2in1のノートパソコンおよびタブレットとしても使えるレノボのIdeaPad D330のLTE通信用スロット付きのモデルは、今まで入れていたmineoのデータSIM(パケット放題で低速でも最大1.5Mbps)は解約してしまったのですが、そのままにしておくとせっかくのSIMスロットがもったいないので、新たにこちらも今までほとんど使っていなかったビッグローブの「donedone」のエントリープランのSIM(0円で最大50kbpsと超低速)を古いタブレットに入れたままにしているのを思い出しました。
今回は、そのdonedoneのSIMをWindows11のパソコンに入れてみたのですが、donedoneの方での設定の仕方がよくわからず、カードを認識し、auの表示は出るもののネットへの接続はできない状態になっていました。というのは、Windows10や11でのAPN設定とスマホのそれとは違っていて、以下のようなdonedoneが設定として出している内容を入力できないのです。
名前 donedone
APN biglobe.jp
APNタイプ default,supl,dun
最後の「APNタイプ」というものを入力できませんし、普通は「ユーザーID」や「パスワード」をスマホでは入力するのに、donedoneではそうした入力は必要ないと書いてあるのみなのです。とりあえずそこで行き詰まってしまったのですが、donedoneのホームページの別の場所で「ユーザーID」のところを「user」としてあり、パスワードは空欄にしてある内容を見付けたので、「名前」「APN」および「ユーザーID」の三つだけを入力したところ、今まで悩んでいた事が嘘みたいに接続することができました。といっても、速度は最大50kbpsと普通に考えればたとえ10インチのパソコン・タブレットだとしてもおよそ実用にはならない速度であることには違いありません。
ただ、このハードもそうだと思うのですが、SIMカードが入っていて正常に動いていることてGPSが使えるようになったりすることもあると思うので、ネットについてはスマホでテザリングをしながら大画面でマップを起動して使うことも今後はできそうな気もします。そして、超激遅のdonedoneと言えどもネットに繋がっていることから、緊急避難的な利用に備えるということもやってみたくなり、あることを試しました。
50kbpsのスピードではインターネットブラウザも普通に見られませんが(長い目で待ち続ければ何とか見られることは見られます)、低速でも画像を表示しないようにしてテキストデータだけを見られるようにすれば、ネットニュースを見たり、メールの送受信を行なうことはできます。
私は日常的にインターネットブラウザはGoogleのChromeを使っているのですが、このChromeの機能拡張に「Text Mode」というものがあります。この機能拡張をONにすると、今使っているChromeで画像が表示されなくなるので、超低速でも何とか文字のやり取りはできそうな感じでした。と、ここまでdonedoneの事について書いてきましたが、実は、その先にはトッピングをしなければdonedoneと同じくらいのスピードしか出ないpovo2.0での利用も想定しています。ちなみに、公式でのapn設定は以下のところだけで接続可能と書いてあります。
[名前]povo2.0
[APN]povo.jp
[APNプロトコル]IPv4/IPv6
ただ、これだけだとWindowsパソコンでの接続は不安だと思いますので、以下の項目も付け加えることで、おそらく接続はできるのではないかと思います(現在持っているSIMでの接続は試しておりません)。
[ユーザーID]user@povo.jp
[パスワード]povo
[認証タイプ]CHAP
今回、私自身もいざという時に備えるという意味で、このブログの内容をアップするのにあえてdonedoneの最大50kbpsの激遅スピードで可能なのかを試してみました。今利用しているブログの入力画面がほぼテキストベースのものなので、多少時間がかかっても無事にアップできることがわかると、あえてちょっとした作業てあればpovo2.0のトッピングをしないでも使えるようになるわけで、povo2.0を毎月の利用料を限りなく0に近づけながら使う一つの方法になるのではないかと思います。
もちろん、高速データのやり取りや、動画を外で見たいという場合にはトッピングをすればいいだけですので(その場合はパソコン上からはできず、スマホアプリからの設定が必要になります)、いつもはほとんど使わず、ごくまれに外でのネット接続を考えているなら、すでにSIMカードの入るノートパソコンを持っている方には、povo2.0のSIMで運用するというのも一つの考え方として悪くないように今では思っています。