私の持っているモバイル機器は基本SIMカード(eSIMを含む)を導入して使える機器であることを前提にしています。パソコンこそテザリングして使うようにしていますが、スマホ、タブレットについてはSIMカードスロットのあるものを選び、複数あるSIMを持ち出すモバイル機器全てに入れています。
その他に持ち出すモバイル機器としては、単体では使えませんが、アクセスポイントとして他のどんなモバイル機器でもWiFiでつなげてインターネットのできるモバイルルーターは保険的にバッグには入れています。テザリングする側のスマホ・タブレットの電池を使い切ってしまったり、ハードに不具合があった場合の助っ人には必要かなと思って用意しています。
しかし、普通のモバイルルーターは私自身それほど使う機会がなくなってきていると感じています。そこで、今後新しく出てくるモバイルルーターに付いていると嬉しい機能について考えてみることにしました。
モバイルルーターの場合、電池容量はそれほど大きくなくても長時間駆動し、さらには内蔵ではなく電池パックの交換で利用時間を伸ばすことが今でもできているので、まずはその点は変えて欲しくはありません。その上で、付いていると良いと思うのが「メッセージ受信機能」だったりします。
イメージとしてはもはや今は手に入れることのできない「ポケットベル(ページャー)」のような機能です。緊急通報や、SIMに紐付けられているショートメールの受信機能だけでも付いてくれれば、普段使っているメインの電話番号の他に緊急連絡(SMS)用の電話番号を知らせておくことで、電話連絡ができなくなった場合に携帯電話エリアにいることができれば、常にメッセージが届く環境になります。ネットサービスを使っているともはや必須と言える二段階認証を使う時にも、スマホとは別の端末で時間制限のあるパスワードを確認できれば、それなりに便利でもありますし。
あと、現在のauの衛星携帯電話サービスでも同種のサービスが行なわれていることから、モバイルルーター自体が地上局エリアの圏外になった場合に、直接衛星との通信が可能になるようなら、上空が開けている場所に置く必要はあるものの、大きなアンテナがなくてもメッセージの受信がモバイルルーター単体でできるようになればよいのですが。できればテザリングもできるようになると嬉しいですが、それは難しいかも知れませんね。
こう書くと、わざわざできることの少ないモバイルルーターでやれるようにするより、スタンダードタイプの安いスマホをテザリング専用に用意すれば良いだけでは? と思われる方もいるかも知れません。ただ、今は費用を掛けずに利用できているものの、今後衛星通信普及する中で、オプション料金の徴収ということで値上がりする可能性があるので、SMS付きデータ専用SIMを使って「通話なし」「データなし」「SMSのみ」という形の直接衛星通信サービスにすることで安く安定してサービスを提供できるのでは? と思えるのです。
もっとも、現在サービスを展開しているStarlink本体や、今後Amazonが提供する予定の衛星インターネットのアンテナが小型化・省電力化されるようなら、現状の機能のあるモバイルルーターと衛星インターネットを分けて使うような形で少なくともコスト的には安上りにはなると思います。現状で私の契約しているStarlinkのプランは月額730円の「スタンバイモード」なので、気楽に続けられているのですが、やはりアンテナとWiFiルーター一体型の本体をどのくらいまで小さくできるか、そんな事を考えていると現行の5G対応モバイルルーターで代替できないか? と考えた次第です。
どちらにしても、今後直接衛星通信のできるスマホを使うのが当り前になってしまったら、現行のモバイルルーターについても、何らかの新しい機能を付けてニーズを生み出すことも必要になってくるのではないかと思います。今後、どんなモバイルルーターが出てくるのかということにも注目していきたいと思っています。






