレット端末でテザリングまでやりたいかそうでないかで購入するか否かの判断には変化が出てくるでしょう。

結局私はこうした理由からあえて中古でテザリングのできないSH-08Eを選びました。この判断が間違っていないことを祈るのみですが、これからは安くてそれなりに使える7インチタブレットを探している方もいると思いますので、そうした方の参考になるような形で使用レポートを書いていきたいと思っています。

※ドコモのタブレット端末「SH-08E」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 購入までのいきさつと購入時の注意
その2 あえて低速無制限SIMを入れる
その3 旅先にも卓上ホルダとセットで
その4 LTEと3G別 対応バンドのお話
その5 一応のまとめと今後への展開


スマホ・デジカメの写真・動画は「Googleフォト」に保存しよう

先日、知り合いでそれなりにパソコンは使っているはずの人のところでノートパソコンの設定のお手伝いをしてきました。その方はMac使いで、設定したパソコンがWindows10のノートパソコンだっとこともあり、全くWindowsについてのノウハウがなかったようで、かなり感謝されたのですが、そこで個人的にびっくりすることがありました。

その人にとっては今まではパソコンのMacがネットワークに繋がっていれば良かったのだそうで、自宅に光回線を引いているにも関わらず、Macについては無線ルーターのボタンを押して無線接続が使えるようにしてあったものの、スマホを今まで一回もWi-Fiに接続していなかったそうなのです。

私が出向いた時は、設定していた場所と無線ルーターの置かれた場所が階上と階下にあったので、Windowsノートを無線ルーターのボタンを押して設定するのはかえってめんどくさかったので、無線ルーターのパスワードを教えて欲しいと知り合いに頼んだのですが、なかなかパスワードがわかりません。どうやら無線ルーターにパスワードがあることすらわかっていなかったみたいだったので、とにかくこちらの方で何とかしなければならないと無線ルーターがあるところまで連れていってもらい、それで無線ルーターのパスワードが本体のどこに書いてあるのか見付けることができました。そこからは一気にWinノートの設定やソフトの導入を行なうことができました。その後で、改めてスマホを自宅のWi-Fiに接続するように設定をしてあげました。

その人はかなり前にガラケーからスマホ(Android)に機種変し、それなりに便利に使っていたのだそうですが、写真や動画が本体にたまってしまって困るという話が出てきました。確かにかなりのストレージの量が写真と動画で埋まっています。ただ、ここを読まれている方にとっては、昔は大変だったとしても、画像や動画専用に無制限に保存できるクラウドサービス「Googleフォト」をGoogleが行なっていることは御存知でしょう。

このサービスはRAWでの保存はできないものの、1,600万画素を超える大きな画像ファイルは圧縮してクラウドに保存され、動画についてはフルHDまでのデータは無制限に保存できるようになっています。つまり、今までスマホの中にあった写真と動画のデータは一度クラウドにアップロードしてしまえばスマホのストレージにあるものは消しても大丈夫なわけで(もし気になればmicroSDカードに移した後しかるべき場所に保存してもいいですが)、その事を教えてあげて、まずはAndroidに「Googleフォト」アプリをWi-Fiからダウンロードしました。自宅のWi-Fiを使ってアプリをダウンロードしているので、高速クーポンの量は減らさないままできることも新鮮な驚きだったようです。

今回紹介したお宅というのはそれなりにインターネットを使いこなしているようでいて、実は応用的なことには全く疎く、それがモバイルでスマホを活用する道を阻んでいるようにも感じられました。こうした方はまだまだ多いのではないかと思います。今回は指摘しませんでしたが、今の家庭ではテレビやブルーレイレコーダーにも有線のネット接続ができるものがほとんどで、中にはスマホを使って予約し忘れたテレビ番組を外出先から予約するものもあります。

スマホで撮影した写真や動画をアップロードする場合はWi-Fiでの接続でないと行なわれないように設定を確認した上で「Googleフォト」にデータのアップロードが始まりましたが、無事にスマホの中のものがパソコン上で見られるようになったものからスマホの中味を削除するようにと念を押し、その知り合いの元を後にしました。

もし、パソコンを使っている場合、スマホ以外のデジカメで撮影した写真や動画についても従来より簡単にデータのアップロードが可能ですので、パソコンで「Googleフォト」を使えるように設定しておくといいでしょう。最近は私もデジカメのWi-Fi機能を使ってカードを出さずにデータを移行することをしていたのですが、SDカードアダプタやSDカードスロットのあるパソコンにデジカメで撮影した写真のあるSDカードを入れれば、自動的に中のファイルがアップロードされるように設定できます(パソコン自体が家庭内のネットワークに接続されている必要があります)。

このやり方は本当に楽で、パソコンを使っていない時間を利用すれば知らないうちにアップロードできている状態になり、すぐに二次利用することも簡単です。このシステムが完結したこともあり、あえてデジカメからWi-Fiに繋いでデータのやり取りをすることは極力少なくなりました。デジカメの機能の中でWi-Fiによる長時間のデータ転送は電池を食うので、デジカメの電池も使った分だけ充電するだけで済むようになりました。

今回、知り合いには自分のスマホで撮った写真や動画を新しく購入したノートパソコンで確認できれば消すという流れを作らせることができ、なおかついくら撮影しても無制限にクラウドに保存できることも知らせることができました(しかも一連の作業は自宅のWi-Fiで行なっているので高速クーポンを減らす心配もありません)。こうしたやり方を使い、さらにメールもGmailで一本化すれば機種変更する場合に気にするのはスマホに入っている電話帳の移行ぐらいで済むので、その面でも感謝されました。

ここで紹介するまで知らなかったという方は、ぜひスマホとパソコンに「Googleフォト」関連のアプリやソフトを入れて、この便利さをお試しされてはと思います。また、今までスマホで撮影していた写真を別のクラウドに自動的にアップロードする設定にしていた方は、特にクラウドの無料容量が少ないDropBoxでは撮影した画像ファイルを同期しないようにしておけば、より多くの別のファイルをクラウド上で保存できるようになりますのでその点でもおすすめです。