月別アーカイブ: 2018年6月

サッカーワールドカップ2018の公正なジャッジに思う

サッカーワールドカップのロシア大会から、得点にからむような審判のジャッジについて、実際に確認が必要な場合にはVTRを見て確認することになりました。ここまで予選リーグの試合が行なわれ、日本チームはアジア諸国の中では唯一決勝トーナメントへの進出を果たしたわけですが、今後の結果はともかく大会全般の内容がVARというこのビデオ判定のおかげで勝っても負けてもかなりすっきりした感じがありました。これから決勝までの間でも同様なジャッジが行なわれることをまずは期待したいと思います。

今大会のここまでの日本の試合でもポーランド戦では前半にポーランドのシュートがゴールラインを割ったか割らないか微妙な状況があったものの、CGでボールがラインをまたいだかまたがないかのゴールラインテクノロジーで得点になっていないことを確認できましたし、日本と同時刻に行なわれていたコロンビア対セネガル戦でもいったんセネガルがペナルティキックを獲得したかに思えた状況をビデオ確認した結果ノーゴールとなり、後半にコロンビアが得点しそのまま試合が終了したことで日本に決勝トーナメント行きの切符が転がり込んできました。セネガルを応援する方々にとっては悲しいことだとは思いますが、結果については審判が非難されるようなこともなく、もし微妙な判定で日本が予選リーグ敗退になっていたとしても個人的には審判を恨むようなことはなかったのではないかと思います。

個人的に予選リーグを見て素晴らしいと思ったのは、ブラジル対コスタリカ戦で、ブラジルのスーパースター、ネイマールがペナルティエリアで倒されていったんペナルティキックの判定になったものの、ビデオで確認したところネイマールがわざと倒れたのではないかという(相手選手がネイマールが倒れるほど押していなかった)ことがわかり、判定が取り消されてノーゴールになった事実です(その際、ネイマールはシミュレーションとまで悪質とは判断されませんでした)。これで、今回出場しているチーム全てにおいて、審判の見ていないところでズルをしたとしてもそれが得点にからむ重大なものはしっかりと再ジャッジされ、最悪の場合シミュレーションと見なされて自分のチームの立場を危うくする可能性を自覚したことでしょう。

これは、過去に大会で目覚ましい活躍をした選手を暴力的な手段で潰して試合に出られないくらいの怪我をさせるような戦い方が許されていた状況を変え、イエローカード・レッドカードによる制裁措置を生んだ状況と似ています。その時は1966年のイングランド大会でブラジルのペレが予選リーグ対戦国の選手に露骨で執拗なファウルを受けたことが、サッカーにおけるカード導入の一つの理由になったという話があります。また決勝戦では今でも語り継がれるイングランドの「疑惑のゴール」もありました。はからずもこうしたゴールラインを割ったかどうかという点は、今大会のゴールラインテクノロジーですっきりと決着がつけられるようになったのも、ついにここまできたかという感じがします。今後は「これがサッカーだ」というような言い方もできないでしょうし、いかに実績があるサッカー王国であっても、公正にジャッジされて今までのような「演技力」は通用しないということだけでもこれから出てくるであろうサッカー新興国に勇気を与えてくれたことは間違いありません。

今の時点で今後の日本チームがどうなるかはわかりませんが、今後の試合は一発勝負になるのでぜひ正々堂々と戦って、胸を張って日本に帰ってきて欲しいと思っています。


トヨタが2018年冬の新型車に搭載する「スマートデバイスリンク(SDL)」

トヨタ自動車は2018年冬の新型車から、車内装備と手持ちのスマートフォンを連携させることのできる「スマートデバイスリンク(SDL)」を搭載させることを発表しました。トヨタのホームページではその使い方の概要がウェブと動画で紹介されていますが、今回はもはや未来の話ではない、車とスマホの連携についてその内容について紹介しようと思います。ちなみに、2018年6月現在のトヨタの紹介ページは以下のリンクになっています。

http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/smart_mobility_society/smart_device_link/

基本、車にはオーディオ、カーナビ、エアコンなどの装備が付いていますが、こうした車の中の情報というものを液晶画面一つから制御するだけでなく、スマホ自体も車のパネルから安全に使える機能だけに厳選して利用できるように、車とスマホを連携させようとするのが「スマートデバイスリンク(SDL)」というものの考え方であるようです。

例えば、事前にスマホで調べた場所へ行きたい場合はスマホを車と連携させるとスマホで扱える内容のうち、運転を阻害するアプリや操作でないものを限定して車のモニターで映して見たり操作するようにできます。この場合、細かい操作を運転しながら手で行なうのは危ないため、今普及しているAIスピーカーを動かすための技術を使い、トヨタやスズキはLINEと提携し、「Clova」と車に喋りかけることで車の操作やスマホのコントロールを行なうことができるようにするのだそうです。

具体的には単に車の装備として使える機能だけでなく、スマホに入れてあるアプリを使って音楽を再生するとか、LINEを音声入力で使えるとか、今までとは違って車の装備に依存するものでもないため、スマホを新しくしたらそのスマホでできることが車でもできるようになるというように、古くはなっても最新のサービスが使えるように工夫されているように思います。

この仕組みはスマホにインストールしたSDL用のアプリで車と接続するようですが、細かいところは伝わってきていないものの、車自体に通信機能がなくても、スマホで通信していれば車のモニターやスピーカーを使ってスマホを制御できるということなら特定のメーカーのスマホにこだわらず、さらに通信会社にもしばられることなく使えるようになってくれれば幸いです。新しいSDLを使うためにはディーラー経由で申込をしなくては使えず、格安コースのないデータ通信を行なわなければならないようなら、個人的には導入をちょっと考えてしまいますので、スマホの通信が使えるなら嬉しいです。

さらに、トヨタの動画を見ていて気になったのは、スマホを運転席左下のミッションの前のスペースに置いていたのですが、無線で車とSDLで接続した場合スマホの電池の減りはどうなるのか(特に車のエンジンを切って車からの給電ができない場合)、さらに夏など直射日光がスマホに当たり、車内温度も上昇するような場合、スマホの温度を下げるような仕組みを車側に用意してあるのかなど、実際に利用するにあたって現在でも車の中でスマホを使っていろいろと試行錯誤している中で起こっている問題について、トヨタが考えた上でSDL搭載車を出すのかが気になります。

それと、LINEのClovaについての問題ですが、私が現在並行して使っている「Amazon Echo」「Google Home」「Clova」の中でも、テレビや周りの雑音に反応して入力待ち状態になるケースが一番多いのが、「Clova」であるという事実が気になります。ラジオや何気ない車内でのおしゃべりに車が勝手に反応して誤動作をするようなことがあると、これはあくまでトヨタの車で起こったことになるので、車自体が雑音発生源といえる中でどれだけ誤動作のないようにチューンしてくるのか、その点も気になりますので、早く実際に利用した人の声が挙がってくるのが楽しみです。


Google Home miniとスマホで「Spotify Radio」

先日、種類としては3つめのAIスピーカーGoogle Home miniを購入してすぐ、Amazonがスピーカーだけでなくモニターまで突いた新製品「Echo Spot」の日本発売を決定し、予約の受付を開始しました。今後は動画や文字情報やアプリを画面に表示してタッチパネルから操作することができるということになると、簡易テレビ電話にもなるのかなと色々な可能性が考えられるものの、まだAmazonがAIスピーカーの市場を牛耳るようになるかというのはわからないので、今後も並行して3つのスピーカーを使い分けていきたいと思っています。

さて、先日購入した「Google Home mini」ですが、無料で使える音楽サービス「Spotify」の無料アカウントとの相性がかなり良く、作業をしながらのBGM用途としては言うことないという感じです。私はGoogle Playは契約していないので、「Google Home mini」には「音楽を掛けて」と喋りかけると自動的に「Spotify」から音楽がかかるようになっているのですが、無料サービスのために特定のミュージシャンの特定の曲という風に指定してもその曲がかけられないというディメリットはあるのですが、「OK Google (特定のミュージシャン)の音楽をかけて」と喋り掛けると、「Spotify Radio」が立ち上がり、スマホで聞く場合には30分に一回コマーシャルが入るのですがここではそんなことはなく、指定したミュージシャンや、そのミュージシャンと同じようなジャンルの曲や同年代の曲がエンドレスで演奏されるようになります。

例えば私が試したのが、知っている人は知っていると思いますが1970年代にデビューして一部で盛り上がった「プラスチックス」の音楽を流してとお願いしたら、YMOや電気グルーヴ、バービーボーイズや佐野元春の楽曲がどんどん流れてきました。一部の曲ではスマホやタブレット端末でシンクロ再生していると歌詞がまさにカラオケのように流れてくるので、部屋で一人カラオケもできてしまいます(^^;)。最初に書いた通り利用料を払わないフリープランの人にはアーティストや楽曲を指定することはできませんが、逆にその方が、私のように最新のチャートに全く関心がないような人間でも、昔聞いていた曲を多く聞きながら気軽に流せますし、また現在ヒットしている局を続けて聞きたい場合には指定するアーティストを工夫すれば好みの音楽を聞き続けることができるでしょう。

気を付けたいのは、かなり活躍している期間が長いアーティストだとかなり選ばれる範囲が広くなり、好みからずれる可能性があります。時代とジャンルをある程度絞り込みたいような場合は、いわゆる「一発屋」(^^)の曲を聞きたいとGoogle Home Miniにリクエストするといいかも知れません。とにかく、特定のアーティストの名を告げても全くそのアーティストの楽曲が全くかからない場合もあるのが「Spotify Radio」の面白いところでもあるので、自分なりに何かのゲームのつもりで自分の考えるとっておきのアーティスト名を喋りかけてみて、その時代のベストヒット曲集を楽しむのも良し、特定のジャンルのアーティスト名(ジャズやクラシック、民謡など)を喋って同ジャンルの曲を続けて聞くようにしても面白いかも知れません。

個人的にはこのような使い方をすれば、お願いするアーティストを変えるだけで相当な再生曲の変化が楽しめることがわかったので、これからさらにいろんなアーティスト名での再生をお願いしてみたいと思います。


YouTuberになると起こるリスクを考える

先日、このブログで私が出掛けた沖縄から波照間島への旅のレポートを行ないましたが、その際に一つ気を付けたことがあります。それは、極力リアルタイムでのレポートを避けるということです。私の場合はそうでもない部分もあるのですが、一人暮らしの人がリアルタイムでの旅報告を行なったり、家族全員で旅行に来ていることをリアルで発信すると、自宅は留守にしていることを全世界に教えてしまうことになり、自宅に何かのいたずらをされたり空き巣に入られる可能性がないとは言えません。

また、完全に自分の姿を晒してブログやYouTubeでの配信をしているいわゆるブロガーやYouTuberの方についてはふいにブログや動画を見てくれている人に現地で声を掛けられるということは嬉しいことかも知れませんが、自分の事を知っている人全てが自分に好意を持ってくれているかというのはちょっとわかりません。そう考えるとリアルタイム報告というのはなかなか難しく、もっとも旅行中にはきめ細やかにその日の行動をレポートするのは難しいので、個人的には後出しの報告になることをご了承いただきたいと思います。

まさに、そんな危うさというものが極限的な状態になってしまったのが、福岡市でとある有名なブロガーが企画したセミナーの会場で起こった傷害事件でした。ニュースで報道された後もそのブロガーの方のブログは閉鎖されることなく残っていたので改めてその内容について確認することができましたが、いわゆるネットの揉め事などを解説しながら多くの読者を獲得する中、ブログという閉じられた世界の中でそのブロガーの方を知り、実力行使に出るまで思い詰めるような今回の事件の犯人のような人が今後も出てくる可能性は十分にあります。

今回のケースでは一般的には知られていないながらも、ネットの世界ではかなり有名な方がネットだけでなく実社会でもセミナーやイベントに頻繁に顔を出し、いわゆる「リア充」(実際の現実の生活(リアル生活)が充実している人間のこと)を間接的にアピールするような事が、その人に良い感情を持っていないごく一部の人から屈折した感情に火を付けてしまっているという流れで事件が起こったのではないかと個人的には考えています。何せ今回のケースでは事後報告ではなく、かなり前からセミナー開催の明細を公開してしまっているので、今回のような事件を防ぐためにはそれこそボディーガードをイベント中には常に付けておくか、極力一人では行動しない(トイレを含めて)という事が大事になるのではないでしょうか。

結局のところ、ネット上で有名になることで、今回の事件と同じような形でリアルタイムで襲撃を受ける危険性をも生んでしまう事にもなります。そんな中、たまたま見た地方のテレビワイドショーではYouTube・twitter・Instagramを使って顔出し・名前出し全開で、兄弟二人で自分らの楽曲を披露する子供たちをかなり好意的に紹介しているのを見て、もし今回テレビで見たお子さんが一部のネットユーザーによる一種の「やっかみ」によって誹謗中傷されるだけでなく身体的に危害を加えられるかも知れないリスクについては一切報道しないというのはどんなものかと不安に思いました。

ちなみに、そのお二人はネット上の動画を見たとあるメジャーなレコード会社からアポイントが有り、近くメジャーデビューするということでした。その事実があったので今回テレビにも出ていて、今後はしっかりとレコード会社からのサポートと共に、今後はマネージャーが付くことでイベント会場でのセキュリティも保たれるとは思います。それでも、生まれた時から動画をリアルタイムでアップするような事が当り前になってしまっていると、名前も声もばれている中の「リア充」を発信することによる危険というものを周辺の大人がしっかりと教えていって欲しいと思うのです。

恐らく、その兄弟にとってはインターネットとは素晴らしいものというだけで、その裏にある影の部分というものをそこまで実感できてはいないと思います。今の時代は地下アイドルだけでなく、メジャーデビューしているアイドルグループに現役で属しているメンバーも傷害事件に巻き込まれることもあり、どこにその落とし穴があるのかというのは、インターネットを使って情報や動画を発信している方にとっては真剣に考えなければいけない事だろうと思います。私自身も完璧とは言えないものの、適度なネットとの付き合い方について継続して考えていきたいと思います。


5G基地局の動向からみた現状での大手キャリアの有利不利さ

この文章を書いているのはサッカーのワールドカップが行なわれている期間中ということもあって、ニュース種自体がスポーツ中心になり、なかなか個人的に注目すべきニュースがかき消されてしまいがちになるのですが、できるだけ安く高品質なモバイル通信を日本国内でサービスしてもらえるかという将来の動向を示した一つのニュースがあったのでここで紹介させていただきます。

現在の携帯電話・スマホで使っている電波というのは4G(LTE)と3Gが共存しています。まだ、LTEに対応する機器が珍しかった時代は、端末の表示を見て、今自分のいる場所周辺に4G(LTE)の表示が出たところを覚えておきつつ、3Gとのスピード差はどのくらいになるのかというスピードテストをして遊んでいたことがつい最近のように思い出されます。

日本では、本格的な5Gのサービス開始が東京オリンピックのある2020年に予定されていて、様々なテストが行なわれているようですが、現在の5Gの基地局には致命的な弱点があるそうなのです。

というのも、現状の基地局では一つのアンテナで半径100メートルの範囲しかサービスエリアにできないということです。これは日本国中に5Gのエリアを利用できるようにしようとしたら大変な手間とお金がかかります。単にお金の問題だけでなく、基地局を作るということは電波を出すアンテナを設置するということですから、基地局周辺のテレビがうまく映らなくなったりする可能性もありますし、人間の心情の問題としても電磁波を出すものの下で生活するということになるとお金をもらってもご遠慮するというようなお宅もあるかも知れません。

そこで、総務省が新しい技術を使った5G用の基地局の実用化を早急に実現するために、NTTおよび名古屋大学と共同で研究を行なうことを先日発表したということがニュースになっていることに注目しました。私自身は技術的なことは良くわからないのですが、電波の増幅装置に青色発光ダイオード(LED)の素材として知られる「窒化ガリウム」を使うことで一つの基地局の範囲を半径1キロメートルまで広げられるとのことです。単純な計算でもこの新技術が実用化できれば基地局の数は格段に少なくでき、大手キャリアの先行投資額も少なく済むということにつながるとのこと。ただ「窒化ガリウム」は壊れやすい素材だということで、従来の基地局と同等の耐久性を確保できるかというのが鍵になってくるのだそうです。

ニュースではこの技術を早く完成させて海外に基地局を売ることで国内の経済にも貢献しようとの想いがあるようですが、利用者の側としても5Gの利用料を安くしてもらうためにはコストを少なく利用できるものであれば好ましいということにもなります。そこで、今のキャリアではどこが国内の基地局を作るためのコストが少なく済むかということを考えてみました。

今回の研究に最初から関わっているNTTが有利なのは疑う余地はありませんが、実のところ5Gの「半径1キロ」というエリアの話を聞いて思い出したのが、すでに将来の停波が決まっている弱い電波でエリアを作っているPHSの基地局のことです。現在も基地局が残ってサービスを続けているのはDDIポケット→ウィルコムから営業を移譲したソフトバンクグループのY!mobileですが、このPHSの基地局を外し、代わりに5Gの基地局を付け替えるだけでも全国の都市や高速道路のエリアは十分に確保できるという事実に気付いた時、ソフトバンクは実にいい買い物をしたのではないかと思ってしまいます。

2020年には5Gと並んで、高速道路上ならば自動運転が可能な市販自動車の販売もアナウンスされています。自動運転が可能になるためには常に車がネットに接続され、高速で情報をやり取りする5Gの技術が不可欠なわけですから、すでに高速道路上にきめ細やかな基地局を持っているところとそうでないところの差が出てくるようだと、自動運転車に搭載されるキャリア選定にも影響が出てくるかも知れません。もし公正な競争なしに5Gの設備に差があるのに料金だけ同じで横並びになるとしたら、基地局を持っているところが大儲けすることにもなってくるでしょう。そんな事も考えながらさ来年に迫った5Gサービスの展開を見つつ、自分の使う通信会社を決めるような事になると思いますので、まだ2年縛りのような事が続くとしたら、くれぐれも加入したはいいが後から有利でなくなるキャリアを選ぶことがないよう(^^;)しっかりとキャリアの状況についてはチェックしていきたいと思います。


実店舗で買い物をした場合のレシートの理処について

最近は何でもネット注文して買うこともできますが、やはり買ってすぐに使いたいものは実店舗で購入することになります。それこそ100円ショップからコンビニ、デパートまで様々な店舗があるわけですが、店舗でレシートをもらわなかったりお店にあるレシート入れに放り込んでそのままお店を出てしまう方も結構いると思います。

こういう方は、財布の中にかさばるレシートを増やしたくないという気持ちがあるのだろうと思いますが、領収書を発行してもらえば別ですが、レシートが唯一お店で買い物をしたという証明になるという、しごく当たり前のことですが、レシートをある程度は持っておかないと困る場合というものがあるので、今回たまたま私が遭遇した事について紹介させていただきながら、その必要性についてご理解いただける部分があればと思います。

先日、某大型家電量販店に出向き、USBメモリを購入しました。私個人が使うのではなく、他人に大き目のデータを渡すために最低限のデータが入る程度のUSBメモリをできるだけ安くということで販売棚を見ながら最安の製品を購入しました。当然レシートは貰って自宅に持ち帰っています。

そのUSBメモリはどのメーカーが作っているかすらわからないで購入してしまったものでしたが、その安さゆえか、いざデータのコピーを行なおうとして不具合に見舞われてしまったのです。というのも、複数のWindows10の入ったノートパソコンにUSBメモリーを差したところ、ディスクのドライバの不具合ということで何回やってもエラーになってしまいました。何とかドライバをネットで検索してでも正常に認識させたかったのですが、何をどうやってもうまくいきませんでした。

こうした、購入したものの何か不具合が起きた時にレシートというものは生きてきます。というのも、もし私がレシートを捨ててしまってその状態で購入店に持って行ったとしても、お店のどの店員が対応したのかを思い出すことも難しく、そもそも論として家電量販店側は、いくら初期不良が出た現物を持ち込んでも、その店で購入した証拠としてのレシートを提示しない限りは、メーカーに直接問い合わせてくださいと言うしかありません(あくまで一般的な対応の場合ですが、かつて偽装肉を知らずに売ってしまった大手スーパーがレシート無しでも返金に応じると発表したため、実際買ったかどうかすら怪しい人にも返金をすることで大きな金銭的負担になったこともあるので、基本的にはレシートと引き換えという形を徹底すべきだったのではないかと個人的には思っています)。

今回の私の場合は、パッケージの全てのUSBメモリ本体に加えてレシートを出して初期不良かどうか確認してもらうことにしたのですが、実際に売り場にあるノートパソコンにUSBメモリを差して確認したところ、初期不良の疑いが強くなったということで、店頭に残っていた同じ製品と交換し、さらに実際にまた初期不良にならないか確認した上で対応していただきました。金銭的には大したことではないのですが、それでもせっかく購入したUSBメモリに出したお金をまるまる諦めるというのはあまり気分のいいものでもなし、また量販店側としても多くのUSBメモリがそうであるように、今回購入したUSBメモリにも永久保証がメーカーから付いているので、量販店側の損失というものもなかったのではないかと思います。

今回はUSBメモリについての話でしたが、例えばお店で買った惣菜やお弁当によって食中毒かも知れない体調の急変があったような場合、レシートが残っていれば「いつ」「どこで」「何を」購入したかがすぐにわかりますので、事実関係の確認についてはレシートを持っていくことで簡単にでき、その後の対応も早くやっていただけることになるでしょう。少なくとも一両日中くらいはレシートは保管しておき、買ったものに不具合がないことを確認した上で破棄するようにするか、現金でなく電子マネーやクレジットカードで購入することで購入遍歴をネット上に残すような購入方法を検討すべきだと思います。

そして、電子マネーなどキャッシュレス決済を進める方へご一考いただきたいのが、過去にさかのぼって簡単にいつどこで何を購入したのかということをお店にわかるように示すことができるようなサイトやアプリの工夫がお願いできれば、紹介した偽装肉騒ぎのようなことも起こりにくくなり、スマホがあればレシートで財布がパンパンになることなくなるかも知れません。将来的には、スマートにお金を使いながらいざという時の買い物データを店頭でも得られるようにできることを願っています。


地震への意識の差が被害を生むこともある

大阪府高槻市が小学校のプールを周辺の大人の目から隠すため、高いブロック塀を設置したことで大きな地震によってその壁が倒れ、不幸なことに犠牲者が出てしまいました。テレビのワイドショーではなぜ建築基準法を守らないような形で高槻市が危険なブロック塀を設置してしまったのかということを指摘していましたが、そこにはやはり「地域差」というものが存在するのではないかと思います。

私が住んでいるのはかなり前から東海地震が起こると言われ、それこそ過敏に地震に対する備えを行なってきたと思われる静岡県静岡市です。今回の報道でも出てくるのが1978年の宮城県沖地震でのブロック塀の倒壊事故でした。
当時の報道によると地震に関連する犠牲者28人のうち、18人が塀の下敷きとなって死亡したということがかなりインパクトが有ったことを覚えています。この事により法律の改正が行なわれ、新たにブロック塀を作る場合の規制が厳格化されました。ただ、今回の被害を生んだようなブロック塀があるということは、今から40年以上前に施工されたブロック塀については全国的にはほとんど対策はされていないということもあるかと思います。

実は静岡周辺では宮城県沖地震の被害をいつ自分達の回りで起こってもおかしくない事と捉え、ブロックを補強することで対策をしたケースが多々あります。今回はいい機会かと思いますので、恐らく40年前の地震報道を受けて補強されたケースを写真で紹介します。

まず代表的な補強は、裏についたてのように縦にブロックを組み、高槻市の例のように全ての塀が倒れないように補強されたケースです。ただ、この補強の場合は裏から見るとわかりますが、塀の正面から見るとわかりにくいこともあります。

さらにこれは、一枚目の敷地入口に施された施工例ですが、金属で支えるようにして塀が崩れることを防いでいます。ちなみに静岡市全域でも2009年の「駿河湾地震」で震度5強の揺れを記録したりなど多くの地震に晒されてきたものの、今回これから紹介するブロック塀についてはひび割れることもなく倒れることもなく恐く40年以上経過しても安定してブロック塀はそこに存在しています。

次に、これは逆に裏を見ることはできないのですが、しっかり裏からブロック塀全体を支えていますよという事を示すような形で鉄の柱をボルトで止めています。この塀についても近寄って観察したところ、ヒビが入っているところは確認できませんでした。

最後にさらに自己主張の強い鉄で補強されたブロック塀です。この道は街道としてかなりの車が走っているので、地震の時に塀が倒れてしまうと幹線が閉鎖されてしまうことを考えて、当時の家主さんが工事されたものだと思われますが、これもいつ巨大地震が起こっても不思議ではないと40年以上言われてきた地域ですので、宮城県沖地震が起こってすぐにこのようなブロックの補強を行なったお宅も少なくなかったと聞きます。

それに反して、今回大きな被害が出た大阪周辺というのは、正直ここまで大きな地震が起こるというような感覚はあの阪神淡路大震災を経験したからこそ生まれてしまったのかとも思えます。というのも、もし過去に東海地震が静岡県に大きな被害をもたらしたとしても、地域で大きなエネルギーの放出があったからしばらくは大きな地震は来ないだろうと、科学的には全く根拠のない思い込みで安心しきってしまうような事が起こらないとも限らないからです。

さらに、その前に観測を始めてから最大という震度5という揺れの大きさを記録した群馬県(渋川市)周辺についても、同じような「根拠のない感情」がはびこっていることが予想されます。というのも、以前群馬県出身の人と話をしていて、私のいる静岡市では学校の椅子には必ずいざという時には頭にかぶり上から落ちてくる物に対して頭を守る「防災ずきん」を用意し、学校では何回も避難訓練をして学校内での避難経路を確認するという話をしたら、そんな事は全くしたことがないと言われました。

私自身、群馬県内でブロック塀がどのようになっているか(特に40年以上前から建っているもの)はわかりませんが、さすがに今回紹介したようなブロック塀に対する補強工事をそこまで行なってはいないだろうと思います。ただ、昨今の地震が起こっている場所の分布を見ると、この日本列島に住んでいればいつどこで大きな地震が起こっても不思議ではないという事も十分言えると思います。特に通勤・通学する経路に高めのブロックがあり、さらに今回紹介したような補強が全くされていないような古いブロック塀を見付けた方については、日々通う経路を変えてみるということも考えてみてください。


スーパーの「水」はボトルも水の種類も様々

先日起こった大阪での地震により水道が濁ったり止まったりした地域がかなりあったと思いますが、こうしたライフラインのうち水が手に入らない時間が続くというのはかなり大変なものです。特に喉が乾いて脱水症状にもなりかねない季節に向かっていくわけですから、常に自分ないし家族が飲む分の水くらいは確保しておきたいところです。

私自身はすでに地域にあるスーパーの買い物のついでに水をボトルに給水してくれるサービスを利用させていただいていて、一個4リットルのボトルを2本常備し、少なくとも満タンの4リットルの水を用意し、主にご飯を炊くお水やお茶用に使っています。

今回は、それだけだと純粋に水を飲みたくなる時にちょっと水の量が足りなくなる可能性があるということで、新たなお店を開拓し水用のボトルを購入してきました。私が購入したスーパーはイオン系列のスーパーなので、持っているイオンカードがあれば給水は量の制限はあるものの一定量までは無料で汲めるので買い物ついでには最適です。

ボトルのサイズについては恐らく静岡県内のイオンスーパー、系列のマックスバリュー・ビックで共通に使えると思うのですが、4リットルと2リットルのボトルが有りました。そのうち2リットルのボトルは一般的なペットボトルのお茶で使われていそうな形をしているのですが、今回はこのボトルを税込300円で購入しました。

私の行ったスーパーで入れられるのは弱・中・強が選べるアルカリイオン水でしたが、飲みすぎて体に悪くならない程度に(一般的にアルカリイオン水は1日に体重の5%くらいまでを推奨されると書いてあったネット情報を信じて書いています(^^;))を家族で飲むくらいだったら、このくらいの量で十分だと思ったからです。ちなみに、他に汲みに行っている水は中性の純水なので、飲み足りなかったら純水の方を飲めばいいと思い、この夏の水分補給に利用しようと思っています。

改めてこのサイズのボトルを購入して良かったと思ったことは、このまま冷蔵庫に入るのでボトル入れ替えの手間が省けるということと、さらに大きめのクーラーボックスを持って出掛けるならそのままこのボトルを入れて持ち運ぶことも可能でしょう。さらに静岡県内限定になってしまうかも知れませんが、イオンスーパー及び県内で提携しているスーパーに飛び込めば同じボトルで水は給水できるので、ボトルが空の状態で出発して現地付近で新鮮な水を給水して持ち運べるということもあります。今のところ私のところでは2リットルボトルが一本でも十分だと思っていますが、今回のボトル導入で買い物のお店を使う比重が変わるようなことがあったら追加でボトルを買うかも知れません。

今回の内容は、全国共通で役に立つことはないかも知れませんが、もし近くにスーパーの提供するお水のサーピスがあるような場合は、その用途別にお店や容器の大きさを分けるという事も考えながら選ぶことも大切かなと思いました。水道が使えるのが当り前だと考えがちではありますが、先日の地震だけでなく他の災害でも水道管が破裂したり水が濁ったりして、水道が使えなくなることはどうしても出てきてしまいます。そんな時にいざという時に給水車が来るまで家族が飲む水について、あえてペットボトルで購入しなくても日々飲みながら備蓄できる方法があるということをまずは理解し、自分がよく訪れるスーパーのお水給水のサービス内容や、ボトルの種類・お水の内容(純水かアルカリイオン水かなど)を調べ、さらに家でお茶を茶葉から煎れて飲むかにもよりますが、毎日どのくらいの飲料水を使うかによって日々どのくらいの水を汲みに行けるかということもわかってきます。

特にこれからは汗により失われてしまう水分も多く、水分補給の重要性は十分に理解できると思いますが、具体的に汲みに行った水はおいしい水である反面、消毒のためのカルキを除去していることから、長く保管するには適さないということもあります。ただその点を十分理解し、汲んできた水を長く置いておかないで早めに汲んだ分は飲み切るようにすることで、喉がかわいていない時でも効果的に必要な量の給水ができ、熱中症予防にも役立つことになるのではないかとこの夏は期待しています。


駿河湾フェリーの存続判断は2018年9月

過去にこのブログで紹介させていただいた静岡県静岡市清水区の清水港から西伊豆の土肥港を結ぶ「駿河湾フェリー」ですが、現在営業している「エスパルスドリームフェリー」が今後の営業について見直す中で2019年3月いっぱいでの運行終了が発表されたことを受け、静岡県が何とかしてフェリー航路を残すことができないかとプロジェクトチームを発足させたことを紹介しました。

その話を受け、先日第一回目の会合が行なわれたのですが、こういった話にはタイムリミットがあるということで、実際にフェリーをどうするかということについて一定の期限を設けました。それが2018年9月までにということです。

フェリーの運行を続けるためには現在の会社でない他の民間企業で(一部に県からの補助が入ることで)手を挙げるところがあるのかということと、もしそうした民間企業が現れなかった場合、やっぱり断念するのかそれとも静岡県自体が運行を行なってでも航路を維持するのかというところがポイントになってきます。

そんな中、タイムリミットを区切ったのは、現在の会社がそれ以上は運行できないと言っている期間より先にフェリーが動いていないと団体旅行を扱う旅行代理店や個人でも困ってしまうからだという話です。基本的には6ヶ月前くらいから予約を取り出すだろうということで(2018年9月あたりから2019年4月以降の観光の予約が決まる?)、そうしたタイムリミットの設定になったのだろうと思われます。

静岡県内でのフェリーというと、静岡市から西伊豆に行くのに、途中の東名交速沼津インターから伊豆縦貫自動車道が繋がっていて、まだ未着工の区間もあるものの、下田まで断片的に開通するのが平成30年中期と言われていて、恐らく駿河湾フェリーの営業を中止する場合のタイムリミットになったと考えられます。

ただし、こうした通路が開通したとしても、まだ全ての区間がつながるわけではないので、沼津から下田方面まで行く場合は、途中の渋滞を覚悟しなければなりません。フェリーの場合は船に乗る前後と航行中には運転手は休めますが、沼津から伊豆縦貫自動車道を使う場合にはそのまま走らなければならず、スケジュールを詰めすぎると運転手への負担はどうしても出てきてしまいます。そういう意味から、フェリーが無くなると困ると思っている方もいるでしょう。

ただ、希望的観測で駿河湾フェリーが残るかと言えば、たとえ静岡県が乗り出してきたとしても赤字を垂れ流す体質が続くならやはりきちんと判断されるべきだと思います。もっとも、もし静岡県が「富士山静岡空港」を作らなかったらその分のお金を駿河湾フェリーに投入することも可能だったと思いますので、改めて行政が主導する交通機関の行く先について、利用する私達も真剣に考えなければいけないと思うところもあります。どちらも使う人は使いますが、全ての県民が利用するものではないだけに、観光路線としてしっかり稼ぐことができないことがはっきりした場合には、勇気を出して路線廃止というのも止むを得ないとも思います。ともかく、今後の状況についてウォッチングは続けていきます。


電動でなくてもペダルが軽い自転車「フリーパワー」について

TBS系で日曜朝に放送されている「がっちりマンデー」の6月17日放送内容は自転車に関しての「ガッチリ」儲かっている会社を取材していまして、特に興味があったのは自転車チェーンの「オリンピック」で販売しているクランクギア「フリーパワー」でした。

https://www.olympic-corp.co.jp/cycle/c20170913

その内容は上のリンクを見ていただければわかると思いますが、ペダルを繋ぐクランクギアの中にシリコンが入っていて、ペダルを踏み込むことによってシリコンが潰れ、そのシリコンが元に戻ろうとして反発する力を推進力に変えることによって漕ぎ出しの重さや坂道を走る場合にも重くない状態を電動自転車でなくても作り出すことができるというある意味夢の部品であると言えます。

上記ページから詳細を見ると、部品だけ購入して地元のお店で今乗っている自転車に付け換えてもらうことはできず、作業費込みで持ち込んだ自転車に付けるというのが現在の販売方法になるそうです(作業開始から30分~40分かかります)。ちなみに「オリンピック」の店舗は東京中心に神奈川・埼玉あたりにあるだけなので、私のような地方在住者にとっては不利になる感じです。

番組では「フリーパワー」開発者の方も出演していて、できれば大手でもこのギアを採用してくれるように働き掛けていきたいということだったので、大手がもしこの技術を採用してくれた場合に全国に広まるのかなあという感じがしました。どちらにしても地方在住者にとってはいいという物であることは確かなのですが、メンテナンスの事を考えると導入に二の足を踏むという感じなのが気がかりです。

というのも、部品の中に入っているシリコンの反発力を推進力に変えるということになると長い距離を乗ってシリコンを酷使したり(通学などの使い方では3年くらいが寿命と紹介されています)、長い間乗らずに劣化した場合を考えるとギアの中に入っているシリコンが常に調達でき、交換が近くの店舗でできるようでないといざという時には使えません。その点でいえば全国どこでも交換でき交換に特別な技術がいらない電動自転車のバッテリー交換の方が電池代はかかるもののその汎用性は高いということがあります。

ただ、この技術を大手が導入し全国どこの自転車屋さんでもシリコンを交換することができるようになり、この技術を使った自転車が市販されるようになれば状況は変わってくるでしょう。オリンピックのホームページでこのギアを付けたママチャリやシティサイクルが紹介されていますが、価格は5万円以下に抑えられているので、現在東京近郊で「オリンピック」の店舗が近くにある方の場合はなかなかいい選択になるのではないでしょうか。今後はこの技術が大手も欲しがるくらいの技術として成熟しているのかが問われることになるでしょうが、単純に電気を使わず坂道をスイスイ登れるような自転車がこの技術で作れるなら、今後の展開に期待が持てます。

実際のところ、車や列車の旅であっても車輪を取り外せるタイプの自転車だったり折りたたみ自転車なら旅に持って行くこともできます。このタイプの自転車に「フリーパワー」が付いた製品が出てきたとしたら、今よりもさらに出先で乗りたくなる自転車になるのではないかと思います。ママチャリについても「フリーパワー」が付けば、電池の減りを恐れることなく利用できるということで、安定して充電ができない災害時にも荷物や子供を載せても安定して走行することができる大変便利な乗り物としても注目されます。今後「フリーパワー」というキーワードに注意して、全国どこでも入手できるような環境になることを期待します。