月別アーカイブ: 2010年12月

2010年最後の更新です

まだブログを開設してそう月日が経っているわけでもないのですが、基本的にこのブログは前夜までに書いたものを翌朝にアップするような感じで進めてきました。というわけで、本日が今年最後の更新になります。

昨日はお正月用の食べ物を買いに出掛けてきました。静岡市在住の私が海産物ということですと、全国から観光客が押し寄せる隣町の焼津のさかなセンターも候補に浮んだのですが、さすがにこの時期は高速道路の出口付近も混雑する(施設は焼津インターのすぐそばにあります)ことはわかっていたので、先に下道で焼津まで行き、そこから敢えて東名高速に乗り、日本坂PAを目指しました。

ここにある「焼津さかな工房」でもちゃんとした素材は揃い、ここでしか売っていないみかんでしめたしめ鯖があるということで、しめ鯖を目当てに一区間だけ高速道路の旅を楽しみました。

年内は高速道路1,000円の恩恵はないということで、車の量はそう多くはありませんでしたが、私たちがパーキングエリアにお昼過ぎに着いた時にはすでにここでも海産物は相当売れてしまっていて、写真のようにほとんどなくなってしまっていました。それでも、最後に残ったしめ鯖とマグロを購入し(写真は私が買った後の店内の様子です)、となりの食事処でマグロの竜田揚げ定食をいただきました。この時期はどこでも込んでいて待たされるように思いますが、全くそういうことはなく、高速を下りてから食事にしていたらたぶんもっと時間がかかっていたでしょう。恐らく東京方面に向かう人たちは手前の浜名湖か牧之原サービスエリアあたりか、もう少し行った富士川のサービスエリアで食事をしようと考えていたのかも知れません。たまたま今日見ていたBS JAPANの高速道路サービスエリア紹介番組でも、海老名・富士川・浜名湖・刈谷・多賀・大津と有名どころの紹介が主でしたので、静岡市周辺で言えば穴場的なスポットである日本坂や日本平、由比などのこじんまりとしつつも食事のできるところはあまり知られていないのかも知れません。

これから出掛けられる方もあるでしょうし、帰ってくる方もおられるでしょうが、どうしても高速道路上の移動が主になってしまう可能性が高いと思います。渋滞に巻き込まれて大変な思いをされるかも知れませんが、そういう時こそ休憩のためサービスエリアの利用をされるのもいいかと思います。私のお勧めするところはあくまで自分の主観で紹介しているだけなので、ご自身で一つ一つのサービスエリアの評価をしてみるつもりで休憩を多めに取り、事故のないようなドライブを心掛けてほしいと思います。

天気予報では全国的に暮れから正月にかけて荒れた天気になるそうです。天候の把握とともに道路情報も最新のものを入手し、くれぐれも無理はならさないでくださいね。

来年は月初めから書けないかもしれませんが、ぼちぼち気の付いたことを書き連ねていければと思っていますので、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m。


PYXIS デジタル 目覚まし付き電波時計 NR525W (白)

以前紹介したカシオのトラベルクロックの液晶表示が次第に怪しくなってきました。小さくたたむことの出来るモデルは便利でいいのですが、車中泊の旅ならそこまで小さくなくてもいいだろうということで、乾電池で動き、普段でも枕元に置いておける電波時計でかつ目覚まし時計を物色することにしました。

いろんなメーカーのモデルを比較検討した結果、以下のような品を購入しようと思いましたので、その項目をここに書いておきます。

・文字表示は大きく見やすいのが望ましい
・温度および湿度表示がある
・バックライトが明るく見やすい
・できれば電池は単三の方が好ましい

基本的には小さいものは単四タイプの電池になり、温度表示はあっても湿度の表示がないものがほとんどです。上記4項目を満たすものは大きく、値段も高いものになってしまうのでそれも仕方がないかなと思っていたのですが、ひょんな事でこれらの条件をクリアするものということで見付けたのがセイコークロックが出している写真の目覚ましでした。

写真のように、トラベルクロックと比べると少々大きめですが、その分、文字表示が大きく温度湿度の表示もあります。最初の写真はバックライトを付けた状態ですが、全体的に液晶画面が明るくなり、昼間でもライトが付いていることがわかります。電池は単三2本ということで、これくらいの大きさは仕方ないでしょうね。

これで値段が千円弱というのですから、自宅用と旅行用に2つ買ってもいいくらいかも知れません。まだ買ったばかりなので耐久性などはどうなのかはわかりませんが、来年からは日常生活だけでなく、旅でのお供として活躍してもらおうと思っています。


アピカ リングメモ レインガード A7 SW59KN

以前このブログで、のり付きの付箋メモを紹介しましたが、これは主に車のダッシュボードに貼り付けておくもので、旅先のいろいろな事をメモするには適さないかも知れません。車から降りて情報収集をする中、ちょっと目に付いた施設やイベントの情報、パンフレットの内容の抜粋などをメモして置けるようなものを別に持っていると便利です。

メモ帳にもいろいろな種類がありますが、小型ノート型のものよりも、リングに綴じられているものの方が一枚ずつ破いて外しても全体に影響を与えないので、人に渡すことも簡単に出来、便利なように思います。値段もそう高いものではないので文具店でいろいろ見ていたところ、今回紹介するメモ帳を見付けました。A7サイズというのは手のひらにすっぽりと入るサイズで、常に手元に置いておけるサイズなのがいいですね。

このメモの最大の特徴は、撥水加工された紙を使っていることです。完全な防水ではないものの、汗やちょっとの雨では破れることはなさそうです。手ざわりはかなりつるつるしていて、これで本当に字が書けるのかと思いましたが、水性ボールペンとシャープペンが一緒になったペンで書いてみたところ、問題なく書き込むことができました。野外でメモを取ることが多い旅先では、水たまりに落としてしまうこともあるかも知れませんし、一回濡れた紙を乾かして使おうとした方ならわかると思いますが、かなり悲惨なことになる可能性もあるので、同じくらいの価格ならこうした水をはじくメモ帳の方を選んでおけば間違いがないでしょう。

メモというと、最近では携帯電話やスマートフォンのメモ機能やエディタを使って書いておいたり、デジカメや携帯で写真を撮ることで代用したりする方もおられるでしょう。しかし、そうして蓄積した電子データは呼び出すのに時間がかかってしまうのが問題のように思います。さまざまな手段で集めた断片的な情報をまとめて書くことができるというのもメモ帳のメリットの一つであるといえます。そして、携帯電話などの精密機械は防水機能がなければ水に弱く、ちょっと落として壊れてしまえば、それ以上何もできなくなってしまうものでもあります。

そんなわけで、私は全てをパソコンや携帯電話、スマートフォンなどのデジタルデバイスに頼るのではなく、旧来の記録方法についても残しておくべきだと思っています。レシートの裏やパンフレットの隅にメモ書きをした後、いざという時に見付からなくて困った経験のある方は、専用のメモ帳導入を検討されてみたらいかがでしょうか。


Zippo ハンディウォーマー

カイロの主流は安価でさまざまな種類のある使いすてカイロであることは間違いありませんが、昔からあるカイロもそれなりの良さがあります。以前紹介した燃料棒に火を付ける楠灰カイロと同様に現在はそれほど使われなくなったものに、ハクキンカイロがあります。写真のZippo ハンディウォーマーは実のところハクキンカイロと同じ構造で、単にZippoが出しているかどうかという違いだけなので、これから入手されるならZippoでもハクキンでもどちらでもいいと思います。

このカイロの仕組みは火を使って火口を温め、本体内に入っているワタにしみこんでいるベンジンやZippoオイルを気化させることで温かさを持続するのですが、カイロが温まっている時に燃焼自体は起こっていません。本体はかなり熱くなるので、カバーを付けずに使ったり、同じところに当てたまま圧迫するような状況になると低温やけどの危険性がありますが、カイロそのものが燃え出すような事はそれ自体ではないというのも安心な点でしょう。車中泊での使い方として、外出時に使うだけでなく、寝袋の中に放り込んでおいて中を暖めるといった事もできます。ただ、就寝時に使う場合低音やけどには注意しましょう。

燃料としてはカイロ専用で売られているベンジンか、ホワイトガソリン、ライター用に売られているZippoオイルを使えばいいのですが、とりあえずZippoオイルの方は旅先でもコンビニで入手可能です。それより安く燃料を入手したい場合には、薬局でカイロ用のベンジンを購入すればいいでしょう。

ただ、カイロ用のベンジンは可燃性の液体で、車の中に置いておく場合、取り扱いに注意しなければならないということがまずあります。さらに、点火するのに現状では火を使うしかないということもあって、あえてお勧めとは言い難いのがつらいところです。以前は単三の乾電池(エネループやエボルタなどの充電式電池でも可)を使って燃料を気化させることの出来る専用の火口と点火装置がハクキンから売られていたのですが、現在ではそうした方式のカイロおよび、部品が製造中止になってしまったのが大変残念です。

あと、全く使ったことのない方のために書いておきますが、燃料を燃やしたり気化させるタイプのカイロというのは、どうしても匂いが出ます。私はそんなに気にならないので使い続けていますが、こればかりは実際に使われてみて判断しないといけないところではあります。今の日本ではこうした燃焼系カイロが廃れ、使い捨てカイロが全盛になっていますがその理由はこういうことなのだなとしみじみ思うわけです。しかしそれでもここで紹介するのは、車中泊における長期旅行において、できるだけゴミを出さない工夫の中で選択する意味はあると思うからです。

使いすてカイロはその名の通り、一回使ったらゴミとなるわけですが、これが不燃ごみか可燃ごみなのかは自治体によって対応が違うようです。袋を破って別々に出せば確実かも知れませんが、どうしてもゴミを持ち帰れないような場合、袋を破くような捨て方は後々のトラブルの元になってしまいそうです。

旅の中でごみが出るのはある程度仕方のない事だと思うのですが、できるだけ簡単に分別できるゴミしか出したくないということになると、個人的には使い捨てカイロは使いたくないのですね。そこで、今回紹介した燃焼系のカイロとなるのですが、車に燃料自体を常備可能で短時間の使用で済むならば楠灰カイロを選べばいいでしょうし、長時間の使用や、車内での使用を想定している場合はハクキンカイロを選ばれるのがいいと思います。就寝時には湯たんぽを使うという選択肢もありますし、電気を使わないで体を暖める手段として、本体のみを車にのせておき、いざという時にはコンビニに飛び込んでZippoオイルで使うという選択肢もありかも知れません。特にZippoのライターを使っている方は、常に持っているもので対応可能という点で、このカイロはおすすめだと思います。タバコを吸われない方については、商品名で言うとチャッカマンが有名な柄の長いディスポーザブルライターを用意しておけば火口への点火もそう大変ではないでしょう。


災害用シェルターとしての車中泊グッズ選び

福島県の国道で、大雪によるトラックの事故が引き金となって多くの車が立ち往生した事がニュースになっていましたが、救援のため食料だけでなくガソリンを支給したとのこと。普通に考えて、これだけの寒さの中、アイドリングをしないで夜を明かすというのは自殺行為だと思われる方もいるでしょう。しかし、そういった極限の状況の中、自走できるだけのガソリンは残しておかないと、それこそ最悪の場合命に関わる状況も考えられます。これから出掛ける予定を立てておられる方は、まずは行き先の天候を十分に把握し、状況に応じて中止するなり別の場所に行くなりの判断を早めにすることをおすすめいたします。

しかし、そうした状況判断をしていたとしても渋滞にはまってしまって身動きが取れなくなってしまい、そこで立ち往生してしまう可能性は全くないとは言えません。かくいう私も、国道で立ち往生の目に遭ってしまった事があります。

私の場合は雪ではなくて台風による大雨でしたが、どうしても東京へ行かなければならない用意があり、台風接近の中で出かけざるを得ませんでした。その時は箱根を越えることが出来ず、もちろん高速道路も通行止めだったので併走する国道で動くのを待っていました。時期は9月だったので寒さなどの影響はありませんでしたが、エンジンは早々に止め、携帯していたポータブルラジオの情報に耳を傾けていました。幸いなことに夜中になって国道1号の箱根新道のみが開通したことを知り、すぐにUターンして箱根を越え、目的地の駐車場前に停めて車中泊しました。待機中にエンジンを停めていたので、燃料の減りも少なく、給油なしで目的地まで着けたのはラッキーでした。

私の場合は燃料がなくなれば沿線上のスタンドで給油すればよかったと思いますが、福島の雪による立ち往生ではそうはいかないですね。燃料の残量が少ないまま渋滞にはまり動けなくなってしまったら、アイドリングを長く続けていれば確実に燃料を消費してしまいますから事態はより深刻になるでしょう。そういう可能性も考え、私の場合はだいたい60パーセントぐらいの燃料を使ったあたりで給油をするようにしています。燃料タンクを空にするぐらいぎりぎりまで走るというのは、近所を走っているならいいでしょうが、見知らぬ土地では早めの給油を心がけるようにしたいものです。

今回のような場合、車中泊の旅を前提に出てこられたような方なら、夜を明かすのもさまざまな装備を使って何とかエンジンをかけなくても大丈夫でしょう。しかし、出発前にそれだけの用意がない時には、相当つらい目にあってしまうかも知れません。特に冬に車で出かける際の最低限の装備についても考えておけばいざという時に役に立つかも知れません。

まずはアイドリングなしでも済むような装備として、就寝用に毛布や寝袋の類、使いすてカイロ、電池式のライトやポータブルラジオは安いものでもとりあえず常に車に乗せておきたいものです。食料品を常備しておくのは大変かも知れませんが、災害用品のドロップや乾パンの類は心配なら日に当たらないところに放り込んでおくのもいいかも知れません。また、飲料用としてだけでなくオーバーヒート対策としてもペットボトルの水を積んでおいたり、特に女性の方などは携帯トイレの用意をしておくなどの用意もあればなおいいでしょう。

今回の事で立ち往生した方が困ったことに、携帯電話の電池が切れたということがあるのも注目しておきたいところです。私の場合は手持ちのものとは別に、車の収納箇所の中にシガーアダプターに差すUSBアダプタと、各社の携帯電話やPSP、任天堂DSiが充電できるコードを100円ショップで手に入れ、用意しています。ポータブルバッテリーなどがなくても、とりあえずエンジンがかかれば充電できます。

以上が私が考える最低限の装備ですが、実際にはもう少し装備は増えてしまっています。というのも、車の中にある程度のものを入れておくことによって、災害時に家から離れなければならなくなっても、車の中の装備だけで救援が来るまで何とかならないかと思っているからです。いわゆる非常用持ち出し袋に入れるようなものということで装備を考えるという側面もあります。私は普段の車中泊の旅では使わない家庭用のカセットガスを利用するタイプのミニコンロなども積み込んでいますが、それはむしろそうした非常時のための備えです。

これから車中泊をはじめようと思われている方で、何を用意すればいいのかと考える方は、いざという時の災害用シェルターを車内に作るという方向で考えていってもいいような気がします。その場合、食料は車の中に放置すると傷んでしまう場合がありますので、食料だけ別に保管するなどの工夫が必要かも知れません。


SUZUKI 新型SOLIO のスペックを見る

スズキのソリオといえば、かつてワゴンRプラスという名で出た普通自動車のシリーズでしたが、今回、フルモデルチェンジされ、1200ccでの発売です。ワゴンRというより同社の軽自動車パレットを元にして作られた後部ドアがスライド式になりました。室内も広くなっており、前のドアを開けなくても後部のスライドドアから運転席まで移動できるウォークスルーが売りになっているそうです。こうした点は軽自動車にはできない芸当ですが、果たしてこのソリオは車中泊のための車としてどうなのかというのをまだ実車を見ないうちから検討してみたいと思います。ちなみに、私の次の車としてはちょっと予算的に厳しそうなので、将来的に見た場合の検討課題ということで書き連ねていきましょう。ちなみに、メーカーのホームページは以下のところで、ここにあるもので判断していきます。

http://www.suzuki.co.jp/car/solio/

私がワゴンRを車中泊用として重宝しているのは、助手席部分が前に倒れることが挙げられます。長尺のものを放り込めるような作りになっているため、人間も助手席側に寝ることが出来るようになるからです。このギミックはどうなっているのか上記のホームページで確認したところ、軽のワゴンRと同じようにできるようになっているようでした。こうなると、俄然車中泊用として使える車に仕上がっているようで、期待は大きいですね。先日、この車を三菱自動車のディーラーでも売ることになったことがニュースになっていましたが、こういう車が売れてくれれば、中古車としても割安な価格で程度のいい車が出回ってくる可能性があるので期待したいところです。

現在、後部ドアがスライド式のワンボックス車に乗っているので余計にそう思うのかも知れませんが、込み合っている駐車場で乗り降りする場合、スライドドアから出入りできるというのは実に便利なものです。スライドドアのない車の場合、気を付けてドアを開けないと隣の車を傷つけてしまうだけでなく、風の強い日などはかなり注意していてもいきなり大きく開く危険性があります。特にこれからの時期は風が強いので、屋外の混んでいる駐車場に停める場合は注意しましょう。

価格で比べた場合、まず考えられるライバルというのは同じスズキのパレットやエブリィワゴン、ダイハツのタントなどの軽自動車になると思います。新車で購入する場合、毎年の税金や車検費用を比べて軽自動車にシフトする方が多いですが、私などは逆に軽自動車に150万前後かけるなら、こうした普通車の方がいいかなとも思います。他社のコンパクトカーでは、1200ccクラスというと、トヨタのヴィッツ、日産のマーチ、マツダのデミオ、ホンダのフィットあたりとの比較になるかも知れません。そうした普通車のコンパクトカーにおいて、車中泊に適した車というのが今まではありませんでしたが、このソリオの登場で気軽に車中泊の旅に出られる方が増えるのではないかと期待するところです。

ただ、気になることもあります。これはスズキの最近の傾向でもありますが、相変わらずソリオも全グレードでスペアタイヤはオプションになっていて、簡易修理キットが付属します。そして、燃費向上のためか、これも全グレードでトランスミッションがCVTしか用意されていません。新車のうちからこんな心配をしてもしょうがないかも知れませんが、もしトランスミッションのトラブルが起こった場合、まずディーラー以外での修理は不可能でしょう。こうした変更の上に燃費を伸ばしているので文句を言ってもしょうがないかも知れませんが、高い買い物をし、長く乗り続けるには、修理や代替部品が中古で入手可能な従来のオートマチックのトランスミッション車の設定があっても良さそうに思うのですが。

メーカーの方でもすでにテレビコマーシャルも始まっていますし、現車を見ることのできる機会も出てくるように思います。今後軽自動車の税金がどう変わっていくのかにもよるとは思いますが、今後のこのシリーズの流れを注目して見ていく中で、次の次くらいの購入候補にしてみようかなとも思います。1、2名での車中泊カーとして、ファミリーカーとしても使えそうな車を、他のメーカーでも出してくれれば楽しくなるのになと思います。


中古車を探す楽しみ

相変わらずまだ新しい車の手配ができず、代車生活を送っています。といっても、無理に高値で買うことはないと諭され、年明け以降に安く入ってくるまで待った方が得策ということで、まだしばらく代車に乗っていてもいいということになりました。

今乗っている三菱タウンボックスワイドは普通車ということで、実は3列目にもシートがあるのですが、今までは取り外した状態で使っていたのですが、もうしばらく乗るのならということで、3列目の2つの座席を付けたのですが、実はこの車、座席のほかに前のオーナーが作ったらしい荷室に敷く木のパネルがあるので、それもついでに乗せておいたらと言われました。で、載せてみたのが次の写真です。

このように、まさに車中泊用にあつらえたかのようなフルフラットのスペースが出現しました。前のオーナーが仕事で使っていたのか、車中泊の旅をしていたのかはわかりませんが、とりあえずこの状態で改めて乗ることにしました。このパネルはかなり完成度の高いものになっていて、最後尾の座席をパネルを敷いたまま設置することが出来るのにはびっくりましました。

こうしたアレンジの場合、シートベルトは使えないので、座椅子モードという感じでちゃぶ台をのせて使うのによさそうです。写真では2席の両方とも設置していますが、左右どちらかの座席だけにして、片側に寝床を作ればすぐ寝られる状況でちょっとした作業もできそうです。このパネルは真ん中で折りたたむことができるようになっていまして、二列目の座席を生かしたい時には後ろ半分のスペースに収まるような感じに収納できます。

エンジンの調子が良く、走行もそこそこならこのまま乗ってもいいかなと思うほどのものですが、残念ながらこの車は17万キロも乗ってしまっていて、ミッションがガタガタするという不具合も抱えているということで商品車としてはちょっとということで代車として出してくれたものです。とりあえず、この車でもどこかに行ってみたいなとすら思えるほどの追加装備だったので、ついここで紹介させていただいた次第です。

今回の事で思い出したことがあります。以前、知り合いが仕事用にと割と高年式のハイエースを購入したという話がありお宅へお邪魔したところ、車はともかく、部屋の中に何やらごちゃごちゃしたものを見つけました。さまざまな木ワクの装備や、シンクのようなポリタンクを付けた装備がゴロゴロしていて、何かと聞いたら、これらの装備が最初から付いていたとのこと。売り手の方もこれはそのまま差し上げますと言って付けたまま買ったものの、荷物を載せるのには邪魔なので取り外したということだったのですが、恐らくそのハイエースも前のオーナーがご自身で気合いを入れて車中泊仕様にしたのだろうと推測されます。個人的には装備を乗せた状態で荷物も載せればいいのにと思いましたが、その知り合いの方は車中泊にそれほど興味がない方だったので、ゴミとして捨てられてしまうのかとちょっと悲しくなりました。

こうした取り外しの出来る装備については、ネットや雑誌の紹介だけではわからないでしょう。売る方もそうした装備を必ずしも全面に押し出す場合ばかりでもないでしょうし、いわゆるブームになる前からこうした事はよくあったと思いますので、普通の車からキャンピングカーへステップアップするために手離したと思われるような車は、意外とありそうな気がします。これから車中泊用の車を探したいと思われている方は、さりげなく以前の装備が残っていそうな車にめぼしを付けて、足を使って探されるのもいいのではないでしょうか。知り合いが業者にいるような場合は、フラットになるような装備が付いている車を探してもらうというのもいいかも知れません。一から作るとかなりの費用がかかってしまうようなものも、只同然で手に入ってしまえば嬉しいと思いますし。ただ、あまりに古い車はかなり走行距離が行っている場合が多いので、実際に試乗するなどして車自体の調子も確認することをお忘れなく。


SIMフリー携帯への流れ

週末だけの旅ならそれほど考えなくてもいいのかも知れませんが、何やかんや言っても紛失したり壊れたりした場合に困るのが携帯電話です。メールやブログを書けないということもありますが、何より連絡を受けたりこちらから掛けることができなくなるというのはかなりの不安要素になるのではないかと思います。

防水でない携帯電話は水に弱いので、できるだけ気を付けて使いたいものですが、そうして注意していても雨に濡れてしまったりトイレに落としたりと考えたくないような惨状はだれにでも起こり得ます。

盗まれたり置き忘れたりした場合は警察に届けるなどしかすることはできないでしょうが、本体が壊れたり故障した場合には、予備の携帯電話を用意することで対応できる場合があります。

現在、携帯電話会社は3社あります。ウィルコムはPHSという携帯電話と違うシステムの上、先日紹介した「だれとでも定額」を付けた契約についてはこれから紹介する方法ができないので除外して紹介します。そして、携帯電話会社の中でauも除外します。というのも、auの携帯電話だけは電話が壊れた際には自分で何とかすることはできず、サービスセンターに駆け込む以外に復旧の方法がないからです。

ということになると、NTTdocomoとsoftbankの携帯しかないわけですが、この2社の携帯電話は、多くの携帯電話では電池を外した中に差してあるSIMカードと呼ばれるICチップのあるカードを他の携帯電話に挿入することによって電話として使えるようになります。たまたま昨日、知り合いのsoftbank携帯電話が壊れたというので、今では全く使っていない携帯電話を貸してあげました。携帯電話自体、SIMカードを差さない限り、本来電話機の持つ様々な機能が全く使えなくなってしまうものの、契約時とは違うSIMカードであっても、正常に動作するのです。それまでは音声発信ができないと困っていた友人でしたが、私の提供した古い携帯電話で何とか一通りの機能が使えるようになったと喜んでいました。

もし皆さんの契約している携帯電話が上記2社のものだった場合は、機種変更をする場合、ショップから携帯電話の回収を言われるかも知れませんが、万が一のために備えて予備機として保管しておくことをおすすめします。もし旅先で使っている携帯電話にトラブルがあった場合は、カードを入れ替えすればすぐに使えますので、念のため旅の前に充電処理だけは行なっておくとさらに安心です。

最近ではau以外の2社のどちらのSIMカードを差しても使えるような、いわゆるSIMフリーの携帯電話やスマートフォンも海外のものを中心に流通してきています。来年あたりからは、一層そうした傾向が顕著になっていくことだろうと思います。そういう端末が安く購入できるようになれば、あえて古いものをいつまでも残しておかなくても済むのですが、今後の状況をじっくり見ていきたいと思っています。日本通信からは販売価格3万円弱という値段でSIMフリーのAndroid 2.2を搭載したスマートフォンIDEOSを出すとのこと。さすがに画面が小さかったり、おさいふケータイやワンセグなど付加価値のある装備のないシンプルなものらしいですが、同社の提供するNTTdocomo回線を使った通話サービスは普通に利用可能だとか。

この端末だけを買って、今使っている携帯電話のSIMカードを挿入した場合、どこまで使えるのかわかりませんが、使い回しが効く分、今後に期待が持てます。ただ、こうした試みはまだ一般的になってはいないので、ある程度情報が浸透し、価格もこなれてくるまで私は待とうと思っています。先日ノートパソコンを発注したばかりということもあるのですが(^^;)、まだまだこの分野においては面白いコンセプトを持ったハードが出てくるような気がしています。


双眼鏡を選ぶ

車の中に乗せておいて双眼鏡を使うという機会はそうそうないかも知れません。風景を見るというよりも私の場合は夜に夕や星団を見るのに使うために持っていきます。先日の皆既月食は北海道をのぞいてほぼ見られなくて残念でしたが、眼で見るよりも拡大して見ることができる分、感動も増すというものです。特にこれからの時期ですと、眼の良い方でも主だった星の輝きしか見られないプレアデス星団のすばるなどは双眼鏡で見ると、更に細かい星まで見ることができます。車での旅ということになれば、外灯などの少ない、星を見るにはいい環境の場所まで移動することができますし、肉眼で見ることのできる彗星が現れた場合も双眼鏡で見るだけでもその雄大な姿を良く見ることができます。

とりあえず、星を見てわかるためにはどこにどんな星や星雲・星団があるのかを知らなければなりません。そうは言っても空の様子を全て頭に叩き込む必要はなく、いわゆる星座早見盤を使って日時を合わせることでだいたいの星の位置はわかります。星座早見盤には星雲や星団も記載されていますから、肉眼では見にくいものについては双眼鏡の出番となります。

一口に双眼鏡と言ってもさまざまな種類があり、それこそ100円ショップで売っているオペラグラスから大口径の展望台に置いてあるようなものまで千差万別です。風景やスポーツ観戦時に楽しみたいというのならオペラグラスでも問題ないでしょうが、安定して星を見るためには三脚取り付け用の穴が開いている双眼鏡をおすすめします。

写真の双眼鏡はペンタックスの8倍40mm(口径)のものです。天体用としては7倍50mmのものの方が一般的で、それほど大きいものでもないので、とりあえず一台という場合はこれらのサイズの双眼鏡を検討してみてはいかがでしょうか。その際、三脚や一脚に取り付けるためのアダプターがないと装着ませんのでご注意を(写真のアダプターは高橋製作所のものです)。

なぜ、三脚や一脚に固定して使うのかというと、風景のように真正面だけにあるわけではない天体を見るのに、状況によっては真上を見たりしつつ星の形を確認しながら双眼鏡の視野の中に目標の天体を入れるのには「手ブレ」が天敵になるからです。高価な双眼鏡には一眼レフカメラのような手ブレ補正機能の付いた三脚を使わなくても星がぶれずに見える製品もありますが、通常のものと比べると高価です。趣味として常に使うならそうした製品を検討してもいいでしょうが、まずは手軽に双眼鏡を楽しまれるというのをおすすめします。

多くの方は生活に便利な市街地で日常生活をされていると思いますが、そういった場所ではほとんど例外なく、夜間でも周辺が結構明るく、いざ星を見ようとしてもきれいに見えない場合が多いです。車で移動しながらの旅であれば、特別にそうした意識はなくても休憩のために車から降りて空を見上げ、星の見える数の多さにびっくりした経験を持たれる方もいるのではないでしょうか。そんな時、さっと取り出して見ることができるというのも車中泊の旅の醍醐味と言えるのではないでしょうか。

最後に、一つ注意しておきたいことがあります。双眼鏡で星を見るといってもせいぜい5倍か10倍くらいで見るだけであり、逆に低倍率だからこそ星雲や星団の全体を美しく見ることができるのですが、高倍率でしか見られないような天体は単なる点にしか見えません。具体的に言えば木星の縞や土星の環を見たいような場合は、天体望遠鏡を用意しないと見ることができません。双眼鏡を使っての天体観望でさらに興味を持たれたら、むしろ天体観測のための車中泊ということにシフトしていってもいいでしょう。寒い中、野外で観望するためには、車中泊のために揃えたグッズが役に立つと思います。


電気自動車で車中泊の旅はできるのか?

国内の自動車メーカーはひところ脚光を浴びていた水素自動車のかわりに、さまざまな電気自動車を製品化しつつあります。先物買いというべきなのか、日産のリーフという電気自動車は予定台数がすべて予約受付分で売れてしまったそうです。確かに、日々家庭のコンセントで充電をし、近場への通勤や買い物程度の利用に限ってならそうした電気自動車も実用になるのでしょうが、果たして車中泊をするための車として電気自動車はどうなのかということについて考えてみたいと思います。

まず、車中泊の旅で道の駅や高速道路を中心に有名な観光地を移動するような場合、どの程度電気自動車を充電するステーションが出来ていくかということによると思います。夜になって寝る際に、電気だけで動く自動車で旅をするならば、駐車場所に翌日分の電気を充電できるスペースがないと逆に困るでしょう。これが様々な駐車場で普及していくようになると、動力用の電気だけでなく、夜を過ごすのに必要な電力まで供給可能になってくれば、今まで車内で調理をするのにどうしようかと悩む必要なく、電子レンジや炊飯器、電気ケトルなどの家電製品を気軽にもって行けるようになるでしょう。道の駅や高速道路のサービスエリアあたりで、全ての駐車スペースにそうした設備ができるようなら、電気自動車で車中泊の旅をしようと思う人たちも増えてくるのではないかと思います。

ただ、その場合でも全国津々浦々で充電施設が普及するにはまだまだ時間がかかります。そんな問題点を一気に解決する手段として、現状ではコンセントから充電する方法が主ではありますが、そうした方法に加えてさまざまな電気自動車のバッテリーを共通化することにより、使い切ったバッテリーの一部を充電済みの電池に交換するように今あるガソリンスタンドが対応することで何とかなる可能性があります。使った分だけ充電をした電池と取り替えられるような電気自動車の電池の仕様共通化があればこうしたやり方で対応が可能です(バッテリー交換式のタクシーがすでに運用されています)。しかし、今は世界中で多くのメーカーがしのぎを削っているところであって、デジカメのバッテリーさえ共通化できない状況から考えると、このような空想は無意味かも知れません。ただ、今後のガソリンスタンドが生き残りを賭けていく中で、この形式のバッテリーなら全国どこへ行っても充電済みのバッテリーをすぐ交換できるように用意するといった動きがあれば、それにともなって車のメーカーも変わっていく可能性もあります。私個人が考える電気自動車の進化というのは性能云々ではなく、いかに全国どこでも電池の充電や交換ができ、ガソリン車と同じように安定して日本中走れるようにするかということにあると思います。

そういう意味では、メーカー同士の争いでゴタゴタしているうちに、従来のガソリン車のように燃料を充填して走る水素自動車の方が普及していく可能性もなくはありません。技術的な問題が水素自動車には多く、早く簡単に作ることができる電気自動車にシフトし、新し物好きの人たちに消費してもらうというのがメーカーの考えていることなのでしょうが、あえて遠出に不便な乗り物を買う人が大量に出てくるのかというのは実に不透明です。個人的には今電気自動車を買うだけの資金があるのなら、クリーンディーゼルの車を買ってエコドライブをしながら好きなところを回る方がよっぽどいいのではないかと思います。そうしてディーゼル車を乗りつぶした頃には、電気自動車にも何らかの普及に向けた進化が出てくるでしょうし、水素自動車も実用化のめどが立つかも知れません。とりあえず今の段階では車中泊用としては、電気自動車はとても使えるレベルにあるとは言えませんが、先述した通り、日本の全ての駐車場がオートキャンプ場のように車外からの電源供給可能な施設になるかも知れません。私は、そうした環境整備がどこまでできるかが、電気自動車で車中泊の旅をするための条件だと思っています。