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18切符でSuicaグリーン券を2名分購入して使うために必要な作業

先日、みどりの窓口で事前購入ではなく、東海道線の列車に乗りながら、次に乗る予定の普通列車グリーン券をSuicaグリーン券で購入しました。直前までグリーン車に乗るかどうかということは決めていなかったのですが、購入してみると、使い慣れている方にとっては当り前のことかも知れませんが、色々なことがわかってきました。

まず、Suica自体がJR東日本の交通系電子マネーであるため、例えば沼津発高崎行きの車両にグリーン車が連結されている場合であっても、沼津~高崎というようなグリーン券の買い方はできません。あくまでJR東日本の駅である熱海~高崎というような形での購入になります。

以前は、窓口で購入する切符の料金とSuicaグリーン券の価格差はなかったのですが、現在はみどりの窓口で割高な紙のきっぷを購入するか、紙のきっぷより安いSuicaグリーン券を選ぶことになります。モバイルSuicaの入っていない(おサイフケータイに対応していない)スマホしか持っていなかったり、そもそもスマホを持っていない場合には紙の切符しか選択肢はないのですが、沼津~高崎というようなJR東海とJR東日本をまたいで乗車したい場合の取り扱いについては、以下のように説明がされています。

(引用ここから)
「函南・三島・沼津の各駅では、グリーン券(紙のきっぷ)のみお買い求めいただけます。モバイルSuica・Suica等をお持ちの場合で、函南・三島・沼津の各駅から、JR 東日本管内(湯河原以東)の各駅までご利用の際は、グリーン券(紙のきっぷ)は購入せず、車内でグリーンアテンダントにお申し出ください。」
(引用ここまで)

この文章を読むと、モバイルSuicaを持っている場合は、あえて紙の切符を購入しないで車内を回っているアテンダントスタッフが来た時に、沼津から乗車した旨を申告した上でモバイルSuicaアプリから熱海~高崎のSuicaグリーン券を買えば良いのかな? と思ったりします。ただ、沼津~熱海間というのは比較的距離が近いので、乗っていても熱海を過ぎないとグリーンアテンダントが回って来ない場合もあります。

どちらにしても、今後の事を考えると青春18切符を使って旅をする場合には、モバイルSuicaからSuicaグリーン券を買えるようにしておくことが、お金の面だけでなく窓口で購入する時間の節約になるので、しっかりと知っておくことが大事だと思います。

また、Suicaグリーン券の料金支払いについては、電子マネーのSuicaでは払えず、その都度モバイルSuicaに紐づけしているクレジットカードから支払うことになります。また、一台のスマホで複数のSuicaグリーン券を購入することはできないので、同行者全員にモバイルSuicaアプリの入ったスマホを持っていてもらわないと(さらにクレジットカードの紐づけも必要)駄目ということになります。

そこで、今後の事も考えて、出掛ける場合もあるかも知れない母親のスマホにモバイルSuicaアプリをインストールし、私のクレジットカードで紐づけを行ないました。モバイルSuica会員の名前とクレジットカードの名前が違っていましたがすんなり登録できました。

静岡から関東への旅行の場合、帰りは上で紹介したようなグリーンアテンダントへの申告はできなさそうなので、ぎりぎり沼津までグリーン車に乗りたい場合にはあえて紙の普通列車グリーン券を購入する必要は出てくるものの、乗り継ぎの時間が少なく窓口に行けないような場合は、残念ですが熱海から普通席に変わるような形での旅を受け入れなければならないということになります。そこは、別会社の区間を乗っているということで、仕方のない事なのかも知れませんね。

実際、ガラケーしか持っていないような人もいるかとは思います。友人同士なら、スマホにモバイルSuicaアプリを入れてもらえば良いのですが、家族でどうしてもスマホを持ちたくない人もいるかも知れません。そうした場合には、例えば古くなって機種変更したスマホに家族の名前でモバイルSuicaの会員登録をし、クレジットカード情報を紐づけして、旅行の時だけ使う交通精算用のスマホを作るというのも一つの手かも知れません。SIMカードがなくても他のスマホからテザリングすればSuicaグリーン券購入まで行けると思いますし、使っていないスマホも役に立つようになります。

今後も暑い日が続きますので、旅の目的はあいまいでも、長い距離を涼しくて快適なグリーン車で移動するだけでも非日常感が味わえますので、こうした方法も駆使しながら、安く快適な旅をどうぞ。


静岡県横断の東海道本線の利便性は確かに上がっていることを実感した事について

青春18きっぷの発売を前に、静岡から横浜まで普通列車で移動してきました。その日はたまたま平日休みだったので早い時間に出発できたので、横浜までの普通乗車券を購入してスタートしたのですが、今回はたまたま特急型車両が一部連結されている編成の静岡発熱海行に乗ることができました。

座席はリクライニングこそできませんでしたが、6両編成の熱海行きの車両の前3両が対面シートでないボックスシートになっていて、トイレもちゃんと付いています。JR東日本の普通列車のグリーン券は、対面シートの車両しか走っていない時には沼津で降りて、沼津発のグリーン車が連結された列車に乗り換えていたのですが、写真の席に座れてしまうと、終点の熱海までこのまま乗っても全く問題がありません。

2024年のダイヤ改正で、東海道線の静岡県内に新しい通勤型車両が入ったり、長距離運転の熱海発豊橋行という列車が走ったりと、普通列車に乗り継ぎながら長距離を移動するのに便利になっていますので、今後静岡から西に向かう場合にもその便利さを今後実感させていただるかなと思っています。

そして、熱海より先の行程もゆったり移動したいと思ったので、熱海に向かう車内でおもむろにスマホを取り出しました。モバイルSuicaアプリでSuicaグリーン券を熱海~横浜間購入して、乗り換えを行なったのですが、今までは沼津から乗るとJR東海とJR東日本をまたぐようになってしまったので、沼津~横浜間というSuicaグリーン券は買えずに、タッチして天井のランプを赤から緑に変えるような事はやってこなかったのですが、今回はそういうわけで、スムーズに車内で良さそうな席に座り、スマホをタッチしてあとはゆっくりとパソコンで作業をしながら横浜に向かいました。

今まで私が静岡から関東の方に18きっぷを使って向かう場合、静岡から熱海までの移動が大変だったのですが、静岡から新車両に乗っていけるなら、Suicaグリーン券の料金は一部の例以外については上がっているものの、トータルの乗車区間の快適さは確実に上がっているという感じになるので、これからの18きっぷを使っての旅が楽しみになってきました。

今回乗って面白かったのは、数駅だけ利用して降りる人は新車両だと乗り降りする手間がかかると思うのか、新車両に私のようにふんぞり返るようにして座っていたのは、それほど人が多くなく、平日昼前の乗車でしたが、隣には誰もやってきませんでした。

あと、これは細かいところですが、函南~熱海間の丹那トンネルは以前は携帯電話の電波が入らずに、radikoなどを聞いているとトンネルの途中で切れてしまっていたものが、先日乗車した時には、ずっとアンテナが立ち続けていたので、スマホの通信がトンネル内で途切れることがなくなったというのは地味に嬉しいと思えました。いつからつながったのかはわかりませんが、今後はテザリングでもずっと東海道線上で使えることがわかり、より快適な普通列車の旅を楽しめそうで、ワクワクしています。ちなみに、帰りは新幹線の回数券を使って一気に帰ってきたのですが、自由席利用だったため、時間はかかっても行きののんびり行程の方が個人的には良かったです。無事に今年の夏も青春18きっぷの販売がアナウンスされたので、ぜひその状況を実感して欲しいと思います。


青春18きっぷの「レンタル購入」とは?さらに今後の切符はどうなってしまうのか

3月に横浜まで行く用事が出来たので、そこまでの交通機関をどうしようかと考えてみたのですが、行きは在来線でも行けるぐらいの時間の余裕はあるものの、帰りは翌日が仕事で、ぎりぎりまで現地に留まる必要があるので新幹線の利用を考えています。いつものパターンであれば「在来線」「新幹線」の切符を別々に購入するところ、実は3月からは在来線の普通列車(普通列車のグリーン車に乗るためには別途グリーン券が必要)に青春18きっぷが使えるようになっています。

ちなみに、青春18きっぷは5回ないし5人での旅行に使えるように一枚の切符で5回分使えるようになっており、その価格は12,050円です。一回分にすると2,410円なのですが、JR普通列車利用の乗車券の価格は静岡~横浜間が2,640円と、ほんの僅かながら安くなっています。

往復在来線を利用できるなら遥かに青春18きっぷを使った方が安くなるのですが、ただ片道だけの利用の場合、今シーズン(3月1日から4月10日まで)に5回分使い切れるのかという問題もあります。

となると、現実的なのが駅周辺にある金券ショップでの「レンタル」購入でしょう。どういう仕組みかと言うと、まず金券ショップに行き、5回分まるまる使える青春18きっぷを5回分の価格で購入します。その際、何回(何人)分を使い、いつ返却するかを伝えます。実際に返却した際に残った回数分のお金を返してくれるというわけです。ちなみに、金券ショップレンタルの場合(静岡駅周辺)の金額は、一回分につき2,610円となっています。

購入する際にまとまったお金が必要で、きちんと返す必要があるのであえて18きっぷを選ぶにおいてあまりメリットが無いように思う人がいるかも知れませんが、実は色々と便利なところもあります。というのも、通常の切符の場合、購入した際の経路以外は使えませんが、18きっぷの場合はどういう経路を使って目的地に行っても自由で、途中下車もその日のうちなら無制限に行なうことが可能です。

今回のケースでは、早めに出て横浜に着く前に手前で(例えば熱海など)途中下車して楽しむことも可能になりますし、特に今回は復路に新幹線を使おうと思っているので、帰りの最寄り駅から新横浜駅までもJRを利用すれば追加の料金がかかりません。新幹線の場合には横浜駅周辺にいると、新横浜駅まで行くのには歩いて行けませんので、普通なら新幹線切符とは別に新横浜までの電車代がかかります。その日のうちならウロウロと近いところを何回乗ってもJRなら追加料金はかかりませんし、今回はレンタルでの利用を考えています。

こうしたレンタルでの利用というのは、日帰りで思い立って出掛けたいような場合でも一人から二人くらいの旅であれば十分に許容範囲ではないかと思います。今後、きっぷ自体が消えてしまうような流れも考えられる中、果たして金券ショップはどうなるのだろうという不安もつきまといます。例えば、18きっぷの販売が続いたとしてもこうした金券ショップでのレンタル対策ということで、スマホ決済で持っている人および、その人と行動を共にする人だけしか使えなくなるとか。ただそうなると、例えば数人での旅行でも、目的地に着いて、その場でゆっくりするパターンと、そこからもう少し足を伸ばして周辺も観光したいグループに分かれたような場合、常に移動する場合には切符を電子購入した人が入らなければならなくなります。

そもそも、この切符自体がこれからも存続する確証はないわけですし、使えるうちに使っておくのが良いでしょうし、その一つのやり方として金券ショップでレンタル購入という方法は最初に用意するお金はかかるものの、必要な時だけ使え、残りの回数を気にする必要がないということもありますので、もし今シーズン別の日に出掛けられるようなら再度レンタルで使ってみたいと思っています。


バス電車など公共交通機関のみを利用する「非自動車」生活を十分に感じた一日

昨日、車検のため懇意にさせていただいている整備工場に車を置いてきました。いつもかなり無理を言ってもらって車検費用を安くしてもらっている関係もあり、代車については用意してもらうことをせずに、帰りは公共交通機関を使って自宅まで帰ってきました。

これは本当にたまたまなのですが、私の住む静岡市でバスと鉄道の営業をしている静岡鉄道では「COOL CHOICE 2022 in しずおか」というイベントを昨日行なっていて、静岡市内を走っているほとんどの地域のバス路線と、新静岡駅から新清水駅を結ぶ鉄道の利用料金を無料にすることによって、車を使わずに公共交通機関を利用してほしいという一日だけの企画をやっていました。そのおかげで整備工場から車を使わずともお金を掛けずに帰ってくることができました。

車や自転車など、自分の好きな時にすぐに乗って使える交通手段しか地元では使っていなかった身からすると、単にお出掛け先から帰るだけなのですが、それなりにストレスが溜まってしまいます。工場から出て、もよりのバス停に着いた時に、次のバスまでの待ち時間がおよそ20分もありましたので、何もせずに待つということに慣れていない身としては、なかなか大変でした。常に公共交通機関を使っている方であれば、それなりに待ち時間の過ごし方をわかっていると思うのですが、逆に今後は自動車の運転ができなくなる(免許証返納などで)事について、将来は考えなければならないとなると、やはり自家用車のない生活というものをシミュレーションすることができた今回の体験はあって良かったと思います。

ちなみに、工場から自宅に帰るまでには一旦静岡駅までバスで行き、そこから自宅近にあるバス停に向かうバスに乗り換える必要があるのですが、ちなみにいつも使っているバスは、静岡駅に着いてから乗り場に行ったらこちらも約20分待ちになっていました。ただ、自宅近くまで行くバスというのはもう一路線あって、乗り場は全く違うのですが、そちらの方に行ったら丁度バスが来ていたので、待ち時間なく駅からのバスに乗って帰って来ることができました。

今回は、工場での車検に対しての打ち合わせをしたので、最初から帰りの時間について調べていなかったのですが、今後移動方法に主にバスを使うようになった場合、スマホのアプリを便利に使うことで、常に最新の時刻表を使って現在いる場所からバス停までの距離(徒歩で何分かかるかということも含めて)と、次のバスが来るまでの時間をきちんと調べることができれば、最初からそんなもんかと思うことでしょう。

ただ、行きは車で15分で着いた道のりを、徒歩とバスの乗り継ぎだと約1時間と、自分の思い通りに行かない状況は変えようもないので、まだまだ車を手放さずに車で自由きままに色んな所へ行くような事は続けたいですね。


「ぷらっとこだまエコノミープラン」のドリンククーポンを下戸でもお得感を増すためには

性懲りもなく、前日から引き続いてエア新幹線旅行を妄想し、時間と手間はかかるながらも安く新幹線を使えるJR東海ツアーズの取扱う旅行商品(乗車券とは違いますのでお間違えないよう)「ぷらっとこだまエコノミープラン」について、そのさらなる活用法を考えてみました。

というのも、先日とあるスーパーでペットボトル飲料の安売りが行なわれており、通常スーパーに売っているペットボトル飲料は80円から90円ぐらいの値付けが行なわれているのだろうと思いますが(それでも自販機で購入するとその倍近くなるもの)、先日は更に安い一本50円台で売られているのを発見したのです。

ただ、安いだけでは食い付くわけではなく、最近コカ・コーラ社の自販機と連動してスタンプをためると一本無料で購入できるドリンクチケットをゲットできる「Coke ON」アプリを使っているのですが、そのアプリ内で、自販機で購入しなくても、アプリ起動の上で製品に付いているバーコードを読み取ればスタンプが1個たまり(15個でドリンクチケットとして利用可)、さらに別のプレゼントキャンペーンでも一回抽選ができる状況に現在なっています。

さすがに一日一回というバーコード読み取りの制限があるので、キャンペーン期間および商品そのものの賞味期限(安いものは賞味期限が少ないものが多い)、個人の嗜好などを考えながら安い製品を購入するのがいいと思いますが、そこでふと考えたのが、「ぷらっとこだまエコノミープラン」一回利用につき一枚付いているドリンククーポンの存在でした。

ネットでこのドリンククーポンの利用法について書かれたページを見ると、基本的には日本酒以外の酎ハイやビール、ハイボールなどのアルコール製品と交換するのが金銭的にお得で、180円の追い金をすれば、JRで扱っているワインのミニボトルにも換わるということが書かれていて、私自身もその事を紹介しつつ車内でワインをいただいたことがありますが、時代の流れとともに状況というのは変わってきたという印象です。

すでに、Coke ONアプリを使っている方は簡単かと思いますが、まだ導入されていない方でも、毎日歩く歩数によって毎週の目標を達成するとスタンプが1個ゲットできるので、自販機で飲み物を購入する習慣がない方でもアプリを導入し、スーパーでコカ・コーラ社の自販機にある飲み物が安くなっていたら、アプリのキャンペーンを確認して(スキャンしてスタンプゲットは常にやっているわけではないので)購入してみるのとともに、もしそのキャンペーン期間の中で旅をする可能性があれば、あえてソフトドリンクならコカ・コーラ社のものを選ぶことで、少しだけドリンクチケットに近づくことができます。

改めて考えてみれば、本当にたわいもない事ではあるのですが、私自身アプリは使っていてもそこまでスタンプを貯められるようには使っていないので、ドリンクチケットまであとわずかという時にはそれなりに頼りになる仕組みであることは確かではないでしょうか。

今回私は安く購入したペットボトル飲料のバーコードを読んでスタンプの他、オリジナルグッズの抽選に参加しましたが(結果はハズレでした)、もしそうした抽選に当たれば、元手がかからずに思わぬ幸運が舞い込むわけで、前日の比較で、新幹線日帰り旅を考えていた時に「ぷらっとこだまエコノミープラン」か「日帰りずらし旅」かで迷った場合には、こうしたドリンクチケットの有効活用という点においても、ドリンクチケットの活用ができないか考えてみてはどうかなと思います。皆様のご参考になれば幸いです。


「ぷらっとこだまエコノミープラン」で日帰り往復と「日帰りずらし旅」の違い

ここのところの急激な新型コロナ新規陽性患者の増加にともなって、旅行に本格的に行けないということになると、せめてネットで色々調べながら「エア旅」を試みたくなってしまいます。そうすることでストレスを溜めるのではなく、今後また旅に出られるような状況になってきた時に、細かな知識を得られるというメリットが自宅にいながら様々な旅のプランを調べるエア旅のメリットではないかと思います。

そうは言っても、電車を使う移動であると18きっぷのシーズン以外には普通列車で往復というのはちょっと感染する可能性があるので、できるだけ満員にならないような車両での移動をしたいと思うのですが、今回は私の住む所からの最寄り駅静岡から東京への移動旅について調べてみたので、後々の参考になればと思います。

通常期に静岡と東京をJRの普通列車で往復する場合、片道3,410円で往復6,820円となるのですが、首都圏エリアで不特定多数の人と接触しないため、沼津か熱海から普通列車のグリーン車を利用すると、事前購入で片道1,000円(平日料金)、800円(ホリデー料金)が追加されます。となると普通列車で週末に出掛けても8,260円かかるので、それならなおさら、普通列車でなく新幹線を安く使う方が移動中に満員電車に乗る可能性もなくなるので、時期によってはあえて新幹線を念頭に置いた旅を考えるのもいいと思います。

ここではあえて日帰りの旅というものについて考えたいのですが、実は調べているうちに妙な事に気付きました。JR東海ツアーズの旅行商品できっぷではない「ぷらっとこだまエコノミープラン」は新幹線の全ての駅に止まる「こだま号」指定席が利用でき、さらにJR東海ツアーズ指定の売店でビール・酎ハイ・ソフトドリンクなどに交換できるクーポンチケットがセットになっている商品です。普通にひかりにも乗れる乗車券と自由席特急券のセットでは片道5,940円、指定席6,270円ですが、ぷらっとこだまエコノミープランの静岡~東京では通常時でこだまの指定席を利用して4,800円と、かなり安く使えるだけでなく、普通列車にグリーン車を一部利用して東京往復をする場合でも千円ちょっとしか違わないため、感染症対策という点でも「ぷらっとこだまエコノミープラン」を選ぶメリットは高いと思います。

ただし、この商品は利用する列車を決める必要があったり、JR東海ツアーズで購入する場合でも前日までに申し込む必要があったり、行き先は指定された駅の指定された有人改札を通る必要があるので、東京から上手線内の駅まで行きたい場合には、改めて東京駅からきっぷを購入する必要があるなど、旅行商品としての制約も少なくありません。ただそれでも、東京駅から地下鉄を使って移動するような場合には、事前にタイムテーブルを立てる必要はありますが、安く新幹線を使えるので便利です。

ただ、今回日帰り旅行をするという前提で考えると、静岡~東京間において「ぷらっとこだまエコノミープラン」と同額で色々と面白い嗜好のある旅行商品を見付けました。それが「日帰りずらし旅」というものです。この商品は往復の新幹線の往復とプラスアルファのサービス込みで9,600円と、「ぷらっとこだまエコノミープラン」で往復する料金と変わりません。ただしこのずらし旅ではドリンクチケットがない代わりに、複数の中から一つの特典が選べるようになっています。静岡発東京行きの場合、このような中から選べるようになっています。

「東京タワーメインデッキ(150m入場券)+お土産付」
「ドコモ・バイクシェア」一日券

この場合の注意点は、こうした特典を使う場合には「ぷらっとこだまエコノミープラン」のように紙のクーポンチケットが発券されるわけではなく、ご自身のスマホにQRコードを表示させて使用する際に手続きを自分でする必要があるということです。そういう意味ではスマホが使えなければ「ぷらっとこだまエコノミープラン」、スマホを自在に使えるようなら「日帰りずらし旅」という風に申し込みを分けることもできますね。

あと、この「日帰りずらし旅」がすごいのは、往復の新幹線の本数が決まっているのは同じなのですが、こだまだけでなく「ひかり号」の設定もあるということです。こだまとひかりを比べると、静岡~東京間で約30分の違いがありますので、JR東海ツアーズが設定する列車のスケジュールと旅の日程が合うなら、ひかりの使える「日帰りずらし旅」を選ぶのもいいかも知れません。

改めて考えてみると、東京駅着ということで駅ナカおよび駅周辺の施設、銀座界隈の全国アンテナショップめぐりをするだけでも一日十分に遊べると思いますし、電動自転車を一日使って電車でなく外の景色を見ながら東京名所を散策する旅というものも、ぜひ新型コロナの新規患者数が少なくなり、多くの人が旅に出られるようになったら行ってみたいと思います。それまで、この「ずらし旅」という商品が無くなってしまわない事を今は祈るしかできないのが返す返す残念です。


電車旅に持って行きたい荷物は電子機器中心ではあるものの最低限持って行きたいもの

今後の新型コロナの状況によっては気軽に出掛けられなくなる可能性はあるものの、今季は青春18きっぷを購入しました。12月10日から翌年の1月10日まで使え、現状でまだ使い道の決まっていない分があるので、現在色々と安全な旅というものを模索しているところです。

現状で考えると、宿泊を伴う旅ではなく一日分を有効に使った日帰り旅というものを考えているので、その中で何をどうするかという事を考える時、電車内で時間を使う旅の中で何を持って行くべきか? ということを改めて考えてしまうのです。

昔は、かなりかさばることはあるものの、JTBか交通新聞社の大型時刻表をデイパックの中に入れた上で、雨具(傘およびレインコート)、衣類などを詰めたものですが、まだスマホもない頃というのは、まともに通信できる携帯端末というとシャープのザウルス(電子手帳)ぐらいしかなかったのですが、それだけでは足らずに大き目のノートパソコンを持って行き、通信は今のように無線ではなく、グレーの公衆電話を探してモジュラージャックからパソコンに接続し、旅先からもメールやその他の情報を入手していたのですが、そうなるとどんどん荷物は大きく重くなり、旅先で体調を崩すこともあったりしました。

そういう意味では、スマホとモバイルバッテリーを持っていけば、当時行なっていた以上の事がスマホ上でできてしまい、カメラも必要ありません。さらに時刻表もスマホの中に入れて持って行ける(交通新聞社の時刻表Liteはほぼ大型時刻表に掲載されている内容を網羅しています)ので、かなり楽になります。

それだけでなく、タブレットを持って行く併用すれば時刻表自体を大きく表示できますし、電子書籍アプリを起動して読書したり、動画や映画の配信を電車内で楽しんだりすることもできるので、個人的には安価なAmazonの8インチFireタブレットをスマホでテザリングさせるだけでも十分な暇つぶしになります。車内で動画を見るにはイヤホンも必要になりますが、ワイヤレスにすればかさばることもなく、スマートに使いこなすことができるでしょう。

私の場合はこの他に10インチの2in1Windowsノートパソコンを持って行くことになると思います。現在、Windows11で使っているので、今後一部のAndroidアプリが使えるようになれば、前述の「時刻表Lite」を導入したり、GPSやSIMカードも使えるので、街歩き時のナビとしても使えるようになる可能性もあり、タブレットをあえて持って行かなくても良くなることを期待しています。キーボードの付いたノートパソコンの場合には、帰りの道中で旅であった時の事をまとめたり、ブログ作成の作業が移動中にできてしまうので、時間の節約にもなり、お出掛けの際にノートパソコンを持って行くというのは、グレーの公衆電話にモジュラージャックをつなげて通信していた時代から私の場合には変わりませんね(^^;)。

今回の青春18きっぷの旅では、できれば普通車のグリーン車が連結する車両を使うことも考えているのですが、グリーン車の席というのは一般席と比べると広くてゆったりしていて、前の座席にある折りたたみ式のテーブルも使えるので、車内での飲食も可能になります。隣に人が乗ってこない時間を見計らって、駅弁やテイクアウトしてきた食事をいただくのも電車旅の楽しみではあるのですが、これから寒い時期になると冷たい飲み物はいいのですが、温かい飲み物については買える時に買っても、保温をどうするかというのが問題になります。

そんな時に役立つのが、ペットボトルがすっぽり入る真空断熱のカバーです。以前にも紹介したことがありましたが、だいたいの商品が500mlから600mlくらいのペットボトルを保冷するためのサイズで作られているので、保温専用のペットボトルも入れることができます。購入してすぐに飲まない場合でも、ボトルカバーに入れて少し空いた部分にタオルでも詰め込んでおけば、電車に乗っている間くらいならある程度の温かさをキープさせることもできます。もし持ち物に余裕があれば、コンビニで専用マシンから抽出したコーヒーをボトルに入れて持ち運びたいので、ペットボトルカバーとは別に小さめのコーヒー用の真空断熱ボトルを持っていけば、ゴミを出さずに車内で温かい飲み物をいただけます。

また、スーパーなどで売っている紙のカップとインスタントコーヒー、ミルク、マドラーがセットになったものを事前に購入しておき、比較的大容量で保温性能の高い真空断熱ボトルに朝お湯を入れて出掛ければ、夕方くらいまでは飲み頃のコーヒーを外に出ることなく飲むことができるようになるので、あれば便利ですね。こうした商品は旅先でもコンビニて入手可能なので、事前に持って来るのを忘れてもそれはそれで何とかなります。

あと、車内での飲食ということになると、食べた後に手がべとつくとかの問題もありますので、いざという時にはボトルの縁やカップを清潔に保つために、ウェットシートの用意もあった方がいいように思います。最近、ダイソーではキャンプ用の後片付けを意識したようなウェットシートが売られていますので、それなら紙コップのインスタントコーヒーセットではなく、スティックタイプのコーヒーを持って行ってカップ付きのボトルや金属性のマグカップで飲むだけにした方が荷物が減らせるということもあります。

あと、細かい事ですが、食事でテイクアウトした場合でも、お店の人がお箸の類を入れ忘れられるという事があり得ますので、私の場合は常に旅行用のバックパックの中にはお店でもらった個包装の割り箸を数個入れておきます。あとはタオルや交換用のマスク、雨具に衣類を必要に応じて持って行けば日帰りの電車旅で退屈することはないように思います。


たとえ日帰りの旅であっても現地で利用可能な特典をチェックする方が良い

前日書きました旅行計画は、まだ机上のみで実際に行けるかどうかはわからないものの、それなりに具体的なイメージは掴めています。今回は車でなく電車での旅ですので、目的地が決まったら考えるべきところは色々あります。

まず、現地までの交通手段について、単に経路検索アプリを使って調べるのもいいのですが、私の場合は時刻表を利用します。紙の時刻表でもいいのですが、同じ情報を利用できるスマホ用のアプリ「時刻表Lite」を期間利用すると、一ヶ月だと360円、7日間だと120円でネット接続のできる環境で紙の時刻表のデータが利用できます。私の場合は、まず現状での普通列車のグリーン券の料金をJR営業案内のページからチェックし、平日と休日の事前購入での51キロ以上の価格が平日だと1,000円、休日なら800円(休日の方が安いのは、通勤に利用される方が利用する人数が多いため)で利用できることを把握しました。これで、18切符の運賃に往復のグリーン券代を足した基本的な交通費を出すことができます。

さらに、静岡から沼津方面に往復する場合に、できればゆったり座って行きたいので、毎日運行している「ホームライナー号」に乗るための「乗車整理券」がいくらになっているかも時刻表のJR営業案内で確認できます。私の利用したいJR東海の乗車整理券は一回330円になっていて、もしうまく接続して往復使えると先ほど出した18切符にグリーン券を加えた金額にこの分を加えれば、現地までの交通費が出ます。ちなみに、現在の5回(一人で使うと5日分)の価格は12,050円で一人(一回)あたりに換算すると2,410円になります。出発日を平日にして往復ともホームライナーを利用できたとして(条件的に一番高額な場合)、一人あたりに用意すべき目的地までの交通費は合計5,070円になりますが、逆に言うとこの交通費がかなり割安になるような場所まで日帰りで行けるような目的地を設定すれば、それなりに満足度が高くなるということになります。

また、目的地に着いてからのことも考えておかないといけないでしょう。駅前から歩いて行ける観光地・食事処だけであれば問題ないのですが、都市によっては駅前と繁華街が離れていたり、観光スポットが分散しているケースもあります。ということで、ここで目的地が決まれば、その駅からのバス・地下鉄などの便はどうか、観光用の一日乗り放題の切符はあるか、さらに駅前でレンタサイクルが利用できるかということと、その料金について調べておくと、トータルの費用を計算しやすくなります。

ちなみに静岡駅前には過去のブログでも紹介したスマホアプリから利用が可能なレンタサイクル(電動)が完備されています。晴れている状況で静岡駅から周辺の観光地を回るなら、自転車の利用がおすすめですが、バスや電車のフリー乗車券もあるので、現地で何をするかを考える中でどの交通手段を決めるようになっていくでしょう。

さらに、地域によっては一部公的な補助金を使っていると思われる、県外・地域外からの観光客でも使える食事券やクーポンなどを販売・配布しているところもあります。果たして、税金でこうした補助を受けるのはどうなのかと考えてしまう方もいるかも知れませんが、豪華な旅行のできる予算はないけど出掛けたいし、例の18才未満一人あたり10万円の恩恵を受けられない方であれば、公的な補助を使って優遇の受けられる観光キャンペーンを実施している所を中心に目的地を探すというのもいいのではないでしょうか。

とりあえず、自分の中ではだいたいの目的地が決まっているのですが、特に現地まで行く体力(電車に乗っているだけでも体力は使うのです)が自分と他の人とずれていないかというのを確認しながら詰めていくつもりです。そうなると、最初に書きました時刻表アプリを使って、具体的に乗る電車の選定に入ります。できれば、静岡発着の「ホームライナー号」に乗っていきたいので、そのための列車を選んだり、どこで乗り換えるのが一番効率が良いのかということを、紙の時刻表のようにそれぞれの列車の停車時刻を流れの中から一覧しつつ、決めていければと思います。

ただ、こうした行為というのはかなり自分の頭の中で旅行に行った気になってしまうので、同行者は楽しめても、計画をする人にとってはそこまで新鮮な感じがしないというのがちょっと不満な点ではあるのですが、頭の中の計算通りに行かないこともありますし、もう少し緻密に計算をねってみるつもりです。


空想ではない実際の旅行計画は相当の余裕を持ったものにした方が良い?

今後の状況によってどうなるかまだわかりませんが、私と同じように長いことどこにも出掛けられなかった友人から、ぜひ日帰りの旅を企画して欲しいと頼まれました。お茶をしながらどこへ行きたいか、何を目的に行きたいかという希望をすり合わせていったのですが、様々な思惑がある中で話をすると、どうしても大風呂敷を広げたような計画をしてしまいそうになります。

今回は車での旅ではなく、お手軽に青春18切符のシーズンに往復一回分を使って行く、リーズナブルな旅なのですが、それでも一日まるまる使えるということになると、色々なプランが出てきます。私の最寄り駅である静岡駅からでも始発に乗って行けば普通列車だけでもかなり遠くまで行け、例えば栃木県日光観光を日帰りで行なうことや、その日のうちに群馬県の草津温泉に入って帰ってくることも可能です。

ただ、そうなると行き帰りだけでもかなり電車移動になり、現地での時間を十分に取れなかったりするのですね。私の場合はそういった一部苦行的な旅でもそれなりに面白がることはできるのですが、今回相談を受けた友人の中にはほとんど電車に長時間乗って行くような旅に出掛けたことがない(^^;)人もいるので、さすがにそうした苦行を最初から経験させるのはどうなのか? と思ったので、もう少し条件をゆるくして、旅自体に悪い思い出が残らないような計画を改めて考えているところです。

考えてみれば、当り前に毎年のように自動車・電車・バスを使って旅に出る時にはいかに遠くへ行くかという方を追求しすぎたところがあったのですが、今回は長らくどこにも出掛けていなかったので、自分自身も長旅への耐久性が無くなっている可能性もあるので(^^;)、リハビリを兼ねつつ、今回旅行に出られるとしたら、それほど無理をしないで計画を立てていこうと思います。

こうした考え方をするのは実はもう一つの側面があります。複数回出掛けられるように今回は青春18切符を利用して日帰り旅をする予定なのですが、一回分ではその日のうちに最寄り駅までたどり着けないと、次の日からは別料金になってしまいます。ですから、ぎりぎりに詰め込んだ行程で予定を組むと、人身事故やちょっとした地震で電車が止まったらもう終わりです。

ということで、帰りの行程を組む場合は、その日の最終電車より前に着くような形である程度の余裕を持った計画を立てるようにしないと、私一人だけで出掛けるならそれでも何とかしますが、同行者がいるとなると、たとえ自分のせいで電車が動かなくなったわけではなくても、やはり気まずいものなので、少なくとも地方都市で駅からの路線バスが動いているうちに戻る計画を立てることが大事ではないかと思い、いわゆる「時刻表の逆読み」(到着地・時間から逆に時刻表を見ていき出発時間を決める)を行ないつつ、計画がうまくいきそうな場所をこれから選定していこうと思っています。感染症の状況によってはまた出掛けられないかも知れませんが、こうした制約がある中で同行者に楽しんでもらえるような計画を立てたいですね。ちなみに、どこへ行くにしても基本の交通費は青春18切符一回分しかかかりませんので、うまい接続のできる電車を割当れば、なかなか普段行けないところにも十分行けると思います。皆さんも、旅行の計画を立てる場合には、ある程度の余裕を持って計画を立てることをおすすめします。


二酸化炭素排出を抑える交通手段としての鉄道の気になる整備状況

世界のニュースでは新車販売の中で電気自動車など二酸化炭素を排出しない車以外の販売をしないようにして、車社会での二酸化炭素を排出しない車の割合を高めようとする取り組みが紹介されています。ただ、全ての車が電気自動車や水素自動車に置き換わるには相当な時間がかかると思われます。ここでのポイントは、日本で普及しているガソリンエンジンと電気のハイブリッド車も新車販売ができないような事になっているということですね。

現状で電気自動車の場合、家に置く場合、充電するためには特別な設備が必要で、いわゆる青空駐車場のような所では充電は不可能です。集合住宅ではさらに大変で、充電設備のある駐車場ができたとしても、マンションの管理費が増えたり、駐車場を月極で借りる場合にコストが増大します(ガソリン代との関連もあるのでトータルのコストは安くなるかも知れませんが)。さらに旅行の際など充電スタンドをすぐに探せるのかということと、ほとんど残量がバッテリーにない時に満充電までどのくらい時間がかかるのかということを考えると、なかなかハイブリッド車やガソリン発電機を積んだ電気自動車止まりなのではないかという感じもしなくはありません。

今のガソリンスタンドの代替施設という風に考えると、電気自動車よりも水素ステーションで今と同じように燃料を入れられる水素自動車の方が私は可能性があるのではないかと思うのですが、全国津々浦々に水素ステーションを作ることが今の日本の国力で本当にできるのか? ということも最近は思っています。水素自動車も結構高額ですし、いくら安全と言われても気体の中でも爆発的に燃えてしまう水素を充填した車は、大きな事故や車両火災でも本当に大丈夫なのか? など、まだまだガソリン車に置き換わるまでの課題は多いのではないかと思います。

そんな中、自動車ではなく鉄道の世界ではローカル線の車両をあえて電化せず、気動車に変えていくという取り組みに興味を持ちました。新幹線や首都圏の鉄道は架線から電力を供給する電車で今後も問題ないと思うのですが、それは電話線と同じで地方へ行けば行くほど、一駅一駅にまで有線でネットワークを張り巡らせるよりも、車両そのものに推進力を持たせ、架線のメンテナンスをする必要を無くす方が今後の社会を考えた時には良いと思えます。

ただ、今までは非電化区間ではディーゼルエンジンの気動車を使用していて、二酸化炭素排出の問題があったのですが、今度JR東日本が磐越西線で導入する気動車は、軽油でディーゼル発電機を回し、そこで作った電気で走らせるいわゆる日産の電気自動車式の車両なのだそうです。ですから、排出する二酸化炭素の量も普通の気動車と比べれば少なくなりますし、今後に向けては水素を燃料にした燃料電池を使って走らせる車両も計画されているそうです。

個人的には、まずは鉄道の世界から最終的には水素を燃料にした車両を今のディーゼル機関車に置き換え、架線管理が大変な地方のローカル線についてもこうした車両を導入することで、JR貨物についても完全に二酸化炭素を発生させないエネルギーで物を運ぶような仕組みを完成させることができてくれれば、状況も変わっていくのではないかと思いますね。

また、タンカーやフェリーのような大型船の燃料を水素に置き換えることはできないのかということもありますね。この件についても、すでに川崎重工、ヤンマー、ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG)の3社が2021年5月に船舶用の水素エンジン開発を担う新会社を設立することを発表しています。そうなれば、同じガソリンエンジンの車を使って旅行へ行く場合でも、長距離を運転せずにフェリーで運び、また観光地を周遊するのに車に積める電動アシスト自転車や電気スクーターを併用しながら観光を楽しむことで、私たち自身も車の買い換えコストよりも安く二酸化炭素排出削減に協力できるのではないかと思います。つまり「パークアンドライド」のような仕組みを作り、移動手段の燃料を水素にすることで、かなり社会は変わるのではないかと期待するところです。

逆に、あまりに今の古いガソリン車の税金を上げるなどして性急に電気自動車に置き換えるようなやり方をされると、私自身運転はできても車の所有を諦めざるを得ない状況になってしまうかも知れません。そうなると、必要な時に車を借りるような形でしか車を運転できなくなるのですが、一見コストがかからずに良さそうな感じではあっても、何かがあって利用が集中してしまったら自分の好きなタイミングで車を使う事を諦めざるを得ないことにもなってしまいますので、その点は慎重に行なって欲しいと切に思います。