旅行・交通関連ニュース」カテゴリーアーカイブ

車の旅だけにこだわらず、旅全般の面白いにゅーすがありましたらこちらで報告します。

システムトラブルで生活に影響が出る時代の中では交通機関が止まる事に諦めも必要なのか

先日、ANAの飛行機がシステムトラブルのため多くの欠航が出ました。たまたま、新年度の最初の時期だったため、新入社員の人たちが東京の本社で入社式を行ない、帰ろうとしたところでトラブルになってしまったようなこともあったらしいとのこと。こうしたトラブルは自分が交通機関を利用する時には起きないで欲しいと祈りたいですが、今回のシステムトラブルは本当に偶然のトラブルが発端だったとのことで、誰もが立ち往生してしまう可能性があることを再認識させてくれました。

そんな中、私がちょっと気になるのが、JR東日本がSuicaで新改札システムを導入し、これまで駅改札でローカル処理を行っていた運賃計算をクラウド型のサーバ処理へと移管していくことを発表したことです。こうした移行は、QRコードを使ったチケットレスのシステムを作ったり、JR各社をまたいでの利用がSuicaでできるようになるなどのメリットがあります。

しかし、クラウドにデータを集中させるようになると、恐らく今回ANAで起きたようなトラブルが起きた場合、自動改札は全く使えなくなるので、飛行機の場合よりさらに状況は混乱し、相当なストレスを多くの人が抱えることになるでしょう。私の場合は、地域の違いで電車に依存した生活はしていないので、主に自動車を使わないで移動している時に起こって欲しくないというぐらいのものですが、通勤通学で電車やバスを使っている人は、今後は災害時や台風などで電車が止まる可能性のある時だけでなく、突然のシステムトラブルでどこにも移動できなくなってしまうケースも出てくるわけです。

そうは言っても、トラブルが怖いと言ってシステムの進化を止めてしまってはいけないわけで、これからはシステムトラブルが原因での交通機関ストップに対する心構えをしていた方が良いだろうと思います。特に私の住む静岡から首都圏への路線である東海道線(在来線)は、宇都宮・高崎・成田空港・水戸あたりまで直通の電車があると、単区間の不通がかなり広範囲の遅れにつながるというのは、頻繁に起こる人身事故による遅れを経験したことのある人なら十分おわかりでしょう。ただシステムトラブルの場合は、物理的な理由で電車が動かないのではないので、人によっては理由がわからずに騒ぎたす人もいて、駅員とそうした人が揉めて大事になってしまうような事も起きかねないのではないでしょうか。

ですから、まずはJR東日本をはじめとしてSuicaのシステムがクラウド型のサーバ処理へと移行してからは、今回のANAのような災害や事故・故障とは関係なく交通機関がストップする可能性が出てくることを十分に把握した上で電車を利用するということが大事になると思います。毎日電車を使わない私としては、もしシステムトラブルが起こったとして、その原因がハッキング以外であったら、サーバ負荷なのかシステムのエラーなのか、さらには利用客が急激に増えることでサーバがパンクしたのか、原因からその傾向がつかめるものなら、旅行や仕事などで長距離移動を電車でする場合、そのタイミングをはかることもできるかも知れません。


2023年4月から努力義務となった自転車乗車の際のヘルメットは普及するのか

昨日から自転車に乗る場合のヘルメットの着用が「努力義務」として、今後はヘルメットを着用しての乗車が普通になるのか、気にかかるところです。昔は、それこそ原付のヘルメットも必要なかった時代、車ではシートベルトの着用義務もなかった頃から考えると、自転車のヘルメットも一般化していくのか? と思いますが、今回の「努力義務」とは「義務」ではないというのもポイントになります。

この「努力義務」という言葉は、新型コロナワクチンの予防接種についても言われていた言葉で、「着用は強制ではなく、最終的には、あくまでも、本人が納得した上でヘルメット着用を判断する」というところに留まるため、着用の勧告を聞かずにスルーしても罰則の対象には今のところはなりません。前出の原付のヘルメットや車のシートベルトのように、免許の点数に傷が付くという、なかなか勧告を無視して行なわない事は現実的に無理な状況とは違うということになります。

今後、自転車でもヘルメットが強制になるのかはわかりませんが、自転車を利用する中でヘルメットを使いやすいようにする工夫がなされなければ、努力義務のままで普及していくのは難しいと思います。以前の原付の場合と比べると、ヘルメットの収納や持ち運びをどうするのかというのがすでに色々なところで言われていますが、一番大切なことではないかと思います。

原付の場合は「メットインスペース」を搭載したバイクが普及したことで、わざわざヘルメットを持ち運ばなくてもよくなったことで、利便性が上がったように思います。自転車のヘルメットは、原付のものと比べると小さくて軽いので、自転車に収納できなくても持ち運べるための工夫があれば、変わってくるのではないかと思うのですが。

ちなみに、私の場合はスポーツ自転車を買った時にヘルメットと一緒に揃えたのが、ヘルメットを付けて持ち運ぶことができるような構造になっているバックパックを買ったのですが、さすがに全てのお出掛けの時にバックパックを付けて出るわけにもいきませんし、できれば自転車でお気軽にお出掛けする際のバックに装着できるようなものが出てくれればうれしいですが。

あとは、自転車の種類にもよりますが、鍵のかけられるワイヤーでつなぐというのが現状ではベストの選択になるかも知れませんが、今後はヘルメットが収納でき鍵がかかるリアボックを付けるようにした方が、買い物には便利だし雨具類も載せたままにできますし、そういうのも考えていった方が良いのかも知れません。ただ、リアボックスを付けられない、後ろの荷台にお子さんを乗せるチャイルドシート自体が閉まって鍵がかかるような構造になったものが普及する事も必要かも知れません。

あと、自転車に乗るシチュエーションというのは家の自転車で出掛けるだけではないと思います。車で出掛けて出先で自転車を借りて利用する場合、自転車といっしょに提供されるであろう汎用のヘルメットは付けたくないという方は少なくないでしょう。となると、旅先で自転車に乗ることを考える場合、マイヘルメットを持ち歩くことになると思うのですが、その場合は例えばですが、今後の技術の進歩で災害用にはすでにある折りたたみ式のような形での自転車ヘルメットの登場があるのか? ということも気になりますね。先述のバッグに取り付けるやり方というのは、どうしてもヘルメットの大きさ分持ち歩くにはかさばってしまうわけですから。

本来は、そうした準備があって努力義務化となって欲しかったところはありますが、データ的にもヘルメットをしている場合としていない場合では転倒による大怪我をする可能性という点では圧倒的にヘルメットをかぶっている方が怪我をしにくいわけですから、まずはお手ごろなヘルメットを使いながら、今後日常生活の中に溶け込んでくれるような商品の出現を待つのが良いだろうと思います。


高速道路周遊パスが季節販売から通年販売で更に平日利用での特典キャンペーンも

先日紹介したテレビ東京の「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」では、2023年2月上旬に(出川さんの誕生日の直前という風に紹介されていたことから)静岡から山梨方面に出掛けた様子を紹介していたことを先日のブログで紹介しましたが、すでに雪は路肩に見えるだけで、恐らく現状ではノーマルタイヤでも十分に行って帰って来られるようになっているのではないかと思います。

となると、本格的に車に乗り、さらには高速道路を利用した旅をしたいと思う方も少なくないと思いますが、そんな人たちに嬉しいニュースが入ってきました。今まで、期間限定の販売だったものの通常料金よりかなり安く利用することができ、さらには周遊区間であれば乗り降り自由という「高速道路周遊パス」の通年販売が決定したというのです。

この「高速道路周遊パス」には色々種類があって、出発場所から周遊区間までの料金がセットになっているものと、周遊区間のみを利用できるものがあり、利用できる日数(2日間や3日間)、さらに普通車か軽自動車かによって料金が違っています。これらの周遊パスは発券がされるものではなく、使っているETCに紐づけされて後から利用料金が引き落としになるような仕組みになっています。

周遊パスには単体のものの他、観光施設の利用料金がセットされたものや、宿泊料金がセットされたものもあります。本来車での旅は自由なものですが、別々に予約をするのが面倒な場合には料金を比較しながら選ぶのも面白いかも知れません。

高速道路周遊パスは全国で販売されていますが、今までは高速道路会社がそれぞれ紹介していたのですが、今回改めて全国全てのプランを検索できるサイトがオープンしています。実際に出掛ける際に以下のサイトから自分の旅程にはまるプランを申し込んだ上で利用することができるようになります。

https://www.driveplaza.com/special/drivepass/

申し込みには会員登録および利用するためのETCカードが必要になりますが、ETCカードはどの車でも利用できるため、周遊したい現地までは電車やバスなど他の交通機関で行き、現地でレンタカーを借りてその車に装備されているETC機器にカードを差し込んで使うような事もできます。そうなると、かなり旅の自由度も上がるだけでなく、車を持っていなくても利用可能になるわけで、特に一人でなく家族で出掛ける時にはこうしたものを利用しての旅を考えていくのも良いのではないかと思います。これからはようやくみんなが旅に出られるような事になってきているので、上記サイトを利用してみるのも良いのではないでしょうか。現在、利用が集中する土日祝日がからむ日程でなく、平日利用の場合にはETCのマイレージポイントが多くたまる(高速道路周遊パスの販売価格の15%のETCマイレージサービスのポイントを追加付与)キャンペーンが行なわれているようですので、そういったものにも注目してみて下さい。


JRの分社化がなければ交通に関する地域格差は是正されていたのか?

その昔、日本国有鉄道(国鉄)が地域ごとのJR各社に分社化され、現在に至っているのですが、ここにきてその歪みというものが一気に吹き出している感じがしています。これは郵便局とも同じようなところがあるのではないかと思うのですが、「赤字ローカル線」という名のもとに相当多くの路線が廃線になっていくわけですが、そもそも人口が少ない地域をつなぐ鉄道というのは、都市部と同じように利益を上げることは不可能で、国が経営しているということで、交通網の整備という観点から広げたものなので、採算性を第一に考えて作られたものではないのに、現在まで事業者ごとの格差が激しくなってしまっています。

そんな中で、一番の稼ぎ頭は私の住む静岡県内を含む東海地方の鉄道を運行しているJR東海でしょう。ドル箱の東京からの東海道新幹線を運行することで多くの利用者を得ているだけでなく、私鉄との競合がない私の住む静岡県内では、主に在来線を使う人にとっては必ずしも便利でも安くもないような感じで経費を抑えながら利益を上げているように思えます。

現在起こっている静岡県とJR東海のリニアモーターカー工事に関するイザコザについても、ニュースでは静岡県知事の言動にスポットが当てられ、静岡県外の方から見ると単なる地域エゴととられるのではないかと思います。私自身についてはリニア工事がJR東海の計画通りに行なわれたとしてもそこまで不利益を被ることはありませんが、もし大井川の水が枯れてしまった場合、お茶の産地など農業全般や、工業用水として大井川の水を使っている地元の企業にどんな影響が出るのか、それがわからないと少なくとも大井川流域の人たちが反対を続けることは普通に考えても有りそうです。

それでもJR東海がこれまでのやり方と同じように交渉を行なおうとするなら、もしかしたらJR東海の方が静岡県で生活する人たちや、新幹線(のぞみは停車しないので)や在来線で静岡県内を通過するために使っている人たちの利便性を犠牲にするような運行すると脅しを掛けてくるのではないかと、一抹の不安があります。そうした脅しがなくても、今までのJR東海はあまり魅力的な切符を出していないように私は思います。そして改めて思うのが、他のJR会社での沿線住民に対しての、数々の営業努力の結果としての魅力的な商品の数々だったりします。

昨日発表されたJR西日本の「西日本どこまで4DAYS」という切符は、青春18切符と同じように新幹線をのぞく在来線に乗り放題の切符なのですが、2023年2月21日から3月21日までの一ヶ月間で、連続する4日間乗り放題になるきっぷ(一名から購入可で9,800円)です。青春18切符との違いは、新幹線は乗れないものの、在来線の特急なら、特急料金を払えばそのまま乗れるということです。うまく使えばJR西日本内の地域をぐるりと一回りも可能です。

こうした期間限定のおトクなきっぷは、JR東海管内では18切符を使うしかない感じなのですが、別のニュースでは何とか今年も春・夏・冬の18切符の販売は行なわれるそうです。もし、18切符の販売が終了してしまったとしたら、もはや東海地域と東日本(東北・上越・長野新幹線が使えるJR東日本パスなどの販売あり)・西日本との気軽に鉄道旅行に行ける度はかなり落ちます。仕方ないこととは言え、やはり悲しいですね。

また、東海道・山陽新幹線以外に新たに開通した新幹線と並走する在来線が第三セクターに移管され、青春18きっぷで乗れない路線が増えたことも、JR各社の体力の違いに起因するところがあると思います。以前、長野新幹線の開通によって運転が終了した信越線の横川~軽井沢間を代行バス(もちろん別料金)を使って移動したことがありましたが、単に鉄道がバスに代わった以上に不便になっていました。というのも、鉄道なら車両に乗れるだけ人が乗れますが、バスの場合は座席に全員座ってシートベルトを締めないと運行できないため、補助席を含めたバスに座れるようにしないとスムーズな乗り継ぎが不可能で、同じ列車で到着してもバスの定員が埋まってしまったら、そのバスに乗ることはできず、同じバス停で次のバスを待たなければなりません。

そう考えると鉄道の輸送力というのは大したもので、今後恐らく新しい車を買えずに車を止める人が多く出ることが予想される中、地域の日常の足としてだけでなく、旅行として気軽に遠方からも全国色々な場所に行くことができるよう、今以上に鉄道を止めるというのは避けてもらいたいと個人的には思ってしまいます。これは私が静岡県在住だから言うのではなく、リニアモーターカーを開通させるだけの予算があるなら、今ある全国の在来線をキープする方向にお金を使って欲しいものです。今後に向けては地域エゴ丸出しで静岡県の駅に新幹線「のぞみ」を停めるべきだとか、富士山静岡空港に新幹線の新駅をというような事は主張しませんので、ぜひとも今後のためにも公共交通機関の整備の一環として地方の在来線を全国のJRが守っていく方向に考えていって欲しいと思うのですが。


運転者の機転で大きな危険を回避できることもあるので準備はきちんとしておこう

2023年1月4日午前3時過ぎ、兵庫県加古川市西神吉町岸の加古川バイパス西行き車線で、事故を起こして停まっていた(ガードレールに接触して回転し走行車線を塞ぐ形で停止)軽自動車から外に出て事故の連絡を電話でしていた時、後方からトラックが突っ込み、車内にいた二人の乳幼児のうち一名が死亡、もう一名が意識不明の重体という大きな事故になってしまったというニュースを見ました。

被害に遭ったお子さんたちは後部座席にチャイルドシートで固定されていたことが報道されていまして、シートベルトをしないで車内に投げ出されることが高速道路での死亡事故の大きな原因と考えると、理にかなっているように見えますが、今回のように停まっている車にトラックで追突されてしまうともはやどうしようもないので、事故の状況により自分や同乗者の生命を確保するための行動は変わってくるような気がします。

これも報道によると、運転者は走行車線を塞ぐ状態で車が停まった状況の中で、ガードレールの外まで出て電話をしていたようで、ご自身は怪我を負ったものの、そこまで大きな怪我ではなかったということです。ということは、電話をする前に、まずは車が動くなら路肩まで移動させた上で、お子さんをシートに座らせた状態でガードレールの外に出すことができれば、ここまで大きな事故にならなかったのでは(当然、私は車の事故の具合や現場を見ていないのであくまで一般論になってしまうことをご了承下さい)? さらに三角停止表示板を出せるだけの時間の余裕があったら、衝突事故そのものを回避できたのでは? という風にも思えます。

これは以前も書いたことがあったのですが、私自身車を高速道路で運転していて、パンクを起こしてしまったことがあります。その際、今のように高速道路といっても路肩に寄せておけばそこまで問題はないだろうとは思いつつ、ガードレールの外にあった非常用電話で救援の連絡を取り、会員だったJAFに来てもらったのですが、来た隊員が一人ではなく、複数人数の人たちが分かれて、実際にスペアタイアに交換をする人たちと、三角停止表示板を出し後方の車に故障車が停まっていることを知らせ、追突事故を起こさないように誘導するグループに分かれて作業を行なってくれました。逆に言うとそれだけの事をしても隊員は命がけでの作業になるということを知り、その後は車ですぐ出せるところに三角停止表示板をセットし、たとえ寒くても雨が降っても、ガードレールの外側で救援を待つような気持ちでいざという時に備えるようにと考えるようになりました。

今回の事故の場合は厳密には高速道路ではないのですが、ノンストップで後方から深夜でも物流関係のトラックがかなり通るバイパスだということですので、やはりあらゆる面での安全対策は考えた上でハンドルを握るという事が大事だと改めて思います。特に自分の意志では逃げることもできないお子さんを乗せて運転するということになると、まずは同乗者の安全を確保するという頭を持って対応できるようにしておきたいものです。

今回の条件の場合、もし安全にお子さんをガードレールの外に移動させたとしても、日の出前でかなり冷え込む時間であることもあるので、寒さによる体調不良を避けるための準備もした上で車に乗せることも大切になるでしょう。車に乗っているとエアコンを使うなどすると室内にいる時のような快適な空間の中で移動することができるわけですが、ひとたびトラブルが起こると過酷な車外の空間に放り出される可能性は常にあるわけなので、基本的に今の季節では薄着のまま車に乗らないというような事も習慣にしておきたいものです。私自身もそこまで色々と考えていたか? というとそうでもないところもあるので、ちょっとそこまでというような場合でも最低限の準備をして車に乗るようなことも考えておこうと改めて思いました。


自転用を運転する場合のリスクと全ての場合の「努力義務」になったヘルメット

地方や都市に関わらず、一台あると便利なのが自転車の存在です。私は以前に原付と自転車を両方使っていましたが、ツーリングなどで遠出をしなければ、市内を回るなら自転車でも何とかなるレベルではあります。これは地域の違いでもあったと思います。私の住む静岡市近郊は土地の高低差はあるものの、急な坂というのはそこまでない場所だったので、中・高校生はほとんど自転車で通学するような場所でした。

ただ現在は、電動自転車が普及してきたことでかなり勾配のきつい坂の上に家があっても、こまめにバッテリーを充電することができればわざわざ税金や燃料代を払って原付に乗らなくても、日常的な通勤・買い物なら自転車だけでそれほど困りません。大きな買い物やまとめ買いをする場合には自家用車がないときつい場合もありますし、今後125ccくらいまでのバイクを原付免許で乗れるようになれば状況は変わるかも知れませんが、それでもほとんどの人は自転車に乗る機会がここのところの物価高の影響もあって増えていくのではないかと思います。

そんな中、2023年4月から全ての人に努力義務ということで、自転車に乗る際にヘルメットをかぶる方針が決定したというニュースが入ってきました。私自身は現在自転車(ママチャリ)に乗る際にヘルメットは付けていませんが、もう一台輪行可能な自転車を持っているので、それ用にヘルメットは持っているので、ママチャリにヘルメットということになるのかどうか、とりあえずはその動向を見極めようと思っています。

今回のような努力義務が出来た背景には、やはり自転車(特にロードバイクや電動自転車)に乗る人が増え、さらに原付のような厳しい取り締まりがないということで、かなり無茶な運転が増える中、死亡事故も増えてきてしまったということがあると思います。すでに自転車用の保険については、単に自身の怪我をカバーするものだけでなく、自分が加害者になった場合の賠償責任の保険が、自動車保険と同じように保険会社の方で示談交渉のサービスが付くものが出てきたりしています。

まずは、今家族で自転車に乗っているご家庭であれば、自動車の保険に付けるような自転車の保険もありますので、示談交渉付きの賠償保険に入ることを強くおすすめします。なぜなら、従来の「示談交渉無し」の賠償保険の場合、相手との話し合いを自分で直接行なわなければならなくなるからです。自動車保険の場合、事故を起こしたら相手との複雑な交渉は保険会社の方がやってくれるので、仕事や学校を休んで相手との交渉をするようなこともなく、日常生活を続けながら事故の解決に向かうことができます。それと同じことを可能にする自転車単体の保険もあるので、対人・対物・自身の怪我(傷害)の3つのセットされた保険に入ることで、もし事故を起こしたとしても、その後の手続きが楽になりますので、自分や家族の生活を守るためにもまずは保険にということをまずはおすすめしておきます。

そして今回の「ヘルメット」ですが、自転車を運転していて様々な要因でバランスをくずして恐い思いをした方であれば、転倒時に頭を直接道路にぶつけた場合の自分のダメージがかなり強いであろうことは想像ができるのではないかと思います。現在、私が乗っているママチャリは非電動のもので、ほとんどスピードも出ないので、ゆっくり走っているうちはヘルメットは必要ないかなと思っていたのですが、そんな中でも急に飛び出してきた自動車や自転車にぶつけられたりした場合に頭に大きな損傷を負ったら、保険で金銭的な補償はあったにしても、普通に生活ができなくなる可能性もあります。その場合、やはり必要なのは今のような自転車用のヘルメットだけでなく、ママチャリと合わせてもそれほど違和感のなく安い(ヘルメットは消耗品なので定期的に買い換える必要があるので)ヘルメットが出てくれば、とりあえずは今持っているヘルメットを使いつつも、次に使うものとして個人的にはそうした新しいヘルメットを着用して自転車に乗ろうかと思っています。

昨日は、日本海側の雪もすごかったようですが冬の冷たい雨もかなりこたえます。そんな時にも頭を濡らさず、シールドで顔にかかる雨もガードできるヘルメットは自転車通勤・通学の際の体調保全のためにも、冬にはありがたいものになるのではないかと思います。今後の自転車用ヘルメットのライナップが、今回の決定により充実することを期待しています。


バス電車など公共交通機関のみを利用する「非自動車」生活を十分に感じた一日

昨日、車検のため懇意にさせていただいている整備工場に車を置いてきました。いつもかなり無理を言ってもらって車検費用を安くしてもらっている関係もあり、代車については用意してもらうことをせずに、帰りは公共交通機関を使って自宅まで帰ってきました。

これは本当にたまたまなのですが、私の住む静岡市でバスと鉄道の営業をしている静岡鉄道では「COOL CHOICE 2022 in しずおか」というイベントを昨日行なっていて、静岡市内を走っているほとんどの地域のバス路線と、新静岡駅から新清水駅を結ぶ鉄道の利用料金を無料にすることによって、車を使わずに公共交通機関を利用してほしいという一日だけの企画をやっていました。そのおかげで整備工場から車を使わずともお金を掛けずに帰ってくることができました。

車や自転車など、自分の好きな時にすぐに乗って使える交通手段しか地元では使っていなかった身からすると、単にお出掛け先から帰るだけなのですが、それなりにストレスが溜まってしまいます。工場から出て、もよりのバス停に着いた時に、次のバスまでの待ち時間がおよそ20分もありましたので、何もせずに待つということに慣れていない身としては、なかなか大変でした。常に公共交通機関を使っている方であれば、それなりに待ち時間の過ごし方をわかっていると思うのですが、逆に今後は自動車の運転ができなくなる(免許証返納などで)事について、将来は考えなければならないとなると、やはり自家用車のない生活というものをシミュレーションすることができた今回の体験はあって良かったと思います。

ちなみに、工場から自宅に帰るまでには一旦静岡駅までバスで行き、そこから自宅近にあるバス停に向かうバスに乗り換える必要があるのですが、ちなみにいつも使っているバスは、静岡駅に着いてから乗り場に行ったらこちらも約20分待ちになっていました。ただ、自宅近くまで行くバスというのはもう一路線あって、乗り場は全く違うのですが、そちらの方に行ったら丁度バスが来ていたので、待ち時間なく駅からのバスに乗って帰って来ることができました。

今回は、工場での車検に対しての打ち合わせをしたので、最初から帰りの時間について調べていなかったのですが、今後移動方法に主にバスを使うようになった場合、スマホのアプリを便利に使うことで、常に最新の時刻表を使って現在いる場所からバス停までの距離(徒歩で何分かかるかということも含めて)と、次のバスが来るまでの時間をきちんと調べることができれば、最初からそんなもんかと思うことでしょう。

ただ、行きは車で15分で着いた道のりを、徒歩とバスの乗り継ぎだと約1時間と、自分の思い通りに行かない状況は変えようもないので、まだまだ車を手放さずに車で自由きままに色んな所へ行くような事は続けたいですね。


ランドセル商戦のチキンレースから抜けたい人にモンベルの通学バックは朗報となるか

経済的な不安のある中で小さなお子さんを育てている方の悩みの一つというのは、特に小学校にあがる時に必要な準備にかかるお金ではないかと思います。すでに、商戦が始まっているのかも知れませんが、お子さんが通学に背負っていく「ランドセル」をどうするのか? ということが大きな問題になることがあります。

使用する児童の祖父母が買ってくれるということは良くありますが、小学校の6年間使い続けても壊れないようにそれなりの耐久性が要求されることもあって、ランドセルの価格がどんどん高くなっていっています。安いところでもイオングループやニトリのスタンダードタイプでも3万円くらいからとなっていて、親の懐にはかなり堪えるご家庭もあるのではないでしょうか。

こうしたランドセルの高額化により、ランドセルを買えない子がいて、その子がいじめの標的になるのも困りますし、そんな事を考えると、全国の児童養護施設にペンネーム「伊達直人」なる人物が匿名の寄付をするのに、新品のランドセルを送った話というのも思い出されます。今もそうかも知れませんが、児童養護施設では児童が小学校へ入学するたびに新品のランドセルを与えることができないため、他の児童が使い終わったランドセルを使って学校に行くような事があり、それが普通に新品のランドセルを買って登校している児童との差になることを悲しみ、ランドセルを送る運動が盛り上がったように記憶しています。

ただ、そもそも論ですが、果たして何も入れていない状態でもそれなりに重いランドセルを、まだ成長途中の小学校一年生の児童に背負わせること自体が大変ですし、ランドセルでなく他の素材で丈夫に作られた(6年間使えないと困る人もいるので)、通学バッグを代替に使うようにしても良いのではないかという意見もあります。

そうした軽くて丈夫な素材でランドセルに代わるバッグを作っているところは全国にあると思うのですが、そこで出てくるのが「非ランドセルの通学バッグ」を学校が認めなかったり、ランドセル以外の通学バッグを持って来る児童に対するいじめなどの問題が起こらないかということもあると思います。しかし、こうした話は本当に非合理的で個人的には好きではありません。

もし、私の会社で出勤する場合のバッグの形状が決められていて、会社が指定するものかその決められた規定に沿ったものでないと通勤に使えないとしたら、まずその会社はバッグを作っている企業と癒着が疑われるブラック企業と言われてしまうでしょう。わざわざお金を使う必要のないところにお金を掛けさせ、家計を圧迫するような事はこれから無くなって欲しいと思いつつ、先日入ってきたニュースをお知らせします。

登山用品やキャンプグッズ、さらにトラベルグッズや普段遣いのウェア、バックなども作って人気の「モンベル」は、数年前から富山県立山町から依頼を受けて、町内の児童の通学用にランドセルに代わる通学バッグを作り、町は児童に提供していたそうです。確か以前にテレビで、5・6年生は夏に立山に登るという行事もあるということで、モンベルとの関係もそれなりにあったのでしょうが、モンベルが6年間通学で使えるだけのバッグを提供しているというのは実に羨ましくもありました。

そのモンベルが作ったランドセル代替の通学バッグが2022年12月から全国で発売されるというのです。しかもその価格が14,850円というリーズナブルなもので、安いランドセルの半額という衝撃的な価格です。興味ある方はネットで調べるとどんなものかがわかると思いますが、個人的には大人が通勤に使ったり、旅行用のバッグとして使うのにも良さそうなものに仕上がっているのではと思います。

現在の小学校でもタブレットを学習に使うので、小型パソコンやタブレットを入れて持ち運んでも中味を守るような仕組みになっていると思いますし、さらにそのサイズが飛行機の手荷物として持ち込めるサイズであれば言うことありません。モンベルではぜひ児童向けだけでない大人向けの通学バッグを販売してもらい、それが売れれば児童専用のバッグの方の価格をさらに下げるとかできるようなら(1万5千円でも支出するのは大変なご家庭はたくさんあると思います)、そうしたやり方もご一考いただけるといいなと思いますね。ともあれ、通学バッグがもし近所のモンベルショップに展示されるようなことがあれば、ぜひその質感を確かめてみたいと思っています。


JRの乗車券にQRコードが使えるようになると旅の状況も変わっていくのか

先日のニュースで、JR東日本の首都圏以外の一部の駅においてSuicaのような交通系ICカードではなく、QRコードを読み込ますことで乗車が可能になる改札機を設置する予定がある(2024年春ごろ)いう話が出ていました。現在、交通系のICカードは各JRの会社ごとに違う名前のものが出ていますが、私はSuicaを利用していて、中部地方の近距離の移動にはICカードを使っているものの、ICカードを利用するための設備の維持ということを考えると、地方へ行けば行くほど、乗降客が少ない駅にICカードが使える改札を付けるだけの負担は意味がないことが理解できます。

私は、飛行機は使っていないものの、高速バスを利用する際にはQRコードを発行して乗車時に運転手さんに出したQRコードを読み取ってもらって乗車する(料金はクレジットカード決済)というような乗り方をしています。予約の際に座席の位置まで決められて、予約日が一定期間より前の場合には早割の適用も有り、さらに自宅にいながらにして乗車券の購入が済んでしまうというメリットを、無人駅を含む鉄道でも使えるようになると、特に地方の人からすると便利だと思います。

私の場合は(高速バスの場合)一応QRコードを自宅のプリンターから打ち出しておいて、それを読み取ってもらうようにしていますが、もちろんスマホの画面に同じQRコードを出すようにしても乗車可能です。ただ、スマホの画面を出すのにまごまごしたり、画面を出そうと思った時にスマホの電池切れになったり、何かと現地でのトラブルも考えられるので、紙も出しています。恐らく電車でQRコード利用ができるようになっても、スマホだけでなく紙のチケットとして用意するかも知れません。どんなスマホでもQR決済は使えるので、普通に考えてもこの方法は、今後主流になってくるのではないかと感じています。

個人的に鉄道の切符を買って乗車する場合に現状で困るのは、近距離の切符ではなく、いわゆる券売機で買えないくらいの距離の切符を購入する際、切符売り場に列が出来ているような場合、乗りたい電車の時間ぎりぎりに駅に行くと、切符を買うのに待たされて電車に間に合わない可能性があるということです。私の場合は静岡から東京へあえて普通列車で行く場合、本当に急いでいる場合には最短の切符を購入して入場して車内か降車駅での精算をするようになるかと思いますが、降車時の精算機の前にもけっこうな行列が出来ていることもあるので、最初からQRコードをかざすだけで乗り降りが問題なくできるようなシステムになるのは、単にJR側の問題だけではなく、利用者の立場としても悪いことではないように思います。すぐにIC乗車用の改札を用意できない首都圏の有人駅の場合でも、有人改札に行きQRコードを読み取ってもらうことで乗り降りは可能になると思うので、その場合は専用端末を置けば安易に導入は可能なのではと思いますし。

ニュースによると、現在の券売機で発売されている切符は裏面が黒い、磁気により内容を判別するものですが、これも磁気を使わずにQRコードが印刷された切符に変更することで、切符の磁気を解析する読み取り部のメンテナンスが必要なくなるため、切符のQRコードを読み取らせて改札を通る方式にすることで、さらなる経費削減を目指すという事もあるようです。

今後は、スマホがあれば手元で乗車券を購入し、読み込みまで一連の作業として行なうようになれば、地方の人が使う場合はあえてSuicaを使わなくても、QRコード決済で済んでしまうようになるのではないでしょうか。遠方への旅行の際には、自宅のパソコン・スマホからの予約および発券(プリンターからでも可)や、コンビニのマルチコピー機からの事前出券で、駅で切符を買う手間なく電車に乗れるようにもなるのではないでしょうか。できれば、高速バスと同じように、早割の仕組みや利用状況による割引の仕組みを整えて欲しいものです。


東名高速道路駒門PA上り線施設営業終了の原因となった施設の老朽化は全国で起こる?

ここのところ連日、寂しいニュースが続きます。アントニオ猪木さんの訃報についても思うところはあるのですが、今回は日本の高速道路の最古のPA施設と言われている東名高速道路の駒門PAの営業終了のニュースについて紹介します。

駒門PAは御殿場JCTの南側にあり、反対側の下りは一般道からも入ることのできる、コンビニの入った施設が新たにオープンしているものの、上りの方はリニューアルもされずにずっと変わりなかったのですが、2022年10月10日19時30分をもって営業を終了するというアナウンスが突然入ってきました。あまりに突然のことでびっくりしたのですが、終了の原因には建物の老朽化ということがあるのだということで多少は納得できるものの、その範囲を全国に広げた場合大きな問題が生じるのではないかと思います。

今後の駒門PA上りについては、トイレの提供や駒門PA上下の名物として多くの車が訪れる「駒門の水」を蛇口から給水することについては続けていくということなので、東京方面に走りつつ、キャンプや車中泊用の飲料水を汲みたいために駒門PAに入ることは問題ないのでその点は安心しています。しかし、飲食ができなくなるということになると、その影響は大きいのではないかと思います。

恐らく駒門PA上りのような施設は今後も全国の高速道路で増えるのではないかと思います。最近では旅行の経由地ではなく、その場に行くことが目的となるような大きなパーキングエリアが増えてきていますが、全ての休憩場所がそうではなく、駒門PAのように、ひっそりと営業を終えるところも増えていくのではないかと思うのです。

今後、駒門PA上りではキッチンカーを入れて飲食の営業を行なうというような話は出ているので、日中の利用には問題ないとしてもキッチンカーが営業を終了した後はどうにもならない状況になってしまいます。そういう状況が駒門だけでなく、全国の小規模で集客が見込めない古いPAに波及するような事になると、高速道路に乗り続けていると満足な食事も食べられなくなる区間が出てくるかも知れません。

現在、高速道路を利用している方のほとんどはETCを使っていますが、例えば私が心配するような「食事施設のない高速道路区間」に限って、途中のインターやPAに作られたスマートインターから時間制限付きの「一時退出」を認めてくれるような仕組みというものができれば、夜間営業しているスーパー・コンビニや外食のできる飲食店で食事をして高速道路に戻っても、出発したインターからの料金がリセットされないようにすることで、お金を掛けて高速道路会社がいわゆる「儲からないPA施設」を作らなくても良くなります。

乗り降り自由なサービスということでは、高速道路の周遊券のような「高速道路周遊パス」があります。現在でも周遊区間内では決められた日数の中で何度でもインターからの乗り降りが自由に利用できるので、せめてPA自体がない区間や、今回指摘させていただいたようなトイレと自販機しかないようなPAしかない区間については、乗り降り自由のサービスは今後出てきてもいいと思うのですが。