カテゴリー別アーカイブ: 旅行・交通関連ニュース

車の旅だけにこだわらず、旅全般の面白いにゅーすがありましたらこちらで報告します。

新東名での最高速度引き上げ実験の結果から見えてきたもの

過去にこのブログで紹介しましたが、東京から名古屋を結ぶ高速道路として従来の東名高速道路と並行する形で整備された新東名高速道路(第二東名)の一部区間(新静岡―森掛川インターチェンジ(IC)間)の最高速度を110km/hに上げる実験が行なわれています。先日の地元のニュースで最高速を変更したことによる影響はどうだったのか、事故件数についての発表がありました。

最高速度引き上げが行なわれたのは昨年の11月からで、静岡県警がその間に覆面パトカーを増やしたり、ヘリコプターによる空からの取締を行ないつつ様子を見ていたそうですが、静岡県警の発表によると、ここまでの1年間に発生した人身事故は前年同期より約4割少ない26件だったそうです。また物損事故は21件増の201件で、事故全体ではそこまで最高速度引き上げがあったから増えたということもなさそうです。

これは、法律で決められた最高速度はあるものの、今まででも走行車線から追い越し車線に移って追い抜きをする際の速度が若干上がることがあり、全ての車が常に100km/h以下の速度で走っているわけではないということと、今のところ最高速度を110km/hに上げたとしても深刻な影響は出ていないということがわかったということになります。

この結果を受ける形で、静岡県警は新東名の最高速度110km/hの実験を続けるようで、さらに120km/hを最高速度にしても大丈夫なのかということについても検討されるということです。さすがに、先日YouTubeに動画をアップロードして問題になった自車両で300km/hを出すことが違法にならないような、ドイツのアウトバーンのような「速度無制限」にはしないでしょう。ただ、今後120km/hぐらいまで高速道路の最高速が伸びると、常にスピードメーターが100km/hオーバーの状態で走行を続けることができるので、だいたい一時間に100kmというペースで対象区間が走れます。そうなると、渋滞や事故さえなければ目的地までの所要時間が軽減されることになります。

しかしながら、現状ではあくまで新東名の一部区間のみの実験であるので、その区間を越えたところで110km/hを出していると取締の対象となってしまいますので、実験が行なわれている区間を確認の上、スピードを上げるようにしましょう。

ちなみに、私自身が対象区間を走った感想として、できたての高速道路ということもあるのかも知れませんが、110km/h近くまでスピードを上げても車内で感じる振動も少なく、本当にそこまでの速度が出ているかという風に思ってしまうくらい快適に走ることができますが、いい気になってアクセルを踏みすぎると速度超過になってしまいますのでその点は注意が必要です。そして、目的地までの所要時間をそこまで早くということがない場合、ガソリンを節約するためには80km/h前後での走行が経験上は結果か良く、私の1300ccのフィットの場合、余裕で20km/L以上の数字(車自体の燃費表示の値ですが)を叩き出しますので、そんな事も考えながら高速道路でどのくらいのスピードを出して通行するかを考えてみるのもいいと思います。


地方在住者には嬉しい高速バスの乗り継ぎ実験

国土交通省関東地方整備局が2018年10月26日(金)、圏央道を活用した「高速バスの乗継ぎ社会実験」のプレ実験を11月23日(金・祝)から7日間行うというニュースが入ってきました。こうした高速バスの乗り継ぎについては、九州では盛んだそうですが、関東で行なわれるのは初めてだということです。具体的には、長野~新宿バスタ間を走る高速バスと、群馬(前橋・高崎)~成田空港便の高速バスを、関越道高坂SAで乗り継ぐことで、長野~成田空港間の所要時間を短縮するということなのですが、かなり画期的なシステムなので、長野市在住の方が成田空港に行くと仮定して説明します。

今までは、長野から成田空港へ直通のバスがないということが前提になります。現在は長野から新宿のバスタまで行き、そこから成田空港行きのバスに乗り換えるということになっていました。東京に住んでいる人にとっては便利ですが、長野から成田空港へ行くのにわざわざ渋滞が起こりそうな新宿まで入り、さらに新宿から成田空港まで出発するわけですから、時刻表通りに行かないこともあるでしょうし、それが時間のない時だったら肝心の飛行機に乗り遅れることになってしまいますので、かなり早く出発する必要が出てくるかも知れません。

しかし、圏央道から都心に入らずに成田空港に抜けられるようなら、都心に入ることでの渋滞を避けることができる可能性が高まります。これは実験の結果を待つことになるでしょうが、想定では所要時間を最大約1時間短縮できるのではないかという期待がされています。もちろん何か都心で大きな事故があって首都高速がストップしてしまったような場合はさらに、圏央道乗り継ぎをした方が早く着くようになるわけです。

すでに自分の車を使っての旅の場合には、圏央道を利用することによって私の住む静岡から東北や新潟方面に出掛ける場合、東名高速道路を終点まで行って首都高速道路を通って東北道や関越道に入ることなく都心の渋滞を回避することができるようになりました。まだカーナビもない時代には、紙の地図を頼りに運転する中で都心を抜けるまでに2~3時間かかってしまうことも実際にあったのですが、今は相当楽に旅ができるようになりました。同じような事が高速バスでもできるようになると、なかなか長距離バスでの豊富なルート設定ができない静岡のような地方都市からの出発でも、静岡~新潟とか静岡~盛岡・青森なんていう行程も静岡から圏央道にあるサービスエリアまでの路線が整備されるようになれば、東京のバスタ利用と同じように多くの高速路線バスを選ぶことができるようになるかも知れません。

これは、静岡発だけでなく様々な地方都市と圏央道にあるサービスエリアが繋がれば、サービスエリア自体がハブターミナルになってそこから新潟・東北だけでなく他の地方への接続も良くなり、今よりさらに便利に地方都市から長距離バスを使えるようになるかも知れません。

ただ、そのような事になると今回の実験で利用される関越道高坂SAの広さには限りがあり、一度に多くのバスが乗り入れることができない可能性も出てくるので、今回の実験がうまくいったら、将来的には新たなハブターミナルを作ってでもそこを介して東京に行くか、東京を通らないで別の地方に行くようにできるとかなり旅の手段として高速バスが昼行便を中心に活用できるのではないかという期待も高まります。今回の実験の結果が、さらに広範囲の地方都市発の高速バスも入っていけるようになるといいのですが。


京都でも厳しい路線バスの維持

地方の公共交通機関というのは、利用者が減少するに従って採算が取れなくなり、赤字が出ても住民のために路線を残すことにバス会社も頭が痛いところだと思うのですが、今回京都の人や観光客の方々の足として使われている「市バス」について、今後における状況が気になる発表がありました。実は私も知らなかったのですが、現在の京都を走る「市バス」は全て京都市のバスと運転手で賄われれているわけではなく、市バス全818台のうち半分に当たる406台の運行管理を民間6社に委託しているという状態で運営されています。

今回発表があったのは市バスの約1割のバスを運行している京阪バスが2019年度をもって市バスの運転から撤退するという事で、他の私鉄についても追随する可能性があるということでした。背景には、バスの運転手の不足ということがあるらしく、京阪バスでは新路線を運行することによって市バスの方に運転手や整備士を回せなくなったというのが直接の撤退の原因なのだそうです。

もし今回の京阪バスの撤退がきっかけとなって、他に委託している私鉄が市バスの運転および整備から離れてしまうと、改めて京都市がバス事業の運営を全て行なうということになってしまいます。今の京都というのは少し前から比べるととてつもなく海外から日本にやってくる観光客が多く、人気の清水寺へ向かうバスなどは京都駅から長蛇の列になっていて、地元の人もなかなか乗れなかったり、清水寺より手前の三十三間堂では降りられない仕末です。バスは地下鉄と違ってきめ細やかに京都の街を回っているものの、今は一年を通してやってくる観光客に振り回されているような状態です。正直言って私自身も、もはやバスだけで京都市内を観光しようとは思わなっているのですが、こんな状況の中で京都の市バスは大丈夫なのかということも気になります。

どちらにしても京都市は2020年度という年になり、東京オリンピックを見に来て、そのついでにどっと京都にもやってくると思われる多くの海外からのお客様をさばききれるだけのバスの運行ができるだけの運転手と整備士を揃えることができるのかということが率直に言って気になります。今後も京都市はバスの運転手に私鉄からの委託することで人員を充足することができるのか、はたまた公務員として新たにバス関係の職員を雇い入れることになるのかはわかりませんが、今後市バスの業務をされる場合には将来への不安を消すような待遇を出していかないと、なかなか運転手が集まらないのではないかという気もするのですが。

日本の路線バスと言えば、先日神奈川県の路線バスで大きな事故が起こり、乗客の中で命を落とす方が出てしまったニュースがありました。そのケースでは運転手の方は「睡眠時無呼吸症候群」の治療を受けていたということでした。この「睡眠時無呼吸症候群」というのは睡眠中に太り過ぎが原因で呼吸が止まってしまい、そのために眠りが浅くなるという病気です。眠りが浅いということは、昼間に猛烈な睡魔に襲われる可能性があるわけですが、もし運転中に猛烈な睡魔に襲われたらと考えれば今回の事故はなかったでしょう(事故の時には運転手が睡魔によって意識がなかったと考えられるため)。せめて自動ブレーキの付いたバスであれば安全にその場で停止できたかも知れませんが、治療を行なっている人間を現役として雇わざるを得ないというのも、現在のバス業界の苦悩が感じられます。

今後の京都市においても、バス自体に安全装置の入った新車に徐々に変えていく必要があるでしょうし、それは京都市だけに限らず全国の地方都市を走るバスについても言えます。そうなると新車に替える経費がかかりますが、それだけでなく安全を守るためのセンサーについてきちんとした整備が必要になりますので、全体的にバスを持って運行するだけでも今までよりも経費がかさんできます。果たしてそうした設備投資及び人材の確保が経営を黒字にした上でできていくのかというのが今後の路線バスがどう変化していくかということを考える上では大切なことになってくるような気がします。

今のままでは全国をつないでいた路線バスによる経路が途中で切れてしまうようなこともどんどん起こってきてしまうので、自分の車で出掛けられる方は十分に睡眠と休憩を取りながら自分のペースで日本各地を巡るしかなくなってくる状況も出てくるかも知れないように思えます。私の場合は、本当に眠くなったら車の中にコット(キャンプ用のベッド)を敷いて手足を伸ばして仮眠を取れる環境を維持していますが、日中のドライブでも急激な睡魔に襲われることがあった方は、お昼寝のための車中泊の環境を整えて秋の紅葉を訪ねるドライブに出ることをおすすめします。


年に一回「暴動」が日本で起きるようになると

テレビのニュースでは過去にはいわゆる「面白ニュース」的な扱いになっていると思われた東京渋谷のセンター街における「ハロウィン」においての騒ぎは近年になって規模が大きくなるとともに、今後の展望として大きな問題をはらんでいるのではないかと個人的には思っています。かつて、日本にサッカーのワールドカップがやってきた2002年、海外から試合の結果とは関係なく暴力を伴って騒ぐ特定の人物をマークして日本に入国させない「フーリガン対策」を行なった時、さすがに日本ではそんな事をする人は出ないだろうと思ったのですが、現在の状況を見るとハロウィンをはじめ大きなスポーツの国際試合の後などで渋谷を始めとする場所に繰り出して騒動を起こしたりして問題になることがごく普通になった感じがあります。

それでも今までは、十数年振りにプロ野球で日本一になったプロ野球チームの地元などで暴動まがいの盛り上がりが起こるようなことはあっても、恒例化するところまでは発展しなかったように思います。久しぶりの「おらがチーム」の優勝が暴動にまで発展するのは、過去に長く辛酸を嘗めた時期が続き、そうした時から溜め込んだエネルギーが爆発するような事があったように思います。もちろんそうした暴動も許されるものではありませんが、被害を受けた側も盛り上がっていれば不問にされるような認識もあったと考えられます。それが、一体何に対して感情が爆発するのかわからず、今までの日本での常識が揺らぐほどの暴動になってしまったのが、近年の騒ぎもそうですが今年のハロウィンを控えた週末の渋谷での出来事だったと思います。

今回の渋谷では軽トラックの荷台に乗り込んで盛り上がっている群衆がいたので運転手が車から降りて警察へ連絡をしたところ、実際に荷台に乗っていたのか周りにいただけの人なのかはわかりませんが軽トラックを横転させ、その上に乗って騒いでいた人が出たという事らしいですが、その時の事を撮影した動画を見ても誰が首謀者なのか、そもそも首謀者がいて起こされた行為だったのかもわかりません。この辺は群集心理の恐ろしさという風にも言えそうですが、これから毎年このような騒ぎが発生するのではないかと思うと、喧嘩や痴漢行為も頻発しているということですので、参加する人も付近まで出掛ける予定のある人も、十分な対策を取る必要があります。

個人的に気になったのが軽トラのその後なのですが、かなり酷いダメージを受けた軽自動車は自動車保険に十分入っていたとしても車両保険の中の保険金が支払われない場合の「戦争、内乱、暴動などの異常な事態によって生じた損害」に抵触する可能性があります。さらに上で説明した通り、誰が首謀者で誰が実行犯か特定しにくい状況の中では、自車の損害を弁償させることも極めて難しくなると考えられます。

軽トラは仕事がらみで現地へ入ったのかハロウィン目的で入ったのかはわかりませんが、今後は歩行者が入り乱れてどんなきっかけで暴動に発展するかわからないような場所へは車で乗り付けない注意が必要になってくるのではないかと思います。車で旅行中に今回のようなハロウィンではなくても人がとにかく集まっていて殺気立っている所があったら、早いうちにその場から立ち去るか、どうしても何が起きているか確かめたいと思っても、車が被害を受けないようなある程度離れた場所に車を停めてから様子を見に行くようにするのが今後の事を考えると無難なのではないかと思います。

それにしても、日本の風習にはなかったお祭りを利用して大いに仲間うちで盛り上がろうとするのは日本独自の面白さでもあったと個人的には思っているのですが、それが暴動にまで発展してしまうというのは、今の日本が相当なストレスを抱え込んだ社会になってしまったのではないかということを考えさせられます。

今後こうした流れをそのままにしておくと、恐らく2年後の東京オリンピック時の東京は更に凄いことになるかも知れません。ただ恐らくオリンピック時だけは日本の警察が威信をかけて抑え込むでしょうが、そうなったらそうなったで、正面から機動隊と喧嘩することを目的にした一部の集団がまぎれ込んでしまうなどの最悪のケースも考えられるだけに、オリンピック開催中の夜の東京では人の集まるところには立ち寄らないようにするなども配慮が必要な状況になってきたのではないかと思っています。


事故をきっかけにして考えたいこと

先日青森県で起きた交通事故は、色々な事故報道がある中でもかなりひどい内容でした。報道によると、かなりお酒を飲んで、さらに人を同乗させた状態で一般道を130km/hで走ったとされる車の運転手は前を走っていた車に衝突したはずみで反対車線にはみ出し、対向車線を走っていた車と二度目の衝突をし、何と2台の車に乗っていた各々2名ずつの運転者と同乗者の命を奪ってしまったのでした。

ここで改めて指摘しておきたいことは、今回の事故では事故を起こした車に乗っていたのは運転者の他に2人いましたが、この車に乗っていた人間については命を落とすところまでは行っていません。気になってニュース原稿をチェックしたところ、最初に追突されたのは「軽乗用車」で、反対車線を走っていた車も「軽乗用車」でした。ちなみに、事故を起こした車は「乗用車」で、軽自動車ではありません。

何を言いたいかというと、今の日本では軽自動車について税金も保険も安く、維持費が安くなるということで売上高が今も伸びているという事実があります。それは実に賢明な選択であると思いますが、自分の過去に関係なく事故の被害に遭って、ひどい運転者に意見を述べることもできなくなってしまうというこの重い事実をもっと多くの人が考えるべきだと思うのです。

なぜ日本では多くの人が軽自動車にするのかというのは、自動車を所有することに関する維持費を少なくしたいと願う人が多いからなのですが、今回の事故についてもし1,500cc未満の乗用車の税金および維持費がこの日本で軽自動車寄りに安かったとしたら、死亡事故になっていただろうかということを考えてみたくもなります。もちろん、単純に車の大きさの違いだけの問題ではないことは十分承知していますが、普通車と比べると軽自動車の方が大きく損傷するのではないかという疑問があるのです。

現在の軽自動車の規格でも十分に剛性が普通車並にあるならいいのですが、もし普通車と軽自動車とは車の剛性に違いがあるなら、「事故を起こさない車」であると同時に、「ぶつけられても中の人間を守る車」に乗りたいと切に思います。今の税制では1,000ccから1,300ccクラスの車でも税金は結構軽自動車と比べると高いわけで、その点をメーカーや役所はどう考えているのか、本当にこんな理不尽な話はないだけに、本気で日本の小型車を軽自動車からリッターカーから1,300ccクラスの車に乗っても維持費がそれほど変わらないように税制を変えていくような制度改革を考えていただいてもいいのではないかと思うのです。

今回の事故報道でさらに考えてしまったのは、運転者が「酒を飲んではいたが正常な運転ができていた」という証言をしているという報道があることです。これは自分の運転に対する「過信」そのものですが、実はこの言葉に今だに止まらない飲酒運転事故の原因があるわけです。今回の事故の大きな原因と考えられることは、制限速度が50km/hの道路で130km/hという80km/hオーバーというスピードの出し過ぎにあるわけですが、普通なら自分の運転技術でカバーできるくらいのスピードに留めるわけで、さらに同乗者が2人いるというならその人達の安全にも責任があることも考えなければなりません。

それが、前方の軽乗用車を認識した時には安全に止まることもできないスピードを出していたのに自分の運転が正常だったと言えてしまうとしたら、これはアルコールを体に入れたことによるアルコール中毒とも言える「心の病気」の状態になっていると考えるべきです。これは車の運転が伴わない場合でも同じです。さらに今の世の中は自動車だけでなく自転車でも飲酒運転は禁止されていますが、今だに自転車で飲み会に出掛けて帰りは自転車を引くことなくそのまま乗って帰ろうとする人も程度の差こそあれ、飲酒運転で大きな迷惑を掛ける可能性があると考えましょう。

今回の事故の場合、改正された道路交通法によって、運転者がお酒を飲んでいるとわかってその人の運転する車に同乗した場合にも責任を問われます。今回のケースでも厳しく扱われると思いますが、お酒を良く飲まれる方はまず自分が加害者にならないため、多少面倒でも公共交通機関や代行運転を使って飲んだ後はハンドルを握らないような意識改革をするとともに、自分が飲酒運転を行なっている人の巻き添えになって被害を受けないような防衛手段についても考えることが大切です。夜に用事もないのに出歩かないということもそうですし、普段乗る車を選ぶ際にも考えることは出てくるでしょう。こうした流れが一時のことに終わるのではなく、継続した話し合いの中で交通事故による犠牲者をいかに出さないかについて多くの人を巻き込んでいくことが望まれます。


新幹線が止まることを想定した事前対策

先日新幹線を使って往復東京まで行ってきたばかりだったのですが、その東京駅では10月19日に姫路で起こった人身事故の影響で山陽新幹線だけでなく東海道新幹線も止まってしまったということになり、一部では終電が終わってしまった後に大きな駅に着いた人のために翌朝までホームに止めてある新幹線の座席を開放する「列車ホテル」も提供される事態になったようです。

報道では新幹線と人が接触というような軽い表現になっていますが、単なる「接触」レベルならこれだけ長い時間新幹線が動かなくなるということになはりません。今回は特急料金の払い戻しや、運休による運賃払い戻しも発生するわけですから、JRの損害もかなりのものになるでしょうし、何より正確なダイヤを信じてギリギリまで列車の運行状況について調べていなかった人は最初は何が起こったかわからず、さらに運行情報についてもすぐには入手することができずにどうすればいいのかわからなくなってしまった方が多くいたようでした。今後同様な形での新幹線ストップが簡単に行なわれないように、きちんと何が起こったか人々に伝え、厳しく列車に対する妨害行為を紹介していくことも必要だと思うのですが。

実際、こんな事が起きてしまうと、地震や台風、集中豪雨のように一切の前兆が感じられない中で起こるので、事前に旅行を中止するなどの手の施しようがありません。ただしそれはそれとして、この種のトラブルが起こった場合の基本的な手続きの内容を知っていないと、当然の権利として払い戻される料金の払い戻しが受けられない場合も出てきます。というのも、料金の払い戻しについては、駅員さんの方からやってくれるのではなく、乗客の方が自ら遅延の証明をした上で窓口で払戻し手続きを行なう必要があるからです。

新幹線が目的地に2時間以上遅れて到着すると、特急料金の払戻し対象になります(その際の運賃やグリーン料金は払戻しの対象にはなりません)。そうなった場合、自分の乗った新幹線が遅れたという証明を受けなければなりません。目的地に着いたらその駅の精算所か有人改札で(自動改札でも可能な場合もあり)、特急券があればその特急券に遅延を証明する印を打ってもらえば、後日その特急券を出して料金の払い戻しを受けることができます。

なお、普通の特急券が出ない「ぷらっとこだま」のような旅行クーポンの場合でも、列車の経路が記されたクーポンに遅延証明の手続きをしてもらえば、後日窓口やJR東海ツアーズに連絡を取れば一部料金が払い戻されるそうです。ただし、ぷらっとこだまは切符ではなくあくまでクーポン券としての扱いですので、払戻金額は普通の切符より少なくなる可能性はありますし、目的の列車が運休した場合は旅行中止の扱いになり、払い戻しはできるものの他の列車への振替はできなくなりますので、そうしたリスクについて改めて考えた上でぷらっとこだまは使われるべきだと思います。大雨の中出掛けるなど頻繁に状況が変わりそうな中で旅行を中止することなく出掛けることを強行する場合は、自由席の回数券を購入した方が席が埋まっていたとしても、目的の列車の前後の新幹線には乗れますので、乗りたい列車が運休になっても時間を置いて新幹線の運転が再開されるような場合は有利に働きます。

乗り込んだ後に新幹線が止まってしまった場合、やはり自由席に余裕があればいいですが、デッキで立ったまま長時間過ごすというのは大変です。この点では発車時間ぎりぎりまで用事があるような場合は、ちゃんと指定席をキープしておく方がいいでしょう。その際の新幹線の車両と座席の選び方として、N700系の新幹線の窓側にはコンセントが設置されているので、その席を狙うのがセオリーです。もし運悪く長時間新幹線が動かなくなってしまった場合でも、安定した電源があるかないかではネットやスマホのワンセグを使っての情報収集の仕方も変わってきます。もし余裕があれば、コンセントを増やすソケットや複数口のUSB出力のあるアダプターを持っていれば隣の席の人にも安定した電源を提供することができるので有難がられると思います。ただそのためには、自分でコンセントを自由に使える窓側の席を確保することが大事になります。

また、新幹線の中でのWi-Fiにも注目しておきましょう。東海道新幹線のサービスは一回30分以内という制限はあるものの、一日に何回でも利用できる無料サービスが新幹線で使える場合があるので、あえてモバイル通信を使うのではなくWi-Fiの方でネット接続をして自分の高速クーポンを使うことなくネットを車内で利用できるようになります。あとは細かいことになりますが、水分補給のためのボトル飲料は買った上で乗り込む方がいいでしょうし、もし当日の夕食や翌日の朝食を買いたいと思っている場合は、新幹線を降りた後ではなく乗る前に買っておけば、いざという時の食事にもなりますので荷物にはなりますが、乗る前の買い物がおすすめです。

そうして、何とか目的地なり自宅まで帰り着ければいいですが、状況によっては新幹線を乗り換えてそれ以降に進めなくなってしまう場合も考えられます。そんな時にJRが用意することになる「列車ホテル」についての対策もあります。列車ホテルと言っても単に普通の新幹線を座席を開放しているだけですが、人より早く車内に入ることができればシートも良く毛布の用意もあるグリーン席を利用することもできるようですので、その日に「列車ホテル」が用意されるというアナウンスを聞き、あえて新幹線の中での車中泊を決断された場合は、できれば走ってでもグリーン席を目指すことをおすすめします。ですから、車内アナウンスや駅の構内放送などを積極的に取りに行き、始発までの時間をできるだけ快適に過ごせるように新幹線の目的地に着いた後にはどうすればいいのかということも想定しておくのがいいでしょう。

もちろん、グリーン車とは言っても飛行機のビジネスやファーストのように寝るために作られたものではないので、正直体への負担はあります。列車ホテルは無料ということはあるものの、できれば手足を伸ばして寝たいと思ったら新幹線が止まる最寄り駅から行けるビジネスホテルをネットから直接予約するという方法もあります。

こうしてみると、新幹線は早くて快適な乗り物ではあるものの、何かトラブルに巻き込まれた場合には、自分の意志とは関係ないところでその対策を考えなければならない所があり、そこが自動車を使った旅とは違うところです。個人的には、これだけの多くの事を考えなければならないなら、行きがかり上どうしても車中泊になってしまう場合を除き、できるだけ「列車ホテル」を使わなくても済むように情報収集を行うことを考えるようになると思います。


マイバッグは車中泊旅行の必需品になるか

現在、新たな「プラスチックゴミ減量」の流れが様々なところから起こってきています。最初に槍玉に上がったのはプラスチックストローで、これについては紙やパスタのストローで代用するという話が挙がっています。まあそれだけ海に流れて魚が食べることによる汚染が深刻になってきているということなのですが、そこで本気でプラスチックゴミを劇的に少なくすることを考えた場合、やはりペットボトルを何とかしなければならないと思うのですが、なかなか現実にはそちらの方面には行きません。

そんな中で、新たな流れとして日本のコンビニ大手「セブンイレブン」でもついにレジ袋を有料化するという話が出ていることがニュースになっているそうで、他のコンビニチェーンもその動きに追随する流れになりそうな話になってきているのだそうです。

そうなると、個人的には車での旅行で利用することの多いコンビニに入る時でも有料化された袋を使いたくない場合にはマイバッグ(買い物袋)を持参という流れにする方がお店のレジ袋を有料化するという意図にも沿うことになりそうです。

今までコンビニがレジ袋を有料化しなかったのは、先発で有料のレジ袋を実施したチェーンがあっても、他のチェーンがあえてレジ袋を無料で提供し続けたら、特に多くのお店が隣接する激戦地帯において、レジ袋有料のチェーンにやってくるお客さんが減るのでは? という疑心暗鬼が蔓延していたからかとも思えます。

しかし今回のプラスチックゴミ減量への取り組みというのは、そうしたコンビニチェーン同士の売り上げ競争という次元では語られることではなく、今後ラグビーのワールドカップや東京オリンピックの開催で多くの海外からの観戦客がやってくる中で、企業がいかにプラスチックゴミの減少に取り組んでいるかということを世界にアピールすることにもつながるので、もう少ししたら今のコンビニ大手は全てレジ袋を有料化することはかなり可能性が高いのではないかと思っています。

今後、本格的にコンビニの袋が有料になることが実際に起こった場合に備えて、100円ショップでも売っているマイバッグを数枚車の中に入れておけば、規模は少ないにしてもいちいち立ち寄った先のコンビニで袋を購入することもやっておけばいいと思います。その際、今後のコンビニ利用を考えた上で、サイズの違うものを複数そろえておくということで一層便利になると思われます。
というのも、コンビニでマイバッグを利用する場合にはスーパーのように何でもまとめて放り込むという利用のし方とは違い、人数分のお弁当とおにぎり、ペットボトルやおでんというようなある程度決まったものを入れるので、普通のマイバッグとともに保温・保冷のできるバッグがあれば、おでんやお弁当を温めたまま持ち運ぶことができる分、今のレジ袋よりも便利になるかも知れません。

今後、コンビニの方でもおでんやコーヒーをジャストフィットで入れられ、こぼれにくいような保温・保冷機能付きのマイバッグを作るかも知れませんが、そういう意味ではコンビニのお弁当がちょうど入るくらいの安いクーラーボックスを置いておくというのもいいかも知れません。底に保冷剤の代わりになる凍らせたペットボトルを置き、その上にお弁当やおにぎりなど夏の時期にいたんだりすると困る食べ物を入れて運ぶとか、今まではもらった袋から出して入れ直すこともなく、直接レジで商品を入れてもらえるようにもなる可能性もあります。ただ、そのようにマイバッグを持参するお客さんが多くなったら、それはそれでレジ周りの混雑が多くなるような気もするので、人員の確保が今後コンビニでは要求されそうな気がして、それができないコンビニはどうなるのか、そんなことも気になります。

最初に書いた通り、プラスチックゴミを本格的に無くすためにはレジ袋の有料化も必要でしょうが、やはりペットボトルの数を減らすことが一番の対策でいることは疑いようがないでしょう。もし今後、スーパーやコンビニでも炭酸系を除く飲み物を「量り売り」(イメージ的には専用ボトルに自動的に詰めることができるスーパーの水のような感じ)するシステムと専用ボトルが一般的になれば、それこそ劇的に日本国内のプラスチックゴミは減ると思います。今私が使っているナルゲンボトルは洗うのも簡単ですし、匂いも付きにくいので、そうした量り売り用のボトルとしてナルゲンもどきのボトルが一般化すれば個人的にも嬉しいので、今後の日本社会のプラスチックゴミ減量の取り組みには注目していきたいと思います。


長距離フェリーの旅が面白くなっている

少し前の話になりますが、たまたまテレビでテレビ東京系の番組「ガイアの夜明け」を見ていたら、長距離フェリーの会社「太平洋フェリー」と「オレンジフェリー」に取材していました。特に大阪南港・神戸港と四国の愛媛県(東予港・新居浜港)を結ぶオレンジフェリーの新しい船を紹介している中で、かなり興味深い船内の様子を見ることができました。

古いフェリーを韓国の会社に売却し、新しく造られたフェリーは基本が「個室船室(シングル)」になったということで、今までの雑魚寝スタイルの2等船室(仕切り無しの大広間スペース)はなくなり、同じレベルの料金でも個室が使えるようになったということを知り、特に一名での利用には良い傾向になってきたという感じがしました。

ただ、一番安いシングルの客室は、室内の装備は最低限なのは当り前ですが、内側から鍵はかかるものの外から鍵がかけられないので、貴重品を常に持って食事やお風呂に行かないと危ないというところがあるそうです。外側からかかる鍵の付いた部屋は「デラックスシングル」で、シングルから数千円の追加負担でビジネスホテル並みの設備を得られます。

個室を利用しながらの旅というと、かつてのブルートレインでの旅を思い出しますが、現在の寝台特急では「乗車券」「特急料金」に加えて「寝台料金」がかかるので、現行の寝台車を利用する場合でもそれなりの出費を覚悟しなければなりませんが、東京や名古屋あたりから四国へ行く場合、とにかく大阪南港までの交通手段を確保し(車で行く場合は当然車を運ぶ料金もかかります)、そこからフェリーに乗ることで、だいたいビジネスホテルの料金くらいで船賃込みの個室が使えるので、大阪まで新幹線でそこからフェリーで四国上陸というパターンも考えることができます。

また、先に格安航空のチケットが取れれば、午前中に松山空港に着き、周辺観光をしながらフェリー出港までに何とか東予港にたどり着ければ、現地で宿泊せず翌朝には大阪に着くので、そこから新幹線でも高速バスでも飛行機でも使って1泊2日の旅にするのもいいですし、時間が取れれば往復フェリーを使えば割引きも使えますので、その方が交通費を抑えられるでしょう。

番組では特に、しまなみ海道を自転車で往復するために四国に入りたい人のために様々なプランや装備を工夫している様子も流れていました。今後は自分の自転車を分解せずにそのまま個室に持ち込む形での「輪行」ができる(外から鍵のかけられるデラックスシングル限定のサービスです)ということで、今後オレンジフェリーが人気になる可能性はあると見ていいでしょう。

ただ、個室化を進めることによって、・シングルとツインの部屋しかないので、今まではまった二段ベッドが2つあるような安くて仲間うちで楽しむような4人部屋を取りたいというような事はできなくなっているようです。まあそうした部屋があったら夜通り飲んで騒いで他の人が迷惑するかも知れませんし(^^;)、寝る時にはゆっくり自分一人で寝る方がいいという人が多いからこその「個室化」なのかと思います。

船の旅では天候によって欠航したり、大聞く揺れることで船酔いになるというようなディメリットもありますが、寝台列車の旅が高級化するにともない、安く寝ながら移動するような旅が好みの場合は、夜行バスとルートがかぶるなら、むしろ積極的にフェリーを組み合わせて旅をするというのも面白いと思います。最後にオレンジフェリーへのリンクを貼っておきますので、こうした個室化したフェリーが増えていくことも期待しながら次の旅の予定を考えてみることにします。

https://www.orange-ferry.co.jp/


駿河湾フェリーの存続は決定したものの

このブログでその経緯を報告してきました清水港~土肥港を結ぶ「駿河湾フェリー」について、静岡県は関係する6市町村とともにその運営を引き継いで2019年4月以降も存続させることを決定したと発表されました。

現在直接運行を行なっている会社に船の運用を任せ、船自体は無償で県の方に譲渡することになリ、さらに県が今までフェリーの運営を行なっている「エスパルスドリームフェリー」に運行を委託することで、今までと変わらずに航行を継続することになりました。

エスパルスドリームフェリーが撤退を表明した原因である、ここ直近で年間1億円という赤字については県と6市町村で負担をするような形になっているそうですが、このまま赤字が続くと困るわけで、その対策というものがどうなっているかも考えておかないといけないでしょう。

ただこれで、東京オリンピックの自転車競技が行なわれる修善寺まで西から行く場合、車を清水港周辺に駐車した上で車を使わずに自転車や原付で現地に入るようなことも可能になりました。さすがに東京オリンピックの時期は車で伊豆に入るにも大変なことになることが予想されます。さらに、自転車競技は室内の競技だけではなく屋外でのレースもありますので、チケットがなくてもオリンピックを見たいと思っている方にとってはかなりの穴場になるのではないかと個人的には思っています。特に静岡市からの場合は自転車で清水港まで行けば自転車だけで伊豆に入ることもできるようになります。土肥港から会場までシャトルバスが出てくれれば、JR清水駅から清水港までは十分歩いて行ける距離なので、人だけ乗って何も乗せないでフェリーで往復観戦ツアーなんていうのもやってくれると地元民としては嬉しいですが。

そうは言っても、利用者を増やして赤字を解消するためには大変なことも多いと思います。当座の赤字は県と市町村が負担してくれるということにはなるのですが、それだけに頼っていたら東京オリンピックが終わった後にまた同じような議論になってしまうような気もします。

ともあれ、現状の環境では安くフェリーの使える「富士山満喫きっぷ」を使っても土肥港で行き止まりとなってしまって、単に清水港と土肥港の往復になってしまう(人のみ乗船の場合)ところもあり、更なるフェリーを使う際の状況の変化についても、多くの人が利用したいと思えるような変化が出てくることを期待しています。


車に乗っていて道に迷って本当に困ったら?

高速道路や一般道で逆走をする事にはさまざまな原因がありますが、先日山形県の国道で起こった逆走による正面衝突事故は、本当に何とかならなかったのかと悲しい気持ちになる事故報道でした。

事故を起こした軽自動車に乗っていたのは80代のご夫婦で、2018年8月17日のお昼くらいに福島県南相馬市から仙台市にある長男の家を訪れた後、自宅に帰るのに宮城県から道に迷い、宮城県・山形県・福島県を走行した形跡があり、仙台を出発してから1日半後の8月18日の深夜に山形県上山市金瓶の国道13号で逆走による事故を起こすまで道に迷いながらずっと運転を続けていたということになります。

事故を起こした軽自動車にはカーナビは付いていなかったそうで、知らない道を不安で運転しているのと、長時間運転した事の心労が重なって走行車線とは反対側の道路に入ってしまったという風に考えることができますが、ではどうしたら良かったのかということも十分に考えるべきではないかと思います。ちなみに、以下の検証は電話は使えてもスマホを持たずにネットは使えない状況で、道がわからなくなったらどうするかということになるので、同じようにご高齢の両親が車で長距離を走った時のトラブル回避策として、訪れた際に直接対応できることや、別れても後から電話で指示できるような感じで考えてみました。

まず、方向感覚がおかしくなり、さらにカーナビもないということになると、まず偶然に通った道に行きあたることを信じて走るというのはあまりうまい対処法とは言えません。当日の夕方に息子さんが電話をした時点で道に迷っているということだったので、今から思えば電話を受けた地点周辺で動かないでいてもらい、息子さんの方で迎えに行くぺきだったと思いますが、それでも何とか帰ることができるだろうという考えが息子さんの方にもあったのかも知れませんが、今回の結果を見ると大丈夫ではないわけなので、別れ際に「道がわからなくなって不安になればいつでも電話していい」ということを最初に伝えるとともに、とにかく「勘に頼らない走行」を行なうための手段を考えてあげる必要があります。

今回の事故ではそこまで細かく語られていませんが、カーナビがない車で来ているなら、紙の地図はどうだったのかということが気になります。ただ道路地図だけ持っていて安心してはだめです。地図の字は細かく、人によってはなかなかわからない場合もあります。そうしたことが心配になるなら、あえて地図に書き込みをしても自宅までのルートを把握した上で出発することが大切です。

もし無謀にも道路地図も持たないで出てきてしまった場合は、四の五の言う前にどこかのコンビニに車を停めてもらい、雑誌コーナーで道路地図は置いていないか店員さんに聞いてもらうように促しましょう。無事に道路地図をゲットできたら、店員の方にお願いして、その地図上に現在地をチェックしてもらうようにお願いしてみます。基本的には地図を読めないようなら、元々車で長距離を運転するのではなく、公共交通機関を使って出掛ける方がいいので、さすがに今回事故を起こした方も地図は読めるのではないかと思います。地図に書き込むものも持ってないようだったら、コンビニには文具も売っているので赤のサインペンやメモ帳などを購入し、自宅までのルートを地図上で書いたり、メモ用紙により具体的にポイントとなる交差点名とその交差点をどちらに曲がるかということを大きな字で書くとかの工夫が必要になるでしょう。もしそれでも道がわからなければその都度止まって地図を確認し、場合によっては地元の人に書いたルートに出るまでの道順をメモ用紙に書いてもらうようにしてそのメモを見ながら進めば、仙台から福島に帰るのに山形の上山市まで行くことはなかったのではないでしょうか。

そして、今回の事故を起こす前の状況を考えた時、運転している中で休憩や食事はしていたとは思いますが、ご夫妻で軽自動車に乗っていたということになると、車中泊をして体を休めるというのはなかなか難しいと思います。その場合、考えるべき対応策は2つあります。

まず一つは、当日帰りを諦めた時点で迎えに行き自宅に泊めてから改めて対策するか、もし親の方で迎えを嫌がった場合は周辺のホテルや旅館に泊まるという選択です。ただ、今回のケースはお盆休みにあたっているので、数ヶ所の宿泊施設で満室のため断わられてしまうと、気力まで萎えてしまう可能性はあります。その場合、頼りたいのは近くの駅に行き、そこに観光案内所があればそこで探してもらうというパターンは案内所が開いている時間であればおすすめです。

道に迷っているという状況をきちんと説明すれば、親身になって相談にも乗ってくれると思いますので、単に道を聞く手段としてもおすすめだと思います。もし案内所が閉っていたり、そもそも案内所がない駅でも、駅にホテル案内のパネルなどがあった場合にはそのホテルに片っ端から電話をしてみるという方法もあります。ただこうした事は旅慣れていないとできないかも知れません。そんな場合には、親から迷ったと電話が来た時点で、当日中にあくまでも帰る気でいるのか、その日のうちの宿泊を諦めて現地で宿泊するのかという意志表示を確認して息子さんの方から積極的に動くということも考えておきましょう。もし現場で長いこと待って迎えに来られるのがいやなら宿泊するということになりますので、その時点で現地から離れていても両親の代わりにネットでビジネスホテルや旅館などの空室情報を得たり直接宿の予約をすることもできます。

その場合も、とにかく言葉で伝わる誰かが迎えに来てもらいやすい場所で待機をしてもらい、現地までの送迎(実際は車で来て、宿まで先導してもらう)が可能な宿泊施設かどうかを確認する必要があるので、ネットで空室を確認したら、電話で打ち合わせをした方がいいのではないかと思います。

そして、今回の事故で考えてしまったのは、仙台から南相馬市がそう遠くないからかも知れませんが、運転していた方がなぜかかたくなに高速道路を使わずに一般道をひた走ったということです。今回の事故の場合は行きは無事に着いているので、お金を持たず出たということは考えにくく、考えられる一つとしては高速道路を運転したことがないため、流れに乗って走ることが不安だったのか? という風にも考えることができます。

ちなみに、高速道路の一般的な最低速度は50km/hで、夜の国道だったら十分出てしまう速度です。コンビニで地図を買い、そこで道順を教えてもらって近くの高速道路のインターチェンジまで行ければ、自宅近くのインターまで行る可能性は高まります。さすがにそこからは地図がなくても帰ることができるでしょう。高速道路では全ての車が100km/h(通常の高速道路の場合)で走らなくてはいけないということではありません。むしろ車しか走っていないということで一般道よりも安全に走行できるという点もあるので、日頃話をする機会があれば、一般道で無理をしないで高速に乗って左車線をひた走り、サービスエリアでは必ず休憩しながら進むことも必要であるという事を言っておくことも大切でしょう。

ここまで、あえて高齢者の方が自走して長距離を走ることも考えた対策についても紹介しましたが、高齢者の運転についての問題の一つは、そもそも運転すら危ないと家族が思っていても、がんこで決して自分で運転することを譲らないというケースが意外と多いことです。もちろん、日常的な移動に走り慣れた道をいつも安全に利用できているなら、免許を返納する必要まではないと思いますが、長距離運転の経験がない高齢者がいきなり長い距離を走るというのは今回の事故のような事が今後も起こる可能性があるということもあり、そもそも論になりますができれば車を使わずに移動してもらえるように説得することが必要になってくることもあるでしょう。

そこまで言っても車で出てきてしまうような場合はある意味仕方がないと思ってしまって冷たい態度を取ってしまうことも脳裏をよぎるかも知れませんが、ここまで書いたことを参考にしていただいて、車の中に道路地図の類が全くないようだったら、その場で用意して持たせた上であらゆる可能性を想定した対策を考えてあげた方がいいと思います。それと、無事に自宅に到着するまでは常に電話で連絡をし合うことを明言し、こちらに電話しやすいような状況は作っておきましょう。そして最悪の場合迷った先まで迎えに行き、現地でピックアップをすることも考えた上で面倒を見るようでないと、同じような悲劇は今後も容易に起きてしまいそうな気がしてなりません。

特に今回の事故では正面衝突をした相手の車に乗っておられた方もお亡くなりになっているので、さらに想定される状況が悪い場合もあり得ます。いくら言っても車で出掛けてしまい、一年のうちで何回も事故を起こしているような事がある場合には、もはや自宅まで車で来た時点で帰りは電車で帰るように促し、もしその忠告を無視して出ていってしまった場合は直接警察に保護を届け出ることも必要になるかも知れません。ここまで来ると家族の問題を自分達で解決できないということになってしまいますが、それ以上に車というものは凶器にもなり得るものですので、常に最悪の状況が起こることを考えて対策することが大事になります。