旅行・交通関連ニュース」カテゴリーアーカイブ

車の旅だけにこだわらず、旅全般の面白いにゅーすがありましたらこちらで報告します。

日本の有名な温泉地で日帰り客を含めた入場規制を行なうようになったニュースを聞き旅の変化を思う

山形県の銀山温泉といえば、川を挟んで古い木造建築の旅館が立ちならび、そのひなびた雰囲気は昔から温泉ファンの間でも人気がありました。特に海外の方々がイメージする日本の温泉というものに近いイメージがあるからなのかも知れませんが、新型コロナ騒動が落ち付いた今、内外から相当の観光客が押し寄せていて地元の方々を巻き込んでた大変なことになっているようです。

2025年1月7日から、温泉地付近のマイカー規制を行ない、利用者は近隣の駐車場に車を停め、有料のシャトルバスを利用しないと旅館の立ち並ぶエリアには行けないようになったそうです。ただ、問題なのは宿泊客だけではありません。場所柄新しく宿泊施設を作るわけにもいかない中、その雰囲気を求めて多くの宿泊しない「日帰り客」も押し寄せることがさらに問題になっているので、その対策として宿泊しない17時以降の観光利用者に1人1150円のチケット制にして、ネットでの予約でチケットを販売しているものの人気で多くの日はキャンセル待ちになっているそうです。

有料のチケット制というと白川郷の入場にも今はお金がかかるようになっているようですが、私は幸いにも多くの観光客が押し寄せる時期よりかなり前に訪問することができました。銀山温泉にはちゃんと宿泊してその様子および共同湯を楽しみました。ただ、その頃も観光地としての銀山温泉は大人気で、第一候補としてリストアップした宿は予約でいっぱいで泊まれませんでした。また、私たちが泊まった宿も、川に面した部屋はかつての客室だったようですが、私が泊まった時には食堂として使われていて、夕食時に窓から川を挟んだ旅館のライトアップや橋に人が出て花笠温度を踊っている様子を見ることはできました。まだインターネットがそこまで普及していない時代で、当時海外からやってきた女将さんがいる「藤屋」さんを正面に見ながら(泊まった宿はその反対側でした)、いい雰囲気の温泉情緒を楽しんだものでした。

改めて銀山温泉について調べてみると、先述の藤屋さんはもうなく、私たちの泊まった宿も名前を変えてリニューアルして営業されています。ちなみに私たちが泊まった時の宿泊料金は一泊二食付きで9千円くらいだったのですが、今同じ旅館に泊まろうとした場合一人25,000円くらいから泊まれるものの、今からだと3月いっぱいは予約すらできない大盛況でした。

ひなびた温泉が好きで自分が体験したことなどを作品として発表している漫画家のつげ義春さんのエッセイを以前読んだことがあって、ひなびた温泉宿に泊まる時の予算は、一人1万円でお釣りが来るかということを基準にしているという話を読んだことがあります。私が行った当時の銀山温泉はその条件にはまっていたのでした。

私も以前このブログで紹介し、私の温泉趣味の師匠とも言えるジャズ・ライブハウスのマスターで本人もジャズ・ピアニストとして活躍され昨年逝去された明田川荘之さんから教わった宿も、人もそれほどいないひなびた温泉宿の雰囲気を楽しめるような宿でした。

確かに時代は変わり、以前はつげ義春さんの出す条件を満たすだけの宿はどんどん減っているというのが正直なところでしょう。物価の上昇などを考えると一泊1万5千円から2万くらい出せばそうした温泉の雰囲気を楽しみながらゆっくりできる場所に泊まりに行きたいと思いますが、現在は東京で温泉もなにもないホテルに泊まっても相当高額だったりしますから、古き良い日本の温泉を宿で楽しむことはだんだん難しくなっているように思います。

ちなみに、もうすぐ来てしまう阪神・淡路大震災が起こる直前、私は友人たちといっしょに明田川さんから教わった岩手の大沢温泉・山水閣に泊まり、前日の夜中に帰って17日の月曜日は代休を取って家で寝ていてその状況をテレビで見ることになりました。楽しかった湯治場の雰囲気の残る温泉宿から、一気に現実に引き戻されてしまった思い出があります。その時の衝撃は大きく、たまたまその直後知人から被災地に未使用のタオルを届ける役目をお願いされたので、現地まで他の支援物資を持って訪れたことも連動して記憶しています。

災害の記憶とは悲しいものですが、温泉の仕組み自体も地震の原因にもなる火山との関係もありますし、日本で生きていくということは、その場所の様々なところを見て、それを楽しんだり涙を流したり、そうしたことを記憶していくことが大事だと思っています。今後、様々な場所を訪れたいとは思っていますが、チケットで入場制限するような場所というのはどうしても人気で海外からの人が集まりやすいように思います。私自身は、今までの思い出などともからめながら、単純に景色がきれいというような事ではなく、色々なものを読んだりしてその場所に思い入れを作ることで、その思いを共有する人が少ない場所へ行ければいいなと思っています。

もはや「周遊券」という言葉は鉄道では使えなくなっているので車の旅に「周遊パス」を活用する旅にシフトへ

昨日のニュースで、瀬戸大橋を走るJR四国の快速列車「マリンライナー」が朝7時過ぎにあろうことか瀬戸大橋の上で動けなくなり、乗客がおよそ6時間くらい車内に閉じこめられたというニュースを聞き、昨日が日曜日ということもあり乗客の多くは四国から岡山へ行く途中であったことが考えられる中、かなり大変な目にあったのだろうなと思い同情を禁じえません。

鉄道を使う長旅ということでは、先日発表された「青春18きっぷ」の改変の影響もあり、個人的にはもう仕事をリタイヤするまでは連続使用が条件のこのきっぷは使わないと思いますが、悪天候ではないトラブルで6時間身動きが取れなくなってしまったら、このような割引されている代わりに使用条件が限られるきっぷというのは変更が効かないので色々と大変だと思います。

鉄道に関して、現在は個人的に使ってみようと思えるものはないのですが、以前は18きっぷではなく遠方への旅行には「周遊券」を使っていました。このきっぷは、出発地から目的エリアまでの往復乗車券と目的地周辺の乗り降り自由なフリー区間のきっぷが付いているようなもので、当時はまだたくさん長距離列車が走っていた「急行」での往復ができるのが特徴でした。

上野発では内陸を通って早く目的地に到達できる青森行の「八甲田」と、日本海回りの「津軽」に乗れたので、東北の観光地はかなり回りました。当時は18きっぷでも青函連絡船に乗れたので、北海道函館までであれば、予約なしでもいつでも出発でき、さらに学生に対しては周遊券を学割価格で購入できたので、学生時代は18きっぷよりも周遊券の方をよく使って、四国にも周遊券で行ったことを今回の事故で思い出しました。

現在の旅はもうJRに固執することなく、私鉄や高速バス、LCC利用の飛行機、フェリーなど様々な交通手段を考えて行った方が良いと思いますが、現在でも昔の周遊券と同じような仕組みの交通手段はあります。それがNEXCO各社で出している高速道路をETCで利用する場合に使える「高速道路周遊パス」です。

かつての周遊券と比べるとそこまでのバリエーションもなく、関東在住の方と私のような地方都市在住者とでは出発地までの高速代が別にかかる(自宅近くのインターから乗っても定額な周遊パスの設定がない場合が多いので)という不便な点はありますが、出発地から目的地までの往復の高速代が入っていて(発着付きプラン)、フリー区間では高速道路を途中で降りてまた乗ってというまさに周遊券的な使い方ができます。電車と違って車であれば一般道も自由に走ることができるので、車を使って地域をくまなく観光したい場合には、むしろこちらの方が便利なのではないかと思いますね。

また、周遊パスにはフリー区間のみ利用できるプランもあるので、例えば、目的地まで一般道で行くとか、フェリーを使って目的地まで行くとか、さらに言うと現地まで公共交通機関を使って目的地からレンタカーを借りるような形で利用も可能です。その際、自分のETCカード(周遊パスに紐付けしたもの)を持って行くことが前提になりますが、現地の移動手段が少ないような場合、単にレンタカーを借りるだけでなく、高速道路の周遊パスをセットにすることで、うまく使えばかなり交通費を節約できる可能性があります。

目的地までJR(新幹線含む)を使う場合、同乗する人数が多ければ「レール&レンタカー」という仕組みを使うと、乗車券2割引、特急券1割引という特典が受けられる商品があります。申込み方が独特なので、手間はかかるかと思いますが、これだと過去の周遊券を使ったような旅ができるのではないかと思います。そうなると、まだまだ色々な旅行プランを立てる面白さというものはあるような気がします。

逆に言うと、旅行に行く時に自分もしくは同行者の中に運転免許証を持っている人がいるかいないかで、かなり旅の自由度が変わってくるということも言えます。運転免許を取得するにもコストはかかるので、なかなか取るのも今は大変だとは思いますが、車を今後所有する予定はなくても、免許を取得してレンタカーやカーシェアリングサービスを使いながら運転のカンは維持できるようにしておくと、これから旅に出るような場合には選択肢が増えます。

ただし、自分の車やレンタカーで移動するについて注意しなければならない事もあります。公共交通機関の場合、計画運休を含めて災害に見舞われそうな場合には運行自体が取り止めになります。車の場合は運転手の意志で出すなら、どこにでも行けるわけですが、進んだ先で冠水している場所に入り込んで車をダメにしてしまったり、無理に峠などを走り、土砂災害に巻き込まれて命の危険を生じる事もあります。新幹線が止まっていても高速道路の通行止が解除されたような場合だったら良いのですが、あらゆる乗り物での移動に危険が伴う場合には大人しく現地で宿泊できる場所を探すようにして無理に旅を続けない勇気も必要ではないかと思います。

もはや自転車だから許されるということは無くなる? 自転車に関する道路交通法改正内容

自転車運転に関する法令が2024年11月から改正されています。私自身、日常的に自転車を使うことが多いので、この情報をテレビニュースで初めて知ったということで、かなりナーバスになっています。今後、甘い考えで自転車を使うと、大変な事になってしまう可能性があります。普段全く自転車に乗らない方でも、旅先などでレンタサイクルやシェアサイクルを使って移動する場合に、今回の改正に伴って人生が変わってしまう可能性もあるので、ここで自戒の念を込めて、その内容について備忘録的に記録しておこうと思います。

今回の改正の要点は次の2点になります。

その1 運転しながらスマホ操作をすると大変なことになる点

その2 たとえ自転車でも飲酒運転をした側だけでなくさせた側も厳しい罰則がある点

まず、自動車と同じようにスマホを見ながらの運転で厳罰になります。違反者は6月以下の懲役または10万円以下の罰金、交通の危険を生じさせた場合には1年以下の懲役または30万円以下の罰金ということになりました。逆に言うと最大の懲役は6ヶ月から1年、罰金の場合は10万円から30万円の支払いが必要になるということで、これはかなり大きな罰則ではないでしょうか。

ちなみに、スマホを自転車に固定させていても、画面を注視して運転していたことが明らかになった場合には罰則が適用される可能性があります。赤信号で停止中にスマホの画面を見る分にはそれ以上追求されないようですが、自転車でスマホをカーナビ代わりにしている場合には、音声案内の機能も併用して、周辺に注意しながら事故を起こさないような運転を心掛ける必要があります。

次に、飲酒運転についても、違反したら3年以下の懲役または50万円以下の罰金とかなり大きな罰則になります。今回の改正では、飲酒をした人に自転車を貸した人がいた場合、違反者と同じ3年以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられるというのは、ちょっとした気持ちで自転車を貸すと大変な事になるわけです。さらに、酒類を提供したら飲酒運転になることを理解した上で提供した人(お店だけでなく家飲みで同席していた人も含まれます)にも2年以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられてしまうのです。

この改正によって、地域によっては大きな影響が出てきます。自転車の台数がかなりの数にのぼり、シェアサイクルも発達している私の住む静岡市の場合、多くの人が自転車を日常的に利用しています。自転車通勤をしている人も少なくありません。その場合、仕事終わりにちょっと飲んで帰りたいというような場合、最後に紹介した酒類の提供者も厳罰ということになると、いくら帰りは自転車を押して歩いて帰ると言っても、つい飲んで気が大きくなって自転車に乗ってしまうことも可能性としてはあるわけですから、今後自転車で飲食店に来店したお客について、酒類の提供をしないという感じになっていくのではないでしょうか。

今後、自転車で外出をした場合には外で飲むのはノンアルコール飲料にするか、いったん自宅へ戻ってから公共交弱機関を使って出直しをするように、罰則を恐れるのであればきちんと対策をしてから飲むようにしないと、下手をしたら自分の人生がおかしくなってしまう可能性がある法改正であることは確かでしょう。

日常の生活で自転車を使っている人に大きな影響が出る改正ですが、観光地を訪れ自転車を借りて軽い気持ちで飲み歩きをしてしまい、警察に止められたら旅行中止どころの騒ぎではなくなります。車中泊の場合、深夜まで飲んでから寝て、翌朝にお酒が残った状態でレンタサイクルを使った場合も危ないかも知れません。少なくとも、今後は自動車と自転車の区別なくながら運転と飲酒運転は止める強い意志の力か大切になるでしょう。

「青春18きっぷ」の想い出と今後鉄道から他の交通手段へ移行する準備について考える

いよいよ来る時が来てしまったというのが今回のニュースでは大きいなとしみじみ思います。かつては国鉄が学生の休み期間に売上が落ちる対策として当初は6枚綴(その後5枚綴に変更)で一枚一日(一人)、国内の国鉄(のちにJR)線の普通列車乗り放題という「青春18のびのびきっぷ」として誕生した「青春18きっぷ」が大変革を迎えてこの冬からの販売になります。

当初は1枚ずつ別々に使うことが可能でしたが、使い残したきっぷを転売する人への対策として、一枚に5日(5人)分のスタンプを押す場所のある形に変化し、複数の人で使う場合は同じ行程で同じ列車に乗るような形で使うように変わりました。

それでも、回数分が残った切符の転売は続きました。これはきっぷの目的からするとあまり良いことではありませんが、今回の改定では連続する3日・5日分という形で売られることになり、期間中自由に使うことはできなくなりました。その代わり自動改札を使えるということにはなったものの、今後は一人の人間が学生の休み期間に3泊4日ないしは5泊6日の旅に出掛けられるような人でないと、まるまるこの切符のメリットを享受することはできなくなりそうです。恐らくこれでJRの転売対策としては万全で、今後は金券ショップでの取り扱いもされなくなると思われます。ただ、北海道用のオプション券とともに青春18きっぷを複数枚購入し利用期間をフルに使えば、期間内に安価に日本一周は可能でしょう。そういう意味では長い休みをフルに乗り鉄旅行できる人にはまだ利用価値はあるとは思いますが。

私はそれこそ学生時代もそうですが、かなり無理な日程で出掛けても大丈夫な時期には、一人旅でも5人までの団体旅でも大変にお世話になりました。私が最初にこの切符を使っていた当時には、まだ青函トンネルも瀬戸大橋もなかったので、国鉄が運行していた青函連絡船や宇高連絡船にも乗れたので、かなり安く旅をすることができました。そして、そうして安く全国を旅した経験によって、自分の人生は豊かなものになっていると思っています。

もはや今では、若い人でもなかなか青春18きっぷを使って旅をする人はいないかも知れませんが、安い値段で旅に出るということになると、飛行機のLCCでのセールを使うか、高速バスで深夜移動するとか、あとは車中泊を使ってマイカーで出掛けるかということになります。ただ、かつてはこのきっぷの趣旨に沿うような形で、中学生くらいのグループで利用しながらとあるユースホステル(男女別相部屋の若者向けの宿)でご一緒したのを大学生の時に経験しました。今回の改定で、本当にお小遣いをためて旅行に出掛けるしかない中・高校生が、家周辺の風景しか知らないところから、まるで冒険のように旅立つ手段の一つが無くなってしまいます。個人的には中・高生用に月々のお小遣いくらいでも旅立つことのできるような形で、年齢制限を付けででも現行のきっぷを残して欲しかったなと思いますが、それだけ世の中に余裕が無くなったことの現れなのだと納得するしかないでしょう。

私がこのブログを立ち上げたのも、今まで自由に使えていた青春18切符の5枚綴での販売が終了したことで、ふと思い付いて遠くに出掛けられる旅というのは、車中泊の旅にシフトせざるを得ないのではと思ったことがあるかも知れません。

今年は新型コロナの影響も癒えて、ようやく普通に出掛けられる状況が整ってきたので、全国色々なところに出掛けていたので、この勢いでこの冬は青春18きっぷを使っての旅をしようかと思っていたのですが、一人で3日間の旅はできるかも知れませんが、同行者がいる旅では18きっぷの利用は難しいと思うので、私が仕事を辞めて完全にフリーになるまでこの形態で18切符が販売され続けていない限り、もうわざわざ購入して使えないなと思います。ただ、これも社会全体が疲弊している状況の現れだと思うので、仕方のない事ですね。

今後については、自分の車で出掛けられる範囲での旅行や、高速バスやLCCでの移動とレンタカー・バス移動を組み合わせたり、宿が有料で用意している送迎バスの仕組みを使ったりと色々知恵を絞りながら、今後は学生の休みの時期に関わらずに旅行の計画を立てていこうかなと思っています。

今回の改定での影響は、これでますます地方のローカル線に乗って旅をしようとする人たちがいなくなるだろうということがあります。車で回ればさらに色々なところへ行けますが、もはやのんびり各駅停車で乗り継ぎの時間に駅周辺をぐるぐる回りながらの旅というのは無くなる傾向になるということなのでしょう。路線バスがなくなって人々の生活が変化したように、今回の青春18きっぷ改革の影響が悪い方向に出なければ良いなと思います。自分としては、今後についても気ままにふと出掛けられる旅を安くできるようなノウハウについて実践し、このブログで紹介していくことができればと思っています。

今まであった施設やお店が突然なくなってしまう時代に私たちはどう対応すべきか

先週いっぱいで千葉県津田沼に残っていた大型小売店舗のイトーヨーカドー津田沼店が閉店したということがニュースになっていました。多くの小売店がしのぎを削っていた時を思うと、本当に時代は変わってしまったと思います。

こうした大規模校利点ではイオンモールの躍進が目立ちます。先日訪れた長野県松本市でも、イトーヨーカドーが閉店へ向かうのに対し、イオンモールには人が集まっていました。人口は減っても買い物需要はどの地域でもあるわけで、今後も少ないパイをめぐっての競いは続くでしょうが、以前のように大規模校利点の出店ラッシュにはならず、地方住まいの私としても今あるお店が何とかそのまま営業を続けて欲しいという感じにしか考えられなくなっています。

ちなみに、私の自宅周辺にはスーパーが無く、自転車があれば買い物には行けるものの、歩いて行くというような事はもうできなくなっています。数年前までは歩いて行ける距離にスーパーがあったのですが、そのスーパーが経営戦略を変更し、通常のスーパーではなくプレミアム感のある高級品を集めたお店を複数出す方向に転換してしまったので、古くからやっている通常形態のスーパーを閉店してしまったのです。これも、時代の流れといってしまえばそれまでですが、そうした高級路線というのもいつまで続くのかという感じもあり、今後さらに状況が変わってしまうと、我が家の日常の買い物がどうなってしまうのか心配になります。

それでも、自宅からは何とか自転車を使えばJR静岡駅までそこまで苦労することなく出て行けるので、全く買い物ができないということにはならないとは思います。しかし、駅構内のお店はテナント料が高いということもあり、街のスーパーよりどうしても品物の価格が高くなってしまうことになります。それでも何とか買い物ができる環境にあることは幸いですね。今後は、状況によって近くのお店で売っている価格と比較しつつ、すぐに必要でなく定番の商品についてはネット通販(ネットスーパーの利用を含む)によって対応していくしかないのかも知れません。

こうした地域のお店が衰退していくことは、車でのお出掛けをする際にも訪れる事ができなくなるということがあります。地域にあるスーパーでは、全国で販売していないその地方だけの商品が売っていることも多く、それ自体がお土産にもなりますので、私は旅先でその土地のスーパーに入るのが楽しみでもあるのですが、今後はそうした機会も減っていくのかと思うと寂しさはありますね。

あと、スーパーではありませんが、かつて栄華を誇った宿泊施設の栄枯盛衰というのも激しいです。まだ大企業がこぞって団体旅行で利用していた頃には、大規模な旅館・ホテルが有名な観光地ではどこも繁盛してきました。しかし、そうした需要がなくなると、とたんに大規模施設の経営がおかしくなり、場所によっては廃墟になってしまったところも多くあります。

先日宿泊した松本市の浅間温泉では、かつての大規模旅館を買い取ってリニューアルし、経費を切り詰めることで当時では考えられなかった値段で宿泊ができるホテルに宿泊しました。実際に泊まってみて、空調設備が古くて部屋全体を冷やせないような時代を感じる部屋をあてがわれてしまいましたが、それでもスーパーと違って観光地には海外からの宿泊客も来てくれる可能性があるので、コストをかけずに薄利多売で営業する宿泊施設は、そこまで費用を掛けたくない私にとっては有難いものです。

実は、そういったかつての有名旅館を大手リゾート会社が買い取って安く宿泊できるようにリニューアルした施設を予約しました。たまたま平日に出掛けられる事になったので、その日に安く泊まれるプランがあるのを発見し、直前に部屋を抑えました。前回泊まったのは伊藤園ホテルズのグループでしたが、今回は違う系列のホテルグループなので、前回との比較でどうなっているのか、さらにそのホテルが買収前に営業していた時と比べてリニューアルしたようなので、その様子はどうなのかなど、気になるところも多いので、こちらも近いうちに紹介したいと思っています。

以前は東横インやアパホテルのような簡便なビジネスホテルは安く利用できていたのですが、場所にもよりますが海外からの旅行客の影響もあるのか、それなりに値上がりをしているという実感があります。それなら、大型リゾートグループが経営する温泉付ホテルリゾートにすれば、こちらの方は基本一泊二食(バイキング)付きの料金なので、結果的には安くさらにかつてのあこがれの宿に泊まれるというメリットもあります。今回の予約もそうですが、全てネット上で予約を完結させることができ、車での訪問でも駐車場の無料利用への道も用意されているので、車中泊に疲れて行程中にリフレッシュしたい場合でも、部屋が空いていれば利用可能というのも嬉しいですね。どちらにしても、時代というのは自分が思っているのとは違う方向に流れていくこともあるので、それに自分の方から対応しに行くことは大事だろうと思います。

路線バスが今後も存続していくためには運賃値上げもやむなしとは言え固定費の値上げは厳しいか

私の住む静岡でも、具体的に生活するための費用が目に見える形で上がってくることになりました。現在、静岡市で走っている静鉄バスが値上げを発表したからです。

私自身は、バス自体はそんなに使ってはいないのですが、通勤通学で毎日バスを利用している人には結構な負担になるのではないかと思います。具体的には、現在は市内190円で行ける区間があったのがその料金大系が廃止され、初乗り料金が200円になるそうです。あと、具体的な料金は走行距離に応じた料金に変わるのだそうです。また、観光客向け? という感じで静岡駅などを中心とした短距離区間は一律100円という、旅行者に利用しやすそうな料金もあったのですが、それも値上げになり150円と5割増になるとのこと。

実のところ、現在の自宅は駅から100円で行ける区間内にあったのですが、それが値上りするというのは飲み会の後の足代が上がるのでちょっとショックだったりします。ただ、そうしたケースの場合は、時刻表をよく調べないで停留所に行くと、バスが出たばかりというケースが少なくなく、そうなるとバスを待つより歩いた方が早く自宅に着くので、そこまで利用しない人がとやかく言うこともないのかも知れません。ただ、観光で静岡市内を訪れる場合、過去に100円区間のバスに乗って便利だったと思っていると、いきなり料金が上がっているということが起こるので、注意は必要でしょう。

個人的な感想として、これは運転手さんの賃金を上げて人手不足を解消するためにはどうしても必要な事だと思います。値上がりがあったとしても自家用車を維持する費用や、タクシーを使う費用と比べても安いことには変わりはないので、値上がりしたから利用を止めるという事ではなく、自分の生活パターンを変えるなどして、生活のための固定費を考え直すような事も必要になってくるだろうと思います。

代替のパターンとしては、現在でもなかなか使いたい時に使えない状況にはあるのですが、市内各所にある時間貸し(シェアサイクル)の自転車を利用するというパターンがあるでしょう。基本15分70円という低料金なので、近場で空いている自転車があればバスの代わりに使ってみるというのも手ではあります。私だけでなく静岡市に住む多くの人たちは、市内各所は平坦なので、一人に一台自転車を持っているという土地柄でもありますし、雨が降らなければバスではなく体のために自転車を使う選択肢も十分にあります。

静岡市中心部には多くの駐輪場が整備されていて、数時間の利用なら料金がかからずに利用も可能なので、今後自転車を使って用事を済ませたり観光に使ったりというような機会も増えていくのではないかと思います。ただ、市民としてはバスを使わないという選択をすると、さらにバス会社の経営は大変になってしまいますので、用途に応じて使っていくことも大事です。目の前の状況に一喜一憂しないで冷静に対応することも大切であろうと思います。

旅行の際の交通機関選びを考える場合自分で車を運転できるメリットは有るか

一昨日、松本の浅間温泉で一泊して昨日自宅まで帰ってきました。昨日はたまたま早く目が覚めてしまったので、朝5時くらいから宿の周辺を散歩してきたのですが、ホテルから出る直前にテレビのニュースを見ていたら、現職のアメリカ大統領が大統領選から降りるという大ニュースを伝えている中で、速報という形で流れてきたのが、新幹線に関するニュースでした。

第一報は名古屋と三河安城の間で、保守車両が脱線してしまったということで、新幹線が折り返し運転をしていて、復旧は早朝の段階ではお昼頃か? という感じでしたが皆さんご存知の通り復旧は長引き、事故場所付近では終日運休になってしまいました。新幹線に乗れない人たちは他の交通機関に振り替えるため、この時期に事故のあった場所を通過して旅に出ようと思っていた方々は大変な目に遭ったのではないかと思います。

私の場合は、そもそも松本から静岡に帰るということで、恐らくJRを使ったとしても影響は無かったとは思いますが、今回は車での移動だということで、長野道から中央道、中部横断道から東名という経路での工事渋滞によって時間はかかったものの、おおむね3時間くらいで自宅に帰ってこられました。もし高速道路で大きな事故が起こったとしても、経路で事故場所を通らないように設定してカーナビを検索すれば、時間はかかるものの何とか自宅までその日のうちに到達できます。

ただ、今回の新幹線の事故の場合は、もし予約していた新幹線が運休になった場合には窓口に並んで払い戻しか変更の手続きをしつつ、代替の交通機関をゲットする必要があります。払い戻し自体は後からでもできると思うのですが、振替交通機関というのはあくまで自分で用意する必要があるので、在来線で移動するにしても一部の駅では利用者が多くなってホームが規制されていたようですし、最新の情報を得て次に何をするかは自分で決めなくてはならないので、色々と大変です。

基本的には、スマホを使って調べたり代替の移動手段を探したりするため、長時間スマホを利用するための電源の確保が必要です。もしモバイルバッテリーを持って来なかったり、小さなモバイルバッテリーしか持っていなかったりした場合には、近くのお店でバッテリーをゲットしつつ、コンセントが使えるお店に入ってスマホを充電しながらバッテリーも同時に充電できるような充電機器を使うことで、いつ復旧するかわからない状況に備えることも必要になります。

車での移動の場合は、今回の私も走行中にシガーソケットからスマホやモバイルバッテリーを充電することはできるので、そこまで充電に神経を使わなくても良いですし、何より車が走れないような天候にならない限りは、何とか移動はできるので、選択肢として自分の運転で移動できるようなことができるかということが大事になると思います。

昨日新幹線が動かないことで商談が飛んでしまうという嘆き節をテレビカメラに向かってしていた方をニュース映像で見ました。詳細はわかりませんが、運転免許があれば代替交通機関を手配できなくても、レンタカーの片道or代替交通機関が確保できる場所まで利用(乗り捨て料金は覚悟で)という手段が取れます。多くの新幹線利用者の方々はそこまで切羽詰まることはないと思いますが、私自身どうしても帰らなくてはならない状況に追い込まれた場合、24時間営業しているレンタカー業者に連絡して自走で帰るという選択肢も考えるかも知れません。

そういう意味では、レンタカーを使うための運転免許を持っているかいないかというのは、今回のような天候に関係ない事故やシステム障害で予約した交通機関が動かない場合には選択肢の一つとして機能するのではないかと思います。車を所有することは止めても、自分の体が言うことを効かなくなって免許返納するまでは、免許は持っておいた方が良いですし、新幹線利用の旅行にも免許は携帯して万が一に備えることも必要になるかと思います。

スマホを使ったモバイルチケットの取得は事前に用意しておく方が良い

今回、松本城を中心に観光に出掛ける予定ですが、実際に使うかどうかはわからないながら、色々調べているうちに気付いた事があるので備忘録的にここで紹介させていただきます。

松本へは車で行くので、基本的にはスマホで行なう決済というのは駐車場に関するものになるかと思いますが、状況によっては一日駐車できるような郊外の駐車場に停められるのであれば、市内観光は公共交通機関を利用するというパターンも出てきます。先々月鹿児島を訪れた際にも、鹿児島市内は路面電車で回るためにフリー乗車券を買おうかと思ってはいたのですが、時間の関係上市内中心部に駐車をして天文館界隈は歩いて回ったのでチケットは購入しませんでした。ただ、状況はその場に行かなければわからないので、あらかじめどうなっても大丈夫なように準備はしておきたいものです。

今回訪問する松本においては、訪問予定の松本城入場券がセットになった市内バスの24時間利用できるフリー乗車券「タウンスニーカーPlus24時間券」なるものが販売されていまして、これがスマホ内で完結するモバイルチケットになっているのです。

個人的にはこうしたチケットは全国どこにもあるので、どうやってモバイルチケットを購入するのかなと思っていたのですが、私も実はインストールして使っているアプリ「乗換案内(ジョルダン)」のメニューにある「チケット購入」のところから利用が可能になっていました。クレジットカードの他、電子マネーでも決済が可能で、販売所をいちいち探さなくても、スマホ上で決済が完了すればすぐに使えるということなので、あわてて母親のスマホにも「乗換案内」アプリをインストールしました。新規ログインはGoogleアカウントからも可能になるので、細かなログインについての作業がなかったので、母親個人の名前で問題なく登録できました。

この乗換案内アプリでは、ジョルダンモバイルチケットを提供していて、多くの地域でこのシステムを利用する形で特別なアプリを利用者が導入することなしに全国各地のお特なフリー乗車券が利用できるようになっています。ただ、これで全ての地域をカバーできるわけではないので、実際に観光を考えている都市がある場合、その地域のフリー乗車券はどうなっていて、どんなアプリが必要なのか、またはQRコード表示で良いのかなどを調べておいた方が良いのではないかと思います。

ちなみに、普通にクレジットカードを決済に使っている場合にはほぼどんなモバイルチケットを使っても問題はないかと思うのですが、今回利用するかも知れない乗換案内のモバイルチケットは、PayPayとauPayが利用できるようです。電子マネーの場合は銀行口座から直接引き落としでもチャージできるので、クレジットカードがなくても対応する銀行口座を持っていればモバイルチケットの決済ができますので、そういう点からも事前に調べておくことは大事だと思います。ちなみに、母親の場合はGooglePayで登録したクレジットカードから決済可能なので、もし現地でバスによる観光に切り替えた場合にもスムーズに利用できるのではないかと期待しています。

海外からの観光旅行客増加とともにもはや平日の方が主要観光地が混雑する?

旅行に行くのに土日祝日の「休日」に出掛けるか、それ以外の「平日」に出掛けるか、それによってかつては差が出たり、注意すべき事もありました。具体的に言うと、イベントなどは休日を中心に組まれる事が多いので、イベントを目的にするには「平日」の選択肢はないということがあります。

ただ、休日には多くの日本人が移動するため、道路は渋滞が起きたり、イベント会場はかなり混雑が出るので、あえてイベントを狙わずに自分なりの観光をするために平日に出掛けるというパターンもあります。ただ、今までは休日狙いで観光業の方々が動いているので、平日の場合食事処や土産物屋、観光施設などが定休日になってしまう事も有るため、事前にお目当ての場所が開いているかを確認する必要が出てきていました。

それでも、平日に旅をするというのは、今までは混雑を避けるという点では旅行がし易いと思えるところはあります。通勤時間には電車・道路とも混雑する事はありますが、その時間に気を付けて移動することで、イベントには関われないものの、ゆっくりと観光することが今まではできていました。日本旅館などは日曜宿泊を含む平日利用の方が料金は安いということもあります。

ただ、ここのところの海外からの観光客の増加によって、有名な観光地を中心に、平日も休日と変わらない混雑が起きています。それだけでなく、今まで混雑対策の為観光地周辺の道路を土日祝日のみ通行規制していたところに海外からの観光客がおしよせることによって、休日より平日の方がかえって混雑し、観光客と地元の人たちとの折り合いが悪くなっているケースもあるようです。

一例として挙げると、京都の嵐山のメイン通りは、現在土日のみ片側通行にして混雑を避けているのですが、平日は二車線の道路は対面交通になります。その状態で海外からの観光客が土日並みに押し寄せているので、道路は観光客が出てくる午前8時頃から終日渋滞し、渋滞して止まっている車の脇を通ろうとして歩行者(観光客)が出てくるので、今後大きな人身事故が起こるのでは? と危惧されています。

地元ではメイン通りを平日も片側通行にしようと考えている方もいるということなのですが、それだと本来平日の生活をしている地元の人の中にはバスに乗るのが大変になったり、車で家を出ることも難しくなるケースもあるようです。観光客によって定住する人たちの生活が不便になる中、今までは平日は普通に使えていた道路が、渋滞だけでなく事故の危険が新たに出てくるということになると、これは地元の人たちの中でもうまく収拾が付けられない可能性もあるそうです。

京都というのは以前から多くの観光客によって支えられている部分はあるものの、地元で生活している人の中には、観光とは関係なく生活をしている人もいます。その人たちは、観光客が増えても何もメリットがなく不便になるだけだということでストレスを貯めるような事にもなってきてしまいます。

今後、嵐山と同じような事が全国で起こって来るようになると、あえて平日に有休を使ったり、子供の学校の休みを申請して平日に動くよりも、休日に出掛けた方が良いのではないか? とも思えますが、今後の日本の観光業というのは休日・平日に関係なく人が集まりホテルは埋まるような感じになってくると思うので、私は発想の転換が必要になると思います。

今回例に挙げた嵐山は、午前7時くらいなら地元の人が犬の散歩などもできるくらいらしいのですが、だったらもう、平日休日関係なく自分が休める時に、日が出る前から動いて有名で人の集まる観光地に行くような感じにして、多くの観光客が出て来た段階で、別の交通の便が悪そうな観光地に移動するような感じの車での観光が良いのかなと思ったりします。あとは、観光地など回らずに宿泊場所とするところで長くリラックスできるような旅(旅館・ホテルだけでなくキャンプ場などでも)をしてリフレッシュするというのも有りかも知れません。

とりあえずは、有名な観光地についてはもはや平日休日関係なく多くの人が来ると思った方が良さそうです。自分の住んでいる周辺にそうした観光地・観光スポットがある場合には、その場所を通る場合にも気を付けて混雑の中に入りこまないように気を付けましょう。

電動系の乗り物をまだメインの乗り物として使うことに躊躇する理由

先日、原付バイクの生産終了における話題について取り上げましたが、その理由には排ガス規制の問題に繋がるクリーンエネルギーへの転換という流れがあるのではないかと思います。日本では電気自動車こそまだそこまで多くはありませんが、電動アシスト自転車はもう相当普及していますし、電動スクーターの電池も自宅コンセントから直接充電できることから、普通の家でも持ちやすくなっているのではないかと思います。

ただ、海外で販売されているものをネット通販などで入手したものの、日本の交通法規では原付扱いになるものをそのまま乗ってトラブルになったり、海外からの旅行客が「電動スーツケース」で街中を走行していて摘発されるなど、様々な問題ある電動の乗り物が出ているのも確かです。

私自身は、車はガソリン車のままで使っていて、自転車も同時に使っていますが、古い実用車を今も使っていて、電動化率は0です。知り合いの自転車屋さんには、電動アシスト自転車に乗ると世界が変わると新しい自転車の購入を進められているのですが、実用車がまだ壊れる兆しがないことと、ある一つの理由で電動アシスト自転車の購入には踏み切れないでいます。

というのも、これも少し前の話ですが、毎日電動アシスト自転車で通勤している職場の同僚が、ついに使っていたバッテリーの寿命が来たそうで、全く充電しても距離を走れなくなったので新しいバッテリーを購入したそうですが、このバッテリーはなかなか安くないということで、これから長く使うことを考えると、どうしても購入を躊躇してしまいます。

自転車に関する話題が載っているネット情報で見ると、利用の仕方によって前後するとは思いますが、新品購入から3~4年、充電回数にして700~900回ぐらいで買い替えが必要になるという話がありました。リチウムイオンのモバイルバッテリーでは約500回の充電で劣化するという話がありますので、それよりは長く、メーカーの技術力によって伸びてはいると思うのですが、バッテリーの価格自体が3~4万円もするので、ちょっとした自転車であればバッテリー代で買えてしまうので、それなら変速機のある非電動自転車でも良いのでは? と思えてしまうこともあります。

個人的には、現在ポータブル電源に使われている「リン酸鉄リチウムイオン電池」が電動アシスト自転車や電動スクーターに採用された時に購入を考えてみるのも良いかな? と思っています。その理由は、爆発する危険が普通のリチウムイオン電池より少ないことと、従来のリチウムイオン電池と比べると圧倒的に長持ちな電池の特性にあります。

私の使っているリン酸鉄リチウムイオン電池が入ったバッテリーは、理論上満充電3千回行なっても残量80%という性能になっています。当然、電池内部が原因でない故障もあるためこの理論通りには行かないと思うものの、ほぼ毎日充電と放電を繰り返しても10年前後の寿命になることが期待できるわけです。以前のリチウムイオン電池と比べると約6倍の寿命を誇るわけですが、もし電動アシスト自転車でもリン酸鉄リチウムイオン電池搭載のバッテリーで使えるということになれば、中古の自転車に新しい充電池を加えることによって、もし同じバッテリーで10年くらい使い続けられるようになれば、コスト的にはかなり良いと思います。

もしかしたら技術的に難しいところがあるのかも知れませんが、国内のメーカーには今あるバッテリーとの置き換えでリン酸鉄リチウムイオン電池が使われている新バッテリーでも動くような型での進化を期待したいですね。もちろん、今の状態でも自転車でない他の乗り物(原付や車)と比べると、整備費と維持費は格段に安く、自分の身と少しの荷物を持って出掛けるだけならかなり広範囲を移動できる魅力的な乗り物である事には変わりありません。私自身も将来車の免許を返納した後でももし体が普通に動くのであれば、自分の体の衰えをカバーできる電動アシスト自転車へという考えはあります。それでも、コストは安く、さらに安全にということもあります。

私自身、最初の方に書いた電動スーツケースや電動スケートボードというのは、たとえ原付扱いにならない交通乗用具だとしても、電池の問題と長く利用することでの耐久性という観点で購入しようとは思っていません。自分が買うなら、やはりしっかりとした作りになっていて、もし不具合が出たとしても近くに自転車店があればすぐに対応してもらえる電動アシスト自転車になると思います。電動スーツケースも10万円くらいの価格だそうですので、同じお金を出すなら長く使えるだけでなく、使わなくなった場合にも欲しい人はいると思うので、後処理という点についても優れていると思います。今後の新製品ニュースなどで、普通にリン酸鉄リチウムイオン電池搭載のバッテリーを積んだ電動アシスト自転車が普通に走るようになることを今は期待しています。