カテゴリー別アーカイブ: 旅行・交通関連ニュース

車の旅だけにこだわらず、旅全般の面白いにゅーすがありましたらこちらで報告します。

自動運転にまつわるニュースから未来を読み解く

先日、自動運転について国内外で複数のニュースが入ってきました。海外からのニュースは、アメリカのアリゾナ州の州都フェニックス近郊テンピという場所の道路で、有人による自動運転車の実験を行なっていた米大手のウーバー社の自動車が一人の女性と衝突事故を起こし、その女性が亡くなったというものでした。これが自動運転車の事故における初の死亡事故なのだそうで、このためウーバー社は自動運転車の実験を中止することになったということですが、そもそもアリゾナ州はアメリカの中でも一般道の自動運転車の運行について寛容な政策を打ち出していた州だったとのこと。ただ今回の事故を受けて、未来の自動運転車実現に向けて一般道を今まで通り走行しての実験が続けられるかというのは現時点ではわからず、しばらく一般道でのテストが行なえないということになると、自動運転車の開発についても暗雲が垂れ込める可能性もないわけではありません。

ただ、テレビのニュースを見ると、車とともに自転車もかなり壊れていたので、もしかしたら自転車を押しながら横断歩道のない道を渡ろうとしていたのか? という疑問点も浮かんできます。自動運転車は無人ではなく人が乗っていたそうですが、それでも事故が起きたというのは人間が運転している車が同じ時間と場所に居合わせた場合、事故自体および死亡事故を回避できたのかという問題も出てくると思います。当然ながら実験走行であるということもあり、前方の様子を含む多くのデータを取りながら走行していたことが予想されますので、これからの自動運転の実験をどうするかということについては、冷静に判断をしてほしいと思います。

国内でも自動運転車についての議論は盛んではあるものの、まだ一般道でアメリカと同じように走行実験をするまでには至っていません。日本ではそれ以前に、実際に自動運転車が事故を起こした場合の責任の所在はどうなるのかというガイドラインもまだ定まっていないというのが現状だろうと思います。先日報道されたのは、国の管轄する自賠責保険の支払い要件について、従来と同様に車の所有者に責任があるとし、もしその後に自動運転車の構造的な欠陥が明らかになった場合には車を製造したメーカーが責任を負うような場合もあるという風な流れに有識者の会議では話が出ているようです。今回の「自動運転における損害賠償に関する研究会」では、被害者救済の立場からレベル4までの自動運転では自賠責の使用は可能とする方向の答申だったようです。

この方向性というのは過去にもこのブログで書かせていただいたことがありましたが、基本自賠責保険の動向が任意保険の運用にも関わってくることになると思います。というのも、民間の任意保険のうち対人賠償保険というのは自賠責保険の上乗せ補償になっているので、この形で行くとなればそのまま任意保険でも適用されるでしょう。対物など自賠責保険の対象外の補償についても、保険を誰が負担するかという考え方では同じだと思うので、ニュースは自賠責保険の話ではあるものの、自動車保険全体の話として捉えてもいいかなと思います。

ただ民間の保険会社の中にはすでに自動運転に限らず運転手の意図とは違う車の動きをした事故の事についても想定済みで、例えばアクセルに触っていないのに車が前か後ろに暴走してしまったような事故が起きた場合、とりあえずは運転者および車の所有者の責任で任意保険を使って相手の怪我や物損に対する補償を行なったとしても、事故の原因が車の構造的な欠陥にあるとわかった場合、車のメーカーに対して保険会社が支払った保険金を払ってもらえるような請求を起こす余地を付けています。従来はもし早いうちから事故の原因が車の欠陥だとわかってしまったら、車のドライバーや所有者には事故の責任がないとして事故の被害者に対する賠償が遅れる可能性が指摘されていましたが、2020年に日本でも高速道路で自動運転のできる車を発売する予定で開発が進んでいると聞きますが、そのような車が事故を起こしてもとりあえずは自動車保険で被害者を救済するための仕組みはできています。

そのような環境整備が行なわれ、世界中のメーカーが自動運転車の実現に対して競争をする中で、今回のアメリカでの事故があったことによって全てがいい事ばかりでないと私自身実感することもあります。今後は車だけでは減らせない類の事故も起こる可能性があるので、歩行者や自転車についても自動運転車の普及を見越したルール作りがあった方がいいような気がします。例えば今回のアリゾナ州の事故では歩行者が横断歩道のない道路を渡ろうとしたことで、自動運転車が歩行者を認識するのが遅れたのではないかと思われます。鉄道や軌道、高速道路のようにいかないのが一般道路ではあるにしても、横断歩道の周辺には必ず明かりを付けて横断歩道そのものとこれから渡ろうとしている人を認識しやすいようにし、自動運転車のプログラムにも横断歩道の近くでは減速するようなプログラムを付けて歩行者や自転車が自動運転車の挙動に合わせて動くような交通の仕組みを作ることも今後議論されてくるのではないでしょうか。

個人的には今あるコミュニティバスが自動運転で他の車両に優先するような形で運行することができれば、かなり今後の状況も変わってくるのではないかと思っていて、その際本当の専用レーンを使って運行できるような法律の改正があればそのレーンには人や車が入りづらくなるので事故も減るでしょう。鉄道ではありませんが、線路のない軽便鉄道のようなものを個人的にはイメージしています。自動運転ができる市販の車が定期的に駅や病院と集落との間を定期的に結ぶようなことができれば、その車を旅行者でも使えるならその車を乗り継いでいろんな所に行ってみたいとも考えてみたりします。

ただ一般道を普通に走る自動運転を完全に行なうこと自体は大変難しく思え、たとえ全く間違いなく車が動いていたとしても、電車の人身事故が亡くならないくらい事故を0にするのは難しいだろうと思います。恐らくアメリカでは自動運転の安全性に疑問が出され、今までのように多くの実験が行なえないような状況がしばらく起こるかも知れませんが、飲酒運転撲滅のためにも自動運転の研究自体は滞りなく続いていって欲しいと思います。


東名日本坂PA付近の逆走事故についての警察の見解を聞いて

過去のブログ記事の中で書かせていただいた、東名日本坂PA下りの入り口から東名を逆走して、運転した本人と事故に巻き込まれた形のトラックドライバーの2名がお亡くなりになった事故について、警察が捜査の結果及び起訴内容について発表しました。ちなみに、下にあるリンクの記事は事故の後に書いたもので個人的な憶測で書いた部分も混じっていますので、改めてここでそうした結果とからめて書かせていただこうと思います。

東名の逆走事故とスマートインターの問題

 

まず、事故報道のニュースではわからなかった新たな事実がありました。乗用車のドライバーを解剖した際に、血中から酒気帯び運転の基準値を超えるアルコールが検出されたのだそうです。その事実を基に捜査した結果、事件前に静岡市内の飲食店で飲酒していたことが確認されたのだそうです。となると、逆走前にも飲酒運転していたことになります。さらに事故時、乗用車は時速100キロ以上のスピードが出ていたことが類推されるのだそうで、さらにトラックのドライブレコーダーに走行車線を直進して、100キロ以上のスピードで減速せずにトラックと衝突する乗用車の映像が撮影されていたという確認もされたそうです。

警察は以上のような操作結果及び、日本坂PA下りの高速道路と本線の連結構造を見て、ごく単純に本線とPAがつながっているだけというところから、間違えて本線に入り逆走した可能性は低いと判断したようです。その結果、静岡県警高速隊と県警交通指導課は2月27日に、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで被疑者死亡のまま書類送致したということです。

事前に酒を飲んで逆走したということになると、先のブログで書いた「テロ」までは行かないものの、十分事故を起こした後に他人を巻き添えにして、その巻き添えになった人がお亡くなりになるかも知れないと感じた「未必の故意」のある自殺行為ということで決着になるのかも知れませんが、問題はこういう人に現場で関わってしまった場合、自分はどうすればいいのかということになるでしょう。

一つ疑問に思うのは、乗用車のドライバーは果たして日本坂PAで降りていたのか、それとも車に残っていったんその場に留まり、改めて逆方向へ向かって出発したのかという点です。発表によると乗用車のドライバーは日本坂PAに約1時間滞在した後、逆走したということです。もし車の中で寝込むなどしてトイレにも売店・フードコートにも立ち寄らなかったらその前兆をつかむことができなかったかも知れませんが、もし外に出てフラフラしながら歩いていたり、明らかに酒臭いということがわかった場合、念のためSAPAの従業員の方に知らせて、その動向を(自分で車を運転しないか、逆走を行なわないか)観察してもらい、状況によっては警察への通報をお願いするような事も、一般ドライバーとして高速道路を使っている中で必要になってくるのではないかと思います。

今回事故が発生したのは2017年12月14日午後3時10分ごろと昼過ぎの事故であったことを考えると、乗用車のドライバーは昼前後からお酒を飲んでいた(ニュースでは静岡市内の飲食店となっていました)という事が考えられ、そのお店に車で来ていたのか、それともいったん電車やバスで自宅に戻ってそこから運転したのかという事によって対応の違いは出るものの、これも明らかに車のキーらしきものをテーブルに置きながらお酒を注文して飲んでいる人を発見した場合の対応をきちんとお願いしたいところです。現在は運転手にお酒を勧めた友人も処罰の対象になるわけですから、ある意味最悪の結果を迎えてしまった今回の事故について、何とかして大切な人命が奪われずに済ます方法はなかったのかという観点から今後様々な対策が出てくることを希望したいですね。


温泉地の立入禁止場所には理由がある

ネコが施設内に入り込んだという通報を受け、神戸市北区有馬町の資料館「神戸市立太閤の湯殿館」(注・入浴できる温泉施設「太閤の湯」とは違います)の中に展示されている「岩風呂遺構」の中で倒れている同施設職員の男性がお亡くなりになりました。このニュースでは現場ではない入浴施設や、有馬温泉全体への風評被害が今後起こるかも知れないので、あくまで冷静に現状をとらえることにします。

話は阪神淡路大震災の時にさかのぼるのですが、今回事故のあった「神戸市立太閤の湯殿館」という建物はその場所には建っておらず、極楽寺というお寺がある場所でした。震災によって極楽寺の書庫を建て替えることになりその場の発掘調査をしたところ出てきたのが豊臣秀吉が入浴したという「岩風呂遺構」を含む湯山御殿跡の数々でした。豊臣氏から徳川の世になったことで豊臣の世がしのばれる施設はそのほとんどが潰され、その跡地に極楽寺と念仏寺が建てられたということなので、震災後の調査をきっかけにして神戸市はその遺構を約400年振りに再現して保存するための施設を作りました。それが「神戸市立太閤の湯殿館」なのです。

当時の庭については埋め戻してあるものの、蒸し風呂と岩風呂については復元して豊臣秀吉が入浴した時の姿を今でも見ることができます。今回事故が起きたのは岩風呂の中だと思われ、さらにこの遺構は室内に展示されているものだったので、岩風呂遺構のところから有馬温泉特有の炭酸ガスが出ていたとすると、展示室の一番下の部分にはほとんど空気がなく炭酸ガスだけだったことが事故につながったものと思われます。炭酸ガスは空気より重いので、建物の一番低いところにある岩風呂の底に溜まっていたものと思われ、そこまで人間やネコが降りてしまったとしたらすぐに意識を失い、命の危険のある場所であったことは今回の事故の結果を見ても明らかでした。

恐らく一般のお客さんが上から岩風呂遺構を見るだけなら問題ないと思われますが、温泉の様子も再現しているということになると昔から変わらずに炭酸ガスが出ていたということになると思うので、なぜ職員に無防備で岩風呂の底まで行かせてしまったのかということが、事故の検証をする中で今後問題になってくると思います。

今回は建物の中で普段人が入ることのない場所であったこともあり、そこまでの危険性が徹底されていなかったことが考えられますが、温泉というものは単に温かいお湯が出てくるだけでなく、その泉質によっては有毒なガスが出てくることもあります。今回の炭酸ガスのように炭酸水など人の役に立つものではあってもまともに吸い込んだら命に関わる事もあるので、むやみに入浴や立入禁止の区域に入っていくことは避けた方がいいでしょう。

古くは福島県の安達太良山で火山性ガスの硫化水素を吸い込んでしまったことにより多くの犠牲者を出してしまった事故がありました。この時には危険な地域に人が入らないように柵やロープで人が入らないように対策されていたそうですが、霧が出ていて不幸にも火山性ガスが出ている場所に迷い込んだ人がいた事が悲劇につながってしまいました。

ガスはたとえ屋外であっても窪地に溜まりやすく、有名な温泉地でもそうしたガス中毒の危険があるところでは立入禁止区域として規制されているのが普通です。しかし、以前北海道の登別温泉に行った時、河原から湯気が上がる場所に入って遊んでいる観光客の姿を見たのですが、その人たちは温泉から発生するガス中毒の恐さというものを知らないのでしょう。河原から湯気が吹き出しているということは、状況によっては急に吹き出してきた水蒸気で火傷をする危険性もあります。

また、車中泊の旅では見知らぬ土地で自然の温泉に入浴するような事をされている方もいると思いますが、地元の人が管理している温泉の場合には地元の方の指示に従い、立入禁止になっている場所にはその理由があることをまずは連想し、決して無理に入ろうとしないことも大事です。また、全く人の手が入っていない場所で温泉に入るような場合も、事前に情報収集したりその時の風向きに気を付けたり、どうしても入りたい場合はガイドしてくれる人に同行をお願いするなど、くれぐれも自然の力を甘く見ないように心掛けていただきたいです。


天気予報を確認して大雪には無理せずに

福井県内で立ち往生していた車列も何とか動いたというニュースがありましたが、そんな中、福井県坂井市の国道364号で雪に埋まって身動きできなくなった車の中から倒れている男性が発見されました。この男性はJAFや警察に何度も連絡を入れていたそうですがなかなか救出されず、沿線の住民による避難誘導にもかからず、さらにようやく除雪に来た人が車の窓を叩いて呼んだものの、その時には中に人がいるかわからずにそのままにされていたという不運が続き、エンジンを掛けたままで排気ガスが車内に充満してしまったものと思われます。

被害に遭った男性は富山県の方だったそうで、雪の恐さというのは十分にわかっていて被害に遭ってしまうのですから、いかに短時間で多くの雪が降ったかということがわかります。さらに、エンジンを止めた車の中というのはそのままでは寒くていられない場所になってしまいますので、毛布やカイロのようなエンジンを切った車内で猛烈な寒さに対応できるものを持っていないと、車の中体調を崩す可能性もあり、エンジンを掛けて寒さをしのごうとするので最悪の場合に一酸化炭素中毒になってしまうのです。

最近の大雪に関する情報というのはかなりピンポイントに危ない地域を示してくれますので、普段車を使って通っているような場合でも、大雪が予想される場合は車でない交通機関を利用できるものなら利用するようにするのが一つの方法であると思います。ただ私自身が今のところ雪の心配はほとんどないような所で生活しているので、実際にこのような状況に陥るケースというのは、車で旅行をしていて途中で雪に降られてしまうような場合として考えることになるでしょう。

まず、普通に多くの人が考えることでしょうが雪の影響で幹線道路が立ち往生になっていることがわかれば、何とかして通ることのできる迂回路を探したいところです。今回の被害者がそうだったかはわかりませんし、目的地に向かうためにどうしても必要なルートだったのかもわかりませんが、国道8号と平行して山の方を走る3ケタの国道で立ち往生してしまっているというのは、もしかしたら多くの車が集まる国道8号を避けたのかとも思えます。これは一般的な話ですが、車が少ないということは多くの車はあえてその道を選んでいないということも言えます。さらに沿線に民家がないような道だと、助けを求めることも難しくなります。大渋滞を引き起こす幹線道路で立ち往生した場合は大変ではありますが、前後に同じように動けない車がいれば、一人で電話して救助を待つのではなく、前後のドライバーとともに対応策を考えていれば最悪の状況にはなっていない可能性もあります。

このブログでは過去に色々書いていて、寝袋やカイロ食料などを常備してなんてことも一部書いていますが、それを全ての人に要求するというのは無理なこともわかっています。もし幸いにして周辺住民から炊き出しを受けられたり、トイレを借りたり、さらには避難所として公民館を開放してもらうことができれば、早めにそういった方へ避難する方がいいに決まっています。ただ、そうした救いの手は多くの車がたまって困っているような所に先にやってくるわけですから、渋滞を避けようとしてあえて車が通らない道に入って身動きが取れなくなった時に困るわけです。もしそういうルートを取るならそれこそ万全の体勢を取って出発すべきでしょう。使い古しの毛布(本来は寒冷地仕様の寝袋があるといい)や使い捨てカイロ、そして濡れた足元をそのままにしないように就寝用の厚手の靴下を車の中に入れておき、さらに急に雪が降ってきた時のためにスコップはスタッドレスタイヤに履き替えるのと同じタイミングで積んでおくのがいいのかなと思ったりもします。

ただ、そうして万全の用意をしていても、1時間単位で降る雪の量が今回はとんでもなく多かったようなので、場合によっては雪の降り方を見て一時間以内毎に外に出て除雪するようにしないと、雪で車の外に出られなくなってしまう可能性もあり、そうなるとちょっと寝入ってしまっていざ車のドアを開けようとして全く雪の重みで開かなくなることも考えられます。そう考えると常に外を気にしながら自分が外に出られる程度に除雪をしながら待つことも孤立した中では必要になってきます。当然ぐっすりとは寝られなくなることは覚悟して、「仮眠」→「除雪」→「仮眠」というような感じでないと、一人で回りに誰もいないところでの救援待ちは厳しいということになるでしょう。

そして、旅行であちこち回っていて雪に閉ざされても大丈夫なように、例えば地域限定のスナック菓子のようなものなど、食べられるお土産を買っておいたり、水については全国にチェーンがあるスーパーがあれば、手持ちのカードで無料給水できるようなら出先でも水を汲んでおくなど、普段用意していなくても出掛けてからでも余分なお金を掛けずに用意することができますので、そんな事も心掛けておくといいでしょう。個人的におすすめな食材としては、登山をなさる方に人気の「行動食」として定評のある「柿の種パック」です。これは全国どこへ行っても売っていますし、ご当地でちょっと違った味が売っていたりするので、おみやげとしても喜ばれるかも知れませんし、小分けパックとして売られているものなら、一気に食べないで少しずつ食べることで避難が長期間に及んでも持ちこたえられるという点でもおすすめです。

しかし、大事なことは大雪になるという予報が出たら、できれば大雪が予想される場所は避けて必要ならばその場に留まることです。この連休でも北日本で大雪の予報が出ています。出掛ける方が大雪で進めなくなった場合についても、無理に連休明けに学校や会社に出るために大雪の恐れのある道を進むよりも、その場に留まるか大回りをして遅れてしまうことへの了承が電話連絡をして取れるなら安全に確実に進める方を選ぶことも考えるか、旅の計画を余裕を持って立てるなど、くれぐれも無理はせず楽しい旅行にして欲しいです。


日またぎ・24時間以上駐車する場合の駐車場選び

このブログでは過去に話題にしたことがありましたが、コインパーキングに長時間駐車した場合のトラブルがまたぞろ問題になっているのだとか。このブログでその話を書いた時には、複数日利用する場合には、まず駐車場の料金支払いについての説明が駐車時から「24時間」なのか、当日駐車した時間に関わらず「24時まで」なのか、しっかり確認することが大切です。

その日のうちに戻って来られるなら「24時まで」のところでも大丈夫ですが、日をまたいで遅くなってしまう場合や、長時間の駐車をにらんで利用するような場合には駐車時から24時間まで上限のあるコインパーキングにしておいた方が無難です。

さらに、どちらのパターンでのコインパーキングでも、日や時間をまたいでしまった場合、一般的には翌日も同じ料金大系が適用されるわけではなく、二日目以降には時間で料金が加算されていくコインパーキングがほとんどだということです。二日目から三日目あたりまでずっと止めていると、たとえ一日1,000円の駐車場だとしても、一時間300円くらいの駐車場でも二日目になると一日あたり7,200円が加算になりますので、8,200円から15,400円という高額請求になってしまいます。

この種の駐車場で高額請求を避けるためには、料金大系が変わる直前にいったん車を外に出して精算し、改めて駐車するしかありません。ただこの方法は一日の中で駐車場所に戻れるか、誰かに頼んで車を動かしてもらえるような事ができないと使えない方法です。

しかし、こうしたタイプの駐車場ではなく日をまたいで一日あたり○○円で利用できる駐車場のシステムを提供しているところもあるので、そのような所を選んで利用するのも一つの手です。

http://space24.co.jp/contacts/help

こちらの、「space24」というコインパーキングでは全ての駐車場ではありませんが、上記リンクの「2日以上利用したい」という項目に以下のように書かれています。

(ここから引用)
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連続のご利用も可能です。
精算額は、1日料金×日数分になりますが一部異なる駐車場もあります
現地の料金看板にてご確認をお願いいたします。
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(引用ここまで)

当然ながら利用する駐車場ごとの利用料金についての規定によりますし、こうしたコインパーキングの場合は地域でイベントが行なわれるなど繁忙期に料金大系が変わる可能性もありますのでその都度の確認が必要になる場合もありますが、こうして2日利用なら2日分の料金を前払いし、さらに止むを得ない事情で駐車期間を伸ばさなくてはならない場合には、本部に電話連絡をすることで後精算のできるシステムもあったりしますので、もし飛行機を使って長期旅行に出るような事があれば、利用を考えたい駐車場のひとつです。

このチェーン以外にも「1日料金×日数分」という形で利用ができる駐車場があるかも知れませんので、よく利用する駅の周辺などで多くのコインパーキングがあるかと思いますが、看板に書かれている料金についての表記について、改めて確認しながら何かの時に備えるのもいいのではないかと思います。


入浴施設内の監視カメラの功罪

テレビのワイドショーでかなりショッキングな(といってもグロテスクなものではありません)画像を見る機会がありました。和歌山県新宮市運営の温泉施設において、備え付けのシャンプーやボディーソープの容器8本をジェットバスの中に「投入」し、浴槽全体を泡まみれにさせた迷惑行為で19才の少年2人が和歌山県警に逮捕されたというニュースなのですが、これももしSNSにアップして「いいね」を取るためか、動画配信をしてお金を得ようとして起こしたなんてことなのかと思うと、暗い気持ちになってしまうのですが、この事件にはニュースでは報道されないもう一つの問題点が隠れています。

というのも、今回の犯人が逮捕に至ったのは、新聞報道によると「現場から立ち去った車のナンバーや防犯カメラの映像などから少年らが浮上」とあります。駐車場の様子を防犯カメラで撮影していたのはまあいいとしても、確実に少年らの犯行を決定付けるには防犯カメラは駐車場やロビーだけでなく脱衣場や浴場にもあったのではないかと思わせるような報道になっているのです。

もちろん今回のような防犯的な面から監視カメラの設置は必要なところもありますが、過去にあったかどうか、ソースの確認ができないので具体的な事件が起こったかどうかはわからない事を前提であえて言えば、全国各地にある温泉施設や温泉宿のスタッフが脱衣場や浴場に設置した防犯カメラの内容を個人的な趣味で見ている可能性というのも0とは言い切れないわけで、特に公共浴場をよく利用されている方は注意が必要だと思います。

そこまで細かく考えては露天風呂など利用できなくなるではないかという方もいるかも知れませんが、今の世の中は世知辛いというかあえて人間が近づかなくても撮影用ドローンを飛ばせば簡単に露天風呂の様子を覗き見られてしまうわけで、そうした旅のリスクというのも考えなければならないような時代になってきたということです。

残念な事ですが、公衆浴場では様々な盗難事件が頻発していて、施設ではその対応に困っているという側面もあります。車で来ている人なら貴重品は車の中に入れておくという方法もありますが、その車自体を狙う人もいるわけなので、貴重品用のロッカーに入れるなどの施設利用者の自衛も大事なことです。ただ、別のリスクとして常に無防備な姿を撮影されるという点についても、このニュースでは問題な点として捉えなければならないということは多くの方に考えて欲しいところであります。

現代はあらゆる場所に防犯の目的で監視カメラが設置されていますが、個人的にはその取り扱いについても合わせてしっかりと規制なり運用を徹底してもらいたいと思います。どういう事かというと、録画した映像は上書き消去されるのか保管されるのか、見る場合には後で誰が見たかわかるような形で記録がされるのか、録画をしている場所以外のところに持ち出される場合があるのか、要求があればコピーを提出することがあるのかなど、個人のプライベートを覗き見られる事について、あまりに不確実な要素が多いように感じるのです。

こんな風に突き詰めていくと、自分の知らない闇で温泉施設の監視カメラの映像が出回るような事が起きたらどうするのかとか思う方もいるかも知れません。それが原因で現地でいざこざになるのもいい事ではないので、できれば施設の入り口にわかるように「防犯上の理由で監視カメラ云々」という注意書きを出しておいてくれればいいと思う方もいるでしょう。そうした表示のない中で不安になった場合は、あえてフロントの係の人に聞いてみるのも一つの方法です。

世知辛い世の中になったと嘆く方の気持ちは十分わかりますが、今後起こるかも知れない旅先でのトラブルやリスクの一つとしてこの問題を考えるべきだと思います。


鉄道と道路での立ち往生に備えて用意したいもの

先日の北陸や中国・九州での大雪の被害によって鉄道(新潟県三条市の信越線)が止まり、約15時間の間動かなかったそうなのですが、車両は4両編成でした。その中に乗客は430も乗っていて(帰宅時間と重なったこともあります)、次の駅まで300メートルということろで止まったまま、立ちっぱなしという方もいたようです。

また、北陸自動車道の石川・富山県境付近で(森本IC~小矢部IC間)で大型トラックが立ち往生したところで動かなくなってしまい車が最大で400台、この文章を書いている時でも一時100台も立ち往生したままになってしまったということでした。

どちらの立ち往生現場でも水や食料が配布され、列車内には暖房とトイレが有り、北陸自動車動では簡易トイレも配られたそうです。その後の対策ということで考えるとJRの方がテレビニュースで批判を浴びているようですが、夜中に雪の中を歩かせるというのは相当危ないですし、バスやタクシーを現場によこすのも大変、そしてそもそもこんなに雪が降るとは思っていなかったという事情もあるかと思います。立ち客が多かったという点についても、できるだけ少ない車両で多くの人を運ぶということが、鉄道をビジネスと考えた場合にはセオリーになってきているので、ある意味混んでいる時には立つ人もいるというのは仕方ない部分もあります。JRではダンボールを配って寝られる人はフロアで横になったということですが、なかなか人がいるところで横になれない人もいるでしょう。

そうした点を考えると、車自体が個室であり、いざという時の準備をきちんと行なっていれば、車のエンジンを掛けなくても毛布やライト、ラジオなどで車を停めたまま復旧を待つこともできたと思うのですが、その反面、何の支度もなくさらにガソリンも少ない中で立ち往生に巻き込まれた場合には困る方もいるでしょう。車の中が個室になることはメリットになりますが、場合によっては同じ状況で困っている人と話しながら待つことのできる列車の方が、いろんな事を考えて悲観的にならずに済む分いいのではないかと思う方もいるかも知れません。

まず思うのは、トイレ設備を付けないで運行する車両で今回のような長時間の立ち往生した場合はかなりきついことになると思えます。雪が原因だけで立ち往生する事もないと思うので、今後はトイレ無し車両のみで編成している鉄道会社は十分何かあった時の対応を考えて欲しいですね。

また、限られた車両内で長時間待つ場合にはできれば横になれる場所が欲しくなるわけですが、さすがに車内でハンモックを釣っても立ち客の出る状況では全ての乗客を休ませることはできないと思いますので、補助椅子のようなものを用意して横になれなくても一応座れるという状況を提供することが必要になってくるのではないかと思います。そんなこともあって、旅行で出掛ける場合にはデッキで使うことを前提に折りたたみの椅子や、折りたたみの座布団を持っていくということが、こんな長時間のトラブルに巻き込まれた場合に自分だけでなく他の人のためにも役に立つということで、今後は持ち出すことを考えるべきだろうと思います。

今回のニュースを見ていると、信越線の車内では時間の経過とともにスマホの電池が切れて状況を全く把握することができなくなったというような話もあります。車での場合はエンジンさえかかればカーラジオもありますし、スマホの充電も可能な分、発信したり情報を集める場合には車の方がいいと言えそうです。ただ今回の場合は15時間という時間経過の中で動いたり状況に変化があったようですので、大きめのモバイルバッテリーがあれば何とか大丈夫なレベルかも知れません。

また、情報をスマホに集中させるのでなく、通勤に電車を使っているなら安易にラジオもスマホでという風にはせず、ポケットラジオを使うようにしたり、小型の災害対策用の手回し発電ラジオを持っていると、かなり現場での対応が変わってくるように思います。スピーカーからラジオをかけることによって気が紛れることもあるでしょうし(ただし、ラジオを好む人ばかりではないと思うので使う前に確認を取ったり、イヤホンの用意もあるといいでしょう)、定時のニュースの時だけ付けて状況確認に使うということもできるでしょう。

今回のような立ち往生のニュースがあると、何が必要だったのかということがだんだんわかってきます。私などは電車通勤ではないので、電車に乗る場合はそのほとんどが旅行による移動になるので、以下のようなものを荷物にプラスして持っていくように今は考えています。

・普段使いの小さなバッテリーとは別の大き目のモバイルバッテリー
・防寒具の代わりやトイレ用の目かくし代わりにもなる色の付いたポンチョ
・床に敷いて休むための折りたたみ座布団
・ネット以外の情報収集のための災害用手回しラジオ(ライト付き)
・意外と暇つぶしには有効かもしれないトランプ

まだまだ探せば必要なものは出てくるかと思いますが、この程度ならそんなにいつも持って行く荷物にちょっと足すだけで、車内での立ち往生でなくても駅から出られない状況になったとしても時間をつぶしたり休んだりできるものであろうと思います。

それと、このブログは車中泊のブログなので特にこの冬には何回も書きますが、車の中の空きスペースには立ち往生になっても自分で何とかできるようにするためのお泊まりセットくらいは一通り入れておく方がいいと思います。というのも、今回の雪で富山県射水市で犠牲者が出てしまったのですが、エンジンを付けヒーターをかけたまま寝てしまい、降り積もった雪がマフラーを塞いだことで排ガス中毒になってしまったことが想像されます。つまり、車の中でヒーターを付けたままうっかり寝入ってしまった後に大雪が降り積もってしまったら即、命の危険があるということになるのです。

ですから、毛布や寝袋、さらにそれでも寒い場合には衣服の上からも着られる雨具なども用意しておけば、もし翌朝車が埋まるほどの大雪が降ったとしても携帯電話で救援を呼ぶなどすれば何とかなります。雪の降らない土地というのはなかなかありませんし、ちょっと車で出た後で大雪ということもあるかも知れませんので、この他に使いすてカイロや毛糸の帽子などヒーターを付けなくても凍えずに一晩明かせるものを常に車の中に入れておくことが大切になってくるでしょう。また、先日紹介した軽くてかさばらない登山用のスコップは自分のためだけでなく、立ち往生の原因となっている車の救出にも役に立つかも知れません。まだ大雪の峠は越えていない地方もあると思いますので、ちょっとした事で出掛ける際も万が一の用意は忘れずにしてから出掛けましょう。


一部地域で銀行が平日にも休みになるか?

政府・金融庁が銀行店舗の平日休業を可能にする規制緩和について検討しているというニュースが報じられました。現在は、利息が付かず小切手のやり取りが企業間の決済に利用される「当座預金」を扱っている場合は土・日祝日および年末年始以外に休めないようになっているそうなのですが、この内容について緩和させることで、平日にも銀行を休みにできるように考えているようです。

これは、少子化も原因の一つとしてあるのでしょうが、人口が都市に偏ることで、地方で人口が減っている地域に支店を持つ金融機関については支店そのものが不採算化している状況に対応したものになるそうです。逆に言うとこうした検討がなされる背景には、この国はもはや少子化に対しての対策を講じきれていないというところもあるのだと思います。この点については見通しの甘さを責めなければなりませんが、現実問題として今や地方の郵便局においても存続することが難しい状況の中、銀行の不採算部門を何の対策もしないでそのままにはできないということになるのだろうと思います。

実際、銀行が平日休みになるというのはどんな風になるのかと考えてみると、例えば地方に多くの支店を持つ銀行は、全ての支店を2つのグルーブに分けてAグループが月・水・金営業に決まったとすると、Bグループが火・木営業という風に分けることで人員をAとBのグループの近くの支店で行き来させることもできるようになります。利用者側としても違うグループの支店が車で行けるぐらいの場所にあれば、いざという時には時間を掛けても開いている支店の方に行くということができます。こうした事ができるようになれば、最近とみに多い地方の銀行や信用金庫で見られる店舗の統廃合の動きを止めて支店そのものは維持することも可能になるかも知れません。

その他にもインターネットによる決済を利用していれば、直接店舗まで出掛けなくても済むわけですし、今まで窓口でしかできなかったことでもネット上で完結させることができたりできるようなら、近くの取り引きのある銀口の窓口が開いていなくても大丈夫な人はそれなりにいるのではないかと思います。

インターネットが使えないような方ももちろんいると思うので、さらに銀行は自店舗がなくても預け入れ払い戻しができるコンビニのATMが使えるようにするだけでなく、その手数料についても無料化を考えるとかすれば、個人のニーズについては十分なところもあるように思います。たまたま見た同じ金融系のニュースによると、郵便局のATMは基本手数料が無料になっていますが、ゆうちょ銀行はコンビニのファミリーマートに置かれているイーネットのATMで郵便局のキャッシュカードを使う場合、来年の1月15日から平日の午前8時45分から午後6時までと、土曜日の午前9時から午後2時までは入出金の手数料を無料にするそうです。

同じように、地方の銀行や信用金庫でもコンビニATMからの入出金が無料の時間帯を作ったり、振込が自行のATMからと同じくらいの手数料で収まるようになれば、あえて支店に人を置いて営業をしなくても済むような状態が生まれてくるのではないかと思います。

個人的にはあえて現金を出さなくても銀行口座やクレジットカードからチャージした電子マネーを全国どこでも簡単に通用させる仕組みを作っていただいた方が、銀行が閉まってしまうことを気にしなくても、夜間休日関係なく手数料を払うこともないのでいいのですが、もし過疎地の商店でも電子マネーが通用するようになったら売上げも即時にお店の持っている口座に移動させることができるようになるわけなので、かなりの人員削減を期待できます。

電子化されたシステムはどうしてもハッキングされてしまう危険性も持っているということで、今の中国のようなQRコードとスマートフォンを連動させての決済というのは難しいのかも知れませんが、人を雇うコストを考えれば、かなり思い切った方法も取れるのではないかと思います。比較的都市部よりも山間部や海辺の町など人口が減っているところを訪れる機会が多い車での旅行者にとっては、財布の中味を気にしなくても安心して旅に出掛けられる状況というものができれば、今よりもっと手軽に旅に出て、土地のものを購入もして、それを電子マネーで払うことができれば、実体がないだけに思わず土地の人情にほだされて余計に買う人も増えてくるかも知れませんし、より地方の良さを認識した人たちが都会から移り住むきっかけになるかも知れません。人口減少で銀行の営業が縮小というとあまり明るい話には思えないかもしれませんが、何事も物は考えようです。


法律の取扱次第でも「あおり運転」を撲滅できるか

車の中にキャンプ用品や車中泊のための道具を満載して、さらに家族で出掛けるような状況の中では山道などで急坂を登る際にはどうしてもキビキビと走ることができなくなる場合が多くなるだろうと思います。そうなると、普段のように普段のスピードで走ってくる車にとっては、車中泊をするために目的地へ出掛けている車というのはイライラの種になるのかも知れず、「あおり運転」をされる側になる可能性が普通の車より多くなるのかも知れません。

今年東名でのあおり運転を行なう車によってあおられた車の中にいた大人が亡くなってしまう事件が起き、その事件が起きる前にも容疑者の男は地元の一般道であおり運転を数回行なっていることがわかりました。こうした発表を受けて、今後法律を変えることもあるのかも知れませんが、今ある法律の適用を変えることでもエスカレートするあおり運転を抑制することができるのではないかという話が出ています。

これは、今の道路交通法の中に書かれていることでもあります。車を使って交通に危険を生じさせる罪を犯した運転者のほか、覚醒剤や麻薬の使用者らについて、車を運転することで著しく交通の危険を生じさせる恐れがある「危険性帯有者」として、免許停止の行政処分を科すことができると規定されているのです。

ここで言う「危険を生じさせる罪を犯した運転者」というのは、点数の累積によるものになるので、今まではあおり運転程度では一発で免停までの処分はしていなかったのですが、これからは覚醒剤や麻薬以外にも明らかに危険な運転を誘発させる「危険性帯有者」として、一発で免停にできるという法律の運用をあおり運転を繰り返す人にも適用するという話が出ています。

私の読んだ日本経済新聞の記事では、警察庁の見解によるとあおり運転自体ではそこまでの処分は適用されないものの、あおり運転がきっかけとなって「暴行や傷害、脅迫、器物損壊などに至った場合は点数制度によらず、危険性帯有者として処分する」というガイドラインを出しているようです。

ただ、このように厳しい道路交通法の適用を警察が行ない、悪質な運転者を処分したとしても、悪質な運転者はまさかと思うような事をする場合があるので、これで問題が解決するわけではないということもまた確かなのです。というのも、免停期間中に車を運転して重大事故を起こすようなケースはしばしばニュースで見聞きしますし、車ではねて人を死亡させたとしても、裁判で決められた罪によっては他の犯罪と比べて軽めの量刑になる可能性もあります。

運転時に問われる罪で大きいものは「危険運転致死傷罪」で、その罰則は「人を負傷させた者は十五年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は一年以上の有期懲役(最大二十年)」という内容になっています。

この「危険運転致死傷罪」にどのような場合が該当するかというのが問題になるのですが、

・アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態
・進行を制御することが困難な高速度で自動車を走行
・進行を制御する技能を有しないで自動車を走行
・人又は車の通行を妨害する目的で高速に自動車を運転
・信号を殊更に無視し高速で自動車を運転
・通行禁止道路を高速で運転

こうした行為について、ドライブレコーダーや監視カメラで明らかな信号無視や交通妨害の証拠を示せればいいのですが、あいまいなお互いの供述だけでは危険運転致死傷罪までにはならない可能性もあります。いろんな事を想定すると、なかなか悪質なドライバーを0にすることは難しいですが、実際に起こった悲惨な事故による教訓を多くの人が共有し、ちょっと冷静になってもらうだけでも、相当変わってくる可能性はあります。私自身はドライブレコーダーを付けていますので、もしそんな自動車事故の現場に当時者とは別の立場で立ち合うことがあった場合には、できるだけ事故の実況見分に役立つように、もし事故の瞬間が動画として残っていたら、その映像を提供することもありかなと思っています。


東名の逆走事故とスマートインターの問題

このブログでは何回も紹介させていただいている焼津市にある東京高速の日本坂PA付近の下り線上で午後に乗用車とトラックが正面衝突する逆走に起因する事故が起こってしまいました。この事故の影響でかなり長い時間静岡ICから焼津ICとの間が通行止めになりましたが、逆走事故というのはお互いにスピードが出ている中で正面衝突となるため、ボクシングのカウンターのような衝撃になり、特に逆走していたと言われる乗用車の損傷がひどく、車の部品が散乱したものを安全に走行できるように片付けるのにかなり時間がかかったと思われます。

ちなみに、今回事故に関わった双方のドライバーはともに亡くなってしまったので詳しい事故に至るまでの状況を直接聞くことはできませんが、ドライバーはともに静岡県内出身で、年齢は乗用車のドライバーが25才、トラックのドライバーが50才とのことで、どちらも高齢の認知症が関わるような入り口を間違えての進入ではないと思われるのですが、乗用車の方が逆走していたという110番通報が複数あったということで、どこから逆走したのかというのがまずは一つ明らかにしておかなければならないところでしょう。

事故現場から一番近い高速道路への入り口は焼津インターになりますが、逆走している車があると110番通報がきちんと事前にされていたのですが、この通報は事故現場からすぐ前であったと思われます。翌日の報道によると、以下のインターの設置状況の中で、逆走がスタートしたのがどこか明らかになったとのことです。

名古屋方面→「相良牧之原IC」→(11km)→「吉田IC」→(12km「大井川焼津藤枝SIC」が途中にあり)→「焼津IC」→「日本坂PA下り」→事故現場→静岡IC→東京方面

ちなみに、事故を起こした乗用車のドライバーは牧之原市出身でレンタカーを使っていたという情報があったので、事故現場から自宅付近までのインターを書き出してみたのですが、報道によると、乗用車は東京方面から下り車線を普通に走っていたものの、「日本坂PA下り」に入って休憩した後で本線に出る時に、反対方向に向かって出てしまい、約1.5キロ走行したところでトラックと正面衝突したということです。

この報道が出る前は、これらの中で唯一無人の出入口としてあるのが「大井川焼津藤枝SIC」あたりから入ったのかなと思っていたのですが、さすがに事故を起こした場所から考えると、そんなに長くは走れないなと思わざるを得ません。それにしても、自分がPAに入ってきて、しかも一定期間の休憩を入れた上で(新聞報道によると約1時間車が停車していたとのこと)再スタートという状況を考えると、普通の人ならそんな出かたはしないだろうと私には思えます。

このPAは一般道からですが私自身が何回も利用させていただいていて、その構造は全く複雑ではなく単にそれまで走って来た同じ方向に向かって出るだけですので、何か病気だったのか、変なものを飲んで意識が濁っていたのか、そんな事も考えられてしまうようなびっくりの逆走でした。さらに気になることに、現場ではブレーキ痕が確認できなかったということですので、車が再スタートした時から正常な状態でなかったことが考えられます。さらに考えたくないことですが、PAで気持ちを落ち着けてからあえて反対方向に向かってスタートし、さらに故意に大きな車を目掛けてノーブレーキで突っ込む自殺行為の可能性も疑わざるを得ません。

ですから、この事故については今まで言われているような高速道路入口の複雑な構造による逆走ということではなさそうなのですが、もし自殺のための逆走だとしたら対策も何もないわけなので、少なくとも自分自身が間違って逆走しないための対策についても書かせていただきたいと思います。上記のインターの並びの中で逆走が起こりそうということで、やはり普通のインターチェンジよりもETCしか使えないスマートインターチェンジの利用に気を付けることの大切さも感じましたので、その観点からも紹介させていただきます。

今回の事故が起きた沿線の中でのスマートインターチェンジである「大井川焼津藤枝SIC」は平成28年3月に開通したETC専用のインターチェンジで、藤枝市のスマートインターについての解説ページを見ると「誤進入、ETCカード挿し忘れの場合は、Uターン路により、元の道に戻ることが可能です。」という記載があります。

今回事故を起こしてしまった車はそのまま本線に乗ってしまいましたが、逆走で入ってしまったことにすぐに気が付けば、何とかUターン路を通っていったん外に出ることも可能でしたが、一つの可能性として静岡・東京方面に行こうとして下りの入口の方からスマートインターに入ってしまった可能性はあるのではないでしょうか。

全国の高速道路で設置されているスマートインターの問題点として、逆走だけでなく普通のインターだと思ってETCを付けていない車による誤進入やETCカードを差し忘れたまま本線に入ってしまうというケースも出てきます。これらの場合は直接事故を引き起こす原因にはならないかも知れませんが、ETCが付いていないのに本線に入ってしまったような場合は精神的にパニックになってしまって本来では考えられない行動を取ることも考えられます。

今回の事故ではありえないケースだと思いますが、たとえ普通の状態で進んでいてもETC装置がないまま本線に入ってしまったことでパニックになり、次のインターまで進むことを選択しないで本線に入ってからUターンして入ったスマートインターから出ようとして逆走するという事も考えられない事ではありません。

とにかく間違って高速道路に乗ってしまったり、ETCカードの入れ忘れに気付いたとしても、とにかく次の出口まで車を走らせ、有人の場合は直接、無人の場合はインターホンを使ってきちんとどこから入ったかを申告すれば問題は起こりません。高速道路によってはほとんど車が走っていないような場所や時間があると思いますが、ともかく逆走やバックをしてしまうことでもし事故を起こしたとしたら大変な事になるという認識は今回のような悲惨な事故の報道によっても多くの方が共有できるものの、事故によって尊い人命が失なわれているのですから、そんな事故がなくても多くのドライバーに徹底させることができないものでしょうか。

誤進入の場合はUターン路が利用可能な地点までなら戻るべきですが、そこからUターンできない道に入ってしまったら、とにかく次のインターまで行って降りてから改めて反対方向に向かいましょう。それと同時に、ETC車載器のない車がスマートインターやETC専用レーンに入ってしまった場合の告知というのは必要かも知れませんが、その告知が激しすぎるとドライバーによってはパニックになってしまい、それが本線からの逆走を生む可能性もあることを考え、「ここまでならUターンできます」とか、「間違えて入った車は慌てずにこのまま進んで次のインターで降りて下さい」というような逆走を引き起こさないような電光表示なども考えた方がいいのかも知れません。

最後になりますが、首都圏ではよく人身事故が起こって電車が止まることがありますが、もし今回の逆走事故の原因が自殺目的でトラックに突っ込んだという事だとしたら、今回の事故ではトラックの運転手の方も亡くなられていますし、単に事故を起こして高速道路を止めただけでない大きな責任を後に残る人に負わせることにもなります。物事をきちんと判断することのできる方であれば絶対起こすべきでない方法であるとともに、もしこの推測が当たっていたとしたら、今回の事は単なる逆走事故でなく「自爆テロ」と同様な犯罪行為であると報道すべきではないかと思います。